- 1ガルムモン25/09/29(月) 18:28:30
- 2二次元好きの匿名さん25/09/29(月) 18:32:51
- 3リン25/09/29(月) 19:15:55
- 4二次元好きの匿名さん25/09/29(月) 20:14:42
- 5二次元好きの匿名さん25/09/29(月) 20:16:13
- 6二次元好きの匿名さん25/09/29(月) 20:40:56
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- 7二次元好きの匿名さん25/09/29(月) 20:55:21
スレ立て乙
- 8二次元好きの匿名さん25/09/29(月) 20:58:30
スレ立て乙
- 9二次元好きの匿名さん25/09/29(月) 21:13:01
スレ立て乙
- 10ベオウルフモン25/09/29(月) 21:42:01
「最高最速…ツヴァイハンダー!!」
「フリーズアウト・ライジンシールド!」
大剣を構えて突撃を開始したベオウルフモンが光速斬を放つ、その軌道上へ割り込む金色の盾が僅かに光の輝跡を逸らし、そして……
「半歩遠かったようだな」
「なんの……!!」
表面を刃が掠め、穢れた血が吹き出すサングルゥモン
だがそれだけだ、致命傷には程遠い
更なる追撃を試みるべく再度大剣を掲げるベオウルフモが加速しようとしたその時。
「なぜ……?」
ガシャリ、とその身体が崩れ落ちる、その口から漏れるのは疑問の声
答えは意外にもリンから放たれた。
「疲労だ、君はずっと走りっぱなしで戦ってきた、察するに融合形態はそこまで長く維持できる練度ではないのだろう?
だからこそ隠したかった奥の手だ
消耗した状態で負担の大きい融合体になったせいで急速にスタミナを消耗し、疲弊しているのだ」 - 11ジン25/09/29(月) 21:51:46
(そっか、さっき言ってたのはスピリットエボリューションの維持時間か)
- 12ベオウルフモン25/09/29(月) 22:05:42
「バカな……ことを…私はこのために3年修行した……!」
大剣を杖に体を立て直し、地面に突き刺さったままの鋒でそれを抉るように爪痕を刻みながら走り出す
その速度はまさしく光の如くだ、邪魔な盾は切り裂いた以上、今度こそ必ず届く!
「一振りの剣なんて折り砕いてやるだけだ!」
「……」
リンの声を振り切って、己の体の危険信号をも精神力で置き去りに
心を全て一つに収束する、
今風を超えて、光を超えて、全てを引き裂く刃となれ
「オレの剣は十三本だ」
烈光の一撃がサングルゥモンの構えたベルセルクソードごとそれを両断せんと駆け抜ける
しかし、サングルゥモンのシンプタムステージが先にⅣへと到達して骨で出来た殻が、蛹が、瘡蓋が剥落して。
「これで、オレ達の勝利だ」
「これで、私達の勝利だ」
全身から生えるブレードが全てベルセルクソードへと代わり、突撃を置きブレードで受ける
砕けるのはどうやら、ベオウルフモンの方だったようだ。 - 13ジャッジメン25/09/29(月) 22:17:47
「ベオウルフモン、戦闘不能!!よって勝者、鳳選手ー!」
鎧が砕け散り、倒れると共に人の姿へと戻っていく結城選手をラジエルモンが受け止めると共に医務室へと運んでいく
一方リンは症状をステージⅣまで進行させてしまったサングルゥモンをデジヴァイスへと戻して緊急治療を開始するのだった。 - 14リン25/09/30(火) 00:42:17
「耐えられるか、サングルゥモン」
「グルル…………!」
応えはない、あるのは呻き声ひとつだけ、だがそれで十分だ、己にはそれ一つで十分に通じるのだから。
「よし、バックアップとの照合と復元を試みる、しばらく耐えろ、部分上書きによるパッチワークオーバーライドでバグを除去する」
観客席に戻りながら作業を開始し、16枚のウィンドウを展開してサングルゥモンのデータを現在時点と定期バックアップを見合わせる
ノイズドモードのシンプタムステージⅣはもはや治療が困難になる程のバグに全身を蝕まれてしまうため、これに耐えられるのが不死身の肉体を持つグランドラクモンだけ、故にリンがノイズドモードの行使を試みるのも原則としてはサングルゥモンだけなのだ。 - 15ジン25/09/30(火) 00:43:24
- 16リン25/09/30(火) 08:26:35
- 17ドルモンノテイマー25/09/30(火) 08:26:39
まぁリンさんなら当たり前か。えーと次の試合は……
- 18リン25/09/30(火) 08:29:21
- 19ドルモンノテイマー25/09/30(火) 08:34:50
- 20リン25/09/30(火) 10:00:24
- 21ドルモンノテイマー25/09/30(火) 10:16:20
- 22藤宮シクサル25/09/30(火) 12:06:46
- 23ドルモンノテイマー25/09/30(火) 12:22:11
- 24リン25/09/30(火) 12:35:54
- 25ドルモンノテイマー25/09/30(火) 12:56:12
- 26リン25/09/30(火) 17:53:23
- 27ドルモンノテイマー25/09/30(火) 18:39:58
- 28藤宮シクサル25/09/30(火) 18:49:23
- 29ジン25/09/30(火) 18:59:32
- 30ドルモンノテイマー25/09/30(火) 19:52:28
(特に気にした様子も見せずにドルモンにポップコーンを食べさせる藤宮なのだった)
- 31円25/09/30(火) 21:35:10
「マスターティラノモン!ヴォルケナパームⅣ!」
「ヴォルケナパーム!」
「インビジモン、2m上!追加データを送信する!」
「了解した!」
非常にオーソドックスな立ち上がり、逆に今日日見ないような基礎的な継承技とその回避
そして反撃のブレード突撃をタフネスに任せて防御したマスターティラノモンへと突き刺さるニードル。
「なんだ!?」「針!?」
「カスタムウェポンゲート、このわたしの特殊武装です……詳しい説明は致しませんが、ここで披露したのはあなたがたへと敬意を表してのこと」
インビジモンがその名を呼ぶと共に開いて見せた腕に装備された特殊なウェポンユニット、『カスタムウェポンゲート』へとテイマーが随時データを送信し、その内側で実体化することで武器をその場で生成しているのだ
今回はニードルだったが、生成される武器がそれだけとは限らない。
「インビジモン、畳み掛けろ!」
「了解、インビジブルカッター!」
「耐えなさい、マスター!」「痛いものは痛いんだぞ!」
人遣いが荒い!と鼻息を強めながらも防御姿勢で防壁プログラムを再構築したマスターティラノモンがインビジモンのカッターを受け止め、世代の開きによるパワーの差で押されながらもなんとか受け切って見せる。
「どうよ!気合いの入り方が違うのよ!」
「精神論ですね……だから滅びるのです!」 - 32ジン25/09/30(火) 21:49:06
(耐久力は見事と言う他ない…!完全体ながら究極体の猛攻を防ぎ切るとは……でもあいつのあの自信……)
- 33インビジモン25/09/30(火) 22:05:30
「しかし、今の撃ち合いである程度力量は把握しました、次はありません」
透明化したインビジモンは後方にワープしたかのように距離をとって再出現、カッターを再び構える。
「オペレーター、武装を要求します
キャノン・ソード・シールド」
コアプロセッサ内で勝利への道を組み上げたのか、インビジモンがデータを要求し、テイマーがそれを送信する
普通の関係性とは逆に、デジモン側がテイマー側をリードしているという貴重な状況である。
「おーけー、データを送信する!」「させない!」
マスターティラノモンがテイマーの意志を察したのか走り出し、同時に大山選手はデジメモリをデジヴァイスへと投入した。
「デジメモリ・ロード!クリサリモン!」
その瞬間、デジヴァイスからデータクラッシャーが生えて鶴見選手へと殺到した。
「いけない!」「やっべぇ!」 - 34ジン25/09/30(火) 22:23:23
デジヴァイスから直接…!
- 35織25/09/30(火) 22:32:26
流石に予想できなかった攻撃手法に驚いたことで咄嗟の回避が遅れ、視線が逸れたインビジモンへとマスターティラノモンのタックルが直撃、重量のあるマスターティラノモンと究極体の中でも細身のインビジモンでは流石に押し勝てずに大きく体を泳がせてしまった。
「ぐがぁぁぁぁああぁぁあぁぁ!!」
充電コードがクリサリモンの触腕となって伸び、インビジモンの目の前を通り過ぎて、自身のテイマーへと突き刺さる
その絶叫を、彼はただ見ていることしかできなかった。
高圧電流により電子機器を破壊すると同時に電子機器の内蔵データを吸い出し破壊するデータクラッシャー、それをデジヴァイスに受ければ良くて再起動必須、悪ければデジヴァイス自体が資源ゴミになってしまう
それを理解していた織の反応は早く、回避が間に合わないと判断するや否や自らの肉体を盾にしてデジヴァイスを守り、そして倒れ伏す
その顔に後悔の二文字はなかった。 - 36円25/09/30(火) 23:04:50
「マスターティラノモン!バスターダイブ!押し飛ばしなさい!」
「うぉぉおおおお!!」
「負けるわけには……行かないのです!」
織からのデータ転送なくしてカスタムウェポンゲートは使えない、しかしそれが崩壊消滅していないということは同時に、織は身命を賭けてでも己のデジヴァイスを守り抜いたという事実の証でもある
ならばこのようなところで無様に這いつくばっていることなど許されない
貧弱な身体しか持たない人間の、その中でも運動ができない織が身体を張ってまで繋いだかぼそい糸を、ここで切らせる訳にはいかないのだから。
「アルティメット……ブレーザー!!」
本来ならばテイマーの承認を必要とする超高火力砲撃を、躊躇いなく放つ
組み合っているマスターティラノモンを排する、それだけのために。
「消え失せなさい!」 - 37ジン25/09/30(火) 23:45:31
なんて熱量…!!でもそれを間近に受けるテイマー達も消耗が激しい!!
