- 1スレ主25/09/21(日) 21:48:44
- 2スレ主25/09/21(日) 21:50:08
先生がRABBIT小隊にお裾分け(高級肉)をしてる中でシャーレ襲撃時に覆面を被った兵士がSRTの特殊装備を使用してあることを確認した。RABBIT小隊は以前大雨の時に使用頻度の低い装備を売却、それらをシャーレ襲撃時に利用していたのではないかと考察し犯人を捕縛、装備の返却を要求するため装備のGPS信号を頼りにとある建物に潜入する。しかし、潜入したRABBIT小隊は瞬く間に制圧されてしまう。制圧したのは彼女達の先輩に当たるFOX小隊。彼女達はRABBIT小隊をFOX小隊の支援部隊として勧誘を行っていた。ミヤコは状況の判断が定まらず答えが出せずにいた時であった。
カラカラカラ
「ん?なんのおt」
バンッ、キーンッ
直後、目映い光と耳鳴りにも似た高い音が室内に響いた。閃光手榴弾(フラッシュバン)である。状況が終了し全くの無警戒だったRABBIT小隊はその場に倒れ混んでしまう。対してFOX小隊は対処が早く攻撃されたと判断したや否や武器を取り周辺警戒を直ぐに行った。 - 3スレ主25/09/21(日) 21:52:00
そこへ物陰から一つの影がFOX小隊に迫った。最初の標的となったのはクルミであった。影はクルミの背後に迫ると顎に手回し足を引っ掻けるとクルミはそのまま受け身も取れず頭から後ろに倒れてしまう。
クルミの異変に気付いたオトギは対物ライフルの銃口を影に向けたが、影は素早くオトギの懐に入り込まれてしまう。銃身が長く取り回しが悪い対物ライフルでは至近距離での戦闘力は皆無である。影はそのままオトギに右と左のジャブを一発づつ与えると左足でオトギの右膝を蹴り強制的に膝を曲げさせると右のストレートを顔面に受けそのまま壁に向かって吹っ飛ばされてる。
ニコもまたクルミとオトギがやられているのを見てその影にアサルトライフルを構えつつ迫るが影は素早くアサルトライフルを左脇の下に引き寄せるとニコの顔面に右の裏拳をくらわせ首を仰け反らせる。その隙に影はアサルトライフルを軸にそのまま縦回転させるとニコはその場で宙返りし地面に倒れ付してしまう。影はそのままニコのアサルトライフルを強奪しコッキングレバーを引いて次弾を装填し直しニコに向かって発砲する直前。
「そこまでよ」
ユキノが影に向け銃口を構えていた。影もまたニコから奪ったアサルトライフルと自前のサブマシンガンをユキノに向ける。数秒の静寂の後に再びユキノが口を開く。
「油断してたとはいえ三人を素早く制圧するなんてね。やっぱり貴女は優秀ね、ツクモ」
「えぇ、お久しぶりですユキノ先輩」
その影はツクモであった。閉校した学校の先輩と後輩の再会は互いに銃口を向け合う最悪な形で叶った。
とりあえずここまで。続きは書き次第投稿します
- 4二次元好きの匿名さん25/09/21(日) 21:55:06
たて感謝 朝保守しておけばよかったぜ!!
- 5二次元好きの匿名さん25/09/21(日) 21:57:04
建て直しセンキュー!それにしても先輩を容赦なくボコボコに出来るツクモちゃんヤベーな。
- 6二次元好きの匿名さん25/09/21(日) 22:08:43
恐らくツクモがニコにやったのはメタルギア4でスネークがジョニーにCQCやるシーンだな。にしても閃光弾くらっていたとはいえ先輩を簡単に制圧するツクモは間違いなくSRTのエリートだったわけだ
- 7二次元好きの匿名さん25/09/21(日) 22:12:43
とりあえず10まで保守
- 8二次元好きの匿名さん25/09/21(日) 22:21:15
8保守
- 9二次元好きの匿名さん25/09/21(日) 22:28:08
9保守
- 10二次元好きの匿名さん25/09/21(日) 22:28:29
ニコってショットガン持ちだったよな
ここでは整備中でアサルト持ってたとか? - 11スレ主25/09/21(日) 22:35:53
- 12二次元好きの匿名さん25/09/21(日) 23:25:45
何故FOX小隊の所に来たんだろう?シャーレ襲撃の時にSRTの装備が使われてるのを独自で調べてきたとか?
