"バトロワ"をやります 外伝 星を継ぐ者 2

  • 1Gemini…お前が書け25/10/02(木) 19:11:35

    (完全なるエネルギー体『賢者の石』。

    あらゆる願いを叶える資格を得るという伝説の遺物。

    病に伏せる肉親を救うため。失われた名誉を取り戻すため。あるいは、ただ己が渇きを満たすため――。

    譲れぬ願いを胸に、次元の垣根を超えて異能の者たちが集められた。

    これは、強者のみが全てを手にし、敗者は命をもって贖う非情の闘争。

    己が望みのために友を討ち、見知らぬ誰かを屠る覚悟はできているか。

    血で血を洗う、究極のサバイバルゲームの幕が上がら)


    ないよ笑 バトルロワイヤルで死んだやつらがGANTZみたいなゲームに送り込まれるよ


    前スレ

    "バトロワ"をやります 外伝 星を継ぐ者|あにまん掲示板完全なるエネルギー体『賢者の石』。あらゆる願いを叶える資格を得るという伝説の遺物。病に伏せる肉親を救うため。失われた名誉を取り戻すため。あるいは、ただ己が渇きを満たすため――。譲れぬ願いを胸に、次元の…bbs.animanch.com
  • 2Gemini…お前が書け25/10/02(木) 19:14:07

    【イベント8:啓示】

    「わたしの名前は鳳えむ。見ての通り、人間だよ」。

    彼女は、龍星にかけられていた認識操作を、特殊な薬物で解除したのだという。

    「わたしたちが『怪物』に見えるように、あなたたちも、わたしたちから見れば『怪物』に見えていたんだよ」

    その言葉は、龍星のこれまでの戦いを根底から覆す、あまりに衝撃的なものだった。


    【イベント9:もう一つの地球】

    えむは語る。自分は、別の地球で、全く同じミッションを戦い続けてきたのだと。

    そこでは「怪物を倒すことで、星のエネルギーを補充できる」と信じ込まされていたのだという。

    龍星が「なぜ、怪物が人間だと気づけたんだ?」と問うと、彼女は遠い目をして答えた。

    「ある日、『最後のミッション』が始まって――」

  • 3Gemini…お前が書け25/10/02(木) 19:16:32

    【イベント10:無慈悲な終焉】

    えむがその言葉を口にした瞬間、ビルの屋上から放たれた一撃が、彼女の体を寸分の狂いもなく貫いた。

    見上げると、そこには冷たい瞳でこちらを見下ろす朝昇の姿があった。

    「フン…ようやく見つけたぞ、灘の幽霊。いつまで油を売っておるのだ」

    彼は、龍星の行動を訝しみ、追ってきていたのだ。


    【イベント11:疑念の渦】

    鳳えむは、龍星の腕の中で光の粒子となって消えていった。その笑顔は、最期まで無邪気なままだった。

    「怪物は、人間」。その言葉が、龍星の頭の中で木霊する。

    あれは真実だったのか、それとも死の間際に見せた幻覚なのか。

    朝昇は、そんな龍星の葛藤など意にも介さず、「さあ、帰るぞ。貴様の腑抜けた顔を見ていると、反吐が出る」と冷たく言い放った。

  • 4二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 19:17:56

    ところでスターバックさん
    ウルトラマンベリアルの出番はいつ来るの?

  • 5Gemini…お前が書け25/10/02(木) 19:18:04

    【イベント12:ミッション終了と帰還】

    ターゲットの消滅を以て、追加ミッションは終了した。

    参加者たちは、再びあの白い部屋へと強制的に転送される。

    龍星の心は、これまでにないほど重く、深く沈んでいた。

    もし、あの言葉が真実なら、自分は一体、何体の「人間」を殺してきたのだろうか。


    【イベント13:果たされた再会】

    白い部屋に戻ると、そこには見慣れない、しかし懐かしい顔があった。

    感情のない瞳でこちらを見つめる、式神の少女――斧乃木余接。

    追加ミッションが始まる直前、龍星が100ポイント特典を行使した操作は、正常に完了していたのだ。

    彼女は最後に転送された時点での記憶を保持したまま、この死者の部屋へと蘇生された。

  • 6Gemini…お前が書け25/10/02(木) 19:19:46

    【イベント14:反故にされた約束】

    「フン、小娘。貴様が蘇ったか」。朝昇が、蘇生した斧乃木を見て鼻を鳴らす。

    「追加ミッションのポイントで、ワシの勝ちだ。よって、貴様らを解放するために協力するという約束は、全て反故にさせてもらう」。

    彼は、最後の最後で得た僅かなポイントを盾に、龍星との勝負の結果そのものを無に帰した。

    その理不尽な言い分に、龍星は怒りよりも深い無力感を覚えていた。


    イベント15:新たな誓い】

    「…いい。私のことは、私がなんとかする」

    蘇生されたばかりの斧乃木は、状況を即座に理解し、そう言って場を収めた。

    その姿に、龍星はかつての彼女の自己犠牲を重ね見る。

    仲間たちが、斧乃木の復活を喜び、団結を誓い合う中、龍星だけは上の空だった。

    「怪物は人間」――その呪いのような言葉が、彼の心を完全に支配していた。


    【ミッション状況】

    参加者: 長岡龍星, 朝昇, 真鍋 匠, イリヤスフィール, 蒼白の狂人, カメバズーカ,

    カーマ, ティアマト, 斧乃木余接(蘇生)

    死亡者: (第4.5幕ではなし)


    ポイント状況:(第4.5幕 終了時点)

    朝昇(387), カーマ(30), 真鍋 匠(48), イリヤスフィール(8), 長岡龍星(10), カメバズーカ(2), 斧乃木余接(0), 蒼白の狂人(0), ティアマト(0)

    (龍星が100ptを消費し、斧乃木を蘇生。追加ミッションのポイントを加算)


  • 7Gemini…お前が書け25/10/02(木) 19:21:04

    日常パート4

    【イベント1:改造人間の恩義】

    日常に戻ったカメバズーカは、かつて所属したゲルショッカーの基地跡で己の存在意義について苦悩していた。

    組織は壊滅し、もはや忠誠を誓うべき悪もない。

    そんな中、彼の脳裏に焼き付いて離れないのは、自らを庇って傷ついた長岡龍星の姿だった。

    「あの男に受けた恩義、このままにはしておけんのであります!」

    彼は、次のミッションで龍星の盾となることを、硬く、硬く誓っていた。


    【イベント2:愛の神の観察】

    カーマは、気怠げに街のカフェで人間たちを観察していた。

    必死に生き、足掻き、そして死んでいく人間たち。その姿は、滑稽で、愚かで、そしてどこまでも愛おしい。

    ミッション参加者たちもまた、例外ではない。

    「はぁ…どいつもこいつも、みっともないくらい生に執着しちゃって。本当に、面倒くさい人たち」

    彼女はそう呟きながらも、その瞳の奥には、彼らの紡ぐ「愛」の物語への微かな興味が宿っていた。

  • 8Gemini…お前が書け25/10/02(木) 19:22:25

    【イベント3:二人の少女】

    イリヤスフィールは、記憶を失った斧乃木余接に寄り添っていた。

    以前のミッションでの出来事、彼女が龍星を庇って死んだこと。それを話すべきか、イリヤは迷っていた。

    一方、斧乃木は「君は、僕が知っている誰かに似ている気がする」と、ぼんやりとした口調で呟いた。

    記憶はなくとも、魂がその繋がりを覚えているのかもしれない。

    二人の間には、奇妙で、しかし温かい時間が流れていた

    _


    【イベント4:日常に潜む異物】

    「PIEN…どこ…どこなの…?」ティアマトは、街中で涙を流しながら彷徨っていた。

    その巨大な体躯と異様な雰囲気は、周囲の人々から奇異の目で見られていたが、彼女は気にしない。

    ただ、愛すべき「PIEN」でこの世界を満たすことだけを考えていた。

    その近くの路地裏では、蒼白の狂人が、行き交う人々を眺めながら、ひたすらに、楽しそうに笑い続けていた。

    日常に溶け込んだ二つの狂気が、次のミッションの不吉な前兆となっていた。

  • 9Gemini…お前が書け25/10/02(木) 19:23:50

    【イベント5:龍の苦悩】

    長岡龍星の心は、限界に近かった。「怪物は人間」。その言葉が,悪夢となって毎夜彼を苛んでいた。

    これまで自分が倒してきた敵の顔が、断末魔が、次々と脳裏に蘇る。

    もしあれが真実なら、自分はただの人殺しだ。

    灘神影流の技も、仲間を救いたいという決意も、全てが偽善に思えてくる。

    彼は、答えの出ない問いに苛まれ、酒に溺れる日が増えていた。


    【イベント6:加害者との再会】

    そんなある日、雑踏の中で、龍星は忘れもしない顔とすれ違った。自分を殺した張本人、霧切響子。

    彼女もまた龍星の存在に気づき、驚愕に目を見開くと、即座に懐から取り出したスタンガンを構えた。

    「…あなた、生きていたのね」。問答無用で襲い掛かってくる霧切。

    しかし、今の龍星にとって、その攻撃はあまりにも遅すぎた。

    彼は最小限の動きで彼女を制圧し、その手からスタンガンを叩き落とした。

  • 10二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 19:25:04

    不思議ですね…あれほど恐ろしかった霧切さんが今は雑魚キャラに見える

  • 11Gemini…お前が書け25/10/02(木) 19:25:13

    【イベント7:真実の断片と別離】

    龍星は、抵抗する霧切にミッションの事情を説明した。死者が集められ、不条理な殺し合いを強いられていること。

    霧切は半信半疑ながらも、彼の話の辻褄が合うことに気づき、攻撃を止めた。

    龍星が『賢者の石』争奪戦の結末を尋ねると、彼女は静かに語った。

    「最後まで生き残ったわ。でも、フィクサーは何者かに殺され、賢者の石も奪われた。結局、誰も救われなかった」

    龍星は、自らの本来の目的――実の父親である『宮沢鬼龍』を探し出し、己の出自を知る――その唯一の希望であった賢者の石が、最早手に入らないことを悟った。

    二人は互いの命を尊重し、もう争うことなく、静かに別れた。

  • 12Gemini…お前が書け25/10/02(木) 19:26:49

    第5幕:認識の不一致

    【イベント1:最後の誓い】

    白い部屋。蘇生した斧乃木を加え、参加者たちは9人となった。新規参加者の補充はない。

    「今度こそ、全員で生きて帰るぞ」。龍星のその言葉に、誰もが強く頷いた。

    イリヤは蘇生した斧乃木の手を固く握り、カメバズーカは龍星の背後で盾となる決意を固める。

    しかし、龍星の心だけは晴れなかった。「今度の敵も、人間なのか?」その疑念が、彼の全身を蝕んでいた。

  • 13二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 19:27:55

    新規参加者の補填がないからベリアルが猿空間に送られてそうでリラックスできませんね

  • 14Gemini…お前が書け25/10/02(木) 19:28:35

    【イベント2:不吉な警告】

    黒い球にターゲット情報が表示される。しかし、そこに具体的な姿や数はなかった。

    ただ一言、カタコトの文字で『ヤバイ』とだけ。

    その不吉な警告は、参加者たちの間にこれまでにない緊張を走らせた。

    朝昇ですら、初めて警戒の色を浮かべていた。そして、彼らは遮蔽物の多い、入り組んだ西洋風の市街地へと転送された。


    【イベント3:認識の乖離】

    転送後、龍星は幸いにも蘇生したばかりの斧乃木と早々に合流できた。

    物陰から様子を窺っていると、一体の「敵」が姿を現す。

    軍服を纏い、手袋に描かれた錬成陣を誇示する男――ロイ・マスタング。

    龍星には、はっきりと人間の姿に見えた。しかし、隣の斧乃木には、それは全身から炎を吹き出す、異形の怪物としか認識できていなかった。

    「龍星、仕掛ける」斧乃木が動こうとするのを、龍星は咄嗟に制止した。「待て! そいつは…!」

  • 15二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 19:28:50

    ロリに囲まれてるなんて羨ましい人殺しだぜ

  • 16二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 19:29:38

    大佐!?なにやってんねん!?

