- 1二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 13:46:44
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- 11二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 15:00:20
立て乙
ディードリッヒがミリティアがアノスの選定神って言った後にゴルロアナがアルカナのことをミリティアって言ってるから
多分アルカナがアノスの選定神とは思うけど実際のところどっちが選定神なのかはよくわからなかったな - 12二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 22:41:17
保守
- 13二次元好きの匿名さん25/10/24(金) 01:47:56
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- 14二次元好きの匿名さん25/10/24(金) 07:48:44
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- 15二次元好きの匿名さん25/10/24(金) 09:37:01
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- 16二次元好きの匿名さん25/10/24(金) 14:12:56
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- 17二次元好きの匿名さん25/10/24(金) 21:28:12
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- 18二次元好きの匿名さん25/10/24(金) 23:42:24
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- 19二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 08:13:16
保守
- 20スレ主25/10/25(土) 08:13:44
明日にはやる予定!
- 21二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 13:05:25
了解です。楽しみ
- 22二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 21:20:58
楽しみやで
- 23二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 22:38:34
待機
- 24スレ主25/10/26(日) 02:20:27
「それで? いつまで祈っているつもりだ? 座したまま、俺と戦うつもりではあるまい」
「なにか不都合でもおありでしょうか?」
あくまで祈りの姿勢を崩さず、ゴルロアナは歌い上げるように言う。
「ほう」
「私はこのジオルダルの教皇、ゴルロアナ・デロ・ジオルダル。選定の神より救済者の称号を賜りし者。この国に、地底に救済が訪れるその日まで、神への祈りを欠かすことは決してございません」
跪いたまま、奴は俺を睨みつける。
「どうぞ、ご遠慮なくいらしてください。この身は神の奇跡に護られ、あらゆる苦難を討ち滅ぼすでしょう」
(また最初は調子良くて結局無様晒すんだろうなぁ……) - 25スレ主25/10/26(日) 02:21:30
「教皇ゴルロアナの選定神。音を司るドルディレッドの姿は、音そのもの」
「ふむ。道理でな。鎖でも炎でも縛れぬというわけか。ところで」
アルカナに視線を落とす。
「ディードリッヒにやられた傷はどうだ?」
「回復した」
「ならば、二人でとっとと片付けるぞ」
魔法陣を描き、<真空地帯バドロム>の魔法を放つ。
室内は真空と化し、音の届かぬ静寂が辺りを包んだ。
しかし、それを打ち破るように、ロォンと福音が響く。
その調べが音叉の柱に次々と反響、共鳴されれば、室内に魔力が充満する。
福音神ドルディレッドは音の神。そのためか、あの音叉の柱で反響、共鳴されると、その度に魔力が倍増していくようだな。
「復活の日、滅びた信徒たちは、福音とともに、仮初めの命を得るでしょう。おお、偉大なる神よ、あなたの奇跡に感謝いたします」
祈るように、ゴルロアナが歌い上げる。
神云々で音の能力って割と珍しい気もするな
- 26スレ主25/10/26(日) 02:23:10
「ならば、賭けるか? 今から教皇の私利私欲を暴いてやろう。俺が勝てば、痕跡神の何処いどこを話してもらう。負けたならば、アルカナをくれてやろう」
「あなたの口車には乗らないと申し上げたはずでございます」
「俺にかすり傷一つでもつければ、お前の勝ちで構わぬ。ついでにディルヘイドもくれてやろう」
俺は<契約ゼクト>の魔法陣を描いた。
小さく教皇は息を吐き、こちらを見た。
もう一押しか。
「歌には自信があるようだな。ならば、こちらも賛美歌にまつわる戦いのみで応じるとしよう。この結界も即座に消してやる」
すると、教皇は言った。
「<全能なる煌輝>の名にかけて、ここに宣誓いたしましょう」
その言葉で<契約ゼクト>の調印が成立する。
- 27スレ主25/10/26(日) 02:24:43
「ふむ。やはり音楽というのは皆で歌い、奏でるのがよい。それにはまったく俺も同感だ、ゴルロアナ」
つなげた魔法線を辿り、<思念通信リークス>を飛ばす。
「聞こえているか、魔王聖歌隊。ちょうどいい機会が来た。愛がどれだけ神に通用するのか、ここで一つ試すとしよう」
『『『はいっ!! アノス様っ!!』』』
魔王城に待機させておいたエレンたちの声が響く。
「歌え。お前たちの愛を俺によこすがよい」
『『『はぁいぃっ!! アノス様っ!!』』』
「<狂愛域ガルド・アスク>」
エレンたちの愛の深淵に沈み、その想いを余さず魔力に変換する魔法、それが<狂愛域ガルド・アスク>。
魔王聖歌隊の狂気に迫るほどの愛が姿を変え、溢れ出す漆黒の光が、粘性を帯びたかの如く、俺にねっとりと絡みつき、渦を巻く。
狂気に迫るほどの愛ってアノス様直々に感じてるのやばない?
