【TSしのぎゆ・みつおば注意】義勇者の伝説へⅦ【鬼滅DQ】

  • 1二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 08:14:03

    TS冨岡義勇でDQⅢルックスB勇者(女勇者)やりたいと思い軽率にぼうけんの書を作った7スレ目です
    プレイログと茶番
    TSCP注意:しのぎゆ&みつおば
    しのぎゆのフラグは建てれましたか?&みつおばはおばみつ前提なのでおばみつよりになることもある
    鬼滅の刃本編軸の記憶有な実質後天的TS
    基本ギャグのラブコメですが若干シリアスなこともあるかも
    自己満足スレですがコメント・保守・ハートをいただけると励みになります

    プレイ環境:HD-2Dリメイク版ドラゴンクエストⅢそして伝説へ…(Switch版)
          難易度「楽ちんプレイ」

  • 2二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 08:15:33
  • 3二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 08:17:17

    前回のハイライト

    しのぎゆ:同衾した
    みつり:↑!?
    おばない:ぬいぐるみ

    以上です

  • 4二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 08:19:09

    日が暮れ、闇が深まり、人々が深い眠りにつく頃
    勇者一行はこっそりと宿屋を抜け出しサマンオサ城に向かう

  • 5二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 08:20:29

    再び勝手口に回ると昼間はお飾りにすぎなかったが一応は見張っていた兵士もいなくなっており
    すんなりと城内に忍び込むことができた

  • 6二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 08:21:44

    台所を抜け、長い廊下をぐるりと回る
    こっそりと玉座の様子を伺うとそこにはサマンオサ王の姿はなかった
    もう寝室に引き上げて眠っていることだろう
    そのまま廊下を進み中庭の前を通り一番奥の階段室に入る
    階段室には部屋女中がいたが立ったまま柱にもたれかけてうつらうつらと眠っている
    台所では最近ろくなものを食べていないという兵士がこっそりつまみ食いをしていた
    この城の兵士や使用人たちは皆、酷い労働環境の中苦しんでいるらしい

  • 7二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 08:23:10

    「みんな可哀そうだわ…はやく偽王様をなんとかしなくちゃ」
    怒りを決意に変えて進み、例のてすりの壊れたバルコニーから飛び降りる

  • 8二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 08:24:20

    一度下見をしておいてよかった
    サマンオサ王の寝室の扉をゆっくりと開けた

  • 9二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 08:25:36

    噂通り偽サマンオサ王は一人で寝室で眠っていた
    贅沢な天蓋付きの大きなベッド
    臣下や国民たちを苦しめておいて自分だけこのように悠々自適に贅沢三昧とは

    「だれじゃわしを起こすのは?
     むにゃむにゃ…明日にせい、明日に…」
    寝ぼけた様子で面倒くさそうに言う

  • 10二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 08:27:24

    ラーの鏡を使いますか?
    →はい
     いいえ

    ぎゆうはラーの鏡をとりだし、偽サマンオサ王の姿を映し込んだ…

  • 11二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 08:30:48

    なんとラーの鏡には恐ろしい魔物の姿が映っている!

    (鏡が偽物だったわけでも壊れていたわけでもなかったんだな…)
    ぎゆうはそう思いながら武器に手をやる

  • 12二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 08:33:07

    「見~た~なあ?」
    偽サマンオサ王はそういうとすっと起き上がる
    その手には杖が…おそらくへんげの杖だろう…握られていた

  • 13二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 08:34:30

    偽サマンオサ王が杖をかかげると辺り一面が白い霧のようなもので覆われていった

  • 14二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 08:36:05

    「グワハハハハッ!
     この姿を見られてたからには生きて帰すわけにはいかぬぞ!」
    なんと偽サマンオサ王はボストロールに姿を変えた

  • 15二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 08:38:11

    ボス8戦目ボストロール
    物理攻撃力がとても高く痛恨の一撃で相当のHPがもっていかれる
    ただでさえそれなのにルカナン(守備力を下げる)を使ってくるので通常攻撃も痛い
    しのぶ・おばないの賢者二人にスクルト(守備力アップ)を重ね掛けさせ
    バイキルトとベホイミ・ベホイムで援護しつつぎゆうがはやぶさ斬り、みつりがまものよびを叩きこむ
    そこまで危ない場面は少なかったがボストロールのHPが高くとにかく削っていくのに時間がかかった

  • 16二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 08:39:51

    みつりのMPが尽きる寸前でなんとか勝利
    転職もしていないこともあってMPが少ないのでMPの伸びる性格に変更することも一考しないといけないか

  • 17二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 08:41:38

    「グ…グゲゲゲ…おのれ…
     なかなかやるではないか…
     しかし…その程度の強さでは…
     我らが魔王バラモス様には…とうてい…かなわ…ぬ…」
    ボストロールは倒れ込み息絶えた

  • 18二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 08:43:05

    長い間人々を苦しめていた王の正体は人に姿を変えた魔物ボストロールだった
    その真実はすぐにサマンオサ城内に広がり本物のサマンオサ王や罪なき人々が地下牢から助け出された
    ぎゆうは騒然とするサマンオサ城で一夜を過ごすこととなる
    そして…

  • 19二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 08:44:52

    またあの場所にやってくる
    何度も見た夢の中のこの場所

  • 20二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 08:46:59

    ぎゆう…ぎゆう…
    私の声が聞こえますか?
    あなたはまた一つ困難を乗り越えました
    ですが気を付けてください
    あなたが進む先にはさらなる試練が待ち受けていることでしょう
    あなたが向かうべき先は…

    老人と魔法の杖
    死者の骨と彷徨える船
    大地の剣と火たぎる山

    これら…言葉が行く先の手掛かり…なるでしょう
    どうか祈って…ま…あなた…旅…無…

  • 21二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 08:48:46

    …そして夜が明けた!

    ぎゆうは見た夢を思い出す
    これまでと違って最後の声がとぎれとぎれになっていたような…?
    一体何故?何かが起こっているというのだろうか?

  • 22二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 08:50:39

    「…わしが杖を奪われたばかりに長い間魔物に国を支配されてしまった
     このサマンオサを救ってくれたこと
     改めて礼を言わせて欲しい
     そなたが旅を続ける中で何か役に立つ時が来るかもしれぬ
     そのへんげの杖はお主が持っていくがよい」
    ぎゆうはへんげの杖を手に入れた!

  • 23二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 08:51:56

    「ぎゆうよ
     わずかじゃが礼の品も用意しておいた
     そなたの旅の無事を祈っておるぞ」
    ぎゆうはごうけつのうでわを手に入れた!
    ぎゆうはエルフの飲み薬を手に入れた!

