【🎲⚓】新しいノッブを作ろう

[1 二次元好きの匿名さん 25/09/14(日) 18:52:49]

このスレの趣旨はスレタイの通り。新しい織田信長を作る。ただそれだけである。
このあにまん掲示板にいる皆は忘れてはいるのではなかろうか？ノッブが持つほぼ無限の可能性を。
第六天魔王、尾張の大うつけ、戦国三英傑と呼ばれる織田信長という英雄の底力を。
アーチャー織田信長、水着ノッブ、魔王信長、織田吉法師、本物信長、どこにでもいるような普通の男･･････
まだいける。
ノッブはまだいける。
もっといける。
まだまだ底をついていない。
ノッブの可能性を紐解いて、新たにあにまん型月カテで新しい信長をつくろうではないか。

[2 ◆TpifAK1n8E 25/09/14(日) 18:55:42]

ではまずアライメントから

dice1d3=1 (1)

1秩序　2混沌　3中立

dice1d3=2 (2)

1善　2悪　3中庸

dice1d5=5 (5)

1天　2地　3人　4星　5獣

[3 ◆TpifAK1n8E 25/09/14(日) 19:03:57]

このノッブのアライメントは

秩序・悪・獣

となりました。

では次にクラスを🎲します。確認したらビースト以外にも獣属性いるみたいなので

dice1d14=10 (10)

1剣　2弓　3槍　4騎　5殺　6術　7狂　8裁　9讐　10月　11贋　12降　13分　14獣

[4 ◆TpifAK1n8E 25/09/14(日) 19:07:10]

クラスはムーンキャンサーになりました。

恐らく元獣とかでしょう。

では折角なので何の獣かを集めて🎲を振ります。

>>9まで

[5 二次元好きの匿名さん 25/09/14(日) 19:10:55]

殺神

[6 二次元好きの匿名さん 25/09/14(日) 19:13:22]

人は火を使い文明を発達させていったのと同時に人は火を使い人を殺した。己が知性を証明するそれは、己が愚かさを指し示すこととなった。これによりこの獣のクラスは決定した。
知性の人類悪

[7 二次元好きの匿名さん 25/09/14(日) 19:17:11]

混沌

[8 二次元好きの匿名さん 25/09/14(日) 19:34:50]

希望

[9 二次元好きの匿名さん 25/09/14(日) 19:40:05]

統一

[10 二次元好きの匿名さん 25/09/14(日) 19:40:33]

勇気

[11 ◆TpifAK1n8E 25/09/14(日) 20:05:33]

dice1d5=1 (1)

1>>5

2>>6

3>>7

4>>8

5>>9

[12 ◆TpifAK1n8E 25/09/14(日) 20:07:46]

このノッブは殺神の獣となりました。

神殺しということですかね。比叡山焼き討ちなどの逸話と絡められそうで良いですね。

ではこのノッブの性別を振ります。

dice1d3=1 (1)

1男　2女　3不詳

[13 ◆TpifAK1n8E 25/09/14(日) 20:09:17]

男のノッブになりました。

では性格を決めます。

>>18まで

[14 二次元好きの匿名さん 25/09/14(日) 20:10:20]

クールで無口、冷酷ながらも無垢

[15 二次元好きの匿名さん 25/09/14(日) 20:11:49]

表面的には冷静で知的だがそのなかみは怒りで渦巻いている

[16 二次元好きの匿名さん 25/09/14(日) 20:46:39]

堅物で真面目、冷酷
認めた相手には激甘

[17 二次元好きの匿名さん 25/09/14(日) 21:13:06]

豪胆で豪快だが冷酷

[18 二次元好きの匿名さん 25/09/14(日) 22:42:48]

無表情で機械的

[19 ◆TpifAK1n8E 25/09/14(日) 22:50:48]

dice1d5=1 (1)

1>>14

2>>15

3>>16

4>>17

5>>18

[20 ◆TpifAK1n8E 25/09/14(日) 22:52:18]

性格はクールで無口、冷酷ながらも無垢となりました。

現状どのノッブにも似ていない性格で良いですね。

では次に容姿を決めていきます。

>>30まで集め、丁度良い感じに調整します。

[21 二次元好きの匿名さん 25/09/14(日) 22:56:29]

黒髪おかっぱメガネ

[22 二次元好きの匿名さん 25/09/14(日) 22:57:17]

逆に全身真っ青
髪も目も服も

[23 二次元好きの匿名さん 25/09/14(日) 22:58:34]

高身長の男の娘

[24 二次元好きの匿名さん 25/09/14(日) 23:03:47]

鎧と陣羽織の戦国武将スタイル+白髪ショート

[25 二次元好きの匿名さん 25/09/14(日) 23:03:49]

カーマちゃんみたいな青い炎を纏っている

[26 二次元好きの匿名さん 25/09/14(日) 23:04:45]

重瞳

[27 二次元好きの匿名さん 25/09/14(日) 23:13:41]

近未来チックなパワードスーツに超デカいパイルバンカー

[28 二次元好きの匿名さん 25/09/14(日) 23:30:55]

サイバー的な骸骨を侍らせてる

[29 二次元好きの匿名さん 25/09/14(日) 23:33:39]

三日月の意匠が施された帽子を被っている

[30 二次元好きの匿名さん 25/09/14(日) 23:35:47]

フォウ君的なビーストアニマル

[31 ◆TpifAK1n8E 25/09/14(日) 23:47:18]

纏めると

・重瞳で眼鏡を掛けている

・鎧と陣羽織の戦国武将スタイルで月の意匠が施された帽子を被っており超デカイパイルバンカーを装備している。

・体の所々に青い炎

・髪が黒ベースで白と青のメッシュ

・サイバーチックでパワードスーツを思わせる機械の骸骨を侍らせる

・高身長の男の娘

・角のようなケモ耳と牙、フォウ君を思わせる髪型

・服、装備、パーソナルカラーが青

という感じで行こうと思います。

では次に呼び名を決めます。🎲です

魔王信長や吉法師みたいなやつです。

>>36まで

[32 二次元好きの匿名さん 25/09/14(日) 23:51:47]

ジンバオリムーン

[33 二次元好きの匿名さん 25/09/14(日) 23:53:40]

あにまん信長

[34 二次元好きの匿名さん 25/09/14(日) 23:57:57]

建勲信長（けんくんのぶなが）

[35 二次元好きの匿名さん 25/09/15(月) 00:08:51]

信長獲麟

[36 二次元好きの匿名さん 25/09/15(月) 00:18:50]

スペースノッブ

[37 二次元好きの匿名さん 25/09/15(月) 02:19:39]

高身長人外男の娘かぁなるほどなぁ

[38 ◆TpifAK1n8E 25/09/15(月) 07:46:39]

お待たせしました。

dice1d5=3 (3)

1>>32

2>>33

3>>34

4>>35

5>>36

[39 ◆TpifAK1n8E 25/09/15(月) 08:05:47]

呼び名は建勲信長となりました。

健勲は信長を祭る健勲神社からですかね？

神を殺す殺神の獣であり自らを祭る神社の名前を取るという。

かなり良いですね。神性持ってそう

では次にスキルを決めます。

とりあえずFGO準拠で三つ決めましょう。

効果や説明も付属してください。

>>54まで

[40 二次元好きの匿名さん 25/09/15(月) 11:53:33]

まぁコレはあるやろ
単独顕現[B]

[41 二次元好きの匿名さん 25/09/15(月) 12:13:32]

神殺し A++
・自身にバスターアップを三つ付与
・自身に攻撃力アップ付与
・自身に宝具威力アップ付与
・自身に防御力ダウンと最大HP低下を付与[デメリット]

[42 二次元好きの匿名さん 25/09/15(月) 13:32:09]

殺神の神核 A
自身に与ダメージプラスを付与
スター発生率アップ
クリティカル威力アップ

[43 二次元好きの匿名さん 25/09/15(月) 13:49:56]

獣の権能 ランクD

[44 二次元好きの匿名さん 25/09/15(月) 17:32:03]

狂化EX

[45 二次元好きの匿名さん 25/09/15(月) 17:34:37]

これってクラススキルなん？固有スキルなん？

[46 ◆TpifAK1n8E 25/09/15(月) 18:33:35]

>>45

元は保有スキルのつもりだったけどクラススキルもあって言葉が足りませんでした。

ですので少し募集を変えます。

クラススキルとして使えるものはそのままクラススキルとして決定し、それ以外の保有スキルで🎲を振ります。

つまりは思い付いたスキルを書いてください。

>>59まで延長します。

[47 二次元好きの匿名さん 25/09/15(月) 19:23:45]

>>46

なるほど了解

電脳家臣兵団(髑髏) B+

味方全体のArts性能アップ+味方全体のコマンドカードを全てArtsに変更(1ターン)

[48 二次元好きの匿名さん 25/09/15(月) 20:20:31]

天下無双の傾奇者 EX
【自身を除く味方のNPが50%以上の場合のみ使用可能】
自身を除く味方全体にコマンドカード選出不能状態を付与(1回/1T)
コマンドカードを配り直す
自身に防御無視を付与(3T)
自身のNPを100%増やす
自身を除く味方のNPを0にする[デメリット]

[49 二次元好きの匿名さん 25/09/15(月) 21:35:29]

人神を頼らば神人を捨てん EX
自身の攻撃力をアップ(3T/20〜30%)
＆神性神核以外特攻を付与(3T/20〜30%)
＆自身のNPを増やす(3T/30〜50%)
+敵全体の防御強化解除

[50 二次元好きの匿名さん 25/09/15(月) 21:53:51]

>>49

特攻付与にしては控えめすぎたか上昇は50〜100%に変更で

[51 二次元好きの匿名さん 25/09/15(月) 22:48:41]

TSUKUMO茄子・PDF [D]
味方単体の攻撃力をアップ＆クリティカル威力アップ＆バスター性能アップ＆クイック性能アップ＆アーツ性能アップ＆EXカード性能アップ＆無敵貫通付与＆毎ターンHP1000～2000回復(3T)＆ガッツ付与(1回/5T/1000～3000)
＋自身のHP減少(2000)【デメリット】
＋自身の防御力ダウン【デメリット】

[52 二次元好きの匿名さん 25/09/15(月) 23:51:19]

天獄を毀し嗤う者 A+++
敵全体に火傷を5つ付与(1T)
敵全体に防御力ダウン付与(3T)
敵全体にスタン付与(1T)

[53 二次元好きの匿名さん 25/09/16(火) 07:11:33]

異神電影骸装 C
自身に回避を付与(1T)＆1ターン後に自身の攻撃力アップ(1T)
＋味方全体の防御力アップ(3T)

[54 二次元好きの匿名さん 25/09/16(火) 12:35:15]

ゴッドパイル・ノッブバンカー B＋
宝具威力アップ＆無敵貫通・必中を付与(3ターン)
自身のNPを増加(10～30％)

[55 二次元好きの匿名さん 25/09/16(火) 18:31:23]

THE★BURNING　HON！NO-G
味方全体と敵全体に毎ターン火傷付与状態を付与(6T)
自身に毎ターンフィールドの火傷状態の数だけ攻撃力アップ&宝具威力アップを付与(6T)
自身にスキルによるHP回復不可能状態を付与(6T)[デメリット]
自身にターゲット集中を付与(6T)

[56 二次元好きの匿名さん 25/09/16(火) 19:57:39]

健勲の主祭神 A
味方全体[和風]に無敵付与(1T)＆強化解除耐性を付与(3T)
味方全体にダメージカット状態を付与(3T)
自身に毎ターンスター獲得を付与(3T)

[57 二次元好きの匿名さん 25/09/16(火) 23:09:06]

第六天魔王波旬
自身に毎ターンスター獲得を付与(3T 10個)
自身にクリティカル威力アップを付与(3T50%)
フィールドが炎上の時宝具威力アップ付与(3T)

[58 二次元好きの匿名さん 25/09/17(水) 02:10:55]

インターネット楽市楽座(闇) E
バトル中のメンバーをサブメンバーと入れ替える
後退するメンバーのNPを0にし【デメリット】味方全体のNPを増加(10～20％)

[59 二次元好きの匿名さん 25/09/17(水) 08:58:29]

バレット・パレード
自身に攻撃力アップ付与(3T)
自身に宝具威力アップ付与(3T)
味方全体に対粛正防御付与(1T3回)
敵全体に防御力ダウン付与(3T)

[60 二次元好きの匿名さん 25/09/17(水) 09:03:20]

SENRANタクティクス
味方全体に攻撃力アップ付与
&バスター威力アップ付与
&アーツ威力アップ付与
&クイック威力アップ付与
&宝具威力アップ付与
&確率で無敵付与(3T)

[61 二次元好きの匿名さん 25/09/17(水) 12:32:04]

お、スキル出揃ってるやん

[62 ◆TpifAK1n8E 25/09/17(水) 15:44:09]

お待たせしました。

まずクラススキルにするものから。

>>40単独顕現 B

>>42殺神の神核 A

>>43獣の権能 D

>>44狂化 EX

をクラススキルとします。

では保有スキルをダイスで決めましょう。訂正が入っているので60までを対象とします。

dice3d14=12 3 4 (19)

1>>41

2>>47

3>>48

4>>49

5>>51

6>>52

7>>53

8>>54

9>>55

10>>56

11>>57

12>>58

13>>59

14>>60

[63 ◆TpifAK1n8E 25/09/17(水) 15:48:09]

保有スキルは

天下無双の傾奇者 EX

人神を頼らば神人を捨てん EX

インターネット楽市楽座(闇) E

となりました。

では次に宝具を決めます。

効果は後にして、名前とどういったものなのかの説明を書いてください。

>>68まで

[64 二次元好きの匿名さん 25/09/17(水) 19:38:56]

波旬変神・三千武厳大戦神
織田信長という存在に向けられた数多の衆生の信仰と畏怖をその身に宿す、建勲神社の祭神としての姿である。さらに過去現在未来における人々が信長という存在に抱いた夢や理想によって武装した、神仏を殺し人の世を淀みごと破壊する武神へと己を変える。
激動の世を生き歴史に名を刻んだ英雄「建勲信長」の終着点。

真名解放により目を焼くほどの光を放つ青い炎が信長と侍らせている骸骨を包み込み一体化。
巨大なパイルバンカーによって一時的に空間を破壊し、冥界と異世界から大量の兵が敵に突撃し、弾丸が雨のように降り注ぐ。

[65 二次元好きの匿名さん 25/09/17(水) 21:50:36]

三千大千世界有頂天(BURNING BULLET BATTLE BUNKER BEGINNING )
通称5B。建勲の名を名乗る信長としての側面が強く出たものであり、強烈にして豪快な炎と弾丸のパレード。有頂天の言葉の通り信長自身のテンションもぶち上がり、まさに戦国武将といった姿。
真名解放することで戦場全体を炎が包み、雨のように弾丸が降り注ぐ。信長の側にいた骸骨の体が分解され、銃になり信長のすぐ側でビームを放つ。パイルバンカーは飛び回り攻撃する。
信長は大声で狂気的に笑いながら舞う。敦盛。

[66 二次元好きの匿名さん 25/09/18(木) 01:18:33]

神を殺す神の牙(バビルサズコード)
信仰の敵となる事も辞さんとして第六天魔王を名乗った信長が、その功績から後に神として祀られる事になった矛盾を体現した力。その身に宿る蒼い炎は、世界そのものを蝕む。かつて遠い並行世界の電脳世界を破壊し尽くし、彼が獣の権能を得るに至った原因となるもの。

[67 二次元好きの匿名さん 25/09/18(木) 06:51:03]

>>64

[68 二次元好きの匿名さん 25/09/18(木) 12:35:39]

電魔決戦SENGOKUネットワーク
心象風景。氾濫する戦国武将の概念が集積した争いの絶えないサイバースペースをこの世に具現化する建勲信長の固有結界。結界内ではありとあらゆる原理原則が無視され、内包する情報の多さだけが力となる。つまり天下人にしてこの世界そのものを内包した信長が最強になるだけの世界。

[69 ◆TpifAK1n8E 25/09/18(木) 16:04:48]

お待たせしました

dice1d5=5 (5)

1>>64

2>>65

3>>66

4>>67

5>>68

[70 ◆TpifAK1n8E 25/09/18(木) 16:09:11]

というわけで宝具の名前は「電魔決戦SENGOKUネットワーク」となりました。

では次に宝具の設定を決めていきます。

ランク　種別　レンジ　最大捕捉を書いてください。

>>75まで

[71 二次元好きの匿名さん 25/09/18(木) 17:23:33]

ランク：A
種別：対界宝具
レンジ：1〜99
最大捕捉：1000人

[72 二次元好きの匿名さん 25/09/18(木) 20:10:37]

>>71

こんな感じな気がする

[73 ◆TpifAK1n8E 25/09/18(木) 21:18:53]

>>72

それもそうですね。

ではとりあえずこれで決定で。

では宝具の色と効果を決めます。

>>78まで

[74 二次元好きの匿名さん 25/09/18(木) 21:54:40]

Arts全体攻撃宝具
自身のArts性能アップ(3T)＆宝具威力アップ＆＆NP獲得量アップ＆無敵付与(6回・3T)
+敵全体の防御力アップ
+敵全体に強力な攻撃

[75 二次元好きの匿名さん 25/09/19(金) 03:29:23]

アーツ補助宝具
自身に攻撃力アップ＆弱体無効＆強化解除耐性＆毎ターンスター獲得を付与＆自身のコマンドコードを全てアーツに変更する。(3T)
味方全体のアーツ性能アップ＆NP獲得量アップ(3T)
味方全体に回避を付与(2回・3T)

[76 二次元好きの匿名さん 25/09/19(金) 09:12:47]

buster全体攻撃宝具
自身に宝具威力アップ付与(3T)&buster性能アップ&攻撃力アップ
自身に神性特攻を付与(1T)&宝具威力アップ&攻撃力アップ
敵全体に防御力ダウンを付与(1T)
敵全体の強化を解除
敵全体に強力な攻撃
自身に毎ターンHP回復を付与(3T2000)

[77 二次元好きの匿名さん 25/09/19(金) 15:53:19]

Buster補助宝具
味方全体に攻撃力アップ付与(3T)&宝具威力アップ&バスター性能アップ&防御力アップ
自身に攻撃力アップ付与(3T)&バスター性能アップ&アーツ性能アップ&クイック性能アップ
自身に[信長]以外特攻を付与(3T)
敵全体に防御力ダウン付与(3T)

[78 二次元好きの匿名さん 25/09/19(金) 18:36:57]

Arts単体攻撃宝具
敵単体に確率で強化解除＆Arts耐性ダウン(3T)
自身の攻撃力アップ＆＆Arts性能アップ＆宝具威力アップ(1T)
敵単体に超強力な天属性特攻攻撃
味方全体のスキルチャージを1進める

[79 ◆TpifAK1n8E 25/09/19(金) 19:15:05]

dice1d5=5 (5)

1>>74

2>>75

3>>76

4>>77

5>>78

[80 ◆TpifAK1n8E 25/09/19(金) 19:19:33]

というわけで効果は

Arts単体攻撃宝具

敵単体に確率で強化解除＆Arts耐性ダウン(3T)

自身の攻撃力アップ＆＆Arts性能アップ＆宝具威力アップ(1T)

敵単体に超強力な天属性特攻攻撃

味方全体のスキルチャージを1進める

となりました。

ステータスを決めていきます。安価です

筋力>>82

敏捷>>84

幸運>>86

耐久>>88

魔力>>90

宝具>>92

[81 二次元好きの匿名さん 25/09/19(金) 19:21:41]

Dランク

[82 二次元好きの匿名さん 25/09/19(金) 19:22:50]

A　

[83 二次元好きの匿名さん 25/09/19(金) 19:25:40]

Aランク

[84 二次元好きの匿名さん 25/09/19(金) 19:26:43]

c+

[85 二次元好きの匿名さん 25/09/19(金) 19:27:30]

B-

[86 二次元好きの匿名さん 25/09/19(金) 19:31:28]

EX

[87 二次元好きの匿名さん 25/09/19(金) 19:38:18]

Bランク

[88 二次元好きの匿名さん 25/09/19(金) 19:40:30]

E+++

[89 二次元好きの匿名さん 25/09/19(金) 21:52:15]

B+ランク

[90 二次元好きの匿名さん 25/09/19(金) 22:37:34]

Aランク

[91 二次元好きの匿名さん 25/09/19(金) 23:58:23]

A　

[92 二次元好きの匿名さん 25/09/20(土) 00:24:20]

EX

[93 二次元好きの匿名さん 25/09/20(土) 01:45:58]

Aランク

[95 ◆TpifAK1n8E 25/09/20(土) 08:53:46]

お待たせしました。

ということでステータスは

筋力A　

敏捷c+

幸運EX

耐久E+++

魔力A

宝具EX

となりました。

では次にカードの配色を決めます。

>>100まで

[96 二次元好きの匿名さん 25/09/20(土) 08:58:23]

QAAAB

[97 二次元好きの匿名さん 25/09/20(土) 13:04:01]

QAABB

[98 二次元好きの匿名さん 25/09/20(土) 13:06:41]

QQAAB

[99 二次元好きの匿名さん 25/09/20(土) 19:24:36]

QABBB

[100 二次元好きの匿名さん 25/09/20(土) 19:29:48]

QAAAB

[101 ◆TpifAK1n8E 25/09/20(土) 19:31:54]

dice1d5=4 (4)

1>>96

2>>97

3>>98

4>>99

5>>100

[102 二次元好きの匿名さん 25/09/20(土) 19:34:41]

めっちゃNP増やすB寄りキャラになってる…

[103 ◆TpifAK1n8E 25/09/20(土) 19:59:06]

というわけで配色はQABBBとなりました。

では性格をもう少し掘り下げていきます。

性格はクールで無口、冷酷ながらも無垢です。

では他者へのスタンスを決めます。

>>108まで

[104 二次元好きの匿名さん 25/09/20(土) 20:35:00]

コマンドコードと宝具の噛み合い悪いな

基本的に鉄の男だけど
そこはかとなく説教くさく面倒見が良い

[105 二次元好きの匿名さん 25/09/20(土) 20:43:15]

他の鯖と組み合わせればとんでもなく化けそうな気がする

身内にはゲロ甘でそれ以外には無関心

[106 二次元好きの匿名さん 25/09/20(土) 20:45:59]

日本の神に関するサーヴァント相手には謎のスイッチが入る

[107 二次元好きの匿名さん 25/09/20(土) 21:33:27]

銭袋だと思ってる節アリ

[108 二次元好きの匿名さん 25/09/20(土) 23:50:15]

自分以外の人間は全て同じで大した違いの無い存在に見えており基本無関心。
言動や口調の面白い者や自分と深く縁のある者にはペットや幼い子供を可愛がるように接する

[109 ◆TpifAK1n8E 25/09/20(土) 23:53:43]

dice1d5=2 (2)

1>>104

2>>105

3>>106

4>>107

5>>108

[110 ◆TpifAK1n8E 25/09/20(土) 23:56:33]

というわけで他者へのスタンスは身内にはゲロ甘でそれ以外には無関心となりました。

これで建勲信長というキャラクターはほとんど完成されましたね。

それではこの建勲信長で話を書きます。ssです。

なのでイベントタイトルとその大雑把なあらすじを書いてください。

そこから私が想像して書いていきます。

>>115まで

[111 二次元好きの匿名さん 25/09/21(日) 00:10:01]

幕間の物語的な感じか？

ノブナガ裁判 汚された唐揚げ
いつものボイラー室で事件が起こった。一切れのレモンが、唐揚げに水を……もといレモン汁を差し、その味を著しく毀損した。ここに被告、原告、裁判官の三者が揃う。ノブナガ裁判開廷！

[112 二次元好きの匿名さん 25/09/21(日) 03:42:20]

『出品者を探せ』
建勲信長の運営するインターネット楽市楽座にマスターの私物が出品されるという珍事が発生。マスターの風紀の乱れを案じマイルームに突撃してきた建勲信長と一緒に犯人を捜す。

[113 二次元好きの匿名さん 25/09/21(日) 09:46:38]

『サイバーノッブの逆襲〜電脳世界の天下布武〜』

ある日、マスターのタブレットに「N」を名乗る人物からのメッセージが届く。それを開けた瞬間、彼/彼女は電脳世界の特異点に引きずり込まれてしまう。
目を覚ましたマスターが目にしたものは、可能性から派生した無数の信長だった。信長たちはマスターを獲得するためマスターに大挙して押し寄せる！
そんなイカれた電脳世界から脱出するため、マスターは建勲信長を名乗る信長と共に特異点解消を目指す！

マスター「ところで、何が逆襲なの？」
建勲信長「……是非もねェよな」

[114 二次元好きの匿名さん 25/09/21(日) 09:57:38]

超！激震のGURUMEサバイバル～禁断の二度漬け～
突如大阪に出現した特異点。そこは謎の信長が治める巨大都市となっていた。
赤字続きの食堂と協力関係となったカルデアの戦いが始まる！

[115 二次元好きの匿名さん 25/09/21(日) 12:26:04]

電脳と化したカルデア〜KAROUコンピューターに休息を〜
突如としてマザーコンピューター信長を名乗る謎の存在にカルデアのシステムが乗っ取られた。彼女は言う「私の世界からここにサイバービーストが逃げ込んだ」。

[116 ◆TpifAK1n8E 25/09/21(日) 12:52:42]

dice1d5=3 (3)

1>>111

2>>112

3>>113

4>>114

5>>115

[117 ◆TpifAK1n8E 25/09/21(日) 12:53:46]

ということでタイトルは『サイバーノッブの逆襲〜電脳世界の天下布武〜』となりました。

スローペースになるとは思いますが書いていきますね。

[118 ◆TpifAK1n8E 25/09/21(日) 13:47:29]

『11100011 10000011 10011110 11100011 10000010 10111001 11100011 10000010 10111111 11100011 10000011 10111100』
「うん？」
　昼下がりのマイルーム。特異点のレポートを進めるマスターのタブレットから、聞いたことの無い音が響いた。
「なんだろ」
　タブレットの画面は0と1で埋め尽くされ、一切の操作を受け付けない。
「故障？いや、故障するような使い方したっけな･･････？」
『11100110 10011101 10100101 11100011 10000001 10000100 00101110 11100011 10000011 10011110 11100011 10000010 10111001 11100011 10000010 10111111 11100011 10000011 10111100』
　再び音が鳴り響く。
「ッ！？」
　音が鼓膜を刺激し頭痛が走る。
　目を開けるとタブレットはいつものように真っ暗な画面。
『♪』
　タブレットが起動する。メールだ。
「･･････誰だろう？」
　メールを確認すると、疑問はさらに深まった。
「宛名･･････N？誰だろう、Nってことはな行だから･･････長尾景虎、ネロ･･････いや、こんなことする人じゃないしな･･････」
　明らかに怪しいメール。しかし、出来ることは一つしかないだろう。
「･･････開いてみよう」
『11100101 10111110 10000101 11100011 10000001 10100011 11100011 10000001 10100110 11100011 10000001 10000100 11100011 10000001 10011111 11100011 10000001 10011110』
「なっ！？うわっ！？うわああああああああっ！！！」
　メールを開いた瞬間、目を焼くほどの光が体を包んだ。

[119 二次元好きの匿名さん 25/09/21(日) 14:00:28]

二進法の変換器にかけてみたら
「来い、マスター」
「待っていたぞ」
になった

凝ってるね…楽しみ！

[120 ◆TpifAK1n8E 25/09/21(日) 14:31:17]

「ッ！･･････なんだったんだ、いった、い･･････」
　瞳を開くと、そこは見慣れたマイルームではなかった。
　幾何学模様が書かれたプラスチックのような大地、水色だけの貼り付けたような空が広がり、暑くもなく寒くもない世界に立っていた。
「どこ･･････ここ･･････？」
　地平線が広がるこの場所で、藤丸立香は呆然としていた。
　数多くの戦いを潜り抜けてきたとしても、いきなり知らない場所に立っていた。などという体験はそう慣れるようなものではない。
　普段ならば周囲の状況からある程度どのような場所なのかは推測出来る。しかし、ここには何も無い。
　本当に何も無い。
　まるでCGモデルを製作するソフトのような、必要なものだけの空間。それが広がっている。
「･･････落ち着かない！」
　何も無いということは、物体が無いというだけではない。
　音も風も無い。見えているということは光はある。
　だからこその異質さが居心地を悪くする。
「ッ！？」
　異質が壊れる瞬間とはどのようなものだろう。
　自分の中の常識から外れているもの、安心できる場所に突如現れた置物。
　安心できる要素が破壊された状態こそ異質なのだ。
　ならばそれを壊す方法は主に二つ。
　それを上回る衝撃、または安心できる状態に戻すことである。
「音だ。この音、走る音？いや、声･･････」
「　　　　　」
「あっちだ！･･････････････････えええ！？」
　近づいてくる音の正体は、今となっては見慣れたもの。
「ノッブウウウウウウウウウウウウウウウッ！！！！！」

[121 ◆TpifAK1n8E 25/09/21(日) 17:07:01]

「ええええええええええええええええええっ！？」
　異質な空間の静寂を切り裂いたのは、見慣れた二頭身のナマモノ
「ノッブウウウウウウウウ！」「ノッブッ！」「ノブノブー！」「ノッブノブノー！」「ノブブブブー！」「ノノノブブー！」「ノブァー！」「ノブノノブー！」「ノッブー！」
「な、なんで！？なんでちびノブが！？」
　藤丸立香の元へ大軍で押し寄せるのは、もはや説明の必要はないだろう。ちびノブだった。
「サーヴァントを･･････呼べ、ない？」
　右腕を構えたものの、何かが起こることはなかった。
「･･････そういう感じね！」
　サーヴァントを召喚出来ない。自分は一人。向こうからは大量のちびノブ。
　この状況から導き出される結論はただ一つ。
　逃走である。
「ハア、ハア、ハア！」
　ひたすらに走り続ける。
　どれだけ走っても景色は変わらない。ちびノブは変わらず自分を追いかける。
「ハア、ハア、ハア･･････」
　体力も限界が近づいている。変わらない景色を走り続けるというだけで精神にかかる疲労はとてつもない。
「ハア、ハア、ハア･･････」
「見つけましたわ！」
「！？」
　息を上げながらも走る藤丸立香の耳に、突如言語が突き抜ける。

[122 二次元好きの匿名さん 25/09/21(日) 17:10:27]

流石はマスター
ポリゴン空間に大量のちびノブとかいう狂った環境にもすぐ対応する
そしてお嬢様も来る
どうなるんだろうね……

[123 ◆TpifAK1n8E 25/09/21(日) 18:26:13]

「誰！？」
　顔を上げるとそこにはちびノブに神輿を担がせ、その上に乗る白無垢を着た謎の姿。
「ようやく･･････ようやくこの目にその姿を収めることが出来ました･･････やっと、やっと･･････マスター！」
「その顔･･････信長！？」
　綿帽子を外したその顔は、現在カルデアのボイラー横を占拠している一団の中でも最古参の一人。織田信長の顔だった。
「ああ！長かった･･････この世界であなたを探してどれ程、どれ程の時を過ごしましたでしょうか･･････！」
　見慣れた顔、聞き慣れた声から放たれる本人が言うとは決して思えない発言に呆気に取られる。
「ええっと･･････信長、で、良いん･･････だよ、ね？」
「！･･････ああ、名前を、名前を呼んでくださるのですね･･････はい。はい！信長、信長でございます。あなた様の花嫁、ノッブ・ブライドでございます･･････！」
「･･････ネロ・ブライド？」
「ノッブ・ブライドです！て、キャアアアアアア！」
「何何何！？」
　頬を染めるノッブ・ブライドの神輿が突如ちびノブごと爆散し、ノッブ・ブライドは地面に叩きつけられた。
「ハハハハハ！相変わらず気っっっっっっっ色悪いのお！」
「貴女は･･････織田・M・信長！」
「織田・M・信長？」
　上空に浮かぶその姿は、足がジェットで全身に金属の鎧。身の丈を優に超える巨大で長大な機械の腕、猛禽類を思わせる機械の翼、右目にバイザーを着けた織田信長。
「その通り！儂こそが！織田・Machine・信長！この電魔決戦を勝ち抜くただ一人のNOBUNAGAである！」
　銃口を五つに増やした火縄銃をノッブ・ブライドに向けながら、M信長は高らかに叫んだ。

[124 ◆TpifAK1n8E 25/09/21(日) 20:35:02]

「電魔決戦･･････？」
「そう！信長の！ノブナガによる！NOBUNAGAのための戦い！それが電魔決戦！ただ一人の"マスター"を獲得した者が、契約を結び戦い抜いた者が！この世界から脱却出来る！さあ、儂と契約を結ぼうではないか！」
「な、何を勝手なことを言いますか！このお方は、既に花婿として」
「ハッ！戯れ言はよせよ妄想癖。契約もせず自分の物扱いとは笑えるのう！ハハハハハハハハハハ！」
「な、なにをぅ･･････！」
「ハッ！儂に構っておって良いのかのぅ？そこなマスターは追われておった筈。もうじき来るぞ？儂らの中でも一際でかい奴が」
　邪悪な笑みを浮かべるM信長。その言葉を聞いたノッブ・ブライドの顔から目に見えて血の気が引いていく。
「さあ、儂と契約を結ぶぞ。死にたくはなかろうて」
「契約？･･････サーヴァントの契約のこと？」
「ああ、そうだ。そなたの手を儂に。共にこの戦乱を駆け抜けようではないか」
　邪悪な笑みから一転、聖母のような微笑みを浮かべるM 信長。その時だった。
「ノッブウウウウウウウウウウウウウウウ！！！！！」
「この声！」
「チッ！追い付いたか。まあ良いわ。儂には新しいフレームがあるからな」
「ヒッ！」
「な、なにを！？」
　藤丸立香がノッブ・ブライドの方へ振り向くと、ノッブ・ブライドはM信長に胸を貫かれていた。
「！」
「あ、あああ･･････」
「これで、儂のピクセルはさらに増え、ストレージも増える。相も変わらず甘美な瞬間よな」
「あ」
　腕を引き抜くと、ノッブ・ブライドは粒子となりM 信長に吸収された。
「ククク･･････ハハハハハ！分かる！分かるぞ！体の内から変わっていくのが分かる！婚姻のデータが儂に入ってくる！･･････さあ！我がメカノッブにノブ戦車達よ！そして新たに加わったちびノブよ！合戦の時だ！」

[125 ◆TpifAK1n8E 25/09/21(日) 23:42:38]

「ノッブー！」「ノッブノノンノー！」「ノッブ！」「ノブブー！」「ノノブー！」「ノッブー！」「ノッブノブー！」「ノブー！」「ノブブブブー！」「ノノブノブー！」「ノブァー！」「ノッブノブノー！」「ノブー！」
　大軍勢を形成するちびノブ達が隊列を組んで整列する。
「来る･･････あの信長が！」
「ッ･･････！」
　整列したちびノブが道を開け、炎を纏った"信長"が姿を現す。
「遂に現れたなあ･･････マスターが･･････」
「あの、姿は･･････」
「始まるわけだ。今までの力を蓄える準備期間が終わり、争奪戦の幕開けよ」
「魔王･･････信長･･････！？」
　その堂々たる姿は、魔王信長を想起させた。
「出迎えご苦労。織田・M・信長。もうフレームを奪う必要も無い。退け」
「何故その必要がある。マスターは儂のものだ」
「儂のもの？･･････ハッ！その程度の軍勢で既に勝者気取りか？その様子では電魔決戦のルールも把握しきってはいないようだな」
「なに？」
「所詮は機械のデータ･･････入力されなんだことはわからなんだか」
「舐めよってからに･･････！」
「では始めよう。この覇者信長が、滅ぼしてくれる」
「望むところよ！覇者を名乗るだけの奴に、負けるものか･･････！」
　炎と共に消えた覇者信長はちびノブの後ろに戻り、M信長もまたちびノブ達に号令をかける。
「「全軍突撃！」」

[126 二次元好きの匿名さん 25/09/21(日) 23:51:31]

信長がいっぱい
本能寺を思い出すのぉ

[127 二次元好きの匿名さん 25/09/22(月) 01:14:09]

イカれた世界だァ……

[128 ◆TpifAK1n8E 25/09/22(月) 09:04:52]

「ノッブウウウウウウウウウウウウウウウ！！！！！」
「えええええええええっ！？」
　激突するちびノブ達の中心にいた藤丸立香は逃げることも出来ず、このままちびノブの波に呑まれる。その時だった。
「捕まれ！」
「え？うわっ！？」
　突如藤丸立香は掴まれ飛び上がった。
「なんじゃ！？」
「あれは･･････」
　藤丸立香を脇に抱えるのは、青い炎を纏う見覚えの無い顔。
「だ、誰！？」
「ん？覚えていないのか？」
「え？」
「まあ良い。ここから離脱する。目を閉じて歯を食いしばれ」
　右腕に装備されたパイルバンカーを構える。
「待てええええええ！」
「来たか」
「お前にマスターを渡してなるものか！本物風情に！」
「チッ･･････やれ！」
　追いかけるM信長に、巨大な骸骨のようなものを召喚し足止めする。
「行くぞ！空間を突き破る！」
　構えたパイルバンカーを空間に向けて撃ち込む。すると空間に亀裂が走り、割れたガラスのように砕けた。
「すごい･･････こんなこと出来るなんて･･････」
「ここが現実なら無理だ。ここが電脳空間だからこそ」
「電脳空間？」
「行くぞ！」
　開いた空間の穴へ藤丸立香を連れ入っていった。

[130 ◆TpifAK1n8E 25/09/22(月) 16:24:59]

「おい、起きろ。起きんか。起きろと言っておろうが！」
「ぐふっ！？」
　気を失っていたが、腹への衝撃で目を覚ます。
「おお、起きよったか寝坊助が」
「え？信長！？ここどこ！？」
　何も無かったポリゴン空間から一転、コンクリートやアスファルトに覆われた現代都市が広がった空間が広がっていた。
「移動したのだ。あそこは荒れておる、落ち着くには向かんからな」
「移動･･････？」
「そうだ･･････一つ聞いておくが、貴様、どこまで知っておる？」
「え？」
「この特異点と、電魔決戦について。どこまで知っておる？」
「どこまで･･････何も、知らないや。ていうか、やっぱり特異点だったんだ、ここ」
「そうか･･････では、一つずつ教えるとしよう。この空間についてな」

[131 ◆TpifAK1n8E 25/09/22(月) 17:34:01]

「まず前提として、ここは電脳空間だ。分かるだろう？インターネットを起因とする仮想空間。明確に別世界とされることもあれば、サーバーやクラウド内を現す言葉としても使われる･･････ここはそんな電脳空間だ。そして、特異点が発生している」
　目の前の信長の言葉に頷く。
「発生の理由は儂も知らん。しかし、何者かが作ったことは確かじゃ」
「何者かが？」
「ああ。この空間は一つであるが一つではない。何者かが作り上げなければ、こんな再現をしようとはせん」
「一つであるが一つではない？再現？」
「そうだ。この特異点は全部で六つの空間からなる。それぞれの空間は閉ざされ自由に移動することは出来ないが、全ての空間に信長が発生している。で、その信長達が行っているのが電魔決戦だ」
「電魔決戦･･････」
「ルールは主に三つ。他の信長を倒し、フレームを奪うこと。自分がいる空間で最後の一人になるまで戦うこと。戦いを放棄しないこと。勝利条件も三つ。空間キリクに到達すること。最後の一人になること。マスターを獲得すること」
　信長の説明に藤丸立香は頷く。
「空間を移動するには自分がいる空間で最後の一人になること。最後の一人になった瞬間、別の空間に移動する。その後はまた信長が発生し戦いが繰り返される。勝利条件が全て達成された瞬間に電魔決戦は終了する。質問はあるか？」
「信長のフレームって？」
「この空間の信長はコアデータ、ピクセル、ストレージから形成される。コアデータは信長の構成する主たる要素、ピクセルは見た目、ストレージは武器やちびノブといった戦力を保有出来る上限。この三つを総称してフレームと言う。他には？」
「さっきまでいたところは何もなかったけど、どうしてここは都市になってるの？」
「違う。逆だ。元々あそこにも色々あったんじゃよ。破壊が繰り返され、今となっては全て無くなったんじゃがな」
「そうなんだ･･････どうして、そんなに知っているの？」

[132 二次元好きの匿名さん 25/09/22(月) 18:05:27]

最初に発生した信長とかちびノブたちはドット絵の可能性がある……ってコト！？

[133 ◆TpifAK1n8E 25/09/22(月) 18:22:03]

「そこに疑問を持つか。流石じゃな。その答えはただ一つ。儂が空間キリクに入ったことがあるからじゃ」
　空間キリク。この言葉に特別な意味があることは藤丸立香も察せられた。
「あそこは六つの空間の中でも特別な場所じゃ。空間移動の最後の場所。この電脳空間を作り上げた者がいる空間じゃ。貴様も体験したろう？儂は空間を自由自在に移動できる。一度そこへ向かったことがあってな情報はそこで仕入れた。生憎黒幕の名前までは手に入れられなんだ、それでいて本当ならあの時この手で葬ってやるつもりじゃったが、攻撃の刹那弾き出された。それで仕方なくあの空間におったわけじゃ。あそこは儂も最初にいた場所じゃったからな」
「そうだったんだ･･････」
「･･････それだけか？」
「え？」
「いや、仮にもこうして再開したわけじゃし、もっとこう･･････あるじゃろう？」
「再開？」
「･･････････････････！」
　藤丸立香の言葉を聞いた信長は見たことない程の絶句の表情となった。
「忘れておるのか？儂のことを？本当に？」
「う、うん。多分初対面だと思うけど･･････」
「･･････････････････そうか、おそらく貴様は記憶を圧縮させられておるな」
「圧縮？」
「聞いたことくらいはあるじゃろう？ファイルの圧縮と解凍。貴様の記憶はファイルとして一つにまとめられ、圧縮されたんじゃろうな。･･････････････････まじかー儂との記憶もか･･････」
「ええっと、前にもあったことがあるってことはさ、君は、この特異点で生まれたわけじゃない？」
「ん？ああ。儂は正真正銘、織田信長というサーヴァントよ。神性が強いがな」
「じゃあ、あの時織田・M・信長が言ってた、本物って･･････」
「ああ、ここで発生する信長は全て本物のサーヴァントではない。この電脳空間だけの仮初めの存在じゃ。奴らからしたら、儂という存在は憎悪の対象らしい」
「そうか･･････じゃあ、空間を自由に移動できるのも、それが関係してる？」
「応とも。儂は現実世界からこの電脳空間に入ってきた。ま、現実世界に戻ることは出来んが、同じ要領で空間も移動できる」
「そうか･･････」
「･･････まあ良いわ。これからどうする？」
「それは勿論」
　信長の広角が上がり出す。
「特異点を解決する」

[134 二次元好きの匿名さん 25/09/22(月) 20:35:08]

保守

[135 ◆TpifAK1n8E 25/09/22(月) 21:23:30]

「フッハッハハハ！！！そうじゃなあ！そなたはそういう奴じゃ！安心したわ。で、どうする気じゃ？これからすべきことも決まってはおらんぞ？」
「うん･･････まずは、六つの空間を見ていこうと思う。それで、何か分かるかも」
「そうか･･････じゃがその前に」
　藤丸立香の手を掴み、信長は契約を行った。
「これで良かろう。この建勲が祭神織田信長、これよりそなたと共にあろう」
「うん。ありがとう。それじゃあまずは･･････どういう空間なのか教えて？」
「フッ、そうだな。まずここは空間バク。空間キリクを除けば最も平和な空間じゃ。発生する信長も弱いものが多い。見ての通り現代的な都市のテクスチャが貼られておる。
儂らが先程までいたのは空間カーン。一、二を争う危険地帯じゃ。まあ説明はいらんじゃろうな。
空間ウーン。大自然が広がるテクスチャの空間じゃ。動物的な信長が発生する。
空間クウ。ここは六つの空間の中でもかなり異質な場所でな、この空間では信長にタイムリミットがある。発生してから個人差はあるが、放っておいてもそのうち倒れて消滅する。
最後に空間エン。ここがカーンと一、二を争う場所じゃ。絶えず炎が燃え盛り、誰の物でもないちびノブが信長に襲い掛かっておる。
ま、こんなところじゃな」
「なるほど･･････ここは安全なんだよね？」
「うむ」
「じゃあ、ここを回ってから、次に安全なところに行こう。危険な場所は後に回して、少しでもこの特異点を把握しておきたい」
「そうか･･････ではウーンだな」
　方針を決めた二人は空間バクを歩き始めた。

[136 二次元好きの匿名さん 25/09/22(月) 21:30:11]

建勲ということはFGOでいうところの属性は天になるのか

[137 ◆TpifAK1n8E 25/09/22(月) 23:08:21]

「とりあえずひとしきり歩いてみたけど･･････」
　空間バクを回った藤丸立香は一つの疑問を抱いた。
「信長いなくない？」
　歩き続ける中、一人も信長を見ることがなかったのだ。
「うむ。まあそういう場所だからな。弱い故に大々的に動きはせん」
「うーん･･････これ以上は何もないかな。信長、て呼べば良いのかな？」
「好きに呼べ」
「じゃあ･･････建勲信長！あの時建勲って言ってたから」
「そうか」
「じゃあ、空間ウーンにお願い」
「良し」
　藤丸立香を脇に抱え、建勲信長はパイルバンカーを起動。撃ち込むことで空間に穴を開ける。その瞬間
「ッ！伏せろ！」
　藤丸立香の頭を押さえ、パイルバンカーを盾に何かを防いだ。
「これ･･････クナイ？」
　投げられたものは忍者の道具として有名な武器、クナイ。
「狙われていたか･･････」
「ノッブ！」
　ビルとビルの間から続々と現れる小さい姿。それは忍装束を着たちびノブ達。
「ノッブ！」「ノッブ！」「ノッブ！」「ノッブ！」「ノッブ！」「ノッブ！」「ノッブ！」「ノッブ！」「ノッブ！」「ノッブ！」「ノッブ！」「ノッブ！」「ノッブ！」「ノッブ！」「ノッブ！」「ノッブ！」
「ノッブ！」「ノッブ！」「ノッブ！」「ノッブ！」
　大量のちびノブが二人を包囲し、一人の頭身が高い影が二人にかかる。
「奇襲を仕掛けたつもりか･･････」
「あれも信長･･････」
　ビルの壁に背中を貼り付け二人を見下ろす信長もまた忍装束を身に纏っていた。
「その通り！我こそは忍者！忍田信長である！奇襲こそ失敗に終わってしまったが、そうであるなら強行するまでよな。兵もこんなにいるわけだしね！マスターが遂に現れたのだ･･････獲得するぞ！行けい！ニンノッブ達よ！」
「「「「「「「「ノッブー！」」」」」」」」
　空を覆う程のちびノブ、ニンノッブが飛び上がり、二人を狙う。
「･･････是非も無し」

[138 二次元好きの匿名さん 25/09/22(月) 23:22:28]

>>136

この時点でどうかは知らないけど

>>2を見る限り今は違うとしてもいずれは獣属性になるらしい

[139 ◆TpifAK1n8E 25/09/23(火) 09:01:13]

「フンッ！」
「「「「「ノブー！？」」」」」
　パイルバンカーを上空のニンノッブ達に放ち、一気に吹き飛ばした。
「伏せていろ」
　藤丸立香にそう囁き、建勲信長は襲い掛かるニンノッブを次々に撃退していく。
「ノブー！？」
「ノッブァー！？」
「ノッブー！？」
　落ちながら攻撃してくるニンノッブを流れるように消滅させていく建勲信長。
　きりがなく身を投げるニンノッブ達を前に、絶えず腕を振るうも対応できる限界が近づきつつあった。
「っ！ぐうっ！？」
　隙をついて投げられた手裏剣に右頬を斬られ、赤い血が吹き出る。
「大丈夫！？」
「なんの･･････」
　左手で頬を押さえ、歯噛みしながらも建勲信長は藤丸立香に答える。
「血じゃ･･････血を流しおった！やはり貴様は本物か！」
　興奮する忍田信長は火縄銃を手にビルから飛び降り建勲信長を狙う。
「ここで殺してくれる！」
「･･････････････････舐めるな！」
「ぐふっ！？」
　至近距離まで近づいた忍田信長の腹にパイルバンカーの杭を押し付ける。
「ま、待･･････！」
　制止の声も虚しくパイルバンカーは撃ち込まれ、忍田信長の体は爆発四散して消滅した。
　そして彼女が従えていたニンノッブ達もまた光の粒子となって消えた。

[142 ◆TpifAK1n8E 25/09/23(火) 17:32:42]

「ここが空間ウーン。見ての通りの大自然よ」
　右頬を押さえながら空間を移動し、藤丸立香を降ろす。
「大丈夫？」
「気にするでない･･････この程度放っておけば治る」
「そんな･･････」
「それよりも、じゃ。この空間、そなたはどう思う？」
　見渡す限りの山々と微かながらも聞こえる滝の音、漫画やアニメで描かれるような原始時代の大自然が広がる世界。空間ウーンを見渡す藤丸立香の目には驚きが映っていた。
「凄い景色だ･･････なんというか、ここにも信長がいなさそうな気がする･･････」
「うむ。ここの信長は地の利を活かす。今は開けた場所にいるが、一度深い所まで入ってしまえば狩られる」
「なるべく開けたところを進もう。それで」
「ハーハッハッハー！！！！！」
　二人の会話を遮るように、空から高笑いが響いた。
「誰！？」
「電魔決戦が進むこの特異点で、イレギュラー二人が揃ったなー！」
「･･････」
　怪訝な顔で空に浮かぶ存在を睨む建勲信長。
「説明がいるだろう！？リアルのお二人！君達に標をあげよう！この･･････ジンバオリムーンが！」

[143 ◆TpifAK1n8E 25/09/23(火) 20:59:35]

「ジンバオリムーン？」
「そう！この電子六道特異点における最後の場所！空間キリクのトップオブトップ！またの名をサイバーノッブ！」
　空に浮くジンバオリムーンに、藤丸立香も微妙な表情を見せる。
「おいおいそう嫌な顔するなよ～！ぼかぁ君達にアドバイスをしようってのにさ？」
「怪しい奴じゃ。耳を貸す価値も無い」
「そう言わないでくれ信長公。君が奪えなかった情報を上げようってのにサ？」
「情けはいらん」
「情けじゃない。こっちにも都合があってね、教えた方が有益なんだよ」
「どうする？奴の話を聞くか？」
「聞いてみよう」
「流石歴戦のマスター！話が分かる！」
　返事に上機嫌になったジンバオリムーンは説明を始めた。
「まず君達の最終目標は特異点の解決だろ？それには空間キリクに入る必要がある」
「やっぱり」
「だが空間キリクはそこの信長公すら弾く程のパワーを持っておる。そこで！お前達にはキリクを除く五つの空間を巡ってもらう。そして、そこにいる最大勢力の信長を倒すのじゃ！既に空間バクの忍田信長は倒しておるじゃろ？そなたらは倒れてもリポップせんし、フレームを吸収することもできん。故に電魔決戦を崩壊させられる存在なのじゃ。そなたらに倒された信長はフレームが放浪し、残った信長がそのフレームを吸収することは不可能。故に電魔決戦のルールが崩壊するのじゃ」
「それなら、最大勢力の必要はないんじゃない？」
「そう思うじゃん？まあ実際そうなんだけどね！でも、最大勢力を残しておくと、バクから出るときみたいになっちゃうぞ♡」
「･･････そうか。最大勢力とはつまりちびノブの数も最多ということ。ちょうど良い程度の信長を倒したとしても脅威が残り続けるというわけか」
「そ！話分かるねー建勲様！つまりは死にたくなければ抗いな！どうせ一番強いのは狙ってくるんだ。逃げられだろうしネ！そうして五つの空間の電魔決戦を崩壊させることでプログラムはキリクを除く空間の再起動を行う。その時キリクが張っている結界、ファイアウォールが一時的に解除される。そこでキリクに入れば、プログラムは君達を異物と認識せずキリクの中に居続けられるというわけさ」
「なるほど」
「じゃ！儂はそういうことで！失礼するねー！」
「っ！待て貴様！ここまでの狼藉が許されると！」
「思っちゃいないさ。でも良いんだ。ぼかぁファンだかさ！」

[144 ◆TpifAK1n8E 25/09/23(火) 23:25:55]

　ジンバオリムーンが姿を消した後、辺りには静寂が戻った。
「面妖な奴じゃな」
「でも、やるべきことは見つかった･･････よね？」
「そうじゃな」
「一番強い信長を倒して、安全に次の空間へ移動する、か･･････ここはどういう信長が発生するの？」
「うむ。空間ウーンに発生するのは獣に傾倒した信長じゃ。山を駆け獲物を狩る。正しく野生の獣。儂が知る中には猪ライダーノブナガという奴がいる。こいつは猪に乗って移動し戦う奴じゃった」
「何て言うか、強烈･･････」
「ああ。強烈な者が多いとも。で、ここの最大勢力についてじゃが」
「あ、そうか」
「ここの強弱は生態系に準拠していると言って良いじゃろう。猪ライダーノブナガがノブナガリゲーターに食われておったのを見たことがある」
「ノブナガリゲーター？」
「ワニの信長じゃ」
「ああ、なるほど･･････じゃあ、生態系ピラミッドを基準にして、捕食者のいない動物がモデルの信長が最大勢力ってことかな？」
「おそらくな。これでも電魔決戦の真っ最中･･････そう上手く行くとは思えんがな」

[145 二次元好きの匿名さん 25/09/23(火) 23:28:58]

や、野生の信長たち……

[146 二次元好きの匿名さん 25/09/24(水) 00:18:48]

ノブナガリゲーター…
トンチキな絵が脳裏から離れない

[147 二次元好きの匿名さん 25/09/24(水) 07:57:57]

エレファント信長は草食だけどめちゃくちゃ強そうだよな

[148 ◆TpifAK1n8E 25/09/24(水) 08:35:49]

　空間ウーンを彷徨い信長を探すも、未だその成果はゼロ。
「いないね」
「獣に傾倒しておる故な。日中は隠れておるのじゃろう」
「本当に野生なんだ。あ！あれ！」
「噂をすればなんとやら、か」
　草が擦れる音が聞こえ、そこに目を向けると鹿の角が生えた信長がいた。
「･･････」
「･･････」
「･･････」
　辺りを静寂が包む。
「メエエエエエエエェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェ！！！！！」
　角の生えた信長は突如叫び逃げ出した。
「逃すか！」
「キエエエエエェェェェェ！！！」
「メエエエエエエエェェェェェェェェ！」
　逃げ出した角の生えた信長はどこからか投げられた石が頭に直撃し倒れた。
「何奴じゃ！」
「ケーケッケッケ！信角長のフレーム頂き！」
　樹上から飛び下りた白く黄色い陣羽織を着た信長は信角長のフレームを吸収し、藤丸立香と建勲信長に向き直った。
「お前達も信長が？」
「貴様は？」
「儂は･･････豊臣信長じゃ！」

[149 二次元好きの匿名さん 25/09/24(水) 12:36:18]

なるほど獣の中でもサルに寄った信長

[150 ◆TpifAK1n8E 25/09/24(水) 16:45:56]

「豊臣信長？豊臣って、豊臣秀吉じゃ･･････」
「･･････なるほど。猿で豊臣か。奇をてらったつもりじゃろうが、下手くそじゃな」
「な、なにをー！？ええい！バカにされて黙っていられるか！やれい！ちびノブ達よ！」
「「「「「「「「「「ノッブー！」」」」」」」」」」
　猿のように木の枝からちびノブが襲いかかる。
「下がれ。相手取る」
「うん！」
　右腕のパイルバンカーに魔力を回し、ちびノブ達に杭を振るう。
「ノッブァー！」
　木々に囲まれた狭い環境では巨大なパイルバンカーは平時以上の脅威と化した。
　狙わずに振るうだけで一体には当たり、殴られたちびノブは木の幹に激突して耐えれていく。飛ばされたちびノブが他のちびノブを巻き添えにもする。
「ぐぬぬぬぬ･･････やりよる･･････！」
「こんなところで遊んでいる暇は無いのじゃがな。早う退け。どうせ中堅じゃろ貴様」
「なんじゃと～！？てやぁっ！」
　侮辱された豊臣信長は刀を抜いて建勲信長に飛びかかった。
「その言葉！後悔させてくれるわ！」
「信長は信長でも、貴様は程度が低いな！」
　対する建勲信長もまた飛び上がり豊臣信長に蹴りをいれる。
「ごはっ！？」
「フンッ！」
「ぎゃっ！」
　豊臣信長を地面に叩き付け、パイルバンカーを胸に突き刺す。
「終わりじゃ！」
「グバアッ！！！」
　杭は豊臣信長を貫き大地にまで亀裂を走らせた。
「消滅したな。最大勢力というわけではなかろうが、まあ良いじゃろう。次に行くぞ･･････な、なんじゃ！？」

[151 ◆TpifAK1n8E 25/09/24(水) 17:44:32]

　大地に突き刺さった杭を抜いた瞬間、木々が折れる程の地震が起こる。
「なんじ、これは！？」
「地震！？なんて大きさだ！」
「っ！？あれを見よ！」
　建勲信長が指差したのは、遠方にそびえる峰。そこから蛇行するように空間ウーン中の大地が光だす。
「ただの地震ではない！地鳴りが大きすぎる！」
「あれ見て！山が･･････割れてる！」
　光る小山が割れて崩れ、それに呼応するように次々と山が崩れていく。
「っ！マスター！」
　建勲信長は藤丸立香を抱え、機械の骸骨を召喚し踏み台にして遥か上空まで飛び上がった。
「今の骸骨は！？」
「前にも出したろうが！ちょっとした撹乱とかその程度にしか使えんがな！出せるのも一瞬よ！それより下を見よ！」
「下？･･････地割れ！？」
　先程まで二人が立っていた地面は割れて立てなくなっており、割れた中から眩い光が溢れ出している。
「どうやら何か刺激してしまったようじゃな･･････恐らく、この空間ウーンのメインコンピュータか、はたまた何らかのギミックか、何にせよろくでもない奴じゃろうな」
「だよね･･････あっ！あそこ！何か出てきてる！」
　最初に光だした峰から明確に形を持った存在が空に向かって上昇し始める。
　続々と地割れの中の光からも影が現れ明確になっていく。
「あの姿･･････まるで、まるで･･････」
「龍、じゃな･･････」
　地割れの中から現れたその姿は龍そのものであり、地割れによって出来上がった谷を埋める程の大きさと長さがあった。
「─────」
　その雄大とすら思わせる姿に、二人はただただ圧倒されていた。
「■■■■■･･････」
　龍は二人の方を向き、口を開く。
「目覚めさせたな･･････この･･････信長龍を･･････」
「信長龍･･････そうか、龍！大地には脈が流れる、その脈は時折龍脈とも呼ばれているが･･････まさに龍が脈となっておったか！」
「あれ信長なんだよね！？なんていうか、規格が違いすぎない！？」
「そうさな！規格が違い過ぎる！これは･･････どうするべきか･･････！？」

[152 ◆TpifAK1n8E 25/09/24(水) 23:30:22]

　信長龍を前に建勲信長は高度が下がっていた。
「上昇もこれまでか。落ちるぞ。歯を食いしばれ」
　重力に従い残った地面に着陸した。
「さて、どうする？既に儂らは豊臣信長を葬った。空間ウーンの電魔決戦を崩壊させるという目的は達成しておる。あのジンバオリムーンの言うとった最大勢力を倒すというのも移動の際に襲いかかるからと、面倒を避けろという意図のこと。ここにいる意味は既にない。どうする？」
「うーん･･････本当なら今すぐにでも移動したいけど･･････」
「･･････ま、妨害はあるじゃろうな。今こうして話している間にも、腹や尾で擂り潰されるやもしれん」
「だよね･･････」
「　　　　　」
「！？」
「ま、いるわな。あの龍のちびノブが･･････！」
　崩壊していく山々の中から大地を突き破るように、茶色い人形が飛び出していく。
　それは、かつて邪馬台国でカルデアを襲った存在。
「「「「「「「「「「ハニョッブ･･････！」」」」」」」」」」
　埴輪ノッブだった。

[153 二次元好きの匿名さん 25/09/24(水) 23:31:49]

レイドしなきゃ……

[154 ◆TpifAK1n8E 25/09/24(水) 23:53:32]

「龍に埴輪か。時代錯誤も良いところよな！」
「そんなこと言ってる場合！？」
　崩壊する大地からは絶えず埴輪ノッブが飛び出し、信長龍の体に沿って飛び回る。
「確かにこれはまずいな。儂が龍脈を刺激して目覚めさせたわけか。以後反省せねばな」
「冷静だなぁ･･････」
「ハッ！こんな状況、一周回って冷静になるというものよ。どうせじゃ。辞世の句読んで舞でも踊るか」
「しっかりして！？ここ本能寺じゃないよ！？」
「ああそうだった･･････今すぐ空間に穴を開けても良いが、開けるまでにちと時間がかかる故な。奴らに見つかる可能性が高過ぎる。かといって、あれ倒す倒さないの次元の奴じゃないじゃろ？」
　建勲信長の顔には諦めがハッキリと見えていた。
「ハニョーッブ！！！」
「ッ！見つかったか！」
「ハニョッブ！」「ハニョッブ！」「ハニョッブ！」「ハニョッブ！」「ハニョッブ！」「ハニョッブ！」「ハニョッブ！」「ハニョッブ！」「ハニョッブ！」
　続々と二人の元に集まる埴輪ノッブ達。その数はねずみ算のように増えていき、遂には空を隠すほどの量になった。
「･･････」
「･･････」
「是非も無し。マスター、目を閉じて耳を塞いで歯を食いしばれ。それでもって儂がお前を持ったらなるべく体を丸めよ」
「何･･････する気？」
「このまま戦ってやっても良いが、それではきりがない。無双ゲーじゃないからな。奴らは上から来る。じゃから上に空間の穴を開ける。奴らの攻撃を遮蔽できるようにな。ま、一か八かのぶっつけ本番。ダメだったらごめんなさいね」
「え？」
「ほら、言った通りにせよ！」
　藤丸立香を左脇に抱え、自分に従ったことを確認すると、右腕を天に上げ、パイルバンカーの杭を装填する。
「「「「「「「「「「「「ハニョッブ！！！！！」」」」」」」」」」」」
　空を覆う埴輪ノッブはその口にエネルギーを貯め、発射体勢を整える。
「･･････ハッ！さあ見るが良い！この織田信長の！今生一番の大博打をな！」

[156 ◆TpifAK1n8E 25/09/25(木) 07:08:02]

「ん、んぅ･･････はっ！ここは･･････信長！」
　空間ウーンからの脱出の際に気を失っていた藤丸立香は目を覚ますと、そこには壁にもたれ掛かるボロボロになった建勲信長がいた。
「大丈夫！？」
「騒ぐな･･････傷に響く」
「そんな、じゃあ！」
「よせ･･････」
　右手を構える藤丸立香を止めるも、有無を言わさず令呪が使われる。
「ん･･････バカな奴よ。一サーヴァント相手にここまでするか？」
「するよ。大切な仲間だもん」
「たらしめ･･････まあ良い。おかげで快調というものよ。さて、ここがどこだという話だが･･････知らん」
「え？」
「あの時はとにかく必死だった。どこに行くとか考えてなかった。景色から見て、空間クウだとは思うが･･････」
「そのとーーーり！！！」
　突如空から声が響いた。

[157 二次元好きの匿名さん 25/09/25(木) 12:29:25]

ジンバオリムーンか？新たなノッブか？

[158 ◆TpifAK1n8E 25/09/25(木) 13:46:49]

「貴様･･････ジンバオリムーン･･････！」
「そう！空間キリクの使いにしてこの特異点の黒幕サイバーノッブことジンバオリムーン！颯爽と登場！ようこそ、飢餓と暴食の都。空間クウへ！」
　空に浮かぶジンバオリムーンは格好付けて高らかに叫んだ。
「やはりクウか。で？なにをしに来た？」
「ははは。睨まないでくれよ信長公前にも言ったろ？ぼかぁ貴方のファンなんだ。貴方には是非空間キリクに来てほしいのさ」
「減らず口を」
「嫌われたなぁ、ぼかぁずっと本心なんだけどね。ま、質問に答えるとしようかな。ぼかぁクレームを言いに来たんだよ」
「クレーム？」
「そう、クレーム。空間キリクは各空間をモニタリング出来てね。見てたよ。空間ウーンでの戦いを」
　瞬間、ジンバオリムーンの顔から表情が消えた。
「ねえ、なんで逃げたの？」
「なに？」
「最後のあれだよ！埴輪ノッブに包囲されてすることが決死の逃亡だなんて、ガッカリしたね！あそこはどうにか切り抜けて、埴輪ノッブを足場に信長龍との大連戦！そして最後にパイルバンカーで最終必殺の流れだろう！？なに逃げちゃってんの！？儂ホントーに崩れ落ちたんじゃけど！？」
「知るか！こちら事情も知らずにごちゃごちゃと、何がファンじゃ！理想を押し付けているだけではないか！」
「違う、違う。理想の押し付けじゃあない。儂は本当の信長公を、織田信長を望んでおるんじゃよ。引退した力士に四股を踏んでもらいたいと願うのは忌むべきことか？姿を消した絵描きに今も絵を描いていてほしいと望むのは許されざる罪か？違うじゃろう！ぼかぁ貴方に本当の信長公になってもらいたい！そのために、キリクには急いでほしい。待ちきれなくなってしまうから」
「言いたいことはそれだけか？では死 ね。今殺 す」
　杭を装填した建勲信長はジンバオリムーンに飛びかかった。
「おおっと！」
　しかしジンバオリムーンはそれを軽々と避けた。
「最後にアドバイス！このクウにいる信長は一定期間をすぎると消滅し、そのとき一番近くにいる信長にフレームが吸収される。しかし、この消滅はちびノブを食べることで回避できる！参考にするが良い！」

[159 ◆TpifAK1n8E 25/09/25(木) 14:17:47]

　高笑いと共にジンバオリムーンは消えた。
「全くふざけた奴じゃ。本当ならあのような輩、目にも入れんのじゃがな」
「でも、有益な情報はあったよね？」
「ああ。ちびノブを食らい延命するとはな。ウーンよりも食物連鎖がハッキリしておるわ。ま、だからなんだという話でもあろう。わざわざ奴に従ってやる必要も無し。適当な信長を倒して移動しようではないか」
　話をまとめた二人は歩きだした。
　空間クウ。灰色の空と大小様々な廃墟が彩る苦しみの都。
　ふと物陰を覗けば生気を失い光の粒子になりかけているちびノブや虚空を見つめる信長がいる。
「正に異様じゃな。同じ信長と言えどここのは無気力無関心、ただ死を待つだけの人形と化しておる」
「･･････」
「･･････見ていて辛かろうが、儂らに出来ることは無し。ここいらで杭を撃ち何体か倒すぞ」
　建勲信長が右腕を構える。
　その時だった。
「これ、鐘の音･･････？」
　二人の耳に重い鐘の音が響く。
「なんで鐘の音が･･････？」
「･･････嫌な予感じゃ。今まで感じたことがない程の･･････！」
　その予感は的中することとなる。
「っ！あれ！なにか来る！」
　空間クウの中心部から飛んで来る謎の存在。
　それは、まるで除夜の鐘にデフォルメされた腕。猫？の頭。王様のようなマントと王冠。
　そして、例によってデフォルメされた信長の顔。
「「「「「にゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃー」」」」」
「あれは、一体･･････」
「なんか、体が疼いてくるような･･････」
「気をしっかり持てマスター！」
　その異様な光景に圧倒される二人を知ってか知らずか、そのナマモノ達は口を開く。
「「「「「時間がきたにゃー！このネコノッブ108にフレームとちびノブを納めるんだにゃー！！！」」」」」

[160 ◆TpifAK1n8E 25/09/25(木) 19:48:52]

　ネコノッブ108は光だし、口から光線が放たれた。
　光線は大地を這い至るところのちびノブを回収し、信長を消滅させていく。
「なんと･･････」
　藤丸立香と建勲信長は身を隠していたが、光線は容赦なく廃墟を吹き飛ばしているため、見つかるのは時間の問題だった。
「ニャー！信長反応無し！信長反応無し！マスター発見ノブ！」
　けたたましい警報音が響き、ネコノッブ108が一斉に藤丸立香の方を向く。
「捕獲開始！捕獲開始！ゴー！ノッブUFO！」
　ネコノッブ108は鐘の下から大量のノッブUFOを放出し、藤丸立香を捉えようと襲いかかる。
「下がれ、マスター！」
　建勲信長は腕のパイルバンカーを振るいノッブUFOを迎撃するも、四方八方から飛んでくるノッブUFOに一瞬の隙を突かれてしまった。
「ッ！マスター！」
「ウワアアア！？」
「ノッブー！」
　捉えられた藤丸立香はネコノッブ108に連れていかれてしまった。

[161 ◆TpifAK1n8E 25/09/25(木) 20:50:05]

「･･････ここは･･････」
　連れ去られ、気を失っていた藤丸立香が目を覚ますと、そこは薄暗い西洋の城を思わせる内装の部屋。その部屋の牢の中に藤丸立香はいた。
「目が覚めたか」　
「君は？」
「君、か。随分と甘やかされているようじゃな？カルデアのマスター」
「！」
「その顔、自分の置かれた状況を理解したか。･･････さて、自己紹介といこう。長い付き合いになるやもしれんしなあ？」
　したり顔で信長は派手な装飾がされた玉座に腰かけた。
「儂はこの空間クウの支配者。吸血鬼ノブキュラ！」
「吸血鬼･･････ノブキュラ･･････」
「そうとも。耳は問題ないようじゃな。雑な扱いでここまで連れてきてしまったからな。貴重な体。貴重な血じゃ。失われてはことというものよ。･･････さあ！カルデアのマスターよ。儂と契約しようではないか。共に電魔決戦を駆け抜け、この特異点を飛び越え、真の天下布武へと漕ぎ出そうではないか！」
　立ち上がり牢に近づき、演劇のようにわざとらしい台詞を吐きながら藤丸立香の右腕を掴む。
「この逞しい腕の中に流れる血の価値が、お前自身は理解しておるか？」
「俺/私の血に価値･･････？」
「そう。人類最後のマスターにして、数多の英雄英傑の影たる英霊を従えてなお形を保つその身に流れる血潮･･････儂のような者にはな、堪らなく口にしてみたい･･････吸うてみたいものでな」
　親指から順番に舌で腹をなぞる。一周して丁寧に爪を濡らす。
「本当ならば、ここでこの手にかぶりつきたいものよ･･････しかし、それは出来んというものよな」
「何が目的だ･･････！」
「ハハハッ、そう睨むな。既に招待状は送らせておる。儂はな、お主らに期待しておるのじゃよ」
「期待？」
「そう。期待じゃよ。この特異点の主は電魔決戦等と謳い殺し合いをさせておる。その賞品は現実世界への進出。こんなに怪しいことがあるか？･･････そなたらは、儂の疑問を晴らしてくれるやもしれんのじゃ･･････」

[162 ◆TpifAK1n8E 25/09/25(木) 21:35:23]

「そもそもとしてうまい話が過ぎる。電魔決戦のルールはそなたも知っていよう？」
　問いかけに藤丸立香は頷いた。
「全ての空間を制し、空間キリクに到達し、マスターを獲得した最後の信長が勝者となる。そして、現実世界に行くことが出来ると･･････分かるか？このルールには反則が無い」
「反則？」
「そう。儂ら信長は出現と同時にこのルールを頭の中に叩き込まれる。勘の良い信長ならば、いくらでもルールの隙を突ける。しかし、それは本来ならば裏ワザ。製作者の意図しない行動。ならば、それに対し何らかの罰則があってしかるべきよ。しかし、そんなものは知らされておらん。つまりはこの戦い自体、そう重大なものではないのかもしれん」
　玉座に深く腰かけ、ノブキュラは眉間に皺を寄せる。
「そもそもとして、この特異点に発生する信長は全て大本となる織田信長の可能性から分岐したもの。言うなれば粗製アルターエゴと言っても過言では無いだろう存在じゃ。いくらこの特異点で強くなろうと、それは調整された電脳空間だからこそ成立するもの。ただの可能性に皮を被せただけのNPCが現実世界に出たところで、英霊としての格はそう高くないじゃろうな。ものによっては幻霊未満にもなろう･･････電魔決戦は、それを隠しておる」
「･･････どうして、貴女はそんなことを知っているの？」
「この空間クウは言うなれば特異点の掃き溜めでな。時折空間キリクよりスクラップデータが廃棄される･･････信長にタイムリミットのあるクウだからこそ、適当に廃棄しても誰も目にしない。そう思っておるんじゃろう。じゃが、儂は集めた。廃棄されるデータをネコノッブ108とノッブUFOを使い、集めに集めた。そして理解した。この特異点は出来レースということをな」
「出来レース！？」
「そう。予め結末の決まった、言うなれば余興、八百長よ。この特異点の主には明確な目的がある。その目的を達成するために、どうしても大量の信長を、そして、六道輪廻を再現したこの特異点で殺し合いをする必要があった！」
「マスター！」
「建勲信長！」
　部屋の壁をパイルバンカーで吹き飛ばし、建勲信長が到着した。
「貴様がマスターを拐かした信長か･･････殺す」
「待って！」

[163 ◆TpifAK1n8E 25/09/25(木) 21:52:16]

「マスター！何故止める！？」
「この人は･･････ノブキュラは敵じゃない。少なくとも、重要な情報を持ってる！」
「情報？････････････良かろう。聞くだけ聞こうではないか」
「話が纏まって結構。折角よ、本物が来たんじゃ。それを話そう。儂らは発生と同時に、ルールと共にある信長への強烈な嫌悪を植え付けられる。貴様だ。本物の、この電脳空間由来でない信長よ」
「それは分かる。今まで何度か言われたゆえな」
「この嫌悪は、信長達にそなたを襲わせるためのもの。六道における世界の住人が信長に滅ぼされる。この構図を確立させるための機能じゃ」
「六道？それは、確か仏教用語のはず」
「そう。そなたも知っていよう？自らが名乗る、第六天魔王の意味を」
「･･････仏敵、仏道を妨げる悪魔か」
「そう。そして、仏道において仏とは六道全ての世界に訪れられる。『蜘蛛の糸』が分かりやすいか？仏とは如何なる世界においても救いとされる。その仏の名を冠する空間の秩序を電魔決戦のルールに決定し、そして電魔決戦を崩壊させること、イコール仏の世界の崩壊に結びつけるというわけじゃ」
「そんな、なんのために？」
「さあの。そこまではわからん。しかし、ろくでもないことは確かじゃ」
「なんにせよ儂らの目的は変わらん。ジンバオリムーン･･････元凶のいるキリクへ行き、とっとと特異点を解決する。そうであろう、マスター？」
　藤丸立香は力強く頷いた。
「そうか･･････ならば、是非も無し。信長よ、ここに来るまでに他の信長を倒したか？」
「二、三体な」
「良し。では行け」

[164 ◆TpifAK1n8E 25/09/25(木) 22:17:48]

「なに？」
「既にこの空間クウの電魔決戦は崩壊した。儂と戦う理由はないはず」
「それはそうじゃが、やけに呆気ない。後ろから刺すつもりではないか？」
「さてな。儂自身、もう疲れた。生きるために食らい続けたとして、それもいずれ終わりが来る。それにじゃ、黒幕の言いなりなんぞ御免というものよ」
「ハッ！一丁前なことを言いよるわ！」
「早う行け。･･････空間カーンへな。エンは最後にしておけ。面倒故な。それと、カルデアのマスター」
　藤丸立香を閉じ込めていた牢の格子を消滅させ、ノブキュラは声をかける。
「なに？」
「よく覚えておけ。そなたは記憶を圧縮されておる。この特異点に来る前になにをしていた？それはなぜすることになった？自分のいた世界はどうなっているのか？自分は何を知っていたのか？よく思い出せ。利用するだけなぞ、織田信長のマスターには相応しくないゆえな」
「うん。ありがとう。それと、最後に良いかな？」
「なんじゃ」
「どうして、こんなに教えてくれたの？」
「それはもう言ったろうが･･････いや、根本的なことはまだだったか。この空間クウはちびノブを食べる事で消滅を回避できる･･････しかし、回避に必要なちびノブは十体ほど。儂なら一体で賄えるが、それでもいつか食いつくしてしまう。その先にあるものは、死のみよ。人間五十年と歌ったとて、死を前にすれば諦めも出る。
････････････儂が集めたデータを、無駄にしたくなかった。結局はただの自己満足よ。最後の最後に欲が出た。それだけじゃ」
「･･････そっか。ありがとう」
「ああ、そうじゃ、これも言っておこう」
　建勲信長がパイルバンカーを構える横で、ノブキュラは言葉を綴る。
「織田信長の生きた時代に、パイルバンカーなど存在しない。留意しておけ」

[165 ◆TpifAK1n8E 25/09/25(木) 23:49:43]

　空間カーン。絶えず争いが続き、何もなくなった空間。
　そこに、藤丸立香と建勲信長は戻ってきた。
「相変わらずの殺風景･･････安心感すら覚えるものよな」
「うん･･････」
「気にしておるのか」
「そりゃあ、ね･･････」
「そうか。であるなら、記憶の照らし合わせといくか」
「照らし合わせ？」
「ハッ！サーヴァントの記憶など当てになるようなものでもあるまいが、やるだけの価値はあろう。儂の記憶を整理する。そなたもやれ」
「わ、分かった」
「良し。まず、儂は織田信長。その中でも後年に社を建てられ神性を得た、神としての側面が強調された信長。ここまでは良いな？そして、そなたとここで出会った時に言ったが、そなたは儂と出会ったことを忘れていた。これは、儂とそなたはかつて別の特異点で会ったことがあるからじゃな」
「え！？」
　建勲信長の言葉に藤丸立香は驚愕した。
「まあ、前に会ったときは儂もこの姿ではなかったがな。儂自身よく覚えてはおらんが、もっと背が小さかった気がする」
「ノッブと会った特異点･･････あ！」
　建勲信長の話を聞いた藤丸立香は、圧縮された記憶の一部を解凍させることに成功した。
　この特異点に迷い混む前、特異点のレポートを作成していたこと。そして、その内容を。
「思い出した･･････そうだ。ここに来る前、ダ・ヴィンチちゃんが見つけた微小特異点に行って、そこにノッブがいて･･････」
「おそらくそれが儂じゃな」
「それで、その後は特に何が起こるわけでもなく聖杯を･･････いや、聖杯の欠片を回収したんだ！それで、カルデアに帰ってからレポートを書き始めたら、タブレットから音がして、光って･･････」
「そうか･･････つまりはそなたも何者かに呼ばれたわけだ。儂もあの特異点でそなたを見送った後、気付いたらここにいた。体や武器の使い方も頭にあった。じゃからひとしきりこの特異点を回り、キリクにも向かった･･････ここまでじゃな。儂の記憶は」

[166 ◆TpifAK1n8E 25/09/25(木) 23:53:01]

　語り終えた建勲信長はまっすぐに藤丸立香を見つめる。
「思い出して分かったのは、黒幕･･････ジンバオリムーンは確実に儂ら二人を狙っておる。キリクに儂らが来て欲しいと言うのも本心じゃろうな。では、改めて問おう。そなたは、この特異点をなんとする？」
「･･････どうだろう。解決できるかは、分からなくなってきた。でも、やるべきこと。いや、やることは結局一つしかない」
「それはなんじゃ」
「キリクへ行く。このまま五つの空間を巡っても、きっとどうにもならない。だったら、キリクに行くしかない」
「･･････ハッ！そうじゃな。奴に従うようで癪じゃが、そうするより他に無し。時間を無駄にするよりはマシというものよ」
　そう言うと建勲信長は穏やかな笑みを浮かべた。
「頼むぞ。マスター」
「うん。よろしく、ノッブ！」
　二人は固く手を握り合った。
「･･････ノッブはよせ。今は、少々気恥ずかしい」
「え！？ああ、そっか。分かったよ。建勲信長！」
「ああ、そうしてくれ･･････この音は」
　二人の耳を貫く、不揃いながらも大量の足音。
「来たか･･････覇者信長！」
「「「「「「「「「「ノッブー！」」」」」」」」」」

[167 二次元好きの匿名さん 25/09/26(金) 08:09:31]

ぐだイベでもここでもどこでもかっこいいノッブ
素晴らしいね

[168 ◆TpifAK1n8E 25/09/26(金) 09:15:58]

「下がっておれ、マスター」
　パイルバンカーに杭を装填し、大群で押し寄せるちびノブを前に構える。
「フンッ！」
「「「「「「「「「「ノッブウウウウウー！？」」」」」」」」」」
　杭が放たれた衝撃波で数百体のちびノブが吹き飛んだ。
「大軍というだけで、一体一体は弱いな！」
　飛びか掛かり、襲い来るちびノブ達を迎撃する。
「ノッブー！？」
「ノブァー！？」
「ノブー！？」
　パイルバンカーでなぎ払い、飛び掛かるちびノブの口に手を突っ込み投げ飛ばす。
　足元まで来たちびノブを蹴り上げ密集地点まで蹴り飛ばす。
　一体ずつではなく巻き添えになるように戦い着実に数を減らしていく。
「道を作るぞ！走る準備をせい！」
　杭を装填し、右腕を引き体を捻る。
「これが！儂流！三千世界！一極集中破壊型じゃあ！！！」
　引いた腕、捻った体を思い切り戻すことで生まれる遠心力と、パイルバンカーの破壊力が合わさり、一直線上のちびノブを全て滅ぼした。
「行くぞ！覇者信長を相手取る！」

[169 ◆TpifAK1n8E 25/09/26(金) 15:59:00]

　走る。走る。走る。
　ちびノブを吹き飛ばし作り上げた花道を駆け抜ける。
　その走りに迷いは無い。
　駆けるその様はまさに戦国武将の雄姿そのもの。
「覇者信長アアアアアッ！！！」
「！」
　走り抜けるままに飛び上がり、目の前の敵将に杭を振るう。
「グゥッ！？･･････戻ってきていたか、貴様！」
　覇者信長は自らを貫かんとする杭を火縄銃で受け止め、建勲信長を睨む。
「応とも。色々あってな･･････時間は掛けん！大将気取りの御輿ごと、壊してくれる！」
「！？」
　ノッブ・ブライドのデータの影響か、御輿に乗る覇者信長に、建勲信長は予め装填されていた杭を放つ。
　パイルバンカーの本領発揮である。
「グワアッ！？」
　放たれた杭は強烈な衝撃を生み火縄銃を粉砕。その勢いのまま覇者信長は御輿を粉砕しながら地面に叩きつけられた。
「ガバッ！？ガハアッ！」
「終わりよ！死 ね！」
「まだじゃ･･････かかれ！メカノッブ軍団！」
「「「「「「「ノッブー！」」」」」」」
　覇者信長の号令で、後方に控えていたメカノッブが一斉に躍り出る。
「なんのぉっ！」
「ノブ！？」
　建勲信長は杭を一体のメカノッブに突き刺し、そのまま持ち上げハンマーのように他のメカノッブを殴る。
「どれだけ来ようが同じこと！既にやるべきことはハッキリしておる！お前らは･･････邪魔じゃあ！」
　メカノッブから杭を引き抜き、再び突き刺すと同時に杭を放ち、メカノッブを爆散させる。
「グオオオッ！？」
　飛び散るパーツに襲われ、覇者信長は全身を切り刻まれる。
　そんな覇者信長に、杭を装填した建勲信長が迫る。
「世はまさに諸行無常！侮ったな？うつけめ」
　無慈悲な一撃が放たれた。

[170 ◆TpifAK1n8E 25/09/26(金) 21:42:25]

「･･････呆気ないな」
　主である覇者信長が消滅したことで大量のちびノブ達も光の粒子となって消えていく。
「信長！」
「マスター･･････可笑しいと思わんか？」
「え？」
「呆気無さすぎる。覇者信長はこの空間カーンに長らく君臨していた信長じゃ。それが、あまりにも早すぎる。いくら儂が強くとも、こうもあっさりと倒せるとは思えん。曲がりなりにも同じ信長、ここまで上手く事が運ぶとは･･････不気味が過ぎる」
　眉間に皺を寄せ、建勲信長は頭を抱える。
「カーンは特異点でも一、二を争う危険地帯という触れ込みじゃった･･････それがこうとはな。どうにも気持ちが悪い」
「確かに･･････ウーンの時の信長龍はどうしようもない感じだった。何て言うか･･････レベルが下がってる？」
「･･････それじゃ。それが儂の気持ちの悪さの説明に丁度よい。この空間カーンはテクスチャが全て破壊される程に凄まじい戦いが繰り広げられていた場所。それに相手は覇者信長、覇者を名乗っておったというのに、あれ程早く倒されるのは不自然というもの。･･････ジンバオリムーンが何か仕組んだやもしれん」
「つまり、ここの信長は特異点の性質で発生するから、ジンバオリムーンは特異点が出来ている状態で改造した？」
「並みの奴なら思い付かんし、出来るかも分からんことをしたわけよな。聖杯の力か、はたまた電脳空間故に弄ることが出来たのか･･････なんにせよ次に奴が現れた時に問い質す。キリクまで行く手間が省ければ万々歳よ！」
　そう言いながら建勲信長はパイルバンカーを構え、杭を装填する。
「行くぞ。奴の牙城へ至るための最後の地･･････空間エンへ」

[171 ◆TpifAK1n8E 25/09/26(金) 23:44:08]

「ついたぞ。空間エンだ」
　空間の穴を抜け、藤丸立香と建勲信長は空間エンの大地に降り立った。
「･･････暑っ！？」
　空間エンは焦土で覆われ、絶えず炎が舞っていた。
「気を付けよ。この空間エンの炎は単なる炎ではない。常に生命体なら一瞬で燃やし尽くせる程の温度を保っておるからな」
「ええっ！？」
「ま、消えないわけではないし、結構燃え移りずらいんじゃけどね。油とかあったら別じゃが、ただの皮膚とかならそうそう燃え移らん」
「そっか･･････」
　建勲信長の説明にホッと胸を撫で下ろした。
　その時だった。
「ドライノーッブ！」
「この声は！？」
　遠くから響いた聞き慣れた声。そしてエンジン音。
「ドライノーーーッブ！！！」
　焦土の大地にガソリンを撒き散らしながら走るちびノブ、ドライノッブ。
　空間エンの特徴の一つ。野良ちびノブが大挙して押し寄せる。

[173 ◆TpifAK1n8E 25/09/27(土) 10:30:03]

「ドライノッブ！？」
　かつて川中島で敵であり味方でもあった存在、ドライノッブは火炎瓶を投げながらのらりくらりと爆走している。
「あれがここのちびノブよ。すばしっこい上に小回りが利く。それでいて油は撒き散らすし引火もさせる。厄介なことこの上ない存在よ」
「うわぁ･･････」
　建勲信長の説明に思わず声が漏れる。説明的にやっていることがただの放火魔、愉快犯のドライノッブに記憶との一致と乖離に頭が痛くなる。
「ドライノーッブ！ノブノブー！ノブ！信長ハッケーンッ！燃やし尽くすノブー！！！」
「まずい！気付かれたか！」
　建勲信長は藤丸立香を抱えパイルバンカーでドライノッブの走る地面を爆散。煙による目眩ましと同時にドライノッブを吹き飛ばした。
「アクロバティックノーッブ！」
「なに！？」
　しかしドライノッブは吹き飛ばされてなお火炎瓶を投げ続け、地面に叩きつけられようと走り続ける。
「くっ！」
　空から降る火炎瓶をパイルバンカーを盾に凌ぐ。
「全く･･････ジャンキーの多いことよな！」
「イェーイ！貴様もその仲間にいれてやろうって言うのじゃ！」
「今度は誰じゃ！？」
　眉間に皺を寄せる建勲信長の耳に、ドライノッブのものとはどこか違う声が響く。
「あれは･･････水着ノッブ！？」

[174 ◆TpifAK1n8E 25/09/27(土) 20:04:34]

　改造されたギターを掻き鳴らし、炎をバックに改造車から爆音を響かせて登場した、見知った姿。
　水着織田信長。その姿をとる眼前の信長は続ける。
「水着ノッブぅ？ハーッハッハッハ！なんじゃあそりゃあ！？儂はこのエン一のロッケンローラー！ノブナガ・THE・ロックンロール！！！」
「あ、やっぱり違うんだ･･････」
「何をがっかりしておるのじゃそなたは･･････」
「YEARRRRRRRRRRRRRRRR！！！！！」
　気の抜けている二人をよそに、ノブナガ・THE・ロックンロール(以降ノブナガ)は叫び続ける。
「ええいやかましい！静かにせい！」
「クワイエット！？そいつぁ無理無理キャンノット！！！ここは地獄の一丁目！叫んで騒いでぶっ壊す！なんでもありのヘル・パラダイス！！！ノれない奴から死ぬんじゃYO☆」
　独特のテンションを全開に、ノブナガはギターを弾く手をさらに激しく加速させる。
「貴様ら分かるぞモノホン&マスターじゃん！？逃がしはしないしさせないってわけ！ここのちびノブは野良だけじゃない！レッツゴー！マイ改造ドライノッブー！！！」
　ノブナガの号令を聞き、通常よりも車が大きくなったドライノッブが土煙を上げ駆けつける。
「さらに～？かかれぃ！かぶきノーッブ！！！」
「「「「「ノッブー！」」」」」
　改造ドライノッブの車から、大量のかぶきノッブが飛び出す。

[175 二次元好きの匿名さん 25/09/27(土) 21:04:27]

クッソやかましくて草

[176 ◆TpifAK1n8E 25/09/27(土) 23:29:17]

「チッ･･････まあ良いわ。奴の思惑など知ったことか。ここで貴様を殺しキリクへ向かわせてもらうとするかの！」
　襲い掛かるかぶきノッブに、建勲信長は立ち上がる。
「かぶきだかなんだか知らんが、善は急げ。少々卑劣に行かせてもらうぞ？」
　そう言うと建勲信長はパイルバンカーに杭を装填せず、腕を振るい先端部で地面を思い切り削る。
　先程ドライノッブを吹き飛ばした時よりは劣るが土煙が上がり、かぶきノッブの視界を奪う。
「ノブ？」
「ノブイエー？」
　土煙が晴れると、そこに建勲信長と藤丸立香の姿はなかった。
「ここじゃよ」
「ノブ！？」
　建勲信長はかぶきノッブ達から見て右。野良ドライノッブが倒れている地点。
　時既に遅し。その手に握られた火炎瓶は、中心にいたかぶきノッブ目掛けて放たれた。
「ノブイエエエエエ！？」
「ノブノブー！？」
「ノブイエイエー！？」
　空間エンの炎がかぶきノッブ達を包み、改造ドライノッブの車にも引火。程なくして大爆発が辺りを焼き付くした。
「ウソーン･･････」
　ノブナガはポカンとしていた。
「思った通り。こやつら、尋常でない数の火炎瓶を仕込んでおったわ」
「知ってるドライノッブじゃない･･････」
　一方二人は余裕といった様子でノブナガと対峙する。
「さあ！貴様の番ぞ！」
「エェー！？儂ここまでなの！？折角ゴチャゴチャしてきたのに！？ここからがベリーファンだってのに！？カームダウンカームダウン！･･････いや儂みっともなー。じゃあまあ人間五十年！！！ダンス&クレイジー！！！！！」
　ギターを掻き鳴らし、ノブナガは周囲に火縄銃を出現させ二人を狙う。
「ちょっと待たんかー！」

[178 ◆TpifAK1n8E 25/09/27(土) 23:49:20]

「誰じゃ！こんな時に！」
「空気読めん奴はお呼びじゃないNE☆それともお前からデスでーすかー！？」
　突如戦場に現れた乱入者に建勲信長とノブナガは怒りを露にする
「まあまあ落ち着け！話し合おう！どうせ決裂して殺し合うことになるけど一旦話し合おう！そのあと殺り合おう！」
「おふざけはノーセンキュー！フーアーユー？礼儀も知らない奴は死ぬしかないよNE☆」
　独特のテンションを崩さず、ノブナガは乱入者を問い質す。
「礼儀じゃと？ああ、名か？良かろう！儂はこの空間エンを燃やす者！オッダ・ノボルケーノ！！！」
「オッダ・ノボルケーノ？また癖の強い奴が出てきよったわ･･････」
　辟易とした様子で建勲信長は呟いた。
「ゲゲー！？お前ノボルケーノかよ！メンドクセー！！！なんで来やがった！？」
「戦いの気配あれば東奔西走！争いの匂いでも東奔西走！殺り合ってたんじゃろ？儂も混ぜんかい」
「嫌だね！ここは儂のオンリーステージ！部外者はお呼びでナッシング！つまるところ、死 ねーーー！！！」
　火縄銃をノボルケーノに向けて乱射する。対するノボルケーノは邪悪な笑みを浮かべ、両腕をゆっくりと上げる。
「蜂の巣じゃー！！！」
「FIREEEEEEEEEEEE！！！」
　ノボルケーノが叫ぶと、突如炎が上がりノブナガを包む。
「ンギャアアアアアアアアア！！！！！」
　炎に包まれノブナガは焼かれ灰となって燃え尽きた。
「･･････！」
「凄い･･････」
　目の前で起きたことに二人はただただ圧倒されていた。
「驚いたか？これが儂の力よ。炎のデータの信長･･････信長が持つ本能寺と結び付いた可能性･･････亡者を焼き罪人を苦しめ地獄を彩る業火の威容を！」

[179 二次元好きの匿名さん 25/09/28(日) 09:07:31]

光秀、見てみなよ
ここにならお前の理想の信長がいるかもよ

[180 ◆TpifAK1n8E 25/09/28(日) 09:30:16]

「･･････なるほどな。ウーンと同じく、この空間の利を活かせる者もいるわけか。何もかも焼き尽くすエンの炎･･････それを扱う信長か･･････面倒なことこの上ない！」
　パイルバンカーに杭を装填し、建勲信長はノボルケーノを睨む。
「楽しい時間の始まりじゃあ！」
「ドライノーッブ！」
　ノボルケーノが火柱をぶち上げると同時に、大量の野良ドライノッブがけたたましいエンジン音と共に乱入する。
「な！？邪魔じゃ！早う消えんか！」
「ノブノブー！ここは地獄の一丁目ぇ！とにかくハチャメチャな走り屋の天国ノブ！一度バトれば風が血煙運ぶノブ！匂いに誘われ続々集う姿は雨後の筍ノブ！ドライノーッブ！！！」
　戦場でドリフトを極めながら火炎瓶が宙を舞う。
「うお！？」
「くぅ･･････厄介なのが増えよった！」
「ハハハハハハハハハハハハハハ！！！！！」
「まだ増えるか！？」
　混沌と化しつつある戦場に更なる乱入者が現れる。
「血風感じてただいま参上！大太刀信長ここに見参！！！」
「儂もキター！ガトリング信長の意！ガトナガの参戦じゃー！！！」
　大太刀を振り回し野良ドライノッブを切り刻みながら現れた大太刀信長。そして左腕が機関砲となっているガトナガが乱射しながらの登場。
「ノブノブー！面白くなってきたノブ！やっぱりエンはこのカオスこそが良いノブ！峠を超えて直線超えて、レーシングサバイバルのスタートノッブ！ノブノブーン！！！」
　炎が舞い、土煙が上がり、弾丸の雨が降る。
　そして今なお止まない戦場に集う足音。
　合戦が今始まる！

[181 ◆TpifAK1n8E 25/09/28(日) 18:33:36]

「マスター！」
　降りしきる弾丸の雨から藤丸立香を守るため、建勲信長は自身の陣羽織の裾で藤丸立香を覆う。
「ハハハハハハハ！愉快爽快！乱世はこうでなくてはな！」
　ノボルケーノが走らせる炎は暴れる龍のように戦場をうねり、大太刀信長が放つ斬撃波が大地を砕き、ガトナガの弾丸が土煙をさらに巻き上げる。
　絶えず乱入する野良ドライノッブは野良同士でぶつかり合い爆発し、その車体の破片が他のちびノブ達を襲う。
「ウハハハハハハハハ！！！祭りじゃー！！！」
「敦盛ィィィィィィィィ！！！」
　戦場が混沌を極めつつある中であってなお新しく信長がちびノブを引き連れて参戦し続ける。
「滅茶苦茶が過ぎる･･････まともに戦えたもんではない！」
　建勲信長はパイルバンカーで地面を吹き飛ばし、大太刀信長や新たに現れた信長達を岩石で潰しに掛かる。
「とにかく一体！一体殺してさっさとキリクへ行きたいが･･････こんな乱戦ではな」
　歯噛みする建勲信長をよそに、今なお戦いは激化し続ける。
「ドライノーッブ！」
「FIREEEEEEEEEEEE ！」
「敦盛ィィィィィィィィ！」
　被害を一切考えず、思いのままに力を振るい続ける。
「･･････････････････そこじゃあ！」
「ぐふっ！？」
　乱戦の中飛び回り、知らず知らずの内に建勲信長の間合いに入っていた見知らぬ信長を杭で貫く。
「うっ、うぅ･･････このノブナガイオーを打ち倒すとは、儂も名を上げたか･･････」
「いやお前のことなぞ知らんが」
「あふん」
　杭を引き抜き、ノブナガイオーは消滅した。
「後はここから出るだけじゃ。さて、どうしたものか」

[182 ◆TpifAK1n8E 25/09/28(日) 23:29:49]

　今なお戦場には火柱が上がり、来るもの拒まず去るもの殺すという状態が維持されている。
　この状態で離脱は困難。下手に動けば即死は免れない。
「こやつら･･････底なしか。湯水のごとく沸いてでる！」
　時間の経過に伴い、戦場に集う信長の数も野良ドライノッブの数も増加していく。
「離脱するには･･････期を逃しすぎているか･･････」
　苦虫を噛み潰したような顔で建勲信長は項垂れる。
「フハハハハハハハハハハハハハハハ！！！！！炎は今限界を超える！ボルケエエエエエエエノッ！！！！！」
　ノボルケーノが炎で焦土と岩石を溶かし、辺りにマグマを溢れさせる。
「ドライノーッブ！？」
「うおおおおおおおおお！？」
「面白いのぉ！！！」
　マグマの中にドライノッブが沈み、さらに荒れ狂う炎に信長が呑まれ、それを見た信長達がさらにテンションをぶち上げる。
　既に戦場は悲鳴と勝鬨、駆動音と狂喜の叫びに支配され、地獄となっていた。
「儂にも銃があればこんな奴ら･･････ん？銃？思い返せば何故儂は今まで銃が思考に無かったのじゃ？」
　マスターを庇いながら、建勲信長は思考する。
　織田信長の伝説に燦然と輝くもの、火縄銃。三段撃ちという逸話も持つこの武器の存在を、何故忘れていたのか。
　分からない。この感情が瞬時に脳内を支配する。不気味な程に疑問が沸き続ける。
　しかし、ここで頭を抱えたまま死ぬのは織田信長ではない。凡人、何の変哲もない凡俗の最期。
　建勲信長は織田信長である。建勲神社に祭られる神にして第六天魔王、神と魔の双方の力を意のままにする戦国の覇王になり得た英雄。
　行動は早かった。
「！」
　ニヒルな笑みを浮かべ、左腕をまっすぐ伸ばす。
　その手には、原型からかけ離れた形状をした───
　─────火縄銃が握られていた。

[183 ◆TpifAK1n8E 25/09/29(月) 08:41:00]

　音が響く。
　地獄を彩る怨嗟の声を掻き消し弾丸が空を駆け抜ける。
「　」
　弾丸はノボルケーノの頭を抉り、悲鳴を上げることもなくノボルケーノは倒れた。
「･･････手に馴染む。やはりこれよな」
　火縄銃と呼ぶにはあまりにも巨大。しかし大砲と呼ぶには大きさが無い。
　現代的な銃の意匠が組み込まれた火縄銃は、サーヴァントの特性すらも吸収し、弾丸の補充無しにマグナムと同じ速度で連射する。
　野良ドライノッブの車体に穴を空け爆発。信長達の頭や心臓を貫き続々と殺していく。
「ドライノーッブ！タイヤの回る音聞いて！はるばる走って来たノッブ！爆走暴走激走ドライノーッブ！！！」
　しかしどれだけ撃ち殺したとしても沸いてでる野良ドライノッブ。そしてどこからか集まる信長達。
「きりがないな･･････」

[184 ◆TpifAK1n8E 25/09/29(月) 10:23:15]

「･･････ここから離脱するには･･････」
　火縄銃を手にした瞬間圧縮されていた記憶が一部解凍され、頭が冴えるが、その恩恵をまるで活かせない戦場に歯噛みする。
「･･････マスター、儂を信じるか？」
「え？」
「聞かせてくれ･･････」
「もちろん！」
「そうか･･････！」
　藤丸立香を抱え、建勲信長は杭を装填する。
「ここから離脱する。掴まれ！」
　藤丸立香が体に掴まったのと同時に建勲信長は飛び上がり、地面に向かってパイルバンカーを放った。
　杭が地面との間に発生させた衝撃波が建勲信長を吹き飛ばし、空高く舞い上がった。
「骸骨よ！」
　巨大な骸骨を召喚し、髑髏を踏み台に方向を転換する。
　勢いを殺すことになったものの、戦場からの離脱には十分だった。
「着地と同時に穴を開ける！行くぞ、キリクヘ！」
　再び杭を装填し、腕を引き構える。
「待っておれ･･････ジンバオリムーン･･････！」

[185 ◆TpifAK1n8E 25/09/29(月) 18:19:44]

物語も終わりが近いということで、この特異点の早見表的なのを作ってみました。

[186 ◆TpifAK1n8E 25/09/29(月) 18:21:16]

　空間キリク。
　電魔決戦が繰り広げられる電子六道特異点において、最も重要な場所。
　戦いを勝ち抜いた信長が至る最後の空間であり、黒幕を名乗る存在、ジンバオリムーンの本拠地。
　そこに、穴が空いた。
「たどり着いたぞ･･････今再び、空間キリクにな！」
「ここが･･････キリク･･････」
　金色の雲が辺りを漂い、巨大な木製の橋が掛かる先にある城。
　それだけがあった。
　この空間キリクは、城と城壁。そしてその門へと続く橋しかない。後は金色の雲が漂うだけ。
　神々しささえ感じさせる光景に、藤丸立香は圧倒されていた。
「行くぞ」
　眉をひそめる建勲信長は藤丸立香を気にかけず歩きだした。
「うん」
　対する藤丸立香もまた少し遅れて頷き、共に門へ向かう

[187 二次元好きの匿名さん 25/09/29(月) 19:57:29]

ワクワクして来た

[189 ◆TpifAK1n8E 25/09/29(月) 21:23:50]

「そう言えば」
「ん？なんじゃ？」
「建勲信長は前にも来たことがあるんだよね？前と変わってたりする？」
「変わってたりか･･････見たところ無いな。あの時となにも変わってはおらん。あの･･････安土城を含めてな」
　橋の先にある城は、通常想像できる城とは違い八角形の天守閣が見える。織田信長の城、安土城だった。
「着いたぞ。かつてはこの門を飛び越え中に入ったはいいものの、そう長くはいられなんだ･･････じゃが、今回は違う」
　門扉に手を押し当て開く。
「行くぞ」
　しばらく進み、城の入り口に到着した。
「貴様は･･････ジンバオリムーン？しかし、前に見た時よりも･･････青く透けているな」
　入り口の前に立っていたのは、まるでホログラム映像のような出で立ちのジンバオリムーン。
「譚･縺溘°縲√％縺薙∪縺ｧ」
　言葉はノイズに置き換わり、聞き取ることは出来なかった。
「譛?蠕後↓縺ｪ繧九?らｧ√′譛?蠕後?蛟偵＆繧後ｋ縺ｹ縺榊ｭ伜惠縺?」
「貴様･･････なんのつもりだ？」
　体がブレ、両手に銃が持たされた状態で安定する。
「遘√?繧ｵ繧､繝舌?繝弱ャ繝悶?る崕鬲疲ｱｺ謌ｦ縺ｯ縺薙％縺ｫ邨ゅｏ繧九?ょ?縺ｦ縺ｯ荳ｻ蜷帙?縺溘ａ縺ｫ」
　ジンバオリムーン？は銃を構え、建勲信長を挑発する。
「戦う気か！」
　杭を装填し、それを見たジンバオリムーン？は飛び上がる。
「蜊礼┌荳会ｼ」

[190 ◆TpifAK1n8E 25/09/29(月) 22:57:39]

　空中から放たれる弾丸を、建勲信長はパイルバンカーを撃つことで発生する衝撃波で吹き飛ばすが、ジンバオリムーン？はそのまま一回転し後方に着地する。
「屈め！マスター！」
　左手に火縄銃を持ち乱射。しかしジンバオリムーン？はその弾丸をも跳躍で回避する。
「ええい！儂は牛若丸とでも戦っていたか！？」
「･･････」
「不気味な奴め！」
　一切の表情変化なく、ひたすらに回避と発砲を繰り返すジンバオリムーン？にしびれを切らし、建勲信長は火縄銃による狙撃からパイルバンカーによる近接戦に切り替える。
「ウオオオッ！」
「･･････」
「チィッ！」
　しかしこの攻撃もまた回避され、次第に建勲信長には怒りが蓄積されていく。
「縺昴ｍ縺昴ｍ縺?」
「もらったぁっ！」
「！？」
　ジンバオリムーン？が自身の背後に着地した瞬間、建勲信長は懐に忍ばせていた火縄銃を逆向きに持ち、ジンバオリムーン？の腹目掛けて火を吹いた。
「縺や?ｦ縺や?ｦ」
「くぅっ！やはり反動は強いか！じゃが、これで！」
「莠亥ｮ壹↓辟｡縺嶺ｺ亥ｮ壹↓辟｡縺嶺ｺ亥ｮ壹↓辟｡縺」
「終わりじゃあ！」
　パイルバンカーの杭がジンバオリムーン？の腹を貫き、ジンバオリムーン？は光が格子状に体を走り、ブロックに分解されるように壊れ消滅した。
「･･････行くぞ、マスター」
　安土城の内部に進む。

[191 ◆TpifAK1n8E 25/09/29(月) 23:03:29]

後10レスで終わりそうにないので次スレを立てました。

次スレ

【オリキャラss閲覧注意】サイバーノッブの逆襲〜電脳世界の天下布武〜｜あにまん掲示板

[192 二次元好きの匿名さん 25/09/29(月) 23:43:41]

埋め

[193 二次元好きの匿名さん 25/09/30(火) 09:07:49]

埋め

[194 二次元好きの匿名さん 25/09/30(火) 09:11:11]

面白い。次も楽しみだわ

[195 二次元好きの匿名さん 25/09/30(火) 09:13:52]

埋め

[196 二次元好きの匿名さん 25/09/30(火) 10:21:30]

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[197 二次元好きの匿名さん 25/09/30(火) 13:01:12]

もう少しで埋まっちゃうな速いもんだなぁ

[198 二次元好きの匿名さん 25/09/30(火) 13:17:36]

埋め

[199 二次元好きの匿名さん 25/09/30(火) 13:21:57]

梅梅梅

[200 二次元好きの匿名さん 25/09/30(火) 16:04:30]

これイベントのおまけエピソードでカッツが姉上がいっぱいだぁ〜する奴だ