- 1二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 15:03:35
そう!ぼくたち今ロボット研究同好会やってるんだけどさ、正確に言うと研究っていうより“好きなもん作る会”って感じで! ほら、機械とか触ってると楽しいし、でも別に触らなくても全然いいし! 本読んでても、遊んでても、寝てても、なんならただ居るだけでもオッケー! あ、ちなみに僕とアスランの2人しかいなくてさ、ほんとは1年の頃からずっと続いてるんだけど、部員が集まんなくて正式な部にはなれなかったんだよね〜、だから今でも同好会! ……でもやっぱり部活に昇格させたいんだよなぁ〜っていうか、せめて活動実績がほしいじゃん? だからさ、君が入ってくれるだけでほんと助かるんだ〜! 別にロボット作れなんて絶対言わないし、もし気が向いたら一緒にやればいいし!
ちょ、ちょっと待ってください!いったん、一旦落ち着きましょ、ね?
これは、ロボット研究会に勧誘されたシンが先輩であるキラとアスランに振り回されながらドタバタな日常を過ごす学園パロディである
- 2二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 15:14:34
ここに先輩キャラにロウ・ギュールをひとつまみ。
- 3二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 15:17:19
顧問にマリューさんかな?
- 4二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 15:19:20
ちょっと変わった先輩達のことを、家族に楽しそうにグチるシンを見せてくれるのはここですか
- 5二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 15:24:28
- 6二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 15:36:20
- 7二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 15:42:18
- 8二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 15:50:39
いつの日かシンがハリセン片手に2人にツッコミを入れる展開とかあるのかな
- 9二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 16:04:30
これもしやみんな中学生ですか!?
- 10主25/09/28(日) 16:27:04
ჱ̒ ー̀֊ー́ )𝒀𝑬𝑺
- 11二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 16:47:05
仲良し三人組が好きな自分
楽しそうなスレを見つけてワクワク中 - 12二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 17:44:20
平和時空は大前提っぽいけどC.E.?学園現パロ?
- 13二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 17:54:06
AGEのアセム編前半みたいな感じでわちゃわちゃしてくれるんですか!?
- 14主25/09/28(日) 19:06:44
ーー遡ること数分前ーー
シン「どこ行こうかな…… でも言うて部活とか興味ないんだよなぁ……」
キラ「えっ!? 興味ない? それってつまり、逆に言えばどこでもいいってことだよね!?」
シン「ちょ、何ですかいきなり……」
キラ「あ、ごめんごめん!僕ね、こういうものです!」
そう言ってキラはシンに謎の名刺を差し出すのだった
そして>>1に続く
- 15主25/09/28(日) 19:16:39
- 16二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 19:56:09
勧誘のチラシとかじゃなくて名刺なのがまたいいw
- 17二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 20:26:36
- 18主25/09/28(日) 22:17:47
- 19二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 22:50:44
- 20主25/09/28(日) 23:55:03
>>1のその後ーー
半ば引き摺られる形で部室に連れていかれるシン
シン「ちょ、ちょっと待ってくださいって!僕まだ入るなんて一言も――」
キラ「細かいことはいいから!とりあえず見てみるだけ!ね?ね?」
途中で何度か帰ろうとしたのだが、そのたびに「まぁまぁ!すぐだから!絶対楽しいから!」と軽やかにかわされ、気づけば見知らぬ扉の前に立たされていた。
キラ「はい!ここが僕たちの部室!まぁでも部活として認可されてないから同好会室?だけどね」
シン「……工房……?」
キラ「半田ごてとか色々使うからねぇ。どうしてもこういう感じになっちゃうんだよね」
彼らの部室には機械の部品や基板、工具類が所狭しと並んでいた。机の上には解体途中のモーターや配線が転がり、棚には何に使うのかわからない金属パーツがぎっしり。壁際には古びたパソコンや、試作品らしきロボットの残骸まで置かれている。
- 21二次元好きの匿名さん25/09/29(月) 00:39:24
シンがまるでみくるちゃんの如く連れ去られてるのええなw
- 22主25/09/29(月) 07:58:59
キラ「あ、ねぇねぇアスラーン!入ってくれるかもしれない子連れてきたー!」
シン「いや、だから入るなんてまだ――」
アスラン「……また無理やり連れてきたのか?」
キラ「無理やりじゃないって!ちょっとお試しで見に来てもらっただけ!」
シンは大きくため息をついた。さっきから完全に流されっぱなしだ。
けれど――工房の匂いと散らかった部品の数々に、ほんのわずか胸の奥がざわつく。何かを“作る場所”の空気が、無意識のうちに彼の心を引き寄せていた。
アスラン「すまないな。かなり無理やりだっただろう」
シン「あ、いえ……」
アスラン「まぁ、百聞は一見にしかずとも言う。よかったら見ていってくれ」
そう言うとアスランは部室の奥の方へ姿を消し、大きなダンボールを抱えて戻ってきた
シン「ほぇ……?」
アスラン「これが、俺たちの作った作品たちだ」
??「トリィ!」
??「テヤンディ!」
- 23二次元好きの匿名さん25/09/29(月) 09:31:16
がんばれシン
- 24二次元好きの匿名さん25/09/29(月) 09:44:51
トリィとハロな時点で普通のロボ研じゃないんだよなあw
- 25二次元好きの匿名さん25/09/29(月) 12:55:21
そのうちAIBO的なミニバクゥとか作られそう
- 26二次元好きの匿名さん25/09/29(月) 13:40:19
ハロだったらマユが気に入りそうだよね
- 27二次元好きの匿名さん25/09/29(月) 13:41:26
- 28二次元好きの匿名さん25/09/29(月) 15:57:28
プラントならイザディア、ファウンデーションならオルフェがライバル枠だろうが趣味がロボ無関係だからなあ
- 29二次元好きの匿名さん25/09/29(月) 21:30:23
シンは買い出しに行って違う部品買っちゃたりするのかもな
- 30二次元好きの匿名さん25/09/29(月) 21:55:37
ロウ・ギュールは高等部or大学部先輩にするか…なんなら先輩枠高等部にアストレイ3人娘を付けて良いのよ?
