- 1◆HaBLx0H.oA25/09/17(水) 08:54:32
- 2◆HaBLx0H.oA25/09/17(水) 08:55:34
「——今のところ、生徒会で把握できているE-081(イーゼロハチイチ)感染者のほとんどが1年生に集中している。千奈、広、美鈴、ことね…休んでいる娘も多いから、感染して登校を避けている娘がいる可能性もあるわ」
やけに静かな生徒会室、今この場にいるのは星南会長、佑芽ちゃん、それからわたし、姫崎莉波の三人だけだった。
「すでに『捕食』の被害にあった子も何人かいるようね。手毬も、そのうちの一人よ」
「あのあの!副会長はどうなんですか!?今日も来てないみたいですけど…」
「わからないわ…本人からは数日前に『風邪をひいたからしばらく休む』としか聞かされていないの。ただ…」
会長が唇を噛んで目を伏せる。
「感染者の傾向を考えると、燕も感染している可能性が高いわね…」
「そんな…」
「まだ全員の確認は取れていないけれど、普通科、プロデューサー科問わず、男子生徒はかなりの高確率で感染してるようね。そして莉波、あなたのプロデューサーも……彼の様子は?どんな感じ?」
「……Pく…プロデューサーは——」 - 3◆HaBLx0H.oA25/09/17(水) 08:56:50
「Pくん、もしかして…」
「えぇ、例の病気が発症してしまったようです…今近づかれるとマズイので…少しの間部屋から出ていてくれると助かります…」
「う、うん…」
言われた通り事務室から出て、扉越しに室内の様子を探ってみる。Pくんはただ机に向かってジッとしていたり、かと思えば窓から身を乗り出して深呼吸を繰り返したりと、どうにか衝動を抑えようと必死みたいだった。そうして30分くらい経った頃、
「すみませんでした姫崎さん、もう大丈夫です…」
フラフラしながら扉を開けてPくんが出てきた。頬は少し赤らんでいて、少し気まずそうに目を逸らしている。
「Pくん…本当に大丈夫なの?」
「えぇ…しばらく耐えれば発作は治まるみたいです…はは…眠気や下痢なんかに近い感覚でしょうか」
冗談っぽくそんなことを言いながら、そのままソファーに深く腰をかけて大きく深呼吸をする。淹れたコーヒーを差し出すと、それを一口飲んでほうっとため息をついた。
「ありがとうございます。すっかり落ち着きました。情けないですね…こんな病気に罹るなんて…」
「ううん、そんなことないよ。流行病である以上はどうしても避けられないだろうし…ねぇ、なにか私に…できることは——」
「大丈夫です。姫崎さんにご迷惑を掛けるようなことはしません、絶対に…」
私の言葉を遮るように言い放つ。その後しばらく、Pくんは何事もなかった様に、いつも通り振る舞っていた…… - 4◆HaBLx0H.oA25/09/17(水) 08:58:36
「——とりあえず、衝動は自力で抑えられました。ここ数日は通常通り授業にも出てますし、プロデュース業務にもあまり問題はないみたいです」
「そう…衝動を抑えるのは並大抵の精神力では厳しいと聞いていたのだけど、流石ね」
「千奈や美鈴達は『捕食』を終えて…ひとまず落ち着いたけど、またいつ発作を起こして暴走を起こすかわからない。しばらくは通常通り過ごさせながら様子を見て……佑芽?」
見ると、佑芽ちゃんは俯いてふるふると震えていた。耳まで真っ赤に染めて、目尻に涙を浮かべて…
「どうして…こんな…こんなこと……」
「佑芽、抑えなさい。気持ちはわかるけれど…」
「だって…!こんなのっておかしいですよ…!」
「佑芽ちゃん…落ち着いて…」 - 5◆HaBLx0H.oA25/09/17(水) 09:07:01
「おっぱいに甘えたくなる病気なんて!えっちですよ!?」
……ついに堪えきれなくなった佑芽ちゃんが、真っ赤な顔のまま叫んだ。 - 6◆HaBLx0H.oA25/09/17(水) 09:08:21
