【閲覧注意】ここだけダークファンタジーの世界3

  • 1亀の司祭◆bV/yQnEhgU25/10/20(月) 23:33:43

    【ルール】
    ・ただしエログロはテレグラフ等のクッション手段を用いて投稿すること
    ・キャラを作って長期的にやっていくつもりならトリップを付けること
    ・次スレは全てスレ主が立てること
    ・スレ主の独断と偏見によりレス削除を含むあらゆる処分が下されうると留意すること
    ・ルールは全てスレ主の独断と偏見により改変・削除・追加されるうると留意すること

  • 2ギルドの掲示板◆bV/yQnEhgU25/10/20(月) 23:49:15

    【直剣売ります】
    状態良し。鞘と負い紐付き。値段は交渉次第。旧帝国の制式品。出所をいちいち詮索せぬ紳士には割引。興味のある方はぜひ《亀の甲羅亭》まで。

  • 3ギルドの掲示板◆bV/yQnEhgU25/10/20(月) 23:52:28

    【下女募集】
    仕事内容:雑用全般、生理的欲求への対処含む
    報酬:遠征ごとに銅貨三枚
    条件:40に満たぬ女のみ

  • 4ギルドの掲示板◆bV/yQnEhgU25/10/21(火) 00:05:37

    【兄弟姉妹よ、来たれ!】
    強者の専横、弱者の窮状、あるいは自らの内なる矛盾を正すことを望む全ての人々へ───亀の巡礼団はあなたを待っています。詳しくはお近くの亀の聖印を持つ者まで。

  • 5二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 00:07:24

    保守

  • 6二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 00:09:24

    保守

  • 7二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 00:11:24

    保守

  • 8二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 00:13:24

    保守

  • 9二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 00:15:24

    保守

  • 10二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 00:17:50

    保守

  • 11◆.a0KX1VzTY25/10/21(火) 06:54:48

    建て乙です

  • 12狼の獣人◆sQCNAT0b2F5D25/10/21(火) 07:43:26

    たて乙ですのー

  • 13狼の獣人◆sQCNAT0b2F5D25/10/21(火) 21:17:40

    (※前スレ完走あげ)

  • 14ハルバード◆.a0KX1VzTY25/10/21(火) 21:19:44

    >>13

    ほーう、お前結構食べるタイプだな?

    【嬉しそうに尋ねる】

    俺もだよ、冒険者用の酒場は本当に量が多くてさ

    味も最高

    きっと満足できるぞ

    【嬉しそうに帰りの馬車に乗り込む】

  • 15狼の獣人◆sQCNAT0b2F5D25/10/21(火) 21:22:09

    >>14

    いっぱい食べれる!

    【尻尾をぶんぶんと振りまわし】

    たのしみ!

    【後ろから乗り込んで】

  • 16ハルバード◆.a0KX1VzTY25/10/21(火) 21:23:31

    >>15

    グッド!

    食べられないものとか逆に好きなものってあったりするか?

    【楽しそうに声をかける】

    【馬車は走り出した】

  • 17狼の獣人◆sQCNAT0b2F5D25/10/21(火) 21:26:19

    >>16

    狼に毒の物、も、ぼくら、食べられる、から……へいき! すきなの……木の実の汁!

    【おそらくジュースのことを指しているのだろう】

  • 18二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 21:28:24

    >>17

    よーし沢山ジュース頼もうか

    今夜は酒も用意してやろう、俺のよく飲む酒だぜ

    【食事の味を思い出してワクワクしている】

    【そろそろ森を抜けて街が見える頃合いだろう】

  • 19◆.a0KX1VzTY25/10/21(火) 21:29:26

    >>18

    (自分です)

  • 20狼の獣人◆sQCNAT0b2F5D25/10/21(火) 21:29:43

    >>18

    うん、たのしみ!

    【ニコッと笑って尻尾をパタパタと振り】

    まちだー

    【見えてきた建物を楽しそうに指差して】

  • 21ハルバード◆.a0KX1VzTY25/10/21(火) 21:59:39

    >>20

    よっしゃ行くか

    【業者に礼を言いギルドで手続きを済ませて行く】

    【そして面倒な手続きを終えた】

    そろそろ行くか、酒場

    【そうして指を刺した方からはなんだか美味しそうな匂いが漂って来た】

  • 22亀の司祭◆bV/yQnEhgU25/10/22(水) 02:02:01

    >>前197

    ああ、この後ゆっくりと入るとしよう

    だがしかし…魔物の掃討か…

    一つ気になったことがある、尋ねても構わんだろうか。依頼主───『貧金の王』の態度についてなのだが。

  • 23貝人の姫◆cSqrBBTNDY25/10/22(水) 07:11:25

    (※立て乙です!!!

    …………4はタイトルをダークファンタジーの世界に変えますかね……?)

    >>22

    それがいい…きっと、すぐに気に入るだろう。

    【自分が入っていたためナニカフェロモンめいたものが溶け出しているかもしれなかったが……あの熱さに流れだ、すぐに揮発しているだろうと貝姫は結論づけ頷いた】


    ほう、確かに妾の依頼者も『貧金の王』であったが……彼の者に、何か思うことでもあったのかね?

    一見、ただの領主であったが……

    【興味津々といった視線が、顔半分を覆う分厚い皮膜の下あたりから覗く】

  • 24狼の獣人◆sQCNAT0b2F5D25/10/22(水) 07:27:10

    >>21

    いいにおいする!!!

    【待ちきれないという風にぴょんぴょんと跳ねて】


    いこ、ロベルト!

    【手を取って軽く引き】

  • 25ハルバード◆.a0KX1VzTY25/10/22(水) 07:35:02

    >>24

    待て待て急ぐな

    【と言ってもこちらも待ち切れなさそうでついて行く】


    【店員に声をかけてテーブルに案内されるとそこは暗い世界には珍しく、賑やかで人の賑わいがある空間が広がっていた】

    【木製のテーブル席に腰掛けるとそちらを呼んで】

    メニューあるぞ

    ここから好きに選ぼうぜ!

    【メニュー表には肉料理な魚料理を中心にしつつ、ご飯物やサラダの絵がいくつも並び最後のページにはジュースや酒まで載っていた】

  • 26狼の獣人◆sQCNAT0b2F5D25/10/22(水) 07:54:41

    >>25

    これ、ぜんぶ……すきなのえらべるの?!

    【驚いたようにメニューをパラパラと見て】

  • 27ハルバード◆.a0KX1VzTY25/10/22(水) 08:00:10

    >>26

    ああ選んで良いぜ!

    どれにする?

    【先に選ばせてやる、今回の代金に関しては勝手に自分持ちにしてやろうとかも考えていた】

  • 28狼の獣人◆sQCNAT0b2F5D25/10/22(水) 17:42:17

    >>27

    ええと……じゃあこれ、と、あとは……

    【目を輝かせながら、最終的にハンバーグとシチュー、ミックスジュースを選んだ】

  • 29ハルバード◆.a0KX1VzTY25/10/22(水) 18:29:48

    >>28

    よし来た!それと一緒に酒も頼んじまおうぜ

    【自分は魚の包み焼きを頼み酒を二人分注文した】

    【程なくして届くだろう】

    ここの料理は美味いぞ〜そっちで食べた料理と同甲乙つけ難いレベルに美味い!

    【味に太鼓判を押す】

  • 30狼の獣人◆sQCNAT0b2F5D25/10/22(水) 18:31:35

    >>29

    ! たの、しみ!

    【その太鼓判にワクワクとしながらナイフとフォークを握り】


    いただき、ます!

    【はふはふとしながらハンバーグを頬張って目を輝かせ】

  • 31ハルバード◆.a0KX1VzTY25/10/22(水) 20:31:45

    >>30

    んじゃ俺も、いただきます!

    【祈りを捧げて食事を開始する】

    うーんやっぱり美味いなこれ

    そっちはどうだ?

    【嬉しそうに食事を楽しみながら声をかける】

    【そろそろ青年は酒に手を付ける頃合いだろう】

  • 32狼の獣人◆sQCNAT0b2F5D25/10/22(水) 22:22:40

    >>31

    ほひひい!!!

    【恐らく「美味しい」と言いたかったのだろう、口いっぱいに頬張っている】

  • 33ハルバード◆.a0KX1VzTY25/10/22(水) 22:29:06

    >>32

    なあ!

    【その言葉に強く同意して】

    ゴクッゴクッゴクップハーー!

    ウメエ…マジでウメエ

    【ゴクゴクと音を立てて飲んだのはフルーティーな味わいの強い酒、エール】

    【この店一番のエールに口をつけて気持ちよく飲み干すと楽しそうにしていた】

    幸せだ…飯が美味いってなんて幸せなんだ…

  • 34亀の司祭◆bV/yQnEhgU25/10/23(木) 01:14:45

    >>23

    態度、と言ってしまっては語弊があるやも知れん。だが奴からは幾度か依頼を受けたことがある。それ故の違和感だ…

    奴は王侯貴族の標準ほどには愚鈍ではないはずなのだ。貴女はおそらく、この森に賊騎士が潜んでいることを知らされなかったのだろう?であればこそ、あー…息抜きをしていた、そうだろう。その間、もしも賊騎士が貴女に忍び寄り危害を加えたなら?魔物を掃討する戦力は減る。損をするのは『貧金の王』だ。

    耄碌した、ただそれだけならばまだ良いのだがな…貴女はどう思う?

