- 1二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 22:07:46
ニンゲンが地底世界を去った後、モンスターたちはどう過ごしたのか、という物語を安価で作りたい。
もちろん全部ネタバレ注意。
ただし今回はGルートとNはNでもロードしたらPルートに行けるルート(全員と友達ルート)、
そして、既に通ったルートは除く。
過去スレまとめはこちら。
過去スレ一覧&現在までのエンディングリスト | Writeningアンダイン死亡の追放トリエルエンドから、スパゲッティアンドピースな世界になった1スレ目 https://bbs.animanch.com/board/2864876/ 全員生存のアンダイン裏切られエンドから、ある種の『真実』を知ってし…writening.net - 2二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 22:09:09
今まで通ったNルートまとめは以下の表の通り。
(参考元:Undertale Japan Wiki
https://undertale.fandom.com/ja/wiki/Undertale_Japan_Wiki
ライセンス:CC-BY-SA)
今回も、まずどのNルートを経たのかを決める。
このニンゲンはトリエルを殺した?見逃した?
- 3二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 22:14:13
見逃した
- 4二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 22:19:25
- 5二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 22:21:19
見逃した
- 6二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 22:25:35
- 7二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 22:43:43
全員無事
- 8二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 22:48:40
- 9二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 23:03:24
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- 10二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 23:10:23
- 11二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 23:36:23
無事だ
- 12二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 23:36:49
生きてる
- 13二次元好きの匿名さん25/10/22(水) 01:10:48
このレスは削除されています
- 14二次元好きの匿名さん25/10/22(水) 09:16:27
このレスは削除されています
- 15二次元好きの匿名さん25/10/22(水) 14:36:23
このレスは削除されています
- 16二次元好きの匿名さん25/10/22(水) 20:28:23
agetale
- 17二次元好きの匿名さん25/10/22(水) 21:22:56
ニンゲンはいせきのモンスターたちとトリエルを見逃した。
ニンゲンはスノーフルのモンスターたちを見逃し、パピルスを殺した。
ニンゲンはウォーターフェルのモンスターたちを見逃し、アンダインを殺した。
ニンゲンはホットランドやコアのモンスターたちを見逃し、メタトンを見逃した。
そしてニンゲンは、アズゴア王と出会った。
ニンゲンは、アズゴア王と戦い、そしてフラウィと戦った。
ニンゲンは、フラウィを殺した?見逃した?
- 18二次元好きの匿名さん25/10/22(水) 21:24:43
殺した
- 19二次元好きの匿名さん25/10/22(水) 21:26:11
ニンゲンはフラウィを殺し、地底を去った。
地底では、トリエル、サンズ、メタトン、そして多くのモンスターが生きている。
地底では、パピルス、アンダイン、アズゴア、フラウィが死んでいる。
サンズは、ニンゲンの携帯電話に、メッセージを残す事にした。 - 20二次元好きの匿名さん25/10/22(水) 21:31:33
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- 21二次元好きの匿名さん25/10/22(水) 21:32:26
女王がリーダーとして戻ってきた事、落ちてきたニンゲンには仲間として接するようにおふれを出した事。
しかし、ニンゲンにアンダインとアズゴアが殺され、
6人のニンゲンのタマシイも無くしたモンスターたちには受け入れられなかった事。
モンスターたちは反逆を起こしたが、女王はあっさりそれを受け入れ、遺跡に帰ったこと。
希望の失われた地下世界は、リーダーのいない状態である事。
女王が遺跡に戻った時、サンズ自身も、図書館の本数冊と共に、彼女についていき、共に暮らす事にした事。
「もう一度、あの子に会いたい」
女王が、そう言っている事。
でも、オイラには言えない、と、サンズは言う。
何故なら、女王様がニンゲンを匿ったせいで、「パピルスはニンゲンに殺された」のだから。
最後にサンズは、こう言って電話を切った。
二度と来るな。顔も見たくない――と。
それはあまりにも強烈なデジャヴだったが、ニンゲンには関係のない事だった。
この物語の後日談は、ここから始まる。
まずは誰の目線から、後日談を始めようか?
- 22二次元好きの匿名さん25/10/22(水) 21:35:06
トリエル
- 23二次元好きの匿名さん25/10/22(水) 22:02:04
いつも通り、トリエルはいせきで目を覚ました。
いつものように顔を洗い、いつものように身支度をして――
そして、いつも、ではないものが、一つ。
「おはよう、トリィ」
キッチンに、スケルトンが一人立っていた。
いつも、ではないもの。
しかしこれから、いつも、になっていくかもしれないもの。
「……ええ、おはよう、サンズ」
トリエルの本日初めての言葉は、同居人への挨拶だった。
さて、二人はこれから、今日をどう過ごすのだろう?