- 31二次元好きの匿名さん25/09/30(火) 02:38:32
新旧連合三馬鹿たちに頑張ってもらうか
- 32二次元好きの匿名さん25/09/30(火) 09:54:27
+ +
∧_∧ +
(0゚・∀・)ワクワクテカテカ
(0゚∪ ∪ +
と__)__) + - 33主25/09/30(火) 17:01:52
- 34二次元好きの匿名さん25/09/30(火) 17:08:02
いつの日かいつぞやの1/144スケールミネルバ並みのやつ作るぞこの2人絶対
- 35二次元好きの匿名さん25/09/30(火) 17:19:15
それからというもの、シンは彼らに振り回されっぱなしだった。
まずキラ。これはもう言うまでもない。
一度テンションが上がれば止まらないマシンガントーク、興味のあることを思いついたら即実行、しかも周りを巻き込むのが当たり前。シンはそのたびに「いやいや!ちょっと待ってくださいよ!」と制止役を務めざるを得ず、しかし気づけば結局一緒に動かされている、ということが日常になってしまった。
ある日も、部室に入った瞬間にキラが飛びついてきた。
「お、シンくん〜ちょうどいいところに!ちょっとこれ持ってて!」
「え、ちょ、何ですかこれ!?……って、熱ッ!?」
「あ、ごめん!さっきまで半田ごて使ってたんだった!」
「最初に言ってくださいってばぁぁぁ!」
- 36主25/09/30(火) 17:28:51
アスランはアスランで別の意味で厄介だった。彼は口下手で、説明を端折りすぎるのだ。
アスラン「そこ、押してくれ」」
シン「えっ、どこをですか?」
アスラン「そこのスイッチ」
シン「いや“そこ”じゃわかんないですよ!」
真顔で最小限しか言葉を使わないせいで、シンは何度も誤解し、余計に混乱させられる。しかもアスラン本人は、こちらが誤解しているとも気づかず淡々と作業を続けてしまうのだから始末に負えない。
結局、シンが状況を理解する前にロボットが勝手に動き出し、キラが「うわわっ!」と慌てて飛びつき、アスランが無言でスイッチを切る――そんなドタバタが日常になっていた。
「……僕、なんでこんなことになってるんだろ」
部室の隅でぐったりしながら、シンはふと呟く。
けれども、不思議なことに。どれだけ振り回されても嫌悪感はなかった。むしろ、いつも予想外のことが起こるこの空間は、退屈とは無縁。そして、二人が真剣に何かを作り上げる姿は、眩しくて目が離せなかった。
- 37主25/09/30(火) 17:33:50
ある日のこと。またなにやら新しいロボットが増えていると思ったら、なにかがおかしい。
シン「……なんですか、これ」
キラ「ん?ああ、これ? ゴミを回収しに来てくれるゴミ箱!」
シン「は?」
アスラン「……つまり、自走式のゴミ箱ってことか?」
キラ「そうそう! 部員がゴミを投げっぱなしにしても、こいつが部屋の中を回って勝手に回収してくれるんだ。しかも満杯になったら『出してきてください』ってしゃべる!」
シン「いやいやいや……ただでさえ備品だらけで部室こんなに狭いのに!? 更にロボットがウロウロしてたら余計に邪魔でしょう!」
キラ「いやいや、効率化だよ。ほら、片付けの手間が省けるし。未来の部室管理の姿だと思わない?」
アスラン「……まあ、発想としては面白いと思う。ただ、今は配線がむき出しだし、センサーが甘いな。さっき壁に突っ込んでたぞ」
シン「それ完全に凶器ですよ!? ゴミ拾う前に僕の足轢いてったんですけど!」
キラ「はは……ちょっと調整不足だったかな。でも見ててよ、完成したらきっとシンも感動するから!」
シン「……その前に部室が破壊されそうで怖いんですけど」
アスラン「キラ、次はまずサイズを半分に縮めろ。それから静音設計も考えるべきだ。今のままだと、ゴミ箱というより小型戦車だ」
シン「ほんとですよ! 部室用ロボットで戦争はやめてください!」
キラ「うーん……でも“戦車ゴミ箱”って名前も響きは悪くないかも」
――部室には今日も、狭さに似合わぬ野心的なロボットたちが増えていくのであった。
- 38二次元好きの匿名さん25/09/30(火) 17:36:09
ゴミ箱に足轢かれるという何それどういうことな感じがいいなあw
- 39二次元好きの匿名さん25/09/30(火) 18:17:52
部屋を掃除したら先代が残したとんでもないものが出てくるだろうな
だって先輩候補はあのロウ・ギュール、OB・顧問候補はマリューさんですよ? - 40主25/09/30(火) 18:18:07
なおこのロボット、ミニ四駆レベルの速度で走るので轢かれるととんでもなく痛い模様(コーディネイターじゃかかったらやばかった)
- 41二次元好きの匿名さん25/09/30(火) 22:13:36
この部室、壁がちょっと焦げてても違和感ないな
- 42二次元好きの匿名さん25/10/01(水) 06:34:11
保守
- 43二次元好きの匿名さん25/10/01(水) 11:27:55
こういう部活ってどこでやるんだろう。金工室とか?
- 44二次元好きの匿名さん25/10/01(水) 17:09:07
- 45二次元好きの匿名さん25/10/01(水) 23:11:30
- 46二次元好きの匿名さん25/10/01(水) 23:31:52
- 47二次元好きの匿名さん25/10/01(水) 23:33:12
- 48二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 01:22:39
- 49主25/10/02(木) 08:54:15
- 50主25/10/02(木) 09:08:12
てな訳で第1部は某デ〇フェスみたいなイベントに出展することになったロボ研になります
- 51二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 16:51:16
シン「そういや、大会とか出るんですか? 部活に昇格したのに、さすがに活動実績ないと怒られません?」
ロボット研究同好会は、晴れて正式な「部」として認められたばかりだ。だが、それは単なる肩書きだけでは済まされない。学校側からは「活動の成果を出せ」という暗黙のプレッシャーがかかるのは当然だろう。
アスラン「……確かに、形に残る成果は必要だな。大会に出場するのが一番手っ取り早い」
キラ「えぇ〜……でも勝敗とかやだなぁ〜なんか“勝つために作りました!”みたいなのって、ちょっと違う気がするんだよね。僕たちの作品、そのまま見てほしいだけなんだもん」
シン「気持ちはわかりますけど……でも、そういうのが“部活”ってもんじゃないんですか?」
アスラン「……いや、シンの言うことも正しい。だが、キラの気持ちも理解できる。勝ち負けだけで価値が測られるのは不本意だな」
三人の間に一瞬沈黙が落ちた。キラは不満げに工具をいじり、アスランは腕を組んで考え込む。そんな二人を見ながら、シンはぽつりと口を開いた。
シン「だとすると……即売会的なのとか、展示会的なのに参加してみるとかですかね?」
二人が同時に顔を上げた。
キラ「展示会……!」
アスラン「……なるほど」
- 52二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 17:16:10
展示会に参加する、と決めたその日のこと。
部室はいつも以上に騒がしかった。
キラ「よーし、それじゃあ参加するって決めたからには……何持ってくか考えないとだよね!候補はたくさんあるんだ!」
キラは机の上に積まれたロボットや、棚の奥から引っ張り出してきた試作品を次々と並べていく。
キラ「まずはこれ! “自走式ゴミ箱”! これはもう説明不要の便利アイテムだよね!」
シン「便利というか……危険物では?」
キラじゃあこれ! “自動おやつ配給ロボ”! 部室にいるとき小腹がすいたら、勝手にお菓子を差し出してくれるんだよ!」
アスラン「……そんなの展示会で出したら、真っ先に子どもに群がられて壊されるぞ」
キラ「じゃあじゃあらこっちは“空飛ぶ鳥型ロボ”! 羽ばたき機構にこだわった逸品!」
アスラン「……それは会場で飛ばすと危ないだろ。せめてトリィぐらいの大きさにしろ
キラ「えぇ〜〜〜……」
一方で、アスランとシンはイベントそのものをどうするか、現実的な相談をしていた。
アスラン「展示会といっても色々あるな。工学系の学会に付随する学生枠、一般向けのものづくりフェス、あるいは商店街のロボットイベント……」
アスランはノートPCを開きながら淡々と候補を挙げる。
シン「え、そんなにあるんですね……でも、いきなり学会って場違いじゃないですか? なんか専門家に細かい質問とかされそうだし」
アスラン「その通りだな。俺たちの目的は研究成果の発表ではなく、活動の“実績”を示すことだ。ならば、一般向けの展示会が妥当だろう」
- 53二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 17:51:39
シン「あ……これはどうですか」
端末を操作していたシンが、ためらいがちに画面を二人に向けた。
そこに映っていたのは――この国でいちばん大きな展示場で行われる、自主制作展示即売会の情報だった。
アスラン「……これは……」
シン「えっと……その、ここ、サークルの代表者が成人済みなら誰でも出展できるらしいんです。出せるジャンルもすごく幅広くて……食品とかアクセサリーとか、ガレージキットとか、オリジナルで自主制作なら基本なんでもOKみたいで。だから、ロボットだって――」
キラの目が、画面に釘付けになった。
次の瞬間、彼の顔がぱあっと輝く。
キラ「……なにそれ最高じゃん!!」
シン「えっ、いや、ちょっと待ってください! 僕は別に、ここに出ようって言ったわけじゃ――」
慌てて弁解しようとするシンの声を、キラの興奮がかき消す。
キラ「だってこれ、そんな人たちに、僕たちのロボット見てもらえるんだよ!? 最高じゃん!夢じゃん!」
シンは頭を抱えた。
――なぜ自分は余計なことを言ってしまったのか。
ただ「面白そうだな」と軽い気持ちで見つけただけなのに、気づけば話はどんどん加速していく。
けれど。
キラの目の輝きと、アスランの瞳にわずかに宿った決意を見て、シンは悟った。
――もう、この流れは止められない。
- 54二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 18:30:04
成人の代表者か、顧問の先生かな?誰だろ?
