- 1二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 10:40:22
- 2二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 10:41:53
- 3二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 10:56:46
たておつです
- 4二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 10:59:43
(お題)「あっ、次スレが建ってるじゃん!」
- 5二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 11:08:44
(お題)「求む、スランプの解消法。ラノベ書きなのですが、勇者パーティが温泉にはいったところで急にかけなくなりました・・・」
- 6二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 11:11:15
(お題)宇宙を飛ぶドラゴン
- 7二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 11:15:16
(お題)TRPGのGMをはじめてやることになったんだが、うまくやる方法はあるだろうか?
- 8二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 11:20:56
(お題)牛乳とお酢でチーズもどきをつくってみた!
(前スレの177番のお題です) - 9二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 11:29:06
- 10二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 11:30:16
(お題)田舎のおばあちゃんが、野菜を10箱送ってきた件
- 11二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 12:30:05
立て乙
お題
異世界防災学 - 12二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 15:15:22
魔大陸週刊新聞掲載、【防災知識のすゝめ】読者質問コーナーより抜粋
Q:最近Cランク冒険者に昇格した者です。そろそろ魔大陸へ渡航しようと考えているのですが、防災道具はどの程度用意したらいいでしょうか?雨具や命綱から簡易結界具まで、一般的な物は大体揃えたので他に必要なものがあれば教えてほしいです
A:正気かコイツ?……失礼。Cランク冒険者が市販品一式で魔大陸へ渡る行為は推奨されていません。最低でも高度10メートルから生身で落下しても無傷で済む身体能力と幻想金属製の装具(ミスリルワイヤー等)に加え、最低でもBランクの結界を張れる魔道具を用意しましょう。前述の備えがあれば魔大陸の環境でも最低限生存可能です。ただし同大陸に生息する魔物については考慮していませんので別途対策を講じてください
Q:最近村の周りで飛蝗の魔物をよく見かけます。定期的に駆除はしているのですが、何かいい蟲害対策はないでしょうか
A:もう助からないぞ♡ 冗談はさておき、お便りの住所と届いた日付から考えると手遅れの可能性が高いですが対策を掲載しておきます。お便りに書かれていたような蟲型の魔物が多数出現する場合、連鎖感染式の呪詛による駆除が推奨されています。一般的な蟲型の魔物、特に低級のものは魔力抵抗が非常に低いため簡易な術式でも十分に効果を発揮します。本誌の防災知識一覧にも汎用的なものが掲載されていますが、より適したものが必要な場合お近くの魔術師ギルドか冒険者ギルドに足をお運びください
Q:魔法薬が原因の火災が発生した場合の対処法を教えてください
A:一般的に火災事故が発生した際は煙を吸い込まないよう姿勢を低く保ちますが、魔法薬が原因の時は中腰の姿勢を取るようにしましょう。おおよその魔法薬によって発生するガスなどの気体は空気よりも重いものが大半のため、通常の火災と同様の姿勢を取った場合中毒状態になる可能性が高いです。また、可能な場合風属性魔法を纏って安全を確保しましょう。
Q:逃げ切れないような大規模災害に巻き込まれた場合に備えて用意するなら何がおススメですか?
A:資産に余裕があれば災害保険に加入するとよいでしょう。特に本誌の災害対策保険(※上級プラン以上)に加入している場合、緊急転移による救助(※人数は加入プランにより変動します)が行われますので同保険に加入する事を強くお勧めします
- 13二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 15:48:42
前スレ85
爆発オチなんてサイテー!と思っていた人が転生したら爆発系魔法の才能がありまくりだった話
爆発オチなんてサイテー | Writening私は爆発オチが嫌いだ。 それまでの複雑に絡み合った伏線やしがらみなんかを「残り時間でどう対処するのだろうか」とこちらが抱く心配やハラハラ、わずかな期待といった感情をまとめて消し飛ばす爆発オチが嫌…writening.net - 14二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 18:02:24
(お題)「おやつは300円まででお願いします」「いやまってまって、胃までは物価が違うから!」
- 15二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 19:31:32
(お題)さよなら私の恋!未練感じながらも私は愛を探しに行く
- 16二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 19:45:21
お題
隣の席のモフ耳うさぎさん - 17二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 20:26:51
- 18二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 22:09:24
- 19二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 22:31:13
- 20二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 01:24:34
(お題)蜘蛛の糸で作ったドレス
- 21二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 09:04:40
(お題)「おはようございます!」とクソでかい声で挨拶するのはやめてほしいんだけど
- 22二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 10:15:10
- 23二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 10:29:08
- 24二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 10:33:18
- 25二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 10:36:47
- 26二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 10:54:32
(お題)蝙蝠男爵になってしまった男
- 27二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 16:25:28
(お題)「9月になったので秋祭りの準備をはじめます」
- 28二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 22:24:06
お題
9月は秋?いいや違うね、今は夏だ - 29二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 23:13:02
(お題)呪いの仮面を被って怪物になってしまった女を、未だ愛する男の話。仮面は怪物となった女の額についている
- 30二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 23:33:46
(お題)裏庭に温泉が湧きました
- 31二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 00:39:32
(お題) 自分が殺してしまった兄に成り代わっている吸血鬼と家族ごっこをする女子高生
- 32二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 01:10:51
- 33二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 02:05:22
このレスは削除されています
- 34二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 02:08:02
- 35二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 09:12:46
- 36二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 09:41:07
- 37二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 16:09:04
(お題)「持ち寄りパーティ、開催します!」
- 38二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 16:39:14
- 39二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 20:39:12
(お題)現実主義すぎる探偵とロマン主義の怪盗
- 40二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 21:19:35
- 41二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 22:29:50
(お題)犬がキャラメルたべちゃった!