  • 24二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 08:53:42

    へんげの杖を手に入れたぎゆうたち
    グリンラッドの偉大な魔法使いだという老人が話してくれた杖だが
    夢の中のお告げで老人と魔法の杖についても触れられていたのが気になる
    一度、あの老人にこの杖を見せてみてはどうだろうかとなり
    サマンオサ城を出た…ところで、

  • 25二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 08:55:50

    またぎゆうの胸の中に急に
    「そろそろトルヌコの様子を見に行ってみよう」
    という使命感が湧いて来てしまった
    「…まあ、町がどうなったか気にはなりますけどね」
    「ヌコさん、劇場を完成させたかしら?」
    「グリンラッドに向かうまえに行ってみるか?」
    ぎゆうが使うよりも自分で使えばルーラ酔いしないということがわかったおばないがルーラをした

  • 26二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 10:46:48

    勇者一行はトルヌコバークへと到着した
    少し見ない間に一気に町の整備は進み施設が増えた
    そしてアッサラームにあるよりも大きく豪華な劇場が完成していたのだった

  • 27二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 10:52:50

    これまでは武器防具屋と道具屋が兼ねられていたがそれぞれが別になっている
    武器防具屋の品揃えは大変豊富で目移りするようだった
    ここで珍しくおばないがみつりの装備よりも優先して自分の装備を変えてくれと言い出した
    やはりぬいぐるみを着用しているととにかく目立ってしまって困るらしい
    「…時々は着てもふもふさせてもらってもいいかしら?」
    みつりが名残惜しそうに言う
    おばないは天使のローブを装備し、ほっとしたようだった

  • 28二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 10:56:47

    道具屋を見てみると老婆が店番をしていた
    じいさまは外に出ていると言われたが、つまりこの人は最初からここにいた老人の妻ということだろうか
    今までその存在を知らなかったが
    町が発展し、暮らしが軌道に乗り、スーの村から呼び寄せでもしたのだろう
    ぎゆうたちはその老人にも声をかけようと外に出て町を探すとすぐに見つかった

  • 29二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 10:59:44

    「おおあなた!わし、わし!
     ここはじめからいたじい!
     トルヌコよくやる
     しかしやりすぎ…町の者よく思ってない
     わしとても心配」
    今までは町の発展を喜ぶばかりだった老人が懸念を示す
    いったいトルヌコは何をしているというのだろう?

  • 30二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 11:01:19

    「ここはトルヌコさまのお屋敷だ」
    立派なつくりの屋敷の前にいたうでっぷしの強そうな用心棒にそう言われる
    「かなりいい家に住んでいるようだな」
    「商売で成功しているのね」
    「だが、さきほどの老人の話ではあまり人々に好感を持たれているわけではないやり方のようだな」
    「トルヌコさん本人に話を聞いて確認したほうがいいかもしれませんね」

  • 31二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 11:03:24

    トルヌコの屋敷に入ると中は絢爛豪華…いかにも成金趣味の部屋といった内装だった
    ぎゆうたちがやってきたことに気づくとトルヌコは喜んで話しかける
    「よく来てくれました!
     この町もやっとそれらしくなってきたでしょう?
     でもまだまだやります
     見ていてください」
    トルヌコはすごく誇らしげで満足そうだった
    自分のやっていることに自信満々でこの様子では人々に反感を持たれるようなことをしているとも思えない

  • 32二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 11:05:04

    どうにも納得はできないが強く叱責もできず複雑な気持ちのぎゆうたちであったがせっかく来たのだからということで
    劇場にも足を運んでみることにした
    劇場の内装もまたトルヌコの屋敷と同じように赤いビロードやら金細工やらで溢れとても豪華だ
    アッサラームと比べてもこちらのほうが舞台も広いし、踊り子以外にバニーガールも雇っているようだ
    カウンターのバニーガールに話しかけるとここではお酒も出しているようで
    踊り子のショーを待っている客たちはみな片手にアルコールを持って酔っているようだった

  • 33二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 11:09:47

    この場所にふさわしいというかなんというか、ガーターベルトを見つけた
    すでにおばないは装備しているししのぶとみつりは装備できない…となると
    ぎゆうがつける選択肢しかなかった
    つけないという選択肢はない
    それほどセクシーギャルという性格のパラメータ上昇補正が優秀だからだ
    (これは戦力のためだ、戦力の!)
    ぎゆうは自分に言い聞かせる

  • 34二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 11:12:53

    いよいよ踊り子のショーがはじまったが
    踊り子の質はアッサラームのベリーダンスの方が圧倒的に上だと思った
    衣裳こそそれなりだが、踊りの技術がてんでつたなく、
    日中に厳しい練習をしていたアッサラームの踊り子たちとは雲泥の差だ
    昼間からショーをしているのは昼夜どちらでも客を入れて稼げることにはなるだろうが…
    質の低いショーではすぐに飽きられてしまうのではなかろうかと心配する
    だがしかし踊り子たちがおもむろにまとっている衣裳を取り外しはじめると
    ぎゆうたちは驚き焦ってしまった
    「この劇場は…そういうショーをするところなのか?」
    仲間たちは少し顔を引きつらせながら見合わせる
    誰も何も答えず、空気がとても気まずい

  • 35二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 11:14:38

    「早く出よう」
    そう言い出したのはおばないだった
    みつりの手をとって歩き出し
    ほらお前らもと言わんばかりの不快感を表した表情でぎゆうとしのぶを見やる
    慌てて二人も後を追いかける

  • 36二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 11:17:46

    出入口に急いで向かうとここの支配人であろう男が道をふさいできた
    「お帰りですか?それではお代をちょうだいします
     しめて50000ゴールド
     払っていただけますね?」
    代金を聞いてぎゆうたちは驚いた
    50000ゴールド?いくらなんでもこれはぼったくりすぎだ

     はい
    →いいえ

  • 37二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 11:20:27

    「おい、トルヌコを呼べ」
    たまりかねてそう伝える
    「おや?トルヌコ様のお知り合いでしたか
     いや~これはこれは…」
    支配人は苦笑しながら引っ込む

    町の人々の反感をかっているというのはこういうことだったかと腑に落ちた
    いや、おそらくこれだけではないのだろうなという予感がした
    あまりにもお金儲けのためならば手段を選ばなさ過ぎている

  • 38二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 11:24:20

    「あいつはこれでいいと思っているのか?」
    「手っ取り早くお金を稼ぐにはいいかもしれませんがあんまりにもあからさますぎますね」
    「もっとちゃんとした商売をしたほうがいいと思うわ」
    「…一度痛い目を見たほうがいいのではないか?」
    そう話し合いながら劇場から離れるととある建物の裏で3人の男たちがこそこそと話し合っているのを見つけた

    「…してしまうのはどうだろう?」
    「しかしそれではあまりにも…」

  • 39二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 11:25:25

    男たちは深刻な表情だ
    「だがこのままでは…」

    「こうなったらもう革命を起こすしかない…
     あんたたち止めても無駄だぜ
     俺たちは…やると決めたらやるんだ…!」
    「トルヌコのやり方はあんまりです!
     ぼくたちはもう耐えられませんよ!」

    「この話…他言はなりませんぞ!」

  • 40二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 11:27:20

    この男たちは自分たちのことをよく知らない
    まさかかつてこの町にトルヌコを紹介したのが自分たちだとは思ってもみないだろう
    だが…一度痛い目を見たほうがいいというおばないの意見に積極的に反対するものはいなかった
    ぎゆうたちはこの男たちの決意を止めることはしなかった

  • 41二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 16:00:10

    本来行こうとしていたグリンラッドに勇者一行はルーラした
    多少後ろ髪を引かれる思いではあったが…トルヌコ自身が考えを改めない限りは
    自分たちにはどうにもできないことだという思いがあった

  • 42二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 16:04:06

    ぎゆうたちは偉大な魔法使いの老人の庵を訪ねる

  • 43二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 16:06:56

    サマンオサ王から譲り受けたへんげの杖を老人に見せる
    「おお!それはへんげの杖!
     わしも欲しかったのじゃ
     して…相談なのじゃがこのふなのりのほねと杖をとりかえっこせぬか?」

    突然の提案にぎゆうたちは驚く
    だが
    「…もしかして海賊たちが言ってた骨?」
    「幽霊船に会えるというアイテムか」
    「うーん幽霊船に会えたとしてなんなのかっていう気もしますが」
    「待て、サマンオサで見た夢の中で『死者の骨と彷徨える船』と言われたがこれのことか?」
    「「「それなんで言わなかった(の)(んですか)?」」」

    →はい
     いいえ

  • 44二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 16:10:44

    「なんとまことか!?
     なんでも言ってみるものじゃ
     では船乗りの骨をわたそう!」
    ぎゆうはへんげの杖とふなのりのほねを交換した!

