- 1二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 13:55:10マタイ - Wikipediaja.wikipedia.org
クラス: ルーラー
真名: 聖マタイ
性別: 男性
身長・体重: 182cm・70kg
属性: 秩序・善
出典: 『新約聖書』『黄金伝説』、各種偽典
地域: ユダヤ、エチオピア、ペルシャなど
【ステータス】
筋力: C
耐久: B
敏捷: B
魔力: A+
幸運: A
宝具: A++
【クラススキル】
対魔力:EX
十二使徒の一人として主の傍らに侍り、その奇跡を目撃した証人たるルーラーは、規格外の対魔力を獲得している。現代の魔術師では、彼に如何なる影響も与えられない。
此れは神の箴言を記録せし聖人の特権。あらゆる魔術、呪術による干渉を無効化する霊性障壁である。
真名看破:B+
ルーラーとして召喚されたことで獲得するスキル。接触したサーヴァントの真名、クラス、及び性能情報を自動的に開示させる。
保有スキル【正典審問】の効果により、キリスト教およびその派生宗教圏のサーヴァントに対しては、隠蔽・遮蔽効果を持つスキルや宝具を無視し、強制的に真名を見破ることが可能。
神明裁決:A
ルーラーとしての最高特権。
聖杯戦争に参加する全サーヴァントに対し、それぞれ二画の令呪を行使できる。
ルーラーがこの特権を行使する際、それは個人的な感情からではなく、純粋に“裁定者”としての職務を履行するための、冷徹なシステム的判断によるものである。
- 2二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 13:56:44
【保有スキル】
使徒(アポストロス):A++
主イエス・キリストに直接選ばれた十二人の弟子が持つユニークスキル。
【聖人】と【信仰の加護】スキルを統合した完全な上位互換であり、その霊格は聖性の領域を超え、神の使いの境地へと達している。
キリスト教系の数多の秘跡を行使するほか、“聖子に選ばれし者”という特性に基づき、マタイという存在の定義を絶対化させる。人類の原罪、あるいは人類全体という集合体を対象とする攻撃、防御、特攻概念―――即ち【人類悪】や【対人】といったシステムでの判定において、絶対的な優位性を獲得する。
ただし、これはあくまで神の子に選ばれた“人間”の特権であり、ルーラーに「神性」を付与するものではない。
徴税人の眼(テローヌー・エルゴン):A
ルーラーが生前の徴税人として磨き上げた能力が昇華されたスキル。
数値処理、情報整理、高速思考、そして最も重要な、物事の“真の価値”と“負債”を見抜く眼力を含む。
戦闘において、このスキルは戦術予測能力として機能し、敵サーヴァントのステータス、魔力消費効率、霊核の位置といった情報を瞬時に計算・分析し、最適解を導き出す。
第二宝具との常時接続(リンク)により、その精度は並行思考、未来予測の領域にまで高められている。信仰と並行する、冷徹で理性的な一人の人間としての一面である。 - 3二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 13:58:59
正典審問(カノニキ・アナクリシス):B++
後世、ルーラーの名を騙る数多の外典、偽典が生まれたという逸話が昇華されたスキル。キリスト教の正典(カノン)と外典(アポクリファ)を分かつ境界線に接触する権限。
これにより、ルーラーはキリスト教とその派生宗教文化圏に由来する物品、スキル、宝具を瞬時に看破し、真名を読み取ると同時に、それが“正典”に根差すものか、“異端”や“偽典”に由来するものかを確認できる。“偽典”であると看破した場合、その神秘の構造に干渉し、その存在定義が“虚偽”であると証明することで、持続的な弱体化と機能不全の状態に陥らせる。
信仰を隠れ蓑に私欲を満たし、悪事を働く“偽信徒”に対しては、このスキルは霊基に直接作用し、精神攻撃として抜群の効果を発揮する。
福音書記者(エウアンゲリウー・グラフェー):A
