【学パロ】ロボット……研究会?

  • 1二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 15:03:35

    そう!ぼくたち今ロボット研究同好会やってるんだけどさ、正確に言うと研究っていうより“好きなもん作る会”って感じで! ほら、機械とか触ってると楽しいし、でも別に触らなくても全然いいし! 本読んでても、遊んでても、寝てても、なんならただ居るだけでもオッケー! あ、ちなみに僕とアスランの2人しかいなくてさ、ほんとは1年の頃からずっと続いてるんだけど、部員が集まんなくて正式な部にはなれなかったんだよね〜、だから今でも同好会! ……でもやっぱり部活に昇格させたいんだよなぁ〜っていうか、せめて活動実績がほしいじゃん? だからさ、君が入ってくれるだけでほんと助かるんだ〜! 別にロボット作れなんて絶対言わないし、もし気が向いたら一緒にやればいいし!


    ちょ、ちょっと待ってください!いったん、一旦落ち着きましょ、ね?


    これは、ロボット研究会に勧誘されたシンが先輩であるキラとアスランに振り回されながらドタバタな日常を過ごす学園パロディである

  • 2二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 15:14:34

    ここに先輩キャラにロウ・ギュールをひとつまみ。

  • 3二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 15:17:19

    顧問にマリューさんかな?

  • 4二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 15:19:20

    ちょっと変わった先輩達のことを、家族に楽しそうにグチるシンを見せてくれるのはここですか

  • 5二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 15:24:28

    【〜登場人物〜】

    シン・アスカ
    この度入学したばかりの1年生
    部活強制の学校なので文芸部にでも入ろうと思っていたら何故かキラにマシンガントーク勧誘される
    活動中何をしててもいいという発言に心が揺れ、ロボ研に入部
    彼の入部によって晴れてロボット研究会は部活となり、ロボット研究部になった
    自由奔放なキラと圧縮言語ばかり使うアスランに振り回される苦労人
    この世界では家族は健在。ちょっとませてきたマユによくおちょくられる

  • 6二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 15:36:20

    キラ・ヤマト
    ロボ研の部長の3年生
    この世界ではアスランとお別れせず一緒に進学した
    好きなことは喜んでやるが嫌いな事からは全力で逃げる
    部活に興味がなさそうな人間を片っ端から勧誘しては玉砕していたものの、活動3年目にしてようやくシンという仲間を得、同好会が部活に昇格。部費が増えて嬉しい
    尚、アスランはキラのマシンガントーク勧誘こそが今まで部員が集まらなかった原因ではないかと考えている

  • 7二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 15:42:18

    アスラン・ザラ
    ロボ研の副部長である3年生
    この世界ではキラとお別れせず一緒に進学した
    小言が多くお母さんのよう。課題や部長の仕事から逃げようとするキラを引っ捕まえる担当
    真面目で堅実なのだがどこか感覚がおかしい。贈り物が喜ばれると延々と渡し続けるので注意
    わかる人にしかわからない圧縮言語を使うため、シンはキラに時折翻訳を頼む

  • 8二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 15:50:39

    いつの日かシンがハリセン片手に2人にツッコミを入れる展開とかあるのかな

  • 9二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 16:04:30

    これもしやみんな中学生ですか!?

  • 1025/09/28(日) 16:27:04

    >>9

    ჱ̒ ー̀֊ー́ )𝒀𝑬𝑺

  • 11二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 16:47:05

    仲良し三人組が好きな自分
    楽しそうなスレを見つけてワクワク中

  • 12二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 17:44:20

    平和時空は大前提っぽいけどC.E.?学園現パロ?

  • 13二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 17:54:06

    AGEのアセム編前半みたいな感じでわちゃわちゃしてくれるんですか!?

