- 1二次元好きの匿名さん25/09/15(月) 09:54:11
- 2二次元好きの匿名さん25/09/15(月) 09:55:23
- 3二次元好きの匿名さん25/09/15(月) 09:57:55
- 4二次元好きの匿名さん25/09/15(月) 10:01:16
- 5二次元好きの匿名さん25/09/15(月) 10:05:21
- 6二次元好きの匿名さん25/09/15(月) 10:11:20
スレ立て乙
- 7雨鉄25/09/15(月) 10:18:13
スレ立て乙
- 8二次元好きの匿名さん25/09/15(月) 10:22:29
スレ立て乙
- 9雨鉄25/09/15(月) 10:24:16
それで?藤宮はどうすんだ?手足切り落として逃げなくするか?
- 10二次元好きの匿名さん25/09/15(月) 10:24:53
スレ立て乙
- 11ドルモン25/09/15(月) 17:55:26
(その頃ドルモンは相棒の事など気にした様子がないようにムシャムシャとグロースの残骸を食べてるのだった)
- 12双葉25/09/15(月) 18:10:08
- 13時貞25/09/15(月) 18:25:36
これを殺したところで変な進化遂げるだけだし……なにより………
オレにダチを殺させてくれるな - 14刀十郎25/09/15(月) 18:36:32
- 15ドルモンノテイマー25/09/15(月) 18:37:32
(ボコボコ馬乗りで殴られてる話の中心になってる藤宮なのだった)
- 16時貞25/09/15(月) 18:38:55
- 17ドルモンノテイマー25/09/15(月) 19:47:32
(そろそろ痛みによるビクンビクンをし始める藤宮であった。助けて)
- 18グロース25/09/15(月) 20:23:58
(抜けていた片手首が藤宮の口に入っていく、おそらく本体と合体しにいくのだろう)
- 19刀十郎25/09/15(月) 20:26:04
- 20ドルモン25/09/15(月) 20:26:56
- 21雨鉄25/09/15(月) 20:32:12
- 22グロース25/09/15(月) 20:33:35
(ぞりゅぞりゅとドルモンから這い出て藤宮の腹に戻っていく)
- 23時貞25/09/15(月) 20:38:04
- 24ドルモン25/09/16(火) 03:32:34
(グロースの片手には興味がなくなった模様のドルモン。テクテクとシエルの方に近づくと服を軽く引っ張ろうとするのだった。ご飯でも欲しいのだろうか)
- 25二次元好きの匿名さん25/09/16(火) 19:09:20
このレスは削除されています
- 26刀十郎25/09/16(火) 21:30:11
- 27ジン25/09/16(火) 21:31:20
- 28シエル25/09/16(火) 22:02:01
- 29ジン25/09/16(火) 22:04:36
- 30シエル25/09/16(火) 22:11:08
- 31時貞&薫25/09/16(火) 22:12:42
- 32イブキ25/09/16(火) 22:17:50
え?え?(訳がわからす混乱する)
- 33ジン25/09/16(火) 22:19:15
……実は……
(藤宮が帰ってきたこと、藤宮の身柄が刀十郎の管轄になったこと、シエルがダークマター食わせに来たことを伝える) - 34雨鉄25/09/16(火) 22:43:59
………俺ちょっと大事な野暮用思い出した
- 35イブキ25/09/16(火) 22:58:55
- 36デッカードラモン25/09/16(火) 23:55:52
良い陽気じゃのう。
- 37ドルモンノテイマー25/09/17(水) 04:03:58
(その頃シエルが料理を振る舞い始めたので何とか解放された男。なお顔の形がゲルニカみたくなっていた)
顔中が痛い…… - 38ウィザーモン25/09/17(水) 07:32:04
- 39ドルモンノテイマー25/09/17(水) 10:14:18
- 40雨鉄25/09/17(水) 10:16:20
- 41ドルモンノテイマー25/09/17(水) 11:42:11
ドルモンに食べさせればいいよ。そうそう新しい仲間が増えたんだ。リクとプネウマモンの二体
- 42プネウマモン25/09/17(水) 12:06:42
よろしくお願いします
リキ(口から黒い何かをだして痙攣しながら倒れている) - 43ドルモンノテイマー25/09/17(水) 12:23:35
- 44ドルモンノテイマー25/09/17(水) 20:12:33
とりあえず帰ろう……リキを休ませてあげないと。でもどこに……?
- 45リン25/09/17(水) 20:22:49
「哀れな……」
- 46リキ25/09/17(水) 20:23:53
お、お花畑が見えてきたも〜………
- 47雨鉄25/09/17(水) 20:29:37
- 48ドルモンノテイマー25/09/17(水) 20:31:20
- 49ジン25/09/17(水) 20:32:08
………さて……姉さんも帰ってきたしお前たちもそろそろ戻るのか?
(サングルゥモンたちへ) - 50サングルゥモン25/09/17(水) 21:08:25
- 51ジン25/09/18(木) 07:45:19
- 52リキ25/09/18(木) 07:47:35
- 53ドルモンノテイマー25/09/18(木) 08:56:24
(リキの口の中に無理やり突っ込み終えて)
……ほら、自分よりも刀十郎とかに食べさせてあげた方がいいと思うよシエル。あ、ウィザーモンはいくらでも食べていいから
(それとなく命を共有してるプネウマモンには食べさせたくない藤宮であった)
- 54リン25/09/18(木) 18:32:36
「いやぁ結構面倒なことになってね、アリルシャーと戦って洪水を起こしてきた所から話すとなるとめちゃめちゃ長いよ?
まず世界線の破れを抜けた私たちは原始胎海を泳いでどこにあるかもわからない陸地に向かって、泳いでいるんだけど、浮力と水圧が釣り合ってるせいでどっちが上かわからないんだよね
だから取り敢えず当てずっぽうに泳いでみたら見事にハズレて500Mくらい潜水しただけになっちゃって……」 - 55ジン25/09/18(木) 18:58:15
- 56リン25/09/18(木) 23:49:54
- 57ジン25/09/19(金) 00:25:28
- 58リン25/09/19(金) 08:28:38
- 59ドルモンノテイマー25/09/19(金) 08:46:34
とりあえずこの後はどうしよう。刀十郎の所に行くべきなのかそれとも……一回実家に帰ってみようかな?
- 60タンクモン25/09/19(金) 09:00:13
「おい藤宮が収容違反してんぞ!捕まえろ!」
- 61ドルモンノテイマー25/09/19(金) 11:24:00
- 62ドルモンノテイマー25/09/19(金) 20:28:36
……とりあえず帰るよ?
(とりあえず一旦自宅に帰ってもいいかもしれない。そう考えた男はドルモンをデクスドルガモンに進化させて背中に乗ると帰ろうとするのだった。) - 63ジン25/09/19(金) 20:46:29
- 64ウィザーモン25/09/19(金) 21:02:19
- 65ドルモンノテイマー25/09/20(土) 08:28:49
- 66刀十郎25/09/20(土) 09:53:29
- 67イブキ25/09/20(土) 09:59:14
いやぁ……まさかせっかくの温泉旅行がこんなことになるなんて予想できなかったよ……ごめんね、ヒロくん
- 68ドルモンノテイマー25/09/20(土) 12:21:24
- 69ウィザーモン25/09/20(土) 14:37:41
- 70ドルモンノテイマー25/09/20(土) 15:17:37
- 71ジン25/09/20(土) 17:21:05
……うわまじか
- 72ウィザーモン25/09/20(土) 19:58:32
- 73ドルモンノテイマー25/09/20(土) 20:43:47
どうして床屋で色々なことが起きるの……本当に自分がいない間に何をしてたの?
