- 1◆rbTjXsfUI.25/10/04(土) 22:38:47
- 2アサルトセルジオ25/10/04(土) 22:45:40
//たておつです
- 3カサブランカ25/10/04(土) 22:47:25
//立て乙です
前スレ184
………そうだな、マズル
芝のレースはまだ天皇賞秋やジャパンカップが控えているんだ
終われない、まだ私は走れるよ
前スレ189
……………(何も言わずユメミノデンパを抱きしめる)
悔やむのは仕方ない
生きてる以上、必ず経験することだ
私だって去年負け続けた時は繋靱帯炎を発症した時点で辞めたら良かった……なんて思っていたしな
………私と走りたい、そう思ってくれただけでも嬉しいよ
ありがとう、ユメミノデンパ - 4ヒーローサイン25/10/04(土) 22:53:17
//立て乙です
//Writeingの件も大丈夫です
…?セルジオ?私に何か用が…? - 5二次元好きの匿名さん25/10/04(土) 22:53:19
このレスは削除されています
- 6ゴーイチ◆6KTq7Z51Eo25/10/04(土) 22:58:09
//スレ建てお疲れ様です
- 7[8]ミスカトニアン25/10/04(土) 23:13:11
「……行っちゃったか」
(ぽつり、ぽつりと、アバターを消す後ろ姿に、まだ呼吸の整わぬ彼女が声をかけることは叶わず)
「でも、でも聞きたいんだ」
「あの叫びだけは、虚構交じりの物語の中で、本当のもの」
「一番最初になりたい」
「世界最強になりたい」
「その向こうで、君たちは、何をもって笑いたかったんだろうかって」
「私は劇作家、さもしいレースマスター。」
「でもそれは、決して悲劇を与えたいわけじゃない……」
「本当に本当に、識りたかったんだ」「あの門の放つ重力の本質を」
「もう、栓無きことなのかもしれないけども」
「ああ、きれいだ」
「VRの中だというのに、夜空すら精巧に作りこまれている」
「ボクらはどうしようもなく、レース場というスタジアムにとらわれていて」
「その中から見る夜空は、ぽっかりと天に大穴が開いた姿で、それこそ、異界の門を思わせる」
「ヒトはなぜ挑む、ウマ娘はなぜ走る」
「面白いじゃないか……面白いじゃないか……。」
「……人がパンのためのみにて生くるのでなく、神の口から出ずる全ての言葉に依りて生きる」
「神の言葉が、それほど必要かは知りえないが、速さなど、それよりも脆いことは明らかで」
「……見たいものを見に行く、見せたいものを見せる、それが悪だとは」
「それが悪だとは、ミスカちゃん、そうは思わないな」 - 8トライアンフマズル◆hLPGW3E.Jc25/10/04(土) 23:18:07
…もっと一緒に走っているべきだった、か
(ああ、私もそう思うよ、ユメミノデンパ)
(この脚が今でも“走れるもの”だったのなら、私もそうしたかった)
(でもできないのだ)
(屈腱炎—レースにおける不治の病。これを発症しもうレースはできない身体になった)
(ならばまだ共に走りたいと叫んだところで意味はない。実現ができない)
悪いな、カサブランカ。先に置いていってしまって…(目深に帽子を被り直しながらポツリとそう呟いた) - 9アサルトセルジオ25/10/04(土) 23:31:00
なに、ちょっとしたことだよ
「ちょっとしたこと」。
……私のことについて……ね(小声)
//writening出来ました…
出来損ないの老兵 | Writening~~~ side『アサルトセルジオ』 ~~~ 「……終わっちゃったね。選抜戦」 あの凱旋門への挑戦ができる唯一の可能性が閉ざされてから幾ばくも無いとき、私は彼を呼んだ。 「……遠かったなぁ……ずっと、ずっ…writening.net//パスは送りましたのでご確認ください
- 10レイズベール25/10/04(土) 23:48:03
//立て乙です
//消えちゃったのでもう一回
ぐぬぬ…一瞬伸びたけど一瞬で終わっちゃった・・・
行けるみんなは頑張ってね!去年3位のわたしに勝ったんだから大丈夫だよ!
