- 1二次元好きの匿名さん25/09/21(日) 22:56:56
ガラガラ
広「プロデューサー、おはよう」
P「おはよう、と言うには遅い時間だと思いますが。何の用ですか?」
広「プロデューサーに、会いたくて」
P「そうですか。俺は仕事に戻りますね」
広「プロデューサー、今日もつめたいね。好き」
P「……(パソコンに向き直る)」
広「ふふ……(ソファに座る)」
P「……篠澤さん、今のレッスンメニューに不満などありませんか?」
広「どうしたの、きゅうに」
P「今、来月からのレッスンメニューを立て直しているんです。篠澤さんの意思はできるだけ反映したいと思いまして」
広「そう、だね。不満はないよ。」
P「…意外です、篠澤さんのことだから、もっと厳しくして欲しい、とか言うのかと」
広「ふふ、わたしのことを甘く見てるね。そんなこと言わなくてもプロデューサーはレッスンを限界まで苦しくしてくれる、でしょ。わたしはプロデューサーを信頼してる」
P「そうですか」 - 2二次元好きの匿名さん25/09/21(日) 23:00:14
広「ふふ…ところでプロデューサー、海と山、どっちが好き?」
P「急ですね。俺は海が好きですよ。」
広「どうして?わたしの水着姿が見れるから?」
P「それもありますが」
広「あるんだ」
P「冗談はさておき、涼しいからですかね」
広「冗談なんだ、残念。わたしも海が好き。」
P「篠澤さん、泳げるんですか?」
広「泳げない、けど、浮かべる。仰向けに浮かんで波に揉まれるのが好き。なすすべなく波にもてあそばれる感覚が、好き」
P「とても心配になるのでその遊びはやめてください」
広「もし、戻れなくなったら、プロデューサーが助けにきてね」
P「……もちろんです」
広「ふふ…一緒に行こうね」 - 3二次元好きの匿名さん25/09/21(日) 23:02:21
P「ところでなんでこんな話を?」
広「今日、佑芽と千奈と話してたの。佑芽はどっちも好きで選べないって言ってた。千奈はどっちに行っても死んでしまいそうですわ!って」
P「そうなんですか。」
広「だから、3人で山に登ろうと思う」
P「篠澤さんと倉本さんの体力では登頂すら困難なのでは……?」
広「そうだね、わたしも千奈も途中で力尽きると思う。山は、一度登り始めたら登り切るのも降りるのも辛い。すごく、良い。」
P「……もし行くのなら絶対に俺もついていきます。」
広「ふふ、プロデューサーからの愛がつよくてこまる」
P「ああ、仕事が進まない」
広「わたし、じゃま?」
P「じゃまです」
広「ふふん」
P「(何故誇らしげなんだ)」
広「仕方ないから、仕事が終わるまで、待っててあげる。」
P「そうしてくれると助かります」 - 4二次元好きの匿名さん25/09/21(日) 23:03:38
数十分後
P「終わりましたよ…(って寝ている……どうすべきか、そろそろ下校時間も近い。………こうして見ているとやはり篠澤さんは整った顔立ちをしている。今日もレッスンで疲れているだろうし、ぎりぎりまで起こさないでおくか………残りの仕事も終わらせてしまおう)」
数分後
広「んん……うん……?」
P「おはようございます。起きたんですね。そろそろ下校時間なので、帰りますよ」
広「……なんでプロデューサーがいるの?」
P「篠澤さんが教室で寝ていたからですよ」
広「……無防備な私にプロデューサーは何をしたのかな?」
P「何もしていません。くだらないことを言っていないで、帰りますよ。寮まで送ります。」
広「プロデューサーが、嘘ついてる顔してる。」
P「なんでそうなるんですか……」
広「ふふ、冗談。帰ろうか」 - 5二次元好きの匿名さん25/09/21(日) 23:04:42
P「荷物はそれだけですか?」
広「うん。ありがとう、プロデューサー。わたしが起きるの待っててくれたんでしょ?」
P「そんなことありません。たまたま帰ろうと思ったときに篠澤さんが起きたんです。」
広「わたしの目が覚めて無かったら置いて行くつもりだったの?」
P「当然です。」
広「ふふ、好きだよ、プロデューサー」
広「さっきね、夢を見てたんだ。佑芽と千奈と山に登ってね………」
ガラガラ(部屋を出る2人)