- 1二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 21:08:03
「……は?」
まるで旧友に語りかけるような声色と視線。攻撃の手を止めたベルルムのそれはどれも──白銀の戦士たるゴジュウポーラーに向けられていた。ほぼ神を名乗る彼も意図を掴みかねたのか、困惑の声が漏れる。
「クラディスともあろう者が、顕現に手こずっているのか。……確かに、器とするには些か厄介なものを選んだかもしれないが」
「オマエっ、さっきから熊手に何言ってるクマ!」
ポーラーに構えられたままのべアックマが憤りの声を上げた。他の五人も状況が読めず、当惑の視線を交わしあう。その最中、ゴジュウレオンの耳には速まる鼓動の音が届いた。……誰だ? 釣られるような焦燥感に、思わずレオンが視線を彷徨わせた、その時だった。
「仕方がない。我が手を貸そう──目覚めよ、同胞よ」
途端、重圧に身体が押しつぶされ、ウルフたちは地面へと膝をつく。腕で必死に身体を支えるが、それでも長くは持ちそうにない。どうにかしなければ。何か手を──無理やりに顔を上げた五人の視線の先で、咆哮が響き渡った。
「──熊手!?」
荒い呼吸と苦しみに満ちた声色。抗うように時たま飲み込まれていく悲鳴は、しかし少しずつ変容していく。形容しがたい、熊手真白とは異なるナニカに。
「くっ、熊手、熊手ぇ! 大丈夫──くまぁっ!?」
おろおろとポーラーの周りを飛び回っていたべアックマは、主の腕に跳ね除けられ、ころころと地面に転がる。それを合図にしたように、白熊を模した戦士の姿が掻き消え、白のガウンを羽織る人間の姿が現れた。
「何が、起きている……?」
ティラノの言葉に、誰も何も返せなかった。白い炎が見知った姿を包み込み、彼の姿形が歪んでいく。炎の中に見ゆる像は見知ったゴジュウポーラーのようでありながら、何かが違う。やがて、彼の声がピタリと止んだ。
「ようやく目覚めたか」
灰色の影が立ち上がる。白色は淀み、その瞳は鈍い赤色だ。まとう気配も何もかも、熊手真白のそれとは違う。
「お前……何もんだ」
引き攣る喉を無理やりに動かし、ウルフはその存在を睨みつけた。その敵意さえ嘲笑うように、ポーラーに似た何かは低く喉を鳴らす。
「我は深淵なるクラディスが一角。……いや」
ゆっくりと、厳かに。わざとらしく両腕を掲げ、ソレは高らかに声を上げた。
「俺様こそが、貴様ら人間を滅ぼす厄災である。貢物は──まず、貴様らの指輪としよう」
はい。 - 2二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 21:10:53
おい続きが気になるタイプのガチssテロはやめろ
- 3二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 21:11:01
ビリビリスレかと思ってスレ開いたらなんだこれは…???
- 4二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 21:14:42
ビリビリスレなんかでやるなこんなもん!!!
- 5二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 21:14:59
....えっ!?此処で終わり!?!?
続きは何処に!!! - 6二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 21:41:13
このシーン本当にエンディング流れてるだろ
流れたうえで途中でエンディング止まるやつだろ - 7二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 21:51:56
....おかしいと思わなかったのか?
なぜ「ただの人間」が「一万年も」「石になって」無事でいられたのか
....今頃は全ての機能が復活できないほどに停止しているのが「自然」ではないかね?
それこそ誰かしらの「祝福」がないかぎり - 8二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 21:57:06
は、はいじゃないが……
- 9二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 22:08:28
いくら世直し料を出せば続きが出てくるんだ???
- 10二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 22:22:33
また終わりら辺で衝撃の展開やってる…
- 11二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 22:49:51
灰と赤ってプレバンで出てるテガナグール版のポーラーだよな…?
通称で厄災ポーラーとか呼ばれるやつだコレ - 12二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 22:54:45
白って事は支配の方か?神になるって願いは人間を支配とも言えるだろうし
- 131ではありません25/09/28(日) 23:04:17
熊手真白が厄災の1人?ゴジュウジャーは混乱していた。
目の前にいるベルルムが玲と同化していたように厄災が真白と同化していたのか?
「てめえ!熊手をどうしやがった!」
ウルフは元真白である灰色のポーラーを問いただした。
「見て分からなかったか?あの神を名乗る男は俺様の供物となって消えた」
「ふざけんな!」
ウルフデカリバーを振るう。灰色のポーラーは事も無げにかわす。
「真白はてめえら厄災と戦ってたんだろ!何で真白に取りついた!」
「そうだな。やつは強かった。さしもの俺様も消滅を覚悟した。俺様を倒したと思い油断したやつに取りついたのは賭けだったよ」
ポーラーが拳を振るう。ウルフはまともに食らい打ち上げられる。
「だが、こうして俺様は賭けに勝利した。感謝するぞベルルム」
「気にするな。共にゴジュウジャーを倒そう」
「いや、ここは俺様に任せろ。目覚めたばかりで体がウズウズする」
ポーラーは他のゴジュウジャーには襲いかかる。ティラノはティラノハンマーを振るう。ポーラーはパンチをハンマーにぶつけて押し返す。
「なんてパワーだ!」
「熊手!やめるクマ!」
ベアックマが止めようと割り込む。
「邪魔だ退け!」
ポーラーは容赦なく殴り飛ばした。
「くまぁ~」
「ベアックマ!」
ユニコーンがベアックマを受け止める。
ポーラーは追撃をかけようとした。その動きが突然止まる。
「や、やめろ……」
「熊手!?」
熊手の声がポーラーから流れた。 - 14二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 23:13:03
一回普通に名乗ろうとしてるのに、それを切り上げて熊手の口調で熊手が絶対に言わないこと言ってくるの趣味が悪くて良いな……
- 15二次元好きの匿名さん25/09/28(日) 23:55:13
ネクスッ ナンバーワンバロゥ!