- 13二次元好きの匿名さん25/09/21(日) 23:30:06
二章てヴァルキューレの公安局ボイコット中だけどオリキャラは今どういう立場なんだ?そもそもこの子の所属が分からん
- 14二次元好きの匿名さん25/09/22(月) 06:23:06
保守
- 15二次元好きの匿名さん25/09/22(月) 15:40:51
このレスは削除されています
- 16二次元好きの匿名さん25/09/22(月) 18:23:18
これもサービス残業中かな?
- 17二次元好きの匿名さん25/09/22(月) 21:46:56
技からしてCQCポイけどほぼ一瞬で制圧してるだろこれ
- 18二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 02:53:32
保守
- 19二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 05:45:01
やっぱり強いな
- 20二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 09:16:45
さらっと書かれてるけど受け身も取れずに後頭部から地面に叩きつけられてたり顔面に拳がめり込んでたり容赦が無い…
まぁ普通に考えたらテロリストとかゲリラとかに容赦する必要ないが - 21二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 10:52:23
「先生?」
“あれ、ツクモ?”
時間は数分前に戻りFOX小隊が潜伏している建物の前で先生とツクモはばったり遭遇する。
「何故ここに先生が?」
“ツクモこそどうしてここに?私はこの建物にミヤコ達が入っていったって話を聞いて”
「私はここ最近この建物に不審な生徒が出入りしている情報を得て取り締まろうと来ましたが、ミヤコ達がこの建物に?」
“もしかして不審な人物ってミヤコ達の事かな?”
「いえそれはありません。近隣住民からの情報ですのでミヤコ達であれば彼女達の名が出てくる筈です。どうにもきな臭くなってきましたね」
“とりあえず入ってみようか”
「待って下さい。先生、お一人ですか?護衛は?」
“いや、私一人だけど?”
「…。仕方ありません、私が先生の護衛に付きます」
“ちょっと大袈裟じゃない?”
「不審な人物が友好的な生徒か分かりません。ミヤコ達がこの建物に入っていった理由も不明ですし警戒して損は無いでしょう。それに…」
“それに?”
「…いえ、これは憶測ですので気にしたいで下さい。では、建物に潜入します。先生、左手を私の右肩に置いてついてきて下さい」
“分かった”
そうして建物に潜入するツクモと先生。内部には警戒用のドローン等が徘徊していたがツクモの指示によってドローンの監視をすり抜け人の気配がする部屋へとたどり着く。扉を軽く開け中を確認するとそこにはRABBIT小隊とFOX小隊が件の話をしている最中であったがツクモと先生は彼女達から距離があった為に会話の内容を聞き取れなかった。
“アレってミヤコ達だよね?あれ、近くにいるのは…?”
「やっぱり…」
“ツクモ?”
「先生ここで待っていて下さい。彼女達を制圧します」
“ちょ、ツクモま…”
ツクモは所持していたバックパックから閃光手榴弾を取り出し即座にピンを抜く。先生は慌てて制止するも間に合わず、閃光手榴弾は部屋の中に投げ入れ同時にツクモは室内に侵入するのであった。 - 22二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 10:54:02
そして時間は戻って現在。ユキノとツクモが銃口を向け合い一触即発な状況
“…ちょっと待って!”
