- 1◆aLZRuhn.B625/10/19(日) 18:18:18
- 2◆aLZRuhn.B625/10/19(日) 18:21:31
ラーメン二郎 トレセン学園前店
ライス「わぁ…行列が出来てる!凄いよ!」
マック「二郎に行列はつきもの。ですが、これなら30分くらいで席につけるでしょうね」
テイオー「え~!30分も待つの~?ボク、そんなに待ちたくないよ!何とかしてよ、マックイーン!」
マック「30分は少ない方ですわ。文句を言うのはおやめなさい!」
テイオー「ちぇ…」
ライス「マックイーンさんはこのお店に何回くらい来たことがあるんですか?」
マック「ふふふ…聞いて驚きなさい?なんと…5回ですわ」
テイオー「少なっ!」
マック「おバカ!これだけ来ればジロリアンですわ」
ライス「ジロリアン…?」
マック「ええ。二郎の常連さんのこと。二郎を心から愛する者のみがつけられる称号、それがジロリアンですわ」
ライス「そうなんですね!…ライスも目指したいな!」
テイオー「たかがラーメン屋でそんな大層なことがあるの?ボクはそんなのどうでもいいけど…」
マック「さっきからラーメン屋ラーメン屋って…二郎をただのラーメン屋だと思わないでください!」 - 3◆aLZRuhn.B625/10/19(日) 18:24:00
テイオー「違うの?」
マック「はぁ…まぁ良いですわ。そろそろ入店できますし、中で確かめればいいことですわ」
店主「ラッシャイ!」
テイオー「うわ、スゴイにおい!ボクが普段行くお店と違う…」
マック「おバカ!この匂いこそが二郎の神髄ですわ」
ライス「そ、そうなんだ…ライスにはまだちょっとわからないよ!」
テイオー「ただ清潔感がないようにしか見えないんだけど…ウー…」
マック「もう!グダグダ言わずに食券を買いに行きますわよ」
ライス「食券ってなんですか?」
マック「ええ、まず店に入ったらこの機械にお金を入れて、食券を買う。これを店主に出せば、注文完了というわけですわ」
ライス「なるほど!…ライス、覚えたよ!」
マック「では、まず私が買いますわ。いつもの『ラーメン大』でいきましょう」
カチャン、ガラガラン
テイオー「へぇ…マックイーンは大かぁ…。じゃあ!ボクも大にする!テイオー様にできないことはないんだから!」
マック「あ!おバカ……!」 - 4二次元好きの匿名さん25/10/19(日) 18:24:56
初見は小にしろ…!本当に…悪いことは言わないから…!
- 5二次元好きの匿名さん25/10/19(日) 18:25:57
大って、マックちゃんさあ……
- 6◆aLZRuhn.B625/10/19(日) 18:27:04
カチャン、ガラガラン!
マック「あ~…やってしまいましたわね…」
テイオー「え?なにが?」
マック「良いですこと?二郎のラーメンは小のサイズでも他のラーメン屋の大盛り以上はあるんですわ。二郎の大というのは…ウマ娘でも食べきれる猛者は少ないのです」
テイオー「さ、先に言ってよ~…マックイーン!なんで教えてくれなかったのさ!」
マック「説明する前に買うからでしょう!」
ライス「でも、マックイーンさんは大が食べられるんですね!すごいです!」
マック「ふふん。私はジロリアンですから。とりあえず、ライスさんは小を買っておきなさい」
ライス「はい!えっと…『ラーメン小』っと」
カチャン、ガラガラン - 7◆aLZRuhn.B625/10/19(日) 18:28:34
テイオー「さて、食券は出したし。後は待つだけたね!」
マック「甘いですわよテイオーさん。まだ終わりではありませんわ。いいえ、寧ろここからが戦場ですわ」
テイオー「な、なにが…?」
マック「ご存知ありません?コールを」
ライス「コール?」
マック「二郎にはトッピングがありましてね。そのトッピングで自分だけのラーメンを構築していくのですわ。これが二郎の醍醐味と言っても過言ではありませんわ」
テイオー「あ!もしかしてニンニクアブラマシマシとか言うやつ!?ボクだって知ってるんだからね!」
マック「まぁ、その通りですわ」
ライス「む、難しそうです…ライスにはできるかな…不安だよ!」
マック「そう気負うことはありませんわ。気楽になさい」
テイオー「あれ、ボク憧れてたんだ~!えっと~どうしようかな~」
マック「あなたはヤサイ少なめにしておきなさい」
テイオー「えー!どうしてよ!ヤサイはマシマシだろ!ボクが食べられないわけないんだ!」