- 74ドルモンノテイマー25/09/21(日) 08:45:52
(なんやかんやで久しぶりの我が家でゆっくり休んだ藤宮。次の日の朝にご飯を食べながら悩んでいた)
……力の制御、覚えないと - 75ジン25/09/21(日) 08:59:28
姉さん、姉さんいるか(後日訪ねに来た)
- 76エンジェウーモン25/09/21(日) 10:26:31
- 77ジン25/09/21(日) 11:52:12
エンジェウーモンか。ちょっと姉さんに報告。
例のトーナメントについてなんだけど……色々とゴタゴタがあっただろう?あれそれあってそれどころじゃなくなって中止になったらしい……で、改めて再開するって話が持ち上がったからさ。
- 78試作型宝玉の大賢者クロウリー25/09/21(日) 12:04:13
「あら、あのトーナメント……予選は確かジン君が攫われて試合放棄になってしまったはずだけれど
本戦には出られるのかしら?」 - 79ジン25/09/21(日) 12:34:24
- 80リン25/09/21(日) 12:43:39
「前戦ではベスト8にさえ残れば本戦出場は確定、そして準々決にまで残っているから私が8位
本戦はもう決まっているはずだよ」
エンジェウーモンの後ろから出てきたリンは左手のデジヴァイスで古い記録を確かめながらそう言った
それと同時にジャザリッヒモンがデジヴァイスの中から声を上げる。
「じゃあ本戦は俺も出してくれ!前は出してくれなかったからな!」
「そういえばあの戦いは徹頭徹尾一人で戦っていましたね、デジモンを出さずにデジモンバトルというのも少し変ですし、ここは正統派に立ちかえってもよろしいのでは?」 - 81ジン25/09/21(日) 13:24:19
いやほんとなんであんな使わなかったんだろうな姉さん……まあとにかく頑張ってくれ。俺もいろいろ国のほういったらそっち見に行くから
- 82リン25/09/21(日) 13:30:04
「せっかくの初出場、デジモンに関してどころか素性や戦術・技能に至るまで何一つ情報を握られていないという大きな情報アドバンテージを持っているんだから、予選でそれを不意にするようなことはしないさ
それにそれが可能な範囲の能力しか持っていない相手だったからできただけで、必要なら使っていたよ」 - 83ドルモンノテイマー25/09/21(日) 18:59:16
(藤宮は公園の広場に来ていた。そこで何をやっているのかというと石ころを拾って人差し指でツンツンしているのだった)
- 84ジン25/09/21(日) 19:07:23
その辺狙いだったんだ……
とにかくあそこから先は夢破れそうになってなおデジモンを続けてるような執念のある連中が多いからな。正直強い奴らが多い(まあ、戦ったら自分が一番だがねという自信を込めながら)
- 85リン25/09/21(日) 21:10:05
「まぁ強いのと歴が長いのは関係ないからね……」
表情の抜け落ちたような遠い目をしたリンが虚空を見上げてつぶやいた
そして約2週間後、デジモンバトルトーナメント本戦(再開)が開催される日となる
「ladys and gentleman!並びに紳士でもなきゃ淑女でもないガキンチョ共とデジモン達ィィィ!
本開催日から半年近く待たせちまったが遂にこの日が来たぞ、もーーう待たしゃしねぇぜぇ!
デジモンバトーッ トーナメン!定刻通りにただいま開催だァァァッ!!」 - 86ドルモンノテイマー25/09/21(日) 21:13:17
(眉をひそめながら小石をコツンと指で叩いた瞬間であった。石がそこになかったかのように消え去ってしまったのだ)
……ハァ……ハァ……凄く……神経使う……
(深呼吸しながら一息つく為に公園のベンチに座る。意識しないで使うだけでも大被害なのに意図して絞った範囲で使おうとするだけであまりにも苦しい)
何でこんな厄介な力を……
(感でわかる。これは世界を滅ぼすなんて生やさしいものじゃない。殺す力だ。例えるならば選ばれし子供達とは真逆の力。何でそんなものが宿ってしまったのか)
- 87リン25/09/21(日) 21:44:44
リンを含めたゲイザーが4人、マスターテイマーが3人、が1人、常駐・徘徊警備botのガードロモンとコマンドラモンが会場入り口に立ち
最低でも10万を超える元マスター級を含むゴールド級が観客や参加者として詰めかけるこの会場は既に深電脳化空間と化していた。
「……取り敢えず本戦1回戦目の前にちょっとした肩慣らしになるけど、誰がパフォーマンスに行く?」
「グルル……ラジエルモン、お前が行け」
開会式を終えてデジモンや各テイマーの肩慣らしタイムになると、サングルゥモンがラジエルモンを矢面に立たせた
「えっ?私ですか!」
「お前は見た目がいい、目立つだけでなくわかりやすく力のある究極体だ、お前の存在を把握した敵の戦術は対・天使型を前提としたものに偏るだろう
そこをすり抜ける」 - 88リン25/09/21(日) 21:49:37
「戦って貯めるポイントが10万を超えるような酔狂者がこんなに沢山とは、全く戦闘狂もいるものだねぇ」
「ほんに、でもここにおるんやったら……あんさんもそのクチとちがいますの?」 - 89リン25/09/21(日) 22:05:25
突如として横から聞こえた声、ふんわりとした京都弁の中にわずかな棘を感じるその声は隣に居た女性の声であった。
「……初めまして、鳳鈴音です」
「あらあらご丁寧に、ウチは鳥居大路雅と言います、どうぞ気軽にみやびとお呼びくださいな」
隣の女性は京都出身なのか、あるいは京都弁を使うことで欺瞞を狙っているのかは不明だが、彼女の隣に座っているプロットモンとレナモンはどちらも毛並みが良く、特にプロットモンはやや眠そうだが真っ白のふわふわした毛並みのそれが丸まってボールの様だった
その小さなボディの中にどれだけのデータが溜まっているのかなど想像に容易かった。
「さぁおいで……ラジエルモン、行こう」
「はい!」
彼女は悠々とパートナーを成長期のまま連れていたが、さすがにいちいち退化させるほど手間をかけては面倒なためにラジエルモンのまま召喚すると
プロットモンも閉じかけていた目を開いてラジエルモンと目を合わせる。
「…………」「……なんでしょう?」
「……」
ぷいっと顔を背けたプロットモンからそそくさとラジエルモンが離れて、リンについてきた
「あれ、多分究極体ですよ」「そんなことはわかっている」 - 90ドルモンノテイマー25/09/21(日) 22:45:13
……これって……
(デジソウルを出した時に発見であった。自身のデジソウルがまた変質していたのだろう。言うなれば凶星のデジソウルというものに。簡単に言うなら滅びの力をデジヴァイスを通してデジモンに流せて進化させれる。かもしれない)
……今は試さないでおこう
(直感であるがやったら大変なことになる気がする。もしもの時の切り札にしよう) - 91MCマイク25/09/21(日) 23:51:24
「さぁ今回も実況お送りするのはMr.マイク!
解説にぁーーこのお方ぁ!マスターーテイマー1位……じゃなくなったんだっけ?まぁいいやアゲて行けァ!Everybody say キンーーーグ!!」
以前から協会からリーグ管理を任されているため、彼がいることはある意味自然なのだが一線を退いているキングが解説席に来たことには流石に驚いたか、参加者にも観客にも衝撃が走った
力を抑えて省エネで一回戦をやり過ごそうとしていた者達もキングの前で無様は見せられないとでも言わんばかりに気迫が高まり始める - 92ドルモンノテイマー25/09/22(月) 16:39:57
(その頃、藤宮はデジモントーナメントの本戦の観客席に居るのだった)
まさか福引き引いたらチケットが当たるなんて
(せっかくだから見にきたというわけである。それにしてもトーナメントというわけでここまで盛り上がるなんてみんなそんなにデジモンバトルが好きなのだろうか?) - 93MCマイク25/09/23(火) 16:37:15
「さぁ野郎ども!値千金の全国大会ィ1回戦の組み合わせが発表だァー!目ん玉かっぽじって血涙垂れなぁ!
第一試合128人の64戦、4試合ずつ同時進行で進めて行くぜ、第一ステージ赤コーナー!沖縄出身片宮紬選手ーッ!前回大会に引き続き沖縄県予選をぶっちぎり1位で余裕の通過、前回は惜しくも潜木選手に敗れましたが今回はベスト8に残れるか!
