オリss書いてく8

  • 1125/08/31(日) 18:28:36
  • 2二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 18:29:08

    このレスは削除されています

  • 3125/08/31(日) 18:30:05

    登場人物・用語解説
    ◯魔術使い
    ヒトと共に暮らし、ヒトより高い身体能力と特別な術『妖魔法術』を有する希少で特別な生き物。
    容姿はほぼヒトと変わりないが、中には獣の耳や尾を持つ個体も。

    ◯魔術科学園
    魔術使いが強力かつ安全な魔術の使い方を学ぶ為に入学する公立の学園。
    日本には札幌校、渋谷校、名古屋校、大阪校、高松校、福岡校の計六つがある。
    中高大一貫校で、学年は九つ。

    ◯夏伊勢也(なついせいや)(13)
    先端が赤く染まった白い短髪に金の瞳、チーターのような獣の耳と尻尾を持つ魔術科学園名古屋校の中等部二年生の男子。
    暴れん坊だが明るく天真爛漫な性格で、嫌いなことから逃げるのが得意。

    ◯鳴神新(なるかみあらた)(16)
    紺色と薄水色の長髪に紫の瞳、ユニコーンのような耳と尻尾、角を持つ魔術科学園名古屋校の高等部二年生の男子。
    美しい容姿を活かしてモデルとしての活動をしており、穏やかな物腰とは裏腹に非常に自分に対してストイックである。

    ◯鴨橋立(かものはしだて)(16)
    前髪のみがオレンジ色に染まった白い髪、青い瞳、カモノハシの尻尾を持つ魔術科学園名古屋校の高等部二年生の男子。
    おちゃらけた性格で、どんな時も騒がしく賑やか。

    ◯得田家路(とくたいえろ)(16)
    センター分けにした黄色い髪に紺色の瞳、虎の耳と尻尾を持つ魔術科学園名古屋校の高等部二年生の男子。
    常に論理的かどうかを重視し、非科学的なことに弱い。

  • 4125/08/31(日) 18:31:13

    ◯東海望(とうかいのぞむ)(18)
    紺のメッシュが入った白い髪にオレンジの瞳、羊の角を持つ魔術科学園名古屋校の高等部三年生の男子。
    元生徒会長で、自分のことがとにかく大好きなナルシスト。

    ◯鮫島光(さめじめひかる)(19)
    灰色の髪に緑のメッシュと瞳、サメの尻尾を持つ魔術科学園名古屋校の大等部一年生の男子。
    口が悪いので誤解されやすいが、本当は面倒見が良くて優しい。

    ◯初雁隼(はつかりしゅん)(15)
    先端が水色に染まった銀の長髪に右が青で左が金の瞳、ユキヒョウのような耳と尻尾を持つ魔術科学園渋谷校の高等部一年生の女子。
    北海道にある剣術の名家初雁家に双子の妹の狛と共に生まれており、剣術の達人。
    真面目な性格だが、時に年頃の女子らしい一面も。

    ◯初雁狛(はつかりこま)(15)
    先端が赤に染まったツインテールの黒髪に右が金で左が青の瞳、クロヒョウのような耳と尻尾を持つ魔術科学園渋谷校の高等部一年生の女子。
    隼とは双子の姉妹だが、姉とは違って剣術よりもおしゃれやランチが好き。

    ◯獅子賀煌輝(ししがこうき)(15)
    センター分けにした銅色の髪にライオンのような耳と尻尾、赤い瞳を持つ魔術科学園渋谷校の高等部一年生の男子。
    誰に対しても用心深い性格で簡単に信用しようとせず、仲良くなることは難しい。

    ◯雲雀椿樹(ひばりつばき)(13)
    コーラル色のインナーカラーが入った茶色のふわふわとした髪に柴犬のような耳と尻尾、緑色の瞳を持つ魔術科学園渋谷校の中等部二年生の男子。
    初雁家に代々仕えている雲雀家の出身で、隼と狛は幼少期から従者として奉仕してきた幼馴染。
    右目が長い前髪で半分ほど隠れているが、非常に怖がりで臆病な主人や勢也などの信頼している人物以外にはそれを頑なに見せたがらない。

  • 5125/08/31(日) 18:32:13

    上郷山陽(うえさとさんよう)(18)
    青のメッシュの入った灰色と黒の髪に緑の瞳、褐色の肌、龍の尻尾を持つ魔術科学園大阪校の高等部三年生の男子。
    必要最低限なことしか話さず、助詞をよく省略しているので言いたいことが伝わらないことも。

    桜燕(さくらつばめ)(16)
    漆色と白の髪にピンクの瞳、燕の尻尾を持つ魔術科学園福岡校の高等部二年生の女子。
    ボーイッシュな容姿だが、男に間違われることは少ない。

  • 6二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 18:33:19

    このレスは削除されています

  • 7125/08/31(日) 18:34:21

    【第九話】対立!好きの違いを分かち合え

  • 8125/08/31(日) 18:36:41

    ある日の夜、魔術科学園渋谷校の寮室にて。

    「ん〜、如何にすれば良いのでしょうか………。」

    東京観光ガイドを眺めながら、中等部二年生の雲雀椿樹が悩ましそうに唸っている。

    開かれたページで紹介されているのは、千代田区と台東区に跨る地・秋葉原。

    どうやら彼はそこに行きたくとも、諸事情があって行けないことでもどかしさを感じているようだ。

    「おい椿樹、そんなに唸ってどうしたんだ?」

    見かねた同室の先輩に声を掛けられる。

    しかし椿樹は、彼に助けは求めなかった。

    「ただの独り言です、お気になさらず。」

    (んなデカい独り言どうやってお気になさらずにいればいいんだ………。)

