- 1GM◆o4H3Dx3iss25/08/30(土) 10:42:28
- 2GM◆o4H3Dx3iss25/08/30(土) 10:45:23
“生命の恐龍”アルケー
【概要】
「生命」への恐怖が凝固して自然発生した恐龍。主に多様性や適応といった“進化”と“繁栄”への恐怖で構成されており、保有する権能も其れに準じたものとなっている。
権能名は“個体分岐進化”。世代交代を経て行われるべき「進化」という現象を一個体で繰り返し、高速で極限環境への適応と克服を実現するチカラ。
多種多様な生命体が跋扈する衝合世界の生命として「魂が存在しない生命」の様な例外存在にも進化が可能であり、謂わば一個体で“系統樹”を成せる原初の生命。
また進化形態のセーブ&ロードも権能の一端として行使可能であり、不利な進化を“やり直す”ことすらも自由自在である。
但し、あくまで「生命」への恐怖が具象化した存在であるので“進化速度”は歴戦の深淵勢の前では本来持ち前の「生命力」を以てしても“進化”が追い付かない。
一方で“進化”を重ねたのなら深淵勢目線でも「魅力的な素材」に変化する余地を秘めており、どこまで戦闘を引き延ばすかの冒険者技能が問われる。
(※Q.つまりコイツは何?)
(※A.経過ターン数が増える度に強さと素材のレア度が上昇し続けるレアモンスター) - 3GM◆o4H3Dx3iss25/08/30(土) 10:49:33
本イベントは「深淵勢が全力で好き勝手暴れられるイベント」を目的としております
ですので、既出の深淵勢や新規の深淵勢、また名無しの深淵勢を問わずに気軽に参加して遊んで頂ければと思っております
またイベントの趣旨上、ボスとは別の強強深淵モンスターを登場させて戦ったり、深淵勢同士で戦闘をするのも大歓迎です!
普段は中々表舞台に出せないキャラクターで遊んでみませんか? - 4GM◆o4H3Dx3iss25/08/30(土) 11:04:10
【無限牢獄深層】
【1層が一つの大陸に匹敵する広大さを誇り、天地さえひっくり返る奇想天外にして過酷な環境。そして、そこに巣食う強力無比な魔物達】
【魔力の乱れで転移による脱出すら困難で、単独で迷い混めばギルドの精鋭たる二桁ランクの冒険者でさえ命の保証はない。まさに魔境である】
【あまりの危険度から基本的に踏みいる者のいない階層だが、限られた一部の者達は酔狂にもこの魔境を己の住処と定めているという】
【彼ら100階層以降に常駐する者達は『深淵勢』─────あるいは『囚人』と称されており、最高クラスの実力と破綻した人格を持ち併せる怪人物達である】
【無数の変種、希少種、強化種が闊歩する深淵の地だからこそ】
【“生命の恐龍”アルケーは顕現した】
【単独で系統樹を成すモノ。文明の武力を象徴する剣の恐龍、自然が織り成す破壊を象徴する火の恐龍にも並ぶモノ】
【即ち、環境侵食型無限適応生命アルケーである】 - 5GM◆o4H3Dx3iss25/08/30(土) 11:24:31
【───────────其が最初に生まれ落ちたのは、酸素が存在しない空間であった】
【足を踏み入れるだけでも死に繋がる絶境は、然れども其の進化を加速させるのみに終わった】
【生命は必ずしも酸素を必要としない。原始的な菌の中には酸素が毒となる種すら存在するのだから】
【系統樹を編み上げる。無数の分岐、無数の進化を重ねて、其は環境を克服する】
【何千万年、何億年も緩やかに成長する筈の進化の過程を駆け抜けて、青銅の鳥は君臨した】
『───────────────ギャアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!』
【絶息類死翔目《デミ・ステュムパーリデス》】
【青銅で編まれた体躯は強固極まりない鎧であると同時に、酸素を必要としない生態の具現で】
【青銅の羽根が散る】
【空間の酸素が枯渇する】
【怪鳥が羽撃く度に、生命が死滅する】
【“適応”とは、極限環境を耐え凌ぐだけの現象ではない】
【極限環境を“使う側”に回る現象だ】 - 6GM◆o4H3Dx3iss25/08/30(土) 11:50:58
『─────────いやいや、そんなに目立ったら格好の的だろうに』
【鉄車輪を担ぐ深淵歩きは苦笑しながら、全方位に羽根を撒き散らして酸素を簒奪する怪鳥を━━━━正確には怪鳥に類似した形態に収斂進化した恐龍を見据えた】
【山脈の頂上を握り潰す巨体と不可視の殺戮魔法は近距離戦を挑むには些か骨が折れるだろうが、逆に遠距離戦なら打てる手もある】
【鉄車輪が駆ける】
【影と見紛う疾さで肉薄した円刃が鋭く青銅の体躯を切り裂いて、数百メートルにも及ぶ巨体を大地に沈める】
【超絶の膂力、一撃で断頭された《デミ・ステュムパーリデス》が崩れ落ちて━━━━━また、新たな進化を遂げる】
【膨れ上がった体躯が萎み、飛翔ではなく陸上戦闘に適したカタチへと変わる】
【狙撃によって打倒されたのなら、狙撃が困難な姿に進化する━━━━━無尽と錯覚してしまう程の、理不尽な生命力を誇るアルケーには其れが可能だ】
【絶息類疾駆目《デミ・ケリュネイア》】
【━━━━━神鹿を思わせるしなやかな肢体を獲得した恐龍は、刹那の間に放たれた二撃目の鉄車輪を躱した】
【走り始める、脅威を排除する為に】 - 7GM◆o4H3Dx3iss25/08/30(土) 12:11:51
【ガキンッッッッ!!!!!】
【音の発生源が重なる。一つは龍の二脚が斬り飛ばされる音、一つは人の頭が蹴り砕かれる音】
【微塵に砕かれた頭蓋にも気を配らずに深淵歩きが斬り飛ばした脚を掴み、続く恐龍の蹴りによって隣の山脈にまで吹き飛ばされる】
【内臓が攪拌される損傷を回復魔法によって癒やしつつ、半分砕けた顔面で深淵歩きは頬を緩めた】
『─────────うん、良い靴になりそうだ』
【起き上がる頃には削られた血肉は再生しており、酸欠になった血液も“広げて”回復している】
【不死者の一角、条件型不死と再生型不死とを兼ね備えた吸血鬼はスクロールを開いた】
『ボーナスタイムナウ………っと』 - 8パン屋の妹25/08/30(土) 12:13:17
「うわ……また騒がしいことになってる」【深淵の隅に咲く花がゆっくりと開き、中からパン伸ばし麺棒を持った村娘が出てきた】
「青銅……パン屋ではない。ならいいか……でも騒がしいな……あそこにいる人誰だろ、戦ってるの? それともけしかけてるの?」 - 9GM◆o4H3Dx3iss25/08/30(土) 12:20:12
- 10パン屋の妹25/08/30(土) 12:31:40
- 11GM◆o4H3Dx3iss25/08/30(土) 12:45:31
- 12パン屋の妹25/08/30(土) 13:01:12
「それじゃ、行ってきまーす……」【少女は花のつぼみの中に入っていってしまい、つぼみが閉じてしまうとその姿は見えなくなってしまった】
【再び少女が現れたのは、新たな花が咲いた場所……分裂、膨張、増殖を続けるアルケーの体内に存在する、無数の器官のうち一つの内部だ】【これこそ姉から逃げたい一心で彼女が編み出した108の逃走術の一つだ】
「別に欲しいもの無いけど、収穫祭ならみんなで協力しないとね。ここの人たちはあんまりそういう言葉とは縁遠いけど……」
「懐かしいなあ、村の収穫祭。あの時はみんなで一番大きなカボチャを育てるって競い合ったりしてたよね。収穫が終わった後は、全部スープや、おやつにして……美味しかったな」
「それで私の皿には……あの……あの女の……焼いた…………パン……………………」【思い出話が、途中から不穏な声色を帯び始める】
「あああああああ!!!! あのクソ姉!!!!! もう二度と会わない!!! 絶対に二度と会わない!!!!!」【狂乱した少女は、臓壁や目に付いた器官を手当たり次第にナイフで切り刻んで回り始めた】
- 13天誅の恤剣◆BuOGBplkzY25/08/30(土) 13:12:35
- 14GM◆o4H3Dx3iss25/08/30(土) 17:58:23
【通常の恐龍に、内臓は存在しない】
【恐怖の具現たる彼らは“空っぽ”な存在であるからだが━━━━━進化を繰り返すアルケーは、例外的に複雑かつ洗練された器官を有している】
【その臓器群が、少女の手によって手当たり次第に破壊されているのだ。青銅の体躯に相応しいマグマの如き巌血が滴り落ち、裂かれた臓腑が狂ったようにのたうち暴れる】
「─────────ガ、ァァァァァァ!!!!」
【其は思考する、“生命の恐怖”を刻み付ける為に】
【無尽蔵の生命力に任せて、自らの手で強引に腑を裂いて外気に晒す。それと同時に、其の系統樹を先に進めて新たな形態を獲得する】
【跳躍、神鹿を思わせる俊敏さで臓腑に突如として現れた異物を巻き込むような軌道で斬撃を受ける】
【青銅の体躯が、神聖な斬撃を前に骨に至るまでも切り裂かれて━━━━━進化は止まらない】
【絶息類闘争目《ディア・サルフォン》】
【青銅の体躯がより巨大に、より頑健に、そして何よりもより機械的に進化する】
【造熱器官が体温を天井知らずに上昇させて体内に侵入する異物を排除しようと試みる裏で、黄金の角を振り回して荒れ狂う牡牛は突進した】
- 15パン屋の妹25/08/30(土) 18:08:33
- 16〈邏遡〉◆yYby22xUtc25/08/30(土) 20:18:59
- 17天誅の恤剣25/08/30(土) 20:21:13
「結構! もっと、更なる責め苦を! 贄を焼き、心臓を貫き……捧げましょう!」
「アハハハハハハ――――!」
【胸を貫かれ、肩まで弾け飛び、腑を焼け付かせながらも哄笑を上げる】
【心臓と発火した我が身を捧げて炎神の加護を降ろす】
【滅却の理が形を成した炎。滅びの業火でアルケーへと返礼をする】
「ごほっ、げほ……かひゅ……ひゅ、ひゅう、こぅ。」
【焼ける角と密着したまま、肉の補充と焼却を繰り返し、火力を更に上昇させていく】
【砕けた骨と肺腑から剣神と武神の加護を引き出し、肺が潰れても加護によって呼吸を成立させる】
「――コォォォ……くふっ、」
「うふふあはははははッ!きゃははははは! きゃああああ――――!!」
【狂気の淵にありながら、その技巧はぞっとするほど繊細で美しい】
【神技として授かった特殊な呼吸法で身体能力を跳ね上げ、滅びの炎を纏った大剣を振るう】
【その剣技と闘争もまた、儀式演武として奉じるに足る神域の技巧。】
【神力がダイヤモンドダストのように結晶化するほど凝縮され、剣を振るうごとに目を焼くような光が弾ける】
【一挙手一投足に神が宿り、世界に法を敷くが如き強制力で権を振り回す――】
【神そのものの存在が持つ執行力が、斬撃が持つ現実への干渉強度そのものを上昇させて爆発的に強化しているのだ】
- 18天誅の恤剣25/08/30(土) 20:23:48
まあなんかバフもりもりの炎斬撃です
ぶっちゃけ概念攻撃なんだけど絶対切断とか私の口から宣言するとよくないので扱い上は強バフになってもらった - 19パン屋の妹25/08/30(土) 20:46:56
- 20成仏希望25/08/30(土) 21:02:25
- 21パン屋の妹25/08/30(土) 21:09:12
- 22〈人々〉25/08/30(土) 21:10:28
(※面白そうなので参戦させて頂き御座る)
(※横殴り縦殺し大歓迎也)
【────がらり。】
【叫喚/さけ-び嘶く深淵の階分層、鈍重い壁が喰まれる様に崩れて】
【“人の形を成す破壊痕”が形成される】
【現場への邂逅は偶然であるが偶然の産物では無い。ままに宙へと滑り“空間の穴”と化した人型の内より無数の瞳が覗き──────】
「 一 」