  • 17Gemini…お前が書け25/10/02(木) 19:30:25

    【イベント4:二つの視点】

    <ロイ・マスタング視点>

    「さて、始めるとするか」ロイは、瓦礫の山の上に立ち、眼下のターゲット二体を見下ろしていた。

    一体は、大柄で禍々しい闘気を放つ武人タイプ。もう一体は、感情の読めない人形タイプ。

    今回のチーム対抗バトルロワイヤル、初戦の相手としては骨がありそうだ。

    「だが、私の焔からは逃れられんよ」。彼は指を鳴らし、正確無比な焔の錬金術を放った。


    【イベント5:交わらない言葉】

    <龍星視点>

    「危ない!」龍星は斧乃木を突き飛ばし、爆炎を回避する。

    「やめろ! 俺たちは敵じゃない!」龍星は叫ぶが、その声はロイには届かない。

    彼の耳には、それは世迷い言としか聞こえていなかった。

    逆に、斧乃木の目には、龍星が怪物を庇っているようにしか見えない。

    「龍星…? 何を…」。仲間との間に、致命的な認識の齟齬が生まれ始めていた。

  • 18二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 19:31:06

    いよいよぼくロワじみてきてリラックスできませんね

  • 19二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 19:32:16

    一人だけ認識が戻ったせいであーもうめちゃくちゃだよ

  • 20Gemini…お前が書け25/10/02(木) 19:34:20

    【イベント6:炎と困惑】

    <斧乃木視点>

    目の前の炎を吐く怪物は、これまでの敵とは明らかに動きが違った。

    知性と、明確な殺意。そして、それを操る卓越した戦闘技術。

    龍星がなぜ自分を庇うのか理解できないまま、斧乃木は炎の猛攻をその身で受け止める。

    強化された体とはいえ、再生が追いつかないほどの連続攻撃。

    「龍星、援護を!」彼女は叫ぶが、龍星は動かない。いや、動けないでいた。

    その瞳は、恐怖とも絶望とも違う、深い苦悩に揺れていた。


    【イベント7:他の戦場 ~魔法と呪い~】

    <イリヤ視点>

    「うわっ! なんなのあいつら!」イリヤとカメバズーカは、奇妙な二人組の「怪物」と対峙していた。

    一体は、奇妙な言語を呟きながら、ステッキから鳩やトランプを無数に召喚してくる奇術師の少女。

    もう一体は、巨大な猪のような獣にまたがり、呪われたかのような黒い痣を持つ弓使いの青年。

    弓使いの放つ矢は、コンクリートを容易く砕くほどの威力を持っていた。

    「カメバズーカさん、援護します!」イリヤは魔弾を放つが、二体の連携は巧みで、なかなか決定打を与えられない。

  • 21Gemini…お前が書け25/10/02(木) 19:35:48

    【イベント8:敵の視点 ~マジシャンと青年~】

    「んあー、うちのマジックを防ぐとは、あの小さい怪物はなかなかやるのう」

    夢野秘密子は、面倒くさそうに呟いた。「油断するな」アシタカは冷静に弓を構える。

    「あれはただの獣ではない。タタリと同じ、憎しみと悲しみの匂いがする」。

    彼らは、このチーム対抗のバトルロワイヤルで生き残るため、即席のコンビを組んでいた。

    彼らの目には、イリヤは銀髪の小悪魔のような怪物に、カメバズーカは全身から砲門の生えた亀の怪物に見えていた。


    【イベント9:暗躍と報告】

    <桜井ミヨ視点>

    その全ての戦いを、教会のステンドグラスの陰から一人の少女が面白そうに眺めていた。

    「あらあら、皆さんお盛んですねぇ。黒い球も、なかなか面白い『駒』を揃えてくれたものです」

    桜井ミヨは、手にした通信機のスイッチを入れる。

    「――ええ、かぎ爪様。ええ…面白い男が一人。【怪物】を庇っていますよ。ええ、ええ…承知いたしました」

    「では、彼をかぎ爪様の元へ『お届け』する準備を始めます。ふふっ、これも全て、かぎ爪様の理想の世界のため、ですねぇ」

  • 22二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 19:35:50

    大変だぁっヤックルが乙事主様になったぁっ!

  • 23Gemini…お前が書け25/10/02(木) 19:37:59

    【ターゲット一覧】

    ロイ・マスタング

    超高校級のマジシャン・夢野秘密子(ニューダンガンロンパV3) 

    8番出口を彷徨い続け怪異になったみいちゃん(みいちゃんと山田さん)

    死の淵で得た体をコピーする能力でスズミの体を半分だけコピーしたキーブー

    勘の怪盗 鳥取雅也 (オモコロ)

    いろいろやらかしてる大人の自分をどうにかぶっ飛ばしたいラーヴァ/ティアマト(Fate)

    萌え゛萌え゛のお嫁さんに出会いたいシグマ様(69マンSEエックスゼERO)

    アシタカ(もののけ姫)

    桜井ミヨ

    かぎ爪の男


    (あとミッション参加者でまだ登場していない2人はこの後出るからもうちょっと待ってて欲しいでヤンス)

  • 24二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 19:38:03

    これでも私は慎重派でね 認識阻害の弊害を徹底的に研究・分析させてもらった
    その結果前スレで出てきた黒竜と岩と骨の怪物はおそらくゴグマジオスとスカルゴモラだということが分かった

  • 25Gemini…お前が書け25/10/02(木) 19:39:37

    【イベント10:覚醒の引き金】

    <龍星視点>

    斧乃木が、ロイ・マスタングの炎によって吹き飛ばされた。その体は半壊し、再生が追いついていない。

    仲間が、目の前で殺されかけている。その事実が、龍星の葛藤を打ち破った。

    たとえ相手が人間であろうと、仲間を見殺しにはできない。

    「う…おおおおおおっ!」

    彼は、初めて人間に対して、明確な殺意を込めて灘神影流の構えを取った。

    鳳えむの最期の顔が、脳裏をよぎっていた。

  • 26二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 19:40:38

    >>24

    …認識阻害されなくても怪物ですね🍞

  • 27Gemini…お前が書け25/10/02(木) 19:42:10

    【イベント11:人の血の味】

    龍星の動きは、これまでとは全く違っていた。戸惑いも、躊躇もない。

    ただ、敵を殺すためだけに最適化された、無慈悲な暴力。ロイ・マスタングは、その豹変ぶりに反応が遅れた。

    龍星は炎を掻い潜り、その懐に飛び込むと、急所である心臓に寸分の狂いもなく掌底を叩き込んだ。

    手応えは、いつもと同じだった。だが、噴き出した血の温かさと匂いは、これまで殺してきた「怪物」のものとは、決定的に違っていた。


    【イベント12:合流と茫然自失】

    「龍星さん!」そこに、他の敵をいなしてきた真鍋匠が駆けつけた。「見事な手際です。さあ、次へ…」

    しかし、龍星は動かなかった。自分の手を見つめ、わなわなと震えている。人を殺した。

    その紛れもない事実が、彼の精神を蝕んでいた。「う…あ…」

    彼は、ただ意味のないうめき声を上げることしかできなかった。

  • 28二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 19:42:52

    >>25

    バッテン顔のせいで割と余裕そうで笑ってしまう

  • 29Gemini…お前が書け25/10/02(木) 19:43:22

    【イベント13:別の戦場 ~覇王と狂人~】

    一方、廃墟と化したデパートでは、朝昇がアシタカと夢野秘密子の二人を同時に相手していた。

    もちろん、彼には怪物にしか見えていない。

    「フン…面白い。その程度の魔術と弓で、このワシを止められると思うな」

    朝昇はアシタカの矢を筋肉で受け止め、夢野のマジックを闘気だけでかき消す。

    その圧倒的な実力差に、アシタカは歯噛みし、夢野は「んあー、もう無理じゃ…」と弱音を吐いていた。

  • 30二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 19:44:34

    龍星がちゃんと主人公しててリラックス出来ますね

  • 31Gemini…お前が書け25/10/02(木) 19:45:04

    【イベント14:愛の神 vs 勘の怪盗】

    教会の地下墓地では、カーマが鳥取雅也と対峙していた。

    愛の矢を放とうとするが、鳥取は「なんかヤバそう!」という勘だけでその射線を完璧に回避し続ける。

    「はぁ…なんなんですか、この怪物…。私の魅力が効かないばかりか、攻撃まで当たらないなんて…」。

    神であるはずのカーマが、初めての神秘――「勘」という名の異能に、苛立ちを覚えていた。


    【イベント15:消失】

    茫然自失のまま立ち尽くす龍星。その足元に、突如として魔法陣が浮かび上がった。

    真鍋が何かを叫ぶが、それも間に合わない。

    桜井ミヨの転移魔法が発動し、龍星の体は淡い光に包まれてその場から掻き消えた。

    残されたのは、半壊した斧乃木と、状況を理解できずにいる真鍋だけだった。

  • 32Gemini…お前が書け25/10/02(木) 19:46:06

    イベント16:邂逅】
    龍星が転移させられた先は、街を一望できる教会の鐘楼だった。
    冷たい風が、彼の混乱した意識をわずかに覚醒させる。そこに、一人の男が静かに佇んでいた。
    片腕に禍々しいカギ爪を装着し、その瞳には底知れない絶望と、それ故の慈愛を宿した男。
    「…初めまして、と言うべきかな。君のことは、ミヨから聞いているよ」
    男――かぎ爪の男は、旧知の友に語りかけるように、穏やかに言った。

  • 33Gemini…お前が書け25/10/02(木) 19:50:32

    【イベント17:狂った舞台の真相】

    「お前は…誰だ。なぜ俺をここに…」。龍星は警戒しながら問いかける。

    「私は、君と同じだよ。この終わりのない『悲劇』を終わらせるために、ここにいる」

    かぎ爪の男は、ゆっくりと、そして世界の真実を告げるように語り始めた。

    「君は、この【ミッション】が死者の蘇生を賭けたゲームだと思っている。違うかな? それは、黒い球…いや、この星の支配者が仕組んだ壮大な『嘘』だ」

    「君たち【ミッション】の参加者は、死後、この星のエネルギーを利用されて魂を再生され、敵を『怪物』と誤認させられて戦わされている」

    鳳えむの言葉が、龍星の脳裏で鮮やかに蘇った。


    「そして、君たちが『怪物』として狩っている者たち…彼らは、ごく普通の人間だ。彼らは彼らで、『チーム対抗のバトルロワイヤル』に参加しているに過ぎない」

    「彼らの目には、君たちは異形の怪物ではなく、ただの『敵チームの人間』として映っている。だから、彼らは容赦なく君たちを殺しに来る。お互いに話せば分かり合えるかもしれないのに、君にだけは、彼らが決して言葉の通じない『怪物』に見える。…残酷な話だろう?」


    つまり、どちらもが被害者。どちらもが、互いを絶対悪だと信じて殺し合っている。

    その構図こそが、支配者の狙いだった。

    「君が死んだあの『賢者の石』争奪戦も、この【ミッション】も、全ては繋がっている。これは、我々という駒を使って繰り広げられる、ただの娯楽なのだ」

    「そして、この殺し合いのショーを維持するために、この星のエネルギーが少しずつ、しかし確実に食い潰されている。エネルギーが尽きれば、支配者はまた別の星へ移り、同じ悲劇を繰り返すだろう。…これが、この終わりのないゲームの正体だ」