    秋葉原は「オタクの街」と呼ばれており、アニメや漫画のグッズが買えることで有名な場所だ。

    趣味で漫画やゲームを嗜んでおりおりお気に入りのキャラもいる椿樹としては、どうしても気になって仕方ない場所だ。

    しかし初雁家に仕えている雲雀家の生まれの椿樹の立場では、自身の主人である隼か狛の護衛の為の付き添いという体でしか出かけることができない。

    二人の主人は現在椿樹と同じ渋谷校の高等部一年生に属しているが、どちらもあまりアニメや漫画、ゲームを嗜むタイプではない。

    椿樹という悩める子羊を前に、先輩はあることを考えていた。

  • 9125/08/31(日) 18:37:45

    翌日椿樹はいつものように、問題解決部の部室である校舎裏に停められたキャンピングカーの元へ向かった。

    そこにはいつものように先に来ていた、部長にして自分の主人たる隼が車内のソファに座っていた。

    その膝には隼が読んでいる途中の、彼女のお気に入りの恋愛小説が開かれた状態で置かれている。

    「あら、椿樹。」

    椿樹が来たのを確認すると、隼は少しだけ微笑んだ。

    ベッドに寝そべっていた部員の狛と、パソコンで作業をしていた煌輝も顔を椿樹の方へと向ける。

    そして隼はここに座りなさいと言わんばかりに、ソファの自分の隣の部分をポンと左手で軽く叩いた。

    「ありがとうございます。では、失礼します。」

    隼の非言語のメッセージを読み取り、椿樹はそこに腰掛けた。

    再び本を読み始めた隼を、邪魔してはなるまいと椿樹は声を掛けずにいたがーーー。

    「ん〜、困ったわ………。」

    「どうかなされましたか?」

    隼が本を読み始めてからしばらく経った頃。

    読書をしていた隼が、唐突に何かを呟き始めた。

    その語り口の内容は、昨日の部室で椿樹の言っていたことと非常に酷似していた。

  • 10125/08/31(日) 18:38:50

    「ああ、椿樹。心配してくれてありがとう。それほど重要なことでもないんだけど、私、実は秋葉原という場所に行きたくて………。」

    「!?」

    隼が口にしたことは、非常に椿樹にとって衝撃的であった。

    秋葉原を訪れたいーーー昨夜自分が願ったのと全く同じことを、あろうことか隼がこの今願っているのだ。

    アニメや漫画に疎い隼が、気まぐれを椿樹と同時期に起こして秋葉原に行きたいだなど言うような偶然が果たしてこの世にあるだろうか………いや、それは決してない。

    椿樹の頭の中にはすぐに、あの先輩の顔が浮かんでいた。

    (まんまとしてくれましたね………先輩。)

    「へぇ〜、隼があそこに行きたがるとか珍しーこともあるもんじゃん。」

    「全くだ。あそこにお前が興味を惹かれる玩具がどこにあるというんだろうな。」

    口ではそう言いつつも既に、隼の意図を理解している狛・煌輝。

    隼は椿樹の願いの為に、それはもう大胆な演技をしてみせた。

    「ここ渋谷からそう遠くないから行くことそのものは簡単だけど、護衛となる従者の同行を伴わない外出はしないようにお父様の言いつけで。」

    従者が主人の護衛を伴わなければ外出を許されないのなら、当然その逆も然り。

    秋葉原に一緒に行きましょうかという遠回しな隼の誘いに、椿樹は元気よくはいを言った。

    「誘われる側の方が楽しそうだな………。」

  • 11125/08/31(日) 18:40:01

    その週末に椿樹と隼は、秋葉原の地へと赴いた。

    最初の目的地であるラジオ会館の前に立ちつつ、しかし一向に入ろうとはしない。

    今回は以前のショッピングセンターでのデートとは違い二人きりの「お出かけ」ではなく、椿樹が呼んだ名古屋校にいる彼の友達が探訪に同行するのだ。

    待ち合わせ場所であるラジオ会館ーーー通称ラジ館の前で二人がしばらく待っていた、その時。

    「おっまたっせ〜!! だぜ!!」

    「やあ、隼に椿樹。久しいね。」

    ほどなくしてその場に、今回のゲストーーー夏伊勢也と鳴神新が姿を現した。

    部屋着も同然の私服を着てきた勢也に対し新は、流石はプロのモデルと言うべきか抜群の着こなしを隼らに見せた。

    「こんにちは、勢也に新先輩。椿樹が呼んだ名古屋校の友達って、あなた達のことだったのね。」

    「はい。昨夜電話をかけさせていただいたのですが、お二人は都合が空いていらっしゃるようでしたので。」

    「ここ秋葉原はいつでも来れるけどそれ故に中々その気になれず延々と行く機会がなかった。椿樹が誘ったのがいいきっかけになったよ。」

    「そうですか、それは良かったです。それにしても新先輩………モデルだけあっておしゃれな服装ね。勢也も見習いなさいとは言わないけど、もうちょっと肌に纏うものに気を遣ってみてもいいんじゃない?」

    「マジすか? 秋葉原(ここ)で服がおしゃれでなくたって誰も気にならねーっスよ。」

    「そういう問題じゃないと思うけど………まあいいわ、行きましょうか。」

    隼がそう言うと四人は、ラジ館ことラジオ会館へと進んで行った。

  • 12125/08/31(日) 18:40:58

    いくら地下の駐車場とは言え、他の利用者がたまたま通りかかることもある場所だ。

    薄暗い中でも、全裸で肌を晒しているのだから、車のライトで照らされれば、人目を引くことだろう。

    その羞恥心すらも快感に変えてしまう、勢也の本性を見透かされたのだ。

    それを見た鳴神は満足して、そのご褒美として、勢也の顔をペニスでビンタした。

    それから再び勢也にペニスを突きつけて、口での奉仕を促した。

    さらに今度は裸になり、露わになった勢也の乳首を、鳴神は指先で愛撫し始めた。

    始めは軽くつまむように、次第に指先で弾いたり、強くつまんだりと抵抗しない勢也の体に火をつけていく。

    すぐに乳首は勃起して、大きくなった。

    すでに乳首が性器の一つとして感じるようになっているタクヤは、その指の動きに反応し、喘ぎ声を漏らす。

    「本当に勢也は変態だな〜。男のくせに乳首が感じるんだ」

    「はい、乳首気持ち良いです」夢中で吸い付いているペニスから一瞬だけ口を離すと、息も絶え絶えに声を漏らした。

    鳴神はしばらく勢也の乳首を弄んでいたが、しだいにその手を下ろしていき、勢也のペニスに触れた。

  • 13125/08/31(日) 19:00:33

    二階のアニメグッズのフロアに赴くと、椿樹があるものに反応した。

    「あっ、あれは!!」

    「?」

    それは椿樹の好きな、少女の姿になった競走馬達が壮大なレースを繰り広げるクロスメディアコンテンツーーー『バ女子!!キューティーレーサー』のグッズが並べられた棚であった。