- 24二次元好きの匿名さん25/10/22(水) 22:24:12
黄色い花の世話をするトリエル
しかしそこでまたふと既視感に襲われた - 25二次元好きの匿名さん25/10/22(水) 22:25:09
2人で図書館からの本を見る
- 26二次元好きの匿名さん25/10/22(水) 22:35:20
久し振りにグリルビーへ向かった
- 27二次元好きの匿名さん25/10/22(水) 22:37:05
メタトンのラジオを聴く
- 28二次元好きの匿名さん25/10/22(水) 22:38:41
- 29二次元好きの匿名さん25/10/22(水) 22:48:28
- 30二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 01:17:23
たておつ のようだ
- 31二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 09:29:55
上げテール
- 32二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 14:41:57
何かもう怖い気分になってきた
- 33二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 20:34:50
結局二人はいつものように今日を過ごす事にした。
即ち、いせきの見回りと、住民たちへの挨拶である。
誰かがお花に水やりをしなきゃ、とはトリエルの弁だ。
そして、もしあの花畑に、また、ニンゲンが落ちてきたら、その時は――
二人は土いじりの道具を持って、ホームから、花畑の方へと歩いていく。
「ケロケロ!(トリエル、おはようございますケロ!)」
「ケロケロ!(サンズもおはようケロ!)」
「はい、おはようございます」
「よお。ひっくりカエってないようでよかったよ。元気が一番だからな」
サンズの挨拶もすっかり手慣れたもので、フロギーたちがケロケロ合唱するように笑った。
未だサンズに慣れないナキムシは柱の陰で震え、ベジトイドは二人の食事状況を気にしてウロウロしている。
そうして二人は、花畑へとたどり着き……
- 34二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 21:22:00
あの黄色い花があった……と思いきや本当にただの黄色い花であった
- 35二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 22:02:38
パピルスのことを聞こうとしてやはり止めておくトリエル
- 36二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 22:12:50
なぜかいぬのモンスターたちがいた
- 37二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 22:36:03
花の世話をするついでに地下の近況をサンズから聞くトリエル
どうやらメタトンを次の王様にする流れがあるらしい - 38二次元好きの匿名さん25/10/24(金) 01:15:55
- 39二次元好きの匿名さん25/10/24(金) 02:12:18
今更だけどなぜパピルスをころした……
- 40二次元好きの匿名さん25/10/24(金) 08:00:17
- 41二次元好きの匿名さん25/10/24(金) 11:57:52
不穏だな
- 42二次元好きの匿名さん25/10/24(金) 15:17:20
あの電話に出てしまったばかりに…
- 43二次元好きの匿名さん25/10/24(金) 22:17:01
二人は、すぐに異変に気付いた。
「まあ……どうしたのかしら……」
トリエルが思わず、花に向かって駆け寄った。
サンズは思わず、その光景に立ち尽くした。
きんいろのはなが、萎れていた。
きんいろのはな――その特徴に、強靭な生命力と繫殖力がある。
種は色んな人にくっついて運ばれ、そこで根付き、咲き誇る。
場所によっては比較的の日の差す、ホームやニューホームは勿論の事、
ろくに光もないウォーターフェルにさえ群生地がある。
その、きんいろのはなが、萎れている。
これだけ朝日や夕日を浴び、トリエルの庇護の元、サンズが知る遥か昔から咲いていた花が――
萎れている。
「どうしたのかしら、お水が足りなかったのかしら。それともあげすぎ……?
でも、いつも通りにしたのに……」
トリエルは納得がいかない顔で、花の前にしゃがんでいる。
その様を見てサンズは……
- 44二次元好きの匿名さん25/10/24(金) 22:35:38
しばらく様子を見ようと諭す
- 45二次元好きの匿名さん25/10/24(金) 22:37:43
花の根が密集し過ぎて根詰まりを起こしたのかもしれない
- 46二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 02:34:33
肥料でもやるか
- 47二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 11:25:52
世話をし過ぎたのもしれないと言う
- 48二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 15:40:29
- 49二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 18:22:24
サンズも心なしか元気無さそう
- 50二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 19:28:30
- 51二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 22:36:35
おろおろするトリエルを横目で見ながら、サンズも跪いて、花の様子を見た。
この花がいつから、どれくらい咲いているのか、サンズは知らない。
ただ、その量が半端なものじゃない事はわかった。
そっと根元を見る。茎同士が密集して、足の踏み場もない状態だ。
ツイスターゲームのルーレットに無茶ぶりされたようにも見える。
「……あー……花の根が密集し過ぎて、根詰まりを起こしたのかもな」
「ねづまり?」
サンズはズボンの裾を叩きながら立ち上がった。
「つまり、この部屋に対して、花が増えすぎたんだよ」
それにしては、とサンズは思う。
昨日までは綺麗に咲いていたはずだ。それはサンズも確認している。
それが根詰まりで、ここまで急に萎れるだろうか……?
「……増えすぎたって事は、間引かなきゃいけないってことね?」
トリエルも理解したようで、小さく頷いた。
「ああ。ちょうど道具は持ってきてる。ま、ホネが折れる作業になるだろうが……」
「コツコツやるのが大事ね!」
二人はしばし笑いあい、そして、作業に取り掛かった。
摘んだ花は、後で乾かしてお茶にしよう、なんて話をしながら。
一方その頃……
- 52二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 22:51:50
パピルスがいなくなったことを心なしか寂しがるいぬのモンスターたち
- 53二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 02:13:44
アンダインを探し続けるロイヤルガードのモンスターたち
- 54二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 02:43:23
ホットランドのモンスターたちはメタトンを王として擁立しようとしていた
- 55二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 02:53:26
アンダインの敵討ちに燃えるRG01と02
- 56二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 03:09:47
- 57二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 10:58:29
保守
- 58二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 16:12:31
地味にトリエルが生きてる世界ももうなくなりそうなんだよなぁ……
リーダーレスエンディングもすぐそこ - 59二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 17:26:29
- 60二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 22:17:37
アンダインの葬儀から、数日が過ぎていた。
喪主はガーソンが務め、会場は彼女の家だった。
そして皆で、いかにアンダインが優れた戦士だったか、素晴らしいモンスターだったかを語り明かした。
語れば語るほど、RG01の心に、煮えたぎるものがあった。
――ニンゲンめ。
自分がニンゲンに絆され、02と思いを伝えあった頃、アンダインは、もう、殺されていたのだ。
上司を殺した犯人だと気付かず、呑気に身を許していた。
タマシイが煮えくり返るとはこのことだ。
もしあのニンゲンがまた来るような事があれば、その時は……
その時、ぽん、と肩に手を置かれ、RG01は反射的に振り返った。
「な――んだ。どうした?」
体から力が抜ける。そこにいたのは、RG02だった。
「……………………」
RG02は相変わらず無口だったが、RG01には、彼が今何を思っているのか、よくわかった。
彼は、RG01を心配していた。
アンダインの葬儀から、ほとんど眠れもしていない恋人を、心の底から心配していた。 - 61二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 22:52:51
「……ああ、オレは大丈夫だよ。それより、お前の方は大丈夫なのか?」
もちろん、RG01だって、わかっている。
兜越しでも、恋人が酷い顔をしている事がわかる。