- 55二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 18:45:44
このレスは削除されています
- 56主25/10/02(木) 18:47:25
シン「そういや……顧問っているんですか?これ、出展するにしても大人の人がいないと参加出来ないんですけど……」
考えてみれば当然のことだ。部活として外部に出る以上、責任を持つ大人の存在は不可欠だ。だが、今まで部室で過ごしてきて、顧問らしき人物の姿を一度も見たことがなかった。入部届を出したのも担任だった
キラ「いるよ〜」
シン「え、いるんですか?」
キラ「うんうん。ただ、学校の先生じゃなくて外部の人なんだ」
シン「外部……?」
キラ「エリカ・シモンズって人なんだけどさ。モルゲンレーテの主任さんなんだ」
シン「え、あ……は?」
キラ「ん? どうかした?」
シンにとってエリカ・シモンズとは両親の同僚であるため頻繁に名前を聞く人物であり、何度も顔を合わせている相手だった。打ち合わせや研究の場に同行してくることもあり、なんなら休日の集まりで同席したことすらある。そんな人物がどうして中等学校の部活の顧問をしているのか?意味がわからなすぎた
唖然としているシンに気づくことなく、キラはまるで何でもないことのように笑顔で続ける。
キラ「いやー、すごい人なんだよ!忙しい人なんだけど、うちの活動を面白がって顧問やってくれてるんだ。すっごいラッキーだと思わない?」
シン「……ラッキー、ねぇ……」(いや、ラッキーどころか……下手したら大問題じゃないかこれ……)
心の奥で冷や汗をかきながらも、二人の無邪気な様子に何も言えず、シンただ曖昧な笑みを浮かべるしかなかった。
- 57二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 19:22:29
エリカさん……だと!?
- 58二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 19:43:13
教師の指導はどうしたー!キラアスまとめてモルゲンレーテ囲い込みの下準備確定じゃねーか!
- 59二次元好きの匿名さん25/10/03(金) 01:22:48
ぜってぇこの学校バックにオーブがいるやつw
人材を確保するために動いているぞ!気をつけろ! - 60二次元好きの匿名さん25/10/03(金) 09:47:19
もしかしたら国立学校だったのかもしれん
- 61二次元好きの匿名さん25/10/03(金) 10:00:18
正式に部活として承認されてる以上部外者のエリカさんが顧問でもOKと学校からお墨付きをもらってるわけで…
やっぱり国家権力側から圧力か小細工か入ってないか?
平和時空だから現時点で(本人達の知らない所で)就職内定してるのはプラスかもしれないが… - 62二次元好きの匿名さん25/10/03(金) 10:41:56
最近は現実でも一応こういうのが存在していてだな。制限はあるかもしれないが行けなくはないと思われる
https://www.mext.go.jp/sports/content/20240930-spt_oripara-000014391_1.pdfwww.mext.go.jp - 63二次元好きの匿名さん25/10/03(金) 11:04:06
あー教師が忙しくて部活の指導する時間なんかない問題にこういう対応策が出てたのかー納得した
- 64二次元好きの匿名さん25/10/03(金) 18:57:00
顧問のエリカさん経由でロウとかと絡みが出来そうなのいいな
- 65主25/10/03(金) 19:13:23
主ですどうもです
用事があって明日1日管理出来ないんで、続き見たいと思ってくれてる人がいたら適当に書き込んでくれると嬉しいです - 66二次元好きの匿名さん25/10/04(土) 00:48:43
ザフト側のメンバーばっかり気にされてるけど、ロボット工学で学園モノならカトウゼミメンバーが親和性高くて話しに絡みやすそうじゃないか?
展示会に来てて偶然会うってシチュエーションが結構自然にできそうだ - 67二次元好きの匿名さん25/10/04(土) 10:35:13
保守
- 68二次元好きの匿名さん25/10/04(土) 18:25:50
キラに手伝わせていたのに結局正体判明も掘り下げもなかったカトウ教授か…
- 69二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 00:40:28
展示会経由なら議長とかと邂逅する可能性とかもあって面白そう
- 70二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 01:43:39
おもしろいから保守
- 71二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 07:41:15
そのうちシンも教えてもらいながら何か作れるようになれるかな?
- 72二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 17:33:31
保守
- 73二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 19:01:39
シンは工学系全然の文系イメージある(主観)けどザフトアカデミーで落第点にならず赤服卒業くらいには努力が実るんだよなあ
- 74二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 21:26:55
※これより捏造注意
??「――あれ? シンじゃない?」
顧問が両親の同僚だったという衝撃の事実を呑み込めず、呆然と帰宅していたところだった。鋭い声に肩を震わせ、シンは嫌な予感とともに振り向いた。そこには三人の女子生徒の姿。
姉御肌で気の強い笑みを浮かべるアサギ・コードウェル。
おっとりとした雰囲気で一見大人しそうなのに、笑顔の裏で無邪気に人を振り回すジュリ・ウー・ニェン。
そして、なぜかいつも「彼氏募集中」を公言して憚らないマユラ・ラバッツ。
三人とも、シンにとっては三つ上の幼馴染。子どもの頃から何かと世話を焼かれ、思春期真っ只中の今となっては――“お節介な姉たち”にしか見えなかった。
(あああああああ……最悪だ……!)
一瞬で悟った。ここで捕まれば根掘り葉掘り聞かれる。しかも確実にからかわれる。逃げるしかない。
シン「いーーーーやーーーーだああああああああ!!」
アサギ「なにあの逃げ方!」
ジュリ「あっ! ちょっと!」
マユラ「シン待てーっ!」
とはいってもアサギの体育会系の脚力は侮れないし、ジュリはおっとりした顔で平然と長距離を追いかけてくるし、マユラに至っては「年下男子でも彼氏候補はありでしょ!?」などと意味不明なことを叫びながら追ってきた。
シン「だから嫌なんだよぉぉぉぉぉ!!」
- 75二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 22:31:13
逃げろぉぉぉぉぉ!