    二階入り口の向かいに置かれたそれが視界に入った途端、椿樹はエスカレーターを飛び出して駆け寄り推しのグッズはどこかと漁る。

    「ええとええとアトモエグザルトは………ありました!! プロマイドもフィギュアもあります!!」

    「マジか!! 最高じゃねーかここ!!」

    同じくバ女子のファンである勢也も激しく興奮していたが、隼と新は違ったようだ。

    どのようなコンテンツなのか椿樹からの説明を受けても、彼や新のように興味を持てない。

    「馬は筋肉の塊なのよ? それなのにこの子達は華奢すぎる。ちゃんと擬人化できていないじゃない。」

    「全員を女子にする必要はあったのかな。それに史実では人間に懐かなかった馬までトレーナーが大好きなキャラクターにしてしまうのは、ちょっと違うんじゃない?」

    「そうね。人間と馬の絆を表現したいのも分かるけど、そういうのって言語が通じないからこそ際立つものだと思うわ。」

    細かいことを気にする隼らは、勢也にとって少し意地悪に感じられた。

    しかし趣味や嗜好は百人十色。

    それを思い出して二人の意見を快く受け入れて、二人は次のコーナーへと向かった。

  • 14二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 19:18:59

    このレスは削除されています

  • 15125/08/31(日) 19:26:08

    次に隼らが向かったのは、同階にあるゲーム『カーヴァドパラダイス』のグッズコーナー。

    人気の映画の悪役がモチーフの美男子キャラクターが登場するゲームで、キャラクターは元ネタとなったヴィランほどではないが皆意地悪。

    しかしユーザーはそれを楽しんでおり、非常に人気を博しているーーー椿樹は隼らに、このゲームをそう説明した。

    「性格悪いのがいいの? 私ならそうは思わないけど………。」

    「僕もそのゲームの魅力が分からないな。意地の悪い人間など実世界にいくらでもいるというのに、わざわざ創作でも見ていたい気持ちが分からない。」

    どうやら先ほどのバ女子同様、カーヴァドも隼と新の心を掴むことはできなかったようだ。

    性格悪ぃのが面白いんだろ………と思うも、憧れの先輩の意見を中々否定できないでいる勢也。

    四人はカーヴァドのコーナーを離れ、再び別のエリアへと赴いた。

    次に彼らが辿り着いたのは、また同階のオープンワールドゲーム『元精(げんせい)』のグッズコーナー。

    そこは世界的な人気ゲームだけあって非常に広く取られており、壁一面に缶バッジやアクスタや様々なグッズが並んでいる。

    「オレこのゲームも知ってるぜ! 今すっげー流行ってるよな!」

    「ええ。僕の属す渋谷校中等部二年生のクラスでも、男女問わず非常に人気を博しています。」

    しかしこのゲームもやはり、隼と新のお気に召さなかった。

    「キャラクターが沢山いるけど、結局どれも美男美女ね。もっと色々な年代・体型のキャラクターがいた方がいいと思うわ。」

    「そうだね。美で値札をつけられる芸能界を生きてきた僕としては、これは何だか息苦しいな。」

  • 16125/08/31(日) 19:56:05

    続いて四人はラブコメラノベの、「韓国語でコソッとデレるジウォンちゃん」のグッズコーナーの元へ来た。

    勢也と椿樹は今度こそ隼達に、紹介したコンテンツを好きになって貰えると思ったのだが………。

    「主人公はヒロインである、隣の席の韓国人女子ジウォンちゃんに好意を寄せられのです。」

    「ふうん、その主人公はジウォンちゃんを振り向かせる為に相当な努力をしたんでしょうね。おしゃれを勉強したり、面白い話ができるようにお笑いを学んだり………」

    「? んなちまちましたことしねーっスよ。なんつーか理由は分かんねーけど、いつの間にか気に入られてたって感じだぜ。」

    「それじゃあだめじゃないか。努力をしない主人公なんて、どうやって応援しろというんだい?」

    「このライトノベルの主な楽しみ方は、主人公を応援することではございません。自身が主人公になりきったつもりで読み、ジウォンちゃんや他の複数の女子からモテた気分を擬似的に味わう………といった感じです。」

    「それ………男の人しか良さが分からないやつじゃない、? 私自身が女子だから分かるけど、女の子をその気にさせるのは簡単じゃないのよ?」

    「そうだよ。それにモテた気分を味わいたいなら、わざわざラノベの主人公に自己投影なんて回りくどいことはせず普通に現実で異性を惹きつける努力をすれば良いじゃないか。」

    いや、オレらもその気になりゃモテるんだぜ!

    勢也はそう言い訳するも、その考えは完全に見透かされていた。

    最近の若者は努力や地道なことを忌み嫌う傾向にあり、ラノベでも頑張らない主人公が共感されやすくなっているーーーそう説明しても、ストイックな隼と新にはきっと伝わらないことだろう。

    既に四つのコンテンツを紹介するも、どれにも難色を示されてしまった。

    幼少期から同年代の子供のようにアニメや漫画・ゲームに触れることのなかった二人はそれら自体に馴染みが薄く、魅力を理解するのが難しい。

    中々に………いや、かなりしぶとい城壁だ。

  • 17125/08/31(日) 20:20:06

    その後も椿樹と勢也は隼と新に様々なアニメ・漫画・ゲームを紹介し続けた。

    しかしそのうちどれか一つも、隼らのお眼鏡には敵うことは叶わなかった。

    「『こぐまをご注文ですか?』ねぇ………女子高生の日常を観てほのぼのする為のアニメというけど、それって女子高生じゃなくちゃダメなの? おばあちゃんでもいいと思う。」

    「『プログラムシャカイ』それ自体は悪くないと思う。だけど病み曲を歌うユニットが一番人気なのが理解できないな、明るい曲の方がいいよね。」

    「『アニマルともだち』、全キャラクターに動物の耳と尻尾が生えてるけどそれだとどうして可愛いの? それなら私達にもあるじゃない。」

    あれが嫌だ、これが気に入らない。

    ここが不快、あそこを直して欲しい。

    ただでさえ不満というだけで聞いていて面白くないのに、それが自分達の好きなアニメや漫画に向けられているわけだ。

    いくら尊敬できる先輩の言葉といえど黙って肯定していられるわけがなく、とうとう勢也と椿樹の堪忍袋の緒が切れた。

    「「………ぁぁぁあああもうっ!!」」

    二人の心の火山が大噴火を起こし、溢れ出んマグマであらゆるものを溶かしていく。

    「本当に文句ばかり仰いますねお二方は!!! いくら慕うべき先輩方のご尊言といえど、流石に黙って肯定していられませんよ!!!」

    「全くだぜ!!! キャラが美形ばかりで嫌とか変な活動団体みたいなこと言いやがってよ!!! 女子高生ばっか出てもいいだろ別に!!! 綺麗事抜かしたって結局女子はそこが一番可愛いんだからよ!!!」

    「いや、別にそんなつもりで言ったわけでは………」

    「言い訳は結構!!! もう帰ろうぜもう!!! つまんねぇとこ連れてきちまって悪かったな!!!」

  • 18125/08/31(日) 20:40:09

    翌日の名古屋校・第二音楽室にて。

    「………。」

    「………。」

    勢也と新は、秋葉原の件で喧嘩中であった。

    演奏の練習中も、目が合う度にキッと睨み合ってはそっぽを向くを繰り返す。

    相手の音が自分の音より大きく響くのが気に入らず、それぞれカスタネットとタンバリンを壊さん勢いで大胆に鳴らす。

    練習の完成度を上げることよりも、互いに対抗することに熱を上げてしまっている。

    楽器が傷つくからやめろと部員の家路や望が苦言を呈すも、両者は全く聞こうとしない。

    練習態度を頑なに改めなかった結果、見かねた部長の光にとうとう勢也が廊下に連れ出されてしまった。

    「おい勢也、ちょっと来い。」

    「おい! まだ練習の時間終わってねーだろ………」

    「いいから来い! どうせ演奏に集中してねぇんだから。お前らは休憩してろ!! ちょっとこいつと話をするからな。」

    光は勢也を、軽音部の部室である第二音楽室の向かいの壁沿いに座らせた。

    そして自身もその目の前にしゃがむと、秋葉原であったことについて尋ねた。

    「どうして新は怒ったとお前は思う? 後であいつにも質問するから、今は俺の問いに集中しろ。」

  • 19125/08/31(日) 21:00:30

    同時刻、渋谷校校舎裏のキャンピングカー付近でも似たような状況になっていた。

    隼には聞こえない場所で煌輝が、椿期に尋問をしている。

    「何故隼お嬢様を憤らせてしまったか………ですか?」

    「ああ。お前のことだからどうせ考えなしに余計なことを言ったんだろうな、少しでも自分の悪かったと思い当たる点があるなら言ってみろ。怒らないと約束してやる。」

    「確かに僕は急に声を荒げてしまいましたが………、先に僕の憤りを買われたのは隼お嬢様です。僕がどんなアニメや漫画やゲームを紹介しても、何かと理由をつけて文句を言うのですから。」

