【SS】sudoの先に在るもの 2.2

  • 1二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 09:58:41

    過去スレであった現実世界のユーザーがひょんなことからコユキになっちゃった話。天命が下りしだい書いていってます。

    第二章全部書き終わったので、今日で第二章終わらせます!

  • 2二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 09:59:44
  • 3二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 10:01:03
  • 4二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 10:02:16

    軽くキャラ紹介!

    ーーー

    ・主人公(コユキの姿)

    事故(?)に遭いコユキになってしまった今回の物語の主人公。性格は穏便で、戦いはなるべく起こしたくない性格。しかし、精神性が先生に似ている為、困ったことには首を突っ込みたくなる性分。勿論、精神性が似ているから" "が付いている。


    ・ノア

    主人公の正体を知っている人物の一人。主人公の事を助けたいと思っているが、どうやらその主人公は一人でトリニティに行ったっきり連絡が付かないようだ...。


    ・セイア

    主人公の正体を知っている人物の一人。主人公が突然予知夢に現れたことで、エデン条約の騒動の鎮圧を彼に丸投げしている。

    ーーー

  • 5二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 10:03:35

    続き↓

    あれから私たちは、無事アリウス・バシリカから脱出し、暴れまわる剣先ツルギとそれを見る仲正イチカに保護され、アリウス修復作戦の指揮本部まで来ていた。


    「先生......!!ミカさん......!!それに、コユキさんまで......!?ご無事でしたか!」


    "はい!先生のお陰で!"


    私が軽い返事をしていると、ミカが質問をする。


    「ど、どうやってここに来たの......?」


    すると、横から声を掛けられた。


    「私が教えたのだよ。」


    "セイア......!!?"


    どうやら先生も驚いたようで、大声をあげていた。


    「せ......セイア......ちゃん......。」

  • 6二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 10:06:26

    たじろぐミカにセイアは言う。


    「本当に愚かだね、ミカ。常のように、衝動で動いて事を過つ。それが君の悪癖だよ。」


    それから、何故ここに皆がいるのか...セイアからすべて聞いた。


    「私たちも、先生の力を借り続けていてはならない。彼の人の道先に光を灯せてこそ、理想的な関係足り得るからね。」


    そう言った彼女は、「病弱」とは言えぬほど活気に満ちていた。


    「だから......君を救うために来たよ、ミカ。」


    すると、ミカから突然の罵倒と、友情がぶつけられる。その一言は、彼女の一杯の謝罪でもあったのだった。


    「二人ともありがとう......そして、ごめんね......。」


    そして、ある程度話し終わった後、セイアは私と目を合わせ、突然頭を下げた。


    「改めて今回の件、お礼を言わせてくれ。」

  • 7二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 10:08:01

    突然頭を下げたセイアを見た皆は驚いていた。


    「せ、セイアさん!?どうしたのですか......!?」


    頭を上げ、顏を見せたセイアが皆に説明する。


    「彼女......黒崎コユキはね、実は私が呼んだのだよ。」


    衝撃の一言に、話を聞いていた彼女たちは呆気にとられていた。そんな彼女たちを気にしていないのか、セイアは言葉を続ける。


    「私は例の暗殺未遂で、動けなくなってからは、ただ行く末を見守るつもりだった。きっとそれは、内乱で壊れていくトリニティの未来はどうしようもないと諦観していたのだろう。でも、そんな中で私は『変数』を見つけたんだ。その希望はとても小さかったのかもしれない。でも、私は彼女に賭けてみたいと......そう思ったんだ。だから協力を要請した。」


    そして、セイアは笑みを浮かべた。


    「結果は御覧の通りさ、私たちは賭けに勝ち、トリニティの平穏は戻りつつある。」

  • 8二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 10:09:34

    セイアはまたこちらに向きなおし、改めてお礼を言った。


    「今回の件、本当に感謝をしてもしきれない程の恩が出来た、ありがとう。困ったときは、いつでも連絡をしてくれ。いつでも駆けつけよう。」


    そう言った彼女に合わせるように、ミカ、ナギサも頭を下げた。流石にそこまで感謝をされると、小っ恥ずかしいな。


    "ちょ、ちょっと!頭を上げてください!私はそんなに感謝されるような事はしてませんよ!それに、今回の件は私が勝手に関わったようなものなので!"


    すると彼女たちは頭を上げ、再び「ありがとう」と零し、別の話題を切り出した。


    それから、聴聞会までの時間も迫ってきたようだった。


    「では、そろそろ参りましょうか。ミカさんの聴聞会まで、もう時間がありませんから。」

  • 9二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 10:11:15

    "では、私はここで失礼させていただきますね!"


    そう言って私が帰路につこうとした時、先生から声がかけられた。


    "......コユキ"


    "はい?なんでしょう!"


    先生は間を置いて言う。


    "...ありがとうね。"


    "──!!にはは、どういたしまして!またミレニアムでお会いしましょう!トリニティの皆さんも、お世話になりました!"


    そう言って私はミレニアムへの帰路を辿るのだった。

  • 10二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 10:13:45

    「はぁ、はぁ......うぅっ......。上手く逃げられたよね...?」


    私は、アリウス自治区で起きた紛争に乗じて、自治区から逃げ出していた。それは、私の希望を......楽園を見つける為だ。


    「外に出れたら、きっと何かが変わるよね。きっと......うまくいくはず。」


    逃げた先に楽園が......夢がある事を信じて。


    そんな希望を胸に、私は...立木マイアは外の世界へと足を進めるのだった──。

  • 11二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 12:05:57

    あれから、無事ミレニアムまで帰ってきた私は、ノアに正座させられていた。理由は明白だ。勝手に他校の自治区へ行くのでは飽き足らず、エデン条約にまで首を突っ込んだのだ。怒られるに決まっている。


    "あの......ノア先輩......。そんなに怒らなくても......。"


    「私は怒ってませんよ?7時13分に『トリニティに行ってきます、探さないでください!』というモモトークをしたっきり返信が4日間無かったり、エデン条約に関わったり、その上勝手にトリニティの制服を着て帰って来たりしていますが、私は怒っていませんよ?」


    "ひぃ!!"


    怖い!怖すぎる!!!怒ったノア先輩怖すぎるよ!!

  • 12二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 12:08:48

    "すみませんでした!!モモトークは色々ハプニング続きで見る余裕が無かったんです!"


    必死に謝る。正直、これしか出来る事が無いからだ。するとノアは、急に私に抱き着いてきた。


    "の、ノア...先輩......?"


    すると、ノアは少し寂しそうな声で言った。


    「心配したんですよ...。」


    "──ッ!!"

  • 13二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 12:10:01

    そうか、私を心配していたのか。
    確かにそうだ、トリニティに行ってくるという連絡をして以降、音沙汰が無くなってしまったのだ、心配だってする。私はゆっくりと抱き返し、言葉を紡いだ。


    "ごめんなさい、ノア先輩。"


    するとノアは、強く私を抱きしめ、こう言った。


    「次はありませんからね。」


    "はい、気を付けます。"


    そうして、私たちの日常が戻ってきたのだった。


    第二章 完

  • 14二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 12:14:02

    スレ主です!第二章滅茶苦茶長くなってしまいましたね...。という訳で、第二章をまとめてみました!このスレから追い始めた方はこちらから参照ください!


