【兄概念】ここだけ才羽兄が存在して

  • 1二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 21:24:39

    同い年のユウカの事がめちゃくちゃ好きな世界線。

    でも典型的なガリガリ引きこもりゲーマーだから告白する勇気はないし、ユズとトントンぐらいのコミュ弱だから遊びに誘うとかも出来ない。

    モモイとミドリはそれに気づいてるし、ユウカも二人がバラしたらから才羽兄の気持ちを知ってしまってるって話。(ユウカ側もポジティブな受け取り方をしている)

    これ思いついたから書こうとしたけどなんか上手く話畳める気がしないから供養だけさせてネ…

  • 2二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 21:59:20

    素敵な概念だ
    いつかスレ主でなくても書いて欲しい

  • 3スレ主25/10/17(金) 22:25:00

    オレの名前は才羽アオミ。ミレニアムサイエンススクール二年生。趣味はゲーム。身長は171cm。猫背。前髪で片目を隠し、姉妹以外とは碌に会話も出来ない。引きこもりでガリガリ。白い肌に、カッコいいと思ってるのか服装は着崩して…」

    「おい。モモイ。なんだこれは。ナメてるのか?」
    「ひどーい!何も破かなくていいじゃん!」
    「破くに決まってんだろ!?何が悲しくてこんなのを読み上げてやんないといけないんだよ!?」
    こいつはオレの双子の妹の才羽モモイ。オレの事をナメてる節がある。いい奴なんだが、やらかしも多い。今のふざけた台本も、こいつが寄越したものだ。

    「モモイー?開けるわよー?…って、アオミ君。貴方もゲーム開発部に用事?」
    「エッアッ…ハイソノ……」
    この方はオレの意中の人。早瀬ユウカさん。ミレニアムサイエンススクールでセミナー…つまりは生徒会に値する様な所で一ポストについている。オレなんかが話しかけるのも烏滸がましい女神だ。

    「お兄ちゃん…流石にそのぐらいの会話はできようよ…」
    「う、うっせいやい!…それよりだモモイミドリ。早瀬さんが来るって事は…お前ら、またやらかしか?」
    「ギクゥ!?「口で言うな」…べ、別に〜?なんも活動してないとかじゃ…」
    こいつはこいつで失礼なのは同じく双子の妹のミドリ。こっちが双子の妹の方。定期的に甘えたの日が来る可愛い妹だ。こっちはこっちでオレの事をナメてる。

    「…本当、この二人のことが良く分かってるんですね。アオミ君って」
    「イイイイイイエマァ…カゾク、デスカラ…」
    感心した様な表情を向けてくる早瀬さん。お顔が眩し過ぎる。直視出来ず、思わずただでさえ前髪で隠した目を逸らしてしまう。

  • 4二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 23:58:54

    おお、ありがたい…

  • 5二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 00:07:05

    パヴァーヌの始まり方的に兄は最初はゲーム開発部未所属とかなのかね

  • 6二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 00:11:41

    モモミドの配色がマリオルイージなせいでイメージがワルイージなんだわ。

  • 7二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 00:29:45

    >>6

    ワリオもいることになるじゃん

  • 8二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 00:30:30

    >>7

    ワ(るい)リオか

  • 9二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 03:31:47

    >>5

    どっかで幽霊部員してるのもありなのではないだろうか?

    コミュ弱だから入って顔合わせ以来出てないみたいな

  • 10二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 03:49:57
  • 11二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 11:59:32

    あの姉妹の兄なのにコミュ弱か

  • 12二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 21:21:56

    >>11

    あの姉妹だからこその可能性もあるぞ

  • 13スレ主25/10/18(土) 21:23:35

    ワイスレ主。ここ落ちてなかったことに驚愕して禿げてしまう

    なんならみんな重い思いに書いてくれてるから展開案も浮かんできた!ありがとう…今はただ…それしか言う言葉が見当たらない…

  • 14スレ主25/10/18(土) 21:43:54

    あの後の会話はオレが吃り過ぎててやばかったので割愛させてもらうが…要するに、ゲーム開発部がまともに動いてなさ過ぎてヤバいらしい。廃部なんだとよ。まぁ実際、当時ゲーム仲間で付き合いのあったユズにやらせてもらってた例のゲームのクオリティもやばかったし、あれで全てを出し切ったといえばそうなのだが…

    「…一応言っておくが、オレは付き合わんぞ。そもそも、他に部活入ってるし入部も無理だ」
    「えー!可愛い妹二人が困ってるんだよ?」
    「オレの部屋から無くなってたゲーム大量の部屋で何が困ってる。だ?」

    とても怒った様な表情を向けて来て、頬をハリセンボンのように膨らませるモモイだが、関係ないとばかりにオレの私物を回収していく。…ついでに挟んでぷしゅーと空気を抜いておく。

    「でもユウカ、お兄ちゃんが居るからかあんまりグチグチ言ってこなかったよ」
    「確かに!普段のユウカならもっと言って来てそうだった!」
    「でも…その…」

    『この辺りのガラクタも捨てて』
    早瀬さんと付き合ったらゲームは卒業しないといけないかもしれない。この発言で一番深い心の傷を負ったのは、間違いなく二人やユズよりオレだろう。勝手に持ち逃げされた挙句、ガラクタ呼ばわりまでされたのだから。

    「…気にすんな、二人とも。元はと言えば、ガラクタって言われても仕方ないものばっか集めてるオレが悪いんだ。…寧ろ、付き合う前に好みを知れてよかった」
    (でも…確かに…)
    唯一目ざとくユウカの言葉を聞いてたミドリだけは気づいていた。

    『アオミくんが関わるなら、結構楽しみかも』

    その、ユウカの一言に

  • 15スレ主25/10/18(土) 21:49:56

    Q.名前のアオミって?
    A.才羽姉妹の元ネタとされるサイバーワークスの『BlueBell』が元ネタです。ただアオ、やアオイ、だと原作キャラ(及びネタ)と被るのでフランス語のベル(美しい)から美をかりてミと呼んで才羽アオミ、となっています

    ぶつぶつ書いたけどイメージビジュアルは髪色が才羽姉妹と同じのペルソナ3男主人公です。彼がミレニアム制服を無理に着崩して着てる様な、大体そんな感じです(投げやり)

  • 16スレ主25/10/18(土) 22:06:20

    >>6

    そうなるとモモミド準拠で紫パーカーなりを着用してる訳ですけども


    紫…紫髪の人…


    おっと?