    「そうか。好きなものを頭ごなしに否定されて甚だ腹立たしかっただろう。」

    「そうでしょう?」

    「だが考えてもみろ。長く隼に従者として仕えてきた幼馴染のお前なら知っているだろうが、あいつは幼少期から同年代の子供がアニメを楽しんで観ている間も剣術一筋で過ごしてきた。剣術の名家・初雁家の生まれだからそう過ごすしかなかったわけだ。」

    「………。」

    「お前は初雁家を出て俗世のものに触れるのが早かったな。だがあいつは違う、高校生になってこの学園に入学した今年の春より前はずっとあの家で剣術にのみ触れていた。故にそういったアニメや漫画、ゲームなどには全く馴染みがない。」

    「……………。」

    「その手のものに日頃から触れているものにしか通じない常識を、隼に押し付けてしまわなかったか?」

    「!!」

    「心当たりがあるか。なら、あいつにお前が今してやるべきことは何なのかもう分かるよな。」

    「はい!!」

  • 20125/08/31(日) 21:12:45

    「オレが新に今しなくちゃいけねーのは………それは、誠意を持って謝ることだ!!!」

    「そうだ、一人でその結論に辿り着けたじゃねえか。」

    「………!!!」

    「んじゃ、行ってこい。」

    光に褒められ勢也は笑った。

    そして背中を押され、再び第二音楽室へと向かった。

    渋谷校の煌輝と椿樹も、全く同じシチュエーションであった。

    「あのさ、新。/隼お嬢様、お時間よろしいでしょうか。」

    「?」

    「………。」

    各々の相手の前で立ち止まる。

    そして深々と頭を下げて謝罪の言葉を口にする。

    「「………本当に、本当に本当にごめんなさい!!」」

    「!!!」

    その言葉を聞いた隼も新も大層驚いたが、すぐに快く許してくれたのであった。

  • 21125/08/31(日) 21:21:45

    「私こそ謝るべきだわ。あなたの好きなものを散々否定してしまって、その………最低なのは、私の方よ。ごめんなさい………。」

    「僕からも謝らせてほしいな。『辛口な意見に気付き、ズバズバと物を言える自分』にあの時は酔ってしまっていて………その、不愉快だったよね。ごめんなさい。」

    隼と新も心の奥底で深く反省していたようで、各々の謝罪の言葉を自身の後輩へ口にした。

    もちろん椿樹と勢也が不寛容で許さないわけがなく、恨みを捨てて許してくれた。

    どちらもプライドを捨てて勇気を振り絞ったことで、仲直りすることができたのだ。

    もちろん仲間からの揶揄いはある。

    「もう〜中間試験の時もあんたら喧嘩したばっかじゃ〜ん。」

    「ほう? 頑固だと思っていたのだが、存外ちょろい二人であったな!」

    だけどそんなことは、もはや全く気にならない。

    もしもこの世界を生きる皆が同じ見た目で同じ物が好きなら、きっと宗教のようで不気味だしつまらない。

    皆の好きなものや大切なことが違うからこそ、この世は堪らなく愛おしいのだ。

    今回の件を得て、四人ともそのことに気付けたのであった。

    「ところで勢也、たけのこの里よりきのこの山の方が美味しいよね。」

    「は? その意見許すまじ。断罪確定案件なんだが?」

    本当に気付けた………? よね。

  • 22二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 22:26:14

    最後意味不明な荒れ方して消えたけど(元から消えるとは思ってたけど)
    本当に自分で書いたなら地力はあるんだから題材選びから頑張って他でやりな

    匿名だから無責任なこと言うけどニーズと自分に合うテーマ探しからやっていけば今と違う形になると思うよ
    性格に問題ある場合はそこから頑張るしかないが

    あと登場人物増やすなら一人称での地の文はやめた方がいい あくまで三人称視点で物語を俯瞰しないと状況がわからない時の説明が「このとき、俺は知らなかったが」みたいに過去を語る口調じゃないと説明が付かなくなる
    立体的な物語作りたいならそこは矯正したほうがいい

  • 23二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 22:28:44

    >>22

    教えてくれてありがとう

    でも一人称での地の文なんて使ってない

  • 24二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 22:33:36

    >>23

    ああ、悪い 一応前のにも目を通したけど荒らしの文だったのかな

    それが目についたか


    固定ファンにはなってやれないが同じ場所にいる人間だからあの説明の多さにも共感するしこうやってレスしてる


    巻き込まれたなら同情するが、それをされるような場所に立てているのがそもそも悪いという話でもある

    自分でやったならああいうスレの立て方は本当に良くないからやめな あとあと自分の首を絞めるよ


    一から考え直すのも大変だけどさ、粘着されてるのが事実であれ言いがかりであれ、悪名なんかない方が良いだろ


    一回捨てることで得られるものもあるからもし行き詰まったら試してみな

    漫画と違って成果物が慣れるとすぐ出てくるし、経験値は確実に自分に残ってるから何もかも捨てるのも選択肢に入る業界ってことは覚えとけ

  • 25二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 22:35:05

    このレスは削除されています

  • 26二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 22:36:26

    AIかあ 真面目に言い諭して損した

  • 27二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 22:37:32

    >>26

    3話のしり切れとんぼと8話が3つあることに気づいてくれや…

    ろくに読んでないやん

  • 28二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 22:38:54

    >>27

    本人の中で完結してるならそれを後からギミックにする場合もあるから一旦言及は保留したんだよ あにまんのレスの仕様でも使って過去回想にするのかなとかさ

    本当に便利な時代だなあ

  • 29二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 22:39:45

    二次会ここでいい?

  • 30二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 22:40:37

    >>28

    1話数千字の時と荒れて伸びた時だけ1話数万字に膨れ上がるの見て

    頑張って書いてるんだな にはならんだろ

  • 31二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 22:40:49

  • 32二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 22:43:22

    このレスは削除されています

  • 33二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 22:45:51

    >>30

    文字数とかモチベ次第でいくらでも増減する前提があるから俺にそんなこと言われてもなあ

    過去もざっと見ただけで細かい文脈は拾えてないし


    動画との照合はめんどくさいからしてないけどまあ本当にAI使ってるなら俺の言及はここまでやね スレ主に言ったことは本音だけどあくまで頭から出力する界隈の話だからそっちなりに頑張れって感じだ

  • 34二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 22:46:40

    10レスもついて良かったね

  • 35二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 22:48:23

    よくわからん 何かあったの?

