【cp超閲覧注意】「ねぇ、お茶子さん」

  • 1二次元好きの匿名さん25/10/09(木) 18:32:31

    お茶子さんと結婚して遂に子供が出来た

    最初無個性の僕が子供を持つのに、お茶子さんとの間に新しい命を作るのに抵抗があったけど…

    それでもお茶子さんから子供にとってのヒーローに、僕にとってのオールマイトのような存在に僕たちがなれるようにすれば良いと

    その言葉を励みにお茶子さんと愛し合って漸く授かった僕とお茶子さんの愛しい我が子…性別もわからないけど男の子だったら"麗久"、女の子だったら"麗子"と名付けて二人で大事に育てようね。そう約束して……

    かっちゃんと二人で依頼を受けたとある凶悪ヴィランの潜伏してる可能性のある災害現場での任務。。ヴィランの個性も分からないけれど


    『デクくん、ホンマに言っちゃうの?』

    『うん、大丈夫だよ!かっちゃんも一緒だしね』

    大きなお腹を抱えた身重の愛する妻、この中には僕達の子供が、守るべき新しい命が…

    『約束するよ、なにがあってもどんな事が起きても僕は必ずお茶子さんの所に帰ってくるから!』

    『本当に?約束やからね?デクくんの好物いっぱい作って待っとるからね?』

    ーーー約束だから

    ーーなにがあってもどんな事が起きても

    ー必ず戻ってくるから

    ーー
    ーーー
    ーーーー

  • 2二次元好きの匿名さん25/10/09(木) 18:39:15

    あれ……?

    どこだココ…?

    ふと気がつくと僕は病院のベッドにいた

    看護師さんらしき人がギョッとすると

    僕は4年も昏睡状態にいたらしい

    体が痛い…頭が割れそうだ

    あれ……?僕、誰だっけ??

    鏡を見ても見覚えのない顔、、
    医者の話では僕はとある場所で全身大火傷の重傷で、かつ焼け残った所持品は少なく身元を証明するモノも何も持っておらず顔も適当に整形手術するしかなかったらしい

    記憶も何もない、ただ奇跡的に焼け残ってたプラチナリングには女性の名前が掘ってあった

    誰だろう?けど頭が痛い

  • 3二次元好きの匿名さん25/10/09(木) 18:40:29

    続編きたー!

  • 4二次元好きの匿名さん25/10/09(木) 18:44:13

    頭が痛い…

    けど医者からは体の方はリハビリを続ければ回復するがこんなにボロボロの身体の患者は見たことがないと言われた

    なにか相当身体に無理をさせる仕事でもしてたのだろうか?

    とにかく何も覚えてないし顔も記憶を失う以前と違うのならばどうしようもない

    これからどうすれば良いだろうか?頼るべき家族もいない

    けど、なぜか帰らなきゃ行けない気がした、誰かが僕を待ってる気がした…

    その思い一つで必死にリハビリに励んだ

    不思議と初めてではない気がした

  • 5二次元好きの匿名さん25/10/09(木) 19:33:56

    ほしゅ

  • 6二次元好きの匿名さん25/10/09(木) 19:36:17

    ワクワク

  • 7二次元好きの匿名さん25/10/09(木) 19:40:15

    リハビリから1年が経った辺りで身体も動くようになったが医者からは退院を勧められた…

    どこにも行く宛はないのだが病院としては身体がどこも悪くない以上は置いておく訳にはいかないらしい。

    一体どこに行けばいいんだろう?

    取り敢えず日雇いの仕事でなんとか食い繋ぐしかない…

    赤ちゃんを抱っこした女性を見かけると胸がこう、ギュッと締め付けられるような…?

    たまたま近寄ってきた猫を抱っこしてみたら肉球をプニプニ触ってみた

    何故か懐かしい気がしたけど涙も出てきた

  • 8二次元好きの匿名さん25/10/09(木) 19:41:15

    デクくん…思い出して…

  • 9二次元好きの匿名さん25/10/09(木) 19:44:16

    身分証もないのでとにかく生活には苦労した

    一体僕はどこの誰なのだろう?

    古いヒーローの動画を見てたらなにか思い出しそうになる…頭が痛い、ドキュメンタリーに出てた金髪のガリガリに痩せた泣きながら嘆くその人は弟子を亡くしたらしいけど…

    何故だろう?息が苦しい…僕に関係あるのか?まさか

    最近ではカラスやカエルを見てもなにか思い出しそうになる、僕は変になったんだろうか???