  • 17スレ主25/10/18(土) 22:24:54

    「お兄ちゃんお兄ちゃん」
    「ん?どうしたミドリ」
    「…ユウカの評価、変えたいって思わないの?」
    「は…?」

    唐突に何を言い出すんだ。この妹は。

    「お兄ちゃんの好きなもの、ガラクタって言われて嫌いになった?」
    「…な訳。早瀬さんは大人だなって、そう思った」
    「それじゃダメだよお兄ちゃん。女の子は、若く幼く可愛く見られたいんだから!」

    何かミドリの地雷を踏んでしまったのだろうか。急に捲し立ててくるのにオロオロしていると、痺れを切らしたのか

    「お兄ちゃん。ユウカに…お兄ちゃんの好きなもの、好きになってもらおうよ」
    「早瀬さんに…オレの好きなものを…?」
    「うん。好きなもの…ゲームを」

    早瀬さんが…ゲームを…好きに。どうなんだろう。やってる姿は想像できないが…出来ないって事は、きっとあんまり上手くはない。そもそも触れたことすらなさそうだ。…そこをオレが教えて…途中でかっこいいなんて言われたりして…

    「…よし。お兄ちゃんに任せろ」
    「!ミドリナーイス!」

    オレとモモイが盛り上がる裏で、ミドリがあまりのオレの扱い易さに驚き、唖然としていたことは見なかったことにしておく。

  • 18二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 23:27:02

    >>17

    お兄ちゃんちょれぇ…

  • 19スレ主25/10/19(日) 00:15:33

    こうしてミレニアムに存在し、あの『全知』ですら『かも』が出るほどの不明な地帯。廃墟に足を運ぶ事になった彼ら彼女ら。

    そんな中、戦闘で才羽アオミと言う人物の評価を一言でするならば───

    「セキュリティだか守護者だかなんだか知らないけどよぉ!愉快なゲーム演出したいなら数が足りないんじゃねぇの!?せめて定型でもいいから連携して来いよっっっ!」

    ─── 強い。そして自分よりも弱い相手には特に。それだけだった。その細い身体からは想像もできない『ガトリングガンを片手に一つずつ』持つスタイル。銃の名前は確か高校一年生の時に変えたそうな。その名前が…

    理想と真実

    「ぬるい!ぬるいぬるいぬるい!ぬるすぎるぜ!!!」
    「ラッキー!全部お兄ちゃんが倒してくれてる!ミドリ!先生!今のうちに…」
    「行かせるわけねぇだろモモイぃ!…先生、こっちは大体片付いたぜ」

    彼の指差した方向にはスクラップの塊が、出来ていた。

  • 20二次元好きの匿名さん25/10/19(日) 06:47:32

    お兄ちゃん強いんだな

  • 21スレ主25/10/19(日) 09:48:23

    二人と先生が何故か落ちてしまったので、仕方なくオレだけ先に戻る事にした。そこで助けに行かないといけないほど、うちの二人はヤワではない。

    「来ましたよ…『部長』」
    「あら、お早い帰りで。…お帰りなさい。アオミ───

    そしてオレはと言えば、妹二人に余計な知識を入れてくれた人物の元を訪ねていた。

    ─── ヴェリタスの、幽霊部員さん?」
    「幽霊じゃない。オレはみんなにそもそも存在を認知されてないから決して幽霊じゃない」
    「…それを幽霊部員と呼ぶのではなくて?」
    決して違う。オレは幽霊じゃない。そもそも、オレがヴェリタスに在籍しているのはここに居る人物、ミレニアム史上三人しか居ない『全知』の称号を持つこの人物。車椅子に乗った人物。『明星ヒマリ』に誘われたからであって…

    「違うって言ってるでしょう!?…本題に入りましょう」
    「そうでした。珍しく貴方から熱烈なお誘いを受けたものですから…」
    「な訳あるか。オレは別で意中の人が「早瀬ユウカさんですよね」…なんでみんな知ってんだよ!」
    モモイとミドリにも気づいたらバレていたし、これが組織の陰謀、なんちゃらゲートの選択というやつなのだろうか。

    「…モモイとミドリに余計な事を吹き込んだのは、アンタだろ」
    「余計な事…ですか。私はあくまで聞かれた事に答えたまでですが?」
    「嘘をつく事だって簡単な筈だろ?…なんでわざわざ、あの廃墟に誘導する様な発言を─── 「貴方の考え方は、本当にミレニアムに不向きですね」

    オレの言葉に被せる様に、彼女は本当に面白い人物を見る様にクツクツ笑いながら少しだけ、車椅子をこちらに寄せて来た。

    「…どう言う意味ですか。それ」
    「あの下水女の様に『合理』に突き進む訳でもなく、私の様に柔軟で茶目っ気があって清楚で可愛らしい訳でもない」
    「徹底的なまでの『自己、他人愛』と『保守主義』それが貴方です」
    「…解析どうも。スーパーハカー」
    「ハッカーです。それも、スーパーでは収まりませんよ?」

    結局、本題を話せる事はなく。はぐらかされて解散させられてしまった。

  • 22二次元好きの匿名さん25/10/19(日) 19:26:35

    期待保守

  • 23スレ主25/10/19(日) 22:40:43

    二人が女の子を連れて帰って来た。大問題。大事案である。

    「ゲーム機を口にふくむなど…なんだかこいつ、赤子みたいじゃないか?」
    二人が連れて帰って来た少女の頬を引っ張ってみる。…ロボットらしいが、随分と人間質な肌だ。

    「お兄ちゃん。折角だしお兄ちゃんとアリスでやってみてよ。このゲーム」
    「おい。アリスとやらの脳が破壊されるぞ。ゲームで体調は崩れる。オレは過去に水族館のゲームで─── 「アリス、ゲームを開始します」


    「面白さは、確かに存在します」
    「…お前…凄いな…」
    あれだけリブートを繰り返してこう言えるのだ。本当に凄いと思う。ほら、ユズも顔を出して…

    「ユズゥ!?おまっ…」
    「…久しぶり。相変わらず、辛口評価だね」
    「逆に聞くが…過剰な叩きでもないのに面白いですって言って、お前の傷は塞がるか?」
    「…ううん」
    「…ま、面白いって言ってくれる奴が出来たじゃんか。それは、お前の努力だと思うぜ?」
    そう言いながら久しぶりに再開したユズの頭を撫でる。身長も低めだし、モモイとミドリに続いて妹の様に思っていたしな。

