【CP・閲注】シュウマチュに失恋するモブ視点が見たい…見たすぎる… Part6

  • 1二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 17:06:08
  • 2二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 17:18:46

    ありがたい
    立て乙

  • 3二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 17:19:19

    立て乙です!

  • 4二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 17:23:09
    保守がてら歴代スレ
    (cp.閲覧注意)見たい…見たすぎる……|あにまん掲示板修学旅行の風呂の時間で同級生は全身キスマークだらけのマチュの裸体を目撃するんだ。同級生達は憧れの彼女が誰かのメスだった事実を突き付けられて、絶望の中でついそれをオカズにオナリまくるんだよね。そして最終…bbs.animanch.com
    【CP・閲注】シュウマチュに失恋するモブ視点が見たい…見たすぎる… Part2|あにまん掲示板体育の時間、軽やかな動きで走り高跳びの高いバーもひらりと越えていくアマテさんはみんなの憧れだ。「アマテさん今日も最高だったよ!お疲れさま」「ありがと」笑顔も気さくな彼女は時々ちょっと斜に構えたところも…bbs.animanch.com
    【CP・閲注】シュウマチュに失恋するモブ視点が見たい…見たすぎる… Part3|あにまん掲示板愛らしい顔立ちにルビーレッドの髪色がよく似合う活発でかっこいいアマテさんは、クラス皆の憧れだ。すごく美人で絶対モテるのに、恋には興味がない、ってところも私たちをどきどきさせる。「男の子とか、恋愛とか、…bbs.animanch.com
    【CP・閲注】シュウマチュに失恋するモブ視点が見たい…見たすぎる… Part4k (立て直し)|あにまん掲示板前スレが完走直前に落ちていたので立て直しておきました。bbs.animanch.com
  • 5二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 17:33:06

    立て乙

  • 6二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 18:57:24

    前スレ読んでてふと思ったけど学校のイベント事は大体コンプリートしたかな?

  • 7二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 19:18:14

    体育祭文化祭修学旅行あたりは見たね

  • 8二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 19:23:20

    何かまだあるかなと思うけど自分の経験で上げるなら写生会とかかな
    マチュはシュウジのキラキラを周りの風景とと合わせて描いたりしそうって思ったり

  • 9二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 19:33:18

    卒業式ってあったっけ?

  • 10二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 20:05:57

    待ってました!

  • 11どうでしょうか?の人25/10/17(金) 20:42:36

    建て乙です。

  • 12二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 04:22:23

    えっ、アマテさんって彼氏いるの…?

  • 13二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 13:27:54

    >>9

    記憶にないけどもしマチュが卒業してたらってシチュで最後に一言って後輩の子が話そうとするけどマチュの方はシュウジに向かって走って行っちゃってみたいな感じになるのかな

  • 14二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 13:28:38

    保守

  • 15二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 21:05:36

    アマテさんが誤って学校でコンドーム落とすのを見て脳破壊されたい

  • 16どうでしょうか?の人25/10/18(土) 21:31:36

    >>15

    お嬢様学校の生徒であると言われている私たちハイバリー高等学校であるが、その実、別に一般の女子高生と何ら変わりはしない。そりゃあ教師の前ではある程度猫だって被るし、授業や他校交流の場でも取り繕うことだって忘れはしない。しかしながらその本性はやはり年頃の女子高生。異性にだって興味を持つし、所謂お付き合いだとか『それ以上の関係』という奴にだって多少なりとも憧れだのを抱くのだ。つまり何が言いたいかと言えばだ。

    「皆さん、先生は悲しいです。この様な物を教育の場である学校へ持ち込むなんて……素直に名乗り出ればこれはこの場で留めますし、親御さんや教育指導の先生への報告もしません。さぁ、正直に言いなさい」

    クラス担任教師の少しだけ悲し気と言うか、呆れ気味の声がクラスへと響く。ああ、一応言っておけば教室は防音設備もしっかり整っているのでこの声が外や隣の教室へ漏れる心配はないだろう。そこだけは安心している……いや、安心と言って良いのかなこれ?

    「さぁ、名乗り出るまでは帰宅は許しませんよ。正直に答えなさい」

    担任教師の声が再び教室内に響く。そんな担任の机には……本来この場にはあってならないものが置かれているのだった。

    「この……ひ、ひ……『避妊具』……いったい誰の持ち物ですか!?」

    あ、担任の声にちょっとだけ泣きが入った。

  • 17どうでしょうか?の人25/10/18(土) 21:39:06

    >>16

    事の発端は終業後の教室清掃の時だった。何時もの様に軽い掃き掃除を済ませ、机を元に戻した時の事。

    ぽろり

    と、誰かの机から何かが落ちてしまった。はて、何が落ちたんだろうと拾い上げた生徒が。

    『んひゃっ!?』

    と、これまた可愛らしい悲鳴を上げた。何だ何だと皆が集まって見つめた先、その女子の手には……件の『避妊具』が握られていたというわけだ。

    『な、な、ななな、なんですかこれはぁっ!?』

    勿論、担任は怒りの声を上げた。幸いなことに教室の扉が閉まっていたためにそれが外に漏れることはなかったが……逆に、クラスの生徒は誰一人としてその場を逃げる事も叶わず。結局として学級裁判のような流れに発展してしまったというわけである。

    「こ、こ、こんな破廉恥な……ままま、まったく、駄目でしょう!?」

    ……どうも担任もこれを使用したことがないようだ。拾った女子と同じくらい真っ赤になって声を上げている。まあ無理もないが。私だって冷静を装ってはいるが、正直なところ興味半分羞恥半分と言ったところだし。避妊具を見たことはあることはあるが、使ったことなどある訳もないし、その相手だって居はしないのだ……言ってて悲しくなってきたなぁ。

    だが、使ってほしい相手は勿論居る。と言うか、多分クラスの大半……あるいは全員(担任も含めて)がその人を想像しているだろうことは予想に難しくは無かった。

  • 18どうでしょうか?の人25/10/18(土) 21:43:11

    >>17

    アマテさん。アマテ・ユズリハさん。クラスきってのエリートの家系であり、本人も文武両道。おまけに格好良くて正義感もあるとくれば人気も出ようと言うものだ。非公式ファンクラブの人数は学校の生徒数を上回っており、教員や他校の生徒まで加わっているという人気ぶり。

    そんな彼女に、避妊具を使ってほしい、と言うのは倒錯した感情なのかもしれない。しかし、だがしかしだ。想像は無料だし自由であろう。例えば……

    『モブ子……モブこの大事にしてきた初めて……私が奪っちゃっても良い……?』

    『あ、あ、アマテさん……きてぇ……♡』

    なんて、そんな妄想を幾度繰り返して自分を慰めたたことだろう。そんなのクラス中に居るだろうし、恥ずかしいは恥ずかしいが別に変なことだとは思っていなかった。それくらい私たちのアマテさんへの想いは重く強いものだったのだ。

  • 19どうでしょうか?の人25/10/18(土) 21:50:02

    >>18

    きっとアマテさんはあんなの見ても特に余裕なんだろうな。何だったら……見慣れている可能性だってある。彼女が『そういう道具』に『あれ』を被せて、優しく女子の誰かを暴いている可能性だってあるかも……?やば、今日のおかずは決まりだな。

    そんなことを考えながら、こっそりとアマテさんの方へ視線を向ければ……

    「あわ、あわ、あわわわ……」

    ……え?何あの顔?真っ赤を通り越した真っ赤だけど?なんて言うか、ジオンの行方不明になったエースの乗機みたいな真っ赤っぷりだけど?ど、どうしたのアマテさん?

    私の動揺が伝わったのか、クラスの皆がアマテさんの方を見て驚きの反応を見せる。何なら担任も先ほどまでの真っ赤な顔を困惑に変える始末だ。

    「……あ、アマテさん?その、どうしたのかしら……?あ、ひょっとして、これ、アマテさんのだったのかしら……なんちゃって……?」

    先ほど私が想像したことを担任も想像していたようだ。そんな軽い質問を……いや軽くはないのか?とにかく質問をアマテさんにぶつけた。確かに妄想はしたがあくまでも冗談だ。そんなまさか、アマテさんの物なわけが……

    「あ、あの、その、は、はい……わ、私が、その……彼氏との、え、え、えっちで、使いました……」

  • 20どうでしょうか?の人25/10/18(土) 21:56:40

    >>19

    頭にパーンと銃弾でも撃ち込まれたかのような衝撃が走ったのを感じた。思わず意識を喪失しそうになったのを必死に食い止めて保ちつつ、衝撃の発言をしたアマテさんに視線を向け続ける。

    今、な、何と言った?アマテさんの物であるのは……まぁ、良くはないが何とか認めよう。しかしその先だ。彼女は何と言った?

    「……あ、あまてさん?せんせい、よくきこえなかったなー……あの、なににつかったって……?」

    担任の呆然とした声が教室に虚しく響く。羞恥に満ちた真っ赤なアマテさんが、目元にやや涙を浮かべながら再度答えた。

    「うぅぅ……か、彼氏との……え、っちで……使い、ました……」

    ああ、聞き間違いではなかった。聞き間違いであってほしかった。そうでなくてはいけなかった。だがもうそれも叶わない。アマテさんは『あれ』を使って……彼氏さんとやらと、エッチをしたと、そう言ったのだ……

  • 21どうでしょうか?の人25/10/18(土) 22:05:08

    >>20

    もうクラス中が阿鼻叫喚の嵐だった。そりゃそうだろう。あのアマテさんに彼氏がいて、おまけにもう純潔を捧げていると知ったのだ。すでにファンクラブSNSには、

    『悲報、アマテ・ユズリハさんに彼氏の存在確定。更には既に初めてを済ませている!』

    と言う連絡が流れている。もうしっちゃかめっちゃかだ。

    「うぅぅ……あ、あの、先生……それ、返してもらっても良いですか……?それないと、その……しゅ、シュウジのやつ、『無いなら生でするしかないよね♡大丈夫、責任はちゃんと取るから♡ガンダムにも『頑張れ』って言ってもらったし、ララァも『シュウジ、ファイトよ。いざと言うときは私も色々協力するわ』って応援してくれているよ♡』とかなんとか言って着けないでしようとするんです……」

    これ以上知りたくない情報が上乗せされてしまう。何とアマテさん、『生』でも経験済みだそうだ。おまけに相手の方は寧ろ『間違いが起きること』を望んでいるようだ……もう駄目だ、お終いだぁ……

    私たちの知る、強くて格好良くて憧れのアマテさん。しかしそんな彼女はもう……雄を知り、孕まされるのが時間の問題な雌だった……そう気づかされた私たちの脳は、くちゃくちゃに破壊されてしまったのだった……


    で、どうでしょうか?

