カツラノハイセイコ

  • 1二次元好きの匿名さん25/09/06(土) 19:22:12

    ハイセイコー産駒の最高傑作と呼ばれてる馬なんだけど、詳しく知らないので簡単に調べてみた

  • 2二次元好きの匿名さん25/09/06(土) 19:26:30

    カツラノハイセイコ、76年生まれ(79年世代)の牡馬。
    雄大な馬体だった父ハイセイコーと対照的にやや貧相な馬体で、デビュー前からそこまで評価の高い馬ではなかった。

    2歳9月にデビューしたが、なかなか勝てずに3連敗。
    4戦目に初勝利を挙げたものの、2歳時は6戦1勝という平凡な成績で終えた。

    しかし3歳に入ると、緒戦の呉竹賞では大器と評判高いニチドウアラシ相手に鞍上が驚く程の末脚を見せて完勝。
    続くジュニアCでもこれまた有望株であるテルテンリュウを退けて連勝。
    更に続く4歳Sでも快勝し3連勝。
    この連勝でカツラノハイセイコの評価は一気に高まり、クラシック候補の1頭となる。

  • 3二次元好きの匿名さん25/09/06(土) 19:31:22

    皐月賞前哨戦のスプリングSでは2着に敗れ連勝が止まったものの、父子二代制覇の夢をかけて皐月賞へ向けて調整。

    しかしレース2週間前に熱発を催し、一時は皐月賞回避も考えられる程体調が悪化した。

    それでもなんとか出走できる状態にまで快復させ、皐月賞に参戦した。


    4月15日の皐月賞。

    相手には重賞3連勝中のリキアイオー(1番人気)、前年の朝日杯王者ビンゴガルー(3番人気)などがおり、カツラノハイセイコは体調が不安視されたのか5番人気での出走となった。


    レースはスタートから逃げ馬のリキアイオーと人気薄の馬が競り合ってハナを争う中、離れた3番手でビンゴガルーが追走、カツラノハイセイコは中団で進める展開となった。

    レース中盤でようやく競り合いを制したリキアイオーが大逃げの体勢となったが、ペースが早かったのか4コーナーで後続に差を詰められ、直線に入るとビンゴガルーに先頭を奪われる。

    先頭に立ったビンゴガルーは手応えも抜群でそのまま後続を寄せ付けずゴールするかと思われたが、ただ1頭カツラノハイセイコーが猛追。

    残り200mで4馬身近くあった差をもの凄い末脚で一気に詰めて逆転を狙った。

    しかし半馬身及ばず、ビンゴガルーが先頭でゴールし皐月賞優勝。

    カツラノハイセイコは2着に敗れ、父子二代の皐月賞制覇はならなかった。

    1979年皐月賞 ビンゴガルー好位から先頭 ~カツラノハウセイコ追撃及ばず ~短波放送


  • 4二次元好きの匿名さん25/09/06(土) 19:36:33

    皐月賞の親子二代制覇はならなかったものの、今度は父が成し得なかったダービー制覇を目指すことに切り替えたカツラノハイセイコは、父と同じくダービー前哨戦のNHK杯に出走。

    結果はテルテンリュウの3着に敗れたものの状態も上向いており、そのまま5月27日のダービーに参戦した。


    ダービーではハイセイコーが成し得なかったダービー制覇を息子に成し遂げて欲しいというファン心理もあったのか、カツラノハイセイコは1番人気に支持された。

    2番人気は皐月賞を制したビンゴガルー、3番人気はNHK杯を制したテルテンリュウ、5番人気に皐月賞4着のリキアイオーが推された他、不気味な存在もと思われる馬もいた。

     

    レースは比較的速いペースで進み、3コーナーからリキアイオーが進出を始めて先頭を奪い、直線で逃げ切りを図る展開に。

    ビンゴガルーはやや馬群に揉まれて追撃が遅れる中、カツラノハイセイコテルテンリュウとがリキアイオーに迫り、そのまま一気にかわして残り300mでこの両馬が先頭に立つ。

    強引に馬体をぶつけるようにして競り合うテルテンリュウに対し、カツラノハイセイコもど根性で全く引かず、残り150mで遂にテルテンリュウを競り落として先頭に立った。

    ここでカツラノハイセイコの勝ちが決まったと思われたが、最内から差を詰めていた8番人気の伏兵リンドプルバンが急襲。

    最後はこの2頭が全く並んでゴールした。

    写真判定の結果、カツラノハイセイコがハナ差先着しており優勝。

    父が成し得なかったダービー制覇の夢を達成した。

    1979年日本ダービー 父を超えた!カツラノハイセイコ ~短波放送


  • 5二次元好きの匿名さん25/09/06(土) 19:39:25

    父子悲願のダービー制覇を達成したカツラノハイセイコーだが、激闘の反動かその後は体調不良や故障に苦しみ、10月の菊花賞前哨戦で復帰したものの惨敗。

    これを受けて菊花賞出走は断念し、長期休養に入ることとなった。

     

    カツラノハイセイコの復帰は、翌年の4歳9月のオープン戦。

    久々のレースだったがニチドウアラシの2着に好走し、自走の京都大賞典でも同期の女傑シルクスキーの3着と復調をアピール。

    その後秋天を目指して東下し、前哨戦として目黒記念に出走。

    相手には前走敗れたシルクスキーや前々年の年度代表馬カネミノブがいたが、直線残り400mで先頭に立つとシルクスキーの猛追をアタマ差凌いで優勝。

    ダービー以来の復活勝利を挙げ、秋天に参戦した。

    1980年目黒記念秋 カツラノハイセイコ。2着シルクスキー。おまけで京都記念。


  • 6二次元好きの匿名さん25/09/06(土) 19:41:32

    迎えた秋天。

    相手には大怪我を乗り越えて覚醒しここまで11戦8勝2着3回のホウヨウボーイを始め、カネミノブやシルクスキー、メジロファントムやシービークロスやグレートタイタンなどの強豪が顔を揃えていたが、カツラノハイセイコは1番人気に推された。


    レースでは人気薄のプリテイキャストが大逃げをうち、カツラノハイセイコはホウヨウボーイら他の有力馬と共に後方待機の展開に。

    しかし後続勢は有力馬同士で牽制し過ぎたのか、プリテイキャストへの追撃が遅れた。

    気づいた時にはもう手遅れで、直線ではプリテイキャストの独走状態になり、結果プリテイキャストが2着メジロファントムに7馬身差をつける圧巻の逃亡劇で優勝。

    カツラノハイセイコは全く見せ場なく6着と惨敗した。

    1980年 第82回 天皇賞 プリテイキャスト


  • 7二次元好きの匿名さん25/09/06(土) 19:44:58

    秋天後、カツラノハイセイコは年末の有馬記念に参戦。

    秋天では惨敗だったが評価は落ちておらず、1番人気メジロファントム、2番人気カネミノブに次ぐ3番人気で出走した。


    レースは3コーナーから団子状態の激戦となり、4コーナーでカツラノハイセイコが先頭に立ち、直線で追い込んできたメジロファントムとカネミノブ、更に内から急襲してきた4番人気ホウヨウボーイとの叩き合いに。

    カツラノハイセイコは挟まれる苦しい展開になり、メジロファントムとカネミノブは振り切ったものの残り100mでホウヨウボーイに差されるが、そこからど根性の差し返しを見せ、最後はホウヨウボーイと並んでゴールイン。

    結果はハナ差でホウヨウボーイが優勝し、カツラノハイセイコは執念及ばず2着。

    父ハイセイコーが引退レースで2着に敗れた雪辱を果たすことは出来なかった。

    1980年有馬記念 - ホウヨウボーイ


  • 8二次元好きの匿名さん25/09/06(土) 19:47:39

    翌5歳。

    カツラノハイセイコは春天を目指して3月から始動。


    復帰緒戦はマイラーズCで、相手には1つ後輩のダービー馬オペックホースや好敵手ニチドウアラシなどがいたが、レースでは直線で後方からものすごい末脚を炸裂させてオペックホースもニチドウアラシもぶち抜き優勝した。


    だが続く大阪杯では極悪の不良馬場に大苦戦し6着に惨敗、やや不安が残る状態で春天に駒を進めた。

    1981年 大阪杯 サンシードール


  • 9二次元好きの匿名さん25/09/06(土) 19:50:40

    迎えた春天。

    有馬記念馬ホウヨウボーイや前年菊花賞馬ノースガストやモンテプリンスらの有力馬が参戦を回避し、カツラノハイセイコらの有力馬もやや不安が残る状態での参戦だった為混戦となった。

    その中で1番人気に推されたのは、2年前のダービーでカツラノハイセイコ相手にハナ差の死闘を演じたリンドプルバンで、カツラノハイセイコは彼に次ぐ2番人気。

    他にオペックホースやメジロファントム、大井から移籍してきたカツアールなどが上位人気に挙げられた。


    レースではカツラノハイセイコは他の有力馬と共に中団待機で進め、中盤あたりから徐々に進出を開始。

    直線に入ると一気にスパートをかけ、真ん中から一気に先頭勢をぶち抜き、リンドプルバンもメジロファントムもあっと言う間に置き去りにして先頭に。

    だが外から同じく末脚を炸裂させていたカツアールも一気に並びかけ、残り200mから完全に両馬のマッチレースに。

    勢いではカツアールが優っていたが、カツラノハイセイコはど根性で粘りに粘り、最後はクビ差で凌ぎ切りゴール。

    カツアールが2着でメジロファントムとリンドプルバンは離された3着、4着だった。

    カツラノハイセイコはダービーと同じく、父が成し得なかった春天制覇も達成した。

    『見てくれこの根性!』第83回 天皇賞(春) カツラノハイセイコ 牡5 58 河内洋 1981.4.29  出走馬:カツアール 、メジロファントム、リンドプルバン、メジロチェイサー他 実


  • 10二次元好きの匿名さん25/09/06(土) 19:52:17

    春天後、カツラノハイセイコは親子二代制覇の夢をかけて宝塚記念に参戦。

    相手には快速牝馬ハギノトップレディやカツアールなどの強豪がいたが、カツラノハイセイコは1番人気で出走。

    レースでは最後方から進め直線でごぼう抜きを狙ったが、ハギノトップレディは差し切ったもののカツアールには僅かに届かず、結果同馬に春天の雪辱を晴らされる形となり2着に敗れた。

    だが直線で炸裂させた末脚は相変わらず凄まじいもので、彼の評価が下がることはなかった。

    『トップレディが逃げる!カツアールが並びかける!』第22回 宝塚記念  カツアール 牡5 57 樋口弘 1981.6.7  出走馬:カツラノハイセイコ 、メジロファントム、 ハギノトップ

    その後、秋のジャパンCを目指して休養に入ったが、脚部の状態が思わしくなく、復帰を断念し引退を決断。ジャパンC当日に引退式を行い、ターフを去った。

  • 11二次元好きの匿名さん25/09/06(土) 19:56:07

    引退後は種牡馬となり、父のように傑出した成績は出せなかったが名牝ユウミロクや地方重賞馬を多数輩出するなどそれなりの結果を残した。

    種牡馬引退後は穏やかに余生を過ごし、父を超える33歳という大長寿を全うしこの世を去った。

     

    通算23戦8勝、ダービー&春天含む重賞4勝、他有馬&宝塚&皐月賞で2着など、大舞台で強さを見せつけた。

    当初は父ハイセイコーの人気により持ち上げられていた感もあるが、実際の強さは父と比べても互角以上で残した印象も強烈であり、記録にも記憶にも残る名馬だった。

    20世紀の名馬 62位 カツラノハイセイコ


  • 12二次元好きの匿名さん25/09/06(土) 19:58:32

    ・20年ぶりの父内国産ダービー馬
    ・16年ぶりの父内国産天皇賞馬

    これだけでも充分快挙

  • 13二次元好きの匿名さん25/09/06(土) 20:08:04

    ダービーで負かしたリンドプルバンの鞍上が父ハイセイコーをダービーで破り優勝したタケホープの鞍上と同じ嶋田功で、しかもリンドプルバンの臨戦過程もタケホープと同じ(トライアルの4歳中距離Sを勝ってダービー出走権獲得)というのがあまりにも出来過ぎ

  • 14二次元好きの匿名さん25/09/06(土) 20:36:48

    この世代って中々強い
    2年連続で春天と宝塚を優勝してる

  • 15二次元好きの匿名さん25/09/06(土) 22:11:48

    結構主人公適性がある馬

  • 16二次元好きの匿名さん25/09/07(日) 07:36:47

    カツラノハイセイコの後に天皇賞を勝ったダービー単冠馬はスペシャルウィーク

  • 17二次元好きの匿名さん25/09/07(日) 07:49:22

    >>13

    リンドプルバンはリンドプルバンで抽選馬の上に初勝利まで13戦かかった苦労人

    大レースは勝てなかったけど古馬で高松宮杯や鳴尾記念などを勝った実力者だからダービーの激走は決してフロックじゃなかった。

  • 18二次元好きの匿名さん25/09/07(日) 08:00:15

    テルテンリュウも父がダービー馬ロングエースで親子二代のダービー制覇狙ってた
    クラシックは無冠に終わったけど古馬で宝塚記念(史上唯一の中京開催)を勝った

  • 19二次元好きの匿名さん25/09/07(日) 08:07:06

    79年ダービーは掲示板組5頭が全員古馬重賞を勝ってるからかなりレベル高い
    タイムもレコード決着だったし

スレッドは9/7 18:07頃に落ちます

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