お題でSSを書く

  • 1二次元好きの匿名さん22/04/25(月) 21:27:12

    ちょっと小説書くの疲れたので息抜き


    お題はジャンルでもシチュでもなんでも

    二次創作はわからない作品だと困るので無しでお願いします


    まず>>2

  • 2二次元好きの匿名さん22/04/25(月) 21:27:42

    ラーメン屋でのんびり食べる

  • 3二次元好きの匿名さん22/04/25(月) 23:03:24

    保守

  • 4二次元好きの匿名さん22/04/25(月) 23:19:46

    「お前、金ある、知ってる。出せ」

    それが自分とおやっさんとの、初めての会話だった。
    割れた酒瓶を持って震える子供におやっさんは、

    「ラーメン、好きか」

    とだけ尋ねた。

  • 5二次元好きの匿名さん22/04/25(月) 23:20:26

    そのときの自分はラーメン、というものを知らなかったが、相手にされていないことは分かった。

    警察を呼ばれたら自分はきっと死刑にされる。必死の思いで自分は酒瓶を振り回した。

    しかし所詮は子供である。あっさりと止められ、酒瓶は取り上げられてしまった。
     
    「あっ……」

    おやっさんは熊のように大きな手を振り上げた。
    殴られる。そう思って、つい後ずさった。

  • 6二次元好きの匿名さん22/04/25(月) 23:21:01

    「こっち来な」

    おやっさんはぐい、と自分の手を引っ張って厨房に連れ込んだ。

    大きく古ぼけた椅子に自分を座らせて、おやっさんはぐつぐつと鍋に火をかける。

    次第に鍋から煙が立ち上り、嗅いだことのない良い匂いがやってくる。

    知らない匂いなのに、自分の腹がキュウと鳴いた。よだれが止まらず、ごくりと音を立ててしまった。

  • 7二次元好きの匿名さん22/04/25(月) 23:21:34

    「良い鼻を持ってる」

    自分はおやっさんを睨みつけながら、その匂いの元である鍋を覗きたくてたまらなくなった。

    おやっさんの横にこっそりと立って、背伸びをする。

    鍋の中はきんきらきんに光ったスープでいっぱいだった。胸いっぱいに吸い込んだ湯気が、ますます自分の好奇心を刺激する。
    これは食べ物?

    「ベースはウミニワトリの鶏ガラだ。にんにくと生姜で臭みをとって、キノコブタのげんこつからとった出汁も加えてある」

  • 8二次元好きの匿名さん22/04/25(月) 23:22:13

    頭上から降ってきたおやっさんの言葉は、8歳の子供には難しかった。

    しかし、一生懸命何かを伝えようとしていることは分かった。

    おやっさんはきんきらきんのスープをどんぶりにすくい、そして細長い何かを入れた。

    「麺にもウミニワトリの卵を使ってある。普通の小麦麺より深みが増すし、なにより麺とスープがよく絡むようになる」

  • 9二次元好きの匿名さん22/04/25(月) 23:22:37

    ごとり、とどんぶりが目の前に置かれた。

    箸を上手く使えない自分に、おやっさんはフォークを持ってきた。

    たどたどしく麺をすくって、おそるおそる口に入れた。

    「美味いか」
    「……うん」

    それが、当時の自分ができる精一杯の感想だった。

    自分は涙を流しながら一心不乱にラーメンをすすり、おやっさんの弟子になった。

  • 10二次元好きの匿名さん22/04/25(月) 23:23:12

    ふと思い出した幼少の記憶。
    なぜ、いまそんなことを思い出したのか。

    「おやっさん」

    決まっている。
    感謝を、伝えるためだ。

    「育ててくれて、ありがとうございました」
    「……ああ。楽しかったよ」

    お父さんは最期にそれだけ言って、瞳を閉じた。

  • 11二次元好きの匿名さん22/04/25(月) 23:24:15

    しんみりしていいね
    あとスープの描写好き

  • 12二次元好きの匿名さん22/04/25(月) 23:24:45

    以上です。


    >>13

  • 13二次元好きの匿名さん22/04/25(月) 23:27:13

    ツンデレっ子の耳かきとちょっとエロいマッサージ

  • 14二次元好きの匿名さん22/04/26(火) 02:38:44

    保守

  • 15二次元好きの匿名さん22/04/26(火) 02:39:57

    疲れたので明日あげます
    どうしても長くなってしまう……

  • 16二次元好きの匿名さん22/04/26(火) 02:59:14

    乙や
    ゆっくりでええんやで

  • 17二次元好きの匿名さん22/04/26(火) 09:51:14

    保守

  • 18二次元好きの匿名さん22/04/26(火) 13:35:59

    保守

  • 19二次元好きの匿名さん22/04/26(火) 23:13:41

    保守
    SS待ってるで

  • 20二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 00:02:21

    ラブコメ書いたことないので難産でした……

  • 21二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 00:03:17

    ツンデレメスガキロボット娘がエロマッサージされるお話です。お納めください。


    「はーい、雑魚決定♡今日もおじさんの負けだから、皿洗いよろしくなのです〜」

    ユキがひらひらと手を振る度に、茶色のアホ毛がぴょこぴょこ揺れる。

    画面にK.O.!!と表示されている通り、たった今俺は皿洗いをかけた格ゲーに負けたのである。

    目の前のメイド服を着た少女に俺はゲームで勝てた試しがない。

  • 22二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 00:04:22

    「まだおじさんって歳じゃあないと思うんだがな……18だぜ俺は」
    「私より年上は皆おじさんなのです」
    「おう自分の年齢言ってみろよ」
    「0歳」
    「全員おじさんおばさんじゃねえか」