  • 22二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 23:09:11


    ただ拾うだけじゃなくてプレイの小道具みたいなものなんてこれは脳破壊のダメージ大きい…

  • 23二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 23:11:04

    脳破壊シチュなのに顔真っ赤なマチュが可愛くてニヤニヤしてしまう

  • 24二次元好きの匿名さん25/10/19(日) 08:09:33

    これはもうね…立ち直れないね…

  • 25二次元好きの匿名さん25/10/19(日) 08:48:44

    親御さんや教育指導の先生には報告されなかっただろうけどファンクラブSNS経由で他の教員や他校の生徒には広まっちゃたな・・・

  • 26二次元好きの匿名さん25/10/19(日) 17:38:07

    赤面マチュも可愛いけどウブな感じの先生も良いね

  • 27二次元好きの匿名さん25/10/19(日) 18:43:55

    タマキさんが卒倒しそうだな
    それとも
    「お父さんに何て言えば…」だろうか

  • 28二次元好きの匿名さん25/10/20(月) 03:32:58

    男嫌いで風紀委員なモブ同級生ちゃん。昔、無理矢理なナンパをアマテさんに助けられてからアマテさん一筋になり、みんなチャラチャラしてないでクールでカッコいいアマテさんを見習え!と指導に熱が入る日々。そんなある日、バカップルばっかり集まるデートスポットにハイバリーの生徒がいるという話を聞き行き過ぎた正義感から単身デートスポットに乗り込む。しかしそこにいたのは憧れのアマテさん。青い髪の男と一緒に人目を憚らずバカップルが如くイチャイチャしており、学校でのスカした態度は見る影もなくその男に媚び媚びな態度で接している。しかもこのバカップルデートスポットの発祥は彼女達だという話を聞き、もちろん同級生ちゃんは脳を完全に破壊されるどころか人間不信になり当分寝込む事になりましたとさ。

  • 29二次元好きの匿名さん25/10/20(月) 11:53:14

    卒業式もうあった気がするけど
    ボタンやネクタイを後輩どころか同級生にもせがまれて色々毟られて薄着になりながらも式後の打ち上げ全部断って門の外にいた青髪の少年と帰るアマテさんは見たい
    少年に胸元隠すように上着かけられて仲良く帰ってく二人にせっかく貰えた手の中の第二ボタンが色褪せて見えていくやつ

  • 30二次元好きの匿名さん25/10/20(月) 20:49:10

    >>27

    お父さんもショットガン持って飛んで帰ってくるかもな

  • 31二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 06:40:38

    >>28

    これは後に尾を引きそう

  • 32二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 14:39:09

    >>29

    毟られるってあたりがアマテさんが揉みくちゃになってるのがありありとわかる一方でそんな彼女らの気持ちにも気づかないような勢いでシュウジの方へ向かっていくのがモブの敗北感をいい感じに表している

  • 33二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 19:52:21

    >>29

    思い出の品欲しがる同校モブちゃんたちと違ってシュウジはしっかり上着かけてあげてるの芸術点高くて好き

    嫉妬も込みかもしれないけど

  • 34どうでしょうか?の人25/10/21(火) 20:46:05

    >>28

    最近風紀が乱れている。そうひしひしと感じる次第である。

    「はいそこ。スカートの丈が短いですよ。ちゃんと校則は守りましょうね」

    「はーい、ごめんなさい風紀委員子ちゃーん」

    気のない返事に何とも言えずイライラする。女子高で見せるような丈のスカートを履く理由なんてないだろう。ちゃんと校則通りの服装をして欲しいものである。もしかして……男に見せるためか?だとしたら実にふしだらでみっともない話だ。

    (チャラついて……はしたないったらない)

    伝統あるハイバリーでそんなふしだらな思想の者がいるだなんて、考えただけで溜息が出るというものだ。

    「お、風紀委員子じゃん。今日も校則審査?マメだねー」

    「あ、あ、アマテさん!おはようございます!」

    俯いていた私の頭上から聞こえてきた憧れの声に勢いよく顔を上げる。クールな笑みが今日もかっこいい彼女、アマテ・ユズリハさんの姿が其処にはあった。

  • 35どうでしょうか?の人25/10/21(火) 20:53:51

    >>34

    ハイバリーの王子様と称される彼女は文字通りの人気者であった。無論私も彼女に首ったけと言うか、憧れてはいるが……それは他の生徒のような浮ついた理由ではなく、もっと真っ当できちんとした理由があった。

    あれは私やアマテさんがまだ一年だった頃。運悪くネノクニに用事があった私は、嫌々ながらもあの治安の悪い地域へと赴いていた。

    『よぉよぉお嬢ちゃん。可愛いねぇ。俺たちとあそぼーよ』

    案の定と言うかなんと言うか、私はガラの悪い男に絡まれた。用事は終えており後は帰るだけだったというのに実に運の悪い。しかしながら振り払おうにも掴みかかられた腕の力は予想よりはるかに強く、どうしても振り解くことが出来ずじまい。終いにはずるずると物陰に連れ込まれそうになってしまった。

    『や、やだ!離して!』

    『大丈夫大丈夫、楽しーことするだけだからさ』

    下品な笑みの男に鳥肌が立ち、必死に助けを求めるしかない私。そこに彼女は現れた。

    『離せこのクソやろー!』

    ギンっ!

    『おぶっ!?』

    見事な金的と共に、私を物陰に引きずり込もうとした男は地面に崩れ落ちた。呆然とする私を彼女は……アマテさんは引っ張って駅まで急いで連れ出してくれたのだ。

    『大丈夫だった?えっと……確か、風紀委員子ちゃんだよね……?怪我無い?何もなくて良かったよ』

    そう言って笑う彼女の姿は、私を一瞬で恋に落とすにはあまりに十分すぎた。

  • 36どうでしょうか?の人25/10/21(火) 21:00:41

    >>35

    それ以来私はもうアマテさんに想いを募らせるばかりであった。下品で乱暴でエッチな男とは違う。格好良くて優しくてそういう欲とはかけ離れた彼女。そんなアマテさんは私にとって憧れを通り越して崇拝とか信仰の類に近いものであった。

    「ほんとに毎日頑張るねー。無理しちゃだめだよ?それじゃあね」

    「う、うん!ありがとうアマテさん!」

    別に特段親しい間柄なわけじゃあない。ただ単にクラスメイトなだけ。友達ではあるがそれ以上ではない。だが、私にはそれだけで十分だった。あの素敵なアマテさんに声をかけてもらって、こうして短くても会話が出来るだけでも、私には幸福なことだったのだから。

    だからこそ、だ。最近のチャラついたハイバリーの雰囲気にため息が出るというものだ。それに……

    (最近、あのネノクニでハイバリーの生徒が頻繁に目撃されているって……)

    看過できない噂だった。あそこは危険でいっぱいだ。おまけに件の生徒は所謂『デートスポット』と呼ばれるそれに出没し、『青髪の男』と人目を問わずいちゃついているだとか……許せない話だ。

    (そんなの許せないし認められない。乗り込んで風紀指導しないと!)

    ハイバリーの風紀委員として見過ごすことはできない。きちんと指導して、そんなことはやめるように言ってやるんだ、うん!

  • 37どうでしょうか?の人25/10/21(火) 21:07:13

    >>36

    と言うわけでやって来たネノクニ。かつてよりも軍警察の介入によって治安の改善が成されたとは言え、やはりまだ危険な場所に変わりはない。用心しながら噂のデートスポットへと足を進めた。

    「いざと言うときには……あの時のアマテさんみたいに引っ張ってでも連れ戻すんだから!」

    あの格好いいアマテさんみたいに、私もその子を救うんだ。こんな場所でデートだなんて、きっとその生徒は騙されているに決まっている。私が目を覚まさせてやる!

    「……っと。ここがその場所か……」

    成程、確かにデートスポットのようだ。そこらに見えるカップル……いや、バカップルはそれなりの数が居る。皆が皆いちゃいちゃベタベタとしてて実に乱れている。目のやり場に困るしはしたない。

    「さ、さっさと、ハイバリーの生徒を探さないと……」

    と考えていると……

    「マチュ、まだかなー……」

    なぜか耳に入ってしまったその声に視線を向けると、少しくたびれた服装の男性の姿。髪の色は……青。この辺にその髪色の男性は他になし。つまり、彼が……

    (見つけたわよ、変態男め。あんたがハイバリーの生徒を誑し込んでいるのね。私が裁きを与えてやるんだから!)

    ふんすと意気込み、さぁ話しかけるぞと歩を進めようとして……

    「おーい、シュウジー!」

    ……え?

  • 38どうでしょうか?の人25/10/21(火) 21:16:23

    >>37

    聞こえてきた憧れの声に勢いよく視線を向ける。其処には……声からの想像通り、彼女の……アマテさんの姿があった。

    「あ、マチュだ」

    「ごめんねシュウジ、遅くなった!待たせちゃった……?」

    「ううん、全然。マチュが何時来るかなって考えながら待つのも楽しいし」

    「う……やっぱり待ったんじゃん……ごめん……」

    なんてことだろうか。アマテさんが話しかけたのはやはりと言うかなんと言うか、あの青髪の男性……シュウジと言う名前らしい人物。親しい間柄……よりも更に上の距離感。あまりに近い距離で会話するその姿に焦燥感がよぎった。

    「大丈夫だってば。それよりも……今日もマチュ、良い匂い……嗅いでいい……?」

    「うぇ……あの、その……走ってきたから、汗臭いし……その、えっと……」

    「全然良い。マチュの匂い、大好きだから。汗臭いのなんて……普段から、『シタ後』はそういう匂いでしょ?」

    「うぉい!?も、もっとこうさ!?人目を気にするって言うかさ!?あるでしょ全く……で、その……嗅ぎたいなら……書いても良いよ……」

    見たくない光景だった。汗臭いと言っていたアマテさんはしかし、シュウジさんのお願いに更に体を寄せ、あまつさえ頭を擦り寄せたのだから。

  • 39どうでしょうか?の人25/10/21(火) 21:30:34

    >>38

    「すんすん……ん、やっぱり良い匂いだ……ね、マチュ……キスして良い……?」

    「うおっ、え、あ……う、うん……良いけれど……」

    アマテさんが媚びるように顔を寄せ、瞳をつむり、キス顔になって……シュウジさんはそんなアマテさんの顔を両手でつかむと、貪るようなキスを繰り返す。まるで、慣れているような、普段からしている動作のような、そんな仕草が見て取れた。

    「あーあ、またやってるよあの二人」

    「三日に一回はああしてるもんなー……おかげでこの高架下はもうデートスポットなんて呼ばれるようになったもんなー」

    「でもそのおかげで私たちもこうしてデートできているんだし良いんじゃないの?」

    「まぁなー」

    聞きたくない情報だった。ここがデートスポットと呼ばれるようになったのは、あの二人がああしていちゃついているからだと。おまけに、三日に一回はああしていると。そんな、認めたくない会話が周囲から聞こえてきた。

    「マチュ、マチュ、大好きマチュ、もっと、もっとしたい、キスだけじゃない、全部全部欲しい……ちゅ、ちゅぅぅ……」

    「貰ってシュウジ……シュウジに、私の事、全部貰ってほしい……私の事、シュウジだけのものにして欲しい……んちゅんちゅ」

    ここまで聞こえてくるほどのキスの音。舌を絡めるような水っぽいその音に、私はもう我慢が出来なくて、全速力で逃げ出した。

    ああ、アマテさん、アマテさん。私は信じていたのに。アマテさんは格好良くて、男に媚びたりしない人だって、信じていたのに。なのに、どうして。

    気が付けば私は自室のベッドで寝込んで居た。それから体調不良と偽って暫く学校を休んだ。級友たち……もちろんアマテさんもお見舞いにやって来たが、私はそれを素直に喜べなかった。あんな澄ました顔のアマテさんが……雌の顔で媚びている記憶が、私の脳に深く刻まれているのだから……


    で、どうでしょうか?

  • 40二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 23:54:21

    乙です
    デートスポットを生み出したってことは実質歴史や地形を塗り替えたようなもの
    この先モブちゃんはデートスポットの話耳に入れる度に二人のキスを思い出すんだろうな…

  • 41二次元好きの匿名さん25/10/22(水) 09:18:42

    いつも澄ました顔してる子がメスの顔する時の良さはあるけど見る立場によってはイメージ変わるレベルでショックよな

  • 42二次元好きの匿名さん25/10/22(水) 17:46:49

    保守

  • 43二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 00:48:36

    公衆の面前で事後について話したりディープなのキメるのはあまりにもバカップル度が高い
    堅物な子には劇薬だわ

  • 44二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 09:55:36

    マチュを一見していいなと思ってたらその直後にシュウジと合流してハグからのキスでちょっと焼かれるモブはいると思う

  • 45二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 09:56:47

    クラスメイトに勧められて、校内限定の配信チャンネル(放送委員の企画)に出たマチュ。
    流行りの歌を歌ったりお便りを読んだりするのだが、当然大ヒットする。
    ところがさんぽ企画で陣ヶ峰の繁華街とかはともかく、やけにネノクニ事情(屋台とか里パーツショップとか)に精通していることにリスナー(在校生)は疑問を覚えだす。
    最終回でシュウジがいっしょに出てきて無事答え合わせ。

  • 46どうでしょうか?の人25/10/23(木) 11:12:28

    どうも、どうでしょうか?の人です。今日明日と投稿が出来なそうです。申し訳ございません。

  • 47二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 19:02:05

    >>46

    いつもありがとうございます。

    お待ちしております。

  • 48二次元好きの匿名さん25/10/24(金) 05:04:52

    最近メンズのファッション雑誌を読みふけっているアマテさん。
    クラスのみんなはそれを観ながら
    「アマテさんが男モノの服の雑誌!?」
    「もしや彼氏!?」
    「バカ!そんなわけないでしょ!」
    「家族とか親戚とかじゃね?」
    「いや、自分で着るのかも?」
    「あーいい!ジーンズとジャケットでキメてほしい!」
    「男の子と間違えられるくらいかっこいいだろうなぁ…」
    と、話を膨らませる。
    まあ結局数日後町中で雑誌に載ってたコーデのシュウジとマチュが歩いてるの見てうわーーーー!!っとなる皆さん。

  • 49二次元好きの匿名さん25/10/24(金) 12:27:55

    マチュ自身小さめの男物着ててもおかしくないからそっちで想像するモブは想像に難くない

  • 50二次元好きの匿名さん25/10/24(金) 20:39:51

    保守

  • 51二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 05:37:03

    >>45

    まさしくガチ恋が増えそう…

  • 52二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 13:46:00

    保守

  • 53避妊薬の人25/10/25(土) 20:56:41

    ヒーローへの憧れと女の子への恋心。

    その感情はほとんど同じであると思う。


    僕はその日、学校の宿題の一環でナナタニ自然公園へ虫のスケッチを描きに来ていた。

    人工的に培養・栽培された木や草花を植えつけ、地球の自然を再現している公園。

    本来なら市民の憩いの場なのだが、この日は様相が違った。

    3人の不良が違法改造した電動バイクで乗り付けて、持ってきた酒を飲んで騒ぎ始めたのだ。

    皆そそくさと逃げていって誰もいなくなったのだが…花にとまっていた蝶の観察に夢中になっていた僕は、あっという間に目をつけられてしまったのだ。

    「かわいいなコイツ、女の子みたいな顔してるぜ。」

    「なぁボーイ…オレたちと遊ばねえか?」

    僕を囲んで、いやらしい言葉を吐きかけたり体を触ってくる不良達。

    逃げたかったけど…声を出せなかった。


    …そして、それは一瞬のことだった。

    「なんだこのチビ…化け物だ…!!」

    「うわぁっ!来るなぁ!!」

    青タンをおさえて、電動バイクにしがみついて逃げる不良達。

    「ったく、情けない奴らだな…大丈夫?坊や。」

    「はい…あの…」

    助けてくれた赤い髪のお姉さんは、僕の無事を確認するとすぐ行ってしまった。

    咄嗟のことすぎて、僕はお礼を言えなかった。

  • 54避妊薬の人25/10/25(土) 20:57:43

    『違法改造を施した盗品のバイクで暴走行為を繰り返していた不良グループが検挙されました。』

    夕食後にみたニュース番組で、あの時の不良が逮捕されたと報じられていた。

    時間からしてお姉さんにコテンパンにやられた後、逃走中に軍警に逮捕されたらしい。

    「こいつら、赤い髪の毛のお姉さんがやっつけてくれたんだよ!」

    「えっ、それマジ?」

    姉が話に食いついてきた。

    「うん、本当だよ!」

    「そのお姉さんって、こんな人じゃなかった?」

    スマホの画面に表示した写真を見せてくる姉。

    体育祭の一場面を撮った写真らしいが、その中に確かにあの赤い髪のお姉さんがいた。

    「アマテさんっていうの。」

    「アマテさん?」

    姉はアマテさんについて、知ってることをたくさん教えてくれた。

    アマテさんは姉のクラスメイトで、ハイバリーハウス学園の2年生。

    スポーツの腕もテストの成績もよく、その上スタイルがよくてかっこいい。

    背が低いこととたまに不思議な言動をすることくらいしか欠点はなく、その欠点すら魅力に感じる人もいる。

    「ファンクラブやファンサイトもあるのよ。」

    「す、すごい…」

  • 55避妊薬の人25/10/25(土) 21:00:05

    そしてその日以来、僕はアマテさんを探すことに全てを捧げていた。

    理由は2つある。

    あの日のお礼が言いたかった。

    そして…告白したかった。

    ぼくはあの人を好きになってしまった。

    不良にも果敢に立ち向かう勇敢さ。

    ファンサイトにたくさん掲載されていた、クールな表情…惚れないわけがない。

    それと…少し失礼だけど、アマテさんが不良を蹴り上げた時にパンツをみてしまったのもあると思う。

    緑色の、かなり派手なやつ。

    こんな男勝りなかっこいい女性が、あんなエッチな下着を着てるなんて…すごくドキドキしていた。

  • 56避妊薬の人25/10/25(土) 21:01:18

    とにかくアマテさんに会って、感謝と告白をしたかった。

    ラブレターの書き方を勉強した。

    口で言うのがなんだか恥ずかしかったから、せめて書き言葉で伝えたかった。

    そして姉のアカウントを借りてファンサイトにログインし、必死に情報を集めた。

    アマテさんのいそうなところの情報を、必死で集めていた。

    ファンサイトには同級生や先輩後輩…アマテさんのことが好きな人達の発信するたくさんの情報が流れていた。

    「アマテさんってさ、ボーイッシュでかっこいい…」

    「ほんとさ、男の子みたいだよね。」

    「でも脱ぐとおっぱい大きいよね、こないだの水泳の授業の時なんか競泳水着からはみ出そうだったし…」

    添付される画像。

    更衣室で水着をずらし、脱ぐ寸前のアマテさん。

    同性の人たちゆえか、かなりギリギリな話も飛び交っている…少々目に毒だ。

    「見てよ!アマテさんの休日新コーデ!」

    「いやいやイケメンすぎるでしょ!」

    「マジで男の子だってこれは!」

    …うん、確かにかっこいいコーディネート。

    男の子の僕ですら、素直にかっこいいと思える。

    「同じ格好をネノクニで見た!屋台の串焼き食べてたよ!」

    「マジで?最近よく目撃談あるよね。」

    「あんな場所になんの用が…」

    「でもアングラな雰囲気が好きな節があるし…」

    僕はそれらの書き込みを頼りに、土曜日に準備して電車に乗った。

    目指すはネノクニ…。

  • 57避妊薬の人25/10/25(土) 21:02:21

    「よおボーズ…かわいいねぇ…」

    「ガキひとりでこんなトコになんの用だ?」

    「ひっ…」

    僕は路地裏に引きずり込まれて、不良に脅されている。

    「お前のせいでさ、オレ達のダチはブタバコにぶち込まれたんだよ。」

    「落とし前つけろよ…ほら、死にたくないなら大人しくズボンおろせ。」

    不良たちはこないだのやつらの仲間だ。

    僕の首筋に大きなナイフをつきつけてくる。

    他の奴らも、金属バットや鉄パイプを持っている。

    …迂闊だった。

    ネノクニは危ないから近づくな…と学校でも言われてたのに。

    それでも僕はアマテさんに会いたくてたまらなくて…冷静さを失っていた。

    (ああ…終わった…。)

    僕は泣きながらもズボンを降ろすため、ベルトの金具に手をかけていた。

  • 58避妊薬の人25/10/25(土) 21:03:54

    「うっ…頭が…!!」

    「ど、どうした!?…ウッ!!おえっ…!!」

    「ううっ、腹がいてえよ…」

    …何が起きてる?

    さっきまで僕を慰み者にしようと強気になってた不良たちが、一斉に苦しそうにしている。

    その症状は頭痛に吐き気に腹痛…かなり重そうだ。

    「なにやってんの?キミら。」

    声のする方をみると、誰かが近づいて来る。

    その人は青い髪のお兄さんで、白い服を着ていた。

    気だるげな雰囲気ながらも、何か強そうなオーラを身にまとっている。

    「ふざけんなテメ…うっぷ…!」

    お兄さんが近づく度、不良たちはより激しく苦しみ出す。

    僕は何も苦しみは感じなくて…むしろ安心ができていた。

    「君、こっちにおいで。」

    「は、はい…!!」

    青い髪のお兄さんの方へ向かうと、優しく抱きとめられる。

    「このヤロー!なんとかしやがれ!」

    「んー、軍警に自首すれば治まるんじゃない?」

    「くそっ…!」

    適当そうに吐き捨てるお兄さんの言葉に悪態をつきつつも、このままのほうが嫌なのだろう。

    不良たちは路地裏を脱出して、軍警の交番がある方へとヨロヨロと向かっていった。

    「…もう大丈夫だよ。」

    お兄さんは僕に優しく声をかけながら、頭をなでてくれる。

    僕は、助かったんだ…。

  • 59避妊薬の人25/10/25(土) 21:05:31

    「…はいコレ。」

    「あ、ありがとう、シュウジさん。」

    シュウジさん…そう名乗った青い髪のお兄さんが保冷バッグから出した缶のオレンジジュースを受け取る。

    お兄さんは僕がジュースを飲んでリラックスしてるのを確認すると、今度は別の缶を取り出した。

    …ラッカースプレーだ。

    廃ビルの壁面に色とりどりの絵を描き出すシュウジさん。

    昔両親に連れてってもらった美術館で見た絵を思い出す。

    ゼンエイゲイジュツとかいうらしい。

    「すご…なんだかかっこいい!」

    「ふふっ、ありがとう。」

    素直に褒めると、お兄さんはまた嬉しそうに笑みを浮かべる。

    …ところでこの絵、どこかで見たような。

    確か、アマテさんの写ってた写真の背景にも…。

  • 60避妊薬の人25/10/25(土) 21:06:35

    「シュウジー!」

    …聞き覚えのある声。

    女性のものだ。

    「あっ、マチュ。」

    「アマテさん…!?」

    …ファンサイトで見た通りの服装のアマテさんがそこにいた。

    「ごめんごめん、パイスーのクリーニングに時間かかってさ…あれ?キミは…」

    「あ、あの…」

    「この子、さっき助けたんだ。悪い奴に襲われてて…」

    「マジで!?もーシュウジ危ないとこだったじゃん!」

    シュウジさんに、心配そうな声をあげるアマテさん。

    「ボーヤもさ、こんなとこ来ちゃダメだよ?」

    僕の方を向き、少し怒ったような表情をする。

    「ご、ごめんなさい…でも、僕…」

    「その子、“アマテさん”に用があったみたいだよ?」

    シュウジさんはそう言いながらの僕の背中を叩く。

    「あっ、その…これ、どうぞ。」

    僕はしどろもどろになりながらもポーチから便箋を取り出し、アマテさんに渡した。

    「ん?ナニコレ。」

    不思議そうな顔して便箋を受け取るアマテさん。

    シュウジさんは少し嫌そうな顔をしていた。

  • 61避妊薬の人25/10/25(土) 21:07:43

    アマテさんは便箋を開けて、手紙を読み始める。

    “親愛なるアマテさんへ”

    “先日は危ない所を助けていただき、ありがとうございます。”

    “あなたが助けて下さらなかったら、どうなっていたでしょう。”

    “あなたの勇敢な姿、今でも忘れられません。”

    “僕はあの日から、あなたのことばかり考えています。”

    “大好きです。”

    “モブ太より”


    「あ…その…」

    恥ずかしかった。

    手紙が不慣れで、取り留めない内容になってるのもそうだが…アマテさん直々に音読されることが何よりハラハラした。

    あまつさえ横にいるシュウジさんは、言葉にしないまでもあからさまな不快感を顕にしている。

    シュウジさんとアマテさんの距離感から、僕は察していた。

    この想いは、感情は、絶対に実らないことを。

    「…ありがとね、モブ太君。」

    「あの時はありがとうごさいます…好きでした。」

    それだけ言葉を残して、僕はその場を立ち去った。

    振り返らずに駅へ向かい…電車に乗る。

    …清々しいほどの恋の終わりであった。

  • 62避妊薬の人25/10/25(土) 21:09:06

    あの日以来、僕はアマテさんへの想いは振り切った。

    …確かに、振り切った。

    それでも今なお、アマテさんのファンサイトに入り浸っている。

    「見てよコレ!決定的すぎない!?」

    掲示板に投稿されていたのは、アマテさんとシュウジさんのデートを隠し撮りしたらしい写真。

    「何よこの男…!」

    「絶対にろくな男じゃないわ!!」

    「私たちのアマテさんに近づくな!!」

    仲睦まじそうな写真に、ハイバリー生たちは罵詈雑言をぶつける。

    僕はと言えば、その写真をダウンロードしてスマートフォンの専用フォルダに保存していた。

    …あの日から、夜中僕のアタマの中に変な光景が浮かぶようになった。

    裸になったシュウジさんとアマテさんが抱き合ってるヴィジョン。

    「マチュ…すき…」

    「シュウジだめぇっ!!イクっ……!!」

    それを見せられながら…僕は変な気分になってしまう。

    僕の頭がおかしくなったのか、あるいは嫉妬したシュウジさんが不思議な力で僕に見せつけているのか…。

    どちらでもいい。

    あの日から、大好きだったアマテさんがシュウジさんに好きなようにされてるのが…たまらなく好きになってしまった。

    (前スレ31より)

  • 63どうでしょうか?の人25/10/25(土) 21:44:21

    >>62

    さわやかに終わると思ったのに……性癖がゆがまされちゃったねぇ……可哀そうに……

    どうもありがとうございました!

  • 64避妊薬の人25/10/26(日) 06:44:12

    >>63

    おかえりなさい、そして感想ありがとうございます。

    久しぶりに書いたのでかなり遅れてしまいました。

  • 65二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 13:14:48

    保守

  • 66二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 21:02:14

    保守

  • 67どうでしょうか?の人25/10/27(月) 00:03:01
  • 68二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 06:54:13

    >>67

    まとめ乙です!

  • 69二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 16:11:20

    >>62

    新たな扉開いちゃったか…今後の人生に大きな影響ないといいけど

  • 70二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 21:41:26

    保守

  • 71二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 06:02:18

    10月月末が近づき、ハロウィンムードのイズマコロニー。
    ハイバリーも当然どんなお菓子作っただのどんな仮装するかだのと賑わっていた。
    一方で夜中に青い髪の不気味な少年、通称「青い幽霊」の目撃談が生徒の間で噂になり恐れられている。
    クラスの間でも休み時間に衣装を作ったりお菓子の味見をしたりする中そのような話題で持ちきりになっていたが、アマテさんだけは「ふーん…なるほどねぇ…」と冷めたような態度をとる。
    アマテさんは幽霊や噂話に流されるような人じゃないね!と感心するクラスメイト達。
    ハロウィン当日…いろいろな仮装で着飾ったクラスメイト達が街を練り歩いている中、ワーウルフ(狼娘)の姿をしたアマテさんを発見。
    ハロウィンに参加してたんだ〜と意外に思ってると、その横には青い髪の少年…あの青い幽霊が。
    声をかけることも出来ず見守っていると、アマテさんは青い幽霊と口づけを交わし、路地裏へ消えていった。

  • 72二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 14:29:31

    夜中に出歩くシュウジは青白く光ってたりするのかな

  • 73二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 22:57:16

    保守

  • 74二次元好きの匿名さん25/10/29(水) 08:16:08

    >>71

    ヒゲ「幽霊と聞いて」

  • 75二次元好きの匿名さん25/10/29(水) 17:24:29

    >>74

    あなたとは別物ですね

    シュウジの住んでるところが住んでるところだから仕方ないけど路地裏に消えてくのモブ視点だと頭おかしくなりそうだな

  • 76どうでしょうか?の人25/10/29(水) 23:25:16

    >>29

    >>32

    >>33

    『今日のこの良き日にハイバリーを卒業する皆さん、本当におめでとうございます』

    校長先生の長ったらしい演説じみた言葉。これも今日で聞き納めかと思うと少しばかりは聞いてあげようと言う気が……勿論起きるはずもなく。多少感慨深く思うことはあれど、早く終わんないかなーとか考えながら表面上は真面目を装う。

    そう、卒業式。今日は私たちの卒業式だ。三年と言う長いようで短いようでやっぱり長かった日々が終わりを迎え、私たちは今日このハイバリーを卒業するのだ。

    『送辞。在校生代表……』

    下級生の送辞もやはりあまり耳には入ってこない。それよりも……卒業式終了後に起こり得るであろう騒動に向けて神経を研ぎ澄ます必要があるのだ。

    『答辞。卒業生代表、アマテ・ユズリハ』

    「はい」

    凛々しい声と共に壇上へ上がる彼女。その姿に在校生、卒業生……何なら来賓や教員までもがうっとりと目を細めた。

  • 77どうでしょうか?の人25/10/29(水) 23:31:22

    >>76

    アマテ・ユズリハさん。彼女もまた、私たちと一緒に今日、ハイバリーを卒業する。一時は『テロ容疑』だの『軍事行動への特別同行』だのと言う根も葉もないような噂によって卒業はおろか在校すらも危ぶまれた時期があったのだが、持ち前の優秀さと何処からともなく掛かったと言う用語だか圧力だかでこうして無事卒業を迎えたというわけである。

    「今日のこの日、私たちは卒業します。今までお世話になった教員の皆さま、支えてくださった保護者の皆さま……」

    校長や送辞の在校生の言葉とは違い、体育館に集っている誰もがアマテさんの言葉に耳を傾けている。彼女はこのハイバリーで最も有名な生徒であったことだろう。何せ非公式ファンクラブ(教員及び外部からの加入者もあり)が出来上がるほど……正義感と凛々しさを持つ彼女だった。そんな彼女に憧れる人間は後を絶たなかったし、私だってそんな一人であった。

  • 78どうでしょうか?の人25/10/29(水) 23:38:33

    >>77

    だから、そう、だからこそ。そんな彼女との最後の思い出が欲しいと言う人間は山ほど居たし、その機会を虎視眈々と狙い定めていた。

    ……

    卒業式終了後、皆が体育館から外へ出て記念撮影だの最後の会話を楽しむ。普通の学校ならばそれが正しい形であったことだろう。しかしながら今年のハイバリーではと言えば……

    「あ、あ、アマテ先輩!アマテ先輩の第二ボタン、私に!」

    「引っ込んでなさいよ一年!アマテ先輩!私に!私に下さい!」

    「あんたたちこそ自重しなさい!アマテさん!一緒に卒業する私に頂戴!」

    「こほん。騒がしいですよ皆さん?アマテさん、卒業おめでとうございます。それでですね……せ、先生に、第二ボタンを……」

    「うおおお!?ちょ、ま、待ってってば!?」

    制服の第二ボタン。やはり憧れの人のそれと言うのは価値がある。ましてや相手はあのアマテさんだ。何だったら第二ボタンではなくほかのボタンやら、ベルトやらカーディガンやら、その他のピンやら何でも良かった。アマテさんの最後の思い出が欲しくて欲しくて、私たちは我先にと彼女へ群がった。迷惑になるだろうことはあまりにも理解していたが、それでも止められなかった。

  • 79どうでしょうか?の人25/10/29(水) 23:45:05

    >>78

    「……うぅぅ……身ぐるみ剥がされるとはこのことか……」

    かくして、アマテさんからの記念品争奪戦は終了した。勝ち取った者は鬨の声を上げ、得られなかった者は無念と涙を流す。アマテさんはと言えば……制服のボタンは全部千切り取られ、タイピンやカーディガンは言わずもがな、何なら靴紐やら靴下までも奪い取られると言う実に悲惨な姿となっていた。

    (((……あれ?やり過ぎた……?)))

    卒業式にこのような姿。我に返った私たちは流石に暴走し過ぎたことを今更ながらに理解する。かと言って奪い取った……ごほん……頂いた記念品をお返しするのも嫌だし……心の中でごめんなさいと謝りながら……私は、熾烈な争奪戦の末に勝ち取った『第二ボタン』を手にぎゅうと握りしめていた。

    「くしゅんっ……うぅぅ……ちょい寒いかな……」

    薄着にされてしまったアマテさんがくしゃみ。その姿にますます罪悪感。だけどやっぱり返したくはないし……ここは一つ、この後の卒業打ち上げでアマテさんに色々とサービスして……

  • 80どうでしょうか?の人25/10/29(水) 23:48:50

    >>79

    「あ、あの、アマテさん!この後皆で卒業打ち上げするけれど……い、行くよね……」

    「え?あー……ごめん、今日はこの後用事あるから」

    ……ふぇ?

    「え、えっと、その……で、でも、今日でみんな卒業だし……折角だから参加して欲しいなって……」

    流石に予想外だった。アマテさんは参加してくれると、そう思っていた。そこで最後のスキンシップや……叶わないと知ってはいるが、告白を予定している人だっていた。なのに……

    「んー、やっぱごめんね。待たせている人が居るんだ。だから無理なんだ」

    待たせている人?誰だろう。親御さんかな?もしかして家族で卒業祝賀会的なことするつもりなのかも……でも、今日くらいは……

    「おーい、マチュー」

  • 81どうでしょうか?の人25/10/29(水) 23:52:36

    >>80

    画像はり損ね。

  • 82どうでしょうか?の人25/10/29(水) 23:59:32

    >>81

    そんなことを考えていると、聞いたことのない男性の声。しかもこれまた聞いたことのない呼び名……マチュ?とか言う人を呼ぶ声だ。一体誰だと視線を向ければ、青髪の結構格好いい男の人が此方に向かって手を振っているのが見えた。

    「あ、シュウジ!今行くー!」

    応えたのはアマテさんだった。青髪の男性……シュウジさんと言うらしい彼に向って勢いよく走っていく彼女を、誰一人止めることが出来なかった。だって……あんまりにもまぶしくて、嬉しそうで、まっすぐに……シュウジさんを見ていたから。

    「ごめんごめん。皆にもみくちゃにされちゃってたよー。見てよこれ、凄くない?」

    「だ、大丈夫?痛いところとかない?怪我はしてない?」

    「ん、平気。それよりも迎えに来てくれてありがと。ほんとは卒業式も参加して欲しかったけれど……流石に『まだ』家族でも親戚でもないからねー。ごめんね?」

    「ううん、だいじょうぶ。『お義母さん』と『お義父さん』に端末映像で流してもらったから。格好良かったよマチュ」

    「そ、そう?うへへ……」

    どうにもアマテさんはあのシュウジさんと言う人と随分と親しい間柄らしい。それは先ほどの表情を思い出せば容易に理解できるのだが、それでも脳と心はそれを理解することを拒んでいた。だって、あれじゃあ、まるで……

  • 83どうでしょうか?の人25/10/30(木) 00:11:58

    >>82

    「それより、寒いでしょ。はい、上着。僕ので悪いけれど着てね」

    「わ、わ、あ、ありがと……シュウジの、匂い……すんすん」

    シュウジさんが薄着のアマテさんに自分の上着を掛けている。それに顔を埋めるアマテさんはやっぱり嬉しそうだった。袖口や襟元に何度も鼻を近づけてはにへへと笑っている。気遣われているのが嬉しいのか、それともシュウジさんの上着だから嬉しいのか……あるいはそのどちらもか。とにかく、奪い取るのではなく寧ろ気遣っているその姿は、私たちの無神経さと言うか強欲さを自覚させられるようで胸が痛くなった。

    「でも……ちょっとだけ残念なこともあるよ。僕も、マチュの卒業記念に何か貰いたかったし……」

    「……そう、なの?」

    「うん。僕はほら、学校とかよくわかんないからさ。せめて記念だけでもって、思ったりもしたよ」

    「……そっか……」

    数瞬俯くアマテさん。そして次に顔を上げたアマテさんは……真っ赤な顔で、でもすごく真剣に言ってのけた。

    「シュウジ。上げる、卒業記念。私を上げる。今日、私の全部、シュウジに上げる。全部、全部……『初めて』も全部上げる」

  • 84どうでしょうか?の人25/10/30(木) 00:21:41

    >>83

    あまりにも衝撃的な発言。あまりにも衝撃的な展開。あまりにも……私たちを絶望の淵に叩き込むその言葉。

    「……え、あ、ま、マチュ、それって、その、えっと……」

    「ん。お父さんとお母さんには、もう言ってある。好きな人と一緒に過ごすって。ニャアンにも、シュウジと二人きりにして欲しいってお願いした」

    「だ、だからか……お義父さんとお義母さんから『アマテをよろしく頼みます』って言われたのと、ニャアンから『シュウちゃん!マチュにうんと優しくしてあげなきゃだめだよ!』って言われたのは……」

    しかも、ご両親公認であると……ますます認めたくないし、聞きたくなかった。

    「私……本気、だから。シュウジに、全部貰ってほしい。卒業したんだよ、私。もう学生じゃないの。もう……シュウジの、お嫁さんにだってなれるの……駄目……?」

    「……駄目じゃ、ない。欲しい。マチュの全部」

    人目を憚らない深い口づけを交わすアマテさんたちの姿は……やはり誰がどう見ても、『恋人』と呼ばれるそれであった。やがて二人は、私たちのことなどすっかりと忘れてしまったかのように、そのまま手を繋いで学校を後にする。もう卒業し、訪れることのなくなるであろう学校への未練など全くないかのようなアマテさん。きっと彼女はこの後……シュウジさんによって……『大人』……『お嫁さん』にされるのだろう。 

    「……」

    皆が、アマテさんから無理やりに手に入れた『記念品』に目を向ける。何故だろう。先程まで宝物だったはずのそれが……酷く惨めな、私たちの虚栄心や見栄の塊に見えてしょうがなかったのだった……


    で、どうでしょうか?

  • 85二次元好きの匿名さん25/10/30(木) 00:51:24

    いつにも増して脳破壊度が高い気がする
    ご両親公認で仲も良好で節目に大人の階段を登れる清い交際ってどうあがいても勝てないな…

  • 86二次元好きの匿名さん25/10/30(木) 08:54:44

    うーん、いざ描写見るとやべーな後輩ちゃんたち…

  • 87二次元好きの匿名さん25/10/30(木) 15:56:28

    やらかした罪悪感と今回シュウジが紳士的な上に2人の純愛っぷりを見せられたらこれは余計に大ダメージですなあ!素晴らしい脳破壊ですなあ!

  • 88二次元好きの匿名さん25/10/30(木) 23:16:03

    >>85

    親公認はもう最大の関門クリアしたようなものだしこの先は結納と式しかないし

  • 89二次元好きの匿名さん25/10/31(金) 01:44:52

    どうでしょうかの方、ハロウィンなので>>71で1つお願いします!!

  • 90二次元好きの匿名さん25/10/31(金) 08:45:13

    保守

  • 91二次元好きの匿名さん25/10/31(金) 17:26:13

    イズマコロニーは日本の文化を重んじているため、四季を再現している。
    そのため冬が近づく度にクソ寒くなる…。
    ハイバリー生のとあるクラスの間でも防寒グッズや暖かい食べ物などの情報共有が行われていたが、その途中で「彼氏がいたらギューってしてもらえるのになー」とか話がでる。
    最初はいいねーとか私もやってもらいたいーとかいい感じだったが、アマテさんの「ああ、それ彼氏が冷え性とかだと逆効果だよ」で現実に引き戻される。
    しかし最初に話を切り出した同級生ちゃんは、アマテさんの話がやけに具体性を帯びているような…もっと言えば体験したことがあるかのような口ぶりなのが気になった。
    最終的に公園で青い髪の男の子にギュウギュウされているアマテさんを発見してあっ…となる。

  • 92二次元好きの匿名さん25/10/31(金) 17:46:05

    >>86


    女性→女性だとわりと判定が緩めにされがちだが

    「相手の意志と人格を無視して」「相手の寛容さにつけ込んで」

    「一方的にこちらの気持を押しつける」って立派な暴力だよね


    以前のスレでも指摘されてたが

    そりゃ、シュウジが威嚇したり見せつけたりするよねって話だ…

  • 93どうでしょうか?の人25/10/31(金) 20:16:30

    >>89

    >>71

    「ねーねー、どんな仮装するー?」

    「んー……やっぱ王道は吸血鬼とか狼人間とか?」

    「えー?この宇宙世紀にー?」

    クラス中が浮かれムードに包まれている。それはそうだろう。現在は10月末日。イズマコロニーも『ハロウィン』と言う奴一色になっており、それはこのハイバリーであろうと変わりはしなかった。所謂お嬢様学校であるハイバリーではあるが、別にそこまで規制だとか自粛だとかそういう決まりはない。節度さえ守れば行事ごとへの参加は自由に認められており、故にクラスの皆は仮装だの配ったり貰ったりするお菓子について花を咲かせていた。

    「パンプキンパイ焼く準備しているんだー」

    「すっご、本格的じゃん」

    「とーぜん!……でも、本当は悪戯も受けたいような、そうでも無いような……」

  • 94どうでしょうか?の人25/10/31(金) 20:22:29

    >>93

    そんなことを言ったのは誰だっただろうか?その言葉に、ほんの少しばかりクラスの喧騒が潜まる。次いで、クラスの誰もが机に突っ伏してい寝ている一人に視線を向けていた。

    「……」

    クラスの騒々しさなどどこ吹く風と言った様子で眠っている……のかな?とにかく机に突っ伏している彼女、アマテ・ユズリハさん。ハイバリーの王子様たる彼女は、果たしてハロウィン行事に興味を示しているのだろうか?そしてもし興味を示しているならば……『トリックオアトリート』してくれるのだろうか?

    「して欲しいよねー……悪戯……」

    うん、と。誰も彼もが頷きを返す。アマテさんの悪戯。果たしてどんなことをしてくれるのだろうか……ひょっとして、ちょっとエッチな悪戯かもしれない……はたまたそんなものは飛び越えたド派手な悪戯なのかも……やば、鼻血出そう……しかしながら興味という奴は尽きないものなので妄想くらいは許してほしい、うん。

  • 95どうでしょうか?の人25/10/31(金) 20:36:32

    >>94

    しかしながら、ここ最近ちょっとばかり妙な噂も立っている。表立って注意喚起だの外出自粛だのは言い渡されていないが、SNSなんかで少しだけ話題になっている噂だ。

    「ねー、見た?あの噂のSNS」

    「あー、見た。なんか幽霊が出るとかなんとか……?」

    そう、幽霊だ。目撃者曰く、『青髪の白く発行する男性の幽霊』だそうだ。いやいや、宇宙世紀だぞ?幽霊なんているか?と思う一方、非化学、オカルトと言った解析しきれない分野の事も否定はしきれない。ひょっとすれば本当に居るのかも?と言う想いもあったりする。

    「しかもさ、結構イケメンなんだって。その幽霊さん」

    「えー……イケメンって……」

    いかにイケメンだろうとなんだろうと幽霊なのだろう?つまりは死人である。それではイケメンも何も関係がないではなかろうか?

  • 96どうでしょうか?の人25/10/31(金) 20:42:44

    >>95

    「ごめん、その話詳しく聞かせてくれない?」

    うわ、びっくりした!?唐突に会話に加わってきたのは、さっきまで話題の中心でもあったアマテさんだ。どうにもその『青髪幽霊』さんに興味があるようだが……?

    「あ、えっと……な、なんでも、夜中にふらっと歩き回っているとか、飛び回っているとか……後は、ネノクニでよく目撃されているとかなんとか……?それから、目撃者は大体『小柄な赤髪の女性』だとか何とか……?」

    「……ふーん……」

    興味は示したものの、何処かしかめっ面をしているアマテさん。きっと件の幽霊に対して危険がないかどうかについて考えているのだろう。義侠心に溢れる彼女らしい。やっぱりアマテさんは格好いいな!

    「……あいつめ……」

  • 97二次元好きの匿名さん25/10/31(金) 20:50:20

    このレスは削除されています

  • 98どうでしょうか?の人25/10/31(金) 20:51:36

    >>96

    そんなこんなで迎えたハロウィン当日。学生のみならずイズマ中の老若男女問わず仮装者が町中を溢れかえっている。当然私たちも旧世紀のアニメキャラだとか、ドラマの俳優さんなんかのコスプレなんかをして町中に繰り出している。

    『あえて言おう!カスであると!』

    『ふふふ……意外と、兄上もお甘いようで……』

    ……あっちで演説じみたコスプレしているのは、大丈夫なのだろうか……?なんか、その……めっちゃ重鎮さんのコスプレに見えるのだが……?ま、まぁ良いや。それよりもお祭りを楽しまないとね!

    「……あれ?あれってアマテさんじゃない!?」

    そんなクラスメイトの声に視線を向ければ……そこには、私たちがちょっと古臭いと敬遠していた『狼人間』のコスプレをしたアマテさんその人の姿。

    いやー、誰だよ狼人間が古臭いなんて言ったのは?アマテさん、滅茶苦茶格好いいじゃん。ああ、彼女に食べられちゃいたいな……は、そうだ!わざとお菓子を持っていない振りをしてアマテさんに接触すれば……悪戯してもらえるのでは!?

    「よーし!そうと決まれば……モブ子、吶喊します!」

    意を決して、アマテさんの方へ歩を進めようとすると……

    『あ、マチュだ』


    ↓狼人間のコスプレだと思ってください。

  • 99どうでしょうか?の人25/10/31(金) 21:00:40

    >>98

    出鼻を挫かれた。話しかけようとした私たちより先んじて誰かが声を掛ける。誰だよと思いながら様子をうかがっていると……

    「……うぇ!?あ、青髪の幽霊!?」

    そう、先日噂になっていた青髪の幽霊。まさしく特徴に合致したそれがアマテさんの方へと近づいていたのだ。しかもアマテさんの方はと言えば特に怯えたり動揺することもなく、寧ろ自分からもそちらの方へ近づいていくではないか。

    「……やっぱり、噂の幽霊の正体はシュウジだったか……何やってんのさ一体?なんか変な話題になっているよ?『赤髪の小柄な女性にしか見えない幽霊』みたいな」

    『え?……ああ、うん。マチュに会いたくて無意識に似たような容姿の人のところに出没しちゃってたのかも』

    「……喜ぶべきか突っ込むべきか悩むなー……ま、まぁ取り合えずいいや」

    『……それはそうと、マチュの格好、可愛いね……子犬ちゃんなのかな?』

    はぁ?何を言っているのだあの青髪幽霊は。アマテさんは格好いい狼人間の仮装だろうが。何一つわかっちゃいないな本当に。

  • 100どうでしょうか?の人25/10/31(金) 21:05:23

    >>99

    「うぇ……か、わいい、かな……?」

    『うん、可愛い。食べちゃいたいくらい可愛い』

    「た、たべ!?」

    ……何やら様子がおかしい。可愛いと言われたアマテさんが見たこともないような真っ赤な顔でもじもじと俯いている。まるで……恋する少女の様に、だ。

    『……そうだ、マチュ……トリックオアトリート。お菓子くれなきゃ悪戯しちゃうぞ?』

    「え、え、え?お、お菓子……?えと、私、今出てきたばっかだから、その……何も持ってないし……かぼちゃ料理は明日持って行く予定だったし……」

    『じゃあ、お菓子は無いんだね……仕方ないね……悪戯するしかないね?』

    「え、ちょま、んむぅ……」

    アマテさんを抱き寄せた青髪幽霊が、彼女に深くキスをした。それはもう、こっちまで舌を絡める音が聞こえてくるかのような、濃厚な奴を、だ。

  • 101どうでしょうか?の人25/10/31(金) 21:11:51

    >>100

    『んちゅ……ぷぁ……マチュ、悪戯はこれで終わりじゃないよ……?マチュだってこれだけじゃ満足できないよね……?子犬ちゃんは、最後まで食べられちゃうんだよ……?』

    「ふへぇぁ……たべ、たべられりゅの……?」

    『そうさ。マチュは『ハラヘリムシ』にたっくさん悪戯されて、そのままぺろりと食べられちゃうんだ……いやなの……?』

    「いやじゃにゃい……じぇんぶたべてぇ……」

    『よく言えました♡』

    あまりにも突然なそれに声を掛けることは遂に出来なかった。青髪幽霊はまるで抵抗しようとしないアマテさんをお姫様抱っこすると……そのまま暗闇の中に消えて行った。

    ああ、アマテさん……彼女はきっと、これからあの青髪幽霊さんに、私たちでは想像できないような悪戯をされて……全部全部食べられちゃうんだ……それを想って、私たちは絶望しながら……まるで本物の幽霊なのかと思わんばかりの暗い雰囲気のままに、ハロウィンの喧騒に包まれていくのだった……


    で、どうでしょうか?

  • 102二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 02:09:06

    >>101

    ありがとうございます!

    どうや同級生ちゃん達、本物の幽霊(精霊?)にアマテさんが連れてかれる気分は…

  • 103二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 11:41:46

    しかしオオカミのコスチュームのアマテさんも可愛いだろうなぁ

  • 104二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 21:04:12

    >>91

    どうでしょうかの方、こちらで1本お願いします。

  • 105どうでしょうか?の人25/11/01(土) 22:38:21

    >>104

    どうも、どうでしょうか?の人です。

    リクエストありがとうございます。連休お仕事なので、終わり次第作成させていただきますね。

  • 106二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 06:58:27

    保守

  • 107二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 15:10:21

    モブが軍警シチュはあんまなかった気がするので。
    ある時ハイバリーで防犯訓練が行われることになり、講師として選ばれた婦警さんが事前に何度か赴くことになるが、参加している生徒のアマテさんに強い関心を抱く。
    訓練当日もみんなのお手本として前で組んでもらったのだが、身のこなしが護身術どころか実践的な格闘術に近く皆思わず拍手をしている始末。
    その上意志もはっきりしていて女の子として魅力的すぎる…。
    それ以降も街のパトロール中によく姿を見かけて少し話もしたりしていたが、ある日突然テロリストとして指名手配された日を境にパタリと見なくなってしまう。
    …数年後、刑事課の課長にまで昇進した婦警さん。
    だが彼女の脳裏にはあのアマテさんの溌剌とした顔が残っていた。
    そしてある事件での写真をみて驚く。
    それはアマテさんと、昔指名手配されていた青い髪の青年だった。
    (2人ともヒゲマンの極秘任務に従事していた。)

  • 108二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 00:38:42

    保守

  • 109二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 09:29:44

    >>107

    婦警さん…

  • 110二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 17:07:59

    家庭科ネタ。
    手芸で「好きなものを模して小さなぬいぐるみを作る」という課題が出て頑張るクラスメイト達。
    ある者は動物、ある者はアニメやゲームのキャラ…まあ皆女の子なのでなかなかうまく作れた。
    さて、そんな中アマテさんが見事なクラゲのぬいぐるみを作っていて皆に褒められる。
    ところがアマテさんは「これ、白と青の布の余りで作っただけだよ…」と言う。
    余りということは本命があるわけだが、それは青い髪に赤いボタンで目が付けられた人間の姿を模したモノだった。
    どこか不気味な出来でクラゲのほうがよくない?と思うクラスメイト。
    …数日後、アマテさんが件のぬいぐるみを誰かに見せている所を目撃される。
    よく見るとその人物はぬいぐるみによく特徴が似ていた…。

  • 111二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 23:07:48

    保守

  • 112二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 07:18:35

    >>110

    好きなものには違いない

  • 113二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 12:54:06

    >>110

    シュウちゃんぬいか…

  • 114二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 13:07:30

    親への反抗とストレス解消兼ねて深夜のゲーセン通いを趣味にしてたモブ
    ちょっと気になる存在だけど一線引いた態度は気に食わないと思ってたユズリハさんを見かける
    なんだお仲間じゃんってちょっかいかけるが、ユズリハさんはあくまで人が多くて比較的安全だから待ち合わせの待機場所に使ってるだけだとつれない態度
    それでもプチモビの操作を模した対戦ゲームとかなら「訓練」がどうこうで食いついてくるから誘えば待ち時間に遊んでもらえる日もあった
    学校では絡んだりしないけど、逆にそれも秘密の仲感があって満たされてたモブちゃん
    しかしある日ユズリハさんの待ち人と明らかに親密そうなやり取りに衝撃を受ける
    気に食わない気持ちから思わずゲームで対戦を挑むが、当然敵うわけもなく…この後予定があるとかでユズリハさんと待ち人の少年は更に治安の悪い区域へ消えていった
    自分がゲーセンの外に寄ってみないかと誘った時は首を縦に振らなかったのに…と対戦で負けたことよりそっちでほろ苦い気持ちになるのだった

  • 115二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 21:07:20

    保守

  • 116二次元好きの匿名さん25/11/05(水) 02:49:44

    >>114

    二重の負けか…

  • 117二次元好きの匿名さん25/11/05(水) 12:01:28

    >>114

    踏んだり蹴ったりなモブちゃんよしかも治安の悪いとこに消えてくのも少年とこなれたように去っていくからそういう意味でも負けてる

  • 118二次元好きの匿名さん25/11/05(水) 20:38:49

    「アマテさん肩に髪の毛ついてるよ、とってあげるね!」(アマテさんの髪の毛ゲットォォォ!!)
    と思ってとったら妙に長い青い髪の毛で………

  • 119二次元好きの匿名さん25/11/06(木) 01:01:58

    >>118

    地毛の色合いは似てるから染めてないアマテさんのものよ…きっと…って一旦自分に言い聞かせるけどどう見ても明度が違うからすぐに誰の髪の毛よ!ってなりそう

  • 120二次元好きの匿名さん25/11/06(木) 08:19:07

    >>118

    毛の質も長さも違うからね…

  • 121二次元好きの匿名さん25/11/06(木) 17:41:54

    保守

  • 122二次元好きの匿名さん25/11/06(木) 18:00:31

    アマテさんに彼氏ができた!?(脳破壊)→実は中性的な格好してたニャアンといる時を見間違えたのでした!(脳回復)→よかったよかった…あ あそこにいるのはアマテさん!おー…!?(シュウマチュのキスシーン目撃で脳破壊)
    という2段構えの脳破壊とか考えた

  • 123二次元好きの匿名さん25/11/07(金) 03:17:22

    >>122

    一本だと分かりづらいし防衛反応的にそっちだと頭で理解したら避けきれないのがきたパターン

  • 124二次元好きの匿名さん25/11/07(金) 12:31:53

    上で出てた写生大会ネタあるとしたらやっぱりシュウジに描き方のアドバイス貰ってるんだろうな…

  • 125二次元好きの匿名さん25/11/07(金) 20:15:00

    アマテさんの絵…イズマのキラキラグラフィティモチーフなんてセンスあるなぁ…

  • 126どうでしょうか?の人25/11/07(金) 21:16:57

    どうも、どうでしょうか?の人です。リクいただいたのに遅くなり申し訳ございません。自分の方のSSと並行しており遅くなっております。本当に申し訳ございません。

  • 127二次元好きの匿名さん25/11/07(金) 23:30:44

    リクした方ではないですが、いつも作品楽しみにしてます…!

  • 128二次元好きの匿名さん25/11/08(土) 08:39:32

    >>124

    絵の描き方がマチュらしくないどころが明らかに誰かの影響を受けてる感じで習ってるの?みたいな話題を振ったらマチュの反応を見てそういうことか…ってなっちゃうモブとか想像した

  • 129二次元好きの匿名さん25/11/08(土) 18:24:03

    一匹狼!ってカンジのストリートアーティストファッションでキメるアマテさんカッコいい!
    あの孤高って感じがたまらないのよね

  • 130どうでしょうか?の人25/11/08(土) 20:56:17

    大変遅くなりました!

    >>91

    『四季』と言うものをご存じであろうか?かつて地球には、コロニー落としが起こる前には季節と呼ばれるものが存在し、『春』『夏』『秋』『冬』の四つが存在したらしい。まぁ具体的な説明については省くが、要は季節に応じて天気やら気温やらが変化したのである。

    いきなりこんな話をしてどうしたのかと言えばだ。このイズマ・コロニーは地球の極東をイメージして造られたコロニーなのである。なので、先程話した四季が存在するのだ。つまり、夏は暑く、冬は寒い……そんな宇宙世紀に必要あるのか?と言うような機能を備えたコロニーなのだ。それで、である。

    「うー……今日寒くない……?」

    「うん、寒い……気温調整管理、バグってんじゃないの……?」

    今現在のイズマ・コロニーは『冬』の設定となっており、水が貴重なコロニーと呼ばれる閉鎖空間の中においてアホなのかな?と思うような雪と言う、雨粒が冷気で結晶化して空から降る天候まで再現されているのだ。ほんとに何の必要があると言うのだ?イズマは別にリゾートコロニーではなく一般のコロニーだぞ?こんなところに無駄に金をかけやがってあのド腐れ市長め!

  • 131どうでしょうか?の人25/11/08(土) 21:04:16

    >>130

    因みに気温は5℃。馬鹿なのかな?空調完備がコロニーのアピールポイントではないのか。何が悲しくてこの様にクソ寒い目に合わなければいけないと言うのか。

    「今日さ、学食で『オデン』が販売されるんだって」

    「うー……オデンなんかよりも防寒具と学校の気温調整をもっと上げて欲しい……」

    勿論我らがハイバリー高校にはきちんとした暖房設備が存在するのだが……急な気温の低下に一部が故障。結果、万全な空調が行き渡らず、こうして皆で寒いねと言う愚痴を言い合っている始末なのだ。

    「ふひぃー……毛布の一枚二枚くらいじゃあ暖まらないよう……寒いよう……」

    誰もがそんなことを言う有り様。来週には降雪の天気は終了されるらしいが……来週まではこうなのだ。愚痴位許してほしい、うん。

    「……こういう時にさ、好きな人に『ハグでギュー』されたりしたら……ロマンチックだよねー……」

    ふと、誰かがそんなことを言い出した。そして想像する。雪降る公園で、寒さに震える女の子。そんな女の子に、自身の巻いていたマフラーを巻いてくれて、そのままコートの前を空けて招き入れてくれて、ハグでギュー……

    「……良いね……」

    ちらりと、机に突っ伏して眠っている『彼女』に視線を向けてしまった。それは私一人ではなく、おそらくはクラス中の全員であろうことは疑いようがなかった。

  • 132どうでしょうか?の人25/11/08(土) 21:17:42

    >>131

    アマテ・ユズリハさん。小柄な彼女はどうにも子供体温と言うか、平均体温が高めであるらしいと言う話を聞いたことがある。なのでこの寒さの中でもそこそこの耐性を発揮しているようだ。羨ましい限りである。そして、だ。そんな彼女が、寒さに震える私たちにマフラーを巻いてくれて、だ。コートの前を空けて招き入れてくれて、だ。そのまま両手で抱き込むようにハグでギュー、だ。

    「……凄く良い……」

    想像しただけで涎が垂れそうになる。何というご褒美であろうか。こんな展開が待っているのであるならば寒さにも多少なりとも耐えられようと言うものだ。寧ろあってくれ。

    「……んぁ?ふぁわぁぁ……どしたの皆?なんか盛り上がってない?」

    そんなこんなな妄想で盛り上がっていると、アマテさんが目を覚ましたらしく此方のトークに混ざってくる。いかんいかん。アマテさんに私たちの妄想がばれるようなことがあってはいけないよね。

    「あ、うん。今さ、寒いときに彼氏にハグでギューされたらロマンチックだよねって話してたんだ」

    ナイスモブ美。見事な逸らしだ。何一つ疚しいと事の無い話題へと持って行った。ありがとう。

  • 133どうでしょうか?の人25/11/08(土) 21:24:03

    >>132

    「んぇ?あー……あれかー……あれさ、ハグする側が体温低めだと逆に寒かったりするよ?うん」

    ……え?

    「あ、アマテさん?その、えっと?」

    「あいつもさー、普段から薄着だからさー、体温低めなんだよねー。だからむしろ私が体温を分けてあげなきゃいけない側って言うかさー……」

    寝ぼけ眼で話すアマテさんのそれはあまりに現実味を帯びたものであった。まるで、そう、まるで……体験したことがあるかのように……ていうか、今の話し方はほぼ間違いなくする相手がいるそれであって……

    「……はっ!?い、いや違う違う!これは、その、えっと……そう!お母さんがそう言っていたのを思い出してね!お父さんが結構体温低めだったんだって!だからその……ハグしてても逆に体温奪われちゃうとか何とか……でもそんなとことも可愛いとか言っていたとか……みたいな?」

    な、なーんだ。アマテさんのご両親の話だったのかー……そうかそうかー……びっくりしたなーもうー……なんて、納得したのがこのクラスに果たしてどれだけいることだろうか……?

    「あは、あははは……」

    真っ赤になって笑うアマテさんの姿が……どうにも誤魔化しようのないそれを如実に現わしているようで何とも微妙な空気の中……その話題はお開きとなったのであった。

  • 134どうでしょうか?の人25/11/08(土) 21:31:11

    >>133

    そんなことがあったのが昨日の話。どうにもモヤモヤの治まらないままに、しかしそれ以上を追求する権利は私たちにあろうはずもなく……昨日今日と微妙な空気がクラスを包んでいたのを下校中に思い出していた。

    「はー……まさかね……」

    きっと、アマテさんの話も夢の中の妄想だとか、そういう理想とかの話だろう、うん。そうだ、きっと私たちをハグでギューする時、男の人側の立場になるだろうからそんな風に具体的な妄想を話したのだ。きっとそうだ。

    「……ちゅ……さむ……だっこ……」

    「こr……あまえn……こっちだってさm……」

    そんなを考えながら雪降る道を歩いていると、聞きなれない男性の声と、聞きなれた女性の声。それが人気の少ない公園から聞こえてきたのだ。まるで誘蛾灯に誘われる蝶々の様に……私はその声に引き寄せられて、公園の方へ歩を進めてしまった。

    「寒いよーマチュー……ねー、ハグしてよー……」

    「甘えんな。こっちだって寒いものは寒いんだっての。ましてやシュウジは元々体温低めでしょうが。ハグしたら私がもっと寒くなんの」

    「えー。だって、マチュは柔らかくて暖かいんだもん。ねーねー、ハグしたいよー」

    「ちょま、こら、手を襟元から入れてくるんじゃひゃっ!?つめたっ!」

  • 135どうでしょうか?の人25/11/08(土) 21:40:09

    >>134

    やはりと言うべきか、外れて欲しかったと言うべきか。公園に居たのは見知らぬ青髪の男性と……アマテさんだった。酷く近い距離間……体がほぼ密着するような距離感で会話しているし、青髪の男性……シュウジさんと言うらしいが、彼はアマテさんの襟元から手を差し込んで、生肌に触れているように見える……

    「あーあったかいー……やっぱりマチュの肌は温かくて柔らかくて最高に気持ちいいなー」

    「この……え、エロエロムシめ……一応ここ外なんだからね……?その、人目とかあるかもしれないんだから、自重してよね……」

    「え?じゃあ外じゃなければ良いの?じゃあ僕の所に行こうよ。で、『二人で暖まるような運動』しようよ、ね?」

    「こいつ、欲望に忠実になり過ぎだろ……」

    「だめ?」

    「……だめじゃ、ないけどさー……」

    何という光景だろうか。やや抵抗を見せていたアマテさんはしかし、シュウジさんの行動を徹底的には拒まず、最後には受け入れて……そのまま、なにやら怪しい話を繰り広げている。『二人で暖まるような運動』って……そんな、まさかそれは……?

    「ほんと?じゃあ早速行こう。善は急げとガンダムも言っているし、僕も言っている。あ、ゴム買って帰ろうね」

    「ば、おま、このぉ!?だから外だって言ってんでしょうがー!」

    痴話げんかじみたやり取りにもアマテさんはやはりほんの少しばかりの笑みを零していた。そうしてそのまま、公園に居た二人は腕を組んでどこかへ歩き去ってしまう……きっとこれから、『二人は汗だくになるような激しい運動』をして暖まるのだろう。私たちがどう望んだって得られないような、温かくて柔らかいアマテさんと身体を重ねて……

    ああ、やっぱり四季なんて宇宙時代には無駄ではないか。こんな、いかがわしくて、見たくもない現実を見る羽目になるのだから……


    で、どうでしょうか?

  • 13610425/11/09(日) 02:22:43

    >>135

    ありがとうございます!!

    お待ちしてました!!


    シュウちゃんはベタベタと触って来るのが似合う…

  • 137二次元好きの匿名さん25/11/09(日) 10:31:29

    投稿乙です!
    人の温もりを知った結果欲望に忠実になってるしマチュもそれを受け入れてるのがもうね
    冬だから時間経過を感じて二人の仲の安定ぶりを見せつけられる…

  • 138二次元好きの匿名さん25/11/09(日) 19:34:09

    横恋慕モブちゃんには身も心も寒くなる冬だったね…

  • 139二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 02:40:19

    核の冬がきてしまったか…

  • 140二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 10:03:01

    ハイバリーって金かけて昔ながらの校舎を再現した学校だったか
    頼みの暖房壊れてたら作り的にはそりゃ冷える

  • 141二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 19:19:45

    保守

  • 142二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 19:22:06

    最近そこらでスプレーアートしてる青い髪の人ってめっちゃイケメンじゃない~?彼女いるのかな~?

  • 143二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 20:44:14

    >>110

    どうでしょうかの方、こちらで1つお願いします。

  • 144二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 01:57:04

    体温ネタで思いついたけど予兆も片鱗もなくいきなりアマテさんが知らない男の子のポケットに繋いだままの手を突っ込まれてるの見てシンプルに恋人でしかやらない甘酸っぱいスキンシップで一瞬に脳破壊されるのもアリだな…

  • 145二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 05:29:35

    「想い人と2人でポ〇キーを両端から咥え、最後まで折らずに食べ終えると関係が末永く続く」
    「一箱全てがなくなるまでやってもできなければ別れる」
    旧世紀から文化が続いた結果、内容がもはや風習レベルになっているポッキ〇ゲーム。
    JKの間でキャーキャー話が出る11月になり、ハイバリーの間でもやはりこの手の話題が。
    でもアマテさん曰く
    「こういうのはお菓子メーカーが流行らそうと流したマーケティング戦略」
    「失敗したくない…とたくさん買う羽目になるから結果的に売れる。」
    「それに実際にやると折れてなかなかできないしじれったい…。」
    とのこと。
    アマテさんは頭がいいんだな〜。

  • 146二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 11:53:30

    このレスは削除されています

  • 147どうでしょうか?の人25/11/11(火) 13:13:39

    申し訳ございません。>>143さんからリクいただきましたが、今日は11/11なので……>>145さんのネタから先に!143さんの方もリクは確認しておりますので!


    『11/11はポッ〇ー&プ〇ッツの日』なんて、いったい誰が決めた祝日(別に休みなわけではないが)なのだろうか?少なくとも時代が宇宙世紀に入る前にはあった祝日ではあるらしいのだが、詳しいことは分からないそうである。何でも極東にある企業が発端だとかそうではないとか言う話もあるがやはり定かではない。まぁ本題はそこではないのでどうでも良いのだが。

    「ねーねー!ポッ〇ーゲーム動画あったから皆で見ようよ!」

    クラスメイトの一人がそう切り出して端末で見せてきたその動画。恋人らしい二人組のチャレンジ動画であるらしいそれは、『カップルチャレンジ!ポッ〇ーの箱が一つなくなる前に両端から食べ切ってキスできたら一生幸せゲーム!』と題されていた。

    『いえーい!今日はこのトマト味のプ〇ッツでキスゲームにチャレンジしますよミオ〇ネさん!』

    『あんた……早速動画タイトルと間違ったチャレンジすることに気が付いている?ス〇ッタ……』

    『細かいことは良いんですよ!要はキスチャレンジです!……したくないんですか?』

    『べ、別にしたいわけじゃないけどさ……ごにょごにょ……』

    女性カップルらしい二人組のそのチャレンジ。どうやらポッ〇ーではなくプリッツでやるらしいのだが、そこにこだわりがある訳ではないので別にどうでも良かった。

  • 148どうでしょうか?の人25/11/11(火) 13:19:21

    >>147

    『それではさっそく始めましょう!さ、行きますよー!……ん』

    『ったく……ん……』

    両端を加えて、少しずつ互いに食べ進めていく二人組。勿論一本目から成功するはずもなく、ぽっきりと折れること数回。しかしめげることもなくチャレンジを続ける二人は、残り数本と言う状況になって……

    『ん……んちゅ!』

    『ちょむちゅ!?ちゅっちゅっちゅ……ぷぁっ!?あ、あんた!?舌を絡める必要ないでしょうが!?』

    『えへへ……可愛かったです!と言うわけでカップルチャレンジ成功でーす!私たち、この先一生幸せになりまーす!』

    と言った感じでチャレンジ動画は終了した。何ともパカップルな感じではあったが……私たちはそれから目を離すことが出来ず終いであった。

    「……」

    元気な方の女の子が赤髪であった。勿論癖っ毛だったりちょっと褐色肌であったりで違う人物なのは百も承知なのではあるが……どうしたって私たちはその女の子を、クラスで最も有名なあの人に重ねてしまうのであった。

  • 149どうでしょうか?の人25/11/11(火) 13:24:56

    >>148

    アマテさんもこういった行事ごとには興味を持ったりするのだろうか?そして、興味があったとしたら……してみたいと思ったりするのだろうか?そんな考えがふつふつと頭の中を駆け巡っていた。

    『モブ子、ポッ〇ーゲームしようよ……もしも折れずに食べ切れたら……キス、しちゃうね?』

    何時ものすまし顔をちょっとだけ優しく笑みに変え、優しく私のくわえるポッ〇ーの反対側を加えるアマテさん。私と向かい合って、手を絡めあいながら少しずつお互いに食べ進めていくアマテさん。やがて互いの口先が数㎝となったところで、私の後頭部に離した手を添えて一気に唇を奪ってくるアマテさん。そのまま舌が絡むような濃厚なキッスをするアマテさん……

    「さいっこうじゃない?」

    「激しく同感」

    誰もが同じ想像をしたのか、涎やら鼻からリビドーやらを垂らしていた。そんなことになってしまったらと考えるだけでもう身体中が興奮に包まれてしまう。仕方が無かろう。私たちだってまだ若いのだ!

  • 150どうでしょうか?の人25/11/11(火) 13:32:01

    >>149

    「……ん?どしたの皆?なんか私の方見てない?」

    そんなことないよアマテさん。気のせいだようん。ところでさ、アマテさんはポッ〇ゲームって興味あったりする?

    「ポッ〇ーゲーム?……あぁ、あれね。あんまり興味ないかなー。ほらあれってさ、なんて言うか購買意欲向上のための企業の策略って言うか?そのためにますます折れやすくしているんじゃないかなとか?結果的に大量購入につなげられているように思っちゃって癪に障るって言うか?そもそもほんとに折れやすいから早々成功しないしって言うか?そんなんばっかり考えちゃうんだよね」

    はへー。なるほどー。やっぱりアマテさんはクールで思慮深いな。そういうところまできちんと考えているのは流石だよね。私たちも欲望のレベルを上げてばっかりじゃあなくて、そういうところまで考えないとねー。


    ……ん?んんん?あれ……?な、なんか、アマテさんの言葉……おかしなところあったような気が……?

  • 151どうでしょうか?の人25/11/11(火) 13:44:02

    >>150

    「あ、動画、もう一つあったよー。投稿者は……『KONCHI』だって。えっと……今回は男女カップルのチャレンジの隠し撮りみたいだよー?」

    なんかちょっとだけもやっとした空気が流れかけたのを、先程の動画を見せてきた子が新たな動画を発見したことで流してしまう。いやいや、さっきのやっぱりおかしいよ?アマテさんの最後の言葉さ、あれ絶対に経験があるって証拠で……

    『んん……あぁっ!?また折れたぁ!くっそ……もっかいだよシュウジ!』

    『うん、良いよ。何度だって挑戦しようよマチュ。こんな挑戦回数、世界をめぐってきた僕からすればまだまだ序の口だし』

    『いや、そんな重くする必要ないんだよ……ただ、その、えっと……そう!ここまで挑戦したのに失敗したままで終わりになんて許されないんだよ!ほら、咥えて』

    ……めっちゃ見覚えのある姿と声だった。何なら見ているその当人が隣でわなわなと真っ赤な顔で震えているのが分かる。そんなくらいに鮮明な動画であった。

    『ん……ん……ん……もうふこひ……んむっ!?』

    『ん……んちゅ……まひゅ、しゅひ……らいひゅひ……んちゅ……』

    『はへ、まっひぇ……んちゅんちゅんちゅんちゅ……ちゅむぁ……』

    『ぷぁ……チャレンジ成功だね、マチュ……マチュ……?ああ、気絶しちゃったんだね……でも大丈夫、すぐに目を覚まさせてあげるからね……あ、コンチ。悪いけれど少しだけ外に出ててもらえるかな?あと、今撮った動画、SNSで拡散しておいてね?マチュが誰の物かって……今見ている君も、分かるよね?横恋慕は駄目だよ?』

    そこで動画は終了した。見終えた後に残されたのは……唐突にあって欲しくなかった現実を見せつけられた私たちと、ほぼ涙目で真っ赤になって震えているアマテさんのみであった。


    で、どうでしょうか?

  • 152二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 18:45:10

    ポッキーの日ssありがたい…
    最終回後だからかシュウジがポッキーゲームに賭ける覚悟があまりにも重いの好き

  • 153二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 23:19:15

    投稿乙です!
    SNSで牽制ってスマホ普及してるイズマコロニーならではなのかもしれない
    あとモブ達が妄想してたことを地味にシュウジがそっくりそのままマチュにやってるんだな……脳粉々になる……

  • 154二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 08:26:32

    カップル動画があの人らなのは百も承知だがシュウジが美少年すぎて女の子に勘違いされてる最初から脳破壊路線も考えてしまった

スレッドは11/12 18:26頃に落ちます

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