- 38円25/10/01(水) 00:40:55
- 39ドルモンノテイマー25/10/01(水) 04:05:45
- 40ジン25/10/01(水) 14:36:21
- 41ラストティラノモン25/10/01(水) 17:17:25
「究極進化、ラストティラノモン・テラーズクラスター!」
声に従い咄嗟に振り向いたインビジモンへ、電光が押し寄せる
「──!」
インビジモンはその一撃を正面から受けた
体力の限界か、徐々に彼の身体が崩壊していく
一方ラストティラノモンも流石に背後からの奇襲一撃で得た勝利を喜びきれないのか、浮かない表情をしていた。
「お前、わざと避けなかったな?」
「……オペレーターに当たれば…例え側撃でも命が危うい……耐え切れる公算はありませんでしたが……庇わない訳には行かなかった……お見事です」 - 42ドルモンノテイマー25/10/01(水) 17:19:01
- 43ジャッジメン25/10/01(水) 18:06:43
「インビジモン戦闘不能!交代を!」
「……いや、まだだ」
ジャッジが宣言を下す言葉に、起き上がりながら告げる、指差す先に見えるのは
全く同じ動きで今まさに立ち上がりつつあるインビジモンの姿。
「「まだやれる!」」 - 44ドルモンノテイマー25/10/01(水) 18:13:54
- 45ジャッジメン25/10/01(水) 18:28:20
「OK!戦闘続行を認める!」
立ち上がったインビジモンの全身には電流が抜けた焼け跡が焦げついて、得意戦法である透明化は既に使えそうもない
ステルスウイングの破壊と同時に最大の武器を失ってしまったインビジモンだが、一つ、確信がある。
「「この勝負、貰った」」
織の体にはインビジモンと同じ打撲傷と雷焼けが、インビジモンの体には織と同じ麻痺と刺傷が互いに現れ、そして織の腕に穴が開く。
「「リアライズ・スティンガーニードル」」
鮮血を垂れ流す傷にも、データが漏れ出す傷にも構いはしない二人が、右腕を上げ、そして
「マスター退がって!」「!」
離れようとしたラストティラノモンの体を抉るように、無数の針が突き刺さった。 - 46ジン25/10/01(水) 18:56:03
一手あの針の群れを乗り越えたか…!
だけど…… - 47インビジモン&織25/10/01(水) 19:10:53
「「リアライズ・ドラッギングタング!」」
今度はインビジモンの腕から黒い触手が伸びてラストティラノモンを捉え、自分自身を引き寄せるように触手を巻き取り加速して突撃
「「ダブルリアライズ・インパクトキャノン!!」」
両腕のゲートを合わせてデータを再構築、腕を巻き込んだ巨大な砲が渾身のエネルギーを込めて放たれる。
「テラーズクラスター!」
それに合わせるようにラストティラノモンも必殺技で迎撃を試み二つの閃光が衝突して
その爆発が衝撃波と共にお互いの砲を吹き飛ばした、その直後。
「「アルティメットブレーザー!!」」
両腕を無くしながら繰り出した胸からのレーザーが、ラストティラノモンのボディを穿ち貫くのであった。 - 48ジン25/10/01(水) 19:35:33
まずいな……このままだとデジモンたちもだがテイマーも命に関わりそうだ……
- 49ジャッジメン25/10/01(水) 20:56:05
光線の撃ち合いを制し、ラストティラノモンを貫く光条を見届けたインビジモンのボディが崩壊してデジヴァイスへと帰っていく
その最中に、
「マスターティラノモン……失礼、ラストティラノモン、戦闘不能!よって勝者、鶴見選手!」
彼等は静かに右手を握るのだった。 - 50リン25/10/01(水) 22:33:49
- 51気生嶺25/10/01(水) 23:06:07
「インビジモンの限界が気になりますわね、あの様子ではすぐにでもメディカライザーによる本格治療を施さなくては死んでしまうでしょう」
「ですわね、わたくし達はそちらに回りましょう」
気生嶺はパルモンを警戒に残して階下のアリーナ、その医務室の方面へと歩いていく - 52ジン25/10/01(水) 23:39:26
- 53ジャザリッヒモン25/10/02(木) 00:03:31
- 54ドルモンノテイマー25/10/02(木) 04:06:19
- 55ジン25/10/02(木) 07:23:22
- 56リン25/10/02(木) 17:57:53
- 57ドルモンノテイマー25/10/02(木) 18:13:49
(多分何を出しても勝てるんだろうなーと思う藤宮だった)
- 58ジン25/10/02(木) 18:39:06
- 59リン25/10/02(木) 18:44:46
- 60ドルモンノテイマー25/10/02(木) 20:05:41
(そもそもルールありのデジモンバトルは不得意なのでとりあえず黙っておくスタイルの藤宮。なおドルモンにポップコーンを食べさせながら)
- 61リン25/10/02(木) 20:56:57
「取り敢えず食う!呪う!なタイプだからな……」
- 62ジン25/10/02(木) 21:27:27
- 63ラジエルモン25/10/02(木) 22:41:27
「回転寿司のように1度出したら戻せないのが今戦のルールなので、あと1枠しかないんですよね……」
- 64ジン25/10/02(木) 22:43:19
- 65リン25/10/02(木) 22:51:09
- 66ジン25/10/02(木) 23:05:20
- 67リン25/10/02(木) 23:33:29
「じゃあ、行って来るよ」
「四回戦第一試合、赤コーナーマスク選手
鳥居大路選手との斬り合いを見事に制したカオスモンの一撃が再び炸裂するのか!
青コーナー佐藤選手!ウォーグレイモンX抗体へのXevolutionを見せた前試合の衝撃はいまだに拳がビリビリするくれぇに伝わってるぜ!
第二試合赤コーナーは鳳選手、全試合意味不明すぎて何が起きてんのか全くわからない解説泣かせの別嬪さん、サングルゥモンの切れ味をもう一回見せてくれ!
対する青コーナー、ウィトラポチトリ選手!イェーガードルルモンとスレイヤードラモンのデジクロスで一方的に前試合を制した超ヒール!コイツの覇道なんか誰が許すかァーー!
第三試合赤コーナーは鬼裂選手!龍とは名ばかりのデビルサマナーはどこまで突き進むつもりなのか!
青コーナー、刻選手、中国からの刺客がドラゴンキラーになれるのか!
第四試合赤コーナーは鶴見選手!アツい撃ち合いの末に見事大勝利を収めたインビジモンだが残念ながら前戦を以て戦闘不能!今度はオメガシードラモンで出場だ……オメガシードラモンとか初めて見たんだけど?新種?知ってれば詳しく解説してくれキーング!
青コーナーはギリシャ出身のオルフェウス選手!並み居る強豪を全員まとめて昏倒させて余裕の勝利を決めたス・リーパー!オメガシャウトモンとデルタモンとプレシオモンの3体同時コントロールはオメガシードラモンにも通じるのか!
さぁ緊張の第四戦、……バトル・スタートッ!」 - 68ジン25/10/02(木) 23:39:27
頑張れ姉さん、ラジエルモン、デュランダモン!
姉さんの相手は近接戦に優れたイェーガードルルモンにスレイヤードラモンか……
デュランダモン選出は正解だったかも…
にしても…、オメガシードラモンだって?
- 69リン25/10/02(木) 23:57:53
「さぁいくよ、デュランダモン!」
「おうよ!」
召喚されたのはデュランダモン、そのウェポンモード、磨き上げられた黄金の刀身がステージの照明を反射して眩く輝く、その瞬間に斬りかかる。
「来たなレジェンドアームズ!相手に取って不足なし!」
「ドルルル……ドルルルルルルルルルゥァー!!」
ドルルモンが咆哮と共に全身のドリルを回転させて突撃、黄金の刃を迎え撃つ - 70ジン25/10/03(金) 00:02:41
まずはあちらも様子見か…
- 71ドルルモン25/10/03(金) 00:10:11
「ドルルルゥアッ!(CV若本)」
「こいつ……プレスでもする気かよ!」
ゴリゴリとドリルでブレードを削るように、全身のドリルを一点収束させて回転速度の違うドリルを噛み合わせることで多方向からデュランダモンのブレードを圧削し、破壊を試みる。
「だが…俺のボディはオリハルコン…
“デュランダル”
『不壊王剣』は伊達じゃねぇんだぜ?」
「ドルルァ!?」
先に折れたのは……ドルルモンの方だった
肩のドリルに大きなヒビが走り、回転が停止すると共にドルルモンは驚愕の表情を浮かべて飛び退がる。 - 72ドルルモン25/10/03(金) 00:36:26
「ツブレナァイ!?」
「テメェなんかに潰されてて救世の聖剣が務まるかよボケェ!」
ドルルモンを振り払い、ムーンサルトキックと共に尻尾のブレードで一閃、ヒビの入った部分から先を寸断する。
「ドルルル……ヨクモ……!スクラップメガ!」
「ハッ、言ってろ雑魚」
右腕に聖なる光を集約させたデュランダモンが超広範囲を切り払い、ドーム全体に深々と切り傷を残しながらドルルモンの額のドリルを破壊、これにはドルルモンも流石に退却を余儀なくされる。
「ジョグレス・超進化・デジクロス!」
一方ウィトラポチトリも自身のデジモン達を信じて試合が始まって直後からずっとタブレット型デジヴァイスを地面に置いてまで集中操作していたこともあって、すんでの所でその超超調コードを完成させ、それを宣言する。
「ドルルモン・超進化!イェーガードルルモン!」
「スレイヤードラモン」「ブレイクドラモン!」
「「「「デジクロス!!」」」」
全員から放たれた黄金と真紅の光が集約し、それが弾けるように消えた先に浮いていたのは……
「エグザモン・オンスロート!」 - 73ジン25/10/03(金) 00:37:44
よし、いい滑り出し・・・!