    しかし、彼女の年齢が0歳というのも事実である。

    見た目は中学生かせいぜい高校生といった姿のユキだが、生まれたのはつい先日のことだ。

    それには彼女の正体が関わってくる。

  • 23二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 00:06:16

    「ロボットに年齢なんてないだろうに」

    ユキはロボットなのだ。

    数日前、海外に住む父親が誕生日にプレゼントしてくれたのである。
    ダンボールから少女が出てきたときには逮捕を覚悟したものだが、今ではすっかり騒がしい同居人として馴染んでいる。

  • 24二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 00:06:45

    「ぷぷぷー! 何を言っても負け犬の遠吠えなのです。さっさとお皿を洗ってくるのです」
    「はいはい」

    肩をすくめて、キッチンへ行く。
    ユキはご飯を食べないので洗い物は自分の分だけだ。
    ユキが来る前と変わらない。

  • 25二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 00:07:23

    「ま、まあ? おじさんがどーしてもって言うのなら、一緒にしてあげないこともないかもしれないような気も……」

    チラチラこっちを見ながら、ユキがそんなことをのたまう。

    彼女とは家事の分担をかけてよくゲームをするのだが、ロボットの彼女に勝てるわけもなく。

    ユキは正確無比なプレイングでこちらをボコボコにしては、あとからこうして家事を手伝おうとするのだ。

  • 26二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 00:07:58

    「家事したいなら最初からそう言えばいいのに」
    「そういうことじゃないのです、おばか!」
    「なぜ急にののしられたんだ……」

    ふしゃー、とアホ毛を逆立ててユキが怒る。

    まあ、同居し始めてまだ3日。
    ユキについてわからないことだらけなのは仕方ないことだ。

    そもそも2人で洗う程洗い物も溜まっていない。
    何をさせようか悩んで、一つ思いついた。

  • 27二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 00:08:53

    「ユキ。風呂掃除お願いしてもいいか?」
    「ふ、風呂掃除!?」
    「うん。皿洗いできるならちょっとくらい濡れても平気なんだろ?」
    「う、うぅ…………それはそうなのですが……」
    「ほい、行った行った」

    とぼとぼとユキが風呂へと向かう。
    なにかマズイことを言っただろうか。例えば水はいいけどお湯はダメとか……。
    いや、何か問題があるならそう言うだろう。
    大丈夫なはずだ。

    そんなことを考えながら皿を洗っていると、「きゃぁああぁああぁぁぁ!!」というユキの悲鳴が風呂場から聞こえてきた。

  • 28二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 00:10:47

    「どうした!?」

    すぐさま風呂場へ向かう。
    やはりまずかったか!

    「ユキ、大丈夫、か……?」

    ガラリと扉を開けて、俺は硬直した。
    ユキが半裸だったからだ。
    いや、それは正確ではない。
    半裸のユキには、普通の人間にあって然るべき『皮膚』がなかったのだ。
    普段はメイド服に隠れたメタリックなボディが否が応でも目に入る。

    ぺたんとへたり込んだ彼女は、震える指で浴室の壁を指差した。

  • 29二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 00:11:15

    「と、とトト、ととっと、トカゲが、壁に……」
    「え? あ、ああ。ここ、山が近いからな……どこからか入ってきたんだろう」

    ひょいとトカゲを捕まえようとして、逃げられた。
    そんなことが繰り返される。

  • 30二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 00:11:42

    「ひょええええ! こっちに来たのです!」
    「逃げろよ! 狭くて捕まえ辛いから!」
    「腰が抜けたのです……」
    「ロボットも腰が抜けるとは知らなかった!」

    ちょうど、トカゲを俺とユキが挟むような形で膠着する。
    ここで逃せば、トカゲはユキの方へと逃げるだろう。
    どうにかこの一回で捕まえなければならない。

  • 31二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 00:12:07

    「よーしよし、そこを動くなよ……そんで……はっ!」

    トカゲに飛びかかる。これなら間に合う!
    そのとき、俺は天井から落ちてくる黒いトカゲを見た。

    ・・・
    二匹目だ。
    そしてその黒いトカゲは、狙い澄ましたようにユキの顔面へと張り付いた。

  • 32二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 00:13:08

    「馬鹿な!? 二匹目だと!?」
    「ぎにゃあああああ!?」
    「お、おい! ユキ!?」

    捕まえたトカゲを洗面器に捕獲し、慌ててユキを抱き起こす。
    ぐるぐると目を回して気絶したユキを風呂場から運び出し、もう1匹のトカゲも捕獲する。



    「あ"り"か"と"う"ぅぅぅぅ……」
    「よしよし、怖かったな」

    トカゲ退治を終えて部屋に戻ると、ユキがズビズビ泣いていた。
    彼女はロボットなので涙も鼻水も出ていないが、もしも人間だったら顔面汁まみれだっただろう。そんな泣き方だった。