あ、すみません、スレタイに入れ忘れましたが後ほど🔞シーンがあります
- 7◆HaBLx0H.oA25/09/17(水) 09:09:30
E-081感染症、その症状は抗い難い『捕食衝動』
と言っても、人や動物を食べたくなったりだとか、喉が異常に渇いたりだとか、そういうことじゃなくて……
ここで言う『捕食』とは、体よく言い換えただけのものに過ぎない。実際には意思に反しておっぱ……乳房を吸ったりじゃれついたりすることを指している。
感染者が発作を起こすと、非感染者、または非発症者の乳房に執着を示して、吸いたいだとか甘えたいと強く求めるようになる。『衝動』と呼ばれているのはこの現象のこと。
流行り始めた当初は、いわゆる精神疾患による退行現象の一種だと考えられていたみたい。後になってそれが感染症だということが明らかになって、詳しい症状が解明される頃には既に全国的に広まってしまっていた。
そしてその波は初星学園にも例外なく訪れて、今の状況に至る。 - 8◆4NJK8gsiMo25/09/17(水) 09:10:13
くそ、やはりいーおっぱいじゃないか!!!
- 9◆HaBLx0H.oA25/09/17(水) 09:13:22
「……E-081感染症は医療関係者も認める立派な病気よ。私達がなんと言おうとこれは事実なの」
「うぅ…そうは言われてもぉ…あ、あたし…千奈ちゃんと広ちゃんに…色々されたんですよぅ…あれから二人とも目を合わせてくれないし、あたしも気まずいんですよ…」
佑芽ちゃんが指を合わせてモジモジしながら言う。千奈ちゃんや広ちゃんと基本的に一緒にいた佑芽ちゃんは、真っ先に二人の獲物となっていた。美鈴ちゃんと一緒にいた手毬ちゃんも同様に。そしてことねちゃんは…
「か、会長だってことねちゃんに襲われたんですよね!?どうしてそんな普通にしていられるんですかぁ!?」
「私も気まずいし、内心おかしいとも思っているわ…でもこれが現実なのだから、諦めて受け入れるしかないのよ」
……会長の口元が少しニヤけているように見えたのはきっと気のせいだと思う。
そうこうしているうちに赤い顔で俯いた千奈ちゃんと、ひどく落胆した美鈴ちゃんが生徒会室に戻ってきた。感染症への対応は教員たちが取り決めることになっていたから、結局今日はドギマギしたままの1年生たちの激励だけして解散になった。 - 10◆HaBLx0H.oA25/09/17(水) 09:16:28
- 11◆4NJK8gsiMo25/09/17(水) 09:35:23
下半身寒いんで早めにお願いします🙇
- 12二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 09:58:29
081で野獣かやおいかと思ったらおっぱいだった
- 13二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 10:02:37
またグールスレかと思ったぜ
- 14二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 18:22:56
ほしゅ
- 15二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 23:29:16
ねるまえほしゅ
- 16◆HaBLx0H.oA25/09/18(木) 08:24:57
Pくんが初めて発作を起こしてから1ヶ月が過ぎた。
最初のうちは「衝動を抑えるのにもだいぶ慣れてきましたよ」なんて笑って言っていたけど、解消されない欲求は日に日に募っていくみたいで、3日おき程度だった発作はほぼ毎日起こるようになった。
突然目の前で悶え出して、必死に私から目を逸らして耐え続けるPくん。飴やグミを口に含んでみたり、大音量で音楽を聞いてみたり…挙げ句の果てにはおしゃぶりまで買っていたけれど、どれもほとんど効果は無かった。唯一の対処は、発作が起きるたびに離れてあげることだけ。