  • 35亀の司祭◆bV/yQnEhgU25/10/23(木) 01:16:50

    (※おろ?ダークファンタジーにしたつもりなんですが…)

  • 36貝人の姫◆cSqrBBTNDY25/10/23(木) 06:12:49

    >>34

    ふむ……そうじゃな、賊などについては何も聞いておらなかったぞよ。ただ魔物の駆除を、という依頼書を剥がしたのみ……

    【考え込みながら頷く貝姫】


    湯浴み中でも寝ているときでも、大抵の不届き者は"捻り潰せる"、"返り討てる"自信はあるが……それでも戦力は減るのは事実じゃ。

    【ちなみに、これは余談だが、海棲人は精気を吸収して力を得ることができる。】


    ……あぁ、貴公は違うから安心するのじゃ。


    ……何かを謀っている上での、行動かのう?

    【ゆっくりと、考えを口に出す】


    しかし、それならばもっと良い方法はあるはず……例え、妾たちを亡き者にするにしても…


    >>35

    (※…………あっ、よく見たら、変更されてましたね…スレ画が同じだったので、勘違いしてました…すみません…!!!)

  • 37狼の獣人◆sQCNAT0b2F5D25/10/23(木) 07:07:11

    >>33

    んくっ、んくっ……

    【それを見て、自分の分のエールを両手で持ってごくごくと呑み】

    ぷはっ……おいし!

    【にこにこと笑い】

  • 38ハルバード◆.a0KX1VzTY25/10/23(木) 07:13:58

    >>37

    ふう〜食べた食べた食べたぞ〜

    【食べきった後に満足そうにお腹をさする】

    【さらばどれも空っぽになるレベルで食べ切られていた】

    今日の依頼はいろいろとありがとな

    助かったよ

    ………これでもっと難易度の高い依頼を受けられる

  • 39亀の司祭◆bV/yQnEhgU25/10/24(金) 01:35:00

    >>36

    やはりか。ただただ耄碌した、それだけならば話が早いが…

    冒険者という枠組みは聖務のための肝腎要。拙僧はこの件について探りを入れてみるとしよう。


    うぐ、それについては…捻り潰されて然るべきことを拙僧はした。重ねてお詫びする…


    ……そうだ。貴女は「大図書館」には頻繁に立ち寄るか?もしそうなら、機会あらば罪滅ぼしに助力をさせて欲しい。依頼を助けることはもちろんのこと、探り当てた物事についてもいの一番に共有させて欲しい。無論、分け前を寄越せなどとは言わん。

  • 40貝人の姫◆cSqrBBTNDY25/10/24(金) 10:38:45

    >>39

    うむ……妾は一介の冒険者…よく依頼を受ける故に、あまり探りを入れると何もなかった場合が大変じゃ。

    この件には司祭である貴公が適切であろう……よろしく頼むぞよ!!

    【肉感的な唇を真一文字に引き結び、真剣な表情で頷いた】


    おっと、妾としたことが不用意に怯えさせてしまった…すまぬ。

    【バツが悪いといった表情で後頭部に突き出した三叉の巻貝殻を掻き、ぺこりと頭を下げる貝姫】


    こちらも重ね重ね伝えるのじゃが…妾は全〜く、気にしてはおらぬぞよ?

    【ひらひらと手を振り、ジェスチャーでも示しつつ】


    それに、聖職者の其処は神に誓う聖なるもの、捻り潰すのは……っと、また物騒になりかけた、すまなんだ……


    む、大図書館とな?確かに頻繁に酒を飲んだり依頼を受けたりしているが……


    ……ふむ。

    ならば互いの機会が丁度いい時に、助けてくれると助かるのじゃ!

    進捗状況を共有してくれるのも、ありがたきことよ…改めて、よろしく頼もうぞ!!!

    【と、陽気な声色で手に持つ杖を掲げた。挨拶らしい。】

  • 41狼の獣人◆sQCNAT0b2F5D25/10/24(金) 21:32:09

    >>38

    ぼく、も、助かった!

    【貴方より少し低い背で見上げてにぱっと笑いかけ】

  • 42ハルバード◆.a0KX1VzTY25/10/24(金) 21:35:15

    >>41

    くぁああ〜…

    一先ず俺はトイレ行ってくる

    少し待ってくれな

    【トイレに行くふりをして席を立ったがそのまま店員に二人分の料金を支払いは席に帰って来た】

    とりあえずこの後はどうするか?

    お前ん家まで帰るか適当な宿に泊まるかか

  • 43狼の獣人◆sQCNAT0b2F5D25/10/25(土) 23:31:44

    >>42

    んー……宿、とって、みる!

    【未知が楽しい年ごろなのだろうか、目を輝かせて】


    外の文化、慣れたい、し

  • 44ハルバード◆.a0KX1VzTY25/10/25(土) 23:42:36

    >>43

    今から宿となると少し予約難しいかもな…

    【そういやと思い出し】

    何なら俺の部屋に泊まってみるか?

    【とりあえずと言ったように尋ねる】

  • 45アンテル◆mPThu6hceA25/10/26(日) 10:54:52

    北の旧国境に位置するフラニエルタの地は、一足先に訪れた冬の寒気に包まれて、新雪の降り積もった凍土を曝け出していた。
    生命の気配すら希薄な寒々しい世界、遥か北の山岳地帯に薄っすらとかかる霧霞のヴェールは、その実命を蝕む瘴気の巣だ。
    人類に残された最北端、天険の地、踏み入る人影さえ疎ら、だからこそ、その黒色はよく目立つ。

    ────────────サク、サク、ッ……。

    ・・・ ・・・ ・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・
    黒い髪、黒い服、黒いコート、黒い布に包まれた二つの得物。
    降ったばかりの雪上に刻む足跡は、純白に覆い隠された黒光りする土くれを捲り上げて、残す。
    数十年前まで、ここには北方諸国を睨む国境都市があったらしい、今や見る影も無いが、氷塊と土に埋もれた瓦礫をブーツの厚底が踏み潰した。
    まるで、知らぬ死者を送る時の様に、何の感慨も抱かずに。

    「────────────フゥゥッ……」

    元々は街を構成していた家屋の瓦礫から、埋もれる様に隠れ潜んでいた二匹の狼が、通り過ぎる女の無防備に見える背中に舌舐めずりと共に唾液を溢す。
    じり、じりり、雪原を歩むのに特化した合計8本の足は音も立てずに忍び寄る、それは容易い、飛び掛かって首筋を食い破れば終い。
    その筈だった、が。

       ・・
    「……一発」

    溜息に次いで紡がれた、静かな声、そこに込められた確かな殺意、────────────足がぴたりと止まるのと同時に、女は手にした黒布の縛りを解いた。
    銀色の、長銃だ、女の腕には重々しい印象を与えるそれを携えて、ボルトを引き弾を装填する動作に二秒もかからない。

    「使ってやる、塵共」

    獲物へと視線を向けることも無く虚空へ弾いた引鉄、銃口から射出された弾頭は、それ自体が一つの生物であるかの様に空中で自在に軌道を変えながら、背後の狼達の頭蓋を続けざまに割り砕いた。
    名を“アンテル・マグノリア”、女には目的があった、女は冒険者であった、そして、今日の女は狩人(ハンター)であった。

  • 46ライドウ◆.a0KX1VzTY25/10/26(日) 12:22:15

    >>45

    【彼女の死角から迫る敵、対処自体は被弾一つ無く出来るであろうそれが飛び出すも】

    【火焔を纏う片刃剣に一太刀の元切り捨てられた】


    不粋はよせよせ、お前さん達の花道は撃たれてこそだろうよ

    【そこに居たのは東洋の重鎧を兜を除いて身に纏い、片刃の直剣を構え見得を切る】


    【得意げな様子でそのままそちらに話しかけた】

    そこの美人な姉さん

    手助けは不要だったか?そいつは済まねえな

    【これまでの動き的に一人で対処出来るなと判断しながら手を貸した事に謝罪する】

  • 47アンテル◆mPThu6hceA25/10/26(日) 19:01:05

    >>46


    発砲音と続いて渡り合った金属音、頸を刎ねられた狼がゆっくりと頽れ、雪原に赤い紋様を染み広げて行く。

    それは今日の標的では無い、寒気に異常をきたさぬよう解いた黒布で再び長銃を包み込みながら、アンテルの褪せた金瞳は背後の鎧武者をじろりと睨みつけた。


    「さっきから……」


    威圧的な声色、他者を拒絶する様な熱量の無い視線、一分の隙も無くその身を包み込む重厚な黒。

    アンテル、“錆銀”のアンテルとはともすれば彼も知った名だ、どちらかと言えば冒険者の間では悪名として。

    得物を背負いなおし、小さく白んだ息を吐いて歩き出す。


    「付いて来ていたのはお前か、サムライ、……余計な手出しだ、帰れ」


    不意に凪いだ空気は澄み渡り、彼女が向かう先の景色を陽光が導いている、背の高い針葉樹の林だ。

    かつて、フラニエルタが滅ぶ前、そこには貴族の過ごす屋敷があった。

    今や主を失い寂れていく定めだが、……今から数か月前、とある魔物が近隣の都市を襲い、十数の人間の子供を攫って逃げたという話。

  • 48ライドウ◆.a0KX1VzTY25/10/26(日) 19:43:37

    >>47

    【邪険にされた事に対して男は楽しそうに返す】

    連れないねぇ、美人さんに強く言われるのはちとくるもんあるぜ

    【そしてその後真面目な雰囲気になり片刃剣を鞘に仕舞う】

    あそこに行くのかい?

    ………一人はオススメしねえよ

    オトモさせてくれないか?

    【目的に大体察しを付けて着いてこようとする】


    (※事前の面識ある感じですかね?)