  • 1425/09/28(日) 19:06:44

    ーー遡ること数分前ーー


    シン「どこ行こうかな…… でも言うて部活とか興味ないんだよなぁ……」

    キラ「えっ!? 興味ない? それってつまり、逆に言えばどこでもいいってことだよね!?」

    シン「ちょ、何ですかいきなり……」

    キラ「あ、ごめんごめん!僕ね、こういうものです!」


    そう言ってキラはシンに謎の名刺を差し出すのだった



    そして>>1に続く

  • 1525/09/28(日) 19:16:39

    >>12

    一応平和なCEを想定しとります

  • 16二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 19:56:09

    勧誘のチラシとかじゃなくて名刺なのがまたいいw

  • 17二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 20:26:36

    >>15

    キラアスランは月のコペルニクス育ちですけどアスカ一家が月にいるのか2人がオーブに行ったのか、細かいこと気になってすみません

  • 1825/09/28(日) 22:17:47

    >>17

    それはどうしようか悩んだんですけど、一旦保留にしとります

    ヤマト一家がヘリオポリスに移住してアスランも一緒に着いてきて、シンは本土からコロニー留学?しに来た感じがいちばん無難かなとは思ってます

  • 19二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 22:50:44

    >>18

    了解です、ヘリオポリスの中学に進学したシンが中3キラに掴まってロボ研入り

    シンがマユにおちょくられてるそうだからヘリオポリスのモルゲンレーテ支部に両親が転勤で全員で引越した、かな

  • 2025/09/28(日) 23:55:03

    >>1のその後ーー


    半ば引き摺られる形で部室に連れていかれるシン

    シン「ちょ、ちょっと待ってくださいって!僕まだ入るなんて一言も――」

    キラ「細かいことはいいから!とりあえず見てみるだけ!ね?ね?」


    途中で何度か帰ろうとしたのだが、そのたびに「まぁまぁ!すぐだから!絶対楽しいから!」と軽やかにかわされ、気づけば見知らぬ扉の前に立たされていた。


    キラ「はい!ここが僕たちの部室!まぁでも部活として認可されてないから同好会室?だけどね」

    シン「……工房……?」

    キラ「半田ごてとか色々使うからねぇ。どうしてもこういう感じになっちゃうんだよね」


    彼らの部室には機械の部品や基板、工具類が所狭しと並んでいた。机の上には解体途中のモーターや配線が転がり、棚には何に使うのかわからない金属パーツがぎっしり。壁際には古びたパソコンや、試作品らしきロボットの残骸まで置かれている。


  • 21二次元好きの匿名さん25/09/29(月) 00:39:24

    シンがまるでみくるちゃんの如く連れ去られてるのええなw

  • 2225/09/29(月) 07:58:59

    キラ「あ、ねぇねぇアスラーン!入ってくれるかもしれない子連れてきたー!」

    シン「いや、だから入るなんてまだ――」

    アスラン「……また無理やり連れてきたのか?」

    キラ「無理やりじゃないって!ちょっとお試しで見に来てもらっただけ!」


    シンは大きくため息をついた。さっきから完全に流されっぱなしだ。

    けれど――工房の匂いと散らかった部品の数々に、ほんのわずか胸の奥がざわつく。何かを“作る場所”の空気が、無意識のうちに彼の心を引き寄せていた。


    アスラン「すまないな。かなり無理やりだっただろう」

    シン「あ、いえ……」

    アスラン「まぁ、百聞は一見にしかずとも言う。よかったら見ていってくれ」


    そう言うとアスランは部室の奥の方へ姿を消し、大きなダンボールを抱えて戻ってきた


    シン「ほぇ……?」

    アスラン「これが、俺たちの作った作品たちだ」


    ??「トリィ!」


    ??「テヤンディ!」


  • 23二次元好きの匿名さん25/09/29(月) 09:31:16

    がんばれシン

  • 24二次元好きの匿名さん25/09/29(月) 09:44:51

    トリィとハロな時点で普通のロボ研じゃないんだよなあw

  • 25二次元好きの匿名さん25/09/29(月) 12:55:21

    そのうちAIBO的なミニバクゥとか作られそう

  • 26二次元好きの匿名さん25/09/29(月) 13:40:19

    ハロだったらマユが気に入りそうだよね

  • 27二次元好きの匿名さん25/09/29(月) 13:41:26

    ロボコン的な奴の勝負を吹っかけてくる他校の生徒は誰がいいかな?

