お前らに語らねばなるまい、遠距離恋愛の末に別れたスペスズの魅力を

  • 1二次元好きの匿名さん22/04/21(木) 23:10:19

    会えない時間に反比例し、日々の電話の時間が長くなっていく
    その代償は二人のタイムから引かれていた

    お互いに不調の原因は分かっている、こうして夜遅くまで話し合っているからだ
    肌は荒れ、寝不足になり、練習下手になり、それでも二人は話し続ける

    そんな中、スズカの耳に入ってきたのはトレーナーの言葉だった「なあスズカ…最近スペの様子がおかしいんだ…毎日寝不足でよ、何か知らないか?」

    動悸が早くなる、私のせいだ…スペちゃんの不調は私の…

  • 2二次元好きの匿名さん22/04/21(木) 23:11:31

    続けてください

  • 3二次元好きの匿名さん22/04/21(木) 23:16:08

    その夜、また同じように電話する二人…だがスズカの様子がおかしい事にすぐスペは気がついた

    「ねえスペちゃん…話があるの…」
    「そんなことより!今日トレセン学園で!!」スペは話を切り替えようとする、心当たりがあるからだ
    「ねえスペちゃん、私たち…」
    「スズカさんは寂しいからそんなこと思っちゃうんですよ!!そうだ!こんどスズカさんに会いに行きます!そしたら」

    「スペちゃん!!」

    珍しいスズカの声に言葉失うスペ、その静寂にスズカは躊躇なく言葉を差し込んだ

    「私たち別れましょう」

  • 4二次元好きの匿名さん22/04/21(木) 23:22:18

    「いや…です…なんでそんなこと言うんですか…」
    「私たちは恋人であるまえに競技者なの」
    「なんでそんな酷い事」
    「スペちゃんの走る姿が大好きだから」

    「っ!!」

    「スペちゃんもそうでしょ?それともスペちゃんは私に走るのもやめてまだ恋人になってほしいの?」

    「私もスズカさんが走ってるところが好きです…」

  • 5二次元好きの匿名さん22/04/21(木) 23:26:27

    「ならせめて、大好きなままで元の関係に戻りましょう?」
    「はい…」
    「泣かないでスペちゃん…明日までは恋人なんだからせめて今日は」

    二人は朝まで愛を囁き続けた、残酷に迫り来る明日まで多くの想いを伝えられるように

    そして二人の恋人は、ライバルへと戻った

  • 6二次元好きの匿名さん22/04/21(木) 23:28:31

    オレはそんなジレンのとてつもない速さへの渇望とその思いやりに惚れたんだ

  • 7二次元好きの匿名さん22/04/21(木) 23:31:09

    お辛い…けど良いな

  • 8二次元好きの匿名さん22/04/21(木) 23:33:30

    よくある話だ、同じ境遇にあり、励ましあった結果恋愛に発展することは、だが大半の生徒はそれ振り切り前へと進む

    沖トレ「なんだスペ、今日はやる気だな」
    スペ「はい!スズカさんと約束したんです!絶対に早くなってまた会おうって!」

    しかし

    スズカ(なんでだろう…昔は走るだけで満足だったのに、いつのまにかあの娘が心の大半を占めてるのは)
    (先輩ぶって別れを切り出したのに、心の穴はスペちゃんの形をしてる)
    (今だけは、あの娘の元ではなくゴールへと向かうこの脚が憎くてたまらない)

    振り切れないでいる生徒がいる事も確かだ

  • 9二次元好きの匿名さん22/04/21(木) 23:41:18

    スペスズは輝かしい青春の1ページでありながらも、喉元に突き刺さる大きな骨でもあるのが素晴らしいの

  • 10二次元好きの匿名さん22/04/21(木) 23:47:17

    どんどんスズカの方が重くなっていってほしいです!

  • 11二次元好きの匿名さん22/04/22(金) 11:27:31

    でもまた会ってよりを戻して欲しい!

  • 12二次元好きの匿名さん22/04/22(金) 11:29:27

    ここにブライトとグラスをひとつまみ…

  • 13二次元好きの匿名さん22/04/22(金) 11:58:12

    振られたスペちゃんが前を向いてて、振ったスズカさんが未練タラタラなのめっちゃ好き

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