  • 49アンテル◆mPThu6hceA25/10/26(日) 22:49:48

    >>48


    「軽薄な男は嫌いだ」


    端的で明け透けな物言いは彼女の気質を表して、寒気と共にサムライを突き刺す。

    彼女の評判は宜しくないものだった、高圧的で歯に衣着せず、コミュニケーション能力に欠けた苛烈な性、魔物、特に“血種”への並々ならぬ執念を燃やし、来る日も来る日も一人で敵を探し続けているばかり。

    一匹狼などと呼べば聞こえは良い、だが、その実は誰も近寄ろうとしない為に。


    「付いて来たいのなら勝手にすれば良い、だが、……私の邪魔はするな」


                        ・・・・・・・・・・・・

    ほんの一瞥、肩越しに向けられる視線には、他人という生き物への不信の感情が滲んでいる。

    北の大地にはごう、ごうと、また風が吹いて、そんな表情さえ瞬く間に覆い隠してしまう。


    旅路は間もなく、今日の戦場へと至ろうとしていた。


    (※そちらの方からは一方的に面識ある感じでも良いですよ~、こっちからは、他人につっけんどんなタイプなので多分知らないかな……!)

  • 50亀の司祭◆bV/yQnEhgU25/10/26(日) 23:04:14

    >>40

    探りを入れられるのも先を行った兄弟姉妹たちの献身と心清き人々の寛容の賜物だ。ただの耄碌でなければ拙僧らが然るべく…いや、これは団外で言うべきではないな。失礼した。忘れてくれ。


    では、全ての脆き人々が守られますように。

    【メイスを顔の前に持ってきて一例をする。こちらも別れの挨拶である】

  • 51貝人の姫◆cSqrBBTNDY25/10/26(日) 23:11:17

    >>50

    うむ、誠実と正直、敬虔も美徳ゆえ……感謝しなければのう…!妾たち冒険者も他人事ではない……日々精進しなくては!

    【かつての志は失われつつある中、しかしその意義を継ごうとするものの一人である貝姫はしかと呟く】


    うむ……

    【"ただの"から先は聞かなかったことにした。まあ、こういった面ならば……たぶん問題はないだろう。故郷にも、出番はごく少なかったが存在したが故に。】


    それでは。

    また、酒場で逢おうぞ…!!!

    【手を振ると、異形の姫は大股で歩き去っていった。】

  • 52ライドウ◆.a0KX1VzTY25/10/27(月) 07:04:17

    >>49

    (※分かりました)

    はーんそういうタイプか

    【不信感を感じ取るもそれもそうかと受け入れる】

    なら勝手に着いて行くよ

    義を見てせざるは勇無なりってな

    【そこまでなんでもないように言った後】


    邪魔にはならんよ、腕は錆びちゃいねえ

    それに今回の相手は………民草が被害を受けすぎた

    【その事が彼の逆鱗に触れたのか声音が熱を持つ】

    個人的な事情でやらなきゃならねーんだ

  • 53アンテル◆mPThu6hceA25/10/27(月) 14:51:07

    >>52


    新雪を踏む足は二対に増えて、針葉の雑木林へと歩み入る、枝葉に纏うた白銀はちらちらと頭上に降って落ち。

    そうした木々の隙間に隠れ潜むようにして、古びた石畳が廃墟への道を辿る。

    やがて二人の眼前に現れたのは、罅割れた壁を這いずる蔦に覆われ、長く手付かずのまま捨て置かれた貴族の屋敷、その廃墟だ。


    「はぁっ……────────────」


    ────────────ガァ、ガァ、と、烏の泣き叫ぶ、それのみを除いて外から見る限りでは生き物の気配は感じられない。

    白く霞んだ吐息、長銃の包みを解き、正面玄関までの間に続く荒れ果てた庭園へと踏み込む。

    大半の“血種”は陽光の下では生きられぬ性質だ、この時間ならば、未だ何処ぞで眠りこけているか。

    そのお陰で、堂々と、……玄関の錠を銃床がガツリと砕き割る。


    「二手に分かれるぞ、サムライ、人質を探すか、化け物を探すかだ」


    ぶっきらぼうなその言い分は、アンテルにとっては体良く単独行動の口実にする為でもあり。

  • 54ライドウ◆.a0KX1VzTY25/10/27(月) 18:35:15

    >>53

    【共に雪道を歩く、白い息を吐くがそれは細く僅かである事から変わった呼吸法をしている事が分かるだろう】

    【楽にした格好のまま周囲への警戒は維持しており隙も少なく歩いて行く】


    【屋敷についての提案に】

    構わないぜ銃士殿

    【反対する必要もないなとその提案を受ける】

    化け物の場所は大体分かるが…人質の場所に心当たりが?

    【屋敷の間取りからおおよその場所は割り出せるかと思いつつ、より正確な情報が得られるならと尋ねる】

  • 55アンテル◆mPThu6hceA25/10/27(月) 22:00:04

    >>54


    ここは即ち敵地の真ん中だ、単独行動を取るからには、相応に身の危険も降りかかる。

    だからこそ明確なプランを示す必要性があるというのは、パーティーを組む冒険者の間では当然の思考。

    だが、一匹狼は同行者の問いにじろりと不服そうに睨む様な視線を向けて。


    「虱潰しに探す、問題は無いだろう」


    ────────────それは清々しい程の脳筋戦術(シンプルプラン)であった。

    勿論、多少なりとも居場所に当たりをつけることは出来る、攫われたのは調べによれば合計で14人、未だ身体の小さな子供ばかりとはいえ隠し通すには相応の広さの空間が要るだろう。

    そのうえ、今のところは外にまで子供たちの声が聞こえてくる様なこともない、探りを入れるべきは屋敷の奥まったところにある部屋か、牢に適した密閉が出来る倉庫か。


    「いずれにせよ、探索の間、化け物の気を惹く必要がある」


    ……一番嫌なのは戦闘中に子供を盾にされることだ。

  • 56ライドウ◆.a0KX1VzTY25/10/27(月) 22:28:57

    >>55

    そんじゃあよ銃士殿

    【シンプルイズベストを言うそちらに考えを話す】

    人質は俺に助けさせちゃくれねえか?

    昔っから探索と隠密は得意なんだ

    まっ、昔取った杵柄ってやつでな

    【ここら辺の地方では聞かない諺を使った】

    【腰を落とし、視線が床をなぞる】

    あった、これ分かるか?

    【そこにあったのは僅かな足跡】

    【言われなければそうだと気付けないほどの小ささしか残っていない跡が点々と敵の行動ルートを示していた】


    まっちょっとした裏技を使えばだが、

    俺なら人質の場所に隠れて向かえるぜ

    どうする?

    【判断をそちらに任せる】

  • 57二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 23:55:18

    ちょっと質問


    ハイエルフがオークを増やして人間に復讐し絶滅させる、というストーリーを考えたんですが

    ダークファンタジー・ハイエルフの復讐nandaka-furari.github.io

    これってダークファンタジーになっていますかね?


    絵はChatGPTです

  • 58アンテル◆mPThu6hceA25/10/27(月) 23:58:09

    >>56


    冷たい沈黙、それは男の提案が信頼に値するかどうかを見定める為の時間であったかもしれない。

    やがて、二挺の長銃を諸手に玄関扉を抉じ開ける、……長い年月を重ねた木製扉は、きしり、きしりと蝶番の軋む音を響かせながら外側へと傾いて。


    「……お前と私の得物では、私の方が囮になるな」


    合理の判断を下しながら内部を見遣る、屋敷の奥へ奥へと延びる廊下の窓には、ご丁寧にも日光を遮る木板が打ち付けられていた。

    未だ昼間であるのに、夜中と紛う暗がりが延々と続いている。


    「人質を見つけた後、銃声が鳴り止んでいたなら私を探そうとせずに屋敷を出ろ、良いな、サムライ」


    ぶっきらぼうに言いながら、瞼を閉じて数秒、それが夜目を慣らす為の時間であり、アンテルは先んじて魔窟へと這入りこんだ。


    ────────────さて、別行動だ、ライドウは暫し時間を置いてから同じ玄関より侵入を果たしても良いし、または屋敷が先に潜入した黒衣の客を道に惑わせる間に、別の入り口を探し侵入するのも良いだろう。

  • 59ライドウ◆.a0KX1VzTY25/10/28(火) 06:24:20

    >>58

    おうさ、任されたよ

    【承諾を受けた後に一緒に中に入るがすぐに別れるだろう】

    【そしてスッ…と足音を消し一部の辺りを付けた足跡を追いながら探索を初めて行く】

    銃声がやめば外で待機ね、あい分かった

    銃士殿、俺もまずは人質の安全を確保してから合流を目指す

    それで良いかい?