  • 45二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 16:12:48

    「いやーありがたい!
     わっはっはっ」
    老人はご機嫌の様子だったがやはり彼が偉大な魔法使いとはとても思えなかった
    あまりにも俗っぽさがあるせいでたとえ魔力が大きくても「偉大」という枕詞は似つかわしくない

  • 46二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 16:15:20

    ふなのりのほねを手に入れたぎゆうが庵を出るとまた強くトルヌコバークへ様子を見に行ったほうがいいような気がした
    今まではこの感覚に半信半疑だったが今回ばかりはお告げだというよりも
    単純にぎゆう自身が町がどうなったのかが気になりすぎた

  • 47二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 16:18:54

    トルヌコバークにルーラし、トルヌコの屋敷を訪ねると以前、屋敷の用心棒をしていた男性は見当たらず
    かわりに兵士の格好をした男がいた
    「ここはトルヌコの屋敷
     しかし彼は今この中にはいないぞ、ふっふっふ」
    兵士は何やら含みをもたせて笑った

  • 48二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 16:21:34

    トルヌコの屋敷に一歩踏み入るとそこは無残にも荒れ果てた状況だった
    「…これは…」
    「やはり起こるべくして起こったんですね、革命が」

  • 49二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 16:23:50

    中にはぽつりとあの老人が立っていた
    「ついに革命起こった
     トルヌコ牢屋のなか…なんてこと…」
    力なく落胆していた

  • 50二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 16:28:29

    牢屋とはあの3人の男たちが話し合っていた建物のことらしい
    トルヌコが犯罪者を捕えるために作ったものだったという
    そこに入れられたトルヌコの様子を見に行った

  • 51二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 16:30:55

    「やあぎゆうさん
     私ですよ、トルヌコです
     私はみんなのためと思ってやってきたのですがこの有様です」

  • 52二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 16:33:28

    「あ、そうそう
     あなたに渡さないといけないものがあるんです
     隠し金庫にしまってあるので町の人たちには見つかっていないはずです
     隠し金庫の開け方を教えるので私の屋敷のイスの後ろを調べてみてください」
    そういって力なく笑う

  • 53二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 16:35:31

    「私はもうしばらくここにいて私の何がいけなかったのか考えます
     町の人たちもいつか私を許してくれるでしょう
     そのときまた私に会いに来てくださいね」

    そう言われてもあまり気乗りがしない…と思っていた

  • 54二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 16:38:54

    だが、トルヌコの屋敷で言われた通りに椅子の後ろにある隠し金庫を開けると
    なんと!イエローオーブを見つけた!

  • 55二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 16:41:09

    なんとも後味が悪い気がする
    いや、トルヌコ自身は決して自分が悪いことをしている自覚もなく
    勇者たちのために協力も惜しまないという気持ちでこのイエローオーブを入手してくれたのだろう
    人から人の手に渡り続けているというイエローオーブを自分たちだけで入手できたとはとても思えない
    「これは感謝はすべきだな」
    「反省はしてほしいところではあるがな」
    「町の人たちが許してくれたらそのときは会いに行ってもいいんじゃないかしら」
    「…彼を許す許さないって決める権利は私たちにはありませんしそれでいいのではないですか」

  • 56二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 16:46:37

    これで入手したオーブは5つ
    もう一度レイアムランドの祭壇を訪れる
    そしてブルーオーブとイエローオーブと捧げた

  • 57二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 16:48:55

    残る1つは銀色の紋章がついた台座だ
    ここにはおそらく「シルバーオーブ」がはまるはずだ
    夢の中のお告げを信じ、シルバーオーブへ続くはずだとふなのりのほねを使って
    次は幽霊船を探すことにした

  • 58二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 19:36:10

    だがこの広い海のどこに幽霊船は漂っているというのだろう?
    どこから探すべきか?
    ぎゆうたちは見当をつけるために世界地図を広げた

    「「「「!?」」」」

    世界地図の中にふなのりのほねを持っていなかったときには描かれていなかったマークがある
    場所はロマリアの近くだろうか?
    これはどう見ても船のマークだ

  • 59二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 19:38:26

    勇者一行は慌ててロマリアにルーラする
    船に乗り込みその印の場所に近づく
    印は地図を見るたびにわずかに位置を変える
    (なるほど動いているのだな)

  • 60二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 19:40:06

    幽霊船が見えてきた
    このポルトガ東の内海の海域は船の操舵の練習に何度も何度も往復したような場所だ
    そのときにはこんな幽霊船なんて見たこともなかった
    やはりこのふなのりのほねがあればこそその姿が見えるものなのだ

  • 61二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 19:41:56

    幽霊船は自分たちが乗る船よりもだいぶ巨大だった
    一見するとガレオン船のような船体と帆をしているが
    側面にはいくつものオールが並んでいてガレー船のような特徴をもったそれはガレアス船だった
    ぎゆうはその船に慎重に接舷する

  • 62二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 19:43:27

    幽霊船に乗り込むとそこはおどろおどろしい雰囲気に満ちていた

  • 63二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 19:46:39

    「どんな嵐が来ようとわしの船は絶対に沈まないのだ!わはははは!」
    舵をとっている骸骨は船長だった者の成れの果てだろうか?
    沈んだはずのこの船を絶対に沈まないと信じ込んでいる
    哀れなと彼に同情する

  • 64二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 19:48:12

    「おや?あなたは亡霊ではなさそうだ
     さてはあなたも財宝がお目当てですね?
     でもこの船にいるのは亡霊ばかり…まいりましたよ」
    こんな場所に人間がいることに驚く
    自分たちはふなのりのほねを使ってやっと見つけたというのに…
    もしやこの者も実は死んでいるのでは?と疑うがちゃんと生きているらしい
    財宝目当てのトレジャーハンターというものだろうか

  • 65二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 19:50:02

    そしてこんな場所にはモンスターも入りこんでいる
    「ひひひっ…幽霊船には屍がふさわしかろう
     お前も死ぬがいい!」
    もしかしたら魔性をなくしたモンスターだろうかと期待したが
    このミニデーモンは襲い掛かってきた
    ぎゆうたちにとってはこんな敵を倒すことなど造作もないことだったが