少しづつ二人の距離が開いていくようで焦る気持ちと、その欲求が自分に向けられている事実に対する高揚。
私の心は少しづつぐちゃぐちゃになっていった。 - 17二次元好きの匿名さん25/09/18(木) 08:28:47
2組はいいな最高の肉体が近くにあって
- 18◆HaBLx0H.oA25/09/18(木) 08:36:45
そんなモヤモヤとした日常が続いていたある日…
「——というわけなので、姫崎さんがダンスレッスンに行っている間に、俺は先方に送る資りょぅを…つくって…おきます…ちょっと、すみません…」
「Pくん?」
Pくんの息遣いが目に見えて荒くなる。額に手を当てて、音が響くほど強く歯軋りをして、顔を伏せる…自分の身を襲う衝動を今日も一人で抑えようと必死になっていた。
「Pくん、少し横になろう?ほら、ソファーまで支えてあげるから…」
「はぁ゛…はぁ゛…やめてください姫崎さん…今俺に近づくのは…」
「キミを横にしたらすぐに部屋から出ていくよ。とりあえず少しでも楽になれるように…っあ…!?」
椅子から立ち上がらせてソファーまでPくんを導く。すぐに離れようとしたところで私はソファーへと押し倒された。
「ぴ、Pくん…?」
「…お願いします…すぐに…離れてください…」
拮抗する理性と欲求が不思議な景色を生み出していた。私を押し倒したはずの腕は、私がすぐにでも抜け出せるように二人の間に空間を作っている。逃げようと思えばすぐにでも逃げ出せる……
「姫崎さん…何をしているんですか…!」 - 19◆HaBLx0H.oA25/09/18(木) 08:53:28
限界。
私を押し倒す力強さが、私を求めて上気した表情が、それでも私の身を思う優しさが、ぐちゃぐちゃになっていた心の垣根を壊した。
私のためを思って自制していたPくんを裏切ってしまうことになるのはわかっていたけれど、もう止まれない。
Pくんの目の前で上着のボタンを外す。カーディガンを捲り上げて、そのままブラウスのボタンを一つ一つ外していく。
「Pくん、いいよ」
「だめ…です…俺は貴女のプロデューサーとして、こんなことをさせるわけには…」
諫めるように言いながらも、Pくんの目は私の胸の前でちらちらと泳いでいた。 - 20◆HaBLx0H.oA25/09/18(木) 08:59:02
「おねがい、もう苦しむキミをただ見ているだけっていうのは限界なの」
もっとその目を私に向けて欲しい
「それにね、これは治療の一環だから…誰もキミを責めたりしないよ?」
キミから触れて欲しい
「弟を助けるのは、お姉ちゃんの役目だから」
ずっと二人の間に引いていた一線を、はみだしたい
本音を本音で隠して紡ぐ。何も言わないまま、Pくんの目から理性が薄れていく。
空気と素肌を隔てていた最後の一枚を押し上げると、露わになった胸がPくんの前に晒される。外まで響きそうなほど強く打つ鼓動を無視して、あくまで余裕で、誘うように両手を広げた。
「……おいで♡」 - 21二次元好きの匿名さん25/09/18(木) 18:00:15
保守保守
- 22二次元好きの匿名さん25/09/18(木) 23:31:21
ねるまえほ
- 23二次元好きの匿名さん25/09/19(金) 07:33:38
あさほす
- 24◆HaBLx0H.oA25/09/19(金) 12:58:46
荒っぽく、それでなお優しく手が触れる。最初は感触を確かめるような浅い動きで、次第に指が沈むほどの強さで刺激される。
(Pくんが…私のおっぱい触ってる…)
Pくんはすっかり胸に夢中になって、両手で揉みしだいたり、顔を埋めてみたりとその動きに遠慮がなくなってくる。手の感触と熱い吐息の感覚で、私の緊張もすっかり解れていた。じわじわと送り込まれる快感に身を委ねる。