- 42二次元好きの匿名さん25/09/03(水) 00:51:36
「お兄ちゃん、ペペロンチーノ出来たよー」
「う゛っ……そ、そういえば俺、今日外で食べてきたんだったわ」
「えぇー!? 折角作ったのにー」
「ごめんごめん」
『兄』は顔の前で両手を合わせて、「反省してます」のアピールをしてきた。
私はわざとらしく肩をすくめてみせて、ため息を吐いた。
「んー、いいよ。その代わり、今度車出して海に連れて行ってよ」
「う、海……? 夜でもいいか?」
「泳げないじゃん」
「そうか……じゃあ、ナイトプール」
「兄妹でナイトプールってどうなの」
「……変だな……」
困りきった顔をする『兄』に、私はとうとう堪えきれなくなって吹き出してしまった。
この、兄の顔をした化け物──おそらく吸血鬼は律儀にも私の兄を演じるつもりらしい。本物の兄を殺した罪悪感から? 妙な吸血鬼だ。
あんな奴を殺したところで、気にする必要なんて全くないのに。
でも、利用させてもらおう。ずっと欲しかった。
私の理想の家族。私の理想のお兄ちゃん。
「ふふ、お兄ちゃん」
- 43二次元好きの匿名さん25/09/03(水) 01:32:29
- 44二次元好きの匿名さん25/09/03(水) 07:42:14
(お題)真冬のアイスクリームケーキ
- 45二次元好きの匿名さん25/09/03(水) 08:10:15
お題
人間に恋する女神様のおはなし。なお女神は恋愛禁止だとする。 - 46二次元好きの匿名さん25/09/03(水) 12:56:48
お題
この想いは伝えられない。著作権に侵害するから - 47二次元好きの匿名さん25/09/03(水) 16:30:38
- 48二次元好きの匿名さん25/09/03(水) 16:37:22
- 49二次元好きの匿名さん25/09/03(水) 16:40:22
- 50二次元好きの匿名さん25/09/03(水) 20:20:53
(お題)冬になってもあずきバーが残っている場合の活用法
- 51二次元好きの匿名さん25/09/03(水) 20:30:48
(お題)シュークリームの中身が……
- 52二次元好きの匿名さん25/09/04(木) 01:49:53
(お題)シュー肉まんを美味しくする方法
- 53二次元好きの匿名さん25/09/04(木) 05:31:15
- 54二次元好きの匿名さん25/09/04(木) 10:01:13
「シュー皮がすごい余ってるんだけど、中身が足りないんだよなあ。どうしよ」
彼女はしばし考えた。
「生クリームは少し残ってるし、ジャムとかチョコクリームとかもあるけど・・・全然足りないなあ。あと、冷蔵庫にあるのは、チーズとか、ピクルスとか、ソーセージとか、肉まん用の肉あんとか・・・」
ふうむ。
「・・・そういえば・・・シュークリームは、普通は中身がクリームだからシュークリームっていうんだろうけど、シュー皮は、ただのパンだよね、結局のところ?」
「こんにちは、先輩! 今日は、持ち寄りパーティってことで、 変わり種のシュークリームをいっぱいもってきました! あ、正確にいうと、入っているのはクリームじゃないほうが多いんですけどね、あはは」
その先輩は、目を剥いた!
チーズとピクルスの入ったシュー皮! ソーセージトザワークラウトの入ったシュー皮! そして、謎の肉あんの入ったシュー皮!
「これなんか、ニラとニンニクのにおいがするんだけど・・・ほんとに大丈夫?」
「ああ、それは、餃子の中身にする予定だったのをもってきました! にんにくのにおいのしないほうの肉あんは、肉まんようのやつです。・・・大丈夫ですよ。ちょっとずつ味見してみたけど、みんな美味しかったです!」
シュー皮は、結局のところ、ただのパンなのだ。普通は別に甘くもないし。パンと合う食べ物なら、なにを入れても美味しいのである。
- 55二次元好きの匿名さん25/09/04(木) 14:32:30
(お題)せっかくタイムマシンを発明したのにほとんど使い物にならない件(涙)
- 56二次元好きの匿名さん25/09/04(木) 18:18:22
- 57二次元好きの匿名さん25/09/04(木) 21:18:42
- 58二次元好きの匿名さん25/09/04(木) 23:14:39
- 59二次元好きの匿名さん25/09/04(木) 23:20:28
- 60二次元好きの匿名さん25/09/04(木) 23:21:44
- 61二次元好きの匿名さん25/09/04(木) 23:24:05
- 62二次元好きの匿名さん25/09/05(金) 04:18:26
(お題)マジシャンが帽子の中から出られなくなって子供に助けてもらう
- 63二次元好きの匿名さん25/09/05(金) 08:15:30
(お題)植えた覚えのないアボカドが裏庭から生えてきた!
- 64二次元好きの匿名さん25/09/05(金) 15:28:08
(お題)裏山のウッドハウス
- 65二次元好きの匿名さん25/09/05(金) 17:43:42
お題出してくれた人に先に謝っておきます。多分解釈違いです。本当にごめんなさい。
でも思いついたのが「コレ」だったので勢いのまま書かせてもらいました。
恋する女神様 | Writening「はぁ……今日も格好いいなぁ、レオくん……」 壁も天井もない白く広大な空間。 その中央には、煌々とした表情を浮かべる女性の姿があった。 女性の視線の先には、両手に収まるほどの大きさの水晶玉が宙に浮いて…writening.net - 66二次元好きの匿名さん25/09/05(金) 20:24:28
このレスは削除されています
- 67二次元好きの匿名さん25/09/05(金) 20:27:57
「もしもし親友?俺俺、俺だよ」
「オレオレ詐欺にでも目覚めたか?向いてないからやめとけ。で、急に電話掛けてきて何かあったのか?」
「いや聞いてくれよ。実はさ、ウチの裏庭にアボカド生えてたんだよ!」
「お前、また変な物植えたのか……この前ドクダミ植えたとか言ってなかったか?」
「あー、ドクダミな。植えた植えた。次の日かーちゃんに全部抜かれたわ」
「残当。で、今度はアボカドに走ったと」
「だからちげーって!本当に気づいたら生えてたんだよ!」
「そもそも本当にアボカドなのか?特徴言ってみろよ」
「おう!まず、地面から生えてて緑色」
「大概の植物はそうだろ」
「次に拳大の緑の果実がついてて、幹に顔っぽい模様がある」
「うんうん……うん?」
「で、幹からなんか触手っぽい枝が6本くらい生えてた」
「どう考えてもアボカドじゃねぇだろそれ」
「でもよぉ親友。俺も不安に思ってお前本当にアボカドか?って聞いたんだよ」
「俺はお前に本当に高校生か?って聞きたいよ」
「そしたらそいつ、アボカドです……って答えたんだよ!じゃあもうアボカドじゃね?」
「まずアボカドは喋らねーンだわ」
「でも本人……本木?も言ってたんだけどなぁ。語尾もアボカドだったし絶対アボカドだって!ザイクロなんちゃらっていう品種らしいぜ!なぁアボちゃん!」
「そうアボカド。ザイ……アボカドはアボカドだアボカド」
「な?」
「な?じゃねーよ。なんでナチュラルに隣に居るんだよ」
「あ、晩飯の準備しないとだからそろそろ切るわ!また明日な親友!」
「おい待て……くっそ切りやがった。まあアイツならほっといても大丈夫だろ」
後日話を聞いたところ、例の自称アボカドは羽の生えたエビっぽいキノコと相打ちになって溶鉱炉に沈んでいったらしい。
風邪引いた時に見る夢かな???
