- 1ホットドリンク大好き25/09/15(月) 22:58:25
- 2ホットドリンク大好き25/09/15(月) 23:00:13
【歴代スレ:Part.1~3】
【閲覧注意・🎲】ここだけ不知火カヤの中身が、大体ボンドルド卿だった世界線|あにまん掲示板おやおやおやおや・・・連邦生徒会長が失踪ですか。それは早急な対処が必要ですね。・・・えぇ、リン行政官。1.護手(ケルビム)2.防衛室スタッフ3.監視者(オーバーシア)dice1d3=@2 (2)@──…bbs.animanch.com【閲覧注意・🎲】ここだけ不知火カヤの中身が、大体ボンドルド卿だった世界線 Part.2|あにまん掲示板【あらすじ】カイザーと防衛室 勢力の暗闘まで秒読み。bbs.animanch.com【閲覧注意・🎲】ここだけ不知火カヤの中身が、大体ボンドルド卿だった世界線 Part.3【建て直し】|あにまん掲示板【あらすじ】ミレニアム編がゴズとの暗闘に。bbs.animanch.com - 3ホットドリンク大好き25/09/15(月) 23:02:36
- 4ホットドリンク大好き25/09/15(月) 23:04:33
- 5ホットドリンク大好き25/09/15(月) 23:05:55
- 6ホットドリンク大好き25/09/15(月) 23:07:48
【歴代スレ:Part.13~15】
【閲覧注意・🎲】ここだけ不知火カヤの中身が、大体ボンドルド卿だった世界線 Part.13|あにまん掲示板【あらすじ】素晴らしい・・・これ以上の結果は望めないでしょう。カンナ、貴方は本当に可愛いですね。bbs.animanch.com【閲覧注意・🎲】ここだけ不知火カヤの中身が、大体ボンドルド卿だった世界線 Part.14|あにまん掲示板【あらすじ】まさか先客が知り合いなんてことは無いでしょう。※Part.13が過去ログに格納されてしまったので、その続きになります。bbs.animanch.com【閲覧注意・🎲】ここだけ不知火カヤの中身が、大体ボンドルド卿だった世界線 Part.15(建て直し)|あにまん掲示板【あらすじ】お茶会と参りましょう、皆さん。 ─── 歓迎しますよ。bbs.animanch.com - 7ホットドリンク大好き25/09/15(月) 23:09:01
【歴代スレ:Part.16~18】
【閲覧注意・🎲】ここだけ不知火カヤの中身が、大体ボンドルド卿だった世界線 Part.16|あにまん掲示板【あらすじ】暴力は全てを解決します。貴方も かつては そう思っていたのではありませんか? ホシノ。bbs.animanch.com【閲覧注意・🎲】ここだけ不知火カヤの中身が、大体ボンドルド卿だった世界線 Part.17(建て直し)|あにまん掲示板【あらすじ】まぁ・・・そういうこともあるでしょう。bbs.animanch.com【閲覧注意・🎲】ここだけ不知火カヤの中身が、大体ボンドルド卿だった世界線 Part.18(建て直し・その2)|あにまん掲示板【あらすじ】あぁ・・・楽しい狩りでしたね、ホシノ。bbs.animanch.com - 8ホットドリンク大好き25/09/15(月) 23:10:53
- 9ホットドリンク大好き25/09/16(火) 00:09:39
────────────────────
ベアトリーチェ:
「─── ヴェルギリア?」
突然、ベアトリーチェの動きが止まった。
体勢を立て直す為に後退するカヤの動きになど目もくれず、極彩色の光が溢れる至聖所の方に視線を向ける。
ヴェルギリアに付けていた視界が、前触れなく途切れたのである。
ベアトリーチェ:
(・・・やっと あの”失敗作”を処分することが出来たというワケですか。)
ベアトリーチェが最後に見たのは、祭壇を穢す血だった。
あの出血量では、”何か奇跡でも起きない限り”助からないだろう。
ベアトリーチェ:
(・・・まぁ、アレにしては良くやったと思っていいでしょう。)
『儀式』は、確かに成った。
それも、自身で執り行うより ずっと効果的に。
ベアトリーチェ:
(・・・。)
不意に、何か虚しい気分にベアトリーチェは襲われた。
現在進行形で、予想以上の権能が自身に流れ込んでいるのは感じる。
だが、どこか満たされない。 - 10ホットドリンク大好き25/09/16(火) 00:14:06
何か、心の大事な部分が萎えてしまったように感じた。
ベアトリーチェ:
(・・・私が あの”失敗作”に感傷を覚えているとでも? フンッ、まさか。)
ベアトリーチェは【色彩】から流れ込んだ、膨大な力によって膨張した肉体を再構築した。
権能を、神秘を咀嚼し、再解釈し、より高位な存在へと自らを作り替える。
─── やがて出来上がった その姿は、竜の姿に似ていた。
ベアトリーチェ:
【─── 私が! 私だけが高位の存在に成れれば、それで良いのです!!