「んっ…ふ、ぅ…Pくん、どう?」
「はぁ…はぁ…」
声が届かないほど夢中になっているみたいで返事はなく、荒い息を吐きながら胸に甘え続けている。戯れつく子犬のようなその様子があんまりにも可愛くて、つい頭を撫でてしまう。
「ふふ…よしよし…」 - 25◆HaBLx0H.oA25/09/19(金) 13:00:02
保守ありがとうございますぅ…🥹
進捗死んでおりますが着実に書いてはいるので気長にお待ちいただけると幸いでございます… - 26◆4NJK8gsiMo25/09/19(金) 13:17:32
いつまでも待ってます。
- 27二次元好きの匿名さん25/09/19(金) 20:58:42
保守
- 28二次元好きの匿名さん25/09/20(土) 06:52:22
あさほし
- 29二次元好きの匿名さん25/09/20(土) 13:23:46
ほしゅ
- 30二次元好きの匿名さん25/09/20(土) 22:42:14
よるほ
- 31◆HaBLx0H.oA25/09/21(日) 03:14:10
「ちゅ、う」
「あっん…」
顔が遠ざかって、引いた胸元の熱に名残惜しさを感じる。刹那、先端に触れたぬるりとした感触に思わず声が漏れた。今まで経験したことのない感覚…唇全体が押し付けられるように吸い付いてきた。
「ちゅ…はぁ…れる…ちゅ…」
「んん…えへへ…Pくん、赤ちゃんみたい…」
そう思った矢先、舌が柔らかい果実を味わうようにコロコロと動いた。唾液まみれになった先端を何度も往復する舌の動きが神経を直接弄るようで……
「あ……っ!?」
「ん…あっ…くっぅ…ん…!」
(あれ…うそ…私…)
お臍の下、奥の部分が熱を帯びていく。乳首に絡みつく生温かい舌先が螺旋を描くたび、頭のてっぺんからつま先まで、ビリビリと電気が走る。
「だめ…おっぱいだけで……っ!」
乳首への吸い付きが強くなったと同時に甘噛みをされる、その小さな刺激で私は呆気なく絶頂した。 - 32二次元好きの匿名さん25/09/21(日) 11:14:42
あまりにも待ってた
- 33二次元好きの匿名さん25/09/21(日) 19:39:07
捕手
- 34二次元好きの匿名さん25/09/21(日) 20:47:28
だいぶえっち
- 35◆HaBLx0H.oA25/09/21(日) 22:11:15
「んっ!…くぅ…っ!」
必死に堪えようとするけど声が抑えられない。上にのし掛かるPくんを跳ね除けそうな勢いで全身が痙攣する。目の奥がチカチカと瞬いて、太ももの間に蜜のように溢れる体液を感じた。
(…おっぱいだけでイっちゃった…)
絶頂の余韻から戻りきれないままでいると、Pくんの舌が、指が、ふたたび動き始めた。
「え…ま、待って……まだ……っ!」
制止の声が届くことはなくて、つい快感から逃げようと身を捩ったけれど、Pくんはそれを許してくれなかった。押し除けようと伸ばした腕は逆に掴まれて封じられた。
まさに『捕食』…全く抵抗もできないまま、完全に理性を失った彼の責めがより激しくなる。
「あ……だめ……それ……」
濡れた唇で乳首を覆われた瞬間、痺れが全身を貫いた。熱い口腔内で舌が這い回り、唾液と粘膜の境がなくなるほど執拗に舐められる。火照ったままの身体がまた熱を帯びていって、
「また……あ゛っ……イ゛っ…んぅ……っ!」 - 36◆HaBLx0H.oA25/09/21(日) 22:14:25
2回目の絶頂。責められているのは胸だけのはず…なのにお腹の奥がきゅうっと強く締まる。全身にもう一度走った電気のような痺れが落ち着く頃には、呂律が回らなくなっていた。
「ぅあ、ぁ…やら……とまらな…ぃ…」
脱力しきった下腹部に熱いものが広がる感覚…潮を吹いてしまったみたい。
「ごめんなさい……ぴーくんのふく…よごしちゃった、かも……」