    「…妹扱いしないで」
    「そうムッとするな。留年ガール」
    「うっ…そう言われると言い返せない…」
    「…あんまり周りのこととか気にすんなよ。今の時代、ゲームなんて買いもせずに文句言う奴のが多いんだ」
    「…うん」
    「…ま、オレはこのゲーム死ぬほど酷評するけど。なんだよこれ。なんでオープニング直後から一デスふっかけてくるんだよ。しょぼん顔したアクションゲームでもこんなじゃないぞ」
    「ひ、ひどい…上げてから落とされた…」
    「フリーフォール。ってな。バグ技見つかりすぎて削除された伝説の技だ」

  • 24二次元好きの匿名さん25/10/19(日) 22:46:04

    面白いな

  • 25二次元好きの匿名さん25/10/20(月) 06:33:26

    保守

  • 26二次元好きの匿名さん25/10/20(月) 11:13:42

    割と普通に話せてるな
    関係者だからなんだろうけど、ノアあたりだとどうなるかな

  • 27二次元好きの匿名さん25/10/20(月) 15:28:26

    水族館ェ…
    フリーフォール、使ってる分には面白いんだがバグの温床すぎた

  • 28スレ主25/10/20(月) 17:07:42

    あれから数日が経ち。アリスはヴェリタスの協力を経て学籍を偽装。すっかりゲーム開発部としてゲームをして毎日を過ごしていた。…いや、ゲーム作れよ。廃部の危機なんだろ?

    案の定、早瀬さんが我々を訪ねて来た。…そして、偽装したアリスがバレないか、と言う話なのだが。

    「あり得ないわ…アオミ君以外にゲーム開発部に新しい部員だなんて…」
    「ア、アノ…オレイチオウブカツ、ハイッテテ……」

    そう言いながらアリスにずいっと近寄り、ペタペタと頬を触ったりしながら「私がこんな可愛い子を知らないなんて…」などブツブツ呟いているユウカさん。羨ましい。オレもあんな感じで近づいてもらいたい。

    「よ、妖怪が出現しました…!」
    「アリス。早瀬さんはそんなんじゃない。この人はミレニアムの財源を管理してる素晴らしい人だぞ。この人が居なくなってみろ。電気は止まるから当然ゲームは出来ないし、この部活だってそもそも部屋が与えられないぞ。お金…つまりはゴールド。それらを全部管理してるのが早瀬さん、この方なんだ。だから今すぐ謝れ。謝るんだアリス。この人が妖怪?ノンノン。どんな部活にも最後までチャンスを与えてくれる女神の様な人だ。何よりビジュアルも───
    「うわ、お兄ちゃんすっごい早口」

    妹からの心無い一言でオレは深く傷ついた。

    「そ、そうなんです…ね。ごめんなさい。…ハヤセサン?」
    「ユウカで良いわよ。その…私こそ、疑ったりしてごめんなさい」

    オレの全力の説得が通じたのか、アリスの申し訳なさげな上目遣いがユウカさんに入り、事態はあっさり収まってしまった。…オレも、女の子に生まれてモモイとミドリに似てればあんな感じの役得が出来たんだろうか。

    「それと…その…アオミ君も…」
    「エア、ッツオ、オレスカ…?」
    「…私の事、そこまでベタ褒めしてくれるのは珍しいって言うか…」
    「ジ、ジジツノベタダケスヨ…」

    やっぱりオレは二人ほど愛想が良くないから性別とか身長以外にも壁がある。そう思わされた一日だった。

  • 29二次元好きの匿名さん25/10/20(月) 21:17:40

    保守

  • 30二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 06:19:04

    朝の保守

  • 31二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 15:12:46

    保守

  • 32二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 20:17:19

    ほしゅ

  • 33二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 21:32:03

    このレスは削除されています

  • 34スレ主25/10/21(火) 21:41:23

    「あっれ…何処やったかな……」
    「どうしたんですか?アオミくん」
    「ナランチャ!?…ウウウ、ウシオサン…ナニカゴヨウデゴザイマスデゴザイマショウカ……」
    「ふふっ…そんなに緊張しないでも良いんですよ?これでも一年の付き合いじゃないですか」
    ゲーム開発部の連中がまた例の廃墟に向かったらしい。今回オレは同伴しなかった。先生もいるし、ユズとアリスが仲良くなる為にもオレは不要だろうと考えたからだ。

    のだが、ゲーム開発部の部室から出たオレはスマホが一台ない事に気づいた。慌てて全身を弄るも見つからず…不審がった生塩さんに声をかけられた。と言う訳だ。笑顔で対応してもらえるだけ、ありがたいと思っておこう。

    「ソ、ソノ…スマホガナクテ…」
    「スマホ?スマホなら今片手に…あぁ。そういえば前に見せてくれたのは今のより大きくて色も違いましたね」
    「ハ、ハイ。ソノ、ゲームヲプレイシテルノガソッチデ。デ、データトカ」
    「成程…それは困りますね。…私からも聞いておきましょうか?アオミくんだと、少し難しいと思いますし」
    「タ、タスカリマス…」

    生塩さんも結構優しい人だ。今だって、こんな無様な会話をしているオレに笑顔絶やさないどころか自分も探すと言ってくれている。

    「…助かります、より言って欲しい言葉があります。…なんだと思いますか?」
    「エット…ゴマンデカンベンシテクダサイ…」
    「…ありがとう。で良いんですよ。こう言う時は」

    会話というのは難しいものだ。

  • 35二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 22:13:05

    才羽兄ノアからも結構いい反応貰ってんな。
    ミレニアムだと幽霊部員している部活が一個だけって研究開発していないとほぼ同義な気がするがなんだろ?