…いや部活のことくらい話しても問題なさそうだけど、女三人姦しいの犠牲者になるのはまあ避けたいよなあ - 76主25/10/06(月) 02:32:19
名前忘れてましたが74はちゃんと主です
元から平和時空なので捏造もクソもないんですがね、公式では全く絡みのないキャラクター達が我々の知らないところで関係性築いてたりすることも色々あると思うのでご承知おきください。それでは続きです〜
 ̄ ̄ ̄
マユ「お兄ちゃんおかえり〜!って、どうしたの?疲れちゃった?」
シン「ううん……疲れたっていうか、衝撃の事実がいくつもあって、びっくりしただけ……」
マユ「……しょーげきのじじつ?」
帰ってきた途端ぐったりして上がり框に座り込むシンを見て、マユがきょとんと首を傾げる。
シン「うん……まずね、入った部活の顧問がエリカさんだった」
マユ「えっ、あのエリカさん?リュウタくんのお母さんだよね?」
シン「そう。しかも、学校の先生ってわけでもないんだよ?いやほんと、もうなんでよりによってって感じでさ。あとは……うん、それから……」
言いよどむ兄に、マユはわくわくした様子で続きを促す。
マユ「それから?」
シン「……高校のほうに、幼馴染みんないた……」
マユ「あっ、アサギお姉ちゃんたち?」
シン「そう……」
途端にマユの目が輝いて、がばっと顔を寄せてくる
マユ「えぇ〜すっごーい! マユも会いたい〜!」
シン「いやいやいや!“会いたい”とか言ってるけど、あの人たちほんとすごいんだから! どこで誰が見ててもお構いなしに頭わしゃわしゃしてくるし、平気で抱きついてくるし! ぐっしゃぐしゃにされるの、かなり嫌なんだよ!」
そんな兄を見ながら、マユはくすくす笑う。
マユ「でも、そういうのも嫌いじゃあないでしょ?」
シン「……まぁ、そうかも」
シンはぼそりと呟き、ため息まじりに天井を見上げた。奇妙に疲れた一日だったが――不思議と、胸の奥は温かかった。
- 77二次元好きの匿名さん25/10/06(月) 07:31:12
- 78二次元好きの匿名さん25/10/06(月) 08:05:37
アストレイ3人娘と幼馴染で遭遇も予想外だったのかあ……いやメッチャ濃いな!?
- 79二次元好きの匿名さん25/10/06(月) 17:53:17
何これ最高かよ
- 80二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 01:19:18
保守
- 81二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 08:16:28
三人娘にはサポートスタッフ的なことしてもらうのかな
- 82二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 15:15:41
続きが楽しみだ
男子高校生の日常とかに似た雰囲気を感じる(あっちもサンライズだし) - 83二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 16:55:37
このレスは削除されています
- 84二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 16:56:37
??「失礼するわね」
扉が静かに開く音とともに、落ち着いた女性の声が響いた。
振り向いたキラとアスランの前に現れたのは、モルゲンレーテ名物オレンジのジャケットを羽織った女性──エリカ・シモンズ。
彼女は研究者として名を馳せるモルゲンレーテの主任顧問であり、この“ロボット研究部”の正式な顧問でもある。
エリカ「あら?少し豪華になったようね。以前はもっと、工具と部品の山ばかりだった気がするけれど」
キラえへへ〜、そうなんです!ちょっと片づけを頑張りまして!あと、1人入ってくれたおかげで、同好会から正式な“部活”に昇格できたんですよ!」
エリカ「まぁ、それはおめでとう。随分と頑張ったのね。活動報告書もきちんと提出してくれていたし、進展があって嬉しいわ」
キラ「はいっ! ほんと、やっと形になったって感じで!その子、すっごく真面目でいい子なんですよ〜。最初はちょっと戸惑ってたけど、ツッコミのキレが最高で、もう部の空気が明るくなってます!」
エリカ「ふふ、それは頼もしいわね」
キラ「掃除当番で遅くなるって言ってたので、もうすぐ来ると思います!」
その言葉に、アスランがちらりと時計へ視線を送る。
アスラン「……もうじき時間だな」
キラ「だねぇ〜。きっと走ってくるよ」
キラが笑いながら言ったその瞬間、まるでタイミングを計ったかのように、廊下の向こうから足音が聞こえてきた。
――ドタドタドタッ。
シン「すみません! 遅れましたーっ!」
- 85主25/10/07(火) 17:22:46
エリカ「それで、今日はどうしたの?」
キラ「えーっとですね!僕たちこの度、部に昇格したじゃないですか!だから、なにか活動実績を出さないといけないんじゃないかってシンくんが言ってて!」
シン「いや……まぁ、その、あんまりに自由すぎる部活もどうなのかなって……ちょっと言っただけで……」
キラ「そうそう!“じゃあ何かやってみよう!”って話になって!それで僕たち、イベントに出ようと思ってるんです!」
エリカ「イベント?」
キラ「はい!展示とか頒布とかができるイベントで、個人でもグループでも参加できるんです!出展内容も幅が広くて、ロボットやガジェットの展示もOKみたいなんですよ!」
エリカ「なるほどね」
エリカが頷き、興味深そうに端末の画面を覗き込む。
キラ「しかも、代表者が成人済みであればいいって話らしいんです。だから、僕たち学生でも大丈夫!」
エリカ「……つまり、私にその“代表”を頼みたいと?」
キラ「はい!僕らの部活はエリカさんが顧問なので、引率を頼みたいなぁと」
エリカ「ふむ……」
エリカはしばらく無言で考え込むように視線を落とした。端末の画面に映るイベント概要をじっと見つめ、指先で軽く顎を支える。部室の空気が一瞬だけ張り詰めた。やがて彼女は小さく息を吐き、穏やかな笑みを浮かべる。
エリカ「いいわね。あなたたちらしい、前向きな発想だわ」
キラ「じゃあ……!」
エリカ「ええ、代表としての書類手続きくらい、引き受けてあげる」
キラ「やったーっ!」
エリカ「ただし――」
エリカ「出るからには“ただ楽しいだけ”では終わらせないこと。あなたたちが本気で作ってきたものを、きちんと“見せる”覚悟を持ちなさい。いいわね?」
その言葉に、キラもアスランも、そしてシンも――思わず背筋を伸ばした。
みんな「……はい!」
- 86主25/10/07(火) 17:49:52
エリカ「それで、今あなたたちが出展しようとしているのはどんなイベントなの?」
エリカのその言葉に、発案者という責任感からか、キラより早くシンが口を開いた。
シン「えっと……条件が、オリジナルの作品であることだけなんです。食品でもワークショップでもガジェットの頒布でも、なんでもいいらしくて」
エリカ「ふむ……つまり、創作であれば分野を問わないというわけね?」
シン「はい。しかも、出展条件に審査とかもないんです。一応、出展内容のジャンルは登録時に申請するんですけど、それも“おおまかに”でいいみたいです。食品だけ、衛生管理者の指導を受けないといけないって書いてありますね」
アスラン「なるほどな。安全面の問題か」
キラ「つまり、ほぼなんでもありってことだよね?夢あるねぇ〜。僕たちのロボットたちも、“見せるだけ”じゃなくて、“触ってもらえる”展示とかできそうだよ!」
アスラン「勝手に人に触らせるのはやめておけ。繊細なパーツもある。……だが、操作体験くらいなら悪くないかもしれないな。安全管理を徹底すれば、来場者の目を引くはずだ」
わちゃわちゃとどうするか作戦を練る3人に、エリカは微笑む
エリカ「話を聞く限りだと“自由度が高すぎる”イベントみたいね。だからこそ、逆に問われるのは“何を伝えたいか”じゃないかしら?」
