- 1二次元好きの匿名さん25/10/04(土) 20:37:57
- 2二次元好きの匿名さん25/10/04(土) 20:42:12
(あっこれ先生も一緒にサプライズしようとしてるやつだ!)
- 3二次元好きの匿名さん25/10/04(土) 20:47:24
「いくらサクラコ様のご用命と言えど、あと数時間はお答えするわけにはいきません! ですが"その時"が来れば我々の望みはご理解いただけるものと確信しております!」
(意:この後サプライズパーティーを催し、もちろん夜は先生と2人でしっぽり過ごしていただき最高の誕生日をお送りする計画となっております!) - 4二次元好きの匿名さん25/10/04(土) 20:49:01
- 5二次元好きの匿名さん25/10/04(土) 21:03:20
(料理担当!準備できましたか!?)
- 6二次元好きの匿名さん25/10/04(土) 21:04:45
- 7二次元好きの匿名さん25/10/04(土) 21:06:34
(ケーキはあのミラクル5000のお店に注文しましたわ!)
(ヒナタさんの上司ということで特別に受けてくださりました!ヒナタさんにも感謝ですわ!) - 8二次元好きの匿名さん25/10/04(土) 21:07:54
サクラコ様が外に出た今がチャンス…!飾りつけ急ぎますよ!
- 9二次元好きの匿名さん25/10/04(土) 21:10:48
さて、先生の席も用意しなければ!当然サクラコ様の隣ですわ!
- 10二次元好きの匿名さん25/10/04(土) 21:19:47
完璧な色合いでパンが焼けましたわ。
シチューもいい感じに煮えてきましたわ。
先生が「アレ」を入手してくれたおかげで完璧なビーフシチューが作れますわ。 - 11二次元好きの匿名さん25/10/04(土) 21:29:07
まさか…キヴォトスでは生徒が入手する方法は皆無に等しいというあの”血”を…!
- 12二次元好きの匿名さん25/10/04(土) 21:31:13
あぁ、赤ワインか
- 13二次元好きの匿名さん25/10/04(土) 21:40:31
あと2時間ちょっとしかないですよ!急ぎましてよ!
- 14二次元好きの匿名さん25/10/04(土) 21:48:04
(サクラコさんは今日が誕生日でしたね…あら?十月十日で逆算すると…?…考えなかったことにしましょう…)
- 15二次元好きの匿名さん25/10/04(土) 22:01:35
本日を聖夜としましょう。先生とサクラコ様にははっちゃけていただきましょう
- 16二次元好きの匿名さん25/10/04(土) 22:02:49
キヴォトスだと酒を調味料として使ってるだけの飲食店でも子供は入店NGらしいから徹底している
まあぶどう酒くらいならそこらへんの畑で生ってるぶどう取ってきてふみふみして置いとくだけでも作れちゃうんだが
今回は美味しいビーフシチューのためだから色んな意味で自家製はダメだな - 17二次元好きの匿名さん25/10/04(土) 22:55:26
夕日が沈みかけている。
下校の時間も過ぎれば、トリニティ生たちの楽しげな声も遠くで響くばかりで、先ほどまでの賑わいはこのカフェにはなかった。
サクラコは持ち込んだ仕事の大部分を片付けていた。周りに誰もいないことを確認してから、彼女は軽く伸びをする。
(仕事は片付いたとはいえ、寂しいものですね)
今日は彼女の誕生日である。なぜかシスターフッドの皆は今日はよそよそしく、先生も近くにいるのに話す時間もなかった。
サクラコはマグカップを手に取る。冷めかけたミルクティーの味は、あまりいいものではなかった。
(……取り残されたみたいですね)
彼女は小さく息を吐いた。
(そういえば、図書館で借りた流行りについての本に、このような心情について書かれていましたね)
サクラコはシスターフッドの長である。
「毒蛇の巣」とも言われるほどに権力闘争の激しいトリニティ上層部では、常に腹の探り合いが行われている。
無邪気な笑みなど本心を隠すための道具に過ぎず、彼女の本性は誤解されてしまうのだ。
(ぴえんを超えてぱおん、というのでしたね……)
――いや、本当にそうなのだろうか。
もしサクラコが権謀術数に長けていなければ、シスターフッドの長にすらなれるはずがない。
サクラコ自身が思うよりも、ずっと彼女の笑みは恐ろしいのだ。
無意識に身につけた権力者としての振る舞いが、それとして彼女の顔に表れているのだ。
(ふふっ……誕生日なのに……)
歌住サクラコは薄く笑った。
もしカフェに人が多くいたならば、サクラコに対する恐怖で悲鳴をあげて逃げ出していただろう。
トリニティの秘密警察――ユスティナ聖徒会は、シスターフッドと名を変えた現在でも、その口に出すのも恐ろしい所業を続けていると確信させるだろう。
(そろそろ、帰りましょう)
歌住サクラコは薄くほほ笑んだまま会計を済ませた。
店員が映画の悪役を見たような反応をしていても、落ち込んでいるサクラコはそれに気付かなかった。 - 18二次元好きの匿名さん25/10/04(土) 23:00:34
- 19二次元好きの匿名さん25/10/04(土) 23:06:13
- 20二次元好きの匿名さん25/10/04(土) 23:09:16
主の恵(ss)に感謝を
- 21二次元好きの匿名さん25/10/04(土) 23:38:58
- 22二次元好きの匿名さん25/10/04(土) 23:46:44
団長の優しみが光る
- 23二次元好きの匿名さん25/10/04(土) 23:53:18
- 24二次元好きの匿名さん25/10/04(土) 23:56:34
- 25二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 00:25:51
- 26二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 00:33:58
ミカも何も言ってないあたりサプライズ関与側の可能性大
- 27二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 09:15:53
- 28二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 18:28:28
保守
- 29二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 21:33:37
歌住サクラコ誕生日2日目!
- 30二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 22:04:18
「怯えさせるつもりはなかったのですが……」
彼女の表情を見て、歌住サクラコは一歩下がった。今の言葉は「怯えさせるつもりはなかった」という意味である。
去っていくナギサの部下の背中を見送りながら、サクラコはため息をついた。小動物のように怯えて縮こまる姿を見れば、自分がどのような雰囲気をまとっていたのかが分かる。
(せめて表情だけでも取り繕わなければなりませんね)
彼女は自身の頬に手を当てる。恐ろしい人間と思われるのは心外だ。事実、サクラコは拷問をしたことはなく、誘拐も数えるほどしかしていない。
"こんなところにいたんだね"
「先生……? どうかされたんですか?」
"サクラコを迎えに来たんだ"
"みんな待っているよ"
先生が伸ばした手をサクラコは思わず握ってしまった。
普段の人の目を気にするサクラコならば決してそんなことはしなかっただろう。
「エスコートしてくださいね……」
恋する乙女サクラコは先生がなにを計画しているのか知らずについていくことにした。ただ彼女は繋いだ先生の手を離さないつもりでいる。
シスターフッドと先生が準備したサクラコの誕生日パーティーは大いに盛り上がったらしい。