  • 10二次元好きの匿名さん25/10/09(木) 19:52:33

    >>9

    一体誰闇なんだ…

  • 11二次元好きの匿名さん25/10/09(木) 19:58:24

    僕が退院してから2年…

    昏睡状態から数えたら7年が経過していた

    毎日をあてもなくボロボロになりながら死んだようにただ日銭を稼ぎながら暮らしてる日々…

    ほぼ唯一の所持品だったら指輪を眺めてると何故か落ち着く…僕にも家族がいたんだろうか?

    空虚になった胸で同僚に薦められたとあるプロヒーローの女性。

    実を言うとヒーローの動画を見てると何故か頭痛が止まらなくなりあまり見たくなかったのだが

    この女性は目が離せなかった、世の中にこんなに綺麗な人がいたのかと思った

    あれ…?あれれ…?

    "…張れって感じで、なんか好きだ"

    "…らかさんは僕のヒーローだよ"

    僕は……アレ?

    痛い痛い痛い痛い頭が割れる…

    「お茶……子、さん?」

  • 12二次元好きの匿名さん25/10/09(木) 20:08:29

    >>9

    一体誰ロッピーなんだ…

  • 13二次元好きの匿名さん25/10/09(木) 20:30:37

    そうだ、そうだそうだ

    思い出した、思い出した思い出したぞ

    僕は緑谷出久だ、家族もいた

    お茶子さん、お茶子さん、僕の大好きな人愛してる人、、、世界で1番大切な人…

    7年もほったらかしにして僕は何をしてたんだ、どうして思い出さなかったんだ?

    それに僕の子供も…もうとっくに生まれてる筈、お茶子さん、それに僕の子…

    お母さんも心配してる、オールマイト、お父さんも

    飯田くん、轟くん、梅雨ちゃん、峰田くん、かっちゃん、それに皆んなも待ってる

    帰らなきゃ、帰らなきゃ、帰らなきゃ

    いても経っても居られず

    僕はお茶子さんと僕達の"我が家"に向かって走った

  • 14二次元好きの匿名さん25/10/10(金) 05:30:12

    さて……

  • 15二次元好きの匿名さん25/10/10(金) 12:30:20

    ほしゅ

  • 16二次元好きの匿名さん25/10/10(金) 13:49:51

    お茶子さん、お茶子さん!

    僕達の家!僕達家族の家!

    義父母に依頼して建てた注文住宅…

    お茶子さんと将来出来た子供達の為に建てた家…

    転がるように駆け付けても誰もいる気配はしなかった、お茶子さんと僕の子はどこだ?

    いてもたってもいられず付近を走り回った服も身体もボロボロで汗だくだけどそんなのどうでも良い!お茶子さん!

    近くの大きな公園に来た、生まれたら赤ちゃんと一緒に行きたいねと行ったあの公園…

    いた!お茶子さんだ!

    て、え…アレ?

  • 17二次元好きの匿名さん25/10/10(金) 14:48:25

    「おかーしゃーん」

    お茶子さんの手を握る小さな可愛らしい女の子…
    お茶子さんに瓜二つの可愛い女の子、、

    けど、え?アレ…あの子は4歳ぐらいに見えるぞ

    お茶子さんも手を握ってとても愛おしそうにしてる

    え?待てどうなってる?

    するとお茶子さんの手を握っていた女の子はパァっと可愛らしい明るい表情になりタッタッと走っていく…

    その向こうにいるのは…かっちゃん??

    え、何して…それにかっちゃんの隣にいる7歳ぐらいに見えるあの緑髪の男の子は…え?

    「ねえ、おとーしゃん!」

    嬉しそうな顔でかっちゃんに抱きつくお茶子さんそっくりの女の子…

    え?お茶…え?お茶子さん?

  • 18二次元好きの匿名さん25/10/10(金) 18:23:15

    かっちゃん……?
    いや待て、何か出久が勘違いしている可能性はあるんだ

  • 19二次元好きの匿名さん25/10/10(金) 19:24:38

    心臓が高鳴る…血管が沸騰して細胞が煮え立ちそうだ、汗がさっきから止まらない、呼吸が…止まりそうだ

    あれ、オイ待て何が起きてる?

    「じゃあお家帰ろうか、あ、『お父さん』のカレーは辛いから食べちゃアカンよ?」

    「はーい!」

    パァァと明るいお茶子さんそっくりの麗らかスマイル、え……ちょ、え?

    お、お茶子さん????かっちゃんの隣にいる緑髪の男の子も…え?

    お茶子さん…お茶子さんお茶子さんお茶子さんお茶子さんお茶子さん

    ………そんな、嘘だ、夢なら醒めてくれ

  • 20二次元好きの匿名さん25/10/10(金) 19:30:56

    自宅にしてた宿舎に慌てて帰ってウラビティになって必死に調べた

    『ウラビティ〜夫の死を乗り越えて〜』

    『ヒーロー:デク 殉職から7年』

    『ウラビティ 大爆殺神ダイナマイトと新しい愛』

    いや、え?そんな…オイ嘘だろ???