    第二章

    sudoの先に在るもの 第二章 | Writeningノアと作戦会議をしてから2週間、あれから色々な書類を見て回ったが、これといった情報は何一つ手に入れられなかった。それもそうだろう、元々の情報が何もないのだから。 "どうしようか..." …writening.net
  • 15二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 16:44:16

    第三章


    "──そう言えば、イベントでバニーチェイサーってやつがあったな......。"


    エデン条約の騒動が収まってから約1週間。私は小銭を稼ぎながら、特に問題も起こすこと無く日々を過ごしていた。このまま順調に進めれば次のメインストーリーはカルバノグ編、RABBIT小隊とのひと悶着があるはずだ。ただ、イベントでのハプニングなどの時系列が曖昧で、下手に行動を起こすとごっちゃになってしまうだろう。


    "どうしようか......でもこのイベントを起こさなければ、パヴァーヌ編でのリオの横領も出来なくなり、元のストーリーに支障が出てしまうかもな......ならば──!"


    思い立ったが吉日、私は早速行動を起こすことに決めたのだった。


    あれから反省部屋を抜け出し、無断で債券を発行させ、とある学校に向かっていた。


    "ここが『オデュッセイア海洋高等学校』かぁ......海、綺麗だな。"

  • 16二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 16:46:07

    私の目的は、『ゴールデンフリース号』に乗り込んでハプニングを起こし、調月リオの横領の隙を作る事。勿論、私自身が横領した分の債券は私が日頃で稼いでいるポケットマネーからある程度補填するつもりではある。流石に全ては無理だけど...。確か、『ゴールデンフリース号』はオデュッセイアとしても、半分管轄外の船のはずだ。ならば、侵入は容易いだろう。勿論、ノア先輩には先んじて連絡を入れていて、ユウカには時間を開けてそれとなく伝えるように頼んでおいた。これで何の問題もないだろう。


    ──あれから私は、誰にも気づかれること無く無事客室まで潜入できていた。ふと空いたクローゼットの方を見ると、そこには黒と白を基調としたバニー服に黄色の入ったウサギのカチューシャがハンガーに掛かっていた。


    "確か...この船ってバニー服に着替えないといけなかったよな......。"


    少々恥ずかしかったが、置いてあったバニー服に私は身を通し、その上から改めてセミナーのスーツを羽織って外に出る。どうやら、そこまで怪しまれてはいないようだ。私は少々の気恥ずかしさを抱えながら、プレイラウンジへと足を進めるのだった。

  • 17二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 21:17:40

    保守

  • 18二次元好きの匿名さん25/09/29(月) 00:12:28

    債券の横領から1日が経とうとしていた頃、私はプレイグランドでとある「ゲーム」を目の前にたじろいでいた。あくまで私は「白兎の黒崎コユキ」だ、自分の欲求のままに動いているように見せかけるように演技をしなければならない。


    "──なるほど、この『ゲーム』の内容は向こうの世界のスロットと同じ感じなのか。そして、出た目によってランクが決まる...と。"


    よくもまぁこんなゲームが流行るものだ。向こうの世界ではスロットなどの遊戯はあまり好きではなかったから、あまり遊んだことはないのだが...。あまり気は乗らないが、やるしかないか。


    "やるぞコユキ、頑張れコユキ、行けるよコユキ!!自分の力を信じよう!!伝説の『S』を目指して!"


    私はそう意気込み、「ゲーム」を開始するのだった。

  • 19二次元好きの匿名さん25/09/29(月) 08:00:07

    保守

  • 20二次元好きの匿名さん25/09/29(月) 13:18:05

    私が債券を横領してから1日が経った頃、「ゲーム」で遊んでいると予想外の事が起きていた。


    「なんとなんと!こちらのコユキ様が、わずか5回目でAランクを獲得しました!」


    "......なんでなんですか!?!"


    どうして!?まさかビギナーズラック!?いや、物欲か!?コユキを演じようとしているのに、なんでこんなにも目立ってしまうの!?


    ......私はコユキにはなれないのか?いや、元は違う人なのだ。突然別の人、それも女性になって完璧に模倣なんてする事出来るはずがない。これはしょうがないのだ。


    ──元は...違う......?


    そうだ、そうだった。私は男性だった、いつから私の一人称は"私"になっていたんだ...?


    どうして今まで気づかなかったんだ?

  • 21二次元好きの匿名さん25/09/29(月) 13:20:19

    思えばそうだ、確かに違和感は存在していた。最近ノアと会話をする時、癖で「ノア先輩」と呼んでいた。


    違和感が存在していたはず......はずなのに──。


    どうして違和感を持てなかったんだ?


    私は...僕は──




    "──僕は...一体誰なんだ......?」




    「おめでとうございます!この勢いで一気にSランク、VIPとなるのでしょうか!?......どうしました?」


    船の職員が聞いてくる。そうか、今は確かここで「ゲーム」をしていたんだった。あれ?いつの間にかAランクになってる!この調子でいけば伝説の「S」に...VIPになれるんじゃ!?


    「にははは!!任せてくださいよ!この私が伝説の『S』になって、皆を驚かせてやりますよ!!」


    そうして私、黒崎コユキはまたゲームの席に着き、伝説の「S」を目指して行くのだった。

  • 22二次元好きの匿名さん25/09/29(月) 21:07:44

    興味深い展開だ…

  • 23二次元好きの匿名さん25/09/30(火) 06:52:14

    妙な話になってきた

  • 24二次元好きの匿名さん25/09/30(火) 16:27:59

    保守

  • 25二次元好きの匿名さん25/09/30(火) 17:51:09

    エデン条約の騒動が落ち着いた頃、私はユウカに依頼され、C&Cの4人と一緒に『ゴールデンフリース号』に潜入していた。


    ユウカからの依頼はこうだ。

    1.オデュッセイア海洋高等学校のクルーズ船、ゴールデンフリース号に潜入して、先日反省部屋から脱走した「白兎」の二つ名を持つミレニアムサイエンススクール1年生の黒崎コユキを捕まえる。

    2.C&Cが何かと騒ぎを大きくしがちなので、騒ぎが肥大化する前に私がブレーキをかける。


    しかし、私には違和感があった。彼女、黒崎コユキはエデン条約でも活躍をしてくれていて、彼女の人となりもある程度把握はしているつもりだ。そんな彼女が債券の横領などするように見えなかったのだ。


    "この違和感...なんだろう?"


