- 1125/09/11(木) 23:17:41
- 2125/09/11(木) 23:23:14
ユメ「ホシノちゃん。流石に冷たすぎない?」
ホシノ「普通ですよ。先輩、口より手を動かいてください。」
ユメ「でも来年で私も卒業だし、ワイくんが他の学校に行っちゃったらホシノちゃん一人になっちゃうよ。もっと優しくしとかないと・・・・・。」
ホシノ「私は問題ないですよ。」
ユメ「書類とか、ひとりでできる?」
ホシノ「・・・・・」無言でワイを睨む。
ワイ「・・・・・」(かっこいいなー・・・・・) - 3125/09/11(木) 23:34:08
ワイ「今月の収支報告書、終わりました。」
ユメ「いつもありがとう!! でもワイくん中学校には行かなくていいの?」
ワイ「高校までの範囲は既に覚えてるので・・・・・。」
ユメ「そうなの!?じゃあ私とホシノちゃんに勉強教えてよ!!」
ホシノ「先輩、私を巻き込まないでください。」
ユメ「でもこの前、学習BDで出てきた高校入試レベルの問題解けてなかったよね??」
ワイ「お2人とも先輩のはずですよね・・・・・」
ホシノ「」ガチャ←無言でワイに銃を突きつける音
ワイ「・・・・・」(ホシノ先輩かっこいい・・・・・) - 4125/09/11(木) 23:53:42
ユメ「見てみて、ホシノちゃん。リュックサック型の水筒だって!便利そうじゃない?」
ホシノ「いえ。むしろ動く時、邪魔になります。しかも高い割にクオリティも微妙そうですし。」
ワイ「でも大容量の水筒自体はあったほうがいいんじゃないですか?砂漠で水は生命線ですし、一人ならともかく2人なら片方は水筒、もう一人がカバンを背負えば。」
ホシノ「うるさい。」
ワイ「すみません(´・ω・`)」
ユメ「ワイくんの言うことも一理あると思うし・・・・・ちょっと高すぎるかも。」
ワイ「この程度のものなら自作した方がいいですね。ちょうどうちに防水で頑丈な布があるんで明日作ってきます。」 - 5125/09/12(金) 00:09:11
ホシノ「急に風が・・・・・」
ユメ「ほ、ホシノちゃん、早く帰ろう!砂嵐だよ!」
ユメ「もう道が・・・・・コンパスどこに入ってるっけ?」
ホシノ「バックの横のポケットですよ。ワイさんが常に遭難対策セット用意しておいてくれてるのにこれじゃ意味ないじゃないですか!!」
ユメ「うぅ、ごめんねホシノちゃん。」
ホシノ「早く行きますよ、ユメ先輩。」 - 6二次元好きの匿名さん25/09/12(金) 00:25:47
少しづつ絆されてるのスコ
- 7125/09/12(金) 00:46:07
ユメ「見てみて、ホシノちゃん、ワイ君‼昔の生徒会がアビドスの大オアシスにすっごいものを埋めたらしいの!!」
ホシノ「すごいもの、ですか?」
ワイ「そんな記録ありましたね・・・・・確か青輝石を利用した花火でしたっけ?確か数年前に急に市場から姿を消してものすごく高騰してるって聞きましたけど・・・・・」
ユメ「????・・・・・」
ワイ「衝撃を与えるとプラズマを発生させる鉱石使ってるやつですよね?」
ユメ「そう!!それ!!ネットで調べたら100gで100万円もするって」
ホシノ「それってつまり、大オアシスの下に希少な鉱石が埋まってるってことですか?」
ユメ「うん、たぶんそういうことかな?」
ワイ「いや、もしあったとしても埋まってるわけじゃn」
ホシノ「こうしてる場合じゃないですよ!今すぐ行きましょう!!」
ワイ「待ってください、埋まってるわけじゃ・・・・・行っちゃった・・・・・まあ、いいか」 - 8125/09/12(金) 00:50:22
※このスレではアビドス編3章で出てくる刺激を与えるとプラズマを発生させる鉱石=青輝石で連邦生徒会長が買い占めたせいで高騰してるって設定です。ブルアカ原作ではこの鉱石=青輝石ではありません。
- 9二次元好きの匿名さん25/09/12(金) 02:14:37
続き待機ついでに10埋めせねば
- 10二次元好きの匿名さん25/09/12(金) 02:16:45
大丈夫かな、スレ画がホシノじゃないとはいえ。
- 11125/09/12(金) 02:39:50
10
ワイ「あ、戻ってきた。」
ユメ「見つからなかった。(´・ω・`)」
ワイ「ちゃんと人の話聞いてください。埋まってるわけじゃなくて花火が劣化して砂の中に混ざってるって何度も言おうとしたんですけど・・・・・」
ホシノ「こっち来て教えてくれればよかったじゃないですか!!」
ワイ「馬耳に念b」ドゴ←銃床がめり込む音
ホシノ「・・・・・」泡を吹いて倒れるワイを眺める
ユメ「わ、ワイ君!?大丈夫??」 - 12125/09/12(金) 02:41:06
10の数字はミスです。気にしないでください
- 13125/09/12(金) 03:23:33
ワイ「こんにちは、ここが新しい校舎なんですね。」
ユメ「ワイくんいらっしゃい。荷解き手伝ってくれるかな?」
ワイ「了解です。あと水筒付きカバン、追加で2つ作ってきました。こっちが2.5L、こっちは5L入ります。」
ホシノ「先輩、こんなに沢山いります?もう4つありますけど・・・・・」
ユメ「多いに越したことはないんじゃない?大は小を兼ねるって言うし・・・・・」
ワイ「壊れてて砂漠に行く時に使えなかったら困りますし、生徒数が増えた時にm」
ホシノ「増えないですけどね。こんな場末の学校。」
ワイ「いや、妹がここに入学したいらしいです。再来年の話ですけど。」
ユメ「本当に?!ワイくんが誘ってくれたの?」
ホシノ「そんな訳ないじゃないですか。ワイさんが妹嫌いなら話は別ですけど。」
ワイ「本当は母さんたちと他の自地区に行って欲しいんですけどね・・・・・」
ワイ「手先とか器用だし、ミレニアムとか行ってみたらどうかって勧めてるんですけど・・・・・」 - 14125/09/12(金) 03:25:34
ユメ「3人で写真撮ろうよ!!新しい校舎に来た記念に。」
ホシノ「また写真ですか?」
ユメ「さっきのはワイくんいなかったし、3人で写ってる写真、撮りたくない?」
ホシノ「写真なんか撮って何n」
ユメ「ほらほら、2人とももっと寄って、写真に映らないよ!!」
ワイ「アッハイ」(ホシノ先輩がこんなに近くに///)
ホシノ(ユメ先輩のおっぱいが顔に///)
パシャリ
ホシノ「タイマー使えばもっと遠くから取れたんじゃないですか?」
ユメ「あっ」←その手があったかってゆう顔 - 15125/09/12(金) 03:27:25
ワイ「こっちの資料の整理、終わりました。」
ユメ「ありがとう、こっちもお願いできる?」
ワイ「了解です。」
〜30分後〜
ワイ(何?・・・・・この資料・・・・・これが列車砲?・・・・・そんな生ぬるいものじゃない、これは虐32を目的とした道具だ。じゃなければこんなスペックは必要ない・・・・・)
ワイ(今場所を知ってるのはワイだけだ。この資料さえなければしばらくは見つからない。あとは安全に破壊する道具さえあれば・・・・・) - 16125/09/12(金) 05:56:58
ユメ「そういえばワイ君、前はハンドガン使ってたよね?いつの間にかショットガンになってたけど・・・・・」
ワイ「ホシノ先輩が使ってたのを見て強そうだなーって思って・・・・・」(ホシノ先輩に憧れてって言ったら睨まれるんだろうな・・・・・)
ホシノ「ワイさんが使っても私みたいに戦えないと思いますけど。」
ワイ「そうですよね・・・・・」(でも憧れは止められない!!) - 17二次元好きの匿名さん25/09/12(金) 06:27:11
このレスは削除されています
- 18125/09/12(金) 06:29:33
ユメ「ワイくん、ネフティスの人と話し合いに行くんだけど・・・・・難しい話とか分からなくて・・・・・」
ワイ「了解です。自分も行きます。」
ユメ「ありがとう!!ワイ君がいれば騙されることはないよね!!」 - 19125/09/12(金) 06:46:14
ワイ「砂漠横断鉄道・・・・・ですか・・・・・」
ネフティス幹部「はい、アビドス砂漠を横断する鉄道ですから、アビドスを管理するアビドス生徒会が権利を保有した方が何かとスムーズに進むかと。^_^」
ワイ「なるほど、そうですか。」(既にアビドス生徒会が機能してないことくらい知ってるだろうし、おそらく破産を回避するための売却だろうな。)
ユメ「でも私たち、膨大な借金がありますし、あまりお金が無くて・・・・・」
ネフティス幹部「ですから格安の100万でお譲りできる今のうちに・・・・・」
ワイ「・・・・・」(そういえばこっそり燃やした資料の中にあった列車砲・・・・・この鉄道の利権を買っておけばどこかの誰かに持っていかれる可能性も少ないかな・・・・・)
ユメ「100万円か~・・・・・・買えそうにないかな~」
ワイ「100万円程度なら、ちょっとあてあるんですけど・・・・・どうします?」 - 20125/09/12(金) 07:06:14
ユメ「とりあえず契約しちゃったけど、100万円のあてなんて本当にあるの?」
ワイ「はい、例の衝撃でプラズマを発生させる鉱石ですよ!!」
ユメ「でも砂の中に混ざってるから掘っても意味ないって・・・・・」
ワイ「砂の中から鉱石だけを取り出すんです。一応装置の試作も終わってます。」
ワイ「鉄道の話と合わせて、ホシノ先輩には言わないでください。」
ユメ「鉱石の話も?なんで?」
ワイ「この装置で稼いだ金鉄道の件の支払いに使うんですよ。鉱石の話をしたら稼いだ金を何に使ったか聞かれて普通にばれますよ。」
ユメ「でもホシノちゃん、結構勘が鋭いし私すぐばれちゃいそうだけど・・・・・」
ワイ「最悪、今完成したってことにしてごまかします。」 - 21125/09/12(金) 07:17:05
~とある日の深夜~
ユメ「ワイ君、こんばんは!!」
ワイ「こんばんは、ユメ先輩。例の装置、持ってきました。砂と水を混ぜてこの装置に流すと、まずここで大きな砂を取り除きます。その後、ここに水が流れてこの濃硫酸と混ざり、熱と酸化反応によって(以下長いので省略」
ユメ「ごめん、よくわからないかな・・・・・」
ワイ「このシリコン板が触媒になって約60円で青輝石を1g手に入れられます。」
ユメ「100gで100万円だから1gだと一万円・・・・・すごい!!大儲けだよ。」
ワイ「産地は明かせないですし、真面目に売るとしたら最低1g5000円、高くても6000円ってとこですかね?」
ユメ「1万円じゃないの?」
ワイ「ちゃんとした業者が採集したものと一般の学生がどこからか持ち込んだものじゃさすがい同じ価格には・・・・・それにまともなルートで売るとしたら1万円で売ってる業者に売る形になると思うんで・・・・・」
ユメ「やっぱりうまい話はないんだね・・・・・(´・ω・`)」
ワイ「まともなルートでさばけばの話ですよ、ブラックマーケットに流せば話は別です。」
ワイ「とある方がブラックマーケットで青輝石をかなりの高額で買い占めてるみたいで、すでにその方と直接交渉して1gあたり1万2千で買い取ってもらえることになってます。」
ユメ「ブラックマーケット・・・・・ワイ君が不良になってる・・・・・(´・ω・`)」 - 22125/09/12(金) 08:34:59
ワイ「・・・・・」
ユメ「・・・・・」
ユメ「ワイ君、なんか思ったより地味だね!!」
ワイ「簡単に言えばろ過装置みたいなものですから・・・・・」
ユメ「希少な鉱石っていうからもっとキラキラしてるのかと思ってた・・・・・・」
ワイ「まだ不純物残ってますからね・・・・・これを硫酸に入れるときれいな青の沈殿物が出てきます。それを再結晶化させて大きな塊にしたら出荷できる状態の青輝石ができます。」
1時間後
ユメ「ワイ君!!きれいな宝石になったよ!!」
ワイ「これで青輝石の完成です。残りの必要分はワイが空き時間で作っておきますね。」
ユメ「ありがとう!!本当に何から何までごめんね。」
後日、ブラックマーケットで約束の人物に売り払った。
連邦生徒会長「これだけあれば先生の助けになりますかね?・・・・・」 - 23二次元好きの匿名さん25/09/12(金) 17:12:39
保守失礼します
- 24二次元好きの匿名さん25/09/12(金) 17:32:28
このレスは削除されています
- 25125/09/12(金) 17:35:06
~半年前~
ヘルメット団A「やめてください??そう言われてやめる奴なんかいねーよ」
ワイ「すみません・・・・・やめてください・・・・・」
ヘルメット団B「チッ、たった2千円かよ。絶対さっきのお嬢様っぽい奴のほうが金持ってただろ」
ヘルメット団C「こいつが邪魔しなけりゃ今頃がっつり儲けてなのにな。」
ヘルメット団B「おいクソガキ、この落とし前どうつけてくれるんだ??」
ワイ「すみません・・・・・」
ヘルメット団B「すみませんじゃねえんだよてめぇのせいでこっちは大損なんだ。」
ワイ「すみません・・・・・やめてください・・・・・」
ヘルメット団A「もういい、こいつに何言っても無駄だ。盾の代わりにでもs」ドゴ←頭に散弾が命中する音
ヘルメット団B「誰だテm」ゴ←銃床がめり込む音
ヘルメット団C「てめぇ後でぜってえ後悔さs」ズドン←腹に散弾が撃ち込まれる音
ワイ「・・・・・」(かっこいい)
ピンク髪の少女「この町に住んでるならここら辺が治安よくないって知ってますよね?邪魔だから帰ってください。」
ワイ「すみません・・・・・あの、名前をお聞きしてもいいでs」
ピンク髪の少女「帰れ!!」
ワイ「すみません・・・・・」 - 26125/09/12(金) 17:40:56
ワイ「昨日不良に殴られたところが痛い・・・・・とりあえず家族には誤魔化せたけど・・・・・」
ワイ「昨日のピンク髪の人、かっこよかったな・・・・・」
緑髪の人「あ、ホシノちゃん、おはよう!!」
ピンク髪の少女「おはようございます、ユメ先輩。」
ワイ「!?」(この声って昨日の夜助けてくれたひとだよね?・・・・・ホシノさんって言うんだ・・・・・)
ユメ「今日も署名活動をしようと思うの・・・・・」
ホシノ「嫌ですよ、そんなことしたって意味ないじゃないですか・・・・・こんな場末の学校じゃ・・・・・」
ユメ「でもいつも一緒にいてくれるよね?」
ホシノ「この間の奴らが報復に集まってくるのを待ってるだけですよ。」
ユメ「ひぃん、ホシノちゃんが冷たい・・・・・」
ホシノ「・・・・・」
ホシノ「先輩、私用事あるんで先に教室行っててください。」
ワイ「!?」(なんかこっち見てないか?)
ユメ「教室で待ってるね!!」学校の中に走り去っていく
ホシノ「行きましたか・・・・・」ズドン←ワイの隠れてる木にスラグ弾がめり込む音
ワイ「うわっ!?」
ホシノ「さっきから隠れてこっち見てましたよね?こないだのチンピラの仲間ですか??」
ワイ「ち、違います・・・・・昨日のお礼が言いたくて・・・・・タイミングをうかがってて・・・・・」
ホシノ「昨日?」
ワイ「昨日○○2丁目で助けていただいた、アビドス第二中学校のワイって言います。・・・・・何か手伝えることとかありますか?」
ホシノ「・・・・・」(不良に絡まれてる人なんてどこにでもいるし・・・・・一々覚えてないよ・・・・・) - 27二次元好きの匿名さん25/09/12(金) 17:46:26
ホシノスレかと思いきやユメパイが今のところメイン
- 28125/09/12(金) 17:52:31
ワイ「ホシノ先輩、ユメ先輩、今度みんなで水族館行きませんか?、商店街の福引で団体チケットが当たって・・・・・」
ユメ「本当n」
ホシノ「今から行きましょう!!」←食い気味
ワイ「今週はすでにいろいろ予定もあるんで・・・・・来週の水曜日にしましょう。そこなら活動予定もなかったはずです・・・・・」
ホシノ「(´・ω・`)」 - 29二次元好きの匿名さん25/09/12(金) 17:59:02
なんやかんやでホシノからの好感度が高そうなのがなんか不穏
- 30125/09/12(金) 18:00:46
ホシノの怒る声が聞こえる・・・・・
ワイ「また説教かな?・・・・・」
ワイ「あ、ホシノせn」
ホシノが走り去っていく。
生徒会室に入ると、破かれたポスターが散らばっていた。
ワイ「えっと・・・・・何があったんですか?ユメ先輩・・・・・」
ユメ「またホシノちゃんに怒られちゃって・・・・・」
ワイ「砂漠横断鉄道の購入資金、残りの分が用意できたので振り込みに行こうと思ったんですけど・・・・・」
ワイ「一人で行ってきましょうか?」
ユメ「大丈夫。このポスターだけ直してからでもいい?」
ワイ「了解です。」 - 31125/09/12(金) 18:05:18
~銀行での振り込みが終わった後~
ワイ「今振り込みを確認したって連絡が来ました。ホシノ先輩にバレないうちに戻りましょう。」
ユメ「ワイ君、ちょっと寄り道していかない?ホシノちゃんに仲直りの品を買っておきたいんだけど・・・・・」
ワイ「今、巨大な砂嵐が観測されたらしくて。できれば砂嵐が来る前に帰りたいんですが・・・・・」
ユメ「少しだけだから・・・・・」
ワイ「了解です・・・・・最悪適当な廃墟でやり過ごしましょう・・・・・」 - 32二次元好きの匿名さん25/09/12(金) 18:09:59
大丈夫かなぁ
- 33125/09/12(金) 18:29:12
~帰路の砂漠地帯にて~
ワイ(まずい、砂嵐が想定以上に速い・・・・・どこかで一泊するべきだった・・・・・)
ユメ「ワイ君!!砂嵐だよ、早く帰らないと・・・・・」
ワイ「間に合いません、どこかでやり過ごしましょう。」
背を低くして砂塵の中を進む
ユメ「ワイ君、あそこ、洞窟あるよ!!」
ワイ「生き埋めになっても飛ばされたり飛んできた石の破片に当たるよりはマシですね。行きましょうユメせn・・・・・」
ゴンという鈍い音とともに赤い飛沫が飛ぶ。
ワイ「へ!?・・・・・ユメ先輩?・・・・・」
視界には力なく倒れるユメ先輩が映った。
ワイ「・・・・・」
ユメ先輩を運びながら何とか洞窟に入いり、必死に傷口に衣服を巻く。
しかし、血が止まる様子は見えない。
風の吹き荒れる音と石ころの衝突音だけが聞こえる。
ユメ「ワイ君、ホシノちゃんに伝えて・・・・・水族館に行く約束守れなくてごめんって」
ワイ「やめてくだs・・・・・わかりました。・・・・・」
一瞬、反発しようとするものの、致命傷であることを嫌でも理解してしまう。鞄を貫通するほどの威力の石が当たったのだから当然だ。
次第にユメ先輩の体が冷たくなり固く硬直したころ、砂嵐が止んだ。
ユメ先輩の遺体を背負い、朝焼けの見える砂漠を歩き出した。 - 34二次元好きの匿名さん25/09/12(金) 18:30:56
やはりユメは死ぬ運命なのか…
- 35125/09/12(金) 18:33:03
閲覧注意つけ忘れたのでマイルドな描写にせざるを得なかった・・・・・一生の不覚
- 36125/09/12(金) 19:38:21
ホシノ「嘘だ。そんなわけない。ユメ先輩が死ぬはずない。」
ワイ「嘘じゃないですよ・・・・・ユメ先輩は・・・・・死んだんです。」
ホシノ「うるさい・・・・・」
ワイ「・・・・・」
ホシノ「もういいです。ついてこないでください。」
ワイ「ホシノ先輩・・・・・ユメ先輩から、遺言があります『水族館に行く約束守れなくてごめん』と。」
ワイ「あとこれ、ユメ先輩からホシノ先輩にって・・・・・」寄り道して買ったクジラのぬいぐるみを渡す。
二人で涙が枯れうるまで泣いた後、帰路についた。 - 37125/09/12(金) 23:56:05
ユメ先輩が死亡してから数か月が経った。
ホシノ先輩は未だに先輩の死から立ち直れていない。
ユメ先輩の遺品の回収やユメ先輩の御家族への説明、葬式などで月日はあっという間に過ぎていき、最近やっと落ち着いた日々を取り戻してきた。
もしもあの時寄り道をしなければ・・・・・無理に帰らず一泊していれば・・・・・そもそも砂漠横断鉄道の権利の購入を止めていれば・・・・・そんな後悔が次々とこみあげてくる。
ユメ先輩の死因は・・・・・ワイの判断ミスだ・・・・・ユメ先輩を死に追いやったワイがこのままここにいていいのだろうか・・・・・最近はそんなことばかりを考える・・・・・
だが、ホシノ先輩の心の傷は深い。今ワイがいなくなれば先輩は一人になって自暴自棄になりかねない。
誰か、隣にいてくれる人がいれば・・・・・
ワイ「おはようございます、ホシノ先輩・・・・・そっちの方は?・・・・・」
ノノミ「来年アビドスに入学する十六夜ノノミです。よろしくお願いします。」 - 38二次元好きの匿名さん25/09/13(土) 07:17:46
早めに保守失礼します
- 39二次元好きの匿名さん25/09/13(土) 10:20:05
空気がお通夜
- 40125/09/13(土) 14:04:55
ワイ「ホシノ先輩、最近またヘルメット団が住み着いたみたいで、住民の方々が被害にあってるみたいです。近々「お話」(物理)をしに行きましょう。いつも道理の手順でいいかと。」
ノノミ「お話ですか?」
ホシノ「そうだね「お話」(物理)だね。」
~後日~
ワイ「失礼します。最近のアビドス自治区の住民にに対する暴力行為について、「お話」があります。ご同行願えm」ズドドドドドドドド←ワイが一斉砲火される音
ヘルメット団「なんだこいつ、ただの雑魚じゃねえか。アビドスにはくそ強い奴がいるって聞いて警戒してたのに損しt」ドンドンドンドンドンンドン←ホシノがヘルメット団を制圧する音
ノノミ「これお話じゃなくて襲撃じゃ・・・・・」
ホシノ「お話であってるよ」
ノノミ「確かに・・・・・お話もしてました・・・・・ワイさんが」
ワイ「・・・・・」←集中砲火と流れ弾で気絶中 - 41二次元好きの匿名さん25/09/13(土) 21:46:07
ワ、ワイー!?
- 42二次元好きの匿名さん25/09/14(日) 00:20:11
かわいそうなワイ…ひとえにテメェが弱ェせいだが
- 43125/09/14(日) 01:16:46
ワイ「・・・・・」目が覚める
ホシノ「気絶から32分。いつもより早いね、ワイ君。」
ノノミ「いつも気絶してるんですか?」
ワイ「5回に一回は起きてますよ。」
ホシノ「やっぱりこの作戦やめない?」
ワイ「でも普通にやると金になりそうなものとか壊すじゃないですか・・・・・」
ホシノ「とりあえずヘルメット団の子は車に積んだよ。」
ワイ「この箱とドラム缶、あとそこの弾薬とPCももらっていきましょう。」
ノノミ「これって強盗じゃ・・・・・」
ワイ「慰謝料ですよ。支払い能力なしと判断して差し押さえしただけですから。」
ホシノ「・・・・・ノノミちゃんはこうなっちゃ駄目だよ。」(ユメ先輩が聞いたら怒るだろうな・・・・・) - 44二次元好きの匿名さん25/09/14(日) 08:58:16
保守
- 45125/09/14(日) 10:54:36
ノノミ「ホシノ先輩、今月の収支報告書、できました!!確認お願いします。」
ホシノ「ありがとう・・・・・(確認中)多分大丈夫かな?」
~後日~
ワイ「すみません、ホシノ先輩、この収支報告書、ここの計算修正お願いします。」
ノノミ「すみません、ワイさん。その報告書私が」
ワイ「あと昨日、遭難対策セット持たずに砂漠に出た件に関しての始末書、早くしてください。」
ホシノ「たった片道10分程度の距離だしそこまでしなくてm」
ワイ「そうやって砂漠をあまくみた結果ワイはユメ先輩を死なせたんです・・・・・」
ホシノ「何度も言うけどあれは事故で、ワイ君には責任はないよ。」
ワイ「違います・・・・・ワイが正しい判断をしていれb」ベチン←ワイがひっぱたかれる音
ホシノ「それ以上はしつこいよ。あれは事故・・・・・運が悪かっただけだよ。」
ホシノ(ワイ君の気持ちもわかる・・・・・私もワイ君の立場ならこうやって客観視ができなかった・・・・・もし私一人ならきっと・・・・・私も自分を責めてた。)
ノノミ「収支報告書、作ったの私です!!どこを直せばいいですか?」 - 46二次元好きの匿名さん25/09/14(日) 11:16:08
リュウさんが死んだ後のWB隊みたいな空気になった
- 47125/09/14(日) 14:38:44
ワイ「ホシノ先輩たち、まだ来てないんですかね?・・・・・寒いし早く教室入りてえ」
ワイ「あれ?なんで空が見え」ドゴ←ワイの頭が地面にたたきつけられる音
ワイ「あっ、視界が暗く・・・・・」 - 48125/09/14(日) 16:12:45
ワイ「いつもの天井だ・・・・・頭いてぇ・・・・・」
???「ん、離して」ジタバタ
ノノミ「まずは頭を拭きましょうね!!シロコちゃん。あっ」
ホシノ「駄目だよシロコちゃん!!髪の毛濡れたまま走り回ったら。」
ノノミ「ホシノ先輩、そっち行きました。」
ホシノ「うへ~おじさんの体力じゃきついよノノミちゃん。」
ワイ「おじさん??うへ~??・・・・・夢か・・・・・」
ノノミ「あ、ワイさん捕まえてください!!」
ワイ「え?」ゴ←飛び越えようとジャンプしたシロコの足のつま先がワイの顔面にあたる音
ドタン←シロコが転ぶ音
ホシノ「うへ~、やっと捕まえたよシロコちゃん」
ワイ「だれ?」 - 49二次元好きの匿名さん25/09/14(日) 16:59:36
け…獣…
- 50125/09/14(日) 18:47:10
ワイ「スマホどころが銃すらないんですか?」
シロコ「ん。」
ワイ「とりあえずこの間不良から巻き上げた銃ならありますけど・・・・・」
ワイ「スマホは新しく契約するとして・・・・・入学までは身分証明もできないし、名義はホシノ先輩でいいですかね?」
ホシノ「そこらへんは任せるよ。」
シロコ「ん、弱いくせに勝手に決めないで」
ワイ「じゃあスマホも銃も自分で用意してくださいね。」
シロコ「ん」←ワイの銃を奪う。
ワイ「おい待て、それ今故障して使えn」
ドカン←ワイの銃が暴発する音
シロコ「ん、罠仕掛けるなんて卑怯。」
ワイ「勝手に人のもの触んなクソガキ」
シロコ「ん、弱い人の言うことは聞かない」 - 51125/09/14(日) 21:49:03
ワイ「シロコさん、今、目先に事は戦いが強ければ解決できるかもしれない。でも世の中で生きていく上で必ず武力ではどうにもならないことがあります。」
シロコ「????」
ワイ「例えば、いくら戦いが強くても食べ物を手に入れる方法を知らなければ生きていけないよね?」
シロコ「ん、ほかの人から奪えばいい。」
ワイ「周りに食べ物を持っている人がいるとは限らないし、毒を仕込んでる人がいるかもしれないよね?」
シロコ「・・・・・ん」首を縦に振る
ワイ「じゃあこういう状況でどうやってご飯を手に入れる?」
シロコ「・・・・・ん、わからない」
ワイ「もしもワイがシロコちゃんみたいに強かったら「交渉」をするかな?」
シロコ「交渉?」
ワイ「例えば、いくらご飯を手に入れてもさっきのシロコちゃんみたいな人に襲われてご飯を奪われるかもしれない。だから、もしワイがシロコちゃんみたいに強かったら、相手を守ってあげることと引き換えにご飯をもらう。ワイが知る中でもっとも単純な交渉の例がこれかな?」
シロコ「ん」首を縦に振る
ワイ「要するに人が生きていくには誰かと助け合う必要がある。一人でいると必ず限界が来てしまう。自分より弱いとか自分より頭が悪いとかで、周りの人たちを遠ざけたり意地悪したりしていると助けてほしいときに助けてくれなくなっちゃう。逆に普段から周りを助けてたらその中の誰かが自分が困ったときに助けてくれる。」
ワイ「だからワイもホシノ先輩もノノミさんも、シロコちゃんには周りを助けてあげられる子になってほしいかな?」
シロコ「ん」首を縦に振る
ホシノ(シロコちゃんとワイ君って同じ学年だよね??)
ノノミ「ワイさん、なんか保護者みたいですね!!」 - 52二次元好きの匿名さん25/09/15(月) 02:57:32
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- 53125/09/15(月) 09:31:16
~休日~
ピコン←モモトークの通知音
ワイ「・・・・・」カチャカチャカチャカチャ←シロコの銃の部品をカスタマイズ中
ピコン←モモトークの通知音
ピコン←モモトークの通知音
ピコン←モモトークの通知音
ワイ「よし、後は塗装れば終わりだ!!」
ピコン←モモトークの通知音
ピコン←モモトークの通知音
ピコン←モモトークの通知音
ピコン←モモトークの通知音
ピコン←モモトークの通知音
ピコン←モモトークの通知音
ワイ「うるせー!!」
ピコン←モモトークの通知音
ピコン←モモトークの通知音
ピコン←モモトークの通知音
ピコン←モモトークの通知音
ピコン←モモトークの通知音
ワイ「あのクソガキスマホ持った瞬間スタンプ爆撃してきやがって!!ブロックするか?」
※シロコは土日明けにホシノから説教されました。 - 54125/09/15(月) 16:58:18
シロコちゃんがアビドスに来て2週間がたった。
最初の1~2日は暴れたり盗んだりで大変だったが今はそれも落ち着いて新しい生活に順応してきた。
ノノミさんも書類を問題なく作成できるようになり、今じゃシロコちゃんに教える側になっている。
ホシノ先輩も・・・・・前を向けていると思う・・・・・
もうホシノ先輩を心配する必要はない・・・・・ノノミさんやシロコちゃんがいれば・・・・・一年後にはワイの妹も入学する。他にも新しい一年生も来るかもしれない、ホシノ先輩にこの先、ワイは・・・・・
ワイみたいな・・・・・何も守れない、信念も力もない無能は・・・・・邪魔でしかない・・・・・
「一目惚れしたから」なんて不純な動機でここに居座った。その結果ユメ先輩は死んだ。
もうワイにここにいる資格はない。こんな人間がいていい場所ではないんだ・・・・・
ホシノ「・・・・・なに・・・・・これ・・・・・入学辞退?・・・・・」
ホシノ「なんで?・・・・・そんな・・・・・そんなの、、嘘だよね?・・・・・」 - 55二次元好きの匿名さん25/09/15(月) 21:15:04
- 56二次元好きの匿名さん25/09/16(火) 00:44:29
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- 57125/09/16(火) 00:49:47
ミスです
ホシノ(どうして?・・・・・いや、そんなの決まってるよね・・・・・いつも冷たい態度ばかり取ってたくせに先輩がいなくなった瞬間手のひらを返した・・・・・ワイ君と先輩が命の危機に瀕してたのに私わ何もしなかった・・・・・先輩の死に立ち会ったワイ君のほうがつらいはずなのに・・・・・私は泣いて嘆いて・・・・・自分のことばかりで・・・・・何もしてあげられなかった・・・・・)
ホシノ「こんな先輩・・・・・愛想が尽きて当然だよね・・・・・」
シロコ「ホシノ先輩?・・・・・」
ノノミ「何があったんですか?・・・・・」
ホシノ「ノノミちゃん、シロコちゃん・・・・・来てたんだね・・・・・」
シロコ「ん、泣いてるの?」
ホシノ「あれ?・・・・・なんで・・・・・涙が・・・・・」
ノノミ「ホシノ先輩・・・・・」ホシノを抱き寄せる。
ホシノ「本当に泣きたいのはワイ君のはずなのに・・・・・私なんかに・・・・・泣く権利なんかないのに。」
シロコ「ん、それは違う。」
ホシノ「!?」
シロコ「泣く権利がない人なんていない・・・・・」
ノノミ「そうですよ、ホシノ先輩・・・・・今は好きなだけ泣いてください。」
ホシノ「ごめんね・・・・・先輩なのに・・・・・こんなに情けなくて。」
シロコ「ワイが言ってた。『人が生きていくには誰かと助け合う必要がある。一人でいると必ず限界が来てしまう』って」
シロコ「ホシノ先輩たちがが私を助けてくれた。今は私がホシノ先輩を助ける番。」
ホシノ「ありがとう・・・・・シロコちゃん、ノノミちゃん。」
シロコ「ん、ワイを探してくる。」
ホシノ「その後、入学式の日まで2か月もの間、みんなでワイ君を探した。でも見つからなかった。どこに行ったかも、わからない。それから一年後、ワイ君の妹・・・・・アヤネちゃんが入学してくるまで、生きているかも分からなかった。あの日以来、家にも帰ってきていないらしい。アヤネちゃんが、今でもたまに送られてくる手紙や写真を見せてくれるんだよ。・・・・・これでおじさん達の昔話はお終いかな・・・・・先生。」
"ありがとう、ホシノ。つらい過去を教えてくれて"
シロコ「ん、この写真の人を見つけたら教えて。」
- 58二次元好きの匿名さん25/09/16(火) 07:14:56
保守
- 59125/09/16(火) 10:21:07
ゲヘナ自治区、とある廃墟地帯。
マコト「やはり、あの重爆撃機がある限り、いくら残虐行為を告発しようと意味がない2か月の間にあれを何とかしなければ・・・・・」
ヒナ「私でも破壊できないのよ・・・・・そんな簡単に破壊はできないわ。壊さずに倒す方法をm」
マコト「ヒナ!!その試みで何人の負傷者を出した?人が死んでないだけでも奇跡なんだぞ!!」
~殴り合いの音が鳴り響く~
2年生のゲヘナ生徒「マコトちゃん落ち着いて・・・・・サツキちゃんも見てないで止めるの手伝って。」
マコト「私は冷静だ!!」
ヒナ「そうは見えないけど?」
マコト「貴様!!」
2年生のゲヘナ生徒「二人ともそれ以上続けるならここからたたき出すよ!!」
ヒナ「ごめんなさい、先輩・・・・・」
マコト「すまない・・・・・」
ヒナ「!?」(誰か近づいてきてる。)
サツキ「ミレニアムとかから誰か技術者を雇えば。」
一同「それはダメ!!」
マコト「万が一大けがや死亡する事態になれば外交問題じゃ済まない。」
??「じゃあ無所属の生徒を雇うのはどうですか?例えば俺みたいな。」
ヒナ「動くな」ズドドドドドドドド←ヒナのEXスキル
ワイ「奥空ワイと申します。仕事を探してここに来ました。風のうわさで厄介な兵器に苦しんでると聞いたので雇っていただけるかと思い・・・・・」 - 60二次元好きの匿名さん25/09/16(火) 17:44:08
保守
- 61二次元好きの匿名さん25/09/16(火) 21:06:55
保守
- 62二次元好きの匿名さん25/09/16(火) 21:16:10
ワイはアヤネの兄だったのか・・・
- 63二次元好きの匿名さん25/09/16(火) 23:07:34
- 64125/09/17(水) 03:24:35
ヒナ「その厄介な兵器を作ったのが誰だかわかっているのかしら?開発者は雷帝、このキヴォトスにおいて最も優れた技術者よ。その雷帝が全リソースをつぎ込んで発明した最高傑作にして最後の砦、それを破壊することは砂漠の水道管整備とはわけが違うの。私たちにはあなたの妄言を聞く暇はないわ。おとなしくアビドスに帰ってくれるかしら?アビドスの入学予定者さん。」
ワイ「弱点のない発明品なんて存在しませんよ。あれには致命的な欠陥があります。」
一同「!?」
ワイ「吸気口ですよ。あの爆撃機の推力ははジェットエンジンによるもの。ジェットエンジンに吸気口は必須、そしてその吸気口は格好の弱点でしかありません。」
マコト「だから網がつけられているヒナの銃の弾丸さえ貫通できない頑丈な繊維で作られている。吸気口程度にすら気づかないほど間抜けではない。あまり我々を見くびるな!!」
ワイ「網を破壊しなくとも内部の機構さえ破壊できれば問題ないのでは?例えばこれを使って内側から」
ゲヘナの生徒A「それだ!!そんな手段があったなんて・・・・・なぜ思いつかなかったんだ?・・・・・」
マコト「!?」 ヒナ「!?」
2年生のゲヘナ生徒「Aちゃん?説明してもらってもいい?」
ゲヘナの生徒A「青輝石の粉末ですよ!!最近アビドスで特許が認められた砂からの採取法の途中過程のもので、再結晶させて塊にする前の細かい状態のものです。普通の火薬では空気中に散らばると威力が落ちてしまいますが、連鎖的にプラズマが発生する青輝石は威力が下がりません。そしてそのプラズマはジェットエンジンを破壊するのに十分な威力があります。」
ワイ「技術者として雇ってくれるならばこれを提供する。」
ヒナ「わかったわ。あなたを技術者としてy」
マコト「どっちにしろ私は反対だ。貴様はまだ中学生、この革命は新しいく入学してくる後輩たちを雷帝から守るための戦い。そこに守るべき後輩を巻き込んでは本末転倒というものだ。」
ヒナ「ならほかに方法はあるのかしら?」
マコト「ステルス船で爆撃機のある空母へ乗り込み、速やかに解爆破する。コックピットやエンジン内部へC4を仕掛ければ可能なはずだ。」
ヒナ「そう・・・・・まだ冷静になれないのね・・・・・あなたの作戦では被害が大きくなるわ。眠ってて。」ズドドドドドドドズドドドドドドド←ヒナのEXスキル×2 - 65二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 09:34:29
保守
- 66125/09/17(水) 13:17:07
~雷帝失墜まで残り15日~
2年生のゲヘナの生徒「まずは戦力の確認です。敵の総力はゲヘナ学園議事堂に立てこもる雷帝含む43名、洋上の空母に乗組員102名。対してこちらは負傷者を2007名抱え、治療・看護のための人員を合わせれば合計4082の非戦闘員を抱え、現在、戦闘可能な人員は202名程度。そこから街の警護、非戦闘員の護衛を引いて今ここに招集した27名程度の戦力で戦わなければいけません。」
2年生のゲヘナの生徒「作戦は簡単です。最初はいつも通り、ゲヘナ議事堂を襲撃。その途中でいつも通りなら、爆撃機からの1t爆弾と機銃掃射が来るはずです。我々はそこに合わせてこれを打ち込みます。ワイさん、説明をお願いします。」
ワイ「このRPG7や推進剤自体は普通のものと変わりません。スコープは○○社製のコンピュータ内蔵サイトを取り付けてあり、ターゲットに命中させるつもりで撃てば問題ありません。」
ワイ「本作戦において最も重要とされるのがこの弾頭です。この弾頭はここで指定した高度に達すると特殊な鉱石粉を散布します。それを爆撃機が吸気口から吸い込むと内部でプラズマを発生させ、爆撃機を内側から破壊します。特殊弾頭は全部で4発あります。」
2年生のゲヘナの生徒「その後、速やかに議事堂に立てこもる雷帝とその一派を捕縛、一気に片を付けます。決行日は明日、日の出共に作戦開始です。何か質問がある方。」
ゲヘナの生徒B「マコトさんが見当たりませんが何かの作戦中ですか?」
ヒナ「マコトは意見の対立の結果、収監中よ。冷静な判断ができない状態で作戦に参加させるわけにはいかないわ。」
ゲヘナの生徒?「一つ、質問いいですか?」
2年生のゲヘナの生徒「はい、何ですか?カヨコさん。」
カヨコ「材料は8発分あったと思いますが・・・・・」
ワイ「4発は実証実験に使いました。」
カヨコ「そうですか。」(実証実験で使用していたのは2発のはず・・・・・残りの2発を隠している。つまり・・・・・)
2年生のゲヘナの生徒「ほかに質問はありますか?」
・・・・・
2年生のゲヘナの生徒「質問はないようですので、以上でブリーフィングを終わりにします」
~その日の深夜~
???「あった。これを破壊すれば・・・・・」 - 67二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 22:06:16
待機
- 68125/09/17(水) 23:30:09
ッーー←無線機の音
ゲヘナの生徒「こちらα3、議事堂南庭園前まで接近完了、ターゲットポイントに敵スナイパーを確認。排除を求む。」
ゲヘナの生徒「こちらβ1、木が邪魔でターゲットポイントが見えねぇβ2チーム、狙えるか?」
ゲヘナの生徒「こちらβ2、当たるわけないだろ!!牽制射撃中に突破してくれ。」
ヒナ「こちらα1、β2は西に70m移動してα3を支援して。」
ゲヘナの生徒「こちらβ2、α1の支援ができなくなるぞ?いいのか?」
ヒナ「問題ないわ」
ゲヘナの生徒「了解した。」
ゲヘナの生徒「こちらHQ、爆撃機が発艦した、議事堂到着まであと10分。注意して!!」
カヨコ「こちらγ、爆撃機に注意する。」
ゲヘナ生徒「こちらα2、西庭園、大駐車場には敵影なし」
HQ「突入開始!!」
α1班員1「三人でどうやって突入するんすか?ヒナさん」
ヒナ「私が前進した後カバーする。合図を出したら二人も進んで。」
α2班員1「議事堂大ホールに敵影確認、スナイパー2名」
α2リーダー「班員1、班員2は掃射開始!!他は引き続き警戒」
β2リーダー「スナイパーダウン、おそらく入り口に二人隠れてる。牽制はするけど気を付けて。」
α3リーダー「私含む3名でそこの噴水まで前進、残りの三名がカバー。入り口だけでなく無数の窓にも注意!!」 - 69二次元好きの匿名さん25/09/18(木) 08:37:49
保守
- 70125/09/18(木) 09:24:33
HQ「まずい、爆撃機が進路を変えた!!標的は廃墟地帯にある私らの拠点だ。γチームは急いで戻ってこい。」
HQ「あそこには病人や非戦闘員がいる!!爆破されれば死人が出る。」
HQ「γチーム?・・・・・γチーム、応答しろ。」
HQ「α2、γの様子を見ろ。」
α2のリーダー「了解。」
α2のリーダー「隊員3隊員4、ついてこい。隊員1隊員2隊員5はそのまま監視を続けろ。」
α2の隊員3「うわ、どういうつもりだ。やめ・・・・・」
α2のリーダー「撃て、掃射開始。」
ズドドドドドドドドドドドド←マシンガンの掃射音。
掃射音が収まる。
α2のリーダー「γチームは壊滅。γチームのリーダー、鬼方カヨコが裏切った。」
HQ「裏切り?なぜこのタイミングで?雷帝はもう失墜する直前まで来ているというのに。」 - 71二次元好きの匿名さん25/09/18(木) 19:07:14
このレスは削除されています
- 72125/09/19(金) 00:05:57
HQの生徒1「爆撃機到達まであと8分、誰か向かえないのか?」
ヒナ「今すぐ向かうは、最短のルートを教えて」
HQの生徒1「今ルートを検索s」
HQの生徒2「無駄だ・・・・・ここからどれだけの距離があると思ってんだ・・・・・俺達には何もできない。できるのは隠れ家からの報告を待つことだけだ」
HQの生徒1「いったい・・・・・何人死ぬんだ・・・・・」
HQの生徒2「クソが!!」ポス←天幕の布を殴る音
HQの生徒3「神でも悪魔でも・・・・・誰でもいい、奇跡を起こしてくれ・・・・・」
ヒナ「議事堂攻略を続行するわ。今できることは無事を信じて目の前の敵をつぶすことだけよ。」 - 73125/09/19(金) 01:50:21
~ゲヘナの廃墟地帯、反雷帝派本部~
サイレンの音が鳴り響く
ゲヘナの生徒A「総員退避命令、総員退避命令。雷帝の爆撃機接近中。11分後に本施設は空爆を受けます。繰り返す。総員退避(以下略)」
ゲヘナの生徒B「退避!?この数のけが人をどうやって退避させんだよ。」
腕のない生徒「足が無事な奴は走るぞ!!1年はさっさと出てけ。2年で腕も動くやつは歩けないやつを手伝ってやれ!!」
ゲヘナの生徒C「医療班も1年はさっさと退避!!命懸けんのは私ら2年だけで十分だ!!」
セナ「先輩、せめて救急車の運転くらいはやらせてくだs」
ゲヘナの生徒C「馬鹿垂れ、今は自分の命を優先しろ。」
ワイ(2本だけ予備の特殊弾頭が隠してあるはず・・・・・)武器庫へ走り出す。 - 74125/09/19(金) 01:52:53
牢屋の看守の生徒「マコト先輩、総員退避です。」
マコト「現在の避難状況は・・・・・」
牢屋の看守の生徒「混乱している部分もあり、11分以内に退避できるのはせいぜい150人程度かと・・・・・私が撤退の指揮を・・・・・」
マコト「おい、貴様どこへ向かってる!?」
ワイ「武器庫の床下に2発特殊弾頭を隠してあります。ここで撃墜しましょう!!」
マコト「武器庫の床下だな?貴様は避難しろ!!これ以上巻き込むわけにはいかない。」
ワイ「今あれを一番うまく扱えるのはワイです。今ここが潰れたら報酬どころじゃないでしょう・・・・・目的のために初期資金が必要なんです。」
マコト「貴様ッ!!死んだら報酬もクソもないだろ。おい!!」
ワイ「あった・・・・・嘘だろ・・・・・」
マコト「どうした?」
ワイ「弾頭部分が・・・・・完全につぶされてます・・・・・肝心の粉末鉱石もなくなってる・・・・・」
マコト「つまり雷帝は我々の基地の内情を我々異常に把握してるということか・・・・・」
ワイ「残り9分・・・・・あと5分で弾頭を作ります。」
マコト「放送が聞こえなかったのか?。総員退避命令が出ているんだ。黙って従え。」
ワイ「それで間に合うならとっくにそうしてますよ。現実が見えてないのはお前だ!!」壊れた特殊弾頭をもって走りだす。
マコト「なぜどいつもこいつも命を投げ捨てるんだ・・・・・」ワイを追いかける - 75二次元好きの匿名さん25/09/19(金) 11:45:36
保守
- 76125/09/19(金) 11:52:26
ワイ「弾頭部分が・・・・・完全につぶされてます・・・・・肝心の粉末鉱石もなくなってる・・・・・」
マコト「つまり雷帝は我々の基地の内情を我々異常に把握してるということか・・・・・」
ワイ「残り9分・・・・・あと5分で弾頭を作ります。」
マコト「放送が聞こえなかったのか?。総員退避命令が出ているんだ。黙って従え。」
ワイ「それで間に合うならとっくにそうしてますよ。現実が見えてないのはお前だ!!」壊れた特殊弾頭をもって走りだす。
マコト「なぜどいつもこいつも命を投げ捨てるんだ・・・・・」ワイを追いかける
ワイ(潰れてても内部の基盤は無事だ。外装だけなら車の外装を使えば・・・・・一本くらいは作れるか?・・・・・)カチャカチャ
ワイ「よし!!できた。」
マコト「これを使え。」RPG7と推進剤を投げ渡す。
ワイ「ありがとうございます。」推進剤を弾頭付け、装填するし外へ出る。
マコト「高度16000ft!!」
ワイ「了解。」
マコト「3、2、1、撃て」
ドゴォーンという発射音とともに弾頭が打ち出される。同時に基地のあちらこちらからもダミーとしてロケットが打ち出される。
青輝石粉末が大気中に散らばり、空にきらきらとした反射光が光る。
それは爆撃機の通過とともに吸い込まれ、直後に火の手が上がる。
爆撃機の高度が落ちる。
マコト「・・・・・まずい!!ここ(武器製造室)に墜落させる気だ。逃げろ。」
ワイとマコトが走り出す。
ワイ「間に合いません!!」 - 77二次元好きの匿名さん25/09/19(金) 21:27:47
このレスは削除されています
- 78125/09/19(金) 22:15:37
目が覚める。視界には知らない天井が映っている。
マコト「目が覚めたか・・・・・16日ぶりだな。」
ワイ「すごい独創的な髪形ですね・・・・・」
マコト「いろいろあってな・・・・・」
マコト「貴様、ゲヘナに入る気はないか?」
ワイ「すみません・・・・・やることがあるんで・・・・・」
マコト「そうか・・・・・」
ワイ「えっと・・・・・その子は・・・・・」
追記:雷帝云々に言及するとスレ半分くらい必要になりそうなのでバッサリ省いて完結後か話考えるのに詰まったときに投下します。このスレはあくまでもワイ君主軸の物語で雷帝はあくまで通り道でしかないので・・・・・ - 79二次元好きの匿名さん25/09/20(土) 00:59:53
面白い
- 80二次元好きの匿名さん25/09/20(土) 06:33:40
マコトの髪独創的ってどうなってるんだ?いつものアフロかな
- 81二次元好きの匿名さん25/09/20(土) 14:53:45
保守
- 82125/09/20(土) 20:59:03
4月、青空の元、新入生たちが新しい学園生活への期待と不安を胸に各々の学園への通学路を歩く時期。
本来なら彼女らと同じく通学路を歩んでいたはずの少年の姿は、ほど遠い場所にあった。
ズドンズドン←扉の鍵を銃弾が貫く音
ワイ(足音からして、正面に囮、扉の裏と右手前の角に1人ずつ)敵の場所と突入の合図のハンドサインを出す。
アサルトライフルを方に下げ拳銃を構えるロボットのような様相の男、サブマシンガンをぎこちない手つきで構える犬のような毛並みの中年獣人。手慣れたクリアリングと裏腹にまるで追いはぎにあった後のように心もとないさび付いたハンドガンを構えた学生くらいの年齢とみられる少女。続いて最後にある人への憧れだけで買った大層な分不相応なショットガンに振り回される少年が突入する。
ヴァルキューレ警察学校が入学式をしているためか油断していた指名手配犯たちはこの装備も年も・・・・・すべてがバラバラな集団にあっという間に制圧された。
ワイ「作戦通りです。お疲れ様です。」
少女「呆気なかったですね・・・・・」
獣人「鳩が豆鉄砲を食ったようとはこのことだな。」
ロボ「これでまたしばらくは酒が買えそうだぜ!!」
ワイ「約束通り、今回の報酬はお三方で均等に山分けでいいですよね。」
ワイ「それで、私の会社での雇用の件ご検討いただけますか?」
ロボ「どの道この業界で信用を失った俺はあんたに縋るしかないんだ。雇ってもらえるなら願ったりかなったりだ。」
獣人「最低限小隊の指揮をできるのは分かった。まずは半年間、お前の実力を見極めさせてもらう。」
少女「私は・・・・・行くところがないから・・・・・」
ワイがこの奇怪な集団を率いることを決めたきっかけは・・・・・1週間前にさかのぼる・・・・・ - 83二次元好きの匿名さん25/09/21(日) 03:29:52
保守
- 84125/09/21(日) 12:12:16
爆撃機による怪我が癒え報酬金を受け取ったワイは、ゲヘナの復旧工事を横目に通り過ぎ、早々にゲヘナを出た。ワイにはある目標がある。目標に必要な物は3つ、膨大な金、強力なコネクション、そして知名度である。そして争いが絶えないキヴォトスでそれらを手にするもっとも身近な方法がある。
ワイ「民間軍事会社を立ち上げる。それが一番の近道のはずだ。」
そして最初の社員となる人材を探し始めた。
ワイ「おそらく普通に募集しても集まる人材は一般人程度、それなら訳ありでも優秀な人材がいる場所を当たるか。」
ブラックマーケット。連邦生徒会の干渉をはねのけ、合法違法問わず様々な仕事やモノがあり、一つの独立した地域となっている。そしてここには何かを抱えた人々が集まる。業界を干され行き場を失った者。違法な仕事を是とする者。学園に馴染めず不良となった者。
そしてその中には優秀な人間も僅かにいる。 - 85二次元好きの匿名さん25/09/21(日) 12:14:07
ワイは何が目的だろ
- 86二次元好きの匿名さん25/09/21(日) 22:14:50
保守
- 87125/09/21(日) 23:40:46
最初に目を付けたのはアルコール依存症でカイザーPMCをクビになった個人の傭兵だった。問題行動が多く、今じゃ誰も雇わないらしい。
ワイ「仕事をお探しでしょうか?」
ロボ「俺は安い依頼は受けないんだ。帰れクソガキ。」
ワイ「腕は平均より強い程度で酔って護衛対象やターゲットじゃない無関係の人間に攻撃。そんな傭兵に高い金を払う依頼主がいると思いますか?」
ロボ「うるせぇ!!金がねえなら帰れ!!ヘイローをぶっ壊すぞ。」
ワイ「そんな度胸があるとは思えませんね。仕事を選べる立場ではないことを理解できないんですか?」
ロボ「・・・・・チッ」
ワイ「ワイの会社で働くなら最低限、3か月は安定した給料を保証しますよ。」
ロボ「三か月を過ぎたら?」
ワイ「それはあなたやこれから雇う従業員の働き次第ですね。依頼をこなせなければ損失が大きくなる前に会社を畳むしかないでしょう。」
ロボ「ガキの遊びに付き合ってられるか!!」
ワイ「いいじゃないですか。ガキの遊びでも金が入るなら。もっとも、遊びではありませんが。」
ワイ「あなたがこの話を蹴るならほかを当たるだけですので。」
ロボ「クソ・・・・・三か月分の給料は耳そろえて出してもらうからな。」
ワイ「当然ですよ。一週間後に実際に期待通りの働きをできるかなどを確認してから雇用契約をします。ブラックマーケット西の喫茶店まで来てください。」 - 88125/09/22(月) 00:23:19
次に目を付けたのは元世界一位の武闘家の男だった。あるとき、テレビ企画で幼い少女に一方的に負けたことが彼の悲劇の始まりだった。ファンからは見放され、スポンサーも手を引き、悪名のせいで一般企業への就職どころがアルバイトすらできず、銃の扱いを知らず、決められたルールの範疇での戦いしか知らない者にはブラックマーケットといえど仕事は少ない。
とは言え世界一だ。鍛えなおせばかなりの戦力になるのは間違えない。その価値が馬鹿どもにはわからないのだろうか・・・・・
こんな所で燻っているのはワイからすればまさに幸運だ。
ワイ「元格闘家の○○(獣人の名前)さんですよね?」
獣人「誰だ貴様は?言っておくが世界最弱と称される私でも、貴様程度の素人なら2秒で叩き潰せる。カツアゲなら他を当たれ。」
ワイ「知ってますよ。あなたがこんなところで落ちぶれているとは思いませんでしたが・・・・・」
獣人「武術など所詮はただの伝統芸能ということだな。実際の戦いとなれば飛んでくるのは拳ではなく鉄の玉だ。」
ワイ「大半は鉛、鉄製の弾丸なんてショットガン程度ですけどね。」
ワイ「私の会社で働きませんか?基本的な銃の扱い程度なら教えられますよ。」
獣人「貴様は私が仕えるに値する人間だと思うか?」
ワイ「それを決めるのはあなた次第ですよ。」
獣人「いいだろう。ただし半年は貴様を見極める機関とさせてもらう。」
ワイ「あなたの働きが悪ければ半年どころが3か月でお別れですけどね。」
獣人「それは槍が降ろうと有り得ぬことだ。」 - 89125/09/22(月) 04:03:52
最後にこの少女。彼女に関しては完全に予想外の収穫だった。
獣人の銃を買いに行った帰りのこと。
ワイ「何の人だかりだ?」
獣人「誰かがカツアゲにあっているのだろう。ここ(ブラックマーケット)じゃよくあることだ。」
ワイ「・・・・・そうか。」目を背けて通り過ぎようとする。
視界に映ったのはボロボロになった服を着た近い年の少女。
そして何よりも目を引いたのはその少女の髪色だった。目標であり、憧れの英雄であり、何より・・・・・初恋の相手である「彼女」を彷彿とさせるそのピンクの髪色を見て過去の思い出を思い出す。
ワイ「まだ契約前だからお前個人に「依頼する」彼女を助けたい。」
獣人「よくあることといったはずだろうに・・・・・よかろう保証は出来んが最善は尽くす。」
銃を構え、薬室を開きスラグ弾を一発込める。「彼女」の様に強くはなれなくてもいい。でも、「彼女」と同じ状況で同じ選択をする勇気があればいい。そんなことを考えつつ引き金を引き、まっすぐに突っ込む - 90125/09/22(月) 04:34:53
バンという銃声が鳴りスケバンの顔を銃弾が弾く。スケバンの顔に正確に当たり、よろけさせる。
しかし決定打にはなり得なかった。
スケバンA「あ!?」
スケバンB「なんだテメェ、ぶっ殺してやる!!」
ワイ「オラ!!」動揺するスケバンの腹の前10㎝ほどで引き金を引き、ドンという音とともに無数の細かな鉄球が相手の顔面に直撃する。
スケバンC「ウッ・・・・・この野郎!!」
相手もすかさず蹴りを放ち、ワイは2mほど飛ばされる。
後方に回り込んだ獣人が中古のサブマシンガンの引き金を引く。しかし、弾丸が放たれる様子はない。
スケバンB「テメェも仲間か?」振り向きざまに銃を構え引き金を引く。
鉛の玉が獣人へ向かう。しかし獣人はそれを意に介さずに走りこむ。
獣人「ウオラァー!!」ゴキバキ
加速と共に体重を乗せ拳を振りスケバンを2人殴り飛ばす。3mほど飛んだスケバン2人は耐え切れず意識を失う。
しかしその頃には正面から仕掛けたワイはすでに膝をついていた。
残りの5人のスケバンが銃口を向け、無数の鉛玉が放たれる。
獣人「うぐっ・・・・・クソ・・・・・」
スケバンA「お前ら、さっさと逃げるぞ!!こんだけ暴れたらマーケットガードが来る。」
スケバンC「おい、Bの足持て。私が頭を持つ。」
何かがスケバンCの足をつかむ。
ワイ「逃がすかよ・・・・・予定通り道ずれだ!!」満面の笑みを浮かべる。
スケバンC「クソッこの・・・・・放しやがれ。」ワイの頭に銃口を向け何度も引き金を引く。
少女「・・・・・貸して。」獣人から銃を奪い取る。
獣人「うわッ」
少女は手慣れた手つきでセーフティを解除し引き金を引く。あっという間にスケバンの1人が倒れ、次に瞬きした後にはもう2人が倒れていた。
スケバンA「この野郎!!」銃口を向ける。
少女は自分をとらえた銃口を蹴り上げ、至近距離で引き金を引く。
倒れたスケバンを盾に残り2人のうちの片方を捉え引き金を引く。しかし2~3発の鉛玉が出た後、カチという音を立てる。
スケバンC「弾切れだ!!」
喜びの声のすぐ直後には少女の足にショットガンのストックが当たる。
ワイ「散弾・・・・・」
二人のスケバンは至近距離からの射撃に倒れ伏した。 - 91二次元好きの匿名さん25/09/22(月) 12:23:08
保守
- 92二次元好きの匿名さん25/09/22(月) 12:24:26
支援~
- 93二次元好きの匿名さん25/09/22(月) 21:21:56
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- 94125/09/22(月) 21:24:09
ミスです。
目が覚める。視界には全く知らない冷たい天井がある。
ワイ「痛ッ・・・・・」
マーケットガード「目が覚めたか。これから事情聴取を行う。もうすでに調べはついている。嘘をつこうと思うなよ。」
取り調べでは大体の状況の確認と戦闘行為の動機などが聞かれた。
マーケットガード「事情聴取は終わりだ。今回はお咎めなしとなっているが次はない。覚えておけ。」
初犯であること、善意での戦闘行為だったことなどによりワイたちは無事釈放された。
ワイ「ブラックマーケットって意外としっかり自治組織働いてんだな・・・・・」
獣人「1日ぶりだな。」
ワイ「そんなに立ってたのか・・・・・」
ワイ「3日後に一応実技面の採用試験をする。て言っても周りと連携できるかどうか程度のもんだ。ブラックマーケット西の喫茶店に集合だから遅れないように。」
獣人「了解した。」
少女「・・・・・なんで助けたの?」
ワイ「なんで・・・・・か・・・・・しいて言うなら、憧れの人に近づきたかったから・・・・・かな。助ける理由とか、あまり考えてなかった・・・・・」
少女「意味わかんない・・・・・馬鹿なんじゃないの?・・・・・」
獣人「ワイ、この嬢ちゃんも雇わないか?戦闘面でかなり頼りになりそうだが。」
ワイ「・・・・・それはまだ決められない。」
ワイ「まずお前、なんでここにいるんだ?これほどの実力ならいくらでも仕事があるだろ。」
少女「・・・・・そうなの?」
ワイ「しらばっくれるか。やっぱ野党にはリスクが」
少女「私の持ち主が消されて・・・・・私はもともと、人身売買のためにここに連れ来られた。でも売れる前に売人消された。私はもうどうすればいいかが分からない。」
ワイ「そうか。お前がどうするかを決めるのはお前自身だ。お前がどうしたいか・・・・・やりたいことが見つかるまでうちで働くといい。まあ儲からなければ3か月で倒産だけど。」
少女「頼りになるのかならないのかわからない・・・・・でも、ありがとう。」
少女の悲壮な雰囲気にあの子の面影を感じた。でもあの子ほど心が強くはないのだろうと思う。
- 95二次元好きの匿名さん25/09/22(月) 22:16:40
保守
- 96二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 07:21:55
保守
- 97二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 16:12:00
ん、良さそうなスレ発見
- 98125/09/23(火) 17:21:10
~民間軍事会社設立から2週間後~
銃口をドアの鍵の前に置き、引き金を引く。即座に扉を開け、雑に1発2発と散弾を放つ。
その間にロボがフラッシュバンを投げ入れ、視界が光に包まれ、やがて暗闇へと変わる。
すぐさま二つの足音と共にサプレッサーで音の消された銃声が鳴る。その間僅か20秒ほどで制圧が終わる。
今回の依頼はとある密輸グループのアジトの同時襲撃。その襲撃部隊の一つがワイたちである。
依頼主は中規模の賞金稼ぎグループでワイらはいわゆる下請けにあたる。
とはいえ新参傭兵企業からすればかなりおいしい依頼といえるだろう。
少女「クリア。」
その掛け声とともに緊張がゆるむ。やがて視界が戻り、倒れ伏す6人の猫獣人の男たちが見える。
獣人「やはり呆気ないな。」
ロボ「素人はいないですからね。」
ワイ「ワイは普通にこの前まで一般人だったんですけどね・・・・・」
少女「私もこうやって戦うのはこの間が初めて。」
ワイ&ロボ&獣人「いやそれはないだろ」
少女「本当!!」
こうしてワイの会社「デザートストームPMC」は幸先のいいスタートを切ることができた - 99125/09/23(火) 17:24:49
学校の後期授業が始まったので更新ペース落ちるかもです・・・・・
- 100二次元好きの匿名さん25/09/24(水) 00:28:11
頑張れ!応援してるぞ!
- 101125/09/24(水) 07:36:07
ワイ「達成した依頼が6件となり、資金にも余裕ができたので全員に新しい武器を支給します。」
ロボ「全員か?チビ助のガラクタはともかく、俺と獣人の分は必要か?」
少女「チビじゃない!!」
ワイ「少女の銃は言わずもがなとして、ロボ、お前にはスナイパーもしてもらう。」
ロボ「確かに支援ができる奴はいたほうがいいか。」
ワイ「そして獣人はついでだ」
獣人「なんか雑じゃね?」
ワイ「それとワイも盾を買おうと思います。」
ワイ「ロボには狙撃用にPSG-1を買う予定だけど、獣人は何か希望はある?」
獣人「我々は対人の制圧力はあるが戦車やヘリには攻撃が通らない。」
ワイならRPGでいいか。安いし。少女、新しい武器、どんな奴がいい?」
少女「なんでもいい。私に扱えない銃はない。」
ワイ「それじゃPDWのMP7とかは?」
少女「うん、それでいい。」
ちなみに今まで4人の使っていた銃は
ワイ:ベレッタ1301、SIG SAUER/P320 M17
ロボ:M16系のカイザーPMCカスタム、グロック17
獣人:イングラムM11
少女:ハイポイントYC9
って感じです(今決めた) - 102二次元好きの匿名さん25/09/24(水) 17:25:16
保守
- 103125/09/24(水) 18:52:25
PMC設立から3か月が経ち、依頼達成数も50を超えた。
事業が軌道に乗り、休暇を取る余裕もできた。休暇、つまりやることがなくなれば余計な考えが頭をよぎるのは必然である。
ワイ(ホシノ先輩たち、今頃何してるんだろ・・・・・)
ワイ(母さんと父さん・・・・・はどうでもいいけど・・・・・新学期だけどアヤネ、新しいクラスでもうまくやれてるかな?)
一枚の写真を取り出す。アビドス生徒会新校舎の記念写真。ワイの一番の宝物だ。
ワイ(まだ一年もたってないんだよな・・・・・遠い昔のように感じる。)
形態の着信音が鳴る。獣人からだ。
獣人「ワイ、嬢ちゃんどうにかしてくれ。休日なのにうるさくて敵わん。」
ワイ「少女が?何かあったんですか?」
獣人「休日の過ごし方を教えろとか人の部屋で騒ぎやがる。隣の部屋の住人も大家も怒り心頭で舌打ちがリズムを刻んでる。」
ワイ「すぐに行く・・・・・」