【SS】欠けた連星のサブスティチュート 第3章

  • 1二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 00:23:05

    アリウススクワッドリーダー才羽モモイとゲーム開発部シナリオライター錠前サオリ

    予定通り行けばこれがエデン条約編の最終章になります
    そこからはおいおい…

  • 2二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 00:24:06

    こちらのSSは以下のスレを元ネタとしています

    以下スレのスレ主様とは別の人間が書くSSであることをご容赦ください

    ここだけモモイとサオリが...|あにまん掲示板bbs.animanch.com
  • 3二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 00:25:35

    立て乙
    エデンは佳境やね

  • 4二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 00:27:14

    とりあえず10まで

  • 5二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 00:29:03

    ミドリにも見せ場があって良かった

  • 6二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 00:29:11

    たておつ

  • 7二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 00:30:28

    ん?10まで行かなくても大丈夫なのか

  • 8二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 00:33:07

    >>7

    深夜から八時まではな

  • 9二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 00:35:13

    あらすじ

    ミレニアムに戻ってきたサオリとミドリだったが、ミドリがモモイを探すため夜中に家出をしようとしていた。
    アリウスにはもう関わらない方がいいとそれを止めようとしたサオリだったがミドリはそれを拒否。「お姉ちゃんじゃないくせに」と吐き捨てて出ていってしまう。
    その一言が原因で深く傷ついたサオリだったがユズとアリスの叱咤激励で再び元気を取り戻し、今度はゲーム開発部全員でミドリを、そしてモモイを助けに行くことに。

    一方その頃ミドリはモモイと再会し、アツコを救うため先生やスクワッドのメンバーと一緒にアリウスへ向かう。道中現れたミカの攻撃をサオリの助けも借りながら何とかくぐり抜けるも、最終的にモモイと戦うことになってしまう。

    その戦いの中、ミドリとの記憶を思い出せるようになったモモイ。
    そしてミカはミドリの言葉により戦意喪失。合流した先生と一緒に今度こそアツコを救いに行こうとしたその時。

    アリウスの支配者とも言うべき存在『ベアトリーチェ』が動き始める…!

  • 10二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 00:36:21
  • 11二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 00:43:51

    “ベアトリーチェ…!”
    ベアトリーチェ「中々の余興でしたが…もう結構です。これより儀式を開始しますので」
    モモイ「えっ!?」
    ヒヨリ「そ、そんな…まだ夜明けは…!」

    狼狽するモモイたちを嘲笑うかのように、ミメシスやユスティナ聖徒会の聖女バルバラが襲いかかる。

    モモイ「急がないと…!」
    ミカ「…」

    すると、ミカがバルバラに向けて駆け出した。

    “…ミカ!?”
    ミカ「行ってモモイ、先生!…助けたい子がいるんでしょ?だったら…!」
    ミドリ「ミカさん…!」
    モモイ「…行こう、先生!」
    “…気をつけてね、ミカ!”

  • 12二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 06:31:16

    自分に背を向け走り去るその足音を、ミカは静かに聞いていた。

    ミカ「…ああは言ったけど、流石に限界も近いかなぁ…」

    これが罪滅ぼしになるとは思わないけれど。
    これで赦されるだなんて考えてないけれど。

    ミカ「…でも、やらないと」

    言い聞かせるように、そう呟いた。

  • 13二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 12:36:22

    大丈夫かミカ…

  • 14二次元好きの匿名さん25/10/07(火) 20:51:21

    このレスは削除されています

  • 15二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 00:34:02

    保守

  • 16二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 09:43:15

    保守

  • 17二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 16:58:22

    保守

  • 18二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 22:31:22

    このレスは削除されています

  • 19二次元好きの匿名さん25/10/09(木) 03:06:37

    モモイ「姫!」

    儀式が執り行われている至聖所に辿り着いたモモイたちは、磔にされたアツコを見つける。

    ミドリ「…気を失ってるだけみたいだよ」
    ヒヨリ「で、でしたら早く姫ちゃんを…!」
    ミサキ「…そうもいかないみたい。見て、あれ」

    ミサキが目線を向ける先にいたのは、不敵な笑みを浮かべるベアトリーチェ。

    ベアトリーチェ「遅かったですね。儀式は既に進行しています。ロイヤルブラッドの持つ神秘とキヴォトスの外から到来する力…その力で、私はより高位の存在となる」
    ミドリ「そんなことの為だけに、その子を利用してるの?」
    ベアトリーチェ「部外者は黙っていなさい。…あぁ、私の言葉が理解できないからそう言っているのでしょうか?ではお見せしましょう…!これが、これこそが本来の姿…偉大なる大人の姿なのです!」

  • 20二次元好きの匿名さん25/10/09(木) 03:08:05

    ミドリの言葉に若干イラついたか、ベアトリーチェはその姿をより人間離れしたものへと変化させていく。

    “あれがベアトリーチェの本性なんだね”
    ミドリ「思っていたより醜いですね。もう少し大衆ウケするデザインにした方がいいと思います」
    ミサキ「…ミドリ、結構毒舌じゃない?」
    モモイ「デザインなんてどうでもいいよ。早く姫を助けないと!」
    ヒヨリ「そ、そうですね…!」

    モモイの言葉を受け、臨戦態勢を取るスクワッドとミドリ。

    ベアトリーチェ「減らず口を叩く聞き分けのない子供には…お仕置きをしてあげませんとね…!」

  • 21二次元好きの匿名さん25/10/09(木) 10:39:29

    いよいよVSベアトリーチェか

  • 22二次元好きの匿名さん25/10/09(木) 18:40:44

    保守

  • 23二次元好きの匿名さん25/10/09(木) 23:40:37

    保守

  • 24二次元好きの匿名さん25/10/10(金) 06:38:58

    その頃、ミカは─

    ミカ「…はぁ…はぁ…!」

    襲い来るミメシス。その物量を前にして、ミカはついに膝をついた。

    目の前には銃口をこちらに向ける聖女バルバラ。この体力でかなりの戦闘力を誇る彼女を制するのは流石に無謀だったかなとミカは考えていた。

    ミカ(…まぁ…魔女にはお似合いの最後…かもね)

    自身の限界を悟ったミカは目を閉じ、バルバラからの銃撃を抵抗せず受けようとする。

    ミカ「ごめんね、先生。…私、やっぱり…」

  • 25二次元好きの匿名さん25/10/10(金) 06:40:02

    ───魔力充填、100%─

    光よ───!!

  • 26二次元好きの匿名さん25/10/10(金) 12:35:26

    これは勇者

  • 27二次元好きの匿名さん25/10/10(金) 20:50:40

    勇者が来た

  • 28二次元好きの匿名さん25/10/11(土) 03:46:12

    瞬間、大きな音と眩い光が辺り一面に広がった。

    アリス「無事なようですね!良かったです!」
    ミカ「あ、あなたは…?」

    呆気に取られていると先程ぶりの顔と再会する。

    サオリ「大丈夫か?」
    ミカ「あなた…さっきの…!」
    サオリ「…ゆっくり話をしている暇はない。アリス、ユズ」
    ユズ「う、うん。ここは任せて」
    サオリ「無理はするなよ」
    アリス「はい!ミドリをよろしくお願いしますね!」

    サオリは二人にそう言うとモモイたちの元へ駆け出していく。

  • 29二次元好きの匿名さん25/10/11(土) 09:41:37

    早いけど保守

  • 30二次元好きの匿名さん25/10/11(土) 17:57:31

    保守

  • 31二次元好きの匿名さん25/10/11(土) 23:43:44

    保守

  • 32二次元好きの匿名さん25/10/12(日) 06:42:34

    >>28

    ミカ+アリス+ユズかな?

  • 33二次元好きの匿名さん25/10/12(日) 12:12:13

    >>32

    サオリはモモイたちのところに行くっぽいしそうだね

  • 34二次元好きの匿名さん25/10/12(日) 20:55:17

    保守

  • 35二次元好きの匿名さん25/10/13(月) 00:41:47

    保守

  • 36二次元好きの匿名さん25/10/13(月) 08:03:18

    保守

  • 37二次元好きの匿名さん25/10/13(月) 14:22:03

    アリス「立てますか?」
    ミカ「…助けてくれなくて、良かったのに…」
    アリス「…?…何故ですか?」
    ミカ「…私は…魔女だから…」

    だから、これは当然の報い。幸せになれるなんて勘違いした魔女にはお似合いの最期─

    アリス「あなたは魔女なのですね!」
    ミカ「え…?」

    満面の笑みでそう言うアリスに、ミカは思わず驚きの表情を見せる。

    アリス「魔女、それはつまり魔法使い…。魔法使いは勇者のパーティメンバーの定番です!バーサーカーユズもいますし、理想的なパーティになってきました!」
    ユズ「私バーサーカーなの!?」

  • 38二次元好きの匿名さん25/10/13(月) 21:59:17

    草 

  • 39二次元好きの匿名さん25/10/14(火) 06:27:47

    ミカ「ま、待って!私の言う魔女っていうのはそういうのじゃなくて…」
    アリス「違うのですか?」
    ミカ「…そう。私は…悪い魔女だから…許されるだとか、幸せになるだとか…そういうことは、望んじゃいけないの…」

    アリスは、真っ直ぐな瞳をミカに向けている。

    アリス「悪い魔女でいたいのですか?………悪い魔女が嫌なら、転職をすればいいです!アリスは世界を滅ぼす魔王でしたが、今は違います。今のアリスは勇者です!勇者になりたいと思えたから、アリスは魔王から勇者になれました!…あなたも、魔女が嫌なら別の職業に転職すればいいんです!あなたがなりたいものに、あなただってなれます!」
    ミカ「…私の…なりたいもの…?」

  • 40二次元好きの匿名さん25/10/14(火) 06:28:03

    悪名の変化っていう良い場面なのにバーサーカーユズで笑っちまう

  • 41二次元好きの匿名さん25/10/14(火) 13:14:12

    語感がいいなバーサーカーユズ

  • 42二次元好きの匿名さん25/10/14(火) 20:52:12

    どんな答えを出すのか

  • 43二次元好きの匿名さん25/10/15(水) 01:35:03

    保守

  • 44二次元好きの匿名さん25/10/15(水) 06:06:11

    サオリたちに救われたアリスがミカを救う…美しい流れだなあ

  • 45二次元好きの匿名さん25/10/15(水) 12:39:29

    保守

  • 46二次元好きの匿名さん25/10/15(水) 20:56:18

    保守

  • 47二次元好きの匿名さん25/10/16(木) 01:09:10

    私のなりたいもの。私がなりたかったもの。
    考えれば考えるほどわからなくなってくる。

    私は、許されないことをした。
    魔女と呼ばれることは、当然のことだと思っていた。

    でも…。

    魔女でない存在になれるとしたら…。

    私は…。

    アリス「…決まりませんか?ならアリスが決めます!」

  • 48二次元好きの匿名さん25/10/16(木) 01:18:10

    >アリスは世界を滅ぼす魔王でしたが

    さり気なくこの世界線ではパヴァーヌ2章がエデン条約編4章よりも先に終わってる件

  • 49二次元好きの匿名さん25/10/16(木) 06:42:42

    前々からそういう描写はあったぞ

  • 50二次元好きの匿名さん25/10/16(木) 12:27:42

    アリスが
    強い

  • 51二次元好きの匿名さん25/10/16(木) 20:50:06

    勇者なので当然のこと

  • 52二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 05:55:42

    保守

  • 53二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 14:19:47

    何を言うつもりだ?

  • 54二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 21:13:10

    ミカ「えっ」
    アリス「今も昔も、勇者の傍らには…」

    そういうとアリスはミカの手を取る。

    アリス「守るべき存在…姫がいるものです!」
    ミカ「!?」

    目を丸くしたミカに、お構い無しと言わんばかりにアリスは続ける。

    アリス「ですので、あなたは今からお姫様です!大丈夫です。勇者であるアリスが、必ず守ります!」
    ミカ「…わーお」

  • 55二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 23:52:10

    先生じゃなくてアリスがお姫様と言うのか

  • 56二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 08:32:39

    保守

  • 57二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 15:47:46

    保守

  • 58二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 16:16:06

    臭い台詞ではあったかもしれない。それでも、アリスの真っ直ぐな心を乗せたその言葉は、ミカの心に確かに届いていた。

    ミカ「………ありがとう。アリスちゃんにユズちゃん…でいいのかな?私は聖園ミカ。言っておくけれど…守られるだけのお姫様でいるつもりはないからね?」
    アリス「なんと、姫が戦うのですか!?」
    ユズ「最近はそういうシナリオもあるし…い、いいんじゃないかな…?」

    体勢を立て直したバルバラは銃口をこちらに向けてくる。

    アリス「わかりました!それでは…討伐クエスト、開始です!」

  • 59二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 22:30:21

    保守しとこう

  • 60二次元好きの匿名さん25/10/19(日) 06:42:36

    ミカアリいいなぁ

  • 61二次元好きの匿名さん25/10/19(日) 14:45:23

    保守授業部

  • 62二次元好きの匿名さん25/10/19(日) 22:18:28

    保守

  • 63二次元好きの匿名さん25/10/20(月) 06:16:13

    保守

  • 64二次元好きの匿名さん25/10/20(月) 11:29:07

    保守

  • 65二次元好きの匿名さん25/10/20(月) 19:17:43

    ベアトリーチェとの激闘を続けるモモイたちだったが、その中で異変が生じ始める。

    モモイ「はぁ…はぁ…!」

    連戦に次ぐ連戦。更には先程体調を崩していたこともあってか、モモイのコンディションは最低と言える程にまで落ち込んでしまっていた。

    ミドリ「お姉ちゃん、大丈夫?」
    モモイ「…大丈夫…!このくらい…!!」

    強がりだった。それでも戦わなければいけない。
    目の前に、今まさに命の危機に瀕している大切な人がいる。ここで自分だけ倒れるわけにはいかない…!

    モモイ「ッ!!」

    その瞬間、不意打ちのように放たれた弾丸をまともに喰らったモモイはショットガンを弾き飛ばされてしまう。

    モモイ「しまった!」
    ヒヨリ「モモイちゃん!?」
    ミサキ「く…!」

    ヒヨリとミサキの援護射撃によりなんとか追撃を喰らうことは免れた。

  • 66二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 00:02:47

    かなーりピンチ

  • 67二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 06:17:35

    ベアトリーチェ「反抗期もここまでですよ、モモイ。あなたは私の生徒として、永遠に搾取され続けるのです…!」

    その時、後方からアサルトライフルの弾丸がベアトリーチェに直撃する。

    ベアトリーチェ「…なんです?」
    サオリ「奇怪な化け物だな。まるでセンスが感じられない」
    モモイ「サオリ…!」
    ミドリ「お姉ちゃん…!」
    サオリ「モモイ、これを!」

    現れたサオリは、そう言いながらガンケースをモモイに向けて投げ渡す。

  • 68二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 14:01:26

    やったぜ

  • 69二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 22:19:04

    保守

  • 70二次元好きの匿名さん25/10/22(水) 06:35:02

    モモイ「これは…?」
    サオリ「ミドリがモモイのことを思ってエンジニア部に作ってもらった、お前の為の銃だ!…それを使え!」

    モモイは軽く頷くと、アサルトライフルを手に取る。

    モモイ「…なんだろう、この感じ…初めて手に取るはずなのに、なんだか手に馴染むような…」

    不思議な感覚だった。誰かが自分のことを思っていたことを証明する存在。それがここまで勇気をくれることを、モモイは生まれて初めて知った。

    ミドリ「お姉ちゃん、行こう!」
    モモイ「…うん!」

    妹のその言葉に、姉として力強く応えた。

  • 71二次元好きの匿名さん25/10/22(水) 12:59:36

    保守

  • 72二次元好きの匿名さん25/10/22(水) 21:29:10

    保守

  • 73二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 06:05:30

    保守

  • 74二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 06:42:07

    Tips

    ユニーク・アイディア
    ミドリがモモイを思ってエンジニア部に作製を依頼していたアサルトライフル。
    サオリもミドリも使ったことはないが、それでも大切に保管されていた。

    全体的にピンク色が目立つ配色でハンドガードにはゲーム開発部のロゴステッカー、マガジンにモモイのヘイローの模様、トリガーガードはビーズアクセサリー風になっている。

    元ネタ武器:H&K G3/H&K HK33

  • 75二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 15:09:13

    浪漫…

  • 76二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 23:18:03

    ほしゅ

  • 77二次元好きの匿名さん25/10/24(金) 08:07:46

    保守

  • 78二次元好きの匿名さん25/10/24(金) 16:50:14

    保守

  • 79二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 00:24:49

    保守

  • 80二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 06:33:11

    ユニーク・アイディアを手に、モモイはミドリと共に攻撃を仕掛ける。
    一緒に戦ったのは初めてのはずだが、そのコンビネーションはまるでずっと共に戦ってきたかのようだった。

    ベアトリーチェ「ぐぐ…!まだ儀式が完遂していなかったのでしょうか…?力が…!こうなれば、バシリカに存在するすべての兵力をここに…!」
    ヒヨリ「そんな…!」
    ミサキ「これ以上戦力が増えたら、確実に負ける…」
    モモイ「…!」

    ミサキのその言葉のとおり、既に全員限界をとうに超えているようなものだ。この状態で更なる追加戦力が投入されれば、ミサキの言う通りの展開になるだろう─

    ベアトリーチェ「ッ!!」

    その時、サオリがベアトリーチェに向けて弾丸を放った。

    サオリ「しっかりしろ、スクワッド!まだ負けたわけじゃない!」
    ミドリ「…お姉ちゃん…!」
    ミサキ「…サオリ…!」

    そう檄を飛ばすサオリ。そして─

    ベアトリーチェ「あなたたちがいくら囀ろうと、無意味だということを教えてさしあげましょう…!バシリカの兵よ!ここに戻ってきなさい!!」

    そんなベアトリーチェの言葉が、バシリカに響き渡った。

  • 81二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 11:47:03

    サオリが檄を飛ばすのいいな、なんかいい

  • 82二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 17:51:39

    保守

  • 83二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 23:44:29

    どうなるか

  • 84二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 06:36:51

    一方その頃、ミカたちは…。

    ユズ「…ひとまずこれで全部…かな…」
    ミカ「…はぁ…つ、疲れた…」
    アリス「立てますか?姫」
    ミカ「うん、ありがとね。アリスちゃん」

    ミメシスたちをなんとか撃破した三人は、聖歌隊室へとやってきた。

    ユズ「まだ来るかもしれないし…ここで体勢を立て直そう…」
    ミカ「…オルガンに楽譜」
    アリス「姫?」

    ミカは部屋の中にあったオルガンを撫でる。すると、ふと近くにあった蓄音機が目に留まる。

    ミカ「………」

    蓄音機を動かそうとするが、何も起こらない。

    ミカ「…そりゃそうだよね。多分、ずっと使われてなかっただろうし」
    アリス「…姫?」

  • 85二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 06:38:50

    優しく、慈愛を込めた笑みを浮かべながら…ミカはアリスに訊ねる。

    ミカ「…ねぇ、アリスちゃん。こんな私でも、ハッピーエンドは来ると思う?」
    アリス「…ハッピーエンドは誰にだって訪れます。そう信じる限り、必ず!」
    ミカ「…そっか。…そうだね。信じるって、大事だもんね」

    頭の中に、今までの記憶が蘇っていく。

    アリウスと和解が出来ればいいなと考えて行動したこと。セイアちゃんの全部わかったような物言いが気に入らなくて、結果ナギちゃんも含めて傷つけてしまったこと。そして─

    ミカ「…モモイ。…いや、アリウススクワッド。きっとみんな、幸せになりたいんだと思う。叶わない夢でも、それでも望んでる。…幸せってきっと、そういうものだから」

    だからね、スクワッド─

    ─あなた達の為に、祈るね。

  • 86二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 14:39:23

    おぉ…!

  • 87二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 23:06:50

    歌うのか、ミカ!

  • 88二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 06:26:44

    その時、聖歌隊室を優しい音が包み込む。

    ユズ「…この音は…?」
    ミカ「…あはは、故障してたんじゃなかったの?」
    アリス「…すごく、心が落ち着くような…そんな音色です」
    ミカ「うん。これは…慈愛を求める歌。誰かのための…祝福」

    ベアトリーチェの元へ向かうミメシスたちの前に、ミカが立ち塞がる。もちろん、アリスとユズも一緒だ。

    アリス「ここは通しません!あなたたちは私たちが倒します!」
    ミカ「…そうだね、この先は部外者は立ち入り禁止なの。私たちと一緒に…歌おう?」

    これは、慈愛を求める歌。

    Kyrie eleison─

  • 89二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 13:45:33

    保守

  • 90二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 22:47:06

    夜保守

  • 91二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 07:17:41

    ミドリ「…この歌は…」
    ベアトリーチェ「なりません!私の領地で慈愛を語る歌を響かせるなど!生徒は呪いを謳わねばなりません!お互いを騙し傷つけ合う地獄の中で、私たちに搾取される存在であるべきなのです!」

    その歌を耳にしてベアトリーチェは激情のままにそう叫んだ。

    “黙れ。私の大切な生徒に話しかけるな”

    その言葉に、末恐ろしいまでの威圧感を放ちながら先生はベアトリーチェに返した。

    ベアトリーチェ「何を…!」
    “私はあなたを絶対許さない”
    サオリ「…そうだな。私も先生と同意見だ」
    ミドリ「お姉ちゃん。…うん、私もだよ」

    サオリは優しく笑みながらミドリの頭を軽く撫でると、ベアトリーチェを鋭く睨みつける。

    サオリ「お前はモモイたちにとってのバグだ。早急にデバッグしてやる…!」
    ミサキ「………」
    ベアトリーチェ「く…!何も知らない者共が…この私に、よくも…!そんな口をォォォーーー!!!」

  • 92二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 15:29:11

    保守

  • 93二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 15:30:30

    このレスは削除されています

  • 94二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 23:32:46

    デバッグしてもしぶとく生き残ってそう

  • 95二次元好きの匿名さん25/10/29(水) 06:41:24

    サオリからの言葉を受けて、怒りを顕にしたベアトリーチェはまたも姿を異形の者に変える。

    ヒヨリ「ま、また姿が…!」
    ベアトリーチェ「はぁ、はぁ…!モモイィ…!そうです、貴様を新たな生贄としましょう!」
    モモイ「…!」

    そうはさせないと、ミドリはモモイの前に立ってベアトリーチェに銃口を向ける。

    ベアトリーチェ「邪魔をしないでいただきましょうか…!そもそもモモイはこの時のためにずっと生かしてきたのですから!!」
    モモイ「…え」
    ミドリ「どういうことなの!」
    ベアトリーチェ「元々は瀕死の貴様を見て、後々使えそうだと感じたから治療を行ったのこと!最後まで私の役に立ってもらうために、生かし続けていたのです!!」

    相当激昂しているのか、感情のままにそう宣うベアトリーチェを相手に、モモイはそれでも冷静だった。

    モモイ「…そっか。まぁ、確かに死にかけだった私を何の意味もなく助けるわけないよね」

    納得したような様子でモモイは呟く。

    モモイ「…ありがとう、マダム」
    ベアトリーチェ「!!」

  • 96二次元好きの匿名さん25/10/29(水) 15:06:24

    保守

  • 97二次元好きの匿名さん25/10/29(水) 23:58:47

    保守

  • 98二次元好きの匿名さん25/10/30(木) 06:21:57

    モモイ「あなたが私を生かしてくれなかったら、私はサオリとの約束を破れないままで…ミドリともこうして再会できないままだった。だから、私を助けてくれたことについてはお礼を言うよ。本当にありがとう」

    モモイは頭を下げると、そのまま銃のリロードを行い、顔を上げる。

    モモイ「…だけど、それは私がここであなたに従う理由にはならない」
    ベアトリーチェ「く…この親不孝者がぁ…!」
    モモイ「不良娘で悪かったね、でも…!」

    モモイはミドリの方を向くと、小さく頷く。ミドリもそれに合わせて頷く。

    モモイ「後悔は…もう、したくないから。…行くよ、ミドリ!」
    ミドリ「うん!」
    ベアトリーチェ「ここに残っている戦力だけでも、貴様らを叩き潰すには十分です!行きなさいミメシスたちよ!」

    ベアトリーチェの指示により、ミメシスが攻撃を開始する。

    “ミサキ、ヒヨリ!ミメシスは頼める!?”
    ヒヨリ「は、はい!」
    ミサキ「任せて」
    “サオリは─”

  • 99二次元好きの匿名さん25/10/30(木) 14:51:52

    保守

  • 100二次元好きの匿名さん25/10/30(木) 21:42:03

    保守

  • 101二次元好きの匿名さん25/10/31(金) 06:48:25

    頼もしい

  • 102二次元好きの匿名さん25/10/31(金) 06:56:25

    モモイに意識が向けばミドリが、ミドリに意識が向けばモモイがそれぞれ攻撃を仕掛ける。息の合った連続攻撃を前にして、ベアトリーチェは防戦一方だった。

    ベアトリーチェ「この、私が…!こんな…!!」
    ミドリ「これで、終わり!」
    ベアトリーチェ「ッ!舐めるな!」

    ベアトリーチェの攻撃がミドリを襲う。それに怯まずミドリもベアトリーチェを撃ち抜いた。

    ミドリ「かはっ…!」

    吹っ飛ばされたミドリ。その瞬間、反対方向から攻撃が加えられる。

    ベアトリーチェ「…ッ!…次は貴様です、モモ…」
    「vanitas vanitatum et omnia vanitas」

    しかし、そこにいたのはモモイではなかった。

    サオリ「…だったか?」

  • 103二次元好きの匿名さん25/10/31(金) 07:27:28

    保守

  • 104二次元好きの匿名さん25/10/31(金) 12:25:28

    おお

  • 105二次元好きの匿名さん25/10/31(金) 21:26:52

    保守

  • 106二次元好きの匿名さん25/10/31(金) 21:27:14

    保守

  • 107二次元好きの匿名さん25/10/31(金) 23:09:14

    サオリ!

  • 108二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 06:57:17

    ベアトリーチェ「な…!?」

    その瞬間、足元から音がした。そこにあったのは、銃口を上へ向けたモモイの姿。

    ベアトリーチェ「…!」

    モモイの頭の中を様々な記憶が駆け巡る。
    ミドリと過ごした日々、ミドリと別れてしまったあの日、妹がそばにいない絶望、兵士として育てられた過去、先生を撃った時の光景、アズサとの記憶、そして…今この瞬間。

    モモイ「私たちの、怒りの弾丸を食らえ!!」

  • 109二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 15:25:38

    決まった…!

  • 110二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 22:24:05

    保守

  • 111二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 06:45:31

    ベアトリーチェ「グアァァァァァァァァァ!!!!」

    それを受けて、ついにベアトリーチェは倒された。

    モモイ「はぁ…はぁ…!」
    サオリ「…終わったか…!」
    モモイ「…!み、ミドリは…!」

    モモイは吹き飛ばされたミドリの元へ駆け寄る。それを見てサオリはアツコの元へと向かう。

    モモイ「ミドリ、ミドリ!」
    ミドリ「…お姉ちゃん。あいつは…?」
    モモイ「大丈夫。倒したよ」
    ミドリ「…そっか…。良かった…」



    サオリ「…アツコ」
    アツコ「…サオリ、ちゃん…?」
    ヒヨリ「ひ、姫ちゃん!気が付きましたか!?」
    アツコ「…うん。…なんだろう、サオリの顔、久しぶりに見た気がする」
    サオリ「そうかもな。ひとまず、生きててよかった。…アツコ」
    アツコ「…ありがとう、サオリ」
    ミサキ「………」

  • 112二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 15:25:32

    保守

  • 113二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 23:32:10

    保守

  • 114二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 08:06:36

    保守

  • 115二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 09:08:01

    ─しばらくして。

    モモイ「…先生、ベアトリーチェは…」
    “逃げたよ。でも、もうみんなを苦しめることはないと思う”

    そう言う先生は少し苦しそうな顔をしていた。取り逃してしまったことを相当後悔しているのだろうか。

    サオリ「…先生」

    そんな先生に最初に声をかけたのは、サオリだった。

    サオリ「………アリスとユズが、さっきの生徒と一緒に戦ってるんだ。そっちに行ってくれないか?…こっちは任せてほしい」
    “…わかった。それじゃお願いするね”

    サオリはミカ、アリス、ユズの元へ向かう先生を見送る。こうして、バシリカに残ったのは6人だけとなった。

    サオリ「………」
    モモイ「…ねぇ、サオリ」
    サオリ「…なんだ?」
    モモイ「ミドリのこと、頼むね」

  • 116二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 17:25:46

    モモイ…?

  • 117二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 17:30:08

    まさか原作のサオリと同じように…

  • 118二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 23:17:06

    無茶はダメだぞモモイ

  • 119二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 06:52:11

    何かを決意したような表情で、モモイは他の4人に聞こえないように言う。

    サオリ「…どういう意味だ?」
    モモイ「そのままの意味だよ。私はミドリとは一緒にいられない。一緒にいたって、迷惑をかけるだけだもん」
    サオリ「…自首するつもりか」
    モモイ「うん。顔もそっくりだし、ミドリが間違って捕まっちゃうかもでしょ?」
    サオリ「それはそうかもしれないが…だが…」

    続きを言おうとするサオリを制するように、手をサオリの前に差し出す。

    モモイ「ダメだよサオリ。私みたいな悪人のことなんか気にしなくていいから」
    サオリ「…違う」

  • 120二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 12:35:12

    保守

  • 121二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 21:51:48

    そんなぁ…

スレッドは11/5 07:51頃に落ちます

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