    私は一抹の疑問を抱えながら、情報で手に入れたプレイグラウンドへ足を運んだ。すると、台に八つ当たりをしている彼女、黒崎コユキ本人がいた。しかし、どこか様子がおかしかったのだ。


    「......え、Bじゃん。要らないんだけど!?ねーなんでぇーーーー!?信じらんない、今日いくら入れたと思ってんの!?そろそろ確定でSが出ても良くない!?」


    そんな事を言う彼女は、エデン条約で見た黒崎コユキとは全く違っていた、もはや別人と呼べるほどに。

  • 26二次元好きの匿名さん25/09/30(火) 22:46:54

    ほしゅ〜

  • 27二次元好きの匿名さん25/10/01(水) 04:12:50

    朝早くに失礼します、スレ主です。

    まだまだ忙しくなりそうなので、ペースが滅茶苦茶落ちるかもです...。今後の展開予想、こんな展開もいいよねなどお好きにレスしていただいて構いませんのでスレの維持お願いします...!

  • 28二次元好きの匿名さん25/10/01(水) 08:05:24

    夢の中で真コユキと会話する展開とか起こりそう

  • 29二次元好きの匿名さん25/10/01(水) 16:45:02

    このレスは削除されています

  • 30二次元好きの匿名さん25/10/01(水) 21:16:58

    このレスは削除されています

  • 31二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 06:48:12

    このレスは削除されています

  • 32二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 14:45:12

    ごゆっくり

  • 33二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 20:48:59

    「一体いつになったらVIPになれるのさぁ!!もう待てないんだけどーーーー!!!」


    そう言って台を叩いて、ガードマンに怒られていた。怒られた彼女は悪びれる事無く、またゲームに集中し始めていた。すると、大画面にアスナの姿がドアップで移った。


    「おめでとうございます!この勢いで一気にSランク、VIPとなるのでしょうか?」


    すると、コユキは映し出された大画面を見て驚いていた。


    「えっ!?今のアスナ先輩じゃん!?ど、どうしてここに......!?っていうことは......。もしかして......?」


    そう言う彼女に私は近づき、声を掛けた。

  • 34二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 21:00:00

    そういえば...先生の性別決めてなかったな...。


    ダイスで決めるか。dice1d2=2 (2)


    1 男性

    2 女性


    このダイスによっては展開が少しだけ変わるかも...。

  • 35二次元好きの匿名さん25/10/03(金) 06:07:52

    ほしゅ

  • 36二次元好きの匿名さん25/10/03(金) 08:31:08

    このレスは削除されています

  • 37二次元好きの匿名さん25/10/03(金) 08:51:39

    女先生ならコユキの人格が混ざりだした事に気付きそう

  • 38二次元好きの匿名さん25/10/03(金) 17:54:10

    保守

  • 39二次元好きの匿名さん25/10/04(土) 00:00:06

    ほしゅ

  • 40二次元好きの匿名さん25/10/04(土) 04:19:09

    "こんにちは。"


    「うわああぁぁぁぁぁっ!?こんにちはぁぁぁ!?」


    声を掛けられて驚いた彼女は振り返りもせず、警備員に叫びながら逃げていった。


    "あちゃー......面倒くさいことになっちゃったかもね...。"


    すると、後ろからネルが私に言い放った。


    「おい、先生。下がってろ。それから......こいつぁ、流石に見逃せ。」


    そう言って私たちは戦闘を始めるのだった。

  • 41二次元好きの匿名さん25/10/04(土) 12:05:06

    ヒュー

  • 42二次元好きの匿名さん25/10/04(土) 20:40:10

    保守

  • 43二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 06:34:54

    このレスは削除されています

  • 44二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 14:41:51

    保守

  • 45二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 21:54:51

    保守

  • 46二次元好きの匿名さん25/10/06(月) 02:17:52

    あれから私たちは警備員との戦闘で、臨時の牢屋に放りこまれていた。


    「あーくそ、ちょっと擦りむいたじゃねーか......。先生、大丈夫か?けがとかしてねぇか?」


    そう言うネルに私は心配をかけないように明るく返す。


    "うん、大丈夫。ネルが守ってくれたから。"


    すると、ネルは小恥ずかしいような表情で「はんっ......。」と相槌を返した。そして、言葉を続ける。


    「にしても、あんな狭ぇ場所で『1対100以上』とか流石に多すぎんだろ......どんだけ警備のやつら暇なんだよ......。」


    確かにそうだ。いくらネルが強いとはいえ、数の暴力には敵わない。


    "まぁ、こういう事もあるか。"


    そんな楽観的な思考を巡らせていると、ネルからツッコミが入る。


    「先生......あんまりにも楽観的過ぎると足元すくわれるぞ......。そんな思考回路でよくここまで生きてこれたな...。」

    "あはは...返す言葉もないよ......。"

  • 47二次元好きの匿名さん25/10/06(月) 09:45:55

    それはそう

  • 48二次元好きの匿名さん25/10/06(月) 18:25:55

    だいぶ運が良かったよね

  • 49二次元好きの匿名さん25/10/06(月) 22:25:28

    そんな会話をしていると、牢屋の扉が突然開いた。


    「やっはー!先輩、先生、ひっさしぶりーー!!」


    開いた扉の先にいたのは、勝ち誇った顔を浮かべているコユキが居た。


    「いやー、びっくりしましたよもー。急にアスナ先輩の懐かしい顏がドーンって出てきて、まさかと思ってぼーっとしてたら後ろから急に声を掛けられたんですもん。」


    いつもと違う彼女はなんてことないといった表情で私たちを見る。


    「ま、でも今は全然大丈夫!なんたって私は、この船のお客様(仮)として丁重に守られているからね!ここにいる大量の警備は、全部私の護衛兵みたいなもの!いくら先生の指揮があろうとも、流石に多勢に無勢なんじゃないですか~?」

  • 50二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 02:50:50

    果たしてここのバニーチェイサー(兎追い人)はどっちなんだ……

  • 51二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 11:47:40

    保守

  • 52二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 19:33:59

    やはりおかしい、彼女はこんな事を笑顔で言う人じゃなかったはずだ。もっと人を思い、考え、最善を尽くして力を使うのが彼女のはずだ、一体どうしてしまったのだろうか...。そんな思考を巡らせながら、彼女に質問をする。


    "先輩たちが心配してたけど、変なこととかしてないよね?"


    すると、彼女は少し困惑の表情を浮かべ答えた。


    「変なこと、ですか......いえ、特に何も?」


    "債権とか横領したって聞いたけど......。"


    「......債権?ああそれは、あそこでゲームをする為にちょっと使いましたが......。」


    そんな事を言う彼女にネルは言い返す。


    「おい、金額は聞いたがちょっととかいう額じゃねーだろ。てめぇ自分がいくら使ったか把握してんのか?どうせ何も考えずに使ったんだろ?」

  • 53二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 19:35:05

    そんな会話を聞いていると、また扉が開いた。その先にいたのは、カリンとアカネだった。


    「あらあら、全集合ですね。」


    そんな事を言うアカネを見て、助けに来たと思ったネルが余裕を見せた瞬間、カリンから言われる。


    「......ごめん、私たちも捕まった。」


    そんな彼女たちを見て、ネルは再び呆気に取られるのだった。すると、コユキから笑い声が聞こえてくる。


    「にははは!いやー、生きているとこんな日も来るんですねー!!天下のC&Cが捕まっている様を、こうして見下ろす日が来るなんて!」


    そんな事を言う彼女を見て、私はネルに静かに問う。


    "コユキっていつもこんな感じなの...?"