そこに並び立つものなど不要! 私こそが全てを支配し、所有し得る存在!!!】
ベアトリーチェは自身に言い聞かせるように叫んだ。
頭の片隅に浮かんだ、「しかし奴隷くらいはいた方が良かったかもしれない」という吐き気を催す考えは無視した。 - 11ホットドリンク大好き25/09/16(火) 00:15:54
ベアトリーチェ ─── 竜は翼を広げて羽ばたくと、月を背に その顎を開き、朱い閃光を放った。
朱い閃光は、雫のようにポトリと地面に垂れていく。
─── そして それが地面に触れた瞬間、アリウスを朱い光の波が襲った。
それはアリウスの街を呑み込み、全てを朱に染めていく。
光の波が去った後、そこには朱い結晶に呑み込まれたアリウスの街があった。
朱い結晶は、月明かりを受けて、極彩色のようにも見える未知の色彩で煌めいていた。
ベアトリーチェは、結晶の中でも最も背の高いものの頂きに止まった。
翼を畳み、四肢の爪を結晶に食い込ませて体重を固定する。
ベアトリーチェ:
【・・・何人か、まだ動けているようですね。】
頭部に幾つもある眼球をギョロギョロと動かして呟く。
その視界には、結晶に呑まれて行動不能になった生徒達に紛れて、確かに動く影が映っていた。
ベアトリーチェ:
(とはいえ、後は時間の問題でしょう。 ・・・勝負あったようですね。)
ベアトリーチェは再び翼を広げると、カヤの方へと向かった。
ここからの負け筋があるとすれば、彼女だけだと思ったのだ。
ここにきて初めて、ベアトリーチェに慢心というものが生まれ始めていた。
──────────────────── - 12二次元好きの匿名さん25/09/16(火) 10:06:22
保守
- 13二次元好きの匿名さん25/09/16(火) 18:00:21
保守
- 14二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 00:00:24
保守
- 15ホットドリンク大好き25/09/17(水) 00:27:09
────────────────────
<一方その頃・・・>
”・・・ここが、アリウス自治区?”
???:
「うわぁ・・・凄いことになっちゃってます・・・。」
瓦礫を押しのけ、何人かの生徒と、一人の大人が姿を現わした。
そんな一行が目にしたのは、朱い結晶に呑まれて見る影もなくなったアリウス自治区の姿だった。
???:
「え~と・・・一応 確認ですけど、元から こういった景観の自治区では───」
???:
「─── そんなワケないでしょ! これ、明らかに おかしいって!!」
???:
「うん、コハルの言う通りだ。
少なくとも、私の・・・いや私達の知っているアリウス自治区は、こんな景観では無かったはずだよ。」
???:
「・・・。」
- 16ホットドリンク大好き25/09/17(水) 00:28:44
アリウスの地に踏み入った一行 ─── 補習授業部とミサキ、そして先生は唖然とした様子で朱く染まったアリウスの街並みを眺めていた。
???:
「・・・あぁ、もう この段階まで来てしまっているんだね。」
???:
「何か ご存知なのですか?」
その後ろから、ヒナタに背負われたヴィルトゥオーソが姿を見せる。
その姿は もうボロボロであり、片腕を除いた四肢をもがれ、大部分の金属骨格が露出していた。
生徒としての電子的な化けの皮が残っているのは、もはや胴と顔くらいしか無かった。
ヴィルトゥオーソ:
「うん・・・まぁ・・・。
・・・協力すると言った手前、全力を尽くす所存だけどね?
だが、これだけは言っておこう。 ・・・もう手遅れかも知れない。 覚悟だけはしておくと良い。」
ヴィルトゥオーソは悲痛な面持ちで そう言った。
─── 彼女が何故、一行に協力することとなったのか。
その端緒は、時間を少し遡る。
──────────────────── - 17二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 09:00:27
保守
- 18二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 15:00:20
保守
- 19二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 21:00:19
保守
- 20二次元好きの匿名さん25/09/18(木) 03:00:22
保守
- 21二次元好きの匿名さん25/09/18(木) 09:00:17
保守
- 22二次元好きの匿名さん25/09/18(木) 15:00:25
保守
- 23ホットドリンク大好き25/09/18(木) 16:05:13
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
ヒナタ:
「─── サクラコ様~!
どちらにいらっしゃるのですか~!!