トレーナーからわたしのデータもあげるようにお願いしとくよー! - 11[4]アルカナライン25/10/05(日) 09:32:32
(『逆位置』、だ)
(……こういうものだよね、現実って。そんなに簡単に上手くいくなら、私はきっとどこかで約束を守れていた)
(私は「門を開きたかった」、それだけ。だから、なんだろうなあ)
(その思いが「間違ってる」とかじゃなくて、単純に私の夢にはビジョンが欠如していた)
(凄く簡単な話だ、門を開くことが夢になってる奴と……)
(その先に悲願があるって信じてる奴とじゃ相容れないし、きっとその気迫に負けてしまう)
(「なりふり構わさ」が無かった。なんとしてでも行くって思いが無くて、コースの研究も走りの深みも中途半端なままだった)
(ちょっとだけ、迷い過ぎたのかもなあ)
……負けちゃった!!
応援して貰ったのに、ごめん。自分でも無謀と分かっていたけど、理想はもっと遥か先にしかなかったみたい。
きっと、答えを出すのが……夢を思い出すのが遅れちゃったせいかな。
フォルスストレートに入ってからのビジョンは簡単に立ち消えちゃって、なんというか「雰囲気に吞まれた」なって。
此処に皆、競争人生掛ける思いで飛び込んで来てた。だから、私の持たない「ここでの走り方」を知っていた。
そこが、勝負の分け目だったと思う。(20番目のカードを取り出す)
最後の"審判"は、「知恵」を天秤にかけた。
だから、やっぱり上手くは行かなかった……運命を変えることは、簡単なことじゃない。
でもね、いいんだよ。それだけ代表に選ばれたメンバーが「強かった」、「此処に合ってる」ってことなんだから。
きっと私がそこに居なかったとしても、「アツいレース」がそこにあるはず。
それなら、浮かばれる想いだってある気がするんだ。
……それに、まだ夢は終わってない。
例え門の向こうが誰かに知られようと…私はきっとそこを目指すと思う。
「何があるのか」って伝えられても、自分の目で確かめたいんだ。
皆に貰った"世界"だから、また歩いていくよ。
- 12[4]アルカナライン25/10/05(日) 10:06:13
(この空は偽物だ。ここにあった感覚は全てが現実ではない)
(そうわかっているつもりが、余韻に浸る選択をしてしまった)
(自分でも何故そうしたのかがわからないと悩んでいるうちに、空に広がった星図に目を取られた)
ロンシャンの星空、かぁ……
良くできてる……のかな、わかんないなぁ。
私には、これが本物か偽物なのか、確かめる術はないんだろうなあ……
(インクの染みにも、彼方で光る恒星にも思えるそれを指でなぞっていく)
(残念ながら星座には詳しくないので、なぞった線が本当にあるのかは分からなかったが、妙な満足感だけはあった)
(そうしている内に、何故かここにいる物好きと、指差すモノが重なったような気がした)
……ミスカトニアン、だっけ?
いつかの新バ戦のときと、青葉賞のときに居た……
ああそうだ、代表選抜おめでとう、まさか星の世代が4人も選ばれるなんてね……
同世代として、凄く誇らしいなって思うよ。
(上手く言葉が纏まらない。モノクルの奥にある翡翠を、狂気の光か、探究の暗がりか判断し損ねている)
(どうすればいいか分からずに見上げた空は、パリの街中とは思えないぐらいに澄んでいた)
…………君は、この空を綺麗と思える?
作り物だとは思うけどさ、それを分かっていても心を揺さぶられるものがあるんだ。
私がこういう景色が好きなだけ、と言われればそうなんだけど……それでも、偽物と切り捨てるには惜しいような気がしてて。
「こういうモノ」……現実か空想か分からないモノを確かめに行くって、君にとっては楽しいことなのかな?
- 13レミリアセプテット◆7IZcJawo6g25/10/05(日) 10:22:27
腹を括った甲斐、あったわね
これで一気に頂点に立ってみせる
未勝利から唯一無二の快挙で大逆転よ! - 14デーモンコアクン◆THWunpQB4625/10/05(日) 14:21:05
次゛は゛ラ゛イ゛ブ゛の゛練゛習゛だ゛ね゛!゛
行゛っ゛く゛よ゛ー゛!゛
歌
dice1d100=62 (62)
ダンス
dice1d100=89 (89)
ファンサ
dice1d100=78 (78)
口枷(80以上で……)
dice1d100=38 (38)
- 15デーモンコアクン◆THWunpQB4625/10/05(日) 14:22:12
こ゛ん゛な゛感゛じ゛で゛本゛番゛も゛上゛手゛く゛行゛く゛と゛良゛い゛な゛〜゛
- 16[8]ミスカトニアン25/10/05(日) 16:13:18
「タロットと占星術が結び付けられるようになったのは、意外と後世になってのことだったね」
「19時ごろに、夏の大三角が南中を迎えて……あれがはくちょう座、デネブ」
「ただ、確かに見えすぎなのかもしれないね」
指が西へ降ろされる。暗い影の中、ビル群の狭間にひときわ白く浮かぶ真四角のモニュメント。
ロンシャンから望む夜景は、橙色がにじむ旧市街よりもずっと強く、欧州の心臓であることを誇示する白い蛍光が空を焼き尽くしているのだろう。
「la Grande Arche de la Fraternité」
「あれに見えますはパリ新市街の象徴。エトワール凱旋門から延びる空を真四角に切り取り、歴史をフレームに収めた大建築であります。」
「わかりやすく言うなれば丸の内よりも新宿のほうが近いから、天の川まで追える夜空ってのには絶対にならないだろうね……」
「アルカナライン、イミテーションって……なんのためにあると思う?」
前髪の下に手が差し入れられる。力がこもることを示すようにフルフルと震え、関節の陰影がグロテスクなまでに濃くなる。
彼女の前髪に隠れた目は「ちょっとした事故」によって失われている。その奥にあるのは……
「ごめんごめん、冗談。」「でも、コレもイミテーションだよね。」
「本物は、目的があって存在するわけじゃないし、誰かや何かに尽くすためにあるわけじゃない。」
「眼球は視覚を得るためにこの形をしているわけじゃないし、持ち主に尽くすなら、見たくないものを見えなくする力が備わってるはず、違う?」
視えなくても見える子だっていたでしょ、と口元に指をあてて笑う。
「じゃあここで問題、目的があるものは"偽物"だけど、"偽物"は無価値でしょうか?」
手にしていた本を枕にして横に転がる。
- 17[8]ミスカトニアン25/10/05(日) 16:14:21
「……そう、ここのウマ娘はみーんな『偽物』なんだよ。本物だと讃えた一方でだけど、夢を持ち、憧れを持ち、あるいは存在そのものが目的だとしても、それはどうしようもなく現実だからこそ空想的だ。」
「ボクは美しくないと思うよ、でも尊いと思う。」「偽物でいられることは人間の特権で、本物でしかいられないのは、自然の汚点だ。」
「……話がずいぶん飛んじゃったね」
「現実は空想<ニセモノ>で、空想は現実<ホンモノ>だ。」「そして空想は現実よりも美しく、現実は空想よりも尊いことは両立する」
近代凱旋門……グランダルシュの輪郭を指でなぞる。その中に移るものはない。影一つない。
Vide、空白。
パリの歴史軸をくり抜くこの形状、その内側に旧市街の真髄を収める行為こそが真に尊いのだ。
「現実か空想か分からないモノを確かめに行く、気易く言えばトレジャーハンターって感じ?」
「そうとわかったら、それに足る虚実交じりの教養を蓄え、それに勝る感性を鍛え、人生という舞台に大道具を連ねていくのです。」
「物書きも、マジシャンも、司書も、冒険家も、オカルティストも……君も。」全く変わらない、といいながらカードホルダーに指先で触れる。
「君はその紙片を運命と確信すれど、ボクに取ってはオモチャっぽく見える。けども一方で君はそのタロットとホワイトセージなしでは語れないし、カードをつまむ君は美しい。」
「偽物である限り、美しくあろうとしないのは罪で、偽物であること……自分でいることをあきらめようとすれば、言い知れぬ恐怖が取り殺す。」
「レースも同じ。美醜の感性に差があれど、美しく彩らないのは罪だ……。本物になれないならなおさら、ボクにとってのことだけどね?」
「あんまりうまくいっていないし、何より偽物然としたミノやデュモよりもいろんな意味で苦労しているのは悔しくて仕方がない」
「だからといって、ボクが美しくないのかと言われれば、真っ向から否定するね、ボクこそが美しきコスモで、それにおびえて近づかない人々は本当に滑稽だった。」
- 18[8]ミスカトニアン25/10/05(日) 16:17:34
居所悪そうに、ミスカトニアンは立ち上がる。
電子の幻影の中で、本物と寸分たがわぬつややかな黒髪と尾を揺らし、そして熱っぽく顔を赤らめてなおも言葉を紡ぐ。
「だからね、トロフィーに溺れ、黄金に惑わされ、自分を見失う悲劇こそが最も甘やかに囁きかける刻限になってまで地獄に居つこうとは思えなかった。」
「デュモは菊花賞を取ってオカシクなった。いいか悪いかはさておき、無冠に終わればきっと振り向かずに旅立ったと思う。」
「ミスキーさん……イズミスカイゲートもおなじ、たった一度ステージに立って、でもそれ以来トラックを流れる音楽から耳が遠ざかっていった。」
「16番の"塔"は、本物であるところの神が、偽物であるところの教会を焼き討つ絵とされることが多い」
「ミスカは引きこもり気味だったけど、その代わり、とにかく濃い足跡を残したいと思った。その尖塔の焼け落ちるまで、美しく、ボクらしくありたいって思った。」
「人生は所詮引き写し。それでも智慧と感性を澄ませればオリジナルになり得るんだから。」
自然と体は踊り出す、あの時、幾許かのウマ娘が感じたような熱が周囲を包み、今度は術者本人を誑かして口車を遊ばせる。
「ああ、きっと君は笑わないんだろ、だからか言葉がスラスラ出てきちゃう。」
「レースも、トレジャーハントも、冒険も競歩も、夢の中を旅することも、本質は全部一緒なんだ」
「五感と第六感を研ぎ澄まして、自分を溶け込ませて飾ること。感性に旅をして、それを科学で実現することにこそ喜びがあるということ」
「言葉は尽きない、イデアを君は見たことがあるかな、ドリームランドは本当にあるんだ」
「ああいや違う、ないんだ、ないんだよ、そんなことはないのだけれど、魔術に不可能はないんだ、ステージの上でなら本当にあらゆる不可能は消え失せて、ドリームランドは観客の前に、ボクの前に現出するんだ!」
「たった一度、たった一度でいいんだ、大舞台のセンターで大魔術を見せてあげれば衆愚はたちまち承服する、それがイミテーションだろうと、イミテーションの模倣する本物など存在しないとわかっていても、承服せざるを得ないんだ」
「ドリームランド、ドリームランド!ボクの体は自在に姿を変え、自在な足音を立てて自在な花の香で誘い自在な声で歌い舞えば、触れるものの虚実は崩れ喉の奥には宇宙色のラズベリーとはちみつの味わいが」 - 19[8]ミスカトニアン25/10/05(日) 16:37:07
……
……
……
ブチン、という鈍い音とともに、モノクルが地面に落ちる。頭に巻いたバンドが千切れ、レンズの傍に垂れ下げた銀製の木の枝のアクセサリが転がった。
やっとのことで口を閉ざし、ミスカトニアンは「ごめんなさい」と所在なさげにうつむき、座り込んだ。
自身への怒りか、あるいは詠唱を押しとどめられた落胆か。
その吐息までもやけに温く、やけにリアリスティックに感じられた。
