- 1〈春風〉◆FZj6svE9vc25/09/09(火) 19:10:55
ここは「ここだけダンジョンがある世界の掲示板」の番外編みたいなスレです。
書き込みの方針は以下を踏襲します。
何もなし→メタ会話
「」→セリフ
()→心情など
【】→状況描写
ミニイベント『ワールドワイド・レイドバトル』
報酬金:なし。素材ドロップのみ
期間:9/9 19:00〜9/11 21:00(予定)
いずれの世界にも属さぬ亜空間。物理的距離はおろか、世界の壁も、あるいは時の流れすらも超越し辿り着くただ一点。知る者に曰く、"世界の狭間"と呼ばれる不可思議な空間──暇を持て余した神の戯れのため、君たちはそこへ導かれた。
対するは"目覚めの巨人、アストル"。ある世界にて実在した埒外の巨人。『空を撫でるもの』を意味する名を持つそれは、その名の通りの巨躯を誇る。
およそ人が対するべきものではない存在。しかしそれを"打ち倒せ"と神は言う──数多の時空より集いし者たちと共に。
様々な世界、様々な時代から導かれた勇士たちと共に、規格外の怪物を削り倒せ!
大丈夫、1でもダメージが入るならいつかは倒せるはずさ!
たとえ相手のHPが100000000000000ぐらいあったとしても! - 2〈春風〉◆FZj6svE9vc25/09/09(火) 19:12:03
⬛︎ルール
・半放置型イベントです。期間中自由に戦闘描写を行ってください。主催者の手が空いたタイミングでちょっとしたイベントなども起こすかもしれません
・設定上の参加資格はありませんが、「最後まで戦場で生存できるライン」は概ね「中級でも上澄みクラス」の戦闘能力とします。なお、このラインギリギリのキャラは適宜野良バッファーや他の方のキャラからバフをもらってください(それを考慮した上での足切りラインです)
・リタイアする場合は「亜空間内で死亡し、元の世界で蘇生される」形となります。設定上は完遂 or DIEなのでご注意ください。
・メタ的な参加条件はありません。この世界の現代からでも、まるっきり異なる世界からでも、パラレルワールドからでも、あるいは過去や未来からでもとにかく参戦可能です。(参戦用の描写はイベスレ内に投下します)
・とにかく膨大なHPを持つ壁をひたすら殴り続けるイメージです。たまに大雑把な範囲攻撃や免疫細胞(雑魚軍団)に反撃されます
・活躍度(≒各々のキャラの強さライン)に応じて獲得素材の質や量が増減します
・要するに「(ある程度以上強い)好きなキャラで好きに暴れようぜ!」というイベントです。細かいことはかなぐり捨てて一時の奇跡を楽しもうということでね。参加者ごとの参戦キャラ数制限などもありません - 3〈春風〉◆FZj6svE9vc25/09/09(火) 19:13:06
まずは本スレ時空からの参戦組描写
【自称謎のエルフこと冒険者〈春風〉が開いた扉を抜けた君たちは、目を疑う】
【──周囲にはどこまでも続く空。そしてそれは”足元”さえも同じこと】
【君たちは、”空に立って”いる。大地は見えない……少なくとも、尋常の生命の知覚できる距離には】
【否──それらしいものがあるではないか。君たちのうち誰かがそう思うかもしれない。しかし奇妙だ】
【薄っすらと見える大地の如きそれは、しかし”正面”にある。まるでそそり立つ壁の如く、そしてどこまでも続いている。少なくとも、君たちの目にはそう見える……】
【やがて、君たちは思い至る。此度、自分たちが打ち倒すべき相手のことを】
【そして気づくだろう。『空を撫でるもの』の名を持つ埒外の巨人──”それが、あれなのではないか?”と……】
続いてそれ以外の時空からの参戦者向け
【とある世界、とある時代にて。君たちは何者かが開いた扉を抜けてここへ来た】
【導き手が誰であったのかも、あるいは如何様な動機でこの戦いに参じたのかもまるでバラバラだろう】
【だが、今や君たちは一丸となって彼の敵を打ち倒さなければならない。でなければ、ここで一度の”死”だけを得て帰還することとなる】
【見知らぬ者たち。故知らぬまれ人たち。遥か彼方の世界より集いし勇士たち──どうあれ、今この場では君たちは”同志”となるのだ】 - 4〈春風〉◆FZj6svE9vc25/09/09(火) 19:14:13
- 5ムゥ◆Tp24yzWpm625/09/09(火) 19:22:58
ムゥ
『…コレはコレは……悲願の打ち倒すべき神よりも恐ろしく強い様に見えるね………!腕試しにはいい相手だ…!僥倖!!』
【武者震いをし、大直剣であるドラゴンバスターを外套から抜き取る】
ジェーン
『此処で引くのは戦士の名に恥じる……っていうやつだね…!』
【暁の直系を左手に、右手に戦鎚を構える】
ハカナ
『………』
【無言でレイピアを抜き取り、丸盾を構える】
ハカナ
『あの時の自分よりも強くなったかどうか…確かめるには十分過ぎる相手…!僥倖!!』
【仮面の戦士3人はクスクスと笑みをこぼす】
ムゥ
『それに、共に戦う人も強者ばかり…!』
ハカナ
『学びも多そうですね…永く生き残らないと…!』
ジェーン
『へへへ…!楽しくなってきた!!』
- 6〈春風〉◆FZj6svE9vc25/09/09(火) 19:25:33
貼り忘れてた、初動の状況説明などなどの描写を
【……と、戦闘態勢に入らんとする君たちの前に一人の男が現れる】
「俺ぁお節介焼きの『ソニックワード』!あんたたち、見たとこ今来たばかりだな?ならまずはとにかく奴に近づくことだ。あの壁みてえにそびえるものこそ奴の『肌』ッ!あそこは『右大腿部』、そのほんの一部だッ!まさにゾッとする巨体よぉーッ!」
【男は眼前の”壁”を指差す】
「そして既にいくつもの世界から戦士が訪れ、各地に散っている。安心しな、この”空”にあっては距離はさほど問題にならねぇッ!既に気づいてると思うが、こうして浮いてるのは俺たちの力じゃあねえ。この亜空間に付与された言わば『法則』ッ!主催者の神サマってぇ奴の計らいか、場所を移すだけなら音よりもよほど速いってわけよ!」
【そうして男はふっと君たちの目の前から姿を消す。見れば、遥か遠くで手を振っているのが分かる──かと思えば、瞬く間にまた君たちの目の前へと帰ってきた】
「つーわけで、とにかく好きな位置で奴の肌に接近することだな。後はひたすらに殴って殴って殴りまくるッ!そうすりゃいずれ『存在強度』を削り尽くして奴をぶっ倒せるってぇ寸法よッ!」
【男は高らかに笑い前方を示す。壁……否、巨人の肌上で閃光や爆発が散見される。言葉通り、既に戦い始めている者たちがいるようだ】
「そんじゃ、こいつは俺からの餞別だッ!礼はいらねえぜ、今や俺たちは運命共同体ってやつだ!」
【男が指を振ると、君たちに魔法がかけられる】
【身体能力が全体的に上昇した!】
「俺たちの目的は共通ッ!こうして助け合うのが一番の早道だってことを忘れんなよッ!それじゃあーなッ!」
【男はクールに去っていった】 - 7二次元好きの匿名さん25/09/09(火) 19:27:48
立て乙です
- 8魔刀剣士◆BuOGBplkzY25/09/09(火) 19:29:23
スレ立てありがとうございます。参加希望します!
色んなキャラ出そうかと思いますが、あんまり外れ値側は出さないほうがいいでしょうか? - 9〈春風〉◆FZj6svE9vc25/09/09(火) 19:31:01
- 10◆TVTQSYwymu.g25/09/09(火) 19:37:06
- 11重引力◆rhypYXLdwI25/09/09(火) 19:37:26
立て乙です!
昨夜キチンと睡眠取ったお陰で体調不良を起こさず、モチベも上がっているので参加志望です - 12魔刀剣士◆BuOGBplkzY25/09/09(火) 19:37:45
- 13〈春風〉◆FZj6svE9vc25/09/09(火) 19:40:56
- 14〈酸っぱいブドウ〉◆BuOGBplkzY25/09/09(火) 19:43:44
まず最初はこのキャラで。
なぜなら最初に出てあとはみんなの助けを借りて逃げ回るしかやることのないキャラであるため……!
「ひょえっ、高い……うわ高い高い高い! あわわわわ……!!」
【高さにテンパってころころと空中を転がっている。移動をコントロールできていないようだ】
「うっぷ」
【びたーんと味方の近くに転がり、倒れ伏してようやく一応の落ち着きを見せる】
「う、うう……! いきなりかっこ悪いところ見せちゃったけど………!」
「これからもかっこ悪く逃げ転がり回るところしか見せていかないからよろしくぅ! みんな助けてなのじゃ!!」
「――此方も、一応生存欲見せていかんといけないしな。」
【そう言って術の準備を始める】
- 15〈酸っぱいブドウ〉◆BuOGBplkzY25/09/09(火) 19:57:28
【しゃん、と神楽鈴の音を鳴らす。】
「強者どもに春夜の夢を」
「風吹く峰に光が降り、一筋の晴れ間が輝く」
【春風のように穏やかで、秋風のように透明な、静かな風が吹きはじめる】
「驕れるものも久しからず。いずれ夜は開け、草木が目覚める」
「猛きものも終には滅びぬ。いずれ日も陰り、嵐が訪れる」
【蛍火のような霊力の光が少女から広がり、周囲に満ちていく】
「ここに盛者必衰の理を現す」
「光陰の矢に翼を射たれ、高きものこそ地に堕ちよ!」
【少女の足元に花弁模様が広がり、その術が結実される】
「――"五行封術・落花の盛り"!」
【その術は、“相手と自分の力量差が大きいほど強力に作用する蓄積デバフ”の効果を持つ術。】
【自分が弱ければ弱いほど、相手が強ければ強いほど効果が高まる。】
【致命的な欠点は、相手と自分を比較するために自分が倒されるとその場で効果が切れてしまうこと――】
・・・・・・・・・・・・・
【術者の弱さで機能するゆえに、術者が何よりの弱点となる術。】
「……じゃっ、これからこなた一生逃げ回るからッ!! あとはよろしくな!!余裕あったらまもってほしい!!」
【力車、騎乗できる狐の式神に乗って逃げ回る準備をする。】
【誰かに守ってもらわなきゃ即乙する自信がある。攻撃とかも一切考えずに逃げ回る構えだ】
- 16二次元好きの匿名さん25/09/09(火) 20:05:25
立て乙です
どんなキャラでも参加可能とのことですがダンマスキャラもありでしょうか?
普段出来ないであろう大盤振舞いをしてみたいのです - 17〈春風〉◆FZj6svE9vc25/09/09(火) 20:09:50
- 18二次元好きの匿名さん25/09/09(火) 20:16:03
- 19祀り香◆UwIgwzgB6.25/09/09(火) 20:32:48
立て乙です!!!
……質問なのですが
思念のみの依代を放り込んで(あるいは、神に選ばれたのかひとりでに飛び込んで)、霊体的なものを実体化させ、さらに死亡時の蘇生によって肉体を得る
…ということは可能でしょうか……?
「おお〜、デッッッケェ空だな〜!!!おっ、どうやら皆集まってるらしいな?」
【白いさらさらかつボサボサな髪を整えつつ、黒曜石のような瞳を輝かせて現れた美少年】【足元まである空に対しても平然としている】
「了解だぜ!ありがとな、ソニックワードさん!!!」
【>>6に手を振り、爽やかな笑顔で見送ると】
"GEOMETRY...of EUPHORIA!!!!!!!"
【白地に六角形の『e』のロゴが印字されたパーカーを翻し、胸の紋章を押す】
「行くぜッッッ!!!」
"STUDY────START FOR LIBERTY & FREEDOM!!!!!!!"
【瞳が漆黒から金色に輝いて染まり……ピキパキと硝子にヒビが入るような音とともに、点、次にそれらをつなぐ線、そして三角形や五角形などの『完璧に二次元で厚みがない』図形が周囲に発現する】
「ポリゴン・ソード!!!」
【それらを一つは足元に残して剣のように成形し、反発する性質がある面を足場にして】
「まずは、小手調べ────ッッッ!!!」
【胸の紋章を2回押しつつ、ビシィッ!と言う音とともに勢いよく壁の如き巨人の肌へと跳び上がり、ポリゴンの剣を下から突き刺そうとする白髪金眼】
「これでも、喰らえ────ッッッ!」
"GEOMETRY, GRADUATED CEREMONY!!!!!!!"
【『刃身自体は厚みのない完全なる平面、切っ先は点、刃は線のため』物理現象はおろか魔法や異能までも刃は通され、『反発する面のため』斬り開かれる』────異世界で邪神をも倒した刃が、巨人の肌へと刺突されようとする!!!】
- 20〈春風〉◆FZj6svE9vc25/09/09(火) 20:42:05
- 21二次元好きの匿名さん25/09/09(火) 20:43:21
- 22ムゥ◆Tp24yzWpm625/09/09(火) 20:45:40
ムゥ
『…まずはどのくらい硬いか……』
【盾から海の怪物から作り出された短剣を握り直しハカナがふわりと跳ぶと、ジェーンが落下地点で戦鎚を片手で下段に構え、一気に戦鎚を斜め上に振り上げ、ハカナは戦鎚の一撃を脚に受けると同時に全力で蹴り飛ばしとてつもない勢いでハカナが巨人に打ち出される】
ムゥ
『確かめないとね』
ジェーン
『……よし、うまく飛んだ!』
【ムゥはハカナに重力魔法をかけ、いつでもムゥ側に引き寄せられる様にして置く】
【ハカナは水魔法と外套の内に溜めた水を使い、打ち出された勢いを魔法で更に加速するべく水を爆発的な勢いで放水し、並の弾丸を超える速さで巨人に突っ込んでいく!!】 - 23〈春風〉◆FZj6svE9vc25/09/09(火) 20:45:42
基本的には本スレに向けて出した話題が発端ですので……あと割合的にはこやつクラスが「ほとんど」ではないです。絶対数としてはそれなりの数がいるけど相対的に多数派とは限らない、ということですね
- 24二次元好きの匿名さん25/09/09(火) 20:47:30
- 25二次元好きの匿名さん25/09/09(火) 20:49:56
- 26二次元好きの匿名さん25/09/09(火) 20:50:55
行きましょうか〜〜〜!
- 27首領・キホーテ◆N4rysfkBiA25/09/09(火) 20:52:12
>>21では皆様が出しやすい様に自重なしキャラを出させて頂きます
「これはこれは、宇宙広しといえどこれ程の祭りに招かれるのは貴重な体験だな」
太ったペンギンの様な異形、物欲の悪魔こと首領・キホーテが巨人アストルを見上げていた。
「果ての無いと見紛う存在規模、故郷の生存欲の悪魔に比肩、いや超えるやもしれんな」
悪魔は事も無げに事実を口にする。自身の宿敵よりも目の前の巨人は強いと。
しかし彼は折れない。むしろよい予行演習だと口角をつり上げる。
「天井知らずの生命力がなんだ?星に比肩するような巨体がなんだ?そんなもの物資を注ぎ込めばいくらでも覆せるのだよ!」
首領・キホーテの周辺が光り輝く。光は粒子となり首領・キホーテを飲み込み、粒子は結ばれ一つの形をなしていく。
それは鉄。それは城。それは巨砲。
巨人の宇宙を貫く1隻の戦艦が顕現が出現した。
「これがその答え。天蓋の支配者だろうと流星の帝国だろうと粉砕してきた最強の戦艦よ。全砲門開け!」
艦橋の首領・キホーテの号令に戦艦が答える。エンジンの唸りを上げながら砲門が巨人を捕らえた。
「目標、“前方”!風穴開けてやれ!」
無数の砲門から光が迸る。実体弾、粒子砲、攻撃の区別なく全力の砲撃が巨人アストルに放たれた!
- 28首領・キホーテ◆N4rysfkBiA25/09/09(火) 20:53:45
(※ネタバレ。いい感じの所で大破轟沈する予定です)
- 29◆TVTQSYwymu.g25/09/09(火) 21:01:31
死亡済みキャラ出そうかなと思ってるので待ってて…
- 30魔刀剣士◆BuOGBplkzY25/09/09(火) 21:02:10
「おお……すごい絶景だ! これだけでも、来てみた価値があるというものだよ」
【どこまでも広がる空を眺める。――そして、壁にしか見えない巨人の姿も】
『……この広い空を、ひと撫でする巨人……か。誇大広告ではなさそうだな』
「ありがとう、ソニックワードさん! 解説助かるよ!」
『ありがとう親切な人』
「さて……俺も一つ、仕事をしようか」
『ああ。……というか、今回は半ばそのために来たようなものだからな』
【美しい銀色の刀、神剣を抜く】
【剣士の異能の力、刀の概念が神剣の刀身に注がれる】
【深く、深く……臨界するほど強く、限界を超えて更に】
「――神剣・天閃命、“青天白翼”」『≪無窮の蒼天(ブルー・ブルー・スカイ)≫』
【銀の刀身が、根元から澄んだ青色に染まっていく】
【果てのない空を映したような、澄み渡る青。】
「見知った仲間も、一期一会の味方も。」
「誰も皆、ここでは戦友だ。共に戦おう……――青天の導きを!」
【清浄な力が天高く広がり、空から降り掛かるように味方に宿る】
【付与された力はそれぞれの能力を高め、味方全体の攻防を強化した】
※攻防に神剣の“成長”パワーを上乗せするバフです。パワーを制御する技術も一緒に乗るのであんしん
- 31〈春風〉◆FZj6svE9vc25/09/09(火) 21:03:05
んでは追加描写はいったん22時ごろとしますね〜
- 32二次元好きの匿名さん25/09/09(火) 21:03:41
うおおおお!私も合流仲間に入れておくれー!特別なイベントとは言え、どうやって再登場させるか思案しているのだ……
- 33冒険者たる魔法剣士25/09/09(火) 21:05:07
この空気感で一般古代魔法剣士出せるかなあ
せいぜい上級のそこそこ強い方くらいの想定なんスよねこいつの戦闘力って - 34二次元好きの匿名さん25/09/09(火) 21:05:33
こちら小心者部隊、同じく便乗して合流求厶!
- 35ソルト・ドンタコス◆UwIgwzgB6.25/09/09(火) 21:05:56
- 36天雫弓25/09/09(火) 21:07:00
「此度の儀、ローカシューニャの弓取りとして恥じぬ戦をしたいものだ」
【はらりと、黒い髪が額に落ちる】
【鍛え抜かれた褐色の体、黒曜を思わす艶のある黒い長髪。そして髪と同色の黒い瞳
郷里において天すら恥じらうとも謳われた美貌を緊張できりりと引き絞りながら、青年は一張の弓を取り出した】
「偉大なるスーリヤとチャンドラに奉る───」
【す───息を吸う。総身に力が漲る】
【青年が一呼吸するごとに力は高まり、筋繊維の一筋一筋に覇気が満ちていく】
【力が臨界まで高まった時、青年はゆったりと弓の弦に手をかけて】
「オン シューニャ アンシュ アヴァローハナ!」
【───矢が、天へと昇っていく】
【凄まじい速度。流星をも思わすそれが、空の一点を穿ったかに見えた】
【と、同時に矢が“爆ぜた”】
【そう、見えた。しかしよく見れば違う。矢は分かたれたのだ】
【まずは一本の矢が七本に、七本に分かたれた矢はそれぞれ二十八本に、二十八本に分かたれた矢は───】
【そう、爆発的な勢いで膨れ上がっていく矢。そのどれもが最初に放たれた矢と同じ流星の力を秘めている】
【流星の矢は、いずれ天が落ちるような瀑布へと転じていき────】
【爆発的な破壊力を秘めた瀑布が、巨人へと降り注いでいった】 - 37〈春風〉◆FZj6svE9vc25/09/09(火) 21:07:28
あっそれとも先に描写入れた方がいいですかね
流れとしては巨人側のアクションが発生するようになるって話と「みんなで協力しようぜ!」っておせっかい焼きのソニックワード君が言い始める感じなんですが - 38天雫弓25/09/09(火) 21:08:03
これでどうだ!
