- 1二次元好きの匿名さん25/10/09(木) 01:55:58
- 2スレ主25/10/09(木) 01:58:17
(外伝)
大家は八重にランニング(健全)に駆り出されていた。靴音は6つ。人影3つ。大家と八重と、運動不足のめぐりである。
「ふっ、ふっ、そういや八重ってめぐりと友達なの?」
「友達じゃないですよ?」
「……!」
息も絶え絶えのめぐりが、信じられないようなものを見る目で八重を見た。何か言おうとしているが、息切れと疲労で何も言えない。
「え、じゃあコイツの状況とか知ってる?」
「大学中退、ニート」
「ごはあっ」
めぐりが血を吐くようなジェスチャーで反応した。震えているのはランニングのせいばかりではない。 - 3スレ主25/10/09(木) 01:58:42
「そ、そっか……あんま心配とか、してないんだ」
「してないですねー」
「お、おのれ……くそう! 知ってますよ! どーせ私はミジンコですよ! 天才様ばんざーい! あははー!」
「めぐりちゃんはライバルだもんね」
「んぇへ」
芝居が買った身振り手振りをしながら大家を殴り始めためぐりの動きが止まる。
「だから心配とかしてない。今のめぐりちゃんが後退してるとか足踏みしてるとか、そこに大した意味はないもの。そんなの関係ない人だって知ってるし」
「んんんぃ〜〜……? ん〜……」
「ね」
大家を挟んで女たちだけの世界が作られているのを大家は感じた。気まずそうに目線を逸らすめぐりは釈然としていないが、八重の瞳には一点の疑いも含まれていない。
「高一の八月とか、一月とか、高二の三月とかねー」
「わ、私の知らないイベントを話題に出してきてる……! 大家さん助けてください!」
「え知らんし。おっぱい揉ませてくれるなら一考」
そう真剣に告げる大家の瞳が一番曇りなく輝いていた。 - 4スレ主25/10/09(木) 02:00:02
若い子にはちゃん付けの大家も、何度も体を重ねるうちに呼び捨てになりました