【閲覧・CP注意】ここだけ読心可能なキラアスpart6

  • 1125/10/14(火) 22:04:38
  • 2125/10/14(火) 22:06:27

    【あらすじ】

    初めて会った瞬間から共鳴空間入りした二人。無垢な触れあいを続ける内に性行為と知らず関係を持つように。

    その後のアスラン引っ越しにより離れることになるが、距離制限なく会話可能な二人の交流は続く。

    戦場で巡り会ったキラとアスランは、双方の意思に反して敵対することになってしまう。

    現在、無事にオーブでの再会を果たした二人が、メンデルのご都合薬に翻弄中。


    【過去スレ】

    part1

    【閲覧・CP注意】ここだけキラアスが|あにまん掲示板dice1d4=@2 (2)@1.とても仲が悪いけど何故かずっと一緒にいる2.オルフェ・ラクスレベルで遺伝子の相性がいい3.互いのことが大大大大大好きな4.重度のヤンデレな世界※タイトル通りCPはキラ…bbs.animanch.com

    part2

    【閲覧・CP注意】ここだけ読心可能なキラアスpart2|あにまん掲示板キラとアスランがオルフェ・ラクスレベルで遺伝子の相性が良く、心で会話が出来る世界線です。CPはキラアス前スレhttps://bbs.animanch.com/board/5029422/bbs.animanch.com

    part3

    【閲覧・CP注意】ここだけ読心可能なキラアスpart3|あにまん掲示板キラとアスランがオルフェ・ラクスレベルで遺伝子の相性が良い世界線です。CPはキラアス前々スレhttps://bbs.animanch.com/board/5029422/前スレhttps://bbs.…bbs.animanch.com

    Part4

    【閲覧・CP注意】ここだけ読心可能なキラアスpart4|あにまん掲示板キラとアスランがオルフェ・ラクスレベルで遺伝子の相性がいい世界線です。CPはキラアス前スレhttps://bbs.animanch.com/board/5259729/bbs.animanch.com
  • 3125/10/14(火) 22:08:05

    【キラ・ヤマト】

    引っ越しによりアスランへの執着心が上がって以降、その感情が止まることを知らない独占欲も最高なスーパーコーディネイター。大好きなアスランと結婚したい!

    連合がとにかく嫌い。自分の出自を知って以降、アスランへの依存心が更に上がった。



    【アスラン・ザラ】

    キラがとても大好き。両想いになってもどうにかしてあの手この手でキラの気を引きたがっている。負けず劣らず此方も重たい。

    とにかくキラが心配、キラを守りたいの一心で動いており、愛の深さは一級品。

    現在、十二歳の頃に戻っている。

  • 4125/10/14(火) 22:09:48

    【ラクス・クライン】

    アスランの元婚約者。彼の恋を応援している。そのお陰か仲は良好の様子。アスランのことを弟としてとても可愛がっている。

    最近知り合ったカガリとは仲が良くなり、将来の家族生活に期待が増している。



    【カガリ・ユラ・アスハ】

    砂漠でロケランぶっ飛ばすとんでもお姫様。キラとアスランのことを面倒みてやらなきゃ…と思っている。

    アスランにサムシングボロードとして護り石を貸し与えた。双子問題については自分の方が姉だと譲らない。

  • 5125/10/14(火) 22:11:31

    【イザーク・ジュール】

    アスランは負けたくないライバル兼友人…なのだがつい世話を焼いてしまう苦労人。顔に傷を負ったことでストライク討伐へ意欲的…だったが、なんだかんだとアスランに協力してくれている。少しずつキラのことも受け入れつつある。

    現在、一人でクルーゼの元で気苦労している。



    【ニコル・アマルフィ】

    アスランを慕う優しい気質の少年。キラアスの関係を知り、アスランに協力している。キラからの独占欲に気付かないアスランにちょっと呆れてもいる。

    どんな局面でもしっかりしており、精神的に一番タフかもしれない。



    【ディアッカ・エルスマン】

    最年長だからかお兄ちゃん的な雰囲気がちょっとある。

    アスランを始め個性的なクルーゼ隊の中でムードメーカーを努めてくれてる。

    目の前で繰り広げられる甘々空間に呆れつつ応援してくれている。

  • 6125/10/14(火) 22:13:50

    【ラウ・ル・クルーゼ】

    キラアス腕組み後方理解者仮面お兄さん。気ぶり度は91。推し二人の愛を試す(そして気ぶる)ために裏で暗躍中。メンデルでは最高にイキイキしていた。

    キラアスを吸うと健康になる。



    【ムウ・ラ・フラガ】

    連合側の苦労人。連合が好きじゃないキラの言動にどうしたものかと思っていたが、気付いたら自分も連合ではなくなっていた。本編内外で定期的にキラに振り回されて受難中。でもなんだかんだと面倒見のいいお兄さん。

    メンデルでの出来事以降、胃を痛める原因が増えた。



    6スレ目です。ようやく無印終盤まできました。いつも♡や保守やレス、イラストなど本当にありがとうございます。特に保守に関しては現状スレ主のモバイル回線規制、Wi-Fiの深夜から朝にかけての規制が強く、今後も落ちてしまいそうだというときにはご協力頂けると助かります。厚かましくて大変申し訳ないのですが…

    良ければ、今後もスレ主のキラアスにお付き合いお願いします。

  • 7125/10/14(火) 22:48:59

    前スレ埋めてきました。
    こういうちょっと暗めの話はよく筆が乗ります。

  • 8二次元好きの匿名さん25/10/14(火) 22:56:16

    スレ立て乙です!

  • 9125/10/14(火) 23:01:05

    10まで埋めます

  • 10125/10/14(火) 23:02:49

    明日はショタ編の続きになります
    相変わらず癖全開ですが…ショタのアイディアくれた方々本当にありがとうございます

  • 11二次元好きの匿名さん25/10/14(火) 23:45:17

    スレ立て乙です!
    2人が幸せなら暗めだろうが何でもバッチコイです!
    最近規制厳しくなりましたねほんと…保守がんばります!

  • 12二次元好きの匿名さん25/10/15(水) 00:26:26

    スレ立て乙です!

    前スレの依存度アップしたキラアスもとても好きです!
    今回はセリフそのまま引用させてもらい、好きなシーンをイメージしてみました。



    「アスランがいればいい……ずっと側にいて」
    「当たり前だ。キラこそ、俺を離すなよ」
    「絶対離さない」

  • 13二次元好きの匿名さん25/10/15(水) 07:13:14

    >>7

    イチャラブも好きだけど暗めの話も大好物です

  • 14二次元好きの匿名さん25/10/15(水) 16:44:50

    ショ待機

  • 15125/10/15(水) 22:16:05

    皆さんご協力ありがとうございます。いつか規制緩和されることを願います…



    >>12

    キラアス膝枕を実際に拝めるとは…!

    この二人だけの空気感がいい…。頭に手を添えてて、手もしっかり握ってて…あとついアスランの胸元に目がいってしまいました。

    こうしてイラストにしてもらうのはやっぱり嬉しいですね。ありがとうございます。

  • 16125/10/15(水) 22:17:32

    キラはアスランを連れて自分の部屋に戻ると、ベッドに座り、彼を足の間に座らせた。

    「あーもう、皆してアスランにちょっかい出すんだから」

    腕の中にすっぽり閉じ込められたアスランに、キラが首筋に顔を埋める。子供特有の温かい体温が気持ちいい。普段のアスランはキラより少し体温が低くて、それもまたひんやりとしていて好きなのだが。

    「アスランも、あんまり他の人に触らせないの」

    「そんなこと言われても…」

    柔らかなほっぺにすりすりと頬を寄せる。ふにふにもちもちしていて、あの頃のアスランの感触そのままだ。ぺろりと舌で舐めてみると腕の中でぴくりと身体が跳ねた。

    (このアスランは、まだ悲しいこと何も知らないんだよね)

    母親のことも、戦争のことも。血腥い事とは無縁の、あの思い出の中にいるのだ。こうして腕の中で、無垢なまま。

    (……もし、もし元に戻らなかったら。僕が嫌なことから全部遠ざけて、綺麗な所でアスランを育てるっていうのもいいのかも)

    戦場から連れ出して、コペルニクスにでも戻って、自分以外の人とは関わらせない。外を見ようとするアスランの目を塞いで、自分だけを意識させて。それが良くないことだとは分かっているが、こうして昔に戻ったアスランを見ているとそんな欲望が湧いてしまう。あむ、と頬を甘噛みすると、流石にアスランが慌てた。

    「キラっ」

    「んー、やわらかくておいしい」

    「美味しいわけあるか!ばか!」

    じたばたと暴れる身体を強く抱きしめて封じる。アスランはぶかぶかの軍服を無理やり着ているような状態だから、暴れると服がずれる。邪魔そうだったので、キラはベルトの一番端まで止めてなんとか腰に引っ掛けているズボンをするりと脱がせてしまう。

    「っ!?」

    「邪魔でしょ。上着だけだとなんかワンピースみたいだよね」

    「…そもそも、俺はどうしてこれを着てるんだ?キラもなんで連合の軍服なんか……」

    「細かいことは気にしなくて良いよ。服なんてどれも一緒だよ」

    恥ずかしそうに縮こまるアスランを見て、キラはふと気付く。試しにそっと合わせの隙間から足を撫でると、歳不相応に熱い吐息がアスランから漏れた。

    「…ふふ、そっか。十二歳だもんね、ちょうど僕とするようになった辺りか」

  • 17125/10/15(水) 22:19:19

    キスだけじゃ物足りなくなってきて、互いの身体に手を伸ばすようになったのがこの頃だった。性行為をしようとしたのではなく、ただアスランと繋がりたくて、授業以上の知識が殆どないまま身体を暴いた。
    「でも、流石に手を出したら犯罪かなぁ」
    「…今の段階でもだいぶ犯罪だと思う」
    「だけど、アスランが何をしてもいいって言ったんだし、元々この頃にはしてたんだし、いいよね」
    「ま、まてまて!まってくれ!」
    ぽすんとベッドに沈められたアスランは、大慌てでキラの胸を押し返した。
    「キラ、結婚するんだろう!?」
    「ん?」
    「そんな人がいるのにこんな……まさか、大人の俺ともまだこんなことしてるのか…?」
    真っ赤な顔で、何処か泣きそうな瞳をしている。傷付いている表情だ。
    「そういうのは嫌だ…なんか惨めだろ…」
    「……それは、アスランが僕を好きだから?二番さんみたいで嫌ってこと?」
    「……好き……?」
    「ああ、そっか。まだ分からないよね」
    「んむっ!?」
    小さな唇をぱくりと食べて、柔らかさを味わうように捏ねる。この頃にしていたキスより恐らくかなりハードなものをたっぷり与えられたアスランは、解放された頃には意識がぼんやりとしているようだった。
    「結婚はするよ?アスランとね」
    「……おれ、と…?」
    「そうだよ。君はね、僕のお嫁さんになるの」
    自分より小さくなった左手の薬指の根元に唇を落とす。元に戻っても、戻らなくても、いつか結婚するのは既定路線。
    「大丈夫。ずっと一緒だよ」
    「……他の人と結婚しない?」
    「しない。アスランだけだよ。今も昔も、僕の心はずっとアスランが持ってる。幸せに…してあげられるように頑張るから」
    言い切るには、自分の存在そのものに少し自信がなかった。変な火種にならないとも限らない。アスランは昔からずっと変わらない、美しい翡翠色の眼を不思議そうにキラに向けた。
    「キラと一緒にいれるのに、俺が幸せじゃないなんてことあるの?」
    そんなことはありえないのに、と小首を傾げる姿に、胸の内に込み上げる数多の感情をなんとかキラはやり過ごした。今のアスランじゃ本当に壊しかねない。
    「…アスランには敵わないね」
    なるべく優しい仕草で頭を撫でると、キラはふわりと力の抜けた笑顔を浮かべた。

  • 18二次元好きの匿名さん25/10/16(木) 07:00:12

    垣間見えるキラの闇いいねえ…

    自分もショタランのぷにぷに頬っぺた触りたい…
    え…絶対ダメ…?

  • 19二次元好きの匿名さん25/10/16(木) 14:31:32

    触りたい…けどダメだろうからせめて壁になってガン見したい…

  • 20125/10/16(木) 22:21:15

    検査の結果、アスランの身体には健康異常はなく。要経過観察、とのことだった。
    「アスラン、ほらあーんして」
    「自分で食べれるから!」
    「ちょっと前にアスランが腕を怪我してたときもこうして食べさせてたから、誰も気にしないよ」
    アスランを膝に乗せ、キラはその口にスプーンを運ぶ。にこにことしていてとても楽しそうだ。対面に座ってしまったせいでそれを眺める羽目になったディアッカは、アスランの為に視線を逸らしてやった。
    しかし、元々甘々な二人ではあったが、これはあまりに猫可愛がりが過ぎる。なんというか、キラがとにかく上機嫌なのだ。いったいなにがあったのかは知らないが、先日まではちょっと暗かったので、持ち直したのならそれはまあいいことなのだろう。
    「美味しい?」
    「……うん」
    「良かった〜」
    子供の食事と言えばお子様ランチですわね、というラクスの鶴の一声で用意されたプレートを、アスランは複雑な面持ちで食べさせられている。たぶん、ラクスがお子様ランチを食べるアスランを見たかっただけだろう。
    「……キラ、分かってると思うけど、十二歳はそんなに子供じゃない…」
    「勿論分かってるけど……可愛いんだもん。でも僕は子供扱いをしてるんじゃないよ?」
    キラが額にちゅっとキスをすると、アスランの頬は瞬時に赤く染まった。指先が顎を甘く擽ると、目つきがとろんとしてきて……その時点でディアッカは自分の食事が砂のように感じ始めた。
    「……キラ、なんか変わったな」
    「え、そう?どの辺が?」
    「…こういう気障っぼいことはしなかったし、なんか態度が…」
    そこで口を噤んだアスランは、もういいからはやく食べさせろ、と赤い顔でキラの襟を揺すった。照れ隠しが激しい。
    移動は手繋ぎ、は元から変わらないが抱っこの時もあるし、座る時は膝の上だし、どこでもほっぺたくっつけてすりすりしてるし、まあスキンシップ過多だよなあとディアッカは味のしない食事を惰性で口に運びながら思った。これ、クセになってて、大人に戻ってもこのままだったらどうしてくれようか。終戦の前に此方の胃が死ぬかもしれない。
    「ふふ、賑やかでいいですね」
    「やっぱりおまえほんとすげぇわ」
    まったく同じ現場を見ているのに、微笑ましそうに食事を続けるニコルに、ディアッカは心底感心する。
    結局、アスランは三日ほど三隻の小さなアイドルとなった。

  • 21125/10/16(木) 22:23:25

    三日後の朝。
    アスランの身体は、元の姿に戻っていた。キラの腕の中で目覚めたアスランは、すやすや眠るその頬をぐにっとつまんだ。
    「っいたぁ!?え、なに……」
    じんじんする頬を押さえながら飛び起きたキラは、シーツを被ったアスランにじとりと睨まれた。
    「このショタコンめ」
    「えっ、あ、アスラン!?元に戻ったの!?」
    シーツに包まっていても、身体が元の大きさになっていることは分かる。良かったぁと抱きつこうとすると、ひょいと躱された。
    「アスラン…?」
    「子供相手に随分デレデレだったじゃないか。おまえがそういう趣味だとは知らなかったな」
    「ち、違うよ!あれはちっちゃいアスランが懐かしくて…!」
    「しかも、あんなことまでするとはな…」
    「だって、アスラン可愛くて…」
    「ほう。じゃあ元に戻って残念だったな」
    「そんなことないよ!!今のアスランも可愛いよ?凄い可愛い、大好き」
    かなりご機嫌斜めなアスランに、キラは大慌てで愛を伝えるが、彼はシーツの中から目元以外見せてくれず。
    「明るくて金髪の次は子供か……キラの好みはよく分からん」
    「また変な勘違いしてる!!」
    溺愛されていた子供の自分にヤキモチを焼いたアスランが不貞腐れてしまい、ご機嫌を取るのにまた一悶着あったのだが、ひとまず幼児化事件は無事に閉幕となった。