マック「ただでさえ大を頼んだのですよ。これ以上ヤサイを増やしても完食できるわけがありませんわ。少なめにしてギルティを避けるべきですわ」
テイオー「…ぶう」 - 8◆aLZRuhn.B625/10/19(日) 18:32:15
ライス「あ、あのマックイーンさん。トッピングの種類ってどんなのがあるんですか?」
マック「ええ。トッピングはニンニク・アブラ・カラメ・ヤサイの4種類ですわ」
マック「ニンニクは刻んだニンニクを。アブラは豚の背アブラを。カラメは味を濃く。ヤサイは野菜を多めに。ということですわ」
ライス「え、えーと…」
マック「まぁ、最初は難しいでしょうね。とりあえずニンニクとアブラをお願いしておきなさい。これが私の最適解です」
ライス「あ、はい!」
店主「では小の方。ニンニク入れますか?」
ライス「……」
マック「ほら、ライスさんのことですわ」 - 9◆aLZRuhn.B625/10/19(日) 18:33:24
ライス「えっ!?ライス!?」
マック「コールのタイミングですわ。さっき教えた通りに」
ライス「あ、はい…えっと、ニンニクとアブラをお願いします…!」
店主「アイヨ。ニンニクアブラね」
マック「上出来ですわ」
ライス「き、緊張したよ…ライス、頑張ったね!」
店主「では大の方。ニンニク入れますか?」
マック「ニンニクカラメヤサイアブラマシマシで」
ライス「…?」
テイオー「なに、今の呪文!!」 - 10◆aLZRuhn.B625/10/19(日) 18:35:16
マック「ふふん、あなた達には理解できませんわ」
店主「ではもう一人大の方。ニンニク入れますか?」
テイオー「ふっふっふ…全マシマシで!!テイオーに不可能はない!ボクが一番豪華にしないとね!」
マック「はぁ!?」
店主「アイヨ。全マシマシね」
テイオー「ふふん。一回やってみたか」
バシッ!
テイオー「イテッ!なにするのマックイーン!」
マック「おバカ!少なめにしろと言ったでしょう!?」
テイオー「だ、だって~!全マシマシって言ってみたかったんだもん!マックイーンだって言ってたじゃないか!」
マック「はぁ…これで残したりしてごらんなさい…ギルティですわよ」
テイオー「な、なに?ギルティって」
マック「そのままの意味。故意でなくとも店にご迷惑をおかけする行為は罪なのですわ」
テイオー「うう…そんなこと言われても…」
ライス「ま、まぁそこまで言わなくても…」 - 11二次元好きの匿名さん25/10/19(日) 18:37:28
店主「アイヨ。ラーメン三つお待ち」
マック「うふふ、到着しましたわ!」
テイオー「げっ…」
ライス「こ、これは…!凄いボリュームだよ!」
ライス「(迫力…そんな言葉で済ませられるのかな?小というのにこの圧倒的なボリューム。重厚なスープに太い麺、岩石のように転がるチャーシュー、そして堂々と鎮座する…お野菜!)」
ライス「(なんだろう…この感覚。内側からマグマのような高ぶりが込み上げてくるのに、頭は冷えきった水で溢れているように冷静だよ。…これは、狩猟本能?目の前の難敵にライスの心は覚醒しているのかな?)」
ライス「(…ううん、あれこれ考えなくてもいいの。答えはシンプルだよね!ライスは目の前の相手に…ワクワクしているよ!今この相手を食らうと思うと…ドキドキが止まらないんだ!)」
ライス「(なら、やることは一つだよ!このドキドキに身を任せて…無心で相手を…)」
ライス「(食らう!!!)」
テイオー「あ、あのあの。マックイーン。これ…ホントに全部食べるの!?」
マック「さあ、早く食べなさい。麺が伸びてしまいますわ」
テイオー「あの、そういう問題じゃないと思うんだけどこれヤバいよ!」 - 12二次元好きの匿名さん25/10/19(日) 18:38:42
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- 13二次元好きの匿名さん25/10/19(日) 18:39:26
マック「15分」
テイオー「え?」
マック「15分以内に完食なさい。でなければあなたは…お客ではいられませんわよ」
テイオー「え~!も、もう!ボクにだってプライドがあるんだ!絶対完食してやるからね!」
マック「では、いただきますわ」ガツガツ!
テイオー「ちょっと、マックイーン!…ボクだって負けないんだからね!いただきますぅ!」ガツガツ!