聞こえていたら返事をしてくださ~い!!」
ハスミが『機械仕掛けの樹海』に乾坤一擲の突撃をする準備を進めていた頃、ヒナタは既に金属の樹海の中に入っていた。
無機質な金属とプラスチックで構成された森は彩度が極端に高い光によって彩られ、既知の自然では有り得ないようなガスと結晶体の組み合わせによる生成物が空中を彷徨っていた。
一歩一歩を踏みしめる度に、硬質の地面がコツコツと足音を鳴らす。
かつて仕えた■■■・・・ヴィルトゥオーソがいるということで、その辺りの人間関係に対する配慮で後方に回されていたヒナタだったが、サクラコ達が音信不通となり、遂には天変地異にも近しい異変が向かった先で起こったことで、いてもたってもいられなくなり、遂には単身で危険地域に乗り込むに至ってしまった。
ヒナタ:
(やっぱり・・・私が最初に向かうべきだったのかも・・・。)
配慮をしてくれたサクラコ達に申し訳ない気持ちと、ヴィルトゥオーソに対する不義理の念がヒナタを襲う。
同じ学園の生徒として、そして何よりヴィルトゥオーソ個人のことを思うなら、所在が分かった時点で真っ先に向かって話し合うべきではなかったか。
自分の言うことなら聞いてくれると考えられるほど傲慢ではないが、もしかしたら その苦しみの一欠片だけでも分かち合えたかもしれないという後悔はある。 - 24ホットドリンク大好き25/09/18(木) 16:07:08
仕える主は変わっても、互いに魂を分かち合ったという思いは、決して変わってはいなかった。
───── (銃声)
───── (爆発音)
ヒナタ:
「うぅ・・・な、何が・・・。」
ヒナタが樹海を彷徨っていると、不意に襲撃を受けた。
銃弾の飛んできた方向を見ると、そこでは異形の機械仕掛けの天使が群れをなしていた。
それはまるで蜂の大群のようであり、蚊柱のようでもあった。
ヒナタ:
「─── っ・・・。」
あまりの物量に一瞬で戦意を喪失してしまうヒナタ。
青ざめる彼女を、機械仕掛けの群体が呑み込もうとし───
”─── あぶないっ!”
人影が、彼女を庇った。
──────────────────── - 25二次元好きの匿名さん25/09/19(金) 00:00:25
保守
- 26二次元好きの匿名さん25/09/19(金) 06:00:22
保守
- 27二次元好きの匿名さん25/09/19(金) 12:00:24
保守
- 28二次元好きの匿名さん25/09/19(金) 18:00:29
保守
- 29二次元好きの匿名さん25/09/20(土) 00:00:25
保守
- 30二次元好きの匿名さん25/09/20(土) 06:00:26
保守
- 31ホットドリンク大好き25/09/20(土) 10:45:46
────────────────────
”─── 大丈夫?”
ヒナタ:
「・・・うぅ・・・はい。 ・・・えっと───」
ヒナタが目を開くと、そこにはシャーレの先生がいた。
ヒナタ:
「えっ、せ、先生!?」
良く見ると、先生は肩に切り傷のような怪我を負っていた。
ヒナタ:
「っ! お怪我を───」
”─── 大丈夫、掠り傷だから。”
先生は周囲を見渡す。
既に、異形の天使達は どこかに去ってしまっていた。
それを確認すると、先生は鞄から包帯を取り出し始める。
”怪我はない?”
ヒナタ:
「わ、私のことはいいですから! それよりも先生ご自身の手当を・・・!」 - 32ホットドリンク大好き25/09/20(土) 10:48:53
ヒナタは そう言うと、普段の穏やかさからは想像もつかないような荒々しい手つきで先生の手から包帯を引ったくり、そのまま背後に回って手当を始めた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ヒナタ:
「─── 先生は、どうして お独りで こちらに?」
”うん、本当は他の皆も一緒だったんだけど、どうも はぐれちゃって。”
手当をしながら、ヒナタと先生は話をしていた。
手持ちの飲料水で手と傷口を洗い、ガーゼで圧迫し、包帯を巻く。
その中で、ヒナタには頭に浮かぶものがあった。
ヒナタ:
(・・・違う。
きっと あの方なら、先生と誰かが一緒にいることを危険と考えるはずです。
まず分断し、周りを刈り取って先生を孤立させるはず・・・。)
かつて その手腕を間近で見ていたヒナタには、それが偶然を装った作為的なものであると分かった。
そういうことが出来る人だったからこそ、彼女はシスターフッドの中でも より後ろ暗い部分を背負えたのだ。
ヒナタ:
(ここから あの方の策謀に対処するには・・・。) - 33ホットドリンク大好き25/09/20(土) 10:50:40
少し考えたヒナタだったが、直ぐに自分では対処できないことが分かった。
彼女の策はヒナタから見て常に完璧以上だった。
稀に大きく狙いを外す時はあったが、結局ヒナタには それが何故なのか良く分からなかった。
ヒナタ:
(でも・・・もしかしたら先生なら・・・。)
─── 彼女の弱点が分かるかもしれない。
一縷の望みをかけて口を開く。
ヒナタ:
「・・・あの───」
”ん?”
しかしヒナタが その先を口にすることは無かった。
─── その前に、足元に大穴が空いた。
ヒナタ:
「えっ?」
”えっ?”
ヒナタと先生は顔を見合わせる。
次の瞬間、重力が仕事を思い出したかのように二人は落下していった。
──────────────────── - 34二次元好きの匿名さん25/09/20(土) 18:00:23
保守
- 35二次元好きの匿名さん25/09/21(日) 00:00:28
保守
- 36二次元好きの匿名さん25/09/21(日) 06:00:17
保守
- 37二次元好きの匿名さん25/09/21(日) 12:00:28
保守
- 38二次元好きの匿名さん25/09/21(日) 18:00:25
保守