地元の亜種聖杯戦争に参加してみた青年魔術師

  • 1ライダーのマスター25/09/07(日) 16:27:52

    【概要】
    俺は西洋に染まりきった日本の魔術師の家系の六代目、現在は時計塔に所属してるよ
    なんと地元で割と見込みのある亜種聖杯が作られたので聖杯戦争が行われるらしい
    ちょうど平々凡々生活を送っていたので家のためにも聖杯ゲットを目指すことに

    なんとか触媒を取り寄せてサーヴァントを召喚すると見事、あまり特徴のない騎士の見た目をしたライダーのサーヴァントが召喚された!

    ステータス、スキル、宝具、どの項目見てもBランク以上のモノが無いけどサーヴァントって多分こんなものなんだろう
    そう思い込まないと不安すぎて吐きそうです

    (オリジナル聖杯戦争スレです。ダイスも安価もしません。そんな長くしないつもりです。不定期に書きます)

  • 2二次元好きの匿名さん25/09/07(日) 17:01:24

    カンバッテ!

  • 3二次元好きの匿名さん25/09/07(日) 17:02:27

    頑張れ!!

  • 4二次元好きの匿名さん25/09/07(日) 17:25:50

    実際、亜種はパーシヴァル呼べば勝ち確レベルなのが基本だしな

  • 5ライダーのマスター25/09/07(日) 17:52:44

    応援を糧に頑張ります……!

    一応真名は聞き出したけど聞き覚えは全く持ってありません
    触媒は12世紀あたりの十字軍に纏わるモノとのことなので、ワンチャン獅子心王かと思いましたがそんなことはありませんでした
    ライダーのステータスは軽く書いておきます

    [ライダー]
    筋力D 耐久C 敏捷C 魔力E 幸運D 宝具D
    対魔力:D 騎乗:C カリスマ:C
    不屈の意志:C
    顔も見えない全身甲冑の騎士、12世紀十字軍のサーヴァント、性格は特筆するほどのクセ無し

    ちなみにライダーが言うには、今回の聖杯戦争はやる気をなくすほど粗末な出来では無いそう
    それは嬉しいけど、なら結構な格のサーヴァントが召喚されてる可能性もあるのでは……?

  • 6ライダーのマスター25/09/07(日) 18:03:01

    なんか質問があったら言ってください
    一旦は教会やら街やらに使い魔を送って情報を集めておきます

    「ほう、これが魔術……数多の使いを操るとは、なかなかの術師と見たぞ」
    ライダーの純粋な言葉が心に痛いので聞き流します

  • 7二次元好きの匿名さん25/09/07(日) 18:14:55

    イッチの魔術系統と、できること。
    聖杯に託す願い。スレ立ててる以上、現代技術への抵抗は低いタイプとみた。

    あと開催地は地元ってことだけど聖杯の魔力源と術式どーしたん。霊脈大丈夫か?

  • 8ライダーのマスター25/09/07(日) 18:32:32

    >>7

    質問ありがとう

    ①得意なのは火の元素魔術、家系の魔術は幻惑・幻覚・幻術とかそういう類、他は降霊術・召喚術であとは基礎

    ②自分の代で家の研究を進めるには用意が足りないので資金調達が願い

    ③地元とは言ったけど日本ってだけだから詳しくは知らない、ここのオーナーが用意して開催したとは聞いてるけど


    あとスレ立てやらレスはご都合だと思ってくれ、亜種聖杯戦争を俺視点の不思議空間で追っているカタチというかそんな感じだ

    現代技術に抵抗しまくってるわけでもないが

  • 9二次元好きの匿名さん25/09/07(日) 18:33:47

    (普通のSS形式ならここじゃなくてハーメルンとかの方が良かったんじゃね?とか思ったり思わなかったり)

  • 10ライダーのマスター25/09/07(日) 18:50:45

    >>9

    (以前ここで見たオリジナル聖杯戦争スレをやってみたいな……となった結果です、迷惑だったら申し訳ない)