【“穴蔵”から氾濫した無数の黒腕が収束、層の天蓋を擦る規模の双腕を象り超超質量の「衝突地」へと腕を伸ばす】
【直ぐ様に我先にと、互いを押し退け踏み台にし始めた事で順当に巨腕が崩れつつも“巣”へと引き摺り込むべく、灼ける体躯も無視した理外の膂力を誇る腕の軍勢が殺到する】
- 23成仏希望25/08/30(土) 21:21:39
- 24天誅の恤剣25/08/30(土) 21:23:27
- 25人城なる者◆kTvl07K2zU25/08/30(土) 21:25:32
- 26〈人々〉25/08/30(土) 21:27:05
- 27〈邏遡〉◆yYby22xUtc25/08/30(土) 21:28:25
- 28パン屋の妹25/08/30(土) 21:29:02
- 29『混沌の泥人』25/08/30(土) 21:34:16
(※本格的に参戦できそうなのは明日からですが、脳内スレに投げたキャラでひとまず顔見せをば)
(※余裕があれば描写もしていきたい……)
【──足音がする。まさしく魑魅魍魎跋扈するこの魔境にあって、しかしその足音はひどく素朴。ただ淡々と、一定の──些か緩慢な──リズムでいやに鮮明に響き渡る】
【"普通"の足音が響く。それは徐々にあなたたちへと近づいている。あるいはあなたたちが相対するものを目指して、ゆっくりと歩みを進める。一歩、一歩、着実に、徐に】
『─────────。』
【だが。足音の主は、全くの異形。異常にして、異質。"少なくとも地上であればそのように認識される"怪物である】
【それは、螺旋により形作られた人型である。概ねはそのような形態だ。足を引き摺るように、ゆっくりと歩み続ける人に似た何かだ】
【だが、決定的に違う。それはさらに二本の"腕"を持つ。一つは肩より伸びる長大な腕。六つの関節を持つ肉の腕には、黒曜の杭が埋まり、絡みついている】
【果たしてもう一方は、機械仕掛けの腕である。半ばから三本に枝分かれしたそれは、一つ一つに異なる武器を握っている】
【身体を構成する螺旋の内は昏く、底の知らぬ闇が広がっている。だが彼方には星を思わせる光が瞬き、その妖しい輝きは覗く者の心を奪うだろう】
【──此度は、"そのような異形"である。彼を知る者であれば、また見知らぬ姿に"強化(アップデート)"したのかと腑に落ちるだろう】
【あるいは、彼の姿が"見知ったもの"であったことなどないのかもしれないが】 - 30成仏希望25/08/30(土) 21:36:25
- 31人城なる者◆kTvl07K2zU25/08/30(土) 21:39:09
※了解です
※避けてもらって大丈夫です
【様々な獣の毛、それを竜の皮に植毛したローブを身に着けた人影が遠くから現れ、見ていた】
「うん、良い獣」
【そしてロングブーツを魔法で収納すると左足を真っ直ぐ前に突き出す
左足は黒鉄色に変化し平たく変化した、その上はいわゆる空母の甲板の様になっており小さな飛行機械が何百機と存在し次々と発進する
飛び立った飛行機は竜の近くにまで音を超える速度で接近し爆弾を何十個と落とし始める】
【斬撃を着弾点に無差別に放つ爆弾、それは竜を傷つけんとするが同時に近くの存在を巻き込みかねない数がばらまかれている】
- 32〈邏遡〉◆yYby22xUtc25/08/30(土) 21:48:38
- 33パン屋の妹25/08/30(土) 21:49:23
- 34『混沌の泥人』25/08/30(土) 21:52:17
【異形もまた、攻撃に巻き込まれる。緩慢に歩みは止まり、無数の斬撃に晒され膝をつく】
【やがて手足は無惨に千切れ飛び、粉々の肉片と化して──】
『─────。』
【──異形は、健在である】
【確かに損傷した。尋常の生命であれば取り返しのつかぬほどの破壊を受けた。だが、異形は健在である。今や攻撃を受ける前と何ら変わらぬ形で、しかしその足は止め】
『── 敵, か¿』
【"声"を発した。辛うじて、所謂"共通語"の発音に似る言葉。性別も年齢も感じさせぬ異質な、しかし透き通るような声が】
【"攻撃者の耳元"に直接届けられるかのように、響く】
【首──そう見える部位だ──を向け、しばし傾ける】
『久し、イ・か。余を、知る。いらっしゃる』
『──刀、鍛える、者。だったっけ?ワタシ、不明・薄れて。だった。』
- 35天誅の恤剣25/08/30(土) 21:58:52
- 36〈邏遡〉◆yYby22xUtc25/08/30(土) 22:00:49
- 37『混沌の泥人』25/08/30(土) 22:06:34
- 38〈人々〉25/08/30(土) 22:14:22
- 39GM◆o4H3Dx3iss25/08/30(土) 22:16:06
>>15>>17>>20>>22>>27>>29>>30>>31
『──────────ギ、ギギギギヤァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!』
【其は嘆き、怒る】
【神力によって高められた斬撃が滅びの炎と化して彼の身を灼くが故ではない。青銅は鋳溶かされど、より強靭くなって凝固するから】
【穢された聖遺物の一斉放射。呪いに敗けた成れの果てによる殲滅が故ではない。身を侵す呪いは細胞の一片々々に至るまでは呪殺が能わぬ】
【強引に“巣”に引き摺り込もうとする巨腕に抵抗が能わぬが故ではない。半身を代償に駆け出せば一歩で千里を逃れ、山脈すら踏み砕く瞬足がある】
【青銅の超絶硬度すらも無視して的確に全身を寸断する斬撃が故ではない。例え全身を刻まれようと、無尽蔵の生命力の前では致死に至らぬ】
【音速を超えて降り注ぐ斬撃の爆弾によって微塵にまで刻まれたが故ではない。刻まれた細胞の一片を起点に、再び全身を取り戻せる】
【━━━━━━━━━━天を駆ける狼の頭蓋を青銅の蹄で踏み潰し、溶岩を噴き上げる大蛇の首元を牙で咀嚼して、暗黒を纏う龍を大地諸共に陥没させ、浄化の水神には灼熱地獄の熱波で鬩ぎ合う】
【既に進化の末に、永久機関を獲得している。鼓動を打つ度に大海すら沸騰させる熱量を吐き出す不死の心臓を】
【其れを以ってしても、深淵勢に“生命の恐怖”とは何かを刻むには力(リソース)が不足している事にこそ、アルケーは嘆いた】
【結論は単純、自力で産出可能なエネルギーだけでは足りないなら、余所から引っ張ってしまえば良いのだ━━━━━━━━━幸いにして、無限牢獄深層は一層一層が大陸規模の面積を誇るのだから】
【系統樹変遷、生命因子合成、極限環境下分岐進化発動】
【系統樹を巻き戻す。生命の根源より新たな“枝”を選抜する━━━━そのようにして、アルケーは自らの形態を変化させた】
【寄星類始原目《デミ・リンドヴルム》】
- 40成仏希望25/08/30(土) 22:19:39
【歪んだ空間がぐしゃりと機械群を噛み潰す】
【と、同時に、その残骸を領域内に巡らせた感覚で分析】
「ふ~ん……うふふっ」
【異界から鎖の群れを射出し、装甲の隙間をついて解体する】
「……それ、もらい。」
【器用に動く鎖が部品を絡め取り、核を呪いに冒された品にすり替えて再構築する】
【斬撃によって呪いを注ぎ込み、呪いを染み込ませた部分を“爆弾に替える”機械として。】
【試運転とばかりにアルケーと人城なる者へと飛ばし、特攻めいた強襲をかけさせた】
「おお~、今度は機侵でも取り込んだ?」
「……あんまり自分を見失わないようにね? わたしが言えたことじゃないけど。うふふふ~~」
【ころころと転がるように笑う】
「え~~っ、もっと可愛い呼び方にしてよ、おじいちゃん~!」
【ぷんすこと頬を膨らませる】
「うふふふ、うふふ、うふふふふ~~」
【何が楽しいのかくるくると回りながら笑っている】
- 41GM◆o4H3Dx3iss25/08/30(土) 22:31:06
【━━━━━━━━━━龍脈を起点にして、大地が崩落する】
【過剰な魔力の簒奪、或いは捕食。星すらも枯らすと謳われた原初の最強種を象ったアルケーによって深淵の大地が変換される】
【分解、消化、還元。魔力の完全消費によって一瞬にして大地が虚無の砂漠へと塗り替えられて、極限まで高められた熱量が吐き出される】
「ギィ、ァ゛ァァァァァァァ!!!!!!!!」
【純白の極光。不純物の混ざる余地のない、純粋なエネルギーの収束と破壊の行使】
【大気が割れる、大地が蒸発する、そして光すらも砕け散る醜悪な“奇跡”の奔流】
「グゥゥゥゥゥ………………!」
【不遜なる収穫者、或いは捕食者を前にアルケーは怒りを込めた唸りを零した】
【“生命への恐怖”を遍く者に示す、其れこそが至上命題である━━━━━━━━━故に、決して許してはおけない】
【"投擲"された杭が《地下蛇竜-ワーム-》の体表面を喰い破って血肉に突き刺さり、変質した呪物が斬撃によって呪いを注がれた牙を爆裂させる最中】
【其は静かに系統樹を伸ばして、系譜を進めた】
【寄星類呪海目《デミ・リヴァイアサン》】
- 42人城なる者◆kTvl07K2zU25/08/30(土) 22:31:20
「ん〜……やっぱ派手にやれるけど微妙だな」
【声を聞き、謝罪もなく状況を分析する人影】
【もう少し高い威力の攻撃をするかと考えつつ飛行機たちを脚に戻す】
「パン屋ぁ?俺はただの城なのに」
【なんか言っている】
「味方味方、同じ獣相手してるから味方」
【味方にするにしても問題の有りすぎる攻撃方法である】
【右足のロングブーツを収納し、そちらの脚だけで立ち上がる
右脚は巨大な円柱に変形し、側面がシャッターになっておりそれが次々と開く】
【その内部から100機を超える人の身長ほどの戦車や高射砲が飛び出し弾幕を作り出し始める
次々と発射されるその砲弾は着弾点の半径1mほどを歪め圧縮する弾丸、炎を吹き出した機械の兵団を潰してゆく】
【ローブに当たる高密度かつ高速の爪、それは硬い音を立てて次々と落ちてゆく
なにかしらの魔術によって速度や威力が食われているわけではない、純粋な硬度・耐久力をローブによって底上げし防いでいる】
「あらら?持ってかれちゃった」
【爆弾を発射しながら強襲する飛行機、それに向かってフードの中からロープを射出し引っ掛ける
引っ掛けられた飛行機は変わらず強襲をしてくるが、あえてそれの下に行くように爆弾を回避する】
【太くした右脚は戻り、爆弾の中をかいくぐりながら飛行機を引きずり込む
急速にロープが巻き取られ飛行機は人城なる者の足元まで引きずられやってくる】
【それに左腕を触れると、様々な狂気的形状をしたアームが左腕の中から現れ飛行機の素材を再び自身の中に取り込む】
「うん、良い呪い
いい素材になりそうだ」
「おっと、そう言ってる間に大きくなってる」
【周囲からの攻撃を回避し、受け止めている間に竜の姿の変化を見守る】
- 43冥王星の月兎25/08/30(土) 22:36:47
【黒いシルエットが近づいて来る。それは目に見える場所にあっても、なお全身が5つの濃淡鮮やかな黒と、北国風の灰色の服で覆われていた。時折走る虹色の電気的ノイズを除けば】
【人間に比すれば小柄。触手を伴った異形の腕で2本の剣を保ち、同じく2つの兎的な長耳が立っている。それは2本足で立つと、ただ唯一の白、目をぼんやりと恐怖の竜へと向けた】
【深淵に堕ちた怪物、深淵勢の1人】
「派手な進化だ。最もここじゃ、その分殴られるだけだろう」
【戦闘音を嗅ぎつけて来てみれば、面白そうな収穫が…といったところか】
【手中の得物が変化する。右に鋭い長剣「永遠」、左に自ら光を放つ短剣「忠犬」。戦闘態勢】
【…何か爆発はしていたが、その後に来たのは運が良かったのか、戦闘機会を失って残念なのか。まあ、いい】
(※遅ればせながら参上希望…)
- 44GM◆o4H3Dx3iss25/08/30(土) 22:41:19
(※途中参加オールオッケーですわ〜!!!!)