  • 28二次元好きの匿名さん25/09/29(月) 15:57:28

    >>27

    プラントならイザディア、ファウンデーションならオルフェがライバル枠だろうが趣味がロボ無関係だからなあ

  • 29二次元好きの匿名さん25/09/29(月) 21:30:23

    シンは買い出しに行って違う部品買っちゃたりするのかもな

  • 30二次元好きの匿名さん25/09/29(月) 21:55:37

    >>2

    ロウ・ギュールは高等部or大学部先輩にするか…なんなら先輩枠高等部にアストレイ3人娘を付けて良いのよ?

  • 31二次元好きの匿名さん25/09/30(火) 02:38:32

    >>27

    新旧連合三馬鹿たちに頑張ってもらうか

  • 32二次元好きの匿名さん25/09/30(火) 09:54:27

      +   +
       ∧_∧  +
     (0゚・∀・)ワクワクテカテカ
     (0゚∪ ∪ +
     と__)__) +

  • 3325/09/30(火) 17:01:52

    シン「え、あっ……えっ……?」

    キラ「どうかした〜?」

    シン「いや、その……これ……全部おふたりで?」

    キラ「そうだよぉ〜! すごいでしょ!」

    シン「……すごいというか、なんというか……」


    その口から自然と洩れたのは、好奇心にも畏怖にも近い感情だった。まさか“中等学校の同好会”という小さな場に、ここまでの技術力を持つ二人がいるとは夢にも思わなかったのだ。


    心の奥底で、“この二人と一緒にいたら、とんでもないものが見られるかもしれない”という予感が芽生え始めていた。


  • 34二次元好きの匿名さん25/09/30(火) 17:08:02

    いつの日かいつぞやの1/144スケールミネルバ並みのやつ作るぞこの2人絶対

  • 35二次元好きの匿名さん25/09/30(火) 17:19:15

    それからというもの、シンは彼らに振り回されっぱなしだった。


    まずキラ。これはもう言うまでもない。

    一度テンションが上がれば止まらないマシンガントーク、興味のあることを思いついたら即実行、しかも周りを巻き込むのが当たり前。シンはそのたびに「いやいや!ちょっと待ってくださいよ!」と制止役を務めざるを得ず、しかし気づけば結局一緒に動かされている、ということが日常になってしまった。


    ある日も、部室に入った瞬間にキラが飛びついてきた。


    「お、シンくん〜ちょうどいいところに!ちょっとこれ持ってて!」

    「え、ちょ、何ですかこれ!?……って、熱ッ!?」

    「あ、ごめん!さっきまで半田ごて使ってたんだった!」

    「最初に言ってくださいってばぁぁぁ!」


  • 3625/09/30(火) 17:28:51

    アスランはアスランで別の意味で厄介だった。彼は口下手で、説明を端折りすぎるのだ。


    アスラン「そこ、押してくれ」」

    シン「えっ、どこをですか?」

    アスラン「そこのスイッチ」

    シン「いや“そこ”じゃわかんないですよ!」


    真顔で最小限しか言葉を使わないせいで、シンは何度も誤解し、余計に混乱させられる。しかもアスラン本人は、こちらが誤解しているとも気づかず淡々と作業を続けてしまうのだから始末に負えない。


    結局、シンが状況を理解する前にロボットが勝手に動き出し、キラが「うわわっ!」と慌てて飛びつき、アスランが無言でスイッチを切る――そんなドタバタが日常になっていた。


    「……僕、なんでこんなことになってるんだろ」


    部室の隅でぐったりしながら、シンはふと呟く。


    けれども、不思議なことに。どれだけ振り回されても嫌悪感はなかった。むしろ、いつも予想外のことが起こるこの空間は、退屈とは無縁。そして、二人が真剣に何かを作り上げる姿は、眩しくて目が離せなかった。