  • 54二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 03:39:18

    まぁ、そんな感じかな(適当)

  • 55二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 06:27:59

    すると、ネルは飽きれたように答えた。


    「先生。こいつは元からこういうやつだ。全っ然話が通じねぇんだよ。」


    ネルから見た彼女はイメージ通りらしい。では、今まで見た彼女は何だったのか?初めて会った日に感じた"何か大きな使命感"は?廃墟に同行し、手を貸してくれた彼女は?エデン条約時、己の体も顧みず、身を投じてくれた彼女は?



    ──全て偽物だったというのか?



    そんな予想が私の脳内を埋め尽くす。しかし、私はすぐにそんな予想を振り払い、彼女に......コユキに向き直る。そして質問をしようとした瞬間、再び扉が開いた。その先に待っていたのは、警備員を連れたアスナだった。


    「あ、コユキじゃん!ここにいたんだ?」


    彼女はそんな事を言い、牢屋に入ってきた。すると、コユキは彼女が捕まったと思ったのか、笑いながら警備員を労う。

  • 56二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 06:29:06

    「にはははは!こんにちは、先輩!そして警備のみなさんはお疲れさまでした!」


    そんな事を言う彼女は気づいていないようだが、警備員は何処か様子がおかしい。すると、警備員の一人が私たちに声を掛けた。


    「そちらの方々。......大変失礼いたしました、釈放です。」


    「......へ?」


    なんだろう、「ガーン...」という効果音が聞こえた気がする...。それに、釈放という事はつまりアスナが......。


    「Sランクをお持ちのVIPであるアスナ様の指示に従い、皆さまを釈放とさせていただきます。上でのお話合いがありまして......大変申し訳ないことに、先ほどまでの戦闘の被害額だけはご請求させていただきますが......。」


    どうやらアスナが無事にSランクになったらしく、そこで得たVIPの権限を使って私たちを釈放しに来たらしい。すると、ネルは不敵な笑みを浮かべる。


    「......ははっ。そうかそうか......。つまり、とりあえずてきとうにお金さえ払っとけば後は何をしても良い、と。別に学校間の問題にもならない......そういうことで良いんだな?」

    そう言ったネルとコユキは何処か危ない『鬼ごっこ』を始めたのだった。

  • 57二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 07:44:23

    真コユキにも先生と会った記憶があるのか
    使命コユキの魂が消滅した訳では無さそうで安心した

  • 58二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 09:12:13

    一方その頃、ノアは......


    「コユキちゃん、大丈夫でしょうか?」

    私はセミナーの仕事をしながら、唐突に独り言を零した。黒崎コユキと入れ替わってしまった彼は、何を思ってかゴールデンフリース号に潜入、そしてミレニアムの債権を使っての大掛かりな問題を起こしている。お陰でC&Cも出動する始末だ。
    エデン条約の一件で、私は彼にある程度の信頼を寄せてはいるが、彼は元はキヴォトスの外から来たみたいなニュアンスの話し方をしていた。キヴォトスの外という事は、恐らく銃撃戦とは無縁の世界からやってきたのだろう。彼が危ない目に遭っていないといいのだけれど......。そんな事を考えていると、後ろから声をかけられる。

    「ノア?どうかしたの?」

    ユウカちゃんだ。私は彼の要望通り、彼が騒ぎを起こした後少し時間を置いてからユウカちゃんに報告をした。恐らく、その間に進める『計画』があるのだろう。取り合えず、今は彼を信用しよう。

    「いえ、何でもありませんよ。コユキちゃん、早く見つけられるといいですね。」

    私が誤魔化すと、ユウカちゃんはため息をついて返答を返した。

    「本っ当に困った事をしてくれるわね......コユキ。帰ったらどうしてやろうかしら...。」

    私は笑いで返しながら、再びセミナーの仕事に手を付け始めるのだった。

  • 59二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 19:06:13

    保守

  • 60二次元好きの匿名さん25/10/09(木) 01:27:04

    ほしゅの

  • 61二次元好きの匿名さん25/10/09(木) 09:01:40

    wktk

  • 62わるいおとな(1の人)25/10/09(木) 10:59:32

    あれから、個人用の脱出ドローンを装備して逃げようとした彼女を撃ち落とし、溺れそうな彼女を引き上げて拘束していた。


    「し、死ぬかと思った......。」


    そんな事を言う彼女に私は質問を投げかける。


    "──コユキ、どうしてこんな事をしたの?"


    その質問にコユキはなんて事無いといった様子で答える。


    「え?そんなのミレニアムから離れて、自由になりたかったからだけですよ?」


    やはり、何処かおかしい。前までの彼女はやる事する事全てに何か大きな理由があったような気がした。しかし、今回の彼女にはそれを感じない。
    そして、事態が落ち着いた事でようやく気付いた。彼女の...コユキのヘイローが変わりかけているのだ。前までは澄んだ水色だったヘイローが段々とピンク色に...そして何より光が強くなっている。それはまるで、彼女の人格を上塗りしていくような形で。


    "貴方は......本当に──。"

  • 63わるいおとな(1の人)25/10/09(木) 11:15:07

    スレ主です!
    最近更新が遅いお詫びに、まだ開示してない且つ公開可能な情報を投下しときます。

    実はこの世界線ではエデン条約編で失敗に終わります。アリウススクワッド&先生VSベアトリーチェ戦で主人公が割って入らなければ、アリウススクワッドと先生は不意打ちの攻撃にやられ4んでしまいます。お陰で、後の色彩に対抗できず、そのまま...。

    まだまだ書いていくつもりですので、気長にお待ちください!

  • 64二次元好きの匿名さん25/10/09(木) 13:40:39

    >>63

    エデン条約の時点で分岐してたんか、楽しみ

  • 65二次元好きの匿名さん25/10/09(木) 21:29:45

    保守

  • 66二次元好きの匿名さん25/10/10(金) 06:03:49

    このレスは削除されています

  • 67わるいおとな(1の人)25/10/10(金) 11:54:54

    私がまた質問をしようとした瞬間、護送のヘリが到達した。私はその質問を問いかけることも出来ずにコユキはヘリに護送されていったのだった。その後、私たち用の護送ヘリも到着し、無事ミレニアムまでの帰路を辿るのだった。
    護送中のヘリの中、私は皆に質問を投げかけた。


    "みんな、自分のヘイローについてどんな形をしているか分かるかな?"


    私の唐突な質問にC&Cの面々は少し困惑を浮かべながらも答えた。


    「自分のヘイローは分かりますね。」


    「ったりめぇだろ?」


    どうやら皆、自分のヘイローは見えているらしい。だったら──。


    "──なら、他の人のヘイローは?"