- 68二次元好きの匿名さん25/09/05(金) 21:03:07
- 69二次元好きの匿名さん25/09/05(金) 21:06:40
- 70二次元好きの匿名さん25/09/06(土) 00:09:08
- 71二次元好きの匿名さん25/09/06(土) 00:40:05
- 72二次元好きの匿名さん25/09/06(土) 05:12:10
(お題)時計塔の怪人
- 73二次元好きの匿名さん25/09/06(土) 06:15:27
お題
なんか捨てようとしてる祖父の壊れた時計が話しかけてくるんですが、しかも関西弁で。 - 74二次元好きの匿名さん25/09/06(土) 08:57:55
(お題)ドクダミ奇譚
- 75二次元好きの匿名さん25/09/06(土) 13:55:39
(お題)プリンと茶碗蒸しの違いについて
- 76二次元好きの匿名さん25/09/06(土) 16:20:39
(お題)狼男と吸血鬼のイチャイチャ
- 77二次元好きの匿名さん25/09/06(土) 18:28:38
(お題)傘が壊れたので自分で修理したいと思います
- 78二次元好きの匿名さん25/09/06(土) 22:50:41
仕事から帰り、風呂や食事を済ませてベッドに寝転がった後。
いつものようにyoutubeのショート動画を見ていると、一本の動画が目に付いた。
タイトルは【壊れた傘を自力で修理します!】というドストレートなものだ。
サムネイルに映る傘は布地が取れて骨組みだけになっており、その骨部分にしても取れていたり折れていたりと目も当てられない。
こういうDIY系に興味が無いので普段ならスルーして他の動画を探す所なのだが、何故だか無性に気になる。
こんなボロボロな、いっそ買い替えた方が安いし早いようなものをどう修理するのか?僅かに湧いた好奇心はすぐに膨れ上がり、気づけば動画を再生していた。
『はーい、みなさんこんにちは!100%直すマンです!今回のお題はこのボロボロの傘!』
『うーん。これはもう諦めて捨てた後、別の傘を買った方がいいボロ具合……。ではオペを開始します!』
『まず下準備ですが、布地を張る骨部分。これを全部取っ払います。再利用するにも強度が不安ですからね』
『よし!これで立派な杖に早変わり!では次に石突きから柄の部分まではまだ使えそうなので流用します』
『次に用意しましたのがこちら、まったく同じ型の新品です。こちらから必要なパーツを分解して取り出します』
『オラッ!寄越せッ!……ふぅ。無事取り外せたので移植をしていきます。部品を取った後の残骸は不要ですので、後日資源ごみで出してきますね』
『ちょっと長くなりそうなんでカット!』
『──しまして、これを付ければ完成!100%の修理、完了です!』
『高評価とチャンネル登録お願いします!』
最後まで見終わった後、俺はそっと低評価ボタンを押して就寝した。
────いや、その新品の傘そのまま使えよ……!
- 79二次元好きの匿名さん25/09/07(日) 00:14:45
- 80二次元好きの匿名さん25/09/07(日) 04:02:19
(お題)自らを魔王にしようとする異世界の魔物から逃げ回る男
- 81二次元好きの匿名さん25/09/07(日) 09:28:37
「魔王様あ! なんで逃げるんですか・・・今度こそ、今度こそ、いろいろな悲劇が起こる前に、あなたに魔王になっていただきたいのに!」
魔物は、ぜいぜいと息を吐きながら、あたりを見回した。
「いいですか、魔王様! このままでは、ろくなことが起きないのですよ? あそこに見えている王城にいけば、たしかに王様に面会できるし、仲間も紹介してもらえるので勇者パーティは作れます。そして、そのあとは、いろいろ大変ですが、この時代の現魔王を倒すこともできます! でも、それで元の世界に帰れるわけじゃないんですよ? 魔王を倒せば元の世界に帰れるとか言っていた奴らは、ぜんぶ、あなたを騙していたわけですから!」
あちこちを見回している魔物をみて、男はため息をついた。
「・・・お前なあ。前から何回も言っているけど・・・まだ裏切られてもいないのに、魔王になるためのモチベなんてわくはずがないだろ! だいたい、俺に、そんな力はねえよ!」
魔物は、泣きそうになった!
「・・・そんなことは・・・そんなことはありません! わたしが知っているあなたは、最高で最強の魔王だった!」
「・・・いや、だから・・・!!!」
男は、頭をかいた。
「・・・なあ。いまの魔王は、お前も嫌いなんだよな?」
魔物はこくこくとうなずいた。
「あいつ、本気で世界を滅ぼそうとしていますからね。最悪です! 世界が滅んだら、僕たちも滅びちゃうのに!」
「・・・だったら、もう、邪魔はしないで、俺に王城に行かせろよ。な? それで最終的には裏切られても、まずは世界を救うことが先決だろ?」
男はふたたびため息をついて、今度は自分から魔物によっていった。
そっと、かわいい魔物のかわいいふかふかの頭をなでる。
「・・・なんなら、お前も来ればいい。俺の使い魔のふりをしてな。それで、いいだろ?」
今度は魔物がため息をつく番だった。
「ふりもなにも、わたしは本当にあなたの使い魔です! ・・・まあ、未来の、ですけどね」
「だったら、たまには俺のいうこともきけよ」
魔物を抱き上げる男。
「・・・さあ、行くぞ。未来に向かって、な」
- 82二次元好きの匿名さん25/09/07(日) 14:55:45
(お題)りんご飴を作ろうとして失敗した話
- 83二次元好きの匿名さん25/09/07(日) 17:10:44
(お題)ミートソースがどうしても食べたいのに家にはハンバーガーしかありません!
- 84二次元好きの匿名さん25/09/07(日) 21:08:37
お題
勇者俺、永遠の相棒だと思っていた幼馴染が魔王だったんですが一体これは? - 85二次元好きの匿名さん25/09/08(月) 00:24:59
(お題)抱き枕を手作りしてみた!
- 86二次元好きの匿名さん25/09/08(月) 04:08:17
- 87二次元好きの匿名さん25/09/08(月) 09:19:56
お話を書いた者です
設定としては、魔物は未来から来ています
これからの未来は未定ですが、主人公はとりあえず現魔王は倒すつもりです
勇者パーティを全面的に信用することはないかもしれませんが
ありがとうございました
- 88二次元好きの匿名さん25/09/08(月) 16:05:53
(お題)思いっきりチートな転生特典を望んだら、思いっきりチートな制限がくっついてきた件
- 89二次元好きの匿名さん25/09/08(月) 17:47:13
(お題)カラスを助けたら紳士なカラスに恩返ししてもらった話
- 90二次元好きの匿名さん25/09/08(月) 22:29:04
- 91二次元好きの匿名さん25/09/09(火) 01:35:56
- 92二次元好きの匿名さん25/09/09(火) 06:59:27
(お題)人間大の貴婦人の人形が少年を守る話
- 93二次元好きの匿名さん25/09/09(火) 08:46:32
(お題)夢をあきらめないほうがいい理由
- 94二次元好きの匿名さん25/09/09(火) 18:25:52
ほしゅ
- 95二次元好きの匿名さん25/09/10(水) 00:06:04
スレ主です
このスレを続けるかどうか考え中です
このスレをまだ続けたい人はいますか? - 96二次元好きの匿名さん25/09/10(水) 08:27:45
- 97二次元好きの匿名さん25/09/10(水) 09:26:55
このレスは削除されています
- 98二次元好きの匿名さん25/09/10(水) 16:50:07
続けたい人がいるみたいなので、もうちょっとだけ続けてみます
- 99二次元好きの匿名さん25/09/10(水) 17:28:29
(お題)アリとキリギリスと鈴虫の話
- 100二次元好きの匿名さん25/09/11(木) 01:05:00
(お題)味噌を手作り
- 101二次元好きの匿名さん25/09/11(木) 03:55:05
(お題)オペラ座の野獣
- 102二次元好きの匿名さん25/09/11(木) 09:31:06
「ちょっとまって! レディ、これでは本末転倒です。あなたを守るのは、私の役目ですよ!?」
自分を見上げる少年をみて、その魔道人形はにっこりとほほ笑んだ。
「・・・ノブリスオブリージュという言葉を知っていますか? 私はしょせんはかの魔道士の娘の複製品にすぎませんが・・・それでも、貴族の矜持はあるのです!」
「だって、レディ!」
少年は、立ち上がろうとして、うっとうめいた。
「・・・あなたは、そこでじっとしていななさい。あの阿呆どもは、わたしが追い払います。ふふふ、大丈夫ですよ・・・」
その貴婦人の形をした魔道人形は、自分の身長よりも長い剣をかまえて、にっこりと笑った。
「わたしがどんなに壊れても、なおしてくれるのでしょう?」
- 103二次元好きの匿名さん25/09/11(木) 09:50:17
「お題」伝説の魔法使いVS竜殺しの剣士 〜プリンを賭けた戦い〜
- 104二次元好きの匿名さん25/09/11(木) 15:38:43
(お題)救急プリン、走る!