  • 66二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 19:52:06

    「おかしいわ…魔性をなくしたモンスターの気配もするのに」
    そうしてみつりが探し出したモンスターはくさった死体だった
    まるで亡霊か亡骸のようで見つけるのに苦労をしたが
    モンスターじいさんの話をすると喜んだ

  • 67二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 19:53:20

    この船に今なお囚われている骸骨や亡霊は彼らの話を聞くにどうも囚人だったらしい
    オールを漕ぐという重労働の刑に処せられていたようだ
    「おら人を殺しちまったでな
     どんな死に方したって仕方ねえって思うだよ
     でもそこにいたエリックってやつは無実の罪だったって…
     かわいそうになあ…」

  • 68二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 19:55:10

    エリックと呼ばれた幽霊はなるほど他の者とは少々雰囲気が違っていた
    「オリビア…もう船が沈んでしまう…キミにはもう永遠に会えなくなるんだね…
     でも僕は永遠に忘れないよ…君との愛の思い出を…
     せめて君だけは…幸せに生きておくれ…」
    この船が沈んだ日にずっととらわれているのだろう
    ずっと同じことをぶつぶつとつぶやいている
    無実な罪の人が何故こんな目にあわなければいけないのだろうと胸を痛める
    死してなお魂は浮かばれることなく苦しみ続けている

  • 69二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 19:56:50

    「しかし…この船がオーブの手掛かりになることは間違いないのだろうが…」
    いったい何があるというのだろう?

    しのぶがとうぞくのはなとレミラーマを使いようやくそれは見つかった
    なんと!あいのおもいでを見つけた!

  • 70二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 19:58:51

    「あいのおもいで?」
    「これは…ネックレス?でしょうか?」
    「ねえ、これってエリックさんのものなのかしら?」
    「その可能性はあるな…だが、これをどう使ったものだろうか」
    「…夢の中のお告げではへんげの杖と魔法使いの老人、ふなのりのほねと幽霊船のことは言われていた
     だが、その次は火山と剣の話だったはずだ
     てっきりこの船で剣が見つかるのかと思っていたのだが」

  • 71二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 20:01:24

    自分たちの船に戻り4人で頭をひねる
    どうにも行き詰ってしまったようだ
    行く当てもないのでさきほど見つけたちいさなメダルで60枚になったことだし
    メダルおじさんのところへメダルを渡しにいくことにした

    「よし!これでぎゆうはメダルを60枚集めたので
     ほうびにしのびの服を与えよう!」

    装備の性能がいい悪い以前にだれも装備できない装備だったのでぎゆうはがっかりした
    これだけのちいさなメダルを集めるのはかなりの手間がかかるというのに

  • 72二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 20:03:00

    せっかくアリアハンに来たのだし、ルイーダの酒場で何か情報を集められないだろうか?
    以前、しのぶがルイーダの酒場で情報収集をしたときにはレッドオーブの手掛かりが入手できた
    海賊たちがレッドオーブを持っているという話で…と考えたときにぎゆうは少し気になる話を思い出した
    海賊たちに聞いた話で、呪われた岬の話がなかっただろうか?
    船で岬を通り過ぎようとしても不気味な声がして押し戻されてしまうその岬の名は…
    「オリビアの岬…」

  • 73二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 20:04:51

    みなほとんど忘れていたその話の岬の名前が幽霊船で出会った亡霊のエリックの恋人の名前と一致している
    幽霊船で手に入れたあいのおもいでというアイテムがエリックのものだったとしたら
    オリビアの岬と何か関係があるのではないだろうか?
    アッサラームの北にあり船だと北の海からしか入れないという場所に勇者一行は急ぎ向かうことにした

  • 74二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 20:08:34

    何の変哲もない穏やかな海
    聞いた場所はとても呪いだとか言われるような場所には見えなかった

  • 75二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 20:10:24

    両脇に巨大な石像がある岬の海域へと船を進めると
    どこからともなく悲しげな歌声が聞こえてきた…

  • 76二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 20:12:24

    すると、ぎゆうの道具袋から光が溢れだす
    慌てて道具袋からその光るあいのおもいでをとりだした

  • 77二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 20:14:10

    そのあいのおもいではぎゆうの手を離れ、一人でに動き出した!

  • 78二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 20:16:34

    「オリビア!
     オリビアそこにいるのか!?」
    あの幽霊船で悲しみと嘆きに囚われていたエリックがそこに姿を現した

  • 79二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 20:17:42

    「ああ、エリック…
     私の愛しき人…あなたをずっと待っていたわ」
    エリックの呼びかけに答えて歌声の主が姿を現す

  • 80二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 20:19:08

    「オリビアまさか君も…」
    君だけは幸せに生きてくれと願ったエリックの思いもむなしく
    きっとオリビアもまた不遇のままに亡くなったであろうことが察せられる
    そして浮かばれぬ魂がこの岬に囚われていたのだろう

  • 81二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 20:20:59

    エリックとオリビアはお互いに手を伸ばす
    「そばにいてあげられなくてごめん…
     でももう君を離さない!!」
    二人の魂が色づく

  • 82二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 20:22:43

    「これからはずっと一緒にいよう…」
    光がエリックとオリビアを包み込みそして天へと高く高く昇っていった
    「ありがとう…」という言葉を残して

  • 83二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 20:24:38

    そして船は動き出し岬を通過した
    呪いは解かれたのだ

  • 84二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 20:27:27

    「っ…よかったぁ…」
    息をひそめて見守っていたみつりがそう言って大きく息を吐きだし脱力する
    すでにたくさんの涙の流れた跡が頬に残っている
    「甘露寺」
    おばないがみつりに声をかけ手を伸ばす
    その手をしっかりみつりが取るとおばないがにっこりと微笑みかける
    そしてみつりもまた微笑み返す
    「君とこの世界でも一緒にいられてよかったと思うよ」
    「私も…伊黒さんとずっと一緒にいられて幸せだわ」

  • 85二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 20:28:27

    二人だけの世界に入っているような様子を横目で見ながらしのぶはうーんと考える
    (なんだか、やたらとこの世界、愛し合う恋人たちが引き離されたり
     結ばれることを邪魔されたりといった話が多くありませんかね?)
    ただの偶然なのかそれとも…?答えの出ない問いを自分の中で幾度も繰り返した

  • 86二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 23:02:41

    オリビアの岬を通り過ぎ船を進めると小島が見えてきた
    その小島には何やら建物が見える
    ぎゆうたちはその島に船を寄せ上陸した

  • 87二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 23:05:06

    ほこらの牢獄
    どこかで聞いた名前だ
    たしかサマンオサの地下牢で捕らえられていた無実の囚人が
    勇者サイモンがほこらの牢獄で朽ち果てた、と言っていたような

  • 88二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 23:08:10

    気づくとぎゆうたちの前にぼうっと薄緑色の火が見えた
    ゆらゆらとゆらめくそれはなんと話し出した
    どうやら霊魂のようだ

    「ああ…死にきれん…
     未練が…尽きぬ…」

    そう言うとすうっとその場から消えた

  • 89二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 23:09:24

    いったいどこへ?と思って周囲を探すと奥の牢の中に同じ霊魂がたたずんでいた

  • 90二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 23:11:34

    泣いている…?
    霊魂だというのにそんな風に思ってしまうのはおかしいだろうか?

    「あ…ああ…
     オ…ル…テガ…
     約束を…すま…ない…」

    「!?」
    (オルテガ!?知っているのか…?)

  • 91二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 23:15:13

    ぎゆうの頭の中にまざまざと映像が浮かび上がる

    「互いに手加減はなしだ」
    二人の戦士が対峙する
    どちらも相当の腕を持っている…見ただけでわかる
    柱と並ぶほどの…

    (これはこの霊魂が俺に見せているのか?)

  • 92二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 23:16:37

    「くっ…
     なかなかやるな、アリアハンの戦士よ
     私を一騎打ちでここまで追い詰めたのはお前が初めてだ」

  • 93二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 23:18:14

    「お前こそやるではないか
     サマンオサの剣士…いや
     我が友サイモンよ!」

    (友…?サイモンは父の友だったのか?)

  • 94二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 23:20:12

    霊魂はサイモンの姿を現した

    「どうか許してくれ…
     我が友オルテガよ…
     誓いを果たせぬ無力な私を…」

  • 95二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 23:23:29

    「ふむ…こうも頻繁に魔物に襲われるとは
     すっかり目をつけられたな
     …サマンオサに戻るのは控えたほうが良いかもしれん」
    「確かにこれ以上人々を巻き込むわけにはいかないか
     …二人でいるとどうしても痕跡を大きく残してしまう
     一旦、二手に別れ追手をまこう」

  • 96二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 23:27:06

    「…いいのか?
     追手をまこうとすれば大陸を出る必要も出てくるだろう
     しばらく家族と会えなくなるぞ」

    オルテガのその問いかけにサイモンは黙って頷く

    「…すまない」
    「なに、謝る必要はない
     近頃、町の様子が何やらきな臭い
     しばらく身を隠し奴らの出方を伺おうと考えていたのだ」
    「…分かった
     俺も長旅の支度を整えるとしよう」

  • 97二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 23:30:35

    「…いつか必ず反撃の時は来る
     その時はお前の元に駆け付けるとこのガイアの剣に誓おう」
    サイモンはそう言って去っていった

    (父にはともに戦う仲間がいた…のか…
     アリアハンを一人で旅立ちずっと孤独に戦っていたのかと思っていたが)

  • 98二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 23:32:35

    「オルテガという名を聞きつけて
     魔物どもが次々に現れる…
     この名前すらも捨てねばならんか…」

    (!?名前…そうか、ムオルで勇者オルテガではなく
     ポカパマズと呼ばれていたのは…)

  • 99二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 23:34:18

    「どうか…私の剣を…
     平和のために役立ててくれ…
     オルテガよ…たの…む…
     ガイアの剣を…火山に投げ入れる…のだ…」

  • 100二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 23:38:48

    「…今のは、サマンオサの勇者サイモンの霊でしょうか」
    「そうだろう、では、この亡骸が勇者サイモンなのだな」
    「サマンオサからはるか遠くのこんな場所で…家族にも会えず一人きりで…」

    誓いを果たせなった無念
    成し遂げられなかった無念

    「きっと、あなたの代わりに…」

  • 101二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 23:40:10

    よく見ると屍が横たわる寝床の下に何か隠されているようだ
    ぎゆうは床を調べた

  • 102二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 23:41:19

    なんとガイアの剣を手に入れた!

  • 103二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 23:45:37

    「これが、夢の中でみた剣なのか…?」
    「大地の剣と火たぎる山と言っていたな?
     火たぎる山といえば火山だが…」
    「次は火山で何をすればいいというんでしょうね」
    「…でも、この剣、勝手に使っちゃっていいのかしら?」

    みつりが疑問を呈すると他の3人は言葉に詰まった

    「これ、サイモンさんの遺品よね?
     …サイモンさんの息子さんに伝えたほうがいいんじゃ…?」

  • 104二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 23:54:41

    サイモンの息子の剣士とは偽サマンオサ王の正体を暴いた後、少しだけ話をした

    「まさかサマンオサ王がニセモノだったとは
     しかしだとしたら父は一体どこに…」

    真実に驚き、牢獄に幽閉された父親の行方を気にしていた
    …すでに失意のまま亡くなってしまっていることを伝えるのは心苦しいが
    本来ならこのガイアの剣の正当な継承者であろう彼に使わせてほしいと願い出るべきだろう

  • 105二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 00:01:06

    ぎゆうたちはサマンオサまでルーラした
    サマンオサの町をあちこち探してみたがあの剣士の姿は見当たらない

    町の人に聞きこんでみるとしばらく前に父の行方を捜すと言って旅立ったとわかった

    「…なんとも間が悪いことだな」
    「勝手に使おうとしてもいいのかな」
    「しかし、オーブを見つけるためにはこの剣はどうしても必要ですし…」
    「…少し時間が欲しい」

  • 106二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 00:10:36

    そう言ったぎゆうはこの町の教会に向かう
    そしてしばらく机に向かって書き物をしていたかと思うと
    この教会の神父に書き終わった手紙を渡した

    「サイモンの息子の剣士がもしこのサマンオサの町に戻ってくることがあれば
     この手紙を渡してほしい」

    渡しながら彼の姿を思い浮かべる
    まるで自分かと思うほど似た剣士がどうか無事に故郷に戻ってこられることを願う

  • 107二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 06:14:26

    勇者一行は火たぎる山を探す
    世界地図を広げそれらしき場所がないか調べる

    「ここ…か?」

    イシスとバハラタを直線で結んだ中間地点あたり
    とても大きな山がある

  • 108二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 12:11:27

    アッサラームが一番近いのでそこまでルーラで飛び船乗り込んだ
    内海は通常は波も穏やかなものだがこの海域はそれにしては荒い
    何か胸騒ぎがするような…父オルテガが消息を絶ったのは火山だったという情報がそう思わせるにだろうか

  • 109二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 19:14:58

    ぎゆうたちは巨大な火山の山道へと入っていく

  • 110二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 19:17:17

    ネクロゴンド火山という名のこの場所は不気味なほどに静かで
    ただただ山に登っていく自分たちの足音のみが耳に聞こえてくる

  • 111二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 19:22:43

    万全の備えをしてきたはずだが足取りは重い
    これは傾斜のキツさのせいだと自分に言い聞かす

    「山頂が見えてきた…」

  • 112二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 19:24:47

    勇者一行はネクロゴンド火山の火口へとたどり着いた
    はるか下のマグマだまりの様子を見下ろす
    さすがに身がすくむ思いだ

  • 113二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 19:27:13

    ガイアの剣を火口に投げ込みますか?
    →はい
     いいえ

  • 114二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 19:29:32

    ぎゆうがガイアの剣を投げ入れようとしたその瞬間…

    『なんだ?オマエは…』

  • 115二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 19:32:59

    「ニンゲンがここに来るなんて何年ぶりだろうなァ」

    どこからともなく魔物が姿を現す

    「何を企んでいるか知らんがオレが火山を守っている限りおかしなことはできんぞ?」

    ところどころ破れた翼を持った悪魔のようだ

  • 116二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 19:34:51

    「ククク…そのツラを見ていると前にマグマに突き落としてやった
     ニンゲンを思い出す…」
    「!?」

    「オマエを葬り去ってバラモス様に再びほうびを頂戴するとしようか!」

  • 117二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 19:35:51

    まさか…まさか、こいつが?
    「マグマに焼かれて…消し炭になるがいい!」

  • 118二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 19:39:51

    ボス9戦目レヴナント
    ランダムではあるがMAXで3回行動をとる厄介なボス
    炎系の呪文とはげしいほのおを使ってくるため対策をとらずに攻撃を受けると
    満タンから瀕死に一気に持っていかれる
    また魔力かくせいでさらに魔法のダメージを上げてくる

  • 119二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 19:43:40

    炎系の魔法対策にマジックバリア、はげしいほのおの対策にフバーハ(ブレス系ダメージを軽減)
    マヌーサを使ってきて幻惑で物理攻撃が当てづらくなるので
    ぎゆうはライデイン、みつりはまものよびのマヌーサの影響をうけない攻撃方法で削る
    回復の主力はしのぶ、おばないは弱点の氷系攻撃呪文ヒャダインを隙を見て使う

  • 120二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 19:45:04

    ボストロールよりはHPが少ないといってもほぼ同等
    またもや長期戦になってしまい、みつりのMPが枯渇しないかひやひやしながら撃破

  • 121二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 19:46:15

    「くっ…まさかこのオレが…
     バラモス様に…引き立てられ…た…このオレ…が…」

  • 122二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 19:47:19

    「そうか…キサマ…
     まさか…あのニンゲン…の…」

  • 123二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 19:48:38

    レヴナントは苦々しい記憶を思い出す

  • 124二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 19:50:11

    「チク…ショウ…オレ…が…
     ニンゲン…ごときにィィ…!」

    レヴナントは絶叫すると力尽き息絶えた

  • 125二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 19:51:45

    レヴナントに邪魔をされたが仕切り直しだ
    ぎゆうは火口に向かってガイアの剣を投げ入れた
    すると…

  • 126二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 20:47:04

    火口からマグマが突沸しはじめる

    「まずいっ!?」
    「急いで撤退を!!」

    4人は大急ぎで駆け出す

  • 127二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 20:50:57

    「っ、!…アストロン!!」
    ほとんど山から飛び降りる形で転げ落ちるその前にぎゆうはアストロン(行動不能になるかわりにすべてのダメージをうけなくなる)を唱えた

    間一髪、大噴火に巻き込まれずに事なきを得る

  • 128二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 20:54:19

    まともに山道を駆け下りていたなら命はなかっただろう
    溢れる溶岩はぎゆうたちが登ってきた道を全て飲み込みふもとまで達する
    ふもとにあった湾の海水になだれ込んだ溶岩はすさまじい水蒸気を上げる

  • 129二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 21:05:29

    それらがおさまるまで相応の時間を要した
    湾があったその場所は溶岩が冷えて固まった大地となった

  • 130二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 21:18:49

    「…~っ、死んじゃうかと思ったぁ、ありがとう冨岡さん!」
    「投げ入れたら何が起きるか教えておいてほしいですよ…」
    「生きた心地がしないな…」

    全員、かなり動揺していた
    だが常人ならば一度、引き返して心も体も休ませてから動き出そうとするだろうが
    そこはこの元柱たち、危険がないかだけ確認するとすぐに行動を始めた

  • 131二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 21:32:04

    まずは再度火山に登る
    命など皆、絶えてしまいそうな環境に命の気配を感じたみつりがどうしても確認したいと提案した
    火口の傍ら、そこらじゅうにある溶岩石と見分けをつけるのも困難なモンスターがいた

  • 132二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 21:38:11

    無事に保護して「アース」と名付けられたようがんまじんはこれで2匹目だ
    地道に魔性をなくしたモンスターを保護していくのは骨が折れるが
    保護数によってまものよびの威力が上がるためできる限りは労力を割いたほうがいい

  • 133二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 21:40:55

    溶岩が冷えて固まった大地を踏みしめ歩き、これまで行くことができなかった内陸部へと進出する
    ところどころに毒の沼地も点在するこの場所はこれまでの地方にいた
    モンスターよりも一段と強力なモンスターが多くいると感じた
    より一層、敵の本拠地に近づいている、そんな気がした

    そんな道の先に洞窟があった

  • 134二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 21:44:52

    ネクロゴンドの洞窟
    一歩入ると並々ならぬモンスターの気配にみつりは身震いした
    「…みんな、油断しないで、こことんでもないわ」
    「極力しのびあしを切らさないようにしましょう」

  • 135二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 21:46:53

    巨大な兵士の像が並ぶ間にかかった橋を渡る
    いったいだれが何のためにこんなものをここに作ったのだろうか

  • 136二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 21:50:03

    橋を渡り終わってすぐ、しのびあしをしているにもかかわらず敵にエンカウントした
    敵の構成を見ると4人はこの洞窟を踏破する困難さが思いやられた
    こいつらが普通に雑魚敵として出てくるのか…と

  • 137二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 21:51:58

    だが、人の侵入を拒むこの場所にはそれゆえに強力なアイテムが手つかずで多く眠っていた

    なんと!いなずまの剣を見つけた!

  • 138二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 21:54:05

    これまで範囲攻撃ができることを優先してドラゴンテイルを装備していたぎゆうだが
    さすがにここまで攻撃力の高い剣ならばこちらのほうが優先すべき武器だろう
    通常攻撃をする頻度は今や下がり、物理攻撃をするにしても何らかの特技を使うことも多いからだ

    そしてさらに

    なんと!やいばのよろいを見つけた!

  • 139二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 21:56:48

    重装備を装備できるのが実質ぎゆう一人なためぎゆうが武器防具で苦労することはほとんどないのだが
    それにしてもこの守備力はなかなかのものだろう

    どこまで続くかわからないこの広い洞窟で被ダメージを抑えられるならそれにこしたことはないのだ

  • 140二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 21:59:48

    邪悪な気配がたちこめるこの場所でどうしてその魔性をなくしたモンスターがいるのだろう

  • 141二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 22:01:21

    続けざまに2匹のモンスターを保護した

    ピリピリと張りつめた緊張の中で彼らとの遭遇は心が癒されるものでありがたかった

  • 142二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 22:07:31

    入口近くの兵士の像付近こそ人工物ではあったがそれ以降は
    このネクロゴンドの洞窟とはほとんど天然の洞窟のようだ
    それゆえに規則性もなくとにかく入り組んでおり移動は困難を極めた
    時には崖を飛び降りることで順路となる道を見つける
    だが試しに飛び降りれそうな場所を見つけて適当に飛び降りても
    元来た道に逆戻りしてしまうこともありなんだかこの洞窟に弄ばれている気になってしまう

  • 143二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 22:08:39

    そんな道中でまたぎゆうは強力な防具を見つける

    なんと!ミスリルヘルムを見つけた!