- 74エグザモン・オンスロート25/10/03(金) 00:53:55
“スローター”
『殺戮騎士』となったエグザモンであった。
全身の鋼色の鎧には燃える炎のよう模様が描かれて、それがさらに赤熱化し、巨大な翼であるカレドヴルーフもまた燃え盛っている。
「これが最後の……祭りだ」
「ほーー、それでッ!??」
エグザモンと言ってもビルに停まれないほど巨大なロイヤルナイツ個体のような体格ではなく、アリーナに収まる程度のサイズ、かつてロイヤルナイツ・エグザモンを目の当たりにしていたデュランダモンは臆さず挑発を仕掛けるが、その瞬間に右腕の刃を打ち砕かれる。
「安い挑発など買う気はない、お前達の全力で掛かって来い」
「リン、やるぞ!」「あぁ.わかった」 - 75ドルモンノテイマー25/10/03(金) 06:01:34
……考えてみたらプネウマモンとかシエルとか連れて大会に出ようとしたらめちゃくちゃ目立つ気がする
(聞いたことないオメガシードラモンの件やレジェンドアームズの事を考えてみたらそう思う藤宮なのであった) - 76ジン25/10/03(金) 09:25:35
ある程度弱体化してるであろうとは言えエグザモン相手に生身で……
- 77リン25/10/03(金) 18:27:06
「ラジエルモン、デュランダモン、デジクロス」
「「デジクロス! クロスアップ・ラジエルモン!」
リンが宣言したのはデジクロス、そしてそれを、意図的に武器防具を残す形に変形させると、物理的に装備する。
「さて、これでこちらもあちらも3合体、あとは実力で上回れば良いだけだ」 - 78ジン25/10/03(金) 18:35:18
- 79MCマイク25/10/03(金) 18:53:04
「ナイスリアクションだぜマスタージン!ここで規格外の超スキル炸裂によるエグザモン降臨に対して鳳選手、まさかの剣と鎧だけ残したデジモンを物理的に装備!アレか?クイーンみたいにやるのか?ーッ!」
ついに戻ってきたマイクの実況が再開され、アリーナに盛り上がりが増していく
その中で白いドレスの上からラジエルモンの鎧を纏ったリンは軽く微笑みを見せる。
「安心したまえ、ギャグではないし負けるつもりもない……勝利を約束しよう」 - 80ドルモンノテイマー25/10/03(金) 18:55:19
あれが本来のレジェンドアームズの使い方って言ってもやっぱり違和感がすごい……
- 81リン25/10/03(金) 19:29:15
「ノウリッジストリーム!」
「来るか!」
七色のビーム砲を華麗な空中機動で回避したエグザモンが突撃、ランスを掲げて必殺技を発動する。
「ペンドラゴンズ・グローリー!」
「ツヴァングレンツェ!」
エグザモンの突撃に対して、リンは膝を付くような低い姿勢を取って身構え、デュランダモンを少し小型化して腰に掛け、相手が間合いに入るその一瞬前に抜刀、居合狩りをしかけた。 - 82ジン25/10/03(金) 19:32:17
- 83二次元好きの匿名さん25/10/03(金) 20:45:32
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- 84エグザモン・オンスロート25/10/03(金) 20:46:47
「居合斬りで対抗などと、この俺の速度について来られると思っているのか!!」
天を廻り、落下軌道での加速を活かした最速突撃を仕掛けるエグザモンに対し、リンはデュランダモンで待ち構える。
「へぇ、すごいスピードだ………
止まって見えたよ」
思考速度を6000倍にまで加速したリンの本気、ベクトル制御による人体の反応限界を無視した直接操作技術で武器同士を直撃させる精密動作を、そして威力はデュランダモンの聖剣としての性能で担保する、ラジエルモンの未来予知を併用して通常限界のさらに2倍近い速度での抜剣を見せたリンはなんとエグザモンの刺突撃をデュランダモンの横薙ぎで弾き逸らす。
「葦の地の剣士ならこのくらい誰でも簡単にできるぞ」 - 85ジン25/10/03(金) 20:47:33
(あれを見きった…!龍化したりなんなりで俺も思考速度と演算能力は上がったつもりだったけど……やっぱり姉さんのほうが何歩早い!!)
- 86エグザモン・オンスロート25/10/03(金) 21:09:05
「うぉぉおおおっ!?」
速度が高い分弾かれた時の姿勢を崩して受ける衝撃も大きい、ダウンしたエグザモンは即座に立ち直ることはできずに接近を許してしまった。
「致命の……一撃ッ!」
だずっ…どちゃん!と重い音と共にデュランダモンが突き込まれて抉られた背甲の穴へとフルスイングされた刃が叩きつけられて血が吹き出す
その背へとさらにノウリッジストリームによる凍結攻撃を発動させて凍らせながら体力を削っていく。
「エグザモン!上がれ!」
「なんとよもやよもやの事態!エグザモンの恐るべきランスチャージを居合斬りで弾き飛ばした!?あのほっそい腕でなんて腕力なんだ!!
これにはエグザモンもたまらず転倒、あの勢いで迎撃されたらこれは責められませんねー…キングはどう思われますか?」 - 87キング25/10/03(金) 22:52:00
エグザモンの強みはまあ見ての通り想像の通り巨大さからくる膂力だ。
竜帝とよばれるほどの知力と理性で用いられるとにかくでかく、とにかく強く、とにかく硬い。すべてを蹂躙する暴力ともいえる力……
故にリン選手はパワーで逸らすのではなく道を作り流したのだ。
デュランダモンの切れ味と毀れない特性があってこそだろう。
いずれにせよペースはリン選手の方にある。1度防がれただけでももしかしたら2度目があるという警戒が生まれそれが後手後手の状況を生む。
うまくやらなければこのまま一方的になりかねないな。
- 88ウィトラポチトリ25/10/03(金) 23:21:11
「……やるぞ、エグザモン!ハッキングスキル
“Nahui Quiahuitl”
『死の雨が降り来たる』!」
エグザモンへと送られたデータが実体化、天井近くに雲が掛かり、灰色じみた雨が降り始める
メソポタミアの神話に伝わる第三の厄災、トラロックの主宰する滅びの雨を具現する。
「アヴァロンズゲート!」
アンブロジウスを雲へと投げ込み、その機構を作動させて爆発させ、灰色の雨を着火する
そう、この雲から生まれる雨はみな硫黄混じりの可燃性、炎の雨なのだ。
「いかにお前が速かろうと炎の熱は避けられまい!」 - 89デッカードラモン25/10/03(金) 23:27:59
コンゴウモン殿ー!どこに居られるのじゃーーー
- 90ジン25/10/03(金) 23:33:34
- 91リン25/10/03(金) 23:35:28
「なるほど、これでは逃げ回ったところで蒸し焼きがオチか……だが、その前に決着をつけてやる」
「おう!」「はい!」
「吐かせ!この一撃で沈めてやる!」
「エグザモン!「「ドラゴニックインパクト!」」
天井に弾かれて降ってきた槍を回収して翼を広げ、リンへ向けて突撃していくエグザモン
流石にそう何度もあの速度は発揮できないと踏んで、クールタイムが過ぎるより前に強引にでも勝負を仕掛けたのだ。
「「「セファー・ラジエール」」」
ステージを満たしてなお降り続ける全ての炎が、リンの持つ黄金の剣へと集約していく。
「“ソルマーニ”」 - 92ジン25/10/03(金) 23:43:47
- 93リン25/10/03(金) 23:58:20
「エルサレムの妹、5つの都、ソドムとゴモラとアデマとゼボイムとゾアル
退廃を嘆いた主は都の義ある人を野へと放ち、都を火と硫黄の雨によって滅ぼした」
「そして見よ、今、司祭が角笛を吹き鳴らし、ケルビムが燃える炎の矢を放つ」
ラジエルモンの言葉と共に黄金の剣に炎が宿り、それが矢へと変化、そしてリンの手元の鉤爪が複雑に変形して弓へと組み上がる。
「来いよ『背教者』(ドラゴン)」 - 94ジン25/10/04(土) 00:00:10
- 95MCマイク25/10/04(土) 00:07:47
「HOW!ウィトラポチトリ選手、一切の躊躇なく周りを火の海に変えるとんでもねえ大技を発動させてっけどこれ大会規定的にオッケーなのかぁ?