- 28スレ主25/10/26(日) 02:25:46
『あー、神様♪ こ・ん・な、世界があるなんて、知・ら・な・かったよ~~~っ♪♪♪』
「ぐあああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁっっっ!!!」
これまで聖歌を歌うことに集中していた教皇たちが、ただ今際の際の悲願を叶えようとするだけの亡霊たちが、悲鳴を上げて、吹き飛んだ。
彼らは粘つく黒き光に侵され、腐っていく。
その光景にゴルロアナは、ただただ目を見張り、耳を疑う。
炎や死者さえも腐食する、恐るべきは<狂愛域ガルド・アスク>の腐力だ。
それは愛ゆえか、目標だけを腐らせる。
単純な腐食の力だけで言えば、魔王の血にも迫るかもしれぬ。
果たして、どちらが上か?
「……先代たちが……死者が……祈りと聖歌を忘れるほどの、歌……!?」
「納得したか?」
「……まだ、断定は……。反射的に、悲鳴を上げたに過ぎません……私利私欲とは……」
「ならば、思い知らせてやろう」
『ク・イック、ク・イック、ク・イックウッウー♪』
「ぐうううううううううぅぅぅぅ、神よぉぉぉぉっっっ!!!」
グッバイシリアスバトル
- 29スレ主25/10/26(日) 02:27:29
「お前たちの聖歌も悪くはない。だが、祈るだけではもの足りぬ。盛り上がりにかけるというもの――」
アルカナが演奏する魔笛に合わせ、今、魔王賛美歌が響き渡る。
「こちらは振り付きだぞっ!」
音楽に乗るように地面を蹴る。
『開けないでっ♪』
「せっ!!!」
<狂愛域ガルド・アスク>を纏う俺の正拳突きが、神の唱炎を吹き飛ばす。
『開けないでっ♪』
「せっ!!!」
右を引くと同時に左、繰り出した正拳突きは、漆黒の<狂愛域ガルド・アスク>を束ね上げ、<信徒再誕エグレド>の死者たちを吹き飛ばす。
「ぐああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁっっっ!!!」
「がああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁっっっ!!!」
『開けないでっ、それは禁断の門っ♪』
「せっ!! せっ!! せえいっ!!!」
更に三撃。
魔王賛美歌の前に、彼らの聖歌が弾け飛ぶ。
「……ばっ、馬鹿なぁぁっ、神の聖歌がぁぁっ……」
「こんなぁっ、こんな、禁断の歌にぃぃぃっ……!!?」
振り付きなら仕方ないな!