放心したまま呟いたけれど、やっぱり声は届かなかったみたい。Pくんの手がまた動き出した。 - 37◆HaBLx0H.oA25/09/21(日) 22:20:43
「あっあぁ!やらぁ!まって!いったんまって…!」
いくら叫んでも彼の耳には届かない。片方ずつ責められていた胸の先端を合わせるようにして、同時に吸い出される。胸全体を捏ねるように動かしながら念入りに刺激される。
もはや『甘える』だとか『愛撫』なんてものですらない…
蹂躙……一方的に快感を送り込まれた私の頭は、とうに治療の建前は忘れてしまっていた。こわい…つらい…苦しい…気持ちいい…気持ちいい…気持ちいい……
胸の内側から込み上げてくる熱と快感が限界に近づいていく。それを感じ取ったのか、Pくんが乳首を吸う力をさらに強めて…
「んぁ……っ……これ……おかしくなりゅ……!」
(きちゃう…いちばんおっきいのが…)
コリッ
甘噛みされた瞬間、堰を切ったように衝撃が押し寄せた。
「ん゛んっ!く…ぁあっん!〜〜〜〜〜ッ!!!」
自分でも驚くほどの、喉の奥から搾り出すような叫び声が響いた。涙でぐちゃぐちゃになった頭を振るけど、快感の波は二、三度たて続きに押し寄せてきて…
「あ゛…ぅ……」
そのまま一瞬だけ、意識が暗闇に包まれた…… - 38◆HaBLx0H.oA25/09/21(日) 22:21:45
「ちゅ…ぷぁ……ふぅ……」
ようやく欲が満たされたのか、Pくんの顔が少し離れた。戻った意識、ふわふわとした頭でその顔を見ると、まるで新しい玩具をもらった子どものような、無邪気な笑みを浮かべていた。直後にその顔が真っ青になる。傍目にも丸わかりなほどの冷や汗が吹き出して、そのまま硬直した。
「ご…ごめんなさ…お、俺は……」
今にも泣き出しそうな顔で謝る姿が痛々しくて、はだけた服もそのままに私は、そっとその頭を抱きしめる。一瞬ビクッと身体が震えたけれど、そのまま抱擁を受け入れてくれた。
「はぁ…はぁ…どう、かな…?落ち着いた…?」
「……はい、なんというか、生まれ変わったような気分で…本当に、ありがとうございました。姫崎さんは、その……大丈夫、ですか…?」
「うん…だいじょうぶ……」
正気が戻ったPくんの声を聞いて安心したのか、一気に気だるさと眠気が襲ってくる。Pくんの鼓動を胸に感じたまま、少しづつ意識が遠ざかっていく… - 39◆HaBLx0H.oA25/09/21(日) 22:22:45
「こういうことは…ちゃんと順序を踏んでからするつもりだったのに…」
共鳴する鼓動が沈黙を支配する中で、Pくんの囁きが響いた。熱に浮かされて暗闇に落ちかけていた意識が一瞬で引き戻される。
「……うん?」
「責任は、取ります。順番は逆になってしまいましたがちゃんと伝えさせてください」
「ちょ、ちょっと待って…」
「俺は、貴女のことを一人の女性としンブッ!?」
「待って!!」
慌ててPくんの口を両手で塞いだ。勢い余ってゴキッって音がした気がする…
「Pくん落ち着いて!その先は…!」
「ん゛ぅっ!う゛ん…!」
「あ、ごめんね…」
「んぐっ……」
私の手のひらの中で呻くPくん。彼の唇の温もりと息遣いが指先に伝わってくる。ゆっくりと手を離して、まだ不安そうな眼差しのままの彼に言う。 - 40◆HaBLx0H.oA25/09/21(日) 22:23:45
「その…私はまだアイドルだから…その先はまだ聞けない。さっきのは…」
「治療だから」何度も、Pくんと自分に言い聞かせるように繰り返す。こんな言い訳じゃ通用しないレベルのことをしちゃった気がするけど……
「……そうですね、治療ですもんね」
「うん……」
気まずさというよりも、お互いに感じているじれったさ。無言の中に二人の呼吸音と服が擦れる音だけが響く。ふと合った目は『続き』を期待するように、切なそうに輝いている。
でもこの先にはまだ行けない、その一線はまだはみ出しちゃダメ。だって……
「……だから、その…『こっち』は、今は自分でどうにかして…ね?」
