- 1二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 00:23:05
- 2二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 00:24:06
- 3二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 00:25:35
立て乙
エデンは佳境やね - 4二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 00:27:14
とりあえず10まで
- 5二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 00:29:03
ミドリにも見せ場があって良かった
- 6二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 00:29:11
たておつ
- 7二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 00:30:28
ん?10まで行かなくても大丈夫なのか
- 8二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 00:33:07
深夜から八時まではな
- 9二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 00:35:13
あらすじ
ミレニアムに戻ってきたサオリとミドリだったが、ミドリがモモイを探すため夜中に家出をしようとしていた。
アリウスにはもう関わらない方がいいとそれを止めようとしたサオリだったがミドリはそれを拒否。「お姉ちゃんじゃないくせに」と吐き捨てて出ていってしまう。
その一言が原因で深く傷ついたサオリだったがユズとアリスの叱咤激励で再び元気を取り戻し、今度はゲーム開発部全員でミドリを、そしてモモイを助けに行くことに。
一方その頃ミドリはモモイと再会し、アツコを救うため先生やスクワッドのメンバーと一緒にアリウスへ向かう。道中現れたミカの攻撃をサオリの助けも借りながら何とかくぐり抜けるも、最終的にモモイと戦うことになってしまう。
その戦いの中、ミドリとの記憶を思い出せるようになったモモイ。
そしてミカはミドリの言葉により戦意喪失。合流した先生と一緒に今度こそアツコを救いに行こうとしたその時。
アリウスの支配者とも言うべき存在『ベアトリーチェ』が動き始める…! - 10二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 00:36:21
- 11二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 00:43:51
“ベアトリーチェ…!”
ベアトリーチェ「中々の余興でしたが…もう結構です。これより儀式を開始しますので」
モモイ「えっ!?」
ヒヨリ「そ、そんな…まだ夜明けは…!」
狼狽するモモイたちを嘲笑うかのように、ミメシスやユスティナ聖徒会の聖女バルバラが襲いかかる。
モモイ「急がないと…!」
ミカ「…」
すると、ミカがバルバラに向けて駆け出した。
“…ミカ!?”
ミカ「行ってモモイ、先生!…助けたい子がいるんでしょ?だったら…!」
ミドリ「ミカさん…!」
モモイ「…行こう、先生!」
“…気をつけてね、ミカ!” - 12二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 06:31:16
- 13二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 12:36:22
大丈夫かミカ…
- 14二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 20:51:21
このレスは削除されています
- 15二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 00:34:02
保守
- 16二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 09:43:15
保守
- 17二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 16:58:22
保守
- 18二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 22:31:22
このレスは削除されています
- 19二次元好きの匿名さん25/10/09(木) 03:06:37
モモイ「姫!」
儀式が執り行われている至聖所に辿り着いたモモイたちは、磔にされたアツコを見つける。
ミドリ「…気を失ってるだけみたいだよ」
ヒヨリ「で、でしたら早く姫ちゃんを…!」
ミサキ「…そうもいかないみたい。見て、あれ」
ミサキが目線を向ける先にいたのは、不敵な笑みを浮かべるベアトリーチェ。
ベアトリーチェ「遅かったですね。儀式は既に進行しています。ロイヤルブラッドの持つ神秘とキヴォトスの外から到来する力…その力で、私はより高位の存在となる」
ミドリ「そんなことの為だけに、その子を利用してるの?」
ベアトリーチェ「部外者は黙っていなさい。…あぁ、私の言葉が理解できないからそう言っているのでしょうか?ではお見せしましょう…!これが、これこそが本来の姿…偉大なる大人の姿なのです!」 - 20二次元好きの匿名さん25/10/09(木) 03:08:05
ミドリの言葉に若干イラついたか、ベアトリーチェはその姿をより人間離れしたものへと変化させていく。
“あれがベアトリーチェの本性なんだね”
ミドリ「思っていたより醜いですね。もう少し大衆ウケするデザインにした方がいいと思います」
ミサキ「…ミドリ、結構毒舌じゃない?」
モモイ「デザインなんてどうでもいいよ。早く姫を助けないと!」
ヒヨリ「そ、そうですね…!」
モモイの言葉を受け、臨戦態勢を取るスクワッドとミドリ。
ベアトリーチェ「減らず口を叩く聞き分けのない子供には…お仕置きをしてあげませんとね…!」 - 21二次元好きの匿名さん25/10/09(木) 10:39:29
いよいよVSベアトリーチェか
- 22二次元好きの匿名さん25/10/09(木) 18:40:44
保守
- 23二次元好きの匿名さん25/10/09(木) 23:40:37
保守
- 24二次元好きの匿名さん25/10/10(金) 06:38:58
その頃、ミカは─
ミカ「…はぁ…はぁ…!」
襲い来るミメシス。その物量を前にして、ミカはついに膝をついた。
目の前には銃口をこちらに向ける聖女バルバラ。この体力でかなりの戦闘力を誇る彼女を制するのは流石に無謀だったかなとミカは考えていた。
ミカ(…まぁ…魔女にはお似合いの最後…かもね)
自身の限界を悟ったミカは目を閉じ、バルバラからの銃撃を抵抗せず受けようとする。
ミカ「ごめんね、先生。…私、やっぱり…」 - 25二次元好きの匿名さん25/10/10(金) 06:40:02
───魔力充填、100%─
光よ───!! - 26二次元好きの匿名さん25/10/10(金) 12:35:26
これは勇者
- 27二次元好きの匿名さん25/10/10(金) 20:50:40
勇者が来た
- 28二次元好きの匿名さん25/10/11(土) 03:46:12
瞬間、大きな音と眩い光が辺り一面に広がった。
アリス「無事なようですね!良かったです!」
ミカ「あ、あなたは…?」
呆気に取られていると先程ぶりの顔と再会する。
サオリ「大丈夫か?」
ミカ「あなた…さっきの…!」
サオリ「…ゆっくり話をしている暇はない。アリス、ユズ」
ユズ「う、うん。ここは任せて」
サオリ「無理はするなよ」
アリス「はい!ミドリをよろしくお願いしますね!」
サオリは二人にそう言うとモモイたちの元へ駆け出していく。 - 29二次元好きの匿名さん25/10/11(土) 09:41:37
早いけど保守
- 30二次元好きの匿名さん25/10/11(土) 17:57:31
保守
- 31二次元好きの匿名さん25/10/11(土) 23:43:44
保守
- 32二次元好きの匿名さん25/10/12(日) 06:42:34
- 33二次元好きの匿名さん25/10/12(日) 12:12:13
サオリはモモイたちのところに行くっぽいしそうだね
- 34二次元好きの匿名さん25/10/12(日) 20:55:17
保守
- 35二次元好きの匿名さん25/10/13(月) 00:41:47
保守
- 36二次元好きの匿名さん25/10/13(月) 08:03:18
保守
- 37二次元好きの匿名さん25/10/13(月) 14:22:03
アリス「立てますか?」
ミカ「…助けてくれなくて、良かったのに…」
アリス「…?…何故ですか?」
ミカ「…私は…魔女だから…」
だから、これは当然の報い。幸せになれるなんて勘違いした魔女にはお似合いの最期─
アリス「あなたは魔女なのですね!」
ミカ「え…?」
満面の笑みでそう言うアリスに、ミカは思わず驚きの表情を見せる。
アリス「魔女、それはつまり魔法使い…。魔法使いは勇者のパーティメンバーの定番です!バーサーカーユズもいますし、理想的なパーティになってきました!」
ユズ「私バーサーカーなの!?」 - 38二次元好きの匿名さん25/10/13(月) 21:59:17
草
- 39二次元好きの匿名さん25/10/14(火) 06:27:47
ミカ「ま、待って!私の言う魔女っていうのはそういうのじゃなくて…」
アリス「違うのですか?」
ミカ「…そう。私は…悪い魔女だから…許されるだとか、幸せになるだとか…そういうことは、望んじゃいけないの…」
アリスは、真っ直ぐな瞳をミカに向けている。
アリス「悪い魔女でいたいのですか?………悪い魔女が嫌なら、転職をすればいいです!アリスは世界を滅ぼす魔王でしたが、今は違います。今のアリスは勇者です!勇者になりたいと思えたから、アリスは魔王から勇者になれました!…あなたも、魔女が嫌なら別の職業に転職すればいいんです!あなたがなりたいものに、あなただってなれます!」
ミカ「…私の…なりたいもの…?」 - 40二次元好きの匿名さん25/10/14(火) 06:28:03
悪名の変化っていう良い場面なのにバーサーカーユズで笑っちまう
- 41二次元好きの匿名さん25/10/14(火) 13:14:12
語感がいいなバーサーカーユズ
- 42二次元好きの匿名さん25/10/14(火) 20:52:12
どんな答えを出すのか
- 43二次元好きの匿名さん25/10/15(水) 01:35:03
保守
- 44二次元好きの匿名さん25/10/15(水) 06:06:11
サオリたちに救われたアリスがミカを救う…美しい流れだなあ
- 45二次元好きの匿名さん25/10/15(水) 12:39:29
保守
- 46二次元好きの匿名さん25/10/15(水) 20:56:18
保守
- 47二次元好きの匿名さん25/10/16(木) 01:09:10
- 48二次元好きの匿名さん25/10/16(木) 01:18:10
>アリスは世界を滅ぼす魔王でしたが
さり気なくこの世界線ではパヴァーヌ2章がエデン条約編4章よりも先に終わってる件
- 49二次元好きの匿名さん25/10/16(木) 06:42:42
前々からそういう描写はあったぞ
- 50二次元好きの匿名さん25/10/16(木) 12:27:42
アリスが
強い - 51二次元好きの匿名さん25/10/16(木) 20:50:06
勇者なので当然のこと
- 52二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 05:55:42
保守
- 53二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 14:19:47
何を言うつもりだ?
- 54二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 21:13:10
- 55二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 23:52:10
先生じゃなくてアリスがお姫様と言うのか
- 56二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 08:32:39
保守
- 57二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 15:47:46
保守
- 58二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 16:16:06
臭い台詞ではあったかもしれない。それでも、アリスの真っ直ぐな心を乗せたその言葉は、ミカの心に確かに届いていた。
ミカ「………ありがとう。アリスちゃんにユズちゃん…でいいのかな?私は聖園ミカ。言っておくけれど…守られるだけのお姫様でいるつもりはないからね?」
アリス「なんと、姫が戦うのですか!?」
ユズ「最近はそういうシナリオもあるし…い、いいんじゃないかな…?」
体勢を立て直したバルバラは銃口をこちらに向けてくる。
アリス「わかりました!それでは…討伐クエスト、開始です!」 - 59二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 22:30:21
保守しとこう
- 60二次元好きの匿名さん25/10/19(日) 06:42:36
ミカアリいいなぁ
- 61二次元好きの匿名さん25/10/19(日) 14:45:23
保守授業部
- 62二次元好きの匿名さん25/10/19(日) 22:18:28
保守
- 63二次元好きの匿名さん25/10/20(月) 06:16:13
保守
- 64二次元好きの匿名さん25/10/20(月) 11:29:07
保守
- 65二次元好きの匿名さん25/10/20(月) 19:17:43
ベアトリーチェとの激闘を続けるモモイたちだったが、その中で異変が生じ始める。
モモイ「はぁ…はぁ…!」
連戦に次ぐ連戦。更には先程体調を崩していたこともあってか、モモイのコンディションは最低と言える程にまで落ち込んでしまっていた。
ミドリ「お姉ちゃん、大丈夫?」
モモイ「…大丈夫…!このくらい…!!」
強がりだった。それでも戦わなければいけない。
目の前に、今まさに命の危機に瀕している大切な人がいる。ここで自分だけ倒れるわけにはいかない…!
モモイ「ッ!!」
その瞬間、不意打ちのように放たれた弾丸をまともに喰らったモモイはショットガンを弾き飛ばされてしまう。
モモイ「しまった!」
ヒヨリ「モモイちゃん!?」
ミサキ「く…!」
ヒヨリとミサキの援護射撃によりなんとか追撃を喰らうことは免れた。 - 66二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 00:02:47
かなーりピンチ
- 67二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 06:17:35
ベアトリーチェ「反抗期もここまでですよ、モモイ。あなたは私の生徒として、永遠に搾取され続けるのです…!」
その時、後方からアサルトライフルの弾丸がベアトリーチェに直撃する。
ベアトリーチェ「…なんです?」
サオリ「奇怪な化け物だな。まるでセンスが感じられない」
モモイ「サオリ…!」
ミドリ「お姉ちゃん…!」
サオリ「モモイ、これを!」
現れたサオリは、そう言いながらガンケースをモモイに向けて投げ渡す。 - 68二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 14:01:26
やったぜ
- 69二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 22:19:04
保守
- 70二次元好きの匿名さん25/10/22(水) 06:35:02
モモイ「これは…?」
サオリ「ミドリがモモイのことを思ってエンジニア部に作ってもらった、お前の為の銃だ!…それを使え!」
モモイは軽く頷くと、アサルトライフルを手に取る。
モモイ「…なんだろう、この感じ…初めて手に取るはずなのに、なんだか手に馴染むような…」
不思議な感覚だった。誰かが自分のことを思っていたことを証明する存在。それがここまで勇気をくれることを、モモイは生まれて初めて知った。
ミドリ「お姉ちゃん、行こう!」
モモイ「…うん!」
妹のその言葉に、姉として力強く応えた。 - 71二次元好きの匿名さん25/10/22(水) 12:59:36
保守
- 72二次元好きの匿名さん25/10/22(水) 21:29:10
保守
- 73二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 06:05:30
保守
- 74二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 06:42:07
Tips
ユニーク・アイディア
ミドリがモモイを思ってエンジニア部に作製を依頼していたアサルトライフル。
サオリもミドリも使ったことはないが、それでも大切に保管されていた。
全体的にピンク色が目立つ配色でハンドガードにはゲーム開発部のロゴステッカー、マガジンにモモイのヘイローの模様、トリガーガードはビーズアクセサリー風になっている。
元ネタ武器:H&K G3/H&K HK33 - 75二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 15:09:13
このレスは削除されています
- 76二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 23:18:03
ほしゅ
- 77二次元好きの匿名さん25/10/24(金) 08:07:46
保守
- 78二次元好きの匿名さん25/10/24(金) 16:50:14
保守
- 79二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 00:24:49
保守
- 80二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 06:33:11
ユニーク・アイディアを手に、モモイはミドリと共に攻撃を仕掛ける。
一緒に戦ったのは初めてのはずだが、そのコンビネーションはまるでずっと共に戦ってきたかのようだった。
ベアトリーチェ「ぐぐ…!まだ儀式が完遂していなかったのでしょうか…?力が…!こうなれば、バシリカに存在するすべての兵力をここに…!」
ヒヨリ「そんな…!」
ミサキ「これ以上戦力が増えたら、確実に負ける…」
モモイ「…!」
ミサキのその言葉のとおり、既に全員限界をとうに超えているようなものだ。この状態で更なる追加戦力が投入されれば、ミサキの言う通りの展開になるだろう─
ベアトリーチェ「ッ!!」
その時、サオリがベアトリーチェに向けて弾丸を放った。
サオリ「しっかりしろ、スクワッド!まだ負けたわけじゃない!」
ミドリ「…お姉ちゃん…!」
ミサキ「…サオリ…!」
そう檄を飛ばすサオリ。そして─
ベアトリーチェ「あなたたちがいくら囀ろうと、無意味だということを教えてさしあげましょう…!バシリカの兵よ!ここに戻ってきなさい!!」
そんなベアトリーチェの言葉が、バシリカに響き渡った。 - 81二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 11:47:03
サオリが檄を飛ばすのいいな、なんかいい
- 82二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 17:51:39
保守
- 83二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 23:44:29
このレスは削除されています
- 84二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 06:36:51
一方その頃、ミカたちは…。
ユズ「…ひとまずこれで全部…かな…」
ミカ「…はぁ…つ、疲れた…」
アリス「立てますか?姫」
ミカ「うん、ありがとね。アリスちゃん」
ミメシスたちをなんとか撃破した三人は、聖歌隊室へとやってきた。
ユズ「まだ来るかもしれないし…ここで体勢を立て直そう…」
ミカ「…オルガンに楽譜」
アリス「姫?」
ミカは部屋の中にあったオルガンを撫でる。すると、ふと近くにあった蓄音機が目に留まる。
ミカ「………」
蓄音機を動かそうとするが、何も起こらない。
ミカ「…そりゃそうだよね。多分、ずっと使われてなかっただろうし」
アリス「…姫?」 - 85二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 06:38:50
優しく、慈愛を込めた笑みを浮かべながら…ミカはアリスに訊ねる。
ミカ「…ねぇ、アリスちゃん。こんな私でも、ハッピーエンドは来ると思う?」
アリス「…ハッピーエンドは誰にだって訪れます。そう信じる限り、必ず!」
ミカ「…そっか。…そうだね。信じるって、大事だもんね」
頭の中に、今までの記憶が蘇っていく。
アリウスと和解が出来ればいいなと考えて行動したこと。セイアちゃんの全部わかったような物言いが気に入らなくて、結果ナギちゃんも含めて傷つけてしまったこと。そして─
ミカ「…モモイ。…いや、アリウススクワッド。きっとみんな、幸せになりたいんだと思う。叶わない夢でも、それでも望んでる。…幸せってきっと、そういうものだから」
だからね、スクワッド─
─あなた達の為に、祈るね。 - 86二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 14:39:23
おぉ…!
- 87二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 23:06:50
歌うのか、ミカ!
- 88二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 06:26:44
その時、聖歌隊室を優しい音が包み込む。
ユズ「…この音は…?」
ミカ「…あはは、故障してたんじゃなかったの?」
アリス「…すごく、心が落ち着くような…そんな音色です」
ミカ「うん。これは…慈愛を求める歌。誰かのための…祝福」
ベアトリーチェの元へ向かうミメシスたちの前に、ミカが立ち塞がる。もちろん、アリスとユズも一緒だ。
アリス「ここは通しません!あなたたちは私たちが倒します!」
ミカ「…そうだね、この先は部外者は立ち入り禁止なの。私たちと一緒に…歌おう?」
これは、慈愛を求める歌。
Kyrie eleison─ - 89二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 13:45:33
保守
- 90二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 22:47:06
夜保守
- 91二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 07:17:41
ミドリ「…この歌は…」
ベアトリーチェ「なりません!私の領地で慈愛を語る歌を響かせるなど!生徒は呪いを謳わねばなりません!お互いを騙し傷つけ合う地獄の中で、私たちに搾取される存在であるべきなのです!」
その歌を耳にしてベアトリーチェは激情のままにそう叫んだ。
“黙れ。私の大切な生徒に話しかけるな”
その言葉に、末恐ろしいまでの威圧感を放ちながら先生はベアトリーチェに返した。
ベアトリーチェ「何を…!」
“私はあなたを絶対許さない”
サオリ「…そうだな。私も先生と同意見だ」
ミドリ「お姉ちゃん。…うん、私もだよ」
サオリは優しく笑みながらミドリの頭を軽く撫でると、ベアトリーチェを鋭く睨みつける。
サオリ「お前はモモイたちにとってのバグだ。早急にデバッグしてやる…!」
ミサキ「………」
ベアトリーチェ「く…!何も知らない者共が…この私に、よくも…!そんな口をォォォーーー!!!」 - 92二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 15:29:11
保守
- 93二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 15:30:30
このレスは削除されています
- 94二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 23:32:46
デバッグしてもしぶとく生き残ってそう
- 95二次元好きの匿名さん25/10/29(水) 06:41:24
サオリからの言葉を受けて、怒りを顕にしたベアトリーチェはまたも姿を異形の者に変える。
ヒヨリ「ま、また姿が…!」
ベアトリーチェ「はぁ、はぁ…!モモイィ…!そうです、貴様を新たな生贄としましょう!」
モモイ「…!」
そうはさせないと、ミドリはモモイの前に立ってベアトリーチェに銃口を向ける。
ベアトリーチェ「邪魔をしないでいただきましょうか…!そもそもモモイはこの時のためにずっと生かしてきたのですから!!」
モモイ「…え」
ミドリ「どういうことなの!」
ベアトリーチェ「元々は瀕死の貴様を見て、後々使えそうだと感じたから治療を行ったのこと!最後まで私の役に立ってもらうために、生かし続けていたのです!!」
相当激昂しているのか、感情のままにそう宣うベアトリーチェを相手に、モモイはそれでも冷静だった。
モモイ「…そっか。まぁ、確かに死にかけだった私を何の意味もなく助けるわけないよね」
納得したような様子でモモイは呟く。
モモイ「…ありがとう、マダム」
ベアトリーチェ「!!」 - 96二次元好きの匿名さん25/10/29(水) 15:06:24
保守
- 97二次元好きの匿名さん25/10/29(水) 23:58:47
このレスは削除されています
- 98二次元好きの匿名さん25/10/30(木) 06:21:57
モモイ「あなたが私を生かしてくれなかったら、私はサオリとの約束を破れないままで…ミドリともこうして再会できないままだった。だから、私を助けてくれたことについてはお礼を言うよ。本当にありがとう」
モモイは頭を下げると、そのまま銃のリロードを行い、顔を上げる。
モモイ「…だけど、それは私がここであなたに従う理由にはならない」
ベアトリーチェ「く…この親不孝者がぁ…!」
モモイ「不良娘で悪かったね、でも…!」
モモイはミドリの方を向くと、小さく頷く。ミドリもそれに合わせて頷く。
モモイ「後悔は…もう、したくないから。…行くよ、ミドリ!」
ミドリ「うん!」
ベアトリーチェ「ここに残っている戦力だけでも、貴様らを叩き潰すには十分です!行きなさいミメシスたちよ!」
ベアトリーチェの指示により、ミメシスが攻撃を開始する。
“ミサキ、ヒヨリ!ミメシスは頼める!?”
ヒヨリ「は、はい!」
ミサキ「任せて」
“サオリは─” - 99二次元好きの匿名さん25/10/30(木) 14:51:52
保守
- 100二次元好きの匿名さん25/10/30(木) 21:42:03
保守
- 101二次元好きの匿名さん25/10/31(金) 06:48:25
頼もしい
- 102二次元好きの匿名さん25/10/31(金) 06:56:25
- 103二次元好きの匿名さん25/10/31(金) 07:27:28
保守
- 104二次元好きの匿名さん25/10/31(金) 12:25:28
おお
- 105二次元好きの匿名さん25/10/31(金) 21:26:52
保守
- 106二次元好きの匿名さん25/10/31(金) 21:27:14
保守
- 107二次元好きの匿名さん25/10/31(金) 23:09:14
サオリ!
- 108二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 06:57:17
- 109二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 15:25:38
決まった…!
- 110二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 22:24:05
保守
- 111二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 06:45:31
ベアトリーチェ「グアァァァァァァァァァ!!!!」
それを受けて、ついにベアトリーチェは倒された。
モモイ「はぁ…はぁ…!」
サオリ「…終わったか…!」
モモイ「…!み、ミドリは…!」
モモイは吹き飛ばされたミドリの元へ駆け寄る。それを見てサオリはアツコの元へと向かう。
モモイ「ミドリ、ミドリ!」
ミドリ「…お姉ちゃん。あいつは…?」
モモイ「大丈夫。倒したよ」
ミドリ「…そっか…。良かった…」
サオリ「…アツコ」
アツコ「…サオリ、ちゃん…?」
ヒヨリ「ひ、姫ちゃん!気が付きましたか!?」
アツコ「…うん。…なんだろう、サオリの顔、久しぶりに見た気がする」
サオリ「そうかもな。ひとまず、生きててよかった。…アツコ」
アツコ「…ありがとう、サオリ」
ミサキ「………」 - 112二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 15:25:32
保守
- 113二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 23:32:10
保守
- 114二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 08:06:36
このレスは削除されています
- 115二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 09:08:01
─しばらくして。
モモイ「…先生、ベアトリーチェは…」
“逃げたよ。でも、もうみんなを苦しめることはないと思う”
そう言う先生は少し苦しそうな顔をしていた。取り逃してしまったことを相当後悔しているのだろうか。
サオリ「…先生」
そんな先生に最初に声をかけたのは、サオリだった。
サオリ「………アリスとユズが、さっきの生徒と一緒に戦ってるんだ。そっちに行ってくれないか?…こっちは任せてほしい」
“…わかった。それじゃお願いするね”
サオリはミカ、アリス、ユズの元へ向かう先生を見送る。こうして、バシリカに残ったのは6人だけとなった。
サオリ「………」
モモイ「…ねぇ、サオリ」
サオリ「…なんだ?」
モモイ「ミドリのこと、頼むね」 - 116二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 17:25:46
モモイ…?
- 117二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 17:30:08
まさか原作のサオリと同じように…
- 118二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 23:17:06
無茶はダメだぞモモイ
- 119二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 06:52:11
何かを決意したような表情で、モモイは他の4人に聞こえないように言う。
サオリ「…どういう意味だ?」
モモイ「そのままの意味だよ。私はミドリとは一緒にいられない。一緒にいたって、迷惑をかけるだけだもん」
サオリ「…自首するつもりか」
モモイ「うん。顔もそっくりだし、ミドリが間違って捕まっちゃうかもでしょ?」
サオリ「それはそうかもしれないが…だが…」
続きを言おうとするサオリを制するように、手をサオリの前に差し出す。
モモイ「ダメだよサオリ。私みたいな悪人のことなんか気にしなくていいから」
サオリ「…違う」 - 120二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 12:35:12
保守
- 121二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 21:51:48
そんなぁ…
- 122二次元好きの匿名さん25/11/05(水) 06:01:30
保守
- 123二次元好きの匿名さん25/11/05(水) 06:29:46
モモイ「違わないよ。犯罪者を庇おうとするなんて、そんな人にミドリを任せるわけにはいかないな〜。…なんて」
サオリ「…お前は悪人でも犯罪者でもない。お前はただ、何も知らなかっただけだ。何も知らないまま利用され、搾取され続けただけだ」
モモイ「その何も知らなかったことが私の罪なんだよ、サオリ。何も知らないまま、この手を何度も汚したんだ。知らないというのは何よりも重い罪だって聞いたことはあるけど、本当にその通りだなって思うよ」
モモイの言っていたことは何も間違っていなかった。それはサオリにもわかっていた。
ただ、納得することはできなかった。
サオリ「…ダメだモモイ。お前は…」
モモイ「…いい加減にしてよ、サオリ」
サオリ「お前は、ミドリの姉なんだ。私と違って、本物の姉なんだぞ!」
モモイ「だから罪を償って胸を張ってミドリと向き合いたいって言ってるの!本当の、本物の姉として!向き合えるようになりたいの!」
声を荒らげる2人の声がバシリカにこだまする。それを聞いて4人は心配そうにモモイとサオリを見つめる。 - 124二次元好きの匿名さん25/11/05(水) 14:18:47
モモイ…
- 125二次元好きの匿名さん25/11/05(水) 22:30:57
でもだからといっていなくなって良い理由にはならないんだぞ!
- 126二次元好きの匿名さん25/11/06(木) 06:49:18
保守
- 127二次元好きの匿名さん25/11/06(木) 07:41:21
サオリ「………すまない、モモイ。お前の言ってることは正しいとは思ってる。だけど、私の心は納得できてないんだ」
ミドリ「…お姉ちゃん…」
モモイ「…大丈夫だよ、ミドリ。もう二度と会えなくなるわけじゃないんだし。サオリも、今までずっと約束を守ってくれてたじゃん。これからもきっと大丈夫だよ」
サオリ「…ミサキたちは、どうするんだ」
そっちの約束はどうする。と言わんばかりにサオリは問いかける。それに対してモモイは、若干答えづらそうにしていた。
モモイ「…悪いのは全部私だよ。私が巻き込んだようなものだし」
アツコ「モモイ…」
ミサキ「…自分1人だけが悪いみたいに言うの、やめてくれない?」
少しため息を吐いた後、ミサキは静かにそう零した。
ミサキ「私たちは、勝手に巻き込まれに行ったんだから。それに対してモモイが罪悪感を感じる必要はなんてない」
モモイ「…ミサキ」
ミサキ「モモイが自首するなら、私たちも行く。このまま逃げるなら、ついていく。…それでいいでしょ」 - 128二次元好きの匿名さん25/11/06(木) 15:38:44
保守
- 129二次元好きの匿名さん25/11/06(木) 23:52:07
このレスは削除されています
- 130二次元好きの匿名さん25/11/07(金) 07:01:02
モモイは、自分はどうすればいいのかわからなくなってしまっていた。
今自主をするというのは、ミサキのことを全く考えていない行為なのではないか?
ミサキたちだって被害者のようなものなのに、これから先も追われるだろう3人を放ったらかしにするか。
それとも、全員で矯正局に捕まるか…。
答えが出ない。この選択は自分のエゴなのではないかと考えると、決断をするのが恐ろしい。
そうして悩むモモイの手に、暖かい感触が触れる。見ると、何かを決意したかのような顔をしながらミドリがモモイの手を握っていた。
ミドリ「………」
モモイ「…ミドリ」
ミドリ「…お姉ちゃん。私は大丈夫だよ。…私には、もう一人のお姉ちゃんがいるから」
涙をこらえて、笑顔のままミドリは言う。
ミドリ「…だから、大丈夫。お姉ちゃんは、ミサキさんたちを…お姉ちゃんとの約束を守ってあげて」 - 131二次元好きの匿名さん25/11/07(金) 16:02:51
保守
- 132二次元好きの匿名さん25/11/07(金) 16:06:25
ミドリ…
強くなったね…(後方姉面) - 133二次元好きの匿名さん25/11/07(金) 21:54:10
さて、モモイの選択は…
- 134二次元好きの匿名さん25/11/08(土) 06:07:24
保守
- 135二次元好きの匿名さん25/11/08(土) 06:43:53
─やがて、先生が戻ってきた。
その場に、モモイたちはいなかった。
“…モモイは?”
サオリ「………約束を守ってくれるそうだ。代わりに、ミドリのことを頼まれたよ」
そう言うサオリは先生の方は向かないままで、ミドリを優しく抱きしめていた。
ミドリ「…お姉ちゃん。本当にこれで良かったのかな…」
サオリ「…多分、あの場に正解なんてなかったよ。だからこそ、モモイはモモイ自身の答えを信じたし、ミドリもミドリ自身の答えを信じた…そうだろう?」
ミドリ「………そんなに大層なことじゃないよ。私は…」
サオリ「それでいいんだ。ハッピーエンドは1つだけだとは限らない。人の数だけハッピーエンドがあるんだから」
諭すようなその言葉は、ミドリの心を優しく癒していく。
サオリ「ミサキ、ヒヨリ、アツコ…」
サオリは先程の様子を頭に思い浮かべる。 - 136二次元好きの匿名さん25/11/08(土) 14:06:39
保守
- 137二次元好きの匿名さん25/11/08(土) 19:53:26
早めの保守
- 138スレ主25/11/09(日) 01:04:56
- 139二次元好きの匿名さん25/11/09(日) 06:55:25
保守
- 140二次元好きの匿名さん25/11/09(日) 15:04:59
保守
- 141二次元好きの匿名さん25/11/09(日) 23:07:56
保守
- 142二次元好きの匿名さん25/11/09(日) 23:17:47
このレスは削除されています
- 143二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 08:33:04
朝保守
- 144二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 17:47:46
勝ったのに寂しいなぁ…
- 145二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 00:58:55
このレスは削除されています
- 146二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 06:35:53
サオリ「…ほんとうに、そっちの道を選ぶのか」
モモイ「…うん」
サオリ「そうか。…それならもう私は何も言わない。…少なくとも、お前の選択には」
サオリは、ミサキたちへ目線を向ける。
サオリ「…少し、4人で話をさせてほしい」
モモイ「…わかった」
意図を察したかモモイはミドリを連れて少し離れた場所へ移動する。
ミサキが何かを言おうとしたが、それに先んじてサオリは深く頭を下げた。
ヒヨリ「ね、姉さん…?」
アツコ「…」
ミサキ「…どういうつもり?」
サオリ「…私はずっと、後悔してた。勝手に飛び出して、そのまま帰れなくなったこと。…みんなを、置いていってしまったこと。謝って許されるだなんて思ってはいない。それでも…」
ミサキ「…うん。私は許すつもりなんてない」
ヒヨリ「ミサキさん…?」 - 147二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 15:17:31
保守
- 148二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 22:43:59
サオリ…
- 149二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 06:56:53
- 150二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 14:47:06
寂しい…
- 151二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 23:09:45
このレスは削除されています
- 152二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 07:56:20
お互いにお別れかぁ
- 153二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 08:48:00
穏やかな声色のその言葉を聞いて、ヒヨリとアツコは少し寂しげな顔をした。ミサキの表情は特に変わりはしなかったが、少ししてから吐いた溜息に、彼女自身の感情が現れていた。
ミサキ「…それが言いたかったこと?…もういいよ。じゃあね」
手を離したミサキはサオリに背を向けてアツコとヒヨリの元に戻っていく。しかし、少し歩いたところでミサキは立ち止まった。
ミサキ「…生きててくれて、ありがとう。…姉さん」
背を向けたまま、ミサキは小さく零した。
─その言葉を噛み締めるサオリ。
きっと彼女たちにもハッピーエンドは訪れる。そう信じることしか今の私にはできないが、それでも。
サオリ「…みんなを、頼む。モモイ」
モモイ「当然だよ。そっちこそ、ミドリを泣かせたら許さないからね」
サオリ「心配するな。ミドリは強いからな。…お前たちの幸運を、心から祈ってるよ」
小さくなっていく背中を、2人は何も言わずに見送る。
寂しげに吹く風から血の繋がっていない妹を守るかのように、サオリはミドリを優しく抱きしめるのだった。 - 154二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 18:15:03
保守
- 155二次元好きの匿名さん25/11/14(金) 00:31:05
これで、よかったんだろうか…
- 156二次元好きの匿名さん25/11/14(金) 06:30:29
保守
- 157二次元好きの匿名さん25/11/14(金) 14:13:52
一緒にはなれなかったか…
- 158二次元好きの匿名さん25/11/14(金) 22:44:15
どうなるかなぁ
- 159二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 06:36:44
それから少しして、アリウススクワッドはトリニティの郊外までやってきていた。
ミサキ「…柄にもないことをした」
ヒヨリ「た、たまにはいいんじゃないでしょうか?」
ミサキ「…それより、リーダーは?一緒に来てたはずだけど」
アツコ「…モモイなら、どこかに行っちゃったよ」
ミサキ「は?どこに?」
アツコ「『自分探し』をしたいんだって。今までベアトリーチェの望むままに生かされてたからだと思う」
心底嫌そうな顔をして、ミサキは頭を搔いた。
ミサキ「…それ、私に面倒事を押し付けて逃げたとかじゃないよね?」
アツコ「モモイはそんな子じゃないよ。モモイには、時間が必要なの。己を振り返り、自身を知る時間が」
ヒヨリ「…リーダー…。帰ってくるんでしょうか…」
アツコ「帰ってくるよ。だって…」
約束、だもんね。 - 160二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 14:25:23
原作サオリ同様自分探しの旅を始めたかモモイ
- 161二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 22:48:38
ほしゅ
- 162二次元好きの匿名さん25/11/16(日) 07:09:20
保守
- 163二次元好きの匿名さん25/11/16(日) 15:07:08
モモイ一人旅
- 164二次元好きの匿名さん25/11/16(日) 22:59:06
待てよ、と言う事はもうちょっと先の未来でDJモモイが爆誕する…?
- 165二次元好きの匿名さん25/11/17(月) 06:25:26
アリス「姫、これでお別れです」
トリニティ自治区へと戻ってきたサオリたち。アリスはそう言いながら跪くような姿勢を取る。
ミカ「そ、そんな畏まらなくていいよ!?」
“姫…かぁ。…本当に無事で良かったよ、私の可愛いお姫様”
ミカ「せ、先生!?」
ミドリ「…」
ミドリが不機嫌そうな顔をしているのを、サオリとユズは見て見ぬふりをした。
サオリ「それじゃあそろそろ帰るぞ」
アリス「どうかお元気で!またお会いしましょう!」
溌剌としたその声と共に、4人はミカと先生と別れる。
サオリ「………げっ…」
ユズ「ど、どうしたの?」
サオリ「………ユウカ、ブチ切れてる」
ユズ「あぁ…」
アリス「アリス知ってます!これはまたサオリが土下座をする流れです!」
サオリ「それはどうかな?」
ミドリ「…思わせぶりなこと言っても未来は変わらないよ」
ユズ「…私たちも怒られるんじゃないかな…?」
サオリ「私だけ怒られるのは癪だから道連れになってほしいのが本音だ」
ミドリ「最低だよお姉ちゃん」
そんな他愛のない話をしながら、4人はミレニアムへの帰路に着くのだった。 - 166二次元好きの匿名さん25/11/17(月) 06:26:43
このレスは削除されています
- 167二次元好きの匿名さん25/11/17(月) 14:54:38
ラストが近いか
- 168二次元好きの匿名さん25/11/17(月) 23:08:00
勇者アリスの勇者ロール良いな
- 169二次元好きの匿名さん25/11/18(火) 06:41:23
保守
- 170二次元好きの匿名さん25/11/18(火) 14:29:45
保守
- 171二次元好きの匿名さん25/11/18(火) 23:48:30
保守
- 172二次元好きの匿名さん25/11/19(水) 06:34:20
そんな騒動から数日後─
聴聞会の議長「─以上とする。聖園ミカ、意義があれば申し出るよう」
ミカ「ううん。ないよ」
アリウスへ加担した罪を問われたミカだったが、聴聞会の決定としては退学処分にはならないことが決定された。少なくとも、最悪の判決だけは免れたかたちである。…一部生徒は納得していない様子だったが。
ミカ「…ねぇナギちゃん。RPGってやったことある?」
ナギサ「…はい?」
そんなある日の昼下がり、ミカはナギサにそう問いかけた。
ナギサ「RPG…ですか?」
ミカ「うん、ゲームの話だよ」
ナギサ「ゲーム…ミカさんがそういったものをするとは…」
ミカ「私もよくわかってないんだけどね。でもプレゼントとして貰っちゃったからさ」
ナギサ「プレゼント…ですか?」 - 173二次元好きの匿名さん25/11/19(水) 12:21:06
調整保守
- 174二次元好きの匿名さん25/11/19(水) 12:22:54
そうか、そういう繋がりになるのか
- 175二次元好きの匿名さん25/11/19(水) 21:26:53
保守
- 176二次元好きの匿名さん25/11/20(木) 06:14:00
ミカ「ミレニアムのゲーム開発部の子たちが作った『TSC2』っていうゲームだよ。知らないよね?」
ナギサ「…そうですね。存じ上げません」
やや困惑しつつもナギサはそう答える。
ミカ「私もよくわからないけど…でもね、なんだかこのゲーム…温かいんだ」
ナギサ「温かい…ですか?」
ミカ「本当にゲームが好きな人たちが作ったんだなっていうのが、わかるんだ。ゲーム、そんなにやったことないのにね」
無邪気に笑いながらミカは言う。ナギサはそんな幼なじみの様子に安堵の感情を覚えた。 - 177二次元好きの匿名さん25/11/20(木) 12:28:16
保守
- 178二次元好きの匿名さん25/11/20(木) 19:21:42
良かった、流石に前作のTSCは渡さなかったか
- 179二次元好きの匿名さん25/11/20(木) 23:52:31
セイアにもこのゲームに関することを話すのかな
- 180二次元好きの匿名さん25/11/21(金) 06:45:51
所変わってミレニアムサイエンススクール。ゲーム開発部にもいつも通りの日々が戻り始めていた。
サオリ「…ユウカ様、部費を上げてほしいなどと二度と申しません…どうか慈悲を…」
ユウカ「あーもう!仰々しい謝り方はしなくていいから!!とにかく期日までにゲームを仕上げないと、部費は大幅カット!最悪廃部も有り得るからね!」
…掛け値なしにいつも通りの日々である。
ミドリ「お姉ちゃんがシナリオ浮かばないのが悪いんだよ?」
サオリ「そうは言っても思い浮かばないものは浮かばないんだ…。くっ、これがばにたすというものか…!」
ミドリ「違うよ?」
アリス「はい!アリスに新作ゲームのアイデアがあります!」
アリスは元気いっぱいにそう言った。
アリス「お姫様と一緒に宝物を守るタワーディフェンスゲームはどうでしょうか!」
ミドリ「アリスちゃん、ナイスアイデア!」
サオリ「あぁ、それでいこう。…よしらじゃあユズ。部長らしくビシッと決めてくれ」
ユズ「えっ!?えぇ〜………と…。…頑張ろう…!」
弱々しいが力強さも感じられるその一言を合図に、私たちは次なるゲーム開発に取り組み始めた。 - 181二次元好きの匿名さん25/11/21(金) 14:10:08
保守
- 182二次元好きの匿名さん25/11/21(金) 20:50:52
保守
- 183二次元好きの匿名さん25/11/22(土) 06:21:15
ミドリ「ねぇお姉ちゃん。…お姉ちゃんはどうしてるかな?」
サオリ「モモイなら大丈夫だろう。あいつは強いやつだ」
休憩室にてコーラを飲みながら、サオリは考える。
もしも自分たちが逆だったなら…。即ち、モモイがミドリと一緒にゲーム開発部に来ていて、私がアリウスに残ったままだったなら、何かが大きく変わるわけではないのかもしれない。それでも、今ここに私がいるからこそ、なしえたこともあるんだろう。
ミドリ「そういえば今度アズサさんと一緒に遊びに行く予定なんだけど、お姉ちゃんも来る?」
サオリ「…そうだな。折角だし、ご一緒させてもらおうか」
ゲーム開発部の私だからこその幸せを噛み締めるように、サオリはコーラを飲み干すのだった。 - 184二次元好きの匿名さん25/11/22(土) 13:09:19
保守
- 185二次元好きの匿名さん25/11/22(土) 21:40:17
保守
- 186二次元好きの匿名さん25/11/23(日) 06:11:36
そろそろスレも終わりそう
- 187二次元好きの匿名さん25/11/23(日) 14:22:15
保守
- 188二次元好きの匿名さん25/11/23(日) 23:01:26
日常はコーラの味
- 189二次元好きの匿名さん25/11/23(日) 23:06:15
モモイ「ちょっと!どういうこと!?」
とあるビルの一室。とあるブラックマーケット幹部に吠えるモモイの声が響いた。
モモイ「いくらなんでも給料0円なんておかしいよね!?差し引き額が多くなったとしてもこの金額は有り得ないよ!」
幹部「何もおかしくはありませんよ。あなた、どうやら学校を中退されているようではないですか」
モモイ「う…。そ、それは…」
幹部「その場合は時給500円となります。更にあなたは指名手配されているようですので、口止め料として15%差し引き…諸々の計算を行った結果がこの給料です。何か文句でもありますか?」
何も言わなかった。ここで反抗してヴァルキューレに突き出されでもしたら何もかもおしまいだ。
モモイ「…ありません」
幹部「さぁ、お出口はあちらですよ」
これも教訓だと思おう。そう考えていると、部屋の扉が開けられた。
ハルカ「し、失礼します…」 - 190二次元好きの匿名さん25/11/23(日) 23:09:44
幹部「あなたは、この前依頼をした…。精算は済ませたはずですが」
ハルカ「…は、はい…。そうです…。だ、だから…」
頭に疑問符を浮かべる2人。しかし次の瞬間─
ハルカ「許せません!!!!!」
ハルカはそう言うとショットガンを乱射し始めた。
幹部「ヒイィィィ!!?た、助けて!?!?」
ハルカ「アル様のお金を踏み倒すなんて、絶対許せません!!!」
その攻撃を受けて幹部は吹き飛ばされ、気絶してしまった。
モモイ「………」
ハルカ「あぁっ!?ほ、他の方がいらっしゃっていたなんて!?お、お騒がせして、た、大変失礼しました!!」
モモイ「い、いや…大丈夫だよ…?」
ハルカ「で、では私はこれで…爆弾を設置しにいかなければいけないので…」
モモイはそう言い残して去っていくハルカの背と荒らされた部屋を交互に見やる。
モモイ「………これが裏世界のやり方…なのかなぁ…?」
非常に困惑した様子で、モモイはそう呟くのだった。 - 191二次元好きの匿名さん25/11/23(日) 23:14:27
というわけでエデン条約編完結です
別のお話もやりたいですがまだ構想全く練られていない+スレも完走寸前の為少し時間を置いてから書いていきたいと思います
それではまたいつか… - 192二次元好きの匿名さん25/11/23(日) 23:23:24
おつー
- 193スレ主25/11/23(日) 23:28:18
ここまでお読みくださりありがとうございました!
- 194二次元好きの匿名さん25/11/23(日) 23:29:50
ひとまず…次スレは期間あけて立てるかんじかな?
このスレは埋めていいんだろうか? - 195スレ主25/11/23(日) 23:31:45
- 196二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 09:25:58
面白かったよ
乙 - 197二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 12:05:46
面白かった
- 198二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 18:42:53
面白かったです
素敵なSSをありがとうございました - 199二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 19:23:36
ありがとう!
- 200二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 19:24:40