“四人の福音書記者”としてルーラーの在り方が形成したスキル。【道具作成】スキルの変種であり、強化版。
魔力と祈りを込めることで、教会で用いられる祝聖された武装(秘跡)や、聖人の遺物(聖遺物)といった概念武装を限定的に製作することが可能。例えば、悪霊やアンデッドに強力な特攻を持つ“聖水弾頭”や、呪いを無効化する“聖骸布の欠片”など、トップクラスの魔術礼装に匹敵する性能のアイテムを作成できる。
理論上は、自身の経験と思想を基に、全く新たな“偽典”を編纂し、虚偽の神の威光を示す疑似宝具として成立させることさえ可能。しかし、真理を歪める行いに対する彼の嫌悪は、かつて徴税人であった罪を嫌悪するそれに等しく、あるいはそれ以上であるため、彼がそのようなものを製作することは断じてない。 - 4二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 14:00:57
【宝具】
然して彼は立ち、イエスに従えり(エウアンゲリオン・カタ・マタイオン)
ランク:B+
種別:対軍宝具
レンジ:1~50
最大捕捉:500人
ルーラーが著した『マタイによる福音書』。その中核をなす教え【山上の垂訓】を宝具として昇華させたもの。
展開されるのは、主が説き明かした神の国の法則そのもの。その中では、【真福八端(ビートティテュード)】が絶対的な基準として場に適用される。
主イエスは言われた―――心の貧しい人々は、幸いである、と。悲しむ人々は、幸いである、と。義のために迫害される人々は、幸いである、と。憐れみ深い人々は、幸いである、と。
この基準に合致しないサーヴァント、即ち“傲慢”、“無情”、“不義”といった霊的属性を持つ者は、その存在自体が“神の国の法則”と不調和であると見なされ、その魔力や生命力といったリソースが割合に応じて強制的に徴収される。
逆に、この基準に合致するサーヴァント、即ち“謙虚”、“慈悲”、“正義を求める者”は、徴収されたリソースを祝福の光として受け、一時的な能力強化、宝具増幅、傷の治癒といった恩恵を得る。
裁決を下すのはルーラー自身ではない。彼はただ、神の国の法則をこの地に“説き明かして”いるに過ぎない。
その結果、戦場には強制的な富の再分配(リディストリビューション)が執行され、富める者はますます貧しく、乏しき者はますます豊かになる。 - 5二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 14:03:25
我が傍らに翼持つ貌(ハイオート・マタイウー)
ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:1
最大捕捉:1人(自身)
彼の象徴たる“人の顔を持つ天使”の具現。ルーラー本人はこれを【助手(ボエートス)】と呼ぶ。
常時発動型の宝具であり、ルーラーの第二思考器官(ブレイン)にして、信仰のインターフェース。
その外見は、デフォルメされた愛らしい顔と短い翼を持つ、マスコット然とした姿。だがその本質は、主イエス・キリストの“人の子”としての一側面―――その無限の慈愛、共感性、そして時に見せる親しみやすさを模倣した擬似人格である。
ルーラーの思考と常時並行接続(リンク)し、彼が持つ演算能力を飛躍的に向上させると同時に、ルーラーの厳格で冷徹な言葉を、より穏やかで分かりやすい表現に“翻訳”して周囲に伝える役目も担う。時折、天然でルーラーの本音を暴露しては、彼に睨め付けられている。
ルーラーの指示、あるいは自身の判断によって、蓄積した信仰を用い、『マタイによる福音書』に記された奇跡を小規模に再現することが可能。ただしそれらの奇跡は、基本的に穢れの浄化、パンと清浄な真水の増量、悪霊の退散、病の治癒といった、弱者を守り、友軍を援護するための能力であり、直接的な破壊力は持たない。 - 6二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 14:04:53
癒やしの輝きは天より顕現す(ハイオート・ラファエールー)
ランク:A++
種別:対城/対国宝具
レンジ:1~99
最大捕捉:?
第二宝具【我が傍らに翼持つ貌】の完全解放。
マスコット然とした外見の偽装を解き、主の戦車(メルカヴァー)を守護する【四つの生き物(ハイヨート)】の一角、その根源を【癒やしの天使(ラファエル)】に連ねる智天使(ケルビム)の神威を顕現させる、ルーラーが持つ切り札。
真名解放と同時に、【助手】は天を貫く巨翼を持つ天使へと変貌し、現世とは異なる高次元から、絶対的な【治癒】の概念が濃縮・集束された光の柱を汲み上げ、投射する。
プリズムの如く煌めく灼光は地上に降臨し、あらゆる穢れ、呪い、物理的障害を、生命にとって最も理想的な【原初の清浄な状態】へと回帰させる。即ち、その存在を根源から【治療】するために、分解・消滅させる聖絶の光。
この宝具の行使はルーラー自身の魔力ではなく、天使自身の霊格と主の威光に依存するため、魔力消費は圧倒的に少ない。ただし、【助手】の存在への負荷から、原則として連続使用は不可能。
―――対峙する敵が、主の創造物を冒涜する穢れであるか、人類文明を脅かす絶対悪である場合に限り、ルーダーと【助手】の意見が一致した時、この禁則は解除される。その時、一都市、あるいは一国さえも絶対的な【清浄】へと回帰させる光の奔流を放つことが可能となる。 - 7二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 14:05:55
【霊基再臨】
第一段階
黒を基調とした、極めて仕立ての良い現代風のスーツ姿。ネクタイまで非の打ち所なく締め、隙のないビジネスマンのようである。傍らに浮かぶ【助手】は、幾つかの光輪が回転する、非生物に近い幾何学的な物体として顕現している。
第二段階
スーツの上に、シンプルながら聖職者の権威を象徴するストラのようなものを追加。スーツの細部も僅かに変化し、金糸の刺繍などが施される。【助手】の光輪からは、微細な翼のような光のフィラメントが伸び始める。
第三段階
服装が大きく変化する。現代的なスーツの要素は消え、代わりに白と金を基調とした、豪奢で神聖な祭服を纏う。その姿は、まさしく後世の絵画に描かれる“聖マタイ”そのものである。【助手】もそれに呼応し、人の顔と複数の翼を持つ、名実共に“天使”の姿へと変貌する。
最終段階
白金の祭服と、かつての黒いスーツのディテールが一つに融合した、唯一無二の装束。徴税人であった過去と、使徒となった現在、その全てを肯定した彼の最終形態を示す。その双眸には、静謐な慈愛と、全てを見透かすかのような冷徹な光が同時に宿っている。傍らの【助手】は半ば物質化し、温かな光を放つ神聖な存在となっている。 - 8二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 14:08:03
【パーソナリティ】
[略歴・人物像]
主イエス・キリストの十二使徒の一人、聖マタイ。キリスト教という巨大な宗教の礎となった聖人。
元はレビという名の徴税人で、同胞から嫌われていたが、イエス・キリストからの「わたしに従いなさい」という一言に感化され、全てを捨てて弟子となった。その際、彼は自宅で大宴会を催し、多くの徴税人や罪人の友人を招いてイエスをもてなした。これを見たファリサイ派の人々は「なぜ、あなたたちの先生は徴税人や罪人と一緒に食事をするのか」と非難した。イエスはこれを聞いて言われた。「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。『わたしが求めるのは憐れみであって、いけにえではない』とはどういう意味か、行って学びなさい。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。」
この出来事が、彼の信仰の根幹を成している。
のちに彼は『マタイによる福音書』を著し、“四人の福音書記者”の一人として、「人の顔を持つ天使」をその象徴とする。殉教者として生涯を終えた後も、聖人として世の人々から篤く信仰されている。
[性格]
極めて冷静沈着。禁欲的で、何事も効率と論理性を優先する、冷厳な美男子。かつて、同胞に蔑まれながらもローマ帝国の徴税人として職務を全うした。その気質は、聖人となった今もなお、彼の根幹に深く刻み込まれている。
彼のあらゆる行動原理は「主の教え、その栄光を正しく地上に示す」という一点に収束するが、その手段は常に最適化と効率化を追求する。
しかし、この冷徹さは、殉教者として迎えた彼の最期にも由来する。その死は、彼に「理性を失わせる恋情」と「私欲に塗れた色欲」への強い嫌悪と軽蔑を抱かせた。そうした感情に駆られる者に対しては、彼の態度は常の冷静さを失い、露骨に冷淡で侮辱的になる。
だがその一方、彼の本質は、かつて主が収税所で彼に声をかけた、その瞬間にこそ存在する。
主が召喚したのは義人ではなく、罪人。主が選んだのは、誰よりも“罪深い”自分であった。この原体験に基づき、彼は罪を犯した者、道を誤った者に対し、ただ断罪するのではなく、常にその更生の可能性を探っている。彼の厳しさは、相手を見捨てるためではなく、正しい道へと導くための“計算”に基づいているのだ。 - 9二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 14:09:14
[動機・マスターへの態度]
裁定者(ルーラー)として現界した彼に、個人的な願いは存在しない。
仮に、彼個人が聖杯に願うことがあるとすれば。