その言葉に、三人は同時に黙り込んだ。
確かに“自由”は魅力的だが、何を出すかによって、この部の印象も決まってしまう。
昇格したばかりの“ロボット研究部”として、どう見られるのか――それは意外と重要な問題だった。
- 87二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 18:30:01
趣味に熱中(暴走)する青少年たちの2歳下の文系少年に求められるのはストッパーわかる
エリカさんとシンがお互いスルーしてるのは事前にアスカ夫妻経由で話を聞いてたのかな
キラがソフトでアスランがハードの印象あるけどどちらも化物級の上で得意苦手があるだけだから組んだ今は何をやらかすか楽しみ - 88二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 23:16:47
展示系かな?それとも簡易キットみたいな感じで頒布するのか
- 89二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 09:09:51
体験型ならどちらもありうる
- 90二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 12:07:37
趣味の延長線で「楽しいからみんなも遊ぼう」路線で行くなら手に取って試して自分でも作れる系の頒布かなあ
丁度ここに工学素人の新人がいるから規格外共にいいツッコミを入れてくれそうだ - 91二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 17:51:22
アスラン「……さて。イベントに出ることは決まった。エリカさんも代表を引き受けてくれた」
シン「ですね」
キラ「うんうん、順調順調!」
アスラン「――だが。何をするのか、何を持っていくのか、書類関係の準備……全部、これからだ」
シン「……つまり、やること山積みってことですね」
キラ「ま、まぁでも、僕たち三人ならなんとかなるって!」
アスラン「……お前、それさっきも言ってたな」
シン「えっと、まず決めなきゃいけないのは出展内容ですよね」
先輩2人を横目に、シンがホワイトボードにペンを走らせる。
シン「これ……頒布にするか、展示にするかでも、作ったり持っていくもの変わってきません?操作体験なら、ほら、あの……人型ロボットの方が喜ばれるだろうし、頒布にするなら可愛いもの……例えば、ハロとかみたいなのの方が良さそうな気がするんですけど……」
その言葉に、キラとアスランは同時に頷いた。
どちらの案もそれなりに現実的だ。だが、次の瞬間――
キラ「……それね、ひとつ、考えがあるんだ」
キラがゆっくりと顔を上げた。にこりと笑みを浮かべるその表情は、妙に企みを含んでいる。その“嫌な予感しかしない笑顔”を見た瞬間、アスランは眉を寄せた。
アスラン「考え……?」
キラ「うん!」
キラは指をぱちんと鳴らす。
キラ「ブース、ふたつくっつけてさ。片方で体験、片方で頒布ってどう?」
アスラン/シン「………………」
アスラン「お前、それ……倍の準備量になるってわかって言ってるか?」
シン「そうですよ!作る数も、調整も、展示準備も!人手だって必要になりますよそれ!」
- 92主25/10/08(水) 18:05:16
またコテハン入れるの忘れた……
 ̄ ̄
「でも、面白い試みじゃないかしら」
そう言ったのは、彼らの発言をずっと静かに聞いていたエリカだった
エリカ「こういうイベントは“どう目立つか”が大事だもの。展示と頒布の両立は確かに大変だけれど、その分印象には残るわ。実際、ブースを二分構成にしている団体もあるらしいわよ」
キラ「ほ、ほんとに!?」
キラが勢いよく身を乗り出す。エリカは軽く笑って頷いた。
エリカ「ただし――」
キラ「ただし、ですか?」
エリカ「“二つの顔を持つブース”をやるなら、コンセプトをひとつにまとめなさい。展示と頒布がバラバラでは、印象が薄れるわ」
アスラン……つまり、“繋がり”が必要ってことですね」
エリカ「そういうこと」
シン「なるほど……」
キラ「じゃあ!」
勢いよく指を立てるキラ。
キラ「“動くロボットたちのいる世界”をテーマにしてみるのはどう? 展示では実際に動く機体、頒布ではその仲間たちをモチーフにした小型モデル! 見て、触って、持ち帰れる体験にする!」
アスラン「お前……本気でやる気だな……だが、悪くない。見せ方さえ間違えなければ、確かに印象は残る」
シン「やるなら、きっちりスケジュール組まないとですね……」
シンが真面目にメモを取りながらぼそりと呟く。
キラ「スケジュール……?」
キラが一瞬だけ目を逸らす。
シン「……今、考えてなかった顔しましたね!?」
シンのツッコミが部室に響いた。
- 93二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 18:54:00
頑張れシン、キラにしっかり働かせないとアスランが過労死する!
- 94二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 23:22:57
- 95二次元好きの匿名さん25/10/09(木) 00:04:04
- 96二次元好きの匿名さん25/10/09(木) 08:06:20
好きな事には全力出来る人なので、そこは頑張ってもらうしかないな……
- 97二次元好きの匿名さん25/10/09(木) 14:41:24
シンが頭抱えそう
- 98二次元好きの匿名さん25/10/09(木) 23:39:24
今日はお休みかな?
- 99主25/10/10(金) 07:21:16
すいません……完全に寝落ちておりました
- 100二次元好きの匿名さん25/10/10(金) 16:17:02
がんばれぬしー
- 101主25/10/10(金) 18:33:14
キラ「体験型のやつ、モーションキャプチャやりたい!」
キラの突拍子もない言葉にアスランとシンは同時に顔を上げ、次の瞬間―― シンが、全身で“嫌な予感しかしない”という表情を浮かべた。
シン「……本気で言ってます?」
キラ「うん!人型ロボットと連動して、動きをリアルタイムで反映させるの! 来場者が腕を上げたらロボットも上げる! 足踏みしたら歩く! 完璧じゃない!?」
アスラン「……発想としては面白い。……が、それを実装するとなると話は別だ」
シン「そうですよ!というか、そんなことしたら回転率がとんでもなくなります!」
シンが端末を開きながら早口でまくし立てる。
キラ「大丈夫だよ〜。だって僕、前に一回試したことあるし!」
シン「“前に一回”の規模で言わないでくださいよ!!!」
アスラン「しかもその“前に一回”って、たぶん個人デモの範囲だろう。イベント会場のネットワーク環境とノイズの多さを考えろ。安定稼働は無理だ」
キラ「じゃあ、有線接続にすれば――」
アスラン「床這わせる気か?」
キラ「うぐっ……」
シン「……わかりますけど、時間がかかりすぎると思います。ぼく、ロボットとか全然詳しくないですけど……素人目に見ても今のスケジュールでやると、徹夜どころじゃすまないことはわかります」
キラ「……あぅ」
2人に押され、完敗したキラは机に突っ伏した。
アスラン「もし本気でやるつもりがあるなら、次の機会に回した方がいいな」
キラ「え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜次っていつ〜……来年とかだったら、もう僕たち卒業しちゃってるかもよ〜……」
アスラン「その前に寝不足で倒れてると思うぞ」
キラ「それはイヤぁぁぁ……」
シン「なら今回は我慢ですね」
キラはしばらくじたばたと机の上で抗議したものの、結局、アスランの「現実的判断」で押し切られる形になった。
- 102二次元好きの匿名さん25/10/10(金) 18:46:12
時間と常識と頭数の勝利だ!