- 30スレ主25/10/26(日) 02:28:33
音には音を、神には愛を。
<狂愛域ガルド・アスク>と魔笛、そして『隣人』の振り付けが、攻撃の通じぬ福音神を、確かに腐食する。
『入れないで♪』
「……やめ……なさ……福音に、そんな音を――お、おお、神が腐って……!?」
「ぜあっ!」
左拳が再度、教皇の腹部を叩き、奴の体がくの字に折れる。
『入れないで、それは禁忌の鍵♪』
「……福音が、消え…………」
「ぜあっ! ぜあぁっっ!! ぜああああああぁぁぁっっっ!!!」
両拳に纏った<狂愛域ガルド・アスク>を教皇の顔面に叩きつける。
弾けるように教皇は後ろへ吹き飛び、柱を数本をへし折り、壁にぶち当たって、ようやく止まった。
「福音だかなんだか知らぬがな」
福音神ドルディレッドが腐り果て、滅ぶ。
神の力を失った教皇に俺は言った。
「振り付けもない歌が、俺に響くと思ったか」
敗因 振り付けがなかった
- 31二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 08:06:38
何時も予想の斜め上をいく勝ち方していくの面白いわ
- 32二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 12:48:22
ここまでは音対策に真空を作って音を無効化しようとするも秩序だから真空でも音が鳴るっていう真っ当な能力バトルしてるのにそこからの落差よ
- 33二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 17:24:09
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- 34二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 21:44:58
保守
- 35二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 22:36:12
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- 36二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 06:06:23
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- 37二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 14:10:28
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- 38二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 22:42:44
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- 39二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 02:44:22
待機
- 40二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 08:26:14
保守
- 41二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 14:03:48
待機
- 42二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 18:26:47
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- 43二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 22:59:40
保守
- 44スレ主25/10/29(水) 01:33:18
「あなたが神聖なる選定審判を滅ぼそうというのを、私は黙って見てはいないでしょう。ジオルダルの民も、それを許すことはございません」
「俺の力がまだわからぬというのならば、好きにするがよい。何度でも、その身に教えてやろう。世界には神以上に怒りを買ってはならぬ存在がいることをな。否が応でも、お前たちの教典は変わらざるを得まい」
一歩も引かず、そうジオルダルの教皇に言葉を突きつける。
「きっと、あなたには、わからないことでしょうが」
そう前置きすると、ゴルロアナはこれまで見せたことのない、憂いの表情を浮かべる。
「私たちのこの両手は、神へ祈りを捧げるためのものなのです。決して、地上の者のように手を取り合うことはできません」
繰り返すように、教皇は言う。
「あなたがここへやってきたとき、差し出したその手を、私はとらなかった。それがすべてです。あなた方と手を取り合う日は決して訪れはしないでしょう」
「飢えた者が神に祈るのは、食べ物がないからだろう。果樹がそこにあるのに手を伸ばさず、祈り続けるものはいまい」
ゴルロアナは僅かに俺を見上げる。
「祈るだけでは救えぬこともある。なにかをつかむために手を伸ばさねばならぬときが、お前にも必ず訪れるだろう。歴代の教皇とてそうだった。だから、あの賛美歌に反応したのだ」
そう言って、俺は踵を返す。
「結論は急がぬ。お前たちの万策尽きるまで、いくらでもつき合ってやろう」
今回つっこみ所とかなく終始真面目だったから最後のところだけ、やっぱり最後まで器の大きさ見せつけてくれるアノス様最高です - 45二次元好きの匿名さん25/10/29(水) 07:36:52
保守
- 46二次元好きの匿名さん25/10/29(水) 10:12:50
魅せてくれるねぇ
- 47二次元好きの匿名さん25/10/29(水) 14:05:32
待機
- 48二次元好きの匿名さん25/10/29(水) 16:05:00