それでもRG02はゆるゆると首を横に振り、恋人を心配させまいと、否定する。
そして、無理はするな、と、言外に言う。
そして、それが無理であることは、お互い、わかっている。
二人とも、抱えている罪は同じだ。
あの日、ニンゲンを見逃した。
だから今、二人の心に宿る思いは、一つしかない。
――今度来たら、仇討ちしてやる。
一体どの面を下げて、あのニンゲンが自分たちを結び付けたのかわからない。
あのニンゲンがいなければ、二人は結ばれなかったかもしれない。
それが、余計に、腹立たしい。
その思いは、結ばれて幸せな恋人の中に、深く燃え、そして、澱を残していた。
二人が内心そんなことを考えていると……
- 62二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 22:55:42
ふと全く同じ疑念が湧く二体
「しかし何故あいつはみんなを見逃してあねさんとアイツだけを……?!」 - 63二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 23:58:09
モンスターの子供がやってきた
「今の話もっと聞かせてよ!」 - 64二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 00:24:28
アルフィーから連絡が来た
- 65二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 00:27:26
いぬがやってきた
- 66二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 00:39:40
- 67二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 07:10:52
- 68二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 12:40:36
- 69二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 16:35:10
- 70二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 16:36:41
トリエルを再び女王にしようとしているらしい
しかしそれは自分達の傀儡にするのに都合が良いからのようだ - 71二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 16:40:07
どこかでアルフィーの研究の一部を手に入れており、アズゴアを甦らせる手がかりがあるとしてモンスターたちを拉致
- 72二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 16:56:26
去っていったニンゲンの魂を探すという名目で各地で略奪
- 73二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 16:58:59
- 74二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 20:13:51
- 75二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 20:14:40
- 76二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 21:51:03
「ろ、ロイヤルガードさん! 大変なんです!」
そう言いながら走ってきたのは、このあたりでよく見かける、ドラゴンのモンスターだった。
王朝も何もあったもんじゃない今だが、彼らは相変わらずそう呼ばれている。
「……どうした?」
RG02が、静かな声で尋ねる。
ドラゴンは何かを言おうとしているが、息を切らしていて、どうも要領を得ない。
「大丈夫だ、息が落ち着いてからでいいからな」
RG01が宥めるように背中をささる。
数度深呼吸を試みた後、ドラゴンは改めて口を開いた。
「それが……にゅ、ニューホームが……お城が、乗っ取られたんです……!」
「…………は?」
思わずRG01は、真顔になってしまった。 - 77二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 22:05:57
アズゴア王が亡くなってから、城はもはや巨大な墓標だった。
みんなアズゴアの死を悼み、哀悼の意を捧げ、花を手向け、思い出を語る、そんな場所だった。
しかしそんな場所が今――奇妙な連中に、乗っ取られていた。
彼らは顔を隠し、みやこの土産である、アズゴアの顔が描かれたTシャツを着ていた。
彼らはかつてアズゴア王が女王と共に演説(という名のおしゃべり)をした場所で、マイクを握っていた。
「我々はアズゴア王の志を継ぐものです。誰もが王にならぬというのなら、我らが王になりましょう」
「我らがアズゴア王の意思を継ぎ、今こそ、この地底をまとめ上げていく所存です」
そんな妙な熱を帯びた声が、城中に、響き渡っていた。
そんな彼らをこっそり見ているものがいた。それは……
- 78二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 22:07:44
アルフィー
- 79二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 22:07:59
ガスター
- 80二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 22:49:44
クモ
- 81二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 22:53:06
グッナイト
- 82二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 22:54:09
- 83二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 00:46:38
かざんちゃん
- 84二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 06:57:16
- 85二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 09:21:38
これは珍しい
- 86二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 17:03:42
保守テール
- 87二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 20:44:09
グッナイトは、この城の寡黙な墓守の一人だった。
雑草があれば抜いたし、手向けられた花も、萎れる前に片付けた。
あの日、ニンゲンがやってきたあの日、グッナイトはコアで、侵入者を出迎えた。
元々はメタトンからの依頼だったが、どちらにせよ、侵入者をこれ以上奥に進ませるわけにはいかない。
そう思っていた。
気付いた時、王は、もう亡くなっていた。
グッナイトは、あの侵入者――ニンゲンの子守歌で、寝かしつけられてしまったのだ。
あの時コアにいたモンスターは、軒並みそんな調子で先に進まれてしまっていた。
もし誰か一人でもしゃんとしていれば、あるいはこうはならなかっただろう。
ここに来る手前で、アンダインと、彼女とよく行動していたスケルトンも殺されていたらしい。
誰も彼もが、王を守れなかった。
そして、世界は、王を失った。 - 88二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 20:46:50
「我々はアズゴア王の志を継ぐものです。誰もが王にならぬというのなら、我らが王になりましょう」
「我らがアズゴア王の意思を継ぎ、今こそ、この地底をまとめ上げていく所存です」
そんな声が聞こえてきて、グッナイトは思わずホールを覗き込んだ。
そこには、顔を隠し、アズゴアTシャツを着た、妙な連中がいた。
そしてかつて王が握っていたマイクを勝手に使い、誰にともなく演説していた。
ちょうど墓参りに来ていたらしいドラゴンが、泡を食ったように奥へと逃げていくのも見えた。
グッナイトはこの状況を見て……
- 89二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 21:08:09
彼等に文句を言いに行く
- 90二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 21:16:19
ニューホームの外へ伝えにいく
- 91二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 21:21:30
そのまま暫く監視
- 92二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 22:12:21
今すぐに解散するように促す
- 93二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 22:13:37
- 94二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 22:34:58
- 95二次元好きの匿名さん25/10/29(水) 00:22:46
おつテール
- 96二次元好きの匿名さん25/10/29(水) 08:24:47
「……やめろ」
グッナイトは鎧を鳴らしながら、演説している連中に近付いた。
「ここは、王が眠る墓所だ。静かに、眠らせてあげたい」
それは、普段口数の少ないグッナイトが、何とか絞り出した言葉だった。
しかし、アズゴアTシャツの面々は、お互いの顔を見合わせて。
「だから、王に、民に聞かせているのです。我々が王の後を継ぎ、必ず、この国を良くしていこうと」
……話が通じそうにない。
そもそも彼らは一体どこからやってきた?
あの地獄のような1日の中で、何をしていた?
何を――今更?