- 105二次元好きの匿名さん25/09/11(木) 16:22:50
(お題を書いたものです)
私がどんなに壊れてもなおしてくれる……あえて感じを使ってないのがグッドだと思いました
彼女がどんな経緯で複製品になったのかはわかりませんが、それでも誇り高き感情を持ち合わせているのですね
- 106二次元好きの匿名さん25/09/11(木) 23:42:36
このレスは削除されています
- 107二次元好きの匿名さん25/09/12(金) 00:19:21
(お題)今日の雷雨はすごかった(小並感)
- 108二次元好きの匿名さん25/09/12(金) 05:31:29
(お題)女王が好きな女騎士はその気持ちを隠せていると思っているが、実は女王にだけバレている
- 109二次元好きの匿名さん25/09/12(金) 06:21:57
もうタイムは計らない。
ただ決まった距離を、決められた速さで走るだけ。アスファルトを踏む自分の足音だけが、やけに規則的に聞こえてくる。楽なものだ。誰かと競うことも、昨日の自分に怯えることもないのだから。これでいい、と何度も言い聞かせた。
河川敷の向こう側を、ユニフォームを着た集団が駆け抜けていく。
砂埃を上げて、腕を振って、声を張り上げて。わたしがとっくに捨ててきた時間を、彼らは生きている。眩しい、とは思わなかった。ただ、遠いだけだった。
彼らのうちの一人のフォームが、少しだけ崩れているのが見えた。ああ、膝が外に流れている。もっと重心を前に、と、声に出さない声が喉まで込み上げる。
やめた。もう、やめたはずなのに。
わたしの思考は、まだトラックの上を走っていた。体だけが、こんなにも重たく置いていかれてしまった。
夢なんて、そんな綺麗なものじゃなかった。
それはもっと泥臭くて、自分勝手で、どうしようもなくみっともない執着の塊だ。諦めたからといって、綺麗に消えたりはしない。心の隅に、古い痣みたいに黒く残る。
集団が小さくなって見えなくなる。わたしはまた、ゆっくりと足を前に進めた。
喉まで出かかったあの言葉は、かつて自分が誰かにかけてほしかった言葉だったのかもしれない。選手としては何も成し遂げられなかった。でも、頂点に立てなかった者にしか見えない景色も、きっとある。
夢をあきらめないほうがいい理由。
それは、たとえ形が変わっても、破れた夢の欠片が、いつか誰かのための道標になるからかもしれない。あの痣の痛みは、他人の痛みに寄り添うための資格なのだと思えた。
だから家に帰ったら、褪せた付箋がはみ出したままの本を、もう一度手に取ってみたくなった。速く走るためじゃない。いつか道に迷った誰かのための、正しい言葉を選べるように。
わたしのためのゴールテープはもうない。でも、誰かのためのスタートラインに立つ準備なら、今からでもできる気がした。
- 110二次元好きの匿名さん25/09/12(金) 08:53:10
- 111二次元好きの匿名さん25/09/12(金) 09:01:16
- 112二次元好きの匿名さん25/09/12(金) 12:11:30
- 113二次元好きの匿名さん25/09/12(金) 16:23:16
(お題)闇の世界から帰還した少年は、闇の魔術師として君臨する。
- 114二次元好きの匿名さん25/09/12(金) 17:12:13
(お題)あいらぶゆー
- 115二次元好きの匿名さん25/09/12(金) 17:16:42
世界は、とても静かだったけれど。
わたしの耳の奥でだけ、ガラスにひびが入るみたいな、ちいさな音がずっと響いていた。
耳鳴りのような救難信号。
それは、世界のどこかで、だれかのこころが、もうだめだ、って悲鳴を上げている音だった。今日のこの音は、きみだね。
わたしたちは、P.R.T.。Pudding Rescue Team。
こころが傷ついているひとを、勝手に助けるための秘密の部隊だ。
「発射、お願いします」
信号が来る方角へ。きみの部屋の、あの窓へむかって。
月光に鈍く光る筒から、「ぽすん」という、間の抜けた音がする。
放たれた救急プリンは、夜空に、やわらかい軌跡を描く。それは、流れ星みたいに、でも、もっとずっと、ゆっくりと。街の灯りをそのからだに映しながら、ただ、きみのためだけに、飛んでいく。
わたしたちは、それを見届ける。
そして、さっきまで聞こえていたあの鋭い音が、ふっと消える。やわらかい着弾のしるし。
部屋の中で、突如、かすかな物音がする。
きみのテーブルに、プリンがひとつ、出現している。
きみは、わけがわからない、って思う。
そして、救急プリンというパッケージを見て、すこしだけ笑ってくれるかもしれない。
ばかな部隊があったもんだ、って、言ってくれるかもしれない。
わたしたちには、それを確かめる方法はないけれど。
でも、それでいいのだ。
かなしいことから、ほんの少しでも気をそらせること。
たったそれだけが、わたしたちの役目だから。
- 116二次元好きの匿名さん25/09/12(金) 18:18:58
- 117二次元好きの匿名さん25/09/12(金) 18:54:24
僕は闇の魔術師として君臨している。
この、六畳一間のアパートで。
闇の世界から帰還したとき、たしかに僕は、世界をこの手に握りしめるような、そんな全能感に満ちていた。
しかしその意志はすぐに改めなければならなかった。
闇の魔方陣の儀式よりも、市役所への転入届とか、電気の手続きとか、口座引き落としの手続きとか、そういうことの方が、よほどむずかしい儀式だったから。
この世界はもしや、闇の世界よりも恐ろしい世界だったのかもしれない。
だが、この世界を支配する手立てが無いわけではない。手始めに、近所のコンビニを支配する。
それが僕の君臨の第一歩だった。
儀式は、いつも深夜二時。
ぼろぼろの黒いパーカーを羽織り、僕は僕の王国、アパートを出る。支配地であるコンビニまでは、徒歩三分。自動ドアが、僕にだけはかしずくように、すうっと開く。
これも僕の闇の影響力の成せる業だった。
店内にいるのは、いつも同じ、眠そうな顔をした夜勤の店員さん。彼は僕の最初の民だ。
僕が放つかすかな魔力のオーラのせいで、彼は僕が店にいる間、すこしだけ緊張している。
レジの奥で、背筋が伸びているのがわかる。それでいい。恐怖による支配もまた、君臨のかたちなのだから。
僕はゆっくりと店内を歩き、領地を視察する。
そして今夜の捧げものとして、アイスのケースからガリガリ君を一本取り出した。