    私のその質問に皆固まる。どうやら私の予想は当たったらしい。風の噂程度だが、聞いた事はあった。『他人のヘイローはしっかりと認識できない。』私はキヴォトスの外から来た大人、恐らくその"ルール"に縛られないのだろう。だから彼女達のヘイローが認識できる、ならば──。

  • 68わるいおとな(1の人)25/10/10(金) 11:56:57

    "みんなからは他の人のヘイローはどう見えているの?"


    私の質問に、彼女たちは黙った。いや、言葉を選んでいると言ったほうが正しいだろう。すると、アカネが真っ先に答えた。


    「何と言いましょうか...そこにヘイローが"ある"とは感じるのですが、詳しい形などは分からないんです。」


    そうか、通りで彼女の......コユキの違和感に気づけなかった訳だ。彼女達はそこにヘイローが"ある"と認識出来るが、そのヘイローの形や色は認識出来ないならば、コユキのヘイローの変わりようなどに気づけなかったのにも筋が通る。

  • 69わるいおとな(1の人)25/10/10(金) 12:30:46

    そんな考えを巡らしていると、彼女達が心配そうな目で私を見る。冷静になった私は、彼女達に無駄な心配をかけるのは良くないと思い、言葉を紡いだ。


    "いや、風の噂で聞いてね。少し疑問に思って質問しただけよ。"


    そう言った私を見て、彼女達は特に疑問に思う事も無く、別の話題を切り出すのだった。すると、隣にいたアスナにヘッドホンを外され、耳元で囁かれる。


    「取り合えず今のコユキの事は心配ないと思うよ。」


    そう聞こえた。これまでの関わりから、彼女の勘の鋭さは理解している。ここは彼女を信じよう。私は彼女に"分かった"という一言だけ答え、なんてことも無かったかのようにに会話の中に混ざるのだった。

  • 70二次元好きの匿名さん25/10/10(金) 21:04:04

    いやんASMR

  • 71二次元好きの匿名さん25/10/11(土) 06:31:28

    このレスは削除されています

  • 72わるいおとな(1の人)25/10/11(土) 12:14:21

    スレ主です!

    この三連休は更新無いかもしれません…。気長にお待ちくださいm(_ _)m

  • 73二次元好きの匿名さん25/10/11(土) 21:06:13

    おつかれ

  • 74二次元好きの匿名さん25/10/12(日) 04:20:18

    >>72

    お疲れ様どすえ

  • 75二次元好きの匿名さん25/10/12(日) 12:42:46

    このレスは削除されています

  • 76二次元好きの匿名さん25/10/12(日) 21:14:09

    保守

  • 77わるいおとな(1の人)25/10/13(月) 06:53:37

    少し時間が取れたのでSS更新します!

    ーーー

    コユキちゃんの騒動から1ヵ月が経った頃。私ことノアは、シャーレの当番に来ていた。
    D.U.地区、連邦生徒会拠点から約30km離れた外郭地区に聳え立つビル、私はそのビルの中に入る。エントランスを左に抜け、先生が仕事をしているであろう事務室へと足を進める。そして、事務室のドアをノックし、扉を開ける。


    「おはようございます、先生。」


    "おはよう、ノア。今日もいい天気だね。"


    シャーレの当番をするのは何も初めての事ではない。ユウカちゃんと比べたらまだ多くは無いけど、それでも私は今日で17回目の当番、もう緊張など当に忘れていた。


    「では、本日はどの業務から始めれば良いでしょうか?」


    私はいつも通り、先生から渡された業務に手を付けていく。すると、私は先生の振る舞いに違和感を覚えた。


    「──?先生、どうかされましたか?」


    "いや、何もないよ。気にしないで。"

  • 78わるいおとな(1の人)25/10/13(月) 06:56:00

    ......嘘だ。先生は先ほどからずっとスマホを気にしている。約5分に1度、スマホを確認しては心配の顏を浮かべながら自分の仕事に戻っている。一体何があったというのか。私は好奇心で先生に質問をすることに決めた。


    「それにしては、約5分に1度スマホを確認していますが?表情を見るに、私たち生徒関係の問題でしょうか?」


    "き、気のせいだと思うよ?"


    どうやら図星らしい。


    「先生、私もお話を聞くくらいならできます。話して頂けませんか?」


    さらに追い立てると、先生は勘弁したかのように両手を上げ、言葉を返した。


    "あはは......。ノアには敵わないね。うん、ノアになら話してもいいかもね。むしろノアが適任なのかも。"


    そう言った先生は、私に質問をしてきた。


    "ノア、最近コユキに会ったかい?"

  • 79二次元好きの匿名さん25/10/13(月) 14:54:42

    スマホ中毒…

  • 80わるいおとな(1の人)25/10/13(月) 19:43:09

    やっとひと段落した...また更新していきます!

    ーーー

    コユキちゃん?確かにあの一件以降私もセミナーの業務に追われ、話す機会も無かったが......。


    「いえ、最近はセミナーの業務も滞っていまして......話せてはいないですね。」


    そう言えば、コユキちゃん......彼とは定期的に反省部屋で二人だけの会議を開いていた。内容は、ありきたりな事や今後の動き方、現在のミレニアムの状況など、多岐に渡るが。最近はその定期的な会議すらも出来ていなかった。理由は明確だ、彼が問題をわざと起こし隔離されている状態で、当然会議を行える状況じゃないからだ。そういえば、今日彼が反省部屋に戻される日だったか。
    しかし、ここで彼の話題が出てくるという事は、彼に何かがあったのだろうか?私が思考を巡らせていると、先生は話を続けた。


    "いや、私は彼女をよく知っている訳ではないんだけれどね......。今の彼女に私は少し違和感を覚えてしまってね。コユキ本人に連絡を取ってみて何があったか聞こうかなと思ってね。"


    彼に違和感?先生にも感じるほどとは...。つまり──。


    「──つまり記憶力の良い私がコユキちゃんに会いに行って、おかしな事が無いかを見極めてほしい...と。」


    "ごめんね、こんな事押し付けてしまって。今の私はあまりここから動けそうに無いから...。"

  • 81わるいおとな(1の人)25/10/13(月) 19:44:41

    それはそうだろう、机には大量に積まれた書類、濃密過ぎるスケジュール、すでにオーバーワークと言っても過言ではない状況なのに、先生は彼の心配をしている。そんな彼女の期待に応えられるなら、私は何だってやれるだろう。私は決意を固め、先生に返答を返した。


    「分かりました。私で良ければ、彼女......コユキちゃんにコンタクトを取ってみますね♪」


    "うん、ありがとうね。"


    そう言って私たちは再び業務に手を付けるのだった。


    ──あれから3日後、ある程度セミナーの業務が片付いた為、私は彼に会いに反省部屋まで来ていた。


    「失礼します。お久しぶりです、コユキちゃん。」


    反省部屋に入った私を見た彼は、様子がおかしかった。


    「ひぃ!!の、ノア先輩!?な、何の用で......?」


    いつもの彼なら、私が来たところで驚きなどしない。しかし、今の彼はまるで得体のしれない何かに怯えているような感情が見える。それはまるで、あの子......コユキちゃん本人を思わせるような...。


    「コユキちゃん、今貴方は何をしたいですか?」

  • 82わるいおとな(1の人)25/10/13(月) 19:46:49

    私は単刀直入に質問を投げかける。すると、彼...否、コユキちゃんのようなモノは困惑した表情で返答をする。


    「......?あんまり分かりませんが、ゲームをしたいですけど?」


    「...質問の内容が悪かったですね。」


    私は言葉を変えて、また問いかける。




    「──コユキちゃん、貴方はしなければならない事がありましたよね?」




    そう言うと、彼女はまるで何を言っているか分からない様子で、答える。


    「しなければ......ならない事?何のことですか?」


    ......何も覚えていないというのか?彼はコユキちゃんに『託された』と言っていた。その託されたものすらも忘れてしまったと言うのか?


    「...本当に何も覚えていないのですか?」

  • 83二次元好きの匿名さん25/10/13(月) 23:42:09

    ほっしゅ

  • 84二次元好きの匿名さん25/10/14(火) 07:07:10

    ほっしゅ

  • 85わるいおとな(1の人)25/10/14(火) 07:56:55

    確かめるように彼に問う。彼はまるでなんの事かも分からないといった顔で頷く。ならば──。


    「先日トリニティに行きましたよね?どうして行かれたのですか?」


    彼女なら理由を答えられるだろう。そう願い、彼女の反応を待つ。すると、あっさりとした反応が返ってきた。


    「トリニティには、遊びに行っただけですよ?確かに騒ぎなどには巻き込まれましたが......。」


    ......そうか、彼女は確かに"彼"だ。だが...どうしてこんなにも違うのか?思考を巡らせていると、彼女が質問を投げかけてくる。


    「この話この前もしましたよね...?何かあったんですか?」


    どうやら何の脈略もない質問に違和感を覚えたらしい。一度落ち着いて考えた方がいいでしょう。私はそう考え、部屋を後にすることにした。


    「いえ何もありません。すいません、お邪魔しました。今後は横領などしないようにお・ね・が・いしますね?」


    「ヒィ!?」


    私はそう言い残して、反省部屋を後にしたのだった。

  • 86わるいおとな(1の人)25/10/14(火) 07:58:05

    反省部屋を後にし、私はミレニアム学区から少し離れた場所にあるカフェで一人、情報をまとめていた。


    「彼女...コユキちゃんに何があったのでしょうか...。」


    前例は無く、情報も少なすぎて推測の立てようもないのが現状だ。彼女の身に一体何が起きているのか......どうしてああなってしまったのか。そんな思考を巡らせていると、突然対面の席に一人の「大人」が座った。


    「初めまして、ですね。生塩ノアさん。」

  • 87二次元好きの匿名さん25/10/14(火) 15:30:45

    ほっしゅ〜

  • 88二次元好きの匿名さん25/10/14(火) 23:10:48

    嫌な遭遇だな

  • 89二次元好きの匿名さん25/10/15(水) 06:53:45

    思ったよりコユキ化進んでんな

  • 90二次元好きの匿名さん25/10/15(水) 12:48:21

    大丈夫かこれ

  • 91わるいおとな(1の人)25/10/15(水) 13:19:27

    曰く、その「大人」はコートを纏っていた。

    曰く、その「大人」はステッキを持っていた。

    曰く、その「大人」は写真を持っていた。

    曰く、その「大人」はこう名乗ったらしい。


    「わたくしはゲマトリアに所属しております、ゴルコンダと申します。こちらはデカルコマニーです、わたくしの身体を代行してくれています。」ソウイウコッタ!



    ゲマトリア。そう彼は......いや、彼らは名乗った。ゲマトリア、私はその名前を聞いたことがある。いつか、彼女...コユキちゃんとの会議で要注意人物として教えてもらったことがあるからだ。曰く、彼らは「神秘の探求者、求道者」らしい。要約すると、悪い「大人」だ。関わるべきではない。

    「......一体何の用でしょうか?もし用が無ければ私はこれで。」

    私は全力で警戒をしながら席を立ち、その場を後にしようとした。その時、彼から衝撃の一言が飛んできた。


    「黒崎コユキさん...いえ、彼は元気ですか?」

    「──!?」


    何故知っている?私は彼女の存在を誰かに教えた事は無い。それに、何故急にこちらに接触して来たのか?少し考えた私は、端末で先生に現在地の情報をモモトークに送信し、警戒を緩めずに再び席に着いた。

    「では、お話を聞きましょうか。」

    「ご理解が早く、助かります。では、早速本題に......と行きたいところですが、少し雑談をしましょう。」

  • 92わるいおとな(1の人)25/10/15(水) 13:55:35

    彼は、話を続けた。


    「テクストという物はご存じですか?」

    「......テクスト?」


    私の疑問に彼は特に反応も示さず返した。


    「例えを話しましょう。わたくしの所属しているゲマトリアには、マエストロという者がいます。彼は、自身の「テクスト」を外形として顕現させました。そのお陰か、マエストロには頭が二つある.....理由は簡単です。彼は芸術でありたかった。だから芸術の作品に自身の思考や頭脳を割り込ませた事によって、混ざり合い、そして反発しあった結果、あのような姿になった。これは貴方たち『生徒』にも反映されるものです。
    つまり、自身がどう見せたいかで周りの感じ方や、見える『テクスチャ』が変わってくるのです。」


    そう言った彼は、私に質問をして来た。


    「では、質問をしましょう。生塩ノアさん、貴方は周りからどう見られたいですか?」


    その質問に私は答える事が出来なかった。いや、答える術を身に着けていなかったに近いのかもしれない。


    「......分かりません。」

    すると、彼は言葉を続けた。


    「やはり、そうでしょうね。この質問は、貴方たちには少しばかり難しいでしょう。ですが、今起きている自体はその『テクスト』と深く関わりがあるのです。」

  • 93わるいおとな(1の人)25/10/15(水) 14:11:30

    頭の良い会話を作るの難しい...。

  • 94二次元好きの匿名さん25/10/15(水) 22:17:26

    良いと思うよ

  • 95二次元好きの匿名さん25/10/16(木) 07:01:38

    ほしゅ

  • 96わるいおとな(1の人)25/10/16(木) 10:49:41

    すると、カフェの扉が勢いよく開き、中に入ってきた人がいた。先生だ。どうやら私の連絡を聞きつけ、ダッシュで向かってきたらしく、呼吸を乱していた。辺りを見渡し、私を見つけると、安心したかのようにこちらに近づいてきた。


    "ノア!無事だったんだね!"


    すると、彼は落ち着いた声色で言った。


    「お久しぶりです、先生。人も揃いましたね。」


    どうやら、私が先生に助けを求めるのは端からバレていたようだった。すると、先生は訳が分からないといった様子で彼に質問をする。


    "待って、いまいち状況を理解出来ていなんだけど...どうしてあなたがいるの?"