  • 3725/09/30(火) 17:33:50

    ある日のこと。またなにやら新しいロボットが増えていると思ったら、なにかがおかしい。


    シン「……なんですか、これ」

    キラ「ん?ああ、これ? ゴミを回収しに来てくれるゴミ箱!」

    シン「は?」

    アスラン「……つまり、自走式のゴミ箱ってことか?」

    キラ「そうそう! 部員がゴミを投げっぱなしにしても、こいつが部屋の中を回って勝手に回収してくれるんだ。しかも満杯になったら『出してきてください』ってしゃべる!」

    シン「いやいやいや……ただでさえ備品だらけで部室こんなに狭いのに!? 更にロボットがウロウロしてたら余計に邪魔でしょう!」

    キラ「いやいや、効率化だよ。ほら、片付けの手間が省けるし。未来の部室管理の姿だと思わない?」

    アスラン「……まあ、発想としては面白いと思う。ただ、今は配線がむき出しだし、センサーが甘いな。さっき壁に突っ込んでたぞ」

    シン「それ完全に凶器ですよ!? ゴミ拾う前に僕の足轢いてったんですけど!」

    キラ「はは……ちょっと調整不足だったかな。でも見ててよ、完成したらきっとシンも感動するから!」

    シン「……その前に部室が破壊されそうで怖いんですけど」

    アスラン「キラ、次はまずサイズを半分に縮めろ。それから静音設計も考えるべきだ。今のままだと、ゴミ箱というより小型戦車だ」

    シン「ほんとですよ! 部室用ロボットで戦争はやめてください!」

    キラ「うーん……でも“戦車ゴミ箱”って名前も響きは悪くないかも」



    ――部室には今日も、狭さに似合わぬ野心的なロボットたちが増えていくのであった。


  • 38二次元好きの匿名さん25/09/30(火) 17:36:09

    ゴミ箱に足轢かれるという何それどういうことな感じがいいなあw

  • 39二次元好きの匿名さん25/09/30(火) 18:17:52

    部屋を掃除したら先代が残したとんでもないものが出てくるだろうな
    だって先輩候補はあのロウ・ギュール、OB・顧問候補はマリューさんですよ?

  • 4025/09/30(火) 18:18:07

    >>38

    なおこのロボット、ミニ四駆レベルの速度で走るので轢かれるととんでもなく痛い模様(コーディネイターじゃかかったらやばかった)

  • 41二次元好きの匿名さん25/09/30(火) 22:13:36

    この部室、壁がちょっと焦げてても違和感ないな

  • 42二次元好きの匿名さん25/10/01(水) 06:34:11

    保守

  • 43二次元好きの匿名さん25/10/01(水) 11:27:55

    こういう部活ってどこでやるんだろう。金工室とか?

  • 44二次元好きの匿名さん25/10/01(水) 17:09:07

    >>43

    まぁ中学なら技術室あるだろうし、そこの関連の場所な気はするな

    雰囲気的には準備室とかそういう系になりそう

  • 45二次元好きの匿名さん25/10/01(水) 23:11:30

    ここからどう繋げるんかな
    やっぱ大会とか出る?

  • 46二次元好きの匿名さん25/10/01(水) 23:31:52

    >>45

    大会もいいが何故かロボ研がvs学園の七不思議するとかでもいいな

  • 47二次元好きの匿名さん25/10/01(水) 23:33:12

    >>45

    何故だが事件に巻き込まれるロボ研

    そして大活躍のトリィハロその他ロボ軍団

  • 48二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 01:22:39

    >>45

    競技会的なやつじゃなくてデザフェス的なとこに参加しても面白そう

  • 4925/10/02(木) 08:54:15

    内容どうしようか考えてたので一旦ダイス入りまぁーす

    (選ばれなかったものもどっかで回収される可能性あるので悪しからず)

    (これ以降もこういうの見たいってあげてくれたらどこかで書くかもしれんので、あればシチュとか書いて下され)

    1. >>45

    2.>>46

    3.>>47

    4.>>48


    dice1d4=4 (4)

  • 5025/10/02(木) 09:08:12

    てな訳で第1部は某デ〇フェスみたいなイベントに出展することになったロボ研になります

  • 51二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 16:51:16

    シン「そういや、大会とか出るんですか? 部活に昇格したのに、さすがに活動実績ないと怒られません?」


    ロボット研究同好会は、晴れて正式な「部」として認められたばかりだ。だが、それは単なる肩書きだけでは済まされない。学校側からは「活動の成果を出せ」という暗黙のプレッシャーがかかるのは当然だろう。