レジで民は値段を告げた。僕は黙って百円玉を置く。おつりと商品を、彼はとても素早く差し出した。いい技だ。彼の手は恐怖で震えてはいるように見えたが、ゆめ研鑽を怠るなと僕は思う。
アパートに帰って、玉座であるゲーミングチェアに座り、ソーダ味のアイスを食べる。
闇の魔術師の夜は、冷たくて甘く、心地よい支配に彩られている。
- 118二次元好きの匿名さん25/09/12(金) 22:01:03
(お題)野菜強さランキング
- 119二次元好きの匿名さん25/09/13(土) 00:10:36
(お題)予算1000円で5人前のお寿司をつくる方法
- 120二次元好きの匿名さん25/09/13(土) 06:10:32
(お題)熾天使とすき焼き
- 121二次元好きの匿名さん25/09/13(土) 09:19:25
- 122二次元好きの匿名さん25/09/13(土) 17:17:42
- 123二次元好きの匿名さん25/09/13(土) 17:23:17
まずは備蓄米の白米にちょっとだけ余った日本酒を入れて、しばらくおいておく。
そうして、炊く直前に、こめ油をちょい足しする。
これだけで、かなり美味しい白ごはんが完成するのだが・・・
「リクエストは、5人前のお寿司だもんね」
これに、五目ちらしの素を2袋混ぜて、完成である。
そして、さらに、ツナマヨとミニトマトとサラダとかまぼこの細切りなども用意して、別の容器にいれておく。刻みのりとゆかりも忘れず、袋にいれる。
よし、これでいいだろう。
「もしもーし、先輩? ご注文の5人前のお寿司ですよー? はやく1000円くれないと、もって帰ってたべちゃいますからねー?」
彼女は、にこやかに笑った。
「あと、トッピングは別料金なんで、ぜんぶでプラス1000円でお願いしまーす! 合計で、2000円になりますね! いやあ、これでも破格の安さなんですよ? 人件費度外視って感じですからねー!」
ひと昔前の自分なら、こんなことはしなかった。
この先輩に、1000円出すから5人前のお寿司を作ってって言われたら、喜々としてお刺身もりもりのちらし寿司を作っていたと思う。
予算は完全に度外視で。
でも、もう違う。
自分は、もう、気づいてしまったのだ。
この先輩は、自分のことを、ただのパシリだとしか思っていないことに。
だからねえ、先輩?
この五目ちらしとトッピングを差し出されて、あなたがいまからどんなリアクションをするか・・・
あたしは、とっても、楽しみなんだよ?
- 124二次元好きの匿名さん25/09/13(土) 18:20:46
- 125二次元好きの匿名さん25/09/13(土) 23:00:59
このレスは削除されています
- 126二次元好きの匿名さん25/09/14(日) 00:45:58
- 127二次元好きの匿名さん25/09/14(日) 00:52:26
(お題を書いた者ではありません)
特別な人たちと過ごした特別な時間は、もう戻らないことに気づいてしまった熾天使さま
悲しいですね
でも、これにめげずに、お仲間ともっと特別な時間を増やす方向にいけたら、熾天使さまの寂しさも和らぐんじゃないかとも思いました
面白かったです
- 128二次元好きの匿名さん25/09/14(日) 02:06:17
夕方のパン屋さん。
やわらかい光と、甘い匂いでぜんぶが満たされている。
トレーとトングを持つと、すこしだけ大人になれたような気がして、いつも、どきどきする。
どのパンにしようかな、って、迷うふりをしながら、わたしはだれにともなく、トングを二回、カチカチと鳴らす。
それはたぶん、あなたにしかわからない合図だった。
むかし、あなたがそうしているのを見つけて、どうして鳴らすの、って聞いたことがある。
『これは、威嚇』って、あなたはすこしだけ笑って言った。
『おいしいパンをこれから取るぞっていう、決意表明』
ばかだなあって、わたしも笑った。
でもその日から、トングを鳴らす音は、わたしたちだけの特別な言葉になった。
もう、あなたの隣で、その音を聞くことはないけれど。
わたしは、この世界のどこかにいる、あなたのことを、思う。
あなたの好きだった、クリームパンを、そっと、トレーの上に乗せる。
こころの中で、ちいさな決意表明をする。
わたしは、明日もちゃんと生きていくぞ、っていう。
この広い世界のどこかで、あなたも元気でいるといい。
そしてときどき、パン屋さんで、だれにも気づかれないように、静かな決意表明をしていてくれたらいい。
カチカチという音が風に乗って。
いつかあなたのところにまで届くって、いまでも信じている。
- 129二次元好きの匿名さん25/09/14(日) 05:46:47
(お題)着ぐるみ系の人狼Youtuberが本物の人狼だった
- 130二次元好きの匿名さん25/09/14(日) 08:55:10
(お題)もっと野菜をたべろと言われたので
- 131二次元好きの匿名さん25/09/14(日) 16:00:04
- 132二次元好きの匿名さん25/09/14(日) 21:02:01
このレスは削除されています
- 133二次元好きの匿名さん25/09/14(日) 21:47:01
- 134二次元好きの匿名さん25/09/14(日) 21:58:10
- 135二次元好きの匿名さん25/09/14(日) 22:08:07
お題
ペットボトルで世界を滅ぼす方法 - 136二次元好きの匿名さん25/09/15(月) 01:18:35
(お題)餃子の皮でピザをつくる
- 137二次元好きの匿名さん25/09/15(月) 06:15:52
(お題)気づかないうちに異世界に来て、気づかない間に異世界から元の世界に帰ってきた
- 138二次元好きの匿名さん25/09/15(月) 08:43:21
- 139二次元好きの匿名さん25/09/15(月) 08:51:25
- 140二次元好きの匿名さん25/09/15(月) 16:22:51
(お題)どうしても貴婦人のドレスや帽子を着なきゃいけないのですか
- 141二次元好きの匿名さん25/09/15(月) 18:55:30
(お題)寝る前の妄想
- 142二次元好きの匿名さん25/09/16(火) 01:17:05
(お題)裏山のつちのこ
- 143二次元好きの匿名さん25/09/16(火) 05:31:29
(お題)仮面が外れないだけなのに色々詮索するのはやめてくれ
- 144二次元好きの匿名さん25/09/16(火) 08:20:12
「深海大イカのポルガニセット、おまち!」
店員が運んできあつあつの麺料理は、なんとクリーム色のスープの上に紫と緑のソースがかかったいた!
