すまZeroを立てた男が空の境界(小説版)を初見実況するよ

  • 1スレ主22/04/27(水) 13:30:16

    スレ主は月姫とZeroを読んでいる。現在81ページ。ではいきます。

  • 2二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 13:30:47

    スレ立て乙ー

  • 3二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 13:31:37

  • 4二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 13:32:01

    待っていたぞ!

    スレ主考察

  • 5二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 13:32:32

    凄い精神だ、完結までついていくぞ

  • 6スレ主22/04/27(水) 13:32:56

    夜間徘徊が式ちゃんの楽しみなんやね。孤独が好きとは……闇が深い匂いがする。しかしどうなっても一人にはなれないとはどういうことやろうか? やっぱ前の式の記憶があるせいで体を共用しとる感覚に襲われとるんやろうか。まあそうに違いないな。

  • 7二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 13:33:12

    たておつー

  • 8二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 13:34:52

    自分のペースで頑張ってね
    「空の境界」まで読了したら時系列表ってモノがあるからそれはろうかと思ってる

  • 9スレ主22/04/27(水) 13:36:03

    しかし人間嫌いが人間のいない環境を手に入れるって作中でも独自しとるが羨ましいな。大抵の人は人が嫌いでも嫌々人と付き合ってゆく他ないんちゃう? 今85ページ。

  • 10スレ主22/04/27(水) 13:37:10

    読んでて思ったがきのこ路地裏大好きやな。そしてそこで人が死ぬ。

  • 11二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 13:37:30

    独自…独白?

  • 12二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 13:37:39

    >>9

    わかるマン

  • 13二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 13:38:34

    講談社ノベルスの方?文庫版だと上中下でノベルスだと上下に収録されてたはず

  • 14二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 13:38:47

    路地裏同盟……
    確かに路地裏ってワードは結構出てくるよね

  • 15二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 13:39:19

    >>10

    >>14

    そういえばそうだなw

  • 16二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 13:39:35

    路地裏は殺人鬼か怪物か吸血鬼が現れる場所だからな

  • 17スレ主22/04/27(水) 13:39:39

    86ページ。これ「式が人殺したんか!?」と(月姫のこともあって)ビビったけど、これはミスリードやないか? 事前に♦マークがついとるんや。これ場面転換しとるやろ。

  • 18二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 13:40:12

    まあ身近な日常と非日常の境界の象徴って感じなんだろうな

  • 19二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 13:40:38

    講談社ノベルス版かな?

  • 20スレ主22/04/27(水) 13:43:12

    モブと黒メガネで口調が違う……これは凜の優等生仮面と同じ原理なんやろうな。となれば式は黒メガネが好きなんやろうな。しかし友達に言ったでまかせを真にするために行動するのは多々あるから理解できる。なんだか式にも普通なところがあるんやなと胸をなでおろした。88ページ。

  • 21二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 13:44:56

    このレスは削除されています

  • 22二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 13:45:36

    すまぬ誤字
    スレ画が講談社文庫版だから講談社文庫版かと思ってたけど違うのかしら
    講談社ノベルズ版は確か裏面に時系列書かれた栞挟んであって「あれいいな……」って思った記憶
    惜しむべきは未来福音と終末録音はあの栞に載ってないということ

  • 23二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 13:45:51

    >>21

    へぇ、なんか違いがあるのか(型月初心者)

  • 24スレ主22/04/27(水) 13:49:38

    92ページ。変な男来た……彼は式が四人殺しをやったという前提で話をしている。月姫の経験が有るから鵜呑みにできない。式の中にもロアが宿ってるんじゃないの?(適当)

    ……本当に式が殺していないのか、分からなくなるシーンだった。射幸心が擽られる。

  • 25スレ主22/04/27(水) 13:52:32

    92ページ。幽霊編と式の口調が異なるのに気付いた。モブ限定と思いきや、黒桐にも敬語を使っている。奇妙だ。こうした場合には必ず謎が隠されているに違いない。多分。

  • 26二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 13:54:23

    ロアが宿ってる式、妄想とはいえ面白そうだな…

  • 27スレ主22/04/27(水) 13:58:56

    96。黒桐という人が白純という人の話をしている。白純さんも中々だが、黒桐だって人形に魅せられナチュラルに住所特定する辺りイカれている。しかし“アイツ”とは何なのだろうか。出てくると言ったが式にはそれが分かるのか? やっぱり型月らしく神秘による直感といった者なのだろうか。それに辺りをつけてみる。

    ……ズバリ。“アイツ”とはこの町に来たミハエル・ロア・バルダムヨォンの事なのだ! 

  • 28二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 14:01:01

    ロア諸悪の根源説

  • 29スレ主22/04/27(水) 14:01:59

    97。気付いたのだが、人殺しの式は二人称視点で「両儀式」。敬語の式は一人称視点で「私」とある。やはり場面転換はそれ以上の何かを暗示しているに違いない。“月姫”で見た限りきのこは割とこうしたミステリーなギミックが好みだと思う。双子トリックとか使ってたしね。

  • 30二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 14:02:03

    >>27

    もしかして講談社ノベルス版じゃない?

    俺はもしかしてスレ主とは別の所よんでる!?

  • 31スレ主22/04/27(水) 14:03:56

    そもそも式は「警官いるから深夜徘徊できないよ」と言っていた。こうして考えてみればますます説が現実味を帯びてくる。もっともそれ自体がミスリードという書き方も多々あるから、確信は持てない。

  • 32スレ主22/04/27(水) 14:06:17

    99。人を殺すと生きる実感が持てる両儀式ちゃん。というか今気づいたのだが「両義」とは七夜や遠野に並ぶ大家では? 恐らくそうであったはずだ。

  • 33スレ主22/04/27(水) 14:08:49

    100。

    ……と思ったら敬語ではない。粗雑で野放図な口調である。両義の人間に対しては厳しいのか? 法則性が見えてこない。これからも注視する必要があった。

  • 34スレ主22/04/27(水) 14:14:03

    102。式ちゃんは解離性人格障害とあった。本人とは違う人格が殺人を犯した時、彼は罪に問われるのだろうか? 

    「もし式が人を殺していれば、家族の人間に露呈するのではないか?」という疑問があるのだが、これは家族全体で推し進めている疑惑が出て来た。もちろん確定した訳ではないが、疑惑は深まったと思う。

  • 35スレ主22/04/27(水) 14:18:48

    103。前述の問いに対して、式は「どちらも己であるので、同一である」との答えを返してきた。となれば、仮にも人と接するだけの社会性がある式が人殺しを見過ごすとは思い難い。ここで着目すべきは「式が識を見ながら色々考えている」ことだと思う。

    つまり、識は夜間徘徊をする式を見て、今まで描かれたような「人殺しの夢」を見ていたのではないか? そうしたら、色々辻褄はあってくると思う。黒桐にそれを隠したがったのは、これは普通で、「好きな男の子に変な自分を見せたくなかったから」とか、「好きな男の子を殺したいと思ってしまう自分に嫌気がさした」から? 

    経過を見ていこうと思う。

  • 36スレ主22/04/27(水) 14:26:09

    109。学人と黒桐が恋バナをしている。楽しそうに見える。しかし式と志貴は凄く似てるな……「危なっかしくて、ほっとけない!」とやってる内どんどん深みに陥っていくのがよく似ている。

  • 37スレ主22/04/27(水) 14:31:14

    111。黒桐は式の障害を知らないらしい。男口調に困惑している。しかし男でありながらデートなんかしてるのは、男友達との馬鹿遊びが目的なのか、識がホモなのかだ。

    となれば、式はやはり自身の問題について黒桐に知られたくないのだろうか。まあ脛の傷を見せたくないのは誰でも一緒だと思う。

  • 38スレ主22/04/27(水) 14:39:47

    113。識が四時間余りで四つのデパートを征服した。これは32歳で大帝国を作った征服王イスカンダルとどちらが速い侵攻速度だろう。そして識が自身の二重人格についてカミングアウトした。これは式に断りを得たのか? そして人格が交代している間の記憶はないとのことだ。

    読んでいる限り識は気のよくて面白いヤツだと思う。こんな人間が人殺しとは思い難い。やはり識は人を殺してないのでは?

  • 39二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 14:41:04

    「両儀」「巫淨」「七夜」とあともう1つは退魔の家だよ

    「遠野」は混血の大家

  • 40スレ主22/04/27(水) 14:42:32

    115.やはり式は己の破壊衝動に悩まされているらしい。

  • 41二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 14:44:23

    今識とコクトーがデート(?)してる辺りか
    むしろ両儀家って混血嫌ってなかったっけ

  • 42スレ主22/04/27(水) 14:46:45

    117。大輔さんが黒桐と炬燵で談合している。しかし捜査一課ともなれば大したものだと思う。前に式は「捜査の内容をホイホイ言うようではたかが知れている」とか何とか言っていた記憶がある。

    ……外れてるよね? 

    とにかく、式の分析は百パーセント正しいとは言えないようだ。当たり前だけどね。

  • 43スレ主22/04/27(水) 14:54:33

    118。殺しの特徴が式の記憶と一致している。これはどういう了見だろう……?

    とか思って見返すと、明確に式が人殺しをした描写はない事に気付いた。四肢切断は「シキ」とカタカナ表記で、卍はただ居まわせただけのようだ。今だ「式人殺しじゃない説」に確固と矛盾した描写は見受けられない。

    ……多分。

  • 44スレ主22/04/27(水) 14:57:25

    119。式が周りとの関係を拒絶したのは、多分黒桐と接して「破壊衝動」を覚えてしまったからだ。彼女はこれを失敗体験だと認識して、もうそれ以上の深い繋がりを拒絶しているに違いない。それと裏腹に識はフランクに黒桐と接している。この現状に式は何を思っているのだろう。描写がないので分からない。

  • 45スレ主22/04/27(水) 15:02:22

    121。式が人間嫌いになった理由を話している。識は随分式についてかなり明らかにしているが、これは俺が式だったら恥ずかしくて悶えていると思う。

    これについては「式は事故で自身の連続性を喪失したため、意識が産まれた頃から拒絶しか知らなかった」という話をしているのだろうか。だとしたら、可哀想である。

  • 46スレ主22/04/27(水) 15:06:04

    識は「淋しくない」と言っているが、個人的に識は黒桐という友人を得てかなりはしゃいでいたと思う。彼が黒桐とのデートではしゃいでいた理由は、そういう類のものではないだろうか。それと識は人を殺したいらしい。「殺人衝動」というのは月姫のテーマでもあったけど、やっぱりそこを継いだんだろう。

  • 47スレ主22/04/27(水) 15:12:59

    128.式が殺人予告をした。黒桐はそんな事屁でもないとばかりにホの字である。どうしてこんなにも好いているのだろう。ここで書かれたのは青子が志貴に言ったようなことだ。「普通じゃない力を持ってても普通な生き方はできる」ということらしい。その通りだと思う。しかしここから黒桐はどうやって式と距離を詰めていくのだろうか。見ものである。

  • 48スレ主22/04/27(水) 15:17:45

    ……というか、代々の両義家当主が自殺したのは、そういう殺人衝動に耐えきれなくなったからではないだろうか? 見たところ式は衝動に苛まれるようになって、これまでの飄々とした様子もなくなり、ちょっと追い詰められているように見える。周りとの接触を拒否する有様は、まるでうつ病の初期症状のようだ。ちょっとばかし心配になる。これは邪推だが「肘に巻き付けられた包帯」は自傷の事実を指示しているのではないか? だとしたら式に必要なのは愛情である。

    頑張れコクトー! 式を攻略してメンタルケアだコクトー!

  • 49スレ主22/04/27(水) 15:20:28

    129。

    ……オイ。六人目のガイシャが爪で引っ搔いてるじゃねえか……式の傷跡と一致するんだけど……マジか……

  • 50スレ主22/04/27(水) 15:23:55

    130。見当がついた。きっと式は何がしかの理由で殺人現場を見ていて、そこから検出された情報を元に自ら自傷の痕をつけたのだ。そうして黒桐に「もしかして識が殺したのか……?」と疑念を植え付けて彼を遠ざけようとしたに決まっている。そうであってくれ……

  • 51スレ主22/04/27(水) 15:33:48

    137。識が人を殺した。
    少なくとも黒桐はそれを目の当たりにしている。俺はここで、いつか出て来た謎めいた男が彼に幻術を見せていると思った。式と彼とは何らかの霊的な繋がりがあって、それが式に人殺しの幻覚を見せているのではないか? そもそも式はそれを見ているのか?

    謎が謎を呼んでいる。どうやらこの作品を前には俺の洞察力は意味を為さないらしい。読み進む手が加速している。

  • 52スレ主22/04/27(水) 15:43:37

    141
    ・何か普通に両義家が国家機関に圧力を掛けれている
    ・大輔の「式は白」発言は寧ろ識(或いはその他)の犯行を示唆している可能性がある。
    ・黒桐が目撃者を隠匿している。
    ・犯人は目撃者を見逃している。

    箇条書きにして情報を整理してみた。ざっと意味ありげな事項はこんなものだろうか。これを踏まえて先を見ていこうと思う。個人的には幻術説を推している。魔術師が冷徹だからといって、無差別な虐殺は両義家が黙っちゃいないと思うのだ。となると、式は一連の事件に首を突っ込まないで欲しくて拒絶した……? 

    もしそうだとしても、それだけで拒絶したのではないと思う。つまり、両方なのだ。

  • 53スレ主22/04/27(水) 15:52:17

    142。殺人考察(前)が終わりました。こうしてひと段落ついたので己の発言を見返すと、後半文章がガタガタになってますね。ちょっと食事して参ります。

  • 54スレ主22/04/27(水) 15:55:04

    >>13

    >>19

    >>22

    講談社文庫版であります。表紙の社長絵が美しいですね。気に入ってます。残念ながら栞は普通のでした……無念……!

  • 55二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 15:56:27

    両儀の家はまあ平たく言うとヤクザなので

    パンピーに手を出さないタイプのヤクザ

  • 56スレ主22/04/27(水) 15:57:44

    >>39 そうだったのですか……! これは恥ずかしい藪睨みを言ってしまった……


    参考になりました。ありがとうございます!

  • 57二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 16:05:52

    伝奇系あるある割と融通のきくデカい家

    型月だと「退魔」の家は衰退してるけど「混血」の家は繁栄してるんだよね

  • 58スレ主22/04/27(水) 17:24:29

    すみません。体調が悪くて頭が働かないので今日はもう投稿できないかも知れません。明日には必ず再開しているでしょうが、ちょっと厳しいです。すいません。

  • 59二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 17:26:53

    >>58

    ゆっくり休んで,ゆっくり読めばええんやで!

  • 60二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 17:50:26

    スレ主に便乗してらっきょ再読してるけどやっぱり濃縮還元きのこ節炸裂してるな

    やっぱりらっきょは面白い

    >>58

    ええんやで

  • 61二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 19:46:37

    いいね!すごくちゃんと読んでて嬉しい!


    あと変な所でwiki知識が混ざっちゃってるかな

    >>45の、

    『これについては「式は事故で自身の連続性を喪失したため、意識が産まれた頃から拒絶しか知らなかった」という話をしているのだろうか。だとしたら、可哀想である。』

    日付見ればわかるはずはずなんで訂正しておくと、殺人考察(前)時点での式は事故を起こしてないよ。この時の式に破壊衝動はなくって、あったのは「識」っていう破壊衝動を持ったもう一つの人格

