【CP・閲覧注意】ねえ冨岡さん(ifEND集)

  • 1二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 20:12:43

    https://bbs.animanch.com/board/5645963/?res=183


    どう考えても余白が狭すぎるので建てました


    ①逃げ先を探している時点でしのぶに捕まらずに無限城編に突入する。しのぶのヤバさがイマイチ伝わらないままになる。Trueまでが遠くなる

    ②義勇の俺は水柱だ!という自覚がない。True不可。無限城編で死ぬ可能性が出てくる

    ③しのぶに捕まったあと、救助が来ないまま洗脳完了する BADEND1

    ④しのぶの救助に来た炭治郎と時透が眠る BADWND2

    ⑤水一門の記憶が100%無くなる。記憶が戻らない 無限城編で死ぬ可能性がある

    ⑥救出後、しのぶを見つけたのがしのぶの味方だった BADEND3

    ⑦無限城編でしのぶが死ぬ 義勇が曇る True不可

    ⑧無限城編後、しのぶの方が義勇よりも先に目覚める BADEND4

    ⑨無限城編後、旅に出る選択をしない BADENDよりに選択肢が変わる

    ⑩無限城編後、旅に出る前にしのぶに居場所が見つかる BADEND5

    ⑪列車前でしのぶに敗北する BADEND6

    ⑫列車内でしのぶと鉢合わせる BADEND7

    ⑬到着するのが錆兎 TrueEND1(本編は2)

    ⑭到着するのが錆兎以外で、投げたものが義勇の元に届かない NormalEND。人の数だけNormalENDあり

    ⑮義勇の好感度が40以上。HappyENDよりに話が進む。ちょっと待ってください。はこれ

  • 2二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 20:14:49

    13!
    15もいいすか

  • 3二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 20:16:27



    錆兎の声に押されるまま、義勇は列車に乗り込んだ。しのぶの手は義勇にかすりもしなかった。窓越しに、胡蝶の顔が見えた。
    「珍しく判断が遅かったな」
    錆兎の姿は見えない。しかし、声だけはしっかりと聞こえた。義勇は返事もしないまま、座席に腰掛ける。
    「全く、ゆっくり話もできないとはな。ぽやっとしているからあんなのに目をつけられるんだぞ、義勇。男ならもっとシャキッとしろシャキッと!」
    錆兎の苦笑いしている様子が、頭に浮かぶようだった。義勇は、もう羽織っていない形見を、握りしめた。脱いだはいいが、未練がましく捨てられなかった。
    「ありがとう、義勇」
    柔らかい声だった。今まで、こんなに包むような優しい錆兎の声を、義勇は聞いたことがなかった。
    「鬼の始祖を討った。素晴らしいことだ。俺は、兄弟子として、そして義勇、お前の親友として、とても誇らしい」
    「……うん」
    「おいおい、返事するなよ。周りから変な目で見られるぞ。俺はな、お前に挨拶をしに来たんだ。もう、この世に留まっている理由もないからな。お前が仇を討ってくれたおかげだ」
    義勇は、顔を上げた。先程まで見えなかったはずの錆兎が、はっきりと見えた。錆兎は穏やかに笑っていた。ああ、鬼がいなければ、錆兎もこんなに柔らかい顔をするのか。
    「義勇!お前は俺の、自慢の親友だ!誇れ義勇!お前が水柱だ」
    義勇の頬を、水滴が伝う。錆兎の温もりのない手が、義勇の頬を撫でた。
    「墓参りには、来なくていい。冨岡義勇。お前は俺と、そしてお前のお姉さんの分まで幸せになるんだ。いいか、これは命令だ。幸せにならなければ俺はお前の親友をやめる」
    朝日が昇る。光が義勇の目に直撃して、義勇は目を閉じた。
    目の前には、狐の面が落ちていた。

  • 4二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 20:25:58

    ⑬-2

    これは、ずっと見ているということだろうか。義勇は面を拾い上げて、少し顔に当ててみる。懐かしい匂いがした気がした。
    義勇は、なったのだ。錆兎の隣に並び立てる男に。この面をつけても、何も気後れしなかった。
    (うん、守ったよ。錆兎。約束通り、炭治郎のこと、守り抜いたよ。炭治郎だけじゃなくて、色んな人の事、守ったよ)
    今はなき右腕は、自信の象徴だ。守れられてばかりの義勇が人を守れた証だ。
    ─頑張ったね、義勇。お疲れ様
    (うん。頑張ったよ、姉さん)
    義勇は羽織を握りしめた。

    ああ、幸せになるよ。なろうとも。男なら、唯一無二の親友との約束は守らなくては。姉さんの分も、錆兎の分も、笑って生きなくては。

    もう、朝日に目を細めることはしなかった。

  • 5二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 20:27:59

    ⑬-3
    「よ、冨岡。元気してたかァ?」
    「不死川か……ああ。そっちはどうだ?」
    「ま、そこそこォ」
    不死川は、待ち合わせ場所で冨岡に向かって片手を上げた。冨岡が不死川を見上げる。髪は随分とサッパリしていた。見慣れない狐の面は、どこかで買ったものだろうか。
    「伊黒と甘露寺、結婚したァ」
    「それはめでたいな」
    随分蛇行運転だったのうだが、2人は恋を実らせたようだ。義勇はふと姉のことを思い出した。
    「煉獄と時透と宇髄はなんかよくやってるってよ」
    「なんか……とは?」
    「温泉行ったらしい」
    厨房では、炎がパチパチと音を立てている。2人は霞がかった遠くを眺めた。
    「カナエも不自由ながら元気してる」
    花が風に揺られた。その隣で、岩は微動だにせず座っている。
    「胡蝶は?」
    「薬の研究してる」
    義勇は微笑みをたたえた。
    「みんな元気にしているなら、良かった」
    水溜まりには、蝶の姿が写っている。

    True End1

  • 6二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 20:45:00


    炭治郎たちが義勇のいる場所を突き止めた時には、もう義勇は虚ろな目で、しのぶを見上げていた。抵抗できるはずの空いた手は、だらんと地面に落ちている。しのぶは両手を義勇の両頬に添えている。
    「あら、もう来たんですか?早かったですね」
    しのぶは炭治郎たちの方を一瞥もせずに、義勇の顔だけを見つめていた。辺りに散らばった空の薬瓶が、先程まで何が行われていたのかを嫌という程表していた。
    「しのぶ……?何をしているの!」
    カナエの叫ぶような声が響く。カナエが咳き込んで、甘露寺が咄嗟に支えた。
    「何……?愛し合っていただけよ。何か問題でもあるの?」
    しのぶは義勇に口付けをした。義勇は特に嫌がる様子もない。
    「この薬瓶はなんだ」
    「治療ですよ。ち・りょ・う。ねえ?義勇さん」
    しのぶの甘ったるい声に、伊黒は吐き気を催しそうになる。
    「治療だと……?冨岡の目を見てそう言い切れる貴様の目は相当腐っているらしいな」
    「なら、義勇さんに聞いたらいいでしょう」
    「冨岡、目を覚ませ。こっちに来い」
    「そうよ冨岡くん!早くこっちに」
    「義勇さん!」
    悲痛な叫びだ。しのぶはその声を気にもしていないで、義勇の額に唇を落とす。
    しのぶは義勇の耳に何かを囁きかけた。
    「……俺の味方は、しのぶだけだ……」
    義勇がゆらりと立ち上がって、刀を抜いた。
    誰が息を飲んだのだろう。
    伊黒は甘露寺を後ろに下げて、舌打ちをした。
    「竈門、こいつは救えん。諦めろ」
    「そんな……!」
    「甘露寺と胡蝶の姉を連れて逃げろ」
    炭治郎は義勇と伊黒の顔を交互に見た。後ろで笑っているしのぶは、鬼よりもよほど歪んだ顔をしていた。

    BADEND1 もう救えない

  • 7二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 20:47:55

    こわいよぉ

  • 8二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 20:49:02

    (Trueエンドでしのぶさんがつくってる薬ってなんなんだろう、と気になっている顔)

  • 9二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 20:50:42

    >>6

    確かにこれは救えないですわ…

  • 10二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 20:52:30

    >>8

    Trueで作ってるお薬は普通に医療用の薬だから気にしなくて大丈夫。Trueで作ってるお薬は

  • 11二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 21:09:19

    ⑪ 炭治郎バージョン
    蝶屋敷はあまりにも、あまりにも混沌としていた。
    駅の近くで、炭治郎の遺体が発見された。列車に轢かれたのだと言う。
    そして同時期に、しのぶが姿を消した。
    誰も口にはしなかったが、誰もが同じことを思っていた。列車の事故などではない。しのぶが、炭治郎を。
    鬼を滅した。その事で本来ならば、みんな祭りだなんだと騒ぐつもりであったと言うのに、もうそれどころではなかった。しのぶはどこに行った。義勇はどうなった。
    何も分からない。何も情報がないのである。
    義勇が出ていったのは朝方だ。人なんてほとんどいなかった。
    みんなうっすら分かっていた。駅に向かった時、地面に落ちた一枚の紙を見たのだ。もう随分と擦れてしまっていたが、己らが炭治郎に託した紙に他ならなかった。
    ──ああ、もし、俺が/私が、ついて行っていたなら
    どうにもならない後悔ばかりが皆を襲う。必死に探しているのに、足取りが全く掴めないのだ。
    しのぶの行方は、誰も知らない。

    BADEND6 闇夜に消えた女

  • 12二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 21:11:57

    た、炭治郎ーーッ!!

  • 13二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 21:23:44

    一線越えてやがるぜ!ヒュ~

  • 14二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 21:35:30


    義勇は足が竦んだ。目の前にいる笑みを浮かべている女が、本当に実在しているのかを疑いたかった。
    錆兎の幽霊にも会ったのだ。幻覚を見ていたって、なんなら実態がなくたって不思議ではない。源氏物語にも生霊というものが出てきている事だし。
    そこまで頭を巡らせて、いや、生霊でも充分怖い、という結論に至った。
    義勇はそっと後ずさった。もう走り出した列車内のどこに、逃げ場があるというのか。
    「義勇さん、隣どうぞ?おひとりは寂しいでしょう?」
    喋った!しかも義勇の名前を呼んだ!
    義勇は目の前が暗くなりそうだった。しかし今この状況で、気絶する方がかえって危ないのだ。介抱を理由に攫われたって不思議では無い。この女はそういう女だ。
    義勇は車両を変えようとしたが、この女はなんてことのないように着いてきた。この狭い列車の中で、人を撒ける人などいるのだろうか。霞の呼吸ならもしかして、と考えたが、あまりにも無駄な思考である。義勇は使えないのだから。というかこんな狭い中で大立ち回りなどしてたまるか。ここから入れる保険ってあるんですか。
    「うふふ、義勇さん。嬉しいです。他の人に邪魔されたくなかったんですよね?だからこうして知人も誰もいないところに行こうとしているんでしょう」
    そんなわけがあるか。義勇はもう泣きそうだった。
    たすけてさびと おにはきれてもひとはきれないよおれ
    そんな叫びは錆兎に聞こえる訳もなく。
    義勇は自身も気付かぬうちに意識を落とした。
    そして目が覚めると、また夜の中に生きる生活が始まってしまっていたのである。

    BADEND7 保険などない

  • 15二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 21:49:43

    すまん!本当に可哀想なんだが錆兎に助けを求める時に幼い口調になるのにめっちゃくちゃ興奮した!

  • 16二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 22:19:49

    お互い好感度100超えた15エンド見てみたい

  • 17二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 22:39:40

    ⑭炭治郎バージョン

    炭治郎の投げたものは、呆気なく地面に落ちた。義勇が拾い上げる間もなく、列車は発車してしまう。炭治郎はぶんぶんと手を振っていた。義勇も、列車の中から手を振り返す。
    何を投げたのだろうか。義勇は皆目見当もつかなかった。
    列車の外は未だ暗かった。明るくなるまでにはもう少し時間のかかることだろう。義勇はほうっと息をついた。
    無惨を滅した。その事を噛み締めるよりも前に、飛び出てきてしまったのだ。伊黒や不死川には、後処理を押し付けることになってしまって、悪いことをした。
    義勇は目を閉じた。まだ日は昇っていないが、寝ても怒られない。だって鬼はもう出ないのだ。……しのぶももう現れない。
    (どうか、俺のいない所で幸せになってくれ)

  • 18二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 22:40:55

    「よぉ、冨岡」
    「不死川。息災か」
    「いやー……」
    不死川は苦笑いを零した。こんな顔もできるのだな、と義勇は少し意外に思った。
    「みんなはどうだ」
    「伊黒と甘露寺が結婚したァ」
    「それは、めでたいな。祝儀を送っておこう」
    義勇は破顔した。不死川も多くを言わなかったが、深い頷きを返す。
    「煉獄と宇髄と時透はこないだ温泉行ったらしいぜ。竈門たちも行ったんだったかな」
    「仲良くやってるんだな」
    「みてぇだなァ」
    不死川はほれ、と写真を義勇に寄越した。みんないい笑顔をしている。
    「……胡蝶は?」
    義勇は恐る恐る尋ねた。不死川が肩をすくめる。
    「カナエの監視下の元、家で大人しくしてるそうだ。誰にも会わせない、って息巻いてるんで、元気にしてるかは分からねえなァ」
    義勇は苦笑いを零した。不死川はまぁでも、と言いながら、義勇の耳元に口を寄せる。
    「なんか怪しげな薬作ってるらしいから、警戒しとけよォ。……場所が割れることはねぇとは思うけどなァ」
    風は、全く凪いでいない。

    Normal END

  • 19二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 22:48:09

    文才が、すごい

  • 20二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 22:57:32

    しのぶ死んだらダメなんだ…って気になるので⑦がみたい
    いやまぁ、ここのしのぶさんは死んだら化けて出そうだから下手に肉体という枷を外したらダメそう

  • 21二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 23:11:29

    ⑭甘露寺・伊黒バージョン 1

    「冨岡さん!」
    義勇は、聞きなれた声に振り返った。甘露寺だ。
    「ごめんなさい、伊黒さんから、冨岡さんが旅に出るって聞いて、いてもたってもいられなくて」
    「構わない。列車の発車までまだ時間がある」
    「ほんとう?よかった」
    甘露寺の顔は喜色満面に溢れていた。義勇はなんとなく、この笑顔に伊黒は惚れたのだろうなと思った。義勇はさほど伊黒のことを知らないが、伊黒が甘露寺のことを見つめる顔には見覚えがあった。
    「ありがとうって、言えてなかったなと思って。言いに来たの」
    「……何か、感謝されるようなことをしただろうか」
    「したわ!私、冨岡さんのおかげで生き残ったのよ!」
    義勇は瞬きをして、そうか、と零した。義勇は素っ気なさすぎたかと内心で焦ったが、そんな心配は杞憂であった。
    甘露寺からみた義勇は、それはもう優しい顔をしていた。これまでに見たことの無いほどの柔らかい表情は、義勇その人を表しているかのようだった。
    甘露寺の胸が高鳴る。好きで好きでたまらないのは伊黒だが、きっと義勇と結婚する女性は幸せになるだろうと思った。
    「伊黒との祝言にはおそらく行けないと思うが……幸せにな」
    義勇の言葉に、甘露寺はボンッ!と顔を赤くした。えっ、やだそんな、祝言だなんて、そんなんじゃ、などとワタワタ言う甘露寺に、義勇はくすりと笑みをこぼす。
    「どこに行かれるんですか?冨岡さん」
    義勇と甘露寺の背が凍った。先に気がついたのは、どちらでもなかった。
    「何をしている冨岡!さっさと列車に乗れ!」
    義勇はその声に弾かれるように列車に乗った。見れば、伊黒がしのぶを押えていた。
    「全く、油断も隙もないな」
    「こっちは大丈夫だからー!冨岡さん、また会いましょうねー!」
    甘露寺がぶんぶんと手を大きく振った。列車が動き出す。甘露寺と伊黒の目に、小さく手を振り返す義勇の姿が写った。
    「甘露寺。礼は言えたのか」
    「言えたわ!あ、あのね、伊黒さん、その……」
    「うん?」
    「私と結婚してくださいっ!」
    伊黒が固まった。しのぶがびきりと額に青筋を立てる。
    「人の恋路を邪魔しておきながらよくプロポーズなんてできますね!?」
    伊黒はしのぶをさらに強く押さえつけた。

  • 22二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 23:12:38

    2
    「甘露寺」
    「は、はい!」
    「その話は、また後日二人きりの時にしよう」

    義勇は列車の中で、密かに甘露寺から言われた言葉を反芻していた。
    守れた。義勇にも、守ることが出来た。
    そのことは確かに義勇の心に温もりを点した。しのぶのことは、恐らく、2人が上手くやるだろう。そう思わなければ義勇にはどうしようもない。今から列車を飛び降りて2人の元に駆け寄るなど、阿呆か馬鹿のすることである。
    義勇はご機嫌に肘を着いた。あの様子だと、伊黒と甘露寺は結婚するだろう。姉のように、祝言前日に鬼に襲われることもない。幸せに笑っていられるに違いなかった。
    義勇は目を閉じる。朝日はまだ昇っていない。

  • 23二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 23:14:33

    蜜璃ちゃん、可愛い!!頑張った!
    しかし、立会人が最悪に物騒だ・・!!

