- 1二.五次元行きの匿名さん25/10/02(木) 22:02:20
久しぶりに先生と休日のお出かけに行くことになった。丸一日ショッピングモールに行って、楽しい時間を過ごせた。何やらトレンド…らしい服を買ってみたり、ご飯を食べたり、海の生き物フェアなんて心躍る催しを見て回ったり帰路。私は先生の腕に絡みつくようにくっついてみたり、少し恥ずかしくなって普通に手を繋いだりしてじゃれあいながら、片手に持った袋をゆらゆら揺らす。
「いや〜、おじさん1人じゃこーんな重い荷物持つの大変だからさ、先生がいてくれるとおじさん助かるよぉ」
ウキウキとした軽いステップを踏みながら、私は続ける。
「今度の休みの日もこうして先生と出かけたいな、……うへへ、次またお休みが取れたら最近開館したらしい水族館いかない?おじさんと水族館デートなんて早々出来ないよぉ?ふっふっふ〜」
そう笑い、少し握る力を強める。
その時、どこか遠くから何かが飛んでくる音がかすかに聞こえたような気がしたけど、あの時の私は気づきもしなかった。
「うへ〜、先生とお出かけできて、おじさん嬉しいなぁ、シャーレに帰ったら…おじさんが選んだとっておきの鯨のデザインの……」
鯨のデザインの手帳を大切にしてほしいなぁ、と言おうとした。
ずっと幸せで、楽しくて、こんな自分が感じて良いのかなって思うくらい嬉しい時間だったから、私は…
私は周りを見てなかった。 - 2二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 22:03:12
おっと?(嫌な予感)
- 3二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 22:04:25
まさかあんなところに猫のうんこが落ちていたなんて…
- 4二.五次元行きの匿名さん25/10/02(木) 22:21:56
うっすらと、目を開く。
自分の口元がずっと緩みっぱなしなのを感じている。
そんなものを感じている余裕がまだあった。
ふと、太陽を仰ぎ見ると、何かの影が見える。鳥の群れだろうか。
「あ、先生。あれ何かな?」
その影に指指し、先生に聞いてみる。先生は、さぁ…何だろうね?と返し、暫く留まって影を見てみる。
今思えば、こんな事をせずにこの場から少しでも離れるべきだったんだ。だから私が。
「……あ」
あの影は銃弾だ。
まずい、早く先生を
「先生危ない!」
先生を咄嗟に突き飛ばして避けさせようとした。でも何かおかしい。それに、今日は…私たちは、バックしか持ってきていない。先生はいつも持っているアレを…
それはまるで、正確に先生をつけ狙うかのようにこちらに着弾しているように見える。そんなはずは
「ん?ホシノ、どうしたの?」
先生まで浮かれているのか、いや仕方ない。元は私が誘ったんだ、先生だって私と一緒に出かけられて嬉しいはず。
そんな数巡の思考が私の行動を収め、私の真横を複数の銃弾が通りすぎる。
数秒後、寸分の狂いも無く、弾は私と繋いでいた腕を、先生の■を、胸を、貫いたのを見た。
ぺちゃっと私の服や肌には先生の返り血が着き、どしゃっと音を立てて足元に落ちてきたのは先生の顔だ。
「あ、せん…、え…?なん、で……」
私と先生の手は固く繋がれたまま、私と先生の手帳の約束は永遠に果たされる事は無かった。
「……て、ちょう、たいせつ…にって。……せん、せ……い、」
私はその場に崩れ落ち、うわ言のように先生と手帳という単語を呟き始める。
この心情には酷く覚えがあった。でも、今回は違う。だけど、この喪失感は、後悔は。私の心を壊すには十分以上だった。
目の前に大切な人が居たのに、守れなかった。
私がいたのに。 - 5二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 22:44:55
ライフルとかの弾って音速より速くなかった?
- 6二.五次元行きの匿名さん25/10/02(木) 22:49:19
- 7二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 23:03:46
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- 8二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 23:04:48
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- 9二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 23:05:49
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- 10二次元好きの匿名さん25/10/02(木) 23:07:03
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- 11二次元好きの匿名さん25/10/03(金) 06:59:07
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