ライス「…いただきます!」パクっ
ライス「こ、これは…!凄いよ!」
ライス「(濃い!ニンニクも相まって中々パンチの効いた味だよ!だけど、それだけじゃないよ!店主さんの努力の滲んだ、豚さんの旨味を最大限引き出したこのスープ!それをガッチリ絡めとる麺!見た目は派手だけど麺とスープをしっかりサポートできるお野菜とチャーシュー…。そう、一言で表すならば…)」
ライス「絶品…!」
マック「うふふ、ライスさん気に入りましたか?それはよかったわ」
ライス「……」ガツガツ!!
ライス「(これ以上、言葉は要らないよ!)」
マック「うふふ、もう私の言葉も入ってこないのね。っと、こうしてはいられません。私もさっさと食べなければ!」ガツガツ! - 14二次元好きの匿名さん25/10/19(日) 18:40:36
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- 15二次元好きの匿名さん25/10/19(日) 18:41:48
マック「…ふぅ、ごちそうさまでした。満足ですわ!ライス、あなたは」
ライス「…ごちそうさまでした…」
マック「うふふ、完食ですか。初めてなのに素晴らしいですわ」
ライス「……」
マック「では…、後はこの子ですわね…」
テイオー「うぅ…くっそー…もう食べられないよ…」
マック「まだ半分以上残っていますわよ…テイオーさん…」
テイオー「ご、ごめんね!後もうちょっと待って!もうちょっとで食べ終わるから!テイオー様がこんなところで諦めるわけないだろ!」 - 16二次元好きの匿名さん25/10/19(日) 18:43:18
マック「ダメですわ。二郎は友人の完食を待つことは許されません。食べ終わったらすぐ店を出る、それが鉄則です」
テイオー「そ、そんなぁ…マックイーンひどいよ~!!」
マック「テイオーさん。あなたは先に店を出なさい」
テイオー「え?」
マック「これは私が片付けます。だからあなたは早く店を出るの」
テイオー「で、でも!マックイーンも大を食べたんでしょ?今からこれを食べるなんて!!」
マック「もちろん、時間内に完食できるとは思っていませんわ。この量は私でも…出禁は免れないでしょう。ですが、あなたがこの店を出禁になるよりは何倍もマシですわ」
テイオー「マックイーン…!ボクのために…!」
マック「それに、もしこれを時間内に完食できたら、私のジロリアンとしての格も上がるってもんですわ!」 - 17二次元好きの匿名さん25/10/19(日) 18:45:06
テイオー「マックイーン…!!」
ライス「マックイーンさん」
マック「ライスさん。ライスさんもテイオーさんと一緒に店を…」
ライス「そのラーメン…、ライスに挑戦させてください!」
マック「はい…?」
ライス「ライス、そのラーメンに挑戦したいです!!」
マック「おバカなことを!この量を…わかっていますの!?」
ライス「だからこそです!ライスの力がどのくらい通用するのか、このラーメンを通して試してみたいんです!…お願いします!」
マック「ラ、ライスさん…」
ライス「…なんて、ははは。ライス、食い意地張りすぎてたかな?…ごめんなさい…」 - 18二次元好きの匿名さん25/10/19(日) 18:47:25
マック「…わかりましたわ。ライスさん。このラーメン、あなたに任せます」
ライス「マックイーンさん…!ありがとうございます!」
マック「ですが、約束なさい」
マック「どれだけ時間が経ってもいい。完食しなくてもいい。だから…必ず、私たちの元へ帰ってきなさい!」
ライス「…はい!」
マック「テイオーさん、先に店を出ますわよ。そこにある布巾で台を拭きなさい。そのあと器を上にあげるのです」
テイオー「あ、うん。ごめん!ライス、頑張って!」
マック「そして最後に、店主にこう言うのですわ」
マック「ごちそうさまでした!」
テイオー「ご、ごちそうさまでした!」
店主「アリヤース!」
マック「(頑張ってくださいね、ライスさん…)」
スタスタ… - 19二次元好きの匿名さん25/10/19(日) 18:49:23
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- 20◆aLZRuhn.B625/10/19(日) 18:49:43
ライス「……みんな行っちゃったね…」
ライス「ラーメンが出てから…7分経過…。残り、8分」
ライス「マックイーンさんはああ言ってくれたけど…ライスは妥協する気はないよ!」
ライス「ライスは時間内に完食して!この店を出る!!」
BGM(ライスシャワーのキャラソン)
ライス「いただきます!」
ガツ!
ライス「…っ!この味の濃さ、カラメ!?凄い!」
ライス「(忘れていたよ!テイオーさんの頼んだトッピングは…全マシマシ!)」
ライス「っく…はぁぁ…!」ガツガツ!
ライス「(麺を口に運ぶ度、喉を通す度、お腹に入る度…体に直接バーナーで炙られてるような熱さが伝わってくる…!)」
ライス「ライスは…」
ライス「(ううん、覚悟してたよ!今さら後戻りなんて…しない!)」
ライス「ライスは…負けないよ!」 - 21◆aLZRuhn.B625/10/19(日) 18:51:27
残り時間、5分
ライス「はぁ、はぁ、ズルルル!」ガツガツ!
ライス「(麺が減ってきたよ!相当麺がスープを吸っていたのか、スープも減りが早い!)」
ライス「お箸が…重いよ…」
ライス「(でも、ゴールが見えてきた!後もうちょっとだね!)」
ライス「よし、ここで野菜を食べきろう!」ガツガツ!
ライス「……っ!」
ライス「(いけない…!うかつだったよ…まさか、野菜の下に…)」
ライス「(チャーシューさんが残っていたなんて…!)」
残り時間、1分 - 22二次元好きの匿名さん25/10/19(日) 18:52:17
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- 23二次元好きの匿名さん25/10/19(日) 18:52:45
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- 24◆aLZRuhn.B625/10/19(日) 18:53:13
ライス「ここまで来て…」
ライス「(チャーシューさん自体はとても美味しいよ!とても柔らかく、かつボリュームもあり食べごたえは十分!だけど、その食べごたえが今、仇となっているよ…)」
ライス「…こうなったら!」
ライス「(店主さん、これからライスが行う暴挙を…許してください!)」
ライス「…!」ガタッ
ダッダッダ!ガタンッ!
ライス「…これでいくよ!」
ライス「(お水を取ってきたよ!この大きなチャーシューさんを、お水で流し込むよ!)」
ライス「(けど、この行為は…店主さんが真心込めて作った美味しいものを冒涜する行為だよ…。…でも、それでも!)」
ライス「…はぁぁぁ!」ガブッ!
ライス「(完食、したいよぉ!)」
ライス「んく、んく、んく…!」ゴクッ!
ライス「ぷはぁ!はぁ…はぁ…ご、ごちそ、うさまで…っぐ」
ライス「(苦しいよ!お腹から何かが食い破って来そう…!)」 - 25◆aLZRuhn.B625/10/19(日) 18:55:40
ライス「そうだ!じ、時間!」
ライス「(ライスは…時間内に…食べきれたのかな!?)」
残り時間
2分オーバー
ライス「…そんな、嘘…」
ライス「(負けた…の。ライスは…。…あんな、暴挙に出て…負けるなんて)」
ライス「これが…ライスの、実力」
ライス「…」
ライス「店を出よう」
フキフキ、ゴトン
ライス「ごちそうさま、でした…」 - 26◆aLZRuhn.B625/10/19(日) 18:56:44
スタスタ…
ライス「(ライスはこの店を、出禁になるんだろうか…)」
ライス「(ううん、当然だよ。だってライスは…負けたのだから)」
ライス「(せっかく、自分の中から…何かを見つけたと思ったのに…)」
ライス「ライスは…」
ライス「(またこの店に…来たいよぉ…!)」
店主「アリヤース!」
ライス「…え?」ピタッ
店主「マタ、オネガイシヤース!」ニコッ
ライス「……っ!!来ていいの!?」
ライス「…はい!」
ライス「また…来ます…!」 - 27二次元好きの匿名さん25/10/19(日) 18:57:36
逆ロット現象が発生したのかな?
- 28◆aLZRuhn.B625/10/19(日) 19:02:47
あれから数ヶ月後…
マック「うふふ、今日も二郎は並んでいますわね…ん?最後尾にいるのは…?」
マック「まぁ、やはり!ライスさん!」
ライス「あ、マックイーンさん!お久しぶりです!」
マック「まぁ!やはりあなたも二郎の虜になりましたのね~!」
ライス「はい…、ライスはジロリアンなんで…」
マック「では、ジロリアンの先輩である私もご一緒しましょうかしら!」
ライス「…」
マック「え?」
ライス「…あ、いえ…そういえば、マックイーンさんは今回で二郎さんは何回目ですか?」
マック「うふふ、知りたいんですの?私はあの後も順調に回数を重ねて…なんと10回ですわ!すごいですわよね!?」
ライス「…」
マック「あら、スゴすぎて言葉も出ませんわね!まぁ、それも当然!うふふ…」 - 29◆aLZRuhn.B625/10/19(日) 19:03:50
ライス「122」
マック「え?」
ライス「ライスが二郎さんに訪れた回数です…覚えておいてくださいね…」
マック「ちょ、ちょっと待ってください!あなたは一体…」
ライス「まもなく店に入れます…無駄口は控えてくださいね…ギルティですから…」
マック「あ、はい…」
ライス「ライスのロットの足を引っ張らないでくださいね…」
マック「……」 - 30◆aLZRuhn.B625/10/19(日) 19:05:03
店主「ラッシャイ!」
マック「よ、よし、私はいつもの『ラーメン大』っと」
ライス「探求心…」
マック「え?」
ライス「探求心が足りないと思います…マックイーンさん。もし真のジロリアンであれば、二郎さんをくまなく愛そうとは思いませんか…?」
マック「え?あ、まぁ…そ、そうは思いますわ…」
ライス「では、探してみてください…あなただけの二郎さんを…」
マック「あ、はい。えっと…きょ、今日は『つけ麺』にしますわ…」 - 31◆aLZRuhn.B625/10/19(日) 19:10:17
カチャン、ガラガラン
ライス「…つけ麺ですか?初心者さんには厳しいと思いますけど…」
マック「し、初心者?」
ライス「…ライスは、『豚W大』でいきます…」
マック「まさか…」
店主「アリヤース、ショッケンオアズカリシヤース」
ライス「…麺固で!」
店主「アイヨ」
マック「い、今な、なんと…?」
ライス「…」 - 32◆aLZRuhn.B625/10/19(日) 19:11:44
マック「あ、あの…」
ライス「つけ麺、頼みましたね…」
マック「え、ええ…」
ライス「つけ麺は食べにくいですから…気を付けて食べてくださいね…」
マック「あ、はい、気をつけます…」
マック「(…あれ?なぜ私敬語を?)」
ライス「お静かに…」
マック「は、はい、申し訳ありません…」 - 33◆aLZRuhn.B625/10/19(日) 19:13:36
店主「つけ麺の方、ニンニク入れますか?」
マック「ニンニクカラメアブラマシで」
店主「アイヨ。ニンニクカラメアブラマシね」
店主「では豚W大の方、ニンニク入れますか?」
ライス「ニンニクダブルヤマアブラカラカラヤサイマシ!」
マック「…な、なんですって!?」 - 34◆aLZRuhn.B625/10/19(日) 19:15:34
店主「アイヨ。ニンニクダブルヤマアブラカラカラヤサイマシね」
ライス「マックイーンさん…」
マック「は、はい…」
ライス「常に学習することが大切です…」
マック「ご、ごもっともですわ…」
店主「アイヨ。お待ち」
マック「ライスさん…そ、それは…」
ライス「…」キッ!
マック「ひっ!ライスさん…」
ライス「…これ以上話しかけないでください!」
マック「は、はい…」
ライス「………」ガツガツ!
マック「(わ、私も食べなければ…)」ガツガツ - 35◆aLZRuhn.B625/10/19(日) 19:18:28
3分経過…
マック「……」
ライス「………」ガツガツガツガツ!
マック「(は、早すぎますわ)」
ライス「…ううん!このペースじゃ5分に間に合わないよ…!」
マック「(えっ、5分を目標に!?)」
ライス「くっ…ライスここでミスしちゃったよ…」
マック「(な、なんですの?)」
ライス「…やっぱり麺の調整を間違えちゃった!だとすると…固さを…」
マック「(…危険ですわ、何か恐ろしいことが始まろうとしていますわ…)」
ライス「いや…それだと伸びちゃうよ!それなら…トッピングの構成を最適化して…」
マック「(い、一体何を分析しているのですの…?)」
ライス「っく…違う!そうじゃないよ!」
マック「あ、あの、ライスさ…、あの、私途中で会話が迷子になりましたわ…?」
ライス「……マックイーンさん…!ライスはもう……負けないよ!!」
~完~ - 36二次元好きの匿名さん25/10/19(日) 23:04:23
なんですの
なんなんですの
なんですの
マックイーン心の一句 - 37二次元好きの匿名さん25/10/19(日) 23:05:29
乙でした。
- 38二次元好きの匿名さん25/10/20(月) 05:09:48
二郎122回は流石のライスも太くなってそう
- 39二次元好きの匿名さん25/10/20(月) 07:25:00
これはガーリックライス