  • 144二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 22:10:25

    複雑な思いになるがこれは父オルテガのかぶとよりも防御力が高い
    自分以外の者がミスリルヘルムを装備できていたなら快く譲っただろうが
    残念ながらこれを装備できるのは自分だけのようだ
    ぎゆうは断腸の思いで長期間にわたってかぶり続けたオルテガのかぶとを取り外した

  • 145二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 22:14:14

    感傷にひたってはいられない
    さらに道を進んでいく
    ひっそりと隠れて進んでいるつもりだがすぐに敵とエンカウントする
    だがそのおかげか皆のレベルも順調に上がっていく

    そしてぎゆうはとうとうベホマを覚えた

    完全回復呪文だ
    賢者たちよりも早く覚えられるとは思っていなかったこの強力な呪文
    今後はアタッカーよりもヒーラーの役割を果たすことが重要になりそうだ

  • 146二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 22:19:26

    しかしこの洞窟はとにかく長い…レベルアップによるMP回復で突き進んできたが
    さすがにそろそろ枯渇してしまいそうだ
    そう思っていたところ、階段を登った目の前に何やら見覚えのある遺跡のようなものを見つけた

    「ねえ、これって…」
    「地底の湖にあったものとよく似ているが」
    「もし、あれと同じ物なら救いになるな」
    「乗ってみましょう」

    その中に立つと体を光が包み込みHPMPが完全回復した

  • 147二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 22:23:42

    「回復したな」
    「これでまだ進めるわ」
    「しかしなぜこんなものがここにあるんだろうか」
    「エルフが作ったものかと思うんですが、それにしてもエルフの隠れ里から
     ここまではとてつもなく離れています…もしかしてはるか昔
     エルフたちがその身を隠さずに暮らしていたころの名残りなのでしょうか?」

  • 148二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 22:26:05

    さらに階段を上がると次のフロアはいくつもの川で道があちこち
    遮られていて迷路のような構造となっていた
    行き止まりにたどり着いてはまた戻り…を繰り返して知力のかぶとを見つけた

  • 149二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 22:27:55

    これもぎゆうの装備できるかぶとではあったがこれはかしこさの上がるかぶとだ
    魔法威力を上げるためおばないが装備することにした

  • 150二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 22:31:06

    元来た道を戻り、ぐるりと回り込みまっすぐ進むと入口で見た光景がまた広がっていた
    元の場所に戻ってしまったかの錯覚をしたが、そうではない
    そう、この洞窟は通路なのだ
    つまり自分たちにとっての出口は反対側からこの洞窟に入ったときの入り口

    ぎゆうたちは巨大な兵士たちの間にかかった橋を通り抜けた

  • 151二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 22:34:13

    洞窟から外にでると広がる光景に4人は息を飲んだ
    眼前に見えたあの城は…恐らく魔王の住まう城

  • 152二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 22:36:15

    だがその城に近づこうにも闇のように深い河が隔てていて近づけない
    「くそ…こんな目前まで来て…」

  • 153二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 22:41:03

    「落ち着いてください、冨岡さん」
    しのぶが冷静に声をかける
    「私たちはオーブを求めてここにやってきたはずです
     …オーブの力によって不死鳥ラーミアを復活させるために」
    「おそらく、ラーミアの力があればあの魔の城へ行くことができる」
    「残りのシルバーオーブ、ネクロゴンドの洞窟にはなかったけど
     一体どこに…?」
    そう思って首をかしげるみつりのその後ろ小高い丘の上にしのぶは建物を見つけた

  • 154二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 22:44:59

    これまでには見たこともないような風変わりなその建物へと急ぐ
    ネクロゴンドのほこらというその建物は
    中の光が外まで漏れているのかそれとも壁自体が光っているのか
    どうにも判別のできない奇妙なつくりをしている

  • 155二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 22:46:57

    その建物のそばにスライムつむりが隠れていた
    海からこの丘の上にまでやってくるとはなかなかの気概があるのか
    それともただ単にとんでもない方向音痴の迷子なのだろうか

  • 156二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 22:48:52

    ほこらの中に入ると中にはただ一人、中年の男性がいた
    彼がいる以外には他に何もなくますます奇妙さを感じた

  • 157二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 22:50:07

    「なんと!ここまでたどりつく者がいようとは!
     さあこのシルバーオーブを授けようぞ!」

    ぎゆうはシルバーオーブを受け取った!

  • 158二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 22:54:41

    「そなたならきっと魔王をうち滅ぼせるはずだ!
     伝説の不死鳥ラーミアもそなたらの助けとなってくれるであろう」

    唐突な話の急展開に4人は驚く
    (このおじさん何者なのかしら?)
    (たしかにシルバーオーブを求めてここに来たが話が早すぎないか?)
    (ラーミアのことを知っているのか?)
    (道中苦労はしましたけどボス戦が来るのかと思っていたのですが)

  • 159二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 23:01:10

    最後はあっけないものだ
    これで6つのオーブがすべて集まった
    残りの一つを祭壇へと捧げるために勇者一行はレイアムランドまでルーラをした

    勇者たちを待っていた双子の巫女が出迎える
    彼女らの期待に満ちた眼差しにこたえ、ぎゆうは銀色の紋章がついた台座に向かった

  • 160二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 23:02:57

    シルバーオーブを捧げますか?
    →はい
     いいえ

    ぎゆうはシルバーオーブを台座に捧げた

  • 161二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 23:04:25

    銀色の炎が灯り、他の色のオーブと共鳴する

  • 162二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 23:06:42

    このレスは削除されています

  • 163二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 23:09:12

    「「わたしたち」」
    「「この日をどんなに」」
    「「待ち望んでいたことでしょう」」
    「「ラーミアは神のしもべ」」
    「「心正しき者だけが」」
    「「その背に乗ることを許されるのです」」
    「「さあラーミア復活の時!」」
    「「ともに祈りましょう」」

  • 164二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 23:10:24

    時は来たれり

    今こそ目覚めるとき

    大空はお前のもの

    舞い上がれ空高く!

  • 165二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 23:11:50

    たまごに幾筋もの亀裂が走る
    その亀裂から強い光が溢れそして…


    不死鳥ラーミアがその姿を現した

  • 166二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 23:13:05

    ラーミアは闇をはらう希望の光

    きっとあなたを導いてくれるでしょう

  • 167二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 23:14:48

    ラーミアは光とともにぎゆうたちを連れ去って空高く舞い上がった

  • 168二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 23:16:59

    さあお行きなさい

    成すべきことを成すために…!

  • 169二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 23:22:48

    「高!?」
    「ええ!?結構速くない?」
    「甘露寺、落ちないように気を付けてくれ!」
    「待ってください、これどうやって降りるんですか!?」

    ようやく復活したラーミアに乗ったはいいものの初手から大パニックの勇者一行である

  • 170二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 23:26:40

    船の操舵も慣れるまで苦労したがこのラーミアの操縦も一苦労しそうだ

    「ラーミア!そこに降りてくれ!…ちがう!もう少し右の高台だ!」
    「待って!飛び立たないで!!まださっきのキラキラ取れてないの!!」
    「ラーミアに乗ってるときに世界地図は開けないのか?」
    「伊黒さん、両手離したら落ちますよ!!」

  • 171二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 23:30:13

    いきなり魔王の城に突入するにはこの状態では不安なため
    飛んでは降り、飛んでは降りを何度も繰り返す

    上空から見下ろすとこれまで見逃していたり行けなかった場所が見つかる
    そこには魔性をなくしたモンスターや

  • 172二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 23:31:34

    貴重なアイテムがいくつもいくつもあった

  • 173二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 23:34:37

    「なんだこの帽子は…」
    「…もしかしてとんでもない性能してないかこれ」

  • 174二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 23:37:56

    「防御力は下がりますけど、でも…それを補って余りある能力じゃないですか?」
    「呪文が2回発動?絶対に?」
    「これは胡蝶が装備するといい」

  • 175二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 23:40:36

    「またミミックの子がいたわ」
    魔性をなくしたモンスターを保護すると久しぶりに

  • 176二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 23:42:49

    『保護したモンスターの数が50体になった』
    『モンスターの気持ちをかなり理解した』

    「すごい、もう50体目だったのね」
    みつりは喜ぶ

  • 177二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 23:46:54

    そして次の戦闘をすると
    みつりは魔物と心を通わし特技を覚えた!