一方それにも動じず鳳選手はラジエルモンの魔法で炎をひとまとめにして矢に変化させる!もうなんか神話見てる気分になってくんなオイ!!実況が実況出来ねぇ試合なんて久しぶりだぞォ!」 - 96ラジエルモン25/10/04(土) 00:12:28
弓を放ち、ドラゴニックインパクトを迎撃
悪魔の代表として扱われる龍を悪魔を滅ぼす聖なる矢で射落とす、本来ならばあの装甲を貫通できるほどの火力はないが、芯材にしたデュランダモンは鋭さにおいては最高峰なのだ。
「魔法ではなく神の奇跡です、お間違えのなきよう」
そして……
「エグザモン、戦闘不能!よって勝者鳳選手!」
特攻効果と火力上昇を乗せた防御貫通の単体火力攻撃がエグザモンの槍ごとそれを穿ち貫いて、それを見事射抜いてみせた。
「「対戦、ありがとうございました」」 - 97ジン25/10/04(土) 00:17:50
- 98リン25/10/04(土) 00:23:40
- 99ジン25/10/04(土) 00:28:33
- 100ラジエルモン25/10/04(土) 00:33:31
- 101ジン25/10/04(土) 00:34:27
- 102ラジエルモン25/10/04(土) 00:51:53
- 103ジン25/10/04(土) 00:57:36
- 104観客25/10/04(土) 01:22:54
Booooooooo!!
Booooooo!!
Boo Booo!
(会場中からのブーイング) - 105ドルモンノテイマー25/10/04(土) 08:03:50
早く次の試合が始まらないかな……
(1人マイペースな藤宮とドルモンなのであった) - 106ジン25/10/04(土) 09:03:33
うるせーーーーーーーー!!!!!
- 107二次元好きの匿名さん25/10/04(土) 10:34:29
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- 108二次元好きの匿名さん25/10/04(土) 13:58:56
熱烈なブーイングとジン君そこ変われコールの中、時は少し遡って第一試合。
「カオスモン」「アグモン!究極進化……ウォーグレイモン!」
マスク選手vs佐藤選手の戦いが始まる、まずはウォーグレイモンへと進化したアグモンに対してソードを展開して優雅な刀剣礼を見せるカオスモン、それに反応してウォーグレイモンもお辞儀してから身構え
あまりにも早い一撃に反応できずに吹き飛ばされる、勢い余って壁にめり込んだウォーグレイモンがその身を掘り出して立ち上がるまで、カオスモンは追撃どころか直立したままそれを見守るのみであった - 109キング25/10/04(土) 14:26:05
なるほど……あれはシンプルに速いな。
- 110カオスモン25/10/04(土) 14:47:33
「どうした、ウォーグレイモン…私を倒すのでは……なかったのか……?」
「言われなくても……!」
体制を整えたウォーグレイモンだが、飛翔突撃が弾き飛ばされて再び地面に埋まる、カオスモンが一太刀分動いたかどうかさえわからないような圧倒的な力量の差があるのだ。
「やるしかねぇぞ太郎!」
「やるんだな、今、ここで!」
「「勝負は今、ここで決める!!」
声と共に手を重ねて、デジメモリ・メタルガルルモンをロード、リアライズしたメタルガルルモンがウォーグレイモンと溶けるように融合していく。
「「エクストラ・クロス・エヴォリューション!」
巨大なデジタマにも似たエネルギーフィールドが展開され、カオスモンがブレードを展開して睨みつける中でそれが消失、姿を現したのは白き騎士であった。
「さぁ、もう一度名乗ろう…我が名はオメガモン、ロイヤルナイツの席を預かりし最後の聖騎士、オメガモンである!」 - 111ハンバーガー25/10/04(土) 14:50:09
(離れた観客席で見ている少年とバーガーモン)
わぁ……ほ、本物のオメガモンだ!
「……カオスモン、か」
(少年の方はオメガモンの登場に歓喜してバーガーモンは何故かカオスモンを神妙な顔つきで見てるのだった) - 112カオスモン25/10/04(土) 15:02:59
所詮は分体、その力は本体に遠く及ばない
だが間違いなく、その姿は、その在り方は
「オ……メガ…モン……オメガモン!!」
聖騎士が姿を現した直後、バンチョーブレイドを展開したカオスモンが切り掛かり、凄まじい勢いで押し飛ばすように剣を振り切る
先ほどまでならまた地面に埋まっていただろうが、オメガモンとなった今ならば空中で姿勢を回復してグレイソードを構え直して再びの衝撃に備える。
「何ゆえに荒ぶるのだ、カオスモン!この重厚な剣、貴公もまた山よりも高い研鑽を積み重ねた騎士であるはず!」
「オメガモン……オメガモンッ!」
燃えるような闇色のオーラを放ちながら飛びかかるカオスモンが更に勢いを増し、剣戟を加速させ、受けに徹しながらもあまりの出力についに姿勢を崩したオメガモンの背後に回って覇王両断剣を発動させる。 - 113キング25/10/04(土) 15:03:55
エクストラクロスエボリューション。
別世界の英雄が初めてオメガモンを使役したと言われる技術だね。
究極体デジモンと完全体以上のデジモンを掛け合わせて新たなデジモンを生み出すジョグレスともデジクロスとも違う御業だ。
カオスデュークモン「我々だとジンがよく使う技術だね」
- 114キング25/10/04(土) 15:09:28
- 115MCマイク25/10/04(土) 15:12:52
「カオスモン鬼強ぇえぇえ!このまま逆らう奴ら全員ブチ転がしていこうぜぇぇ!」
「頭の悪い発想ゲコ、マイクが失礼しましたゲコ」
ベチ、とゲコモンにマイクを奪われ頭を叩かれて再起動するMr.マイク、本名マイケル・スピカ31歳
「カオスモンの一撃によりウォーグレイモンダウン!しかし合体による復活でオメガモンへの覚醒!まるで『あの時』のオメガモンを彷彿とさせる現れ方と共に今度は剣を受け止める!最高にイカしてるぜyeah!」 - 116オメガモン25/10/04(土) 15:22:06
左肩のブレイブシールドΩから背面にビームシールドを展開し、さらにマントに隠すように右腕のガルルキャノンを脇通しで背後に向ける。
「ガルルキャノン」
覇王両断剣を受け止めたビームシールドが切り裂かれ、オメガモン本体へと到達するわずかな時間を割いてガルルキャノンが着弾する
それでもなお剣を振り切るカオスモンだったが、体勢がわずかに崩れた事で、間合いからオメガモンの離脱を許してしまう。
「オメ…ガ…オメガモン……!」
カオスモンから更に闇の力が解放され、ダークプロミネンスが発射されるが、直撃軌道の光弾はグレイソードで切り払われて爆発する。
「弱い……弱い……オメガモン……お前は……何故に弱いのだ……!」 - 117キング25/10/04(土) 15:23:35
- 118オメガモン25/10/04(土) 15:32:21
「私が弱い、だと?」
「何故、力を分け与える…何故、進化を棄てる…お前は、弱くなることを選ぶのだ……」
覇王両断剣の常時展開状態へ、ギガンティックアームのダークプロミネンスも常時解放状態へと以降し、カオスモンが押さえ込んでいた力が戻る
そしてオメガモンの反応限界を超えたカオスモンがオメガモンの頭上から砲撃を叩き込んだ。
「脆い、遅い…何故だ、何故だオメガモン……!」
「お前は……私の本体のことを言っているのか!?」 - 119キング25/10/04(土) 15:37:25
……あのカオスモン、本元のオメガモンと相対した事があるのか?だがそんなこと……
- 120オメガモン25/10/04(土) 15:49:13
「太郎!周囲を!」「あぁ!」
テイマーへと指示を送るオメガモンだが、その直後にカオスモンに蹴りつけられて吹き飛ばされる。
「ダークプロミネンス」「ぐっ……!」
ビームシールドを貫徹され、それをグレイソードで防ぎながらガルルキャノンを撃ち込んでようやく相殺できる、先ほどまでの攻撃など児戯にも等しいと言えるほどの力を見せつけられているのは確かだ。
「オメガモン本体のことならば私ではなくソレに言ってくれ、私の知ることではないのだ」
「お前を消して……オメガモンを取り戻す……!」
ホォォォという独特な音と共に、カオスモンの周囲を取り巻く冷気が増していく。
「分け与えられた力の欠片を、返せ」
「そんなことが出来るものか!!」
ビームシールドを多層展開して防御に徹し、受け切りながら時間を稼ぐ
己のテイマーがソレを必ず見つけると信じて。
「マスク選手は……そうか、デジタルウェイブの逆流!デジヴァイスの整流力を上回る力でデジモンがテイマーを支配している!」 - 121太郎25/10/04(土) 16:33:53
「おいマスク!戻ってこい!邪悪な力に心まで支配されるな!!」
ステージの反対側にいるマスク選手にまで届くほどの大音量で、叫ぶ
彼の耳にだけでなく、心にまで必ず届くと信じて。
「カオスモンに負けるな!!!」
「そうだ、太郎、ソレでいい……私はコイツを足止めする!」
声を張り上げ、マスク選手へ揺さぶりをかける太郎
一方オメガモンもカオスモンを足止めして暴れさせないように両肩をブレイブシールドへ換装してビームシールドを量産する
カオスモンもそれを分かった上でオメガモンへと猛攻を仕掛け、暴走寸前のエネルギーを叩きつけ続けるのであった。 - 122キング25/10/04(土) 16:42:29
カオスデュークモン「これは……大会どころではないか?」(いこうとして)
待て、カオスデュークモン
カオスデュークモン「……なぜだ?」
多分俺等がいってそのばしのぎになんとかしてもこれは仕方のない場面だ、それに……ここで俺たちが警戒してることを悟られるのも良くない - 123MCマイク25/10/04(土) 17:14:17
- 124キング25/10/04(土) 17:23:24
- 125太郎25/10/04(土) 18:33:00
「なんだこれ…データファイル?」
突然デジヴァイス上にポップアップした『Ωmega』と名のついたファイルを疑いもせずに起動した太郎、その瞬間オメガモンのデータ量が倍増でもしたかというほどに力を増し、破られ続けていたビームシールドの防御力が覇王両断剣を上回った。
「これは……なんだ、全身から光が溢れる……!」
「オメガモン……!」
バリアをダークプロミネンスで破壊し、再精製される前に抜け出すはずが、退路が更なるバリアで塞がれてしまう。
「よし……マスク!」
カオスモンを一瞬でも押さえ込んだことで太郎はステージへと駆け降り、その反対側に立っているマスクの元へと走り抜ける
「いい加減に……目を覚ませ!!」
そして、渾身の拳を叩き込んだ - 126キング25/10/04(土) 18:34:37
- 127ドルモンノテイマー25/10/04(土) 18:40:15
(そういえばずっと前にドルモンもアンにこの世界のロイヤルナイツのアルファモンのデータを貰ってたっけ?