    【こちらも確認を取り次第作業を開始するだろう】


    >>57

    (※そもそも人間の数が少ない感じなんですがどうなんですかね?人間から受ける被害よりも魔物から受ける被害の方が大きそうです)

  • 60アンテル◆mPThu6hceA25/10/28(火) 10:29:41

    ────────────────────────────────────

    ────────────────────────


    生者の息遣いも途絶える暗闇、窓枠に打ち付けられた木板の僅かな隙間から、仄かに漏れ出る冬の陽射し。

    銃士は一足先に一階の探索を終えた後、上階へと続く階段に目をやって。

    ……ツン、と、漂ってきた。


    (……血の臭い)


    胃の底から沸き立つ不快を表すように眉を顰めながら、魔窟の中心へと足音を殺し、昇り始める。


    ────────────────────────────────────

    ────────────────────────


    >>59


    床板に残された足跡は、降り積もった埃を押し退けた証拠だ。

    寒々しい隙間風に晒されながら探索を続け、確かに目測を付けた通り、屋敷の奥へ奥へと踏み入ったならば、元々は客の応接室であっただろう広間へと辿り着くだろう。

    色褪せ、穴の開いたカーペット、よくよく注視してみればその一辺が僅かに捲り上げられた様子が見て取れる。

    大勢の人間を閉じ込めておくことが出来て、且つ、助けを呼ぶ声をも封じることが出来る空間。


       ・・・

    成程、土の下であれば、その条件も十分に満たせるだろうか。

  • 61アンテル◆mPThu6hceA25/10/28(火) 10:32:13
  • 62ライドウ◆.a0KX1VzTY25/10/28(火) 12:38:42

    >>60

    【隠し場所を見つけ出しそこに気付くと声を上げる】

    なるほどなあ…

    考えたもんだ

    【話す内容は感心したようなものだが声の抑揚はあまりなく、直ぐにでも開けてやろうと腰を屈める】

    【カーペットを開き、中を確認する】

    【必要であれば追加で作業を行う事だろう】

  • 63アンテル◆mPThu6hceA25/10/28(火) 13:51:09

    ────────────────────────────────────

    ────────────────────────


    ・・・・

    今の住人は綺麗好きなのだろう、心底不愉快なことに、屋敷の二階は居住空間として丁重に設えられている。

    揺れるランタンが灯す橙の光をチラチラと反射して、壁は廃墟らしからぬ艶々とした輝きに満ち、真っ赤な絨毯は新品同様に鮮やかな赤色を湛えていた。

    その奥から、血の香りは漂い続けている。


    「……ッ」


    ずしり、と、両手に携えた銃が重みを増した様に感じられた、半開きの扉から明かりの漏れる部屋の様子を覗き込む。


    ────────────────────────────────────

    ────────────────────────


    >>62


    床板の表面には、丁度指を嵌め込める程度の窪みが設けられていて、どうやら上に向けて引き上げられる仕組みになっている様だった。

    間違いなく、それは地下室へと延びる隠し階段の扉である、思えば、ここは元々貴族の屋敷だ。

    資産、宝物を隠しておくためにそうした空間があってもおかしくはない。


    天然の岩盤を削って作られた空間だ、途中には点々と燭台が配置されているが、明かりは愚かそも蝋燭さえ置かれていない。

    安全に降りるならば、何らかの明かりを確保してから向かうのも良い、夜目に自信があるのならばそのまま降りても良いだろう。

  • 64狼の獣人◆sQCNAT0b2F5D25/10/28(火) 15:33:16

    >>44

    (※リアル多忙で掲示板を見れていませんでした、お待たせ致しました!)

    むずかしい、か……

    【それもそうだ、と言うように頷き】


    ロベルト、の……部屋

    【いいのかと聞こうとして、ふと思い出したように】


    ロベルト、ぼく、人族の雌雄見分けられない。ロベルト、どっち?

    【失礼な質問に当たるだろうかと困った顔をしながら問うて】

  • 65ライドウ◆.a0KX1VzTY25/10/28(火) 18:25:34

    >>63

    へぇ…酷い有様も考えたが

    まっ、ここは前の家主に感謝だな

    【それこそ邪魔だから物言わぬ姿で…なんてことも想像したが生きている賞賛もありそうだと考え直す】

    なるべく無事でいてくれ

    死なれちゃ敵わんよ

    【敵の存在も考えて炎を纏う剣を抜刀し隠し部屋の扉を開ける】

    【そのまま剣を光源にして探索を始めるだろう】

    【光が見えれば人質の者達へ助けが来た印にもなるかもなと頭の中で考えた】

  • 66ハルバード◆.a0KX1VzTY25/10/28(火) 18:30:24

    >>64

    (※乙です)

    【その発言にあー、と、そういう点もあるのかと納得する】

    俺は男、オスだぞ

    どうかしたか?

    【今まで接する中でアンバーもそうだろうと自分の中で当たりをつけているらしい】

  • 67アンテル◆mPThu6hceA25/10/28(火) 23:31:15

    ────────────────────────────────────

    ────────────────────────


    後ろ姿、“それ”は人間らしく清潔な礼装に身を包んで“食卓”に向き合っていた。

    ……くすんだ灰色の毛並み、汚れ一つ無い純白のドレスシャツ、はちきれんばかりの筋骨隆々の体躯、静かに鳴り響く食器同士のぶつかる微かな接触音と、食事を口に運ぶ洗練された動作、クロスの敷かれたテーブル上には皿の上で調理の施された“肉”が鎮座する、丁寧に焼き目を入れられてなお赤みが残るその肉塊の正体を、アンテルはよぅく知っている。


    『客を呼んだ覚えは無いのだが……』


    銃のトリガーに指をかける瞬間、こちらを一瞥もせずに発せられた重低の声色を、標的である魔物は響かせた。

    血種、“人狼”と分類される魔物、人語を解しされど人理の外れにある吐き気を催すほどの悪辣の権化、灰色の巨人は手にした食器を卓に置き戻すと、ゆっくりとその体躯を起こした。


    「あぁ、……別に呼ばれてない」


    それでも、やるべきことは確かだ、吐き捨てる様に言い放ち、────────────扉を蹴り開ける。


    ────────────────────────────────────

    ────────────────────────


    >>65


    ────────────ドン、ドン、と、二つの銃声が頭上で響いた、銃士は予定通り標的と接触を果たしたのだろう、今ならば多少の物音を立てても気づかれまい。

    地下室へ続く回廊を下れば、その先には確かに開けた空間が存在していた、古い物置部屋、倉庫だ、鼠や虫に食い荒らされた跡の垣間見える棚や引き出しの様子を見るに、そこは嘗て食糧庫として機能していたのだろう、そして、現在(いま)もまだ、この屋敷の主にとっては同じ“食糧庫”としての役割を果たしている様だった。


    『……っ!』


    煌々と暗室を照らす灯りに、人質となった子供らの影が映し出された、歳の頃は10代の初めから終わり辺りまで雑多で、誰もがやつれ、怯え、疲れ切った表情でライドウの方を見つめている。


    『あ、の……、どなた、ですか……?』


    掠れた声を喉奥から絞り出したのは、中でも一番の年上らしい17か18程の少年だった。

  • 68ライドウ◆.a0KX1VzTY25/10/29(水) 06:19:49

    >>67

    【暗闇を照らしながら歩きながら人を探して行く】

    【そして人質達を見つけると怯えさせないように軽く手を振りゆっくりと近づいて行く】

    【怯えた様子の彼等を見てニッカリと笑い答える】


    おう、救助に来た冒険者だ

    お前らよく頑張ったな!よく生きていた

    【安心させようとするかのように少年の頭に手を伸ばしグシグシと頭を撫でてやろうとするだろう】

  • 69狼の獣人◆sQCNAT0b2F5D25/10/29(水) 07:39:25

    >>66

    ん、わかった。……、んーーー……。

    【何故か考え込み】

  • 70ハルバード◆.a0KX1VzTY25/10/29(水) 07:50:46

    >>69

    ん?どうかしたか?

    【何か問題ごとでもあったかと尋ねる】

    何もないなら宿に案内するぞ

    【支払いも終えているため持ち物を装備し直して席を立つ準備をしている】

  • 71アンテル◆mPThu6hceA25/10/29(水) 11:45:09

    ────────────────────────────────────

    ────────────────────────


    銀の弾丸は回転を伴って弾き出される、左右の銃口より二発、標的に直線軌道で飛翔したそれは、人狼が椅子を蹴り倒し跳躍するのに合わせて曲線を描き追尾した。

    アンテルの射撃は自在の軌道だ、敵が如何な行動を取ろうが、射程を超過するか着弾するか、弾丸そのものが破壊されるまで彼女の意思によって敵を追い詰める。


    『……ハハ、曲芸師か、女!』

    「狩人だ、化け物が」


    嘲笑う人狼は異常の体幹と平衡感覚を以て空中で身体を捩じり、自らの背後より迫り来る弾丸の一つを爪先で弾き落として、されどアンテルは、動じることも無しにもう一射。

    間断なく新たな射撃、前後よりの挟み撃ちだ。


    ────────────────────────────────────

    ────────────────────────


    >>68


    『……っ!』


    触れる掌の暖かさと、戦士らしき逞しさに、今の今まで年長者としてこらえていたのであろう感情が溢れ出る様に少年はボロボロと涙を流した。

    喉奥から絞り出す嗚咽、次から次へと落ちる涙の水滴を必死に手の甲で拭いながら、ありがとうございます、ありがとうございます……と、何度も何度も答える。


    『……、あの、アイツは……!あの、狼は……!』


    そうして一頻りの感情を吐き出した後、は、と思い至って問いかける。

    それは彼らを襲った魔物、この屋敷の主への恐れだ。

  • 72ライドウ◆.a0KX1VzTY25/10/29(水) 20:36:47

    >>71

    【安心させるように笑いかける】

    アイツはまだだ!だが先にお前らを逃さねえとな

    人質に使われちゃ敵わん

    もう一人の仲間が敵の本丸を抑えているから簡単に出られるはずだ

    【捕えられた者達の様子を見て】

    よく頑張ったなお前ら

    もう大丈夫だ、あとは全員このライドウ様が逃してやるからよお!

    【満面の笑みで、自信たっぷりに声を伝える】

    【もう心配事などないのだとでも言うように】

  • 73狼の獣人◆sQCNAT0b2F5D25/10/29(水) 21:51:57

    >>70

    あー……って、あれ、おかね……?