青コーナー!石川出身高槻巌選手!3人しかいない今大会が公式戦初出場のニューフェイス
妻子を残して単身赴任のサラリーマンが電撃参戦だーッ!」
マイクの発表と共に登場する二人が脚光を浴びることになるが、マイクは滑らかに続く第一試合4組を読み上げて行く - 94ジン25/09/23(火) 21:34:21
始まったか……姉さんは……ん、ラジエルモンがでるのか……
がんばれー!!!姉さん!!!ラジエルモン!!!! - 95MCマイク25/09/23(火) 22:55:39
第10試合!青コーナーは東京出身、鳳鈴音選手!
今大会が公式試合初参加でありながら予選では一切デジモンを使わずに切り抜け準々決まで歩みを進め、デジモンの種類も戦闘スタイルも一切不明なミステリアスレディだ!
赤コーナーは千葉出身の杉山麟選手!言わずと知れた爆弾魔、前回大会10位の強豪ゥーさぁ鈴音選手はコイツを相手にどう立ち回るのか!見ものですねぇ」
「……行こう」
スポットライトを浴びながら歩み出るのはいかにも夏祭りの月夜に映えるような水色に桜花弁柄の浴衣を着たリンと、同じく黒に雲と月の柄の浴衣を着たラジエルモン
相手は正面に立つ軍服風の長ランとボンタンを纏う長身痩躯、目だけは爛々と鋭い青年だ。
「さぁ来い、このステージにな……だが気をつけろよ?爆弾魔(ボマー)は既に来ている」
麟選手が隣に召喚したのはマミーモン、相棒なのだろうそれは一足先にステージに飛び降りた。
「さぁ両者立ち会って……バトル・スタート!」 - 96ジン25/09/23(火) 23:12:32
あ、あれ…?姉さんもラジエルモンも浴衣?
- 97麟25/09/23(火) 23:25:42
「セット!」「オン!」
「「コンボブラスト!!」」
流石の練度だ、彼等は素早く爆弾を生成して起爆させ、それを煙幕代わりに更なる爆弾を突撃させる
ボマーモンの作る自律式爆弾『BB』は自走も自己起爆も可能という高性能ぶりを持つ、半ば眷属じみた代物なのだ
「ですが……」「やれるね?」
煙幕を、轟音を、閃光を
いくら展開しようとラジエルモンの天界の叡智をもってすればそれを予測することは容易い。
「無論です」
ラジエルモンは背面飛行ですれ違うようにBBの群れを突っ切り、煙幕を抜けてボマーモンの元へ辿り着くと、鉤爪の一閃を繰り出した。
「なんのぉ!」「これは躱しますか」
だが、初撃で沈められるとは思っていなかったのだろう、外れる前提で既に回避行動に移っていたボマーモンの姿勢はギリギリで爪の軌道を逸れており、それを回避することに成功
自爆じみた至近距離爆破で反撃してくる - 98ジン25/09/23(火) 23:30:41
ラジエルモンは世界の全てを見通す力を持った智のデジモン。
無理にでも初撃で攻めきれなければあとはデータを観測されそのまま力の差をつけられ続ける。
姉さんとラジエルモンなら余計にな… - 99麟25/09/23(火) 23:37:19
ボマーモンの必殺技、チャージ時間が必要なことと設置型爆弾ゆえに小回りが効かないという二つの不自由と引き換えに究極体相手でも致命打となり得るほどの絶大な威力を発揮する『リミットエクスプロージョン』だが、今回に限っては
このフィールドに限っては……
「既に設置してある、さ」
「「爆弾魔に気をつけろ」」
一つのキーワードと共に、足先の触れた地面が爆発する、それは2段目の奇襲となってラジエルモンの脚を吹き飛ばし……はしなかった
足に張られたテクスチャに掛けられたシステム、フロートプログラムにより彼女は水やマグマの上でも歩き走る事ができる
それを利用して“爆風の上を走った”のだ。
「危なかったですね」 - 100ラジエルモン25/09/24(水) 11:40:50
ふわりと浴衣の裾をはためかせながら着地するラジエルモンはそのまま両腕の鉤爪を切り離すように解除し、ゴールドデジゾイド化したそれを投擲して周囲の爆弾を吹っ飛ばし、人型の手を出して突進、ボマーモンの頭を掴む。
「さぁ、これで詰みです」
「お前がな!」
だが、ボマーモンも接近戦対策を怠って前回大会に敗れた身、二度同じ轍を踏むような愚昧がこのフィールドに立つことはできない。
「終わりだ!」
自身の肉体の一部を爆弾へ変えて爆発させることで相手を確実に吹き飛ばす自爆特攻、実に体力の1/4を失う代わりに極大威力の攻撃を放つアンリミテッドエクスプロージョンが発動される - 101リン25/09/25(木) 00:29:04
「デジクロス」
だが、それを予測していたリンは素早くサングルゥモンとラジエルモンをデジクロスさせ、デジクロス時にデータ化・変形する瞬間の移動を利用して爆風を逃れさせる。
「「アンジェリック・サングルゥモン!」」
光輪と金の鎧そして巨大な翼を背負うサングルゥモンが足元に大きなヒビを刻みながら飛翔して、瞬く間にボマーモンの胴体を引きちぎった。 - 102麟25/09/25(木) 09:01:04
「ボマーモン戦闘不能!」
「くっ……行け、マミーモン!」
「おう!」
倒れ消えゆくボマーモンに代わって新たに降り立ったマミーモンが叫んだ。
「俺ぁ千葉出身だけどよ、一つ東京モンに言いてぇ事があるんだ……ディスティニーランドの所在地は東京じゃねえ!!」
「それは経営者に言ってくれないかなぁ!」 - 103ジン25/09/25(木) 12:42:14
姉さん!ラジエルモン!いけーっ!!
