鬼滅キャラに名作文学の一節を添えるスレ 其のニ

  • 1二次元好きの匿名さん25/09/11(木) 21:00:24

    次スレ立てました

    背筋が寒くなるような、甘ったるいお世辞を申し、天国だなんて馬鹿げた事を夢中で信じて熱狂し、其の天国が近づいたなら、あいつらみんな右大臣、左大臣にでもなるつもりなのか、馬鹿な奴らだ
    -太宰治『駆け込み訴え』-

  • 2二次元好きの匿名さん25/09/11(木) 21:06:32

    単に同世代、というより、自分と同じ匂いを持ったひとたちが、知らず知らず、いなくなっていく。そんな寂寥感を味わうことが、歳をとる、ということかもしれない。
    黒柳徹子 トットひとり
    余生の宇髄さんイメージ

  • 3二次元好きの匿名さん25/09/11(木) 21:07:47
  • 4二次元好きの匿名さん25/09/11(木) 21:18:48

    ほしゅ

  • 5二次元好きの匿名さん25/09/11(木) 21:21:36

    行こう、そして出来るだけ私たちの周囲を淋しさから救うために働こう。

    有島武郎『小さき者へ』

  • 6二次元好きの匿名さん25/09/11(木) 21:23:16

    スレたてありがとう

    「私はNセメント会社の、セメント袋を縫う女工です。私の恋人は破砕器クラッシャーへ石を入れることを仕事にしていました。そして十月の七日の朝、大きな石を入れる時に、その石と一緒に、クラッシャーの中へ嵌はまりました。
    (中略)
    そうして焼かれて、立派にセメントとなりました。
     骨も、肉も、魂も、粉々になりました。私の恋人の一切はセメントになってしまいました。残ったものはこの仕事着のボロ許ばかりです。私は恋人を入れる袋を縫っています。
     私の恋人はセメントになりました。」

    葉山嘉樹『セメント樽の中の手紙』

  • 7二次元好きの匿名さん25/09/11(木) 21:27:12

    感想スレに書いたやつを改めて

    「わがよはひおとろへゆけば白妙の袖のなれにし君をしぞ思ふ」
    (私も年老い、衰えてゆくので、着慣れた衣の袖のように長年慣れ親しんだそなたを愛しく思うよ)
    『新古今和歌集』
    読み人しらず

  • 8二次元好きの匿名さん25/09/11(木) 21:36:47

    ほし

  • 9二次元好きの匿名さん25/09/11(木) 21:45:06

    廻れば大門の見返り柳いと長けれど、お齒ぐろ溝に燈火うつる三階の騷ぎも手に取る如く、明けくれなしの車の行來にはかり知られぬ全盛をうらなひて、大音寺前と名は佛くさけれど、さりとは陽氣の町と住みたる人の申き

    樋口一葉「たけくらべ」

    たけくらべの舞台は明治時代の吉原なんだよね

  • 10二次元好きの匿名さん25/09/11(木) 21:51:48

    きずだらけのこころはときどき ひらがなのくさむらにかくします しかくいもじはかどがあたつていたいのです
    新川和江「きずだらけのこころは……」

  • 11二次元好きの匿名さん25/09/11(木) 22:07:07

    >>6

    私は私の恋人が、劇場の廊下になったり、大きな邸宅の塀へいになったりするのを見るに忍びません。ですけれどそれをどうして私に止めることができましょう! あなたが、若し労働者だったら、此セメントを、そんな処に使わないで下さい。

     いいえ、ようございます、どんな処にでも使って下さい。私の恋人は、どんな処に埋められても、その処々によってきっといい事をします。構いませんわ、あの人は気象きしょうの確しっかりした人ですから、きっとそれ相当な働きをしますわ。