    ビーストモード
    やまびこの帽子が呪文を2回発動させる装備だとしたら
    こちらは使用後すべての行動が2回発動する特技だ
    まものよびはこのビーストモードと併用することによって真価を発揮する

  • 178二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 06:10:10

    50体仲間にしたのでモンスターじいさんにも会いに行った方がいいらしい
    せっかくなのでまだ行ったことのないサマンオサのモンスターバトルロードへ向かうことにした

    「おおお主か!良いところに来てくれた」

  • 179二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 06:14:27

    「お主が保護したモンスターが50体になったぞ
     気づけばあっという間…大所帯になったものじゃ
     これほど多くのモンスターたちを見つけられるのはお主くらいのものじゃろう
     今後も期待しておるぞ?」

    細やかじゃがお主の旅に役立ててくれといくつかの種と
    女神の指輪をモンスターじいさんから受け取った!

  • 180二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 12:13:10

    そういえばここのモンスターバトルロードはどのランクの試合を開催しているのだろう
    以前、初めてサマンオサを訪れたときには心に気にする余裕もなかったが改めて気になる

  • 181二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 18:14:50

    どうやらランクD、C、Bを開催しているようだ
    今、挑めるのはD
    賞品はぬいぐるみのようだがおばないから「いらん」という圧を感じる

  • 182二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 18:38:26

    以前挑戦したときのメンバーをギズモとミミックを交代
    ランクDにどれくらい通用するだろうか

  • 183二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 18:41:41

    ランクD 第1回戦はマーマンとだいおうイカ
    まだまだ3匹でこないパーティが来るとは…もちろんこれは楽勝

    第2回戦はおおありくい・おばけありくい・アントベア
    同じ系統でそろえているがそうするといかんせんあまりに弱い種が入ってしまう
    サクサクと撃破

  • 184二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 18:44:44

    第3回戦はビッグホーン・ガメゴン・おばけキノコ
    いろいろ絡め手を使ってきそうなメンバーだったがいかんせんこちらのミミックが強すぎる
    ミミックは1ターンで2回攻撃をするうえにすばやさが高い
    開幕した瞬間に敵二体を屠ってしまっている

    最終戦の第4回戦はベビーサタン・ようがんまじん・ひとくいばこ
    単純にひとくいばこではミミックの足元にも及ばなかった
    危なげなく撃破してDランク優勝

  • 185二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 18:46:26

    優勝するとお祝いに今度は踊り子が出てきた
    どこまでバニーが増えるのかと思っていたがこれは予想していなかった
    まさか次は踊り子が増えるのだろうか

  • 186二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 18:48:10

    「これ、ランクⅭも多分問題ありませんよね?」
    続けざまにランクCに参加を申し込む
    ここまでくると優勝賞金もかなりな額だ

  • 187二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 18:53:21

    ランクC第一回戦はなんとたったの1匹メタルスライムのみだった
    相手のモンスターの主は一体何を考えているのだろう?
    さまようよろいが会心必中を叩き込み一撃で倒した
    会心必中に使うMPが多少重いがあとはミミックにまかせればいいだろう

    第二回戦はホイミスライム・しびれくらげ・ベホマスライム
    いずれもそこまで耐久があるわけではないので先行して一撃で倒す

  • 188二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 18:56:20

    3戦目はまじょ・まほうつかい・ドルイド
    なるほど魔法パーティか
    しかし、やはり無情にもミミックのかみつきがさく裂し、ぞくぞくと倒れていく

    4戦目、最終戦はじごくのよろい・コング・がいこつけんし
    やっとまだ歯ごたえのありそうな敵がきたかと思ったがミミック強し
    とはいえ、ようやくここにきてスライムつむりにまでターンが回る程度の相手ではあった

  • 189二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 18:57:36

    ランクCを優勝して案の定お祝いのメンバーが増えて踊り子2人態勢になる
    今後はやはり踊り子が増え続けていくのだろう

  • 190二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 18:59:11

    容易くランクCの勝ててしまえたので返す刀でランクBに挑戦する
    次の賞品は本セットとみずのはごろもだ

  • 191二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 19:02:53

    第一回戦の相手はキャタピラー
    …?メタル系でもないのに単体だと?
    ランクBまできてふざけているとしか思えないすぐさま撃破

    第二回戦の相手はスノードラゴンとスライム
    スノードラゴンはわかるが何故ここにスライム?
    ちょっとランクBは相手がおかしすぎると思う

    第三回戦の相手はトロル
    またしても単体
    だがまだキャタピラーなどよりかはそれらしいかと感じる
    所詮単体は単体なので危なげなく勝利

  • 192二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 19:04:20

    そして最終戦、現れたのはなんとブレナンの息子だった
    …まだ葬儀のときには父親の死を理解できなかった幼い子供かと思っていたが
    まさかこんなランクの最終戦に参加できるほどの腕前だったとは

  • 193二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 19:08:27

    デスストーカー・キラーアーマー・じごくのよろいとなかなかの揃えだ
    しかしこちらも全力で挑むのが流儀というもの
    容赦なく勝利をもぎとった

  • 194二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 19:10:16

    「ぼくと戦ってくれてありがとう!
     父ちゃんが言っていたように負けることも大切な経験だよね
     練習を重ねて次はきっと勝つよ!」
    あの幼さでなんとも立派な…あの子は将来きっと強くなるだろう
     

  • 195二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 19:11:36

    次はまた踊り子が増えているだろう…という予測は裏切られた

    バ ニ ー が 増 え て い る

  • 196二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 19:17:32

    無事にここで開催されているランク3つを踏破したぎゆうたち
    賞品のみずのはごろもは誰も装備できないというがっかり具合ではあったが
    今回の賞品はこれもある
    「エッチな本」だ

    「…お前らは俺に何を期待しようと言うのだ」
    おばないが頭をかかえる
    ガーターベルトを固定装備にせずとも素の性格をセクシーギャルにできれば
    他の有用な装備の枠が1つ空く
    その理屈はわかる
    だが全員から「エッチな本」を読めと言われるのは
    何かそういう特殊趣味かのようで気が進まないものだった

スレッドは10/29 05:17頃に落ちます

オススメ

レス投稿

1.アンカーはレス番号をクリックで自動入力できます。
2.誹謗中傷・暴言・煽り・スレッドと無関係な投稿は削除・規制対象です。
 他サイト・特定個人への中傷・暴言は禁止です。
※規約違反は各レスの『報告』からお知らせください。削除依頼は『お問い合わせ』からお願いします。
3.二次創作画像は、作者本人でない場合は必ずURLで貼ってください。サムネとリンク先が表示されます。
4.巻き添え規制を受けている方や荒らしを反省した方はお問い合わせから連絡をください。