オメガモンの様子を眺めながらそんな事を思い出す藤宮なのであった) - 128カオスモン25/10/04(土) 18:48:15
「何故お前は弱くなったのだ、何故お前は力を分け与えたのだ、何故お前は進化を放棄したのだ、何故お前は命さえ投げ捨てたのだ
X抗体など作るべきではなかった、マーシフルモードなど蛇足の極みだ、Alter-Sなど設定も判然としない恥晒しだ、ズワルトなど色違いでしかない、執行者などもはやオメガモンである必要さえない、オメガシャウトモンなど恐れていた悪夢そのものだ
何故だオメガモン…何故己の力を削いでまで弱者どもに与えるのだ!私にはそれが理解できない!」
カオスモンの声が、聞こえる
別の声も、聞こえた
「目を覚ませって……もうとっくに覚めてるよ」 - 129リン25/10/04(土) 19:17:46
「あの少年……和男君か、だが彼は2年前に連絡が途絶えてから消えているはず…それに彼には専用のデジヴァイスを与えている
あんな初心者丸出しのデジヴァイスではないはずだ、どうなっているんだ?」
仮面の外れたマスク選手の素顔はリンの推測通り、かつて双葉達のように永遠の戦士としてリンが鍛えた子供達の一人、『選ばれなかった子供』山田和男だった。
「これでも体も心も鍛えているんだ、先生のおかげでね!」「マスク!!戻ってきたんだな!」
肩を揺さぶる太郎に対して、仮面と共にデジヴァイスを握った和男が答える、
「あぁ、もう心配はいらない……でも、僕はカオスモンと一緒に戦うよ
君も、オメガモンと一緒に戦うといい」
「はぁ!?お前カオスモンに操られてたんじゃねぇのかよ!もう戦う必要なんてないだろ!」
「カオスモンの声が、聞こえたんだ
僕は彼の契約者として、その声を叶えたい……これは間違いなく、僕自身の意志だ!……さぁ僕と、カオスモンと戦え!」
「へっ……良い顔になったじゃねぇか!よし、受けて立つ、俺と、オメガモンがな!」 - 130ジン25/10/04(土) 19:23:01
- 131リン25/10/04(土) 19:27:57
- 132ジン25/10/04(土) 19:29:19
……運命に負けた…
- 133ドルモンノテイマー25/10/04(土) 19:35:22
……運命……
(ボソリと呟く藤宮なのだった。いまだに運命というものに思うことがあるのだ) - 134太郎25/10/04(土) 20:54:49
「いけるよな、オメガモン!」
「君がソレを選んだのなら、私は共に戦おう」
「カオスモン、君と共に戦うよ」
「……ああ、これを返そう…使え」
2体のデジモンと二人のテイマーが気炎を上げると共に、オメガモンがオメガインフォースを
カオスモンが暴走する変異を発動させ、それぞれが爆発的なエネルギーを纏う。
カオスモンから和男のデジヴァイスが返還され、市販品の一般的なデジヴァイスからリンの与えた当時のデジヴァイスを握ると同時に、和男の元に誠実と愛情の紋章が現れた。
「カオスモンへのキズナを再接続、リコネクト!」
「素晴らしい……見たかいジン君!あれはまさに『選ばれし子供』だ、
かつて選ばれず、自ら戦いの道を進むことを決めた『選びし者』として真の覚醒を得たことで、彼は世界から『選ばれた』、自らの運命を超克したんだ!」 - 135ジン25/10/04(土) 20:57:34
- 136ドルモンノテイマー25/10/04(土) 20:59:08
……何かに選ばれてそれに従うのは本当にいい事なのかな
(またもボソリと呟くのだった。それはドロシーモンから聞いた選ばれし子供の話やプラキドサクスの事や自分が進む羽目になった道など過去の経験からつい出てきた言葉でもあった) - 137和男25/10/04(土) 21:42:05
選ばれし子供として覚醒したことで永久保留されていた固有の特殊処理を選択、
“R e c o n n e c t”
『血染めの赤い糸』を獲得して発動させ、カオスモンのココロデータと自らのデジヴァイスをリンクさせる。
「ココロゲート、リンケージ!いくぞカオスモン!」
「心得た」
「「強制フル・シンクロ」」
カオスモンと共に声を上げた和男の右手に輝くデジヴァイスもまた、水色から白へと変化して交差する翼剣の意匠が刻まれる
選ばれし子供の真の覚醒により第二形態へ移行したのだ。
「「グレイソード!」」
「「BAN-TYOブレイド!」」
双方の剣が激突する - 138ジン25/10/04(土) 21:47:28
互いに今まで受けた傷や維持の時間もある……
キング「決着は意外と短いぞ」 - 139太郎&オメガモン25/10/04(土) 22:04:29
「「最大最速で片を付ける!オメガ・ストラッシュ!」」
太郎とオメガモンは長く共に生きてきたことで独自の技を磨き、会得してきた優位性を活かすために自分たちで編み出した独自の技を発動させ
一方和男とカオスモンは莫大なエネルギーを制御して攻撃に集約させることでそれに対抗する。
「「超収束・ダークプロミネンス!」」
グレイソードを大きく逆袈裟に斬り上げると共に炎が巻き上がって巨大化した剣がカオスモンを両断せんと迫り、それをカオスモンが巨大な砲から放たれた細いビームで打ち貫く、だがカオスモン側の覇王両断剣にはこのような射程拡張の技が存在しないため反撃はできず、徐々に押し込まれていく。
「くっ……量産された偽物如きに!!」
「確かに俺達は“本物”のオメガモンと太一さん達じゃねぇぜ、でも、この戦いに限っては間違いねぇ
俺達は本物以上のオメガモンと、俺だ!
勝手に偽物とか決めつけんじゃねぇ!!」 - 140キング25/10/04(土) 22:10:50
(あの男、そこまで知って…)
- 141太郎&オメガモン25/10/04(土) 22:24:53
「「オメガ・ブラスター!」」
「リアライズ・スレイプモン・ヴァロドゥルモン!」
「ビフロスト!」「パージシャイン!」「覇王両断剣!」
オメガモンのガルルキャノンによる砲撃を7発溜めて一斉発射するオメガブラスターに対し、緊急出撃させたパーティメンバー全員の必殺技を重ねて迎撃する
卑怯かもしれないがそうでもしなければ吹き飛ばされていただろうと予感していたカオスモンからも反論はなかった。
「オメガモン!」「あぁ!」
「全てをよこせ、力を合わせるのだ!」
「フン、主人のためだからな」「みにゃみ……」 - 142ジン25/10/04(土) 22:31:33
あのエネルギーは…
キング「すこし、防衛の準備をするかな…」 - 143太郎&オメガモン25/10/04(土) 22:43:21
「「ダブルコンビネーション!」」
オメガブラスターのチャージと共にオメガストラッシュを放ち、斬撃と弾丸を融合させて解放する
それぞれのエネルギーを同時に制御しなければならないため、太郎とオメガモンが両腕に溜めたエネルギーを2人で分担制御する合体技、ダブルコンビネーションだ。
「ジョグレス進化・アルティメットカオスモン!
アルティマバーーーストッ!!」
一方、カオスモンは元々の和男のパートナーであるスレイプモンとヴァロドゥルモンをジョグレスしてそのエネルギーを解き放つ
周囲に野放図に解き放たれる暴走エネルギーがダブルコンビネーションを迎え撃つ
「「「「───!」」」」
炎と氷、プラスとマイナスの熱エネルギーの同調と融合が生み出す消滅のエネルギーが
プログラムの無限増殖バグから湧き上がる暴走エネルギーと接触し、爆発した。 - 144ジン25/10/04(土) 23:20:37
キング「ジン!!マイク!!」
!!!
こい!ルナ!アポロン!