「先生ッ!?」
「アレが噂の…」
そこに遅ればせながら先生が室内に入り制止を促す。待機するよう指示した先生のいきなりの登場に驚くツクモ。対して驚きはあれど冷静沈着なユキノ。
“落ち着いて。多分お互いに誤解があると思うんだ”
先生の言葉にユキノとツクモは互いに目を合わせるとゆっくりと銃口を下ろした。それと同時に閃光手榴弾でダウンしていたRABBIT小隊とツクモによって制圧されていたFOX小隊の三人も起き上がっていく。そこから互いに情報交換が始まった。ツクモが建物内に出入りしてる不審な生徒を取り締まる為にやってきたこと。先生がRABBIT小隊のメンバーがいなくなって探しに来たこと。FOX小隊がRABBIT小隊を勧誘をしていること。全てを話し終え一段落ついた頃であった。
“ミヤコに考える時間をあげて欲しい”
「…かしこまりました」
先生はミヤコ達にFOX小隊の勧誘を受けるかの思案の時間を与えて欲しいと懇願しユキノはそれを了承した。先生の頼みを聞き入れるとFOX小隊は撤収を始める。するとユキノがミヤコに小声で何かを伝えた後、ツクモの横を通りすぎる直前。
「もし貴官にも我々と行動を共にしたい意思があるならば私から今の上司に口添えしてもいい。お前は優秀だ、即戦力として期待できる」
「…」
ユキノはツクモにも勧誘を進めてきた。ツクモはただ黙ってユキノ達が去っていくのを待っていた。室内には先生とRABBIT小隊とツクモだけが残された。
- 23二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 10:55:22
「先生、私もこれでおいとまさせて頂きます。それと今回の件は何も無かった事に」
“うん、分かった”
ツクモは踵を返して帰ろうとする。
「待って下さいツクモ」
だがそれを呼び止める声が響く。ツクモは振り替える、呼び止めたのはミヤコであった。
「ツクモ、貴女はどう思っていますか?」
「どうって?」
「FOX小隊への加入です。貴女も誘われたでしょう?どうするつもりですか?」
「…。それを聞いて貴女の決意に何か変化があると?」
「…いえ、ただどうするのか気になって」
「ミヤコ、貴女が信じる[正義]は何?何をもって貴女は[正義]とする?」
「私は…」
「私にも私の[正義]がある。もしその[正義]の為であるならばユキノ先輩の誘いを受けるのも一つの手だと思う。でも覚悟して。結局最後にその選択の責任を取るのは貴女自身なのよミヤコ」
「…」
「よく考えて決めることね。私から言えるのはそれだけ」
そう言い残しツクモは去っていく。うつ向くミヤコとそれを見守るRABBIT小隊と先生。降りしきる雨の音だけがその場に響いていた。
- 24スレ主25/09/23(火) 10:58:14
超今更なんですけどツクモの苗字どうしようか迷ってます。何かいい苗字があればそれを採用しようと考えてます
- 25二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 11:38:10
このレスは削除されています
- 26二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 12:34:27
出来ればミヤコやユキノ以外のRABBIT小隊やFOX小隊の会話が見たかったけどそれやると会話が長くなるから無理かな?
- 27二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 16:33:12
影山(かげやま)とか?
- 28二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 16:53:25
PDWの和訳の「個人防衛火器」から護身(まもり)
- 29二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 23:39:54
ほしゅ
- 30二次元好きの匿名さん25/09/24(水) 00:31:12
FNからとって藤実ふじのみ
- 31二次元好きの匿名さん25/09/24(水) 01:56:04
>>23続きです。苗字についてはまだ検討中です。
数日後、キヴォトスを震撼するニュースが流れる。