     あの人は優やさしい、いい人でしたわ。そして確かりした男らしい人でしたわ。未まだ若うございました。二十六になった許ばかりでした。あの人はどんなに私を可愛がって呉れたか知れませんでした。それだのに、私はあの人に経帷布きょうかたびらを着せる代りに、セメント袋を着せているのですわ! あの人は棺かんに入らないで回転窯かいてんがまの中へ入ってしまいましたわ。

     私はどうして、あの人を送って行きましょう。あの人は西へも東へも、遠くにも近くにも葬ほうむられているのですもの。

  • 12二次元好きの匿名さん25/09/11(木) 22:10:40

    「元々地上に道はない。歩く人が多くなれば、それが道となるのだ」
    魯迅「故郷」

  • 13二次元好きの匿名さん25/09/11(木) 22:24:27

    しかし私たちには羽が無い。どうすれば良いか。
    やはり跳んでみるしか道は無い、出来るということを、当たり前のように信じて、ただ足元を良く見ることだ。
    ダンテ「神曲 煉獄篇」

  • 14二次元好きの匿名さん25/09/11(木) 22:29:26

    このレスは削除されています

  • 15二次元好きの匿名さん25/09/11(木) 22:30:55

    >>14

    ミス


    「あたし、もう大昔からあなたのことばかり考えていましたわ」

    「本当ですか、本当ですか、本当ですか」

    「ええ」

    「そんならいいでしょう。結婚の約束をしてください」

    「でも」

    「でもなんですか、僕たちは春になったら燕にたのんで、みんなにも知らせて結婚の式をあげましょう。どうか約束してください」

    「だってあたしはこんなつまらないんですわ」

    「わかってますよ。僕にはそのつまらないところが尊いんです」


    宮沢賢治『シグナルとシグナレス』

  • 16二次元好きの匿名さん25/09/11(木) 22:51:55

    あなたは私に会ひに来る
    すべてを棄て、すべてをのり超え
    すべてをふみにじり
    又嬉嬉として
    (高村光太郎「人よ」)

  • 17二次元好きの匿名さん25/09/11(木) 22:53:54

    さよならだけが人生ならば 人生なんていりません
    寺山修司 「幸福が遠すぎたら」

  • 18二次元好きの匿名さん25/09/11(木) 23:02:01
  • 19二次元好きの匿名さん25/09/11(木) 23:40:33

    いま私の心は涙をもてぬぐわれ
    閉じこめたる窓のほとりに力なくすすりなく
    ああこのひとつの貧しき心はなにものの生命を求め
    なにものの影をみつめて泣いてゐるのか
    ただいちめんに酢えくされたる美しい世界のはてで
    遠く花見の憂鬱なる横笛のひびきをきく。

    萩原朔太郎『青猫』「憂鬱なる花見」

  • 20二次元好きの匿名さん25/09/12(金) 00:19:39

    何もかも、一時でも忘れさせて呉れるなら、酒でも阿片でもハッシュシュでも、私は即座にのみこむ。私は昨夜の、頭のしびれるような酔い心地を物うく思い出していた。頽廃におもむく瞬間の快よい戦慄を、私は貪るように欲望した。-梅崎春生「風宴」

  • 21二次元好きの匿名さん25/09/12(金) 07:55:36

    保守

  • 22二次元好きの匿名さん25/09/12(金) 09:51:34

    あれは殺したんやないぜ。生かしたんや。人間の良心なんて、考えようひとつで、どうにも変るもんやわ。

    遠藤周作「海と毒薬」

  • 23二次元好きの匿名さん25/09/12(金) 10:13:23

    私達、これから本当に生きられるだけ生きましょうね
    堀辰雄 風立ちぬ

  • 24二次元好きの匿名さん25/09/12(金) 13:42:08

    諸君、とうとう来た!長い間、長い間俺達は待っていた。
    俺達は半殺しにされながらも、待っていた。今に見ろ、と。しかし、とうとう来た。
    諸君、まず第一に、俺達は力を合わせることだ。俺達は何があろうと、仲間を裏切らないことだ。