でも、美味しそうだし、まあいいか。
うんうん、これは美味いな。麺だと思っていたものは、実は薄切りのイカだったが、薄いピンクの炊き込みご飯とお漬物とよくあうし。
そうして、その日は、うちに帰ったのだが・・・
帰ったあとで、もう一回その店に行きたいなと思ったのだが、検索してもでてこない。
それどころか、ポルガニという料理そのものがヒットしない。
うーん、不思議だねえ?
俺は、財布のなかに入っていた不思議な硬貨をながめながら、ため息をついた。
四角い500円玉なんて・・・生まれてはじめてみたぞ?
- 145二次元好きの匿名さん25/09/16(火) 16:24:03
(お題)クスクスを有効活用する方法
- 146二次元好きの匿名さん25/09/16(火) 17:24:57
- 147二次元好きの匿名さん25/09/16(火) 19:02:41
このレスは削除されています
- 148二次元好きの匿名さん25/09/16(火) 19:50:22
お話を書いた者です
忙しいレストランだったので、払えてしまったようです
きっといまごろ、異世界のレストランの人が「丸い500円硬貨なんてみたことないぞ」って頭をひねっているんじゃないかと思います
ありがとうございました
- 149二次元好きの匿名さん25/09/16(火) 22:06:17
この仮面は、ただ外れないだけなのだ。
朝起きたら、なぜかくっついてしまっていた。無表情の白い仮面。
でも、みんなむずかしい顔をして、いろんな理由を考えてくれる。
友だちは僕の肩を叩いて言った。
『わかるよ。現代社会への、静かな抵抗なんだろ』
たぶん、ちがうと思う。
病院に行ったら、こころの問題だって言われた。
なにか、隠したいことがあるんじゃないかって。
だったら隠しごとしてるひとたちみんな、仮面に困ってるのでは。
スープを飲むのがすこしだけ大変だったりする。夏は蒸し暑い。
雨の日に、頬に当たるあの冷たさをもうずっと思い出せない。
不便なのは、ほんとうにそれくらいのことだった。
きみだけが違った。
僕の顔を見て、きみは、ただすこしだけ、不思議そうな顔をした。
『あ、ラーメン食べる時、大変そうだね』
そうなんだよ。やっとわかってくれるひとがいた。
僕はうれしくなって、うん、と何度も頷いた。
上下に揺れる仮面をみて、君はあははと笑った。
きみがそうやって、僕のほんとうの困りごとをわかって笑ってくれるから。
僕はいつか、ほんとうの顔できみと笑い合いたいと、そう願うようになった。
まずは明日、鏡の前ですこしだけ力を入れてみよう。そう思った。
- 150二次元好きの匿名さん25/09/16(火) 22:17:57
フライパンの上で、ちいさな円がぷつぷつとふくれていく。
餃子の皮でつくるピザ。あなたの、すきだったやつ。
「これ、ピザじゃないよ」
あなたは、いつも笑っていたね。
「ピザっぽい、なにかだよ」
そう言って、二人でへたくそにケチャップを塗って、ありったけのチーズを乗せた。
狭いキッチンで肩をぶつけながら。焦げたふちをどっちが食べるかで、どうでもいいことで言い合ったりした。
あのころ、わたしたちの世界は、たぶんこの餃子の皮くらいちいさくて。
でも、それで、じゅうぶんだった。
静かだなあ。あなたのいないひろすぎるキッチンで。
ひとりで食べるには、少しだけ、つくりすぎちゃったかも。
焼きあがったそれを、一枚指でつまんで口に運ぶ。
同じ材料で同じつくりかたをしたのに、ぜんぜんちがう味がした。
ここにはいちばん大事な材料が足りないから。
あのころのわたしたちの、どうしようもなくばかみたいな笑い声が。
もう、あの味は二度と食べられないんだね。
とっくに冷えたチーズの匂いが、ずっとしているわたしのゆびさき。
- 151二次元好きの匿名さん25/09/16(火) 23:03:10
夜はときどき正直すぎて、すこしだけやさしくない。
しん、と静かになった部屋で、わたしはゆっくりと目を閉じる。
となりに、あなたがまだ眠っているような、そんな気がする。
わたしの妄想。わたしの、たいせつなつくりばなし。
あなたの寝息が聞こえる。規則正しくて、すこしだけ子どもみたいで、わたしはそれがとても好きだった。
ねえ、って話しかけてみる。
もちろん返事はない。わかってる。わかってるけど、もしあなたがいたら、きっと眠そうな声で、どうしたのって言ってくれるでしょう。
わたしはなんでもないよって答える。ただ、呼んでみただけ。
そうやって、こころのなかであなたと会話する。
あなたがいないというほんとうのことが、わたしのからだをじわじわと冷たくしていく。それに耐えられなくて、わたしはそっと手をのばしてみる。
あなたのいた場所には、なにもない。
ただ、窓から差し込んだつめたい月の光が、湖みたいにたまっているだけだった。
さわると指先がきえてしまいそうになる。
あなたは、もういない。
ぜんぶ、ぜんぶわたしの妄想。
でも、このかなしい妄想だけが、夜のあいだわたしをひとりにしないでおいてくれる。
こわくてさみしくて、それでもすこしだけ、あたたかい。
夜が来るたび、わたしのこころはきっとあなたのかたちにくぼんでしまうのだ。
だからおやすみ。また、夢のなかで。
- 152二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 00:24:17
「母上、どうしても貴婦人のドレスや帽子を着なきゃいけないのですか?とても重いですし、動きにくいです。」
初めてこの身にドレスを纏った日。嬉しそうな顔でワタシに着せるドレスを吟味する母と駄々をこねるワタシ。あの時は周りにいた人間がみんな戸惑った顔をしていたな。
布を何枚も重ねていることによるしっかりとした重さ。履いたことがなかった足元を覆うほどの長さのスカートがこれだけ歩きにくかったなんて知らなかった。一生履くことがなかったはずのスカートの重みなんて。
何よりも大きなつばの帽子はワタシの視界を狭めるばかりで不快感で思わず顔を顰める。
「私の可愛いかわいい子。私たちはドレスを纏っているんじゃないの。『武器』を纏っているのよ。私たちは纏うだけで『毒』になれるのよ。」
あの日、母が言ったことを上手く吞み込めなかった。幼い身ではあまりにも難しい言葉。
「けど、今ならわかるなぁ。母さんが言っていたこと。」
かつてのことを思い馳せながら、冷たくなった商談相手の男を尻目に僕はドレスの中にナイフを戻す。少しだけ返り血がついてしまったけど、仕方がない。紅い血がこのドレスを更に美しくしてくれるのだから。
悦に入っていると、じいが僕に声をかける。
「坊ちゃま、そろそろ時間です。この男の組織の者が今更ながらに気づいたようです。」
「あぁ、そう。もう少しだけ浸っていたかったけど。仕方がないか。」
部屋から去ろうとする僕に、じいは何とも言えないような顔で僕に問いかける。その瞳はきっと僕の亡き母と重ねているのだろう。
「坊ちゃまは立派な大人になられました。もうその姿でいる必要はないでしょう。それなのにどうして貴婦人のドレスや帽子を身に付け続けていらっしゃるのですか?」
じいは声を震わせながら僕に問いかける。彼は優しすぎる、僕らのそばに居るには。僕はまだ、戻ってこれるのだと思っているらしい。