  • 36二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 22:49:55

    このレスは削除されています

  • 37二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 22:52:13

    >>35

    ウマカテに誰かが持ち出したor自演で立てて失神KO

    目にした創作者がアドバイスをくれるもAIと知られ失望される

  • 38二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 22:54:10

    結構な人数見てて笑ってしまう

  • 39二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 22:55:04

    このレスは削除されています

  • 40二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 22:57:07

    >>25

    AI使用の有無よりこっちのが上手い時点で負けだろ

  • 41二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 22:58:22

    創作カテは知らんけどこいつは有名なのか?

  • 42二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:01:02

    このレスは削除されています

  • 43二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:05:16

    >>42

    スレ主も粘着される理由あるんだろうけど面倒な性格してんなお前、ざっとしか読んでないって言ってるじゃないか


    後出しで悪いけど物語の構成とかより文法の方を俺は読んでるからそこは知らないよ


    正直俺に文句つける理由がわかんないんだけど自演と思ってるならお門違いすぎるから、そんなに読み込んでるファンなら指摘でも書いてやれよ

  • 44二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:06:28

    このレスは削除されています

  • 45二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:06:59

    場外乱闘始まっててワロタ

  • 46二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:07:50

    粘着も粘着で面白いよ 俺好きだぜ

  • 47二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:07:58

    良かったな桃太 ファン一号爆誕や
    匿名掲示板に3年居着いて荒らし回ってるやつのファンやでおめでとうな
    飛んだ生き恥すぎてそんな態度でいられねぇよ普通

  • 48二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:09:17

    完全部外者だから創作者と粘着の言い争いを面白がるしかできないけど面白いからそれで良いかなと思う それが僕です

  • 49二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:09:56

    >>43

    この作者 実在児童への性加害を目論んでる発言あったんすけどお仲間ってことでおk?

  • 50二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:13:03

    >>49

    知らねえよ…さっきからマジで何と戦ってんだ


    俺はウマカテに居て、スレが目についたから文のクオリティだけ見た

    騒動が持ち出しっぽかったから同じ物書きなら自己顕示欲満たしたいのはわかるけど他でやりな、と元スレに助言しに来た

    そんでAI使ってるならああそう、ってスタンスでしかない


    そこにお前が意味不明な理屈で噛み付いてるだけだろ

    過去に何をやったかとかさっきから初耳だわ

  • 51二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:13:29

    このレスは削除されています

  • 52二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:14:34

    このレスは削除されています

  • 53二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:15:53

    ザッとでも読んでるなら感想伝えたれよ

  • 54二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:15:57

    除外しに来た人が普通に可哀想になるレベルで粘着がポンポン過去のあれこれ出してきてて笑うわ

  • 55二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:16:20

    粘着のフリした本人だろこれ

  • 56二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:18:42

    >>53

    結果としてカテ荒らした人間にそこまでする義理はないよ スレの中でも開き直ってたし


    なんか腹立ってきたな なんで俺が文句つけられるんだ?


    そもそもエゴサ早過ぎて自演だろうなって思ってるところはあるから消えろって言いにきた これで良いか?


    言い方が遠回しで悪かったな

  • 57二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:19:27

    助言してる人!お前は光のあるところへ行けパンパンパンッ

  • 58二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:19:58

    >>47

    黒死牟みたいに生き恥に耐えられなくなって自滅してくれたらいいのに

  • 59二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:20:19

    普通にキレてて笑ってしまう ま、なるわな
    どうみても本人が過去の成績ぺたぺたしてるだけやもんなぁ

  • 60二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:21:11

    マネモブ多いけどタフカテにでも持ち出された?

  • 61二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:21:30

    ん?粘着(過去の事例ぺたぺた)=このスレのスレ主って認識になってるってことでいいのか?

  • 62二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:22:07

    >>61

    感想を求めてる時点でまあそうだろうな

  • 63二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:22:32

    >>60

    ウマカテの延長戦だと考えられる

  • 64二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:23:44

    荒らすつもりなかったけどもうどうでも良いや なんかタフカテのやつもいるし
    俺は善意でしかなかったけどあと好きにしろよ

  • 65二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:23:54

    いやまあ桃太くん係になってくれるなら勝手にすればいいんじゃねえかな
    みんなわかっててスルーしてたのになんで構って延命させたし と

  • 66二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:24:54

    >>64

    人間性見事やな…タフカテで待ってるよ

  • 67二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:24:58

    しばらくここで荒らしまくってるから知ってる創作カテの人間は大体放置してる
    でも「こいつ桃太だ〜!」って流れをやりたいみたいで我慢できなくなると落ちかけたタイミングで自演で批判したりしてスレを延命してるな

  • 68二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:25:15

    このレスは削除されています

  • 69二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:26:05

    お見事っマネモブに加えてカテの人間も参戦だあっ

  • 70二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:27:01

    緑本、マナユウ、桃太は何故か同じタイミングでスレがよく立つのでまあ……

  • 71二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:27:08

    >>68

    なるんじゃね? 実際見て本気で善意でアドバイスしてたし騒動知らなかったんだろう

    さっきウマカテに持ち出されて荒れてるのは確かにみたわ

  • 72二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:27:22

    このレスは削除されています

  • 73二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:28:18

    >>72

    特定カテしか見てないと荒れスレ爆破でしかTOPは見ない定期

  • 74二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:29:41

    このレスは削除されています

  • 75二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:30:04

    へーっ創作カテの人間って善意で助言した人間を攻撃して冷笑するやつの集まりなんだ…
    参ったなァ知らないことが罪と考えてるの本気で性格が悪いと思っちゃった

  • 76二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:30:18
  • 77二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:30:51

    このレスは削除されています

  • 78二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:31:10

    あのさスレ主に問題あるのは貼ってくれたのでわかるんだけど俺に関することでレスバせんでくれんか
    俺は知らなかった、伸ばす原因作ったバカ、それで良いから頼むわ

  • 79二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:31:37

    >>77

    ウマカテの荒れスレに貼られてたのん

  • 80二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:32:06

    あと好きにしろとは言ったのにスレ閉じずに居座ってんのか

  • 81二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:32:28

    >>78

    ククク無駄ですよォもうここはタフカテの遊び場なのですよォ

  • 82二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:33:25

    このレスは削除されています

  • 83二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:33:28

    このカテ他のスレも荒らしていいのん?

  • 84二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:33:46

    なら桃太もタフカテの創作スレで鍛えて貰えば良いんじゃないスか?
    厄介払い出来てハッピーハッピーやんケ

  • 85二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:34:46

    >>84

    いいやそれは遠慮願いたいことになっている

    ムフッあくまでここから他に飛び火させようね

  • 86二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:35:05

    このレスは削除されています

  • 87二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:35:46

    >>75

    結局これはマジだから笑ってしまう

  • 88二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:35:56

    元から桃太もタフカテ出入りしてるけど語録使えなくて締め出されてたような

  • 89二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:36:39

    どないする?とりあえず雑談でいいタイプ?

  • 90二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:38:34

    >>88

    語録遊びは出来ないけどでんちゃとすとぷり大好きな40代なんだよね

    怖くない?

  • 91二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:38:35

    やっぱりマネモブさんはすごい
    普通に性格が悪いなんて

  • 92二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:39:24

    >>90

    うげっ

  • 93二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:39:42

    >>91

    御言葉ですが創作カテの人間のほうがカスですよ

  • 94二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:40:26

    みんなウマのあれやっぱ見てたんスね

  • 95二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:40:45

    >>90

    人間としてはカスの部類に入る

  • 96二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:41:43

    >>91

    でもそんな集団に身を置いてウマカテも兼用してそしてここにいるあたり自分も自覚があるんだろうボクゥ?

  • 97二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:41:48

    >>95

    御言葉ですっが創作カテ人間のほうがカスですよ

  • 98二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:42:50

    >>96

    ククク…スレ主は心底どうでも良いけど善意の人間を罠に嵌めるような形で「ageたお前が悪い」って攻撃しててぶっ叩く大義名分くれたから感謝してるのは俺なんだよね

  • 99二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:43:12

    >>96

    お言葉ですが創作カテの人間の方がカスですよ

  • 100二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:44:05

    >>89

    まだ有志を募るまでは耐えるべきだと考えられる

  • 101二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:44:14

    >>98

    お言葉ですが創作カテ人間がカスですよ

  • 102二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:44:42

    思ったよりタフウマ兼ねてるモブ多いんスねえ タフオンが嫌われるのもまっなるわな

  • 103二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:45:18

    >>102

    ククク…ひどい言われようだな その通りだから仕方ないけど

  • 104二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:46:15

    これは地雷を踏んだかな?

  • 105二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:46:17

    >>100

    タフカテから創作植民地作ってじわじわ創作カテ潰さねっスか?

    だいぶ効きそうスよね

  • 106二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:46:58

    >>105

    とりあえずアナルの熊吉スレでも立てるべきだと考えられる

  • 107二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:47:12

    元から何のために存在してるか分からんカテではある
    まとめ動画にもならないし

  • 108二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:47:18

    >>105

    まずタフ側から人を呼び込まないと話になんねーよ

  • 109二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:47:48

    創作カテ潰す人集合だー!で良いんじゃないスか

  • 110二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:48:42

    >>107

    まとめ動画にならないタフカテを愚弄するか!?!?!?!?!?!?!?

  • 111二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:49:51
  • 112二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:50:17

    >>110

    タフカテなのにTOUGH(猿渡哲也)の話あんまりしないからやん…

  • 113二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:50:43

    タフカテ人口だけはあるよね 人口だけはね

  • 114二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:51:33

    >>113

    基本烏合の衆なんだ悔しか

  • 115二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:52:42

    語録の文面で強く見えるだけで総合雑談カテなとこあるよねタフカテ
    語録を使えるかどうかである程度ふるいにかけられてるならむしろ治安はいいわけないけどあれはあれで上手くやってんだろうな

  • 116二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 00:02:35

    荒れスレに持ち出されてきたのをカテ辿って元スレまで忠告しに行くのすげー熱意だな

  • 117二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 00:04:48

    >>116

    ま…まだ冷笑するのか…

  • 118二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 00:17:04

    このレスは削除されています

  • 119二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 01:11:56

    このレスは削除されています

  • 120二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 01:17:12

    9話が伝えたいメッセージは「💩異なるブリブリうんちょすの好みを尊重しよう💩」かな?
    呪術廻戦とspy×familyの3期が同時にブリブリPVうんちょす発表されたのに前者ばかり話題になることについて
    「こっちのウンチョスの方が陽キャにも人気だからねえww」って💩ブリブリマウント取ってきたやつ殴りそうになったんだけど、
    この💩うんちぶりストーリーを思い出して💩ブリブリ踏みとどまれた、
    💩ありがうんちょすブリブリ~~~💩💩💩

