【IF】兄ちゃん、俺は

  • 1二次元好きの匿名さん25/09/22(月) 20:34:27

    仕事をしないクソ親父をしばき倒すより、兄ちゃんと一緒に遊びたい
    (ここだけ玄弥が大正時代縁壱な世界線)

  • 2二次元好きの匿名さん25/09/22(月) 20:35:34

    そらその年なら遊びたいばかりだよなあ
    父親代わりにはたらかなきゃならなくなったんだよなあ…

  • 3二次元好きの匿名さん25/09/22(月) 20:40:19

    あの巨体の親父が玄弥にしばかれて大人しく働きに出てるの草
    クソガキに何回も分からされた結果なんだろうな

  • 4二次元好きの匿名さん25/09/22(月) 20:44:30

    玄弥はいつもクソ親父を素早く殴って失神させる。そのおかげで弟達は暴力を受けたことはない…し、最近は仕事をするようになった。
    コツを聞いても骨がなんやら、内臓がなんやらで俺にはさっぱり理解できなかった。
    玄弥が言うには人の体が透けて見えるらしい。俺は驚いた。
    …玄弥は生まれつき、左頬に太陽に似た形の痣がある。…玄弥は多分、お日様の神に愛されて生まれてきたんだろう。…俺は、ほんの少しだけ弟が神に奪われてしまわないか心配になった。

  • 5二次元好きの匿名さん25/09/22(月) 20:50:51

    玄弥は俺の事を責めなかった。
    ただ、涙を流して嗚咽を漏らすだけだった。
    生まれて初めて泣いている玄弥を見た。
    ごめんな玄弥、俺は人殺しになってしまったのかもしれない。俺は玄弥を悲しませる事しかできないのかもしれない。
    玄弥はずっと俺と遊びたいと言っていたけれど忙しくて遊べなかった事が悔やまれる。
    俺は最後、俺の代わり笛を玄弥に託してこそこそ家を去った。

  • 6二次元好きの匿名さん25/09/22(月) 21:45:44

    兄は家を去ってしまった。
    「この笛を兄ちゃんだと思って持っておけ、笛を吹いたら兄ちゃんが…きっと駆けつけてやる」
    と、母に似た笑顔を俺に向けて俺を置いていってしまった。
    俺は泣いた。泣きながら走った。一日中走った。訳も忘れて気が狂ったかのように走った。
    泣き疲れ、走り疲れていたらいつしか俺は村外れの双子の木こりの家へ辿り着いていた。
    まるで吸い込まれるように。不思議だ。

  • 7二次元好きの匿名さん25/09/22(月) 21:54:03

    その双子はどうも仲が悪そうだ。
    俺は弟の時透さんに連れられて家に入れてもらう予定になっていたのだが兄の有一郎さんに水をかけられた。冷たい。久しぶりに水を飲んだ気がする。
    時透さんは怒ってくれた。まあ急に男一人がうちに転がってくるのだから怒るのが普通の反応だとは思うのだが…。
    時透さんは優しい。少し兄に似ている…ような気がする。
    結局俺は用心棒と村を転々と仕事をしてきてお金もあるし木こりの仕事を手伝い、家賃を払うのなら。と言う条件で家に上がらせていただくことになった。ありがたい。

  • 8二次元好きの匿名さん25/09/22(月) 22:08:23

    ある日、あまねと名乗る女性が家へ来た。美しい女性だ。
    どうも時透さん達に話があるようで来たらしい。
    有一郎さんが水をかけようとしたので止めた。風邪を引いてしまったらどうするんだ。力加減を少し間違えてしまって骨にヒビを入れてしまった。ごめん、有一郎さん…、わざとじゃない…睨まないで…。
    歳下だけど威圧感を感じて笛を吹いた。兄ちゃん助けて…。まあ兄ちゃんが来ないことは分かってるけど…。
    あまねさんは俺の顔の痣を見て不思議な痣ですね、と微笑んだ。
    …顔が赤くなる。生まれつきなんです、と言ったらとても驚いていた。これは…もしかして……。と何かを呟いていたけれどもう遅いのでまた明日来ます、と言った。

  • 9二次元好きの匿名さん25/09/22(月) 22:11:15

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  • 10二次元好きの匿名さん25/09/22(月) 22:34:50

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  • 11二次元好きの匿名さん25/09/22(月) 23:43:59

    時透さんは有一郎さんに剣士になりたいと、人の役に立ちたいと言っていた。
    有一郎さんは酷く怒っていた。堕ちそうになった大根は俺がちゃんとキャッチした。危ない。
    「今の俺らに出来ることは無駄死にと野垂れ死ぬことだけだ」
    「剣士の子孫だからなんだ」
    確かにそうだ。今の彼らに出来ることは少ない。14か13かそこらの少年にできる事は少ない。
    でも時透さんの気持ちも分かる。有一郎さんが言うように、できる事が少ないのならば。少しでも良い事をしたいと俺は思う。
    有一郎さんを説得してみよう、時透さんにそう言った。時透さんは安堵からか涙を流していた。

  • 12二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 09:30:41

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