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- 49二次元好きの匿名さん25/10/29(水) 21:16:43
待機
- 50二次元好きの匿名さん25/10/29(水) 22:39:40
保守
- 51二次元好きの匿名さん25/10/30(木) 05:02:02
ゴルロアナの考え方はアノスとは合わないけど相手を認めて寛大さ発揮できるのは器大きいよね
- 52二次元好きの匿名さん25/10/30(木) 11:45:55
待機
- 53二次元好きの匿名さん25/10/30(木) 14:08:53
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- 54二次元好きの匿名さん25/10/30(木) 22:03:13
待機
- 55二次元好きの匿名さん25/10/31(金) 06:24:13
待機
- 56二次元好きの匿名さん25/10/31(金) 13:34:07
待機
- 57二次元好きの匿名さん25/10/31(金) 14:18:47
待機
- 58二次元好きの匿名さん25/10/31(金) 23:14:10
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- 59二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 00:17:50
待機
- 60二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 08:04:44
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- 61二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 14:44:17
待機
- 62二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 22:05:16
待機
- 63スレ主25/11/02(日) 01:10:55
「あなたは、救済者ゴルロアナを見逃した。ディードリッヒの預言によれば、彼はディルヘイドを危険に曝す。なぜ滅ぼさなかったのだろう?」
迷わず、俺は答えた。
「預言が確実だろうと、未来はまだきていないのだ。これから罪をお かすのだと言われ、裁かれてはたまったものではあるまい」
静かにうなずき、アルカナは言う。
「それは正しい」
「教皇にも言った通りだ。奴がば、ジオルダルが荒れる。この国に生きる者たちの笑顔を曇らせることになろう。ゴルロアナが圧政を敷き、ただ民を苦しめるだけの愚かな王であれば、滅ぼしたがな」
来聖捧歌での信徒たちの歌声や笑顔を思い出す。
「どうやらそう単純ではないようだ。あの者はディルヘイドにとって敵なのかもしれぬが、それでもこの国の民にとっては王であろう」
「真の平和が欲しいとあなたは言った」
「ディルヘイドだけの平和など容易い。それ以外の世界のすべてを滅ぼし尽くせばいいのだからな」
アルカナは俺の言葉に真剣に耳を傾けている。
「だが、そんな世界は優しくはない」
全てが優しい世界……力だけじゃどうしようもないし難しいのよな - 64スレ主25/11/02(日) 01:12:03
「同じく選定者であったアヒデも、それは同じ」
あいつは他の者よりも、質が悪かっただろうがな。
「初めて、わたしは誰かとともに、同じものを見て、事を為そうとしている。同じ目的を抱いている。肩を並べて」
清浄なその声音には、アルカナの温かい感情が宿っている。
「この感情に名をつけるのならば、なんと言えばいいのだろう?」
「お前は、なんだと思うのだ?」
「わたしは……」
言葉を切り、考えた後に、アルカナは言った。
「わたしは嬉しいのだと思う。恐らく、嬉しいのだろう。あなたに会えて。たぶん、わたしは救われたのだろう」
「そう結論を急くな」
「違うのだろうか?」
アルカナが疑問を向ける。
「そのようなささやかなものを、救いとは呼ぶまい」
いつまでディスられる男 アヒデ - 65スレ主25/11/02(日) 01:13:35
「ならば、来い。今宵も夢の続きを見るとしよう」
アルカナが俺の額に額を重ね、魔法陣で二人の体を包み込む。
そのときだった。
「ねっ、ねえっ!」
椅子の方から、慌てたような声が響く。
「さっきから、わたしたちがいること忘れてないっ?」
サーシャが言う。
その隣でミーシャがこくこくとうなずいていた。
「なにを言っている? 早く来るがいい。今日も夢まで共をしてくれるのだろう」
「そうだけど……そういうことじゃないんだけど……」
ぶつぶつ言いながら、サーシャは俺の隣に入ってくる。
「でも、妹だし……妹だしね……」
自分に言い聞かせるように、サーシャは何度も呟く。
かんっぜんに2人の世界なってましたね、妹ならセーフのサーシャ優しい - 66スレ主25/11/02(日) 01:18:14
エレオノールが両手を俺の首に回して、ぴたりとくっついてくる。
俺は平和の存在を背中越しに強く感じていた。
「どお? アノス君も気持ちいーい?」
「ちょ、ちょっと、なにしているのよ、エレオノール」
サーシャが慌てたように言う。
「なにって? どーしたんだっ?」
「……だって……それっ、それっ」
「くすくすっ、いいんだぞ。サーシャちゃんも、くっつきたかったら、くっついて。ね、アノス君?」
エレオノールが俺の背後から顔を寄せてくる。
「接触せねば、同じ夢には入れぬ。遠慮はするな」
「そ、そう……」
恥ずかしそうにサーシャは顔を赤らめ、さっきよりもほんの少しだけ、俺に体を寄せた。
こんな感じでもハーレム感一切ないのがこの作品の魅力だよね 微笑ましいなーくらいで - 67スレ主25/11/02(日) 01:19:28
みんなでおやすみ、良い夢を――
今日は良いお知らせがありまして、