  • 121二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 01:19:52

    >>120

    お前まじで殴るぞボケ

  • 122二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 01:21:11

    このレスは削除されています

  • 123二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 06:50:35

    これにそっくりな「ドキメキ魔法で問題解決部!」ってssあったよな?誰か貼ってくれ

  • 124二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 11:05:18

    このレスは削除されています

  • 125二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 13:42:04

    【十二話】危険!暴走族を食い止めろ

  • 126二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 14:02:16

    ある日の魔術科学園名古屋校の放課後、第二音楽室ではいつものように軽音部の活動が行われていた。

    ズンチャカ、ズンチャ、ズンチャチャチュズチャチャ。

    ドンドンドコドコドンドンドコドコドンドンドコドコドン。

    ギュイーン、ギュイギェイギュイーンギュイーン、ギュイギャイギェイギュイ。

    軽快で楽しげな音楽が、壁や窓を越えて周囲に響き渡る。

    それは通りかかった生徒が思わず身体を揺らして踊り出したり、用事も忘れて聞き入るほどだ。

    下の回の茶道部の部員は和の雰囲気を壊されて些か不服に感じていたが、それ以外には概ね愛されていた。

    六人の軽音部の部員は、現在非常に仲が良い。

    故に集まることで士気が高まり、息の合った演奏を果たすことが叶うのだ。

    しかし今日はどうやら部員の一人が、普段よりも調子が悪いらしい。

    「ズンチャカズンチャズンズンチャチャズチャッチャ………あれ?」

    「おい勢也、またそこでミスってんぞ。」

    調子が悪いのは、最年少にしてこの部活の創設者である中等部二年生の夏伊勢也。

    彼は今とある事情があって、演奏に集中できないでいるのだ。

  • 127二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 14:15:06

    「悪ぃ悪ぃ。教えてくれてサンキューな。」

    「大丈夫かい? 今日は間違いがやたらと多いけど。」

    部員の新が心配する通り、今日の勢也はミスを連発している。

    今部長の光に指摘されたので、もう十回目だ。

    いつもミスは一日に二回か三回、多くても五回の彼を思えば不調と言っても過言ではないだろう。

    「ふん! どうせ怠け癖で演奏の質が落ちたのだろう。」

    「はっ!? あり得ねーし!! 今週は無断欠席してねーかんな!!」

    「誇らしげに言うほどのことでもないと思うが………。」

    煽る望に言い返す勢也、冷静にツッコミを入れる家路。

    その光景は微笑ましく感じられたが、演奏の不調に変わりはない。

    「なんか悩みとかあんのー!? ボク達に話してみてよ!!」

    「橋立の言う通りだよ勢也。問題を抱えているなら、僕達が力になってみせる。」

    実際勢也は現在、とある悩みを抱えていた。

    それをピタリと言い当てられたことに驚愕し戸惑いを覚えるも、これまで共に歩んだ仲間を信じ悩みのを明かすこととした。

    「実は………。」

  • 128二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 14:28:47

    「オレの同級生で友達の千歳と勤がよ、登下校時に名古屋百メートル道路の若宮大通付近を歩くらしいんだけどよ。」

    「うん、うん。」

    壁にもたれかかりながら座る勢也。

    部員達は楽器を置くと彼の周りを囲むようにしゃがみ、じっと話すことを聞いていた。

    新が適度に相槌を入れ、勢也をリラックスさせてやる。

    「これまではそれで問題なかったらしいんだがな、最近そこを暴走族が遊び場に使うようになっちまって。」

    「………。」

    「この前も道路を渡る時にぶつかりかけたって言っててさ………マジで本気で怖がってて可哀想になってくんだよな。」

    「なるほど、それでどうやったらその暴走族を追い払えるかを考えていたから演奏に集中できなかったわけか。」

    話し終えた勢也の頭を、新が優しく左手で撫でる。

    「話してくれてありがとう。確かにそれは問題だね。」

    「ああ。椿樹や隼さんが渋谷校でやってるような問題解決部があればいいんだけどな。オレらにはこの軽音部があるから、似たようなことはしてやれないし………」

    「それだ!!!」

    大きく元気な声でそう言うと、新は唐突に立ち上がった。

    「閃いたよ勢也!! 僕達が、軽音部を兼ねた臨時問題解決部になればいいんだよ!!」

  • 129二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 14:44:03

    「ええっ!?」

    「軽音部の活動は一旦中断し、これからその場所に向かおう!!」

    新の言葉に勢也は、激しく動揺させられた。

    「論理的に申し上げれば、私達がその暴走族を食い止めるということか。理解した!!」

    「すんなり理解すんなよ家路!!」

    その案に勢也は猛反対した。

    友達を助けたい気持ちはあるが、やはり暴走族が怖かったのだ。

    うっかり怒りを買ってしまい、車内から鉄パイプを持ってサングラスをかけたヤカラといった出で立ちの男が出てきたら………。

    「………ォォオオレは言っとくが行かねぇからな。行くならアンタらだけにしてくれよ!!」

    猛抗議をする勢也に、新は怒りも悲しみも一切しない。

    代わりに彼がその気になるよう、優しく自分の言葉で諭した。

    「困っている友達を見捨ててしまった、或いは助けるのを他の仲間に丸投げし自分は何もできなかった。そんな後悔を抱えながら、果たして君は演奏に集中できるかい?」

    「それは………多分無理だわ。ぁぁああもう、行きゃいいんだろ行きゃよぉ。」

    「よかった。君ならそれを選ぶよね。」

    新の言葉に感化された勢也が行く気になり、六人の部員は百メートル道路へと向かって第二音楽室を出た。

  • 130二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 16:30:07

    ほどなくして一行は、若宮大通に到着した。

    見たところは普段と変わりない、いつもののどかで平和な場所だ。

    行き交う車の群れの上ではウグイスが愛らしく飛びながら囀り、風に吹かれた木々は穏やかに揺れる。

    車の走行音こそするものの、物静かで非常に過ごしやすい地である。

    「見たところ変なものはなさそうだな。」

    「暴走族なんかホントにいんのか!?」

    部員達は辺りをキョロキョロと見渡し、観察しながら口々に言う。

    千歳達と同様に登下校でここを通る家路曰く、最近は特に変わったものは見られないらしい。

    その時、橋立が唐突に飛び出した。

    「あっ、橋立!」

    「ボクちょっと道路の向こう側見てくる!!」

    青信号なのを確認しつつ、元気に勢いよく渡ろうとする。

    広い広い幅の道路の半ばまで渡り終えたと思った、その時。

    爆発のようなエンジン音と共に、どこからともなく怒号が響いた。

    ブオオオオオオオオォォォォォォォォ………

  • 131二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 16:38:06

    『邪魔だ! ひき潰すぞノロマ共が!!』

    『てめぇら全員ペシャンコのスクラップにしたろか!? あぁ!?』

    『道路は弱肉強食なんだよ! 草食動物はボッコボコにすんぞ!!』

    ブォンブォンブォン!!!

    ドッドッドッドドドドド!!!

    ゴオオオオオオオオォォォォォォォォ!!!

    いきなり改造車の群れが、爆音と怒号の暴言を発しながら橋立の側を猛スピードで通過した。

    近くにいた子供連れのおばあさんが怖さで思わず悲鳴を上げる。

    勢也もすっかり怯えてしまい、新の後ろにしがみつく。

    「噂の暴走族はあいつらか? あんな車で公道を走るなんて信じられんな!!」

    「迷惑極まりねぇ野郎共だな。自分以外が視界に移ってねえのか?」

    その言葉に勢也も、心の中で同意した。

    彼にも最低限の正義感はあり、身勝手な振る舞いで迷惑をかける人間を許すことができない。

    名古屋の皆が安心して暮らす為にも、道路でのあんな自分勝手は許せないしそんなことをするヤツらには是非報いを与えて懲りさせたい。

    (けどよ………それってオレらの仕事じゃなくね?)

  • 132二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 16:45:25

    その後六人の部員は、暴走族を如何にして懲らしめるかを皆で考えていた。

    「ねえ、勢也が言ってた暴走族ってのは間違いなくアイツらなんだよね?」

    「ああ、千歳や勤の言ってた特徴とも一致するしな。」

    「でもさ……こういうのって警察に任せたほうがいいじゃない?」

    「そうか? 俺はこれからあいつらを捕まえてとっちめてやる気満々だけどな。」

    「嘘でしょ!?」

    「そうだね、軽音部の活動と並行して人助けをやっていくのもいいと思うし。」

    なるほどな………よおく理解できた。

    ………。

    ……………。

    …………………冗談じゃない!!

    「なあ、暴走族がどれだけ危険で凶暴か分かってんのか!? ここまで来といてこう言うのもなんだけど、いくらなんでも危なすぎるだろ!!」

    「大丈夫だよ勢也。まだ妖魔法術が未熟な中等部二年生の君を直接あれらと戦わせたりしない。」

    「いやそういう問題じゃねえだろ。オレは大丈夫でもアンタらが………」

    そのとき、また暴走族が通過した。

  • 133二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 16:52:07

    リーダーのものと思わしき一番大きな赤い車が、五台ほどの車を率いて暴走している。

    どの車も発光するパーツやら極端に大きなリアウィングやらで派手な改造が施されており、目が痛くなるようなデザインだ。

    下校中の小学生を威嚇しながら、まるで道路の王様でもあるかのように自分勝手に振る舞っている。

    ブルンブルン!!!