    小林多喜二「蟹工船」

  • 25二次元好きの匿名さん25/09/12(金) 21:07:37

    このレスは削除されています

  • 26二次元好きの匿名さん25/09/12(金) 21:36:45

    大石先生は位牌をとって胸にだいた。これだけが、かつてのコトエの存在を証明するものなのだ。

    壺井栄「二十四の瞳」

  • 27二次元好きの匿名さん25/09/13(土) 00:16:54

    >>24

    保守がてら

    総力戦大好きありがとう

  • 28二次元好きの匿名さん25/09/13(土) 06:53:31

    鋳型にいれたような悪人は世の中にはあるはずがありませんよ。
    平生はみんな善人なんです。少なくともみんな普通の人間なんです。
    それが、いざという間際に、急に悪人に変わるんだから恐ろしいのです。

    夏目漱石「こころ」

  • 29二次元好きの匿名さん25/09/13(土) 07:03:41

    おれは天国の住人なのか、それとも
    地獄に落ちる身なのか、わからぬ。
    草の上の盃と花の乙女と長琴さえあれば、
    この現物と引き替えに天国は君にやるよ。-「ルバイヤート」

  • 30二次元好きの匿名さん25/09/13(土) 08:14:17

    人間だけが地獄を見る。然し地獄なんか見やしない。花を見るだけだ。
    教祖の文学 坂口安吾

  • 31二次元好きの匿名さん25/09/13(土) 09:16:57

    私を思って嘆いてくれる位なら、君の美しい心の中で忘れられるほうがいい。/シェイクスピア「ソネット71番」

  • 32二次元好きの匿名さん25/09/13(土) 09:31:11

    いのち短し 恋せよ少女
    黒髪の色 褪せぬ間に
    心のほのお 消えぬ間に
    今日はふたたび 来ぬものを

    吉井 勇『ゴンドラの唄』

  • 33二次元好きの匿名さん25/09/13(土) 10:41:50

    このレスは削除されています

  • 34二次元好きの匿名さん25/09/13(土) 10:44:28

    虎よ! 虎よ! ぬばたまの 夜の森に燦爛と燃え。
    そもいかなる不死の手 はたは眼の作りしや、汝が恐怖の対称形を。

    いずこの彼方の 天にわだつみに 汝の眼、その炎の燃ゆるか。
    いかなる翼もて 神は天駆けるか いかなる手の捕らえしや、その業火を。

    いかなる双肩 いかなる技の鍛えしや 汝が脈打つ心臓を。
    そもいかなる不死の手の作りしや 汝がゆゆしき両脚を。

    いかなる鎚か 鎖はありや 汝が首を作りし釜は いかなる釜か。
    いかなる鉄床か いかなる不死の 力が掴みしや、死を為すおののきを。

    星の光る槍を投げ 涙の空うるおすとき 神は汝を見て微笑せしや。

    そも仔羊を作りし神の 汝をもまた作りしや。

    虎よ! 虎よ! ぬばたまの 夜の森に燦爛と燃え。
    そもいかなる不死の手 はたは眼の作りしや、汝がゆゆしき均斉を。

  • 35二次元好きの匿名さん25/09/13(土) 12:20:02

    人間は一生、人間の愛憎の中で苦しまなければならぬものです。
    のがれ出ることは出来ません。

    太宰治「竹青」

  • 36二次元好きの匿名さん25/09/13(土) 13:35:45

    このレスは削除されています

  • 37二次元好きの匿名さん25/09/13(土) 13:37:27

    勝つたつもりか、負けないぞ
    殺したつもりか、死なないぞ

    肺は半分腐つたが、
    舌は釘打たれ、動かぬが
    獄底の病の床に
      まだ歌ふのだ、俺達の歌

    「奪へ、奪へ何でも奪へ」作者不明 「戦旗」より

  • 38二次元好きの匿名さん25/09/13(土) 13:45:55

    ぼくらはみんな生きている
    生きているから笑うんだ
    ぼくらはみんな生きている
    生きているからうれしいんだ

    『手のひらを太陽に』やなせたかし

  • 39二次元好きの匿名さん25/09/13(土) 14:30:26

    「君が嬉しそうな顔をしていると、俺まで嬉しくなるのだ」
    『空想先生』武者小路実篤

  • 40二次元好きの匿名さん25/09/13(土) 20:12:13

    このレスは削除されています

  • 41二次元好きの匿名さん25/09/13(土) 20:13:23

    暗い後悔 いつでも附纏ふ後悔
    馬鹿々々しい破笑にみちた私の過去は
    やがて涙つぽい晦冥となり
    やがて根強い疲労となつた
    かくて今では朝から夜まで
    忍従することのほかに生活を持たない
    怨みもなく喪心したやうに
    空を見上げる私の眼――
    中原中也 木陰

  • 42二次元好きの匿名さん25/09/13(土) 20:33:14

    ですですですあなたのこときらいです /竹井紫乙

  • 43二次元好きの匿名さん25/09/14(日) 00:01:48

    このレスは削除されています

  • 44二次元好きの匿名さん25/09/14(日) 08:46:59

    保守

  • 45二次元好きの匿名さん25/09/14(日) 09:26:02

    おれは復讐をし、恋をした。
    これで十分だ。
    すべてというわけではないが、
    人間として、これ以上は望めない。

    『凱旋門』(レマルク/Erich Maria Remarque)

  • 46二次元好きの匿名さん25/09/14(日) 10:17:58

    えたいの知れない不吉な塊が私の心を始終圧おさえつけていた。
    焦躁と言おうか、嫌悪と言おうか――酒を飲んだあとに宿酔があるように、酒を毎日飲んでいると宿酔に相当した時期がやって来る。

    梶井基次郎「檸檬」

  • 47二次元好きの匿名さん25/09/14(日) 13:21:10

    献身とは、ただ、やたらに絶望的な感傷でわが身を殺す事では決してない。大違いである。献身とは、わが身を、最も華やかに永遠に生かす事である。人間は、この純粋の献身に依ってのみ不滅である。
    太宰治『パンドラの匣』

  • 48二次元好きの匿名さん25/09/14(日) 18:42:13

    入れものが無い両手で受ける

    尾崎放哉『尾崎放哉選句集』

  • 49二次元好きの匿名さん25/09/14(日) 23:30:53

    あゝ 疲れた胸の裡を
    桜色の 女が通る
    女が通る。
    中原中也 夏の夜

  • 50二次元好きの匿名さん25/09/14(日) 23:49:12

    I
    幼年時
    私の上に降る雪は
    真綿のやうでありました

    少年時
    私の上に降る雪は
    霙のやうでありました

    十七――十九
    私の上に降る雪は
    霰のやうに散りました(中略)
    二十四
    私の上に降る雪は
    いとしめやかになりました……

    私の上に降る雪は
    花びらのやうに降つてきます
    (中略)
    私の上に降る雪は
    いとなよびかになつかしく
    手を差伸べて降りました

    私の上に降る雪は
    熱い額に落ちもくる
    涙のやうでありました
    (中略)
    私の上に降る雪は
    いと貞潔でありました
    中原中也 生ひ立ちの歌

  • 51二次元好きの匿名さん25/09/15(月) 07:17:48

     そこで主はカインに言われた、「なぜあなたは憤るのですか、なぜ顔を伏せるのですか。
     正しい事をしているのでしたら、顔をあげたらよいでしょう。もし正しい事をしていないのでしたら、罪が門口に待ち伏せています。それはあなたを慕い求めますが、あなたはそれを治めなければなりません」。
     カインは弟アベルに言った、「さあ、野原へ行こう」。彼らが野にいたとき、カインは弟アベルに立ちかかって、これを殺した。