  • 62二次元好きの匿名さん22/04/27(水) 23:26:03

    保守

  • 63二次元好きの匿名さん22/04/28(木) 05:11:43

    見返せば、
    ・二重人格は両義家当主の特質。
    ・式はごく普通の高校生である。(なお事故に遭った後は記憶喪失に陥っている)
    ・しかし黒桐に会った後、破壊衝動が表在化するようになった。
    ・それを男が言うには、代償行為(殺人?)で晴らしている。
    ・何故か謎の男はそれに見当がついている。
    ・121ページの記述は「記憶喪失後の、殆どこの世に生まれ出た時には既に識を持っていたので無条件な愛に疑問を持っている」とも、「そもそも産まれた時から何やら宿痾を抱えていて、それが人を愛させなかった」ともとれる。

    この辺りの気付きを得れました。個人的には前者であると「黒桐の身を脅かすことで自らから離れると思った」行動原理に説明がついて面白いんですよね。しかしやっぱり式が直接人を殺した描写がない。よく見れば黒桐が見たのは「式が死体の前に立っていて。そして返り血を浴びている」くらいだし、それ以上のものはない。何よりこのシーンで式は凶器を持っていないんですよ。だから現行犯ではないと思います。

  • 64スレ主22/04/28(木) 05:14:09

    では2/殺人考察(前)を読み耽っていきたいと思う。現在143ページ。

  • 65スレ主22/04/28(木) 05:28:42

    144。式が「夜の散歩に出た後の記憶が曖昧だ」と言っている。式と識との境界が渾然となっていて、判別がつかない。識が「俺はタブーを一手に請け負っている」と言ったが、この分では式も殺人嗜好を持っているのだろうか? しかしこの調子ではやはり式は殺人現場に居合わせただけで、本人がやった訳ではないようだ。

    ……ここで、タイトルの「空の境界」が何が何なのか見当がついてきた。ズバリ空の境界とは、「どこからが地上でどこまでが空なのか境界線がない」事を指す。その心は、個々人によって有意に線引きする他ないでしょう。

  • 66スレ主22/04/28(木) 05:37:14

    147。“空の境界”はライトノベル離れしていると思う。まるで聖書の遠回しな比喩表現のようだ。この場合は言葉に沢山の意味を詰めて、ぎゅうぎゅうにしてしまって、物凄く多くの事を語っているけど、これは西洋的というか、かなり芸術的なやり方なんじゃなかろうか。しかし黒桐という人はとんでもない。直ぐに人の住所を突き止めたり、張り込みをしたりするのは、どうしたものだろう。

  • 67スレ主22/04/28(木) 05:41:20

    148。確信を得た。奈須きのこは「愛」を余りいいものと考えていない節がある。FateのHFルートでは、主人公の衛宮士郎が間桐桜という娘を助けるために、自らの正義を捨てる事となった。これは凄く人間的で、尊い善行だと思うけど、ここでも同じような書き方が為されている。つまり、人を愛したりするのはどちらかというと“識”の領分で、式はそれを快く思っていない。それが描き乱れることで、両方の人格が混ざり合い、混乱が起こっているのだ。

  • 68二次元好きの匿名さん22/04/28(木) 05:52:05

    このレスは削除されています

  • 69スレ主22/04/28(木) 05:53:35

    151。ふつうに式が自らを殺人者だと言っている。黒桐が「君はそこにいただけだ」と言った上で、尚の事「殺人者だ」と言っているのだ。

    月姫では主人公の遠野志貴がアルクを殺した際、同じような苦悩を抱いていたと思う。彼は「殺人者は社会にいてはいけないのだ」と考えて、自ら身を引こうとした。結局のところあの殺人には色々な理由付けがあったのだが、とにかくそうした風な呻吟が描かれている。

    もし式が殺人者だとしたら、確かにその苦悩は正しいのかもしれない。治療を受けるべき病だと思う。しかしもし彼女が「殺人」に悦びを抱くだけの、それ以外に何の殺しもしない人間なら、その思い込みは誤りだ。珍妙な人でも、普通に暮らしていけないことはないのではないだろうか。

    それに、当人には事情というものがある。もし殺人が迫られた時、少なからず人は人を殺すかもしれない。しかし、別に殺さずともよい時、それでも尚殺す人はどれだけいるだろうか? 

    様々な事情が考えられるが、式はどうした問題を抱えているのだろう。気になるところである。

  • 70スレ主22/04/28(木) 05:58:27

    152。「式は狂いたくない、識は壊れたくない」とあって、だから普通に生きるなどという幻想を放棄していたと明かされた。しかし、このように式は黒桐と昵懇してしまって、それ故にこうした自己矛盾に苦しんでいるのだから、やっぱりどこかで「普通への憧れ」めいたものはあったのではと思う。本当に人間を拒絶しているのなら、もっと冷徹でなければいけないはずだ。

  • 71スレ主22/04/28(木) 06:03:56

    153。式が黒桐に自らが人殺しであることを告白した。何だか試しているような言い分だと思う。ここで式は「絶対とはなに。おまえにオレの何が分かる?」と説いたが、確かに絶対とは何だろうと考えさせられる。異常な人が絶対に普通の生き方ができない理屈がどこにあるだろう。自分に自分のことが分かる根拠がどこにあるだろう。

    三島由紀夫は著書“憂国”で「恋が盲目であるやうに、国を恋ふる心は盲目であるにちがひない。しかし、さめた冷静な目のはうが日本をより的確に見てゐるかといふと、さうも言へないところに問題がある。さめた目が逸したところのものを、恋に盲ひた目がはつきりつかんでゐることがしばしばあるのは、男女の仲と同じである」と言ったが、自身に恋する者が自身を透徹できているのは、物が上に落ちるくらいの奇跡だと思う。

  • 72スレ主22/04/28(木) 06:09:32

    155。式は滅茶苦茶白黒をはっきりさせようとしている。こうして見ると、「相手を否定したいとき」に識、「相手を肯定したいとき」に式と、明け透けに書き分けが為されていることに気付く。

  • 73スレ主22/04/28(木) 06:16:16

    156。式は凄く賢明で、分別がついているけれども、同時にどこか幼い印象を受ける。まるでアダルトチルドレン……境界性人格障害の微弱な症状のようだ。となれば幼少期の家庭環境に問題を抱えているなどの可能性が懸念されるけれども、彼女なら有り得そうである。“Fate”の衛宮士郎などもそうした過去があったし、奈須きのこは精神面にダメージを負った人を書くのが好きなのかもしれない。

  • 74スレ主22/04/28(木) 06:22:48

    157。黒桐はどちらかというと「式が殺人者であってくれるな」とか、「好きだから、信じ続けていたい」といった、希望的観測を軸に働いているように見える。

  • 75スレ主22/04/28(木) 06:29:27

    162。式が黒桐を襲撃した。

  • 76スレ主22/04/28(木) 06:33:57

    これより163ページの“空の境界/序”を読むよ。

  • 77スレ主22/04/28(木) 06:38:16

    式が黒桐を襲撃するシーンでは、明確に殺人衝動と性欲との同一が表現されていた。いつだったか、「衝動とは暴力のようなものである」と描かれてなかっただろうか。そういう唐突に襲い来る衝動の緩急を描き切ったいいシーンだったと思う。

  • 78スレ主22/04/28(木) 06:41:20

    163。これは……黒桐はなんやかんやで生還したんか?

    にしたって忖度なしに言えば燈子は嫌いなんやが、眼鏡をかけとると色気が霧のように掛かってエロいわ。これは許せる。やっぱ眼鏡はいいな。

  • 79スレ主22/04/28(木) 06:45:19

    165。両儀式ちゃんが病院で寝込んでいる!! なんやこれは……やっぱり式と識とがぐちゃぐちゃに混ざり合って自我が崩壊しちったんやろうか? 何れにせよ可哀想なことや……こんなん生まれながらの心臓病みたいなもんやんけ!?

  • 80スレ主22/04/28(木) 06:50:03

    166。謎の詩とカワイ子ちゃんの挿絵が載っている。詩についてはあんまりよく解らない。この三人の登場人物がそれぞれに関わり合うストーリーになりますよってことやろか? この黒髪ロングヘア―の子はシエル先輩の修道服みたいな恰好に手を這わせとる。体のラインが浮き出て悩ましい。しかしこの返り血は物騒やな。目も死んどるし、例にもれずこの子も訳アリなんやろ。

  • 81スレ主22/04/28(木) 06:54:20

    169ページ右の掌編は中々興味深いな。恐らく黒髪ロングヘア―の子と思われるが、中々に業が深い性質をしとる。子供は痛みの意味が分からないっちゅーことやろか? 痛覚残留とは何のことを意味しとるんやろ。気になる煽りや。続きを見ていく。

  • 82二次元好きの匿名さん22/04/28(木) 06:55:11

    スレ主復活しとるやん!
    体調に気を付けて読んでほしいぜ!

  • 83スレ主22/04/28(木) 06:59:42

    170。この教授好きやわ。こういう話し方も個人的にすげー面白く感じる。いいキャラしとるな。しかしチャンネルか。ワイも脳のチャンネルを切り替えられるようになりたいなあ……まあ直死の魔眼は勘弁やけどな!

  • 84スレ主22/04/28(木) 07:04:56

    今から朝ごはん食べます。現在171ページ。しっかし空の境界は面白いわあ。時間を忘れてしまうんやからな。

  • 85スレ主22/04/28(木) 07:06:09

    >>82 もう前以上に元気になった。心配してくれてありがとうございます!

  • 86スレ主22/04/28(木) 07:52:00

    181ページ。本心から「殺したくない」と思っているのに笑っている体。彼女が二重身体者というやつなのだろうか。もう一人が式で。残りに起源覚醒者がいる。知る限り起源の覚醒とは碌な事ではない気がするのだが、果たしてどんなものなのだろう。血まみれのシーンであった。

  • 87スレ主22/04/28(木) 08:02:57

    188。歪曲少女と黒桐が直面した。黒桐は蹲る彼女に式を見て同情している。身寄りがないとのことなので家に引き込んでいる。今のところこの少女は一番好みである。

    こういう清楚な女の子はいいと思うんや。しかし女の子側の心理描写が薄くて何を考えとるのかわからん。度々式を引き合いに出されてるし、やっぱ共通点の多い子なんやろうか。よく考えてみたら修道服めいた格好もちょっとした対比になっとる。しかし式が病院で目を覚ましてどうなったかの記述がないんやが……どうなっとるんやこれ……

  • 88スレ主22/04/28(木) 08:13:55

    190。浅上藤乃という女の子がお腹を庇っている。先般、刺されたところである。もし彼女が二重身体者だと仮定すると、もう一つの体の方にダメージを負っているのではないか? 体自体は治っているのに、痛がっているのはそういう事情がなければ説明できない。しかし、それは考え過ぎで、実は全く治ってないのかも知れない。

    そういえば、衣服はどうしたのだろう。一文無しと言っていたが、黒桐の家には替えの衣装があるのだろうか。それとも、乾かした後、それを再度着ているのだろうか。多分後者である。

    しかしテレビ局が珍妙なことを言っている。「ねじ切られてる」とか、「死んで当然」だの、朝イチの地上波で放送するには不適切ではないだろうか。気分を害するのも当然だ。

  • 89スレ主22/04/28(木) 08:31:53

    196。燈子がブロードブリッジに展示スペースを構えている。振り込められた云百万はビクトリア期のウイジャ盤への購入に費やしたらしい。黒桐さんが赤貧に喘いでいる。

    労働基準法違反や! 徹底抗戦や! 資本主義革命や! コクトーさん頑張れー! 

  • 90スレ主22/04/28(木) 08:52:25

    203。黒桐さんは人探しが得意なのだろうか? 燈子の住所も式の住所も手際よく割れだせていて、次は学友の学人にも人探しの頼みがきている。その割には張り込みはあっさり両義に露呈しているなど、探偵にしては間が抜けているのだ。奇妙な能力値をしていると思う。やっぱり黒桐も黒桐で普通の人間ではない。

  • 91スレ主22/04/28(木) 09:11:47

    205。ちょっと思い違いをしていたらしい。小説内の時系列にズレがあったのだ。つまり、幽霊編は205ページ付近で起こった事件で、それまで黒桐は燈子との接点がなかった。整理すると、
    ・高校で両儀が黒桐と会う。
    ・両儀が黒桐に殺人衝動を持つ。その代償に六人を殺害(?)、黒桐を襲撃。
    ・ここで両義の脳が深刻なダメージを受ける(ここで恐らく式と識が融合?)。結果、自己の連続性に確信を持てなくなる。
    といった具合だ。そうして前の記述を見返すと、色んなことが明るみに出て来た。例えば一連の騒動は「交通事故」と隠蔽を受けているし、式という人格は元から面白い価値観をしている。そういう誤解を正しながら、続きを読んで行こうと思う。

  • 92スレ主22/04/28(木) 09:29:09

    207。両儀式ちゃんの空虚を感じる心理描写。しかし遅蒔きながら気付いたが着物の紬はたれ袖状になっていて、嵩張るはずなのだが、オーダーメイドなのだろうか。ありそうだ。

    しかしそうなると「何故そんなにも着物に執着するのか」という疑問が出てくる。見たところ異
                                              常
                                              和
                                              装
                                              愛
                                              者でもないようだし、気になるところである。

  • 93スレ主22/04/28(木) 09:35:27

    208。どうも式には最期の瞬間、そして十六歳の様々な記憶が欠落しているらしい。記憶喪失というやつだ。どれもかなり重要な記憶と見受けられる。それを見て来た人間としては悲しい限りだ。

  • 94スレ主22/04/28(木) 09:54:00

    216。突然鮮花が「呪い」など言い出し、困惑した。しかし鮮花と式には因縁があるのだろう。何やら険悪な雰囲気を醸し出している。鮮魚は黒桐の妹だそうなので、やはりその辺の刀傷沙汰を知っているのだろうか。そして大好きな兄はそんな女に傾倒している。

    そう考えてみれば、鮮魚がいい気がしない気も分かる希ガス。

  • 95スレ主22/04/28(木) 10:04:27

    218。藤乃ちゃん……悪い先輩に引っ掛かっちまったんやね。このクソヤロー! 乙女の純情をぐちゃぐちゃにするなんて、法に裁かれちまえ! ……ふう。

  • 96二次元好きの匿名さん22/04/28(木) 10:09:43

    「死に依存して浮遊する二重身体者」ってのは幽霊編(俯瞰風景)に出てくる巫条霧絵のことよ
    体と精神が分離して霊体だけが活動していた

    「死に接触して快楽する存在不適合者」
    「死に逃避して自我する起源覚醒者」

    については読んでけば分かる

  • 97スレ主22/04/28(木) 10:10:13

    224。一体何をもって「錯覚」と判じてるのか不明瞭やが、すると「痛み」をもらって生に快楽を感じるようになったが、それはそれとして殺しを敷衍されては困るので殺すってことか? では「復讐」という語彙はなんだかよく分からなくなるな。やっぱりレイプされたのを憎む心もあるんやろうな。それはそれとして「殺したくない」……なんだか矛盾がある気がするで。やっぱ二重存在故の背反なんやろうか。

  • 98スレ主22/04/28(木) 10:16:05

    >>96 鑑みれば確かにそうですね……ちょっと見過ごし過ぎた……すると「死に接触して快楽する存在不適合者」は藤乃だ……医者が言った発言から悟ってたはずなんですが、ちょっとご飯食べてる隙に混乱しちゃいましたね。恥ずかしいです。ではやっぱり複数のチャンネルを持っていて、それらが混線してるからこんな珍妙なことになっているのでしょうか。

  • 99スレ主22/04/28(木) 10:20:51

    225。「私と同じように自分が立っている境界が分かっていない目をしていた」と式さんが藤乃ちゃんを分析しています。やっぱり異常な存在の影響を受けて意識が混濁しているということなのでしょうか。何れにしろ役者が集まってきている感じがします。

  • 100スレ主22/04/28(木) 10:42:34

    237。うおお、藤乃が嫌々人を殺している……やっぱり普通の思考回路やないな。魔眼が脳に悪さしてんのか? とにかく藤乃の家庭での調子を見ないと何とも言えんのだが、そんな短絡的に殺してると復習が終わる頃にはとんでもない人数を虐殺することになっとるぞ……

    というか型月世界での法的機関が息してない。全然黒星上げれてなくて現場の刑事が可哀想やわ……まあしょうがない事ではあるが、こんな怪事件ばっか起こってよく神秘露呈せんな? なんか超能力研究機関みたいなのはあったが

  • 101スレ主22/04/28(木) 10:55:00

    242。藤乃ちゃんは自分のしてることを顧みる能力が失われとるみたいやね。本心で「人を殺してはいけない」と思いながら笑うのは正気やないわ。しっかし物騒になってきたなあ。

  • 102スレ主22/04/28(木) 11:07:51

    254。不良が黒桐に悪行を披露していた。こういう清々しい悪党はあまり嫌いではない。藤乃さんは可哀想だと思う。そしてこの青年は怯え切ってて可哀想だとも思う。というか、藤乃は恐ろしい女だ。突然豹変したと思いきや血祭りにあげるとは、不意打ちのようだ。まあ、このことについて考えてもキリがないから、「そんなこともあったんだな」と流して次に進もう。

  • 103スレ主22/04/28(木) 12:23:21

    267。燈子の口によって藤乃が無痛症であることが明かされた。しかしちょっと引っ掛かる。無痛症であったら精神の発達が困難であるのは論を俟たないが、しかし「無痛症患者の心は痛まない」とまで言うのは、かなり強い論だ。強すぎる。はっきり言って、それは誤りではないだろうか。

    感覚がなくとも、快不快は存在する。だから、人と関わり合うことはできるし、そうすれば、情緒を育ててゆくことも可能なはずだ。外部からの刺激が人格を創り上げてゆくというなら、環境と教育こそが、人格形成における最も重要な因子ではないのか。事実、幼少期の藤乃(と思われる幼児)は、母親との接触を心待ちにしている。何れにしても、「無痛症であるから、心は痛まず、人も殺しうる」というのは、珍妙な結論になってはいまいか。

    思うに、無痛症が、背部に受けた衝撃で改善する、ということが起こり得ても、その時に受けた「痛み」は、痛みであって痛みではない。つまり、ただ痛覚が「残留」しているだけで、それに伴う快不快が生じていないのだ。事実、藤乃は己の痛みを忌まわしいものとは全然思っていなくて、逆に、痛みを生の快楽を誘引させるものとして受容している節がある。すると、他人にとって痛い=不快な傷害を、平然と行ってしまうという錯誤が生じるのではないか? 少なくとも、「痛み」というのを真に理解した気になっている「浮かれ」はあると思う。どちらにしたって、藤乃はそれほど罪深い人間とは思わない。

  • 104スレ主22/04/28(木) 12:25:07

    訂正 ×それに伴う快不快が生じていないのだ 〇それに伴う不快感が生じていないのだ

  • 105スレ主22/04/28(木) 12:26:38

    もっとも、燈子さんは、医学的にはかなり筋の通ったことを言っている。しかし、それ以外の「心」とか、「魂」とか、そういう心理的な作用が苦手なのかな、という感じがする。

  • 106スレ主22/04/28(木) 12:34:27

    270。藤乃の母親は再婚しているそうだが、となれば「貞淑」という発言はどういう意図があるのだろう。無論再婚が不誠実と言っているわけではないけれども、女性を讃える言葉は他にも仰山あると思ったのだ。あるいは、“罪と罰”のソーニャのように、「寧ろ再婚してるからこそ真に貞淑といえるのだ」という話をしているのだろうか。としても、この母親はさんざ藤乃に気を遣わせるという間違いを犯しているのだし、辻褄が合わなくなる。だから、藤乃は却って人を(母含む)愛しすぎるあまり、人殺しをしてしまうような無垢さを育ててしまったのではないか? すると、藤乃のちょっと珍妙な価値観にも説明ができるようになると思うのだ。

  • 107スレ主22/04/28(木) 12:43:35

    270。燈子さんが「超能力は選ばれた者だけの力」と言っているが、魔術が分からないワイには魔術と超能力の違いが分からへん。魔術ってのも、大概選ばれた者が使っとる感じがするわ。何せ俗世から秘匿された一家相伝の強力パワーやろ? ただまあ、燈子さんが藤乃に妙に冷たかった訳が分かったわ。そういう遺伝的な力が嫌いやから、ぞんざいになっちゃったんやね。燈子さんにもこういう人間的なところがあると知れてよかったわ。

  • 108スレ主22/04/28(木) 13:17:36

    274。無関係な死体が出て、それで藤乃の潜伏先に式が突入するに至った。燈子が意味深なことを独り言ちている。これを受けて俺は101ページ付近を調べてみた。

    ・両義家には二人の名が用意される。
    ・名を式と識という。
    ・両義の血には超越者の遺伝がある。

    これが両義家の特質だそうだ。俺はこれまで、事故以来実家と疎遠なのは、人格が統合されたのも一役買っていると思っていた。解離性人格障害を狙って起こそうとしている連中なのだから、それが統一されてしまったら、面白くないだろう。しかし、燈子の発言を鑑みてみると、こんな仮説が思い浮かんでくる。つまり、識が壊れ、式が狂い、そうして人格が一つと統合されるにつれ、元より識であった人格に「両義」が宿ってしまったのではないか? 

    超越者の血というのは、よく分からないが、それの名が両義ではないのだろうか。日本の結婚制度だと、嫁入りすると苗字が両義となる。もし超越者が男性で、初代両義家当主が女性であれば、確かにその苗字は歴々たるものだろう。

    両義家当主は解離性人格障害とある。それは、産まれた子供を高確率でそうさせてしまうような遺伝的要因の存在を暗示しているのだ。しかし、もし「両義家当主の存命中に片方の人格が死ぬ」という矛盾めいた命題が生じてしまったら、どうなってしまうだろう? その答えが「両義」と「式」の人格なのだ。というか、月姫の設定から見るに、この拍子に直死の魔眼も解放されたのではないか? しかし、式は眼鏡をかけずともやれている。

    ズバリ!! 両義家に代々伝わる「超越者」とは、「見た者を死に至らしめる魔眼」を持つとされた、勇将バロールなのである!!

    ……けっこう真面目に考察しました。

  • 109スレ主22/04/28(木) 13:38:07

    179。ここで藤乃ちゃんが自身の痛みや鮮血の記憶を忌々しく思い始めていることに気付く。例えば気持ちのいい夢を見ている時に痛みで我に返る。自らが浴びた血のせいで恋心を断念する。そしてそれを濯ぐためわざと雨に打たれる、など。もっとも推測である。推測であるので、いかんとも言い難いが、今の藤乃からは、なんだか普通の女の子という感じがする。痛みを知って、成長したのだろうか。

  • 110スレ主22/04/28(木) 13:38:49

    訂正 ×179 〇279

  • 111スレ主22/04/28(木) 13:47:41

    279。そして、「痛みを痛みと訴えず耐え続ける」性質はこうして培われたものと納得する。彼女がレイプされた事実を誰にも訴えなかったのは、若い娘らしい穢れなさ故ではなく、誰にも「異常である」と思われたくなかったが故なのだ。彼女は、ただそのために人を殺し続けているのだ。「異常である」と思われたくないというのは、式の苦悩とも通じている。

    そしてこうしたもの見るたび、つくづくこうした健気な娘を地獄に突き落とす罪深さを再認識する。元はとなれば、痛覚が目覚めて、生きる喜びを見出した彼女に、憎しみと辱めを植え付けたのは、彼らレイプ魔であるのだ(多分)。

  • 112スレ主22/04/28(木) 14:01:21

    289。普通に藤乃は殺人嗜好症だった。一方的に蹂躙するのが生きる実感を得られる秘訣らしい。なんか本を読むとかそんなのを趣味にすればいいのに、と思う。他者を支配しているのが自分だと思えば思えるほど、その快感は強まるようだ。式と藤乃の闘いはどこに終着するのか。

  • 113スレ主22/04/28(木) 14:11:36

    292。世界は全て、空っぽの境界で仕切られているとある。

  • 114スレ主22/04/28(木) 14:20:23

    299。ブロードブリッジを藤乃が凶げた。とうとう痛みを嫌悪するようになっている。こんな痛みなら死んだほうがマシとまで思っている。しかし死にたくはないようだ。

  • 115スレ主22/04/28(木) 14:24:50

    305藤乃は後天的無通症だった!? 

  • 116スレ主22/04/28(木) 14:38:18

    310。マジか……肝心要の家族にも迫害されて、投薬により無痛症にされて、しかしそれで眼は閉ざされてて……救いがねえな……

  • 117スレ主22/04/28(木) 14:40:58

    314 オイ……盲腸じゃねえか……なんだそれは……

  • 118スレ主22/04/28(木) 15:14:45

    うおおお! 空の境界上巻読破! 面白かったぞ! 流石に今日は疲れたので中巻は明日に手を出します!

  • 119二次元好きの匿名さん22/04/28(木) 15:15:03

    Kalafinaの「傷跡」って曲が痛覚残留のテーマソングなんだけどいい曲だからスレ主が暇がある時に是非聴いてくれ

  • 120スレ主22/04/28(木) 15:24:37

    感想なのですが、元より私は奈須きのこという作家を誤解していたようです。

    この本のあとがきには、奈須きのこが方々にいかな影響を受けて“空の境界”の執筆にとりかかったかの経緯が記されているのですが、これがまあ面白い。
    例えば私は奈須きのこの「文章」に固執して手を変え品を変え評価してきたのですが、この書で奈須きのこの源流が「ミステリ」に起因するものだったと知れて、ではちょっと読み返してみたら、これがプロットレベルで手が込んでいることに気付く。
    すると自分の中で書のレベルがグンッと上昇したのを感じたんですね。
    「これは面白いぞ……!」と。
    そう思えばやっぱり“Fate”は何だか異端ですよね。
    無論面白さが著しいのは論を俟たないんだけど、しかし随分少年漫画的文脈を取り入れてもいる。
    それを期待して読めばちょっと梯子が外されるかもしれません。

    しかし空の境界も空の境界でいい。
    これから私は空の境界(中)を読んでゆくことになるんですが、ここからどんな事件が起こるか、それをどんな手で解決するか、何より奈須きのこは作中でどんな答えを示してくれるのか楽しみに思います。

  • 121スレ主22/04/28(木) 15:34:34

    >>119 Kalafinaの“傷跡”!! 今聞いてきたんすけど、滅茶苦茶良かったっす! 全編読み終わった暁にはアニメ映画もみてえなあ~!

オススメ

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