    「邪魔だ!!ガキども!!」

    「やめてぇーーっ!!」

    暴走族のリーダーが、下校中の小学生を怒鳴りつけて威嚇した。

    その中の年長者と思われるものが両手を広げて前に出て、果敢に下級生を守ろうとする。

    思わず目を覆ってしまったので詳しい様子は分からないが、小学生たちは一目散に逃げ出した。

    「許せねぇ………子供をあんな風に怖い目に遭わせて。」

    「ここはあの小学生の子達にとって大事な通学路なんだ。あんな暴走野郎の身勝手な楽しみの為に使わせておけないよ!!」

    「だけどどうやって追い払うんだ?」

    「それなんだけど、僕に作戦がある。」

    そう言うと新は皆に、ついて来て、と手で合図した。

    六人は近くの喫茶店に赴き、そこで作戦会議を始めた。

  • 134二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 17:02:13

    ファミリー向けの向かいの席に、勢也・家路・光と橋立・望・新がそれぞれ腰を下ろす。

    新はテーブルの上に地図を開き、現在地を指しながら作戦を説明した。

    「いい? 名古屋市の道路はこのようにドーナツ状になっていて、この若宮大通はドーナツ状の道路の一部なんだ。」

    「なるほど………。」

    「そして先ほど計測したところ、あの暴走族はこのドーナツ道路を約10分ほどかけて一周する。」

    「マジか、てめぇいつの間にそんなん計ってたのかよ!?」

    「まあね。そして先ほど暴走族が通過してから二分経ったので、大目に見積もって六分後には再びやつらがここに来る。」

    「なんか、思ってたよりすごい綿密だね………。」

    「そうだね。というわけでそうだな………家路! まずは君に頼んでもいいかな?」

    「論理的に申し上げれば、構わない。」

    「そっか、どうもありがとう。じゃあ家路、もう一回あの連中がここの前を通った時に『アレ』を使ってくれるかな?」

    「アレとは?」

    「ほら、君の一番のあの得意技。今も当然撃てるよね?」

    「勿論。了解。」

    新と家路の言う『アレ』とは、いったい何なのだろうか………。

  • 135二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 17:10:35

    そして数分後、暴走族は再び姿を現した。

    「うん、再び現れたね。」

    派手なランプをちらつかせ、改造車の群れの登場だ。

    荒っぽい乱暴運転で、周囲のものを薙ぎ倒す勢いだ。

    派手な塗装を纏った改造車が、クラクションをやかましく鳴らしながら暴走している。

    家路は既に喫茶店外に出て待機しており、それを他の五人は店内から固唾を呑んで見守っている。

    どちらかと言えば頭脳派で、肉体はお世辞にもそこまで強くはない印象の家路であるが妖魔法術はどうだろうか。

    どうやら彼は、こういう事態の為の「とっておき」を使用するつもりらしい。

    とっておき……何かの隠喩だろうか。

    それにしても一体、何をするつもりなのだろうか?

    やがて暴走族の騒音が一層と大きくなってきた。

    家路は妖魔法術の呪文を唱え始める。

    「万雷の妖魔法術・威力I………迅雷の轍!!!」

    暴走族が家路のすぐ近くまできた、その瞬間。

    「今だ!」

  • 136二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 17:21:19

    新は妖魔法術を使い、声を使わずに店の窓越しに家路の脳へと合図を出した。

    それと同時に家路の伸ばした手から、小さな雷のようなものが発生した。

    それは彼の掌からもの凄い速度で発射され………

    パチャーーーン!!!

    目の前を通りかかった暴走族の車の一台のタイヤに直撃し、ダイナミックに破裂させた。

    「やった!! 大成功だ!!」

    「えっ!? 今何やったんだ………!?」

    タイヤを失った暴走族は、舵取りが全く効かないようになり火花を散らしながら右往左往する。

    そこにやってきた後続の暴走車。

    前方の車に気付き、慌ててブレーキをかけるも間に合わず止まった暴走車に後ろから激突。

    そして段々と互いに走る力を失い、喫茶店から少し離れた道路の真ん中で立ち往生した。

    安全な速度で走っていればこんなことにはならなかったものだが、車は2台とも壊れてしまいもう自力で動くことはできない。

    「家路! すごいね!」

    「よくやったぞ家路! さて、残りの奴らをどうするかだが………」

    「それさ、オレと新にやらせてくんねえか?」

  • 137二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 17:36:21

    「「「「えっ???」」」」

    やらせて欲しいと自ら名乗り出たのは、あろうことか先ほどまで暴走族に怯えまくっていた勢也。

    それに対する反応は当然驚愕一色のはずで、まだ店外にいる家路を覗いた四人の驚嘆がハーモニーとなった。

    「元々アンタらにこの暴走族のことを相談したのはオレだ。オレが友達を助けたいと思ったから、みんなにこのことを話したんだ。なのに現場に来た途端に人任せにしてビビって逃げるなんて………そんなダセぇ自分、誰が許してもオレ自身が許せねぇ!!!」

    その意志の熱さは、水が一瞬で沸騰させて水蒸気と化せそうな代物であった。

    それを受け取っておいてダメだと言うような狭量な者達の集まりではなく、全員が勢也に託すことに賛成した。



    「霜氷の妖魔法術・威力II!! 雪の華!!!」

    「水流の妖魔法術・威力V!!! 『豪雨の暴君』!!!」

    勢也の水と新の氷の妖魔法術が絡み合って化学反応を起こし、地面を一瞬でアイススケート場のように凍りつかせた。

    「やったぜ!!」

    そこへやってきた三台目の暴走車。

    安全な速度で走っていた車ならすぐに止まれただろうに、元の常識外なスピードに加えて氷上でブレーキをかけたものだから余計に止まれなくなってしまい、制御を失いそのまま何かの小屋に勢いよく突っ込んだ。

    それは小麦粉を積んで貯蔵するための小屋だったようで白い粉が周囲に舞い上がり、小麦粉を吸い込んだ上に倒壊した小屋の下敷きとなった車は壊れてしまった。

    そして四台目はというと三台目同様に氷にタイヤを取られて舵を失ってしまい、川に勢いよく落ちた。

  • 138二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 17:45:24

    「いやあ違うんですよお巡りさん!! これはちょっとした誤解であって………あの、その車スクラップにされたりしませんよね!?」

    「ここまで壊れた車は、もう直す方が新品より高くつきますよ。それにあなたはこれから刑務所に行くんですから、どの道しばらく車には触れません。」

    「ざまぁねえな!! 二度と戻って来なくていいぞ!!」

    本当は暴走族のリーダーも懲らしめたかったが、どういうわけかいつまで待っても現れなかった。

    「チッ、これは仕方ねぇな。また今度現れたら、そのときにぶっ飛ばしてやろうぜ。」

    「そうだな!」

    そろそろ夕暮れ、寮に帰る時間だ。



    帰り道、六人は今後の部活動の方針について皆で話し合っていた。

    「喫茶店の人達が暴走族をやっつけたお礼にってサービスしてくれたティラミス………すっごく美味しかったな〜。」

    「その話はもう聞き飽きたぜ。今は部活の方針の話をしろ。」

    「んー、難しいところだね。実際完全に何でも屋部になってしまうと、軽音部としてどうなのという気はするから。」

    「それはそれでいいんじゃね? いっそ部活名も『セイヤの部屋』に変えちまったりして………」

    「「「「「それはない。」」」」」

    夕暮れに照らされた路地に、六人の笑い声が響いた。

  • 139二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 18:08:26

    タフカテ民いなくなっちゃったのか
    スレ主のSSよりも面白かったのに

  • 140二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 19:47:33

    隼→はやぶさ
    狛→こま(ち)
    煌「輝」→かがやき
    椿樹→つばさ
    が由来説

  • 141二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 20:01:12

    >>140

    誰も見てないから他人のフリして書き込まなくて良いのに…

  • 142二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 20:02:19

    お言葉ですが見てはいますよ 読んではないけどな(ヌッ

  • 143二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 20:08:44

    まだ続いてたことに驚きと呆れが同時に出たのが俺なんだよね

オススメ

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています