- 1二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 23:49:01
- 2二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 23:53:14
ほう.....?
続けてくれ - 3二次元好きの匿名さん25/09/18(木) 00:15:11
「お客さん、とりあえずこっちに…はい座って。それと…お茶だ。今日は特に大きな用事があるとは言ってなかったし…姐さんもすぐ帰って来るだろうから、少しだけ待っててくれ。」
「ありがとうございます。」
「…」
「…」
「…」
「…」
「…あの」
「何でしょうか?」
「依頼の内容とか聞いてもいいか?…ああ!言えないとか事情があるなら言わなくていいからな!」
「特に隠すようなものでもありませんし問題ないですよ。実は家族を探していまして。」
「家族か…家族の名前は?」
「分かりません。」
「じゃあ…家族構成とか。」
「分かりません。」
「…何か特徴とかは?」
「覚えていませんね。」
「そうか…難しくなりそうだな。」
「無茶ですよね…。」 - 4二次元好きの匿名さん25/09/18(木) 00:42:45
「そこまで何も分からないのに、なんで家族を探そうって思ったんだ?」
「やっぱり自分の出生がどうにも気になっちゃって…育ててくれた家族が優しい人で、俺が拾い子だってことを隠さずに言ってくれてたんです。」
「そっか…いきなりだけどさ、今何歳だ?」
「えっと…○○歳かな、舟の上で年を取ってなければ。」
「舟の上?」
「俺を拾った時、俺は船に乗って流されてたそうです。当時は物心も付いてなかったのか、全く覚えてませんがね。」
「なぁなぁ、その時の物、何か持ってたりするか?」
「俺が舟から捨てちゃったのか、ほとんど残ってなくて…。」
「そう…だよな…ごめん…いきなり聞いちゃって…。」
「…」
「…ちょっと聞いて欲しい。」
「なんです?」
「あたいさ…弟がいたんだ。」
「…」
「あたいがまだ小さい時に舟で流されて…それからはわからずじまい。ナドクライは昔からこうだ、自分のことは自分でやる。あたいを気にかけてくれる大人も少なくはなかったけど、あの波の中舟を操って助けにいけるような人はいなかった。」
「今の話を聞いてさ、もしかしてって思ったんだ。けど…あの天候の中あんなボロボロの舟が無事に岸までたどり着くことが出来たとは思えない。」
「ごめんな、勝手にあたいの話しちゃって。すぐに忘れてくれ。」 - 5二次元好きの匿名さん25/09/18(木) 01:03:46
「当時の物なんですけど、実は1個だけあるんです。」
「本当か!?見せてくれ!」
「これなんですけど…。」
「服か…悪いけど、このデザインの服は長いこと使われてて今でもたくさんある。さっき言った弟も着てたけど、これでで顔も分からない家族を探すのは多分…」
「そう…ですか…。」
「…!ちょっとそれ!よく見せてくれ!」
「いいですけど。」
「これ!この刺繡…あたいの…!」
「じゃあ…」
(ぐすっ…ぐすっ…)
「…名前は?」
「ヤフォダ…」
「…ヤフォダ姉さん、ただいま。」
「おが…えりぃ…」
(オーナー差し置いてお客さんと何やってんだいあの子は…もう少し隠れとくかな~これは、…おめでとうヤフォダ)
おやすみ