「じい、僕はこの姿が嫌いじゃないよ。だって、僕はドレスを着ることで『武器』と『毒』を纏っているんだ。それって、すごく耽美だとは思わない?」
じいは目を大きく見開いた。当然だろう。だって、そこに映っていたのは母とそっくりな愉悦に歪んだ笑顔なんだから。
- 153二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 05:32:51
(お題)雨の魔女は傘をさす
- 154二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 08:18:12
お題
あなたに捧げる三つ葉のクローバー - 155二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 08:19:58
お題
暗闇の中の星の冠 - 156二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 09:24:05
(お題)カリンカ
- 157二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 15:55:32
お題を書いた者です
母上様の教育は成功したみたいですねえ…
貴婦人のドレスや帽子の中にはどれほどの暗器が仕込まれているのでしょうか
そして一人称が「ワタシ」から「僕」になっているのも、また不気味だと思いました
中性的な容姿なのか、それとも本当に女の子なのか…
- 158二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 18:22:21
- 159二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 18:24:19
- 160二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 18:26:09
- 161二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 18:29:52
- 162二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 22:22:25
(お題)カスケイド
- 163二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 22:34:01
わたしのこころがかたちになると、雨になる。
うれしいとか、かなしいとか、そういうひとつひとつの気持ちじゃなくて。
ぜんぶが混ざって、もうわけがわからなくなったものが、わたしの指先から吐息から、ぽろぽろとこぼれていく。
わたしはそういうふうにできている、雨の魔女。
ひとはわたしを見てふしぎに思う。
世界を濡らしてしまうわたしが、一本の傘をどうしてだいじにだいじに抱えているのか。
雨が降ると、だれより先にそれをそっとひらくのか。
わたしは水の足音が聞こえない。
雨はわたしだから。わたしの肌に雨粒が当たることはない。世界がただ音もなく滲んでいくだけ。
わたしだけがわたしのいる世界で、ひとりだけ音のない場所にいる。
だから傘をさす。
この深い夜の色をした布一枚が、わたしと、わたしじゃないものの間にへだたりをつくってくれる。
そうすると雨はわたしじゃなくなる。
わたしに歌をうたってくれる「だれか」になる。
ぽつ、ぽつ、ぽつ。
ぱら、ぱら、ぱら。
わたしの知らない、わたしの声がそこに降ってくる。
傘のうえで、はねておどって音楽になる。雨の魔女のうたになる。
ひとりぼっちのこの演奏会で、わたしははじめて息をする。やっと会えたねって思う。
傘一枚をへだてて、わたしは雨の魔女に出会うことができるのだ。
もしもどこかで、ふいに雨が上がった空をきみが見たら。
それは、わたしがわたしの歌を聴き終えたっていうしるしなのかもしれないね。
- 164二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 23:16:38
なにかを書かなくちゃいけない、と思う夜があって。でもわたしの心の中は、からっぽの暗い部屋みたいにしんと静まりかえっているばかり。
パソコンの画面というどこまでも続く夜空に、カーソルだけがちかちかと点滅する。このからっぽの頭に、いつかきらきらと輝く冠を乗せられる日が来るのだろうか。
わたしの指はキーボードの上で、どこへも行けないまま途方に暮れてしまう。言葉はいつも遠い遠い場所にあって。手をのばしてもその輪郭にさえ触れられないような、そんな気がしてしまう。
でも本当にどうしようもなくなって、ただじっとその暗闇を見つめ続けていると。
ほんとうに、不意にひとつの言葉が胸の奥のどこか、自分でも忘れていたような場所でぽつりと生まれることがある。
それはとてもちいさくて頼りなくて。すぐに消えてしまいそうなかすかな光でしかないのだけれど。
そのはじめのひとつの光をなくさないように、そっと指先で拾い上げてみる。
するとその光に誘われるみたいに、またべつの言葉がとなりで光りだすことがある。
そうやってひとつまたひとつと、言葉が言葉を呼びよせて、意味を結び始める。
わたしの暗闇のなかで、ちいさな星々が冠の星座を編んでいく。
それはだれかに見せるためのものじゃなくて。ましてや世界を照らすほどの強い光でもなくて。
ただわたしの、このちいさな部屋のこの暗闇を、ほんのすこしだけ明るくしてくれることばの冠だ。
言葉で編んだいびつな星の冠を、この頭に乗せられるそのときをめざして。
明日もまた、わたしは暗闇のなかでべつの星を見つけだす。
朝が来るまでのこの静かな時間を、ひとりで歩いていく。
- 165二次元好きの匿名さん25/09/18(木) 01:05:03
(お題)8月に雪が降る
- 166二次元好きの匿名さん25/09/18(木) 03:52:29
- 167二次元好きの匿名さん25/09/18(木) 09:53:02
(お題)花火大会でうさぎとデートした話
- 168二次元好きの匿名さん25/09/18(木) 16:16:20
(お題)人外マジシャンのショー
- 169二次元好きの匿名さん25/09/18(木) 17:18:34
- 170二次元好きの匿名さん25/09/18(木) 17:21:44
- 171二次元好きの匿名さん25/09/18(木) 17:40:24
うだるようなコンクリートジャングルの街。その暑さに僕はうんざりしていた。けれど同時に、それは当たり前のことで、不快だが変わらない日常の象徴だった。
雪が降っている。
『あの日』から全ては変わってしまった。8月某日。全ては裏返り、凍りついた。日常は失われ、吹きすさぶ冷気と死んだような静寂が支配する銀世界が僕の日常になってから随分と経った。
寒い。奇妙な金属製の武器が指に張り付きそうだ。武器。非現実、非日常の象徴。こんなものを持って彷徨って何になるんだろう。解ってはいる。いるんだ。
雪の魔王を倒す。倒さねばならない。僕が。8月は奴に支配されつつある。後数日…9月に至る前に奴を発見し倒さねば更に状況は悪化し、この街と住民は静かに息を引き取る。けど何で僕なんだ?何故が選ばれた?