(※お祭りイベントみたいなモンですし、深淵勢の時点でパワーバランスとか気にしなくて良いので楽なのですわよねぇ!) - 45〈邏遡〉◆yYby22xUtc25/08/30(土) 22:41:36
「騒ぎ立てるな、牙を立てるな、吠え猛るな」
「今更一端の蜥蜴になったか愚鈍めが、何に対してそう怒る」
【呆れたように小間使いの短刀を懐にしまうと、漸く腰に穿いた獲物を引き抜き、迸る極光の渦へと身を投げる】
「『黒尸、倪臥し暁を絶つ』」
【雑念は要らぬ、想念は要らぬ、あるのはただ武具の扱いにのみ念を置くこと】
【刀剣は凶器、剣術は鏖殺術、そして修羅の歩く後には血が滴る】
【黒刀、抜剣】
【相成るは白を塗り潰す“黒の一閃”、周囲一帯を埋め尽くす天陽すらも地に敬服せしめる一刀】
【それは壊滅の瞬きを掻き消すように閃いて、龍の頭蓋へと降り注ぐ】
「手は抜いた、この程度で止まるなよ“生命”風情」
- 46成仏希望25/08/30(土) 22:49:31
【差し出した獣どもは無事餌になるお仕事を完了したらしい。それを眺めてけらけらと笑う】
【欲しければもっとくれてやろうと、深海の蛇、泥鎧の狸、腐れた狒狒と、巨大な獣をけしかけていく】
【にたり、と微笑んだ】
「それいいね」
【上空に広く展開した異界から無数の鎖を降らせ、アルケーに杭を撃ち込む】
【突き刺さった杭から生命力を吸い上げ、その無尽蔵な生命力を己の糧とする】
【鎖が焼け溶けたとしても、杭が溶け落ちたとしても】
【無事な鎖を異界越しに通過させて輪をつなげ直すことで修復し続け、新たな杭と鎖を撃ち込み続ける】
「あははっ、うふふふふふ……わたしの餌になるための改良、ごくろうさま~?」
【周囲の空間を歪曲させて光線を逸らし、自分の前には天使の改造体を盾にする。】
【その翼は光のエネルギーを吸収し、より強靭な盾として強化される】
【それでも飽和したエネルギーに爆発寸前のそれを……】
【――高密度のエネルギーを帯びた翼で飛翔し、光のミサイルとなって超音速で叩き込んだ】
【それも、一体や二体ではない。神の骸に生産させた改造天使の群れを投下する】
【大量のエネルギーを浴びたそれが、壊れる寸前の状態で飛翔して後に続く】
「うふふふ~~、いい技術交換になったね~? こんばんは~」
【異界を通って背後に瞬間移動してきた】
【一発殴り合うまでなら挨拶だ。にこにこと気さくに話しかけてくる】
- 47『混沌の泥人』25/08/30(土) 22:53:02
『? ¿。意図がどこへ。己?』
『何を、言っている。』
『なら、よい』
【それきり興味を失った。敵でないのならば、何も問題はない】
『オォ──オオオォ!!!』
【その有様を目にし、異形は歓喜する。素晴らしい。あれこそは"我が身に相応しい"力である】
【故に、形を変える。さあ──戦いの時だ】
『喇叭を鳴らせ!余の出陣である!兵たちよ、槍を掲げよ!不遜なる侵略者どもの血を以て我が行先を染め上げよ!』
【身体を構成する螺旋が解け、闇──否、"星空"が広がる。見る者を狂わせる魔性の光は、すなわち妖星の煌めき。今の彼を成す力の大部分は、"異界より現れた戦士"である】
【手にした異様な武器が、手放したはずの杭が、人型の星空に呑み込まれる。それらは星を染め上げ、全てを王の刃とする】
『我が総身に響き渡れ、敵する愚者の叫喚よ──!』
【解けた螺旋の肉体は散り散りに広がり、空間を徐々に埋めてゆく。そしてその経絡は"星空"となり、星々が敵対者──すなわち恐龍を捉えた】
【放たれるは、落涙を思わせる光条。天上より降る隕石を思わせる速度にて、"捩れ纏められた武器たち"が無数に降り注ぐ──!】
『心せよ、龍。我こそはお前の死。"永遠なりし"王である』
【──尊大に語る自我は、果たして誰のものだろうか?】
- 48人城なる者◆kTvl07K2zU25/08/30(土) 22:57:39
- 49パン屋の妹25/08/30(土) 22:58:28
「生命への恐怖なんか、パン屋で十分」【げんなり顔の少女が蕾から顔を見せた】
「えっと…回復はいるかな?」 - 50人城なる者◆kTvl07K2zU25/08/30(土) 22:58:39
【良く見るとローブを押し上げる体の形から女性であることがわかるだろう】
- 51二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 23:01:17
(※人城さんよ、深淵勢ってのはただ周りを巻き込むくらいの被害を出せばいいと言うもんじゃあないんですぜ、そればっかり続けられたら、いくらインフレイベントでも邪魔者として煙たがられますぞ)
- 52天誅の恤剣25/08/30(土) 23:03:30
「あはははははがっ」
【機関銃の掃射によって肉塊になり、光と溶けて再構築される】
【捧げるは軍神。万象に命令を下す権能が、空間そのものを視えない巨兵として駆動させる】
【同時、足元に広がる溶鉱炉から鉄の壁がせり上がる。分厚い希少金属の隔壁で機関銃を受け止め……】
【火山神の権能を引き出し、噴火によってこの鉄塊を投げ飛ばす。】
【燃え上がる軍勢は軍神の権能によって暴走を引き起こし、火の玉のような姿になって超加速した】
【自壊を前提とした限界駆動により、弾を避け、白熱した剣を振るって襲い掛かり……特攻を仕掛けた後、盛大に自爆する】
【一瞬にして蒸発し、光の中から再び現れ、再び蒸発する。】
「あはは、あは……」
【顕現するは天神と豊穣神の権能。】
【この場所で死んだ生命を無差別に蘇生させ、過剰な生命力によって身体能力を強化させる】
「死んで」
【不死身の如き生命力を与えられた深層の怪物が、天誅剣の声に従って一斉にアルケーに襲い掛かる】
- 53冥王星の月兎25/08/30(土) 23:03:36
「忠犬、頼むよ」
【長耳は「永遠」を構えた。それは時間を司る運命の剣】
【今や"純白"そのものが遅く見える。自身の加速による相対的なものだ。確かに相手のエネルギーは度を越しているが、それを超える物量を投げることが我々にはできる】
【2つ目の短剣を空へと掲げる。それは「惑星」の力を持つと伝承される剣】
【亜空間より隕石が将来する。1弾だけではない…岩が消える、ならそれ以上の岩をぶつけて緩めればいい】
【加速した時間の中で、溶解不可能な物量をぶつける。極限に単純な方程式】
【多量の不純物の混入により捻じ曲がったエネルギーは、残りを「飛ぶ斬撃」で落とす。加速した世界なら斬撃の1つを飛ばすことなど至極簡単】
【概念など関係なく物量で叩き伏せる、これが戦い方】
【返し刀で短剣が変化する。棒じみた太さの大剣、「神酒」】
【空間そのものを無理矢理に引き裂き、相手を二分する剛剣を放つための装備】
【そう…難しいことなど考えなくていい…いまだ加速した、神速の世界で振られる剣もまた神速。】
【雷鳴に似た音を放ちながら…せん断ではない、剣身の太さ故当たればぐちゃぐちゃに破壊する…異様な斬撃が相手へと差し向けられた】
- 54GM◆o4H3Dx3iss25/08/30(土) 23:05:09
(※誤タップでちょっと消し飛んだので少し反応が遅れますわ〜!!!!申し訳ありまんせわ〜!)
- 55人城なる者◆kTvl07K2zU25/08/30(土) 23:15:42
- 56GM◆o4H3Dx3iss25/08/30(土) 23:22:11
【━━━━━━━━━崩落する砂塵の最中に在ってすら、その抜刀は澱みなく】
【天陽を超えて、無秩序に解放されたエネルギーの合間を縫い、そして黒き剣閃が原初竜に行き届く】
【強固な岩盤すらも容易に貫通する竜鱗すらも剣の極限、その一つの前に裂かれて優に百尺は超えるであろう“切れ目”が刻まれた】
【"原種"であっても絶命しかねない威力、然れども生命の理を体現する恐龍の“終わり”には未だ至らぬ調整】
【そうして、進化が規定の水準に達した】
「YHAAAAAAA!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
【原初竜の過剰龍脈収奪によって魔力を完全に消費された大地に、対魔力抵抗力は一欠片も遺されてはいなかった】
【━━━━━━━━━大海竜が、虚無と化した砂漠の"霊格"を徴収する。捕食した生命の因子、呪いを扱う獣の要素が組み込まれた分岐進化の末】
【尽くが消費されて、存在位相すらも反転した砂粒は現世の全てと相殺するナニカに━━━━━つまりは“呪海”へと変貌した】
【今度こそ、海洋が崩落する】
【無限牢獄深層は横軸こそ大陸規模の超巨大面積を誇るが、しかし縦軸には限りがある━━━━━階層を刳り抜くようにして現れた“呪海”が、今の階層の一層下に“墜ちる”のは自然の摂理であった】
【大海竜が、顕現した“呪海”に潜る】
【超音速の天使の特攻、星空の王からの誅伐、竜の呪詛は異なる形での反物質を大海嘯が呑み込もうとする━━━━━━━其れを突破したとしても、待ち構えるのは限界を超えた収奪によって鍛えられた正に“無敵”を戴く神鉄の竜鱗である】
【現世を粛清する“呪海”の侵食すらも弾いて、蛇型の分岐進化を遂げた大海蛇は鍛治師と亡霊、星空の王と兵器城砦を呑み込もうと海洋より迫る】
- 57GM◆o4H3Dx3iss25/08/30(土) 23:28:15
(※個人的には範囲攻撃も問題ないとは思いますわ〜!)
(※無差別攻撃が問題になるのは「キャラ的に巻き添えを喰らったら死ぬ」や「圧倒的格上のロールや立場的に上からのロールだと文句や不満も言えない」が原因かな、と思っておりますので!)
(※深淵勢なら耐えても全然問題ないですし、ムカついたらボスを無視して殺し合いロールとかしても問題ないのだ。わたくしも別に絶対ボスと戦闘する必要はないと考えておりますので)
(※何なら修羅場を眺めながら楽しくお茶会してても深淵勢らしいかもしれませんわね!) - 58〈人々〉25/08/30(土) 23:36:46
(※いつ規制が来るか分からぬゾワゾワ時間に突入だ─────)
【暫し思考するような、少し可愛くも見えるジェスチャーを無数の腕で行う。そして考えを纏めた様に、指で印を結ぼうとした瞬間、】
「 来 」
【劇的な変化を察知。水が触れる逡巡を前にして各々の腕を指を宙に遊ばせる】
【“唱えられた”原初の表現方法、ジェスチャーによる“手”話異術で召喚された無数の特異平面境界、空間の裂傷が海水を底無しに飲み始める】
【そして有り余った境界、それに腕を伸ばすと───】
「 斬 」
【掴み取った。】
【空間の断裂自体を“刃”として繰る。ガラス片を振り回すが如く、アルケーへと理不尽な理と速度と物量の刃を振り翳した】
【不可視の敵対者の空間干渉を受け腕の幾らかがひしゃげ潰える】
【だが同時に、空を食み虚空から来る者であるが故に、】
「 食 」
【空間諸共“風穴”を空け視えざる者を無力化した。同時に新たな空間の穴より腕が流出する】
- 59朽骨◆V0eCPpWRe625/08/30(土) 23:42:15
- 60成仏希望25/08/30(土) 23:43:22
「あはは~~……平気ならいいや! ううん、なんでもない~~」
【亡霊なので殺されると死ぬ代わりに記憶を落としてしまう。そのため、】
【記憶や自我を切り売りするタイプには心配というか自己投影してしまうらしい】
【かく言うゆうれいも生前の記憶は残っていない】
「よろしく~!」
【普通に警戒しているが、普通に握手を返す。普通に万全の対策を整えた上で、だ。】
【深淵であれば全て普通のこと。これでもゆうれいは対応が甘い方だ。……対策が甘いのではなく、友好的という意味で】
「回復……うーん、原理は~?」
【従える存在が再生するのは望ましい事象だけど、】
【特攻前提なので火力を出すのに使えるならそっちの方向に舵を切りたい。】
【生命力増強なら生命力を暴走させて特攻させるし、】
「あは~~っ、こんばんは~!」
「うふふふ、武器がいろいろあって見てて楽しいね~」
「あははっ、かわいいね~。仕草がキュート!」
【ゆうれいなのでまあ、納得の感性ではある】
- 61『混沌の泥人』25/08/30(土) 23:49:53
【溢れ出る呪海。しかし王を名乗る者は、悠然と佇んだまま動かない】
【──見れば、その周囲には呪海がそもそも及んでいない。海流はまるで弾かれるように割れ、ぽっかりと孔のように空虚が生まれる。その中心に佇む異形は依然としてその身体を広げ、その端からまた海が割れてゆく】
【否。呪海だけではない。今やあらゆるもの、あらゆる事象が異形へと近づくことができない。物理的な距離など問題ではない。どれだけ強大な存在であろうと、その膂力も存在質量も無意味である】
『仰ぎ見よ。王たる威容、我が身は天上の星空である』
【──そう。星空である。今の彼は、即ち星空なのだ】
・・・・・・・
【故に近づけない。何故か?自明である】
【星空とは──"遠く在るもの"なのだから】
【たとえ天を征く鳥であろうと、さらにその頭上には常に星空がある。あるいは──天文学者たちが仮定するように──この星そのものを離れ飛び立ったとて、むしろ更なる果ての星空を目の当たりにするばかりだ】
【故に近づけない。いくら星空に手を伸ばせど、それが有限の距離のうちである限り届くはずもないのだから】
『余は──"無限"である』
【"星の海"より、砲撃が続けられる。王が戦っているのだ。ならばその武器が絶えることなど許されない】
『手遅れ、だよ』
【その声は、如何なる自我が発したものだろうか】
【あるいは──ただの空耳なのかもしれない】
(※手遅れです)
- 62〈邏遡〉◆yYby22xUtc25/08/30(土) 23:51:13
「大きく口を開けるたァ行儀が良いこと、進化の中で多少は知性を獲得できたか?」
「だがオレは海蛇は好かんな、海遊するのみで毒虫とそう変わらん」
【無敵、結構な話だ】
【呪怨を呑み干す、それも悪くない】
【龍脈を枯らす大質量、中々見どころはある】
【……が、まだ“足りぬ”、生命の限界というやつにはまだ足らぬ】
「喉先三寸斬り落とせば何に変わる、その敵無しの鱗を剥いでやれば何に変わる、吐き出した呪と竜穴の流れを止めてやると何に変わる」
「海這う蚯蚓、または地に酔う蟒蛇、手前が思うより人の奇心は貪欲ぞ?」
「オレは既知だが、な」
【無敵なれば“敵無し”の鱗を刻む、呪を吐き出すならばそれ以上の怨恨を秘めたその身で躱わす、霊脈を枯らす貪欲さで対抗するのならば……】
【地獄を求めし、修羅道の牙が畜生を貪る】
【遍く海嘯を粉微塵に斬る】
【蛇王の鱗を縫う様に貫き刺す】
【呑みこまんとする牙を穿ち刻む】
【なに、何という特別な話ではない】
【蛇斬り絶つもただの術、海分かち断つもただの技、心修羅に堕ちへども魂魄は揺らぐことなく顕在】
【“生命の恐龍”が生命の極地というのなら、この男は生命輪廻に叛きし者、即ち『邏を遡る者』、深き淵に至る者は彼をこう呼ぶ】
【“空位(そら)の刀匠”〈邏遡〉と】
- 63GM◆o4H3Dx3iss25/08/30(土) 23:51:51
【━━━━━━━影の境目より、静かに立ち上がる巨獣が一つ】
【天神と豊穣神の権能によって蘇生され、不死身に等しき生命力を与えられた深層の怪物が一つ】
【絶凍を誇る霜の大巨人、身の丈二百メートルにも及ぶ其れが果敢に“呪海”すらも凍結させて大海蛇の巨躯を掴み上げる】
【冷気を超えて表層を容赦なく消滅させる呪詛の大海嘯すらも過剰な再生で耐え凌ぐ巨人が大海蛇の尾を振り回そうとして━━━━━━━】
『オ、ォォォォォォッッッッッ!?!?!?!?』
「グキャァァァァァァァ!!!!!!!!!!」
【神鉄の竜鱗が霜の巨人を締め上げ、ブチリと鈍い音を立てて細切れに刻む】
【数キロメートルにも及ぶ大海蛇の体躯、その圧力を余すことなく受け止めた巨人の血肉が霧と化した一瞬に恐龍によって呑まれる】
【弱肉強食、食物連鎖━━━━━━━其れもまた、生命が織り成す恐怖の一端であるからして】
【生命を喰らう行為で恐龍の"霊格"が跳ねる。存在密度が増して、概念強度が重くなり、系統樹の分岐が更に無数に枝分かれする】
【未だ、進化の速度は"遅い"範疇だ。空間を強引に引き裂く斬撃、空間の断裂を振り回しての接触が龍の鱗を超えて血肉を破り砕く】
【一国にも匹敵する魔力を蓄え、物理強度の一点で地殻にも等しい神鉄の竜鱗が物理的作用とは別方向での攻勢によって無惨にも剥がされる━━━━━━恐龍は、その事実を憎悪するように吼えた】
【寄星類渡宙目《デル・ソル》】
- 64成仏希望25/08/30(土) 23:54:03
「きたきた! やるぞ~~!」
【意気揚々と呪詛の海に飛び込んでいく】
【この環境はもはやゆうれいのホームだ。呪海の中に異界を展開し、穴をあけて水を落とすことで任意に海流を造り出す】
【同時に海魔や海神を喚び出し、生み出した海流を与えてそれを材料に海流で形成した鎖と刃を顕現・射出させた】
【そして……これほどの呪詛に満ちた深い異界なら、切り札も容易く呼び出せる】
「来い、■■■■■さま」
【指先の“第四関節”までを露出させた、呪いに浸されて従えられた継ぎ接ぎの邪神の指。】
【骨ばった指が呪いの塊のような海の中で躍動し、浮き上がろうとするアルケーに爪を突き立てる】
「……どうせ生命は他から吸い上げられるんでしょ~?」
【狙いは心臓。永久機関たるその炉心。或いは……今なら、呪いの核でもあるかもしれない】
【完全に熟した機会と見計らって、ゆうれい自身の身体も囮に使って抉り取らんと邪指を伸ばす。】
「いいじゃん、心臓の一個くらい。減るもんじゃないじゃん?」
(※ぜんぜん即死しない&即再生できる前提で狙いますが、難しそうなら防御か回避してください!)