    ある程度使い魔を放ったものの特に気配が無かったので、今日はサーヴァントを連れ歩き他陣営を探しつつ土地を見ていこうと思います

    ちなみに監督役が言うには今回の聖杯戦争で召喚されたサーヴァントは5騎とのこと、欠けたクラスやエクストラクラスの有無も気になる……


    ライダーは霊体化させて礼装も手にいざ町へ、自分も夜には出歩いてないので少し緊張します


    「任せておけ、サーヴァント戦となれば私がいる」


    ライダーは堂々として頼もしいです

  • 11二次元好きの匿名さん25/09/07(日) 19:15:51

    >>10

    いやいや迷惑なんてなんも思ってないよ!頑張れ〜

  • 12ライダーのマスター25/09/07(日) 19:22:00

               ♦︎

    深夜の町は寝静まっている。
    リンリンと鳴る虫たちに返す音も無く、明かりの灯る民家も疎ら。
    木製の羽虫のような使い魔で探った通り、今のところこの町に異常は見られない。霊体となったサーヴァントを連れた、マスターである己以外に。
    サーヴァントはサーヴァントの気配を感じ取るという。なのでライダーとたびたび念話をしつつ、暗い路地を歩いているのだが……。

    「今のところは感じない。ところで、アレが車というものだろうか」

    本当に感知できるのかは疑わしい。
    亜種聖杯戦争は世界各地で起きまくっている魔術儀式、聖杯を巡る魔術師たちの争いである。それらの記録を有志で纏めた「聖杯戦争攻略wiki(仮)」の情報はイマイチ信用できないが、サーヴァントの基礎能力くらいは正確なものだと信じたい。

    夏の終わり。
    どこかじめっとした空気に包まれた極東の町。雨が降った後でもないのに、嫌な空気が自分の心を蝕んでいる。
    闇に蠢く虫。
    汚らしく塗れた土。
    聖杯戦争が由来ではない。日中にはあまり感じなかったが、この町には他の何かが染み込んでいるような─────。

    「───マスター!」

    あるはずのない光が弾ける。
    嫌な空気に意識を取られた自分の背後で、凄まじい勢いの金属が打ち合ったようだ。
    すぐさま振り返れば、そこには夜闇の中でなお薄らと光を放ってみえる騎士。実体化したライダーと。

    夜闇に溶ける、白い髑髏。

  • 13ライダーのマスター25/09/07(日) 22:02:50

    ───暗殺者(アサシン)のサーヴァント……!

    長剣を構えるライダーから数メートル先、道に浮かぶように髑髏は佇んでいた。
    夜に慣れるまでもなく、強化した視界に敵サーヴァントの輪郭が映る。
    ライダーとほぼ同じ背丈、黒塗りの短刀を握りしめ脱力した構え、張り付いた髑髏の仮面。間違いない、その真名は─────。

    「アサシン、ハサン・サッバーハだ」

    即座に真名を看破されたというのに驚く様子もない。亜種聖杯戦争の事情は互いにサーヴァントへと伝えていたか。
    マスターの有する能力、サーヴァントの性能を把握する目をもってアサシンを視る。姿形に特徴は無く、ステータスの傾向も……いや、かなり低い。
    アサシンの戦闘能力は低いと言うが、これはライダー以下の能力値だ。キャスターと言われても納得できる。

    「────シィッ!」

    ようやく観察されていることに気づいたのか、目にも止まらぬ速度でアサシンが跳ねた。
    飛び上がりながら正確にこちらの首を刎ねんとする様は猛禽の狩りのようだ。
    だが、それを見過ごす騎士はいない。

    「はッ───!」

    ライダーが長剣を振り抜く。
    本来の得物は馬上槍とのことだが、せっかく馬を隠しているのだ。もとより手札は少ないのだから伏しておくに越したことはない。

    飛び上がったアサシン、その短刀をライダーの剣が弾き返す。後退したアサシンは再び地を蹴り、あらゆる角度で突撃するも侵入は叶わない。
    ライダーの守りは鉄壁だった。
    それは生前彼が土地の守りを任されていたからか、アサシンが何十と跳ねても同じ数弾き飛ばす。

