- 1二次元好きの匿名さん22/04/23(土) 02:54:47
俺は彼女が好きだ。
そして彼女も、俺のことが好きなはずだ。
「まぁそんなに落ち込むなって、明日は明日の風が吹くって言うだろ?」
どこにでもあるような居酒屋で、俺と彼女はカウンター席に二人座っていた。
「別に死ぬわけじゃないし、いいじゃねーか失敗したって」
いつだって彼女はそばにいた。
公園で追いかけっこして転んだ時も、運動会のかけっこでビリになったときも、受験で落ちたときも、そして今日、仕事で失敗して落ち込んでいた時も、どこで聞いたのかこうして慰めてくれている。
「だからそんなに気を落とすなよ。なっ!」
俺のことが好きじゃなきゃ、こんなに気にかけてくれる訳が無い。
俺は彼女の笑顔を全部覚えてる。いつだって彼女は聖母のような、優しい、慈愛に満ちた表情で…この世で一番綺麗だった。
「大体向こうもそんなこと気にしてねーって。テキトーでいいんだよ、テキトーで」
そうだ。この後で告白しよう。絶対、いけるはずだ。俺のことが好きじゃなきゃこんなことするはずないのだから───。
「アタシだってレースのときにな…っと、電話だ」
ふと彼女を見る。
「もしもし?…今どこにいるって?…いや今日はゴルゴル星じゃねーよ。…大丈夫だって。そんな遅くならねーよ」
スマホを正面に持って、電話の向こうにいる男と会話する彼女の笑顔は、俺が今まで見たどんな笑顔よりも美しく、綺麗で───。 - 2二次元好きの匿名さん22/04/23(土) 02:55:25
俺は悟った。
俺には、彼女にあの顔をさせることはできない。
俺には、彼女があの顔を向けることは無い。
俺には、彼女に手が届くことは無い───。
「んじゃ後でなー。…ワリィ、電源切ってなかった。…ん?どうして気にかけてくれるのかって?」
口を突いて出たのは愛の告白ではなく長年の疑問だった。
「あー…なんていうか、ほっとけないんだよ。オマエ」
それだけだった。なんのことはない。ほっとけなかっただけ。
「ん、もう大丈夫なのか?…そうか。じゃ、明日から頑張れよ」
ああ、神様がいるなら教えてほしい。
俺は前世でどんな大罪を犯したのか。
俺はなんでこんな苦しみを味わわなくてはならないのか。
俺はどうして───叶わぬ恋と知った今も、彼女と話す時間が一番幸せなのだろうか。 - 3二次元好きの匿名さん22/04/23(土) 02:59:03
ラルクの歌詞を分かりやすくしたみたいなSSや…
- 4二次元好きの匿名さん22/04/23(土) 03:00:01
ゴルシに勘違いするやつ書きたかった
書いててしにたくなった - 5二次元好きの匿名さん22/04/23(土) 03:00:12
滅茶苦茶に好きだこういうの…
- 6二次元好きの匿名さん22/04/23(土) 03:23:17
勘違い奴〜
悲しい… - 7二次元好きの匿名さん22/04/23(土) 03:25:43
あ~好き
- 8二次元好きの匿名さん22/04/23(土) 03:27:59
おれはこういう悲しいのかけないからいい才能だと思う
- 9二次元好きの匿名さん22/04/23(土) 07:49:53
解釈違いやったら申し訳ないけどこの俺って公園でゴルシねーちゃんと遊んでた男の子の成長後的な設定?
- 10二次元好きの匿名さん22/04/23(土) 07:56:29
これ電話の相手はトレーナー...とか聞くのは野暮?
- 11二次元好きの匿名さん22/04/23(土) 08:14:28
- 12二次元好きの匿名さん22/04/23(土) 10:38:56
ただただ俺が悲しい…
- 13二次元好きの匿名さん22/04/23(土) 16:33:31
あ^~誰も悪くないのに脳が痛い^~~