- 65〈邏遡〉◆yYby22xUtc25/08/30(土) 23:54:34
- 66◆.UIszdl3fc25/08/30(土) 23:55:47
- 67冥王星の月兎25/08/31(日) 00:15:42
「吠えてばかり、そんなにぶっ壊されんのが怖いのかい?」
【平坦な口調に面白みが混ざる】
【兎一匹、呪いの海の水を浴びるが…右手の得物が再び変化する。薔薇を模した剣、通称「振り子」。剣が水に触れれば即ち「親友」、自身を対象とする呪いの意志そのものを破壊、反転し回復となす】
【>>60にちょっと頭を下げた。挨拶じみている、戦闘中はこれくらいの方が風流だろう】
【しからば攻撃。左の剣が変化する…「地獄」、突きに特化した炎の大剣…特徴的なのは獄炎を纏った斬撃、即ち通常の炎よりも消えず呪いと痛みを残す】
【暴れまわる海を「振り子」で宥めながら相手の近くで飛び上がると、目にもとまらぬ3連撃。大きく振った剣は呪文と見紛うほどの大火球を斬撃として顕現させ、一直線に対応を迫った】
- 68天誅の恤剣25/08/31(日) 00:15:43
【反撃が来ないと見て一時鎮静する。】
【とはいえ発狂状態にある女だ、少し刺激すれば何が起こるかわからない】
「ほう。」
【巨兵が砕かれたことに目を見開く。端的に、あれは大きく強力からだ】
【脅威が狂気に一筋の冷静さを差し込んだ。……正体不明。しかし与し易いものではない。そう判断して見に回った】
「………神?」【発狂スイッチをギリギリで掠める音】
「ぎょぶ」
【女の全身が細切れになり、溢れた血の混じった、溺れたような異音が寸断された喉から鳴る】
【が。斬られた身体と生命を捧げることを儀として、自らに捧げた肉で肉を補充する。】
【剣神の加護を降ろし、冴えを増した剣技と凝縮された神聖力を帯びた大剣で剣客へと切りかかった】
【神理の結実となった剣は、その鋭さに“強制力”を帯びる。防御を軽減する効果を持ち、その威力と鋭さを増しているのだ】
【海嘯に呑まれ、命を穢され朽ち果てる。】
【もみくちゃにされた肉体は、ぐしゃぐしゃに丸められて波によって吐き捨てられた】
「捧げよ」
【闘争を、命を、死を。】
【己の肉と死を捧げ、霜の巨人の死を捧げ、邪神と冬神の権能を降ろす】
【海に満ちた呪力を邪神の権能によって従え、凍てつかせ、水と氷で構成された氷山の巨人を造り出す】
【氷山の巨人は、霜の巨人の倍ほども巨大な体躯でもって竜へと殴りかかる】
【――だが、それですら氷山の巨人のほんの一部分】
【海の下へと根を張り、呪いを吸いあげ、冬が持つ死の概念を背負った拳。呪海そのものの拳こそが、この巨人の正体だ】
- 69朽骨◆V0eCPpWRe625/08/31(日) 00:18:10
『吠えるな、馬鹿共が集まる』
【踏み込み、蹴り、突く。───比喩でなく、その脚力が生む破壊は隕石の落下に等しい】
【龍鱗を砕き、ひしゃげさせる”剛剣”の突撃は一度に留まらず。零距離からの再刺突が中身を更に抉り出す】
【2mにも満たない棒切れが龍の内部をくまなく『掘削』していく光景は、此処が深層でなくば不条理のそれだ】
『首落ちても死なぬなら、死ぬまで抉るだけよ』
『より騒々しいのは貴様らだろうよ。闘鬼』
【骸骨の顔は、表情が読めるのならば苦々しげだ。友好的斬撃が飛んでくる環境など今更ではあるが、深淵勢は集えば集うほど流れ弾の事故率が指数関数的にブチ上がると剣鬼は考えている】
【別にそれで死ぬ気もないが、討伐できるかどうかは別だ。目の前のこれを取り逃しでもしたら洒落にはなるまい】
- 70GM◆o4H3Dx3iss25/08/31(日) 00:18:53
【万を超える斬撃。その"半分"を神鉄の竜鱗が削減して、然れども其れで終わり】
【海を断つ衝撃斬が、今度は大海蛇を細切れに刻み殺して荒れ狂う。血肉の雨、海洋すら作り出す古き系譜の竜種の素材は一滴で城が建つだろう】
【その一方で、神鉄の竜鱗の"継ぎ目"を縫って刃を差し込むは空位(そら)の刀匠。暴れる獲物を解体するが如き手際で鱗を剥ぎ、喉首を刻み、そして理の最奥を探る】
【終わらない。刻まれた鱗の一片、細胞の一つ、血の一滴に至るまでが生命の理を宿す恐龍の秘髄】
【切り裂かれた竜鱗の一つ一つが容易に海魔海神を削ぎ落として、然れども邪神の"指先"が未だ脈動を続ける心臓を掴み剥がす】
【“呪海”変換の核、惑星環境を塗り替える為の臓器を奪われて、心底腹立たしいとばかりに恐龍が四散した体躯を復活させる】
「ジ、イヤアアアアアアア!!!!!!!!!!」
【其は、異端にして異形の進化】
【星の龍脈を吸い上げる寄星類は、決して宿主たる星を滅ぼしてはならない━━━━だからこそ、星の海を渡る術を獲得する進化は有り得なかったのに】
【大地を喰らい、海を創り、空を超えた竜】
【息をする、其れだけで極彩色のオーロラめいた翼より遺伝子を汚染する宇宙線が拡散する】
【文字通りの光速、全方位を破壊する形で絶滅的な破滅が押し寄せる】
【だが、所詮は星の海に踏み出しただけの寄星竜】
【星の揺籠より羽化したとしても、星空に君臨する王には届かない━━━━━生命の恐龍は、砲撃を光によって相殺しながら冷徹に次の"枝"を探した】
- 71朽骨◆V0eCPpWRe625/08/31(日) 00:28:59
- 72冥王星の月兎25/08/31(日) 00:32:42
- 73『混沌の泥人』25/08/31(日) 00:37:49
『────!』
【砲撃が、止まる】
【攻撃を受け損傷したわけではない。星空に到達するには、光速では"まだ遅い"故に。その宇宙線は彼自身には届かない】
【だが、遅いと言うならばこちらも同じこと。彼方の星空より降る砲撃は、"光よりも遅い"。質量あるものは、原則として光の速度を超えられない。故に彼自身が無限であろうと、攻撃の最中だけはその内に制限される。それほど遅い砲撃が、何故無限を渡り切れるだろうか?】
【つまりそれは、今の彼が有する僅かな隙。つまり彼が攻撃を行なっている間に限り、"彼の攻撃よりも速い"ものは到達し得る。"無限に広がる星空には、到達できない"という概念によって身を守る以上、逃れられぬものだ】
『不遜、である。余、ワレ、わたし、に・対する¿再定義、再構築、さらなる──』
【故に彼は今、攻撃の手を止め"無限の星空"としてただ佇む。こうしている間は何者にも到達されず、しかしこちらから手出しもできない】
『我ら、更なる、強化(アップデート)を。』
【──ならば、それを超えなければ。この身に取り込んだこれまでの全て。あるいは今周辺に"在る"ものを参照し、適切な強化を探り始める】
- 74深淵鳥猫25/08/31(日) 00:39:48
- 75〈邏遡〉◆yYby22xUtc25/08/31(日) 00:40:29
「クハハッ!児戯も過ぎれば禍と転ずるか、だがこの踊りに乗らねば、オレも阿呆も演っていられん、この騒ぎもまた一興だ」
「加えてこれは沈める時に沈めれば良かろう?オレは此奴がどこまで翔ぶかが見ものでな」
【遊興に浸る怪物、時に同じ「剣の鬼」とも評されようとも在り方は全く別、この刀匠の心根には歪んだ愉悦が鳴りを潜めている】
「莫迦で構わん、オレはただ我欲を求めるのみよ」
「呵々、くどいな龍よ!だが直ぐに飽きはせん、星の生命を吸い上げて「我が物顔」で歩くか!」
「そのまま光すら捻じ曲げてみせろ、オレの求める素材はその上だ!」
【刀工は魂に火がついた様に熱量を持って猛る】
【簡単に言えば、ようやくお眼鏡に叶う程度の力を出して来たので、少々テンションが上がっているのだ】
【逆らう、逆らう、逆らう】
【遺伝子を汚染されようとも気に留めず、命の廻りを遡って破滅の幻光を刃で屈折させ叩き斬る】
【一歩前に出るごとに刀を握る力が強まり、その斬撃は空間を断絶して光を滲ませ、擬似的に「光速」の一歩先の剣を浴びせる】
【生後死前に遺す勿れ、己が一生に呵責など無い】
【常に「最高」を求めるのが「剣」の生き様だ】
- 76深淵鳥猫25/08/31(日) 00:42:18
Q:何しに来てんの
A:鳥は珍しい生きものがいるので歌のネタにするため見学に
猫は使える素材か食材がないか見に来た - 77GM◆o4H3Dx3iss25/08/31(日) 00:44:35
【━━━━━━━━━━酷く腹立たしげに、恐龍は吼えた】
【惑星の重力縛鎖を翔び超える為の神速、過剰魔力放出によって支えられた飛翔が火炎のブレスを階層の天井に張り付いて躱す】
【星の海を渡る為に、神鉄の竜鱗は退化した。其の対価に相応しいだけの"翼"は手に入ったものの、鱗を破る攻撃は以前よりも多くなっている】
【魔人の火炎に対して、恐龍は躊躇わずに回避するこもを選んだ━━━━━━熱の余波を喰らい、光の粒波を喰らい、そうして魔力を蓄える】
「───────────ギィギャ」
【獄炎と極災光が衝突して、余波だけで隣の山脈が塵と化す】
【宙光を超えた大火球のカケラが隕石の雨の如く氷の“呪海”に降り注ぎ、翼の端に触れるよりも疾くに光子竜が翔び抜ける】
【手を伸ばす氷河の巨人を数キロメートルにも及ぶ巨躯を以って一撃で蹴り砕き、浄滅の極光が呪いを灼いて氾濫させる】
【真に冬が絶滅の季節であるのなら、疾うの昔に命は枯れ果てているだろう】
【惑星が冬に閉ざされ続けた氷河期ですら、尽くの生命を絶滅させられなかったのだ━━━━━だからこそ、その概念はアルケーを根絶させるには決して至らない】
【そして、隕石の如く降り注ぐ"蹴り"に続く刺突が竜の臓器を木っ端微塵に攪拌するのを生命力任せで耐え凌ぐ】
【潰れた灰色の体液を吐き捨てて、蹴り飛ばされた剣士諸共に吹き飛ばすべく極光を投射する】
- 78朽骨◆V0eCPpWRe625/08/31(日) 00:56:31
【龍の中身を砕いて出てきた剣士。外套の背から伸びる真白い手が、生命を穢す光を打ち払い悠然と進む───忘れがちだが、治癒と修復においてこの化け物は相応の能がある】
【それはそうと少し苛ついている。厄介な化け物共のドンパチに神経を割き、無限かと言わんばかりの再生力を億劫に思い、あと吐き散らされた灰色の体液にどこぞのろくでもない錬金術師のツラが想起された。あれがいれば多少早く終わっただろうか。いやそもそもこの場に絶対来ないな】
【杖による───鞘に収められた剣へ斬撃を重ね、束ね、射程を拡張してからの───抜刀術】
『疾く堕ちよ、魔龍風情が』
【およそ地平線の向こうに届く程度、一太刀で割れた極光諸共に龍の体を斬線が長く永く奔った】
- 79深淵鳥猫25/08/31(日) 00:58:39
「……ああ、その翼いいわね。耐久性と魔力に優れていて、見た目も悪くない」
【戦いそのものにはなんの興味も示さない。メテオキャット――リィンベルは周囲のすべてを生存のための手段としか見ていない。
なぜなら彼女はただ桁外れの魔力と魔法知識を持つだけのメイジに過ぎないからで、そうしなければこの場所で友生きていくことができないからだ】
「ソングバード、合唱を」
「はぁい、ベルちゃん」
【のんきに歌っていたソングバードが振り向く。メテオキャットの圧縮詠唱にソングバードの「歌」が重なり合唱となる――それはただでさえ馬鹿にならない魔法の威力を理外の域まで引き上げる】
「「囁く風よ 鋭き刃に形を変え 透明なる牙 風の夢を刻みしもの」」
『ヴォイド・サイクロン』
【アルケーの翼の「根元」で風の刃が「生まれた」。避ける余地などなく、狙った箇所に】
【翼を切り落とし、手に入れるためだけに】
- 80GM◆o4H3Dx3iss25/08/31(日) 01:09:01
【━━━━━━━━系統樹、剪定(カット)】
【分岐回帰、形質転換、傾向策定】
【浴びせられる刀工の斬撃を宇宙線を凝縮させた剣で鍔迫り合い、緩やかに光を断ち切られて翼が一対斬り落とされる】