  • 36スレ主25/10/21(火) 23:49:29

    「お願いお兄ちゃん!ユウカを説得して鏡?ってやつをもらってきて!」
    「お願いしますお兄様!アリス達に必要なもので…」

    オレの今の気分は般若のそれだ。顔がなってるかもしれない。ミドリとユズなんて話しかけてすら来ないぞ。

    「…モモイ、その前に言うことがあるだろ…?」
    「えーと…スマホ持ち出して、ごめんね」
    「ごめんね。…じゃねぇよお前!!!どうしてくれんの!?オレのこのスマホに入ってたゲーム全部データ消えたんだけど!?そのよく分かんないプログラムに乗っ取られて!おま…お前…オレのクラブふわりんのデータは!?課金に使った金は!?何処に行ったの!?」

    荒ぶるオレの肩に手を置いたモモイが一言

    「…私達の為に散ってくれたんだよ…うぅ…」
    「…お前が言うんじゃねぇぇぇぇぇぇ!!!」

    ミレニアムプライスに受賞したら賞金の半分をオレが扱う、と言う形で今回は許してやった。…オレの数百の課金額はなんとかパスワードを思い出してアカウントを取り返すしかないだろう。冷静に考えると、そうすれば良いからモモイの事は叱りすぎたかもしれない。…悪い事をしたな…

  • 37二次元好きの匿名さん25/10/22(水) 06:18:10

    保守

  • 38二次元好きの匿名さん25/10/22(水) 12:57:12

    保守

  • 39二次元好きの匿名さん25/10/22(水) 20:54:53

    保守

  • 40スレ主25/10/22(水) 23:36:54

    モモイ達の言う通りにするのは癪だが…怒りすぎてしまった以上、こちらも悪いには悪い。早瀬さんにモモトークで(生塩さんにもらった)断りを入れて、ミレニアムの屋上まで来てもらった。

    「ハ、ハヤセサン…」
    「アオミくん。…私に用事って、何かしら?」
    何故かオレよりも早く着いて、前髪をあーでもないこーでもないと弄っていた早瀬さんに声をかける。…なんだか、とても伝えにくい空気だ。

    「…ソノ…『鏡』ッテ…シッテマスカ…」
    「…貴方も、それが欲しいって?」
    「…モモイニ、キツクイイスギテシマッタノデ…」

    ええい。どもっていてもしょうがない。ハッキリ言う事にしよう。

    「…早瀬ユウカさん。ヴェリタスから押収した鏡をオレにください。貸してください」

  • 41二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 00:54:44

    前髪触るのは大体好意持たれてるサインだし、屋上にわざわざ来てくれるのは脈ありだと気付けお兄ちゃん!

  • 42二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 06:39:23

    もうそのまま告ってもいいんじゃないか?

  • 43スレ主25/10/23(木) 08:41:00

    「…あの人が、ここに来るであろうアオミくんに伝えておいて、と言っていたの」

    期待が外れたような、残念がるような話し方で早瀬さんは切り出した。決して、オレと目を合わせずに

    「『家族を選ぶか、友情を選ぶか』…つまり、モモイ達とヴェリタスを取るか。私達生徒会そして…C&Cを取るか」
    「……」
    あの人、と言えば我らがミレニアムの全知。明星ヒマリその人だろう。…他の流れはともかくとして、オレがこうして悩むのを想定していた。と言う訳だ。

    『保守的』であるオレが、『動かなくてはいけない』状況を生み出した。と言う訳だ。

    「…少しだけ、考えさせてください。…モモイ達が動き出すまで、時間があるでしょう?」
    「…待ってるから。アオミくんが、『いい答え』を出してくれる事を」

  • 44二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 13:12:40

    >>期待が外れたような、残念がるような話し方


    告白かもしれないって思ってたってことかな?かわいいねユウカ

  • 45スレ主25/10/23(木) 13:27:07

    ヴーヴー
    スマホがバイブレーションする。普段使いのスマホに通知は…来ていない。今ではデータが消えたそのスマホに手を伸ばし、画面を確認すると

    【理解できません。優柔不断、と言うのでしょうか】
    「…は?」

    画面に浮かび上がる文字は、明確に意思を持っているようなものだった。

    【感謝しますよ。このデバイスのスペックが高いお陰で、楽に復旧が行えました】
    モモイ達がGなんちゃらを入れてくれたデバイスは、元の持ち主のオレが持つべきと言うことで(半分秘匿のために)オレに預けられた。…のだが、こいつはオレの言葉を理解して話しかけてきている。

    「てか待て。この際会話出来るのはどうでもいい。アリスの事があるからあの廃墟にある技術がヤバいってのは理解できた。…優柔不断ってなんだよお前」
    【そこなのですね。貴方が気になるのは。私の正体などではない、と】
    「正体よりもオレのデータ返して欲しいからな」
    【残念。消えてしまいました】

    思いの外感情や情緒がありそうなそのプログラム(?)と会話するオレ。側から見たら、スマホと会話する辺な奴だ。…元から変な奴だな。オレ

    【王女に…AL-1Sに着きなさい。ユーザー名アオミ】
    「AL-1S…アリスか。…その護衛プログラムって事か?」
    【違いますが正解としておいてあげます。えらいすごい】
    「テメェ今すぐこのスマホごと粉砕してやろうか」

  • 46二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 20:26:22

    草ァ!!!

  • 47二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 22:24:55

    偉い上からなプログラムだなぁ...

  • 48二次元好きの匿名さん25/10/24(金) 07:23:28

    保守

  • 49スレ主25/10/24(金) 13:03:30

    生徒会にもつかない。ゲーム部にもつかない。それこそが、優柔不断なオレだから出せた選択肢だった。

    「クッソこっちのシャッターも閉まってやがる!C&Cの人達ガチじゃんかよ!」
    【愚痴を垂れていないで目的地を探しなさい。…王女に付かず、だが救うなどと言うから信じてみれば…先程から道が塞がれて右往左往。何がしたいのです一体】
    「まぁ見てなって相棒【違います】…今にそっちの力も必要なんだ」

    これから起こす事を考えるとシャッターを無理やりぶっ壊して。と言うのは不味いので迂回して回る。…00の人が今は居ないらしくて良かった。あの人とオレの相性は最悪に近い。

    【激しくなってきましたね。戦闘音が。…急ぎなさい。王女に何かあれば…】
    「分かってるって!…っし着いた!」

    辿り着いたのはミレニアムの制御室。…ここまで来たら、後は賭けだ。

    「相棒。今からミレニアム全域の制御システムに繋ぐ。…ハッキングして、ありとあらゆるやつに電気を繋いでフラッシュさせてくれ」
    【…その程度で争いが止まるとでも?】
    「この学園全体が光ることが狙いなんだ。…外から目立って人が来れば、どんぱち打ち合うのも終わらせられる」
    【…はぁ。信じますよ】

    持参してきたアダプターを相棒の入ったスマホと基盤に繋ぐ。…生徒会もC&Cも全員居ない。だからこそ入り込めた。

    「…メカクシだ」
    【失敗しても知りませんから…ね!───

    そして、全てが光った

  • 50二次元好きの匿名さん25/10/24(金) 20:20:46

    保守

  • 51スレ主25/10/25(土) 00:00:50

    すべてが光り、何かを感じ取る人が居ればそれだけでオレの目論見は大成功なのだ。例えば一般生徒。騒ぎになってしまえば、C&Cがこれまで通りドンぱちやるわけには行かなくなる。

    【…アニメ及びゲーム、ライトノベルのモノマネでしょうと言う事が予想されます】
    「…仕方ないだろ。非実在するサイバーに強い女の子が自分のデバイスに棲みついたらハッキングさせるべきなんだ。パーカーかぶってメカクシして、赤い目擦ったあの子に青い青い夏を超えて声を届けるべきなんだ」
    【早口ですよ。話慣れてないんですか?】
    「ざけんな」

    そんな会話をしながら必死に逃げて、明日の朝には何事もなかったかの様に「早瀬さん!昨日、急にミレニアム中の電気がついたんだって!?平気!?システムエラーとかは!?」と聞く準備を整えている…と…

    「…おいおいおいおい…これ、オレがここから主人公的大脱走のパートなんじゃないの…?」
    【いつ貴方が主人公になったのか。理解に苦しみます】

    「誰かと思って来てみれば…そりゃそうだよな。こんな事するバカ、ミレニアム探してもお前ぐらいだよ」

    小さい背丈だがミレニアムで誰よりも強い存在感。スカジャンメイド服と言うとんでもない組み合わせ。武器は二つ持ちと言う点こそ同じだが、とにかく大きいガトリング二丁のオレとは対照的にコンパクトなSMG二丁。そして何より…勝利の象徴『00』

    「…オレの愛する妹達の方に行かずに、オレの方に来てくれた事。感謝しますよ─── 師匠」
    「はっ…開口一番皮肉かよ。デカくなったな?それとも図体だけか?『アオミ』」
    …オレを今の強さまで引き上げた張本人。美甘ネルが。そこに立っていた。

    「…オレは妹の為に暴れてます。だけど生徒会に牙を剥きたくもなくてこうしています」

    「だから、僕は悪くない」
    「いいや…今のお前は武器こそ抜かなかったとしても、立派に生徒会。そしてC&Cに喧嘩を売ったゲーム開発部、およびヴェリタスの味方だ」

    「距離は取らせてやる。…話し合いよりも先に、あたし達と言えば…これだろ?」
    銃を構える師匠。…だがオレは、どうしても言いたいことがあった。

    「…オレはそもそもヴェリタス所属です」
    「…マジ?」

  • 52二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 06:21:07

    保守

  • 53スレ主25/10/25(土) 08:58:56

    元々、才羽アオミ。と言う人間は弱く、虚弱な存在だった。妹二人よりも早くゲームにハマり、その世界に引き込まれた。いつしか作る側に回りたいと考えて、ミレニアムサイエンススクールに入学した。

    愚かだった。迂闊だった。自分一人じゃ作る気にもならず、足踏みしていたある日のこと。そのゲームが…TSCのプロトタイプが大不評を受けた。…人を楽しませる創作物はこんなにも難しいのかと。そう考えたオレは逃げる様に学ぶことを辞めた。

    半端に学んだ技術とすっかり胸を張れなくなった自分だけが、そこに残っていた。元々コミュ力が低いので好きで繋がれない他の研究をする気にもなれず、一気に落第寸前となった。

    「期待の新人が居るって聞いたから来てみれば…ちょっと来い」

    そんなオレを掬い上げたのが、今目の前で相対しているこの人物───

    「どうしたどうした!あたしに近づかれたらお前の負けだって何度も教えたよなぁ!」
    「チビ過ぎて弾が当たんないんですよ!」
    「ガリガリのお前が言うかよそれ!ちゃんと飯食ってんのか!」
    「一日三食自炊して!主菜副菜ちゃんと作ってます!」
    「よーしならいい!」

    久しぶりの再会と世間話だと言うのに、やってる事は銃の撃ち合い。…これぞ、キヴォトスクオリティー

  • 54二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 11:44:26

    オカン?

  • 55二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 13:27:39

    リオの知己を得ているのをはじめセミナー勢とも関係良好っぽいしヒマリとも面識があって幽霊とはいえヴェリタス所属で更にネルパイの弟子?
    これでエンジニア部やトレーニング部とも縁があったら引き籠りコミュ障を名乗っちゃ(名乗ってない)いけないやつ

  • 56二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 14:22:46

    保守

  • 57二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 22:31:10

    保守

  • 58スレ主25/10/26(日) 00:08:41

    「…随分強くなったな。アオミ」
    「そりゃどうも師匠……負けましたけどね」
    「はっ…あたしとゲーム開発部を接触させないってお前の目論見は成功されてる。引き分けぐらいだろ」
    「それでもまだ勝利は一回も取れてないんですけどね…」
    「あたしは00。勝利の象徴だ。…そう簡単に、負けるわけが無い」
    最強だから00なのか、00だから最強なのか。…両方、と言う論理泣かせなのが師匠なのだろう。この人は、そう言う女だ。

    「そうだ。思いっきり暴れたら腹減った。ラーメンでも食いに行こうぜ。勿論、あいつらも連れてな」
    「あいつら…いや…あの…オレC&Cの方々とはまだ話せなくて…」
    「?そんなんでアタシが居ない来年一年どうすんだよ」
    「だからオレはヴェリタスですからね!?……一度も動いた事ありませんけど……」
    「ならウチでも問題ないな」
    「大アリですよ。…オレに女装しろと?」
    「潜入操作とか楽だぜ?表向きに女で、実は男でしたって言うのは」
    言い返せなくなったので嫌そうな顔で抵抗すると、その顔が気に入ったのか笑う師匠。…この人、図体小さいくせに本当母親みた───

    「いだだだだだ!」
    「お前。今失礼な事考えただろ」

    なんでばれてんだよ!