この度、本作の書籍化が決定しました。
レーベルは電撃文庫様、2018年3月10日頃発売予定です。
皆様が読んでくださり、応援してくださったおかげで、
念願を叶えることができました。
本当にありがとうございます。
感謝の気持ちに、今しばらく毎日の更新を続けて行きたいと
思っております。
活動報告も書きましたので、よろしければ、ご覧になってくださいませ。
書籍化したのこの時期だったんだ、結構先だったんだね - 68二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 01:37:53
インフレし始めた頃に書籍化、ですか。なかなか良いタイミングですねぇ
- 69二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 06:24:55
ここの預言は確定だとしてもやってない未来の罪を問うつもりはないっていう考え好き
- 70二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 09:19:43
6章連載してた当時はアルカナのヒロイン感凄かったな
- 71二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 14:06:52
このレスは削除されています
- 72二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 21:14:54
待機
- 73二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 23:03:20
このレスは削除されています
- 74二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 08:11:19
保守
- 75スレ主25/11/03(月) 12:14:14
「もっと小さい頃に会ったことがあるんだよ。君は覚えていないだろうけどね。僕はセリス。アルカナ、君に頼みがあるんだ」
警戒しながらも、アルカナは言う。
「……なあに?」
「アノスにこれを渡してほしい」
セリスは手紙を取り出し、それを指で弾く。
ふわふわと宙を飛び、手紙はアルカナの手の中に収まった。
先程、アノスが処分した招待状と同じものだ。
「おっ、お兄ちゃんを捕まえに来たの?」
「捕まえる? なぜ?」
アルカナは言い淀む。
「……だって……お兄ちゃんが、ミッドヘイズで一暴れしたって……」
「ああ。確かに一暴れには違いないよ。彼のあの魔力は、幼い今の時点で尋常ではないからね。その絶大な力を、今はまだ持て余しているだろう。制御を誤れば、国を焼いてしまうほどのその魔力を。彼は強すぎる力を持つがゆえに、まだ魔法を自由には操れない」
邪気のない笑顔でセリスは言った。
「僕は彼を迎えに来たんだ。彼はこのディルヘイドの王となる器だよ。しかるべき場所で、その力を存分に振るってもらいたい」
これはきっと良い人なんだろうなぁ…… - 76スレ主25/11/03(月) 12:15:27
「あのね……いつも、お兄ちゃんは竜と戦っていて、可哀相だから。わたしが、魔法を使えるようになったら、お兄ちゃんの代わりに、竜を倒してあげられるからっ。お家を作ってあげられるし、火も起こせるようになるし」
「君は優しいね、アルカナ」
セリスが微笑むと、アルカナは嬉しそうに笑った。
「君が魔法を使えないのは、魔力が漏れないように封印がしてあるからだろうね」
「封印……?」
「ここまで来れば、それを解いてあげられるよ」
アルカナはじっと考える。
「三秒で終わるよ。彼に知られる心配はない」
「……うん……」
アルカナは意を決したように、そっとセリスのもとまで歩いていく。
そうして、彼女の体に魔法陣を描いた。
それはアルカナに行使されていた封印魔法を妨げる術式だ。光がすうっとアルカナの中に入っていき、次の瞬間、彼女の根源から魔力の粒子が溢れ出した。
優しい人だなー - 77スレ主25/11/03(月) 12:16:52
「ほら、できた」
こくりとアルカナが嬉しそうにうなずく。
「もしも、君が望むのなら、竜から逃れる魔法を教えてあげるよ」
「……そんな魔法あるの?」
「勿論だよ。その代わり、魔法を教えたら、アノスを説得してくれるかい?」
「うんっ。竜が襲ってこなくなったら、きっとお兄ちゃんも、お城に行くって言うと思うよ。お兄ちゃんは魔法が大好きなんだもんっ」
「それはよかった。僕も助かるよ」
ほっとしたようにセリスは笑う。
人の良さが滲み出したかのような表情であった。
「準備してから、明日またこの時間にここに来よう。それまでは封印を戻しておくよ」
セリスはアルカナに描いた魔法陣を解除する。
すると、彼女の封印がまた働き、魔力が抑制された。
「ああ、そうだ。その招待状、アノスにとって、とても重大なことが書かれているからね。絶対に見てはいけないよ」
「え……?」
「約束できるかい?」
「……うん」
「それじゃ、また明日」
この怪しい大人に唆される怪しい大人の図 完全に事案ですよ - 78二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 13:40:31
セリスすごく胡散臭いよね
- 79二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 14:06:02
待機
- 80二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 15:30:44
胡散臭いオーラ、ビンビンですよね
- 81二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 19:26:33
待機
- 82二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 22:29:27
保守
- 83二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 01:07:58
待機
- 84二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 08:09:48
保守
- 85二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 13:20:33
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- 86二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 14:22:26
保守
- 87二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 22:46:09
このレスは削除されています
- 88二次元好きの匿名さん25/11/05(水) 01:20:52
待機
- 89二次元好きの匿名さん25/11/05(水) 07:46:26
保守
- 90二次元好きの匿名さん25/11/05(水) 14:03:00
待機
- 91二次元好きの匿名さん25/11/05(水) 22:35:19
待機
- 92二次元好きの匿名さん25/11/06(木) 02:26:38
待機
- 93二次元好きの匿名さん25/11/06(木) 07:51:23
保守
- 94二次元好きの匿名さん25/11/06(木) 10:15:28
待機
- 95二次元好きの匿名さん25/11/06(木) 14:11:18
待機
- 96二次元好きの匿名さん25/11/06(木) 22:23:30
待機
- 97二次元好きの匿名さん25/11/07(金) 01:41:55
待機
- 98二次元好きの匿名さん25/11/07(金) 07:47:41
保守
- 99二次元好きの匿名さん25/11/07(金) 10:58:23
待機
- 100二次元好きの匿名さん25/11/07(金) 14:17:16
保守
- 101二次元好きの匿名さん25/11/07(金) 20:56:25
待機
- 102スレ主25/11/07(金) 21:44:41
アノス様ー!理滅剣でホスト規制って概念消してくださいー!
明日にはなんとか! - 103二次元好きの匿名さん25/11/07(金) 21:57:06
>>102 お待ちしておりますよぉ!
- 104二次元好きの匿名さん25/11/07(金) 22:47:44
このレスは削除されています
- 105二次元好きの匿名さん25/11/08(土) 08:00:03
保守
- 106スレ主25/11/08(土) 12:10:19
「そういうカノンとミサちゃんも自由行動のとき、見なかったけど、な~にしてたのかなっ?」
エレオノールが含みのある笑みで、ミサの顔を覗く。
彼女はかーっと頬を朱に染めた。
「ご、ご想像にお任せします……」
「んー? そんなこと言うと、すっごいこと想像しちゃうんだぞっ!」
「……ゼシアも……想像します……」
ゼシアがぐっと両拳を握る。
「……すっごい、美味しい御飯を……食べていました……羨ましい……です……」
想像力の限界であった。
「ちょっと愛魔法の特訓をね。神族を相手にすることも増えそうだし、霊神人剣は秘奥を使わないと効果も薄いからね」
爽やかにレイは言う。
「すました顔で言ってるけど、あれでしょ? 人目を憚らずにイチャイチャしてるだけなんでしょ?」
白けた視線で、じとーとサーシャはレイを見る。
「ところで、ここ二日ほど、君たちはアノスの部屋に行ってるみたいだけど、なにをしてるんだい?」
「なっ……」
レイの思わぬ反撃に、一瞬で茹だったかのように、サーシャの顔は真っ赤になった。
学生かお前ら 学生だったわ - 107スレ主25/11/08(土) 12:13:03
塔のようになっている遺跡の頂上に俺たちは飛び降りる。
円形の床は、よく見れば巨大な門であった。
「どうやって開けるのかしら?」
サーシャがその門にじっと視線を凝らす。
「なに、こういうものはこじ開けると相場が決まっている。蹴飛ばせばいい」
「……魔王の常識で言われてもね…………」
「浮いていろ。開いた瞬間に落ちるぞ」
足を軽く上げ、門を踏みつけようとしたが、しかし、目の端にあるものがよぎった。
「どうしたの?」
サーシャが疑問を向けてくる。
「ふむ。見るがいい」
俺が踏みつけようとした床扉の近くに、足形の破壊跡がつけられていた。
魔王の常識とは - 108スレ主25/11/08(土) 12:15:36
ゴオオオォォォッと激しい音を立て、その騎士は自らの根源ごと、黒き炎に飲まれ、灰へと変わった。
だが、命を賭して放ったその黒き太陽は、まだ俺を包み込み、激しく燃えている。
「……このっ……!!」
サーシャが<破滅の魔眼>でキッと一睨みすると、俺にまとわりついていた炎がかき消された。
僅かに人差し指が、火傷している。
「ふむ。俺にかすり傷を負わせるとはなかなかの力だ。しかし、<獄炎殲滅砲ジオ・グレイズ>か」
騎士の体は灰と化している。その中にあった燃え尽きる寸前の根源を俺は見据える。
深淵を覗けば、はっきりと正体がわかった。
「どうやら、こいつらは竜人ではなく、魔族のようだな」
魔族な事よりもかすり傷負わせる方が衝撃な件
- 109二次元好きの匿名さん25/11/08(土) 13:31:48
雑魚ですらアノス様にかすり傷つけれるって考えるとまじで6章から敵強くなってるな
- 110二次元好きの匿名さん25/11/08(土) 14:03:58
保守
- 111二次元好きの匿名さん25/11/08(土) 21:33:28
待機
- 112二次元好きの匿名さん25/11/08(土) 22:36:47
保守
- 113二次元好きの匿名さん25/11/09(日) 02:38:43
このライブ感、たまんねぇなオイ!
- 114二次元好きの匿名さん25/11/09(日) 04:27:33
かすり傷でも大した力の持ち主って考えると何だかんだで今までの章ボスって強かったんだなって
- 115二次元好きの匿名さん25/11/09(日) 08:00:20
保守
- 116二次元好きの匿名さん25/11/09(日) 14:20:57
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- 117二次元好きの匿名さん25/11/09(日) 20:59:45
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- 118二次元好きの匿名さん25/11/09(日) 22:49:56
このレスは削除されています
- 119二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 02:05:42
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- 120二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 07:39:03
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- 121二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 14:09:40
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- 122二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 20:55:16
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- 123二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 22:27:31
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- 124二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 01:27:47
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- 125二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 08:07:57
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- 126二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 14:05:18
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- 127二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 15:34:07
この辺の痕跡神関連の話って、かなりスケールがデカいんだよな。六章からマジでインフレしてるな、オイ()
- 128二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 21:52:48
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- 129二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 22:39:18
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- 130二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 02:39:05
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- 131二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 07:45:16
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- 132二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 10:38:00
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- 133二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 14:02:48
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- 134二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 16:02:07
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- 135二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 22:35:13
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- 136スレ主25/11/12(水) 23:38:00
くそっ、最近やれてない…とりあえず生存報告はしておきます
- 137二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 00:09:06
生存報告、ありがたい。
ゆっくりでいいのですよー! - 138二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 02:05:39
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- 139二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 07:53:22
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- 140二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 11:14:47
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- 141二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 14:12:55
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- 142スレ主25/11/13(木) 19:48:55
「俺の<獄炎殲滅砲ジオ・グレイズ>を食らっても、意に介さぬ相手だ。あの深緑の全身甲冑には恐らく竜が召喚されているのだろうが、それを差し引いても、なかなか強い。神話の時代の者たちだろう」
「二千年前に、地底に来ていた?」
ミーシャが問う。
「恐らくな」
地底ができてまもなく、それに気がつき、降りてきたと考えるのが妥当か。
「だけど、なにをしに?」
サーシャが不思議そうに声を発する。
「わからぬ。ガデイシオラは確か、まつろわぬ神を祀っているのだったな?」
尋ねると、アルカナは答えた。
「そう。まつろわぬ神と共に、秩序たる神に背く者たち。それがガデイシオラの民。ジオルダル、アガハに比べれば小国ではあったものの、強き竜人たちが集まり、神の力に依存し続けることの危険性を訴えた」
「それって普通に考えると、わたしたちの味方っぽくない? 魔族だし、神族と敵対してるんだし」
「でも、いきなり襲ってくるような人たちだぞっ?」
エレオノールが指摘すると、うーん、とサーシャは頭を悩ませる。
「二千年前の魔族。味方なら、アノスを襲わない」
ミーシャが言う。
あ、そっか 確かにそうなるよね
- 143スレ主25/11/13(木) 19:50:01
「そう。ガデイシオラは、他国との交流を持たない。信仰を失った者が行き着く国。神を信じぬ者たちへの唯一の救いの場である。ゆえにわたしも詳しくは知らない」
神を信じぬ国だ。
まつろわぬ神でなければ歓迎されないだろうしな。
「幻名騎士団がなにを目的に地底に降りてきて、そしてなぜ今もなお留まっているか、それはわからぬ。だが、いずれにせよ、奴らの目的は痕跡神だ。秩序に背く者たちということならば、それを滅ぼそうとしていると見た方がよい」
「それは正しい」
アルカナが言った。
あるいは、俺の失われた記憶に関係している者という可能性もなくはないか。
俺に記憶を取り戻されては、都合が悪いと考えているのやもしれぬ。
さすがに考えすぎか?
こういう独白なかなか珍しい - 144スレ主25/11/13(木) 19:51:37
「遡航回廊は三三日の過去を受けつける。すなわち、三三日前の鍵を持って、この扉を開けという意味なのだろう」
「んー、三三日前の鍵ってなんだ? 時間を遡ったら、この鍵は消えちゃうぞ?」
エレオノールは頭を捻る。
その疑問にサーシャが答えた。
「あれよね? このリーガロンドロルにいる間、時間は停滞しているって考えるわけでしょ。だから、遺跡の外に出れば、中と比べてどんどん時間が進むってことじゃない。この中の時の流れは、遡航する方向を向きってあるから、過去が未来で、未来が過去になるって意味。つまり、外に出て一日経ったら、この遺跡の中では一日過去に行ったってことになるんじゃない?」
「あー、頭が痛くなってきたぞっ……!?」
「とにかく、この鍵を持って、外に三三日いた後、戻ってくれば、この鍵は三三日前の鍵になるって考えればいいわ。そうしたら、扉が開くんじゃないかしら?」
「恐らく、それは正しい」
アルカナが同意した。
「んーと、じゃ、それでこの扉の中に船があるから、それも外に出して三三日待って、その船で三三日かけて、最深部に行くってことだ?」
「合計で……九九日、かかります」
エレオノールとゼシアが言い、サーシャが頭を押さえる。
読んでて頭痛くなったシーン(ややこしくて) - 145スレ主25/11/13(木) 19:53:32
「心配するな。先程の鍵をもう一本作っておいた。これで最深部への扉を開ければよい」
俺は扉の魔法陣で造った鍵を見せる。
アルカナは疑問の表情を浮かべた。
「……どういうことだろう?」
「最深部への扉なんてどこにあるの?」
サーシャは、ミーシャの方を向く。
彼女はふるふると首を横に振った。
「遡航回廊は三三日の過去を受けつける」
俺は思いきり、その鍵を振りかぶると、回廊の床へ叩きつける。
同時にその鍵自体と、投げつけた鍵の運動を<時間操作レバイド>で三三日加速させた。
投げつけられた鍵の時間だけが加速するということは、すなわち、その速度が三三日分速くなる。
光をも超え、キランッと鍵が一瞬の煌めきを発した、その次の瞬間である。
ドッゴオオオオオオォォォォンッと地響きがし、船が加速した。
投げつけた鍵が回廊の坂に大穴を空け、そこから勢いよく水が噴出している。
「見よ、扉は開いた」
「扉っていうか、穴なんだけどぉぉっ……!?」
奈落へ迫る船の中でサーシャが叫ぶ。
「くははっ。些末なことを言うな。扉だろうと穴だろうと、入れることには違いあるまい」
このお方にダンジョンという存在は何の障害にもならない……
- 146二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 23:15:41
このレスは削除されています
- 147二次元好きの匿名さん25/11/14(金) 00:30:38
ここの描写っつーか、遡行回廊の下りはアニメでまるまるカットされてたよね。尺の都合だろうけど
- 148二次元好きの匿名さん25/11/14(金) 07:57:22
保守
- 149二次元好きの匿名さん25/11/14(金) 07:59:44
アニメは地の文もないし、解説も難しいしね
- 150二次元好きの匿名さん25/11/14(金) 10:51:03
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- 151二次元好きの匿名さん25/11/14(金) 14:15:25
保守
- 152二次元好きの匿名さん25/11/14(金) 14:52:05
遡行回廊は今でも雰囲気でしか理解してない
- 153二次元好きの匿名さん25/11/14(金) 22:15:50
待機
- 154二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 08:06:09
待機
- 155二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 11:13:02
待機
- 156二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 14:06:52
待機
- 157二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 16:58:47
待機
- 158二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 22:44:26
保守
- 159二次元好きの匿名さん25/11/16(日) 00:07:38
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