あれ……こうじゃなかったのか……?怖い - 39二次元好きの匿名さん25/09/09(火) 21:08:06
- 40二次元好きの匿名さん25/09/09(火) 21:09:10
- 41〈春風〉◆FZj6svE9vc25/09/09(火) 21:09:14
- 42二次元好きの匿名さん25/09/09(火) 21:10:55
こちらは何時でも問題ないですよ。あったら嬉しいですが〈春風〉様のやりやすいタイミングを優先してください
- 43天雫弓25/09/09(火) 21:13:58
良かった〜〜〜!
- 44〈春風〉◆FZj6svE9vc25/09/09(火) 21:15:50
んでは出しちゃいましょうか。ひとまず登場はこの前後どちらでもOKとして……
【各々が思い思いに攻撃を始めてからしばらく経ってのこと──】
「ん……!?こ、これはッ!マズいぞ、みんなァーッ!『防御態勢』をとれェーーーッ!!!」
【一人の男……ソニックワードが声を張り上げる。また時を同じくして、各所で"何か"を感じ取ったらしい者たちが声を上げ始めていた】
【程なくして──】
「来るぞッ!突風──いやッ!『暴風』に備えろォーーーッ!」
【君たちの立つ空間、その広範に突如として暴風が吹き荒れる。上下左右様々な方向に乱れ吹くそれは、並の人間や動物であればばらばらに引き裂かれてしまうほどの勢いだ】
【──巨人の"攻撃"か?そんな考えが過ぎる者もいるかもしれない】
「こ、これは……おそらく『攻撃』じゃあねえッ!奴は、奴はほんの僅かに『身じろぎ』したんだッ!それはさながら、俺たちがほんの少しだけブルッと振るわせるほどの些細な動き……だがッ!それが俺たちにとってはこれほどの『暴風』として襲うッ!何というパワー、何というスケール……!これが『空を撫でるもの』かッ!!!」
【ソニックワードが捲し立てるように語る。あるいは君たちは、その言葉が正しいものだと感じるだろう】
【何故なら──君たちは依然として、"敵意"を向けられていないのだから】
「ち、ちくしょう……へへっ、それに見ろ、なんて耐久力だ……!俺たちはまだ奴の薄皮一枚すら剥がせちゃいねぇ……!時折ほんの僅かに抉れたとして、それもすぐに埋まっちまう!」
【その言葉もまた真実だ。君たちはこれまでの攻撃が確かに"命中"していると感じている。それらは決して防がれることなく巨人へと到達し、その上で奴に傷一つ残せていないのだ】
「──『協力』ッ!俺たちに必要なのはやはりそれだッ!味方への支援でも、相性が良さそうな奴との連携でも、あるいは相乗効果狙いの集合でもいい!とにかく俺たち一個一個の力を掛け合わせ、ハネ上げるんだッ!!!」
※以降、定期的に巨人が身じろぎし暴風を巻き起こすようになります。あくまで「防御も必要になる」というだけなので必ずしも描写する必要はありません - 45二次元好きの匿名さん25/09/09(火) 21:24:58
このレスは削除されています
- 46冒険者たる魔法剣士25/09/09(火) 21:29:57
【ドーム状に張られていた魔法障壁が、パリンと音を立てて割れ散る】
「ふーむ、『力を合わせる』……
俺たち魔法剣士は単独での『冒険』が主だ
そういった技法は今一つ、持ち合わせていない
困った」
【そう言って顎元を撫でる、一人の青年】
【羽飾りのついた帽子をかぶり、旅装のような特徴を持った鎧を着込み、その背には二本の剣を負っている】
「俺が吟遊詩人ーバードーであったなら、このリュートを奏でてみなの力を奮い立たせることも適ったのだが」
【青年は端麗な顔立ちに眉根を寄せ、ボロロン、と手にしたリュートを爪弾いた】
【今の一弾きだけで、多少なりとも音楽に親しむ者ならば分かるだろう】
【この男、信じられないほどリュートが下手なのだ】 - 47ムゥ◆Tp24yzWpm625/09/09(火) 21:30:04
ハカナ
『………っ!』
【巨人の《身動ぎ》で勢いを完全に殺されてしまい吹き飛ばされるが、風魔法でなんとか自身の1m内を無風状態にまで安定させる】
ハカナ
『出鼻はくじかれましたが…!』
【落下しながら巨人に接近し勢いで巨人の肌に短剣を突き刺す】
ハカナ
『……………なんて分厚さ…』
【刺さりはすれど血は出ない、つまり薄皮する切り裂けていない…!!】
【ムゥは重力魔法を使った移動で真横に落下しつつもハカナの様子を確認し、背に捕まっているジェーンに武器の攻撃はほぼ効果が無い事を共有する】
ジェーン
『…だったら魔法を頼るしかないね!』
【ジェーンの手の内に白い炎が燃え上がる、《復讐の魂》と呼ばれる生命を焼き払う炎をムゥの背の上から巨人に数発放つ!本来であれば致命打になりうるダメージになるが…巨人のサイズから考えると…】 - 48自在剣◆TVTQSYwymu.g25/09/09(火) 21:33:25
なおそれはそれとして生きてるやつも参戦させる
【彼もまた春風の話を聞きつけ招集に応じた】
「…凄まじい威容ですね、エノシガイオスにも匹敵しましょうか」
【その全容さえ掴めない雄大ささえ感じさせるそれを見て呟きながら、構える。巨大さだけでなく存在強度もまた桁違い。ならば】
「色んな意味で間違っても試みてはなりませんが…それ代わりの斬り試しには成るでしょうか。──全霊で、挑みます」
【その雄大なるを斬り裂きに挑む。世界を因果を断ち斬る一歩とすべく。その空前絶後の巨大に挑もうと】
【した瞬間であった】
「──」
【それが身震いしただけでそれである。しかも集まってきた者のここまでの攻撃で薄皮さえも傷ついていないと来た】
「…成る程、面白い…!ですが先ずは…『舞風壁』!」
【騒々神の神剣である『神羅』と魔道具職人の作である斧型の魔道具『舞流』の二刀流で巻き起こした風と斬撃の渦と壁で自身と他の面々を包みその暴風を遮りつつ速度と防御へのバフを与えて自身の戦闘の口火を切る】
「…皆さん大丈夫ですか!?…改めて参ります、我々を認識して貰いましょうか…!」
- 49蒼海の海拓者◆Og3hMzWLj.25/09/09(火) 21:34:29
「まさか、今度はおれが別の世界に来るなんてな」
「グラナードの港にいるみんなには黙って来てしまったけど、たまには1人の航海もいい……そうだろ?『冒険者』」
【衝撃、暴嵐の舞う極天の境地】
【ある者は篩い落とされ、ある者は風を逆手に乗り、ある者は風に真っ向から立ち向かう】
【だが、この男はその衝撃を跳ね返す、それが彼の……『回遊者』の能力だ】
「今日はいい潮風が吹く、一人旅を祝うには心地良いほどの風が背中を押してくれるな」
【海賊旗の先に刃を付けた手製の『海賊旗剣』、それに描かれた髑髏が、海を渡る「自由の象徴」がハッキリと見えるように翻り、身じろぎした巨人の衝撃をそっくりそのまま相手に返した】
【額にバンダナを巻き、腰に古びた石板と海水の入った瓶を携え、快活に笑う彼の姿は正に『海賊』】
【その二つ名、ある海では自由を求めた最後の海賊と、ある船ではこの海を統べた最高の海賊と、だが皆が揃って彼の名をこう呼ぶ】
【『海賊旗(ジョリー・ロジャー)』のティード】
「さあ、冒険の始まりだ!」
【巨人との戦いは『世界の海』と戦ったあの日を思い出す、久々の大物相手に心躍るティードは旗を掲げながら壁を叩き割るように、巨人が創り出した衝撃波を次々と反射していった】
- 50天雫弓25/09/09(火) 21:38:16
「……っ、突風か……!」
【びゅおう。天地が逆巻いたと錯覚するほどの風が迸る】
【黒曜の髪をした青年も吹き飛ばされかけるが、その身に宿る髪の加護を励起することでたちまちのうちに周囲に空気の壁を生み、暴風の猛威を防ぐ】
「凄まじい、な。これほどの暴威を振りかざしながら、我々は未だ認識すらされていないとは」
【つい、と片眉を吊り下げ頭を振る】
【数多の怪異異形を討ち滅ぼしてきたが、これほどの相手に矢を向けるのは初めてだ。そう内心で嘆息しつつ巨人を見やる】
【自分の業を込めた一矢-一矢ではないが-ですら、薄皮すら突破できなかった】
「なに、何事も使いようだろう。壁は一枚よりも二枚の方が丈夫なものだ、ただ重ねるだけでも力は高まる」
【ふと聞こえてきた言葉になんの気なしに声を返す】
「……少なくとも、リュート以外にも出来ることはあろうさ」
【直後、聞こえてきたリュートの響きに若干苦笑しながら】
- 51〈酸っぱいブドウ〉◆BuOGBplkzY25/09/09(火) 21:39:29
- 52マモーテ・シヌーン◆FZj6svE9vc25/09/09(火) 21:41:42
- 53ホワイト・ボックス◆kTvl07K2zU25/09/09(火) 21:43:03
- 54〈酸っぱいブドウ〉◆BuOGBplkzY25/09/09(火) 21:45:19
- 55ソルト・ドンタコス◆UwIgwzgB6.25/09/09(火) 21:46:07
- 56マモーテ・シヌーン◆FZj6svE9vc25/09/09(火) 21:47:26
- 57ホワイト・ボックス◆kTvl07K2zU25/09/09(火) 21:49:24
- 58冒険者たる魔法剣士25/09/09(火) 21:49:28
「うむ、如何にも俺は『冒険者』だ」
【彼の生きた時代に、まだその言葉はなかった】
【それは、未来から来た友が教えた言葉──遥かな未来では、時に怪物を狩り、時に未開の地を突破し、時に行方の知れぬ猫を探す者達のことを、そう呼ぶのだと】
「しかし……こう巨躯では我々の攻撃などノミに刺された程度にも感じられないのではなかろうか」
【全長にして小さな大陸程もあるというこの巨人を力技で攻略するのは得策でない。魔法剣士はそう考えた】
「"調べて"みるか
魔法剣士の戦いは、敵を識るところから始まる」
【そう言って青年は一人、巨人の背中を探索し始めた】
なんかこう……『空を撫でるもの』さんの弱点らしきものを捏造しても大丈夫でしょうか
例えば過去に他の超越者との戦いでついた古傷とか
「む。何やら褒められた気がするな」
【そう言ってリュートをもう一度爪弾く。今度はメギャンッ、という音がした】
【絶対に演奏の腕前のことではないと思われるが……】
- 59〈酸っぱいブドウ〉◆BuOGBplkzY25/09/09(火) 21:53:08
- 60天雫弓25/09/09(火) 21:54:33
- 61◆FZj6svE9vc25/09/09(火) 21:54:55
- 62重引力◆rhypYXLdwI25/09/09(火) 21:57:56
「デッカ!!!前情報で大陸サイズの生物だと教えられていたものの」
「こうして実際に見ると爆笑してしまう程大きいね、どこまで離れたら全身を視界に収められるのだろう?」
「いやホント討伐対象が再生能力持ってなくて良かったよ・・・無理ゲー超えて撃破絶対不能になるからな」
「前置きはここまでに、果てしない攻略を始めよう」
「実は俺って長期戦得意だから持続的にチマチマ削っていくか!」
【指を鳴らすと、怪物的な形状の槍『古代王権ディノス・レガリア』を取り出し】
【武器能力である周囲の味方に対する攻撃、防御バフを撒いていく】
【そして攻撃を始めようとした瞬間】
【男の叫びが聞こえ『空を撫でるもの』の身じろぎによる暴風が迫って来た】
「っぐ・・・!?攻撃ですらない単なる動きでこれ程の火力を出すなんてめっさヤバいな!」
「こりゃ予報が来た時異能リソースの多くを防御に回すべきだね」
【叫びと共に高出力過重力バリアを青年の周囲に展開したお陰で多少吹き飛ばされたものの何とか凌ぎ切れたようだ】
「よっす、君も討伐戦に来てたんだな」
「個人的に最後まで認識されず敵対挙動をせずに撃破されてくれと思ってたけど」
「・・・うん、敵認定された上で倒した方がスッキリするな!」
「それじゃ皆で協力しながらレイド頑張ろうぜ」
【隣で無数の超巨大(人基準)引力光線を巨人に向けて発射しながら話し掛ける】
- 63対神拳闘士25/09/09(火) 21:59:41
- 64蒼海の海拓者◆Og3hMzWLj.25/09/09(火) 21:59:50
「よう『冒険者』、また……いや、今回の戦いもよろしく頼むぜ!」
「それで「魔法」か、“アイツ”は使ってなかったが……確かスゲー技って聞いてるよ、その辺りの調べは任せたぜ!」
「おれはとりあえず、こっちに降りて来る風を全部跳ね返してやるさ!」
- 65邪竜狩りの英雄譚◆TVTQSYwymu.g25/09/09(火) 22:02:00
【暴風が起きた直後】
【カッ!!!!】
【隕石が墜ちたかのような莫大な熱と閃光、爆風が炸裂し身震いによる暴風へと上空から叩きつけられた。本当に隕石でも墜ちたのか?落とした者がいるのか?否。それはある英雄の刃の一振りで、わざと空気と刃の摩擦により引き起こされ単なる膂力で拡散された事によって起こされたものだった。尋常の物質や大地であればあまりの高熱と威力で消し飛んだのち硝子化さえ起こしかねない一撃であったが】
「フン、挨拶代わりに雑に振るった一撃であるとはいえこれで止まりもしなければ傷も付かぬか。まったくかの海嶺竜にも似た威容よな」
【そんな誰かも言ったような事を言いつつ英雄は降り立った。抜けるような純白の髪に真紅の瞳の益荒男。肩に担ぐように構える先の閃光を起こしたと思しき武器の形状は…大剣の剣先に大鎌を付けたかのような異形の大鎌剣。──『雄剣ヴォーパルブレイド』。赤熱し血のように赤黒く染まったその刃が彼を示す】
「我が…邪竜狩りボルパが冥府より馳せ参じた。これより戦線に加わる」
【冥府よりかつての英雄の一人もまた呼ばれて来たようだ。冥府にも声がかかったのだろう】
「我の認めし赤射の男子、次代の絶世の英雄…自在剣よ。示して貰うぞ、我が死した後のお前の研鑽そしてこの戦の先に続くお前の剣のその先を」
- 66ホワイト・ボックス◆kTvl07K2zU25/09/09(火) 22:04:20
- 67冒険者たる魔法剣士25/09/09(火) 22:06:43
- 68ムゥ◆Tp24yzWpm625/09/09(火) 22:10:32
【《復讐の魂》によるダメージは微々たる物…巨人からすれば古い皮膚がめくれた程度にしか感じないだろう…だが、どんなに地味であれ…生命を焼き払う炎…巨人の身に取り憑いた炎はゆっくりゆっくりと欠伸が出るほどにゆっくりと巨人を蝕んでいく】
ムゥ
『…まだまだ仕込んでいったほうがいいね…』
ジェーン
『だね』
【魔力のポーションをムゥの背中で飲み終えたジェーンが再度《復讐の魂》を巨人に放っていく……かなり地味ではあるが…確実なダメージである】 - 69◆FZj6svE9vc25/09/09(火) 22:18:22
- 70冒険者たる魔法剣士25/09/09(火) 22:20:47
- 71自在剣◆TVTQSYwymu.g25/09/09(火) 22:22:55
- 72〈酸っぱいブドウ〉◆BuOGBplkzY25/09/09(火) 22:23:55
- 73〈人誅剣〉◆FZj6svE9vc25/09/09(火) 22:24:07
【熱量を増してゆく戦場に、一人の男が降り立つ】
【極東風の着流しに、質素な羽織。長い黒髪を雑にひとつ結びにしたその風貌に、腰に差した一振りの刀。所謂"浪人"だろうか】
「──いやはや、数奇な縁もあるものよ。まさか地獄にあって"遊び"の勧誘とは!さらには若き時分の肉体にて"終の相棒"を振るうことすら許されるなど……まったく異邦、いやさ"異界"の神なるものには恐れ入るばかりよ」
【男は呵々と笑い、刀に手をかける。そして徐に抜き放つと──刃紋すら浮かばぬ黒銀の刀身が現れた】
「……我が名、『宮田ジュウゾウ』。人呼んで"人誅剣"──今一度共に参ろうぞ、我が愛刀!」
【ジュウゾウと名乗った男は、刀を握った手をそのままだらりと横に下げた】
「──銘を波刃斬、"改銘(あらため)"──『亞羅波刃斬』ッ!!!」
【ジュウゾウの声に呼応し、妖刀『波刃斬』──改め『亞羅波刃斬』が形を変える。黒銀の刀身が流れ出すように柄を、手を、腕を、肩を、そして──顔の口元までを覆い、さらにもう一方の腕へと流れてゆく。そして左手の先へと到達した黒銀の流れはもう一振りの刀身を形作った】
「答えは得た。最早この眼を塞ぐ理由も無し──確と見据え、刀を振るおう」
【半ば異形と化したジュウゾウが、二刀を構える】
「では──ひとまず、"届く限り"斬ってみるか!」
【瞬間──目にも止まらぬ速度で刀が振るわれ、ジュウゾウの前方の『肌』へと無数の斬撃が降り注いだ】 - 74天雫弓25/09/09(火) 22:29:20
- 75蒼海の海拓者◆Og3hMzWLj.25/09/09(火) 22:34:27
- 76◆FZj6svE9vc25/09/09(火) 22:35:03
今後の予定ですが、今日の23〜24時ごろにいったん次の描写を投下します。その後は明日の夕方あたりまで自由描写とし、様子見つつ19〜20時ごろ目安に次の描写に行こうかなと
- 77蒼海の海拓者◆Og3hMzWLj.25/09/09(火) 22:36:28
了解でござるよ〜
ふふ……見知った懐かしい顔が多く見れて嬉しい - 78冒険者たる魔法剣士25/09/09(火) 22:37:03
「良し。然らば頼む
こういったことは畢竟、人海戦術が最も効果的なのだ」
【ソニックワードに託しつつ、自分は徐に剣にオイルを塗り出す】
「『巨人狩りの塗薬』……『巨人』に対してその痛覚を突き刺し肉を溶かし裂く、『毒』となる代物だ
トロールやギガースと戦り合うならこれが有効だが、果たしてこの規格外の巨躯に通じるかな」
- 79対神拳闘士25/09/09(火) 22:42:19
「!!!!」
【無きに等しい空の果てまで響く様を想起させる声に反応する。素晴らしき声色に挨拶を返さぬのは無礼だろう】
「異国の術理と剣技繰る者よ!!」
「陰陽に祝福されし弓導者よ!!」
「未知の領域を拓き進む者よ!!」
「己はジーグランドッッ!!!荒神狂う世を殴り壊し人代の夜明けの開闢を志す一求道者也や!宜しく頼もう!!」
【挨拶と共に巨神を“ 発”殴る。】
【光速とも零速とも異なる、世界の観測の目すら追い付かない“歪んだ”速度で放たれる拳制 -ジャブ- が着弾地点で特異極まる大爆縮を引き起こした】
「ハッハッハッハッハ!!!」
「いやはや……」
「いつ如何なる世も想像越えし者が生まれるものよなぁ…!」
【煮立ち沸き騰がる心に思い馳せながら未だ原型を留める理外の其れに改めて拳を向ける】
- 80邪竜狩りの英雄譚◆TVTQSYwymu.g25/09/09(火) 22:43:41
「いいだろう、お前たちの世界お前たちの時代にも我がな我が呼び名、しかと持ち帰るが良い!我はボルパ…邪竜狩りの英雄ボルパなり!」
【タンッ】
【兎のように軽やかなその一歩で。英雄の体躯は、剣は。総てを置き去りにする。風も音も光も。そして】
【ザガガガガガッ!】
【数という概念さえ。暴風を無視し一飛び一振りでその肌に無数の斬撃を喰い込ませんとする。名のついた技でさえない。基礎基本、踏み込み剣を振るう動作。ただそれだけで起こされる現象だ。理屈さえない極限まで磨き抜かれた心技体の為す理不尽。成る程生前最期に変えられたギルドの難易度換算ならS+に匹敵する兎の怪物に変えられた姿さえ知る者からすればまさしく可愛らしい兎のような有様で、完全に絶命する少しの間に見せた解呪され自在剣と共に今度こそ完膚なきまでに忌むべき宿痾を討った際の衰えた姿は往時の見る影も無いものだったのだろう。だが】
「くくっこれでさえこの程度、損傷とさえ言えない様か。まったく英雄の誉れの戦場よ!」
【相手となるこの巨人もまた途方も無い怪物である】
- 81ムゥ◆Tp24yzWpm625/09/09(火) 22:49:24
- 82ソルト・ドンタコス◆UwIgwzgB6.25/09/09(火) 22:56:30
了解しました!!!
