- 1二次元好きの匿名さん25/10/04(土) 23:14:36
麻央「か、か…怪談!?」
莉波「ええっ、なんで急に!?」
燕「修学旅行の夜と言えば怪談に決まっている。」
莉波「そ、そうかなぁ……?恋の話とかだと思うけど。」
燕「ともかく、まずは私からだな。これは私の友人、そのまた友人の話なんだが…———
———それ以降その男はその道を通ることはなかった、そしてあの時見たナニカの正体は未だにわからないまま…だそうだ。」
麻央「ひいいいっ!?」
燕「なんだ有村、そんなに怖かったのか?」
麻央「ぜ、ぜんぜん怖くないよ!」
莉波「大丈夫、麻央?顔がとっても青いけど。」
燕「さて、次は姫崎の番だな。」
莉波「ええっ、私!?」
燕「こういうのはみんなで順番に言うのが決まりだからな。怖い話のひとつくらいあるだろう?」
莉波「……うーん、そうだねぇ。怪談かぁ……」
麻央「あ、あんまり怖い話じゃなくていいよ。」
莉波「それじゃあ、とっておきのを——— - 2二次元好きの匿名さん25/10/04(土) 23:16:59
これは、アイドル科の後輩に聞いた話なんだけどね……
その子…Aちゃんって呼ぶけど、Aちゃんは練習熱心で寮の門限ギリギリまで学園に残ってレッスンをする日々を送っていて、その日もAちゃんが寮前に着いたのは夜遅くだったの。
A「今日も大変だったなぁ…」
そう呟いて玄関に入ろうとしたAちゃんはふと、あることを思い出したの。
A「あれ?そういえばファイル鞄に入れたっけ?」
調べてみてもファイルはどこにもない。確か中には明日提出の課題が入っていたはず…。そこまで思い立ったAちゃんは、門限ギリギリだけど、急いで学園に戻ることにしたの。
A「…うーん、やっぱりどこも閉まっ…あれ?ここだけ空いてるじゃん、ラッキー!」
普段は閉まってる時間だけも何故か扉が空いてて入ることができたAちゃん。
その後職員棟からレッスン室のある棟に来たんだけど、まだ学園に入りたてのAちゃんには照明のボタンの場所がわからなかったの。
A「うへぇ、すっごく暗くて怖いんだけど、照明わかんないし、付けたら侵入バレちゃうよなぁ…」
そうやってスマホの小さな明かりと微かな記憶を頼りに進んでいくAちゃん。確かこの階だったような…。と思った所で、ある異変が起きるの。
パチャ…グチャ…
そんなスライムのような音が聞こえてAちゃんの足が止まったの。
A「ん?蛇口の締め忘れかな?…にしてはなんか粘っこい音だけど…」
その時は特に恐怖とかはなかったんだけど、聞こえてきた不思議な音の正体が気になったの。
…本当は何も気にせずファイルを取りに行けば良かったのだけど…
音の方へ向かうAちゃん。そうして発生源に少し近づいた時、あることに気づくの。 - 3二次元好きの匿名さん25/10/04(土) 23:18:28
A「あれ?水場じゃない…?」
そう、音のある方向はどう見ても教室のような部屋ばかりで、トイレや流し場のような蛇口がある場所じゃなかったの。そこで動揺したAちゃんの耳に新しい音が入ってきたの。
んん…パンッ…うううっ…
低く唸るような声に、何かが破裂するような音。明らかに水や自然現象ではないそれらを聞いて、Aちゃんは半ばパニックになったの。
A(何この音!?ナニカがいる…まさか…オバケ!?本当は存在するの!?)
逃げ出したいって気持ちもあったけど、何も分からないままは嫌だ。そう考えたAちゃんは勇気を振り絞って先に進んでついにその部屋の扉の前に来たの。
A「…大丈夫、怖くない…オバケなんているはずないんだから…証明するために見ないと…!」
自然と震え出す自分の身体を抑えて扉をゆっくり開けるAちゃん。部屋から漏れ出る妙に生暖かくて湿った空気に怯えながらもそっと覗き込んで………
次に気づいた時、Aちゃんは寮の自室のベッドにいたの。
部屋を覗き込もうとしてから自室に戻るまでの記憶が一切なくて、なんで?ってAちゃんが同室の子に聞いたらその子曰く…
「学園内で寝ていた所を十王会長が偶然見つけて、そのまま寮まで送り届けてくれたんだよ。」
「あと、階段のところにカバンが置きっぱなしだった。状況的にAさんの物じゃないかな。ってカバンも届けてくれたよ。」
そう言われて、カバンを受け取ったAちゃん。確認すると、中にはファイルがちゃんと入っていた。 - 4二次元好きの匿名さん25/10/04(土) 23:21:39
———それ以降Aちゃんは夜遅くまでのレッスンは控えるようになったの。そして、今でもそのレッスン室の階には怖くて近づけていないんだって。これは実際にAちゃんに聞いた本当の話だよ。」
麻央「はわわわわ……」
燕「……姫崎、ちょっとこっそりいいか?」
莉波「何?燕ちゃん。」
燕「まず、それがあったのは今年だったか?」
莉波「うん、そうだったよ。」
燕「…そのAがファイルを忘れたレッスン室は3階の東側だったか?」
莉波「普段から予約の関係で色んな場所のレッスン室を使うけど、その日はそこを使ってたらしいよ。…確かそこはちょうど星南会長の事務所室の近くだったね。」
燕「………最後に…姫崎はオバケの正体に心当たりはあるか?」
莉波「……あるよ。」
燕「…………今までの人生で1番怖い怪談になりそうだ…。」 - 5二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 00:54:43
一体ナニを見たんやろなぁ
- 6二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 01:05:42
おっ、恋バナやな
- 7二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 01:50:30
夜真っ暗な校舎に生徒が倒れてるのを察知して助けるとか
初星学園の生徒会長って信頼できるすごい人なんだなぁ - 8二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 01:55:19
邦夫はどう思う?
- 9二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 07:41:03
二人ともよく気配に気づいたなあ
- 10二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 07:47:59
燕は頭が痛いだろうし莉波は…念願の恋ばなできるんだから喜んでほしい
- 11二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 17:40:59
自宅通学を最大限活用した特殊プレイ
- 12二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 18:03:04
いつもの特殊プレイスレだと思ったら怪談スレだった、と思ったらやっぱりいつもの特殊プレイスレだった
- 13二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 18:12:03
ここから初星学園七不思議ができるんだろうな…
- 14二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 18:20:48
深夜の学園内にある自分とプロデューサーの愛の巣で水音のOur Chantが奏でられて小さな野望を宿していただけなのにどこにそんな特殊プレイ要素があるんだ!?
- 15二次元好きの匿名さん25/10/05(日) 23:09:58
なんなら権力行使して夜遅くまで学園に残ってるぞたぶん