膠着状態になったその時、また別のモンスターがやってきた。それは……
- 97二次元好きの匿名さん25/10/29(水) 10:21:23
ナキムシャ
- 98二次元好きの匿名さん25/10/29(水) 10:22:47
かざんちゃん
- 99二次元好きの匿名さん25/10/29(水) 10:23:46
パイロープ
- 100二次元好きの匿名さん25/10/29(水) 10:26:38
ランシー
- 101二次元好きの匿名さん25/10/29(水) 10:37:50
- 102二次元好きの匿名さん25/10/29(水) 17:27:27
このレスは削除されています
- 103二次元好きの匿名さん25/10/29(水) 20:18:37
- 104二次元好きの匿名さん25/10/29(水) 22:40:27
「グッナイト殿の、言う通りだ」
横から現れたのは、ナキムシャだった。
彼もまた、あのコアでニンゲンと相対し、そして、逃がしてしまったモンスターの一人だった。
「ここは王の墓所だ。王の死を悼む者の為にも、そのような妄言は」
「妄言とは聞き捨てなりませんね」
リーダーらしき背の高いモンスターが、一歩前に出た。
「あの寝ぼけた事を言う女を追い払い、他に王候補がいないのならば……
我らが王の遺志を引き継いでも問題はないでしょう?
誰も名乗りださなかったのですから」
あまりにも暴論だった。
話の通じなさに辟易していた、その時。
「おい、一体何やってんだ!?」
突然、胴間声が割り込んだ。RG01だ。ドラゴンが連れてきたのが間に合ったらしい。
後からRG02も、ゆったりと、しかし確実な足取りでやってくる。
流石にこの人数は、説得より面倒臭さが勝ったらしい。
リーダーは小さく嘆息すると、「行きましょう」と、仲間たちを連れ、ホールの外へと歩き出した。
「……どうかお忘れなきよう。この世界には、王が必要なのです。
そして、王の遺志を引き継げるのは……我々しかいません」
それは、確信に満ちた言葉だった。
そうしてロイヤル・ガードたちを――かつて王を守れなかった騎士団たちを残し、
アズゴアTシャツの面々は去っていった。
「……何だったんだ、奴らは」
グッナイトが、不審げな声で呟く。
「……嫌な予感がする」
ナキムシャが、祈るように頭を垂れる。
そして、RG01と02は、彼らの後姿をずっと見ていた。
一体、この地底は、どうなるというのだろう。
不安は重い。まるでこの地底全土を覆う岩盤のように、重く、のしかかっていた。
一方その頃……
- 105二次元好きの匿名さん25/10/30(木) 01:09:34
スノーフルでもアズゴアカルトがいぬのモンスターたちと小競り合いをしていた
- 106二次元好きの匿名さん25/10/30(木) 01:36:18
メタトンのもとを訪れるアルフィー
- 107二次元好きの匿名さん25/10/30(木) 09:46:06
アズゴアカルトの暴走を見てメタトンを王様に据えようかと考え始めるホテルのモンスターたち
- 108二次元好きの匿名さん25/10/30(木) 10:01:08
アズゴアカルトを警戒し有事に備えるいぬのモンスターたち
- 109二次元好きの匿名さん25/10/30(木) 10:02:21
- 110二次元好きの匿名さん25/10/30(木) 17:45:48
- 111二次元好きの匿名さん25/10/30(木) 22:11:11
一方、スノーフル。
スケルトン兄弟の漫才が絶えて久しいここで、何故か怒声が飛び交っていた。
「……だから! 勝手な事言うんじゃないッス!」
(いい加減にしないとブッ飛ばしてやるサ!!)
斧を構え、歯を剝き出しに唸りながら、イヌカップルは彼らと対峙していた。
その目線の先には、顔を隠し、アズゴアTシャツを着た連中……例のカルトが立っている。
「勝手な事ではないでしょう。地底には王が必要で、誰も名乗り出ないのであれば、我々が」
(ウチらの王はアズゴアたった一人サ!!)
「とっとと失せるッス!!」
毛を逆立てるイヌカップルの横には、何とか目を凝らすワンボーと、
相変わらずの調子のグレータードッグとレッサードッグもいる。
それがこんな町中でにらみ合っているものだから、ほとんどの住人は家に籠り、
この小競り合いの行方を窓越しに見ていた。
まさに一触即発の空気になった、その時だった。
- 112二次元好きの匿名さん25/10/30(木) 22:28:11
サンズが戻ってきた
- 113二次元好きの匿名さん25/10/30(木) 22:43:10
モンスターの子供が仲裁に来た
- 114二次元好きの匿名さん25/10/31(金) 01:27:01
ホットランドの仲間から応援を頼まれて去っていくアズゴアカルト
- 115二次元好きの匿名さん25/10/31(金) 02:25:53
アズゴアカルトの網膜に幻覚
鬱陶し気にカルト達へナイフを切り付けるニンゲンの姿が、彼らを恐怖と逃走へと駆り立てる - 116二次元好きの匿名さん25/10/31(金) 10:32:35
- 117二次元好きの匿名さん25/10/31(金) 17:47:35
早めのあげ
- 118二次元好きの匿名さん25/10/31(金) 21:00:18
- 119二次元好きの匿名さん25/10/31(金) 23:19:29
しびれを切らしたイヌッサが一歩踏み出した、その瞬間だった。
「――ッ」
不意に、アズゴアTシャツの一人が、息を呑んだ。
それは戦う前の呼吸というより、まるで何かに怯えたような、そんな息の震えだった。
それがやがて全体に伝播し、彼らは体を震わせ、冷や汗を垂らし、歯のある者はかちかちと歯の根が合わなくなり、そして……
一斉に、弾けた。
彼らは突然わけのわからないことを叫びながら、走って逃げて行った。
雪煙が舞い上がり、それが晴れた頃には、そこにはも、誰もいない。
後に残されたのは、お預けを食らったイヌのような顔をした、イヌたちだけだ。
「……一体何だったんだ、あいつら」
ワンボーが訝しげに呟く。
レッサードッグとグレータードッグは、舞い上がる雪と走り去る奴らに興奮して飛び出そうとするところを、
何とかイヌッスとイヌッサが押さえていた。
「きっとカミさんの迫力に圧されたッスよ! 流石カミさん!」
(……なんだか微妙な気分サ)
一歩踏み出しただけでこの避けようは、それはそれでちょっと傷ついたイヌッサであった。
彼らが、ニンゲンに殺される幻覚を見た事など、イヌたちには知る由もなかった。
一方その頃……
- 120二次元好きの匿名さん25/10/31(金) 23:54:12
ニンゲンがなぜアンダインを殺さなければいけなかったのか知るために監視カメラの映像を虱潰しに見るアルフィー
- 121二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 01:14:28
グッナイトに代わってニューホームでアズゴアカルトを監視していたナキムシャ
- 122二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 01:23:33
アズゴアカルトの様子を覗き見していた店主
そして彼らが放った言葉を聴いて何かを思い出しかけた