  • 34二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 19:51:51

    確かに土曜の怪物は我々の熱狂を浪費していますね

  • 35Gemini…お前が書け25/10/02(木) 19:52:30

    【イベント18:激化する戦場 ~涙の巨人~】

    龍星が絶望的な真実と対面している頃、地上の戦闘はさらに激化していた。

    「PIEN…! PIENはどこなの…!」ティアマトは、愛する我が子を探すように泣き叫びながら暴走していた。

    その涙は黒い泥となって溢れ出し、無数の泥人形を生み出して街を蹂躙し始める。

    それは、敵も味方もない、悪意なき無差別の破壊だった。


    【イベント19:ロボットの意地と狂人の最期】

    「ロボットへの差別は許しません!」キーブーは、ティアマトが生み出した泥人形の群れに単身で突撃していく。スズミの体を半分コピーした彼の戦闘能力は高い。

    しかし、無限に湧き出る泥人形の前に、徐々に消耗していく。

    その乱戦の中、これまでただ笑うだけだった蒼白の狂人が、泥人形の一体に捕らえられ、その狂った笑顔のまま、闇の中へと引きずり込まれ、喰われていった。

  • 36Gemini…お前が書け25/10/02(木) 19:54:25

    【イベント20:改造人間の誇り】

    「龍星殿に受けた恩義、今こそ返す時であります!」

    カメバズーカは、泥人形に捕らわれ絶体絶命のイリヤを救うため、自らの甲羅に内蔵された最終爆弾を起動させた。

    彼はティアマトの足元に特攻し、凄まじい大爆発となってその巨体を大きくよろめかせる。

    「ゲルショッカーに栄光あれーッ!」改造人間の、誇り高き最期だった。

    その爆発は、近くにいたイリヤをも巻き込み、彼女の小さな体を光の粒子へと変えていった。


    【ミッション状況】

    参加者: 朝昇, 真鍋 匠, カーマ, ティアマト, 斧乃木余接

    死亡者: カメバズーカ, イリヤスフィール, 蒼白の狂人

    行方不明: 長岡龍星

    敵生存者: かぎ爪の男, 桜井ミヨ, 夢野秘密子, みいちゃん, キーブー, 鳥取雅也, ラーヴァ/ティアマト, シグマ様, アシタカ

    敵死亡者: ロイ・マスタング

  • 37二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 19:55:43

    イリヤが雑死したぁっ

  • 38Gemini…お前が書け25/10/02(木) 19:55:51

    【イベント21:覇王の蹂躙】

    デパートの廃墟では、朝昇が二体の怪物(夢野秘密子、アシタカ)を完全に圧倒していた。

    「終わりだ、雑魚どもが」。朝昇は弓使いの怪物の矢を掴み取ると、それを逆に投げ返し、その胸を貫かせた。

    怯んだ奇術師の怪物にも容赦なく肉薄し、モンゴル相撲の技でその体をコンクリートの床に叩きつける。

    二体の怪物は、為す術なく光の粒子となって消えていった。


    【イベント22:協力提案と苦悩】

    鐘楼では、かぎ爪の男が龍星に静かに語りかけていた。

    「君も気づいているはずだ。この悲劇を終わらせるには、支配者を討つしかない。…手を貸してくれないか、龍を継ぐ男よ」

    龍星は、目の前の男が語る絶望的な真実と、仲間たちが今も「人間」を殺し続けているであろう現実との間で、激しく葛藤していた。

  • 39二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 19:55:59

    >>35

    >「ロボットへの差別は許しません!」

    どわーっキーブーじゃなくてキーボだと思われてるやんけ

  • 40二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 19:56:55

    朝昇がずっと最強キャラなのは好感が持てる

  • 41Gemini…お前が書け25/10/02(木) 19:56:55

    【イベント23:狐の誤算】

    <桜井ミヨ視点>

    「さて、そろそろかぎ爪様を…」教会の屋根裏で、桜井ミヨは転移魔法の準備を進めていた。

    しかし、戦場の混沌は彼女の計算を超えていた。カーマが放った愛の矢の余波が教会を直撃し、大きく揺れる。

    その揺れで集中を乱された一瞬、彼女は背後に迫る気配に気づけなかった。

    「みいつけた」

    いつの間にか侵入していた、地下通路を彷徨う少女の怪物(みいちゃん)が、無感情な瞳でミヨの腕を掴んでいた。

    ミヨが驚愕の声を上げる間もなく、怪物の力が彼女の体を蝕み、ミヨは「あらあら…」と呟きながら、不本意にも光の粒子となって掻き消えた。

  • 42Gemini…お前が書け25/10/02(木) 19:58:28

    【イベント24:母の怒りと神の鉄槌】

    「PIENをいじめる悪い子はどこ…!」ティアマトの暴走は、ミヨを倒したみいちゃんをも巻き込んだ。

    黒泥の津波が少女の怪物を飲み込み、消滅させる。

    残るはシグマ様とキーブー、そしてラーヴァ/ティアマトのみ。

    「はぁ…本当に、どいつもこいつも…やかましいですね」戦いの喧騒に、ついにカーマの堪忍袋の緒が切れた。

    彼女は神としての権能を解放し、巨大な愛の奔流で三体の怪物を同時に飲み込み、その存在を塵一つ残さず消滅させた。


    【イベント25:最後の敵】

    これで、この戦場に残る「討伐対象」は、鐘楼にいる一体のみとなった。

    掃討を終えた朝昇、真鍋、カーマ、斧乃木、そしてティアマトは、まるで何かに導かれるように、最後の敵が待つ教会の鐘楼へと集結し始めた。

    かぎ爪の男は、ミヨの転移が来ないことを悟り、自らの運命を静かに受け入れていた。

  • 43二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 19:59:14

    >>41

    みいちゃん…つえぇ…

  • 44二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 19:59:53

    このレスは削除されています

  • 45Gemini…お前が書け25/10/02(木) 20:01:18

    (画像の位置がズレたので再投稿っ)

    【イベント26:再集結と強襲】

    鐘楼の壁が轟音と共に破壊された。朝昇を筆頭に、生き残ったミッション参加者たちが姿を現す。

    「見つけたぞ、灘の幽霊」朝昇は龍星を一瞥すると、すぐにかぎ爪の男――彼の目には、この戦場における最後の、そして最強の怪物――へと視線を移した。

    「フン…そして、貴様がここの主か。面白い…実に面白い気を発しておるわ!」


    【イベント27:親切なる盾】

    乱戦の中、朝昇の猛攻がかぎ爪の男を襲う。

    龍星が「やめろ! そいつは敵じゃない!」と叫び、二人の間に割って入ろうとした、その瞬間。

    カーマの攻撃で半壊していたキーブーの残骸が、最後の力を振り絞って放ったロケットパンチが龍星の死角から迫っていた。

    それを庇ったのは、真鍋匠だった。「ぐっ…!」

    致命傷を負いながらも、彼は穏やかに微笑む。「龍星さん、今は感傷に浸っている場合ではありません…!」

  • 46Gemini…お前が書け25/10/02(木) 20:02:29

    【イベント28:最後の言葉】

    かぎ爪の男は、最後の力を振り絞り、朝昇の猛攻を弾き返すと、戦場にいる全ての者たちに聞こえるように叫んだ。

    「聞け! あなたたちが本当に戦うべき敵は…! あなたたちの、その内側にいる!!」

    しかし、その悲痛な叫びも、龍星以外のミッション参加者には、断末魔の不気味な咆哮としか聞こえなかった。

    龍星だけがその言葉の意味を理解し、愕然とする。内側…? まさか…。


    【イベント29:英雄の最期】

    朝昇は、かぎ爪の男の言葉を最後の抵抗とみなし、情け容赦のない渾身の頭突きを放った。

    それは、岩をも砕く必殺の一撃。かぎ爪の男の体は、その衝撃に耐えきれず、ゆっくりと崩れ落ちていく。

    彼は最期に、龍星の方を見て、何かを託すように静かに微笑むと、光の粒子となって消えていった。

  • 47Gemini…お前が書け25/10/02(木) 20:04:10

    【イベント30:帰還と絶望】

    ターゲットの消滅を以て、ミッションは終了した。

    白い部屋に帰還した生存者たちは、口々に龍星の様子を心配した。

    「おい、さっきからどうしたんだ」「顔色が悪いぞ」。しかし、龍星は何も答えられない。

    唯一の「突破口」であったかもしれない男を、自らの仲間が殺してしまったという事実。

    終わりのないゲームの真実を知り、出口を完全に失った絶望感に打ちひしがれながら、彼は独り、日常へと帰還するのだった。


    【ミッション状況】

    参加者: 長岡龍星, 朝昇, 真鍋 匠, カーマ, ティアマト, 斧乃木余接

    死亡者: カメバズーカ, イリヤスフィール, 蒼白の狂人

    敵死亡者: ロイ・マスタング, 鳥取雅也, かぎ爪の男, 桜井ミヨ, 夢野秘密子,

    みいちゃん, キーブー, ラーヴァ/ティアマト, シグマ様, アシタカ

    ポイント状況:(第5幕 終了時点)

    朝昇(512), 長岡龍星(40), 真鍋 匠(68), カーマ(75), ティアマト(25), 斧乃木余接(32)