    明日の花嫁さんを守り切れた義勇さん、おめでとう。お疲れ様・・!!

  • 24二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 23:14:35

    3
    「よぉ、冨岡」
    「不死川。息災か」
    「いやー……」
    不死川は苦笑いを零した。こんな顔もできるのだな、と義勇は少し意外に思った。
    「みんなはどうだ」
    「伊黒と甘露寺が結婚したァ」
    「それは、めでたいな。祝儀を送っておこう」
    義勇は破顔した。あの後どうなったかと思ったが、ちゃんと幸せになったらしい。不死川が見せた写真には、とびきり綺麗で可愛くて、そして幸せそうな甘露寺の姿と、同じく幸せそうに、そして愛おしそうに甘露寺を見つめている伊黒の姿が写っていた。
    「煉獄と宇髄と時透はこないだ温泉行ったらしいぜ。竈門たちも行ったんだったかな」
    「仲良くやってるんだな」
    「みてぇだなァ」
    不死川はほれ、と写真を義勇に寄越した。みんないい笑顔をしている。
    「……胡蝶は?」
    義勇は恐る恐る尋ねた。不死川が肩をすくめる。
    「カナエの監視下の元、家で大人しくしてるそうだ。誰にも会わせない、って息巻いてるんで、元気にしてるかは分からねえなァ」
    義勇は苦笑いを零した。不死川はまぁでも、と言いながら、義勇の耳元に口を寄せる。
    「なんか怪しげな薬作ってるらしいから、警戒しとけよォ。……場所が割れることはねぇとは思うけどなァ」
    風は、全く凪いでいない。

    Normal END

  • 25二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 23:20:06

    伊黒さんが頼もしすぎる

  • 26二次元好きの匿名さん25/09/23(火) 23:53:46

    おばみつ書けてルンルンですわ 前回蜜璃ちゃんが残念だったし
    今世では結婚しないとかそんなの聞き入れません 幸せにするんです貴方が


    「墓参りか」
    伊黒が声をかけると、義勇はああ、と答えた。伊黒は怪訝そうな顔をする。
    「貴様、よくあんなことをしてきたやつの墓参りに行けるな」
    義勇は複雑そうな顔を見せた。
    確かに、相当酷いことはされた。記憶は一度消されたし、危うく洗脳されそうになるところだった。愛を否定する気はないが、さすがにあれは怖かった。
    やたら怖いが、嫌いだったわけではない。限りなく苦手ではあったが。出来れば近づきたくはなかったが。
    それでも、こうして二度と会えないのだと思うと悲しかった。義勇は人を喪うのに、未だ慣れてはいないのだ。
    伊黒は興味をなくして、どこかに行ってしまった。義勇は深く気にかけることもなく、しのぶの墓に向かう。
    誰もいない中で、1人花を手向けた。
    ああ、悲しきかな。しのぶが生きていた時は、1度も義勇はきちんとしのぶに向き合うことはなかったと言うのに。今は。今だけは。間違いなく、しのぶだけを見ていた。

    Bitter End 生きていて欲しかった

  • 27二次元好きの匿名さん25/09/24(水) 00:15:51

    ⑮エンド用設定ダイス


    しのぶ→義勇の好感度 100+dice1d100=39 (39)

    義勇→しのぶの好感度100+dice1d100=40 (40)


    義勇は dice1d5=5 (5)

    1.しのぶさんと同タイプ

    2.1人になりたくないド依存タイプ

    3.絶対守る!厄介版タイプ

    4.他の人には人畜無害だがひたすらに与え続けるギバータイプ

    5.全肯定タイプ(ちょっと待ってください がこれに近め)



    ちなみに書き忘れていましたが>>1にプラスして炭治郎ヤンデレ勃発最悪の板挟みエンドもあります

  • 28二次元好きの匿名さん25/09/24(水) 00:27:40

    >>27

    その最悪の板挟みエンド是非読みたいです!!

  • 29二次元好きの匿名さん25/09/24(水) 08:13:51

    分岐とかフラグ管理とか大変だろうに凄いなぁ
    スレ主さん、ifルートの紹介までありがとうございます!

スレッドは9/24 18:13頃に落ちます

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