【終わらない。理外の魔法が織り成す風の凶刃が、神速を誇る飛翔が意味を為さない形式で行使されてもう一対の翼を落とす】
【━━━━━━━━━━━━━━まだ、もう一撃】
【地平線までを凪ぐ抜刀が、連続する傷跡に僅かに飛翔速度を緩めた光子竜を捉えて竜角から尾の先に至るまでを両断した】
【無尽蔵の生命力で絶え間なく振り絞り、受けた傷を修復しつつも生命の恐龍は冷酷に寄星類の進化に見切りを付ける】
【例え惑星環境を食い潰し、星系を喰らい尽くしたとしても、寄星類の可能性(せいのう)では次の星までの旅に耐えられない】
【系統樹の限界、種族の極致、或いは繁栄の終焉】
【故に、次の系統は奇星類よりも先に進める種族でなくてはならない】
【空間が軋む、絶大な魔力が一極に収束する】
【そして、収束した魔力が霊体脳を通じて適切な形の“奇跡”へと加工された】
【亜霊長類神秘目《テウルギア》】
【本能が赴く儘に、空間の枠組みすら超える超常を行使する巨人である】
- 81天誅の恤剣25/08/31(日) 01:09:09
「……敬虔ですね。大変よろしい……貴方も神に贄を捧げませんか?」
「私と共に永遠になりたいと思いませんか?」
【この女、これで会話が通じている部類なのだからなんとも】
「――嗤うなあッ! 私の神を!私の神の技を!」
【が、激高する女の意志に反して身体は駆動する。】
【蹴りの威力を剣で受け、竜へと飛ばされた勢いで、その蹴りの威力さえ載せてアルケーへと斬りかる!】
【全権能、全身で高めた生命力と神聖力を腕力に変換し、熱と氷と溶鉱炉を剣を強化する概念へ変換】
【強制力さえただ威力の増強のみに注いだ、純粋な物理攻撃。女が振るう究極の斬撃とも呼べるそれを、竜に叩き込む!】
「あああああああああッ!!」
【――最高の剣の結実。その達成が女の限界を壊し、新たな神威を創造する。】
【世界へと神聖力を侵食させ、周囲の法則を従える。】
【世界と一体となった剣は、周囲と完全に同化したように衝突の瞬間まで静謐と隠密を保つ】
【しかし炸裂した瞬間、ひと薙ぎで世界ごと放射状の数10メートルを爆散させる暴威の剣。】
【深淵の基準では余りに狭いその範囲は、それでさえ凝縮された威力である証左】
「見よ、神の力を! あああ、私が!神が振るうのがこの身、この身こそが神の剣なのです!」
【その神威の剣が、それを通常攻撃として連続して剣客を襲う!】
「お前もッ! その命を私に!神に捧げなさい!!」
【爆裂する斬撃を竜に振るう。その剣は防御に使えば極光を世界ごとねじ曲げて逸らし、攻撃に使えば相手の身体を世界ごと爆散させて穿つ】
【どころか、逸らした光は一部を掬い取って剣に纏って斬撃として撃ち返している】
【砕けば、その身と生命を光と散らして己の宿す神聖力の糧として更に剣を加速させる】
【攻防一体、嵐のような連撃がアルケーへと畳み掛ける!】
- 82冥王星の月兎25/08/31(日) 01:10:34
【光の照射を見て、兎は駆けた】
【あれの失敗は深淵勢を集めたこと。相手が強くなること戦闘は楽しいが…「ちゃんとギアを上げるべきだろう」】
【ポータルがいくつか出現、その中から発射された武器は「空間そのものに刺さった」。まあただ、これは武器立てに過ぎない】
【「破滅」「無音」「無情」「生命」「迅雷」、手に「永遠」「混沌」、計7つの武器が背後に浮かぶ。発狂なんて生温い、超発狂の開幕だ】
【その手にある武器が高速で切り替わる】
【投擲。光に「無音」が「突き刺さる」。効果を無にする突きが光を「ただの光」へと変換】
【それでも光の熱で溶ける?関係ない、自分の胸に突き刺した「生命」は自傷の傷すら瞬時に癒す再生を齎す、無視してもいい】
【「永遠」を起動、止まった時の中で「迅雷」による無数の斬撃。防がれようと、この斬撃は当たった部位に天からの雷を与える】
【最後は「混沌」により無数に複製された短剣「無情」が相手へと投擲される。防御に要したエネルギーそのものを消す、いわば防御封じの剣】
【ついでに】
「僕は傷1つ負わないだろうね」
【3つの願いを叶える剣「破滅」への願いは肉体への強化を齎す】
【この全能じみた狂気こそ…】
【さあどうだ、これでどうだと言わんばかりの無茶苦茶が生命の恐怖へと襲い掛かった】
- 83二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 01:12:25
このレスは削除されています
- 84成仏希望25/08/31(日) 01:15:19
「まじで減るもんじゃなくてうける」
【ころころと楽しそうに笑う】
【何もかもが宇宙線に汚染される地獄のような光景、それこそが堕神の指の力を増す】
【その身を縛るために、呪を、封を、冒涜を供物として育てられた、零落の神。】
【成長を続ける竜を前にほくそ笑む少女の意志に従い、その身を剥がさんと指が踊る】
「……まあ、逃げられても困るし~……潰しておこっかな?」
【きゅ、と掌を握り込む。】
【この場所で無節操に創られ、ぐちゃぐちゃに張り巡らされた異界を操作し――すべてを、縺れさせる。】
【異界が表の空間を巻き込んで崩壊し、その中心――羽化せんとする寄生竜の翅の上で黒い穴となる】
【捩じれ、崩壊する穴が周囲の空間を呑み込みながら圧縮し……そして、白黒の光が入り乱れる空間爆発を引き起こした】
(※かんしゃあ!)
【堕神、■■■■■■■さまの指が斬撃を受け止める】
【同時、鋭い爪によって空間ごと抉るような勢いの"反撃(あいさつ)"を返した】
「うふふふ、“つんでれ”ってやつ~?」
【本気の斬撃はこんなものではないだろう、と嗤う】
「でもでも~、ここまで育てたからこんな成果がもぎ取れたんだよ~? そこは評価してくれていいじゃん~~?」
【永久機関にして大呪海を生み出した核である心臓を、堕神の指がぷらぷらとつまみあげている】
「お? なにか仕掛ける〜? いいよいいよ、使っちゃう?」
【雑に■■■■■■■さまの指をへし折って投げ渡す】
【魔神邪神を封じ、元の名を忘れるほどに融合させ、冒涜をこそ贄とするようにして念入りに育てた強力な堕神。】
【とはいえ、ゆうれいにとっては一等強力なしもべの一角だ。友人(しんえんぜい)が必要とするなら差し出すことに躊躇いはない】
- 85深淵鳥猫25/08/31(日) 01:17:27
- 86深淵鳥猫25/08/31(日) 01:18:33
※なお遊びでアートにした空間に友達以外の何かが巻き込まれようとソングバードは気にしないものとする
- 87天誅の恤剣25/08/31(日) 01:19:02
吹き上がったけど一回切りかかって満足したら落ち着くと思います
- 88GM◆o4H3Dx3iss25/08/31(日) 01:27:10
【━━━━━━━━━空間全体に、等しく同一規模の圧力が加わる】
【単純な飛翔の速度によって星空を超えようとした寄星類は、光という限界には至らなかった】
【アプローチが間違っている。魔法が存在し、人々が魔力によって魔法を使う世界で、魔法使いもまた一個の“生命”であるのだから】
【世界を諸共に砕く嵐の如き神力収束の斬撃、或いは無数の特殊兵装を束ねた連鎖(シナジー)の絶死の包囲網】
【空間を巻き込んで縺れる爆裂、神秘巨人の巨躯を弄ぶようにして捻って曲げて歪める歌姫の遊び声】
【━━━━━━━━━光色の影、霊体を“核”とする魔力食の生命が攻撃に巻き込まれてしまう前に空間を跳躍する】
【123層『獣王領域』まで、生命の恐龍は深層領域に満ちる魔力の乱れすら調律して空間転移した】
【生命とは、生存の為に時には闘争を放棄するものである】
【力を蓄え、分岐進化の系統を増やし、万全の力を蓄えてから最終的に恐怖を刻み付ければ良い、と】
- 89成仏希望25/08/31(日) 01:27:35
- 90成仏希望25/08/31(日) 01:29:59
(※ソングバードさんに合わせた形なのでそちらの一部ということで処理した扱いとしていたたければとー!)
- 91GM◆o4H3Dx3iss25/08/31(日) 01:30:30
(※そろそろ眠気がヤバいので一旦落ちますわ〜!この後の対応によって強化されて復帰するか普通に追撃でボコされるかに分岐しますわ!)
(※恐らく純粋な空間操作の技量では勝てないので投影された肉体とは全く別の座標に存在する霊体の本体をこっそり転移させた感じ) - 92深淵鳥猫25/08/31(日) 01:33:52
- 93朽骨◆V0eCPpWRe625/08/31(日) 01:43:04
【鞘を片手に抜き取っての打突。虚空を砕かんばかりの爪を速やかに逸らしていく】
『あんなもの。欲に駆られればろくな目に遭わん』
【貴様らが勝手をやって死ぬのはどうでも良いが、と毒づきつつ剣士は続ける】
『かの龍を野放せば、此処に至る後進には迷惑がかかろうよ』
【三十間かそこら、剣士の脚力にかかれば一歩で済む。”するり”と神威纏う剣の爆裂致死圏をすり抜けながら鞘を投じる】
『当たらぬ刃なら、そこの龍でも斬っていろ戯け!』
【鞘は狂信者の額へ当たる軌道だ。《斬災》を知るものであれば、ソレの仕置きに近い緩めの攻撃であると悟るだろう。額にデコピンくらいの勢いで鉄塊に穴を作る杖鞘が飛んでくるのだが】
【案の定の逃亡である。重たい声が響く】
『──────蜚蠊めが』
- 94『混沌の泥人』25/08/31(日) 01:58:17
- 95成仏希望25/08/31(日) 02:25:27
(※なるほどなあ! ここから更に強化かあ……どうなるんだろ)
「やっふ〜 わ〜〜い! ソングバードちゃんわ〜い!」
【ノリが軽いけど寂しがりやなのでぐいぐい懐かれるのがかなり嬉しいタイプ】
「メテオキャットちゃんもわ〜い〜」
【くるくると2人の周りを回る】
「あはー、逃げたね〜……」
「まあでも、なんとかなるでしょ」
【獲得した素材でこの場で何か対策になるもの作ってしまおうかと考えている】
【手慰みのように、掠め取った光を編んで鎖を作る。】
【溢れる光で縛るものを焼き、同時に生命も吸い上げる鎖だ】
「うーん、まだ甘いか。あれを吸い殺すのは……」
【通りすがりの深淵生物を焼き貫いてカラカラのミイラにしながら、不満そうな声を漏らす。一般深淵生物くらいなら普通の呪鎖でミイラにできてしまうので】
「あは〜、もう死んでる〜〜 うふふふふ〜」
【そして消滅もできない。殺され尽くし、自我が削りきれて、単なる現象の一角にまで魂が希釈されてももなお完全な消滅はしないだろう】
【少なくとも、一度生前の記憶も自我も削りきるところまではこの世界に落ちる前に実証済みだ】
「うふふ〜〜 やさしいんだ〜」
「ま、今回のケースは……ほっとくと邪魔そうなのは同意かな〜?」
【望まず転移でもしてきたクチなら拾って返しもするが、お客さんではないなら対価なしで手を差し伸べることもない、というのがゆうれいが取っているスタンス】
【それはそうと、自分含めた深淵勢全体にとって邪魔なら消すのもまたそう。素材はついでに手に入れば重畳だ】
- 96天誅の恤剣25/08/31(日) 02:36:29
「うぐうっ……!」
【頭が弾け飛び、後ろに倒れて尻餅をついた姿勢で額を抑えながら再生する。】
【強制的に頭をスッキリさせられて、頭をさすりながら剣気を収めた】
「………届きませんでした」
【常に流れる血の涙が目の端に浮かび、悔しそうに剣客を見上げる】
【自分が簡単にあしらわれたこと、ではない。自らが奉じる神の力を証明できなかった不甲斐なさを自らに恥じていた】
「……次は、次はどうやって……もっと正確に……回避を殺して……」
- 97『混沌の泥人』25/08/31(日) 02:41:55
(※どうなるんだろうね……?)