「……う゛っ…すみません…!」
脚に感じていた熱と硬さを指摘した途端、Pくんは文字通り飛び跳ねるように私から離れた。何度も謝りながら部屋を出ていく背中を見送って、鼓動を静めるように小さく息を吐く。
「……さすがに、これ以上は言い訳ができなくなっちゃうから…」
そう自分に言い聞かせて、ひどく汚れてしまった服を着替えに更衣室へ向かうことにした。 - 41◆HaBLx0H.oA25/09/21(日) 22:24:48
初めてPくんの『治療』をしてから数ヶ月経って、E-081感染症の脅威は急速に衰退した。既存の抗生物質が有効に働くということがわかったことと、そもそも発症者の割合が少ないことが要因みたいだった。
初星学園内の騒動も、一部ギクシャクした関係を残したものの、もう皆んなの遠い過去の思い出になりかけていた。
それでも……
「姫崎さん…申し訳ありませんが、今日も良いですか…?」
Pくんは、なぜかいまだに治っていない。あの日からほぼ毎日発作に襲われては、私の身体で欲求を解消する日々を送っている。
「もちろん、おいで?」
二人並んで座ったソファー、Pくんが私の身体を優しく押し倒す。焦らす様に上着のボタンを一つ一つ外していく間、Pくんの視線は私の胸元に釘付けだった。生唾を飲み込む音につい微笑むと、Pくんは気まずそうに頬を紅く染めて目を逸らした。
「焦らなくても大丈夫だよ、ちゃんと甘えさせてあげるから」
「ち、治療です!あくまで治療でこうしてもらっているだけです…!他意はありませんから…!」
「ふふふ、ごめんね。ちゃんとわかってるよ」
わかりやすく慌てる姿が可愛くて仕方がない。揶揄いながら一枚一枚、二人を隔てる布地を取り払っていく。 - 42◆4NJK8gsiMo25/09/21(日) 22:25:11
マジで待ってました!!!
- 43◆HaBLx0H.oA25/09/21(日) 22:26:53
……2週間前くらい前から、Pくんの『捕食』は今までの貪るようなものとは変わった。ガラス細工を扱うような、とても大切な物に触れるような暖かい手つき。私が果てるたびに、そっと頭を撫でてくれて、「大丈夫ですか」「少し待ちますね」なんて囁いて、まるで……
(なんてこと言ったら…Pくんは自分を責めちゃうかな…)
今日もまた、『治療』のために身体を預ける。
いつの日か、彼の病は治ってしまうけれど。
今はまだ…
そんなことを考えながら、最後の一枚を留めているホックを外す。
早まる鼓動も、荒くなった呼吸も、隠さず全てを曝け出すように両手を広げた。
「それじゃあ…治療、始めよっか」
終 - 44◆HaBLx0H.oA25/09/21(日) 22:28:36
保守と、ここまで読んでくださりありがとうございます、お疲れ様でした
「これは治療だから♡」って言ってえっちなことをするお姉ちゃんが見たかっただけだったんすけども…
えっちシーンの描写ってこんな難しいんですねぇ… - 45二次元好きの匿名さん25/09/21(日) 22:34:35
このレスは削除されています
- 46◆HaBLx0H.oA25/09/21(日) 22:35:35
明日あたりにでもpixivに上げておく予定です。良かったら前回の「センパイ」と合わせて探してみてください
- 47◆HaBLx0H.oA25/09/21(日) 23:11:45
- 48◆4NJK8gsiMo25/09/21(日) 23:24:19
余裕で引いた❤️
- 49通りすがりの莉波P25/09/22(月) 00:38:08
おつ
とてもえっどかった - 50二次元好きの匿名さん25/09/22(月) 01:00:42
このレスは削除されています
- 51◆4NJK8gsiMo25/09/22(月) 01:02:06
- 52◆HaBLx0H.oA25/09/22(月) 08:38:04