「そうだな……仲間は大切だ。」
【うんうんと頷く白髮金眼に白パーカーの美少年】
「"アイツら"の分まで────守らなきゃな…!!!」
【鋭い八重歯を剥いて好戦的に微笑み、両の拳を打ち合わせつつ巨人の肌へと向き直る】
【甘味狩り(甘き異牙)と親しく、また鋭い人は分かるだろう……語尾が取れる前の彼女の口調と、ほぼ同じなのだ!!】
「うおおおっ─────カッッッケェェェェェ…!!!!!!」
【童心に帰ったかのようなキラキラとした瞳で、憧憬の眼差しを贈る美少年】
「よぉぉぉし、俺も!名乗るぜッッッ!!!
我が名はソルト・ドンタコス!!!
秘密結社EUPHORIAを結成し、仲間とともに異世界の邪神パラディスに抗い屠り────望む者を望む世界に、転生させし者ッッッ!!!
ここに────見、参ッッッ!!!」
【朗々と名乗りつつ顔の前で手を構え、キュピーンと澄んだ金の瞳を輝かせ決めポーズをした!】
「ありがとう─────恩に着るぜッッッ!!!」
【勢いよくぺこりとお辞儀をした】
- 83◆FZj6svE9vc25/09/09(火) 23:10:56
「よしッ!このあたりも『傷痕』だ!早速みんなに知らせてくれ!」
「分かった!空間を伝われ……僕の声紋!」
【全域に幾つかの『傷痕』の位置が共有された。どうやらこの巨人は随分と戦い詰めだったらしく、その数はもはや無数と言ってよいほどだ】
「……ん?あれは……」
「どうした?デオチスターさん──」
【そんな調査を行っていた……ずっと、"素肌の表面"に居続けた彼らだからこそ、いち早く異変に気づいた】
【いや、"直面した"と言うべきか】
「──危ないっ!ソニックワード!」
【咄嗟にソニックワードを庇う男。その背中にいくつもの"槍"が突き刺さった】
「がはっ……!?こ、ここまで……かっ……!」
「──デオチスターさぁーーーーーんッ!!!」
【慟哭するソニックワードの目の前で、息絶えた男の身体が消滅する。元の世界に送還されたのだろう】
【しかしその悲しみの余韻に浸ることはできない。続けて飛んできた槍を辛くも躱し、ソニックワードは肌から距離を取った】
「こ……これは明らかな『攻撃』ッ!あの巨人ヤローがとうとう俺たちを認識しやがったか!?いや、違う……この気配はそんなもんじゃあねーっ!奴は依然として俺たちを認識しちゃいねえ!俺たちに対して何も感じちゃあいねーんだッ!ならこの攻撃はいったい──ハッ!」
【思考を巡らせるソニックワードの目に"敵"の姿が映る】
【それは、巨人の素肌から這い出してきているモノたち。凹凸のないのっぺりとした人型。各所の肌から次々に現れるそれらは、ある者は槍を手にし、ある者は翼を持ち、またある者は肌に張り付き守りを固めている】
「巨人の身体に寄生している……いや、違う!この気配はッ!巨人の身体から感じるものと『同じ』!奴らは巨人の一部だ……!だが奴本体は依然として俺たちを認識しちゃいない……つまりこれは……ッ!」
「──『免疫細胞』ッ!おそらくそれに似たものッ!本体が意識せずとも、身体は俺たちを『害ある異物』と認識し排除しようとし始めているんだァーーーッ!気をつけろみんなァーーーッ!!!」 - 84◆FZj6svE9vc25/09/09(火) 23:12:20
- 85ムゥ◆Tp24yzWpm625/09/09(火) 23:28:19
【巨人の身体に張り付いて皮を掘り続けていたハカナに免疫細胞が群がるが、悍ましい叫びと共に放たれた魔力の炎に免疫細胞の群れが焼き尽くされて落ちていく】
ハカナ
『…御生憎様、近接戦闘ではコチラのほうが上手だったようですね?』
【当然ながらまだ免疫細胞は要るものの短剣で肌の皮から落ちないように身を巨人に沿わせ、空いた手でレイピアを抜き取り、レイピアの先端から《復讐の魂》を放って翼のある免疫細胞を迎撃する】
ジェーン
『うわ…なんか気持ちが悪いなぁ……』
【ジェーンが飛ぶものを風魔法でかく乱し、次に狙いを定めたムゥが重力魔法で飛んでいた免疫細胞を自重でぺしゃんこになるほど重力をかけて圧殺する、だが…遠目にみて…免疫細胞の数は恐ろしく多い…】
ムゥ
『いったんハカナを回収しよう!』
【ムゥがハカナを回収すべく自分に引き寄せる、ハカナは重力の方向が急に変わった瞬間に巨人から離れ、そのまま空中で戦闘を繰り広げながらムゥ達の元に戻される】
ムゥ
『何もしない木偶の坊だったらだいぶ楽だったんだけど、流石にそんなわけないよね』
【巨人から降りてきた免疫細胞達を見据えてどこか面白そうにムゥは片手に持った大直剣をクルリと回す】
ジェーン
『まだまだ時間がかかりそうだねぇ』
【敵の群れに風魔法を浴びせて進軍を遅らせるジェーン】
ハカナ
『免疫細胞が働くということはちゃんと巨人の身体は私達を教育と認識してくれているようですね!!』
- 86蒼海の海拓者◆Og3hMzWLj.25/09/09(火) 23:31:45
「乱戦は海賊の得意とするところだぜ!危なくなったら下がってて大丈夫だぞ!」
「それじゃ行くぜ、巨人の一部ども!そっちが自分の土俵で立ち合いたいなら、こっからはこっちのやり方にも付き合ってもらうぜ!」
【腰の石板を取り出すと、それに海水をぶちまけて何かを念じる】
【するとティードの周辺は海のように大量の水が湧き上がり、たちまち極小規模の海面が出来上がった】
【『エニグマ・サイン』】
【ティードたちの世界の海賊がずっと求めていた伝説の宝物にして、大海を制するための『海の権利書』とも言うべき大秘宝】
【その力は海を使えばできること全てを再現できるもの、物量攻撃から概念系統の顕現まで、海水一つあれば何もかもを可能とするのである】
【ティードは海中から出て来た自船『ブラック・ノーチラス』の幻影へと乗り込み、海賊旗片手にエニグマ・サインの力を行使する】
【大海の覇者が脈動させる海禍、膨れ上がって天まで流動して降り注ぐ“大津波”は、アストルが仕向けた『免疫細胞』の雑兵たちだけを悉く呑み込む】
「この海は敵だけを攫うように靡く波だ!海賊は海がなきゃ生きていけないけど、コレは海と共にある伝説の秘宝!」
「おれたちが手に入れた『自由』の力!せっかくだからオマエにも体感させてやるぜ!」
【怒涛に次ぐ怒涛、暴嵐を呑み込む海嘯の蠢き、巨人を押し崩さんと巡る大質量の津波が、ティードを中心に暴れ回る】
【世界を巻き込む海戦を乗り切り、伝説の海賊王と化したティードにとって、『海の奇跡』を起こして自在に操ることなどは最早造作もないようだ】
「おれに続け!アイツの一部がこっちに落ちてくるんなら、こっちへの攻撃と同時に体力や身を削ってるのも同じだ!」
「倒して倒して、倒しまくるぞ!」
【迫る雑兵を跳ね返して船底に沈めながら、激浪を歩む海賊は次々に進軍していく】
- 87星織りの詩25/09/09(火) 23:33:15
「奇想外/確認作業/非魔法少女/超抜者」
「────翻訳:驚きです、魔法少女以外にも第四階梯を踏み越える程の強者がいるとは」
【悠然と、寒々と降り注ぐ星の光】
【異様に眩く輝く“月”を玉座としながら、蒼銀の髪の少女が言霊を紡ぐ】
「自己紹介/“五元の魔法少女”/आकाशीय प्राणी/捜索/要請/受諾」
「────翻訳:自己定義“五元の魔法少女”、星々の境間、輝き満ちる天上世界の旅空者。自己は連携可能性を存じ上げます」
【“星”が、滲む様にして空色を塗り替える昏き神代の星空が展開される】
【綺羅星の如き魔法陣紋の数々を何層にも展開してから組み合わせて、三次元的魔法陣門の構築要素として運用する】
「天体軌道/火素/散逸/星光/踊る星緋の燃素蒸発が開き拐われる鳥調べが反転逆さ鱗の海溝われ織りし実践」
【星の光を糸にして織り成された魔法陣門から、火の元素を与えられた“星の精”がふわりと浮かび無窮の巨人を背を翔び抜ける】
「────翻訳:傷痕探索する、しましょう。深傷が良質?」 - 88対神拳闘士25/09/09(火) 23:49:28
「王下に使える守護の刃らに邪なる蛇辰の首禍狩り!おまけに神殺し-同胞-と来たか!!」
「己はジーグランドだ!宜しく頼も────────────」
「────む!?」
【脊椎のジョイントを緩める。余りにも流動極まるスウェーによる槍撃の回避と共に、放たれた蹴り足が免疫を“刺し貫き”無力化する】
【群がる群がる。】
【湧いた免疫細胞の軍勢-レギオン-が全方位よりオリハルコンも驚く程の超高密度で群がり、逡巡の間に分厚い肉団子塊を形成する】
【問題は無い。】
【世界の目を欺く事で敷かれた理を逸脱した其れに、遅れて気付いたかの如く“反映”された衝撃と破壊の物理法則の嵐の中より浅く鋭く滑らかな足運びで進む】
「今の声は……どうやら他の者も来ているのか!これは心強い!」
【躍進する他の>>86>>87を眺めながら縮地…否。当人にとっては“只の徒歩”を以てハリケーンの如く、道中の免疫群を蹴散らしながら傷痕に向かう】
- 89星織りの詩25/09/10(水) 00:11:34
「精髄/一元/砲門」
【第一摂理__________装填】
【冷ややかに空から見下ろす“魔法少女”に、有翼の『免疫細胞』が肉薄する】
【柔らかな躯は近付いてしまえば簡単に引き裂ける脆弱性を内包しており、多重魔力障壁も数に任せた特攻で相殺される】
【瑣末事に過ぎない】
「十の秘儀、五つの摂理、果ての零無」
「天の望み、星の囁き、極天の流星群」
「“第一秘儀:燃焼摂理_____メテオシャワー”」
【千の有翼竜、万の騎兵、地平線までを埋め尽くす免疫細胞の雑兵に宝玉杖を向ける】
【積み上がるは同じく万の魔法陣紋、火の元素精髄を生成する秘儀の一端】
【"魔法"が全てを支配する文明世界の基盤とは、鉄と血では抗えない圧制の魔法/暴力である】
「────翻訳:散逸なさい」
【光・熱・電気の三位一体、雷轟隕石】
【万を超える砲門から暴嵐雨の如く絶え間なく降り注ぐ元素精髄が、触れた端から免疫細胞群を解体しては混淆する】
【立ち塞がる有象無象を塵芥の一つも残さずに滅却しながら、“五元の魔女”は杖を掲げた】
- 90冒険者たる魔法剣士25/09/10(水) 00:43:06
「傷痕の位置は把握した
感謝するぞ、石鹸玉のように華麗で儚き男よ」
【魔法剣士は剣を構え、数十になろうかという免疫細胞達に相対する】
【ある者は手にした大鉈を振り被り、ある者は地を這う四足獣のような奇妙な動きで迫り、ある者は槍を投げつけ、ある者は上空から滑空して飛び込んでくる】
【だが、魔法剣士は防御姿勢など取らず、むしろ軽やかな足取りでその只中に踏み出した】
【気流を掴み空を翔ける鷹のように鮮やかな足捌きで、免疫細胞達の間をすり抜けていく】
【そして、ヒトガタの群れを抜け出た魔法剣士は剣を振り抜いた体勢を取っており──免疫細胞達はバタバタと倒れ、その形が液状に崩れていった】
「《鷹の流派》は、一対多数での戦いを得手とする
戦場の混沌の中にあっても、鷹は風を切り、翔けてゆくのだ──」
【などとキメているところに、先程に更に倍する免疫細胞の群れが、魔法剣士を囲い込むように迫ってきた】
「『包囲殲滅陣』というやつか?
明確に統率された動きをするとは、怪物の群れとしてはなかなかに優秀だな
だが──」
【魔法剣士は動じない。剣を持たぬ左手で"印"を結び、その場で回転するように腕を振るえば】
【発生した紅蓮の火流が円状に広がり、免疫細胞達を焼き焦した。古の魔法剣士達が操る『印の魔法』が一つ、『焔の印』である】
「生憎、俺は『魔法剣士』でな」
【そうして群れの動きが淀んだ隙を、霊鷹の剣は見逃さない。来た順に、その緻にして迅なる魔技によって斬り倒されていく】
【かくして免疫細胞の群れは、銀色の閃きと紅蓮の焔によって散らされていった】
- 91ソルト・ドンタコス◆UwIgwzgB6.25/09/10(水) 06:47:03
「この超デケェヤツに傷を付けたのもかなりのヤツだな……」
【あれ?これってもしかしてスケールデカいヤツでは?と今更になって気づき始めた白パーカー】
【ポリゴン・ソードを古傷へとぶっ放し始めていたが】
「ッ!デオチスターさぁぁぁぁん!!?」
【手を伸ばすが、当然届かない】
「──俺は、また守れなかった……」
【伸ばした手を引き戻し、項垂れながら固く握りしめる】
「望む世界に、生まれ変わらんことを……
この恨みは、テメェらで晴らさせてもらうぜッッッ……免・疫・細・胞ォォォォォ─────!!!!!!」
"CONCEPT UP...HUMANIZE:GEOMETRY!!!!!!!"
【怒りに燃える金の瞳が睨みつける。ギリリと歯噛みして押した胸の紋章が金色に染まる。再び……否、先ほどよりも展開する図形を多く、そして全身の体表面に纏わせると瞬時に飛び上がり】
「ポリゴン──────ドデカ・スラァァァァァッッッシュ・フラクタル!!!!!!」
"GEOMETRY...CONCEPT FINISH!!!!!!!"
【迫りくる免疫細胞の群れに向けて、図形を無数に集積させ、持つ白パーカーが小さく見えるほどに巨大化した図形剣を大上段から振り下ろし叩きつけ、それを薙ぎ払い刺突も滅多打つ】
「ぉぉぉぉおオオオオオッッッッッッ!!!」
【突進してくる物量には、次々と枝分かれする図形の斬撃の嵐を。
槍を持ち投げる者には槍ごと、四足歩行で牙をむき出す者には腹部を、翼を持つものは根本から、そして騎兵や飛び道具には足や穂先をまず最初に斬り、返す刀で胸を貫き/粉微塵にして仕留める。】
【狙いのない乱打に見えて、その実的確に斬り伏せている…………かの世界で幾度となく繰り返させられてきた、邪神との戦いの賜物である】
「ジーグランドさん!こちらこそ、よろしく頼むぜ…!!!」
【目の前に迫る免疫細胞の頭部を螺旋を加えた刺突で消し飛ばしたあとに、快活な笑みを返した】
- 92重引力◆rhypYXLdwI25/09/10(水) 10:28:01
「あんなデカブツ相手ではどの攻撃でも与えるダメージは然程変わらない」
「法則変更など色々な抜け道も考えたけど巨大過ぎて指定空間に全然収まらないし無理そうだね」
「なら・・・攻撃持続時間の長く、そして自身が疲れにくい技で【天文学的数字】分の一ダメを地道に積み立てていくか」
【過重力バリアの応用として、重力の力場で形成された透明の障壁に異能力者は背もたれ】
【黄金の輝きを煌めかせながら螺旋状に突き進むヒカリ・・・引力光線多数を巨人に向けて発射していた】
【一本一本が大型魔物並みの規模であり、数時間経ってもその攻撃が途切れる事が無く続いている】
【この間脱力しながらも巨人側のアクションを見逃さんと警戒を怠らない】
【故に、此方にも殺到して来る大小様々な免疫細胞に対して焦らず対応していく事が出来た】
【右手に持つ怪物槍を薙ぎ払い突出して迫る速い敵を撃破すると、新たな武器として一見地味な槍『天地海鳴(セカイソウゾウ)』を左手で掴み空間収納ボックスから取り出す】
【そのまま真上に掲げると深海の渦潮、溶岩雨、天津風、3つの災害が同時に荒れ狂い免疫細胞の集まっている地点へと直撃した】
「デオチスター、君のことは忘れない」
「まぁ送還の過程で蘇生されてると思うけど戦友が減るのは悲しいね」
【心を切り替えると双方への攻撃を続けていく】
「さてと、折角の共闘だ」
「より効率的にダメージ与えられるかもしれないし、少し合体技等試してみたいけど」
「誰かやってくれる相手いないかな」
- 93自在剣◆TVTQSYwymu.g25/09/10(水) 15:30:11
「…身体は正直ですね、さっさと塵ではなく死が迫り喰い付いてるのを理解らせてあげましょう」
【カシャシャンッ】
【両腕に持つ武器を換える。今回は英雄登竜門より与えられた試練である万物切断を持つ神殺しの大太刀『"神斬無視"赤熊の大刀』万物切断に等しい威力を使い手の技巧で叩き出せる鋭さと生命への威力倍加を併せ持つ変型する大鎌『グリムの暗き三日月』】
「『散華』『風疵』『砕断』」
【一振りで、三種の斬撃が飛ぶ。万物切断の斬撃が一筋は解け桜吹雪のように散らばり触れた免疫細胞を刻み、一筋は大気に傷をつけ免疫細胞たちを吸い込んで切断し、間隙に巨人本体へ内部へ浸透し内側から砕き斬る斬撃を直撃させる。彼は赤熊の大刀による一太刀で三つの技を出してのけたが、ボルパのように数の概念すら斬ったというのか?否、さすがにさしもの彼も未だその域に達してはいない。彼は刀の刃の根元…刃区、刃の中ほど、鋒でそれぞれ別の技を出す事でこれを実現した。そして間髪をまるで入れずに】
「『砕月』」
【自身の剣速に『グリムの暗き三日月』が大鎌から大曲刀へ変型する跳ね上がりを利用しさらなる加速加力を持たせた万物切断斬撃を見舞う。更に】
「『時雨』『白雷』」
【舞う斬撃の花弁がそのまま徒に舞い落ちるのを待たない。既に放ち終えた技から自在剣は更に別の技を派生させる。ある斬撃の花弁たちは雨の雫のように纏まり落ちて新たに産み出された細胞へ殺到し、ある斬撃の花弁たちは繋ぎ合わされ雷のような様となりまさしく雷撃のように加速されて降り注ぐ】
「…重引力さん、お借りします…『溟衝斬』」
【更に剣圧で重引力が天地海鳴で放った深海の渦潮、溶岩雨、天津風を圧縮圧搾し斬撃と共に纏めて巻き上げ放つ。するとどうなるか。指向された爆風と水蒸気爆発による暴力的な加速を得た固まった溶岩の黒曜石と万物切断が交じった超高圧のウォーターカッターとなりそれが炸裂する】
【この一連の流れを何度も見舞う。何度も何度でも】
- 94邪竜狩りの英雄譚◆TVTQSYwymu.g25/09/10(水) 15:59:19
「足らん!足らんぞ!我らを留めるにも恐るるにも足らず!」
【鎧袖一触。彼の方向に生成された細胞の顛末はそれで片付くだろう。塵ならぬ細胞が積もって山となれども】
──────────────────────────
【英雄の前では吹けば飛ぶ。出た瞬間に最初から居なかったかように散り散りに刻まれ果て消え失せる…のさえまるで待たず。巨人の表皮に太陽の如き輝きが炸裂する。『錐穿つ刃陽』。知る者はそう呼び讃えた技。斬り抉るそのあまりの過速で彼の隕鉄の刃が赤熱を通り越し太陽の如き輝きくのと同時に汎ゆる耐性を無視し斬り消し飛ばす一撃であった。彼は技名を言わない。言うのは生前においてはただの一つ以外は無くそれ以外は周りが讃え名付けたものであった。だが数年前まで確かに在り生きていた伝説そのものであるはずのその技を受け】
「なお健在とは!まったく腹立たしくもあり感動すら覚える!」
【未だ揺らがぬそれを斬り続けながら笑う。ならば身に甘んじて叩き込み斬り識せるまで、と】
- 95星織りの詩25/09/10(水) 16:51:56
「仮想/演算/見解統一」
【“五元の魔法少女”が誕生した、魔導文明惑星内の法則と知識を働かせる】
【巨人の超常の体躯が人類種に準じる構成であるのなら、その細胞総数は[四と十の十三乗の積]個】
【"統一大陸"の質量は惑星総質量の一分に満たない極小比率、[五と十の十六乗の積]トン】
【そして、細胞分裂の周期も人類種に準じるのなら一秒間で四億(400,000,000)近い細胞が新たに裡に生じている】
・・・・・・・ ・・・・・・
【一個人の貢献は、塵芥に等しい】
【「世界」を"単独"の単位にする主催者が、明確に多数による集団戦-レイド-の敵として用意するだけはある、正しく世界規模の怪物だ】
「期待/交流/観戦/超過」
【煩わしい計算を止める】
【『空を撫でるもの』は未だ眠りに就いているが、やがて目醒めて"立ち上がる"可能性もある】
【微睡むだけで、国"如き"容易く粉砕するだろう超巨大の怪物が動く姿を想像して、怜悧な美貌に仄かに笑みが浮かんだ】
【死亡しても元の世界に送還されるだけの娯楽で、躍起になる必要もない】
【倒さなければ愛しい故郷が、星天世界が滅びるのなら話は別だが、此度は戯れである】
【自らも取るに足りない一兵卒として振る舞おうと、星天世界最新の魔法少女は複雑な思考に終止符を打った】
「第七摂理__________装填」
【神秘の砲撃が、再起動する】 - 96〈春風〉◆FZj6svE9vc25/09/10(水) 17:17:33
すみません、リアル事情により次の描写は21時以降になりそうです
- 97星織りの詩25/09/10(水) 17:18:00
「混淆/二元/精髄」
【第一階梯《魔法定義》__________承認】
【第二階梯《情報修飾》__________完了】
【第三階梯《自動複製》__________安定】
【第四階梯《解釈編纂》__________接続】
【第五階梯《希望収束》__________却下】
「────翻訳:折角ですから、"冒険"しましょうか」
【地平線まで、見渡す限りに三層構造の立体魔法陣が一帯を埋め尽くす。大陸に匹敵する規模の"目覚めの巨人、アストル"にとっては酷く小さな火種】
【総数、千万を超える魔法砲門が一斉に駆動した】
「“第七秘儀:均衡摂理_____リサイクル”」
【火の元素精髄と水の元素精髄の複合魔法】
【燃え盛る流星群が破壊した免疫細胞が分解された魔力を、水の元素精髄が束ねて密度を跳ね上げる】
【収束させた魔力が狙いを定めるのは一点、魔法陣が織り成す荘厳なる絶景】
【対地殻潜穿用魔力砲撃が放たれる】
「────翻訳:もしかしたら、もっと強い免疫系が現れるかも?」
【有象無象を消し飛ばすだけでは、血湧き肉躍る戦ではなく"流れ作業"だろう、と世界最新の魔法少女は細い肩を竦めた】
【全く、傍迷惑な善意と冒険心である】
「────翻訳:合体技、とは???」
- 98邪竜狩りの英雄譚◆TVTQSYwymu.g25/09/10(水) 17:46:26
はい、ご連絡ありがとうございます
【塵も積もれば山となる。では山が積もれば?】
「陸となるか?ふん」
【個体が吹けば飛ぶ塵であろうともそれが積もり積もり積もって層を成す。層が積もりて山と成り、山が連なり脈となる。脈が合わさり殻と為す。あまりにも雄大。あまりに絶大。規格外】
「改めて心得た、我もまた「個」か」
【空に立ち感慨深く英雄は呟く。破格の自身ですらその他大勢の一人でしかない。生前でもそう覚えの無いケースであった。彼こそ埒の外の一人であり規格外と言われる側だったのだ。だが】
「ハハッだからこそッ笑うのだ!」
【跳ねる。笑いながら。その脚力で、その歩法で。やはり総てを置き去りにし。無数の月が舞い斬撹した。空気を、いやそれどころか空間そのものを踏み締め此方彼方を斬って廻りその軌跡が無数の深紅の月を描いて薙ぎ払い続ける。『回儀う舞月』。これはそう名付けられ呼ばれて称された技。燻り狂う鱗と呼ばれる強大なエンシェントドラゴンの鱗を余さず削ぎ落とし首を撥ねた逸話と共に語られた動きであった。最早巨人の表皮が見えなくなり新たな陸と言える程に数を膨れ上がらせた免疫細胞を削ぎ取りにかかる!】
- 99冒険者たる魔法剣士25/09/10(水) 18:22:10
「まったく、斬っても斬っても"切り"が無いな
……洒落ではなく」
【あれから、どれ程の敵を斬り倒してきたか。だが"免疫細胞"の勢力は留まるところを知らず、それどころか増している気さえする。いや、恐らくは『そう』なのだろう】
「今だあちら本体は我々を"敵"と認識していない
これから敵の攻撃が強まることはあっても、弱まることは無さそうだ」
【やれやれ、と漏らしつつも、魔法剣士の動きは依然として淀みなく、その魔法剣技に一切の曇りはなかった】
【斬り捨てながら間をすり抜け、踏み台にして跳び上がり、空中から豪火の球を落として雲霞の如き群れに穴を開る。滞空の隙を狙う空中の敵は、爆薬を投げつけて吹き飛ばした】
【この場に集った超越者達とは異なり、この魔法剣士はただの人間だ。万の軍勢を鎧袖一触に払う力など、元より持ち合わせてはいない】
「だが──取るに足らぬ只人にも、意地というものがある」
【回転剣舞。魔法剣士は塵旋風を起こすが如く旋回し、免疫細胞達を巻き上げん程の斬撃が周囲180°にばら撒かれる】
【この場においては亀の歩みよりなお遅いが、剣の一振り如に5体10体という敵を薙ぎ払っていく魔法剣士の剣技の中でも、全周囲を一息に斬り伏せることに特化した技だ】
「ほう?」
- 100重引力◆rhypYXLdwI25/09/10(水) 18:47:22
「ヒュウ♪圧縮による溶岩急速冷却や水蒸気爆発の誘発、更にそれらを利用した万物切断概念付与ウォーターカッターとはね」
「革新的なアイデアもそれを即座に実行出来る技量もめっさ凄いぞ!」
「なら俺のすべき内容は、攻撃までに於ける過程を一部効率化させる」
【先程まで免疫細胞の集う地点に広範囲に暴れ回っていた各種災害を、一点に集中させるよう狭める事で】
【剣圧による圧縮圧搾を行うのに必要な範囲を縮小させ作業を容易化させると共に、範囲内の攻撃密度を濃くし合体技の威力を上げていく】
「そして君の攻撃補助!」
【何時の間にか青年の左右に2本の異質な槍が浮遊しており、その内一本『スピアオブリーガル』が自在剣の背後へと移動した】
「法主の槍、発動」「コストは生命力と魔力の半分、一部をもう片方の武器『天照月光』が負担」
「発動範囲、周囲半径30メートルを対象」「武器座標固定、以後解除まで操作不可」
「さぁ、区切られた世界を我が力の法則で満たせ」
【詠唱を唱えていくと『スピアオブリーガル』中心に範囲内の空間が変化していく】
「条件が重く普段滅多に使えない切札だけど、今回は大盤振る舞いだ」
「さて、簡単に説明すると」
「実質的に君の周囲半径30メートル、その範囲内において「法則」を一つ使用者の望むとおりに変化させる事が可能だ」
「これを上手く応用すれば攻撃をより凶悪に出来ると思うけど」
「君はどのような法則書き換えを求める?」
「例えば俺だと『加速されたモノやコトは減速せず永久に更なる加速を続ける』だったり、『モノが一度斬られると100回斬られた事となる』だったりが思い付く」
「但し影響を及ぼすのは空間内までだけどね」
- 101重引力◆rhypYXLdwI25/09/10(水) 18:54:13
- 102蒼海の海拓者◆Og3hMzWLj.25/09/10(水) 18:58:47
「ハハハッ!面白いなぁ、『合体技』!」
「オマエたち、冒険者だろ?だったら異界から招待されたおれたちもやってみるか、なあ!」
「例えばおれはこうやって……!」
【飛来する複数の『免疫細胞群』の攻撃に対して、海賊旗剣を思い切り振り被ると、その攻撃が同等の性質を保ったまま倍の威力になって、別の『免疫細胞群』たちのところへと跳ね返っていく】
「こんな風に生み出された衝撃を、別の方向へそっくりそのまま反射できる!上手く噛み合えば攻撃威力も倍になるんだ!」
「そっちに暇さえあれば、おれは攻撃の反射をいつでもやれるぜ?攻撃も倍加すればアイツらも一気に掃討できるはずだ!」
コヤツの能力を簡単に言いますと、条件無視して全攻撃をそのまま鏡合わせでカウンターします
合体技を仕掛けたい時にこっちに攻撃を吹っ掛ける形であれば、上手い具合に反射致しまする
- 103天雫弓25/09/10(水) 19:15:04
「これは……なんという数だ……!」
【ぼこりぽこりと壁-としか見えぬ巨人の肌-から無数に湧く人型に黒曜の青年は目を剥く】
【目も鼻も持たぬ白き異形が際限なく湧く様はある種終末じみていて、弓師として広い視野を持つ青年をして視界の全てが白一色に染まりかねないほどだ】
【あいにく青年は“免疫細胞”という語が何を示すかは理解しかねるが、それがかの巨人に利するものであることは瞬時に理解した】
【しからば、やるべきことはただ一つ】
「数に頼んだ所で行いが変わるわけでもない。───行くぞ、ヴァイナシャ」
【手に握るは天の神威宿せし神弓。太陽神スーリヤと月神チャンドラの威を戴いた青年の相棒】
【その弓のうち、月神の加護を励起させる】
【青年の言葉と共に、弓はわずかに虹色を帯びた白銀に輝き始めた。ゆらゆらと揺らめく光沢は月の神秘にも似て、目にするだけでくらりと脳が回るような錯覚を起こす】
【そこに、番えられたのは一本の矢】
【さる蛇神に賜った矢には、加護によって巻き起こす暴威をさらに増幅する力を持っている】
「接続-ヨーガ-」
【ぱきり】
【世界が、切り替わる音がした】
【矢が番えられると同時に弓が纏う月白の虹がより輝かしく、より強く一点に収束していく】
【どこかとろりとした色味は酒の酩酊を思わせ、しかしどうしようもなく破滅的だ】
【そんな破滅的な光が、青年の番えた矢へと込められていく】
- 104黒曜主25/09/10(水) 19:26:07
「ハァ、やれやれ
全くこちらの弱みを握りおって……老骨をこき使うのもいい加減にしてくれぬかのう」
【一匹の毛並みの見事な黒豹が、魔導文字の敷き詰められた絨毯に伏せてぺろぺろと前足を舐めている。緑柱石と金剛石のあしらわれた純金の首輪をかけ、ルビーのピアスがちかちか光り、きらめく目玉は石榴石】
「第一こういうどこからともなく出てきた謎のボスなんちゅうのはああした若者が適任じゃ
婆は昔と語り合うほうが性に合うんじゃがのお
とはいえロムンベナス朝初期の玉蝋爾、それも真品を出すとあってはこっちも断れぬわ」
【黒豹は湧き出る免疫細胞の群れとそれをなぎ倒していく戦士たちを見ると、尻尾で燭台を取り出した】
「さても巨人よ―もしお主に言葉があるならば、命は限りがあることから、時に蝋燭の炎に例えられるのは知っておるかのう?
故にその炎が消えたならば寿命がまだあったとしても命が消えてしまうという話も多いのじゃよ」
【ふわりと尻尾が揺れ、燭台に炎が灯る
流れ出した魔術文字は免疫細胞達を撫でると、その頭上に蝋燭の幻影が浮かんだ】
「そらそら、大事にせねばのう」
【これが免疫細胞と言うならば、巨人とそれとは同じ命である――】
【免疫細胞が倒されるごとに、炎その1つ分の命が巨人から失われる。
免疫細胞を生み出すにあたっても生命力を分け、倒されればさらに失うのだ。抵抗がその寿命をより縮めていく】
※つまりなによ
A:ダメージ倍化バフです
以前出したサポキャラだよ!
ほしい強化があったら言ってくれればなんか例えるか昔話をでっち上げながら作るよ! - 105対神拳闘士25/09/10(水) 19:29:42
【──────創世神話と対峙したか、粘土の如くこねくり回された免疫達の崩壊と増築を繰り返す“生きた”島々が組み上がり蠢く】
【規模ならば《都市國過界神》や《龍線虫》、《終天泰山公》にも易易と及ぶだろう島嶼群らが更に天蓋知らずの巨神上を闊歩-ある-く】
【衝突・融合・破壊・移動】
【超スケールで行われる質量攻撃ほど古往今来を通して有効な手段は無い。最早天体の衝突や地殻変動じみた威力の奔流が、一瞬止まる】
「ハッハッハッハッハ!!!!」
「本当に埒が明かんものだな!同志達よ!」
【諸島が瞬く間に“打壊”される】
【零・近・中・遠・果を網羅した全局面拡散拳幕打撃-フルレンジ-による衝撃と打痕、拳の残像で構成された“球状のドーム”の中心で拳を振るう】
【徒手空拳で山を均す御神の所業を、平然と淡々と息の一つも未だ崩さず継続的に行っていた】
「! 其れは面白う考えだな!」
「開拓者よ!己もその反射攻撃とやらに協力洒落込もうぞ!宜しいか!?」
【其れ単体で顔面に裂傷-カット-を生みそうな鋭い身体運びを以てティードの方に身体を向ける】
- 106天雫弓25/09/10(水) 19:30:42
「天道踊る白銀の瞳 夜天を揺るがす未完の神威」
【ぱき、ぱきり……ぴきり】
【月白が矢に込められていくと共に、周囲の空間に罅割れるかのような音が響く】
【それは、青年が矢に込めた力の余録】
【わずかにこぼれ落ちる断片すらもが、世界を揺るがしていく】
「乳白の酒を飲み、いくつもの相-かお-を持ちし陰世の監視者よ 我が祈りを聞き届けたもう」
【罅割れに呼応するように、とろりとした月白はしかし、蕩けたままに暴力的な光を宿した】
【そして───】
【一息、空の気を取り込み】
【二息、両の腕に力を込めて】
「奉納───二十八相の月白-チャンドラストラ-」
【直後、世界が夜になった】
【いわゆる、支配領域。それも神の力を借りる古典的なものだ】
【しかしそれだけなら本来攻撃的なものにはならない。今回青年がこれを攻撃に選んだのは、元となったチャンドラ神の性質ゆえ】
【チャンドラ神は、呪われた神だ。未完成の呪をかけられたが故に常に存在が揺らぎ、よって月は形を変えるという】
【そんな性質を持つ神の支配領域は───かの神のごとく、万象を変化させる呪で満たすというもの】
【支配領域内に満たされた呪が、“免疫細胞”達をとめどない変化によって崩れさせていく───】
- 107天雫弓25/09/10(水) 19:32:39
いっぺんやってみたかったんですよね攻撃的な支配領域&上位存在から力を借りる系支配領域!
問題あるようでしたらしれっと描写変えさせていただきます!使い捨てキャラだからできる所業 - 108〈春風〉◆FZj6svE9vc25/09/10(水) 19:39:10
巨人自体の存在の格+異界の神によって作られた(整えられた)空間であるということから全域の塗り替えはちょっと難しい……というかそれら以上の格ということになってしまうかなと
なので術者を中心にある程度の範囲まで広がったら元の空間とのせめぎ合いが始まってそれ以上広がるのが難しい……とかにしていただけますと幸いです、申し訳ない - 109冒険者たる魔法剣士25/09/10(水) 19:39:13
「そうか、連携攻撃か」
【魔法剣士は、ふむと考え込む】
「俺の手札と言えば剣技に爆薬、霊薬による強化……」
【免疫細胞の群れを斬り捨て、別の群れに冷気の爆薬を投げつけて凍結させ、踏み込みすれ違いざまに回転剣舞を見舞う】
「魔法であれば『焔』」
【竜種のブレスさながらの火流が、免疫細胞の群れを焼き払う】
「『盾』」
【魔力障壁が展開され免疫細胞の群れを押し止め、砕け散ると共に発生した衝撃波が免疫細胞達を吹き飛ばす】
「『衝』」
【手を頭上に掲げると、周囲に念動力による引力が発生。相当数の免疫細胞達が魔法剣士に引き寄せられる。続けて魔法剣士が腕を振り下ろせば、外側に向けて発生した衝撃波が群れを吹き飛ばした】
「そして『罠』」
【不意に、免疫細胞の大群の中に複数箇所、紫の雷のような呪いの罠が発生する。それはここまでの攻防の間に魔法剣士が仕掛けて回った、魔法の罠。それらはスパークを起こすように弾け、免疫細胞達の群れに幾つもの孔を開けた】
「まだ幾つかあるが、連携に向きそうなのはこのあたりだな」
- 110天雫弓25/09/10(水) 19:42:03
- 111蒼海の海拓者◆Og3hMzWLj.25/09/10(水) 19:42:14
- 112蒼海の海拓者◆Og3hMzWLj.25/09/10(水) 19:45:41
- 113魔刀剣士◆BuOGBplkzY25/09/10(水) 19:57:41
「“十継剣火”! 強化を上乗せするよ!」
【五芒の剣閃を刻み、螺旋状に延びる斬撃を周囲に広げる】
【青色の斬撃は触れても傷つけることなく、各々の武器へと纏い、剣士の斬撃の威力をそれぞれの攻撃に上乗せする】
【覚醒によって増幅された神剣の性能、それが更に攻撃に乗る形だ】
※もいっちょ上乗せ。威力強化です
「うお……!」
【風を切り裂き、散らすことで衝撃を打ち消す。】
【しかし押し出される風の流れそのものは止まらず、剣士の足を一時留めた】
【それを隙と見て免疫細胞が殺到する……が、】
「……やらせるか、“一勢噴濤”!」
【刀を振るうと同時、流れる斬撃が剣士の周囲から噴き上がる。】
【近づいていた免疫細胞を打ち上げ、返す刀を振るう】
「“次波奏乗”」
【噴き上がる斬撃の勢いを受け、切り上げを加速して連撃を飛ばす】
【斬撃の激流から鋭い斬撃が飛び、免疫細胞を斬る】
「“三旋星廻”」
【回転斬り。後ろに続く細胞の群れも、回転から放つ螺旋状に拡散する流星のような斬撃で穿っていった】
- 114ソルト・ドンタコス◆UwIgwzgB6.25/09/10(水) 19:58:12
「合体技!!!燃えるぜ────!!!
【言葉の響き、そしてかつての戦いを想起させる言葉により、金の瞳を輝かせる白髪の美少年】
じゃあ……俺のコイツを預けるッ!!!ちょうどよくなったら、皆の攻撃と一緒に放ってくれッ!!!」
「アンフラクタル───ッッッ!!!」
"GEOMETRY...CONCEPT FINISH!!!!!!!"
【目に見えないほどに小さく、しかし放つ気配は異常の図形を旗へと放つ。
それは、相似形が連なり細微になり続ける図形の逆────物理法則に逆らう、大きくなり続ける図形だった】
【単純な三角形は増殖し、組み代わり、0.000数%ずつ巨大化する。面で凄まじい乱反射をされるであろう想定威力は増え続ける】
「おおっ……姐さん!!!」
【思い出の中の誰かを思い出したのか、初対面なのに妙に慕ってくるような声色の白髮金眼美少年】
「────これから大きいことをします、『たくさん並んだ数字の規則性を早く見つけられる』魔法を頼めますか?
……"できなかった場合"は、『反射神経を増す』魔法を頼みます……!!!」
【真剣に姿を見据え、真面目な声色で頼み込む。魔術師としてのその実力を瞬時に見抜いた上での無茶振りだ。】
- 115対神拳闘士25/09/10(水) 20:08:46
「ハッハッハ!然らば己も手加減無しで洒落込もうぞ!微塵に砕けんようにな!!」
「征くぞ⋯……猛き海賊よ!!」
【─────龍脈すら踏み抜く勢いで脚を大地に固定する。柔剛双方のメリットを最大限に享受する繊細な力運びで身体を僅かに遊ばせると、深呼吸と共に身体を強張らせる】
「 《第八式・阿頼耶識》 」
【刹那、心臓の鼓が数万に増す】
【瞬息、毛細血管が弾け肌がどす█く変色する】
【須臾、肌を破り筋繊維の一部が露呈する】
【逡巡、拳を構え────────────────────】
「十二神将之一・奥義」
“ストレート”
「《 永劫未完・打闘者の極 》」
【闘神の一撃か、龍の咆哮か、大自然の脅威か。存在規模も測れず得体の知れぬ“上の神”を打ち撃ち討つ為に鍛え抜かれた、渾身のストレートが放たれる】
【山脈も大陸も海も形而の上下すら問わず全てを破綻させる可能性を秘めた、超規格外級規模の打撃が一直線にティードの元へと射放たれた】
- 116星織りの詩25/09/10(水) 20:11:27
「驚嘆/愉快/空は巡る/太陽/月/闇/太陽」
【地に触れず、天空に君臨する魔法少女が黄金杖を掲げる】
【魔力砲撃__________摂理装填、原質付加】
【空を舞う有翼の蛇竜が急速に凝固した大気の奔流を前に次々と墜落した】
【併せて、消費された魔力が性質操作の結果として自然と魔法少女に還帰してはまた消費される】
【極光の雨、滅神の砲撃】
【星の輝きが地上に顕れるが如く、星織りの詩が天の神秘を具現する】
【魔力砲撃の一つ一つが竜の威吹に匹敵する質量と密度、"単独"で龍響種-ドラグコア-が闊歩する人ならざる"魔法少女"の天幕】
「────翻訳:羞恥を伴います、自己は単独での天陸渡航が恒常的。連携の注意点を知りたい?」
「────翻訳:異海の海賊、敬称?自己は疑問を保有する。積重反射の試行、愉悦面と可能性面での協議を請求する?」
【旅の最中に砕いた世界獣の角から造形した宝玉杖に腰かけながら、純白の魔法少女装束は摂理を新たに装填した】
【多重反射カウンターは可能か、という問いだ】
【魔法少女の扱う魔法では倍加は不可能である、土の元素精髄を扱うので当然だが】
- 117〈紅月の君〉◆BuOGBplkzY25/09/10(水) 20:13:56
※幸運バフです。命中率、回避率、クリティカル率、クリティカル威力とかが上がります
※目に見える効果としては技量に反映される認識でどうぞ。戦術が嵌る、動きがよくなる、立ち回りやすい、となるので
【高く遠い場所で銀髪の少女が詠唱を唱えている】
「“我が使命、我が宿命に誓う。”」
「“我が剣は傲慢を裁き、我が光は偽りを否定する”」
「“勝利をここに。今こそ天命を果たすとき”」
【少女の手の中から十字の閃光が広がり、剣の形をとっていくそれを握る】
「――〈栄光の剣/Quis ut Deus〉」
【金色の光剣を掲げると、黄金の光が戦場に降り注ぐ……味方に幸運の加護を与える魔術だ】
【これより、あらゆる事象は冒険者の味方につく】
「くくく……ふははっ、はーっはっはっはっは――! さあ、いくぞ!〈ライフバースト〉!」
【バフを撒いた真祖吸血鬼は片方の手に赤い剣を取り出し、身体に白い燐光を纏う】
【生命力を奪って強くなる赤い剣に、存在を消費する強化魔法を纏い、体力を消費する魔砲で巨大なレーザーを撃ち込んだ】 - 118〈酸っぱいブドウ〉◆BuOGBplkzY25/09/10(水) 20:17:41
「が、合体技かぁ……爆弾なら貸せるんじゃが。たぶん違うよな」
【免疫細胞からひたすら逃げ回っている】
【後ろに放り投げるのは爆薬になるキノコの胞子を袋に詰めた爆弾。】
【ぎゅっと狐の式神にしがみついて爆発の衝撃に耐え、風になびく髪を抑えて一目散に逃げ去った】
「ひぃ~~~ッ、どこに行っても敵がいるのじゃ!!」 - 119黒曜主25/09/10(水) 20:24:48
「ほほほ、姐さんとはの
お世辞とわかってても気分は悪くないぞえ
えてして年を食ったやつほど言葉にはのせられるものじゃ」
【にやりと黒豹が笑って、流れ出す魔術文字が1枚の証文を描く】
「なんでもエザガ山の麓にある静導院はの、その昔龍の持ち物だったそうじゃ
さても期日のナヅ歴65年の10月24日、湖から現れた龍が土地を返せと言った時当時の教童が証文の忌日を指しての、これは山の向こう(65)に10回虹(24)が出たらの意味だと言ってごまかしてしもうたのよ
龍は書いてあるから仕方ないと、250年に一度しか掛からぬ虹が10回出るまで眠ることにしたそうじゃ
いかなることもそこに書いてあるなら仕方ないのう??」
【数字を並べたところに余分の意味を見つけるのは人の思考によるもの。
"数字に意味を見出す力"を増幅する魔法が特別な目を与える―――】
- 120蒼海の海拓者◆Og3hMzWLj.25/09/10(水) 20:28:25
「早速来たか!何するものぞ、幾何学紋様!」
「おれの旗に触れて、振るい堕ちろ!」
【フルカウンター、Geometric Patterns】
【星天雨は眼下に広がりし雑兵に手向けを告げる、そのペンタグラムは「死兆星のポリヘドロン」】
【乱反射する多角図形は『免疫細胞群』を搦め取り、巻き込みながら渦を巻き、押し潰して破壊の限りを尽くした】
「ハッハッハッ!海も山も、砕いて進むのがおれたち海賊だぜ!」
「征け、我が航路は覇道を歩むもの!その拳撃は未来を切り拓く!」
【打ち込まれた凄絶な拳の一撃を、海水を纏った海賊旗で薙ぎ払い、その衝撃を敵に向けて打ち返す】
【全反射、未完たる窮極】
【倍加して放たれた直進撃は覇王の行進が如く、海割り山砕く破壊の一天は、正しく『覇海』の征服者】
【眼前に広がる壁すらも割り砕く勢いで『敵』を吹き飛ばす、そこに有りしは無尽の原】
【拳聖挑みし修験の道なり】
「構わねェ、倍加しなくともそっくりそのまま跳ね返すことも可能だぜ!」
「複数積み重なった攻撃なんてのは、おれの世界の海戦じゃ当たり前に起こるからな!」
- 121黒曜主25/09/10(水) 20:35:05
忌日ではなく期日です
間違えちゃった - 122冒険者たる魔法剣士25/09/10(水) 20:35:55
「感謝する」
【刃に青の斬撃が、その身に黄金の祝福が宿り、繰り出す攻撃の威力とその精度が大きく上昇する】
「では遠慮なく、行かせてもらおうか」
【迫りくる免疫細胞群に雷の爆薬を投げつけ、弾けるように発生する蒼雷が免疫細胞群を吹き飛ばす中】
【魔法剣士は、その刃に『衝』の魔力を込めていく。剣身にルーン──魔法効果を増幅させるそれが眩い黄金色に輝き、その力を引き上げていく】
【剣も魔法も、打てる手の塞がった状態で、しかし魔法剣士は体術のみで免疫細胞群を退けていた】
【そして、時は来た。ルーンの刻まれた剣身が赤熱し、ごう、と音を立てて風が巻き起こる】
【刃への撃力の充填が、最大限度に達したのだ】
【魔法剣士は手近にいた免疫細胞の一体の足をかけて蹴り倒し、その体表に『罠』の印を仕掛ける】
「行くぞ!」
【魔法剣士が『罠』の宿った個体に両足をかけると、バチッという炸裂音と共に紫の魔力が発生。それは周囲の敵を吹き飛ばしながら、同時に魔法剣士をティード目掛けて射出する】
【魔法剣士は両の手で剣を握り締め、空中にて体を一回転させ。ティードに向かって兜割りの一閃を繰り出す】
【その様は、急降下し獲物に爪をかける猛禽が如く。剣速は『烈神速』に達し、込められた『衝』の魔力は、城塞に孔を穿つ程にもなった】
- 123蒼海の海拓者◆Og3hMzWLj.25/09/10(水) 20:49:40
「『雷切』ここに承った!」
「御旗はここに、水天よ逆巻け!この『回遊』は光を過ぎ去る『神鳴り』だ!」
「一度きりの二重奏!よォく聞けよ、巨人ども!」
【刹那、雷火が戦場に疾る】
【畏れ見よ、この『神鳴り』こそ颯の隼翼、蒼空を『神千切る』一刀の漣】
【『瞬』・『鳴』・『斬』、目を瞑る内に吹き荒ぶ一時の嵐こそ旅路の奏、閃くは果てを目指す光の導】
【『敵』穿ち斬る凱歌を謳う“弦揺”である】
- 124ムゥ◆Tp24yzWpm625/09/10(水) 20:51:57
【放っていた《復讐の魂》が唐突に巨大化し…より広範囲の免疫細胞が焼き払われそのまま巨人の皮膚を焼く】
ジェーン
『うわっとと!?なんかいつもの魔力で凄いの出た!?』
ムゥ
『…!あそこの吸血鬼さんだね!ありがとう!!』
ジェーン
『ありがとー!!』
【二人武器を掲げる】
【遅れてハカナがムゥの背に着地する】
ハカナ
『…あのでかいのの傷周りはやっぱり免疫細胞が多いですね…新しく傷を作れば…増えるでしょうね…』
- 125星織りの詩25/09/10(水) 21:00:30
「─────────そう。じゃあ、飽きたら好きにしなさい」
【第四摂理__________装填】
【土の元素精髄__________生成・配置】
【元素濃度“ 第四階梯 ”に到達】
【復元性の付与、設定空間に対して完了】
「だって、ほら。ずっとカウンターを繰り返すだけなのも“退屈”でしょう」
【杖が向けられた先の空間が、一瞬にして性質操作される】
【元素精髄に満ち充ちた空間は、絶えず始原回帰を繰り返す全自動の反射鏡と化した────空間自体が崩壊するまで、繰り返し作動するだろう】
・・ ・・
「神秘、破却」
【第一摂理__________反転】
【絶対的“軽さ”の元素精髄を、絶対的“重さ”の元素精髄に転換する】
【“火”が、三位一体の元素精髄が、魔法少女が片手に構える宝玉杖の砲身-バレル-に装填された】
【疑似的な暗黒天体、火の元素精髄を喰らい尽くし極点の“唯”に至る】
【理論としては極単純な、収束砲撃の一種】
「“第一秘儀・反転:燃焼律世_____ダストトレイル”」
【瞬音すら引き裂く幽けき光が駆け抜けた】
【派手な攻撃範囲も、魔力量も、余波も、音すらも存在しない、刹那が過ぎる頃には忘れそうな一筋の小さな輝き】
【“ 貫通 ”という単一の目的に、全てを捧げた魔法である】
- 126〈春風〉◆FZj6svE9vc25/09/10(水) 21:06:39
「よしッ!順調だ……!みんな免疫細胞なんかには負けちゃいねえッ!このまま続ければきっと──」
【 ぞ わ っ 】
「……ッ!?」
【全身の毛が逆立つような悪寒を覚え、ソニックワードが振り向く。先ほどまで向いていた方向、つまり巨人の身体がある方とは真逆──】
【──その先に、うっすらと】
・・・・・・
【もう一つの壁が見えた】
「──全員逃げろォーーーッ!!!足の速い者は動けない者に手を貸すんだッ!とにかくこの場を離れろッ!"潰される"ぞォーーーーッ!!!」
【その叫びは彼の周囲の幾人かに伝わり、事態を把握した者たちがまた急ぎ皆に伝えてゆく】
【ある者は空を駆ける戦車を広げ、近くの者に搭乗を呼びかけた。ある者は翼を広げとにかく近くの者を掴み飛び立った。ある者は走るより速いと長距離転移の準備を始めた。そしてある者たちは、その場に留まり"耐える"ことを選んだ】
「──『攻撃』が来るッ!早くここから逃げるんだァーーーーッ!!!!」
【遠方に見える"壁"──否】
・・・・
【巨人の手は、君たちを叩き潰さんと迫り来る】
※巨人が身体の表面を叩こうとしています。その場から急いで逃げる・その場でどうにかして耐える・そもそも別の場所にいたことにする……などなど、対処をお願いします
※30分後ぐらいに攻撃後の描写入れます - 127自在剣◆TVTQSYwymu.g25/09/10(水) 21:08:10
「………………」
【自在剣は更に数を膨れ上がらせる免疫細胞群とそれを産み出し続ける巨人アストルを眺め押し黙る。その数に圧倒されて?違う。巨人自体の途方も無い巨大さに今さら圧倒されて?違う。それを消し飛ばし続ける数多の強者たちに圧倒されて?違う】
「…世界だ」
【彼の目は、彼の剣は「世界」を観ていた。そこに数多の世界があった。今の彼はエノシガイオスに何となく覚えた感覚を巨人アストルに克明に観ていた】
(単身で独自の国土と生態系すら持っていたエノシガイオス…それを改めて思わせる。…桁違いの巨体と生命力、存在規模のみならず其処から数多の生命が産まれ出ずる様。…正しく一つの世界ではありませんか)
【そして共にそれに向かう数多の、それこそ彼自身より格上の者も多い強者たち】
(自分自身の超えてきた研鑽…そして今までの死闘、其れ等で確立させた自己と技。…自分という世界を確立させた人たち…)
【彼は己という世界を鍛つ世界を観ていた。己が斬り裂くべき世界を観ていた。彼の剣は、彼が定めた自己の剣は、世界を拓く剣。その状況が彼の感覚を、感性を彼という世界を深化させこの状況を見定めさせていた】
「…今は目より手を、刀を振るい動かさねば…ですね」
【それを意識してせっかくのこの状況を観察と見取り稽古に回すは良くないと切り換える】
【その流れる斬撃に併せる形で】
「『青海波』」
【本来は設置する斬撃を纏める形で擬似的にその流れる斬撃に着想を受け真似たその技を出す。津波の如く斬撃は免疫細胞たちに押し寄せ、それと同時にもう片方の武器で】
「『紙織』『散華』…お好きに使ってください」
【設置する斬撃と桜吹雪のように散らばる一つ一つが万物を切断せしめる斬撃を魔刀剣士の周辺に攻めやすく守りやすく配置する。自分ができたんだから貴方もできるでしょうと言うように】
- 128魔刀剣士◆BuOGBplkzY25/09/10(水) 21:12:26
「俺の斬撃は形状自在、注文があれば合わせるよ!」
「どういたしまして」
【頷き、春のような雰囲気で微笑む】
「こちらこそ、受け取ってくれてありがとう! 役立ててくれて嬉しいよ」
「とりあえず、君のそれには直線的な攻撃の方が合いそうだね」
「なら……一つ試したいことがあるんだが、いいかい?」
魔刀「……セツナ、こっちも併せ技でいこう」
蒼鎧「了解です!」【双剣を手にした少女が剣士の言葉に頷く】
「「“十字星(ブリランテ)”!」」
【空中で二つの斬撃同士を衝突させ、それによって“空中に固定する”。】
【固定した斬撃は間もなく解放され、十字の斬撃として再び飛ぶ】
【……それを、固定されていた間に重ねたもう一つの十字斬撃と衝突させ、また固定した】
【その作業を何度か繰り返し――大剣のような形状に集める】
魔刀「俺の剣と」
蒼鎧「わたしの剣で!」
【それぞれが重ね合った二つの剣が、海賊の元へ飛んでいく】
魔刀「……これを更に増幅してもらえないか!」
蒼鎧「おねがいしまーす!」
合わせ鏡か万華鏡みたく乱反射させることがもし可能なら、
重なることで強くなる斬撃を衝突させあってなんやかんやで爆発的な強化みたいなことができないでしょうか!
そこまでいかなくても二本分がドッキングしてさらにカウンターで増幅みたいな形で
- 129蒼海の海拓者◆Og3hMzWLj.25/09/10(水) 21:13:58
- 130対神拳闘士25/09/10(水) 21:16:19
- 131蒼海の海拓者◆Og3hMzWLj.25/09/10(水) 21:18:27
おっとぉ!滑り込みで追加ァ!
マトケンさんのは今回の攻撃を凌ぐのに使わせてもらいますぜ!討伐描写が入らなくてすまぬ〜! - 132ソルト・ドンタコス◆UwIgwzgB6.25/09/10(水) 21:19:06
「バフ、助かるぜ!!!ありがとう…!!!」【図形に蒼き斬撃が、全身に祝福の雨が宿り、攻撃力と命中率が超強化された!】
「借りるぜ……オマエの力ッ!!!
"STUDY UP...ALGEBRA!!!"【虚空に伸ばした左手に掴むは、その胸に嵌る純白の円筒とは対になる──漆黒の円筒】
《幾何-GEOMETRY-》、《代数学-ALGEBRA-》────合体!!!」【胸の紋章を長押しすると白き円筒として抜かれ、白と黒の円筒がひとりでに両手甲に刺さる】
「〜〜〜♪DUAL UNITS!!!!!!!
READY STUDY FOR...GEOMETRY & ALGEBRA!!!!!!!」【白き図形と黒の3次元軸と無数の数字が少年の全身に纏い付き、無機質な鎧を形成する】
「STUDY─────START!!!!!!!」【片目が金から漆黒に染まり、】
「おぉぉぉぉ……そっちの魔術か!?スゲェぜ────ありがとなー!!!」【巻き取り乱反射し渦を巻くその光景に見惚れつつ、お礼を図形で反射させ遠くまで返した】
「数字の意味…!!!おお───よく"見える"ッッッ!!!ありがとうございます、姐さんッッッ!!!」【向こうの彼女も、不可能を可能にする人だった…と懐かしみつつ、大魔術師であろう黒豹にお辞儀をする美少年】
【その片目は、金色から漆黒へと変わっていた】
「《生命列増殖斬-フィボナッチ─────」
"GEOMETRY, ALGEBRA GRADUATED CEREMONY!!!!!!!"【胸の中央に生えた陰陽のような紋章を叩くと、背後に渦を巻く巨大な数列が現れる】
「───見えた───ッッッ!!!」【それは、自らで規則性をゼロから探すことを代償に強化される技─────】
「スラァァァァァッッッッッシュ!!!!!!」【純白と黄金、漆黒………そして、導き出された"他属性の"生命の緑の輝きを──奇しくも、彼の時間軸では再び邂逅した想い人の属性を──載せた、増殖し巨大化し膨れ上がる螺旋が刺突される!!!】
「分かった─《ディメンション・ポータル》ッッッ!!!」【迫りくる攻撃の範囲外へと繋ぐ、空間同士を繋げるタイプのポータルである!!!】
「使いたい者はこれを使ってくれ─!」【少年の額に脂汗が浮く。かなり消耗しているようだ】
- 133ムゥ◆Tp24yzWpm625/09/10(水) 21:20:50
ムゥ
『流石に煩わしいと思われたかな…』
【ジェーンとはハカナを外套の中に入ってもらい、重力魔法で斜め上に飛ぶ様に墜ちていく】
【逃げている冒険者の姿が目に入れば、外套の中に居る二人が縄や鎖を投げ飛ばし、掴むように声をかけて掴んだ者はそのまま凄まじい勢いで引っ張られ、ムゥの外套の中にしまわれる】
- 134星織りの詩25/09/10(水) 21:28:58
「あら」
【ふわり、ふわりと空に浮かびながら魔法少女が空の彼方より迫る“壁”を──────"空を撫でる"とすら伝えられる、"巨人の手"を視界に収める】
【遠くからでも猛烈な勢い、遠近法を加味したなら音の一つや二つは容易く超えるだろう神速の打撃】
「…………ふふっ、続きが楽しみね」
【元素精髄、生成_____火・水】
【第六摂理__________装填】
【拡散した“ 存在 ”の要素が、千里万里と離れた超巨大質量攻撃の範囲外に再出現する】
【自己を分解してからの再構築を果たしながら、杖に腰かける魔法少女は次なる巨人の挙動を楽しげに注視した】
- 135ソルト・ドンタコス◆UwIgwzgB6.25/09/10(水) 21:31:01
- 136二次元好きの匿名さん25/09/10(水) 21:32:15
このレスは削除されています
- 137〈酸っぱいブドウ〉◆BuOGBplkzY25/09/10(水) 21:32:50
「おぁっ、ありがとうなのじゃ――……!」
【あわや追いつかれるというところで助けの手が入り、かろうじて生き残る】
「……――ふぎゃ!」
【免疫細胞の攻撃を避けようとした勢いが余って式神から落馬、】
【ごろごろと転がって白い壁に顔を打った】
「ふへ………?」
【白い壁をぼうっと見上げると、ようやっと自分が巨人の脚近くまで来てしまっていたことを理解する】
「あわっ、あわわわ……!」
【ぺたんと手をついて座りながら、あわてて近くに味方や免疫細胞がいないかときょろきょろと周囲を見回すと、】
【ばっちりと背後から迫るもう一つの壁と目が合う。はて、あの壁はなんだろう。もう片方の脚も、うんと離れた場所にある筈……】
「ヒェッ」
【数瞬遅れて虫の如く叩き潰されそうになっていると気づき、慌てて手足を動かす】
【しゃかしゃかと立つ間も惜しんで這う這うの体で逃げ出し、追いついてきた力車をひしっと掴んで必死に背中に這い上がる】
【走る式神に振り回されながらなんとか背中に上がると同時に、騎乗式神の全力疾走で離脱する】
「ぴっ、ぴぃいいいゃああああぁあぁあ~~~~~――――!!!」
【半泣きで絶叫し、力車の背中で身を伏せるようにしがみつきながら振り向きもせずに逃げだした】
(※いえいえ! むしろ本体相手で使う形に役立ててもらえるとか恐縮するくらいでさぁ……!)
- 138冒険者たる魔法剣士25/09/10(水) 21:33:29
「奴め、漸くこちらを認識したらしいな」
【冷や汗一筋かきつつも、魔法剣士は不敵に笑う】
「他の者に手を貸せないのは残念だが……
それについては適した者達が多くいるようだ。すまないが、我が身のことに専念させてもらうぞ」
【魔法剣士は駆け出し、小さな硝子の笛を吹く。幽かな青白い光と共に、魔法剣士に並走する馬が現れた】
【その鞍と手綱のついた馬は、小ぶりながらも鹿の角のようなものを持っており、霊馬の類であることが見て取れる】
「急に喚び出してすまんな、『ラルフ』
全速前進だ!あの"迫りくる壁"の外に逃げてくれ!」
【魔法剣士は霊馬ラルフに飛び乗ると、その手綱を握る。霊馬ラルフは一声嘶き、疾風の速度で駆け出した】 - 139邪竜狩りの英雄譚◆TVTQSYwymu.g25/09/10(水) 21:35:21
【其れを見遣り凄絶に笑う】
「ようやく我らを見留めたな?…そしてせっかくだ験しと行くぞ。───支配領域展開『永遠し遥けし夕火の刻』」
【それは互いを蜂蜜を焦がしたかのような黄金の粘滑な光が包み縛る。互いの必殺の間合いで。生前怪物と化したボルパが得た、ボルパの領域。真っ向勝負で完膚なきまでに雌雄を決する領域。それを人間に戻り死亡したはずのボルパはその生前の一回で当然のように会得して使用した。だが】
「この空間そのもの、そして貴様の存在規模…薄き濡れ紙を突くようなものであろうな?だがその濡れ紙を破る間のみで回避の猶予を些か増やすには十二分よ。さあ逃げろ!」
【あっさりと破れ解ける。だがその僅かとさえ言えるかどうかで結果が変わる者もこのレベルならいる…のかもしれない。機動力に欠ける者は領域に巻き込み解除時に出現座標をずらす事で退けてボルパ自身も回避機動へ移る】
「見たな?お前に見せるのは二度目だが改めてその目に脳裡に刻み糧にするがよい!」
- 140蒼海の海拓者◆Og3hMzWLj.25/09/10(水) 21:37:32
「おっ、痺れを切らしてこっちに目を向けたか!」
「ハッハッハッ!こんだけデカいってなると、むしろワクワクが止まらねェ!」
「けど……こっちにも“援軍”が来たな!」
【背後から振り抜かれた『双剣』の撃を視認すると、身を翻しながら斬撃に向けて旗を仕向ける】
【返しの刀、二度閃く共鳴の刃】
【海賊が薙ぎ払うクロス・ブレイド、それは迫り来る両壁に剣戟を加えながら弾き返す】
【たった数秒の一幕、されど強者たちには余暇とも言える時間を作り出し、その勢いを相殺して海賊は新たな航路を駆け巡る】
【壁外にて、海面が広がる宙へ幻影の船を漕ぎ出す】
【類稀なる大敵の登場に海賊は快活に笑う】
「なあアストル、そろそろオマエ自身がおれたちと戦うのも良いんじゃないか?“目覚め”の時間もそろそろだぜ!」
「おれもオマエと真正面から戦いたくて、さっきから身体がウズウズしてるんだからよ!」
【宣戦布告、あるいは更なる暴嵐を望み、この戦場に混沌を欲するか】
【然し、それもまた常】
【海賊とは、海拓者とは、常に混沌の海の中で航海をする者なのだから】
- 141対神拳闘士25/09/10(水) 21:37:32
- 142天雫弓25/09/10(水) 21:37:48
「……なるほど、あのメンエキサイボウとやらも攻撃ではなかったのか」
【ようやっと振るわれた刃に黒曜の青年は独りごちる】
【なんせ免疫細胞という語の意味を知らなかったので、てっきり巨人が攻撃に来たものかと勘違いしていたのだ】
「とはいえ、早い所逃げないとマズイな。さすがにあれほどの質量で押されてはオレとてどうしようもない。───アミット!」
【呼ばう声と同時に現れたのは金銀装飾がなされた場所、それと輝かんばかりの栗毛の馬】
【ひらりと馬車に飛び乗ると同時、青年は手綱を握りしめた】
「頼むぞ、駆け抜けてくれ!」
「ヒヒーン!」
【青年の言葉に馬は任せろとばかりにいななき、腕から逃れるために戦場を駆け抜け始めた】
「おっと……」
【と、いうところで少女の姿を見咎める】
「娘、無事か?!よければオレの馬車に乗るといい!」
- 143冒険者たる魔法剣士25/09/10(水) 21:39:51
- 144星織りの詩25/09/10(水) 21:42:35
「だって、コレでは無礼でしょう?言語翻訳の設定が難しいの。天陸間なら共通魔力言語があったのだけれど」
【星天世界─────惑星と宙の境目、魔法少女が統べる二十七と一の天上大陸が織り成す世界では、言語とは魔力の波長に他ならなかった】
【意図とは直接的-ダイレクト-に伝達される要素であって、全ての意図と感情が明らかになるからこそ「礼儀」という文化が成立しなかった世界】
【そんな「誤解」が絶対に発生しない世界から来訪した世界最新の魔法少女は、やはりコミュニュケーションに難がある仕様であった】
「今、物凄くワクワクしているの。"冒険"ってこういうものよね?認識の齟齬はないかしら?」
【一】【十】【百】【千】【万】
【矢継ぎ早に魔法陣が展開される。"単独"では絶対に勝てない敵を、絶望的逆境を前にして、魔法少女が胸を高鳴らせる】
「──────────やはり、あの"巨人"も拳を握るのかしら?私の世界では大概の巨人が物理職に就いていたけど」
- 145黒曜主25/09/10(水) 21:43:26
- 146〈春風〉◆FZj6svE9vc25/09/10(水) 21:45:10
「うおおぉおああァ〜〜〜〜ッ!!!」
【巨人の手のひらが、身体へと叩きつけられる。"空を撫でる"と称されたその規模であれば、手のひらだけと言えど大地が降ったかの如き衝撃を生む。たとえそのものに潰されずとも、周辺にはこれまでの身じろぎとは比べようもない暴風が吹き荒れた】
【そこに巻かれた者たちのうち幾つかの影が消える。逃げ遅れ、果てたのだろう。あるいは逃げ遅れた者たちもいるのだろうか?】
「──くおぉっ……!み、みんな生きてるか……!?」
【ソニックワードもまた浅からぬ傷を負い、倒れ伏す。幸いにも、立てぬ身であれ"浮いた"状態は維持されるらしい】
「こ、この感覚……!『敵意』は依然感じないッ!や、奴め……まだ、俺たちのことを認識しちゃあいないのか……!?だがあれは明らかな『攻撃』ッ!俺たちを大雑把に狙った『攻撃』としか思えない……!……ハッ!あれは……そっ、そうか……!」
【辻プリーストの治癒を受け立ち上がりつつ、思考を巡らせる。如何なる状況でもそれを把握し、まとめようとするのが彼の性分だ】
「奴はまだ俺たち個々の存在は認識しちゃいない……が!奴め、とうとう『自分の不調』には気づいたんだッ!免疫細胞が活発に活動ッ!つまりそれは俺たちで言えば『発熱』なんかの症状を伴うはずッ!それに肌への損傷もだんだんと激しくなっていく……!奴はそれを不快に感じたッ!だから患部に『手を添えた』んだ……俺たちが痛む傷をそうするようにッ!あるいは『何かがある』と気づき始めたかッ!何が起こっているのか把握しようとしているのかッ!」
【その考察は、つまりこれから攻撃に対する『反撃』を受ける可能性があるということを示す。しかしその一方で──】
「──へッ!つまり少しずつだがよォーッ、俺たちの攻撃が『効いてる』ってぇーことじゃあねーかァ〜〜〜ッ!このまま、いやこれまで以上に攻撃を続ければッ!奴の身体はきっとただじゃあすまねぇーぜッ!!!」
※以降、巨人が『攻撃されている部分』を手で叩くようになります。広範囲への質量攻撃ですが、回避は可能です。
※また、ソニックワードはまだ気づいていませんが免疫細胞が先ほどまでよりも強くなりつつあります。全体的に大きく硬くなり、あとなんかビームとかも撃つようになりました - 147〈酸っぱいブドウ〉◆BuOGBplkzY25/09/10(水) 21:47:48
「あ、ありがとうなのじゃー!」
【四尾の力車は移動用式神。とはいえ、速力よりも登攀力などに長けた身軽さが売りの式神だ。】
【しかもそれすら小柄で体重の軽い少女を載せる程度を想定したもの】
【ぶっちゃけこの範囲から逃げるには絶対に間に合わない気がしていた!!】
【式神が馬車の方へぴょーんと飛び跳ね、式神の毛皮をクッションに跳ねると尻尾に捕まれて馬車に積み込まれる】
【力車はだんだんと後ろに引き離されていき、遠くでぷちっと掌に当たって煙と散った】
「ふ、ふひぃ~~……死ぬかと思ったわ! 寿命が縮むのじゃあ……」
「あっ、改めてありがとうなのじゃ! 危ないところじゃった……ひい」【弾け飛んだ式神を見て息を呑んだ】
「ありがとうなのじゃ! う、うむ……まだちょっと心臓がバクバク言ってるのじゃ……!」
【小動物みたいな鼓動の速さになっている】
「お、おお落ち着く魔法があるなら、あありがたいのぅ……」【せめてもう少し落ち着いて喋ってね】
- 148ムゥ◆Tp24yzWpm625/09/10(水) 21:51:31
【高所に移動し、移動しながら巨人の周りを旋回する】
ムゥ
『…ここまで飛べば普通は障害物は無いんだけどなぁ……』
ジェーン
『おヘソあたりかな…』
【ムゥの背中の上にジェーンがひょっこっと乗っかると、翼のある免疫細胞を魔法や外套にしまった収容物で撃墜していく】
【助けた冒険者達も外套の中でハカナに説明を受けながら外套の中から巨人や、下にいる槍を持った免疫細胞や、巨人の肌を這う免疫細胞を矢や魔法で攻撃していく】 - 149ソルト・ドンタコス◆UwIgwzgB6.25/09/10(水) 21:52:31
「こちらこそッ!あんたみたいな英雄に使ってもらえるなんて光栄だぜ…!!!」
【快活な笑みを向ける美少年】
「こっちだぜ────こっちに抜け道がある…!!!」
【反発する面で少女の左右と足元を覆い、防御の足し、そして疾走の助けにしようとする】
「ありがとうございます──姐さんッ!」
【ポータルの外でビシリとお辞儀をした】
「ぐッッッ────」
【図形や数列を飛ばしたりしていると、免疫細胞のビームが肩口をかする】
「相手も本気出してきたな……上等ッッッ!!!」
"""GEOMETRY GRADUATED CEREMONY!!!!!!!"""
【面で光線を反射し、辺や点で叩き斬り抉り飛ばす。攻撃をも利用し、音をも優に超す一層の速さで殲滅していく】
- 150天雫弓25/09/10(水) 21:53:49
- 151〈春風〉◆FZj6svE9vc25/09/10(水) 21:55:15
ちょっとこの後離席するのですが、概ね23:30〜24:00までの間に戻ってきてもう一つ描写を置きます。そこから明日の夕方ごろまではまた自由描写の時間とし、明日20:00ごろからクライマックス、最後の戦闘描写タイミングに入ろうと思います
- 152対神拳闘士25/09/10(水) 21:57:39
了解ですです
- 153冒険者たる魔法剣士25/09/10(水) 22:01:59
- 154〈酸っぱいブドウ〉◆BuOGBplkzY25/09/10(水) 22:11:13
「助かるのじゃ! おお、ここを通るのじゃな?!」
【免疫細胞の群れに挟まれ囲まれかけていたところ、道案内を受けてすり抜けるように離脱する】
【力車が面を足場に一世一代の大加速……速度に優る馬車に追いつくべく、細胞群の壁を越えた大ジャンプを敢行する!】
そして>>147に続く。ヨシ、最初のジャンプに説明がついた!
「凄く落ち着いた^^」【スッキリ】
【うわあいきなり落ち着くな!】
「ありがとうなのじゃ! ふはは、頭がクリアになるのじゃ~~!」
「今なら何でもできそうな気分じゃのう……!!」
【効きすぎた説もありますが、まあこのくらいがちょうどいいでしょう。普段がビビりすぎなので】
【それに、これ……】
「ま、これで調子乗って攻撃に参加したらすぐ死ぬじゃろうけどな!! はっはっはー!」
【背中に太陽を幻視するほど明るくどうどうと胸を張る。】
【自信がついても自信満々にネガティブになるだけなのでまあ死にに行ったりはしないでしょう】
- 155星織りの詩25/09/10(水) 22:11:25
「そう、なのね???」
【“五元の魔法少女”は、少しだけ困った】
【『敵意』という概念には疎いのだ。天陸を巡る旅は多種多様な世界を魅せてくれたけれど、魔法少女同士は常に戦う宿命であった】
【なので、戦う時に相手が懐く感情は尽く多種多様千差万別だと思っていたのだ】
【嘘ではないと思うが、彼の言葉を裏付ける様な何かを差し出すのは難しかった】
「─────まあ、いいわ。今はそれよりも先に、目の前の難題に挑戦しないと損ね」
【宝玉杖を、再び湧き出す免疫細胞群に向ける】
【万の魔法陣から、秒間で十つの魔力砲撃が未だに確固たる"敵"を認識していない巨人の地表に一方的に降り注いだ】
「あら、劇的な変容ね。鍛えたのかしら?」
【そして、一国を焼き尽くす炎が受け止められる】
【物質分解作用が付随する高破壊力の魔力砲撃を真正面から受け止めて、未だに原型を残す有翼の竜】
【硬い】
【余計な修飾は不要、卓越した物理的硬度が副次的に概念防御を獲得している】
【乱雑な砲撃の雨だけでは勝てない、と最新の魔法少女は直感した】
【もっと純粋な、より高次の破壊力が必要だった】
「焼き潰してあげるわ」
【第七摂理__________造形】
【星の蒼色を宿した大鎌の柄を両手で掴んで、漸く彼女は地表に降り立った】
【魔法少女が砲撃する絵面は見栄えが良いが、それはそれとして身の丈に合わない巨大な武器を振るう姿もまた良いものである】
- 156蒼海の海拓者◆Og3hMzWLj.25/09/10(水) 22:17:44
「ハハッ、ってことはいよいよご対面だな!楽しくなってきやがった!」
【頭上に再び迫ってきた巨人の手を、今度は否応なしに本気で跳ね返す】
【弾かれた手に邪魔されぬ内に、ティードは目下の傷に群がる『免疫細胞』の強化個体たちを、一気に海賊旗剣で葬り去る】
【大きく硬く、そして強くなればなるほどティードにとって、ティードの能力にとって都合が良い】
【先程、仲間たちより受け取った攻撃のように『強ければ強いほど』、弾き返す衝撃の威力も更に増加していくのだから】
「さあさあ!祭りはまだまだこっからだ!」
「ようやく派手な動きを見せたんだ、こっから更に激しい波を見せてくれなきゃ海賊は飽きちまうぜ!」
【寝覚めの悪い巨人の目を覚まさせるように、自由な海賊は海嘯と共に壁々を駆ける】
【浅く刻まれた傷口を群がって襲いかかる『免疫細胞群』ごと押し流し、その壁へ潮流を塗りたくる】
【眼前に立ち塞がる『肉体』に染み渡るのは闘志か、それとも単なる痛みなのか】
【否、結果はどちらでもいい】
【全ては目覚めの時を待ち侘びてのこと、何故なら眼前の“宝”から逃げ仰る海賊など、世界のどこにも居ないのだから】
「ああ、そうだ!おれも『冒険者』から教えてもらった冒険ってヤツは正にこれだ!」
「ハッハッハッ!楽しくなってきたぜ、もうすぐアイツと正面からやり合えるぞ!」
- 157冒険者たる魔法剣士25/09/10(水) 22:24:11
「ほう、それはそれは
我々のここまでの積み重ねは、確実に奴に傷を与えているというわけか」
【魔法剣士は、そう言ってにやりと笑う】
「『血が出るなら殺せる』──うむ、蓋し名言だな」
【如何なる困難にも立ち向かい、暗闇の荒野に道を拓かんとする。それはまさに、《冒険者》の眼差し】
【例えどれ程強大な相手であろうと、勝利の芽が那由多の彼方にしかないとしても】
【攻撃が当てられる限り、敵は必ず殺せるのだ】
- 158魔刀剣士◆BuOGBplkzY25/09/10(水) 22:25:44
「おや、とうとう“かゆく”なってきたかな?」
【免疫細胞が反応したように、少なくともここに細菌がいると気づいてきたのだろう】
「空を撫でる……だったかな。ははっ、まだ“撫でる”くらいの感覚かもね」
【薄く微笑み、鋭く目を細める】
【走りながらも刀を構え】
「………少しばかり、挑戦してみたくなったよ」
『おい、何をするつもりだ?!』
「スピカ、相棒! いくよ……!」
『まったく……仕方ない主だ、死んでも知らんぞ!』
【懐から銀鳥を飛ばして鋼刃の竜に変化させ、大きくジャンプして背中に跳び乗る】
【鋼竜は翼を爆発でブーストして加速。空を高速で飛行し――】
「――“十涙纏滴”」
【剣士がそれに合わせて神剣を振るい、空中に蒼く巨大な五芒星の形状の斬撃を刻む。】
【空中で巨大な波紋の膜に変化したそれは、巨人の掌のごく一部に触れるとその攻撃に“流れる斬撃”の性質を纏わせる】
【攻撃に纏わせ、衝撃が砕けて水のように流れる波に変換される性質を与える付与斬撃。】
【掌に当たった者も波状の力で押し流されるが、水が指から落ちるように自然と掌から零れて範囲外へと排出されていく】
【それを置いたら更にブーストを加速して直線加速で駆け抜ける。】
【耐えることを選んだ味方のために衝撃を少しでも軽減するように保護を置き、】
【逃げ遅れそうな味方も飛び回るついでに糸状の斬撃を結んで拾っていった】
※範囲を保護する防御技。相手の攻撃に付与し、衝撃を水のように砕かせます
※無効化ではなく部分的に付与して軽減というイメージ。全域覆えるわけもなし、これで完全無効になるとも思えん
- 159ムゥ◆Tp24yzWpm625/09/10(水) 22:35:11
【免疫細胞も遠距離攻撃を始め、光線の嵐をを190cmのムゥが縫う様に避けていく】
ムゥ
『本当に出たら目だね』
ハカナ
『強度も上がっているようですし………このままだと対処も難しいのがでてきそうですね…』
ジェーン
『魂霊術なら通じるのがまだありがたいね…!』
【強度の高い免疫細胞を《復讐の魂》で焼き殺しながら巨人の古傷にも白い炎を放ち続ける…】
【…最初に焼いた脚の部分が黒く壊死している…炎はまだジリジリとゆっくりゆっくり巨人の脚を焼いている……】 - 160重引力◆rhypYXLdwI25/09/10(水) 22:40:09
「威力が倍となる衝撃反射、剣技や火流や念動力など多彩な技、物理法則を超越した図形、拳の残像によって構成されたドーム」
「誰も彼もが全員途轍もなく凄い一撃を繰り出していてロマン心が荒ぶってしまう!!!」
「こりゃ俺も合体技して貰いに行かなきゃ・・・!?」
【戦友達の攻撃にテンションを上げていたが、背後から壁が迫るのを察した瞬間に攻撃を中断】
【超重力による空中移動を全力駆使する事で攻撃範囲外への退避をギリギリ成功させた】
【そのまま暴風で吹き飛ばされたものの異能リソースの大半を使った過重力バリアで凌ぎ切り、ソニックワードの説明を聞く】
「サイズ差からして俺達の存在に気付くのは無理ゲーだとしても、巨人基準では大雑把でも、あの質量攻撃はヤバい!?」
「けど漸く、ダメージが通ってるのを認識出来た。これは大きな一歩だね」
「それでは警戒レベルをより上げながら先程と同じ攻撃を始めよう・・・早く血管ラインまで届かないかな」
【極大引力光線で皮膚を削り3種の災害で免疫細胞を撃破】
【前と変わらない戦法を行ったものの少し苦戦していた】
「うわっ!細胞がビーム撃ち込んできやがった!!然も前より大きく固くなっているのか撃破速度が遅くなってるし」
「引力光線用リソース幾つか防御及び迎撃用に回さないと・・・」
【ダメージ量が減る事にに内心舌打ちしつつも、ビーム対策として過重力バリアを貼り】
【付近の空間を歪ませる程の存在感を放つ紫球、重力弾を数秒おきに百数発射出して免疫細胞の撃破速度を上げる】
- 161ソルト・ドンタコス◆UwIgwzgB6.25/09/10(水) 22:47:23
了解しました!!!
