- 1二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 10:59:00
樫本トレーナーがキャロッツのトレーナーと一緒に旅館に下見に行って一泊したと聞いた時、私は自分の脳が軋むような、思い切り締め付けられるような感覚を覚えた。
──わかりやすく言えば、この時私の脳は破壊された。
私は、樫本トレーナーのことが好きだった。
ライクではなくラヴの方で。
最も、気付くのが遅かったわけだが。
私の才能を見出し、努力できる環境を整え、切磋琢磨できるチームメイトを集め、チームファーストのトレーニングメニューを考案しつつ、理事長代理としての仕事もこなす。
私は樫本トレーナーのことを敬愛している。
あらゆることをそつなくこなす姿に憧れたことも理由の一つだが、一番大きな理由は、チームの指導の際に垣間見る優しさだった。 - 2二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 10:59:38
樫本トレーナーは、理事長代理としてこのトレセン学園を改革し、完璧な管理制度を導入しようとしている。
正直、急な話ではあるし、いきなり学園の雰囲気が変わることに困惑していた娘たちもいたから反発が起きることは私も予感していた。
樫本トレーナーは、反発する者たちの中でも目立つ存在であった将来有望な新人トレーナー、つまりキャロッツのトレーナーとどちらの育成方針を取るべきかをアオハル杯での対戦を通して学園全体に是非を問うことにした。
殆どの中堅以上のトレーナーは中立派、理事長代理の覚えを悪くしないように立ち回っていたため、新人トレーナーが反対派の実質代表となったわけだ。
この時の私は、樫本トレーナーに反発すること自体には怒りを感じたが、賢く保身に走ろうとするよりも自分の意見をはっきりと言う姿勢自体は嫌いではなかった。
- 3二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 11:00:25
- 4二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 11:01:10
拾ってもらった恩があり、信頼されていることを感じているから樫本トレーナーの正しさを、思いの強さを証明したいと考え、私たちはチームキャロッツ打倒のため邁進した。
樫本トレーナーの喜ぶ顔が見たくて想定以外の訓練もした。
当初、チームキャロッツ自体はあまり意識しておらず、打倒はあくまで樫本トレーナーの正しさを証明する手段程度の認識だった。
それがなんかよく分からない理由で水筒をこぼされたりして思わず怒りのままに頭に浮かんだ言葉をぶつけてしまったことから因縁が生まれた。
他のチームのウマ娘にも嫌味を言われることもあったからわざとだと決めつけてしまった。
グラッセもいい加減それにイラついていたから無茶な条件の勝負をふっかけていた。
何度か衝突するたびに、少しずつ分かり合い、敵からライバルに関係が変わってきていた。
半年後のアオハル杯で決着がつく。
旅館お泊まり事件は、そんな時期に発覚したのだった。
- 5二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 11:04:26
偶然グラッセが電話していた近くにいたウマ娘がそれを別のウマ娘に話す。
もともと全寮制の女子校なものだから噂話は大好物で、さらには今注目を集めるキャロッツのトレーナーと樫本トレーナーのお泊まりは、超高速で学園全体に、そして私のもとに知らされた。
それを見て聞いた時の私は、脳に直接電流を流されたような感覚に陥り、立つことが出来なかった。
樫本トレーナーはそれぞれ別の部屋に宿泊したと言っていた。
私はそれを疑う訳ではないが、どうしてもうまぴょいしたのではないか、という思いが捨てきれなかった。
まず私の思いを裏切っただのが脳裏に浮かび、次に裏切ったって何?となり、更にはなぜ私はこんなに悲しんでいるのだろう、となった。
チームファースト全体は樫本トレーナーに遅めの春がきた、と歓迎ムードだったのだ。
そうした思いをしばらく抱えていた私の脳に、突如として電流が走った。
分かったのだ。
自分の心と状況がどういう状態なのかを完璧に理解した。
- 6二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 11:10:44
- 7二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 11:12:37
アカン…手遅れや
- 8二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 11:12:45
それから私は、ネットで今の状況と酷似するシチュエーションを狂ったように検索、勉強した。
サイトに表示されるバナーもなんだか検索内容に引っ張られてきたころ、私は自身の性癖を理解し、キャロッツTと理子の過去のデート内容と現在の進展を探り始めた。
何か最初の方から普通にカラオケデート、牧場デート、カフェデートだった。
チームファーストの指導の向上のためと称したデートが次々に発掘され、脳が痺れた。
甘美な快感とはこのことかと理解したし、快感を覚えるどうしようもない自分にも興奮した。
まさに無限ループ…!!
有り体に言って興奮したわ。
何かもうやばかった。
グラッセに同意を求めたりもしたけど理解を得られないどころか、何言ってんだこいつみたいな目を向けられたわ。
その冷たい目線にも興奮した。
- 9二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 11:16:14
性癖の開示!変態だね
- 10二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 11:16:42
ココちゃん酸素欠乏症にかかって…
- 11二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 11:20:00
- 12二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 11:21:06
嘘でしょ…タマモクロスが巻き込まれてる…
- 13二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 11:21:47
こんなん話されても困るだろ
- 14二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 11:22:55
ライスを巻き込もうとするな
- 15二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 11:24:16
あれ、真剣な話かと思ったらこれギャグだな?
- 16二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 11:25:41
ライスも恍惚とした表情で語り出すんですか…!?
- 17二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 11:26:34
限界オタクライスVS脳破壊ココン
- 18二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 11:28:10
頼む…雑穀であってくれ…
- 19二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 11:28:39
そう、私は今までの経緯をライスシャワーに打ち明けた。
人参野郎の担当ウマ娘で、アオハル杯における私のライバル。
最終決戦で私に打ち勝った、私を上回る天性のステイヤー。
私はあの時、全身全霊を懸けて挑み、敗北した。
理子を奪った人参野郎の担当に負けたことは、私に多大な興奮を与えたことを覚えている。
「えっと、その……。ラ、ライスはね……。」
ライスシャワーは見るからに困惑している。
まあ、真っ当な反応だろう。
いきなりライバルが性癖を暴露すればそうなる。
しかしだ。
私はライスシャワーの才能を信じて今回この話をした。
その困惑も、グラッセのように理解できないものを拒むようなものではない。
……一定の理解を示しながらも、一歩を踏み出せないものだ。
- 20二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 11:33:46
タマ……このシチュはBSSといってNTRじゃないんだ
- 21二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 11:38:09
未だに踏み出すことに躊躇するライスシャワーの背中を、私は押した。
「ライスシャワー、私はあなたを信じているわ。
マックイーンやブルボンが偉大な記録を打ち立てようとする中、自身の勝利への執念を燃やし、あまりにも大きなプレッシャーを跳ね除けて勝った、あなたの心の強さを。」
「あなたは大衆が望んだ勝利を覆して見せた。
いざという時に自分の心の底にある感情から目を背けず、直視して進むことができる精神的な強さがある。
……あなたが心の底に隠そうとしている感情を、私は理解できる、味方になれる。
……さあ、打ち明けて。」
私が言い終えると、ライスシャワーの顔つきが変わる。
対ライスシャワーを研究し記録映像で見た、ミホノブルボンを打ち破る覚悟を決めた顔だ。
ライスシャワーは、今の自分の感情が多くに理解されない、ヒールとしてのものだと理解しながらも、私に打ち明ける決心をしたのだ。
- 22二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 11:46:55
「ライス……、ライスはね……。
……お兄さまが樫本トレーナーとうまぴょいしたって聞いて、興奮したの…。」
「……言えたじゃない。」
私は、ライスシャワーの告白を肯定する。
ライバルだった私たちは、今この瞬間、友として通じ合ったのだ。
それから、ライスシャワーは少しずつ心情を吐露しはじめた。
お顔もお声も性格も全てが自身の理想とするお兄さま。
