【閲覧注意】ぼくらの3【パロ・SS・死ネタ】

  • 1二次元好きの匿名さん25/10/16(木) 19:48:26
    【閲注・クロス・🎲】ぼくらの|あにまん掲示板dice14d35= がジアースに乗り地球を救うdice1d35=@17 (17)@ はココペリポジdice1d35=@11 (11)@ はコエムシポジ被ったら右にズレるhttps://bbs.ani…bbs.animanch.com

    このスレで出たメンバーがジアースという巨大ロボに乗り

    命を懸けて救うSS

    上記スレは途中からSSスレになったので実質3スレ目

    適宜ダイス、安価あり

  • 2二次元好きの匿名さん25/10/16(木) 19:49:36
  • 3二次元好きの匿名さん25/10/16(木) 19:51:23
    まとめ | Writening序章 https://telegra.ph/%E5%BA%8F%E7%AB%A0-09-26-2 糸師冴 https://telegra.ph/%E7%B3%B8%E5%B8%AB%E5%86%B4-10-01 雪宮剣優 https://telegra.ph/%E3%82%86%E9%9B%AA%E5%AE%AE%E5%89%A3%E5%84%AA-10-01 …writening.net

    形式はwriteningですがこれにテレグラフのリンク貼ってます

    スレ、テレグラフ両方にスレ主のぼくらの風イラストあるので上記が苦手な方注意

  • 4二次元好きの匿名さん25/10/16(木) 19:53:15

    >>3

    またこちら、凪の話が結構変わってます

    前スレ見たらお察しかと思うんですが、スレ主めちゃくちゃおっちょこちょいな上にライブ感で書いてるので

    誤字脱字整合性を整えた版はこっちです

    もし読み返したい方がいたらこちらで読むのがオススメです


    では以下、黒名編続き載せます

  • 5黒名蘭世25/10/16(木) 19:56:02

    「目が合っても逃げるんだ、俺達が無理に会いに行ったら嫌がるだろ」
    「そういうことだから、あんた達だけで行って。……ただ、こう伝えといて」

    「あんたは出来損ないなんかじゃなかった。パパやママも、そう思ってるって……謝りたいって伝えてくれる?」

    「……わかった」

    こう言うって事は、ネスは家で出来損ないってよく言われてんだろうか。
    俺はそんな酷いこと、言われたことがない。ない。
    家でのびのび出来ないのは、辛かっただろうな。
    しかも、世界中継が始まるまでこの家族はネスの言うこと信じもしないで、ネスはカイザーと二人ぼっちだった。
    カイザーが居ない今、ネスは一人ぼっちだ。
    家族が来ても、施設に人が沢山いても、俺たちが部屋に行っても、心を開かなければそれは一人と同じ。

    そういえば、カイザーの家庭環境は知らないが、世界中継の時ネスが「クソ親」と言ってたし、家族も結局最後まで来なかったし、良い環境で育ったわけではないんだろう。
    もしかしたら、と、とある考えが頭を過ぎった。

  • 6黒名蘭世25/10/16(木) 19:58:14

    とりあえず、その考えは頭の隅に置いていて、絵心の所へ向かう。
    最初はプライバシーだの言われてごねられたが、家族の伝言を直接伝えたいと言えば渋々許可してくれた。

    ツイストパンは、すっかり冷めていた。

    カイザー、今はほぼネスの部屋の前に着く。
    ドアを開けるのは、言い出しっぺの俺。
    「ネス。ネス。大丈夫か?」

    そう声をかけると、ベッドに寝転んでたネスが跳ね上がり驚いていた。
    俺たちはゾロゾロと部屋に入り、周りを見渡す。部屋はちょっと荒れていた。
    ネスの傍らには手紙が沢山置いてあって、どうやらそれを読んでいたようだ。
    ネスは慌ててイヤホンをつけて話し出す。

    「なんっですかテメェら!なんで、鍵かけてたはずなのに」
    「絵心に開けてもらった。もらった」
    「プライバシーもクソもないですねブルーロック……」

    そう言って手紙を見られないようにするためか、ササッと布団の下に隠してしまった。

    「何の用ですか、それ以上部屋に入らないでくださいね。特にクソ世一」
    「相変わらずだなお前!」

    そう、口調は相変わらず。
    でもクマが酷くて髪もボサボサ。目も生気がないし、すっかりやつれている。

    こいつ、無理してる。
    すぐに分かった。

  • 7黒名蘭世25/10/16(木) 20:01:08

    「なんで開けてくれなかった?せっかく作ったパンが冷めた。冷めた」
    「はぁ?パン?要りません。部屋を開けなかったのはひとりでいたかったからです。最期までひとりで過ごしたいだけです」

    ああやっぱり。
    さっき考えたことは当たりかもしれない。

    「……それは、カイザーの家族が来なかったことと関係あるか?」
    「……は?」
    「カイザーは家族が来なかったから、自分も家族と過ごさないで死のうって考えてないか?」

    そう言うとネスが怒りの表情に変わった。

    「そんなんじゃない、カイザーは関係ありません。僕の意思だ」
    「でも、せっかく家族が来たのに、」
    「あのねぇランゼ、人類誰しも家族と最期まで一緒に居たいなんて思ったら大間違いですよ。僕はあんな家族と一緒に居たくない」
    「……それは、お前を出来損ないっていう酷い家族だからか?」
    そう言うと、ネスはたじろいだ。
    「……ど、こでそれを」
    「お前の姉さん、謝りたいって言ってたぞ。出来損ないじゃなかったって、親もそう思ってるって」
    「……今更そんな事、言われたって…」

    そう言ってネスは、泣いてしまった。

  • 8黒名蘭世25/10/16(木) 20:03:36

    ひとしきり泣いたあと、ネスは話し始めた。

    「ランゼの言う通りです。僕はあの後家族が来て、絶望した」
    「カイザーと一緒の、要らない子同士だったはずなのに、僕は家族に心配されてたんだってわかった」
    「僕だけあたたかく見守られて死ぬなんて、出来ないよ……」

    ネスは何を言ってるんだろう?不思議。不思議。
    カイザーは家族は来なかったが、一人じゃなかった。ずっとそばに居たのは、他でもないネスだ。
    家族が来ないカイザーの代わりに、世界中に愛されてるって示すために絵心 にめちゃくちゃ怒られるの予想はできただろうに、あんなことまでしたくせに。
    最期にカイザーは、笑ってたのに。

    「カイザーは、ネスのこと友達って言ってた。言ってた」
    「……それがなんですか」
    「俺なら、俺が死んだあとも友達には笑ってて欲しい」

    ネスはチラリと布団の方を向いた。
    手紙を隠した方向だ。

  • 9黒名蘭世25/10/16(木) 20:06:41

    「カイザーは手紙に、お前にずっと泣いてて欲しいって書いたのか?」
    「そんなこと書くわけねぇです!」
    「なら、こっち来い。来い」

    「一緒にパン食って、遊んで、サッカーして、最後までみんなで楽しくすごすぞ」

    な、と後ろを振り返ると、笑ってたり泣いてたり、みんなそれぞれの表情だった。

    半泣きのネスに、無理やりツイストパンをぶち込む。
    ちょっとキレてたけど、お腹がすいてたのかパクパク食べ始めた。

    「うまいか?うまいか?」
    「……そこそこです。次はザッハトルテ作ってください」
    「次はお前も来い。来い」

    そう言うと、ネスはちょっと笑った。

  • 10黒名蘭世25/10/16(木) 20:13:50

    それから、ネスも含めた元ドイツチームでその日は過ごした。
    次の日は家族とまったり過ごした。
    その次の日はザッハトルテ作り。
    そのまた次の日は試合。
    毎日を悔いなく生きる。生きる。
    今の俺に出来るのはそれだけ。

    それと、俺も手紙を書こうと思った。
    両親にはびっしり便箋5枚、みんなにはメッセージカード。
    メッセージカードも、一人一人に書くとなると、結構大変だ。

    あいつとはあんなことがあったな、こいつのことは心配だな、そう考えてると、涙が出る。出る。
    元ドイツチームだけじゃなくて、ネオエゴ生き残り全員に書いてるから、あんま話したことない奴には一言くらいしか思いつかないので、オマケでシールをたくさん貼っといた。

    日中は誰かしらと思い出作り、夜は手紙やメッセージカードを書く。
    そんな日々を送っていると、あっという間に時が流れた。
    メッセージカードも、ようやく全員分書けた。
    これでいつでも大丈夫。大丈夫。

    ─寝る前、ポカリと遊んで居たら、ついに呼ばれる声がした。

  • 11黒名蘭世25/10/16(木) 20:17:53

    「今から戦闘だと思う」
    両親にそう言うと、2人とも服を着替えた。
    俺も日本代表の服に着替える。
    前々から、戦闘が始まったら両親も一緒にコックピットに乗り込むことは決めてた。
    ポカリは危ないから留守番。留守番。

    コックピットに移動して、先にパイロットにメッセージカードを渡す。
    両親への手紙は、最期がいい。

    「今回もホーム戦だ。海が遠いからここでやるしかない。避難に時間がかかる。」

    敵は待とうとしなかったから、カイザーの時のように敵を思い切り担ぎ上げた。
    これ、こっちもかなり体力勝負。大変。大変。

    そう思ってると、すすり泣く声が聞こえる。
    チラリとみたら、メッセージカードを見て泣いてる奴が何人か。

    先に渡すんじゃなかったかな、お葬式ムードだ。

  • 12黒名蘭世25/10/16(木) 20:20:57

    泣いてる奴のうち一人は、ネスだ。
    耳をすましてたら聞こえた。
    「ランゼ、ありがとう……」

    ああ、メッセージカード、書いてよかった。
    あの日、無理やりでも部屋に押し入って良かった。

    ここにいる全員、最期の時まで穏やかに過ごして欲しい。
    心の底からそう思う。

    敵が暴れて制御が効かず、避難完了の合図がないのに地面に降ろしてしまった。
    今ので誰か死んだかもしれない。
    苦しい。苦しい。
    やっぱりカイザーみたいに担いで海に行けば良かった?
    でも、こんだけ暴れられては無理だ。
    悔しい。悔しい。

    「黒名蘭世、これは仕方がないことだ。深いことは考えるな。早く終わらせれば、被害は最小限だ」

    そう絵心に言われ、本当はいっぱい泣きたいけど、両親も見守ってるしカメラもあるから堪えた。
    無理やり押さえつけ、一気に貫く。
    脳内司令の通り、貫いた先にはコアがあった。

  • 13黒名蘭世25/10/16(木) 20:24:27

    あ、これで戦闘は終わったんだ。
    長かったような、あっという間だったような。

    意外と走馬灯は流れない。
    とりあえず、両親の元へ行く。
    急いでポケットから手紙を出して渡した。
    両親は、泣いていた。

    カメラに向かって、避難完了前に降ろしてしまったことを急いで謝る。
    焦っているから、しどろもどろになってしまう。
    すると、声が聞こえた。

    「ランゼ、謝ってばかりじゃダメです」
    「僕もホーム戦なら、被害を全く出さない自信はない」
    「それに、あなたが言ったんでしょ、最期まで友達には笑ってて欲しいって」

    ネス、お前俺の事友達だと思ってたのか。

    感動して、目がうるむ。
    でも、最期に泣いてる姿を両親に見せたくない気持ちが勝った。

    振り返って、また両親と向き合う。
    そういえば、清羅は最期になんかハンドサインしてたなと思い出して、なにか自分もしようと思った。
    思いつかないから、とっさに平和のピース。ピース。
    笑うことは、さすがに出来なかったけど、いつも通りの顔でできたと思う。
    最期にいつも通りの俺を見せれたら、十分だ。

    そしたら両親が駆け寄って、最後にまた抱きしめられて、さすがに泣いた。泣いた。

  • 14二次元好きの匿名さん25/10/16(木) 20:29:55

    平和のピース、ピース 泣いた

  • 15二次元好きの匿名さん25/10/16(木) 20:41:18

    次のパイロットは

    dice1d7=4 (4)

    1蜂楽廻

    2千切豹馬

    3御影玲王

    4馬狼照英

    5アレクシス・ネス

    6雷市陣吾

    7閃堂秋人

  • 16二次元好きの匿名さん25/10/16(木) 21:16:36

    黒名のことやっぱりめっちゃ好き
    黒名のこと丁寧に書いてくれてありがとうねスレ主
    原作がサッカー漫画で良かったしこのSS大好きやで

  • 17二次元好きの匿名さん25/10/16(木) 21:21:00

    あああついに馬狼が…
    ころしても死ななそうだし精神も安定して長いしある意味本編で出てきたら安心感の塊なのにそれでも最期が決まってるのギャップで辛いなあ

  • 18二次元好きの匿名さん25/10/16(木) 22:16:45

    黒名が手紙書いたのはカイザーが手紙書いたからだよね?
    カイザーが心配してたネスは俺が死んだあとどうなる?とかネスは救われるのか?の答え合わせをしてくれた感じだ
    話が繋がっててすごい

  • 19二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 01:46:37

    馬狼視点来た!
    イタリア棟主催のパーティ見れるかな

  • 20二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 07:25:54

    家族が来てるということは馬狼の妹たちもいるということで…

  • 21二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 12:39:46

    保守

  • 22二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 16:28:04

    パーティで賑やかな場所にとどまったあと、ひとり静かにライオンの捕食動画を見て過ごすときがありそう

  • 23馬狼照英25/10/17(金) 19:16:26

    その馬鹿みたいな催しに呼ばれたのは、ちょうど家族がブルーロックに来た日だった。
    何でも閃堂のバカが地球ありがとうパーティをしたいとか言って、俺以外の元イタリア棟メンバーで着々と準備を進めていたらしい。
    で、ちょうど家族が来たタイミングがパーティの初日だった。
    俺は最初そんなもんに参加するかと断ったが、妹達が「パーティ楽しそう!」「お兄ちゃん、私行きたい!」と言うもんだから、何故か両親も含めて家族全員で行く羽目になった。

    閃堂含め大勢が泣いてるわ、落ち着いたと思ったらその後はキングはブルーロックでこうだったと家族にチクられるわ、メイドだのプリンセスだとかいじられるわで最悪だった。
    それを聞いた妹たちは家庭内での俺のことを話すわで、恥ずかしいったらなかった。

    その日から、このパーティーはほぼ毎日開催されることになった。
    噂が人を呼び、元々はイタリア棟主催だったが、日によってはイタリア棟メンバーが全然いない日もある。

    酒を飲みたい大人と、遊びたいバカと現実逃避をしたいパイロット。

    俺は大恥かいたのもあって、全然参加したくないが、あんまり参加しないで居ると「お迎えに上がりましたプリンセス」とか言ってふざけて元イタリアチームの奴らが部屋まできやがる。

    妹たちも俺抜きでパーティに参加するのは嫌がるから、渋々だがしょっちゅう参加していた。

  • 24馬狼照英25/10/17(金) 19:20:54

    ……糸師冴が死んだ時は、何が起きたか意味がわからなかった。

    雪宮が死んだ時に、この戦闘は現実だ、と実感した。

    剣城が死んだ時は、このバカもうパーティに来ねぇのか、と思った。

    クサ男が死んだ時は、意外に思った。
    死ぬこと自体は分かっていたが、吐いて泣いてなんて、俺の知ってるアイツとはかけ離れていた。
    結局アイツも、普通の人間だった。
    死が怖くて、人を殺すことに怯え、仲間や家族との別れに涙を流す。
    俺は、いざその時がきたら泣くだろうか。

    比喩表現でアイツに死んでこいと言ったことがある。
    アイツに対して以外にも、俺はしょっちゅう人に死,ねと言ってきた。

    でも、自分が近い未来死ぬことを理解し、知っている人間が目の前で次々と死んでいく今、その言葉を使うのはさすがに躊躇われた。

  • 25馬狼照英25/10/17(金) 19:28:06

    そのせいか、俺が丸くなったと思った奴らがウザ絡みしてくる。
    オムライスつくってーだのメイドバロウ呼びだの、その度に締めてるが、ブルーロックプロジェクトが進んでいたあの頃と違って、全く殺伐としていない。普通の男子高校生みたいなやり取りしかしていない。

    今は死ぬのを待つだけの穏やかな日々。
    どこにも放映されないサッカーをして、お仲間とパーティして、家族と眠る。
    退屈な日常だ。
    それと同時に、死が隣り合わせの日常。

    ドイツチームと戦った時、俺はスナッフィーにこう言った。

    ─世界一の王様になれねぇ日が来るなら、潔く死んでやるよ─

    その言葉をなんだか思い出す。
    あの時俺は、本当の死の意味合いで言ってやった。
    でも、実際死が近いとなると、怒りや悔しい気持ちで頭がいっぱいだ。
    俺が世界一になれないのは、努力や才能、運の問題でなく、突然やってきた敵性地球人との戦いによる死。
    つまり、時間が無いということだ。
    死という全ての生命に与えられた制限には、俺も負けるしかない。

    そんなことを考えながら寝ていたせいか、夜中にふと目が覚めた。隣で寝ている家族を見る。
    俺は悪役で、悪童だ。
    でも、家族は大事だ。

    家族の生きる未来を守る、その為なら、他の地球にとってどんな悪役になったって構わない。

  • 26二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 22:25:32

    家族を愛する馬狼、解釈一致

  • 27二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 00:53:56

    馬狼ー!!やっぱりかっけーよ

  • 28二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 09:47:04

    言動は激しめだけど態度や内面は冷静で静かなところが大好きなので、スレ主ありがとう

  • 29二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 12:31:58

    やっぱり馬狼はかっこいい

  • 30二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 17:24:58

    ぼくらのパロは人数めっちゃ多いのにずっと素敵ですごい

  • 31二次元好きの匿名さん25/10/19(日) 01:07:23

    >>23

    >>お迎えに上がりましたプリンセス

  • 32二次元好きの匿名さん25/10/19(日) 09:54:13

    >>23

    妹たち可愛い 悲しいね

  • 33馬狼照英25/10/19(日) 12:28:44

    今日も今日とてサッカーをする。
    そう、潔狩りだ。
    今回は同チームだが、敵でも味方でも関係ねぇ。
    俺は、こいつを喰ってからじゃなきゃ納得して死ぬことが出来ねぇ。

    しかし今日も潔を超えることは出来なかった。
    でも、いつか絶対に、と思ったところで思考にブレーキがかかる。

    そのいつかってのは、いつだ?


    この前カイザーが死んだ。
    いつもの様子と違い随分楽しそうだった。腰巾着と一緒になって食い荒らすもんだから俺がいちいち掃除した。
    そしてその後、あいつは笑って死んだ。
    腰巾着に友達だと言い残して。

    クサ男といい、死ぬ直前、人は変わるもんなんだろうか。
    俺は変われる気がしない。
    俺の番は、いつ来るのだろうか。

  • 34馬狼照英25/10/19(日) 12:33:41

    ある日、乙夜がいつもの調子で「次のパイロットってキング〜?」と聞いてきた。

    違ぇよボケ、と俺は答えて足早にその場を去った。

    パイロットになった者は、どうやら直感で分かるらしい。でも今回も違った。

    後から聞いたが、今回のパイロットは清羅だそうだった。

    絵心からの説明の後、国からの発表。

    世界中がとんでもないことになってるな、という印象。


    その説明も国からの発表も、両親は聞いている。

    しかし妹たちは、部屋に残している。

    2人とも学校を休んで特殊な施設に来たことに最初は好奇心が勝っていたが、段々不安が増しているのか元気がない。パーティへの参加も渋るようになった。

    ……2人はこの前、例の世界中継を見てしまった。

    その時「お兄ちゃんも死んじゃうの?」と上の妹が不安そうに言い出して、俺はそれに


    dice1d3=3 (3)

    1そうだと答えた

    2無言で頭を撫でた

    3話を逸らした

スレッドは10/19 22:33頃に落ちます

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