「ニンゲンに殺される!」 - 123二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 01:30:43
ホテルでは、ホットランドのモンスターたちが集まって、アズゴアカルトへの対策を協議していた
- 124二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 09:32:47
- 125二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 17:05:34
このレスは削除されています
- 126二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 17:28:11
- 127二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 23:19:04
グリルビーズは静かだった。
こんな状況になれば、人は酒を飲む気すら失せてしまうらしい。
それでもちらほら現れる常連客の為に、グリルビーは今日も店を開けていた。
そう、今日も、常連客が一人、来ていた。
「やれやれ。何だったんだろうな、アレ」
彼は、いつの間にか、いた。
いつの間にか、いつものようにカウンター席に腰かけて、いつものように軽い調子だった。
その目は窓の外に何気なく向けられていたが、不意にグリルビーの方を向いた。
「最近流行ってるのか?」
そう、こともなげに彼――サンズは言った。
グリルビーは、何も言わない。ただ、じっとサンズを見つめるだけだ。
ぱちぱちと、炎が爆ぜる音がする。
ややあって、サンズは静かに肩を竦めた。
「そう言うなよ、グリルビー。でも、誰だって嫌だろ? 骨折り損のくたびれ儲け、って奴は」
グリルビーはサンズを見つめ続けている。
……さて、どう動くべき、か。
- 128二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 00:06:38
一応ニューホームのアズゴアカルトを説得しに行く
- 129二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 02:58:41
逃げていったアズゴアカルトを追いかける
- 130二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 11:32:11
アズゴアカルトに警告
- 131二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 13:45:29
アズゴアカルトが去り際に残した一言が気になり念のためひみつのラボに行ってみる
「あのはなが言ってた通りだ!」
「みんなあのニンゲンに殺されるんだ!」
(あいつはもういないはず……) - 132二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 15:04:42
- 133二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 19:31:28
- 134二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 22:39:31
グリルビーの眼鏡越しの目は、いつも何よりも雄弁に語る。
サンズは小さくため息をつくと、
「後でケチャップ、頼むぜ」
と、いつもの席から降りて、1歩、2歩、と足を進め、
3、で、もう、外にいた。
途端、ぎゃあ、という悲鳴が、サンズの耳をつんざいた。
さっきの狂乱状態で逃げて行った奴らが目の前にいた。
「おいおい、初めて会った奴に対して挨拶もナシか? そんな態度だと、流石のオイラでも骨身に沁みるな」
だが連中はぎゃあぎゃあ騒ぐばかりで、サンズの言葉など聞きもしない。
サンズは臀部を掻くと、そっと息を吸い、吐き、そして。
「おい」
それは、あまりにも低い声だった。まるで、地獄の底から響くような、そんな声だ。
あまりの迫力に気圧されたのか、連中はぴたりと騒ぐのをやめ、硬直したままサンズを見た。
「仲良しサークル活動もいいけど……あんまり人に迷惑かけるような事は、やめた方がいいぜ?」
それだけで、警告には十分だった。カルトの面々は再びバタバタと走って右往左往四方八方へと逃げ出した。
「……」
やれやれ、とばかりに、サンズは息を吐いた。
……面倒臭い事になりそうだった。
一方その頃、トリエルは……>>139
- 135二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 00:01:08
騒がしさに気付きいせきの外に出てきた
- 136二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 02:49:48
また変わりなく花の世話をしている
- 137二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 10:41:26
サンズの帰りが遅いことに心配していせきを出ていた
- 138二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 12:02:13
バタースコッチパイを焼いている
- 139二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 12:57:42
- 140二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 16:34:54
- 141二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 22:05:39
「……サンズったら、どこに行ったのかしら」
バケツ一杯に間引いたきんいろのはなを詰めて、トリエルは家に帰ってきた。
花を干す、といっても、いせきのじめじめした環境では難しいだろう。
ならお布団と同じように、魔法でじっくり乾かして……
階下……いせきの外の方の妙な騒がしさに気付いたのは、そんなことを考えた時だった。
「……?」
なにやら、イヌの吠えるような声が聞こえる。
トリエルはゆっくり階段を降り、扉の向こうに耳を澄ませた。
相変わらず、誰かが騒いでいるようだ。
もしかしてサンズは、このゴダゴダに巻き込まれているのだろうか……?
「……」
トリエルは意を決し、そっと扉を開けた。
途端、スノーフルの寒々しい空気がトリエルを包み込む。
一体何が起こっているのだろうか。そしてサンズは……
そう思った瞬間だった。 - 142二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 22:18:03
突然、世界が終わったかのような絶叫が、轟いた。
「な――!?」
一体、何が――トリエルは思わず目を見開いた。行くべきか、行かざるべきか。
――行くしかない。
トリエルは考えるより先に飛び出していた。
もし誰かが危ない目に遭っていれば、助けなければ。
それを感知したからには、行かなければならなかった。
トリエルが町に向かう間、再度、悲鳴が轟いた。
(一体何が起こっているというの……!?)
何か――とてつもなく恐ろしい事が起こっている。嫌な予感が頭の中で膨れ上がる。
そうしてトリエルがたどり着いた時には――
「……え?」
全てが終わっていた。
あたりは、あまりにも静かだった。ただ雪の上に、転げるように逃げたような足跡が大量にあるだけだった。
そして、その足跡が逃げてきた先――そこに、サンズが立っていた。
「……」
そのサンズと、トリエルの、目が合った。
そして……
- 143二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 22:49:28
アズゴアのたちの悪いファンがやり過ぎたので注意しておいたと話すサンズ
- 144二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 01:10:07
お化けでも出たんじゃないのかと言うサンズ
- 145二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 02:09:04
真実を伝えるサンズ
しかし恐らくアズゴアカルトが幻視したであろう事については伏せた - 146二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 10:00:15
アレはどちらが先に家に帰れるかかけっこしてるんだと説明するサンズ
- 147二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 10:02:10
- 148二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 17:45:07
保守
- 149二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 21:11:41
- 150二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 23:08:54
「……あー……」
サンズは一瞬、目を逸らした。しかしすぐにトリエルに向き直って、何気なくこう言った。
「立ち話もなんだ。ちょいとそこでお茶でもどうだ?」
そう言って指差した方向には、おしゃれな出窓から、あたたかなオレンジの光が漏れている建物があった。
「グリルビーズ。オイラの行きつけなんだ」
そうしてサンズとしてはトンボ帰り、トリエルとしては初めてのグリルビーズへの来店と相成った。
「ただいまグリルビー」
何気なく帰ってきたサンズ、その後ろにいたモンスターを見て、グリルビーの炎がわずかに揺らいだ。
「こちらのレディに……えーと、ポテトとバーガー、どっちがいい?」
「それよりも」
トリエルが素早く制した。
「一体何があったのか……説明してくれるかしら?」
それはまるで、キツいイタズラをした子どもを詰問する親のような口調だった。
サンズは……
- 151二次元好きの匿名さん25/11/05(水) 00:53:11
ありのままを話す
- 152二次元好きの匿名さん25/11/05(水) 02:58:22
多少キツめに注意してやった
- 153二次元好きの匿名さん25/11/05(水) 03:01:57
真実を伝えるが、彼等が見ていたと思われる事については伏せて話した
- 154二次元好きの匿名さん25/11/05(水) 03:06:36
弾幕ごっこがあった
- 155二次元好きの匿名さん25/11/05(水) 08:39:17
- 156二次元好きの匿名さん25/11/05(水) 10:41:08
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- 157二次元好きの匿名さん25/11/05(水) 16:59:33
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- 158二次元好きの匿名さん25/11/05(水) 21:02:11
- 159二次元好きの匿名さん25/11/05(水) 21:29:24
「いや……ぶっちゃけ、オイラにもわからないんだ。それこそ、トンとな」
サンズがそう言うと、トリエルは怪しいものを見る目をした。
「……だってあいつら、オイラの顔見て逃げちまっただけだぜ?
いきなり人の顔見て叫んで逃げるなんてな。流石のオイラも、ちょっとホネに来たよ」
「……」
サンズは嘘はつかなかった。言葉は足りないが。
しかし、トリエルはサンズの証言に答えない。グリルビーは相変わらずグラスを磨いている。
そしてサンズは、いつも通りのニヤケ顔だ。
しかしそのニヤケ顔に反比例するように、誰も楽しそうじゃない、地獄のような空気が流れる。
膠着状態に陥った、その時だった。
- 160二次元好きの匿名さん25/11/05(水) 21:38:47
すぐ隣のテーブルに座っているガスター
- 161二次元好きの匿名さん25/11/05(水) 21:42:20
店内のラジオから声明を出すアズゴアカルト
- 162二次元好きの匿名さん25/11/05(水) 21:50:15
アズゴアカルトの一人が戻ってきた
「あんた別の世界の事が分かるんだろ?あの光景についても知ってるのか!?」 - 163二次元好きの匿名さん25/11/05(水) 21:52:22
イヌッスとイヌッサがやって来て大まかな話が分かったトリエル
- 164二次元好きの匿名さん25/11/05(水) 21:55:34
- 165二次元好きの匿名さん25/11/06(木) 01:26:53
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- 166二次元好きの匿名さん25/11/06(木) 08:26:14
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- 167二次元好きの匿名さん25/11/06(木) 16:04:01
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- 168二次元好きの匿名さん25/11/06(木) 20:04:46
- 169二次元好きの匿名さん25/11/06(木) 21:44:37
「OHHHH YESSS!!!」
突然そんな無駄に元気な声と無駄にノリのいいBGMが流れて、場の空気が一瞬で異様な物に変わった。
見るといつの間にかジュークボックスがラジオ付きのものに修理されている。
どうやらさっきの声は、このジュークボックスラジオから流れてらしい。
グリルビーの炎が、思わず一瞬揺らいだ。
トリエルは本気で不審そうな顔をして、
「サンズ、今のは……?」
と、訝しげに尋ねてきた。
サンズにはもちろんわかっている。
言わずもがな、地底世界のアイドル――メタトンだ。
こんな電波ジャック形式で放送するなんて、一体何を――
やがて、メタトンが話し始めた。
- 170二次元好きの匿名さん25/11/06(木) 21:48:02
各地のアズゴアカルトに投降を呼び掛ける声明を発表
- 171二次元好きの匿名さん25/11/06(木) 22:10:22
戦争なんて下らない!ボクの歌を聞け!!
- 172二次元好きの匿名さん25/11/06(木) 22:26:38
自分が地下のリーダーになるとの表明
- 173二次元好きの匿名さん25/11/06(木) 22:38:16
アルフィーを次のリーダーにしようと考えているようだ
- 174二次元好きの匿名さん25/11/06(木) 22:45:24
- 175二次元好きの匿名さん25/11/07(金) 01:49:14
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- 176二次元好きの匿名さん25/11/07(金) 10:13:20
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- 177二次元好きの匿名さん25/11/07(金) 17:27:49
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- 178二次元好きの匿名さん25/11/07(金) 20:24:59
- 179二次元好きの匿名さん25/11/07(金) 22:57:33
「地底の皆さん、不安定な状況にお困りでしょう。不安でしょう。嘆くこともあるでしょう!
ですがもう大丈夫!!」
いつものメタトンのテーマに、いつものメタトンのマシンガントーク。
しかし、その後に放たれた言葉は、さしものサンズも思わず呆気に取られるものだった。
「何故ならこのボクが! 地底のリーダーになるからさ!!
「…………は?」
トリエルの口から漏れた音は、サンズの心情を完璧に代弁していた。
「詳しい治世スケジュールは今後順次発表予定! ファンの皆、楽しみに待っていてくれ!」
センキュー!といつものどおりのハイテンションで締めくくると、店の中は一気に静かになった。
あらゆる音が失われたかのような沈黙だった。
そうして、長い、長い沈黙の後、トリエルが、
「ねえ」
と口を開いた。
「…………さっきの方は…………その。……どなたかしら?」
本気で困惑した様子のトリエルを見て、サンズとグリルビーは、思わず顔を見合わせた。
一方その頃、放送を終えたメタトンは……
- 180二次元好きの匿名さん25/11/07(金) 23:55:00
充電の為に一休み
- 181二次元好きの匿名さん25/11/08(土) 02:36:44
アズゴアカルトへ解散を命じる
- 182二次元好きの匿名さん25/11/08(土) 11:26:32
アズゴアやアンダインの追悼コンサートを企画
しかしその時既視感を覚えた - 183二次元好きの匿名さん25/11/08(土) 17:28:40
ニンゲンの足取りを辿っていた
- 184二次元好きの匿名さん25/11/08(土) 17:30:09
- 185二次元好きの匿名さん25/11/08(土) 17:45:05
- 186二次元好きの匿名さん25/11/08(土) 23:22:38
放送――電波ジャック――を終えたメタトンは、さて、と机の上の紙に向き直った。
まずは、アズゴアとアンダインの追悼コンサートだ。
きちんと彼らの死を悼み、区切りをつけ、前を向いてもらおう。
葬式とは生きている者の為にやるもの、とはよく言ったものだ。ゴーストながらメタトンは感心していた。
そして、このコンサートを区切りとして、みんなには悲しみで泣くのはやめてもらおう。
未来を見て歩けるようになってもらおう。
そして、その先にいるのは――メタトンだ。そうであらなければならない。
そうでなければ――一度元女王が失敗した世界で、名乗り出る事など許されないのだから。
そんなことを思いながら、メタトンは思いついた曲名を書き、セットリストの草案を作っていく。
しかし、と、メタトンは同時に思う。
――何か、おかしい。
そうだ、前もこんなセットリストを作ったきがする。あの時はアズゴア王の分を作って……
メタトンは頭を掻いた。
前? 前なんて、あるはずがないのに。アズゴア王が死んで、アンダインも死んで、そして追悼コンサートなんて、何度も起こるはずがないのに……
そのデジャブに何とも言えない気持ち悪さを感じた、その時だった。
- 187二次元好きの匿名さん25/11/09(日) 00:05:48
アズゴアカルトからメッセージ
- 188二次元好きの匿名さん25/11/09(日) 02:28:50
アルフィーから連絡が来た
- 189二次元好きの匿名さん25/11/09(日) 02:33:26
アズゴアカルトが蜂起
- 190二次元好きの匿名さん25/11/09(日) 02:37:31
トリエルから電話が来た
- 191二次元好きの匿名さん25/11/09(日) 11:18:51
- 192二次元好きの匿名さん25/11/09(日) 16:45:35
- 193二次元好きの匿名さん25/11/09(日) 22:58:21
「皆さん、これは、あまりにも由々しき事態です」
地底のどこか。人いきれのする密室に、アズゴアTシャツの面々が顔を突き合わせていた。
「ええ、実に由々しき事態です」
「あのようなガラクタが王を名乗るなど、あってはならない事です」
顔が隠された裏で吐き出される言葉には、妙にじっとりとした熱が籠っている。
「機械に政治など出来るわけがない」
「まして傀儡に王など出来るわけがない」
彼らはまるで群体のように口々に言いあう。その様は何とも名状しがたいものがあった。
「……ならばどうしますか?」
「国民に伝えねばなりません。機械如きに王が出来るわけがない。
我々こそがアズゴア王の志を正しく受け継ぐ者だと知らしめなければなりません」
そうだ、そうだと、皆が口を揃えた。
「では、どのように?」
カルトの一人が手を上げて尋ねた。
リーダーが、すっくと立ちあがる。
「もちろん、我々全員で訴えるのです。あのガラクタに任せてはならない、と」
恐ろしいほどの歓声が上がった。
こうしてメタトンは、本人のあずかり知らぬところで、あまりにも様子のおかしい面子に、目をつけられてしまう事となった。
……アルフィーはどうしているのだろう?
- 194二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 00:31:28
ひみつのラボでアマルガムたちの世話をしていた
- 195二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 02:32:34
アンダインの家に花を置いてきた
- 196二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 11:14:33
アズゴアカルトについて何か彼等が失脚するようなネタはないか調べていた
- 197二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 12:02:16
アズゴアカルトが密会をしている場所を探すため隠しカメラを仕掛けていた
- 198二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 13:13:39
- 199二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 19:48:22
- 200二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 21:40:44
アルフィーは、正直、気が狂いそうだった。
いや、もう狂っているのかもしれない。
アズゴアが死んだ。アンダインが死んだ。ネ友だったパピルス君も死んだ。
アンダインがニンゲンに殺されたと知った時、何度後を追おうと思ったか。
いつ終わっても、アンダインの元に逝けると思えば怖くない。
しかし、メタトンはそれはダメだと止めてくる。
以来、アルフィーはこうして辛うじて、「死んではいない」状況を維持している。
否、維持させられている、というべきか。
少なくとも、数日前まではそうだった。
だが、今は――
しんじつのラボ。
そこで、アルフィーはキーボードを叩いていた。
彼女は本当に、気が狂いそうな作業に没頭していた。
あるいは、気でも狂っていないと行わない作業、と言うべきだろうか。
アルフィーは監視カメラの映像や、古くからある記録を、片っ端から漁っていた。
――既視感。
それが、今のアルフィーを突き動かす原動力だった。 - 201二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 21:55:51
アズゴアが死んだ。
アズゴアが死んだ。
アズゴアが死んだ。
アズゴアが死んだ。
アズゴアが死んだ。
アズゴアが死んだ。
アズゴアが死んだ。
アズゴアが死んだ。
アズゴアが死んだ。
アズゴアが死んだ。
アズゴアが死んだ。
アズゴアが死んだ。
アズゴアが死んだ。
その既視感がこびりついてこびりついて離れない。
一人のモンスターがそう何度も死ぬことなどありえない。命は一つしかない。
ならこの既視感は何だと言うんだ。
アンダインの死も、パピルスの死も、どこかに既視感がある。
だが一番既視感が強いのは、アズゴアの死だった。
もちろんアルフィーにも、こんな研究が自分の専門分野で無い事はわかっている。
量子力学、形而上学……だがアルフィーの専門は、あくまで機械工学だ。
正直今も脳が焼き切れそうだが、しかし、この違和感を放置することなど、出来なかった。
そうしてしばらくキーボードを叩いていると……
- 202二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 22:42:02
背後にガスターがいる
- 203二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 23:43:47
電話がなりだした
- 204二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 01:25:42
アマルガムがなにかを差し出してきた
- 205二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 01:34:53
サンズがいた
- 206二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 10:41:24
- 207二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 17:23:14
このレスは削除されています
- 208二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 21:22:26
- 209二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 21:23:12
- 210二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 22:40:30
アルフィーは目頭を揉んで、小さくため息をついた。
少し、根を詰めすぎたかもしれない。
肩や首を回すと、あちこちでぱきぱきと音がした。
過去を調べたとて、アズゴアが10何回も死んだ記録が見つけられるはずもない。
しかし、何かしなければ、一生何もしないまま終わってしまいそうだ。
その一心が、アルフィーに手を動かさせていた。
だがしかし、ちょっと、疲れた。
――外は、どうなっているのだろう。
集中する為にケータイの電源を切って数日が経つ。
この地底の更に地下には、上の音は届かない。
あるいは、それもここに閉じこもっている理由かもしれない、と、アルフィーは自嘲した。
「……何か飲み物持ってこよう」
己に宣言するように、口に出した。椅子から立ち上がる。
そして。
「――ひッ!?」
そこに、いた。
PCのモニタ、大量の文字が並ぶ、その向こう側。
まるで、能面のような顔が、映っていた。
そして、その“顔”は……
- 211二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 23:56:56
間もなくこの世界は崩壊すると告げる
- 212二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 08:26:40
アルフィーの後ろを指差す
その先にはアマルガムがいた - 213二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 08:42:40
友人たちとまた会いたいかと聞いてきた
- 214二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 12:06:17
別の時間軸に繋がる電話の設計図を送ってきた
- 215二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 12:08:26
- 216二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 16:37:02
このレスは削除されています
- 217二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 20:23:50
- 218二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 22:03:57
“👎︎☼︎📬︎✌︎☹︎🏱︎☟︎✡︎💧︎”
突然、画面に文字が浮かび上がった。
否、本来ならばそれを“文字”と認識出来るわけがない。
手、歯車、スマイリーマーク、六芒星、水滴――これらは、“記号”だ。
だが、アルフィーには――わかってしまった。
能面の顔、傷のようなひび割れを持つその顔が、アルフィーに向かって、筆談してきていると。
“☺︎✋︎😐︎😐︎☜︎☠︎ 🕈︎⚐︎ ❄︎💧︎🕆︎☪︎🕆︎😐︎☜︎☠︎✌︎💧︎✌︎✋︎”
――実験。
アルフィーは唾を飲み込もうとして、出来なかった。
喉がカラカラに乾燥して、唾も出てこない。
アルフィーには、何故か、その文字が読めてしまった。
“実験を続けなさい”。
実験? 一体、どの実験を? この顔は、自分の、何を知って――!
気付いた時、その顔はPCモニタから消え失せていた。あの文字も、また。
「――ッ」
アルフィーは膝に冷たい物を感じていた。ラボの床だ。いつの間にか膝から崩れ倒れていた。
息が上がる。タマシイが痛いほどに脈動している。苦しい。苦しい苦しい苦しい、苦しい――!
そうしてアルフィーは暫く、ラボの床に蹲っていた。
わんさいぼうが傍に寄り添っても、彼女は、震えるばかりで何もできなかった。
一方その頃……
- 219二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 22:11:58
このレスは削除されています
- 220二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 07:57:53
サンズはいせきに戻っていた
- 221二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 08:10:43
アズゴアカルトが来ないように注意喚起と立ち入り禁止の看板を立てるいぬのモンスターたち
- 222二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 08:59:10
メタトンの元を訪れるトリエル
- 223二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 09:01:52
- 224二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 09:07:45
クモがアズゴアカルトの話を聞いていた
- 225二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 10:47:26
>>219は誤字があったので消しました
- 226二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 16:21:10
あげのようだ……
- 227二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 18:46:17
- 228二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 22:35:42
あのメタトンの衝撃的な発表の後――
サンズとトリエルは、結局、いせきに戻ってきていた。
皆に見つかったら面倒臭い事になる、と、ちかみちを使い、瞬きの間に、二人の家へと帰ってきた。
「……ねえ、サンズ」
トリエルがサンズの背後から話しかける。
「結局……あれは、誰だったのかしら。どうして、リーダーなんて……」
やはり、トリエルは本気で困惑していた。
無理もない、とサンズは息を吐く。メタトンの輝きは時に物理的な痛みを伴うほどだ。
それをラジオ越しで本人を見ずに聞いてしまえば、まあ、混乱も仕方ないだろう。
……さて、この女王を降りたレディに、突然生えた王候補を、どう話をするべきだろうか。
- 229二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 22:44:53
たまにああいうファンキーな奴が出てくるんだ
- 230二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 22:51:49
悪いやつじゃないから安心しな
- 231二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 23:46:30
ダチのダチみたいなもんさ
- 232二次元好きの匿名さん25/11/14(金) 09:23:18
きにするな
- 233二次元好きの匿名さん25/11/14(金) 14:37:14
メタトンの事についてあれもこれもしっかりと説明