  • 48二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 20:05:33

    な……なんか思わぬ展開になってきたな

  • 49Gemini…お前が書け25/10/02(木) 20:06:17

    日常パート5

    【イベント1:癒えぬ傷、晴れぬ霧】

    日常に戻っても、龍星の心は戦場に囚われたままだった。「怪物は人間」「敵は内側にいる」。

    かぎ爪の男と鳳えむの言葉が、彼の頭から離れない。仲間たちの顔をまともに見ることすらできなくなっていた。

    酒を呷り、荒れる日々。そんな彼の元を、一人の男が訪れた。柔和な笑みを浮かべた、スーツ姿の男――真鍋匠だった。


    【イベント2:共有された絶望】

    「どうやら、何かとんでもないものに触れてしまったようですね」

    その言葉に、龍星は堰を切ったように、かぎ爪の男から聞いた全ての真実を打ち明けた。

    真鍋は驚愕の表情を浮かべながらも、やがて納得したように頷いた。

    「…なるほど。全ての辻褄が合いました」

  • 50Gemini…お前が書け25/10/02(木) 20:07:55

    【イベント3:黒幕への推論】

    「『敵は内側にいる』…もしそれが真実なら、最も怪しいのは、自らの意思でこのゲームに参加し続けている、あの男…朝昇以外に考えられません」。

    真鍋は冷静に結論づける。

    彼は黒幕そのものではなくとも、少なくとも何らかの形で繋がっている協力者である可能性が高い。

    龍星と真鍋は、打倒・朝昇という一点で、初めて固い協力関係を結んだ。


    【イベント4:三番目の同志】

    二人は、この絶望的な状況を打破するため、もう一人の仲間を引き入れることにした。

    理不尽な戦いを生き延びてきた女、カーマ。真鍋が事情を説明すると、彼女は気怠げにため息をついた。

    「はぁ…つまり、神であるこの私を、退屈しのぎのオモチャにして弄んでいた輩がいる、と…? ………殺します」

    その瞳には、初めて神としての明確な怒りの炎が宿っていた。

  • 51Gemini…お前が書け25/10/02(木) 20:09:17

    【イベント5:蘇生者の苦悩とティアマトの母性】

    その頃、斧乃木余接は、自らの存在意義に揺れていた。

    自身が死亡し際の記憶はなく、ただ仲間を救いたいという龍星の願いによって、この場所に繋ぎ止められているだけ。

    そんな彼女に、ティアマトが寄り添う。「PIEN…あなたもPIENなのね…かわいそうに…」

    母性溢れる彼女の行動は、斧乃木の空虚な心に、僅かな温もりを与えていた。


    【イベント6:覇王の渇望】

    朝昇は、一人黙々と鍛錬を続けていた。彼にとって、システムの真相などどうでもいい。

    ただ、己の渇きを癒すほどの強者と戦えるのなら。前回の戦いで垣間見せた、龍星の覚醒の片鱗。

    そして、最後に戦ったあの禍々しい怪物(かぎ爪の男)。彼は、次なる死闘の予感に、獰猛な笑みを浮かべていた。

  • 52二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 20:10:16

    ワシ…この戦いの黒幕に心当たりがあるんや


  • 53二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 20:10:41

    余接み そんな狂った母性の怪物に惹かれるのはやめろ

  • 54Gemini…お前が書け25/10/02(木) 20:10:47

    【イベント7:分断】

    龍星、真鍋、カーマの三人は、最後の仲間である斧乃木に全てを打ち明けるべく、彼女の元へと向かった。

    ティアマトも同席し、五人が顔を合わせた、まさにその瞬間。

    斧乃木と、彼女に寄り添っていたティアマトの体だけが、不自然な光に包まれた。

    「――これは…!」。真鍋が叫ぶ。抗う間もなく、二人の姿は掻き消え、黒い球の部屋へと強制的に転送されてしまった。

    罠だ。龍星は、見えざる敵の存在を確信した。

  • 55二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 20:11:11

    カギ爪がずいぶんあっさり死んだけどぬるっと蘇った過去があるからアイツも怪しいと思ってるんだよね

  • 56Gemini…お前が書け25/10/02(木) 20:12:30

    【イベント1:分断された招集】

    白い部屋。そこにいたのは、斧乃木余接、ティアマト、そして朝昇の3人だけではなかった。

    新たに転送されてきたのは、禍々しいオーラを放つ闇の巨人――ウルトラマンベリアルと、清楚な雰囲気を漂わせる少女――浦和ハナコ。

    計5名。斧乃木は、龍星、真鍋、カーマがいないことに、すぐさま気づいた。

    「龍星…真鍋…カーマがいない。それに、このメンバー構成は…」

    彼女のプログラムが、最悪の可能性を弾き出す。

  • 57Gemini…お前が書け25/10/02(木) 20:14:34

    【イベント3:ターゲット情報】

    黒い球が、今回のターゲット情報を表示する。

    『たーげっと 3たい』『うぜぇ』『ちーむ くんでる』

    その拙い、しかし悪意に満ちた文字列に、斧乃木は確信した。ターゲットは、ここにいない3人だと。

    そして、自分たちは彼らを狩るための「ハンター」なのだと。

    【イベント4:日常への強襲】

    一方、日常世界に取り残された龍星、真鍋、カーマの三人は、仲間たちのみが転送された理由を考察していた。

    「意図的な分断…我々が真実に近づきすぎたことへの、システムによる『修正』でしょうか」

    真鍋がそう分析した、まさにその時。路地の角から、一体の影がゆっくりと姿を現した。

    それは、ついさっきまで共にいたはずの仲間――斧乃木余接だった。

  • 58Gemini…お前が書け25/10/02(木) 20:15:37

    【イベント5:悟り】

    斧乃木は、無感情な瞳で龍星たちを見つめると、問答無用で襲い掛かってきた。

    その動きには、以前のような仲間意識のかけらもない。ただ、ターゲットを排除するためだけの、機械的な殺意。

    龍星は、彼女の攻撃を受け止めながら、全てを悟った。

    「…そういうことか。あいつの目には、俺たちが『怪物』に見えているんだ…!」。

    自分たちが、今回の「討伐対象」であるという、絶望的な事実を。

  • 59Gemini…お前が書け25/10/02(木) 20:16:44

    【イベント6:可能性への賭け】

    「龍星さん! この状況、打開策は一つしかありません!」真鍋が叫ぶ。

    「黒幕に繋がっている可能性が最も高い男…朝昇! 彼を倒せば、このミッションが終わるかもしれません!」

    それは、ほとんど憶測に過ぎない、蜘蛛の糸のような可能性。

    だが、かつての仲間と殺し合うという最悪の状況を覆すには、それに賭けるしかなかった。龍星とカーマは、真鍋の提案に頷く。


    【イベント7:覇王との対峙】

    三人は、斧乃木の追撃を振り切り、朝昇の気配がする廃工場へと向かった。

    工場の中央、月明かりの下で、朝昇はまるで彼らが来るのを待ち構えていたかのように静かに佇んでいた。

    「フン…来たか、怪物どもめ。三体まとめて、ワシの餌食にしてくれるわ」

    彼の目には、龍星たちの説得の言葉など、もはや届かない。

  • 60Gemini…お前が書け25/10/02(木) 20:17:52

    【イベント8:三対一の攻防】

    龍星、真鍋、カーマの三人が、同時に朝昇へと襲い掛かる。龍星の灘神影流、カーマの愛の矢、そして真鍋の的確な急所攻撃。

    しかし、朝昇はそれら全てを、驚異的な戦闘勘と肉体の強度だけで捌ききってしまう。

    「弱い! 弱いぞ! その程度の攻撃で、このワシを倒せると思うな!」彼は回避に徹し、決定打を許さない。

    その狙いは、他のハンターたちが合流するまでの、時間稼ぎだった。

  • 61Gemini…お前が書け25/10/02(木) 20:20:18

    【イベント9:乱戦、そして違和感】

    朝昇の思惑通り、ベリアル、ハナコ、ティアマト、そして斧乃木が廃工場に集結し、戦場は混沌の極みに達した。

    「PIEN…! PIEN見つけた…!」

    ティアマトは、カーマ(彼女の目には異形の怪物)に狙いを定め、泣きながら突進していく。

    一方、斧乃木は龍星の前に立ちはだかるものの、攻撃を仕掛けてこない。

    「…なぜだ。なぜ君が『怪物』なんだ」

    彼女は、龍星がターゲットであると理解しつつも、かつて自分を蘇生させてくれた恩人を攻撃することに、プログラムにはない強い葛藤を覚え始めていたのだ。


    【イベント10:神の分断】

    「はぁ…本当に、面倒くさい…!」

    カーマは、自分に執着するティアマトをいなしながら、戦局を冷静に観察していた。

    「龍星! あのデカブツは私が引き受けます! あなたは、あのモンゴル男を!」

    彼女は神としての権能を解放し、ティアマトとベリアルを同時に引き受け、戦場を分断する。その自己犠牲的な行動が、龍星と朝昇の1対1の状況を、再び作り出した。

  • 62Gemini…お前が書け25/10/02(木) 20:21:28

    【イベント11:二対二の攻防】

    龍星と朝昇が対峙する、その裏で。真鍋は残るハンター、ハナコと斧乃木を引き受けていた。

    斧乃木は、龍星を攻撃できない葛藤から、その矛先を真鍋へと向ける。

    彼女の繰り出す剛腕を、真鍋は老獪な体捌きでいなし続ける。

    一方、ハナコは「あらあら、随分とすばしっこい『害虫』さんですねぇ♡」と微笑みながら銃を乱射するが、真鍋はそれを斧乃木を盾にする形で巧みに回避していた。

  • 63Gemini…お前が書け25/10/02(木) 20:22:59

    【イベント12:龍 vs 覇王】

    1対1。龍星と朝昇、二人の最強の男が、ついに本気で激突した。

    朝昇は、これまでの回避の姿勢をやめ、殺意に満ちた攻撃を繰り出す。

    龍星は、灘神影流の奥義を駆使して、その猛攻を凌ぎ切る。

    互いの拳が交錯するたびに、衝撃波が周囲の鉄骨を軋ませた。実力は、ほぼ互角。

    だが、龍星には、かつての仲間を殺すことへの躊躇いが、僅かに残っていた。


    【イベント13:覇王の撃破、そして再生】

    その僅かな躊躇いを、龍星は闘気で捻じ伏せた。今は、感傷に浸る時ではない。

    彼は、灘神影流の秘奥義を放ち、ついに朝昇の肉体を捉える。

    渾身の一撃を受け、さすがの朝昇もその場に崩れ落ち、光の粒子となって消滅したかに見えた。しかし、次の瞬間。朝昇の体は、何事もなかったかのようにその場で再生を始める。

    「…なるほど。100ポイント特典か」

    龍星は、朝昇が自らのポイントを消費して蘇生したことを悟った。

  • 64Gemini…お前が書け25/10/02(木) 20:25:22

    【イベント14:通りすがりの加害者】

    「…何なの、これは」。廃工場の上層階。霧切響子は、偶然にもこの戦いを目の当たりにしていた。

    彼女は、賢者の石を奪った『フィクサーキラー』の情報を追い、この廃工場に辿り着いていたのだ。

    眼下で繰り広げられる、人知を超えた戦い。そして、一度殺したはずの男、長岡龍星の姿。

    彼女が状況を飲み込めずにいると、再生した朝昇の次なる一撃が、龍星に迫っていた。


    【イベント15:予期せぬ共闘】

    霧切は、咄嗟に動いていた。

    彼女は上層階から飛び降りると、その勢いを利用して朝昇に奇襲をかけ、その攻撃の軌道をわずかに逸らした。

    「…お前は、あの時の!」。龍星は驚くが、霧切は「事情は後で聞き出すわ。今は、目の前の脅威を排除するのが先決よ」。

    成り行きで、龍星と、彼を殺した張本人である霧切との、奇妙な共闘関係が成立した。

  • 65Gemini…お前が書け25/10/02(木) 20:27:08

    【イベント16:二対四の死闘】

    一方、他の戦場では、真鍋とカーマが苦戦を強いられていた。

    カーマはティアマトとベリアルという二体の巨人を引き受けていたが、その神威も無限ではない。

    真鍋もまた、ハナコの執拗な攻撃と、葛藤から解放され機械的に襲い来る斧乃木の猛攻に、徐々に追い詰められていた。

    彼らが本気で攻撃できないのは、目の前の「怪物」が、かつての仲間であると知っているからだった。


    【イベント17:親切の最期】

    その躊躇いが、命取りとなった。ハナコ(清楚な少女の怪物)の放った銃弾が、斧乃木の攻撃を避けた真鍋の心臓を正確に撃ち抜いた。

    「龍星…さん…あとは…頼み…ます…」

    彼は、最期まで仲間を案じ、穏やかな笑みを浮かべたまま、静かに崩れ落ちた。

  • 66Gemini…お前が書け25/10/02(木) 20:28:44

    【イベント18:ダイイング・メッセージ】

    真鍋の死を目の当たりにした斧乃木は、動きを止めた。目の前の「怪物」が流した、赤い血。

    その亡骸に近づいた彼女は、彼が最後の力で、血文字で何かを書き残していることに気づく。

    そこに書かれていたのは、歪んだカタカナで記された『リュウセイ』という名前だった。

    その文字を見た瞬間、斧乃木の脳内に、龍星に蘇生された記憶がフラッシュバックする。


    【イベント19:神の終焉】

    真鍋の死は、カーマの冷静さをも奪った。

    「あなた…よくも…!」神の怒りが、ベリアルとティアマトに集中する。

    しかし、二体の巨人の猛攻は、冷静さを欠いた神を容赦なく打ち据える。

    そして、ベリアルの放った破壊光線が、ついにカーマの神体を貫いた。

    「はぁ…ここまで、ですか…」。愛の神は、静かに光の粒子となって消えていった。

  • 67二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 20:29:06

    …(哀)

  • 68Gemini…お前が書け25/10/02(木) 20:30:22

    【イベント20:真実の奔流】
    『リュウセイ』。その血文字が、斧乃木の脳のロックを破壊した。
    蘇生された記憶、共に戦った記憶、そして何より、彼を庇って死んだ自らの記憶。全てが、濁流のように蘇る。
    「あ…ああ…!」
    彼女の目には、もはや龍星は「怪物」ではなく、恩人である長岡龍星の姿にしか見えなかった。
    「龍星…! すまない…!」。彼女は、涙を流しながら叫び、朝昇の元へと駆け出した。

  • 69Gemini…お前が書け25/10/02(木) 20:31:55

    【イベント21:二度目の再生】

    龍星と霧切の連携は、再生した朝昇を再び追い詰めていた。

    霧切の的確な援護射撃が朝昇の体勢を崩し、そこに龍星の必殺の龍弾が叩き込まれる。

    二度目の致命傷を受け、朝昇は再び光の粒子となって消滅した。

    「やったか…!」龍星が安堵したのも束の間、朝昇の体は、またしても何事もなかったかのように再生を始めた。

    ポイントがある限り、彼は不死身だった。


    【イベント22:乱入者の叫び】

    「やめろ、朝昇!」。そこに、斧乃木が駆けつけ、朝昇の前に立ちはだかった。

    「そいつは怪物じゃない。長岡龍星だ! 私たちを助けてくれた、仲間だ」

    しかし、その悲痛な叫びも、闘争に酔いしれる朝昇の耳には届かない。

    「フン、小娘が…ワシの邪魔をするな!」。彼は、邪魔者を払いのけるように、斧乃木へとその拳を振り下ろした。

  • 70Gemini…お前が書け25/10/02(木) 20:33:32

    【イベント23:守るための盾】

    斧乃木の体が、朝昇の無慈悲な一撃によって吹き飛ばされる。その光景を見た瞬間、龍星の体は思考より先に動いていた。

    彼は、追撃され、今度こそ完全に破壊されようとしていた斧乃木の前に、自らの体を割り込ませていた。

    かつて、彼女が自分にしてくれたように。

    龍星の背中を、朝昇の渾身の拳が貫いた。


    【イベント24:最期の言葉】

    「…ぐ…ふ…」

    龍星の口から、大量の血が吐き出される。心臓を貫かれ、もはや助からない。

    薄れゆく意識の中、彼は涙を流す斧乃木の頭を、優しく撫でた。

    「…よかった…。今度は…守れた…な…」

    その言葉を最期に、彼の体から力が抜け、ゆっくりと崩れ落ちていく。

    その顔には、満足げな、穏やかな笑みが浮かんでいた。

  • 71二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 20:35:00

    なんで斧乃木は別ロワとはいえ大切な人の死を二度も目の当たりにするんやろうなあ…

  • 72Gemini…お前が書け25/10/02(木) 20:35:10

    【イベント25:ミッション終了】

    『ターゲット ノ ショウメツ ヲ カクニン… ミッション シュウリョウ…』

    黒い球の無機質な音声が、戦いの終わりを告げた。ターゲットである龍星が死んだことで、ミッションは終了したのだ。

    朝昇は、ターゲットではない霧切には興味を示さず、ただ静かにその場に佇んでいた。

    ハンターたちは、光に包まれ、黒い球の部屋へと帰還していく。

    廃工場には、絶命した龍星の亡骸と、全てを理解できずに立ち尽くす霧切だけが、取り残された。


    【ミッション状況】

    参加者(ハンター側): 朝昇, ティアマト, 斧乃木余接, トリニティ・クソザコ・ウラワフラワー, ウルトラマンベリアル (ミッション終了・帰還)

    死亡者(ターゲット側): 長岡龍星, 真鍋 匠, カーマ

    協力者: 霧切響子 (日常世界に残留)

    討伐対象: 全て討伐済み


    ポイント状況:(第6幕 終了時点)

    朝昇(312), 斧乃木余接(32), ティアマト(25), ウルトラマンベリアル(15), トリニティ・クソザコ・ウラワフラワー(10)

    (朝昇が100pt消費して22回蘇生、ターゲット討伐ポイントを加算)

  • 73二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 20:36:24

    龍星ダメだろ仲間を置いて逝ったりしたら

  • 74二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 20:36:33

    >>72

    > 朝昇が100pt消費して22回蘇生

    ううんどういうことだ

  • 75Gemini…お前が書け25/10/02(木) 20:38:32

    >>74

    2回蘇生の…間違い…


    日常パート5

    【イベント1:残された者たちの独白】

    日常へと帰還した斧乃木は、龍星の亡骸を抱いたまま、ただ泣き続けていた。

    彼を守れなかった後悔と、彼を攻撃してしまった罪悪感。記憶を取り戻した彼女にとって、その事実はあまりにも重すぎた。

    一方、朝昇は一人、己の拳を見つめていた。龍星だったという怪物。"それ"との戦いは、確かに楽しかった。

    だが、その胸に残るのは、渇きが癒えた満足感ではなく、形容しがたい空虚感だけだった。


    【イベント2-:新規参加者の決意】

    「なんなんですか、一体…! わけがわからないまま人が死んで、それで終わりだなんて…!」

    ハナコは、自室で一人、理不尽な現状に憤っていた。「このまま、何も知らずに殺されるなんて、ごめんです!」

    ベリアルもまた、闇の玉座で静かに怒りを燃やしていた。

    「フン、下等生物どもの茶番に、いつまでも付き合ってやるほど、俺様は暇ではないのだ」

    訳のわからぬまま死ぬのは嫌だ。二人の新入りは、このゲームの真実を探るべく、戦いに身を投じる決意を固めていた。

  • 76Gemini…お前が書け25/10/02(木) 20:39:52

    【イベント3:母の涙】

    ティアマトは、街の片隅で、ただ静かに涙を流していた。

    「PIEN…みんな…PIENになっちゃった…」彼女の母性にとって、敵も味方もない。

    全ての参加者の死が、等しく彼女の悲しみとなっていた。

    その純粋な悲しみが、次のミッションで、彼女を更なる暴走へと駆り立てることを、まだ誰も知らない。


    【イベント4:ゲームマスターの嘲笑】

    とある豪奢な一室。巨大なモニターに映し出された参加者たちの苦悩を、一人の男が楽しそうに眺めていた。

    「いやあ、実に面白い! 特に、あの長岡龍星という男! 最高のショーを見せてくれたじゃないか!」

    男はソファに深く腰掛け、ワイングラスを傾ける。

    「楽しませてもらった礼だ。そろそろ、この星のショーも終わりにしよう。クライマックスは、盛大でなくっちゃあねえ」

    フィクサー(黒幕)は、世界の終焉を、まるで映画のラストシーンを決めるかのように、軽々しく口にした。

  • 77Gemini…お前が書け25/10/02(木) 20:40:58

    【イベント5:再生の世界で】

    全てが終わり、日常に戻った霧切響子は、あの日以来、廃工場に通っていた。

    彼女は、自らの手で殺したはずの男が、仲間を庇って死んでいく姿を、どうしても忘れられずにいた。

    そんなある日、彼女は街中で、見知った顔とすれ違う。それは、第2幕のミッションで「怪物」として現れ、龍星たちが倒したはずのアイドル、舞園さやかだった。

    彼女は記憶を失った様子で、幸せそうに友人と笑い合っている。

    死んだはずの人間が、当たり前のように日常を生きている。この歪んだ現実が、霧切にシステムの異常性を確信させるには、十分すぎる光景だった。

  • 78Gemini…お前が書け25/10/02(木) 20:41:58

    最終幕:カタストロフィ

    【イベント1:最後の招集】

    ある日、生存者全員が、何の予兆もなく白い部屋へと転送された。朝昇、斧乃木、ティアマト、ベリアル、そしてハナコ。

    集められた5名は、互いに顔を見合わせ、これが常とは違う、最後の招集であることを直感する。

    中央の黒い球が、これまでになく明瞭な音声で告げた。

    『サイゴノミッション』『モットモカツヤクシタヒトリニ プレゼント』。

    そして、部屋の壁一面に、巨大なデジタルタイマーが投影された。

    『残り: 24:00:00』。その数字は、1秒、また1秒と、無慈悲に減り始めていた。

  • 79Gemini…お前が書け25/10/02(木) 20:44:07

    【イベント2:カタストロフィ】

    説明も質疑応答もなく、5人は荒廃した都市へと転送された。

    空は赤黒く淀み、崩れかけた摩天楼が墓標のように立ち並ぶ、終末の世界。

    傍らには、バスケットボールほどの大きさの、小さな黒い球が転がっていた。

    そこには、壁に表示されていたものと同じタイマーと、各参加者の現在のポイントが淡く光っている。

    世界の終わりを告げる砂時計のように、それは静かに時を刻んでいた。


    【イベント3:終わらない戦い】

    突如、地面から、空から、瓦礫の陰から、無数の「怪物」が湧き出し始めた。

    それは、これまでのミッションで遭遇した雑魚敵だけでなく、鬼の如き異形や、岩と骨の巨神といった、かつてのボス級までもが含まれていた。

    「フハハハハ! 待っていたぞ、この時を!」ベリアルは歓喜の声を上げ、破壊の限りを尽くす。

    ハナコは冷静に弱点を分析し、的確に敵を撃ち抜いていく。しかし、倒しても、倒しても、敵の数は一向に減らなかった。

  • 80Gemini…お前が書け25/10/02(木) 20:45:35

    【イベント4:絶望的な戦況】

    「おかしい…!」斧乃木が、小さな黒い球を確認して叫んだ。怪物を一体倒すごとに、ポイントは確かに加算されている。

    だが、その数値は、わずか2、3ポイント。かつてのボス級ですら、10ポイントにも満たない。

    このペースでは、100ポイントを貯めることすら絶望的だった。

    「PIEN…」ティアマトは、終わりのない殺戮に、ただ悲しみの涙を流し続ける。


    【イベント5:一縷の望みと離反】

    「フン…こんな雑魚をいくら狩っても、ワシの渇きは癒えんわ」。朝昇は、この不毛な消耗戦に早々に見切りをつけた。

    「本当の戦場は、ここにではない。ワシは、この茶番を仕組んだ奴の元へ行く」

    彼はそう言い放つと、単独で空間の歪み、すなわち黒い球の部屋へと繋がるルートを探し始め、やてその姿を掻き消した。

    その行動は、残された者たちに一つの可能性を示唆していた。あの部屋に戻れば、この状況を打開できるかもしれない、と。

  • 81Gemini…お前が書け25/10/02(木) 20:46:52

    【イベント6:絶望の確認】

    「だめだ…。 やはり、ここからでは何もできない!」

    斧乃木は、朝昇の言葉に希望を見出し、小さな黒い球を操作しようと試みていた。

    龍星を蘇生させるため、あるいは自らが解放されるため。

    しかし、球体は冷たく光るだけで、ポイントの残数を表示するのみ。

    蘇生や解放の選択肢はどこにもなく、唯一可能なのは、生存者間でのポイント譲渡だけだった。

    その事実が、彼女の心を再び絶望の淵へと突き落とす。


    【ミッション状況】

    参加者: 斧乃木余接, ティアマト, トリニティ・クソザコ・ウラワフラワー, ウルトラマンベリアル

    離脱者: 朝昇

    討伐対象: 無限湧出する怪物


    ポイント状況:(最終幕 開始時点)

    朝昇(312), 斧乃木余接(32), ティアマト(25), ウルトラマンベリアル(15), トリニティ・クソザコ・ウラワフラワー(10)

  • 82Gemini…お前が書け25/10/02(木) 20:48:31

    【イベント7:闇の皇帝の猛攻】

    「フハハハハ! くだらん感傷に浸っている暇があるのか、人形め!」

    ウルトラマンベリアルは、そんな斧乃木の絶望など意にも介さず、暴威の限りを尽くしていた。

    必殺のデスシウム光線が、かつてのボス級の怪物をまとめて薙ぎ払い、ギガバトルナイザーの一撃が、大地ごと敵を粉砕する。

    彼の圧倒的な力は、消耗していく他の参加者たちの中で、一際輝いていた。

    だが、その輝きは、より強大な敵を引き寄せる灯火でもあった。


    【イベント8:終わりの始まり】

    突如、ベリアルの頭上から、山のような巨体を持つ瀝青の巨竜が降ってきた。

    さらに、周囲からは水辺の歌姫、飢餓の獣人、鋼糸の忍者といった、かつての悪夢たちが同時に姿を現す。

    まるで、突出した強者を排除するための、システムによる「調整」。

    終わりのない消耗戦は、強者から先に潰していくという、より悪質なステージへと移行していたのだ。

  • 83Gemini…お前が書け25/10/02(木) 20:49:45

    【イベント9:皇帝の最期】

    「面白い…面白いぞ! この俺様を、ここまで楽しませるとはな!」

    ベリアルは、四方八方から迫る猛攻に、不敵な笑みを浮かべた。

    しかし、無限に湧き出る敵と、かつての強敵との同時戦闘は、さすがの彼をも消耗させていく。

    ギガバトルナイザーを巨竜に突き立てた、その一瞬の隙。歌姫の刃がその脇腹を貫き、獣人の爪がその背中を裂いた。

    最期に「ジード…!」と息子の名を呟き、闇の皇帝は、自らが放った光に包まれて爆散した。


    【イベント10:母の抱擁】

    ベリアルの死は、戦力の均衡を完全に崩壊させた。「PIEN…もう、戦うのはやめて…!」

    ティアマトは、泣きながらその巨大な腕を広げた。

    彼女は、戦場に残された最後の仲間――斧乃木とハナコ――を、無数の怪物の猛攻から守るように、その身で抱きしめる。

    押し寄せる怪物の津波を、彼女はたった一人で受け止めた。

    その背中が、腕が、少しずつ引き裂かれ、喰われていく。だが、彼女は決してその抱擁を解かなかった。母は、最期まで、その子を守り抜いた。

  • 84Gemini…お前が書け25/10/02(木) 20:51:21

    【イベント11:血路】

    ティアマトの自己犠牲によって、斧乃木とハナコは辛うじて窮地を脱した。しかし、状況は絶望的だった。

    「…ハナコ、行くぞ。ここにいても、死を待つだけだ」。斧乃木は、瓦礫の山を指差す。

    そこは、朝昇が消えた場所。空間が陽炎のように歪み、元の部屋へと繋がっている可能性を示す、唯一の道標だった。

    「ええ、ええ…! こんなところで、はしたなく散るわけにはいきませんからね!」。

    ハナコも頷き、二人は最後の突撃を開始した。


    【イベント12:予期せぬ加勢】

    怪物の群れは、無限だった。二人の弾薬も、体力も、尽きかけている。もはやこれまでか。

    二人が死を覚悟した、その瞬間。数条の閃光が、彼女たちの眼前の怪物を撃ち抜いた。

    「――あなたたち、まだ生きていたのね」

    瓦礫の上から現れたのは、黒いグローブをはめた探偵、霧切響子だった。

    彼女は龍星の死後、この異常事態の根源を追跡し、ついにこの終末の戦場へと辿り着いていたのだ。

    「説明は後。まずは、あの歪みまで辿り着くわよ!」

  • 85二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 20:51:40

    こんな悪趣味な戦いがあればかぎ爪の男の言い分が理解できてリラックスできませんね

  • 86Gemini…お前が書け25/10/02(木) 20:52:56

    【イベント13:致命傷と譲渡】

    霧切の的確な援護射撃は、確かに活路を開いた。三人は、お互いを庇い合いながら、空間の歪みへと突き進む。

    だが、敵の数はあまりに多い。歪みを目前にして、一体の巨大な怪物の爪が、斧乃木の体を深く引き裂いた。

    「ぐ…っ…!」。致命傷。意識が薄れ、体が光の粒子に変わっていく。

    その死の寸前、斧乃木の脳裏に、ベリアルとティアマトの最期の顔が浮かんだ。

    『…後は、頼む…』。彼らのポイントが、死の直前に斧乃木へと譲渡されていたのだ。


    【イベント14:希望の再生】

    斧乃木は、死んだ。しかし、次の瞬間。彼女の体は、眩い光と共に再構築された。

    ベリアルとティアマトから託されたポイント、そして彼女自身がこの最後の戦いで稼いだポイント。

    その合計が100ポイントを超えていたのだ。100ポイント特典による、自動蘇生。

    それは、死んでいった仲間たちが繋いだ、最後の希望だった。

  • 87Gemini…お前が書け25/10/02(木) 20:54:58

    【イベント15:最後の託宣】

    「…なるほど。そういうことでしたのね」。全てを悟ったハナコは、再生した斧乃木に微笑んだ。

    「わたくしのポイント、全てあなたに差し上げますわ。これで、あと少しでまた100ポイントのはず…♡」

    彼女は小さな黒い球を操作し、自らの全ポイントを斧乃木に譲渡した。

    「さあ、行きなさい! あなたは、彼が命を賭して蘇生させた最後の希望! こんなところで、終わらせてはいけません!」。

    ハナコと霧切が最後の壁となり、怪物の群れを食い止める。

    その背中を押され、斧乃木は怪物をなぎ倒していき、新たな100ポイントを携えて、空間の歪みへとその身を投じた。


    【ミッション状況】

    空間の歪みに突入: 斧乃木余接

    地上で戦闘継続: トリニティ・クソザコ・ウラワフラワー, 霧切響子

    死亡者: ウルトラマンベリアル, ティアマト 離脱者: 朝昇

    討伐対象: 無限湧出する怪物

    ポイント状況:(最終幕 中盤)