    状況の把握が追い付いていない先生を尻目に、彼は話を続けた。


    「先生、どうぞお掛けになってください。一先ず、今回のわたくしたちは貴方の『味方』と呼んでも良いでしょう。では本題と参りましょう。彼、黒崎コユキさんの現状についてお話をいたします。」


    "──!!分かるのかい?"

  • 97わるいおとな(1の人)25/10/16(木) 10:50:52

    すると、彼は今回の事件の本題を話し始めた。


    「まず、先生は把握していないと思いますが、現在黒崎コユキさんの肉体の主導権は別の方のものにあります。どうやら、わたくしたちとは全く違う世界から迷い込んだようです。そして、今肉体の主導権を握っている彼はどういう経緯かは分かりませんが、このキヴォトスの為に動いている。そして、彼自身が黒崎コユキさんとして動いていくうちに、テクストに上書きされ、現在のようにおかしくなってしまった...否、元のコユキさんのようになってしまったと言ったところでしょう。そのお陰か、本来の自分の目的も忘れてしまい、黒崎コユキさんを真似する『何か』になってしまったのでしょう。」


    「まあそういうこった!」


    私は多少は頭がいいと思ってはいた。しかし、この会話のレベルは...難しいの限度を超えている気がする。これが「大人」の会話なのか?私は疑問に思う。すると、先生が口を開いた。


    "......つまり、今のコユキは元のコユキではない誰かが肉体の主導権を握っている状態。そして、その誰かはコユキとしての自分と本来の自分との区別がつかなくなり、現在に至ると。"


    「その解釈で大丈夫でしょう。」

  • 98二次元好きの匿名さん25/10/16(木) 19:31:55

    ガッツリ言ったな

  • 99二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 04:56:58

    このレスは削除されています

  • 100二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 12:27:35

    どうなるかね

  • 101わるいおとな(1の人)25/10/17(金) 12:40:40

    "大体把握出来た......かな。いや出来ないわ、じゃあ今までのコユキ自体偽物だったってこと!?"


    少し驚いた様子で、先生が反応する。無理もない、今初めて明かさ事実だからだ。だが、疑問はある。どうして外部の人間である彼が私しか知らない情報を持っているのか?そんな疑問が思い浮かんだ。


    「はい、少なくとも、エデン条約時にはもう彼になっていましたね。」


    "そうだったんだ...。でも、中身は誰であれ、生徒であることには変わりはない。助けたいと思う気持ちは変わらないよ。"


    「ええ、その答えを待っていました。」


    先生の理解が早くて助かった。それに先生が分かりやすく要約してくれたおかげで、私も少し理解できた気がする。すると、先生はまた質問をした。


    "じゃあ、本来の彼女を取り戻す方法は?"


    すると、彼は冷徹に、そして無感情に答えた。


    「彼を堕とすのです。」


    「......え?」

  • 102わるいおとな(1の人)25/10/17(金) 12:42:22

    私は困惑した。堕とす?何を?一体どうやって?


    「やり方は何でもよいのです。彼が大事にしている者を56したりなど、彼に深い絶望を与えるのです。そうして堕として行けば、本来の自分の使命を自ら自覚させ、元通りにする事が出来るでしょう。」

    「どう......して?」


    どうしてそんな事をしなければならないのか?彼女に本来の自分を取り戻させる為には彼女を絶望の断崖へ突き落せと?そんな...そんな事──。


    "そんな事出来る訳ないでしょ!"


    先生の怒号が飛び交う。


    "本来の彼女を取り戻す為に、彼女とその周りを傷つけないといけないのは間違っている!"

    「せん...せい?」


    私は何時の間にか涙を流していた。すると彼は、その答えを待っていたと言わんばかりの大声で、言葉を発した。


    「ならば!唯一の変数であり、事象の改ざんをもしてしまう貴方が彼を『崇高』へと導いて見せるのです!」

    「そういうこった!!」

  • 103二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 17:37:59

    ほしゅ

  • 104二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 00:48:12


  • 105二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 10:06:24

    そういうこったぁ!

    相変わらずだな

  • 106わるいおとな(1の人)25/10/18(土) 16:09:38

    スレ主です!今日はお酒が入って酔っぱっぱなので更新ありません!後日をお楽しみください。m(_ _)m

    熱燗うめぇ。

  • 107わるいおとな(1の人)25/10/19(日) 01:21:19

    "......どうやら私たちは相容れないようだね。"


    そして私の手を引き、先生は席を立った。


    "あなたの意見には賛同できない。私は私のやり方で彼女を助けて見せる。"


    その答えに、彼は落ち着いた声色で返答を返した。


    「......分かりました。もしわたくしたちの力をお借りしたい場合は、14時20分にこの店にいらしてください。わたくしは毎日おりますので。」


    その言葉を聞き終わった先生は、そのまま私の手を引いて店を出て行くのだった。そして、店から出る前に彼から私へ質問が飛んできた。


    「生塩ノアさん、貴方は何時から『彼』を『彼女』と呼ぶようになったのですか?」

  • 108二次元好きの匿名さん25/10/19(日) 11:13:16

    保守

  • 109わるいおとな(1の人)25/10/19(日) 13:16:40

    「......さて、では参りましょうか。」


    先生と生塩ノアさんと別れてから数十分が経過したころ、わたくしはカフェを出た。


    「期待していますよ。先生、コユキさん。」


    わたくしの......いえ、私たちゲマトリアの目標は"崇高"へ至る事。その為には、先生の協力も必要不可欠だろう。それに、彼女達が"崇高"へと至れば自ずとわたくしたちの"崇高"への道が開かれるだろう。
    思考を巡らせ、路地を歩いていると、端で座り込んでいる生徒が目に入った。制服を見るに、アリウス分校だろうか?確かアリウス分校の最後の内戦の中で、彼...コユキさんが逃がした生徒が複数人いた筈だ。恐らく、その一人だろう。
    しかし、様子を見るに外の世界に順応出来ず、放浪の一途を辿っているようだ。それもそうだろう、少し前まではベアトリーチェに支配されていたが、彼のお陰でアリウスにも陽の光が差し込んで、まるで水を得た魚みたく自由になった。しかし、ただ水を得ただけなのだ、それ以降は餌を与えられる事も無い。狩りの仕方を学ばなければ生きてはいけない弱肉強食、右も左も分からない彼女達アリウス分校の生徒達には少し難しい世界だろう。


    「そこで蹲ってどうかしましたか?」


    わたくしは興味本位で彼女に声をかけた。しかし、反応は無い。よく耳を澄ませると、ぶつぶつと何かを言っているようだった。


    「夢が......楽園があると思ったのに。結局希望は無いの?すべては...虚しいだけなのかな?」


    ......これは相当やられているな。外の世界は、彼女にとって刺激が強く、難しかったらしい。


    「今の状況では会話は無理でしょうね。ならば、書置きでも残しておきましょうか。」


    そう言って、手元にあったメモ用紙をちぎり、書置きを残してその場を去るのだった。

  • 110わるいおとな(1の人)25/10/19(日) 13:19:09

    「...お腹が空いたな。」


    座り込んで、すべてに絶望をしていたら、どうやら1時間も経っていたらしい。


    「食料を探しに行かないと。」


    そう思い、立ち上がろうとした途端、目の前にメモ用紙が置いてある事に気づいた。


    「これは...なんだろう?」


    [ミレニアム学区に行ってみてはどうでしょう。面白い事が起こるかもしれませんよ。]