それがいきなり理子にとられた時は絶望したが、それが過ぎると次第に興奮を覚えてきたという。
それから、ライスシャワーは解釈を変えた。
彼女は、無意識の内にお兄さまを白バの王子様、自身を囚われのお姫様と捉えていた。
お兄さまは自身を救う王子様だと、根拠もなく、ただ無邪気に信じていた。
その甘く、美しい信仰を、一泊うまぴょい事件という現実は容易く打ち砕いた。
- 23二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 11:52:03
言えたじゃねえか
- 24二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 11:57:14
しかし、ライスシャワーの強靭な精神は、現実から目を背ける弱さを持っていなかった。
真実を知った以上、都合のいい妄想に浸っているわけにもいかない。
そこで、王子様はお兄さまに続投し、お姫様を理子のポジションにして現実を捉えることで心の均衡を保とうとしたのだ。
──学園のために尽くしている理事長代理。
しかし、中々理解は得られず、いかに信頼しているといっても自身の生徒であるチームファーストに弱音をこぼすわけにもいかない。
次第に心にヒビが入る。
そこに救いの手を差し伸べたのは、お兄さま。
学園ではライバルとして対峙していた相手だが、お兄さまの優しさ、熱心さに触れた理事長代理の心が溶けていき、急接近していく…
ライスシャワーは、辛い立場に身を置いている理子を救う王子様こそがお兄さまで、お兄さまの尊さをあらためて理解し、限界化したのだ。
これならお兄さまの尊さは失われず、王子様としてのお兄さまを見失わずに済む。
- 25二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 11:58:41
あれ?もしかして誰も不幸になってない?
- 26二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 12:05:46
やべーな(他人事)
- 27二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 12:06:34
─本来敵対する男女がお互いの良さを知ったことで急接近するロマンス
─どんな状況でも、辛い思いをしている人を放って置けないお兄さまの尊さ
─そして身体よわよわな理事長代理が、若く熱心な若者に絆され、考え方を変えていく
ライスシャワーは人参野郎と理子の関係をそう解釈した。
箇条書きマジックだとか、物事の一部の捉え方だとかいうヒトもいるだろうが、これがライスシャワーが見出した真実だ。
これらライスシャワーにとっての真実は、他でもないライスシャワー自身の精神を高揚させた。
─お兄さま、なんて、なんて、尊いの─
この最高のシチュエーションに自らが首を挟む余地もない。
挟むやつがいたら許さない。
そんな漆黒の意思を抱きつつ、ライスシャワーはそんな尊いお兄さまが自身のトレーナーであることに、神に感謝の祈りを捧げた。
ライスシャワーは、自身の立ち位置を物語の登場人物から語り部に変え、2人の関係の尊さをひたすら感じることにしたのだ。
- 28二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 12:09:49
うわぁぁぁぁぁ!!厄介オタクが増えたぞ!!
- 29二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 12:20:01
─私とライスシャワーは、その日、朝から晩まで語り合い、お互いを理解することに努めた。
途中からライスシャワーと同室のゼンノロブロイを加え、更に盛り上がった。
彼女のあらゆる創作物に精通した知識、教養は、大いに役立った。
─グラッセとは少し距離ができた気がしないでもないが、私は、新たな友人を2人得たのだ。
それからというものの、私とライスシャワーは人参野郎と理子の後を追い、ひたすら興奮していた。
─デートで理子が転倒しそうになれば、人参野郎が理子を支える。
ライスはお兄さまのイケメンムーブに、私は理子の愛らしさとそれを間近で見る人参野郎への嫉妬、絶望に興奮する。
─チーム合同練習の時に2人が考えをまとめるため、書類片手に意見交換する。
ライスは2人の支え合う姿に尊さを覚え、私は理子と心から理解し合っているとでも言いたげな人参野郎の態度に劣等感を覚え興奮する。
同じ光景を見ても考えるのことはまるで違う。
でも、私もライスも幸せだ。
そんな日常が続き、私も学園を卒業し、ライスと交流を持ちつつしばらくたったある日、私に招待状がきた。
人参野郎と理子の結婚式のものだ。
- 30二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 12:22:04
ほんとにうまぴょいしてたの!?
- 31二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 12:28:42
これ言えて良かったというより言っちまった感が強くない?
- 32二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 12:31:27
結婚式にはライスシャワーも出席した。
人参野郎も理子もウマ娘と並んでも引けを取らないルックスで、衣装も似合っていた。
2人とも仕事は続けるらしく、また高給取りであることもあり、招待された者も多く、式場も立派だった。
幼い少女なら、みんな憧れるだろう。
─私も少し羨ましく感じた。
式はつつがなく進行した。
後で理子から裏話を聞いたが、別に旅館ではうまぴょいしてなかったそうだ。
ただ、お互い惹かれていたのは確かだし、きっかけにはなったようだ。
嬉しくもあったし、恥ずかしくもあったと理子はこぼした。
勘違いした挙句勝手に傷ついていた自分へのやるせなさに興奮したし、幸せそうにはにかんだ理子にも興奮した。
グラッセは私の様子を見て苦笑いしていた。
ライスも人参野郎と話している。
ライスは少女趣味が抜けきっていないから、この結婚式はドンピシャだろう。
この理想の結婚式で尊い2人が結ばれるものだから、幸福感のキャパがオーバーしているようで、号泣しつつ祝っている。
- 33二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 12:32:25
方向性の違うデジタルが増えたみたいな感じだ つまりヤバいって意味
- 34二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 12:34:10
- 35二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 12:40:26
誰一人不幸になっていない最高のハッピーエンドなのでは……?
- 36二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 12:45:46
結婚式が終わったその翌日、私はライスと待ち合わせたファンシーなカフェにいた。
これまでの人参野郎と理子の足跡をたどるための会議を開くのだ。
本当は待ち合わせていたのだが、ライスは相変わらずの不幸で電車が遅延したため、先に来ている。
私は、ライスの到着を待ちつつ、これまであったことに思いを馳せていた。
私は理子に出会う前は燻りつつも、いつかは結果を出す、と根拠もなく具体性もないなんとなくかっこよくなっている自分の将来像を持っていた。
あのまま理子に会わなければ、何も得られず終わっていただろう。
私の将来像は理子によって書き換えられ、いつしか理子そのものが理想像となった。
憧れが恋慕に変わり、うまぴょい事件から自分の性癖に気づき、ライスという同志を得た。
アオハル杯を通して私はG1を勝ち取るだけの実績と力をつけ、最後は人参野郎に完敗した。
これが、私のウマ娘としてのパーソナルと、選手としての3年間の中での変化な訳だ。
- 37二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 12:53:23
しっとりとした文体の中で「うまぴょい」というワードだけが浮いてるのほんと草
- 38二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 12:55:00
私を選手として育ててくれたのも、人格を磨いてくれたのも、理子だ。
理子がいなければ今の私は、この倒錯した性癖を含めていないと言えるだろう。
…まあ性癖は私が勝手に見出しただけだし、理子と内心呼び捨てにしているのも知らないだろうけど。
そして、ライスにとってのアオハル杯での3年間は、理想のお兄さまが理子の王子様となり、その関係に尊さを見出すことに繋がった訳だ。
同じ関係を見ていたはずなのに、抱く感情もまるで違う。
だけど結局私もライスも、2人を見て幸福になれる。
視点が違い、立場も違うけど分かり合える、リスペクトし合える。
これは、今の私とライスの性癖をぶつけ合う関係にもいえることだし、人参野郎と理子が結婚したことはその最たるものだろう。
- 39二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 13:02:56
ウマ娘にとって大切な3年間ってそういう・・・
- 40二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 13:03:48
- 41二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 13:04:30
うわぁ…
- 42二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 13:13:25
考えをまとめていたら、カフェのドアが開き、ベルが響く。
振り向くと、ライスが息を切らせてこちらを見ていた。
「ごめんね、ココンさん…。
ライ、私から誘ったのにお待たせしちゃって…。」
「大丈夫よ、水筒の中身ぶちまけられた時に比べればどうってことないし。」
「いつまでもそのことで意地悪しないでよぉ〜…。もうっ!」
いつものようなやりとりをすると、ライスが頬を含まらせつつ、私と同じテーブルにつく。
ライスシャワーも、まだまだ幼さが残るもののこれから社会で独り立ちする気持ちを抱き、少しずつ変わりつつある。
一人称も私、に変えたものの、親しい人の前では未だにライスに戻ってしまうらしい。
ライスもまた、学園を卒業してからも変化と成長を続けている。
…親しい人、と言われて悪い気はしない。
一番人気のパフェとコーヒーを注文しつつ、私とライスは、早速作戦会議を始めた。
- 43二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 13:25:42
「私ね、今回はお兄さまと理子さんが厄払いにいった神社を巡礼しようと思うの。
この神社、フクキタルさんの実家でね、連絡したら、フクキタルさんが案内してくれるって言ってくれたの!」
「あの占い好きの…。
そう言えば前にもテレビにも出てたっけ?