ルナ「はい!」
アポロン「おう!」
キング「カオスデュークモン!バンチョーレオモン!」
カオスデュークモン「あぁ」
バンチョーレオモン「あいよ!」
(マスターテイマー1位2人がフィールドを囲むように立ち手持ちのデジモンたちを繰り出し……手をかざせばそれだけでバリアを作り出す) - 145ジン25/10/04(土) 23:25:37
(マスターテイマークラスの者たちとそのパートナーが守ることに集中して三組集まることで初めてなせるエネルギーの壁……これならばたぶん爆発エネルギーは…!)
- 146Mr.マイク25/10/04(土) 23:26:22
「アトラーバリスタモン!オメガシャウトモン!プレシオモンズ!デジクロス!」
「シャウトモン・クロス7!」
マイクも己のサブ端末から呼び出したパートナーとチームメンバーをデジクロスさせ、自身のデジメロディを込めた咆哮で衝撃波を押さえ込んでいく - 147──25/10/04(土) 23:42:27
ステージ一つを消し飛ばした試合はこれを持って終結とし……最後に立っていたのは……。
「勝った……!」
満身創痍のアグモンであった - 148ジン25/10/04(土) 23:48:39
はあ……はあ……
グレイスノヴァモンブライトモード「ふう……なんとか……抑えられましたね……」
キング「勝敗は……」
カオスデュークモン「……きまったようだな」 - 149MCマイク25/10/04(土) 23:55:58
「土壇場でアルティメットカオスモンへのジョグレスをブチ込んだカオスモンを見事、オメガモンが制したーッ!」
「カオスモン、スレイプモン、ヴァロドゥルモン、戦闘不能!よって勝者佐藤選手!」
実況席のマイク(機械)が衝撃でイカれたために自前の喉で大音声を出して戦闘終了を告げるマイク、それに続くようになんとか気絶から復帰したジャッジメンが勝者を宣言した。
「みんな!」
「アグモン!」
ステージが吹き飛ばされたクレーターへと慌てて駆け降りていく二人のテイマーを尻目に、マイクは次の試合の実況へ移るのだった - 150ジン25/10/05(日) 00:15:26
(……わかってはいたけど……なんてレベルの高さだ…)
- 151MCマイク25/10/05(日) 13:42:06
「さぁ白熱の四回戦も終わり、生き残ったのはたった8人、ここからは準々決勝、五回戦!
あまりにも激しい戦いにステージが耐えられないかもしれねぇが一応防壁プログラムは張り直したから安心しな観客(リスナー)共!
一戦目!赤コーナーは佐藤選手!オメガモンvsカオスモンを勝ち抜いたニューヒーロー!
青コーナー鳳選手!エグザモン相手に物理的にテイマー側が戦っちまうプリマドンナだ!
二戦目!赤コーナーは赤コーナーは鶴見選手!オメガシードラモンの殲滅攻撃がまた見られるのか、はたまた何も見られずに終わるのか!
青コーナー森野選手!ドニミモン・ラグエルモン・ケルビモンの天使系3体で機械系相手にどう挑むのか!」 - 152ジン25/10/05(日) 14:19:50
- 153リン25/10/05(日) 14:55:06
「ラジエルモン、出撃!」「はい!」
「アグモン、行くぞ!」「おうよ!」
究極進化したアグモンがもはや隠すつもりもなくウォーグレイモンになってからXevolutionして殴りかかってくるのをラジエルモンが上昇していなす。
「甘い!」「ハァッ!」
背中の羽を使って殴りつけるが、自律制御されているかのように動くブレイブシールドで防がれる。
「テイマーがシールドを操作しているのか」
「正解……!」
リンの呟きを聞き取ったのだろうウォーグレイモンが囁くような声を漏らし、その直後に爆発的に加速してラジエルモンへとサマーソルトキックを叩き込んで天井まで吹き飛ばす。
「まだ!」「終わりだ
「ガイアフォース ZERO!」」「スリーフォールドイージス!」 - 154リン25/10/05(日) 15:31:39
ラジエルモンの表面に七色に輝くエネルギーフィールドが展開されると同時にゼロ距離からのガイアフォースが直撃、爆発する
天井が派手に崩落したが、観客さえ誰一人として気にはしない
大穴の開いた天井から空が覗き、差し込む光がラジエルモンとウォーグレイモンを照らし出す
空中で格闘戦を繰り広げる2体の究極体達の全身が夕日に照らし出されて黄金に煌めいた。
「凄まじき戦士……と呼ばざるを得ませんね」
「砕けて消えろ……!」
雷撃を迸らせるラジエルモンの右拳がウォーグレイモンの腕を弾くが、逆にその勢いを利用して回転し、右腕のドラモンキラーを裏拳で振るってラジエルモンの腰を切り裂いた。 - 155キング25/10/05(日) 15:46:27
天性の才能とでもいうべき機転と決断力。そこに関してはジンとそん色ないかもな。
- 156ドルモンノテイマー25/10/05(日) 15:50:17
まぶし……
(サングラスを持ってくればよかった。そう思う藤宮であった。ドルモンはボーとナチョスを食べながらナチョスを食べる顔をしていた) - 157リン25/10/05(日) 16:03:53
「ラジエルモン、上へ!」
「追うぞ!」
斬られた腰を再生もさせずに可能な限りの速度で上昇するラジエルモンを追うためにブースターを蒸すウォーグレイモンX、両腕の爪を合わせて回転するブレイブトルネードで迫り
「なっ…くっ!」
そして減速、落下していく
ウォーグレイモンXのバーニアは通常型と異なり長時間飛行を犠牲にした超加速型、一瞬で舞い上がることは得意でも飛び続けることはできないのだ。
「今だ!(です!)」
「「ノウリッジストリーム!!」
ウォーグレイモンXを追うように飛び降りながら翼を閉じ、氷属性特化のノウリッジストリーム、重力加速を活かして氷の槍を30本余り連射する。
「ウォーグレイモン!」「OK!」
「「ヴォルケナパーム Ⅴ !!」」 - 158ラジエルモン25/10/05(日) 16:24:33
物理に特化したウォーグレイモンXの放つ最大のヴォルケナパーム、その威力は地上で放つことを躊躇せざるを得ないほど
だがスタジアムを飛び出した上空で、上に向けてなら二次被害は起こらない。
音が飛ぶほどの爆発と衝撃、氷槍を打ち砕いてなお余りある威力にラジエルモンは速度を殺しきれずに自ら突っ込んでしまう
「きゃぁぁぁぁっ!?!」
最大防御姿勢を確保はしたが、やはり焼け石に水か落下してくるその姿は鎧が砕け肋骨がはみ出て右腕がなくなり、翼も片方が黒焦げになってちぎれかけていた。
「ラジエルモン、戦闘不能!」
「退却、サングルゥモン、出ろ!」
リンがラジエルモンを退却させて交代として呼び出したのは、ようやく修復が終わったサングルゥモン、未だ完全回復ではなく肩あたりに骨が見えているが、戦闘に支障はない。
「グルル……仇は取ってやる」
「どいつが来ようと返り討ちにしてやるぜ!」
「その自信が命取りだ…サングルゥモン、超進化!」 - 159サングルゥモン25/10/05(日) 17:29:57
「ワイズモン!…やるぞ、リン!四季をよこせ!」
「リアライズ、聖剣・春 聖盾・夏 聖弓・秋 聖杖・冬」
「なんとラジエルモン、ウォーグレイモン墜落の隙をついた上空からの突撃を試みるがウォーグレイモンの繰り出した爆撃で撃墜ーッ!
交代はサングルゥモン、成熟期でどう戦うのかと思ったがまさかの超進化ワイズモン!さらに鳳選手が生成した多数の武器を装備し徹底抗戦の構えを取った!」 - 160ドルモンノテイマー25/10/05(日) 17:31:40
……聖剣……
(それはグレイモンの剣、それはジンの剣、聖剣というものにはどうにも何か思う男なのであった) - 161ジン25/10/05(日) 17:39:50
(だけど相手は究極体X抗体……しかも地上戦に特化したウォーグレイモン。
タイプ相性も悪いが、どうする?) - 162ワイズモン25/10/05(日) 17:55:11
「パンドーラダイアログ!」
ワイズモンが生成した闇のゲートから出現したのはなんとノウリッジストリーム、先ほど放たれた氷特化のそれと全く同じものだった。
「なに!?」
しかし、一つだけ違うことがある、それはお互いが地上にいること
スタジアム上であれほどの爆発を起こせば間違いなく観客席まで巻き込んだ大惨事である、一撃でも重大なダメージを受けるようなものを迎撃することさえできない、故にウォーグレイモンは逃げ回る他にない。
「 こ の わ ざ
『パンドーラダイアログ』の真価を見せてやる!」
30、60、90、120、増殖していく氷の槍が次々にウォーグレイモンに躱され、砕かれ、あるいは制御を外れたかのようにステージに突き刺さり、徐々に足場を奪っていく
「なるほど、だが……「お前だけを狙えば!」」
「愚か」
足場を奪って嵌め殺しに来るのが狙いだと察したバーニアを蒸して突撃を試みるが、パンドーラダイアログの時空間ゲートで遙か上空までワープさせられ
なんとか上空から戻ってきたと思えばそれは既に完成していた。
「「“レールキャノン”
『超電磁砲』 」」 - 163ワイズモン25/10/05(日) 18:29:49
「地上戦特化の勇者(braver)だというのなら…無理矢理にでも引き摺り出してやればよい、それが賢者(wiseman)の戦い方というものだ」
盾の雷磁力を導線に、杖を弾丸に、弓で初速を与えるレールキャノンで
“ロッズフロムゴッド”
『 神 の 杖 』を放つリン、そしてそれが一千本に複写増殖されて一斉に空へ飛んでいく。
「うぉぉぉぉぉぉ!!」
ウォーグレイモンはブレイブシールドを構えて全力防御姿勢を取り、そして
「デジメモリロード・メタルガルルモン!」
着弾寸前で構築されたデジタマに似た防御体がそれらを受け止めて防ぎ切った。
「「エクストラクロスエヴォリューション・オメガモン」」 - 164MCマイク25/10/05(日) 19:06:31
「サングルゥモンがワイズモンへ超進化してなにやら装備を纏ったかと思えばウォーグレイモンを上空へ吹っ飛ばして下からレールガンで砲撃、からの空が見えなくなるぐらいに増殖したホーリーロッドをオメガモンへの合体でやり過ごす!