    『旧約聖書』

  • 52二次元好きの匿名さん25/09/15(月) 10:40:56

    このレスは削除されています

  • 53二次元好きの匿名さん25/09/15(月) 10:43:42

    >>52ミスのため消しました


    枝を折るのは誰だらう

    あはただしく飛びたつ影は何であらう

    ふかい吃水のほとりから

    そこここの傷痕から

    ながれるものは流れつくし

    かつてあつたままに暮れていつた

    いちどゆけばもはや帰れない

    歩みゆくものの遅速に

    思ひをひそめ

    想ひのかぎりをこめ

    いくたびこの頂に立つたことか


    しづかな推移に照り翳り

    風影はどこまで暮れてゆくのか

    みづから哀しみを捉へて佇むと

    ふと

    こころの佗しい断面から

    わたしのなかから

    風がおこり

    その風は

    何を貫いて吹くのであらう


    『哀歌』森川義信

  • 54二次元好きの匿名さん25/09/15(月) 12:53:08

    あゝをとうとよ、戦ひに
    君死にたまふことなかれ

    与謝野晶子「君死にたまふことなかれ」

  • 55二次元好きの匿名さん25/09/15(月) 19:18:43

    わたしが くらい底のない闇につきおとされて、 くるしさにもがくとき、 あなたのひかりがきらきらとかがやく。 わたしの手をひきだしてくれるものは、 あなたの心のながれよりほかにはない。
    大手拓次「創造の草笛」

  • 56二次元好きの匿名さん25/09/15(月) 21:19:03

    このレスは削除されています

  • 57二次元好きの匿名さん25/09/16(火) 00:58:21

    そのときの2人が状、あたかも2人の身辺には、天なく、地なく、社会なく、全く人なきがごとし。
    -泉鏡花『外科室』-

  • 58二次元好きの匿名さん25/09/16(火) 08:15:43

    悪魔でも聖書を引くことができる。身勝手な目的のために。

    ウィリアム・シェイクスピア「ヴェニスの商人」

  • 59二次元好きの匿名さん25/09/16(火) 08:44:26

    人間の人間たる価値は、敗北に直面していかにふるまうかにかかっている。
    敗北とは、決して屈服ではないのだ。

    アーネスト・ヘミングウェイ『誰がために鐘は鳴る』

  • 60二次元好きの匿名さん25/09/16(火) 09:25:22

    ここに男がいる。
    生れて、死んだ。
    一生を、書き損じの原稿を破ることに使った。

    太宰治/葉

  • 61二次元好きの匿名さん25/09/16(火) 09:50:40

    遥かな荒涼とした大地をひとり行く男。
    男の背負っている匣には綺麗な娘が入っている。

    京極夏彦「魍魎の匣」

  • 62二次元好きの匿名さん25/09/16(火) 10:41:38

    仮令身止 諸苦毒中 我行精進 忍終不悔
    (たとえさまざまな苦しみや毒のなかに身を置くことになっても、決して後悔することなく、ただひたすらに精進し続ける)
    『大無量寿経』阿弥陀仏(法蔵菩薩)

  • 63二次元好きの匿名さん25/09/16(火) 18:19:05

    このレスは削除されています

  • 64二次元好きの匿名さん25/09/16(火) 19:57:57

    少なくとも恋愛は、チャンスでないと思う。
    私はそれを、意志だと思う。

    チャンス
    太宰治

  • 65二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 01:47:07

    めちゃくちゃ良いスレを見つけてしまった
    保守

  • 66二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 08:20:57



    子供たちよ。
    これは譲(ゆづ)り葉の木です。

    (略)

    こんなに厚い葉
    こんなに大きい葉でも
    新しい葉が出来ると無造作(むざうさ)に落ちる
    新しい葉にいのちを譲つて――。

  • 67二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 08:36:32



    子供たちよ。
    お前たちは何を欲しがらないでも
    凡てのものがお前たちに譲られるのです。
    太陽の廻るかぎり
    譲られるものは絶えません。