「ふぃ〜……これは、飲み時だな…"これ"の…!!!」
【汗を拭い、取り出したのは白黒紫透明のモヤが入った丸型フラスコ瓶を二つ。"怪異回復増強ポーションN.E.O."…怪異の概念的を含む負傷などを回復、万全な状態だと増強するそれを一気に二瓶飲み干す】
"HUMANIZE:LIBERTY & FREEDOM !!!!!!!"
【怪異…というよりは精霊に近い《擬人》。魂を概念と一体化してなるその存在へと、自身を"回帰させる"。】
【美少年の全身は、服ごと純白の発光体へと変化した】
【"ヒト"の概念なため、概念的に神や天使や悪魔や妖怪、精霊などの上位存在には"1人では"勝てなくなる諸刃の剣である……が、裏を返せば加護をよく通すことになる】
「"点-ポイント-"!
【視界内の免疫細胞と、それが放つ光線の座標が固定され】
"線-ライン- "!!
【免疫細胞の首や胴体、光線自体に線が引かれ】
"面-サーフェス-"!!!
【反発する面がそこを含んで発現し、バラバラに分割して屠り】
もういっちょ────"立体--ソリッド"!!!」
【バグンッ!とそれらを突き破るように実体化した無数の立体が飛び回り、面では光線を跳ね返し角では増していく硬度をも貫き圧する回転攻撃を見舞う】
「おお……本当に強化されてる…スゲェぜ、あの女神様…!!!」
【耐久か発現の限界になったものは壊されるが、その都度補充していきつつ……未来からやってきた美少年は、空になったポーションの瓶を握りしめた】
「どういたしましてだぜ──ッ!!!」
【爽やかな笑みを向ける、白髪で金黒オッドアイ美少年】
- 162自在剣◆TVTQSYwymu.g25/09/10(水) 22:48:02
- 163星織りの詩25/09/10(水) 22:50:37
【有翼の蛇竜、“壊滅”を期して殺到した極天の流星雨を耐え凌いだ免疫細胞に肉薄する】
【トンッ__________軽やかに響く靴音、次の瞬間には背後で大鎌を振り翳している】
【有翼の蛇竜が振り向く。超常の反応速度、質量と硬度だけでなく総合的な性能が向上している】
【一都市にも匹敵する巨躯、秘めた力は天変地異を執行可能な階梯】
【一秒を寸刻みにして相対する。立ち塞がる免疫の一端が先動した】
【 】
【轟ッッッッッ!!!!!!!!!!!!!】
「漸く少しは闘い、"らしく"なってきたわね」
【村々を呑み込める様な巨怪が、一撃で大地に叩き臥せられる】
【絶対切断の斬撃、或いは終極の拳技と比べて不様にも程がある軌道と技量】
【だとしても、振るわれるのは元素精髄の具現】
【凝固した“火”と“土”の《元素武装》とは、煮詰められた“破壊”の概念である】
「まだまだ、肉に到達するのは遠そうだけど」
【一】【十】【百】【千】【万】【十万】【百万】【千万】【───────免疫細胞、その群勢】
【空が紅蓮に染まる。乱立する光の柱は一つ一つが逸脱の魔力砲撃】
【免疫細胞が跳梁跋扈する。大地が震動する、大気が掻き混ぜられる、咆哮が耳を劈く】
「退きなさい。《空》は、私の縄張りよ」 - 164魔刀剣士◆BuOGBplkzY25/09/10(水) 23:05:26
「おや……ありがとう! これなら……うん、いけるね。もう一個置いてから撤退しようかな」
【軽く神剣を振って手ごたえを確かめつつ、鋼竜の上で背後に振り返る】
【背後に斬撃を飛ばし、糸のように伸ばして空中に斬撃を張り巡らせる】
【万物切断の能力を利用して斬るのは“空間”。厳密には、空間に斬撃を刻み込んで固定する形で設置する】
【普通に空中に置くだけでは、あの質量に単に押されるだけで終わるだろう。】
【ただの斬撃の固定するでは、あの衝撃で千々に引き裂かれて消えるだろう。】
【だが、空間に不壊の斬撃を固定すれば?】
【――止められる、とは断言し難い。】
【しかし、最低限でも自分の力で掌を裂かせる痛痒は与えられるだろう】
【小さな人間の力では小さなダメージしか与えられない。】
【……だが、巨人自身の力なら。同じ小さな傷でも、より深くまで刻まれるだろう】
- 165対神拳闘士25/09/10(水) 23:25:18
「…………ん?」
【膝を屈伸させ重心を下げる事で暴風に耐える。正確には耐久を“兼ねた”動作により貫くに至らず駆け抜けた閃光の終端を見届ける】
「それは知らん技だな?」
【─────振り返る。成程、正に体躯を含めて強靭に強大に変化しつつある】
【量も兼ねて質も補完しつつあるのは非常に脅威だ。囲まれれば己と言えど遅れを取りかねない。即ち】
「─────感謝するぞ!!巨神よ!!」
【間違いなく、高みへ至る階段となる】
【体勢を前に落とし体躯を捻る。巨兵の貫手を正面から肩の上に受け流すと共にこつん、と肩を上げ前腕の骨を折る】
【即座に持ち主の顔面へと折れ腕を殴り返し、刺殺した免疫を押し退け迫る軍勢-レギオン-らに腕を伸ばす】
「────《“シャワー”》」
【最早霧や水飛沫の量に至る無数の拳制-ジャブ-が浴びせられた】
【威力は無いが尖っている。中指を上げ面積を釘の如く絞る事で、出力は無くとも致命打に至るその拳の釘打機の前に死体が築かれる】
【スウェー・ウィービング・ヘッドスリップ】
【一般的な技のみで閃光を避ける。避ける避ける避ける避ける。実体を疑う程に当たらない其れに近接を挑もうと迫る勇気ある者達に敬意を】
【そして敗北を。
拳撃の壁がドーム状に膨張する。最早残像と分身しか視えない其れに触れた物は何であれ、光であれ、大気諸共存在が弾き飛び潰えた】
「ハッハッハ!頑張ろうぞ! とは言えさては…あの者も《阿頼耶識》会得済みか」
【ぼそりと呟く。心臓音の速さから謎の勘違いをしていた】
- 166自在剣◆TVTQSYwymu.g25/09/10(水) 23:34:14
【強力になりビームを放つようになった免疫細胞。だが】
【カシャンッ】
「僥倖…ですね、喰らわせて貰いましょう」
【彼が出したのは空気のように軽くしかし鋭い黒曜の太刀『混竜絆刀「珱」』。それは無数のエンシェントドラゴンを始めとする竜種の素材で造られた太刀。それにより、ビームなどのエネルギーを吸収する。暴食龍の力が貪り、強欲龍の力が搾取し、水晶竜の力が侵食し、炭鉱竜の力がそれを安定化させ、絆竜の力がそれを調律していく。そして】
「…こちらの刃が増えていくだけです」
【クッキードラゴンの力で殖やされる。あっという間に莫大なエネルギーと生命力を免疫細胞から吸収して打刀サイズの分体を殖やしていた。巨人本体の単純物理極大質量攻撃ならいざ知らず、免疫細胞による攻撃は彼のリソースと手数を膨れ上がらせる結果となった】
【カシャンッ】
【更に。片手の武器を『宵星の顕「黄昏」』から邪神の太刀『光亡』に切り換えて極力それで細胞たちの首を撥ねてトドメを刺す。それが意味する所は】
「…兵力も此方が頂くとしましょう。癌細胞の如く喰らい蝕ませて貰います」
【倒した存在を暫く自身の手駒に変える『屍傀儡』。それに『混竜絆刀「珱」』の分体を装備させる。即ち。天地を断つ攻撃力とエネルギー吸収能力を持ったエンシェントドラゴン素材製の武器を装備した乗っ取られた軍勢である。戦闘が続き細胞が差し向けられる限りそれは増え続けるであろう】
- 167〈春風〉◆FZj6svE9vc25/09/10(水) 23:37:46
これから二つに分けて(行数の問題)描写を投下しますー
そしてそこから明日の夕方までは終盤戦ということで、さらに攻勢が増した状況での描写をお願いいたしまする - 168〈春風〉◆FZj6svE9vc25/09/10(水) 23:44:18
【巨人の手のひらが打ち付けられるようになってから、しばらく。幾度か同様の攻撃を躱しながら免疫細胞群と戦ううち、多くの者が気づくだろう】
【──免疫細胞たちが徐々に手強く、そして"賢く"なっていると】
【そして──突如として、君たちに凄まじい"敵意"が向けられる。あるいは軍勢を相手にしているかのような。あるいは大衆に敵視されたかのような……膨大なまでの、敵意。それが君たちの全身を刺すように襲う。気の弱い者であればこれだけで失神しかねないほどの重圧。しかきそれに耐え切った者、あるいは意にも介さぬほど強き者であればいずれ気づくだろう】
【"これは、一つの敵意である"と】
「なっ……なんだぁっ!?」
【ある者が声を上げる。領域内のおそらく全域、巨人に敵対する者が存在する各所にてほぼ同時にそれは起こる】
【──巨人の肌が、見るからに隆起する。明らかに異様な反応。これまでの免疫細胞群などとは比べ物にならぬほどの広範囲……いや、"大きさ"のモノ。そう、それは例えるなら細胞に対して──"組織"。あるいは小ぶりな"器官"とすら言えるだろう】
【推定にして、およそ数百メートル。君たちの体躯からすれば見上げるほどの体躯であり、しかし巨人にしてみれば矮小な突起ほど。それほどの大きさの"上半身"が立ち上がり、そして】
「なっ、あっ……!あれを見ろォーーーッ!」
【"君たちを、睨みつける"。】
【そう。それには顔があった。目があり、口があった。そして何よりも"表情"があった】
【それは怒りに燃えていた。嫌悪に歪んでいた。それは、君たちを明らかに認識し、敵視している──そして、徐に腕を持ち上げ】
「な……何かマズいッ!防御だッ!身を守れぇーーーッ!!!」
【──振り下ろす。瞬間、巻き起こるは空間が裂かれるのではないかと錯覚するほどの"衝撃波"。明確に攻撃の意図を持ち、始めて"君たちを狙った意思により"行われた攻撃。それは免疫細胞たちの攻勢など遥かに凌駕する暴威として、君たちを襲う──!】 - 169〈春風〉◆FZj6svE9vc25/09/10(水) 23:52:43
「うおおぉぉぉ〜〜〜ッ!!!」
「ばっ……馬鹿な!マモーテのおっさぁーーーんッ!!!」
【一人の男の命を賭した献身によりどうにか難を逃れたソニックワード。しかし彼の震える両脚が、もはやここからの舞台にそぐわぬ身であることを如実に表している】
「こっ……これほどとはッ!奴は、奴はついに俺たちを『認識』したッ!しかしこれほどまでにスケールの違う相手、奴はむしろ巨大であるが故に俺たちを捉えられないッ!だが、奴はそれを──"意識を分けた極小の分身体"を作り出すことで克服したッ!!!」
【巨人・分身体は尚も君たちを睨みつけ、次なる攻撃に移ろうとしている。どうやら次は免疫細胞たちをまとめて握り込み、"投擲"するつもりのようだ──】
「だっ……だが!それだけ手の込んだ器官なのであればッ!それには奴の存在が少なからぬ割合で割かれているはず!つまりあれを倒していけば更なるダメージを与えられるはず、なんだ……ッ!だ、だが……ちくしょう、俺じゃあもうついていけねぇ……!」
【このソニックワードという男、腕っぷしに自身はあれどしかし数多の世界の英傑たちには遠く及ばず。あくまで凡人の範疇での強者に過ぎない。故に彼の足の震えは止まず、疲労は鉛のように重くのしかかる。もはや、目前に迫った投射物を避けることも、防ぐことも叶わない──】
※助けてもらえたら助かります
- 170冒険者たる魔法剣士25/09/11(木) 00:00:35
【免疫細胞達と斬り結んでいた魔法剣士は、明らかな『違和感』を感じ、戦いながらも辺りを見回す】
「なんだ、これは……」
【空気が一変した──そう感じた魔法剣士は、辺りを見回す】
【そして、見た。全長にして数百メートル。外敵ーこちらーを確かと見据えた、巨人の上半身を】
「まずい──!」
【咄嗟に全力で『盾』を重ね掛けし、衝撃波から身を守ろうとするが──】
「────が───」
【その凄まじき勢いを殺し切ることはできず、全ての『盾』が割られると共に遥か弾き飛ばされた】
- 171邪竜狩りの英雄譚◆TVTQSYwymu.g25/09/11(木) 00:04:08
- 172蒼海の海拓者◆Og3hMzWLj.25/09/11(木) 00:04:29
【叶わない、と民衆は叫ぶ】
【逃れられない、と為政者は語らう】
【助けられない、と賢者は嗜める】
【ならば、誰が「それ」を助けるのか】
【誰が常法に逆らう者なのか】
「大丈夫だ、おれが来たぞ」
【論の通じぬ無法者(アウトレイジ)】
【何もかもを踏み越え歩み、己が自由に従って突き進む混沌の者】
【『海賊』が、ここにいる】
【訳も聞かずに割って入る、理由も問わずにその破壊を跳ね返す】
【支配の圧を退けるように、無駄な足掻きと嘲笑う眼を見開かせるように、巨人の衝撃波を髑髏の海賊旗が反射する】
【投擲された破滅の塊を、飛来した螺旋の彼方までに吹き飛ばしていく】
「ようやく目覚めたな、デカブツ!」
【『ジョリー・ロジャー』は不敵に笑う、危機跳ね返す逆転の一手は海賊の得意とするところ】
【さあ、目覚めろ】
【ようやく“宴”が始まるのだ】
- 173冒険者たる魔法剣士25/09/11(木) 00:06:41
- 174〈春風〉◆FZj6svE9vc25/09/11(木) 00:14:09
「はっ……す、すまえねぇ……いや恩に着る!ちくしょう、俺はなんて情けねぇ……!」
【戦えないことよりも"諦めかけた"ことをより恥じる。ソニックワードはそういう男だった】
「……奴はとうとう俺たちを『敵』と見做した……!これまでの免疫細胞どものような『反射』としての迎撃じゃあないっ!ここからは奴が目視し、認識してこちらを攻撃してくるはずだ……!」
【帽子を被り直し、語る】
「だがっ!これは俺たちにとっても好機ッ!あの分身体を倒せばかなりの存在強度を削れるはず……つまりッ!むしろアレをドンドン出させればそれだけ奴も消耗していくんだッ!そして広い範囲で表皮を攻撃すれば奴は迎撃のために分身体を投じてくるッ!『分身体を倒す』『さらに本体を攻撃する』……『両方』やるんだッ!それがきっと奴への決定打に繋がり得るッ!!!」
- 175〈春風〉◆FZj6svE9vc25/09/11(木) 00:18:11
- 176星織りの詩25/09/11(木) 00:21:45
「─────その分析力を、いま失くすのは惜しいわね」
【"同質"の意図・感情の因果を説明してくれた事実への評価を下して、最新の魔法少女が魔法陣を構築する】
【第四摂理__________装填】
【巨人・分身体によって放たれた投射物の前に立ち塞がるのは“土”の元素精髄。つまりは固定化の形質である】
【世界が復元する。疑似的な時間遡行にも似た原理の、攻撃のカウンター】
【片手間の展開速度は、恐らく他の英傑が動く迅さには及ばないだろう。保険程度の気休めだ】
「気を付けなさい、一匹だけじゃ」
【ないわよ、と続く呟きが潰える】
【瞬息の初動態勢、既に最高速】
【腰から拳に至るまでの関節連動、既に最高率】
【山岳に匹敵する質量が、確固たる"意志"に従って躍動する】
【__________発勁、鉄山靠】
【超質量の巨躯が、単純暴力の枠組みを超えた体系化された技量で振るわれた】
【重く響く炸裂音が動作に続いて轟き鳴らす。一挙一動が必殺の体術、山脈を砕き大海を干上がらせる巨人の闘技】
【────────最新の魔法少女が、一撃で瀕死にまで追い込まれる】
- 177蒼海の海拓者◆Og3hMzWLj.25/09/11(木) 00:25:07
- 178自在剣◆TVTQSYwymu.g25/09/11(木) 00:28:57
- 179冒険者たる魔法剣士25/09/11(木) 00:32:37
「……恥じることはない。正常な感覚だ
我々ヒトも所詮は、獣の一種だからな」
【魔法剣士はぐい、と治癒の霊薬を呷りながらソニックワードに言葉をかける】
「なんにせよ、奴めは遂にこちらを"向いた"のだ
ならばご照覧頂こう……空を撫でる程の超越者に」
【魔法剣士は、背に負った剣に手をかける。今まで鞘に収まったままだった、もう一振りの大剣に】
「我らヒトの、底力というものを──!」
【抜き払われた"それ"は──剣身より濃密なる魔力を解放し、青く澄んだ極光を辺りに放つ】
【そこから感じ取れるものは、まさしくその一振りが『神聖なるモノ』であるということ】
【それを前にした免疫細胞達が、一斉に攻撃を仕掛ける】
【ある者は異形の四足獣へと変貌して牙を剥き、ある者は両の腕を何百本の触手に変えて放ち、ある者は周囲の個体を統率し光線の集中砲火を放つ】
【偏に、"その一振り"を恐れるが故に】
【そしてそれら全ては、魔法剣士の振るった青い極光によって鎧袖一触に薙ぎ払われた】
「『神代の聖剣』、その魔力……
此の身は何処まで保つかな」
【その剣は、銘を『湖月の聖剣』と云い】
【魔法剣士ユリシスが《湖の乙女》より授けられた、怪物殺しの至宝である】
- 180冒険者たる魔法剣士25/09/11(木) 00:36:10
- 181自在剣◆TVTQSYwymu.g25/09/11(木) 00:41:05
- 182星織りの詩25/09/11(木) 00:41:08
(…………"緩急"があるわね)
【白く点滅する視界を放置して、至って冷静に最新の魔法少女は直撃を喰らった要因を考察する】
【殺到する免疫細胞の熱線。詰将棋の様に正確に、無機質に追い詰めようとする迫撃を巧みな杖捌きで翔び躱す】
【敵は次第に"賢さ"を増している。好機を逃さず、能力を解析して、技術を習熟する】
【魔法一辺倒の戦闘スタイルが露見したのだろう。事実、“五元の魔法少女”が得意とするのは《射程圏外-アウトレンジ-》からの砲撃戦であるから】
「第三摂理__________装填」