現場のカメラにちゃんと映れやテメェら!これじゃ公式配信が盛り上がれねぇだろうが!!」
「試合中に文句つけても無駄ゲコ、次期大会のルール改定のために準備するゲコよ」
Mrマイクの叫びを聞き流したオメガモンが飛び降りながらガルルキャノンを連射し、凍結したフィールドの氷をさらに増やしながら着地する、そして。
「「オメガ・ストラッシュ!!」」
超高温の炎に晒されて蒸発した氷が強烈に溶解、気化して体積を増し、気圧が一瞬で数十倍に上げられる
水蒸気爆発だ。
「キング防御ーっ!!」 - 165キング25/10/05(日) 19:16:43
まいったねどうも…!
オファニモン!
オファニモン「承知しました」
(光の壁……否。見えない光でできた部屋のようなものが形成されフィールドと観客席を隔離する)
オファニモン「ルナ、冷気と闇を」
ルナ「は、はい!!クレセントストーム!!」
(ディアナモンのルナが彼女の指示に従い冷気で壁をより強固に固定する。)
これでなんとかなるかな、最低部屋が弾けるだけになるはずだ
- 166リン25/10/05(日) 19:34:44
要塞(フォートレス)級防御力を持つプロテクトを3層に亘って重ねた多重防壁・ストロングホールドをいとも簡単に貫通した爆風がキング達の張った防御壁にようやく抑え込まれ、上へとそれを逃していく
白い蒸気が抜けていく中で、マントをはためかせながら悠然と構え直すオメガモンの双眸が蒼に輝いた。
「「さぁ、ここからが本当の戦いだ」」
「ほう……ならばオレ達も真の姿を見せねばならんようだ、リン、究極体だ!」
「ワイズモン・ワープ進化!」「させるか!」
リンがワイズモンをさらに進化させるためにデジヴァイスを握り変えた瞬間、そのわずかな時間を狙ってオメガモンが速攻を仕掛けた。
超高速で飛行しながらグレイソードをワイズモンへと突き込んだのだ、だがワイズモンは油断なく後方へとバックステップしてそれを受け切ると闇の塊であったその身体の翳りから実態が現れる。
「ワイズモン、ワープ進化…グランドラクモン!」 - 167ジン25/10/05(日) 19:39:22
姉さんのやつ最初から…
- 168リン25/10/05(日) 19:55:28
今回のグランドラクモンはMEではない単独でのワープ進化、そのため本来のME体のような完全な実力ではないが今回は使用できるシステムがデジクロスのみに限定されているため、ある程度は仕方がないと言わざるを得ない。
「グランドラクモン!」「アイオブザゴーゴン!」
「耐えろオメガモン!」「あぁ!」
見据えた者の心を闇に落とす邪眼、アイオブザゴーゴンによる精神干渉を受けながら、テイマーとの強靭な絆によってレジストしようとする
その姿はまさに英雄なのだが……。
「『受け入れろ』」
リンの持つ固有特殊処理
“for someone's Crowley”
『いちばん邪悪なのは誰?』との相性は最悪だ、誰とでも最初のパートナーと全く同等の支配力を発揮できる、誰とでも契約し、一方的に支配できる特殊処理は、パートナーとの強い絆など無意味にしてしまう - 169ジン25/10/05(日) 20:16:50
- 170MCマイク25/10/05(日) 20:30:41
「グランドラクモンの精神干渉攻撃、アイオブザゴーゴンが決まったーッ!オメガモン、なんとか耐えるがこれは苦しいか!徐々に胸の宝玉から輝きが消えていく!!」
「頑張れ!邪悪な力に負けるな!耐えるんだオメガモン!!」
「……ぐ……ぉ……」
「グランドラクモン、攻撃」
反応が急激に薄れていくオメガモンに激励を繰り返す太郎だが、その効果は微小
徐々に宝玉と紋章の輝きは消えていく、これが完全に消えればオメガモンはもう二度と魂を取り戻すことはない
これが幾多の天使をも堕落させ、ダークエリアの最奥に不落の城を築いた魔王グランドラクモンの実力なのだ。
だが、リンはそれを待たない、待つつもりもない
もとよりオメガモンを下僕に加えたいなどと思ってはいないのだから。
「砕け散れ!クリスタルレボリューション!」
足先から徐々に凍て付き、そして力が失われていくオメガモン、その胸の宝玉の輝きはもはや僅かとなり
目の蒼色もまたその彩りを失いつつあった。 - 171ジン25/10/05(日) 20:35:01
えぐっ……
キング「元からオメガモンとはウォーグレイモンとメタルガルルモンがジョグレスやエクストラクロス……とにかく2つの因子が合わさることで生まれたデジモンだ。
勇気を象徴するウォーグレイモン、友情を象徴するメタルガルルモン……その2体がそれぞれ勇気と友情をテイマーと共に極限まで高めた時オメガモンは生まれる……が。
だからこそこれは相性が悪いな……」
- 172太郎25/10/05(日) 20:52:44
「オメガモン!オメガモーーン!!!」
だが、いくら泣き叫ぼうが既に凍てついた氷像と化してしまったオメガモンは目を覚ましはしない。
「オメガモン、戦闘不能!」
「まだだ!まだオメガモンは……負けてない!」
「とは言っても、あれはどう見ても戦闘不能です、これ以上の続行は認められない」
「くっ……だったら……デジソウル・バースト!」
燃える炎のような赤いデジソウルが太郎から噴き出し、オメガモンを包む氷へと打ち当たる
「目覚めろ、オメガモン!」
太郎の拳に溢れるデジソウルがオメガモン氷へとヒビを刻み……そしてそれだけで終わった。
「ここまでです、これ以上は退場としなくてはならない」 - 173キング25/10/05(日) 21:10:46
(珍しく趣味が悪いなリン。それほどに手加減のできない相手か。)
- 174リン(代理)25/10/05(日) 22:03:12
「天使による救いを拒絶したなら……悪魔の生贄になるのは当然だ、この試合私が…!?」
突然、空中から現れた剣がオメガモンの片腕を貫くと、オメガモンが再起動するように動き出した。
「ウ……ウォ……!!」 - 175グランドラクモン25/10/05(日) 23:52:29
「バカな…完全に凍結した物が動くだと!」
リンが指示を送るよりも早く、オメガモンは氷を割り砕いて脱出し、グレイソードを振るって反撃してくる。
「リン、どうなっている!」
「私も知らない現象だが……原因だけはどう見ても明らかだろう、アレを取り除く、もしくは破壊するぞ」
オメガモンのすぐそばにいた太郎とジャッジの元までベクトルアクセラレーションで駆け抜けたリンが二人を抱えて離脱し、同時にベルセルクソードを数本生成して投射してみるが背中に突き刺さったそれにも構わずにオメガモンはグランドラクモンのみを追ってグレイソードとガルルキャノンを連射する。
「どうなっている、アレは完全に暴走しているようだが?」
「わ、わからない…オメガモンはどうしちまったんだ!?」 - 176ジン25/10/06(月) 00:08:10
- 177オメガモン25/10/06(月) 00:14:47
「オ……ゴ……!」
オメガモンはグランドラクモンへとガルルキャノンを連射しながら迫り、回避を繰り返すグランドラクモンを追い立てる
しかしグランドラクモンの速度はオメガモンさえ凌駕しているために追いきれないのだが、諦めるような様子は微塵も見えない。
「ガ……」
「叩き潰せば良いのか!それとも斬るのか!リン!解析しろ!」
「今やっている!」
リンはデジヴァイスの上画面を横倒して変形させ、アンテナからビーム弾を撃つのだが、オメガモンも非常に素早く動いているために遠距離からの射撃では捉えきれず、グランドラクモンを呼び戻す。
「防げるか!」
「どれだけの攻撃力があるかもわからんものを!」 - 178ジン25/10/06(月) 00:25:49
- 179リン25/10/06(月) 00:43:30
「マイク!放送通達しろ!」
「おーっと試合中にアクシデント!これはオメガモン暴走か!?ジャッジ及び大会関係者各位による一時退避指示が出たぞーっ!