    アスラン「……確かに、形に残る成果は必要だな。大会に出場するのが一番手っ取り早い」

    キラ「えぇ〜……でも勝敗とかやだなぁ〜なんか“勝つために作りました!”みたいなのって、ちょっと違う気がするんだよね。僕たちの作品、そのまま見てほしいだけなんだもん」

    シン「気持ちはわかりますけど……でも、そういうのが“部活”ってもんじゃないんですか?」

    アスラン「……いや、シンの言うことも正しい。だが、キラの気持ちも理解できる。勝ち負けだけで価値が測られるのは不本意だな」


    三人の間に一瞬沈黙が落ちた。キラは不満げに工具をいじり、アスランは腕を組んで考え込む。そんな二人を見ながら、シンはぽつりと口を開いた。


    シン「だとすると……即売会的なのとか、展示会的なのに参加してみるとかですかね?」


    二人が同時に顔を上げた。


    キラ「展示会……!」

    アスラン「……なるほど」


  • 52二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 17:16:10

    展示会に参加する、と決めたその日のこと。

    部室はいつも以上に騒がしかった。


    キラ「よーし、それじゃあ参加するって決めたからには……何持ってくか考えないとだよね!候補はたくさんあるんだ!」


    キラは机の上に積まれたロボットや、棚の奥から引っ張り出してきた試作品を次々と並べていく。


    キラ「まずはこれ! “自走式ゴミ箱”! これはもう説明不要の便利アイテムだよね!」

    シン「便利というか……危険物では?」

    キラじゃあこれ! “自動おやつ配給ロボ”! 部室にいるとき小腹がすいたら、勝手にお菓子を差し出してくれるんだよ!」

    アスラン「……そんなの展示会で出したら、真っ先に子どもに群がられて壊されるぞ」

    キラ「じゃあじゃあらこっちは“空飛ぶ鳥型ロボ”! 羽ばたき機構にこだわった逸品!」

    アスラン「……それは会場で飛ばすと危ないだろ。せめてトリィぐらいの大きさにしろ

    キラ「えぇ〜〜〜……」


    一方で、アスランとシンはイベントそのものをどうするか、現実的な相談をしていた。


    アスラン「展示会といっても色々あるな。工学系の学会に付随する学生枠、一般向けのものづくりフェス、あるいは商店街のロボットイベント……」


    アスランはノートPCを開きながら淡々と候補を挙げる。


    シン「え、そんなにあるんですね……でも、いきなり学会って場違いじゃないですか? なんか専門家に細かい質問とかされそうだし」

    アスラン「その通りだな。俺たちの目的は研究成果の発表ではなく、活動の“実績”を示すことだ。ならば、一般向けの展示会が妥当だろう」


  • 53二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 17:51:39

    シン「あ……これはどうですか」


    端末を操作していたシンが、ためらいがちに画面を二人に向けた。

    そこに映っていたのは――この国でいちばん大きな展示場で行われる、自主制作展示即売会の情報だった。


    アスラン「……これは……」

    シン「えっと……その、ここ、サークルの代表者が成人済みなら誰でも出展できるらしいんです。出せるジャンルもすごく幅広くて……食品とかアクセサリーとか、ガレージキットとか、オリジナルで自主制作なら基本なんでもOKみたいで。だから、ロボットだって――」


    キラの目が、画面に釘付けになった。

    次の瞬間、彼の顔がぱあっと輝く。


    キラ「……なにそれ最高じゃん!!」

    シン「えっ、いや、ちょっと待ってください! 僕は別に、ここに出ようって言ったわけじゃ――」


    慌てて弁解しようとするシンの声を、キラの興奮がかき消す。


    キラ「だってこれ、そんな人たちに、僕たちのロボット見てもらえるんだよ!? 最高じゃん!夢じゃん!」


    シンは頭を抱えた。

    ――なぜ自分は余計なことを言ってしまったのか。

    ただ「面白そうだな」と軽い気持ちで見つけただけなのに、気づけば話はどんどん加速していく。

    けれど。

    キラの目の輝きと、アスランの瞳にわずかに宿った決意を見て、シンは悟った。

    ――もう、この流れは止められない。


  • 54二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 18:30:04

    成人の代表者か、顧問の先生かな?誰だろ?