さて現実的判断として何をやるのか楽しみ - 103主25/10/10(金) 18:54:06
「ところで」
一通り話を聞いていたエリカが、湯気の立つカップを指先で軽く揺らしながら言った。
エリカ「あなたたち、どんな人に見てもらいたいのか、ちゃんと考えている?」
その言葉に、部室の空気が一瞬だけ静まった。
キラが「え?」と間の抜けた声を出す。
キラ「どんな人に……って?」
エリカ「ええ。あなたたちが作るものは確かにすばらしい。でも、誰に見てもらいたいのかで、“伝わり方”はまるで違ってくるのよ。たとえば同じ技術者向けの展示でも、“性能を見せたい”のか、“夢を見せたい”のかでは、ブースの作り方から説明の仕方まで全部変わるの」
アスラン「……なるほど」
少し考えた後、キラがぼそっと口を開く
キラ「うーん、僕はそうだな……普段、ロボットにあんまり興味ない人たちにこそ見てほしいかな」
エリカ「理由は?」
キラ「だって、知ってる人はもう好きじゃないですか。だから、そうじゃない人に、“ロボットってこんなに可愛いんだ”とか、“面白いことできるんだ”って思ってもらえたら、それって最高じゃないかなって。難しい理屈抜きで、“触って笑えるロボット”を見せたいなって思います」
キラの言葉に、エリカはそっと笑った。
エリカ「その気持ちは悪くないわ。じゃあ――どうしたら“興味のない人”が振り向くかしらね?」
- 104二次元好きの匿名さん25/10/10(金) 20:57:40
プレゼンの重要性を教えるエリカさんはしっかり顧問してるなあ
- 105二次元好きの匿名さん25/10/11(土) 00:59:28
保守
- 106主25/10/11(土) 10:15:42
アスラン「……シンの意見を聞いたらいいんじゃないか?」
シン「え、僕ですか……?」
アスラン「あぁ。お前は元からロボットに興味があったわけではないだろう。だから俺達が今ターゲットにあげている人達の気持ちがいちばんわかるのはお前だと思ってな」
シン「あー、なるほど……そうですね…… 僕だったら、原理がわからなくても“楽しい”とか、“すごい”って感じられるのがいいです。たとえば、触って動いたり、反応があったり、そういう身近な感覚。難しいこと抜きで、“自分にも関係あるんだ”って思えるやつ」
アスラン「なるほど」
シン「あと、可愛いものは誰でも好きなので……」
少し恥ずかしそうにシンは続けた。
シン見た目が親しみやすいものの方が、人は自然と近づくと思います。だから……そういうの、強みにしたらいいんじゃないかって」
アスラン「理屈ではなく直感的な親しみやすさ、か」
アスランはメモ帳を開き、ペン先を動かしながら呟く。
アスラン「方向性としては悪くない。むしろ、一般層への訴求として最適だろう」
エリカ「じゃあ決まりね。あなたたちのテーマは、“誰でも笑顔になれるロボット”。専門知識がなくても心が動く――そんな作品を目指してみなさい」
キラ「……“誰でも笑顔になれるロボット”、か」
キラがその言葉を繰り返し、小さく笑う。
「うん、それ、いいね。なんか、僕たちらしい気がする!」
アスランが頷き、シンもどこか照れくさそうに笑った。
- 107二次元好きの匿名さん25/10/11(土) 20:02:30
可愛いロボットが出来そうだ
- 108二次元好きの匿名さん25/10/12(日) 00:18:18
保守
- 109二次元好きの匿名さん25/10/12(日) 08:55:51
どんなのになるかなー
- 110二次元好きの匿名さん25/10/12(日) 18:20:16
wktk
- 111二次元好きの匿名さん25/10/12(日) 23:19:32
保守
- 112二次元好きの匿名さん25/10/13(月) 08:43:05
主来ないな…広域規制巻き込まれたか?
- 113二次元好きの匿名さん25/10/13(月) 10:11:52
連休だからねえ
- 114二次元好きの匿名さん25/10/13(月) 19:23:41
保守
- 115二次元好きの匿名さん25/10/14(火) 01:05:13
保守
- 116二次元好きの匿名さん25/10/14(火) 10:01:54
スケジュール的に無難な路線になったようだけどやっぱり2ブースなら厳しいのに変わりないから頑張れ
- 117二次元好きの匿名さん25/10/14(火) 19:33:46
保守
- 118二次元好きの匿名さん25/10/15(水) 00:51:22
保守
- 119二次元好きの匿名さん25/10/15(水) 06:09:27
がんばれ主
がんばれロボ研 - 120二次元好きの匿名さん25/10/15(水) 14:13:15
保守
- 121主25/10/15(水) 16:51:35
数日間保守ありがとうごぜぇます……通信規制中にストックができたので色々投下できそうです
ーーー
シン「あと、なんとなくですけど……無機物っぽいものよりも、ふわふわした感じの方が好きな人多い気がします」
キラ「ふわふわ?」
キラが目を瞬かせ、首を傾げる。
シン「はい。なんというか……機械って、どうしても“冷たい”“硬い”ってイメージがあるじゃないですか。だから、見た目とか触り心地が柔らかい方が、警戒されにくいというか……自然と触ってみたくなると思うんです」
キラ「……あぁ、なるほどねぇ〜動くぬいぐるみ的な?」
シン「そうですね、そんな感じです。機械っぽくないけど、ちゃんと動いてて、話しかけたら反応してくれたりとか」
キラ「それいいねぇ!ふわふわ素材でロボットって、ギャップが最高じゃない!?しかも、“可愛い”っていう武器があるから、子どもも大人も寄ってくる!」
アスラン「……ただし、問題もある」
アスランが静かに口を挟む。
アスラン「外装を布や繊維素材にする場合、内部のメカをどう保護するかが課題だ。埃も湿気も影響する。メンテナンス性も落ちる」
キラ「確かに……でも、なんとかならない?」 キラが期待のまなざしを向ける。 キラ「アスランならできるでしょ?」
アスラン「……簡単に言うな」
アスランはため息をつくが、その表情にはわずかに挑戦の色が浮かんでいた。
アスラン「完全防水は無理でも、防塵と耐湿構造なら工夫次第でなんとかなるかもしれない。内部ユニットをカプセル化して、外装を交換式にすれば整備性も確保できる」
キラ「ほら〜! やっぱりできるじゃん!」
アスラン「まだ“理論上”だ」
シンは二人のやり取りを見ながら、苦笑をこぼす。
けれど――心のどこかで、確かにわくわくしていた。
- 122主25/10/15(水) 17:41:10
「ハロみたいに喋るようにしたくない?」
キラが唐突に提案した。 半田ごてを置いて、きらきらした目でこちらを見ている。 それはまるで、最高のアイデアを思いついた少年のようだった。
シン「うーん……。動物系にするなら、喋るっていうよりかは――トリィさんみたいに“鳴く”方が嬉しいかもです」
アスラン「鳴く?」
シン「はい。たとえば、名前を呼んだら来てくれたりとか。感情っぽい反応を、声のトーンで表現する感じです。ほら、キラさん、犬が喋ったらなんか変な感じになりません?」
キラ「うーん……あー……確かに……。“おかえり”って言われるより、“ワン!”って尻尾振ってくれた方が自然だもんね」
シン「でしょ?」
キラ「トリィもそうだね〜。“トリィ”って鳴くだけなのに、嬉しい時とか怒った時の声の出し方でちゃんと伝わるし」
シン「怒るんですか、トリィさん」
キラ 「怒る怒る。僕のデータ消しかけたときとか、“トリィィィ!!”って叫んだもん」
シン「そりゃ怒りますよ……」
アスラン「でも、なるほどな。言語ではなく、音声信号のトーンやピッチで感情表現をする……人間の言葉に頼らない分、受け取る側の想像力が働く。面白いアプローチだ」
キラ「じゃあ、決まりだね!“喋らないけど気持ちが伝わるロボット”。これは絶対ウケるよ〜!」
シン「動作はどうします?」
キラ「うーん、名前を呼んだら寄ってくるのは確定でしょ?あとは撫でたら喜ぶとか!」
シン「“ふわふわ素材”が本領発揮するやつですね」
キラ「そうそう! 頭を撫でたら“ピッ”って光って“ピピ”って鳴く!あぁ〜可愛い!」
アスラン「……制御どうするつもりなんだ」
キラ「もちろん、アスランがやるんだよ」
アスラン「やっぱりな……」
シンが思わず吹き出し、キラが悪びれもせず笑う。
照れくさいような、けれどちょっと誇らしいような空気が、部室に満ちていく。
窓の外では夕日が傾き、機械の金属が赤く光を反射していた。 冷たい部品の間に、確かに“ぬくもり”が宿り始めている――そんな瞬間だった。
- 123二次元好きの匿名さん25/10/15(水) 17:48:35
ふわふわ…喋る…ハロにファー張り付けてケセランパサラン?(低想像力)
- 124二次元好きの匿名さん25/10/15(水) 18:16:29
自分はファービーを想像した
年がバレそう - 125二次元好きの匿名さん25/10/16(木) 02:05:28
ふわふわ!