    一体誰がこんな書置きをのこしたのだろう。路地で一人蹲っている少女にこんな書置きとは...物好きの人もいるものだな。そう思った。結局行く当ても無いのだ、この書置きに書いてある通り、ミレニアム学区へ行ってみよう。それに一回行ってみたいなと思っていたしね。
    そう思い、私は路地を出てミレニアム学区へと足を進めるのだった。

  • 111二次元好きの匿名さん25/10/19(日) 22:11:51

    保守

  • 112わるいおとな(1の人)25/10/20(月) 00:14:39

    マズイ、筆が止まってしまった...。
    アイディア募集しようかな、良さげなアイディア見つけたら採用で。

  • 113二次元好きの匿名さん25/10/20(月) 08:38:43

    ほっしゅ

  • 114二次元好きの匿名さん25/10/20(月) 15:44:07

    ほしゅ〜

  • 115わるいおとな(1の人)25/10/20(月) 19:41:34

    "......私はどうすればいいんだろう?"


    一人、シャーレの事務室で私は頭を抱えていた。理由は察しの通り、コユキに関してだ。
    先日、ゴルゴンダとの話し合いで啖呵を切ったものの、具体的な解決策は未だに思い浮かばない。


    "確か...彼は崇高とか堕とすとか言っていたよね...。"


    あれは一体どういう事なのだろう。

    『ならば!唯一の変数であり、事象の改ざんをもしてしまう貴方が彼を『崇高』へと導いて見せるのです!』

    文字通り捉えるなら、コユキを偉大な存在...神に等しい存在まで導けと?


    "流石に無理があるよね。"


    私は何処まで行っても"先生"という一人間だ。あくまで生徒の味方、そして子供を導く立場だ。そんな私が神を創造しろと?夢物語にも程があるだろう。私はそんな大層な事は出来ない。かと言って、コユキを絶望の崖に突き落すのも絶対にダメだ。何か正解は無いのだろうか?


    「先生、何かお困りですか?」

  • 116わるいおとな(1の人)25/10/20(月) 19:56:44

    ふと、タブレットから声が聞こえた。シッテムの箱のOS、アロナからだ。


    "あぁ、アロナ。何もないよ、心配しないで。"


    適当に誤魔化すと、アロナは全てを見透かしたような顏で、私に言ってきた。


    「あー!また誤魔化しましたね!そういう時の先生って大体大きな問題を抱えてるじゃないですか!ちゃんと話してくださいよ!」


    流石自称スーパーAI、痛い所を突いてくるな。しかし、このことを話してもいいのだろうか?それに私だってちゃんと理解出来ていないのに、ちゃんと説明出来るのか?そんな事を考えていると、彼女から言葉が発せられる。


    「私は先生の為のAIなんです!先生が困ったことがあったら私も力になりたいんです、なので話してください!」

    "...はは、アロナには敵わないね。"


    正直、一人で悩んだところで何も思い浮かばないだろう。ここは正直に話してしまおうか。


    "正直に話すよ、あんまり言語化出来ないかもだけど。"

    「はい!このスーパーAIのアロナにお任せください!」


    そのセリフは普段の青封筒の時にも言ってほしいけどね。

  • 117二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 02:34:01

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  • 118二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 11:10:13

    紫を寄越せ…

  • 119わるいおとな(1の人)25/10/21(火) 16:08:39

    それから私は、彼との話し合いの内容を出来るだけ事細かにアロナに説明をした。すると、アロナから怒号が飛んできた。


    「物凄い大事件じゃないですかぁ!!なんで相談してくれなかったんですか!」

    "返す言葉もございません......。"


    まだ何も起こってはいないが、大事ではあるのだ。だって、一人の命と...その存在が抹消されようとしているのだから。


    「ですが、先生が悩むのも分かります...。確かに難しいですね。」


    それはそうだろう。いくらアロナが賢くても、この詰みの状況をどう覆せるか...その答えを導き出す事は至難の業だろう。そう思っていると、アロナから提案が飛んできた。


    「...そうですね、では発想を飛躍させてみましょう!」

    "と言うと?"

    「コユキさんは現在、エデン条約での騒動で他校との関わりが多いと思います。コユキさんと関わりのある方たちを集めて、海に行ってみてはどうでしょう?」

  • 120わるいおとな(1の人)25/10/21(火) 16:09:47

    あれから私は海に来ていた。面子は以下の通りだ。

    ノア、ナギサ、ミカ、セイア、ミドリ、モモイ、コユキ、私

    の8人だ。


    「せんせー!楽しんでるー?」


    ふと、後ろから声がかけられた。ミカだ。どうやら、楽しんでもらっているらしい。


    「にしても先生から海へのお誘いなんて、珍しい事もあるもんだねー☆」

  • 121二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 23:30:49

    海は良いねぇ

  • 122二次元好きの匿名さん25/10/22(水) 08:44:13

    あさほ

  • 123わるいおとな(1の人)25/10/22(水) 16:15:49

    それはそうだろう。私は生徒の誘いは受けても、私から誘う事はあまりない。それに理由はしっかりとある。


    ──時は遡り、アロナに相談した日──


    『コユキさんは現在、エデン条約での騒動で他校との関わりが多いと思います。コユキさんと関わりのある方たちを集めて、海に行ってみてはどうでしょう?』


    ...海?何故?


    『あ、なんで海なのって思いましたね!理由は単純です、私が海に行きたいからです!最近暑いですからね...。』

    "あのー、アロナさん?一応コユキの中の彼を取り戻すためなんですよね?"


    そんな事を質問すると、彼女は勿論と言った表情で答えた。


    『それはそうですよ!まぁ、私が海に行きたいのも本音ですが...。あ、話が逸れましたね。理由は単純です、エデン条約時のコユキさんを知っている方たちを一時的に身近に置く事で、本来の彼女の人格に刺激を与えるのです!そうすれば、自ずと自分を取り戻せるのではないでしょうか?』

  • 124わるいおとな(1の人)25/10/22(水) 16:17:05

    ──現在──


    って感じの会話があって、私達は海に来ていた。期間は3日間、その間にコユキを元に戻して見せる。その為には──。


    "ノア、ナギサ、ミカ、セイア、ちょっといいかな?"


    4人を少し拠点から離れた海の家に誘い、話を始める。


    "こんなに楽しい時にごめんね、折り入って皆に協力して欲しい事があるんだ。"


    私は彼女達に現在のコユキの状況を事細かに説明するのだった。

  • 125二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 00:54:59

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