- 1二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 23:11:13
- 2二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 23:44:03
彼はその(dice1d2=1 (1) 1.錆び付いた鋼2.ギシギシの毛並み)を手でこすり、しょうがないか、といった機嫌の悪そうな顔で自身の住処へ足を進める。
彼がこうなってしまった理由は、ひとえに彼自身の不器用で幼稚な性格とその感情に乏しくそっけなさそうな顔、だ。
虚無感さえ感じさせる彼を、早朝のD.U.の霧が優しく、そして冷たく包む。
- 3二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 00:06:34
D.U.地区の片隅にある喫茶店「HALF Century」。
未来的な雰囲気が漂う首都には珍しく、レトロな雰囲気漂う喫茶店だ。
ホエルはこの喫茶店の2階に下宿している。
ドーベルマンの獣人である店主は、ホエルの牙を思わせるデザインが欠けてしまっているのを目にし、少し呆れた様子で言う。
「ホエルさん、貴方またバイト先で喧嘩したでしょ」
「ちげぇよ。ブラックマーケットのヤツらが舐めた口効くから躾てやっただけだ」
そう悪びれもなく話す彼にさらにため息をつき、息子にアンドロイド用の救急箱を持ってこさせる。
「貴方ねぇ、今は若いからいいけどそんな生き方してちゃ命がいくつあっても足りないわよ?...家賃の支払いも明日までですからね」
「わかってるって。...いてて」
不器用に手当てを済ませると、事前に書いておいた履歴書を取り出してまた歩き出す。
「じゃ、面接行ってきまー」
「気をつけてね」
(イメージ画像です) - 4二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 00:26:35
面接会場への近道をひた走る。
しかし、その道は昼でも暗い路地裏。そんな所を走る彼の道行を止めるものが現れるのは当然であった。
「遠野ォ!!てめぇ先月はよくやってくれたよなァ!!」
路地の先とホエルの後ろで道具を構えてそう凄むのは顔面包帯まみれの獣人一派。
いかにもな容貌の彼らは、ブラックマーケットの住民。つい先程も、そして先月もやり合った顔を見て、ホエルは辟易とした顔で彼らをにらみつける。
「なんだ、そいつさっきやられたやつじゃねぇか。どけ。面接行く途中なんだよ」
「カタギの癖に俺らブルファミリーをなめやがって!お前らフクロにしてやれぇっ!!」
銃剣やバットなど多様な道具を構え、ホエルに襲いかかるブルファミリー。
そんなブルファミリーをホエルは冷静に、しかし獰猛に。鋼の拳で1人ずつ殴り飛ばしていく。
そんな様相を見てしまったブルファミリーのボスは、ある一言を言ってしまう。
「てっ、てめぇ!いいのかそんなことしてよぉ!お前の寝床、調べたんだぜ!?」
「!」
「あの女店主はウリに出して、ガキはボコボコにしてやる!お前の目の前で2人ともいたぶってやる!こっちの用意はできてんだ!今すぐその喧嘩を辞めやがれ、この捨て犬野郎がァ!!」
その言葉に思わず手を止めるホエル。
拳の勢いが止まったのを見計らって、チンピラ達は一斉に攻撃を仕掛けてくる。
「グゥゥゥ...!!」
「いいぞいいぞお前ら、もっと痛めつけてやれ!」
勢いづくブルファミリーのボス。
しかし、それを止める者も確かにいた。 - 5二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 00:48:06
「...騒がしいから来てみれば、また随分と大所帯だな。遠野ホエル」
金のロングヘアに鋭い歯。威圧的な雰囲気を醸し出す彼女の名前を、ホエルはとてもよく知っていた。
「...カンナ...」
「きょ、"狂犬"!?」
ブルファミリーボスのその反応を聞いて、カンナはふ、と笑う。
「なんだ、私のことを知っているのか。なら、この後どうすればいいのかも、わかるな。ここはヴァルキューレによって囲まれているぞチンピラ共。私の手を煩わせるな」
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「全く、お前はいつもトラブルに巻き込まれているな」
「そりゃアンタがそういう仕事だからだろうが」
結局面接に遅れてしまい、お祈りをされたホエルはヴァルキューレにて取り調べを受けていた。
「否定はしない。事実そうだからな。...非番の日にも仕事をするとは思わなかったが」
「悪かったな。...で、いつになったら帰れるんだよ俺は」
「まだしばらくはかかるな。うちの遅さは有名だぞ」
「...だろうな。」 - 6二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 00:49:29
眠すぎる
無理だ
感想とか書いて保守してくれ
出来れば近いうちにエンゲージまでいきたい - 7二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 06:05:35
保守