- 98〈邏遡〉◆yYby22xUtc25/08/31(日) 07:54:34
- 99〈人々〉25/08/31(日) 09:02:09
(※只今ながら復帰。おのれ深夜規制ィ⋯⋯)
- 100パン屋の妹25/08/31(日) 09:07:28
「こんな怖い人たちが沢山いたら……逃げ出すのも仕方ないですよね」
- 101深淵鳥猫25/08/31(日) 09:21:14
- 102パン屋の妹25/08/31(日) 09:24:22
「確かに、ちょっと失礼でしたね。皆さんが怖いとも限らない……少なくともアイツに比べたら圧倒的に怖くない……」
「わ、私も!? それは……そんなことは……ありますか?」
dice1d100=86 (86)
- 103パン屋の妹25/08/31(日) 09:26:05
「それはそれとして、お歌は良いですよね。楽しいですし」【結構分かる口らしい】
- 104〈人々〉25/08/31(日) 10:14:45
- 105冥王星の月兎25/08/31(日) 11:03:44
- 106パン屋の妹25/08/31(日) 11:05:55
- 107人城なる者◆kTvl07K2zU25/08/31(日) 11:06:12
(※寝落ちたのもあって状況が読めていない!)
【遠目から全体を俯瞰している】 - 108冥王星の月兎25/08/31(日) 12:55:00
- 109パン屋の妹25/08/31(日) 13:40:25
「こんな場所なんだから……人間との出会いは貴重だし、大事にしないと。アイツとの出会いだけはごめんだけど」
「戻って来るのかなぁ? 随分色々撃ち込んでまだ倒せてなかったけど、倒せそうなんですか? いくら収穫祭でも、延々騒ぎ続けるのはイヤですよ」
- 110深淵鳥猫25/08/31(日) 15:26:12
「戻ってこないなら、追っかけちゃおう!」
【うきうきと歌姫がいう】
【魔術師はついていくだけなので特に言うことはない】 - 111成仏希望/天誅の恤剣25/08/31(日) 16:57:26
成仏希望
【光の鎖を改良中】
天誅の恤剣
【ぽたぽたと血の涙を流している】
【特に意見はなさそうだ】 - 112二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 16:59:33
質問よろしいですか?
・今の周辺環境
・敵の状態
についてちょっと簡単に教えて欲しいです途中参加できたらしようかなと思ってまして - 113GM◆o4H3Dx3iss25/08/31(日) 17:14:28
- 114二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 17:21:18
- 115◆o4H3Dx3iss25/08/31(日) 17:32:02
- 116二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 17:42:29
- 117◆o4H3Dx3iss25/08/31(日) 17:56:42
- 118GM◆o4H3Dx3iss25/08/31(日) 19:10:01
【亜霊長類神秘目《テウルギア》】
【数百メートルにも及ぶ体躯を誇る光色の影、現世とは別位相に“核”を有する魔人が降り立つは、広大な哺乳類型モンスターの巣窟】
レ・ベスティア・テリトリオ
【獣王領域】
【━━━━━━━弱肉強食を体現する獣の楽園に、生命の理を宿す恐怖の具現が足を踏み入れた】
【徘徊する《血晶獅子》を巨大な腕が掴む、圧倒的質量差の前に獅子が唸る】
【殺到する血晶に、足元から順に串刺しにする鮮血の処刑林】
【止まらない。数百メートルを超える体躯の前に、十メートルにも届かない《血晶獅子》では根本的に出力が足りなくて━━━━━━━だが、獲物を捕食するよりも先に光の巨人の両腕が吹き飛ばされる】
「━━━━━━━オ、ォォォ……………」
『モォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!』
【十メートルを超える体躯の、然れども捕食寸前であった《血晶獅子》より二回り大きい程度の象主が鼻の一振りで光の巨人を後退させる】
【《神獣》と謳われる位階の獣は、“小さく重い”魂の形をしていた】
【純粋に桁違いの、隕石の衝突にも匹敵する破壊力を誇る一振りで砕け散った両腕を復元する】
【生命力任せの再生ではなく、星幽界からの投影によって保証された《不死身-ギミック-》である】
【光貌の巨人が大地を踏み砕き、長大な片腕を大地を薙ぎ払う形で振り抜く】
【一方の象主も巨大な雲を吸い上げ、凝固させた刃で真正面から光貌の巨人を撃ち抜く】
【二つの巨大なチカラが両者の中間点で激突して、しかし一方がもう一方を蹂躙する━━━━━━━━つまりは、象主の攻勢が数百メートルにも及ぶ巨躯を一瞬で微塵になるまで斬り刻む】
【《神獣》が足踏みすれば、其れだけで超規格外大地震によって微塵となった光の粒子が更に細かい粒へと分解される】
【━━━━━━━━━━━復元を始めながら、恐龍はより洗練された進化を遂げる必要に迫られた】
- 119◆UwIgwzgB6.25/08/31(日) 19:17:17
すみません……まだ途中参加は受け付けてますでしょうか……?
- 120二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 19:18:39
途中参加(ガヤ)してもよろしいでしょうか
- 121天誅の恤剣25/08/31(日) 19:23:26
ちなみに私は殴り合いだったらスレ落ちるまで受け付けてますよ(しゅっしゅっ)
- 122『混沌の泥人』25/08/31(日) 19:25:23
- 123GM◆o4H3Dx3iss25/08/31(日) 19:28:51
- 124〈邏遡〉◆yYby22xUtc25/08/31(日) 19:28:51
- 125人城なる者◆kTvl07K2zU25/08/31(日) 19:33:58
- 126成仏希望25/08/31(日) 19:35:00
- 127『混沌の泥人』25/08/31(日) 19:39:13
- 128侵層水龍25/08/31(日) 19:44:19
※ありがとうございます〜!
【とぷん】
【とぷん】
【水音があたりに響く】
【昏い音。重たさすら感じる音が呪いで滲みた階層に反響していく】
【そして、呪いの一部に音がじわりと染み入って───呪いが、一滴水に“組み変わった”】
【組み替わった水は、したたる雫を起点にして凄まじい勢いで溢れ返っていく】
【ざぱり。溢れた水から白い手が伸びた】
【異様なほどに白い手だ。大理石を思わすほどわずかに灰みがかった肌に、爪だけが青く長い。男のように骨ばって、しかし女のように細い痩せた手】
【水からどんどんと手が伸びていって、現れたのは一人-この深淵で人という単位を使っていいかは怪しいところがあるが-の影】
【現れたのは、男とも女ともつかぬ痩せた体つきの“龍”だった。
ヒトの容器-カタチ-をした龍はこてりと首を傾げて、言った】
「ぁそンで鋳るの?ま是テ」
129層から来たドラゴンボーイないしガール
出しといてなんですが魔物枠がアウトなら迷宮流動によりすぐさまどっかに飛びます
- 129〈邏遡〉◆yYby22xUtc25/08/31(日) 19:47:57
- 130人城なる者◆kTvl07K2zU25/08/31(日) 19:50:49
- 131GM◆o4H3Dx3iss25/08/31(日) 19:53:40
【━━━━━━━━系統樹遡行、寄星類呪海目】
【生態要素抽出→《神鉄竜鱗》《寄星炉心》】
【分離工程完了、生命因子複合、遷移開始】
【寄星類呪海目《デミ・リヴァイアサン》、系統図装填(インストール)】
「━━━━━━オ、オォォォオオォォォ!!!!」
『モォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!』
・・・
【系統樹が、交わる】
【「生命の恐怖」とは決して単一の存在への恐怖が織り成す形ではなく、包括的に千統万種の魔獣の胤を秘める概念であるからして】
【“無敵”を戴く大海蛇の鱗を纏鎧した光貌の巨人の両腕が象主を両側から圧迫する━━━━━━━其は地殻すら圧縮するが如き、神鉄の竜鱗である】
【星の血潮(ねつりょう)を枯らす炉心が単一の命に向けて行使されて、其れでも締め上げられる側の《神獣》に死への怯えはなく】
『━━━━━━━━モォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!』
・・・・・・
【神鉄の竜鱗が、上から捩じ切られる】
【“無敵”を誇る鱗鎧が互いに傷付け合う矛盾を意図的に引き起こし、手が離れた隙に抜山蓋世の象主が生命の恐龍の頭蓋は千度は叩き割る】
【山脈よりも巨大な光貌の巨人が、矮小にも見える一匹の象の《神獣》を前に蹂躙される━━━━━━深層の怪物とは、総じて容易に打倒が能う“程度”の脅威では決してない】
【然れども、厳然なる弱肉強食の理もまた生命の理に内包される概念であり】
【だからこそ、次の瞬間には万にも達する数の獣が絶命して果てている】
【真霊長類福音目《アルス・ノヴァ》】
【━━━━━━━━━━━━━━瞬く間に獣の夢を貪婪に喰らい尽くして、無貌にして雷鳴の如き天使が立ち上がった】 - 132成仏希望25/08/31(日) 19:54:19
- 133GM◆o4H3Dx3iss25/08/31(日) 19:55:11
- 134侵層水龍25/08/31(日) 19:58:06
- 135二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 19:58:55
途中参加致しますわ~~~!!!
戦闘をガッツリやるタイプと言うよりは理不尽出オチタイプなので本当に賑やかしレベルの画面端出演ですわ!!!