- 126二次元好きの匿名さん25/10/16(木) 10:39:00
保守
- 127主25/10/16(木) 17:03:57
キラ「どんな形にする? 完全にオリジナル? それとも普通の動物にする?」
キラがホワイトボードに“ふわふわロボット案”と書きながら、くるりと振り向いた。
部室の中には設計資料と布サンプルが散乱し、まるで文化祭前夜のような活気が漂っている。
シン「うーん……普通の動物にすると、“この動物はこう動く”“こう鳴く”っていう決まったイメージが出ちゃう気がします」
キラ「たとえば?」
シン 「犬だったら尻尾を振るとか、猫だったら毛づくろいとか。そういう“現実にある可愛さ”の範囲から抜け出せなくなるんですよね。再現としては面白いけど、見る人の想像がそこで止まっちゃう」
アスラン「……たしかに、リアルな動物を模倣すると、違和感をなくすための労力ばかりが増える。たとえば耳の角度ひとつ、鳴き声の高さひとつでも、“なんか違う”と感じさせる可能性がある」
シン「そうなんです!でも、完全にオリジナルにすると……逆に自由すぎて“何これ”ってなっちゃいそうで。だから――」
少し間を置いて、照れくさそうに笑った。
シン 「“使い魔”みたいな雰囲気とか、どうですか」
キラ「使い魔?魔法使いのパートナーとか、そういう?」
シン「はい。現実にいそうで、いない。でも、見た瞬間に“なんか好きだな”って思えるような。そういう存在です」
アスラン「……ふむ。動物っぽさをベースにしながらも、種の固定観念に縛られない形か。それなら、自由度と親しみやすさを両立できる」
キラ「それに、“使い魔”って響き、ちょっとワクワクするよね!ファンタジー要素があるだけで、子どもとか一般の人も惹かれるし! それこそ、“触る前から笑顔になれる”路線にもぴったりじゃない?名前も自由につけられるしね!」
- 128主25/10/16(木) 23:04:51
アスラン「見た目、どうするかだな」
アスランがホワイトボードに“使い魔(仮)”と書かれた文字を見上げながら言った。
アスラン「こういったロボットは、動作パターンによって構造がまるで変わってくる」
キラ「僕としては浮いてるの可愛いと思うけどねぇ。ふわ〜って漂って、撫でたらくすぐったそうに揺れるとか。そういうの、癒しだよねぇ」
アスラン「それ、ハードル高いぞ 。安定制御が面倒すぎる」
キラ「えぇ〜夢がないなぁ〜」
二人のやり取りを聞きながら、シンは机の端に置かれた大量の資料をめくっていた。 その中で、ふと、ページの隅に載っていた“子狐”の写真に目が止まった。
シン「……子狐、ってどうですか」
キラ「ん?」
シン「子狐をモチーフにしたら、可愛いと思うんです」
キラ「子狐かぁ……なるほどねぇ」
キラが身を乗り出して写真を覗き込む。 ふわふわの毛並み、大きな耳、少し警戒するような、でもどこか甘えたような瞳。
キラ「たしかに、“守ってあげたくなる可愛さ”って感じだね」
キラ「はい。“自分からは近づかないけど、心を許したら寄ってくる”みたいな存在って、可愛いと思うんです」
アスラン「……そうだな。警戒心が強いほど、信頼を得たときの喜びが大きい。感情の設計にも使えるな」
シン「感情の設計?」
アスラン「人が一定時間触れたり、呼びかけたりすることで“信頼値”が上がる。一定値を超えたら、自分から寄ってくる――そういう反応パターンを組み込むんだ」
シン「へぇ……そういうの、できるんですか?」
アスラン「キラがやればな」
ええっ!?とごねるキラを横目に、シンは空想の世界に入り浸る。視線の先には、小さな狐をベースにした、柔らかいラインのシルエット。 まだ鉛筆の下描きのままだが、ふっくらした頬や丸みのある耳がどこか愛嬌を帯びていた。
シン「あと…… 使い魔にするなら、少し“空想の存在っぽさ”を出した方がいい気がします。たとえば――角とか、翼とか。そういう“現実にはないパーツ”が少しついてると、ぐっと可愛くなる気がします」
- 129二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 07:59:57
使い魔型ロボット……!?
- 130主25/10/17(金) 17:05:33
キラ「角と翼……! すっごい可愛い!!現実の動物にはない“ワンポイントの異質さ”って、特別感あるよね!」
アスラン「ただ、角も翼も可動部を増やすと制御が面倒になるな。特に翼は重量バランスに影響が出る。デザイン重視なら、飾り程度に留めた方がいい」
シン「そうですね……実際に飛ぶ必要はないですし。小さい羽とか、耳の後ろについてる飾りのようなものでも十分可愛いと思います」
キラ「なるほどね〜。あ、でもどうせなら“生きてる”みたいに見える方がいいな。風で揺れるとか、感情で角が光るとか!」
シン「光る角?」
キラ 「うん。LEDを仕込んで、感情の変化に合わせて色を変えるの。怒ってるときは赤とかさ」
アスラン「PWM制御を調整すれば、柔らかいグラデーションも再現できるな。素材はシリコンカバーにして、光を拡散させれば自然に見える」
シン「いいですね!光る角……ちょっと幻想的で、“使い魔”っぽいです」
キラ「あと、翼は動かすんじゃなくて、“感情を表すアクセント”にするのはどう?喜ぶとパタパタするように“見える”――実際は空気の流れや内部モーターで揺れるだけだけど。人の手で撫でたら反応して震えるとか」
シン「それ、めっちゃ可愛いじゃないですか……!触れたら“生きてる”みたいに感じるの、いいですね。ふわふわの毛の中で小さく震える感じとか、絶対に癒やされます」
アスラン「……問題は、素材だな。人工毛皮を使うなら、発熱対策が必要だ。小型サーボとLEDの熱を逃がす仕組みを組み込まないと、触れたときに違和感が出る」
キラ「それは僕が冷却制御組むから大丈夫!温度センサー仕込んで、“撫でられて気持ちいい”っていう反応パターンも作りたいんだ〜」
二人のやり取りを見ながら、シンは少し笑った。
シン「なんか、本当に生きてるみたいになりそうですね」
キラ 「うん、“生きてるっぽい”じゃなくて、“一緒に生きてる”って感じにしたいよね」
部室の空気は静かに、しかし確かに熱を帯びていた。 “夢みたいな存在”を現実にするための時間が、またひとつ動き出したのだった。
- 131主25/10/17(金) 18:26:27
このスレを作るにあたって主は色々とロボットの構造等についての勉強をしているが、正直本当に物理が嫌いである!
回路図とか電圧とか抵抗とか見るのも嫌である!