  • 68二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 08:45:54



    世のお父さん、お母さんたちは
    何一つ持つてゆかない。
    みんなお前たちに譲つてゆくために
    いのちあるもの、よいもの、美しいものを
    一生懸命に造つてゐます。


    河井酔茗/ゆづり葉

  • 69二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 09:04:21

    このレスは削除されています

  • 70二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 13:09:32

    本当の美とは人を黙らせるものであります。

    - 三島由紀夫 -

  • 71二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 19:52:47

    保守

  • 72二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 20:19:56

    すべての夫婦は新らしくなければならぬ。
    新しき夫婦は美しくなければならぬ。
    新しく美しき夫婦は幸福でなければならぬ。

    夏目漱石「野分」

  • 73二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 23:01:47

    「カムパネルラ、また僕たち二人きりになったねえ、どこまでもどこまでも一緒に行こう。
    ~中略~
    僕のからだなんか百ぺん灼いてもかまわない」

  • 74二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 23:59:06

    春が来たって何になろ
    あの子が返って来るじゃない

    中原中也/また来ん春

    鬼に大事な人を殺され残された人々に

  • 75二次元好きの匿名さん25/09/18(木) 06:24:23

    私はあなたの愛に値しないと思ふけれど
    あなたの愛は一切を無視して私をつつむ

    『亡き人に』高村光太郎

  • 76二次元好きの匿名さん25/09/18(木) 08:56:12

    禍(わざわい)はいつも幸福の仮面をかぶって待っている。

    吉川英治「鳴門秘帖」

  • 77二次元好きの匿名さん25/09/18(木) 09:14:05

    愛するということにかけては、女性こそ専門家で、男性は永遠の素人である。

    三島由紀夫『愛するということ』

  • 78二次元好きの匿名さん25/09/18(木) 16:34:37

    保守

  • 79二次元好きの匿名さん25/09/18(木) 23:47:26

    このレスは削除されています

  • 80二次元好きの匿名さん25/09/19(金) 08:08:08

    人を憂える、ひとの寂しさやわびしさ、つらさに敏感なこと、これが優しさであり、また人間としていちばん優れていることじゃないかしら、そうして、そんな、やさしい人の表情は、いつでもはにかみであります。
    「河盛好蔵宛書簡」太宰治

  • 81二次元好きの匿名さん25/09/19(金) 08:08:19

    ふるさとは遠きにありて思ふもの
    そして悲しくうたふもの

    室生犀星 -小景異情-

  • 82二次元好きの匿名さん25/09/19(金) 08:36:02

    微笑もて正義を為せ!
    太宰治 正義と微笑

  • 83二次元好きの匿名さん25/09/19(金) 08:52:11

    十六になったら、僕という人間は、カタリという音をたてて変ってしまった。他の人には、気が附くまい。謂わば、形而上の変化なのだから。じっさい、十六になったら、山も、海も、花も、街の人も、青空も、まるっきり違って見えて来たのだ。悪の存在も、ちょっとわかった。この世には、困難な問題が、実に、おびただしく在るのだという事も、ぼんやり予感出来るようになったのだ。だから僕は、このごろ毎日、不機嫌なんだ。ひどく怒りっぽくなった。
    太宰治 正義と微笑

  • 84二次元好きの匿名さん25/09/19(金) 17:31:10

    このレスは削除されています

  • 85二次元好きの匿名さん25/09/19(金) 19:37:05

    忽ち拳骨をふりまわしながら、誰にでもこう怒鳴りつけるであろう。「出て行け!悪党めが!貴様も莫運な、嫉妬深い、猥褻な、図々しい、うぬ惚れきった、残酷な、 虫の善い動物なんだろう。出て行け!この悪党めが!」

  • 86二次元好きの匿名さん25/09/19(金) 19:39:47

    >>85

    芥川龍之介「河童」

オススメ

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています