- 1125/10/14(火) 22:51:15
- 2二次元好きの匿名さん25/10/14(火) 23:00:45
このレスは削除されています
- 3二次元好きの匿名さん25/10/14(火) 23:01:17
ほう……
七囚人よりも確定でヤバそうだな…続けてください! - 4二次元好きの匿名さん25/10/14(火) 23:02:33
このレスは削除されています
- 5二次元好きの匿名さん25/10/14(火) 23:03:11
このレスは削除されています
- 6二次元好きの匿名さん25/10/14(火) 23:03:56
これ先生と会ったら先生の心が
- 7125/10/14(火) 23:04:23
- 8二次元好きの匿名さん25/10/14(火) 23:05:07
すぐ倒れそうな持久力
- 9二次元好きの匿名さん25/10/14(火) 23:05:37
耐久力はキヴォトストップクラスなのに持久力で台無しである
- 10二次元好きの匿名さん25/10/14(火) 23:05:49
機動力に対して持久力が
- 11125/10/14(火) 23:06:08
おかげでちゃんと振れました、有難うございます
- 12二次元好きの匿名さん25/10/14(火) 23:08:44
このレスは削除されています
- 13125/10/14(火) 23:11:08
それでは性格対してのステータスを決めていきましょう
・殺しに対してのスタンス(小さいほど拒否反応大、大きいほど無沈着、ないしは悦を感じるレベル)
dice1d100=28 (28)
・依頼の成功率
dice1d100=40 (40)
・明るさ(小さいほど暗め、大きいほど明るめ)
dice1d100=78 (78)
- 14二次元好きの匿名さん25/10/14(火) 23:12:34
君向いてないよ
- 15二次元好きの匿名さん25/10/14(火) 23:13:07
殺し屋向いてねえ!
- 16二次元好きの匿名さん25/10/14(火) 23:14:27
明るくて殺しに忌避感を抱いていると
さては殺さなきゃ生きれないタイプか? - 17二次元好きの匿名さん25/10/14(火) 23:16:01
こっから殺しに慣れて最終的にシリアルキラーになるかもしれない
- 18125/10/14(火) 23:19:25
一回のSS毎に成長点を入れてみるのも良さそうですね
それでは容姿について決めてみましょうか
髪の色dice1d8=6 (6)
1 茶 2金 3白 4青 5緑 6赤 7紫 8黒
目の色dice1d8=7 (7)
1 茶 2金 3白 4青 5緑 6赤 7紫 8黒
髪の長さdice1d100=85 (85)
低いほど短く、大きいほど長い
体型dice1d100
低いほど平坦、大きいほど凹凸あり
- 19125/10/14(火) 23:20:54
- 20125/10/14(火) 23:22:01
持久力がなくて高耐久なの、原因これじゃない?
- 21二次元好きの匿名さん25/10/14(火) 23:23:53
まぁ……激しく動くと痛そうだしな
- 22125/10/14(火) 23:37:04
本日最後に武器を決めて終わりますか
dice1d13=12 (12)
1.AR 2.SR 3.HG 4.SMG 5.MG 6.SG
7.GL 8.MT 9.RG 10.RL 11.FT
12.複数持ち 13.その他(安価)
- 23二次元好きの匿名さん25/10/14(火) 23:38:24
複数持ちか……うーん、殺し屋には向いてるかな?
跡から単独犯とは割り出しにくいし - 24二次元好きの匿名さん25/10/14(火) 23:39:27
いっぱい持つから重くて持久無いのでは……
- 25125/10/14(火) 23:39:27
どんな組み合わせになるんでしょう?
dice2d12=2 4 (6)
1.AR 2.SR 3.HG 4.SMG 5.MG 6.SG
7.GL 8.MT 9.RG 10.RL 11.FT 12.その他(安価)
- 26125/10/14(火) 23:40:27
なんかすごい堅実な組み合わせになりましたね……
遠距離にはSR、近距離のSMGで使い分けられそうです - 27125/10/14(火) 23:44:51
では、他の設定は明日決めさせていただきます
それでは - 28125/10/15(水) 06:31:48
保守です
ホスト規制されてたらすいません - 29二次元好きの匿名さん25/10/15(水) 12:22:46
SR持ちでSMGも使う暗殺者って
シモ・ヘイヘみたいだな・・・ - 30125/10/15(水) 20:50:47
復帰します
- 31125/10/15(水) 20:52:59
仕事中ちょくちょく書き込もうと思いましたが、ホスト規制に遭い書き込めず、少し不安でした……
無事戻ってこれてよかったです
というわけで、続いて名前について安価で決めたいと思います。
40レス目の名前を採用したいと思います。 - 32二次元好きの匿名さん25/10/15(水) 22:00:23
加速
- 33二次元好きの匿名さん25/10/15(水) 22:30:16
ksk
- 34二次元好きの匿名さん25/10/15(水) 22:33:29
この暗殺者のSR
ジャッカルの日の狙撃銃みたいな特注品なのか
それともゴルゴ13のように既存のライフルを極限にカスタムしてるのか・・・ - 35二次元好きの匿名さん25/10/15(水) 23:12:40
加速
- 36二次元好きの匿名さん25/10/15(水) 23:21:26
加速
- 37125/10/16(木) 06:27:56
保守兼ねて加速します
- 38二次元好きの匿名さん25/10/16(木) 06:39:42
お前ほんとに1か?
- 39二次元好きの匿名さん25/10/16(木) 06:42:00
1ちょっとトリップ付けてくれないか、見分けがつかない
- 40二次元好きの匿名さん25/10/16(木) 07:02:32
救災(きゅうさい) ヒジリ
- 41二次元好きの匿名さん25/10/16(木) 07:06:20
決まりましたな
- 42◆uorq7ead4s25/10/16(木) 07:28:30
- 43二次元好きの匿名さん25/10/16(木) 07:31:38
いいと思うよ、多分だけど>>31このレスを見てなかったんじゃないか?
- 44二次元好きの匿名さん25/10/16(木) 14:20:32
このレスは削除されています
- 45二次元好きの匿名さん25/10/16(木) 16:22:50
- 46◆uorq7ead4s25/10/16(木) 22:04:13
- 47◆uorq7ead4s25/10/16(木) 22:14:33
- 48◆uorq7ead4s25/10/16(木) 22:16:36
ダイス振りなおし
依頼人
dice1d2=1 (1)
ネームドの場合 dice1d200=43 (43)
標的
dice1d2=2 (2)
ネームドの場合 dice1d200
- 49◆uorq7ead4s25/10/16(木) 22:17:36
何度もすいません……
標的はネームドの dice1d200=93 (93)
- 50◆uorq7ead4s25/10/16(木) 22:20:47
画像の解像度がクソなのであれですが、標的はフブキですね
それではちょっとSSを書いてみましょう
とはいえ、まずは結末が分からないと話になりませんので
暗殺成功?(40%以下で成功)
dice1d100=16 (16)
- 51◆uorq7ead4s25/10/16(木) 22:31:21
依頼人が顔を出す。
ヒジリ「どうもー。殺し屋のキュウサイと申しまーす!……それで、今日はどういったご要件でー?」
依頼人の獣人は面食らったかのような顔を浮かべて、警戒心を剥き出しにしながら話を進める。
依頼人「お前、本当に殺し屋なんだよな……?」
ヒジリ「はいっ!貴方の気に入らない人、邪魔な人を排除する、貴方の頼れるパートナーこと、キュウサイちゃんですよー!」
依頼人「……もう少し怖い感じかと思ったよ」
ヒジリ「やだなー、殺し屋って、なんか堅苦しいイメージあるじゃないですか、だから少しでもフランクに接しようっていう、企業努力ってやつですー」
依頼人「まぁいい。お前にはコイツを壊してもらいたい」
依頼人の手渡した顔写真には、気怠そうな顔でドーナツを頬張る、合歓垣フブキの姿があった。 - 52◆uorq7ead4s25/10/16(木) 22:39:18
ヒジリ「あ、あのー……『輪っか砕き』にはそれなりの出費がかかるってことは、ご存知ですか?しかもこの人、制服をみる限りヴァルキューレです、よね?」
依頼人「だからこそお前に頼んでいるんだ、殺し屋キュウサイ。コイツのせいで、俺は、俺達のグループは、破滅寸前なんだよ!」
ヒジリ「……なるほどです、詳しく話を聞きますよ」
依頼人の話は要約するとこうだった。
依頼人の率いるグループは、そこそこ名の知れる窃盗団だった。
しかし、ある事件によってグループの一人が逮捕されてから、内輪揉めやその他ゴタゴタが重なり、窃盗団は壊滅寸前となっていた。
その時、逮捕したヴァルキューレの生徒の一人が、合歓垣フブキであった。 - 53◆uorq7ead4s25/10/16(木) 22:46:41
逆恨みにも程がある、くだらない動機。
それでも、その依頼人の目は真剣そのものであった。
ヒジリは一呼吸入れた上で、再度依頼人に問いかける
ヒジリ「……わかりました。再度の確認ですが、『輪っか壊し』にかかる費用は……」
依頼人「くどいぞ、ここに用意してある」
依頼人から大量の札束の入ったブリーフケースを手渡される。
ヒジリ「それでは……合歓垣フブキの『輪っか壊し』をさせてもらいます」
依頼人「そうこなくちゃな。殺し屋に任せた甲斐がないってもんだ」 - 54◆uorq7ead4s25/10/16(木) 22:50:55
輪っか壊し→輪っか砕きでした……
ヒジリ「では、『輪っか砕き』にあたって、ご要望はありますか?」
依頼人「要望、だと?」
ヒジリ「はい。過去のお客さんで、極力苦しむ姿を見た上で殺してやりたいーってお客さんもいまして。いかがなさいます?」
依頼人「 dice1d2=2 (2) 」
(1.殺せれば何でもいい、2.苦しませた上で殺してやりたい)
- 55◆uorq7ead4s25/10/16(木) 23:08:02
一瞬、ヒジリの表情が暗くなったが、直ぐにヘラヘラとした営業トークを始める。
まるで自身の感情すら、押し殺すかのように。
ヒジリ「あっ、はーいわかりました。それでは拉致した上で殺しますね?」
依頼人「それで頼む。……そうでもしないと、俺の気が晴れないからな」
依頼人は代金だけその場に残し、姿を消した。
残されたのは、大きなため息をつく、救災ヒジリだけであった。
「……あーあ、どうしよ。一番めんどいやつじゃん……」
その翌日から、ヒジリの徹底的な調査が始まった。
生活リズム、 - 56◆uorq7ead4s25/10/16(木) 23:24:59
ヴァルキューレでの勤務内容、果ては趣味趣向まで。
結果、ヒジリがフブキの暗殺の決行までにかかった準備時間は、一カ月にも及んだ。
ヒジリ「……いよいよ今日だね。11時にあの店へ向かう道、でやろうか」
ヒジリは今までの自分の成果である、びっしりと書かれたメモ帳に目を通していた。
一方。ヴァルキューレ 生活安全課にて
フブキ「んじゃー巡回行ってくるねー」
キリノ「はい!……ってあれ?フブキってこの時間巡回でしたっけ?というかそもそもフブキが自分から巡回行くって言うのも珍しいような……」
フブキ「まぁ細かいことは気にしないーってことで。行ってきまーす」
キリノ「……フブキが自分からやる気を持ってそう言うのなら、私は止めないけど。最近物騒だから気をつけてー!」
フブキ「ヴァルキューレにそれ言うの……?」 - 57◆uorq7ead4s25/10/16(木) 23:33:03
フブキとキリノの口調合ってるかな……
フブキが自分からパトロールを買って出た理由はひとつ。
穴場として目をつけていた裏路地のとあるドーナツ屋、その新商品をいち早く手に入れるためであった。
勿論、まともにパトロールする気などない。
フブキ「ドーナツっ♪ドーナツっ〜♪」
直ぐ側に、命を狙う者がいるとも知らずに。
鼻歌を歌っていたフブキの背後を取り、ヒジリはフブキを拘束する。
フブキ「え、ちょっと、何、何なの!?」
ヒジリ「いやぁ、すいませーん。ちょっとだけ寝ててくださいねー」
ヒジリは麻酔の入った注射器を、強引にフブキのうなじに突き刺す。
フブキ「ちょっと……何すんだおま……」
負け惜しみを吐きながら、フブキは静かに寝息を立てる。
ヒジリ「……やっぱり、これの効き目すごいなー」
崩れ込むフブキを抱え、ヒジリはとある場所へと向かうのであった。 - 58◆uorq7ead4s25/10/16(木) 23:42:59
ヒジリ「依頼人さーん、お待たせ、しましたっと!」
依頼人「ほう、時間をかけた甲斐があったようだな。それで、これからどうするよ」
フブキはパイプ椅子にガチガチに拘束され、未だに寝息を立てていた。
ヒジリ「……苦しむ姿を、見たいんですよね?」
依頼人「前に言ったろ?苦しませて、殺してやりたいって」
ヒジリ「……わかりました」
ヒジリは右手に棍棒、左手に注射器を構え、まず注射器を先程の要領で突き刺し、薬剤を注入する。
すると、先程まで寝息を立てていたフブキが、ハッと目を覚ます。 - 59◆uorq7ead4s25/10/16(木) 23:46:40
フブキ「……何これ、どういう状況なわけ?」
ヒジリ「すいませんね、合歓垣フブキさん。私、殺し屋のキュウサイって言います」
フブキ「殺し屋……まさか、ホントに……タチの悪い冗談じゃ、無さそうか」
ヒジリ「はい。今から貴方のことを、殺させてもらいます」
フブキ「話が通じる相手じゃ、ないってこと……!……う、身体が……」
ヒジリ「この拘束具、特注品なんですよ。キヴォトスにはたくさん強い人達がいるから、そんな人達でも簡単には抜け出せないように、ね?」 - 60◆uorq7ead4s25/10/16(木) 23:50:36
フブキ「全く、私なんか殺して何になるのやら」
そう、フブキが言葉を発そうとした瞬間であった。
ヒジリの右手の棍棒が、フブキの顎にめり込んでいた。
骨の砕ける音、口の中が切れ、鈍い鉄の匂いが漂い始めていた。
フブキ「……い、いきなりひどいね」
その言葉も。
発そうとしたタイミングでまた鈍い音が鳴る。
次も。
その次も。
その次の次も。
フブキが話始めるタイミングで、棍棒は何の慈悲もなく振られ、フブキの顔面を歪める。 - 61◆uorq7ead4s25/10/16(木) 23:57:50
……どれだけ棍棒を振りかざしたのだろう。
ヒジリの目の前には、最早顔の原型を留めていない、血塗れの肉塊が、尚も生き続けていた。
「たす……け……て……き……りの……、せんせ……い……」
ごつっ。
「ゆる……し……」
ごつっ。
目があったであろうところから、血の雫がぽたぽたと垂れていく。
ヒジリ「……依頼人さん、これで満足ですか?」
そう、ヒジリは笑顔で依頼人に問いかける。
思えば、フブキの『輪っか砕き』を始めてから、ずっとヒジリは笑顔であった。
依頼人「……あ、あぁ……も、もういい。もういい。もういいからやめてくれ」
あまりの痛ましさに、あれ程血の気の立っていた依頼人ですら、最早懇願に近いような、捻り出した声が漏れた。
ヒジリ「はい、わかりました」
ヒジリは棍棒を置き、そして。 - 62◆uorq7ead4s25/10/17(金) 00:05:25
ヒジリ「では依頼人さん、貴方の世界はこれで救われました。」
構えたサブマシンガンから、一発、弾丸を放つ。
フブキの掠れていたヘイローが、青い亀裂に侵蝕され、その亀裂がどんどん広がり、限界を迎え。
『砕け散った』
ヒジリ「合歓垣フブキさんのいない世界を、どうか楽しんでください」
依頼人「……お、おい!な、何もこんなのって、こんなのはないだろ!」
ヒジリ「え?何を言ってるんです?」
依頼人「俺はもう気が済んだから、もう離してやれって意味で……」
ヒジリ「嫌だなぁー、依頼人さん。私は殺し屋ですよ?合歓垣フブキさんの死を願ったのは、他でもない貴方じゃないですか」
依頼人「……こ、この化け物女!そ、そうやってニタニタしながら、何人も殺して来たんだろ!」
ヒジリ「えぇ、そうですね」
私は化け物。
引き金は何よりも軽く。
人命は何よりも重い。
そんなキヴォトスでの禁忌を破る、殺し屋ですもん。 - 63◆uorq7ead4s25/10/17(金) 00:11:52
─合歓垣フブキの死後、不審に思ったキリノはフブキの捜索に出るものの、手がかりのひとつも出なかった。
シャーレの先生にも協力を要請したものの、未だに手がかりと呼べるものは、見つかっていない。
やがて合歓垣フブキの捜索願がキヴォトス全域に届けられたものの、合歓垣フブキは未だに、行方不明のままであった……
というわけで初SSでした。
こんな感じで依頼人と標的を決め、キヴォトスの殺し屋である救災ヒジリちゃんを取り巻くSSを書いていこうと思います。
文才はそんなある方じゃないですが、お付き合い頂けますと有り難いです。
また、やはり日中はホスト規制がかかるようですので、保守していただけますと大変助かります。 - 64二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 00:26:07
- 65二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 04:27:42
よる保守
- 66◆uorq7ead4s25/10/17(金) 06:32:51
- 67二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 14:35:02
昼の保守
ネームド含めてどんどん犠牲者が出てくるからどういう着地を見せるか分からないのも込みで期待です - 68二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 16:13:30
この手のネタ、大抵二人目くらい死なせたあたりでネタ切れor飽きてエタってパターン腐るほど見たから予想を超えてきて欲しい
- 69二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 18:33:02
思ったよりエグいことしてんなぁ…
次の依頼はどうなるのやら… - 70◆uorq7ead4s25/10/17(金) 21:15:08
- 71◆uorq7ead4s25/10/17(金) 21:18:40
どっちもモブですね
折角なので、どのタイプのモブなのか決めましょうか
依頼人(1.ロボット、2.獣人、3.生徒)
dice1d3=1 (1)
標的(1.ロボット、2.獣人、3.生徒)
dice1d3=1 (1)
- 72◆uorq7ead4s25/10/17(金) 21:33:44
コツ……コツ……
しんと静まり返った廃墟に、一人のロボットが歩く音だけが、響いていた。
オドオドとした姿、持ち慣れていない銃からは、戦いには不慣れなことが窺える。
依頼人「えっと……確かここでいいん……だったよな」
ヒジリ「どうかしました?こんなところに来るなんて、物好きなんですね」
依頼人「えっ……う、うわぁ!誰だお前!」
ヒジリ「誰だーっ、て私も言いたいセリフではありますけど……うん、どうやらお客さんみたいですね」
依頼人「お客さんってお前が……殺し屋キュウサイか?」
ヒジリ「そーですとも!私が貴方の気に入らない人、邪魔な人を排除する、貴方の頼れるパートナーこと、キュウサイちゃんですー!」
ヒジリ「お、おう、そうなんだな……」 - 73◆uorq7ead4s25/10/17(金) 21:45:35
最後のやつ誤字です……
依頼人「お、おう、そうなんだな……」が正です
ヒジリ「それで、私に誰を殺してほしいんですか?」
依頼人「あっ……その、そうだそうだ。話に来たんじゃないんだ、僕はお前に、この男を殺してもらいたいんだ」
依頼人から手渡された写真には、恰幅のある高級そうなスーツを着こなしたロボットが写されていた。
ヒジリ「ふぅーん……見たところ企業のお偉いさんか、はたまたマフィアの幹部、と言ったところですが、依頼人さんとはどのようなご関係で?」
依頼人「……この男に、僕は人生を狂わされたんだ」
数年前。
依頼人は当時親友であった標的と共に、とある会社を立ち上げた。
ずっと苦楽を共にし、二人三脚で日々の喧騒を駆け抜けていった。
結果として、事業は成功した。
二人で目指していた栄光の階段を、また共に昇っていく……
はず、だった。
依頼人は親友からの裏切りに遭い、会社の中での立場を追われ、挙句の果てに恋人すら奪われた。
人生の全てを会社に、親友であった標的に注ぎ込んでいた依頼人に、残されたものは何も、なかった。 - 74◆uorq7ead4s25/10/17(金) 21:51:01
依頼人「だから……どうか……頼む……」
経緯を話している内に、依頼人の目からは薄っすらと涙の雫が滲み出ていた。
ヒジリ「……なるほど、わかりました。では、依頼を引き受けましょう。大丈夫です、任せてください!」
そう、ヒジリは依頼人に笑いかける。
依頼人「ありがとう……ありがとう、ございます……!」
依頼人は号泣しながら、ヒジリに縋り付いた。
ヒジリ「あ、そうだ。これは依頼人さんの要望次第ではあるんですけど、サクッとやっちゃうか、それともジワジワと嬲るか、どうしますか?」
依頼人「 dice1d2=1 (1) 」
- 75◆uorq7ead4s25/10/17(金) 21:59:14
あ、すいません
1でサクッと、2で嬲る、でした
少し落ち着いたのか、はたまたヒジリの言葉で、今迄の恨みが再燃したのか、依頼人は冷酷な声で返した。
依頼人「……もうアイツが何を考えているかとか、そんなことはどうでもいい。とにかく早く、アイツを殺してくれ」
ヒジリ「……わかりました。ところで、その。これはあくまで興味本位で聞くんですけど、標的さんを殺した後、依頼人さんはどうするつもりなんですか?」
依頼人「どうする、って、何を?」
ヒジリ「あ、いやー、例えば逆に標的の会社をまた乗っ取ったり、とか全てを捨てて新天地デビュー、とか……」
依頼人「……今はそんなこと考えたくない。とりあえずアイツが消えてから、ゆっくり考えさせてもらう」
ヒジリ「そ、そうですよねー!ごめんなさい変なこと聞いちゃって!そ、それじゃあ標的の暗殺、頑張りますね!」
ヒジリはいつもの笑顔で依頼人を見送った後、呆然とただ、前を見つめる。
ヒジリ「……らしくないこと、聞いちゃったな」 - 76◆uorq7ead4s25/10/17(金) 22:09:14
某日、とあるビルの一室にて。
ここ数日で標的の行動パターンは大方掴めた。
この時間帯になると、必ず決まって標的は社長室の椅子で仮眠する。
仕事から離れたいが為か、社長室には誰一人として入れていない。
「狙うなら今、だよね」
大丈夫。
前日に入念にメンテナンスした。
愛銃のマカブル(SR)は絶対にジャムを引き起こさない。
大丈夫。
今日は雲ひとつない快晴。
その上この場所は立地に恵まれて、ビル風が殆ど吹かない。
大丈夫。
私ならきっと。
「あの人を、殺せるから」
そして、笑う。
標的(あの人)に、最大限の敬意と哀悼を込めて。
引き金を、弾いた。
暗殺成功?(40以下で成功)
dice1d100=47 (47)
- 77◆uorq7ead4s25/10/17(金) 22:18:27
しかし。
ヒジリが引き金を弾く直前、社長室の机に飾られた、とある写真立てがスコープの中に入ってしまう。
その中では、標的と依頼人とが、仲睦まじく笑顔で語らい合っていた。
ヒジリ「……っ」
その一瞬の気の迷いが、放たれた弾丸にも現れてしまった。
弾丸は社長室の窓ガラスを突き破り、その写真立てを貫いた。
ガラスが割れた音で標的は飛び起き、社長室からバタバタと逃げ去っていった。
ヒジリ「……失敗、か」
ヒジリはその一言だけ零し、ビルを後にした。 - 78◆uorq7ead4s25/10/17(金) 22:27:11
数日後
ヒジリ「あーあ、しくじっちゃったー」
ヒジリの手元には札束の詰まったブリーフケースが。
依頼に失敗してしまったため、依頼人から前払いで受け取った報酬金、そして謝礼金としてその倍の金額が、その中には入っていた。
ヒジリ「えーっと、依頼人さんのご自宅は……多分ここかな」
メモを頼りにヒジリが辿り着いたのは、廃墟と言っても過言ではないような集合住宅であった。
ヒジリ「うぅー……依頼人さんにしこたま怒られちゃいそうだなー……うん、怒られ準備、完了!」
意を決したヒジリは、依頼人の住居の戸を叩く。
ヒジリ「すいませーん、依頼人さーん?依頼人さーん?私です、貴方のパートナーのキュウサイですー、もしもーし?」
いくら呼びかけても、返答は来ない。
ヒジリ「あれ?おっかしーな……」
ふと、ヒジリの脳裏に、嫌な予感が、嫌な光景が過ぎる。
ドアノブに手をかけ、回そうとする。
ヒジリ(お願い……、開かないで……)
しかし。
ドアは空いてしまった。
そしてそこには。
首元のコードを自分で切り裂いたであろう、壊れたロボットの姿があった。 - 79◆uorq7ead4s25/10/17(金) 22:38:09
ヒジリ「そ……んな……依頼人さん、依頼人さん!!」
ヒジリが呼びかけても、埃の被った瓦落多は何も答えない。
答えるはずもない。
死んでいるのだから。
ヒジリ「……なんで、なんでなの?私が、私が依頼に、失敗したから……?」
ふと、瓦落多の側に置かれた書き置きに目がいく。
ヒジリはたまらず、その書き置きを読み始める。
ヒジリ「すまない、友よ。僕は絶望のあまり、一時の感情に任せて君の死を望んでしまった。もう、僕に生きている資格はない。どうかこれが、君の目に触れないことを、切に祈る」
ヒジリは立ち尽くす。
ヒジリ「……ざけるなよ」
そして、書き置きをビリビリに破いて。
ヒジリ「ふざけるなよ!何が友だ!何が絶望だ!それなら最初から殺すなんて思うんじゃない!殺すって、命を奪うってどんなことか分かってないのに、私を使うんじゃない!あの時の決意は、気持ちは!なんだったの!」
そのまま、怒りに任せてブリーフケースで物言わぬ瓦落多を殴り続ける。
ヒジリ「どうして……、どうして!」
どうして私に、誰かを殺させようとしたの…… - 80◆uorq7ead4s25/10/17(金) 22:43:02
というわけで、これにてSS終わりです
ヒジリの行動原理について触れてみるような内容にしました
ヒジリ本人も言っていましたが、ヒジリは一度依頼を受けた以上、依頼に失敗しない限りは、標的を殺そうとするでしょう
そこには、依頼人が「殺しを真剣に考えていることへの願い」と「自らの罪悪感を薄める為の現実逃避(自分は悪くない、殺しを命じたのは依頼人だ)」があるのです - 81◆uorq7ead4s25/10/17(金) 22:55:13