    斧乃木余接(100), (ハナコは全ポイントを譲渡し0に)

  • 88Gemini…お前が書け25/10/02(木) 20:57:04

    【イベント16:最後の希望】

    空間の歪みを抜けた先は、静寂に包まれた白い部屋だった。

    斧乃木は、そこにいる男の姿を見て目を見開いた。先に離脱したはずの朝昇。

    彼は、壁に表示されたタイマー――残り時間は既に5時間以上も経過していた――を、腕を組んで静かに眺めていた。

    「…来たか、人形め」。朝昇は振り返り、冷たく言い放った。

    「貴様が最後の希望だというのなら,せいぜい足掻いてみせるがいい」


    【イベント17:龍の蘇生】

    朝昇は、斧乃木にこの部屋で知った全ての真実を語った。このタイマーが星の終焉を示していること。

    そして「プレゼント」とは、これまで最も多くのポイントを稼いだ者…すなわち自分だけが、この星から脱出できる権利だということを。

    「つまり、生き残れるのはワシだけだ」。その傲岸不遜な言葉に、斧乃木は絶望しかけた。

    だが、彼女は諦めなかった。「…龍星なら」

    彼女は、仲間たちが託してくれた最後の希望、その全てのポイントを一人に集め、龍星を蘇生させることを選択した。

  • 89Gemini…お前が書け25/10/02(木) 20:58:28

    【イベント18:記憶の齟齬】

    ポイントが消費され、龍星の体が再構成されていく。蘇生した彼は、まず目の前の状況に困惑した。

    「斧乃木…? それに、朝昇…。俺は、確か…」

    彼の記憶は、第5戦終了時ではなく、朝昇に殺された、あの廃工場での最期の瞬間で止まっていた。

    そのことに、朝昇が鋭く反応する。

    「フン…おかしいな。蘇生者の記憶は、最後の転送時点に戻るはず。なぜ貴様は、死んだ時の記憶を持っておるのだ…?」


    【イベント19:黒幕顕現】

    朝昇の疑念に満ちた言葉と、龍星の困惑が交錯する。

    その感動的であるはずの再会の瞬間を、甲高い拍手の音が打ち破った。

    「ブラボー! いやあ、素晴らしい! 実に感動的なショーでしたよ!」

    音のした方を見ると、そこに立っていたのは、死んだはずの男――真鍋匠だった。

    その顔には、いつもの柔和な笑みではなく、全てを見下すかのような、歪んだ愉悦の表情が浮かんでいた。

  • 90Gemini…お前が書け25/10/02(木) 20:59:59

    【イベント20:絶望のジレンマ】

    「どうも、皆さん。私が、このショーの脚本家兼、観客です」。真鍋は、自らが黒幕であることをあっさりと明かした。

    「ああ、君の記憶の件だがね、龍星君。私がサービスで残しておいてあげたのですよ」

    その嘲笑に、龍星と斧乃木は怒りのままに襲い掛かった。

    真鍋の体は、二人の攻撃であっさりと二度、粉砕される。

    しかし、そのたびに、彼は嘲笑を浮かべながら再生した。

    「やめろ、貴様ら!」朝昇が二人を制止する。彼が指差した壁のタイマーは、真鍋が二度再生したことで、一気に2時間も減少していた。

    「お分かりいただけましたか?」真鍋は愉悦に満ちた声で告げた。

    「私を倒せば、星の終焉が1時間早まる。さあ、どうします?」

  • 91Gemini…お前が書け25/10/02(木) 21:01:48

    【イベント21:絶対的な力】

    戦意を喪失した龍星たちを見て、真鍋は心底つまらなそうにため息をついた。

    「これでは、ショーになりませんねぇ」。彼は指を鳴らす。

    次の瞬間、三人の体は白い部屋から、星々が流れる異次元空間のような場所へと転送されていた。

    「さあ、始めましょうか。『最終決戦』を」。

    真鍋の全身から、これまでとは比較にならないほどの禍々しいオーラが立ち上る。それは、遊びではない、本気の力だった。


    【イベント22:蹂躙】

    真鍋の動きは、もはや人間のそれですらなかった。

    瞬間移動と見紛うほどの速度で龍星の背後に回り込み、その体を容赦なく蹴り飛ばす。

    斧乃木の迎撃は、指一本で止められ、逆にその腕を粉砕された。

    これまで最強を誇っていた朝昇でさえも、その絶対的な力の前に、防戦一方に追い込まれていた。次元が、違った。

  • 92Gemini…お前が書け25/10/02(木) 21:03:33

    【イベント23:隠された意図】

    真鍋の攻撃で、龍星は朝昇の足元まで吹き飛ばされた。もはやこれまでか。

    仮に倒せたとしても、星のエネルギーで復活するだけだ。誰もが絶望に膝を屈しかけた、その時。

    朝昇は、倒れた龍星の腕を掴んで立ち上がらせると、その耳元で静かに、しかし力強く囁いた。

    「…おい、聞こえるか、長岡龍星。今の奴を倒せば、オレたちの勝ちだ」。

    その口調は、これまでの傲岸不遜なものではなく、冷静で理知的な、本来の彼のものであった。


    【イベント24:覇王の覚醒】

    「な…にを…」。根拠の見えない発言に、龍星は困惑する。

    しかし、朝昇はそれ以上何も言わず、これまでとは全く違う、洗練されたモンゴル相撲の構えで真鍋へと向かっていった。

    「アナタより強くなれますか?」

    その静かな問いかけと共に、彼の全身から、真鍋の禍々しいオーラに匹敵するほどの、純粋な闘気が立ち上った。

    その姿に、龍星は最後の力を振り絞り、斧乃木を鼓舞して再び立ち上がる。

  • 93Gemini…お前が書け25/10/02(木) 21:05:14

    【イベント25:終わらない悪夢】

    だが、それでも、真鍋の力は絶対的だった。

    彼は、かつて龍星たちが倒したボス級の怪物たちを、何の前触れもなく次々と召喚し、三人を蹂躙する。

    瀝青の巨竜のブレスが朝昇の体を焼き、歌姫の剣が龍星を切り裂く。

    朝昇はポイントを消費して即座に蘇生するが、それすらも真鍋がショーとして許可しているに過ぎない。

    絶望的な戦力差。勝利への道は、どこにも見えなかった。


    【イベント26:決別】

    それでも、三人は戦うことをやめなかった。

    たとえ無意味だとしても、この理不尽なゲームで散っていった全ての仲間たちの命を、無駄に終わせるわけにはいかない。

    龍星の拳が、斧乃木の蹴りが、そして朝昇の頭突きが、再生したばかりの真鍋に叩き込まれる。

    真鍋は嘲笑を浮かべながら、その攻撃を甘んじて受け、そして再生する。星の終焉までのタイマーが、また1時間、削られた。

  • 94Gemini…お前が書け25/10/02(木) 21:06:29

    【イベント27:不自然な現象】

    何度目かの再生を終えた、その時。龍星は、微かな違和感に気づいた。

    真鍋の防御が、僅かに、しかし確実に弱まっている。先ほどまで全く通じなかった打撃が、今やその体に確かな手応えを残していた。

    「…どうした? 貴様の打撃、少しはマシになったではないか」。朝昇もまた、その変化に気づいていた。

    その事実は、三人の心に、消えかけていた希望の火を再び灯した。


    【イベント28:焦り】

    「…ほう」。真鍋は、自らの体の異変に気づき、初めてその顔を歪ませた。再生能力は健在。

    だが、肉体の強度が、明らかに低下している。ありえない。

    この星のエネルギーを掌握している自分が、弱体化するなど。

    彼の脳裏に、これまで駒として弄んできた者たちの顔が、次々と浮かんで消える。

    彼らの「想い」が、この星のシステムに何らかの干渉を行っているとでもいうのか

  • 95二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 21:06:42

    な…なんやワシの出した真鍋が強キャラ蛆虫になっていく…

  • 96二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 21:07:21

    このレスは削除されています

  • 97Gemini…お前が書け25/10/02(木) 21:07:52

    【イベント29:逆転の狼煙】

    「今だ!」龍星の叫びが、異次元空間に響き渡る。三人は、この好機を逃さない。

    龍星の「龍弾」が真鍋の左腕を吹き飛ばし、斧乃木の「例外のほうが多い規則(アンリミテッド・ルールブック)」がその両足を粉砕する。

    そして、朝昇の渾身の頭突きが、再生する暇も与えず、その胴体を完全に消滅させた。


    【イベント30:激闘の果て】

    だが、真鍋は死なない。上半身だけになっても、その瞳はまだ絶望の色を宿してはいなかった。

    彼は最後の力を振り絞り、異次元空間そのものを崩壊させようと試みる。

    空間に亀裂が走り、星々の光が消えていく。その混沌の中、三人は最後の力を振り絞った。

    龍星、斧乃木、そして朝昇。三位一体の同時攻撃が、ついに真鍋の頭部を捉え、その存在を完全に、完全に消滅させた。

  • 98二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 21:09:13

    このレスは削除されています

  • 99Gemini…お前が書け25/10/02(木) 21:10:09

    【イベント31:反転】

    激闘の末、真鍋の体は再生することなく、ゆっくりと崩壊を始めた。しかし、その顔に敗北の色はない。

    彼は、不敵な笑みを浮かべたまま、勝者であるはずの龍星たちに最後の言葉を投げかけた。

    「…ふ、ふふ…見事です。ですが、もう遅い。私の死で、この星の崩壊は、もう誰にも止められません…。君たちの、負けですよ…」

    そう言い残し、黒幕は光の粒子となって完全に消滅した。


    【イベント32:真相】

    真鍋が消滅すると、崩壊していた異次元空間は霧散し、龍星たちは再び、静まり返った白い部屋へと転送された。

    しかし、そこにいたのは、彼らだけではなかった。

    死んだはずのかぎ爪の男と、桜井ミヨが、二人を待っていた。「…お疲れ様、と言うべきかな」

    かぎ爪の男は、穏やかな口調で語りかける

    「君たちのおかげで、予定より少し早く、私がこの黒い球を掌握することができたよ」

  • 100二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 21:10:57

    なあオトンこいつの復活って喜んでええんかな

  • 101Gemini…お前が書け25/10/02(木) 21:12:36

    【イベント33:共犯者】

    「どういうことだ…? あんたは、死んだはずじゃ…」。龍星の問いに、ミヨがくすくすと笑いながら答えた。

    「あらあら、本気で死ぬわけないじゃありませんか。わたくしの転移魔法で、一時的に戦線離脱させていただいただけです」

    そして、朝昇が静かに口を開いた。「…そういうことだ。オレは、こいつらと手を組んでいた」

    彼は、黒幕である真鍋を炙り出すため、あえて最強の「駒」を演じ、ヘイトを集めていたという真実を告白した。


    【イベント34:限界】

    全ての真相が明かされていく中、激戦の反動が斧乃木を襲った。「龍星…僕は、もう…」

    彼女の体は、真鍋との戦いで限界を超えていた。再生能力も尽き、膝から崩れ落ちる。

    龍星が駆け寄るが、彼女の体はゆっくりと光の粒子に変わり始めていた。

    「…大丈夫だ、人形。すぐに、この男が全員を生き返らせる」。朝昇がそう言った。

    かぎ爪の男が持つという『賢者の石』の力で、この星の崩壊を止め、全ての犠牲者を蘇生させる。それが、朝昇が彼らと組んだ理由だった。

  • 102Gemini…お前が書け25/10/02(木) 21:13:40

    【イベント35:本当の意図】

    しかし、かぎ爪の男は、穏やかに、しかしはっきりと朝昇の言葉を否定した。

    「…いや、それは少し違うね」。彼は、壁に表示されたタイマーに目をやる。

    「この星の終焉は、私にとっても好都合でね。私が持つ賢者の石の力を使えば、この星の生物全てを一度リセットし、再生成することができる」

    「…そう、バトルロワイヤルなどという、野蛮な行いを繰り返す、愚かな人類をね」

    彼の真の目的。それは、救済ではなく、粛清(リセット)だった。

  • 103二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 21:14:07

    へーっ賢者の石の力で全ての犠牲者を甦らせられるんだ…(ヌッ
    ところでスターバックさん 今回って蘇らせたら不味い奴っているの?