  • 22二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 07:08:51

    お子様ランチ食べてるアスランも子どもの自分に嫉妬してるアスランも可愛い
    大人組に可愛がられるのも見たかったけどキラのガードが固そうだ

    それとディアッカの胃に合掌…

  • 23二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 16:50:20

    やはりニコル・アマルフィか最強か

  • 24125/10/17(金) 22:08:37

    延々ショタ書いてしまいそうなので一旦閉幕です。
    次のお薬はネコミミです。

    Q.どうして筋弛緩剤&媚薬が新婚生活編なの?
    ヒント・このスレのキラさんはだいぶヤンデレ

  • 25125/10/17(金) 22:10:11

    ザフト、地球軍の動向を探りながら、自分達も準備進めているエターナルら三隻。
    アスランが小さくなる事件が起きてからはキラ、アスラン両名の模擬戦は行われていなかったが、それもアスランが元に戻ってからは再開された。
    特にフリーダム、ジャスティスへ武装されるミーティアの稼働訓練は数で劣る三隻にとって重要なものである。
    「大型な分、扱いは難しいが…慣れてはきたな」
    コックピットから降り、ヘルメットを外したアスランは着替えの為にロッカールームへ。その後ろからキラもすぐにやってきて、背中へ抱き着いた。
    「お疲れ様、アスラン」
    「ああ。キラもお疲れ様」
    笑って返してくれるアスランに、キラは内心ホッとしていた。先日の事件以降、むすっとしたアスランは中々機嫌を直してくれなかった。お陰で、折角元に戻ったというのにキス一つするまでがとても長かった。まあ、シーツにすっぽり包まっているのも、ツンとした態度もそれはそれで可愛かったんだけど、とキラはじゃれつきながら思う。
    アスランも悪かったと思っているのか、キラをよく甘やかしてくれる。
    『悔しかったんだ。キラが元気になったのは嬉しいが、俺がなんとかしてやりたい…なんて勝手に思っていた』
    俯きがちに、そんなことを言って。
    『それに、キラがあんまり可愛がるから…。すまなかった、迷惑をかけたのは俺なのに』
    申し訳無さそうに、眉を下げて少ししょんぼりしている様子が、それはもうキラにはツボだったので。
    じゃあ仲直りね、とようやく触れさせて貰った後のことは語るまでもないと思う。大体、小さい自分も自分なのに、それでもヤキモチ妬いちゃうなんて、僕って愛されてるなぁとキラはとても嬉しかった。
    アスランに想われているということがキラにとっては最も重きを置くファクターなのだ。キラが明るさを取り戻せたのもそのお陰。その辺は、アスランにも理解していって貰わなくては。

  • 26125/10/17(金) 22:12:22

    「でも、あの薬達どうしようかなぁ」

    「そうだな…あの時も、ただ蓋を開けただけなのに煙が立ち込めて……ああなってたからな」

    「なんか粉末みたいなやつもあったよね」

    「一体なんの薬なんだか…」

    何処からかクルーゼの笑い声が聞こえる気さえする。もしかしなくても、愉快犯か?とキラはあの怪しげな仮面を思い出す。

    ロッカールームで、誰も来ない内にパイロットスーツからいつもの軍服に着替える。キラとしてはもうこれ着る必要なくない?と思うのだが、パイロットなんだから形だけでも体裁は必要だとアスランに言われてしまっては仕方が無い。

    ヤマト少尉、とふざけてアスランに呼ばせてみたのが思いの外悪くなかったとか、そういうオプションもあったので今でも連合の軍服に袖を通している。

    「コーヒーでも淹れるか。キラは?」

    「飲む!」

    コーヒーを淹れて部屋に戻ろうと、食堂のコーヒーメーカーへ。

    二人分のマグカップを用意したアスランは、ミルク、シロップ等が置いてあった場所からSugarと書かれた瓶を取り……


    dice1d3=3 (3)

    1.キラの分だけ砂糖を入れた

    2.自分の分だけ砂糖を入れた

    3.両方とも砂糖を入れた

  • 27二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 08:05:57

    保守

  • 28二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 08:34:36

    ヤンデレはいいぞ…ふふふ…

    両方に入れたってことはもしや…

  • 29二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 18:06:14

    食堂にあるってことは誰かがわざと置いたのかな?

  • 30125/10/18(土) 22:17:34

    (今日は少し疲れてるし、俺も砂糖をいれておくか)
    二杯ほどそれぞれのカップにいれ、コーヒーメーカーにセットした。そしてその日は、それを部屋で飲みながら過ごし、就寝した。

    「ん…」
    心地良い微睡みのなかで、アスランは無意識にキラの方へと寄った。フリーダムとジャスティスの専用艦であるエターナルに拠点を移してからも、二人は当然のように同室だ。毎日一つのベッドでくっついて眠れることの幸せを戦艦で再び味わえるとは、運命の巡り合わせというのは不思議だ。
    キラの首元に顔を埋めて、すんすんと鼻を鳴らす。なんだかキラの匂いが今日は特に落ち着く。くすぐったかったのか、キラもうすらと瞼を押し上げ、アスランが側にいると分かると寝ぼけながらも額や頬に口付けを落とし始めた。
    「んー……アスラン…」
    静かな部屋に甘ったるいリップ音が響き、少しざらざらとした舌がぺろぺろと顔を舐めてくるので、その舌に自分のものをゆったりとした仕草で絡める。寝起きのぼんやりした意識の中でするキスはそれこそ夢見心地で、アスランはこれが好きだ。撫でてやろうと、キラの頭に手を伸ばす。指先が、ふに、と温かいものに触れる。ふわふわの毛並みが気持ちいい。
    ……毛並み?
    アスランがぱっちりと目を開くと、そこにはいつものキラの顔と……その頭にぴょこりと生えた耳が。
    「……は?」
    ふさふさ。ふわふわ。思わず撫でると、キラの喉からゴロゴロと音が鳴った。
    「……っ!?キ、キラっ起きろ!」
    「起きてるよ〜…」
    「ちゃんと目を開けろっ」
    「……んー…?」
    キラが眠たそうに目を擦りながら、焦っているアスランの顔をじいっと見て…ぱあっと表情を明るくさせた。

  • 31125/10/18(土) 22:19:05

    「アスランかわいい!ネコミミだ〜」
    「いやミミがあるのはキラ……待て俺にも生えてるのか!?」
    「生えてるよ、ほら」
    「ふにゃっ」
    キラがアスランに生えているらしいネコミミを触ったのか、全身にぞくっとした感覚が走った。思わず両手で口元を押さえるが、既に眠気は吹っ飛んだらしいキラが目を輝かせていた。その背中に尻尾がゆらりと立ち上がっている。
    (尻尾まで生えてるのか!?)
    「なんか分からないけど、猫になっちゃったみたい?僕達」
    茶色の耳、茶色の尻尾。それらを生やしたキラはとても可愛かったが、にんまりと浮かべた笑顔は小型とはいえ肉食獣の風格があった。
    「アスランも髪の毛と同じ色だね。でも耳のなかは白くてふわふわ。僕は短毛種で、アスランは長毛種なのかな?」
    「……変な気を起こすなよ。まずは医者だ」
    「えー…どうせあの薬でしょ?」
    「なら何処でそれを摂取したかを特定するべきだろう。被害が増える」
    このままではベッドから出られなそうな気配を察知し、先手を打つ。仕方ないなぁ、とキラも渋々頷いた。耳はともかく尻尾が邪魔で、着替えがやりづらい。

    このときは、まだアスランは知らなかった。猫化による変化は、猫耳と尻尾が生えるだけではないということを。

  • 32二次元好きの匿名さん25/10/19(日) 07:27:29

    猫(というか動物)といえば……

  • 33二次元好きの匿名さん25/10/19(日) 15:46:26

    頭の中ですでにR-18が繰り広げられているグヘヘヘ

  • 34125/10/19(日) 22:19:47

    「今度は猫ってか。おまえらも忙しいねぇ」
    ムウの呆れた声に、申し訳ありません、とアスランは耳をぺたりと下げた。
    ひとまず先日と同じように検査を済ませ、どこで薬と思われるものを摂取してしまったのか記憶から全て洗い出した。その結果、見つかったのがコーヒーメーカーの隣に置いてあった砂糖だ。
    「これ、Sugarって書いてあるけど中身は別物だ。ちゃんと甘いから分かりにくいだろうな」
    「どうしてそんなものが…薬は保管されている筈では?」
    「あまりにも見た目が砂糖過ぎて、何かの拍子に紛れ込んだ…ってくらいしか思い当たらねぇな。三隻で物資なんかも色々共有してるからなあ」
    ムウから瓶を借り、バルトフェルドか精巧に砂糖に擬態している薬品を眺める。
    「なるほどねぇ。たぶんこれ、一種のラブグッズとして開発されてたんじゃないかい?」
    「ネコミミ尻尾なんて、いかにもなアイテムだしな。生活に溶け込むデザインで、“Sugar”……甘い一時をってとこかな?」
    男二人がうんうんと頷き合うのを、両側からマリューとアイシャがやれやれと肩を竦めた。
    「なにはともあれ、お二人の体調に問題がないのは良かったですわ。他に被害に遭われた方もいらっしゃいませんし」
    椅子に座り、ネコミミ尻尾を生やした二人に、ラクスは優しい笑顔を向けた。そして、ハロも向けた。
    「ピンクちゃん、お写真お願いしますわね。ああ、ネイビーちゃんが此処にいたら超高画質で撮影できましたのに!」
    「……ネイビーの子が撮影特化なんだ」
    「ああ。ラクスに機能追加を強請られてな…」
    幼児化したときも散々写真を撮られたから、今回もそうだろうなあとは思っていた。ピンクハロが周りを忙しなく飛び交うなか、キラがよいしょとアスランに抱き着いた。
    「いきなりどうした」
    「折角撮影してるんだし、僕とアスランがいちゃいちゃしてるとこも残して置いてもらおうかなって」
    「助かりますわ〜」
    「もう好きにしてくれ…」
    猫化すると猫のような仕草もしてしまうのか、すりすりと相手に擦りついて匂いを付けようとしたり、つい舌で頬を舐めてしまったりしてしまう。だからあんまり人前でくっつくのはどうかと思うのだが、ネコミミのキラがとても可愛いので、アスランは抗えない。
    まあ、また二、三日で戻るだろう。それまでの辛抱だと、アスランはキラのネコミミを撫でながらラクスの気が済むまで撮影に付き合った。

  • 35125/10/19(日) 22:23:32

    この状態でモビルスーツ戦をする訳にもいかず(ネコミミ尻尾が邪魔でスーツもヘルメットも装着できない)基本的に自室待機となったが、やることは沢山ある。特にキラは元々アークエンジェルのクルーだった事もあって頼られる事が多かった。
    「いいよ、行って来い。俺もエターナルで出来ることは片付けとくから」
    「でも……アスラン大丈夫?」
    「薬の影響はおまえも同じだろう。まあ、あんまりキラを人前に出したくないとは思うが……」
    アスランにだって独占欲というものはある。しかし既に殆どの人に見られた後だし、仕事は仕事だ。アスランはキラの背中を押して部屋から送り出す。
    「じゃあ、すぐ戻ってくるから……部屋で待っててね」
    何故かとても心配そうにしているキラが、キスを一つ残してようやく去っていった。アスランのネコミミと尻尾がずっとへにゃりと下がっていたことに、本人だけが気付いていない。
    一人になった部屋で、アスランはあれこれと部屋で片付くような仕事はこなしていったが、直にそわそわとし始める。
    キラの匂いが欲しい。猫になったせいか、嗅覚が変わったようだ。キラの服や小物を集めてみたり、ベッドに埋まってみたりするが、ぽわんと頭がぼんやりするけど満たされない。なんとなく身体が切ない気がする。アスランらしからぬぐちゃぐちゃになった布の山の中でPCを操作するが、調子が悪いのか接続が上手く行かない。直接機体に繋げて調整したほうが絶対早いだろう。
    そうだ、もうドックで作業していたほうが、キラが帰ってきたらすぐ会える。いざとなったら機体を動かして向こうに行ってしまえばいい。アスランはキラの上着を羽織ったまま、ふらふらと部屋を出た。

  • 36二次元好きの匿名さん25/10/20(月) 06:49:43

    hatsujo!

    そんな状態で出て大丈夫…?
    絶対に目に毒な雰囲気出てない…?

  • 37二次元好きの匿名さん25/10/20(月) 15:16:53

    これもしかしてキラも同じような状態になってたりもするのかな?

  • 38125/10/20(月) 22:22:11

    ネコミミと尻尾が生えても、特に生活に支障がある訳じゃない。まあちょっと尻尾が邪魔で座りにくいが、慣れれば尻尾で物も取れる。これ逆に便利かもしれないと思いながら、キラはアークエンジェルでマードック達に頼まれた仕事をしていた。折角なんであれも弄ってこれも弄ってと、やりだすとキリがない。
    「よ、キラ。可愛いことになってるな〜」
    「ん?ああ、カガリか。此方に来てたの?」
    「そりゃ面白いことになってるって聞いたからな。しかし凄いな、人からネコミミが生えるってどうなってるんだ」
    ぴょこぴょこ動くミミや尻尾を、カガリは感心したように指先でつついた。
    「ミミはともかく尻尾は止めてね。なんか凄い鳥肌立つんだよ…」
    「本当だ。尻尾もぶわって逆立ってる。まあ猫って尻尾触られるの嫌がるもんな」
    「神経通ってて急所だからかな、本能が警戒するんだよね。今なら凄い上手に猫飼えそう」
    「ネコミミ男が猫飼うのか……そういえばアスランは?」
    「エターナルに居るよ。なんかアスランの猫化は心配になって」
    「おまえとなにか違うのか?」
    「たぶんね」
    朝、ネコミミ触った時の反応からして自分とは違う。キラはアスランにネコミミを触られると、凄くリラックスするというかうとうとしてしまうような心地良さがある。優しく髪の毛を梳かれているような気持ちよさに近い。でもアスランは、ちょっとネコミミ触っただけでぴくんと身体を反応させて、しかも、ふにゃ、と大変可愛らしい鳴き声を上げていた。
    「アスランが敏感だから?それとも薬の作用に何かあるのかなぁ」
    恋人同士で使うラブグッズ。実は何かまだ仕掛けがあっても可笑しくない。やっぱり仕事もそこそこにして、早くエターナルに帰るべきだ。
    「なあ、エターナルに行くとき私も連れてってくれ。アスランの様子も見たいし、ラクスとも話したい」
    「いいよ。あと三十分待ってて」
    キラは高速でタイピングを続け、一先ずやるべきところまで一気に終わらせに掛かった。

  • 39125/10/20(月) 22:24:54

    フリーダムのコックピットにカガリを乗せ、キラはエターナルに着艦する。ヘルメットもスーツも着用せずに乗るのはかなり久しぶりだ。
    コックピットから降りると、キラの嗅覚は甘い香りを捉えた。脳が揺さぶられるような刺激で、くらくらとする。
    「この、匂い……」
    「匂い?なにかするか?」
    思わずよろめいたキラの腕を支え、カガリは首を傾げる。何の匂いもしない。強いて言うなら、MSドックだけあって独特の金属臭みたいなものがある程度だ。
    此方へ来いと、自分を探せと誘われているような香りに、キラは本能的により香りが強い方へと向かう。すると、ジャスティスの機体の陰から、素早く人影がキラの方へと飛び込んできた。
    「キラ!」
    「アスラン…?」
    ぎゅうと抱き着いて、胸元にすりすりと顔を寄せてくる。ほんのりと上気させた頬で、嬉しそうに笑っている。酔っぱらいのような、普段のアスランからは到底見受けられない態度だ。その肩にはキラの上着が掛けられている。
    なにより、アスランから甘い香りがしてキラを包み込む。
    「待ってたんだぞ、キラ……俺にキラの匂いつけてほしい…」
    アスランの尻尾が、キラの腰へとするりと巻き付いておねだりをする。潤んだ瞳が、不機嫌そうに細められる。
    「他の雌の匂いがする……キラは俺のなのに」
    すんすんと鼻を寄せて、不服そうに首筋を舐められた瞬間、キラの感情が限界を迎えた。アスランの悪戯な尻尾をぐんっと引っ張る。
    「っにゃ」
    「…僕、部屋で待っててって言ったよね」
    キラはアスランを羽織っていた上着で包むと、低重力を利用して自分の部屋へと抱えていった。
    一人残されたカガリは、とても直視できない色香を振り撒いていたアスランが去ったことにホッとしている整備士達の中でぽつりと呟いた。
    「猫って…雌の発情に雄が反応するんだったな……」
    人間的に言うと、嫁のお誘いか。あの薬の本来の作用はこういうものらしい。これでは明日までは顔を見れなそうだと、カガリはラクスに報告をしにいった。

  • 40二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 07:09:43

    うむ、これは100%アスランが悪いね
    きっちり旦那にお仕置きされない

  • 41二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 16:12:45

    戻った時に都合よく記憶がなくなってればいいけど残ってたら大変だな…

  • 42125/10/21(火) 22:48:09

    「……ねえ、いつまでそうしてるの」

    呆れた声が振ってくるが、アスランは顔を上げられなかった。枕に顔を突っ伏して先ほどまでの醜態に耐えるのが精一杯なのだ。

    「忘れろ……頼むから忘れてくれ」

    「ええ、やだよ。凄い可愛かったのに」

    「やめてくれ」

    あれは俺じゃない。薬のせいで生まれた第二人格かなにかなのだ。でなければ、あんな、人目があるなかで甘ったるい媚びた態度を取るはずがない!思考力の低下も著しかったんだ。

    と、いうような事をアスランは脳内で言い訳していた。便利なことに、その言い訳はしっかりキラまで届く。

    「でもさ、他の雌の匂いやだ、お腹さみしいってあんなくっついて……いたっ」

    「いちいち言わなくていい!」

    「もー……恥ずかしがり屋なんだから」

    ぴんと伸びたりへにゃっと潰れたり忙しいネコミミは見ていて飽きないが、キラとしてはピロートークに顔が見れないのではつまらない。アスランの項にくっきりついた歯型は、猫の習性。煽られたキラとしても余裕がなくて、がぶがぶ項を噛みながら本物の猫のように交わった。

    「僕は嬉しかったよ。アスランが積極的に求めてくれて」

    「……凄い怒ってたじゃないか」

    「それは怒るよ。他の人の前であんな姿を見せるから。いい加減に僕の独占欲、軽く見ないでよね」

    「別に軽いとは思ってない」

    キラが想いを十二分に傾けてくれていることは分かっている。行為中だって、目の奥が笑ってないキラの怒りを充分身体で感じた。散々尻尾を引かれては腰を上げさせられて、今回のお仕置きは中々に堪えた。

    「でも、あんな作用があるとは思わなかったなあ」

    発情し、パートナーを誘う。恋人達の夜に使うグッズだと聞いた時点でこの可能性は考えておくべきだった。なんにせよ、常日頃は奥手になりがちなアスランの大胆な振る舞いはキラを楽しませた。にゃあにゃあ鳴くのも大変可愛かった。猫化してるのは同じなので、もしかしたら自分も言ってたかもな、と思わなくもないが。


    no title | Writening「もうお腹さみしくない?」 「……分かってて聞くな。むしろ…」 赤く腫れた眼でキラをじとりと睨む。さっきから少し身動ぐだけでも、散々と中に出されたものが溢れて太腿を伝い落ちる始末だ。しかし、それをね…writening.net

    会話内容とかがアレなので続きは此方へ入れておきます。

  • 43二次元好きの匿名さん25/10/22(水) 08:15:36

    猫ちゃんたち()の戯れ可愛いですよねありがとうございました
    最後の薬は無茶した時のお仕置きに使えそうだけど果たしてどうなるのか

  • 44二次元好きの匿名さん25/10/22(水) 16:19:27

    ふう…猫ちゃん達のニャンニャン()は体にいいなあ…

  • 45125/10/22(水) 22:42:57

    色々と騒動はあったが、なんだかんだと良い具合に落ち着いたようで。
    ネコミミ男子二人は、すっかり見慣れた光景になった。特にキラは、自分の容姿に与えられたオプションの恩恵を遺憾無く発揮することに決めたようだった。
    「アースラン、ちょっと撫でて」
    「ん」
    なにかしらの作業中、隙を見てころんとアスランの膝に甘えては、その手で撫でてもらっている。長年キラを甘やかしていただけあり、アスランの手つきは慣れている。そこにネコミミひとつ増えたくらいでその手が迷うことはなく、さらさらと髪を梳いては頭部を撫で、ネコミミもついでに撫でて。気付けばキラはすやぁと寝ていることもある程だ。
    アスランが自分を可愛いと思っていることをきちんと知っているキラは、それを武器にすることに抵抗がない。
    「おまえ、それでいいのか」
    膝の上でお昼寝をしてすっきりした顔のキラに、カガリは突っ込むのも野暮かと思いながらも言わずには居られなかった。
    「なにが?」
    「いや……旦那になりたいってくらいだから、格好良いとか思われたいのかと」
    「それは勿論、格好良いとも思われたいよ?最近ちょっと鍛えたいなあって思い始めたし……でもねカガリ、アスランって結構可愛いものが好きなんだよ」
    「はあ、意外なようで意外でもない感じだな」
    「トリィとかハロとか、可愛いもんね。人の好みも分かりやすいよ。仲良しなニコルとか、お姉ちゃんのラクスも可愛いよね」
    「確かに…言われてみるとそうだな」
    「そしてアスランは僕を可愛いと思っている。更に今は可愛いの代名詞であるネコミミもある。それを利用しない手はないよね」

  • 46125/10/22(水) 22:44:28

    「……前から思ってたが、おまえって腹黒いところあるよな」
    我が弟はとんでもない奴かもしれない。確かに、肩にトリィを乗せ、ネコミミや尻尾をぴこぴこさせる姿は可愛いと言えるだろう。
    今の会話内容を全て脳内から消去すれば、だが。
    「まあそもそも、当のアスランが宇宙一可愛いんだけど」
    「惚気ならいらないぞ」
    「あとはまあ、格好良い方面は今後に期待ってことで」
    「そうだな、案外二年くらいすると良い感じになってそうな気もするな。私としてはもっとこう、しっかり筋肉がある方が良いが。どうだ、鍛えてやろうか」
    「遠慮しておくよ」
    カガリの言う体型は恐らくキサカ基準な気がして、キラは丁重に辞退した。アスランがよしよしと可愛がりたくなる立ち位置はキープしておきたい。
    「アスランはだいぶストイックな気質だろ?逆にアイツが凄いムキムキになったらどうするんだ」
    「僕はアスランならなんでもいいよ?でも、アスランがそこまで真剣に鍛えなくても済むような世界にはしたいかな」
    「……そういうところはちゃんと格好良いんじゃないか?おまえ」
    さらりとそんなことを言えるのは流石だ。アスランへの愛は日に日に重さを増しているようだが、一緒にいる姿は幸せそうなので外野が口を出すこともない。
    一時は出自のこともあり心配していたが、なんとか立ち直ってくれたようで何よりだ。じゃあ僕はアスランの所へ行くね、と去っていくキラを、カガリは安堵しつつ見送った。

  • 47125/10/22(水) 22:54:30

    アスランは綺麗で、格好良い。そして可愛い。
    そういえば初めて会った時も綺麗な子だと思ったんだった。あの瞬間がキラの人生で一番うつくしい思い出かもしれない。
    「いや、一番は常に更新されてるかも」
    「何の話だ?」
    「アスランが好きって話かな」
    文字通りの猫舌になってしまったせいで少し冷まさないと飲めなくなったコーヒーを前に、アスランは怪訝そうな顔をした。結局何の話か分からないとぼやき、ふうとマグカップに吐息を吹き掛ける。ちなみにそれはキラのマグカップで、火傷をしないように調整してくれているのだ。
    この身体に巣食う感情を恋とするまでに、随分長い時間を掛けたが、その分よく熟しているのだと思う。キラは自分がアスランに向ける想いが一般的な基準から外れることを最近ようやく理解し始めたが、どうにかしようとは思わない。
    小さいアスランは、あの頃からキラが好きだった事と一緒に居ることが幸せなのだと教えてくれた。
    猫になったアスランは、その身体全てがキラを求めて受け入れてくれることを教えてくれた。
    アスランの行動一つ一つが、いつもキラを満たしてくれる。
    子を成せぬ同性を愛した、と言ったクルーゼに見通されているようで癪だが、アスランの心身を掌中に収められることはキラに都合が良かった。
    アスランの身体は、その体内まで自分専用なのだから。
    (綺麗で格好良くて、優秀で、婚姻統制を組まれてまで子を望まれるアスランは、もうそんなこと出来ないんだって、僕だけが知ってる)
    僕だけの可愛いアスラン。
    口元が自然と緩んだ。
    「ふふ」
    「なんだよ、急に笑って」
    「ううん、なんでもない。もう冷めたかな?コーヒー」
    「たぶん良いと思うが、気を付けて飲めよ」
    ほら、と手渡されたカップを、キラは笑顔で受け取った。

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