【潰れた体躯から流出する血潮を留め、再び身体の内側に巻き戻す】
【“水”の元素精髄、既に砕けた魔力と魂の破片が空に散逸するのを防ぐ働きだ】
・・・・ ・・
「番外秘儀、用意」
【そして、瀕死に追い込まれたとしても】
【往々にして、魔法少女はフォームチェンジが可能である__________元素精髄の生成ではなく、掴んだ小石が内包する元素の操作に集中した】
「助かるわ、ありがとう」
【特に躊躇いや疑問も挟まずに、最新の魔法少女はクッキーと霊薬を煽った】
【潰れた疑似的内臓機能代替魔力系統路を修復してから、星天世界からの来訪者は立ち上がった】
「お陰で、まだまだ楽しめそうね」
- 183重引力◆rhypYXLdwI25/09/11(木) 00:41:20
【今までの免疫細胞とは比べられない程の規模の存在が憤怒の表情を表しながら敵意をぶつけて来る】
【この異質な状況に対して青年は好戦的に笑った】
「やっとだ、やっと、敵として俺達を認めたな」
「ここまで本当に長かったんだぞ、幾ら俺が長期戦得意だとしても素晴らしい戦友が大勢いても尚果てしないHPを削るのに超苦労したんだぜ」
「という事で此処からが本番だ、遠慮なく攻めて来いよ」
「俺達が返り討ちにしてやるからさぁ!!!」
【討伐対象の大きな変化で下がりつつあったテンションが最大値まで復活】
【迫る衝撃波の暴威に対して、演算を回し異能を展開する】
【規模自体は人間1人分並されど強靭な竜をも抉り穿つ程の尋常ではない出力を伴った重力波を盾として解き放ち、衝撃波及び投擲双方の防御を成功させ】
【そのまま分身体の攻撃が終わったタイミングで維持していた重力波を顔面に向けて発射した】
「ソニックワードさんだっけ、君の情報伝達や解析能力は始まりから今までも現在進行で助けになってるよ」
「戦場では皆は役割を持つことが出来る、戦闘でも戦闘以外でも」
「諦め等負の感情に負けず、君がやると決めた役割を頑張ってくれ!」
【サムズアップすると敵への回避、攻撃に集中する】
「複数いるのかよ!?並列処理・・・いや1体1体に別々の意識?」
「兎に角先に助けないと、な!」
【吹き飛ばされた魔法少女の元へ急速移動し】
【漆黒の金属線が二重螺旋を描く、特徴的な形状の槍『幽明境鉾』を彼女の腕に浅く刺した】
【その武器の能力は生者を刺して現世に引き戻す力、即ち『瀕死状態からの完全回復』】
【能力が正常に機能すれば瞬く間にダメージが癒されていくだろう】
- 184冒険者たる魔法剣士25/09/11(木) 00:49:42
- 185重引力◆rhypYXLdwI25/09/11(木) 00:50:13
183レス目の文章に関して訂正です
彼女の腕に浅く刺した➡彼女の腕に浅く刺そうとした
文章ミスで確定ロールしてしまいすみません・・・ - 186星織りの詩25/09/11(木) 01:02:47
「始源は是、第五の元素である」
【何の変哲もない小石にも、元素は宿っている】
【物質の形質を決定して、その性質を左右する四つの元素と摂理を"取り除く"】
【一つ。“火”の元素】
【二つ。“風”の元素】
【三つ。“水”の元素】
【四つ。“土”の元素】
【不純物を全て消去した末に、漸く万物に変容する可能性を秘めた“始まりの形”が浮かび上がった】
「番外摂理_________終了」
【恒星と惑星の世界、星々の境目を超えた天上界の元素を呑み込む】
【____________________元素の配分を調整する必要はない、不朽の輝きは永劫に廻り続けるのだから】
【卓越した魔法少女なら、第一質料と元素だけで何もかもを創り出せるのだろうが、彼女は違う】
【"星の魂"と、自らを重ね合わせる─────星空の幻視と、それから存在の変質】
【純白の装束が、漆黒の装束に塗り替えられた】
「フォーム:エーテル、遷梯冠絶」
【別名を、本気(マジ)フォーム】 - 187星織りの詩25/09/11(木) 01:04:13
- 188自在剣◆TVTQSYwymu.g25/09/11(木) 01:06:45
- 189黒曜主25/09/11(木) 07:51:52
「おやおや、ここまでくるとどうしてまがりなりにも巨人の形を取っておるのか不思議じゃの
たいていに大きいものというのはその相応に大きいものを想定されておるものじゃ。我らの住む家が我らの大体の背丈に合わされているように、キリンの首が木の葉の高さにあるようにのう
こやつがこれほどまでに大きく巨人の姿をしている理由とは?」
【激化する戦線を見ながら、なお黒豹は笑っていた
長い歴史を紐解けばこのような状況というのはさして絶望的というわけでもないのだと、まるで戦況が覆ったかのように】
「さて婆の妄想の正誤はさておき古来でかぶつというものはより小さき者によって倒されるものなのじゃよ
かの有名な一寸法師のようにのう?」
【からん】
【乾いた音を立てて金塗り漆の碗が地面に落ちる。
それがほどけて魔術文字となり広がっていく。
それは触れたものに昔語りを見立て場に合った力を与えるだものだ。すなわち相手が大きけれ大きいほどに……自分の相対的な小ささに比例して、その攻撃は強力なものとなる「巨大な敵を打ち破る力」だ!!】
※相手とのサイズ差がそのまま攻撃n倍数値になる強化魔法です!
このキャラクターは補助系で攻撃技能は基本ありませんので利用してくれると嬉しいです! - 190ソルト・ドンタコス◆UwIgwzgB6.25/09/11(木) 11:15:24
【1/2】
了解しました!!!お疲れ様です…!!!
「へえ……とうとう殺気を向けてきたってか?上等だ──
【美少年は途方もない怒りと敵意にも怯まずにやりと微笑む。
かの邪神により悪意をぶつけ合うように洗脳されていた都市にいた時、そしてかの邪神によって悪意に満ちた多種多様な世界と虚構還りを何度も何層も幾度となく経験した時と比べれば──
・・
──回帰!!!」
──彼も我もしかと実在し、虚には還らないのだ。何を怖いものがあろうか】
"HUMANIZE:──────
【美少年の全身がまばゆい白光に包まれる。
この者が居た世界で概念にヒトの器を与え、また別の側面では概念に魂を合一させるシステムである、《『擬人』化》。
その原初にして雛形である《『人類』の擬人》は、とある古代文明の巫女。
後の世で美少年たちの手により屠られた邪神が魅され、依代にし乗っ取ったほどの、全き美貌と理想の肉体。
故にそれは術式にも影響し────後の《擬人》は全て、美女・美少女であった】
【時に。"少年"の定義は男性にとどまらず】
────LIBERTY & FREEDOM!!!!!!!"
【──女性にも適応される。】
【ボサボサの白髪ははるか長く伸び、金黒オッドアイはそのまま、華奢な少年だった発光体は女性らしい曲線を描き────《『自由』の擬人》が、完全顕現した】
【前世では少年、しかし邪神の断末魔により概念ごと打ち砕かれていたものが蘇生された時に】
【完全なる《擬人》、すなわち】
「……まだ、慣れねえな…この身体は」
【美少女に、なったのだ。】
【《『自由』の擬人》は可憐な唇を開いて少し息を吐き、少し小さく華奢になった手を握ったり開いたりして感触を確かめると】
- 191ソルト・ドンタコス◆UwIgwzgB6.25/09/11(木) 11:18:13
……この場合、次スレはGM様が立てる…ということでよろしいでしょうか…?
仮に建てるとしても、もうすぐ外出するため管理できないので、他の方に任せる形になります…すみません…!!!
【2/2】
>>174 「大丈夫だ…諦めかけたのはあんただけじゃあない……大切なのは、それでも前に進む心だ…と思うぜ!【励ますように、誰かの幻像を重ねるように、美少女は声をかける】
あんたの推測と予測で俺たち皆が助かってる────あんたも立派な、英雄だ…!!!」【純白の光線を自在に操り"分身"の一つを閉じ込め阻害し焼き尽くしつつ】
「大丈夫かッ!?」【咄嗟に投擲されるは、自身も先ほど飲んだ"怪異回復増強ポーションN.E.O"の一瓶。魔法少女とは神秘的なものである──とコイツは思っている──からして、飲めば魔力と体力の回復になるだろう】
「ありがtえっクッキー!?今クッキーって言ったか!?ありがとなー!!!」【実はクッキーが好きな美少女、ありがたく受け取って食べている】
「うおおおお、フォームチェンジだッ!!?カッコいいぜ…!!!」【燃える瞳で見上げる《『自由』の擬人》。自身もあと一つは残しているのだが、消耗が激しいため後にとっておいているのだ】
「ありがとうございますッ!!!」"LIBERTIC ARTS────STUDY FINISH!!!!!!!"【一時的に自らの法則から"自由になり"、何色何本もの光線と属性に枝分かれしていく技が桁違いに巨大化!"分身"の上半身を抉り消し飛ばし、巨人の肌のうち見渡す範囲を大きく浅く傷つけ……その表面には、生命力を吸い取り鉄球にして発射するフジツボ、素早く動き翻弄するピクトグラム、完全に摩擦のない床、見たものを謎にイライラさせる動点P、触れたものを爆発物に置換する物質────無数のトラップが展開される】
- 192〈春風〉◆FZj6svE9vc25/09/11(木) 11:19:27
次スレ立ててきますわ!
- 193〈春風〉◆FZj6svE9vc25/09/11(木) 11:27:26
- 194ソルト・ドンタコス◆UwIgwzgB6.25/09/11(木) 11:28:02
ありがとうございます!!!立て乙です!!!
- 195星織りの詩25/09/11(木) 18:01:09
「そう、光栄な評価ね」
【漆黒のゴシックドレスと、輝く恒星の焔を象った鮮烈な蒼色の髪】
【純白の粒子、純化された魔力を放出しながら雪の中を歩く】
【天体を成す者-まほうしょうじょ-の最先端、二十八番目の番外位は杖を掲げた】
「第五真素_________励起」
「勝負しましょう、"巨人"。尤も、負ける気は毛頭ないけれど」
「助かるわ、あの規格外の怪物を相手取るのに威力は幾らあっても足りないもの」
【第一摂理__________装填】
【殲滅砲撃では、決定的に"密度"が足りない。強固な外殻を帯びた巨人・分身体は千の収束砲撃が殺到しても無傷で耐え凌ぐ】
【飛翔魔法によって得られる優れた速力で徹底的に距離を保つ、得意分野の砲撃戦に持ち込んだ】
【掲げた杖が、27kmにも及ぶ長大な砲身-バレル-型の魔法紋を展開する】
「一撃で貫いてあげる」
【“火”の元素精髄が生成されて、魔法陣を通過する度に加速する】
【第五摂理・エーテル体を編み込んだ魔法陣が象徴するのは星々の巡航_________宙を駆け抜ける輝きの具現】
- 196星織りの詩25/09/11(木) 18:13:21
「死滅しなさい」
【第一宇宙速度まで加速した元素精髄の収束砲撃が分身体の放つビームと鬩ぎ合う】
【数百倍にまで高められた砲撃魔法の威力は、貫通に特化していながら都市の質量を消し飛ばせる程の火力で__________しかし、分身体も規格外の怪物である事に変わりはない】
【激突する砲撃と砲撃の余波で、地平線までの空が真紅の一色に染め上がる】
【衝突の中間点では、既に物質が形を保たずに熱量に次々と還元されつつあった】
「…………あら、無粋なこと」
【その鬩ぎ合いの最中であっても、分身体には手札が残されている】
【両腕が掴む、既に頑健極まりない外殻を獲得した免疫細胞群を】
【潰されて、硬度を保ったまま巨大な一つの"槍"に変えられる免疫細胞】
【魔力障壁の百や二百は貫くだろうその威容を垣間見て、最新の魔法少女は肩を竦めた】
「でしたら、同じ流儀でいきましょうか」
【分身体が"槍"を投擲する】
【空間さえ悲鳴を上げる様な極限の破壊を目の前にして、魔法少女は起動言語-ランゲージ・ワード-を小さく呟いた】
「第六摂理__________装填」
【“火”と“水”の魔力精髄によって長距離空間跳躍を果たした魔法少女が、脳天から砲撃を叩き込む】
【一つの分身体が、予想外のダメージに一時的退却を行った】
【未だ幾千、幾万の分身体が大陸規模の身体の各所で様々な世界から来訪した強者と戦闘している】
【まだまだ祭りは終わらないだろう】 - 197蒼海の海拓者◆Og3hMzWLj.25/09/11(木) 19:14:13
立て乙です!
【告げる、全細胞が告げる】
【『海賊』を捕えよ、『自由』を奪い去れ】
【かの者、あの一撃を物ともせずに立ち上がり、生み出されし『壊滅』に抗う者なり】
【蔓延せし『崩壊』に真っ向から立ち向かい、それらを跳ね返して道を切り拓く者なり】
【夥しい数の『分身体』が一個人に注意を向ける、凄絶なる死の光線の先をそこに定める】
【あまりにも、あまりにも己が生を脅かす「危険な存在」をついに野放しに出来なくなった】
【「アレ」を解き放ってはならない、アレを見過ごしたまま本体へと立ち合わせてはいけない】
【消滅、崩壊、螺旋の内を巡る「滅の邂逅」】
【崇め、敬い、その身を奉じる「死の舞踏」】
【立ち入らせるな、動き回らせるな】
【ただの“蝿”にしては過ぎた遊戯だった、ただの“埃”にしては過ぎた汚辱だった】
【かの塵芥、焚べて尚見失うこと能わず】
【死せり、死せり、死せり】
【悪性たる腫瘍のなんと多く蠢くことか、嫌厭たる毒蟲のなんと多く這いずることか】
【忌まわしい、煩わしい、愚かしい】
【快に非らず、不快なりしや染み渡る塩水よ】
【嗚呼、緩慢たる独居室どもよ、まだそれを殺せぬか、まだそれを対処できぬか】
【ならば、ならば、ならば】
【我が身、今ここに分たれて「死」を告げよう】
【“ソラ”が覆われる、極天が滅光の輝きに覆われる】
【美麗たるや「死の星」よ、かの流星雨は孤高を描きながら一点へと堕ちて行く、星海を渡らんとする海嘯の主に向けて流れていく】
【死兆星、数多駆け抜けて『海賊』に降り注ぐ、無尽の海原を干上がらせる極光が多重に重なる】 - 198蒼海の海拓者◆Og3hMzWLj.25/09/11(木) 19:15:30
【導よ、今ここに星は進路を圧壊せり】
【船乗りが見た極星はここに在らず、この空を満たした流星は死を告げる物なり】
【─────されど、かの船は健在である】
「まだ、おれは終わらない」
【止まる、滅びの流星雨、幾多にも分たれし光芒が、幾星霜も経つかのように留まる】
【何故貫けぬ、何故滅びぬ】
【何故その者を『自由』にさせる】
【壊滅の光束、一点に収束して尚もそこに留まる】
【かの海賊の片手、そこに握られし髑髏の海賊旗に押し留められ、寸分違わず微動だにしない】
【そして、】
「それじゃあ、これは……『お返し』だッ!」
【破魔一閃、光雨再度降り注がれれば、無数の分身体たちを討ち滅ぼし、尚もまた巨人の全てを崩さんと航路を駆け抜ける】
【倍加して更に加速する「死の流星」は巨人の細胞群、分身体、そして激戦にて広がりし本体の傷を抉るように堕ちて行く】
【無尽の海原、無限の航路、幻光撃ち破りて尚も黒き海賊船の影は巨人の眼に『叛逆』の意を見せる】
「悪いな、海賊の宴ってのは一度始まったら『全員』酔い潰れるまで終わらねェのさ!」
「ここが現世でも隔世でも構わねェ、楽しい祭りの空気にゃとことん“酔い続け”させてもらうぜ!」
【かの者の海路、未だ果て無し】
【『巨人』程度が塞ごうとも、母なる海を駆る彼らの道筋に“壁”など始めから存在しないのだ】
- 199対神拳闘士25/09/11(木) 19:58:04
立て乙です
【────数百メートル級の巨人と、打ち合いが“成立”している】
【逆L字状に左腕を構えた伝統的デトロイトスタイルよりフリッカージャブを攻撃に“合わせて”放つ事で分身体の拳の軌道を反らす】
【踏み込みワンツー、不発】
【水銀の如く流動した体躯が拳を躱す。体格差を覆し己の膂力と拮抗する相手が故に警戒されているのだろう。
不定の型を殴殺すのは容易だが命中せねば意味は無い。数百の巨軀に見合わぬ速度な上に見覚えがある】
「………《流動》か!」
「成程よの、つまり学んでいると!」
【間を破り、巨躯を撓らせ男へと伸びる。不定形に習い関節部を弛緩させる事で液の動きを模す技術を肉体の変形を利用して逆算的に“学習”したのだろう】
【鞭の如きリーチから奮われた巨腕の、超音速特有の白く霞む衝撃の壁を正確無比に左で撃ち抜く。衝撃の先鋒を越え迫る腕を即座に捉えると右に体重を移した】
「そォいッッ!!!!!」
【右の打撃で流体を“固化”させる。力を以て最小単位の粒を密集させ相を変える“対不定形”の技に続き追撃を加える。
水に罅入り硝子の如き散るような奇怪な現象を伴い巨神の腕を砕く】
カミ
「さあ!《“神闘討つ者の拳”》の真髄、お見せしよう!」
【男が駆ける】 - 200対神拳闘士25/09/11(木) 19:59:07
【────狂気の部位鍛錬により鍛治された拳の硬度は神話の武器に匹敵し得る】
【大地の如き巨人の肌を擦る蹴りを柔らに受け硬く壊す。両者の衝合の勝者は自ずと力非ず、その強度が境目として顕現した】
「脚!」
【巨人の脚が破壊される。大気を殴り歪める事で反らされた極大のレーザーが免疫の取り巻きらを弾指の間もなく焼き払う】
「胴!」
【同時に杭打たれた拳の衝撃は脚を伝い巨体を伝い内側から破壊するネットワークと化す。胴から得体の知れぬ物質を撒き散らしながら崩れる其れの頭部へと跳躍し────】
「頭ッッ!!!」
【正確無比極まる一打が頭蓋を撃ち貫く。機能を停止した巨躯の上へと着地すると、一息を付くように周囲に目を見晴らした】