    お茶子さん?……それに僕の子は、麗久は?

    あれ?……え?ちょ、、

    なにがなんだか分からない

    『デクくん、愛してる…』

    『私の心も身体もデクくんのモノやから』


    『本当に?約束やからね?デクくんの好物いっぱい作って待っとるからね?』

    お茶、子 さん………

    「…………………」

  • 21二次元好きの匿名さん25/10/10(金) 19:38:19

    デクダンス不可避

  • 22二次元好きの匿名さん25/10/10(金) 19:49:09

    関連スレ誰か貼ってくれ
    お気に入りしてなかったからわからん

  • 23二次元好きの匿名さん25/10/10(金) 19:52:32
  • 24二次元好きの匿名さん25/10/10(金) 20:21:29

    7月15日・・・この日は僕の誕生日、

    僕はまるで引き込まれるかのようにフラフラと"僕とお茶さんの家"に向かっていた

    よく見るとお茶子さんと僕のこと、お茶子さんそっくりの子…それとかっちゃんがいた

    オールマイトとお母さんまで来てるぞ?

    芦戸さんや葉隠さん達旧A組の皆んなまで…何人か小さい子を連れてきてる人もいるけど…あれ?

    毎年この日になるとお茶子さんは僕の為にご馳走を作ってくれて手作りのケーキも……勿論仕事が忙しくていつも、という訳には行かないけど

    僕そっくりの緑髪の男の子がフーッとお茶子さんの手作りケーキの蝋燭を吹き消してお茶子さんが抱きついていた…あの子もとても幸せそうだ

    「いやー、しかしビックリだよねえ…こんな偶然」

    「うん、けどお茶子も幸せそうで良かった…緑谷が死んだ時は本当見てられなかったし、、」

    「爆豪くんとも最初はビックリしたけど二人は身も心も結ばれたんだねぇ」

    芦戸さんや耳郎さんや葉隠さん達もゾロゾロと帰ろうとしてるのが聞こえてしまった

    そんな…皆んな、違…僕はここに

  • 25二次元好きの匿名さん25/10/10(金) 22:50:49

    脳が破壊されました

  • 26二次元好きの匿名さん25/10/11(土) 08:21:21

    多分このデク今そこまで考えられてないけど個性社会なのが名乗り出にくくさせるのあると思うんだよな、こういう状況
    トガちゃんの変身とか治崎のだってやりようによっては他人の姿模倣出来そうだし、そういうのもきっと事件あるだろうし

  • 27二次元好きの匿名さん25/10/11(土) 08:47:43

    お茶子さんがかっちゃんと再婚…?

    え?なんで?なんで?

    切島くんや上鳴くんの会話まで聞こえてきた

    は?え…?かっちゃんがお茶子さんの事ずっと好きだった?何だよソレ…そんなの全然、、じゃあ何で僕に…

    オイ待てふざけるなよ

    それに、それに…じゃあやっぱりあの小さな女の子はお茶子さんとかっちゃんの間に出来た……

    それって、それってつまり二人が、、、、

    思わずその場で吐いた。吐瀉物が信じられない量で出た、吐き過ぎて胃液まで出てきた気がした

    他の夫婦の性行為の様子なんて想像した事もないのに

    なんで、なんで…なんでこうなったんだよ?お茶、子さ…

    帰ってくるって…僕を待ってるって…

  • 28二次元好きの匿名さん25/10/11(土) 10:15:52

    うわああああ・・・

  • 29二次元好きの匿名さん25/10/11(土) 12:46:55

    翌日、僕は居ても立っても居られずに
    まるで引き込まれるかのように"僕とお茶子さんの家"に来ていた

    庭に入ってしまいソワソワしていたら後ろから

    「ねえ、何してるの?」と、声をかけられ振り返ると僕とお茶子さんの息子…

    「レイくん!?」思わずお茶子さんと二人で付けようねと約束してた名前で呼んでしまう

    「僕、レイくんじゃないよ!いっくんだよ!」

    元気いっぱいにそう答える僕そっくりの息子…大きくなってる、僕とお茶子さんの…思わず涙が出てくると同時に


    「あ、あはは…そうだよね、僕の考えた名前なんて…大体なんで今更ノコノコ帰ってきてんだよ馬鹿野郎、あのヴィランの個性で飛ばされて全身大火傷で顔も声帯も焼け爛れて身分証明書もなにも持ってなかったせいで手術で殆ど別人になってるし…なんだよ、ウラビティの動画を見て記憶が全部戻っただなん…そんなの、そんなの」

    何をしてるんだ、何をやってるんだ僕は、なんだコレは地獄じゃないか

    「ね、ねえいっくん…今幸せ?お母さんは?」

    止せば良いのに息子に聞いてしまう

    「うん!お母さんはお父さんとラブラブだよ!」

    動悸が激しい…息ができない


    「そっか…そうだよね、かっちゃん…後は任せたよ?お茶子さん…ごめん、ごめんねいっくん…愛してる」

    そう言って息子を抱きしめる、もうすぐお母さんが帰ってくるよ、と息子が言ってたけど僕は何も言わずに宛もなくそこを離れて行った

  • 30二次元好きの匿名さん25/10/11(土) 18:35:39

    辛い………

  • 31二次元好きの匿名さん25/10/11(土) 19:33:32

    それから僕は毎日を死んだように生きていた

    いや、お茶子さんも子供ももう僕のことを見ていない、必要としていないのだ

    そんなのは死んでるのと一体何が違うんだろう

    かっちゃん…けど、かっちゃんかあ
    喉の奥からフツフツと湧き上がる何かを感じた

    意味もなくお茶子さん達の家の近くをグルグルと回った公園の近くを彷徨ってたら名前も知らない息子が歩いてるのが見えた


    すると、いきなり現れた大柄な男二人に腕を掴まれて泣いている息子が目に入り僕はアーマードもないのに飛び出してしまった

    金的や目潰しなどおよそヒーローらしくない戦法でその誘拐犯を足止めし

    「逃げて!お父さんとお母さんの所にすぐ帰るんだ!」

    そう叫ぶと驚いた僕の息子はそのまま脇目も振らずに逃げてしまった
    帰るんだ、走って、振り返るな

    僕の子…僕とお茶子さんの…

    "頑張れって感じで私なんか好きだ"

    "気が合うね"

    "幸せな時も、困難な時も、富める時も、貧しき時も、病める時も、健やかなる時も、死がふたりを分かつまで愛し続けます"

    ……息子がいなくなった後、ボロボロになった身体を引きずって一人で大泣きした

  • 32二次元好きの匿名さん25/10/11(土) 21:35:43

    出久ぅ……

  • 33二次元好きの匿名さん25/10/11(土) 23:37:01

    それから数ヶ月経ってから怪我も癒えたので僕はまた引き込まれるかのようにあの公園でボーッと時を探してた

    すると後ろから「この間は助けてくれてありがとー!」と麗らかな元気いっぱいな男の子の声が聞こえたと思ってビックリしたら

    僕の子…僕とお茶子さんの息子だ、もう会わないと思ってたのに思わず涙がボロボロ溢れる
    「うんうん、あの後お母さんとお父さんの所には帰れた?怪我してない?」

    胸が痛い…僕の子なのに、何で何で…

    「大丈夫だよ!」

    僕は良さば良いのに息子と少し話がしたいと言ってみたら息子は快く了承してくれた
    1番聞きたかったお母さんは元気にしてるかと言うこと、そして聞きたくなかったけどどうしても気になるお父さんとお母さんは仲が良いのかと言う事、聞いてもどうしようもないって言うのに…

    すると息子は
    「今度、お母さんはお父さんと二人で新婚旅行に行くんだよー!」

    と、嬉しそうに答えた…胸がズキリと痛む、新婚旅行…僕だってお茶子さんと行けてなかったのに、かっちゃんと行くの?温泉旅館に義父母が招待してくれたらしい、旅館…?二人で?それってつまり部屋で…吐きそうになるのを必死に堪える

    「この間ね!僕の妹の麗ちゃんの誕生日だったんだよ!そしたらね、プレゼントに弟が欲しいって!」

    「………」

    そうか、あのお茶子さんそっくりの女の子は麗ちゃんって言うのか…良いなあかっちゃん、お茶子さんそっくりのすごく可愛い娘…


    「新婚旅行…か、ハハ、そうだよね夫婦なんだし…僕は行けてなかったしなあ…うんうん、いっくんありがとうね…多分その内弟も出来るよ」

    そして僕は涙を必死に堪え、唇を噛みながら嘔吐感に耐えながらフラフラと息子に気づかれないように帰った、そして帰宅すると自宅のトイレでやっぱり吐き…普段は殆ど飲まないお酒を吐く程飲んだ

  • 34二次元好きの匿名さん25/10/12(日) 08:30:36

    (´;ω;`)

  • 35二次元好きの匿名さん25/10/12(日) 10:18:33

    このレスは削除されています

  • 36二次元好きの匿名さん25/10/12(日) 10:30:38

    >>35

    スレ主じゃないが一言

    じゃ あ 見 る な

  • 37二次元好きの匿名さん25/10/12(日) 19:18:09

    保守

  • 38二次元好きの匿名さん25/10/12(日) 19:48:37

    それからまた暫く経って

    僕はまた意味もなくお茶子さん達の家の近くをウロウロしたりしていた

    来月にはクリスマスとお茶子さんの誕生日があるから少ない日雇いの稼ぎで必死に切り詰めてプレゼントも用意してた
    今更どうしようもないとはわかってたけど

    「おじさん!」

    ビクリと心臓が跳ねる…声を掛けてきたのは息子だ

    「あの…えっと、ごめん…その、お茶…君のお母さんについてなんだけど」

    思わずモダモダしてたらその子は不機嫌そうな顔をして手から火を出して

    「おじさん!この間はありがとう!けどお母さんにはお父さんがいるの!おじさんは近づかないで!!!!!」

    えっ・・・・
    息子の目は、完全に父親を見る目じゃなかった
    今更になってようやく理解した理解したくなかったけど理解せざるを得なかった
    この子にもお茶子さんにも僕は必要とされてないことも僕の居場所なんかこの家のどこにもない事も…

    お茶子さんの心も…もう、胸が痛い、息が切れる、
    泣き出しそうなのを必死に堪えて息子から逃げるようにその場から立ち去るしかなかった

    "私の心も身体もデクくんのものやから"

    "本当に?約束やからね?デクくんの好物いっぱい作って待っとるからね?"

    お茶子さん、お茶子さん、僕の、僕のお茶子さんが…

  • 39二次元好きの匿名さん25/10/12(日) 22:13:32

    息子に拒絶の言葉を吐かれたあの日から僕は毎日のように泣いた

    干からびるほど泣いた

    お茶子さんの名前が彫ってあるプラチナリングを眺めながら…

    なんで、なんでだよかっちゃん…

    クリスマスも終わり密かに期待してたお茶子さんの誕生日も終わってしまったある晩、僕はまた何を思ったかお茶子さん達の家に来ていた

    その時の僕は明らかにおかしかった、けど裏庭を漁るとやっぱり合鍵の隠し場所は変わってなかった

    そして僕はこっそりとお茶子さん達の家に侵入してしまったおそるおそる廊下を歩いてると家の中の様子はそれ程変わってなかった寝室の前に着くとドキドキしながら扉を開く

    息が詰まる…もしもお茶子さんがかっちゃんと抱きしめ合って寝てる姿を見たら僕はどうなってしまうんだ?

    意を決してひっそりと扉を開くと僕が心の底から愛した人が1人で寝息を立てていた

  • 40125/10/12(日) 22:16:27

    デクー!あかーん!

  • 41二次元好きの匿名さん25/10/12(日) 22:45:01

    あれ…?かっちゃ、、それに子供達は?

    夜目は効く方だが周囲にはそれらしき姿はない

    おかしいなと思いつつも枕元にそっとプレゼントを置いてそのまま帰ろうとした

    スースーと寝息を立てるお茶子さんは昔と何も変わらない可愛らしさと美しさがあった

    思わずゴクリと生唾を飲み込む

    いや…何を考えてるんだ僕は、声も顔も変わってるんだぞ?お茶子さんが僕を見ても分かる訳ない、悲鳴をあげて警察を呼ばれるかその場でねじ伏せられるに決まってる…それにそれに、今はかっちゃんの…

    下腹部から湧き上がる熱には耐えきれず気付くとギシリとキングサイズベッドに自分の体重をかけていた…ここでかっちゃんは毎晩お茶子さんと…?胸の奥からフツフツと嫌な感情が湧き上がる

    ハアハアと息遣いが荒くなる、オイやめろ今すぐやめろ、今ならまだ間に合う

    「ん……」

    気配に気づいたのかお茶子さんの目が開いてしまう………しまった、起き

    「・・・・・・デクくん?」

    え………

  • 42二次元好きの匿名さん25/10/12(日) 22:53:55

    起きたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

  • 43二次元好きの匿名さん25/10/12(日) 23:09:47

    「デクくんなんでしょ…?」

    意味がわからない、心臓がバクバクする

    「お茶子さん…?なんで、分かるの?」

    「分かるよぉ…デクくんやもん」

    思わず涙が溢れる…お茶子さんお茶子さん!思わず抱きしめてしまう!僕が臭くないか不安になってしまうがお茶子さんは構わず僕に手を伸ばしてくれる

    「ん…デクくんやぁ」

    お茶子さんと抱擁を重ねてるとふと、下腹部を中心に熱が込み上げてくる…しまった、調子に乗り過ぎたか、慌てて離れようとすると

    「や・・・・なんで離れるのぉデクくん!」

    ポロポロとお茶子さんから涙が…

    「だ、だって…そのシたくなっちゃうから…その、ごめん」

    思わず気持ち悪い事を言ってしまった年単位でシてない上に今は横になってるせいでお茶子さんの胸の谷間も強調される…以前より明らかに大きくなってるし

    「・・・・・デクくん、やっぱり爆豪くんと子供作ったから、私の事嫌いになった?」

    「え…………?」

    何か強烈な違和感も感じた気がしたが同時に下腹部と喉から吹き出そうな物も感じた

  • 44二次元好きの匿名さん25/10/13(月) 06:42:43

    oh…

  • 45二次元好きの匿名さん25/10/13(月) 12:24:47

    心臓がまた高鳴る、お茶子さんを嫌いになる訳ない

    「そんな訳…ないだろ!どれだけ愛してたか」

    「本当…?嬉しい…私も、デクくんの事、愛しとるよ」

    引き込まれるかのようにお茶子さんを押し倒してた息が荒くなり、いつの間にか唇も触れ合い、口内に舌も侵入してきた…唾液も交換し合うかのようにお互い貪り合った

    ふと、下腹部の熱がまた熱くなったのを感じた

    「ん……デクくんの、硬い」

    「ご、ごめん…」

    「良いよ、来て!デクくん」

    お茶子さんが僕を求めてる…お茶子さんも僕もいつの間にか衣服を脱ぎ捨てて互いの身体を滅茶苦茶にしていた…ホラ見ろ!お茶子さんは何も変わってない!かっちゃん、お茶子さんは僕のだぞ!他の男になんか渡すもんか、

    お茶子さんが僕を求めてる…!僕に甘えてくれてる

    そしてそのまま2人でたっぷりと8年ぶりに愛し合った

  • 46二次元好きの匿名さん25/10/13(月) 12:30:19

    ーーーーー
    ーーーー

    気がついたら朝になってた…僕もお茶子さんも全裸でお互いに互いの体液塗れだった

    ふと賢者モードになってから漸くヤバい気がしてきた
    お茶子さんの身体を拭いて服を着せて後始末をする

    恐る恐る寝室の外を確認するが誰の気配もしない、そう言えばかっちゃんと子供達はどうしたんだろ?

    寝息をたてるお茶子さんを見て強烈な罪悪感に襲われた

    「やっぱり、かっちゃんの事が好きなのかな…」

    お茶子さんにとって僕は既に亡霊だ、いつまでも愛してるとは思えない

    僕は何も考えたくなくて枕元に置いたプレゼントも回収し、最後にお茶子さんにキスをしてから家を立ち去った

    「……愛してるよ」

  • 47二次元好きの匿名さん25/10/13(月) 12:35:40

    OMG

  • 48二次元好きの匿名さん25/10/13(月) 13:33:48

    チュンチュン

    ふと目が覚めると朝になってた

    アレは…夢?デクくんとたっぷり愛し合う夢だった

    声も姿形も全くデクくんじゃなかった、けどアレはデクくんだ。私があの人を間違える訳がない

    「なんやコレ…欲求不満か?」

    思わず髪を掻きむしる

    思えばいっくんを産む前からだから8年もご無沙汰だ、浮気する気など毛頭無いがどうしても発散し切れないモノはある、だからあんな夢を…

    「けど、、久しぶりにデクくんの夢見れたなあ」

    思わず口角が上がってしまう

    ああ、そう言えば子供達は冬休みだから両親の家に預けてたのだった、爆豪くんも長期出張やったし

    何故か下腹部に満たされるものを感じたが慌てて仕事の用意をする

  • 49二次元好きの匿名さん25/10/13(月) 15:53:46

    爆豪くんも子供達も家に帰ってきてから数ヶ月…

    相変わらず爆豪くんとの接触は"契約通り"最低限にしとるし寝室も別だけど

    子供達は相変わらずお母さんお母さんと私に擦り寄ってくる

    それはそうと私は最近の体調不良の方が気になる…
    季節の変わり目だからだろうか?食欲もない、、お弁当のおにぎりを食べようとするが今ひとつ食べる気がなく弁当箱に戻してしまう

    「最近急に暖かくなってきたものね、仕方ないわ…調子が悪いなら半休を取ったら?」

    梅雨ちゃんも心配してくれてるけど、やっぱり迷惑はかけれんよ

    今一体が怠く、エアコンの使用も控えめにしたが体調が回復する様子はない

    子供達も心配してくれるのが胸が痛い

    爆豪くんもやたらと労わろうとしてくるけどそっちは正直どうでも良い

    「どしたんやろ…本当、」

    不思議と初めてでない感覚で…ある疑惑も一瞬湧いたが、イヤ無い、それは絶対無い。爆豪くんが寝込みを襲うとも思えないしそういうところはシッカリしてるのだ

  • 50二次元好きの匿名さん25/10/13(月) 23:06:59

    oh......

  • 51二次元好きの匿名さん25/10/13(月) 23:12:00

    やっちまったなぁ……

  • 52二次元好きの匿名さん25/10/13(月) 23:47:18

    それから1週間経っても疲れは取れず唸ってると梅雨ちゃんが心配そうに見てくれてる

    幸い大きな出動や長期出張もないからなんとかなってるがコレはどうすればいいのか食事にも気をつけてるし、子供達にも心配されてしまう

    (どうしようかな…今度の休み、いっくんと麗ちゃん達と動物園行こう思っとったのに)

    「お茶子ちゃん、まだ体調治らないの?」

    「うん、心配かけてごめんね…」

    「一つ気になるから聞くんだけど、お茶子ちゃんはアレ来てるの?」

    「アレ…?」

    そういえば最後に来たのいつだっけ…?特に生理不順とかもないし、おかしいなあ

    「…て、え!?イヤイヤイヤイヤあり得へんよ!無いない!絶対無いから!」

    「ふふふ、あくまで可能性の話よ、けど今度の休み病院で診てもらった方が良いわよ…爆豪ちゃんと上手くいってるのね」

    「え〜…あ〜、いや」

    そうは言っても肉体的接触はまるで無いのだ、爆豪くんとそういう事は万に一つもあり得ない、第一いくら麗ちゃんやいっくんが欲しがっても流石に2度も痛い思いして爆豪くんの赤ちゃん産む気はないで?

    「ねえ、お茶子ちゃん、アナタ私達になにか隠してない?」

    「え?」

  • 53二次元好きの匿名さん25/10/14(火) 08:12:49

    うん……

  • 54二次元好きの匿名さん25/10/14(火) 15:50:58

    保守

  • 55二次元好きの匿名さん25/10/14(火) 19:17:43

    「いいいい嫌やなあ、梅雨ちゃん!どしたん急に!」

    「いえ…何か、すごく大きくて重い秘密を抱えてない?」

    ドクンと心臓がなる…ああ、アカンこれはアカン

    「あ!私次のカウンセリングの報告書書くの忘れてた!ごめんねー!梅雨ちゃん!あははは!」

    逃げるように席を立つとまた吐き気と頭痛がした気がした

    ふー、けど危ない危ないやっぱり梅雨ちゃんに隠し事は難しいな

    「………………」

    分かってる自分でも最低な行いをしてるのは
    私は爆豪くんの感情も利用してるし、子供達と自分の為に縛りつけてる

    勿論爆豪くんはよおやっとくてれるで?
    育児も家事も積極的に…
    本心では私と"そういう事"もシたいのも知ってる

    けど、それでも思ってしまうのだ、ああ…これがデクくんだったらと

    どの道爆豪くんとの婚姻契約は麗ちゃんが20歳になったら解消するつもりだ、出来ることならその時には私ではない他の誰かと幸せになって欲しいとすら思う

    「………まあ、私の事ずっと好きでいるとも限らんしなあ」

    それはそうと梅雨ちゃんが気を利かせて土曜日に有給を取らせてくれたのだし、いっくんと麗ちゃんを連れて産婦人科に行ってみよう、うんそもそも何かしらの婦人病の可能性はあるし、もしも何もなければ梅雨ちゃんも安心するだろう

  • 56二次元好きの匿名さん25/10/14(火) 23:06:01

    …( '-' )………( ; '-' )フイッ

  • 57二次元好きの匿名さん25/10/15(水) 06:55:59

    土曜日、いっくんと麗ちゃんも連れて病院に行った

    産婦人科だけあって妊娠してる人が多かったが麗ちゃんはお目目をキラキラさせて「おかーしゃん、赤ちゃんいるの?」と聞いてきたが「んー、ごめんねーおらんのよー」とあやしておく

    それでも私のお腹に頬擦りしながら「この中に麗ちゃんの弟が!」と言う娘に思わずクスリと笑ってしまう、この子は本当に可愛いなあ

    いっくんもどこかソワソワしててけどちょっと嬉しそうで…この子も弟を期待してるようだ、うーん期待を裏切るようで申し訳ないなあ

    しかし何かしらの婦人病の可能性はあるし問題が見つかったら早期治療に越したことは無い

    何も無いとは思うし、爆豪くんの事も信用してない訳じゃ無いが職業柄相手にするのは悪人が多いし、辱められる可能性もゼロでは無いから念の為コレを機にピルを処方して貰うのも良いかもしれない

    そう考えてると私の名前を呼ぶ声がしたので子供達2人を連れて診察室に入った

    まだ子供も小さいし何も問題がなければ良いが…

  • 58二次元好きの匿名さん25/10/15(水) 12:23:42

    ありました(問題

  • 59二次元好きの匿名さん25/10/15(水) 15:08:19

    え・・・・いや、そんな

    いやいやいやあり得へんよ?

    『おめでとうございます御懐妊です』

    『3ヶ月目で…』

    いやいや、だって爆豪くんその時出張だったし
    いや出張中じゃなくてもあり得へんよ

    だってあの時のアレは夢で…アレ?

    心臓が弾けそうになって汗が止まらない

    なんで?え…え?

    そんな私をよそに子供達だけが目を光り輝かせてた

  • 60二次元好きの匿名さん25/10/15(水) 17:59:44

    ーーーーー
    ーー
    「くっ…ふっ…ハァハァ…らかぁ」

    麗日が息子と麗を連れて病院に行くと言った間に俺は1人寂しく己を慰めていた

    子供達は俺が見ると言ったのだが、病院の帰りに蛙吹や切島達と会う約束があるからとそのまま行ってしまった…

    こういう時ぐらいしか抜くタイミングが無いのでコレ幸いにとシておく。……我ながら気持ち悪い童貞を拗らせた男だとは思うが初恋の女と一つ屋根の下で暮らしてて他に発散する方法がないのだから仕方ない

    正直言って麗日を襲いそうになった事は何度もあるがその度に自分を律してる……この理性がガキの頃にもあれば多少はマシになったんだろうが、

    ………遅かれ早かれ麗日との偽装夫婦は麗が20歳になったら終わりにするつもりだった

    麗日が麗を産んでくれた時は勿論飛び上がりたくなるぐらい嬉しかったし、血の繋がりがなくとも息子の事も心から愛してるつもりだ

    麗日が俺を見てくれないのは分かりきってるしコレが麗日の為にならないのも分かってる、俺が麗日とそれでも一緒にいるのは恋慕なのか、それとも出久を死なせた罪悪感なのか…

    それはともかく最近の麗日は体調が悪そうだしな、次からはアイツが嫌がっても無理を言ってでも子供の世話は代ろう

  • 61二次元好きの匿名さん25/10/15(水) 18:17:20

    ー◯ヶ月後ー

    あ、ウラビティの記事だ

    え…?ウラビティが産休?

    そっか、かっちゃんと上手くいってるんだな

    お茶子さん幸せそうで良かった、、

    名前も知らない僕の息子、弟か妹か分からないけど仲良くして欲しいな

    あの夜の事は忘れよう…お茶子さんの心に僕はもういないんだ

    僕にとっての特別は…………

    けど、

    「………ねえ、お茶子さん」

    「愛してるよ」

    ーおしまいー

  • 62二次元好きの匿名さん25/10/15(水) 18:21:03

    こんなの…こんなのってないよぉ…

  • 63二次元好きの匿名さん25/10/15(水) 18:22:31

    うおぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(いいもの見ましたありがとうございました)

  • 64二次元好きの匿名さん25/10/15(水) 18:47:32

    お 前 の 子 だ よ

  • 65二次元好きの匿名さん25/10/15(水) 20:29:48

    これ、お茶子 かっちゃんになんて説明したの?

  • 66二次元好きの匿名さん25/10/15(水) 20:58:12

    おしまい…??

  • 67125/10/15(水) 21:27:16
  • 68125/10/15(水) 21:32:47

    緑谷出久 3X歳

    麗日お茶子の前夫。
    ヴィランの個性で焼死体寸前のところを大手術の末一命を取り留めたが顔と声帯が別人になった4年間昏睡状態で記憶を失いリハビリの末動けるように。

    ウラビティの記事を読む事とたまたま焼け残ってたお茶子の名前が彫ってあるプラチナリングを眺める事と遠くからお茶子と息子を見守るのが趣味。

    突発的にお茶子と肉体関係を結んでしまい妊娠させてしまう、お茶子以外と女性経験がない

    現在は日雇いで日銭を稼ぎつつ生活してる
    戸籍上死亡扱いなので生活はかなり困窮してる

  • 69125/10/15(水) 21:36:04

    麗日お茶子 3X歳

    現在爆豪勝己と"戸籍上は"婚姻関係にある。
    爆豪との間にシリンジ法で第二子を妊娠出産する。
    緑谷出久の預金通帳は現在お茶子が管理してるが息子に使うお金以外は手をつけてない

    緑谷出久以外と男性経験は無い

    現在自宅は実家に依頼した注文住宅
    妊娠が判明して"ある可能性"について考えるように

  • 70125/10/15(水) 21:39:26

    爆豪勝己 3X歳

    緑谷出久を蒸発させたヴィランを突発的に××してしまい、それにより相手の個性が永らく不明扱いに。

    麗日お茶子とは婚姻関係にあるが偽装結婚。

    育児家事にはかなり積極的、結婚後、色々あって実家とはやや疎遠

    女性経験は無いどころかファーストキスすら未経験だが二児の父。

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