それは「主の言葉の、当世における最も正しい翻訳(再解釈)」であろう。
二千年という長大な時を経て、人々の私心や目論見によって歪められ、腐敗した教えの本質を、彼はもう一度、最も純粋な形で世界に示したいと考える。それは記録者・伝承者としての責任感から来るものであり、願いというよりは「成すべき仕事」に近い。
【サーヴァント関係】
十二使徒の同僚たち
「ペトロは頑固すぎて助言を聞かぬことが多かったし、熱心党のシモンは今も過激な夢を見ている。ヤコブとヨハネの兄弟も、己の席次ばかりを考えていた時期があった……うむ、思い出すだけで少し胃が痛むな。だが、そう。あの『主の御許に集った問題児集団』は、どうしようもなく、信仰に篤く純粋な者たちの集まりだった。実に、懐かしい」
頭痛をこらえるようにしながらも、確かに懐かしさを滲ませた口調で、かつての仲間について語る。彼らの非合理的な言動に振り回された苦労を思い出しつつも、そのひたむきさには深い敬意と友情を抱いている。
マルタ、聖ゲオルギウスなど後輩の聖人たち
「貴方たちの信仰が眩いものであることは確かだ。だが、何故そうすぐに物理的な解決手段に訴えるのかね?竜であれ悪魔であれ、まずは対話と説教を試みるべきだろう。拳で解決するのは、あらゆる交渉が決裂した後の最終手段のはずだが……はぁ」
後輩の聖人たちの活躍を認めつつも、そのあまりにも強すぎる武闘派な傾向には、深くため息をついている。
恋愛・情欲を動機とするサーヴァント(清姫、サロメなど)
「理解不能。あのサーヴァントは、貴官の麾下戦力に著しく不安定な要素を生じさせている。いわゆる不良資産というやつだ。マスター、裁定者としてではなく、貴官の資産管理人として進言するが、早期の契約解除を検討すべきではないかね?」
彼らが向ける視線は、もはや絶対零度ですらない。価値が測定不能な、理解不能のプログラムエラーを見るかのような、冷え切った視線である。私情で他者を巻き込む行為を極度に嫌悪しており、マスターに真顔でそのサーヴァントの解雇を提案してくる。 - 10二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 14:11:20
【絆礼装】
最初の一枚(ザ・ファースト・デナリウス)
これは、私が収税所を捨て、
主に従うと決めた日に、
最初に手にした、一枚のデナリウス銀貨だ。
それまで私が数えていた金は、ローマの金だった。
人々の暮らしを削り、憎悪と引き換えに、僅かばかりの私腹を肥やす、空虚な記号の羅列。
その価値は、銀という素材の価値以上でも、それ以下でもなかった。
だが、主の教えを受けた後に私が触れたこの一枚は、まるで違った。
これは、ある一人の一日の食糧そのもの。
あるいは、子羊を探すための旅費。
あるいは、病人を癒やす薬代。
見知らぬ誰かに手渡す、施しのための元手。
たった一枚の硬貨に、どれだけの人生が宿り、どれだけの祈りが込められていることか。
私はその日、初めてその“価値”を知ったのだ。
だからこそ、私は記録する。
救いを求める声の数を。
地に落ちた涙の総量を。
そして、主が与えてくださった恩恵の価値を。
私の仕事は、始めから終わりまで、何も変わってはいない。
正しく計算し、正しく記す。ただ、それだけだ。 - 11二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 14:12:38
【バレンタインのお返し】
功業の清算報告書(レポート・オン・ザ・セトルメント・オブ・メリット)
From:マタイ
To:マスター殿
先日貴官より受領した贈与物(チョコレート)について、成分分析および文化的背景の調査を完了した。ここに謝意を述べる。カカオの配合、糖分のバランス、そして何より、そこに込められた“好意”という非物質的価値。実に興味深いサンプルであった。
ちなみに、この風習の源流である聖ウァレンティヌスだが、彼の行いは確かに憐れみに基づくものであっただろう。だが、その結果として現代に生まれたこの商業的イベントは、愛情表現の手段として、効率が低く極めて限定的な形式であると言わざるを得ない。もっとも、興味深いケーススタディではあったが。
ついては、こちらからの返礼品だ。
この冊子は、智天使と共に集計した、貴官の《功徳の清算報告書》である。マスターとしての日々の善行、救助した人数、正の魔力変動記録などが、客観的なデータとしてまとめられている。
こちらが、既に授与された“価値”に対して行う、“清算”である。
気落ちした際には、目を通すがいい。貴官がこれまで積み上げてきた資産は、決して無価値なものではない。そのことが、ここに証明されている。
―――マタイ
【助手からの追伸】
マスター!この間のチョコレート、マタイ様、すっごく嬉しそうに分析……じゃなくて、食べてましたよ!口では「極めて合理的な糖分補給だ」なんて難しいこと言ってましたけど、お顔は素直でしたから!この報告書のお返しも、三日徹夜して作ったんですよ、内緒です♪ えへへ! - 12二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 14:15:17
以上、全て施工完了です。
- 13二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 22:35:40
うぉ...なんて重厚な情報量、保守しとこう。