それにしても象さんお強いですわね。流石神獣、頭も回るタイプですわ。たぶんお亡くなりになりましたけど…… - 136通りすがりの〈重擊者〉25/08/31(日) 19:59:48
- 137『混沌の泥人』25/08/31(日) 20:04:12
【差し入れられた品々は悉く脈打つ肉塊に飲み込まれた。やがて一際激しく脈打つと……ぴたりと、動きが止まる】
【かと思えば、肉塊が"解ける"。星空を映す紐が幾重にも飛び散り、それぞれが螺旋を描く。そして──また、人型を模った】
『──────。』
【外部から干渉を受けたことを知ったか知らずか、螺旋により編まれた人型は静かに佇む】
【先ほどの姿と大きく違うのは──携えた武器。まるで肉塊のこびりついた鉄屑かの如き様相の、長大な"砲塔"のようなものだ】
【これこそが、かの龍を討ち──そして食らうべく算出された、次なる答えなのだろう】
『─────?¿?』
【異形が、"視線"を向ける。階層を隔て、遠大な距離を離れたその位置。尋常の目に見えるはずもない】
【──だが。"見た"。】
【ならば、往くだけだ】
【異形の姿が、消える】
(※多分みんなの戦闘が始まるタイミングで現地に出現します)
- 138GM◆o4H3Dx3iss25/08/31(日) 20:04:25
- 139侵層水龍25/08/31(日) 20:07:13
「えづ卦 あソんでいる野かと重ったけど、御はん?」
【深淵の一部でぷかぷかと泳いでいる水龍】 - 140〈邏遡〉◆yYby22xUtc25/08/31(日) 20:08:08
- 141〈不明〉アンノウン25/08/31(日) 20:08:59
- 142パン屋の妹25/08/31(日) 20:14:12
- 143『混沌の泥人』25/08/31(日) 20:14:27
そういやこいつその時の選択次第ではやたら理知的な自我が出てたりすることもある、みたいな設定だったりします
稀にルルフィアあたりに顔出してたりもするのかもしれない - 144〈羽虫〉25/08/31(日) 20:15:20
- 145通りすがりの〈重擊者〉25/08/31(日) 20:17:08
- 146天誅の恤剣25/08/31(日) 20:17:41
【カタカタと震える剣を抱いている】
「ああ……かわいそうに、まだ血が飲み足りないのですね」
【血の脈のように淡く光るラインが走った大剣は、血に飢えた魔剣にして、血を吸って強化される聖剣……】
【に、限界を超えて自らの血を飲ませた結果内側から砕けたうえ、】
【血のエネルギーで強制的に再生させられた結果、刀身の内側に残った罅状の傷跡だ。】
【砕けなくなるまで強化を繰り返したが、トラウマのようにその痕跡は芯に刻まれている】
「おや」
【血を注ぎすぎた大剣がぺきょっと内側から折れた】
「………素晴らしい、上限が遠のい久しかったですが……限界を越えたのですね。これでもっと強くなれますね」
【強制的に再生させられた大剣がガタガタと激しく振動している】
- 147侵層水龍25/08/31(日) 20:17:47
- 148冥王星の月兎25/08/31(日) 20:18:17
- 149天誅の恤剣25/08/31(日) 20:19:25
- 150パン屋の妹25/08/31(日) 20:20:12
- 151GM◆o4H3Dx3iss25/08/31(日) 20:20:39
【━━━━━━━ギ、ギギ】
【カンッ、カンッ、カンッ】
【La La La La La La La La】
【空間の“裏側”から響くような、異怪な音が鳴る】
【世界の法則が、理不尽なまでの出力と精度を誇る魔術回路━━━より正確に形容するなら、魔術回廊となる━━━の前に屈服する】
「━━━━━━━━━━━━━━オ、ウ、ガァァァァァァァ!!!!!!!!!!!」
【現世と夢幻が“裏返される”】
【世界が反転する。氾濫するは悪鬼羅刹を象る文字通りに“悪夢”の存在】
【乱れて、濫れて、擾れて、紊れる】
【獣の夢を喰らい尽くした果て、心理を蹂躙する魔の軍勢を従えて十六翼の天使が飛翔する】
【“核”は既に消え失せた。現世と星幽界に存在する両者が相互に補完し、相互に定義するのだから】
【━━━━━━━━━━━霊長とは、何か】
【其は、己の欲望に突き動かされるが儘に、無窮の世界を侵略(かいたく)する存在である】
【空間を斬り裂く一刀が、物理硬度だけでなく概念強度をも跳ね上げた《神鉄》の白銀鱗によって散らされる】
【余波だけでも無数の空間が破砕され、凝縮された熱量が黒白の光となって世界を染め上げた】
- 152〈羽??25/08/31(日) 20:21:13
- 153侵層水龍25/08/31(日) 20:24:07
- 154人城なる者◆kTvl07K2zU25/08/31(日) 20:25:42
「うーん、オーディエンスが増えてきた感じ?」
【自分がやることは何も変わらないがだれかしらの攻撃が自分の攻撃と干渉したら嫌だなと
まあ超絶利己的な思考を巡らせていた】 - 155〈邏遡〉◆yYby22xUtc25/08/31(日) 20:25:52
- 156通りすがりの〈重擊者〉25/08/31(日) 20:29:29
- 157パン屋の妹25/08/31(日) 20:29:51
「のんきなことを言ってる場合か~~っ!!!!!! うわあああああ、もう終わりだ!!! 流石にここまでは追ってこないと思っ……て……」
「……よく見たら、ただのパンだ。」
「なーんだ、ただのパンか……びっくりした……まあ、本当にアイツが来てたら私なんて意識も出来ない間に《rendezvous》になってただろうし当然か……」(※イベント仕様で被害妄想がナーフされている)
「パンはね……小麦をこねて焼いたものですよ」
「チョコ、はちみつ、ハム……色んなものと合うから、ご飯にもおやつにもできるんですよ。」
「私は絶対作らないけど。パン屋じゃありませんからね。お湯ありがとうございます。」【鞄から塩やらコンソメやらを取り出し、コトコトし始めた】
「ええ、私ですか?」
「パンなのは置いておいて……仲良さそうな人たちのお土産を横から貰うなんて気が引けるんですけど……」
- 158成仏希望25/08/31(日) 20:32:02
「さて、さっそく実践投入といこうかな」
【異界から現れたゆうれいがアルケー自身から採取した光を編んだ鎖を投射する】
【狙うのはアルケー、だけではなく、周囲に存在する獣も含めた深淵生物】
【突き刺し、縛り、光にて焼き、生命を吸い上げ――“自己増殖”する鎖。】
【それが潤沢な生命力という餌を得て、パンデミックのように拡散する!】
「あははは、うふふ、あはははは――――!」
【花火のように派手に広がる光の鎖が、十分に蔓延した上でアルケーへと殺到する。】
【魔の軍勢、無貌の天使、等しく餌と見做して喰い尽くさんと喰らいつく】
【……どれほど進歩しようとも“生命”の恐龍、生命力を捨てることはできまい】
【それがゆうれいが用意した対策。焼き尽くそうにも再生する、吸い尽くそうにも補充する……】
【ならば、両方を同時に試行しよう。】
【その光は、輝かしいその姿に反して……宿主の生命さえ食い尽くす病原体の在り方に近かった】
- 159侵層水龍25/08/31(日) 20:33:46
- 160『混沌の泥人』25/08/31(日) 20:34:21
【──彼方より、星空が流れ落ちる。否、それは未だ彼方にある】
【彼方より、覗いている】
『おまえが、龍、なれば──』
【異形が言葉を紡ぐ。此度の"自我"は王にあらず、また異なる世界より現れし戦士である】
【かつて衝合により現れたそれは、哀れにもこの深淵に堕ち──混沌に出会った後】
『──"邪龍、殺すべし"』
・・・・・・・・
【双方の合意を以て、混沌を編む一欠片となった者】
【異様な砲塔を以て、邪龍の殲滅を願った者】
【──己が死を以て、"より多く邪龍を滅ぼす"道を繋がんとした者】
【かつて呑み込んだ勇士の意志を尊重した、わけではない。それが今この時、都合が良かったというだけのことに過ぎない。"彼"にはそのような感傷は存在しない】
『──"⬛︎⬛︎、装填"』
【手にする砲塔は、しかし彼の龍狩りの持つそれそのものではない。先ほど取り込んだ情報を乱雑に織り込み、より強化(アップデート)されている】
【故に不完全、不安定。励起には相応の時間を擁する】
【しかし──その威力、不十分にあらず】
- 161◆UwIgwzgB6.25/08/31(日) 20:35:16
(※ありがとうございます!!!初めての深淵勢、不安はありますし、至らないところもたくさんあると思いますが……どうぞよろしくお願いします…!!!)
【とある世界、そして極東には「力をも入れずして天地を動かし、目に見えぬ鬼神をもあはれと思はせ、男女のなかをもやはらげ、猛き武士の心をも慰むるは、歌なり」という言葉が存在する。】【言表魔術にも例があるように、言葉はそれほどの力を持っている】
【だがもし────歌だけでなく、すべての芸術に、表現に適応される世界があったとしたら?
そんな世界は"確かにある"。】
- 162〈羽??⇒ねぼすけ25/08/31(日) 20:35:57
「わぁ、」【きらきらしてて、すっごくきれいだ!と歓声を上げる前に死ぬ】
「危ないところだったよ」【次の瞬間にはそこに立っている。危ないって言うか、普通に一回死んだからねお前】
「ちょっと味見……へぇ、別位相に同時に存在しながら壮語観測でお互いを保証し続けているんだね」
【などと言っている間にも勿論死んでいる。深淵の環境は劣悪である】
「こいつ殺しちゃうの?もったいない……」【死】
「勝手にどんどん進化していろんな広がりを見せてくれるなんて、食べ放題みたいでおもしろいじゃん」【死】
- 163〈不明〉アンノウンド25/08/31(日) 20:36:00
「ちょっと、うるさいよ
てかこれなに?なにが何だかごちゃごちゃしてわからないんだけど」
【少年は眉をひそめた。世界の法則があーなってこーなってるとか、そんなものは彼の理解の範疇を超えている】
「てかなに?星幽界って?難しいこといえば偉いと思ってんの?意味わかんない
星に幽……要するに"オバケと星でしょ"?そんなに騒がしいはずないだろ」
【その言葉とともに、指を指した部分が微かな星の瞬きと浮遊する人魂に分解される】
【深淵に遺棄された、"わからない"ものを自分の"わかる"形に貶め分解する発展の敵対者。彼の前では複雑で、詩的で、伝説であるほど危険で。
せっかくの報酬をありふれたものに"分解"されかねないと一部の深淵のものからは蛇蝎のごとく嫌われている】
【彼は不明なる者の天敵にして永劫に理解することはないわからず屋だ】
「ああ、焼け武器屋さん
だってこんなにガミガミごちゃごちゃうるさくちゃ寝ていられないよ」
- 164GM◆o4H3Dx3iss25/08/31(日) 20:37:05
「━━━━━━━━━━━━━━ギ、ルゥ………イ、ガグゥゥゥゥ…………………」
【砕かれた空間を拾い集めて、そして収束した魔力が“奇跡”を織り成す】
【空間が継ぎ接がれて、法則が乱れる━━━━━━前に進んだ筈が、地面に埋まっている。背後に跳躍した筈が、攻撃の目の前に立っている】
【無秩序に敷かれた移動法則は、当然ながら容易く人体を賽の目に断絶させるだろう】
【その上で、真霊長類福音目《アルス・ノヴァ》は空間の制約を受けずに動ける】
【「空間を跳躍する星々の渡り人」の系統樹、阻隔層によって衝合世界では空想に過ぎないが、其れの裔である天使にとって空間とは“越える”ものであるから】
「ガァァァァァァァァァ!!!!!!!!!」
【光によって織られた翼が脈動する】
【灼熱の不死鳥を屠るべく、重厚にして頑健なる巌の竜鱗が炉に閉じ込めようと迫る】
【寄星類地殻目《デミ・ファフニール》】
【封印と吸収、二種の不死殺しを兼ね備えた系統図の一端が開帳された】
- 165人城なる者◆kTvl07K2zU25/08/31(日) 20:38:25
- 166パン屋の妹25/08/31(日) 20:40:08
- 167〈邏遡〉◆yYby22xUtc25/08/31(日) 20:41:13
「構うまい、見知った貌など飽くほどに見るものぞ、そしてオレは洋物は好かん」
【食に関しては単なる頑固ジジィであった】
「どぉれ、試し斬りと行くか」
「優れものと云ふならばどれほどのものか、目利き程度に試させろよ」
「星辰相我流 『垓』」
【極東、一子相伝とも謳われた幻の我流剣術】
【その手に一度として同一の型は無く、その筋に一度として同一の閃きは無い】
【しかして我流、だがしかし継ぐ何かは存在する、極東で最も自由な剣術】
【この〈邏遡〉にとってそれは、一つ一つが万象を無視して断ち斬る絶後の剣、極まりし一閃】
【その剣戟が龍鱗を嗜めるように斬り開き、生命の重みを試す天秤のように刃を刻んでくる】
- 168〈人々〉25/08/31(日) 20:41:46
(※無尽蔵に腕の不足が補給されるタイプなので改めて横殴り縦殺し武器奪い大歓迎ですたい)
【───空間に生じた“人型の虚空/巣”に腕らが帰る。射した光線をも未知の事象に変換し反射を返さぬ穴蔵の底で何かを為出かしている】
【ぼこり、と再び頭角を現した腕腕の手には無数の“道具”が握られていた。】
「 好 」
【既に単純極まる“行動”を終えている】
【末端剣刀化症に侵された龍巨人の腕剣、未だ神代終わらぬ世界線から漂着した鉄球、矛盾現象により世界に生じた理外物鉱の盾】
【各々の“お気に入り”による無尽蔵の質と量と密度の暴力が、無秩序に振り下ろされ齎される】
- 169通りすがりの〈重擊者〉25/08/31(日) 20:45:11
- 170侵層水龍25/08/31(日) 20:45:26
- 171〈邏遡〉◆yYby22xUtc25/08/31(日) 20:45:30
- 172ねぼすけ25/08/31(日) 20:47:29
- 173天誅の恤剣25/08/31(日) 20:49:40
- 174パン屋の妹25/08/31(日) 20:50:33
「そんなことしなくても幸せに生きていけるんだから、奪ったりするわけ無いでしょう。」
「もし騒ぎを起こして、万一パン屋がここをかぎつけたら……ああ、怖い! そんなことはあっちゃならないんだ。」
「まあ、捨てるのは勿体ないし……そこまでおっしゃるなら、頂きます」【受け取った】
「……ほむ、中々。熱の通し方、外と中の柔らかさのバランスがよくできてる……アイツのパンほどではないけど……」
「まあ、人は……贅沢な生き物ですからね。」
「ただ食べるだけじゃなく……美味しいものを食べたい。仲のいい人と、楽しく食べたい。欲望は尽きないんです。特に食に関しては」
「収穫祭の収穫を少し分けてくれるなら、お祭りの本会場に届けますよ」
- 175冥王星の月兎25/08/31(日) 20:50:46
- 176『混沌の泥人』25/08/31(日) 20:53:03
【如何に空間が断裂しようと、問題はない。何故なら"こちらは奴を見ているし、奴はこちらを見ている"のだから。その事実までを覆すことはできない】
【呪い(さつい)は、悪意(さつい)は、決意(さつい)は──万里を超える。無限の距離が離れようと、その想い(さつい)はどこまでも届く】
【何故ならば。この砲塔が狙うは"仮想の敵"。"見た"という事実に焼き付き転写された敵の運命そのものなのだから。故に相手がどこにいようと、それを殺す】
『邪龍、殺す、べし──!』
【砲塔が輝く。放たれる弾は歪の結晶。類稀なる妖刀が、不可思議な兵器が、そして悍ましき呪いに縛られた神の欠片が──捻り、捏ねられ、束ねられた砲弾。すなわち──】
【"生命を悉く殺す呪いが、自己複製により際限なく強化されながら増幅する"魔弾。それが、恐龍へと"既に的中していた"】
- 177侵層水龍25/08/31(日) 20:53:43
- 178GM◆o4H3Dx3iss25/08/31(日) 20:54:00
【━━━━━━━━━━捕食の理が、励起する】
【光の鎖と接触する体表面が一斉に貪婪な顎門の形に遷移して、触れる瞬間に光の鎖を喰らい尽くす】
【宿主を喰い殺す細菌もまた、“生命”の一形態なのだから】
【星すら枯らした寄星類、その系統に連なる竜鱗が共喰い合う】
【━━━━━━━━━━━邪龍悪龍の類い、という定義は間違っていない】
【その根源は「生命の恐龍」であるのだから、存在が成立する限りはその本質を変えられない】
【だからこそ、アルケーは明確に其に狙いを定めて系統樹を展開する】
【真霊長類福音目《アルス・ノヴァ》が、混沌の泥を夢幻に放逐しようと位相を反転させる】
【━━━━━━━━━━━━顕現する巨大な門に、半径数キロメートルを巻き込むように“現実”が墜落を始めた】
- 179『混沌の泥人』25/08/31(日) 20:56:03
Q.つまりどういうことよ
A.藁人形に釘打ちつけて呪うのに距離とか関係ないじゃん?
【──もう遅い。明確に対象を定めたということは、どうしようもなく"この異形"を認識したということ】
【ならば如何なる手段で放逐されようと──あるいは星々の彼方へ吹き飛ばされようと、龍狩りの殺意は必ず龍へと届くものだ】
迎撃喰らいながら反撃、という感じで!
- 180〈不明〉アンノウンド25/08/31(日) 20:57:31
- 181血染メ茶筅◆UwIgwzgB6.25/08/31(日) 20:59:07
【自然を意のままに操り、妖怪や悪神と渡り合い、人の心や命をも弄ぶことができるのが"芸術"。そんな世界は在る。】
「あら……ここには人がぎょうさんおるなあ!」【突如空間の一部が収束し、ぽっかりと空いた"にじり口"から、緋と金の着物を大胆に着崩した、妖艶なる美女が正座で現れた。黒髪には金かんざし、ネックレスやブローチ、中原風の腕輪などを纏う】
「うちの地元とは大違いじゃきに、なんか珍しいことはあったのかや?」【ぱっちりとした瞳でわくわくとあたりを見回すと、空間に残る"茶菓子"の気配に鼻をひくつかせ】
「"新茶"は逃げたみたいじゃな?斜め"遷"家の開祖として…「茶道家」としては、ぜひ追わねばならぬのう!」
【がっはっはっは!と豪快に笑う女は、血を茶に、肉を茶菓子とする狂人。異名を《血染メ茶筅(ちゃせん)》と言う】
【時はネオヘイアン、世はマッポー!混沌破戒凶都デスアンキョウでは…クローンゲニンが暴れ回り、妖怪悪神が暴れ回り、それを止めるオンミョージやヨミビトが暴れ回っていた!】
【そんな世紀末で育まれた"わび""さび"の極点、『茶道』にたどり着いた名家。そこで育ち『破門された』この深淵勢が開祖として築き上げた、邪道にして破道、それが"斜メ遷家"だ】
「破"界"か。ワビ・サビだな!がっはっはっは!」【にやりと歯をむき出し、豊満な胸を上下させて獰猛に高笑いする。】【ワビサビをロックと履き違えてねえかコイツ?】
「口どけのよさそうな"茶菓子"ですわねえ?」【侘び寂びの欠片もねえ装飾品をじゃらりと鳴らし、朱の引かれた唇で妖艶に微笑む】
「さて──どんな味なのか、涎が止まらねえ……試食させてもらおうか、
斜メ遷家────邪道・"茶室"」
【そう呟くと、キモノの柄に茶室が投影される。"歩く教会"ならぬ"歩く茶室"。その内側には小規模小威力の攻撃しか通さない、斜メ遷家の『基本技』だ】
「『茶碗・濃茶』」
【キモノの裾を翻し跳ね、手元の空間を巨大な茶碗状に形成し】
「"袱紗挟ミ"」
【空間の隙間より身の丈をも超える大きさと長さの巨大なる楊枝を取り出し】
「"楊枝"────」
【茶碗状の空間を投げ同時に刺突──肉や脂肪などの固形物が、茶菓子へと変換される。さらに表面に被さる巨大なる"茶碗"、同一空間内に何重、何百重、何万重と収束しえぐり取ろうとする】
- 182GM◆o4H3Dx3iss25/08/31(日) 20:59:44
(※勢いが凄いので早めの次スレ!)
(※果たして間に合うのだろうか わたくしの筆はスレのスピードに【自問自答】)
ここだけダンジョンがある世界の掲示板 イベントスレ第254層|あにまん掲示板ここは「ここだけダンジョンがある世界の掲示板」の番外編みたいなスレです。書き込みの方針は以下を踏襲します。何もなし→メタ会話「」→セリフ()→心情など【】→状況描写無限牢獄深層。人外魔境の彼の地に、“…bbs.animanch.com - 183ねぼすけ25/08/31(日) 21:00:06
【空間が裂けて死ぬ。世界の狭間に閉じ込められる。概念的に上書きされる。デミ・ファフニール覚醒に伴い変化する環境の中で突然変異を起こした魔獣の領域効果で死ぬ。どこからともなく降って来た丸太に潰されて死ぬ。衝撃波で死んで熱で死んで雷で死んで虚空で溺死してついでに死んだ】
【生き返る。生き返らないこともあるが、別に死んでいたとて困らない。人の形の何かは、死んでいようがどうだろうが問題なく動く。そもそも生死の定義があやふやだ】
【人の形をしているから暫定的に人として扱われているだけの、良く分からないナニカ】
【深淵で暮らす存在の中では話が通じる方である】
「いいの?やった!おねーさんありがとう!」
「生きてる間にひと齧りできれば、おれ収穫の方はいいや。あげるあげる!」
【にぱーっと笑って】
「お、きみごはん初心者?もしかしてはじめましてかな?」
「食べるのは楽しいよ、新しいものや変なもの、刺激的なものは存在に彩りをくれるんだ」
「だからおれ、あいつめっちゃ食べたいんだよね。だってさ、食べてる間に味が変わるのって超楽しいと思わない?」
- 184〈人々〉25/08/31(日) 21:01:38
(※立て乙で御座います)
(※身体と規制持ってくれよ!三倍速書き込み拳!) - 185人城なる者◆kTvl07K2zU25/08/31(日) 21:04:25
立て乙です
「さぁて、やるかぁ」
【ローブを脱ぎ、格納する女
赤黒い肌髪を持っておりそれを短くなったそれは清涼感を……若干与える】
【頭そのものが巨大な砲塔に姿を変え、無数のミサイルがそこに存在していた
大陸間弾道ミサイル、とよばれる地上の表から裏までを網羅する兵器が存在した
その兵器は対策兵器によって使われることはなかったが帰って噂を呼び、兵器に込められた感情はこの世界の魔法によって「絶対不可避の兵装」という概念を付与した】
【無数の筒型のミサイルを取り付けられた砲塔がまるでガトリング・ガンのように回転を始めミサイルの射出を開始する】
【一端では発射を、他の一端では装填を行い「質量」と「爆裂」の属性を持った筒が向かう】
- 186成仏希望25/08/31(日) 21:04:50
「要改良――ふふ、楽しいじゃない~?」
【“捕食する”なら、それもまた良し。】
【同じ方法で従えた堕神がゆうれいの元に居る】
【光鎖に宿した呪いを組み替える。収奪、増殖、猛毒、支配。】
【それが“鎖”である以上、支配の理はよく馴染む】
【手繰る一本から伝えて一斉に全ての鎖を組み替える。】
【生命力を奪って増殖し、食い荒らした残骸は汚染物だけ残してその場に捨てる】
【細菌のように振る舞うならば、体内に侵入すればなお増殖もしよう。】
【内側から支配の呪いを撃ち込み、喰らおうとも体内にそれを蓄積させる……】
【狙うのは完全な支配ではなく汚染。】
【相手の内側を浸食し、先にパスを作ってから奪い、奪うことで増殖して趨勢を此方に引き寄せる】
- 187パン屋の妹25/08/31(日) 21:05:39
「そうですよ。切る、叩く、漬ける、下ごしらえをして、焼く、茹でる、蒸す、炒める……」
「収穫祭に参加しないなら、そこにある食材を細かく切ってもらえますか? もし手伝ってくれるなら……大盛りにしますよ。」
「こういうのは助け合いじゃないですか~。」
「それじゃ、三秒後に飛びますよ。『歪曲サレシ路ヲ遠ノキツ走ラン──』」【極東にルーツを持つ呪言だ。存在の"あるべき場所"を再定義し、距離、時間、その他の誓約を超越して対象を別の場所へと移動させる。対象が深淵勢であるなら、本来禁忌とされるような荒っぽいやり方でも耐えてくれるだろうと考えて実行している】【彼女はこれを姉を遠くに飛ばすために修得したが、結果として効果は薄かった。】
- 188通りすがりの〈重擊者〉25/08/31(日) 21:08:04
立て乙ですわ〜
【取り敢えず真っ直ぐ進めば辿り着くかな〜とアホな考えのもと、目的地(恐龍くん)に一直線全力ダッシュする〈重擊者〉】
【────通り道にあるありとあらゆる障害が、二対の金棒によって次々と粉砕されていく】
【血煙と土煙が混じり合う。音を優に超えた速度で前進していけば、全てが砕かれ鏖殺され意識する間もなく死に絶えてゆく】
【この深淵に於いて、ここまでの暴虐を息を吐くように行えるのは、即ち彼女が紛れも無い”怪物”であることを意味する】
【それはそうと辿り着くんだろうかこれ】 - 189侵層水龍25/08/31(日) 21:08:21
- 190GM◆o4H3Dx3iss25/08/31(日) 21:09:32
【━━━━━━━━━━━思考する。機能こそ至上命題の遂行に限定されているが、其れが可能なだけの脳機能を有している】
【山】
【ドデカイ山が、思いっきりブン投げられる】
【溶岩が爆発する。隕石が降り注ぐ。空気が一息で吸い尽くされる】
【単純暴力を有り余る肉体性能(スペック)で振り回してから、恐龍は違う方角に向き直った】
【━━━━━━━━━━━《神鉄》の白銀鱗が一閃で刻まれながら、然れども二重の修復と併せて僅かに剣閃が遅延する】
【星幽界との相互観測、単純無比なる生命力の暴力で、刻まれ終わるよりも疾く竜鱗を殖える】
【ギリッ、ギリッと空間を砕き割りながら、黒き光と白き鋼が衝突した】
- 191『混沌の泥人』25/08/31(日) 21:10:21
立て乙ですの
ふと気がつけばなんか大概チート無効ロールしかしてねえなと思う今日この頃
ま、まあ敵対しなければ積極的に襲ってこないタイプの徘徊モンスター枠系深淵勢なので…… - 192パン屋の妹25/08/31(日) 21:12:57
- 193成仏希望25/08/31(日) 21:14:07
- 194〈不明〉アンノウンド25/08/31(日) 21:14:45
- 195〈不明〉アンノウンド25/08/31(日) 21:15:56
- 196ねぼすけ◆VUNHFJguxM25/08/31(日) 21:17:32
立て乙ですわ~~~!!!
【いーち、にー、さーん、と指折り数えて消えて】
【すぐそばに出現して】
【死んで】
【起きた】
「やーーーーっほーーーーーー!!!!」
【ぶんぶんと大きく手を振る。腕が捥げそうな勢いで】
「美味しいものでもずっと同じの食べてると飽きちゃうからね。でもきみにはもしかしたら無用かも!」
「だって料理あんまり食べたことないんでしょ?なら、色んな料理食べてるだけでも千年くらいは飽きないんじゃないかな!」
「やーーっほーー!!」
【手を振る】
「どうだろ。深淵におれの獲物、みたいに指定できるものなんてあるのかな?」【首を傾げる。なんでお前が首を傾げるんだよ】
「深淵のものはみんなのもので、持ってける奴が持ってくもの、的なサムシン。」
- 197パン屋の妹25/08/31(日) 21:18:36
- 198〈邏遡〉◆yYby22xUtc25/08/31(日) 21:19:11
立て乙でござる〜
「ハ、どこを見ている節穴、両の眼でなければオレを捉えられんぞ?」
【空間の崩壊に空間の破砕を重ねて打ち破る、白鋼を鋳造するように重ねて刃を叩き付ける】
「無限も無間にも等しいな、されど手前はまだ己の定めた籠中、オレはまだ“飽き”に届かぬことを疾く識るがいい」
【下手な概念、些末な力量など必要なし、格も核も己が手で磨いた技一本で押し通る】
「星辰相我流 『窮』」
【先程の剣戟以上に速い、否、空間断絶状態を利用した光速剣の集束】
【極み上げられた速剣の猛襲が、恐龍の再生速度を上回って穿たれていく】
- 199通りすがりの〈重擊者〉25/08/31(日) 21:19:26
【獣の群れが圧倒的"暴"な直線番長に無惨に轢き殺されながら】
「いいの〜?おねーさんうれし」
【あそこまでの暴虐を行いながら返り血は一切浴びていない(大概蒸発するので)〈重擊者〉は行進を止めコクリと頷いた】
- 200侵層水龍25/08/31(日) 21:20:14