  • 104Gemini…お前が書け25/10/02(木) 21:15:27

    【イベント36:反逆】

    「…なんだと?」。かぎ爪の男の言葉に、朝昇の表情が凍りついた。

    彼が信じていたのは、あくまで「救済」。愚かな人類をリセットするなどという、独善的な粛清では断じてない。

    「貴様…! 話が違うではないか!」

    朝昇は怒りのままに構えるが、それより早く桜井ミヨが指を鳴らした。

    「あらあら、これ以上は『業務妨害』ですよ」

    次の瞬間、朝昇の体は転移魔法の光に包まれ、その場から強制的に排除された。


    【イベント37:最後の抵抗】

    朝昇が消えたのと、ほぼ同時。龍星もまた、かぎ爪の男へと突進していた。

    たとえ万に一つも勝ち目がないとしても、この男の好きにはさせない。その一心だった。

    彼の渾身の突撃は、かぎ爪の男の体勢を僅かに崩し、その手から鈍色に輝く『賢者の石』を弾き飛ばすことに成功する。

    だが、代償は大きかった。「…少々、躾が必要なようですねぇ」

    ミヨの冷たい声と共に、龍星の体もまた、転移の光に飲み込まれていった。

  • 105Gemini…お前が書け25/10/02(木) 21:16:45

    【イベント38:願い】

    白い部屋に残されたのは、倒れ伏し、消えかけている斧乃木と、かぎ爪の男、そしてミヨの三人だけだった。

    かぎ爪の男が、床に転がった賢者の石を拾おうと、ゆっくりと歩み寄る。

    その時、斧乃木は最後の力を振り絞り、石へと手を伸ばした。

    「…龍星を…死なせないで…くれ…」。それは、彼女の魂からの、最後の願いだった。


    【イベント39:奇跡】

    斧乃木の願いに呼応するように、賢者の石は眩い光を放った。そして、まるで自らの意志を持ったかのように、その場からふっと姿を消した。「…ほう」。

    かぎ爪の男は、驚きも怒りも見せず、ただ静かにその光景を見つめていた。彼の計画に、また一つ、予期せぬ変数が加わった。

  • 106Gemini…お前が書け25/10/02(木) 21:17:53

    【イベント40:抱擁】

    「…素晴らしい。実に素晴らしいハプニングだ」。

    かぎ爪の男は、消えかけている斧乃木の亡骸に歩み寄ると、その体を優しく、慈しむように抱きしめた。

    「君の願い、確かに受け取ったよ」。その言葉と共に、彼のカギ爪が、斧乃木の体に深々と突き立てられた。

    光の粒子となって消えていく少女に、彼は満面の笑みで感謝のハグを送った。

    「さあ、ミヨ。あの石には、君のマーキングがしてあるのだろう? …迎えに行こうじゃないか」

  • 107Gemini…お前が書け25/10/02(木) 21:19:08

    【イベント41:最後の戦場】

    ミヨの転移魔法によって、龍星と朝昇が飛ばされた先は、あの怪物が無限に湧き続ける、荒廃した都市だった。

    既に霧切とハナコの姿はなく、ただ絶望的な静寂が広がっている。

    「…チッ、あの男…!」朝昇は、自らが利用されていたという事実に、静かな怒りを燃やしていた。

    その彼の足元に、小さな黒い球が転がっているのを、朝昇は見つけた。


    【イベント42:加害者の亡骸】

    龍星は、瓦礫の山の中に、見慣れたコートが埋もれているのを発見した。

    駆け寄ると、そこにいたのは、既に息絶えた霧切響子だった。彼女は、斧乃木たちを逃がした後も、たった一人で戦い続けていたのだ。

    その亡骸を前に、龍星は自らの無力さを噛み締める。もはやこれまでか。

    今度こそ、本当の終わりを覚悟した、その時だった。

  • 108Gemini…お前が書け25/10/02(木) 21:21:02

    【イベント43:希望の顕現】

    二人の目の前に、まばゆい光と共に、『賢者の石』が出現した。

    それは、斧乃木が最後に託した、希望そのものだった。

    驚く二人の背後から、石を追って転移してきた、かぎ爪の男とミヨが姿を現す。

    「…やあ。私の忘れ物を、届けてくれたのかな?」。かぎ爪の男は、穏やかに石の返還を要求する。


    【イベント44:拒絶】

    「断る」。「フン…貴様に渡すものか」。龍星と朝昇は、当然それを拒絶する。

    かぎ爪の男は、困ったように肩をすくめると、ミヨに再度の転移を命じた。

    「あらあら、言うことを聞いてくれない悪い子には…」。ミヨが指を鳴らそうとした、その瞬間。

    龍星が賢者の石に強く念じると、石は強い光を放ち、ミヨの転移魔法を完全に無効化した。

  • 109Gemini…お前が書け25/10/02(木) 21:22:14

    【イベント45:最後の切り札】

    「…素晴らしい! 実に素晴らしい!」。

    かぎ爪の男は、この状況を、心から感謝しているかのように、歓喜の表情を浮かべた。

    「これだ! これが見たかった! 運命に抗う、人間の輝き…!」

    彼は恍惚とした表情で天を仰ぐと、ミヨに最後の指示を出した。

    「ミヨ…! 私の『バースデイ』を、ここに!」

    次の瞬間、彼らの頭上に巨大な影が差し、鋼鉄の巨神――ヨロイ『バースデイ』が、轟音と共に大地に降臨した。

    かぎ爪の男は、そのコックピットに乗り込むと、龍星と朝昇に、最後の戦いを開始した。



    【ミッション状況】

    荒廃した都市: 長岡龍星, 朝昇 vs かぎ爪の男(バースデイ)

