- 1二次元好きの匿名さん22/04/29(金) 00:44:49
「……すぅ、すぅ……」
春のファン大感謝祭。すべてのプログラムから片付けまでが終わり、月明かりと街灯に照らされる夜の学園は静かな熱の余韻に包まれていた。そんな学園の一角、トレーナー室。そのソファーでナイスネイチャは穏やかな寝息を立てていた。……それも何故か、トレーナーの膝の上で。
「……ネイチャ」
控えめに名前を呼ばれても、ネイチャからは何も返ってこない。規則正しい呼吸音ばかりがトレーナー室に残された。
「それだけ疲れたんだね。お疲れ様」
トレーナーの手がふわりとネイチャの髪を撫でる。目は閉じたまま、優しい手のひらの感覚に少しばかりネイチャの頬が緩んだ。
「……アタシに応援団なんて、そんなキラキラしたこと似合わないって思われるかもだけどさ。それでも、アタシやりたいから。商店街のみんなにしてもらったように、誰かのこと元気づけたいから。……だから、見ててね」
トレーナーは数日前のネイチャの言葉を思い出していた。彼女の選択を、勇気を、覚悟を思い出していた。
「今日のネイチャはとてもキラキラしてたよ。すごく元気をもらえた。ありがとう」
聞こえるか聞こえないかぐらいの小さな声でトレーナーが囁く。ネイチャの耳が音に反応してぴくりと揺れる。
「……なんて、寝てるときに言っても意味ないか。起きたらまたちゃんと言わないとね」
撫でる手を止めて顔を上げた頃、壁掛けの時計の短針は既に9と10の中間点を通り過ぎていた。寮の門限まで残り30分もないことを指し示している。
「ネイチャ、起きられる?」
「……ん、うぅ……」
トレーナーの呼ぶ声にやはり意味のある言葉は返ってこない。
「……安心しきった顔。それだけ信頼されてるってことかぁ……」
トレーナーは喜びに顔をほころばせると、それから一つ小さくため息をついた。
「ちょっとだけ、門限が憎いよ」
わずかな逡巡の後、トレーナーはネイチャをそっと抱きかかえた。寮まで続く道を、ゆっくりと歩いていく。
寮までの道すがら、真っ赤に染まっていたネイチャの顔は、あの夜の空だけが知っている。 - 2二次元好きの匿名さん22/04/29(金) 00:45:06
トレーナーは女性想定で書きましたがどちらでも解釈できると思います
やっぱりネイチャはかわいいですね - 3二次元好きの匿名さん22/04/29(金) 00:47:33
- 4二次元好きの匿名さん22/04/29(金) 01:22:46
ネイチャかわいいよ
- 5二次元好きの匿名さん22/04/29(金) 01:45:13
ネイチャいいよね……
- 6二次元好きの匿名さん22/04/29(金) 02:02:31
ネイトレはちょっと本気出すとこういうこと言う
- 7二次元好きの匿名さん22/04/29(金) 06:37:55
ネイチャとトレーナーの絡み、良いよね
- 8二次元好きの匿名さん22/04/29(金) 08:02:11
ネイチャ可愛いね……
- 9二次元好きの匿名さん22/04/29(金) 09:04:25
ネイチャはほんとに照れてるのが似合う
- 10二次元好きの匿名さん22/04/29(金) 09:19:11
ネイチャはかわいい
- 11二次元好きの匿名さん22/04/29(金) 09:20:11
まさに眠り姫だ
- 12二次元好きの匿名さん22/04/29(金) 21:06:13
好き...