現在まで連邦生徒会長代理を勤めていた七神リンが責任問題の追求による不信任決議案によって代理を解任。それにともなって新たな連邦生徒会長代理として不知火カヤが就任する。突然の代行交代によって混乱するキヴォトス全土。だがこれは序章に過ぎなかった。不知火カヤが新たな代行として就任すると、彼女の政策によって子ウサギタウンの治安維持業務がカイザーセキュリティに移管されたのだがそれは治安維持と言うには余りにも暴挙であった。横断歩道の信号無視の10万の罰金を強いる、ATMの操作に苦戦している市民がいれば公共施設の独占として怒鳴り散らす、キヴォトスでは護身用の手榴弾の所持をテロ容疑で逮捕する、電車などの公共交通機関に乗るために数枚の申請書が必要などその行いは暴力的と言って差し支え無いものであった。
- 32二次元好きの匿名さん25/09/24(水) 01:57:39
しかし当然そんな政策に不満が無い市民がいる筈も無い。レッドウィンターのデモ隊によって役員の遅刻が多発し人材資源室長は負傷。口座から現金を下ろすのに必要など10枚以上の申請書が必要な事による不満により銀行員に銃を突き付け強制的に引き出す最早強盗とも言える所業。犯罪件数は減ったもののその分重犯罪が上がる現状など、カヤの政策によって生まれた不満は止まるところを知らずそれは連邦生徒会役員の愚痴と言う形でカヤに直接届き、挙げ句前の代行(リン)の方がまだ良かったなどと言う不満まであった。そこへ畳み掛けるようにカイザーセキュリティからの追加融資の要求がカヤの心労を蝕む。連邦生徒会長との差を明確化され焦るカヤは更なる暴挙に出る。彼女は弾道ミサイルであるサーモバリック弾の弾頭を子ウサギ駅の地下サイロで起爆させる事で子ウサギタウンを爆心地に変えそこで得られた市民の恐怖による恐怖政治に打って出る。その情報を実行役であるFOX小隊のユキノから伝え聞いたミヤコは命令を造反、先生と共に子ウサギタウン爆発阻止のため子ウサギ駅へと向かうのであった。
- 33二次元好きの匿名さん25/09/24(水) 01:59:00
子ウサギ駅にて警備をしているカイザーセキュリティを突破するためデカルト率いる所確幸のメンバーに陽動をしてもらうも突破力が無く惨敗、戦意を失ったメンバーは現場から逃げる始末であった。ミヤコは仕方なく玉砕覚悟で強行突破を図ろうとした時であった。
「生活安全局だ!武器を捨ててその場に伏せろ!」
カンナ率いるヴァルキューレ警察学校の生活安全局が社会奉仕の一環で援護に駆けつけた。フブキによる看板への注意喚起(嫌がらせ)とキリノの煙幕弾によって視界を奪われるカイザーセキュリティの兵士。
「くそっ、視界が…!入り口を塞げ!奴らを駅に入…」
「視界を奪われている中で大声で叫ぶなんて自分の居場所を教えてるものよ。私が教官なら今すぐにでもブートキャンプ送りにするわ」
煙幕の中から現れたツクモはカイザーセキュリティ兵士の顎にP90の銃口を押し込めそのままトリガーが引く。弾丸が頭部ユニットに無数の穴を空けカイザーセキュリティ兵士はそのまま仰向けに倒れるのであった。
カンナはキリノとフブキに駅内の不良乗客の取り締まりを命令し、事態の対処をミヤコと先生に願い出た。だがカンナの命令はそれで終わらなかった。
「あぁ、それと。ツクモ、お前はSRTの監視に就け」
「…。はいッ…!?」
「ほう、お前にしては珍しいすっとんきょうな声が聴けたな」
「あ…いえ…。カンナ局長、命令の意図が不明です。本来なら私もここでカンナ局長と共に入り口の見張りをすべきでは…」
「SRTは未だ子ウサギ公園を不法占領している不良生徒だ。そんな生徒がヴァルキューレの公務執行中のどさくさに紛れて駅で何かしようとしてるんだヴァルキューレとしてはそれを監視する義務があるだろ。ここは私だけで十分だ。それとも上官の命令が聞けんのか?」
「…。ラジャー、これよりSRTの監視任務に就きます」
有無を言わさずカンナの命令に従うツクモ。彼女はミヤコと先生に合流する。
「…」
「…」
「諸々の事情は知っています…。今はその対処が先かと…」
「そうですね。先生行きましょう」
“うん、行こう!”
少々気まずい空気の中、先生はミヤコとツクモ、そしてキリノとフブキ達生活安全局の生徒と共に駅内に侵入するのであった。
- 34二次元好きの匿名さん25/09/24(水) 05:40:06
局長!!!!
- 35二次元好きの匿名さん25/09/24(水) 06:12:05
カンナが理想の上司過ぎる。ツクモの一緒に行きたい気持ちを汲んであげてる為にあえて上司の命令って形をとってあげてるじゃん
- 36二次元好きの匿名さん25/09/24(水) 12:41:43
流石
- 37二次元好きの匿名さん25/09/24(水) 20:24:05
今のカンナは公安局長を剥奪されてるから本来この命令に強制力は無いんだけどそれでも従ってる辺りやっぱりツクモにも信頼されてるんだと分かる
- 38二次元好きの匿名さん25/09/24(水) 21:07:00
分かる!茶化してる所に確かな仲の良さを感じる!