G1ウマ娘を輩出した、霊験あらたかな神社って。
今の人気すごいんでしょ?」
相変わらず体格に見合わない量を平らげたライスは、これからいく場所について簡単に説明してくれた。
私はフクキタルとはあまり関わりがなかったが、これを機会に昔話に花を咲かせるものいいだろう。
縁結びで有名らしいし、ライスとの縁を強くしたいし、昔の縁を繋ぎ直すのもいいだろう。
巡礼でもあるし、私にも良い縁がくることが期待できるかもしれない。
私が結婚する時には是非理子を呼びたいと考えているのだ。
人参野郎もまあ来ることを許してやらないでもない。
- 44二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 13:34:29
- 45二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 13:36:56
(これで人参野郎の不祥事(真偽問わず)でもスクープされたらとんでもないことになりそう)
- 46二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 13:41:47
- 47二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 13:57:48
しばらく時間が過ぎ会議も終え、少しゆっくりしてから、私とライスは店を出ることにした。
ちなみに会計は別々だ。
ライスの注文した量が圧倒的だから、割り勘にするとむしろライスが気にしてしまう。
「ライス」
「なぁに、ココンさん?」
「旅行、じゃなくて巡礼、楽しみにしてるから」
「ありがとう、ココンさん。
でも私も巡礼だけじゃなくて、ココンさんと旅行できること、楽しみだよ。」
…ライスも昔よりはっきり言うようになったな。
こういう細かいところにも、今の私はこれからが良くなっていく予兆にしか思えない。
「じゃあ、帰ろっか」
「うん」
短いやり取りを終え、私はカフェのドアを開く。
木漏れ日が店内に差し込む。
太陽の光に向かっていくように、私とライスはカフェを出る。
──明るい未来に向かって進んで行ってるような気分になれる。
多分、ライスも同じことを考えているだろう。
──私とライスは胸を弾ませ、これからの未来に向かって歩みを進めた。
かつて、お互いの性癖をぶつけ合ったときよりも軽く、幸せな気持ちで──。
おわり
- 48二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 14:00:09
爽やかな感じだけど脳破壊レズと限界ストーカーなんだよね…
- 49二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 14:05:02
実態は置いて希望を感じさせる爽やかなエンディング、いいですね
- 50二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 14:08:51
まあ幸せならそれでいいよ…
- 51二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 14:11:36
- 52二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 14:47:47
終始シリアス調でレズとオタクの話をすると尊くなるんだな、俺覚えた
- 53二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 14:48:33
本物の怪文書って奴を久々に見た気がする
- 54二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 16:10:06
NTRレズとシンデレラコンプ限界オタクが奇跡的に噛み合う瞬間を目撃して俺は……
絶頂した - 55二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 21:50:40
次はライスにココンよりも深い友達ができてココンがまた脳破壊性癖をぶり返す展開だな!
- 56二次元好きの匿名さん21/09/21(火) 01:21:43
やっぱこの性癖業が深いって!