「え?なんで1位がここいるんだろ……」
「応援?あのお姉さんの?姉弟かな…?」 - 104ドルモンノテイマー25/09/25(木) 13:19:42
まぁ……リンさん達なら確実に優勝だろうし
(これまで力を見てきたのもあり試合結果をむしろ当然のように見ていたのだった) - 105麟25/09/25(木) 16:43:04
リンの魂の叫びは残念ながら素通りされ、アンジェリックサングルゥモンへと襲いかかるマミーモン
完全体に分類されるデジモンだが本来はバイオデジモンの類であり、人の遺伝子データを無理やりリアライズした人造のデジモンである彼は自らの感情を力へ変える事ができる
彼を支配する憤怒が彼の力を本来の規格のそれを大きく上回るものへと押し上げているのだ
「ブッ飛ばせ!」「うぉぉおおおおお!!」
「受け止めろ」「力の差を解らないから……
こうなるのだ」
マミーモンは突進から包帯を繰り出して自身の速度を上乗せした最速の突きで装甲貫徹を試みるが、アンジェリックサングルゥモンは鎧のない正面からそれを受けた上で無傷であった。
「甘い!」
ラジエルモンを分離して囮にしたサングルゥモンの牙が背後から突き刺さり、マミーモンの乾涸びた身体を叩き壊していく。
「フン……食いでのない奴だったな」 - 106ジン25/09/25(木) 18:51:42
(……やけにあっけないな……まあそれだけサングルゥモンが強いのもあるんだろうけど……)
- 107麟25/09/25(木) 21:51:21
「マミーモン、退がれ!交代だ、ギガドラモン!」
「マミーモン戦闘不能!」
ジャッジの宣言と共にマミーモンが粒子となって帰還し、代わりに巨大な黒い機械の竜が出現する
完全体ギガドラモン、暴走する殲滅機竜
だが、本来なら凶暴と獰猛のみが満ちるはずのその目には理知の光が宿り、狂気の揺らぎはそこにない。
「ブルゥァァァァア!!」
「ほう……」
ギガドラモンは交代ついでに必殺技、ジェノサイドギアを乱射し、その爆炎が視界全てを覆うほどの火力でサングルゥモンを討たんとする
しかしいくら火力が高いと言っても盲撃ち同然のそれが満足な成果を発揮することはありえない。
「リン、どうする?」「決まってるだろう?」
背後の観客席と、微妙に遠い席へ、それぞれ優しい視線と厳しい視線を同時に向けるという神業を見せながらリンは微笑みと共に応える。
「瞬殺しろ、サングルゥモン」
「あぁ、承知した」 - 108ジン25/09/25(木) 21:58:32
いけ!!サングルゥモン!!(応援)
- 109デッカードラモン25/09/25(木) 23:08:14
儂もパートナーか仲間と旅をしてみたいのう、後継者も決まりそうじゃし
- 110サングルゥモン25/09/26(金) 00:18:49
「砕け散れ!」
「「メルトプロジェクション!」」
噴き上がる雷、サングルゥモンから発生した闇エネルギーが電気エネルギーへと変換され
大気の持つ電気抵抗を貫通する放電が始まる、それは鋼鉄の装甲さえ焼き潰して切り裂く電熱溶断技術の応用、サングルゥモンの全身のブレードが白熱化し、ギガドラモンの装甲を圧し斬っていく
「ぐぁぁぁぁぁっ!!」「怯むな!ギガブラスター!」
「ギ…ガ……ブラスター!」
電熱により体を焼き切られながらでもなお反撃の大技を繰り出して来たギガドラモンが召喚したのは巨大な砲、周囲の空気を圧搾した超高温のプラズマ化空気弾が放射され
そして地面に埋設されていたボマーモンの地雷と連鎖反応を起こして誘爆する。
「やれ」「あぁ」
その成果は目覚ましく、サングルゥモンを粉々に打ち砕く……かのように見えた。
「ブラックマインド」
消滅したかに見えたサングルゥモンが、ギガドラモンの影から姿を現し、そして囁く。
「これがお前の最後だ」
そして、全身のブレードが一つになって作り出された巨大な刃がギガドラモンの破損した装甲ごと本体を両断する。
「決まったァァァッ!一回戦第四試合、なんと勝ったのは今大会のスピードスター!鳳選手!
優勝候補さえ見事切り裂き圧巻の大勝利だぁっ!」 - 111リン25/09/26(金) 01:23:20
「対戦ありがとうございました」
「あぁ……負けたよ……終わりだ……」
真っ白に燃え尽きている相手を尻目にフィールドを離れ、観客席のジン達の元へ向かう。
「どうだったかな、割と早めに終わったけど、上手くやれたとは思うよ」 - 112リン25/09/26(金) 18:05:28
- 113イブキ25/09/26(金) 18:10:31
あれ?リンさん?
- 114ジン25/09/26(金) 19:15:04
- 115ジン25/09/26(金) 19:20:55
- 116ドルモンノテイマー25/09/26(金) 19:35:39
(観客席で次の選手表を眺めてる藤宮なのだった)
優勝はリンさんとして2位と3位はなりそうなのは……うん。知らない名前ばっかりだ
(デジモンバトルの方は相変わらず疎い藤宮なのだった) - 117リン25/09/26(金) 23:18:25
「やぁ二人とも……一回戦はまぁ余裕だったけど、ここでデジクロスを使ってしまったのは少々痛いかもしれないな
今大会のルールとして登録可能なデジモンは11体、その中で出場可能なのは3体、スピリットエボリューションは1体カウントとしてジョグレスやデジクロス可能なのは出場デジモンのみ
……複数の特殊システムを搭載した私達のデジヴァイスの真価を見せるわけにはいかない
デジクロスを使ったことで使用可能な特殊システムはに限定されてしまった」
リンは微笑みと共にイブキとジンを迎え、周囲の観客に聞こえないように囁く。
「笑師とパトリシアが来ている、キングも居るから会場の警備は大丈夫だとは思うが……念の為に警戒はしていてくれ」 - 118ジン25/09/26(金) 23:42:51
- 119二次元好きの匿名さん25/09/27(土) 00:42:01
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- 120MCマイク25/09/27(土) 05:14:25
「さぁ一回戦全試合終了だ!クールに決めたテクニシャンもいりゃあ激アツな殴り合いを制したハードパンチャーもいるが泣いても笑ってもあの時間はもう帰っちゃ来ねぇ!
だが安心して燃えなリスナー共ォー!昼メシ挟んで眠てぇか?そんな眠気はブッ飛ばしてくれるドデカいインパクト!
winner64名の新たな試合が始まるぜ!二回戦……第一試合!
青コーナー高槻選手!なんと前回大会ベスト16の片宮選手、その高速格闘をものともせずにバンチョーゴーレモン1体で破り勝ち上がったァー!
赤コーナー鳥居大路選手!久方ぶりの対面だった都城選手の超高電圧の雷を切り裂いて一撃勝利を決め、もはや敵無しの勢い!このままストレートで勝ち上がれるか!」
「ほな……よろしゅうおたの申します」
「よろしく、お願いします」
双方がデジモンを召喚し、バンチョーゴーレモンとセラフィモンが向かい合う。
「バトルスターートッ!」 - 121ジン25/09/27(土) 09:18:59
パワー系と連続技の極致みたいなバトルだな……(本來はセブンヘブンズがあることをかんがえて)
バンチョーゴーレモンが相手の攻撃を突っ切るかそれともセラフィモンがバンチョーゴーレモンに致命傷を与えられかどうか…
- 122みやび25/09/27(土) 11:23:24
「セラフィモン!」
一言で良い、そこに込められた意志はそれだけで十分に伝わるのだから。
「あぁ」「来い!」
セラフィモンの速度で聖なる拳がバンチョーゴーレモンへと叩き込まれ、初撃でそのまま消滅させようとする
だがバンチョーゴーレモンのGAKU-RANはあらゆるダメージを89.9%カットする超高性能な防具
いかに究極体の中でも強力な天使系といえどもそれを一撃に吹き飛ばせる程のパワーではなかった。
「受け止めたぞ……お前の拳」
「フン、たかが一撃を止めた程度で粋がるか」
バンチョーゴーレモンのボディに深々と突き刺さりはしたが、それだけ
致命傷と言えるほどの重大なダメージはなく、むしろ刺さった腕を引き抜くのに掛かる時間がバンチョーゴーレモンの攻撃を許す隙となってしまう。
「「世堀クロードリル!!」」
セラフィモン都同時に拳を振り上げていたバンチョーゴーレモンの拳が、ようやく振り切られる
彼は自らの装甲で攻撃を受け切ることを前提として力を溜め込み、回避を許さぬカウンターで撃ち込んだのだ。
「「ぐっっ……!」」
デジヴァイスV、バイタルブレス型を使用する彼女らは究極体ともなればシンクロ率が上がり過ぎてダメージを共有してしまう
図らずもその弱点をついてテイマー自体への間接攻撃を仕掛ける高槻選手。