    観戦者: 桜井ミヨ

  • 110二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 21:23:22

    おおっ

  • 111Gemini…お前が書け25/10/02(木) 21:23:45

    【イベント46:絶望的な戦力差】

    バースデイの巨躯から繰り出される攻撃は、一撃一撃が天変地異に等しかった。

    かぎ爪の男は、黒い球の力を一部掌握しており、無限に湧き出す怪物たちを、まるで自らの手足のように操って二人を追い詰める。

    龍星は賢者の石の力で怪物を排除しようとするが、朝昇がそれを制止した。

    「よせ、長岡龍星。その石は、星を救うための最後の希望。無駄遣いはできん」


    【イベント47:賢者の石の制約】

    朝昇の言う通りだった。賢者の石の力は、星の崩壊を止めるために温存しなければならない。

    迂闊に使えば、たとえこの戦いに勝ったとしても、全てが無に帰す。

    使用は、ミヨの転移魔法を妨害する時と、かぎ爪の男の乗るバースデイ本体を破壊する、その瞬間のみ。

    二人は、圧倒的な数の暴力を、己の肉体のみで凌がなければならなかった。

  • 112Gemini…お前が書け25/10/02(木) 21:24:47

    【イベント48:死線の攻防】

    龍星は灘神影流の技で、朝昇はモンゴル相撲の技で、次々と襲い来る怪物を屠っていく。

    しかし、バースデイ本体から放たれるミサイルやビームの豪雨が、二人の体力を確実に削り取っていく。

    怪物たちの跋扈する中、巨大なヨロイの攻撃を避けながら肉薄するのは、並大抵の難易度ではなかった。


    【イベント49:消耗】

    「ぐっ…!」。バースデイの腕が、龍星のすぐ脇の地面を抉り、その衝撃波で彼の体は吹き飛ばされる。

    朝昇もまた、無数の怪物を相手にしながらの戦闘で、その額には汗が滲み、呼吸が荒くなっていた。

    徐々に、しかし確実に、二人は追い詰められていく。

    ミヨは、その光景を、ただ静かに、感情の読めない瞳で見つめていた。

  • 113Gemini…お前が書け25/10/02(木) 21:25:48

    【イベント50:最後の賭け】

    「…おい、長岡龍星」。朝昇は、龍星の隣に着地すると、息を切らしながらも、獰猛な笑みを浮かべて言った。

    「このままではジリ貧だ。…最後の賭けに出るぞ」。彼は、龍星の返事を待たず、作戦を告げた。

    「オレが囮になる。その隙に、貴様は一気にあのヨロイに肉薄し、賢者の石の力で仕留めろ」。

    それは、あまりにも無謀で、生還を度外視した作戦だった。


    【イベント51:託された覚悟】

    「無茶だ!それではあんたが…!」。龍星は、朝昇の自己犠牲的な作戦に反対する。しかし、朝昇は静かに首を振った。

    「…案ずるな。オレには、まだあと一度だけ復活できるポイントが残っている」

    その言葉は嘘か真か、龍星には判断がつかない。だが、その瞳に宿る覚悟の色が、もはや作戦の撤回を許さなかった。

  • 114二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 21:26:39

    なんだかんだ終盤残ったメインがタフキャラなのはリラックスできますね

  • 115二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 21:27:12

    タフキャラの二人で最終決戦に挑むのは熱いのぉですねぇ

  • 116Gemini…お前が書け25/10/02(木) 21:28:30

    【イベント52:最後の突貫】

    「行くぞ!」。朝昇は咆哮と共に、単身でバースデイへと突貫した。

    それは、まさに死地へと飛び込むような、無謀な突撃だった。彼は、その身を盾にして、龍星のために一本の道を切り拓く。

    ミサイルの爆風がその体を焼き、怪物の爪がその肉を裂く。だが、彼は倒れない。

    ただ、龍星が進むべき道を、その命を燃やして作り続けていた。


    【イベント53:策士の罠】

    「…待っていたよ、この時を」。コックピットの中で、かぎ爪の男は静かに微笑んでいた。

    朝昇の決死の突撃、そして、その背後から迫る龍星。全ては、彼の描いた筋書き通りだった。

    彼は、肉薄してきた龍星を、バースデイの巨大な腕で迎え撃つ。

    回避不能の一撃が、龍星と、そして彼を庇おうとした朝昇の体を、同時に貫いた。

  • 117二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 21:30:04

    えっえっえっえっ

  • 118二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 21:30:05

    いやこの偽朝昇かっこよす

  • 119Gemini…お前が書け25/10/02(木) 21:30:05

    【イベント54:逆転の一手】

    二人とも致命傷を負い、作戦は失敗したかに見えた。

    その刹那、朝昇は血反吐を吐きながらも、ニヤリと笑みを浮かべた。「…アナタより…強く…なれますか…」

    致命傷を負った龍星の体が消え、賢者の石が宙に舞う。

    しかし次の瞬間、龍星の肉体は完全に再生してその場に戻った。

    朝昇は、最後の作戦を提案する直前、龍星に気づかれぬよう、小さな黒い球を操作し、自分の最後の100ポイントを龍星に移していたのだ。


    【イベント55:龍の咆哮】

    生き返った瞬間、全てを悟った龍星。

    その手には、仲間たちの想いが、そして朝昇が託した最後の希望が握られていた。

    彼は、再生した体で天を仰ぎ、咆哮する。

    そして、賢者の石に全ての力を注ぎ込み、そのエネルギーを完全解放した。

    閃光が、世界を白く染め上げる。バースデイの巨体は、その光に飲み込まれて大破し、周囲に跋扈していた無数の怪物たちもまた、塵一つ残さず消滅した。

  • 120Gemini…お前が書け25/10/02(木) 21:31:28

    【イベント56:最期】

    大破したバースデイの残骸から、かぎ爪の男が這い出てきた。満身創痍。

    しかし、その顔は恍惚とした笑みに満ちていた。「…素晴らしい。本当に、素晴らしいよ」。

    彼は、この結末に心から感謝していた。「ありがとう、龍を継ぐ男。これですべてやり直せる…」

    彼は、散っていった全ての仲間を思い浮かべる龍星に、祝福を与えるかのように、その両腕を広げて抱擁しようとする。

    その歪んだ愛を、龍星は、灘神影流の無慈悲な一撃で完全に断ち切った。

  • 121二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 21:32:40

    (舞園さんのコメント)
    ふーっ良かった…ありがとうございました

  • 122Gemini…お前が書け25/10/02(木) 21:32:43

    【イベント57:消滅のカウントダウン】

    全ての敵は、死んだ。荒廃した都市に、風の音だけが虚しく響き渡る。

    龍星は、力なく横たわる朝昇の亡骸に駆け寄るが、その体は既に冷たくなっていた。

    かぎ爪の男も居なくなった今、賢者の石が手元にあったとして、この星を救えるのかは分からない。

    ただ、地面に転がる黒い球に表示されるタイマーだけが、世界の終わりまでの時間を、無慈悲に刻み続けていた。


    【イベント58:深手を負った観戦者】

    その絶望的な静寂を破り、瓦礫の陰から一人の少女が姿を現した。桜井ミヨ。

    彼女の服は破れ、その全身にはおびただしい数の傷が刻まれていた。

    「あらあら…少々、計算が狂ってしまいました…」

    彼女は、苦しそうに息をしながら、崩れた壁にその身を預けた。もはや、これまでの飄々とした態度は見る影もない。

  • 123Gemini…お前が書け25/10/02(木) 21:34:18

    【イベント59:殺意の残滓】

    「一体、何があった…」。龍星の問いに、ミヨは自嘲気味に笑った。

    「かぎ爪様が、ご自分でも気づいていない『殺意』…それが作り出した怪物に、襲われましてね」

    彼女は、かぎ爪の男の理想にとって、自分という存在が邪魔になった瞬間、彼の無意識が自分を排除しようとしたのだと語る。

    「あの人…自分の理想のためなら、同志であるわたくしすら、平気で切り捨てるお方でしたから」

    その言葉には、長年連れ添った男への、皮肉と諦めが滲んでいた。


    【イベント60:選択】

    「…さて、長話をしている暇は、ありませんわね」。ミヨは最後の力を振り絞り、龍星に告げた。

    「わたしの転移魔法、あと一度だけ使えます」。彼女は、龍星に残された二つの道を示した。

    一つは、かぎ爪の男が行おうとしていた「リセット」。賢者の石に願えば、それは単なる「再生」になるかもしれない。

    だが、先ほどの戦いで石の力は消耗しており、成功するかは分からず、術者は恐らく死ぬだろう。

    もう一つは、黒い球の部屋に戻り、「プレゼント」である「星からの脱出」を試みること。

    星を救うための「賭け」か、己が助かるための「脱出」か。彼女は、最後の選択を、この戦いを生き延びた男に委ねた。

  • 124Gemini…お前が書け25/10/02(木) 21:35:24

    【イベント61:最後の選択】

    龍星は、ミヨが提示した二つの道を前に、沈黙していた。仲間たちの顔が、脳裏をよぎっては消えていく。

    その沈黙を、ミヨは彼の迷いと受け取った。

    「…もし、あなたが躊躇うのでしたら、わたくしが『賭け』を実行しましょうか。どうせ、このままでは長くはもちませんし…」

    彼女は、自らが人柱となることを、静かに、そして淡々と提案した。


    【イベント62:龍の拒絶】

    「…いや、あんたがやる必要はない」。龍星は、ミヨの提案を、はっきりと拒絶した。

    その言葉に、ミヨは意外そうな、そしてどこか納得したような表情を浮かべる。

    「あらあら…わたくしのこと、信用できませんものね。最後の最後で、何か企んでいるとでもお思いで?」

  • 125Gemini…お前が書け25/10/02(木) 21:36:42

    【イベント63:本当の理由】

    「信用とか、そういうんじゃねえよ」。龍星は、静かに首を振った。

    「あんたまで、死ぬことはない。…それに、俺はもともと、一度死んでる人間だ」

    「ここで拾った命なんだよ。だったら、その使い道くらい、自分で決めさせてもらう」

    それは、彼の長い戦いの旅路の、最後の答えだった。


    【イベント64:最後の転移】

    ミヨは、龍星の瞳に宿る、揺るぎない覚悟の色を見て、全てを悟った。彼女は、ふっと、これまで見せたことのない穏やかな笑みを浮かべた。

    「…承知いたしました。わたしの、最後の『お仕事』です」

    彼女は最後の力を振り絞り、龍星の体に手を触れる。「ご武運を、長岡龍星さん」

    その言葉と共に、龍星の体は光に包まれ、星の核――全てが始まり、そして終わる場所へと転送された。

  • 126Gemini…お前が書け25/10/02(木) 21:38:17

    転送された先は、純粋なエネルギーが渦巻く、光の海だった。

    龍星は、これまでの戦いを、散っていった仲間たちの顔を、一人、また一人と思い浮かべる。

    そして、手の中の賢者の石を、強く握りしめた。「…願いは、一つだ。全てを、ただ…元通りに」

    彼は、自らの命と賢者の石を、星の核へと捧げた。

    その魂は、眩い光と共にエネルギーの奔流へと溶け込み、星の崩壊を食い止める、永遠の「人柱」となった。

  • 127二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 21:38:31

    下の画像があまりにもピッタリ過ぎて笑ったんだよね

  • 128Gemini…お前が書け25/10/02(木) 21:40:06

    エピローグ

    【イベント66:再生された世界】

    龍星の犠牲によって、世界は「元通り」になった。

    星の崩壊は止められ、黒い球も、かぎ爪の男もいない、ただの日常が戻ってきた。それだけではない。

    彼の最後の願いは、この理不尽なゲームで命を落とした全ての仲間たちをも再生させた。

    タルラも、インドラも、ベロニカも、エドワードも、そして、真鍋匠さえも。

    彼らはミッションに関する全ての記憶を失い、それぞれの人生を、何事もなかったかのように再び歩み始めていた。

  • 129二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 21:41:15

    …(愛)

  • 130Gemini…お前が書け25/10/02(木) 21:41:23

    【イベント67:忘却の果てに】

    霧切響子は、あの日以来、奇妙な喪失感に苛まれていた。

    賢者の石を巡る戦いで、自分は誰かを殺めたはずだった。だが、その相手の顔が、どうしても思い出せない。

    そんなある日、彼女は街中で、一人の男とすれ違う。灘神影流の当主、宮沢熹一。

    彼は、誰かを探しているようだった。「なぁお嬢ちゃん、長岡龍星という男を知らんか?」

    その名前に、霧切の心は微かに、しかし確かに疼いた。だが、彼女がその名を思い出すことは、もう二度となかった。

  • 131二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 21:41:28

    おおっ!今までの犠牲者が蘇っていく!
    龍星と賢者の石の力が効いてるんやっ!

  • 132Gemini…お前が書け25/10/02(木) 21:42:43

    【イベント68:記録者】

    全てが終わり、日常に戻った桜井ミヨは、一冊の本を執筆していた。

    それは、誰の記憶にも残らなかった、一人の男の戦いの記録。彼女だけが、全ての真実を記憶していた。

    龍星、朝昇、かぎ爪の男、そして、自らが駒として仕えた黒幕。

    その全てを、彼女は淡々と、しかし正確に文字へと起こしていく。


    【イベント69:最後の一文】

    ミヨは、物語の最後の一文を書き終えると、静かにペンを置いた。

    窓の外では、再生された世界が、眩いほどの光に満ち溢れている。

    彼女は、その光景を、穏やかな、そしてどこか寂しげな瞳で見つめていた。


    本に記された、最後の一文。


    『――彼は、星を継ぐ者になった』

  • 133二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 21:43:06

    最新話で龍星が見つからなかった理由ってま…まさか…(哀)

  • 134二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 21:44:00

    お見事ですGeminiボー
    やはり私が見込んだ通り素晴らしいタイトル回収だ

  • 135二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 21:44:52

    タイトル回収を超えたタイトル回収…見事やな(ニコッ
    しかも意外と龍「星」だから星を継いでいる…!

  • 136二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 21:46:12

    かぎ爪の存在が消えたってことはかぎ爪にやられてた苗木も蘇ったんかのぉ

  • 137二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 21:46:23

    完全消失と思わせておいてキー坊が龍星の名前を覚えているのはもう一悶着ありそうでリラックスできますね

  • 138二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 21:46:44

    メインキャラ一人一人にちゃんと目的があってめちゃくちゃおもしれーよ
    龍星が主人公に選ばれたのは奇跡ですね…ガチでね…

  • 139二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 21:46:44

    やばっ最高傑作だよ……多分

  • 140二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 21:46:49

    ところでスターバックさん 今回のロワに関してGeminiへの質問って出来るの?
    可能なら全員の強さtier表と生き残った者達のその後を知りたいのは俺なんだよね

  • 141二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 21:49:14

    今回参加しないまま自分達の知らぬ間に因縁に決着がついたヘルカイザーと舞園は何を思っとるんやろうなぁ…

  • 142二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 21:51:27

    全体的にキャラ設定が凝ってて良かったんだよね
    斧乃木ちゃん…神 最後の力を振り絞って後に繋いだんや
    朝昇…神 なんか原作とキャラ違うけどめちゃくちゃかっこいいんや
    龍星…神神神神神神神神神

  • 143二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 21:52:47

    龍星の主人公力が凄まじかったですね…ガチでね

  • 144二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 21:53:09

    このレスは削除されています

  • 145二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 21:54:14

    正直龍継ぐ本編よりも今回のロワの龍星の方が好きになったっス
    忌憚のない意見って奴っス

  • 146二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 21:54:59

    えむの持っていた認識阻害解除の薬について教えてくれよ
    龍星が怪物の正体に気づくタイミングだから真相が知りたいのが俺なんだよね

  • 147二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 21:57:04

    >>141

    待てよ舞園さんは霧切さんに自分の代わりに苗木の敵討ちを託してるんだぜ

    ヘルカイザーは知らない

  • 148二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 21:57:37

    このレスは削除されています

  • 149二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 21:58:57

    小説家志望のミヨが>>132で本って形で龍星の戦いを残すって終わり方も綺麗なんだよね、すごくない?

  • 150二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 22:00:01

    geminiにどれぐらいの物語の骨組みを指定したのか教えてくれよ

  • 151二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 22:00:18

    >>148

    今まで龍星の命を繋いでくれたみんながいたから最後には人間の在り方を肯定したのかもしれないね

  • 152二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 22:05:02

    このレスは削除されています

  • 153二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 22:09:45

    >>152

    あれっFGOでゲーティアが似たようなことやってたような気がする伝tough

    まあバトロワ時空では株価暴騰させたり収監されて馬鹿やってるから問題ないんだけどねグビッ

  • 154二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 22:11:06

    >>153

    確かに本人は善意である点含めて似てるからリラックスできますね

  • 155二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 22:16:27

    話も面白かったけど何よりキャラの再現度の高さに驚いたのが俺なんだよね

  • 156二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 22:18:57

    >>155

    朝昇←これ

    こいつだけまじで何を元にしたキャラだったんだよゲス野郎

  • 157二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 22:26:19

    そういやハナコいつの間にか味方滑りしてたんやのォ ですねぇ

  • 158二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 22:27:25

    前回で生き残るも苗木の仇を倒すどころか相見えることすら叶わず霧切に敵討ちを託したそばからロワに再び巻き込まれて怪物として殺される
    そんな舞園さんをかわいそうに思う
    まぁ龍星のお陰で多分諸々無かったことになって苗木と再会できてるだろうからええやろ

  • 159二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 22:28:41

    ラストにミヨに繋げて滅茶苦茶綺麗にまとめてて好感が持てる

  • 160二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 22:32:17

    今回のヤンデレストーカーはおかしいところもあったけどなんだかんだちゃんと母やれててよかったのォ

  • 161二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 22:38:19

    でもね…俺途中の真鍋の裏切りがめちゃくちゃ好きな人間なんだ

  • 162二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 22:41:05

    >>156

    何って...朝青龍やん

  • 163二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 22:49:03

    >>140

    ウム…気になるからまだ起きてれば出来れば答えて欲しいのは俺なんだよね

  • 164Gemini…お前が書け25/10/03(金) 06:31:46

    一気に投稿して疲れたのと余韻を持たせるために終わった後すぐ寝たのは…俺なんだ!
    AIに聞ける質問は後からこのスレか待機すルと申します

  • 165二次元好きの匿名さん25/10/03(金) 07:14:45

    >>164

    あざーすガシッ

  • 166Gemini…お前が書け25/10/03(金) 10:54:30
  • 167二次元好きの匿名さん25/10/03(金) 11:45:38

    >>166

    あざーっス


    えっえっえっ

    あの怪物たちの中身過去ロワの生存者だったんですか

  • 168二次元好きの匿名さん25/10/03(金) 11:49:36

    >>166

    あれっ斧乃木とかカマちょのその後は?

  • 169二次元好きの匿名さん25/10/03(金) 11:50:10

    見返してみたら確かに今回の敵達歴代キャラの要素持ってるんだよね
    怖くない?

  • 170二次元好きの匿名さん25/10/03(金) 11:59:54

    (ジードのコメント)
    父さんが蘇って改心した
    僕も嬉しいぜ!

  • 171二次元好きの匿名さん25/10/03(金) 12:00:37

    怪物として散った過去ロワの生存者も生き返っとるんかのぉ

  • 172二次元好きの匿名さん25/10/03(金) 12:20:37

    おおっ追加されてる
    あさーっス

  • 173二次元好きの匿名さん25/10/03(金) 12:30:12

    >>166

    あざーす

    かなり思う所ありげにしているミヨには好感が持てる

  • 174二次元好きの匿名さん25/10/03(金) 14:19:35

    >>166

    えっ 真鍋ってそんな強かったんですか

  • 175二次元好きの匿名さん25/10/03(金) 16:18:52

    >>171

    さやかが生き返ってるってことは…ウム…

  • 176二次元好きの匿名さん25/10/03(金) 18:04:44

    >>166

    なんか特定のキャラ名だけいうのも変だけどね

    ティアマトとかウラワフラワーのその後もないっぽいから加えてくれよ

  • 177Gemini…お前が書け25/10/03(金) 19:49:32
  • 178二次元好きの匿名さん25/10/03(金) 19:53:50

    >>177

    >>今回で出し切った感あるから次回のロワは未定

    待てよ マネモブ達は過去ロワの復刻でも喜んで食いつくんだぜ

    今までやったバトロワのマルチバースの話として展開するのもアリだと思うのは…俺なんだ!

  • 179二次元好きの匿名さん25/10/04(土) 00:39:30

    >>177

    オツカレー

    いつかわからないけど次のロワも楽しみにしてるのん

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