- 39二次元好きの匿名さん25/09/25(木) 06:31:10
保守
- 40二次元好きの匿名さん25/09/25(木) 14:30:05
このレスは削除されています
- 41二次元好きの匿名さん25/09/25(木) 22:50:56
ほす
- 42二次元好きの匿名さん25/09/26(金) 00:10:45
>>33遅ればせながら続きです。件の苗字については
>>30さんの意見を採用して【藤実 ツクモ】にしたいと思います。
生活安全局の協力によって子ウサギ駅上りホーム内のカイザーセキュリティを制圧した先生達はその場をキリノ達に任せ、地下へと進む。
「確かに怪しい場所ですね。突貫工事だったのか手すりや仕上げ材の処理が雑なのに電力供給と通信用の配線は接続されている」
「ミヤコ、これ」
「これは使用済みのケミカルライトですね」
「間違いなくユキノ先輩達ね。FOX小隊はこの通路を使って地下に侵入してる。この先で間違いなくアンブッシュしてるわね」
「念のためにドアブリーチングをすべきですね」
「C4(セムテックス)が少しあるわ。今設置する」
テキパキと高性能爆薬をドアに貼り付けるツクモ。彼女はミヤコと先生に指でカウントを取るとドアを爆発する。室内を確認するとそこには軍用装備と運搬用レールやエレベーターが設置された広い軍用格納庫が存在していた。ミヤコ達はこれをカイザーが子ウサギタウンの再開発に執着していた理由であると仮定する。それと同時にこの施設を破壊してまで恐怖政治にうってでるカヤの狂気に戦慄を覚える。一刻も早く爆発を止めなくてはならないと先生達は決意を固めると同時にこの先に待ち構えているFOX小隊に警戒を強くする。ミヤコは偵察の為にドローンを室内に放つ。すると室内に銃声が響くと同時にドローンが破壊されてしまう。
「やはり待ち伏せが…!」
「12.7mm対物狙撃弾…。オトギ先輩ね」
「ツクモ、狙撃位置は?」
「見逃した。ただ今の一撃を見るにドアから一歩進めば私達の姿は丸見えね。オトギ先輩の腕を考えると間違いなく初撃で急所への一撃を貰うわね」
「せめてポイントマンがいれば…」
「なんだようやく私たちを思い出したか」
- 43二次元好きの匿名さん25/09/26(金) 00:11:53
ミヤコ達が振り返るとそこにはサキ達RABBIT小隊のメンバーがいた。ミヤコはこの作戦にあえて彼女達には何も告げつにいた。これはあくまでもミヤコの[正義]を貫くための行動であり、自分の[正義]の為に他のメンバーを危険にさらすわけにはいかないとミヤコは気遣ったのだ。だが、そんなミヤコの考えを承知の上でサキ達はミヤコの後を追った。サキ達もまたミヤコの[正義]を信じているから。そんなRABBIT小隊の姿を見るツクモはどこか嬉しそうに、そしてどこか寂しそうに眺めていた。
「…。モエ、爆薬を少し譲って頂戴。どうせ余るほど持ってるんでしょ?」
「ツクモ?」
「カイザーセキュリティが子ウサギ駅だけから侵入するとは思えない。恐らく追撃部隊が別ルートを使ってここに来ているはず。私はここで入り口を確保するわ。ミヤコ、貴女達はユキノ先輩達を止めて」
「お前一人でここを死守するつもりか!?いくら何でも無茶だろ!?」
「最優先すべきは爆破を食い止める事よ。その為にFOX小隊とカイザーセキュリティが合流して同時に相手にするのはリスクが高すぎる。この場でカイザーを足止めをする者が必要よ」
「…」
「ミヤコ、貴女は私を信じられる?」
ツクモとミヤコの瞳が真っ直ぐに互いの姿を反射する。数秒の沈黙の後、ミヤコがツクモに背を向ける。
「貴女の事を全て信用出来ません。…でも、貴女の腕は信頼出来ます」
「そう。…なら今はそれでいいわ」
ツクモもまたミヤコに背を向ける。それは子ウサギ公園での再会で互いに銃口を向けあった敵同士であった時とは逆。味方として互いに背中を預け合う仲間同士の姿がそこにはあった
- 44二次元好きの匿名さん25/09/26(金) 06:40:14
保守