    【考え込んでいたがふと気づいて】

  • 74ハルバード◆.a0KX1VzTY25/10/29(水) 21:56:03

    >>73

    金なら安心してくれ

    しっかり払ったよ

    【視線を送った先で店員さんから会釈を受ける】

    そんじゃお前はどうする?宿探すか、それともウチで泊まるか

  • 75アンテル◆mPThu6hceA25/10/29(水) 22:00:19

    ────────────────────────────────────

    ────────────────────────


    人狼の膂力が冷たい空気を裂く、独楽の如き回転が生み出す突風の壁が三度と弾丸を叩き落す、叩き落して、なお。

    アンテルはもう二度、引鉄を弾いた、一つは標的の頭上、回転の中心にありブレない頭部を強襲し。


    『ガゥッ……!!』


    毛皮を貫き、脳天を穿つ弾頭が人狼に一瞬の静止を呼び、それを背後よりもう一つの弾頭が、胸の中心へと突き刺さる。


    『ギャアッ……────────────!!』


    血種の弱点として、銀という物質はポピュラーだ、尋常ならざる再生力を有する人狼でさえも、銀で頭と心臓を破壊すれば死ぬ。

    それは血種狩りの稼業を続けながら培った知恵、武器、戦術、傷口から噴水の様な血飛沫が噴き上がる標的がゆっくりと床面へと倒れて往くのを睨みながら、アンテルは小さく息を吐き、銃口を下げて────────────。


    ────────────────────────────────────

    ────────────────────────


    >>72


    『もう、一人……?』


    戦士の勇ましい振舞いは捕虜の子供達に安堵の波を押し広げて往く、もう大丈夫だ、と、自分達は助かったのだ、と。

    家族らしき名を呼んで涙ぐむ者もあった、心の底から気を抜いたあまり、腰を落とした者も居た、暗い地下室には確かに暖かな陽射しに似た空気が満ち始めていた。

    その最中に、────────────件の少年だけは、“何か”に気付いた様な焦燥の表情を浮かべていて。


                  ・・・・・・

    『だ、ダメだ、ダメなんです!一人じゃダメ……!!』


    まるで必死に、縋りつく様に、ライドウへと何かを訴えた。

  • 76ライドウ◆.a0KX1VzTY25/10/29(水) 22:03:37

    >>75

    ああ、何か敵方にも隠し球があるのは警戒していたが…

    やっぱあるか

    教えてくれ、坊主

    お前らの安全を確保した後に俺は爆速でそっちに向かう

    【先ずは人質の救助、それは伝える】

    【ぬか喜びさせて彼等の士気を折る事はしたくなかった】

  • 77狼の獣人◆sQCNAT0b2F5D25/10/29(水) 22:08:53

    >>74


    えっ、ぼく 自分の分、はらう、よ……?!

    【わたわたと財布を取り出して】


    ……ロベルト、が、へいきなら

    【と言って頭を下げ】

  • 78ハルバード◆.a0KX1VzTY25/10/29(水) 22:18:10

    >>77

    よしてくれよ、せっかくカッコつけたんだからさ

    【笑って支払いを断る】

    俺にだって恩はできたんだやらせてくれ


    そんじゃ、ウチで泊まるならこっちだぜ

    【そのまま宿まで案内するだろう】

  • 79アンテル◆mPThu6hceA25/10/29(水) 22:53:04

    >>76


    『ぼ、僕らは、……!』


    不安を宥める様に、好転した状況を手放してしまわないように、少年はトラウマさえ呼び起こされた頭を抑えながら、浅く呼吸を繰り返しぽつぽつとライドウに事情を語り始める。

    自分達の多くが、フラニエルタより東の外れにある“トルカ”という地域で、孤児院で産まれ育てられたこと、常日頃から魔物の出没が多かったこと、攫われた日、大勢の衛兵達が自分達を守るべく、取り戻すべく魔物に立ち向かってくれたこと。

    そして、“戦い”が“惨劇”に変わり、終わったことを。


          ・・・・・・・・・・・・・・

    『アイツは、心臓を刺されても死ななかった!身体の何かがおかしいんです、普通に戦っちゃ、ダメ……!』


    通常、人狼種の、或いは大半の魔物にとっての弱点となる器官を抉られてなお、何ら変わりなく生命活動を維持していたと。

    ただの人狼には有り得ざる機能の変化、血種には時折、高度な知能を獲得し上位種への進化を遂げる者もいると言うが。


                              ・・ ・・・・・

    『それに────────────、村を襲った魔物は、二人、いるんです!』


    ────────────先ほどまで、上階より絶え間なく響いていた戦闘音が鳴り止んでいる。

    アンテルは、“人質を見つけた後、銃声が止んでいたなら自分を探そうとせず屋敷を出ろ”とライドウに告げていた筈だ。

  • 80ライドウ◆.a0KX1VzTY25/10/30(木) 06:53:25

    >>79

    【話を聞いて直ぐに】

    ありがとな

    よく教えてくれた

    【少年の頭をぐしゃぐしゃと撫でてやる】

    敵の本丸は二体で終了か?

    【優しく声をかけながらも優しく微笑みかける】

    なら変に外に出すよりもここに居てもらった方が楽かもな

    ………来やがれ!カグツチ!!

    【抜いた剣先を地面に向けて焔を放つ、すると】

    【焔が子竜の形を取りサムライに声を投げかける】

    弱い奴ならコイツに何とかさせて、強い奴は俺が抑える

    そいつで一時待ってもらう事は出来るか?

    安心しろ、直ぐに助け出す

    【少年に優しく話し考えを告げる】

  • 81アンテル◆mPThu6hceA25/10/30(木) 13:14:34

    >>80


    燃え上がった熱の行き先に、少年は一瞬、怯えるような素振りを見せて、けれども。

    その炎が自らを焼き焦がすものではなく、むしろ暖かく包み込む様な強さと勇ましさを象徴していたものだから。

    ライドウの言葉に、確りと頷き、……後ろで座り込んだ他の子供達の方へと振り返って。


    『みんな……!今から冒険者様が、上の魔物を討伐しにいってくれるみたいだ……!

     ここから出るのはその後になるけど、……もう少しの辛抱、出来るね……!』


    それは振り絞った勇気、この場でライドウを除いた子供達の中で、一番の年長者として。

    きっと、この暗室に囚われ続けていた間にも、その様にして友を鼓舞していたのだろうと分かる、ちっぽけな矜持。


    思わず泣きじゃくりそうに眼に涙を溜めた小さな少女を、大声をあげてしまわないよう、懸命に抱き締めながら。


    『……ッ、お願いします……!』


    冒険者へと、“依頼”する。

  • 82ライドウ◆.a0KX1VzTY25/10/30(木) 18:25:33

    >>81

    そうだな、依頼だ


    そして!男と男の約束だ

    【堂々とし、少年へ告げる】

    その子供達はお前が安心させてくれ

    その代わり

    俺が敵の大将の首を取る!

    【冗談が微塵もない顔で言う】

    俺の主人に誓おうか、お前達は必ず助かると

    【そう言うとそのまま隠し場所から出て】

    【アンテルの救護に向かうだろう】

  • 83アンテル◆mPThu6hceA25/10/30(木) 20:30:29

    >>82


    埃を踏み分けた足跡が見えるならば、アンテルの行き先を追うのもまた簡単である筈だ。

    応接室を後にして、玄関口から伸びるもう一方の廊下を突き当り、上の階へと続く階段を昇れば。

    一層濃く臭い立つ血の香り、ぼんやりと廊下を照らし出すランタンを光源にして、きっとライドウは扉の開け放たれた食堂へと辿り着くだろう。


    ────────────ぽつ、ぽた、ぽたり。


             ・・・・・・・・・・・

    雫の滴る音がして、そこには三つの影がある、一つは、頭と胸部の銃創より赤々と血を垂れ流し、カーペットに染みを押し広げて往く灰色の毛並みの人狼。

    一つは、まるで星一つない夜闇をそのまま落とし込んだかのような、黒々とした毛並みを揃えた別の人狼。

    そして、最後の一つは。


    「────────────、……っ、ぅ……!」


      ・・・・・

    その黒毛の人狼に、両手首を纏めて片手で壁面へと磔にされ、もう一方の爪で左脇腹を串刺しにされた、女狩人の姿。

    断続的に鳴り響く雫の音は、裂けた服、狩人の肩口から血液が滴る音だった、得物であった二挺の長銃は手放して床へと転がされ、唯一自由の利く足は、時折人狼の拘束を解こうとその腹や下腹部を蹴飛ばしている。


    『グァルルルルゥ……、おイ、グント、イつまデねボケてる……』

    『────────────ッ、痛……!あぁ、全く、いつもより再生が遅い……、銀か、この弾は……!』


    黒毛人狼によって“グント”と呼ばれた灰毛人狼は、傷口を己の肉が塞ごうとするぐずぐずとした音を伴いながら、ゆらりとその巨体を起こした、……確かに二発、弱点となる属性を、弱点となる部位に撃ち込まれた筈であるのに。

    磔にされた狩人は、その光景に苦虫を噛み潰す様な表情を浮かべながら、ごつ、ごつ、と、まるで無意味な抵抗を繰り返した。

  • 84ライドウ◆.a0KX1VzTY25/10/30(木) 20:41:12

    >>83

    【銃士を即座に助け出さんと】

    【魔を焼く性質を持つ獄炎が、磔を行う腕と脇腹を貫く腕の両方を一太刀元泣き別れさせんと襲い掛かる】

    無粋はよせよせ

    せっかくの美人さんだ、顔に傷でも付けば一大事ってなもんだぜ!

    【その場に相応しく無い派手で陽気な調子で銃士を救わんと剣を振るう】

  • 85アンテル◆mPThu6hceA25/10/30(木) 22:24:33

    >>84


    『……ン?』

    『抑えておけ“ザール”、今日は客の多い日だ、……なんだ、貴様は番(つが)いか?』


    ・・・

    ザール、そう呼んだ黒毛人狼の前に、身を起こしたグントは2mも超える巨体で炎幕へ横駆けた。

    見る目にもはっきりと筋骨の隆起した両腕はまるで丸太の様だ、両手の指を組み、ハンマーよろしく振るうその風圧だけでも衝撃になる。

    焼け焦げて皮膚が捲れ上がり、その内の筋肉さえ露出した腕を鬱陶しそうに擦りながら、ライドウの斬り下ろす刀の切っ先ではなく鈨(はばき)に触れて抑え込んだのは、確かに不審な気を放つ刃を警戒したからだろう。


    「……ッ、バカ野郎、何で来た……ッ!」

    『それが正しい、女の言う通り、俺達に気付かれず無事に入って来れたなら無事に出ることだって出来ただろう。

     逃げられる時に逃げれば良かったな、ハハ……地下の“食糧”を助けに来たのか?』


    変わらず磔のアンテルが怒鳴りつけるのと共に、グントは嘲笑をライドウに手向けた、それは無謀だと。

    爪と刀がヂリヂリと火花を散らし競り合いながら、その両腕は、今にも再生をし始めている。

    人狼、“半不死”の肉体を持つ血種の魔物────────────。


     ・・・・・・・・・・・・・・・・

    『人間は怪我をさせると劣化が早まる、表に出しておけば他の魔物に襲われるからな、大事に保管していたのだが』

  • 86ライドウ◆.a0KX1VzTY25/10/30(木) 22:36:44

    >>85

    (※磔にしてる敵を引き剥がした後に大見え切って名乗りを上げるとかやりたいんですが大丈夫ですかね?)

  • 87狼の獣人◆sQCNAT0b2F5D25/10/31(金) 18:33:36

    >>78

    ん、わかった

    【大人しくどちらにも頷き、ついて行くだろう】

  • 88ハルバード◆.a0KX1VzTY25/10/31(金) 21:58:24

    >>87

    ういうい

    ついて来てくれ

    【そのまま自分の泊まっている宿まで案内する】

    よっしゃここだ

    【ここら辺では割と良い感じの宿になるだろう】

    【少し大きく、レンガ造りの建物だった】

    【宿に入り自分の部屋まで案内して行くだろう】

    そういやベッドとか大丈夫か?

    確か布団だったろ?

  • 89ライドウ◆.a0KX1VzTY25/10/31(金) 22:22:46

    >>85

    【怪我人が居る、焔を炸裂させて敵を炙るような真似は出来んと】

    【競り合いを制さんと力を込める】

    【嘲笑われ、異常と見られ、馬鹿を見る】

    【見捨てておけば子供達は確実に助けられたであろうにイタズラに可能性を狭める無価値な行為に他ならない】


    違げーよ、それ

    間違ってんだ

    【そのどれもを馬鹿にするかのように陽気に笑う】

    【そちらの力を逃す為に一瞬力を抜き体勢を崩そうと画策する】

    【そして崩れたのなら返す刀でその身を引き裂かんと閃を放つ、そんな戦意を感じさせる目をしていた】

    そいつが大間違いなのよ

  • 90狼の獣人◆sQCNAT0b2F5D25/11/01(土) 09:54:13

    >>88

    土の建材……!

    【定期的に移動する故、知っていても自分たちでは使わないのであろうレンガをキラキラとした目で眺め】


    へいき、けど……?

    【普通"ベッド"というのは一部屋に一つしかない認識なのだろう、少し首を傾げ】

  • 91アンテル◆mPThu6hceA25/11/01(土) 16:38:25

    >>89

                          

    『ハハハ!愚かさも過ぎれば哀れだな、貴様のちっぽけなプライドごと、この刃、圧し折ってやろう!』


    焔を描く切っ先は、爪牙と摩擦し火花を散らす、人狼の中でも際立って恵まれた体躯、人間の数倍にも及ぶ膂力、鍔迫り合いが続けば徐々にグントが優位に立つのは一目瞭然であり。

    結果は最早決まったようなものである、と、ザールは目の前に縛り付けた女狩人へと視線を移していた。


    『……グルルゥ、マヌケな女、……決めタ、グントが小僧を殺ッたラ、オマエの眼ノ前で喰ってやル』


    身を捩ろうとするとアンテルの身には激痛が奔った、相方の人狼よりはいくらか細身の黒毛人狼の腹にも、苦し紛れの蹴りは全くもって通用せずにやがては力が抜けた様に吊り下げられる。

    その様を面白がって、ザールは突き立てた爪で傷口を広げる様に、抉り、捻じり。


    「がっ……────────────、ぁ、あぁあッ……!!」

    『グァル……!』


    苦痛を叫ぶ女の腹からゆっくりと刃を引き抜いた、新鮮で鮮やかな赤色は、血種の魔物にはたまらぬ芳香を伴って糸を引き、ザールは生唾を呑んで大口を開け、滴る血液を舌先で絡めとる。

    さも上質なワインを味わうかの様に、大食家のグントよりも先にドリンクを嗜むのは、役得というものだ、と────────────、


    『────────────グ、ゥ……ッ!?』


    ────────────“異変”があったのは、その直ぐ後だ。


    『ガ、ゴッ……!ォ、グォオ……ッ!?』

    『……あ?おい、ザール、どうした!……ぬゥッ!』


    びちゃ、びちゃ、びちゃり、ザールの口元から赤色交じりの吐瀉物が床へと吐き出された、嗚咽、苦悶の表情、それはライドウと競り合いを繰り広げるグントにとっても異様な光景であり。

    刹那の隙、侍の剣閃は爪牙の拘束を逃れると、灰毛人狼の胸元を深く抉り裂いて血飛沫を跳ね上げた。

    無論、“再生”はすぐに始まる、しかしほんの僅かな間、ライドウには味方である銃士の拘束を解くための時が与えられるだろう。

  • 92ハルバード◆.a0KX1VzTY25/11/01(土) 17:50:05

    >>90

    ん?ああ

    【質問から察する】

    俺は椅子で寝るよ

    割と慣れてるんだ

    【たははと座ったまま寝落ちした過去をいくつか思い出す】

  • 93ライドウ◆.a0KX1VzTY25/11/01(土) 18:03:05

    >>91

    【グントが隙を晒したタイミングを見逃さず傍を抜ける為に剣を鋭く振り】

    【アンテルを助け出さんが為に駆け出して、飛びつくように敵から奪い返した】

    いやっしゃあ!どうだ、生きてか?

    【アンテルに対して声を掛ける】

    【どこまで行こうが声にはまだ強い意思が宿っている】

    こっから反撃のターンだぞ

  • 94アンテル◆mPThu6hceA25/11/02(日) 11:42:28

    >>93


    『ゴホッ、グ、ォオッ……!なン、ダ、コイツの、血ハ……、不味……!』


    それは有り得ざる異変である、人間の血肉をこれ以上無い程の好物として食する血種人狼、その肉体がたったひと舐めしただけの女の血液に拒絶反応を示していた。

    折角の獲物を緩んだ拘束から眼前で攫われるのにも、捕え返すだけの余裕も無い。


    「ぐ、ぅ……ッ、この、馬鹿ヤロウが、恰好付けてる、場合か……ッ!」


    奇しくも、傷を塞ぐ役目を果たしていた爪牙が引き抜かれ、あくまで勇ましく見得を切るライドウの手に抱えられた女の脇腹からはこぷこぷと泡立った血が溢れ出していた。

    もう随分な消耗だ、長期戦をしていては先にアンテルの方が限界に至るだろう。

    だからこの先は、────────────時間が勝負。


       ・・・・

    「……アイツだ、灰毛の方、心臓を銀で撃ったのに死ななかった……、何か絡繰りがある……!

     だが、それを探っている時間は、無い……!なら手立ては一つだ……!」


    ぐずり、ぐずりと傷口を瘡蓋じみて赤い肉が埋め合わせ、今にも三度立ち上がろうとする、グントの生命力は確かに同じ人狼の中でも頭抜けていた。

    身体を切り刻んでも、心臓に銀を突き立てても意味を成さないならば。


                   ・・・・・

    「人狼のもう一つの致命的弱点、頸を落とす……、サムライ、お前の武器なら出来るな?」

  • 95ライドウ◆.a0KX1VzTY25/11/02(日) 13:27:21

    >>94

    これが見栄?こんなちっぽけなもんじゃねえ

    本物の見栄を見せてやる

    【そう言って構えを取る】


    遠からんものは音に聞け、近らばよって目にも見よ!

    我が名はホシヨミ ライドウ

    星を連ねる天下人、ミチサネ様につかえる名誉の一番槍とは俺のことぉ!


    【背中を晒す訳にもいかんだろうし敵は子供達を狙えない、傷ついたアンテルも今は自分の側にいる】

    【故に、もうこちらを縛る物は何もない】

    【上段に構えた剣が真っ赤に燃える、悪意を倒せと怒りを叫ぶ】

    銃士殿、あい分かった…

    大いに敵を切り伏せたホシヨミの炎剣、見せてやる!!


    【そう宣言し、魔を撃つ焔をその身に纏うようにして突貫する】

    【その頸を落とさんとする為に】

  • 96アンテル◆mPThu6hceA25/11/02(日) 17:27:58

    >>95

                 ・・・・

    『ザール、つまみ食いをして当たったなんて笑い話だぞ』

    『……チィッ……、そんなンじゃァ、ナイ、……ゲホッ、妙ダ、あの女の血ハ……!』


    胃の腑に落ちていた食物の全てを吐き捨ててまで、未だザールは込み上げる吐き気を堪え。

    己が吐いたすえた臭気を放つ汚濁を心底気分も悪そうに見遣った後、振り払う様に、グントとは対照的なシルエット、しなやかで鞭じみた腕をぱしりと薙ぐ。

    そうして、二頭の人狼はまた動き出す、炎舞纏う侍の突貫に迎え立つのは、やはり巨木の如き灰毛人狼の大腕だ。

    巨体、なれど鈍重ではない、初段の斬撃を一歩身を退いて躱したならば、食卓に備えられていた燭台に指をかけ、舞い散る大熱に溶けた高温の“蝋”をライドウに飛び散らせる。


    『轟々と燃やすな、火入れは過ぎれば肉質が硬くなる、なぁ“星詠みの”、俺は生肉(レア)に近い方が好みでな。

     相方との末期の挨拶は済んだのか、割り込んでは悪いと思っていたんだ』


    ────────────ドン、ドン!


    その傍らを二度の銃声が裂いた、交錯する火花、ライドウとグントの交戦に割り入ろうとした二つの銀色は、ザールが伸ばした爪に阻まれて地に叩き落される。

    壁際に座す銃士の手元には長銃が取り戻されていた、下唇を食み、痛みをこらえながら引鉄を弾き。

    恨めしそうに見下ろすザールの顔色を、挑発的に睨みつけていた。


            ・・・・

    『女ァ!てめェは決着済みだ、大人しクしテいロ!!』

    「────────────ハァッ、ハッ……!なら、力尽くで大人しくさせてみろ、黒毛……!」


    挑発には意図がある、ライドウをグントとの交戦に集中させる為、……目論見は成功したと言える。

    ザールがバキリと蹴り砕いた床板が宙に舞う、片方の長銃を銃身を掴んで近接に持ち換え、振りかかる爪の一撃を同時に振り上げた銃床が防いだ。

  • 97ライドウ◆.a0KX1VzTY25/11/02(日) 18:17:38

    >>96

    【弾丸により産まれた隙、そこを逃さない】

    【蝋燭の炎に突っ込むようにして距離を詰める】

    【"そのまま火に焼かれ"最短距離を、敵の不意を詰める】


    銃士殿の事は安心しろ、すぐにお前らを地獄に送って治療する

    【蝋燭の防御に使わなかった剣は既に最速で最高火力でも打ち出せるようにしてあった】

    【蝋燭の火を攻撃の為に吸収しながら、さらに炎剣は勢いを増す】

    【狙うは先ほど言われた弱点、後ろに下がればニノ太刀で落とす、防御に回れば上から断つ】


    【火に焼かれつつもその目の戦意はさらに燃え上がり、剣の焔も呼応する】

  • 98アンテル◆mPThu6hceA25/11/02(日) 22:24:31

    >>97


    『阿呆が!』


    人狼とて己の弱点は知っている、頸を狙われることなど分かりきっているのだ。

    故に、対抗策は幾らも知っている、侍が振るう二ノ太刀よりも“一歩早い”踏み込み。

    ライドウとグントの間には見上げる程の体格差がある、ならば、頸を落とす為に下方から斬り上げる斬閃上には、堅牢な肩の筋肉があり、巨木の様な腕(かいな)が必然的に立ちはだかるのである。


               ・・・・・・・・・・・

    グントは嘲笑っている、この侍は確かに手練れだ、だが、まだ若い。

    魔物を狩ったことこそ当然あるだろうが、己達の様な、知恵や人を食った経験の豊富な上位種の人狼と戦った経験値は未だ浅いのであろう。

    そういった意味では、まだ女狩人の方が一日分の長がある。


    『グルルルァアアッッッ!!!!』


    肩の筋肉が太刀筋を捉え、斬り進まれながらも幾層もの肉の鎧にて抑え込む間に、ライドウの懐へと飛び込んだグントは、鋭利な爪を滾らせた爪先蹴りを反撃として繰り出した。

    それは、頭上から力任せに爪牙を振り下ろし銃身を圧し折ろうとするザールとの鍔迫り合いを演じる、アンテルの方へと弾き飛ばす様な角度だ。

  • 99ライドウ◆.a0KX1VzTY25/11/03(月) 11:38:56

    >>98

    【断ち切る力に抗う力の入れ方なら引き抜くは容易い】

    【剣を血で滑らせるように引き抜き反撃を剣で受けて吹き飛ばされる】

    【そちらの目算は合っていた、彼は知性ある怪物との戦いは彼全体の戦いの中では少なく】

    【相手をするのは理性無き暴力か、人間が多い】

    【衝撃に対し僅かに痺れ、焔に触れ相手のダメージが少ない】

    【吹き飛ばされる勢いを利用してアンテルの方に向かう】


    銃士殿ぉ!フォローする!!

    【ザールに火炎を向かわせつつ再度アンテルを回収しようと試みる】

  • 100アンテル◆mPThu6hceA25/11/03(月) 18:49:23

    >>99


    『ゥ熱ッ!クソ、がァッ!小僧……ッ!!そンなニ先に死にてェか!!』


                      ・・・・・・・・・・・・

    ゴウと身を巻く炎熱を、ザールの身体は上半身が完全に後方を向く異様な捻じれが生み出す、回転の風圧で振り解く。

    両腕は正しく独楽の円軌道を描きながらアンテルが身構えた長銃の銀と衝突し、その片方を掌から弾き落とした。

    グントと同様、この黒毛人狼もまた、別種でこそあれ異形の身体構造を有しているのだ。


    「くッ……!」


    もう片方の掌に掴んだ銃口を跳ね上げ、回転するザールの爪の防御網に引っ掛からない顎下を狙って引鉄を弾く、“ばすん”と鈍い音と共に、顎の骨を砕いた銀の銃弾はそのまま人狼の脳漿を掻き混ぜ、頭蓋を貫いて天井へと突き刺さった。

    ────────────人狼はそれでも死なぬのだ、すぐにぐずりぐずりと異音を発し、傷口の再生が始まる。


              ・・・・・・・・・・・・・・・・

    「馬鹿かお前はッ!!余所を気遣って勝てる相手じゃない!!」


    こちらへと駆け寄ろうとするライドウの動きに、アンテルは怒声を浴びせてもう一弾、弾き。

    彼女の術により曲線の軌道を獲得した弾丸が貫くのは、ライドウの背後、追撃に飛び掛かるグントの肉体。

    分厚い腹筋を抉り、それはほんの一瞬だけ灰毛人狼の突進を食い留めただが、……当然、足りぬ。


    『おぉ逃げるな逃げるなぁ、どうも立場がおかしいな、お前達が俺達を狩りに来たんだろうに。

     これでは逆だなぁ、俺達にとってはこちらの方が、性に合っているがなぁ、ハハハハハ!!』


    高速で駆ける馬車と正面から相対する光景を想像してみると容易い筈だ、殺意を持って突進する人狼と衝突するのは、それだけでも重大なダメージだ。

    走りながら、巨木の腕を掲げて、ハンマーの如くライドウへと振り下ろす。

    たったそれだけで、下手をすればこの廃墟の床ごと下の階層へと叩き落されかねないだろう。

  • 101ライドウ◆.a0KX1VzTY25/11/03(月) 20:11:00

    >>100

    そっちじゃねえ銃士殿、向こうだ

    【彼の視線は心配しての物では無かった】

    【必要なあと一手を求めての物だった】

    【背後に魔手が迫るも速度がブレる、今までよりも急に加速する事で何倍も速く移動しているように見せた】

    【ただの獣には効かない、半端に知恵のある存在を騙す為の技術】

    【アンテルに手を伸ばす】

    【彼の狙ってる事をやるには彼女の弾丸と、彼女の身の安全が必要で】


    撃つならあそこだ

    【抱きかかえてでも彼は連れて行くだろう、一番近くの窓へ射線が通る場所に】

    【それによって自分が生み出す最高火力の射角外、自分とほど近い場所へと】

    【そこを撃てと言わんばかりに窓から覗く光明を見た】

  • 102狼の獣人◆sQCNAT0b2F5D25/11/04(火) 20:38:53

    >>92

    それ、は、うーん……

    【部屋の主を椅子で寝かせるという行為に困惑と躊躇いを見せたものの】


    ……わかった

    【ここまでのやりとりで、遠慮したところで貴方が退かない人柄なのはわかったのだろう。大人しく頷いた】

  • 103ハルバード◆.a0KX1VzTY25/11/04(火) 20:46:52

    >>102

    そうそう気にしなさんな

    【ヒラヒラと答えて部屋に案内した】

    そういえば気になっていたがな

    弟さんってどんな奴なんだ?

    話しには聞くがまだ話した事ないんからさ

    【椅子を差し出す】

  • 104アンテル◆mPThu6hceA25/11/04(火) 22:10:25

    >>101

                ・・

    ────────────太陽、窓枠に打ち付けられた木板が遮る、血種にとって不俱戴天の敵。

    ぼたぼたと紅く滴る命脈を擦り減らしながらライドウの策を悟る、だが、『陽光を利用する』程度の策ならば当然、血種狩りに慣れたアンテルの方も思い至っている。

    そのうえで敢えて言うならば、ライドウの考えはもう一歩、踏み込んでいる筈だ。


       ・・・・・ ・・・・

    「……あるんだな、切り札が」


    絶え絶えの呼吸、掠れた声色は奇しくも、人狼の耳には届かない秘密の会話としてライドウに伝わるだろう。

    つい先程まで侍が駆けていた石の床がガラガラと砕けて階下に落ちる、灰毛人狼の屈強な一撃は、標的の消失によって必然的に足場を叩きつけたのだ。

    噴き上がり、舞い散る埃が霞の様に視界を覆う、その向こうで二つの人狼の影が不気味に揺らめいていた。


    『死にかけの女一人易く殺してみせろザール。

     アレは噂に聞く“抗体持ち”だろう、俺でも喰えん人間だ、肉質を気にする必要はない』

    『チッ、気に食ワねェ、気に食ワねェゼ、……気に食ワねェカラ、捻り殺ス!』


    ────────────攻防は加速する、埃霞を突き破り、突出したのは黒毛人狼(ザール)。

    異常の発達を遂げた脚関節は異常の発条(ばね)を獲得しており、砲弾に似た加速でライドウへと飛び掛かる、鉄鞭の如きしなりを帯びた腕の振り、鋭利な爪がはらわたを抉り刈ろうと円転し。

    更に、その頭上を飛び越える様にして灰毛人狼(グント)の巨体が襲い来る、単純明快に叩き付ける拳が秘める威力は先ほど見せたばかりだ。

  • 105二次元好きの匿名さん25/11/05(水) 07:50:28

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  • 106二次元好きの匿名さん25/11/06(木) 06:50:17

    【そのパワーは確かに強力で、強靭で、凶悪だった】
    【しかし】
    すげぇパワーだ
    【アンテルを抱えたままだがその拳に剣を合わせる】
    だが、もう慣れたぜ
    【欲しいのは一瞬の時間、片手だが完璧な体制で受ける】
    【完全に攻略が成功した訳ではない、以前そのパワーは絶対の脅威だ】
    【パワーの差もあり受けた腕がミシミシと嫌な音を建て、鎧の中で内出血により青く変色する】
    【それでもこの程度の曲芸はやってのけられた】

    【抱えたアンテルに、彼女にだけ分かるよう指示を出す、意味は】
    「窓を撃て、風をくれ」

  • 107アンテル◆mPThu6hceA25/11/07(金) 12:58:28

    >>106


    『────────────そうか、それで二度目はどう受ける?』


    拳に伝う重低の打撃音、その威力、受身を取ろうとも響いた異音は超絶技巧の侍の骨身を砕かんとする無慈悲無類の衝撃を物語る。

    読み切り、完璧に迎え撃ってこれだ、同じ攻撃を二度受ければグントの指摘する通り、今度こそは抵抗も能わないだろう。

    だからこそ、追撃の二度目がすぐさま用意される、今度は拳のみでなく爪の先を突き立てる様に。

    大腕を振り上げて、────────────されど。


    『……ッ!』

    『グァウッ!?』


    じゃかり、と、その眼前に突き出されたのは、白銀に彩られた女狩人の銃口だ。

    グントが跳び退るより早く引鉄を弾いたそれは、筋肉の裂ける破裂音を轟かせながらそのはらわたを貫通し、更には軌道を変え今にもライドウへの追い打ちを図ろうと回り込んでいたザールの頬を掠め引き裂いて。


    『────────────グルルルルァァアッ!!学ばないな、効かねぇよ!!』


    そうまでしても魔弾の貫いた弾痕は直ちに再生し始める、人狼の生命力、グント達が怒りを露わにする間に。

    しかし本命の狙いは他所にある、跳ね上げた二つ目の銃、一射目への対応を終え距離を取った人狼達を捨て置いて、その後方を。

    窓枠を塞ぐ、太陽を塞ぐ、酸素を塞ぐ木板を、弾いた。

  • 108ライドウ◆.a0KX1VzTY25/11/08(土) 16:30:54

    >>107

    【背後で長く高い音声が鳴り響く】

    【砕け立ったのはガラスだけではなかった】

    【一瞬にもみない短時間で、彼の彼に風が纏われて行く】


    ナイスだ、銃士殿ぉ!?

    【片刃は先程までの数倍の火力に膨れ上がり炸裂する】

    【折れている方で依然武器を握っては居るが、腕力ではなく焔の爆発によりも勢い付けた振り回す】

    【それを成立させるほどのエネルギーが獲得出来ていた】

  • 109狼の獣人◆sQCNAT0b2F5D25/11/09(日) 13:06:21

    >>103

    弟、ラブラド。ぼくより、毛皮、明るい。白金色。

    【椅子に座りながらそう答える】

    族長、白銀色。ぼく、銀色。だから、ぼく、魔力、里で三番目。

    【背丈はこれくらい、と150cmあたりの高さに手をやって】

  • 110ハルバード◆.a0KX1VzTY25/11/09(日) 17:18:17

    >>109

    ラブラドか…良い名前だな

    【目を細めて呟く】

    魔力が豊富かあ〜良いな、俺も憧れるぜ

    【背丈のラインを見てかなり幼いなとも考えていた】

    お前ら二人とも凄いんだな

  • 111アンテル◆mPThu6hceA25/11/09(日) 18:41:41

    >>108


    『──────────── そ れ が ど う し た ッ ! !』


    燭台の火に照らされて、微かに影の立つだけの薄明りに満たされていた暗室に、山間に傾きかけた冬の夕日は横合いより橙色の輝きを差し込んだ。

    それは血種にとって天敵となる陽光である、グント、ザール、二匹の人狼に一瞬の動揺が迸る。

    されど、一瞬、────────────確かに脅威だが、直接光線を浴びさえしなければ問題は無いのだ、窓際より距離を置き安全圏へと。

    そうして、『これこそが二人の冒険者にとっての切り札であったのだ』と推察すれば、無意味であったと煽り立てる様に狂暴に哄笑する。


     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    『新鮮な酸素のお陰で火力が上がったかァ!?

     ただ燃やす程度で俺達を狩るつもりか、剣士の小僧!火傷程度瞬きの間に回復が出来るんだよ!』


    薙ぎ払う火力にも怯まないのは、それがただの炎であると断じているからだ、二匹は今度こそ二人を仕留めるべく左右へと分散して回り込んだ。

    挟撃の態勢、未だ十全に力を残した人狼達にとっての必殺の陣形。

    その予兆を受けて、ライドウの腕の中、抱えられたアンテルは彼に噛みつくように声を振り絞った。


    「……ッ、サムライ、私を降ろせ、そうすれば両腕で戦えるだろう……!

     灰毛を止めろ、黒毛は、私が狩るッ……!」

  • 112ライドウ◆.a0KX1VzTY25/11/09(日) 22:35:01

    >>111

    【銃士の声に答え返信を返すまもなく、怪我を負わせないよう降ろしてやり】

    【剣を折れた手を添え、抱えてた手で動かす形に切り替える】

    銃士殿、サポート頼むぜ

    【そこから風を喰らって生み出される爆炎は獅子を模した形を取る】

    【まるで獣の咆哮のごとく空気が打ち震え、魔を穿つ業火は犬へ襲いかかった】

  • 113狼の獣人◆sQCNAT0b2F5D25/11/10(月) 10:32:17

    >>110

    すごい、なれたら、嬉しい。……ぼく、人間語で、てつだう。弟、族長継ぐまで、中継ぎ。

    【ふふ、と少し笑いながら話して】

  • 114ハルバード◆.a0KX1VzTY25/11/10(月) 12:40:16

    >>113

    【その言葉に一つ引っかかる】

    あれ?お前が族長を継ぐんじゃなかったのか?

    何か特別な条件でもあるのか?

    書き漏らしてたらすまん

    【そんな話しをこれまでの会話の中で聞いた事があったか記憶を探る】

  • 115アンテル◆mPThu6hceA25/11/10(月) 13:10:46

    >>112


    『その手負いデ何が出来ル!』


    四足歩行に近い、より獣じみたザールの疾駆、それはグントの巨体より一手早く狩人達の元へと辿り着き、しかし。

    鞭の如き腕が削り薙ぐ爪の一撃を、アンテルは振り上げた長銃の銃身にて受け止める。

    力を込めた腹筋から、脇腹の傷口はぐじゅりと噴血し、女狩人は苦悶の形相ながらも眼前の“獲物”を睨みつけ。


    「────────────お前の方は、心臓を一発撃たれれば死ぬんだろう?他の人狼と変わらず……!!」

    『ッ!?』


    ・・・・・・・・・・・・

    アンテルの長銃は二挺ある、爪を受け止めた一方とは反対の腕で銃身を跳ね上げて、咄嗟に飛び退るザールの胸部へと銃弾を弾いた。

    上体を逸らし、一度は躱したその元へ、魔力が付与された曲射の軌道は空中で曲がりくねりながら追いかける。

    舌打ちをして、ザールはまた逃走を図り。


    『グントッ!交代(スイッチ)ダ、コイツの弾は面倒くせェ!』

    『この馬鹿が、距離を取ればそれこそその女の術中だろう!距離を詰めろ!それに……!』


    一方、侍の解き放った炎舞を愚直に突っ切り、狂暴な大腕を叩きつけるグントもまた、異常事態に陥っていた。

    普段ならばこの程度の炎はすぐに掻き消せるのだ、火傷をしても、その端から再生が叶う。

    だが、この侍の炎は────────────。


    『オオ、オッ……!なんだ、クソ、コイツの炎は……!中々消えねぇッ……!!』


    不可思議、訳の分からぬこと、自分よりもずっとずっと生きていない下等で軟弱な食糧でしかない人間如きの為に、グントは心底の苛立ちと共に早急な決着を迎えんと拳を振り下ろす。

  • 116ライドウ◆.a0KX1VzTY25/11/11(火) 07:32:04

    >>115

    【余裕を持ってこちらを狩る為に打ち出されたこれまでの攻撃に対し、余裕なく死にたくないと打ち出された攻撃は僅かに避けやすく】


    ほうらよぉ!

    【回避した際に額からコメカミを掠め派手に血が出るだけの結果に終わる】

    【そして懐に入り真っ赤に炎上したグントに対して炎刀を振るう】


    灰になるまで焼かれてみろよ、秘剣・炎魔、大往生ォーーー!!!

    【その悪意を断ち切らんと片刃の剣と焔は向かう】

スレッドは11/14 07:32頃に落ちます

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