  • 59二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 06:45:34

    保守

  • 60二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 07:42:17

    こいつコミュ弱と言うよりかはコハル比でも人見知りが過ぎるって方が適切なんじゃあ?
    それはそれとして陰の者としてアスナあたりは苦手そうだけれども、後若干アカネもかな。
    ウタハパイセンなんかとなら結構話せそう。

  • 61二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 15:09:57

    保守

  • 62二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 22:23:33

    保守

  • 63スレ主25/10/26(日) 22:57:20

    ミレニアムプライスが、始まった。

    「ふっざけんじゃねぇぞマジで!なんだよ光学迷彩下着って!どんな変態がこれを7位に選んだんだ!?」
    「うるさいですよ〜…朝から騒いでどうしたんですか?ハゲますよ?」
    「聞けよコユキ。今のミレニアムじゃ、着てない様で着てる下着がプライスの7位らしいぞ。オレも一回着用してレビューしてみようかな」
    「先輩の裸とかどこに需要あるんですか。気持ち悪い」

    この失礼なピンク髪は黒崎コユキ。ミレニアム屈指の問題児だ。…そして、今のオレは何故こいつと話しているかと言うと

    「にしても先輩がここに来るなんて初めてですね」
    「ネル先輩が喧嘩ふっかけて来てな。その上で、オレが暴れたって事隠してくれなかったから」
    「嘘つかないでくださいよ。この間のミレニアム中の電気系作動させたのが怒られてるんでしょう?」

    …こう言う事だ。ゲーム開発部全員の事と撃ち合いで生まれた破損をもみ消したC&Cだが、オレには優しくしてくれなかったらしい。…いやまぁ、これに関してはどちらにも付かない。を選択した挙句暴れたオレの責任なのだが。

    【そして一位が─── 】
    「お、見ろよコユキ。オレの妹達のゲームが呼ばれるぞ」
    「なんでそんなに自信あるんですか?」
    「そりゃオレの妹達の作品だからな。もし一位じゃなけりゃ、例の迷彩下着でミレニアム徘徊してや【─── です!】…は?」

    混乱するオレ、ひと足先に状況整理が出来たのか大爆笑するコユキ。

    「…ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

    二度とミレニアムプライスなんて見ないと誓った一日だった

  • 64二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 05:33:40

    このレスは削除されています

  • 65二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 05:39:51

    保守

  • 66二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 07:05:39

    >>51

    カゲロウデイズ、、、2011年、、、14年前、、、ウッアタマガ

  • 67二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 16:11:05

    なんだかんだ妹たちに対して甘い目で見てるの好き

  • 68二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 19:49:25

    一応〔保守ッ〕

  • 69スレ主25/10/27(月) 20:44:10

    早瀬ユウカは走っていた。反省部屋に入れられた彼に、才羽アオミに妹達の事を伝える為。妹二人と同じように、一位までだけを見て騒ぎ立てているであろう彼に朗報を伝える為。

    「アオミくん!」

    そこで早瀬ユウカが見たものは───

    「ぬーげ!ぬーげ!」
    「見とけコユキ!オレこそがミレニアムプライ…ス…」
    「…先輩?どうかしましたか?」
    「…オレには早瀬さんの幻覚が見える」
    「私に見えてますよ。集団幻覚かもしれません」

    自分の後輩(問題児)の脱げコールを受けて、上半身の服を全て脱ぎ切った彼の姿だった───


    「それでまだここから出られない…と。アオミ君も、偶にはそう言う時があるんですね」
    「……」
    大暴れしていたら未だに反省室から出してもらえないオレ。わざわざオレの元に来た生塩さんを添えて。…ミレニアム最大の阿保となってしまった。

    「もっと自分の事は大切にしないとダメですよ?気軽に脱いではいけません」
    「ソノ…コウガクメイサイシタギガデスネ…」
    「だっても何もありません。…わかりましたか?」

    そう諭されて完全に負けてしまう。何も言い返せずに黙っていると、彼女は一言

    「…ユウカちゃんが、羨ましいです」

    …今日一番の爆弾を投下して、彼女はそのまま去っていった。…待って欲しい生塩さん

    「出して!!!」

  • 70スレ主25/10/27(月) 23:27:01

    ミレニアムプライスから暫くが経過して。あの後早瀬さんによって『ゲーム開発部は特別賞を受賞した。だから廃部にはならない』と言う話を聞く事が出来た。…本当に、良かったと思う。何故かってそりゃ───

    「お姉ちゃん。シナリオ出来た?」
    「……助けてお兄ちゃん!またユウカが来ちゃう!」
    「今回に関してはモモイ以外みんな終わってるからオレでも庇いようがない。そもそも早瀬さんの対策みたくオレを使うな」
    「本音は?」
    「役得です。一生問題起こしていいぞお前ら」

    ここに居れば、早瀬さんは定期的にやってくるからだ。…鏡が欲しいからと呼び出したあの日以降、オレと早瀬さんのモモトークはなんの会話もなかった。…当然と言えば当然だろう。オレなんかに好きですと言われても向こうは迷惑だし、かと言ってセンスのある会話なんて出来ないから好感度稼ぎに出かける。なんて事も出来ないからだ。

    「…ってあぁ!?また負けたんだが!?畜生やってられるか!」
    「危なかった…本気で負けるかと思った。今まで戦った中で一番強い…」
    「二人とも凄すぎます!アリスは目が追いつきませんでした…レベルが足りない、と言う事ですね!レベリングをします!モモイ!付き合ってください!」
    「分かっ「お姉ちゃん?」…はい」
    後は単純に妹達との交流だ。なんだかんだ入学の時期は一緒だったのに一切話していなかったユズ。まだまだ観察の必要がありそうなアリス。…そして、オレが受験だゲーム開発側になるだ理由つけて関わらない時期のあった妹二人。その四人との交流。

    「…すまんユズ。トイレ行ってくる」
    「あ、うん」
    ここで漏らしたらミレニアム生活が終わるナリ。オレはここから更に熱中する事を予測してすぐさま立ち上がり、ゲーム開発部の部室を出─── 「才羽アオミ。と言うのは貴方で間違いないかしら」

    黒髪ロング。切れ長の赤い瞳。そして…目に毒すぎるスタイル。そんな人物が、そこに立っていた。

    「結論から話すわ。…貴方、私の元に来なさい」

    …オレはこれから、どうなってしまうのでしょうか

  • 71二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 07:07:23

    保守

  • 72二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 08:09:27

    とんでもない人から誘われたなお兄ちゃん!?
    まさかこれリオすらヴェリタス所属と知らないパターンか

  • 73二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 08:13:44

    引き抜きの可能性も

  • 74二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 16:29:25

    保守だー

  • 75二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 21:14:12

    会長が自らスカウトに来るとはずいぶん買われてんな。
    役割は何を期待されてんだろ。

  • 76イッチ25/10/28(火) 23:50:31

    「何故自分が、と言う顔をしているわね」
    オレはその後の言葉を聞いて、何も考える事が出来なくなった

    「美甘ネルと明星ヒマリに貴方を紹介したのは私よ」
    「…は?」
    「一年前から貴方は私の元に来る。そう言う『契約』だったの。…ヒマリが何を考えたのか、ヴェリタスに在籍しているそうだけれど」
    「い、いや…待てよ。オレが、アンタの元に?」
    「えぇ」
    「つまり…セミナー?」
    それなら願ったり叶ったりだ。早瀬さんと同じ職場になるし、あの二人を悩ませるコユキもオレなら多少はセーブ出来る。オレがミレニアムを回せるかはともかくとして───

    「いいえ。完全に私の隣、学校にも暫くは行かないでもらうわ」
    「…はぁ?」

  • 77イッチ25/10/28(火) 23:53:49

    「行きたくない、と述べているのを聞いたそうなのだけれど」
    生憎と、そんな考え方は一年前に卒業している。師匠と出会い、妹二人やアリス、ユズと向き合いオレは変わった。早瀬さんとも会いたいし、そんな誘いには乗れない。

    「…行きません」
    「拒否権はないわ。貴方の才能を買い、貴方を育てる様に二人に言ったのが私。誰のおかげで今の貴方があるかを良く考えて─── 「だから!それが納得いかないんだよ!!!」

    「…オレは、確かにアンタによって仕組まれて二人と出会ったのかもしれない。…だけど、オレが師匠とあの人を呼ぶのも、仮とはいえヴェリタスに在籍してあの人の全知たる理由の一部を継承させられたのも答えだ」

    白のガトリング『理想』を強く握りしめる

    「…だから、オレは仕組まれてようと関係ない。オレはオレの意思で動く。もう、誰にも流されない」

    オレがゲーム関係者の道を降りたのはユズが批判されているのをみたから、なんて情けない理由だ。…だからもう、オレは折れたくない

    「…『トキ』」

    そう彼女が呟くと、オレの背後に…
    「っ!」
    「!…反応して来ますか。完全に気配は消していたのですが」
    「ゲーマーは耳ばっか使うからな。…物音には敏感なんだよ」

    メイド服の人物が。…こちらに飛びかかって来たのを見るに、明らかに向こう側だ。

    「…ミレニアムサイエンススクール二年、ヴェリタス所属。才羽アオミ」
    「C&C、コールサイン04。飛鳥馬トキ」

    「かかってこいよ」
    「参ります」

  • 78二次元好きの匿名さん25/10/29(水) 06:30:49

    保守

  • 79イッチ25/10/29(水) 06:54:30

    オレの戦闘姿は見せられないのでまずオレがするのはあそこまでカッコつけてからの───

    「全力逃走!」
    「…追いなさい」
    「イエス」
    当然向こうも追いかけてくるが…ならこうしよう。オレは大きく銃を振りかぶって窓にぶつけ

    「ルパンダーイブッッッ!」
    「逃しませんよ?」
    「はっ!狙いはこれだ!」

    オレの戦闘スタイルはネル先輩の真逆だ。自ら相手に詰め寄り、自分の距離に持っていくあの人に対して。オレはとことん距離をとって両手のガトリングで制圧、『相手の距離に持ち込ませない』をモットーとしている。…だからこそ、窓から飛び降りると言う行為は

    「地上に着くまで距離が空く!空中じゃ回避行動も出来ないだろ!?」
    「くっ…!」

    幾らキヴォトス人と言えど、銃を撃たれ続けて射撃に及べる奴は少ない。何故かと聞かれれば単純明快

    「銃が壊れるかもしれねぇしなぁ!オレは距離さえ取れれば師匠より強い自信があるぜ!」
    「…甘いとしか」

    が、油断していたオレの意表をつく様に彼女のメイド服から袖とロングスカートが吹き飛び、そのまま落下中に壁を蹴ると…

    「終わりです」
    「……許してもらえたりしない?」
    「しません」
    …銃声一発と共に、オレは意識を失った

  • 80二次元好きの匿名さん25/10/29(水) 07:38:43

    あらまあっさり。
    体ガリガリとはいえネルパイに鍛えられて一発で気を失うとは思い辛いけれどもはてさて

  • 81二次元好きの匿名さん25/10/29(水) 12:27:51

    保守

  • 82二次元好きの匿名さん25/10/29(水) 21:45:25

    保守

  • 83二次元好きの匿名さん25/10/30(木) 06:12:10

    朝保守

  • 84二次元好きの匿名さん25/10/30(木) 14:56:13

    保守

  • 85スレ主25/10/30(木) 15:14:33

    目が覚めると、真っ暗な空間に立っていた。そこにポツンと一人立っていたのが、オレの師匠

    「…ネル先輩」
    「いいや。あたしはお前の潜在意識だ。…負けてたまるか、って思いが生み出したお前自身だ」
    「…マジです?」
    「マジだ」
    ネル先輩がこんなスピリチュアルな事言い出す訳もないので一旦は信じよう。…にしても、どうしてこんな事に

    「そりゃ、お前があっさり負けたからだろ。その上でお前の中の『勝利』の象徴があたしだったからこうしてお前の負けん気が私をエミュレートしてる」
    「スッゲェ。本物だったら絶対使わない横文字使ってる」
    「表出ろ弟子。一回殴る」

    ひとしきりふざけた後、彼女はオレに真剣な顔で向き直ると

    「お前、なんで負けたかわかるか?」
    「そりゃ、あの子が強いから「違うな」…否定までが早すぎますよ」

    「お前が負けたのは悩みだ。口ではあぁ言いながらお前、あたし達と出会ったのがあいつのお陰って聞いてショックだったんだろ」
    「…そりゃそうでしょうよ。オレの努力も何もかも、あの人のお陰だって「それもちげぇな」まーた否定が早い」

    またしても食い気味に否定されてしまう。…いいや違うな。これも『オレ自身が答えを出した』事だ

  • 86二次元好きの匿名さん25/10/30(木) 22:44:35

    このレスは削除されています

  • 87二次元好きの匿名さん25/10/31(金) 06:38:26

    保守

  • 88二次元好きの匿名さん25/10/31(金) 12:27:59

    保守

  • 89二次元好きの匿名さん25/10/31(金) 18:05:43

    ん、保守。

  • 90スレ主25/10/31(金) 22:44:23

    「努力は…オレ自身のもの」
    「当たり前だよな。…分かってんならいいんだよ。行け行け」

    「お前は、何にだってなれる」
    「…この台詞、自分で自分に向けてると思うと来るものがありますね」

    そうして、オレは目を覚ます。目が覚めるとそこは───

    「目を覚ましましたか。早かったですね」
    「…!?」

    気絶前ばちばちにやり合っていたメイド。飛鳥馬トキさんが、オレを膝枕していた。



    「あ、アリスのヘイローを破壊…?」
    「イエス。目的については説明しろと、命を受けていますので話せるだけ話しましょう。アオミ」
    彼女がオレに…セミナー会長、『調月リオ』の狙いとして語るのはこうだ。部長と会長、基本思想の違いから組まない二人は今回珍しく組んでアリスを観察した。そしてその結果、危険だとしたのが会長。安全だとしたのが部長。その違いである

    「それでオレにこちら側について欲しい…と」
    「恐らくイエスなのでしょうね。最も、幽霊とは言えどヴェリタスに着いていた貴方を良くもまぁ『契約』と称する約束の対象といえど引き抜こうとするとは」
    「…肯定はしないが…オレもそれは賛成だ」

    そういうと、彼女は驚いた様な顔をする…と言うよりも、オレがついこの間にミレニアム全体にハッキングをかけてありとあらゆる電気を作動させた時。そのハッキングは『アリスの居た場所から妹が回収してたシステム』がした事だ。それも、ものの一瞬で

    「肯定はしない…ですか」
    「…妹と、とある件から一才友人を増やそうともしない知り合いが友好築き上げてる少女だから、な」

    危険な少女かもしれないが…彼女の心は決して悪ではない。オレがネル先輩の元で変われたように、何も何だってきっとなれる

  • 91二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 06:25:40

    保守

  • 92二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 15:31:55

    気になるので保守

  • 93二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 22:26:16

    保守

  • 94二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 06:34:05

    保守

  • 95二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 11:04:40

    保守

  • 96二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 16:03:43

    保守

  • 97二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 22:28:45

    期待の保守

  • 98二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 07:14:45

    朝保守

  • 99二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 16:14:36

    昼保守

  • 100二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 22:18:58

    保守

  • 101二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 06:38:16

    続きあれば待ってます

  • 102二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 16:13:27

    まだかな

  • 103二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 16:19:01

    ムワアアアアアア!!

  • 104二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 21:01:08

    ヌアアアアアア

  • 105二次元好きの匿名さん25/11/05(水) 06:52:56

    保守

  • 106二次元好きの匿名さん25/11/05(水) 06:54:15

    三連休とかはこういうのにかまけていられる人とかまけていられない人がいるからね。
    一日明けたし今日から期待。

  • 107二次元好きの匿名さん25/11/05(水) 11:58:47

    告白できるのは果たしていつになるのやら…

  • 108スレ主25/11/05(水) 15:52:43

    今日こそ書くぞ!皆様大変お待たせいたしました!

    三連休は忙しかったよ───

  • 109二次元好きの匿名さん25/11/05(水) 18:07:29
  • 110スレ主25/11/05(水) 22:26:24

    【と言うわけで捕まっちゃったので部長も諦めてオレと同じ様に調月さんの方につきませんか?」
    【お黙りなさいこのドアホ!今助けに行きますからね!】

    「…これでよし」
    随分とビビリな調月さんに監禁され始めてからそこそこが経ったある日。冷静に考えたらスマホゲーム出来る時点で電波が飛んでいるのに誰にも連絡をしていないと言うとんでも行為をしていたオレは思い出した様にまずは部長に連絡していた。

    「アオミ。ご飯ですよ」
    「トキさん。オレは一応年齢はタメだけど学年的には先輩なんだから先輩と付けて─── 「あーあー。そんな事を言うとトキはこの食事を置いてどこかに行ってしまいそうですー」本当すみませんでした」

    スマホゲームは腕の可動域が狭くても出来るものが多い。…食事は面倒だ。

    そう言えばなんでオレ手錠までされてるんだ?

    「貴方のそのスマホに入っていた例の『プログラム』対策だそうですよ。物理的に可動域を狭めてしまえば、貴方のお得意のガトリングは使えないでしょう」
    「それ理由ならもう外してくれないかなぁ…」

    モモイがなんちゃらなんちゃらだとか言って、オレのスマホに入れてくれたアリスが発見された『廃墟』から発掘された例のプログラム。意志を持っているかの様に、オレと対話してミレニアム全域に及ぶハッキングをしてくれた例のプログラム、相棒だが…

    「なんか、監禁されて気づいたんだけど返事してくれないんだよなぁ…」

  • 111二次元好きの匿名さん25/11/06(木) 07:42:50

    >>110

    ヒマリw

  • 112二次元好きの匿名さん25/11/06(木) 16:25:02

    保守

  • 113二次元好きの匿名さん25/11/06(木) 22:59:05

    保守

  • 114二次元好きの匿名さん25/11/07(金) 06:47:41

    朝保守

  • 115二次元好きの匿名さん25/11/07(金) 15:59:10

    ほし

  • 116二次元好きの匿名さん25/11/07(金) 22:00:31

    保守

  • 117二次元好きの匿名さん25/11/08(土) 04:43:01

    保守

  • 118二次元好きの匿名さん25/11/08(土) 10:33:56

    念の為保守

  • 119二次元好きの匿名さん25/11/08(土) 16:28:55

    保守

  • 120二次元好きの匿名さん25/11/08(土) 17:30:21
  • 121二次元好きの匿名さん25/11/08(土) 22:41:17

    保守

  • 122二次元好きの匿名さん25/11/09(日) 06:49:17

    待機

  • 123二次元好きの匿名さん25/11/09(日) 12:44:14

    ほし

  • 124二次元好きの匿名さん25/11/09(日) 22:01:43

    保守

  • 125二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 07:03:47

    待ってるぜ

  • 126二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 16:17:28

    保守

  • 127二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 23:05:42

    保守

  • 128二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 06:31:45

    調整保守

  • 129二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 15:41:42

    保守

スレッドは11/12 01:41頃に落ちます

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