「このまま仕留める!」「行くぞ巌!力を込めろ!」 - 123巌&バンチョーゴーレモン25/09/27(土) 11:55:21
「「コメットハンマー・ブレイク!」」
流星群の如く降り注ぐ大岩が全て一点に収束し、その中心地点たるバンチョーゴーレモンとセラフィモンへと直撃する
全方位から叩き潰されたことで流石に姿勢が維持できずに倒れるセラフィモンにさらなる拳が振り抜かれ。
「スライドエヴォリューション「スラッシュエンジェモン!」」
蒼剣の一閃がその拳を打ち止める。
「もう容赦はでけへんわぁ……本気で行かせてもらいます」
重大なダメージを受けなお完全なシンクロを維持したままのスライドエヴォリューションという神業を見せた彼女はスラッシュエンジェモンと同じ動きで右腕を振り上げ、そして。
「ホーリー……エスパーダ」
バンチョーゴーレモンの装甲とGAKU-RANごとそれを袈裟斬りにする
刃が抜けた後、一拍遅れて左の肩から脇腹までが滑り落ちる。
「馬鹿 な」
その断面は磨き上げられた鏡のように滑らかに、天井照明の輝きを跳ね返していた。 - 124ドルモンノテイマー25/09/27(土) 17:06:05
マトリックスエボリューション以外にダメージが共有するパターンってあるんだ
(観客席でポップコーンをドルモンに食べさせながら呟く男) - 125ジン25/09/27(土) 18:12:34
(聖なる力をあの剣に集中して切り裂いたのか!とはいえ……)
ルナ「なんという破壊力…!」 - 126二次元好きの匿名さん25/09/27(土) 18:14:17
このレスは削除されています
- 127気生嶺25/09/27(土) 18:17:08
- 128ジン25/09/27(土) 18:23:44
(今迄の戦いでジンがテンションを最高潮にした時にパートナー達と想いをシンクロさせていたこともあるしクイーンがガルルソードグレイキャノンをするときデジモンと似たような構えをとることも確かにあった)
- 129ジャッジメン25/09/27(土) 18:27:38
「バンチョーゴーレモン!戦闘不能!」
斬られて滑り落ちたバンチョーゴーレモンのボディを見てジャッジが戦闘不能を宣告する
そして腕のデータが風化消滅していき、それにスラッシュエンジェモンが背を向けてステージを去ろうとしたその瞬間。
「まだだ」
深く、力強く、低い声が響く。
「大会総則第3条2項付記、戦闘不能判定に関する規則の例外規定
審判員により出場中のデジモンの戦闘不能を宣告された場合
出場者は直ちに当該デジモンを退却させ、また交代する義務を負う
但し……当該デジモンに意識があり
戦闘続行の意志がある場合に限り……戦闘不能宣言による交代を……拒否することができる」
爛々と輝く赤い瞳がスラッシュエンジェモンを、そしてそれと繋がった鳥居大路を貫く。
「俺の額に、輝くemethの文字がある限り!俺の背後に、護るべき朋友がある限り!俺は決して斃れんのだ!」
「へぇ……そないな大見得切られてしもうたら……足から五寸に刻まなあきまへんなぁ」 - 130ジン25/09/27(土) 18:32:19
- 131ジャッジメン25/09/27(土) 18:47:03
「オーケー!」
戦闘不能判定を撤回するジャッジの宣言と共に戦闘が再開され、失った拳を気合いで生成するバンチョーゴーレモン
片袖のGAKU-RANを脱ぎ捨てて走り出す。
「この一撃で……お前を倒す!」
「ゴ ー レ ム
『人間の被造物』ごときがよく吠える!」
スラッシュエンジェモンは素早く両腕のブレードで迎撃姿勢を取り、さらに羽を展開して必殺技の準備を行う
だが片腕を無くした分スピードが上がったバンチョーゴーレモンの方が反撃の技の発動よりも早く攻撃を届かせた。
「デストロイキャノンⅢ!」「なに!?」
拳へデストロイキャノンを載せて振り抜き、自身のスピードの無さを射撃の弾速で補うサブ戦術
彼自身のスピードが上がったことで更に速度を増したその一撃はスラッシュエンジェモンの見積もりよりもわずかに早く彼へと命中し……
「ぬかった……!」
両腕のブレードと羽刃のほとんど全てを防御に回してそれを防ぎ切って見せた
「武器がひとつ、足りなかったな」 - 132ジン25/09/27(土) 18:53:09
(速い判断だった……よっぽど今までに苦い思いとそれを克服するための意地があったんだろうな……)
- 133スラッシュエンジェモン25/09/27(土) 19:04:31
「お前はこの一撃で私を倒すと言ったが…その言葉は真っ向から返してやる!スライドエヴォリューション・セラフィモン!
終わりだ!テ ス タ メ ン ト!!」
スライドエヴォリューションでセラフィモンに戻ったスラッシュエンジェモンが真の力たる神の威光、テスタメントを解き放ち、白光が全てを吹き飛ばしていく。
「耐え抜け!バンチョーゴーレモン!」
「うぉぉぉおおおおおおお!!」
砂岩色のデジソウルが高槻選手から溢れ出し、バンチョーゴーレモンの体を輝きに染めてテスタメントに抗い、バンチョーゴーレモン自身も防御姿勢とガードチャージで耐え切ろうとする - 134バンチョーゴーレモン25/09/27(土) 20:53:13
「ぐぅうううう!!」
「リアライズ・タオモン!」
セラフィモンのテスタメントに対抗して防御を続けるバンチョーゴーレモンの岩山をも超える恐るべき耐久力と鋼鉄を思わせる不屈の精神力、そして敬服すべきデジソウル出力を発揮した高槻選手によって最頂点を過ぎたテスタメントの激光が薄れてゆく
その時であった。
音もなく出現したタオモンがその呪符をバンチョーゴーレモンへと叩きつけ
「オン・インドラヤ・ソワカ!」
小さな爆発を起こして、当然のように身体でそれを受け切ったバンチョーゴーレモンの身体が崩壊していく - 135ジン25/09/27(土) 20:55:09
あの防御を破った!?
(……そうか、今の爆発!!) - 136タオモン25/09/27(土) 21:00:17
「貴様は確かに見事な防御力と再生にも似た回復力、そして折れぬ心を持っていた……だがそれは
“emeth”
『真理』の文字あってこそ……」
タオモンの指差す先は頽れたゴーレモンの額、そこを見れば先ほどの小爆発によって削られ、真理にあるべきEの文字が欠けていた。
「“m e t h”
『彼は死せり』 いかに強靭でも、これでは動けまい?」 - 137サングルゥモン25/09/27(土) 21:13:48
「『足から刻む』という発言をブラフに
テスタメントを見せ札兼足止めに、真打はゴーレムの弱点を突いた頭狙いの一撃でゴーレムの“命”たるエメスを消しに掛かる……見事な連携だ」 - 138ジン25/09/27(土) 21:17:58
- 139ジャッジメン25/09/27(土) 21:24:52
「バンチョーゴーレモン、戦闘不能!
よって勝者!鳥居大路選手!!」
「対戦、ありがとぉございました」
「こちらこそ、ありがとうございました」
完全消滅前にバンチョーゴーレモンをデジヴァイスへと帰還させ、会釈する高槻選手と口元を隠しながらふわりと笑って見せる鳥居大路選手
2回戦の幕開けたる第一試合から白熱した知略と剛力、技量のぶつけ合いは観客に大きな盛り上がりを呼び、同時に第二試合以降に向けた期待も高まっていく。
「次も良いモン見せてくれー!」
「ありがとー!」
「俺と結婚してくれー!」
「あらあら、言われとりますよ?高槻はん?」
「どう聞いても相手は俺ではないだろう!」
どうやら求婚は躱されてしまったようだ - 140ラジエルモン25/09/27(土) 21:27:17
「バンチョーゴーレモン一体のみ、なんとも漢気溢れる剛毅な態度ではありましたが
同時に対策されやすいという問題を抱えてもいました、おそらく遅かれ早かれこうなったでしょう……」
ラジエルモンの冷静なコメントと共に第二試合以降の試合が始まり、リンも第五試合のために呼び出されていく。
「それじゃあ、行ってくるよ」 - 141ジン25/09/27(土) 21:27:46
- 142MCマイク25/09/27(土) 21:56:00
「さぁ注目の第二試合〜第五試合まで、思ってた以上に尺が押してやがるから同時開催で行っとくぜー!
まずは第二試合、青コーナー!青森出身、北山香選手!
前試合をなんとスティングモン1体による暗殺で終わらせた脅威のスタイリッシュアサシンだ!
赤コーナー!身分出身一切不明!マスク選手!
何がどうなってんだか何もわかんねぇ!連れたデジモンはなんとカオスモンだ!コイツァ期待が高まりMAX!
第三試合青コーナー栃木出身、四季崎季紀選手!なんだかウェスタンなテンガロンハットが良く似合うナイスガイ!マグナキッドモンを連れたガンマンだ!