    アサシンは気配遮断スキルによる暗殺に秀でたサーヴァントだ。
    その戦法は隠れて相手を襲うことに特化しており、正面戦闘は得意としていない。俺の暗殺に失敗した時点で、アサシンはライダーへの勝ち筋を失っている。────アサシンが、宝具を使用しないのなら。

  • 14ライダーのマスター25/09/07(日) 22:05:11

    冷たい予感が背筋を伝う。
    その瞬間無様にも、俺はライダーの足元へと転がった。

    「なに……!?」

    ライダーが絶句したのは当たり前だ。
    俺が咄嗟に転がっていなければ、今ごろ聖杯戦争に敗退していた。
    背後に現れた"2人のアサシン"によって。

    「アサシンのサーヴァントが3騎……!?」

    暗殺し損ねたのはわざとだ。
    ライダーに無力を味わわせ、追い詰めてから仕留めるために敢えて姿を晒したのだろう。
    そして、これで絞れた。

    「百貌のハサン……分身の宝具を持つ、個にして群の英霊か!」
    「! 宝具だと……」

    リンリンと鳴る虫に混ざるように、微かな嗤いが耳に届く。
    それを知ったから何になる、と。
    3体のアサシンは短刀を手にゆっくりと包囲を狭めている。ライダーが負けることは無いが、この数相手に俺を守り切る能力は無い。
    右手の指輪を微かに撫でる。ここで切り札を使うべきか。令呪に比べたら些細なものだ、命と引き換えならば惜しくはない。

    『マスター』

    脳裏に堂々とした念が響く。

  • 15ライダーのマスター25/09/07(日) 22:06:43

    『もう少し後に、馬を出す。そしたら手を伸ばすから急いで馬に乗ってほしい』

    ライダーの騎馬。それはクラスの象徴でもある最大の武器。力強い騎兵突撃(チャージ)ならば、この包囲を突破できる可能性はあるだろう。
    だが、踏み切るほどの確信は無い。

    『騎馬があれば、切り抜けられるか?』
    『断言はできない。だが─────』

    すぐ近くで剣の柄を握りしめる音がする。

    『騎士として、主の命は護る』

               ♦︎

    三つの黒影がにじり寄る。
    嘲笑と共に迫る影は、短刀を手に獲物の生存圏を削っていった。
    2メートル。踏み込んでも長剣では届かない距離。その範囲に足指がかかった瞬間、アサシンらは正確に投擲短刀(ダーク)を投げ放った。

    頭。首。胸。
    三箇所を同時に狙う攻撃は尋常のサーヴァントでは防ぎきれない。
    獲物の性能は把握している、あの長剣では凌げない。ならば、あのサーヴァントはどうするか。

    「ブルルルルルルッ!」

    地を揺らす嘶きに黒影は跳ぶ。
    しかし放たれた剣閃は影を逃さず、髑髏ごと一つの影を引き裂いた。
    其れは馬鎧を纏った騎士の相棒。ライダーたる所以、人を蹴散らし猛るモノ。即ち、名馬デストリエ。

    騎馬に跨ったライダーは長剣を片手に手綱を握り、マスターを乗せて夜の町を駆けていく。
    聖杯戦争の始まりを告げるように、蹄の音が遠く響いていた。

  • 16ライダーのマスター25/09/08(月) 01:45:17

    と言うわけで退却してきました
    思ったよりライダーの騎馬が強かったとかそんなことを言ってる場合じゃありません
    ハサン・サッバーハの見た目と能力は聖杯戦争攻略wikiにデカデカと載ってるので丸わかりでしたが、百貌のハサンは特に手強い相手です

    ライダーはハサン5人くらいなら相手の特技次第でなんとかなりそうですが、それ以上の数もしくは強力な特技持ちが来た場合は騎馬込みでも太刀打ちできない可能性が高いです
    ライダーの宝具についても教えてもらってますが、確実に勝てるとは言いにくい性能です

    明日はハサン対策を練ろうと思います
    しかし拠点を出てすぐに襲われましたが、もしかして町中にハサンが散っているのでしょうか……

オススメ

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています