【閲覧注意】ごーよくさん 2

  • 11主25/10/27(月) 22:11:00
  • 2二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 22:18:12

    保守

  • 3二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 22:21:49

    たておつ
    続き気になるので次スレ嬉しい

  • 4二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 22:31:57

    次スレありがとうございます

  • 5二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 23:00:40

    ひとまず10

  • 6二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 23:04:54

    保守

  • 7二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 23:05:56

    保守

  • 81主25/10/27(月) 23:13:21

    なぜ忘れていたのだろう、なぜ思い出せなかったのだろう
    俺は上を向いた
    涙が堪えきれなくて、雨が降ってて本当に良かったと思ってしまった
    [泣いてる?]
    「泣いてないです」
    袖で涙を拭う
    [思い出してくれて嬉しいよ、啓悟]
    ニコッとごーよくさんが笑う
    [さて、ここからどう動く?速すぎる男]
    「力を貸して下さい」
    [啓悟の為なら喜んで]
    ──────────
    数日後、雨は止み、すっかりと青空になっていた
    「拘留中の殻木から、ポリグラフで引き出した死柄木の成長速度とセントラルの脳無研究を照合、生命活動中の定着速度は予測が難しいとしながらも、完成に到達するには、最低2ヶ月の安静が必要と殻木、セントラルの回答が一致」
    「これは、デクが捕らえた、刺客の証言とも合致、AFOは身体を完成させるより早くOFAを手中に収めたがっている…」
    「真意がどうであれ、タルタロス襲撃から2ヶ月とすると、AFO、死柄木を先手で討てる猶予はあと1ヶ月…」

    「そう思っていた」
    「ステインによって、オールマイトへ渡された、タルタロスの警備記録」
    「手紙は強烈なオールマイトへのラブレター、ステインはオールマイト以外に情報を渡すつもりはなかった」
    「…まさか、ヒーロー殺しが、ヒーローを後押しするとはな」

  • 9二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 23:20:59

    保守

  • 10二次元好きの匿名さん25/10/27(月) 23:31:45

    ほしゅ

  • 11二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 06:43:31

    だってステインだし…

  • 121主25/10/28(火) 11:09:48

    「まもなく、領空に入るそうです、お出迎えしたら」
    「めちゃくちゃ心強いですけど…スターさん大丈夫かな…今後」
    チラリと横を見る
    今更だけど…エンデヴァーさん、飛べないって言ってなかったっけ…
    [今の啓悟より自由に飛んでるね…]
    「…ですね…」
    「彼女のそういうところに助けられる、私は予てより、彼女とゴールドラッシュ時代のお宝ヴィンテージデニムについて話したいと思っていた」
    突然、剛翼が今までの倍ほど反応する
    それと共にノイズが混じった声が聞こえた
    〔こちら塚内…!エンデヴァー!!ホークス!!聞こえるか!〕
    〔今、連絡が!航路上、着陸予定地より、約50Km〕
    〔奴だ!〕
    〔姿を現した!〕
    「ごーよくさん!戦況報告できますか!?」
    窓を開け、開ける限り剛翼を広げる
    [50Kmはさすがに…無────]
    「どうしましたか…!?スターさんがやられたとか言いませんよね!?」
    [そう…じゃ…ない…け…ど……]
    ごーよくさんの声が震えていた
    剛翼がほんの少しだけ震えていた
    羽から感情のようなものがなだれ込んでくる
    恐怖、嫌悪、憎しみ、
    ごーよくさんはおそらく、AFOの個性に恐怖したのだろう
    個性に刻まれた記憶が、AFOを拒絶している
    「…すいません、怖い思いしましたね…戦況は…」
    [大丈夫、もう平気…そして、多分だけど…スターは負ける]
    「彼女の個性の発動条件的に無理だ…なんか個性とか人格とか色々混ざって…曖昧になってる」
    [名前を呼んでも…効果があるかどうか…]