赤コーナー、東京出身神巫ユウ選手!珍しくナイトモン・サジタリモン、ライジルドモンの3体を既に出撃させているがこの先に不安はないという自信の現れなのか!
第四試合、青コーナー鳥取出身佐藤太郎選手!アグモンをさまざまにスライドエヴォリューションさせて前試合を制したまさに王道のプレイヤーだ!
このまま優勝まで突き進めるか!?
一方赤コーナーは茨城出身のマリー・エリキュール選手!本当に茨城かアンタ!でもまぁ美少女無罪で突き進んでいくぜ!
第五試合、青コーナーは徳島出身、叶みたま選手!
キュウビモンとの合体でのクズハモンへのマトリックスエヴォリューションで前試合を制したスピードスター、前々回と前回は惜しくもベスト8に甘んじたが今回こそベスト4に残れるか!
赤コーナー、東京出身鳳鈴音選手!ラジエルモンとサングルゥモンを連れデジクロスを回避に活かすテクニシャンだ、前試合は卑劣な爆弾をそれ以上の速度で回避する神技で見事勝利!今試合ではどんなテクを見せてくれるのか!
さぁお待ちかね、今一斉に……バトルスターット!」 - 143ジン25/09/27(土) 21:59:51
- 144リン25/09/27(土) 22:10:50
「さて……流石に本気でやらせてもらう」
スターティングメンバーはラジエルモンのみ、既に出撃したことでスタンバイメンバーに入ったサングルゥモン
裏に残っているジャザリッヒモン・デュランダモン・ブリウエルドラモン・タンクモン・ベルフェモン、そしてリン自身のデーモン達のうちどれか1体を状況に合わせて決定して、最後の一体として繰り出すことになる。
(ラグナロードモンは出場登録デジモン同士のジョグレス体なので2体カウントとなり出場不可)
「それじゃあよろしくね、キュウビモン!」
「コン!」
ラジエルモンが小手調べの一撃と言わんばかりの狐火を手にした聖書で掻き消し、反撃に更に巨大な炎を撃ち返すと
叶選手は指を狐型に結んで突き出すと、キュウビモンが巨大化してその大顎で炎弾を丸呑みにした。 - 145ジン25/09/27(土) 22:11:54
(手を狐の頭にみたててシンクロさせてる……ジョグレス前からあのシンクロ率か…)
- 146リン25/09/27(土) 22:25:08
「サングルゥモン、やれる?」
「奇襲か、受けよう」
「「コン!」」
巨大な拳がラジエルモンへ直撃して吹き飛ばされていくが、そこは天使型なだけあってすぐに空中停止して飛行で戻ってきた
しかしそもそも知略に向いたインドア派な彼女に前線での格闘戦は向かない、キュウビモンは叶選手に操られてノーモーションでの巨大化&攻撃を出してくるためにそれを操っている叶選手の手元に注目しなければならないのだが、そもそもが余所見をする余裕のない究極体並みのパワーで格闘をしながら巨大化を織り交ぜてくるという変幻自在のコンビネーションに苦戦を余儀なくされている。
「ラジエルモン!スライドエヴォリューション!」
そんな中、リンが指示するスライド先は……
成熟期、テイルモンだ。
「「テイルモン!」」
「なぜパワーもスピードも落ちる退化を、何を考えている?…!」
「下がってキュウビモン!」
その瞬間、退却したキュウビモンの脚先を掠める熱線、キャッツアイ
出の早い連射の効く遠距離攻撃で足回りから削るつもりなのだ。 - 147ジン25/09/27(土) 22:28:06
しかもテイルモンは成熟期でありながら大きさは成長期相当……
ルナ「小回りと連射性能を重視したんですね……」
(サングルゥモンも出たのが見えた……テイルモンで動きの制限と惹きつけ役をしてサングルゥモンで一気に決める気か?)
- 148みたま25/09/27(土) 22:35:39
「小さい上にすばしっこすぎて的が絞りきれない!キュウビモン!連打で行くよ!」
「代償は変わらんぞ?それでも良いのか!」
指を回して範囲を大雑把に示した彼女は連撃を指示し、そのまま攻撃を開始させる
こうなればもうキュウビモン側が異を唱える余裕などない。
「良いって……いってんでしょ!16連打!」
「コン!」
巨大化と分離、妖術を利用した残像と分身を織り交ぜる16連の拳撃が繰り出され、その中の数発はテイルモンへと命中した
その瞬間。
「クロスカウンター」
瞬間移動じみたスピードでキュウビモンの背後へと駆け寄るテイルモンがネコパンチを放ち、エンジェウーモンへと進化してヘブンズチャームで押し潰さんと迫った! - 149ジン25/09/27(土) 22:42:22
- 150みたま25/09/27(土) 22:47:46
「さ せ る か ぁぁぁっ!!」
デジソウルバースト、強制超進化!
「「ドウモン!」」
完全体、ドウモンへと進化して即座に自身の周囲へ結界を展開、光エネルギーを遮蔽してヘブンズチャームを押し返さんとする
だが邪悪なエネルギーが強ければ強いほど力を増す性質を持つヘブンズチャームを力で押したところで無意味、徐々に圧されていく。
「「コン!」」
結界を維持しながら式神を召喚してそちらに拳撃を代行させる形でエンジェウーモンを直接攻撃し、なんとかヘブンズチャームを中断させることに成功したドウモンが姿を消して仕切り直そうと翔び退がる
その背後へと現れるサングルゥモン。
「随分と遅かったな」「なに!?」 - 151ドルモンノテイマー25/09/27(土) 22:52:47
- 152ジン25/09/27(土) 22:53:16
サングルゥモン!!
- 153気生嶺&リリモン25/09/27(土) 22:55:54
- 154ドウモン25/09/27(土) 23:05:31
全身のブレードをまとめて作り出す刃でドウモンの首を落とし、首一つになってなお巨大化噛みつきを仕掛けてくるドウモンの呪力に慄きながらもリンの元まで退却する、
そして。
「やるしかないぞ、みたま」
「うん……マトリックス・エヴォリューション!」
突如としてバンク背景が現れ、全裸になった叶選手に狐毛皮が絡みついて縛り上げるように強制的な融合を行う
通常のマトリックスエヴォリューションとは異なるプロセスだが、見事にクズハモンへの合体を完成させてみせた叶選手が再び声を張り上げる。
「胎蔵界曼荼羅!」
「いかん!」「マズッ!」
胎蔵界曼荼羅は闇属性で見た目は邪悪でも神人型デジモンが使う神聖系統の技、魔獣であるサングルゥモンには特効が入り、同じ神聖系であるラジエルモンにも闇属性データ種という性質が大きく有利に作用するのだ。
「ハッキングスキル・エリアイーター!」 - 155ジン25/09/27(土) 23:10:46
- 156二次元好きの匿名さん25/09/27(土) 23:19:45
このレスは削除されています
- 157ドルモンノテイマー25/09/27(土) 23:20:45
- 158リン25/09/27(土) 23:27:53
「カウンター・ハッキング・エリアリターン!」
叶選手のエリアイーターにより、空間が欠落したかのように短距離テレポートを行い
そしてその直後に元の位置に戻される
リンのカウンターハックにより欠落した空間が復元されたのだ。
「フリーズアウト・ホーリーライト3 ×10!」
そして発射されるホーリーライトの数々が閃光を発してサングルゥモンはその隙に離脱して退却、ラジエルモンも自己回復と障壁構築を開始する。
「やむを得ないね……ここから先は、私が相手だ」 - 159ジン25/09/27(土) 23:49:18
姉さんが出るってことはズバモンかルドモンが3人目か…?
- 160二次元好きの匿名さん25/09/27(土) 23:56:51
このレスは削除されています
- 161リン25/09/28(日) 00:01:54
「さて、戦おうか……リアライズ、ベルセルクソード」
「たった一振りの剣で…何ができる!」
お馴染みのベルセルクソードを召喚したリンに対してクズハモンの錫杖の連続突きと同時に管狐による全方位からの拳連打が繰り出されるが、リンは空中を踏むステップで回避し
「お前に勝てる」
剣を地面に向けて投擲し、ハッキングスキルを起動する。
「デジメモリ・スロットイン!
レアモン・メタルディゾルバー!」
その効果は溶解液状化、金属のスライムを従えたリンはそれを持ち上げてハンマー状に変形させて叩きつけ、拳の指先を器用に潰し
さらに柄を尖らせて錫杖の先端に打ち合わせる。
「棒術は素人のようだな、お前はテイマーに杖の扱いも教えなかったのか?」
錫杖を振り回して抵抗しようとするクズハモンの杖を握って逆に引き寄せ、体が崩れたところで大きく振り回して地面へと叩きつけ
さらにベルセルクソードを叩き込んでへし折った。
「お前のような輩は心底軽蔑する、デジモンとして人の懐に潜り込んだつもりか、ゴミが」 - 162二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 00:16:09
このレスは削除されています
- 163リン25/09/28(日) 00:19:01
「デジメモリは一試合で1つまで、残念なルールだよ
これさえなければ今頃セラフィモンのシジルを喰らわせてやれていたのに
……消えるなら今のうちだよ、狐ではない何か
「くっ……貴様……!」
「さぁ消え去りな、寄生虫」
ぎりぎりと腕を踏みつけながら笑うリンはそのままデジヴァイスのデジクロス機能を使ってラジエルモンをベルセルクソードとクロスアップし、聖なる光を纏わせる。
「“ Ashes to ashes, dust to dust ”
『灰は灰に、塵は塵に あるべき場所へと還れ』」
リンは決まりきった文句と共に黄金に染まった剣を振り下ろして、クズハモンを
そしてその中に潜むパラサイモンを討ち取った
「人間の方は無事だと良いが」 - 164ジン25/09/28(日) 00:25:04
(パラサイモン!なぜあいつが……)
- 165ジャッジメン25/09/28(日) 00:32:12
「クズハモン、戦闘不能!よって勝者鳳選手!」
ジャッジが手を振り下ろし、戦闘終了が宣言されるなか、リンはクロスアップを解いたベルセルクソードを消去してジャッジへと駆けていく。
「待ってほしい、このデータを見てくれ
私のクロスローダーのハント機能にパラサイモンが検出された、彼女のチームメンバーにパラサイモンが編成されているのならそれでも良いが
もしもメンバーに登録されていなければ……」
「えっ」 - 166ジン25/09/28(日) 00:44:16
- 167ジャッジメン25/09/28(日) 00:53:31
「クロスローダーの仕様上、すでにハントされている
つまり誰かのチームメンバーであるデジモンにはハント機能は反応しません
そのパラサイモンが捕獲できた以上、それは精査するべき異常性です、一応こちらで調べますので
データをこちらに委託して頂けますか?」
「……わかった」
接触回線でリンのデジヴァイスからジャッジの持つユニットへとデータを移行し、パラサイモンをジャッジに預けて観客席へ戻るリン
そして再びジン達の元へ。
「できればない方が良い何事か、が……あったようだよ」 - 168ジン25/09/28(日) 00:54:40
あぁ……対戦相手は?
- 169リン25/09/28(日) 01:00:07
「気絶、まぁマトリックスエヴォリューションでやられたらよくある反応だから、周りも別に気にしてはいないみたい
ちゃんと生きてるけど……なんか肉が妙に削げてるんだよね、パラサイモンは別に体内から内臓を喰らって飛び出してくるような寄生虫じゃないはずなのに」 - 170ジン25/09/28(日) 08:54:56
- 171リン25/09/28(日) 12:47:43
- 172ジン25/09/28(日) 12:51:42
- 173MCマイク25/09/28(日) 13:36:51
「ただいまをもって二回戦32戦、オールコンプリーット!
激戦を制したのはこのメンバーだ!興奮冷めやらぬ中かも知れねぇが観客共に配慮なんかしてやらねぇ!脳みそ焼け焦げるくらいヒートしな!
続けていくぞ三回戦!ベスト16を決める試合のマッチアップを発表だ!
第一試合青コーナー鳥居大路選手
ゴリ押しの効かないバンチョーゴーレモンを知略で倒したタオモンと並んでのご登場だ!
赤コーナーマスク選手、前試合では北山選手のスティングモンによる奇襲をものともせずに瞬殺したぞ!素性も顔も一切不明だが実力だけはホンモノだぁっ!
第二試合青コーナー神巫選手
前試合ではマリー選手の格闘特化キュートモンを相手に本人がライジルドモンを振り回すパワーファイトを見せつけている!今度はどんな戦術で戦うのか!
対するは赤コーナー佐藤選手!
遠距離型のマグナキッドモンを相手に敢えて挑発に乗ってガイオウモン一本で戦い抜いて見せたタフ・ガイだが、ライジルドモンの盾をどう破るかは見物だぜぇい!
第三試合青コーナーは鳳選手!なんとこちらも本人がベルセルクソードを振り回してME体へ見事勝利!なんだこの戦術ァー俺の知らないところで流行ってんのかぁー!?
赤コーナーは結城選手、ここまでガルムモンのスピリットエボリューション1つで戦い抜いているシューティングスター!同じく高機動型のサングルゥモン相手にどう挑むのか!
第四試合、青コーナーは相変わらず読みにきぃな!ウィトラポチトリ選手!
相棒のブレイクドラモンはまだブッ壊れたままみてぇだが、スレイヤードラモンとイェーガードルルモンは未だ健在!圧倒的なパワーでこの試合も制するのか!
赤コーナー、愛清選手!
フェアリモン、マーメイモン、トロピアモンの3体出陣済みだがウィトラポチトリ選手とは相性が悪そうだが大丈夫か心配だぜ!えーデジモン協会はいつでも美少女を応援しております
えっダメ?放送コード?あっちょっタン……」
MCマイクがやらかして退場させられていき会場を沸かせながら、第三試合が始まろうとしていた - 174ジン25/09/28(日) 13:41:05
キング「……なるほどな」
うん。どこで何が起こってるのかはまだ分かってないけど……
キング「何かが蠢いてるのは事実か…」
(ジンはキングのところに向かい現状の運営報告……のふりをして今起こってることを説明した)
キング「さて、相手がどう出るか……」
誰についてるかもわからないけど…… - 175MCマイク25/09/28(日) 13:44:33
- 176ドルモンノテイマー25/09/28(日) 13:49:21
次の試合はどうなるのかなー
(一方で何にも知らないので呑気に観客席で試合を眺めてる男なのだった) - 177ジン25/09/28(日) 13:50:20
- 178MCマイク25/09/28(日) 14:03:48
普通に席を抜けるための理由づけに適当な失言を作って降りてきたマイクが笑ってデジヴァイスを取り出し、中から大量のゲコモン達を召喚していく
某ASMR事件で大量発生したゲコモン達の一部を、マイクは匿っていたのだ。
「やれるなお前らァー!」
「「「「「「「Yes、your majesty !」」」」」」」
ザッ!と軍隊のように足並みをそろえた敬礼を繰り出したゲコモン達が周波数変換で姿を消して駆けだしていく - 179リン25/09/28(日) 14:47:23
「というわけで……よろしくお願いします」
「よろしくねー!」
前2戦と同じくガルムモンへのスピリットエボリューションを行いフィールドへ降り立つ結城光選手に対して、出場するのはサングルゥモン
「バトルスタート!」
MCマイクの代わりに急遽司会席まで駆け上ったジャッジメンが試合開始を宣言してから降りてくる
その間に勝負を決するとでもいうつもりなのだろうか、全身に光の刃を展開したガルムモンがサングルゥモンへと飛びかかる
これならば確かに光によって影が打ち払われ、ブラックマインドによる回避は使えない……だが、そんなことをする必要はない。
「鈍いな、ガルムモン」 - 180ドルモンノテイマー25/09/28(日) 17:04:56
このポップコーンなかなか美味しい
(ドルモンと分けてポップコーンを食べる藤宮なのだった) - 181ジン25/09/28(日) 17:07:08
(ガルムモンか……そもそも光のスピリット自体同じビースト系で闇のサングルゥモンには相性は良くないが……どうする……)
- 182ガルムモン25/09/28(日) 17:49:26
「まさか受け止めるなんて……!」
「甘いのだ、お前の刃は鈍い……見ていろヴォルフモン、お前の完成系の姿を!
リン、バグをよこせ!」「2つまでだよ」
リンが二つのバグのかけらを握り潰して黒い電子奔流が溢れ出し、サングルゥモンはその流れへと身を投じる。
「「シンプタムステージ2、発症!」」
バグのデータを取り込んだことで彼自身のボディが変容、紫の体にノイズが走り、その内側から突き破るように現れた鎖が四肢に巻きついて体が燃え始めると共に、背中からムゲンキャノンが生える。
「ムゲンドラモンとデスメラモンか、良いのを引いたな」
「まぁキャノンは……使わんがな」
巨大化したブレードと鎖を活かした立体機動、ガルムモンへ向けて鎖を射出、これを躱そうとバックステップしたガルムモンへとスティッカーブレイドが放たれる - 183気生嶺25/09/28(日) 19:15:22
「一撃あたりの威力は低くても連撃である以上、全てを避けなくてはいずれダメージが嵩む、手数の多い攻撃を絶え間なく続けることで常に回避させ続けることを強要して攻撃を潰し、さらに相手のスタミナをすり潰す……やり方は脳筋ですが、攻撃が通じる相手には有効なですわね」
腕を組みながら視線を巡らせる気生嶺は、すでにパルモンまで退化させたライラモンを連れて全方位警戒に入っていた。
「とはいえ、この戦術は自分の側も消耗が激しいですわ、体力の勝負になるのではありませんの?」
「リンの体力は無尽蔵、サングルゥモンはメディカライザーとのペアリングで常に回復し続けている、この勝負、勝ちはあっても負けはありませんわ」 - 184ジン25/09/28(日) 19:23:54
(このまま何もなければ姉さんの勝ちだが…)
- 185ドルモンノテイマー25/09/28(日) 19:31:33
(どうせ勝つだろうという感じに試合は特に見ないで次の試合についての情報を確認している男なのだった)
- 186リン25/09/28(日) 20:44:23
「攻めるぞ、サングルゥモン」「ノイズドモードの持続限界まで残り228秒!」
「充分だ!」
ムゲンキャノンは宣言通り使わずに、デスメラモンのチェーンを振るって中距離攻撃を繰り出すと共にブラックマインドとスピードブーストを組み合わせた神速機動でガルムモンの認識限界を振り切り。
「「遅い!」」
背後からの一撃を加える
「クロスカウンター」
だが、ガルムモンもクロスカウンターを発動させてたんとか対応、急反転して背部ブレードをサングルゥモンへ当ててサングルゥモンも大きく切り裂かれる、だが。
「あいにくオレは不死身……その聖なる刃なら通じるとでも思ったか?」「チート……!?」
「フッ、誰が違法改造だ、オレは歴とした天然のデジモンだぞ…現代の人造デジモン共とは基盤から違うのだ」
切り裂かれた胴体に開いた傷がすぐさま修復していき、その傷は見る間に塞がってしまう、そして無駄な努力を嘲り笑うように口を開いたサングルゥモン。
「リン、よこせ!」
「ベルセルクソード・サングルゥモン、デジクロス」
「「サングルゥモン・ベルセルク!」」
彼は鎖を鋼鉄色の硬質化装甲へと変えて纏い、ベルセルクソードを咥えると、全身から業火を噴き上げて走り出す
「グラディウスの炎を……受けるが良い!」
炎を纏う神速の分身突撃がガルムモンを貫いた。 - 187ジン25/09/28(日) 21:07:41
- 188ガルムモン25/09/28(日) 23:30:06
「ぐ……たしかに……恐るべき一撃だった……セーフティガードがなければ……死んでいたかもしれない……」
「耐えたか!」
ボロ雑巾じみた様相になり果てながらもなんとか立ちあがろうとするガルムモン、その身体を覆う鎧はひび割れて徐々に剥落していくが、しかし彼女が敗北を認める様子はない。
「ダブルスピリットエボリューション」
「いかん、やれ!」「ムゲンキャノン!」 - 189ドルモンノテイマー25/09/29(月) 09:28:15
決まったかな?
(試合の方をチラ見) - 190ガルムモン25/09/29(月) 09:30:56
サングルゥモンは使わないと言っていたムゲンキャノンを使って確実に仕留めに行き
しかしわずかに弾速が足りず、ダブルスピリットエボリューションが成立してしまう
圧倒的な光のオーラによって鎧が蒸発・再生成され、ベオウルフモンへと - 191ドルモンノテイマー25/09/29(月) 13:01:01
それにしても……人間にデジモンに進化するなんていつみても変な感じだなぁ……
- 192リン25/09/29(月) 18:29:39
- 193パルモン25/09/29(月) 18:39:27
「おまいうですわ〜アルテミットおまいうですわ〜」
- 194ジン25/09/29(月) 18:53:05
…………まけんなぁ!!!!!サングルゥモーーーーーン!!!!!
- 195ベオウルフモン25/09/29(月) 19:00:09
「ダブルスピリットの力は…できれば決勝まで隠していたかったんだけど、ね」
瞬間移動、ガルムモンまでの『光速に近い』程度の動きではない、それをはるかに上回る時を超えた動き
エクシードガルルモンの時間制御にも似た超挙動を純然たる速度だけで成し遂げてサングルゥモンへ手にした剣で一撃を叩き込む。
「硬い!?」「あいにくだが……」
「「シンプタムステージⅢ、発症」」
ばきり、と更なる鎖が湧き上がり
同時に追加されたバグの欠片によるデータ量増加と症状進行で全身に金属質な腫瘍じみた塊が膨れて弾ける
穢らわしい泥じみた色の腐血を撒き散らしながら広がるそれは白骨であった
全身に白骨の殻のような装甲が現れ、そしてムゲンキャノンのパーツの隙間から花が咲く。
「易々と切除はさせられんのだ」 - 196ジン25/09/29(月) 19:04:04
デスメラモンの鎖に……植物系デジモンの耐久力も追加してるのかあれは…?
- 197リン25/09/29(月) 19:14:20
デスメラモン+ムゲンドラモンでステージⅡ、さらにトロピアモンとスカルバルキモンでステージⅢを発症させ、ステージⅣの熟成を待つ
「ステージⅢはある特徴がある……ステージⅡの特定のパーツだけが生成されるステージを超え、全身にそれを反映するために繭や蛹(コクーン)のような外殻を形成、機動力は落ちるが極めて高い防御力を得ることができる
……それもまた、イマージュ(成体)への階を登るための足がかりに過ぎないが、ね」 - 198ジン25/09/29(月) 19:28:23
(蛹や繭みたいな状態ってことか……ステージⅣになにかあるんだろうけど…)
- 199リン25/09/29(月) 20:34:02
「サングルゥモン」「グルル……グヴァォォォォン!」
燃えるチェーンを発射し、そこから生えるブレードを鎌状に伸ばして薙ぎ払う
その速度は容易く回避される程度でしかないが、逆に言えば動くことを強いることはできる、常に先手で動かねば未知の手段で致命的な攻撃を受ける可能性がある以上、やはり回避反撃に余念を置くことができなくなる
速度が格段に上がったことで相対的にサングルゥモンの動きが遅れるが、究極体にさえそうないほどの強度を発揮する外殻が受ける攻撃のことごとくを跳ね返していく。
「残り160秒!」「OK」
「何があるかは知らないが……その前に仕留める!」
より一層激しさを増す攻撃、しかしリンとサングルゥモンは動じずに防御を重ねるのだった。 - 200ジン25/09/29(月) 21:01:54
(……これは……ほぼほぼ勝ち、かな…)