古ぼけたロザリオは語りかけてはこない。神の伝令…天使は一方的に宿命を告げ、僕は使徒となった。神の意思に従う他は無いのだと、ただ圧倒的な言葉によって理解させられてしまった。神様とは無縁な人生を送ってきた筈だったんだけどね…。
そんなことを考えている最中でさえ雪は静かに舞い降り、微睡み…死への眠りへと誘っている。魔王の優しくも残酷な誘惑は止むことはない。裁きの剣を突き刺すその瞬間まで。
寒い。痛い。眠い。思考がそれしか考えられなくなっていく。息も凍りそうだ。だが、足を止めるわけには行かない。僕は目をこすり重い足取りで街を進み続けた。
- 172二次元好きの匿名さん25/09/18(木) 19:16:18
(お題)他の家ではやってない我が家のルール
- 173二次元好きの匿名さん25/09/18(木) 23:24:34
(お題)ドクダミ茶を手作りしてみた
- 174二次元好きの匿名さん25/09/19(金) 01:22:15
きみの、てのひらのあたたかさだけがぼくの世界のすべてだった。ざらざらしたアスファルトのにおいと、たくさんの人の声が、足音になってぼくの毛をすこしだけ揺らしている。きみが見せてくれるものぜんぶがぼくの知らないものばかりで、心臓は、ときどきこわいのかもしれないってくらい速く動いた。
りんご飴のあまい光、からからと鳴る風車のおと。きみは、わたあめを買ってすこしだけぼくの口に近づけてくれる。雲みたいなそれは、舌にのせたらすぐに消えてしまってなんだかとてもさみしかった。消えるって、わかっているのにきみはうれしそうに笑うから、ぼくもかなしいのかうれしいのかよくわからなくなってしまう。きみの横顔が屋台のあかりに照らされてきらきらしている。ぼくはずっとそれを見ていたかった。
ひゅう、という細い音がして、夜がすこしだけしん、とした。きみが空を指さす。夜空におおきなおおきな花が咲く。赤くて青くて金色で。でも音はすこし遅れてやってくる。どくん、と空が鳴るたび、きみの腕がぼくを抱く強さをます。ぼくの耳はとても長いから、きっときみよりたくさんの音をひろってしまう。きみの心臓の音も、となりでたしかに聞こえている。
咲いては消えていく光の花を、ぼくたちは黙って見ていた。きれいだねってきみは言ったけど、ぼくにはその言葉がない。ただ、この時間がこのまま終わらなければいいのにと思っていた。花火がおわる。それはきみとの夜がおわるってことだから。それはきっと、正しいことなんだろうけど。
さいごにひとつ、ひときわ大きな菊が咲いてぱらぱらと光の粉になって散っていった。夜が、ほんとうの夜にもどっていった。帰り道、きみはなにも言わなかった。ぼくも、なにも言えない。言えないかわりに、きみの指をそっと舐めてみた。しょっぱいようなわたあめみたいにあまいような、ふしぎな味をずっと覚えている。
ぼくの時間はきみよりずっと速く進んで、あっというまにきみを追い越していく。お別れのそのときは、きっとすぐ近くに。それでも、きみといっしょに見た夜空に咲いたあのたくさんの花を。きれいなきみの横顔を。きみのとなりにはぼくがいたことをぼくは覚えている。それだけを抱いて、ぼくの心臓は明日も鳴るだろう。
- 175二次元好きの匿名さん25/09/19(金) 06:47:16
(お題)山の上のヤギ男爵
- 176二次元好きの匿名さん25/09/19(金) 08:52:08
(お題)ロックンローンで演歌を歌う!
- 177二次元好きの匿名さん25/09/19(金) 17:51:29
- 178二次元好きの匿名さん25/09/19(金) 20:31:05
- 179二次元好きの匿名さん25/09/19(金) 20:33:53
- 180二次元好きの匿名さん25/09/20(土) 01:33:50
- 181二次元好きの匿名さん25/09/20(土) 01:47:58
(お題)目指せ、うどんの一番星!
- 182二次元好きの匿名さん25/09/20(土) 02:46:57
あなたの作ったあのうつくしいものを前にして、わたしはいつもこわくなってしまう。
胸の中には、たくさんの光ややわらかい風や湖みたいな静けさが満ちていて、すこしだけあたたかくて。この気持ちをそのまんまあなたに届けられたらどんなに楽だろうと思う。ゆうパックに心を詰めて、こわれないようにシールをたくさん貼って送ることができたなら。
パソコンの白い画面の前で指がとまる。言葉を探す。キーボードの、からからと乾いた音だけが響いている。「好きです」と打ってみる。でもそれはなんだかとても薄っぺらい。
「好き」っていう三文字にこの湖の深さはぜんぜん収まらない。あふれてこぼれて、だいじなところは全部どこかへ流れていってしまう。
じゃあ「感動しました」はどうかな。もっとだめだ。なにに、どうしてっていう、いちばん伝えたいきらきらした部分が、その言葉のうしろに隠れて泣いているような気がする。
あなたの言葉が、あなたの世界が、わたしの心をどれだけ揺らして救ってくれただろうか。
それをあなたに喜んでもらえるような、うつくしい言葉にして返したいのに。そう思えば思うほど、わたしの言葉はにせものになっていく。ほんとうの気持ちからどんどん遠ざかっていく。だれかが言っていたようなどこかで読んだことがあるような、きれいだけどわたしのじゃない言葉たち。それを並べてみて、わたしはとてもかなしくなってしまうのだ。
結局わたしは、たくさんの言葉を書いては消して、さいごに、「とても、よかったです。ありがとうございます」とだけ送る。ありふれていて、とくべつじゃなくて、ほんとうにもうしわけなくて。
伝えたかったことからはずいぶん遠い言葉だけど。でも嘘ではなかった。あなたのくれたひかりを胸に抱いて歩いた夜の、あの静かな空気のことをどうしても伝えたくて、もがいたこの気持ちはほんとうだから。
わたしの言葉が、あなたの世界をほんのすこしでも美しくすることはたぶんないけれど。
だけどそれは、わたしの世界を美しくしてくれたあなたに向きあうことを止める理由にはならないから。
そうやってわたしはいつも、こわがりながらあなたに祈るのだ。
- 183二次元好きの匿名さん25/09/20(土) 10:08:15
(お題)プロットが破綻した!
- 184二次元好きの匿名さん25/09/20(土) 18:17:38
わかる
- 185二次元好きの匿名さん25/09/20(土) 18:42:36
あれ、可笑しいな?
完成した文章を読んでいると、違和感を感じるな……。
プロットから伏線とかも考えながらちゃんと書いたはずなのに。
あ、なに、ちょっと待ってよ。いきなり原稿をとらないでよ、おかん。
プロットを見せてほしいって?まぁ、ちゃんと残っているけどさ。
「あんた、この部分とこの部分逆になってない?」
うっそだー。書く前にしっかり読み返したもん。
……本当だ。おかんの言うとおり逆になってる。
これじじゃあ、プロットが破綻しているじゃないか。なんで僕、最後まで書ききれたんだろう?
「あんた、何日前に寝た?」
何日前ってそんな。あれ、何日前に寝た、ってこれ書くのに集中しすぎて寝るの忘れてた。
「ちゃんと寝なさい。睡眠もいい小説を書くための材料なんだから。」
流石だなぁ、本職の物書きはいうことが違いますなぁ。