  • 55二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 18:45:44

    このレスは削除されています

  • 5625/10/02(木) 18:47:25

    シン「そういや……顧問っているんですか?これ、出展するにしても大人の人がいないと参加出来ないんですけど……」


    考えてみれば当然のことだ。部活として外部に出る以上、責任を持つ大人の存在は不可欠だ。だが、今まで部室で過ごしてきて、顧問らしき人物の姿を一度も見たことがなかった。入部届を出したのも担任だった


    キラ「いるよ〜」

    シン「え、いるんですか?」

    キラ「うんうん。ただ、学校の先生じゃなくて外部の人なんだ」

    シン「外部……?」

    キラ「エリカ・シモンズって人なんだけどさ。モルゲンレーテの主任さんなんだ」

    シン「え、あ……は?」

    キラ「ん? どうかした?」


    シンにとってエリカ・シモンズとは両親の同僚であるため頻繁に名前を聞く人物であり、何度も顔を合わせている相手だった。打ち合わせや研究の場に同行してくることもあり、なんなら休日の集まりで同席したことすらある。そんな人物がどうして中等学校の部活の顧問をしているのか?意味がわからなすぎた


    唖然としているシンに気づくことなく、キラはまるで何でもないことのように笑顔で続ける。


    キラ「いやー、すごい人なんだよ!忙しい人なんだけど、うちの活動を面白がって顧問やってくれてるんだ。すっごいラッキーだと思わない?」


    シン「……ラッキー、ねぇ……」(いや、ラッキーどころか……下手したら大問題じゃないかこれ……)


    心の奥で冷や汗をかきながらも、二人の無邪気な様子に何も言えず、シンただ曖昧な笑みを浮かべるしかなかった。


  • 57二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 19:22:29

    エリカさん……だと!?

  • 58二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 19:43:13

    教師の指導はどうしたー!キラアスまとめてモルゲンレーテ囲い込みの下準備確定じゃねーか!

  • 59二次元好きの匿名さん25/10/03(金) 01:22:48

    ぜってぇこの学校バックにオーブがいるやつw
    人材を確保するために動いているぞ!気をつけろ!

  • 60二次元好きの匿名さん25/10/03(金) 09:47:19

    >>59

    もしかしたら国立学校だったのかもしれん

  • 61二次元好きの匿名さん25/10/03(金) 10:00:18

    正式に部活として承認されてる以上部外者のエリカさんが顧問でもOKと学校からお墨付きをもらってるわけで…
    やっぱり国家権力側から圧力か小細工か入ってないか?
    平和時空だから現時点で(本人達の知らない所で)就職内定してるのはプラスかもしれないが…

  • 62二次元好きの匿名さん25/10/03(金) 10:41:56

    >>61

    最近は現実でも一応こういうのが存在していてだな。制限はあるかもしれないが行けなくはないと思われる

    https://www.mext.go.jp/sports/content/20240930-spt_oripara-000014391_1.pdfwww.mext.go.jp
  • 63二次元好きの匿名さん25/10/03(金) 11:04:06

    >>62

    あー教師が忙しくて部活の指導する時間なんかない問題にこういう対応策が出てたのかー納得した

  • 64二次元好きの匿名さん25/10/03(金) 18:57:00

    顧問のエリカさん経由でロウとかと絡みが出来そうなのいいな

  • 6525/10/03(金) 19:13:23

    主ですどうもです
    用事があって明日1日管理出来ないんで、続き見たいと思ってくれてる人がいたら適当に書き込んでくれると嬉しいです

  • 66二次元好きの匿名さん25/10/04(土) 00:48:43

    ザフト側のメンバーばっかり気にされてるけど、ロボット工学で学園モノならカトウゼミメンバーが親和性高くて話しに絡みやすそうじゃないか?
    展示会に来てて偶然会うってシチュエーションが結構自然にできそうだ

  • 67二次元好きの匿名さん25/10/04(土) 10:35:13

    保守

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