  • 131主25/10/28(火) 18:02:42

    「…スターさんが負ける…?」
    俺のその言葉に、ジーニストさんは、車を目一杯加速させた
    やはり距離が遠すぎて、時間がかかったが、ごーよくさんがぽつりぽつりと話し始めた
    [敵は、多分死柄木…で、なにかに乗ってる]
    恐らく、なにか乗り物を用意できる時間なんてないはず…
    飛べる脳無が居る?
    嫌な言葉だな…
    「君の個性はなんて?」
    「敵は死柄木と恐らく脳無だそうです」
    「エンデヴァー、急ごう」
    〔了解し…〕
    眩い光が、遠くに見えた
    飛べれば…いや…今の死柄木相手なら、俺なんて瞬殺だろう

    塚内さんから情報が届くが、状況は決して良いとは言えなかったが、勝てる道筋が見えてくるような状況だった

    だが…

    〔スターが…〕

  • 141主25/10/28(火) 18:16:55

    全身が冷たくなるような感覚に陥った
    そして、改めてAFOと死柄木という脅威の恐ろしさを突き付けられた
    [反発してる…]
    [個性が…]
    ごーよくさんがよく分からないことを言う
    [スターの個性、新秩序が…死柄木の中で戦ってる]
    [AFOが消えかけてる…]
    「個性が…?」
    [スターしかできない芸当かもしれないけど、個性をAFOの中から破壊…でいいのかな…]
    [ともかく、AFOが所持してる個性がどんどん消えてる]
    俺にはそんなこと全く感じられない
    見えない上感じない
    …話せるの、見えるのが当たり前で忘れていたが、ごーよくさんも個性だ
    いつから他の個性に干渉できるようになったか、俺に隠していたか知らないが…この情報は使える
    ──────────
    着いた頃には、スターに着いてきた、パイロットチームがスターの死を悔やんでいる様子だった
    俺達はその事についてなんの声もかけられなかった

    その後すぐ、死柄木の操作が進められた
    「そうですか…はい…ありがとうございます」
    何者かが争った形跡を発見するが
    既に行方を眩ませており、追い詰めるには至らなかった

  • 151主25/10/28(火) 18:31:29

    「ごーよくさん、個性に干渉なんて…いつから」
    [元々あったよ?話せるとかはなかったけどね…]
    [それに、強い感情とかがないと、まず見えない]
    [九州の脳無と戦ったエンデヴァーの個性は見えた、ヘルフレイム、すごい頑張ってた]
    [エンデヴァーのこと、好きなんだろうね]
    […それに、トゥワイスの個性も見えなかったけど、言葉じゃ表せないような感情を感じた]
    [あの時は切羽詰まってたから、分からなかったけどさ…]
    [2倍は、トゥワイスと同じぐらい仲間の為に、トゥワイスに自分の力全てを注いでた]
    [見てるこっちが悲しくなるぐらいね]
    「そうですか」
    「この情報、オールマイトさんに話しても大丈夫ですか?」
    [うん、でも、オールマイトとちゃんと話してからね、俺の中でもまだ確証は無いから]
    [けど、びっくりしたな…あんな死のイメージを感じるほどの圧]
    [デクがA組に戻れてよかった]

    [それに、スターの戦闘は参考になった]

    「冗談でもやめてください…心臓に悪い」
    [ごめんごめん、笑えない冗談だったね]
    [安心してよ、俺はスターほど器用じゃないし、新秩序より強くない]
    「約束忘れないでくださいね」
    [うん、忘れるわけないじゃん]