有識者がいれば幼稚園児がわかるレベルの話に例えて教えて欲しい! - 132主25/10/17(金) 18:51:08
キラ「じゃあさ、シンくんにはこの子の“設定”を考えて欲しいな!」
唐突にそう言われて、シンは思わず顔を上げた。
シン 「……設定?」
キラ「そうそう!」
キラはスケッチブックをくるりと回して、そこに描かれた子狐のラフを指さす。 ふわふわの毛並み、大きな耳、小さな角、そして背中には小さな翼。 まだ色もついていないけれど、形はもうほとんど“生きている”かのようだった。
キラ「この子がどんな性格で、どういう子なのか。どんなところに住んでて、どんな風に人と関わるのか。そういう物語を考えてみてほしいんだ」
シン 「……物語、ですか」
キラ「うん。だってさ?どんなに動きが自然でも、声や鳴き方がリアルでも、“この子は何者なのか”が決まってないと、ただの機械のままなんだよ」
アスラン「性格設定は、行動アルゴリズムの基礎にもなる。たとえば“好奇心が強い”なら、周囲の動きをセンサーで頻繁に追うようにする。“臆病”なら、音に反応して距離を取るようにすればいい。プログラムを組む上でも、キャラクターの設定は重要だ」
シン「……なるほど」
シンは視線をスケッチに戻した。 角と翼を持つ小さな狐の姿。 可愛い――でも、どこか切なげにも見える。 その曖昧な表情が、シンの心を掴んで離さなかった。
キラ「僕たちは“造る”ことは得意だけど、“物語をつける”のはシンくんの方が向いてると思うんだよね」
シン「ぼく、ですか?」
キラ 「うん!だってシンくんよく本読んでるし、子狐とか使い魔とか、色々案出してくれたじゃない?だからそのままシンくんにお願いした方がいいかなぁって」
シンはしばらく黙っていた。 けれど、いつのまにか心の中に、ぼんやりとした輪郭が浮かび始めていた。
“角を持つ子狐のようなか弱き獣。空を飛べない小さな翼を持ってる。 でも、いつか飛びたいと思ってる。 少し怖がりで、でも信じた人のそばには必ず寄り添う――そんな子。”
気づけば、ペンを握る手が動いていた。 スケッチの余白に、小さく文字を書き足す。
ーー《空を夢見る幼狐》
- 133主25/10/17(金) 19:01:48
シン「……あ」
キラ 「ん? どうしたの?」
シン「なんとなくですけど……この子、“空を飛びたい”って思ってる気がして」
シンは照れくさそうに笑った。
シン 「でも、翼が小さくて飛べない。だから人の肩とか、手のひらとか、そういう“高いところ”に乗せてもらうのが好き、みたいな」
キラ「……いいね、それ。それにしても、空を夢見る子狐かぁ……“夢を持ってる存在”って、それだけで応援したくなるよ」
アスラン「性格的には、少し臆病。でも好奇心がある。慣れてくると甘える――そんな感じだな」
アスランがスケッチを覗き込みながら、淡々とメモを取る。
アスラン 「信頼のアルゴリズムはそのまま流用できる。感情表現は穏やかめ、声も高すぎず柔らかい音色がいい」
シン「……いい感じですね」
キラ 「やっぱりね、シンくんに頼んで正解だった!」
その様子を見て、エリカがふっと口元を緩めた。
エリカ 「“空を夢見る子狐”……いい名前ね。あなたたちの作るロボットに、ぴったりよ」
部室の空気が、やさしく、あたたかく満ちていく。 それは、ただのロボット開発の会話じゃなかった。 そこにいた三人と一人が、本気で“命を吹き込もう”としている。 そんな、静かな情熱の瞬間だった。
- 134主25/10/17(金) 19:23:38
部室には、機械特有の低いモーター音と、時折走る半田ごての焦げる匂いが満ちていた。 金属の擦れる音。工具の小気味いい響き。 アスランは冷静に部品を並べ、キラはノートPCを前に軽やかにキーを叩く。 試作品――“子狐型使い魔ロボット”の初号機が、少しずつその形を現し始めていた。
キラ「アスラ〜ン、耳の可動軸、もう少し柔らかくしたいんだけど〜」
アスラン「サーボのトルク下げると耳が戻らなくなる。スプリング補助をつけるか?」
キラ 「うーん、毛皮貼る前提で考えると、それでも動き重くなりそう……」
アスラン 「じゃあ、素材を軽くする方向で調整する。PLAの骨格じゃなくて、関節部だけTPUにしてみよう」
キラ「了解〜。あ、尻尾側の配線もう少し右寄せで通しておくね」
息の合ったやり取りの中、彼らの手はほとんど止まらなかった。 アスランが構造を詰め、キラがコードを書き、仮組みしたパーツが次々に机の上で形を成していく。 その光景を、シンは少し離れた位置から静かに眺めていた。
彼の前にあるのは、ノートとペン、そして一枚のスケッチ。 まだ名前も決まっていない小さな狐の“物語”を考える時間――それが、シンに与えられた役割だった。
(設定……か)
キラの言葉が脳裏に浮かぶ。 「この子がどんな風に生きているのか、考えてほしい」
“生きている”――その響きが、思っていた以上に重く感じられる。 彼はペン先をノートの端に置き、ゆっくりと文字を走らせた。
《使い魔・試作個体 001(仮)》
モチーフ:子狐+幻想種 特徴:小さな角と翼。空を飛べない。
性格: 臆病だけど、好奇心旺盛。 人の声には敏感に反応するが、知らない人には距離を取る。 一度心を許すと、とても懐っこくなる。
好きなもの: あたたかい場所。やわらかい光。 “高いところ”――特に人の肩や膝の上が落ち着くらしい。
夢: “空を飛ぶこと”。 でも、まだ自分の翼では飛べない。
- 135二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 01:12:24
保守
- 136二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 10:31:11
何これほしい
安心してくれスレ主
わいも物理数字系は苦手中の苦手で専門知識もないから多少のズレあっても気がつかないから! - 137二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 19:52:40
シンのアイデアでより生命体っぽくなってくるのなんかいい
シンも採用されるのはとても嬉しそうである - 138二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 23:30:57
保守
- 139二次元好きの匿名さん25/10/19(日) 08:55:43
ふわふわの魔獣絶対可愛いじゃん……
- 140二次元好きの匿名さん25/10/19(日) 17:22:21
保守
- 141二次元好きの匿名さん25/10/20(月) 00:22:51
- 142二次元好きの匿名さん25/10/20(月) 09:17:04
- 143主25/10/20(月) 11:44:35
- 144二次元好きの匿名さん25/10/20(月) 20:58:10
成程、丸っこい方が中に機械とか入れやすいね。
- 145二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 00:39:46
保守
- 146二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 08:44:40
- 147二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 17:48:20
- 148二次元好きの匿名さん25/10/22(水) 00:45:40
保守
- 149主25/10/22(水) 09:59:48
- 150二次元好きの匿名さん25/10/22(水) 16:14:19
こっちは勝手に楽しませて貰ってるから無理しないでくれ〜
- 151二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 00:18:05
保守
- 152二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 09:22:55
- 153二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 17:43:50
保守
- 154二次元好きの匿名さん25/10/24(金) 00:13:12
保守
- 155二次元好きの匿名さん25/10/24(金) 05:38:55
- 156二次元好きの匿名さん25/10/24(金) 13:42:13
保守ー
- 157二次元好きの匿名さん25/10/24(金) 21:18:24
ぜっっっっったい可愛いやつ
- 158二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 05:21:20
ぽてぽて歩くんだろうな〜
- 159二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 13:22:38
保守
- 160二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 20:06:47
予想以上にでけぇ
- 161二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 02:00:30
ちょっとシンの頭にしがみつかせたい…