♬ビリッビリビリングユアードリ-
💐「最後の厄災……まさかそれが……」
♬Don't say どうせムリ 君が君を疑ったら
🐻❄️⬛️「愚かな貴様ら人間に、救いを与えてやるというんだ!」
♬誰が信じるの?
✋「他に手段はない……」
♬サヴァイバルなWinner
🐺「目ェ覚ませよ熊手ェ!」
♬ご褒美あげたいな 願いと私との
「第-話、シークレット!現れる白き厄災」
レディーゴー! - 16二次元好きの匿名さん25/09/29(月) 00:02:32
シークレットって事はカクレンジャーか
- 17非125/09/29(月) 00:38:05
「や、やめろ……」
「熊手!?」
熊手の声がポーラーから流れた
「まだ生きてんのか!熊手!」
「な…何を言ってる!俺様は愚かな貴様ら人間に、救いを与えてやるというんだ!」
そう言ったとき、ポーラーから眩い光が放たれる。その光を浴びたゴジュウジャーたちは変身解除された
「指輪が…消えた!?」
「どうだ?俺様の力だ!」
「なんだと…っ!」
「俺様を舐めるからこうなる!所詮は愚かな人間…我々厄災の力無しでは穢れは無くせぬ!」
「さあ…とどめをさしてやろう!」
ポーラーが拳を振りかざす
「もう…なんとか…できねえのかよ!」
吠は地面にひれ伏すことしか出来なかった。もう命を捨てるしかない。ポーラーの拳が当たる…その時だった - 18非125/09/29(月) 00:45:01
「っ!何!?」
ポーラーに銃弾が当たる
「そんな面して本当に俺様のライバルかぁ?」
「全く…大変趣味が悪いですね」
「僕の弟に手を出さないでもらえるかな?」
「ファイアキャンドル…クオン…と誰だっけ?」
「慈愛のブーケですわ!」
「なんでお前らが…」
「ずっと見てたぜえ?お前が指輪を奪われるところもな!」
「な!」
「ただ、お前は俺の唯一の好敵手だ。ピンチなら救うしかねえだろ?」
「弟のピンチに駆けつけない兄はいないよぉ…吠」
「最後の厄災……まさかそれが……ゴホンゴホン私も大事な人がピンチですもの」
ブーケは陸王をみて言う
「ほら!立て!砂まみれじゃねえか…ほら武器貸してやるから行くぞ!」 - 19二次元好きの匿名さん25/09/29(月) 01:01:35
- 20二次元好きの匿名さん25/09/29(月) 01:07:30
これは無事に分離した熊手が名乗り入るパターンだな?
- 21二次元好きの匿名さん25/09/29(月) 01:16:50
生身の厄災in熊手、ガチで熊手がしない表情してそう
エンゲージも熊手みたいに肩慣らしはせずに淡々と手のひらでボタンを押すんだろうな - 22二次元好きの匿名さん25/09/29(月) 01:23:46
そういや熊手って指輪いくつか持ってるからそのまま奪われた事になるんだよな…
- 23二次元好きの匿名さん25/09/29(月) 08:15:44
とりあえず保守
- 24二次元好きの匿名さん25/09/29(月) 17:38:33
続き二期待
- 25二次元好きの匿名さん25/09/29(月) 22:57:51
キュウレンのツルギに似てるとはよく言われるけど、ここの熊手も自分ごと厄災消そうとしてきたらどうしよう
- 26二次元好きの匿名さん25/09/29(月) 23:37:25
神さま仏さま(厄災堕ち?)熊手さまのご加護があることを願って保守~
- 27125/09/30(火) 00:57:33
「ゴジュウポーラーが厄災ィ!?」
目を見開いたファイヤキャンドルは、女王の面前であることも忘れてひっくり返った声を上げた。普段ならそれを諌めただろうブーケも、ただ言葉を失い立ち尽くしたまま。かつてこの場所を賑やかに彩っていた一心同体の夫婦さえも姿を消し、がらんとした謁見の間には呆気なく静寂が灯る。
「そうだ。熊手真白の中に厄災が巣食っていた、という方が正しいようだが」
「くそ、ナイフの旦那の件も片付いてねぇってのに……そうだブーケ嬢! 前にポーラーと二人で行動してたよな!? 本当に妙なことされなかったか!?」
与えられた情報の分析に時間を要していたのだろう。呼ばれた名にブーケは肩を揺らしながらも、「そんなことは」と小さく声を落とす。
「彼は傲慢ですが、私がノーワンを愛するように、彼は彼なりに人間たちを愛している……そう感じました。厄災の気配なんて、少しも……」
「ならば見定めよ、慈愛のブーケ」
テガジューンの声色は変わらない。ブライダンという生命を生み出した母たる彼女は、愛の名を与えし少女に命を下す。その重みを、幹部たちが理解できぬはずもない。
「お前の目なら分かるはずだ。ソレが愛を抱く戦士か──世界を蝕む厄災であるか」
#c70067の瞳が女王を見上げる。ホルダーにしまい込んでいる馴染みの双銃がずしりと重くなった、気がした。だが──。気遣わしげな視線を向ける同僚に不器用な微笑みを返し、花束は凛とした所作で傅いた。
「はい、女王様。もしもあの男が忌まわしき厄災に身を落としていたのなら……この慈愛のブーケ、必ずや彼奴の企みを討ち滅ぼしてみせます」