観客皆さん落ち着いてください、観客席のシールドはそう簡単には割れませんので」
マイクが火消しに走るなか、グランドラクモンはオメガモンのグレイソードと、右手のガルルキャノンを侵食して変形させたと思しい人型の手に掴まれた剣を迎え撃つ
不死身の肉体をも侵すほどの呪い、あるいは蚕食する寄生虫でもいるやも知れぬ、危険な攻撃を身を盾にして防ぐことは何度かあったが、これほどの危機を感じたことはそれでも少なかった。
「マグナシールド集中展開!アイオブザゴーゴン!」
コードの即興改変で相手の剣筋に合わせた二箇所のみを集中防御し、剣を弾くと共にアイオブザゴーゴンを発動させる……だが。
「こいつ……精神データはもう止まっている!」 - 180ジン25/10/06(月) 00:46:59
でもオメガモンは精神データを核としたデジモンだ!!ならば今こいつを動かしてるのは…!
- 181リン25/10/06(月) 00:51:26
「間違いないな……コイツだ」
一瞬の隙にデジモンアナライザーのスキャンを命中させたリンは、ガルルキャノンの代わりに生えた白い手に掴まれたその剣を指差す。
「スキャン結果はデータ不足、だが今のスキャン1発で約5%ということはおそらくこいつは……究極体だ」 - 182ジン25/10/06(月) 00:54:22
究極体…!?
あの剣が!?LEGENDARMSみたいな特性ってことなのか他にもあるのか……
……いずれにせよやるしかないか…!
ルナ!ビャクヤ!ガルルモン!
ルナ「はい!」
ビャクヤ「まかせて!」
ガルルモン「わふっ!」
- 183オメガモン?25/10/06(月) 01:06:00
「グ……ガ……!」
オメガモンの身体を乗っ取ったソレはグレイソードを乱射して周囲を殲滅すると共にリンへと突撃して行く
右手の剣とグレイソードを交差させると、グレイソードに滲む炎の力が右手の剣に複写されたように宿り、両腕からの斬撃が飛来した。 - 184ジン25/10/06(月) 01:12:16
- 185オメガモン?25/10/06(月) 01:20:08
それを押し除けるほどの理不尽なパワーで剣を振り切り、さらに無くなっていたガルルキャノンに似た凍結効果が右剣から放たれると、オメガモンの両腕から斬撃波と弾丸、どちらとも言い切れないようなエネルギーが乱射される。
- 186ジン25/10/06(月) 01:26:48
ルナ「くっ・・・!?相性のいい私たちですら・・・!」
ビャクヤ「ここまでとは…!」
ガルルモン!!
ガルルモン「ガルルモン進化ぁ!!!ロードガルルモン!」
(ロードガルルモンが弾丸を受け止める・・・)
ロードガルルモン「(思った以上の火力・・・操られていることでリミッターも外れているのか…?)」
ルナ!!
ルナ「・・・はい!」
アポロン、お前も頼む!
アポロン「あぁ!」
ルナ「ディアナモン!」
アポロン「アポロモン!」
「「ジョグレス進化ぁ!!!グレイスノヴァモン!!」」
- 187オメガモン?25/10/06(月) 01:49:08
超究極体同士、スペックは互角同然となったグレイスノヴァモンとオメガモン、だがオメガモン側には明確な利点があった
それは精神データが停止して意識を失っている状態であるがために、本来ならば起動できないように封印され隠されていたシステムへと、アクセスできてしまうということ
身体への重大な負荷と後遺症のリスクなど、間借りした程度の体に押し付けても構いはしないということ。
「ガァァァア!!」
絶叫にも似た声と共に両腕のブレードがさらに変形、
片手に人型の手を生成して握っていただけの状態からさらに侵食が進んだのか両方の形状が揃った銀鉄色の刀剣へと変わって切り掛かって来る
それと同時に、数箇所で同じような声が上がり、何体かのデジモンが暴れ始める。 - 188ジン25/10/06(月) 01:55:10
何っ…!?
くっ、コードACI!グレイスブレード!
グレイスノヴァモン「ありがとうございます、マスター・・・!」
クェーサーモン「ロード!!」
あぁ…グレイスノヴァモン!クェーサーモン!デジクロス!!
グレイスノヴァモン「デジクロス!クロスアップ、グレイスノヴァモン!」
(片手に空間切り裂くグレイスブレードを、もう片手に聖剣クェーサーモンを装備)
ビャクヤ「僕たちも忘れるな!!」
ロードガルルモン「防御は我らが!グレイスノヴァモンは攻撃を!!」
キング「やはりこうなったか。オファニモン!」
オファニモン「えぇ…!」
(キングの持つ魔神フェニックスの力を宿した戒めの輪を暴走デジモンたちに飛ばし抑制を図るが…)
- 189MCマイク25/10/06(月) 02:05:17
「中断中断ー!試合は一時中断として観客の避難を優先、プレシオモンズ!避難と防御にあたれ!」
MCマイクが実況用のマイクを投げ捨て、元マスターテイマーMr.マイクへと立ち返ってプレシオモン達を大量にリアライズさせ防衛戦を張り、雑多な連中を押さえながら避難を誘導し、押さえきれないと判断したものは
オメガモンをグレイスノヴァモンに
インビジモンをオメガシードラモンに
デュークモン・シリウスモン・ジャスティモン・ニャブートモン・バンチョーリリモン・タイタモン・クズハモンをキングの3体にそれぞれ任せる - 190ジン25/10/06(月) 02:16:07
グレイスノヴァモン(助かります…!」
よし……アルレイ!こい!
アルレイ「がうっ!グレイモン進化ぁ!!デュークグレイモン!!」
ロードガルルモン「ロードガルルモン!!」
「「「エクストラクロスエボリューション!!」」」
(ジンと2体のデジモンが心を1つにして新たなデジタマが生まれる……ソシテ……)
オメガモンALTER-L「オメガモンALTER-L!!」 - 191ドルモンノテイマー25/10/06(月) 03:59:28
こ、こんなところに……!?
(こんな場面に襲撃をかけるとしたらあの擬似聖剣を作ったテロリストぐらいしか思いつかない。とはいえできる事はないので周りに合わせて避難の準備をする男とドルモン)
……もしもレジェンドアームズならプネウマモンなら何か知ってるかも……
(保証はない。新たに生み出されたレジェンドアームズの可能性すらあるのだから) - 192イブキ25/10/06(月) 07:42:03
(それを聞き、イブキはクロスローダーを取り出す)
金賊団のみんなは避難の手伝いをお願い、僕らはジンくんたちのサポートに回るよ
『『『『ラジャー!』』』』
マーメイモン『まかせな!』
(そうしてマーメイモンたちは出て、避難の手伝いに周り、イブキは一度、スパロウモンをリロード。掴まってジンたちの下へ)
- 193ジン25/10/06(月) 08:46:32
ビャクヤ!!
ビャクヤ「あぁ!ジエスモン!グレートゼヴォリューション!!!!ジエスモンGX!!」
グレイスノヴァモン・オメガモンL・ジエスモンGX「「「「「はああああああああ!!!!!」」」」」
(錚々たるメンバーがオメガモン相手に斬りかかる。ここまでしないといけないというジンの判断のもとだが……)
……はあ……はあ……!(やっぱり超究極体級3体はきついか…!) - 194二次元好きの匿名さん25/10/06(月) 13:14:29
- 195デッカードラモン25/10/06(月) 14:09:36
いい天気じゃ、甲羅干しに丁度良いのう
- 196二次元好きの匿名さん25/10/06(月) 18:43:28
このレスは削除されています
- 197ジン25/10/06(月) 18:45:19
よし…!このまま抑え込むぞ……!!
(その時ジンが目と鼻から血を出しそのまま膝をつく)
グレイスノヴァモン「「マスター!?」」
オメガモンL「…っ!!」
ジエスモンGX「これ以上は無理か…!」 - 198織25/10/06(月) 18:50:08
「インビジモン!どうなってる……でも、やるしかない!止めるんだ、オメガシードラモン!!」
実体化したオメガシードラモンが意味不明な叫び声をあげながらインビジブルウィングを振り回してプレシオモンを刻もうとしているインビジモンを押し潰し、そのまま必殺の殲滅攻撃に入る。
「キルプロセス!コール!」
ロック・オン、目標は領域内に32体、デジコア32個を完全捕捉完了
「「オーバー・ザ・フィアー!!」」
寸前で透明化して離脱しようとしたインビジモンだが、キルプロセスの永久追尾からは逃れられずに飛び上がった空中でミサイルが直撃、撃墜されるさなかにビームが数十発連続直撃して地面に叩きつけられる。
周囲の雑多な暴走デジモン達もまた同様にミサイルとビームの嵐に巻き込まれて吹き飛ばされるが、オメガモン達のような類い稀なる強者だけはそれらをみな切り払うことに成功した。 - 199キング25/10/06(月) 18:52:27
カオスデュークモン、バンチョーレオモン、オファニモン
「「「御意に!!」」」
(3体のデジモンたちが避難している者たちを守る)
安心しろ、俺がいる限り……お前たちは傷つけさせん!!
(キングポーズ!!)
- 200リン25/10/06(月) 19:07:39
「不味い、ジン君!」
今まさに致命の痛打を与えるはずだったリベラとグレイスノヴァモンが消滅し、ジエスモンもまた通常形態へと戻されたことで間合いが外れる
オメガモンの身体を乗っ取ったソレは油断なく、居合の構えを取り…
「!」
抜刀薙ぎ払いを打ち込む、その寸前に割り込んだタンクモンを切り裂いた