  • 33二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 00:13:28

    「う、うぅ……」
    「なにをモジモジしてるんだよ。トカゲならもういないぞ」
    「い……いや、そうじゃないのです……」
    「じゃあなんだよ?」

    普段あれだけ強気なユキが、これだけ気にすること。
    トカゲのほかに何かあるだろうか……。

  • 34二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 00:14:07

    「わ、私の裸、見たのですか……?」

    ユキの裸。見たどころか、運ぶときに触りもした。
    状況が状況だし、特に興奮はしなかったが……ロボットとはいえ、確かに女の子にすることではなかったかもしれない。

    「勝手に見て悪かったな」
    「それはいいのです。私はロボットだし、服を濡らさないために脱いだのは私なのです……。き、気持ち悪くは、なかったですか?」

    確かに顔や手足は人間そっくりの皮膚なだけに少し驚いたが、それだけだ。
    しかしユキはそれを気にしていたらしい。

  • 35二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 00:14:26

    「そんなことはないよ。ちょっとびっくりしたけど、それよりユキがトカゲ苦手なことの方が意外だったかな」
    「ぐぬぬ……そっちは忘れるのです。ほんとに気にしてないですか?」
    「なんならまた見てみたいくらいだな」

    その言葉は自然と口をついた。
    ユキは驚いたようにこっちをみている。
    いかん。流石にキモかったか?

    冷や汗を垂らす俺をよそに、ユキはメイド服を捲り上げた。
    ユキの機械のボディが晒される。

  • 36二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 00:14:47

    「しょ、証明するのです。ユキの体を触るのです」
    「え。いいの?」

    ユキがこくりと頷き、俺はその鋼鉄の体に手を伸ばした。
    決して柔らかくはない。しかし、ユキの体に触れているという事実が俺の胸を高鳴らせた。

  • 37二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 00:15:26

    「おぉ……結構あったかいんだな……」
    「さっきから体温が上昇しっぱなしなのです……。お前のせい、なのです」

    ユキの体に胸はない。
    メイド姿を見たときから巨乳ではないと思っていたが……そうか。なかったんだな。

    「……今、何を考えたのです?」
    「いやなにも」
    「一応言っておくと、そこは私の動力部が埋まっているので胸なんかつけたら排熱ができなくなるのです」
    「そりゃ残念だ」
    「胸がなくて?」
    「うん。……あっ」

    その瞬間、ユキの目が狐のように吊り上がり、綺麗な右フックが俺の顎に炸裂した。

  • 38二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 00:15:45

    「終わりなのです! 今日はもう寝る時間なのです! こんな変態に期待した私が馬鹿だったのです!」

    ぷんすか怒りながら、ユキはベッドへと行ってしまった。
    顎をさすって、俺は立ち上がる。
    今のは俺が悪いな。うん。

    というか流れでそんな感じになったが、俺は今ユキに発情していたのか……!?

  • 39二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 00:16:10

    「ま、まずい! このままじゃ俺はロリコンにされる!」
    「うるさい! 早く寝るのです変態!」
    「うわぁ! 枕を投げるなぽんこつメイド!」

    俺はとっさに飛んできた枕をキャッチしたが、ユキは狡猾だった。
    次の手も用意していたのである。

  • 40二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 00:16:30

    「ぽ、ぽぽぽ、ポンコツメイドですって……? 本性を現しやがりましたね! これでもくらえなのです!」
    「おぐろば!?」

    ミサイルのように飛んできたユキの頭は見事顔面にヒットした。
    薄れゆく意識の中、俺は心に決めた。

    このぽんこつメイドは絶対に送り返す、と。

    「ふ、ふん! よわよわ頭の雑魚マスターが悪いのです!」
    「お前が鉄頭なだけ……だろ」

    それだけ言い残して、俺は気絶した。

  • 41二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 00:21:28

    合計3118文字……

    次こそは1000文字以内にまとめます。

    耳かきもないしエロさもちょっと足りないかも。まあいいか!


    次のお題は>>45までで面白そうなのを選びます

  • 42二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 00:25:36

    ユキちゃん可愛くてよかった
    3000文字も丁寧にかいてくれてありがとう1

  • 43二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 00:27:26

    腐れ縁の幼馴染とバレンタインデー

  • 44二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 00:27:32

    グラビアアイドルのクラスメイトと二人きりで秘密の放課後

  • 45二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 00:27:55

    ASMR

  • 46二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 12:23:38

    保守

  • 47二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 15:03:41

    保守

  • 48二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 21:13:13

    保守

  • 49二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 23:32:02

    保守

オススメ

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