  • 161主25/10/28(火) 18:48:14

    数日後
    「私たちの情報と合致した、可能性は確証に変わったね」
    「ありがとう、ホークスくん」
    「いや…俺じゃなくて…」
    「ごーよくさんで合ってるかな?ありがとうね」
    オールマイトさんがほんの少し笑ってくれた
    [啓悟が大切にしたい人の為なら喜んで、オールマイト]
    「さて、さっきも話した通り、青山少年の件」
    「そして、もうすぐ塚内くんたちが来る」
    「時間が無くてね、考えてもらうこと、やってもらうことが大量にある、苦労をかける上、君の個性とのコミニュケーションの時間も減ると思うが…」
    「大丈…」
    ごーよくさんが、ものすごく嫌そうな顔をする
    「…大丈夫です」
    ごめん、ごーよくさん、今一番大事な時期だから
    ──────────
    皆が集まり、オールマイトさんが真剣な顔で話し始めた
    「これまで2度仕掛けた奇襲とは真逆も真逆」
    「お互い万全」
    「正真正銘、全面戦争が始まるワケだが」
    「次善策、第二時決戦に向けて」
    「必要事項をまとめてきました」

  • 171主25/10/28(火) 19:05:06

    「青山少年は現在、検査結果を待っています」
    「青山の件で我々は、一気に動きを制限されることになった」
    「ここにいるものは、様々な状況証拠や動向からシロと判断し、話を進めます」
    「エンデヴァーさんや、ジーニストさん、主力のヒーローには現場指揮を執ってもらいます」
    「緊急ですが、内密な会議という事で、とりあえず、安全第一少数で進めます」
    「承知の上、とは言え…」
    「流子たちがこれないのは、サビしーにゃん」
    「すいませんね、メンバーを疑ってるわけじゃ、ないんです」
    「にゃ」「にゃ」
    「私のサーチ、悪用されてるにゃんね、全力で協力します、聞かせて」
    「必要事項ってやつ!」
    マグネットにオールマイトさんがわかりやすく、絵を描いてくれる…謎の絵心…
    「これは、最善、次善に拘わらず、必ずやらなければいけない事…」
    「分断です!」
    「スターアンドストライプ戦のレコーダーを観た限り、死柄木弔の強さはAFOを優に超えている」
    「そして、AFOの力も神野戦を見た者なら承知の筈だ」
    「プラス、タルタロス襲撃時に見せた、電波を用いた連携に加え、思考の共有がどこまで可能かも不確定」
    「2人が揃って出てくるだけで、我々は勝てない」
    「じゃあ、スターの時に何故、連中それをしなかったんだ?」
    「名を呼ばれることを避けたんでしょう、新秩序のルールならAFOと言えば、成立してしまうだろうから」
    「最低でも10km以上、2人を引き離す、これが我々の勝利に必要な、最低前提条件」

  • 181主25/10/28(火) 19:07:08

    「当然向こうも、そうならないように駒を動かしてくるだろうな」
    「あぁ、塚内くん」
    「燃え広がり、焼き尽くす、火の恐ろしさ、合宿、山荘戦で味わってるその脅威、荼毘が尖兵に来るだけで我々の足は止まる」
    無意識に羽が動く
    「ええと、じゃあ…AFOと死柄木を引き離すためにまず荼毘を引き離して…」
    「荼毘だけじゃないな」
    「そう、全てです」
    「敵主力全てを、分断し、各個撃破、その為には敵を誘き寄せる事が条件!」
    「しかし、そりゃ少し能天気すぎませんか」
    「できたら苦労はしない」
    「えぇ、ですから、この条件を成立させる為に作戦が必要なのです」
    「…青山か」
    「まだ動揺しているよ…無個性に生まれ、人生を使われた少年」
    「同情はするが、社会と自分達を秤に掛け、社会を捨てた事実は変わらん」
    「立場上、俺は、慎重にならざるを得ない」
    「私は信じたい、青山少年を、そして信じる」
    「その担任、相澤消太を」

  • 191主25/10/28(火) 19:18:10

    ──────────
    「明日ですね」
    [そうだね、明日ついに…決着が着く]

    ‪”‬剛翼、君の個性だよ‪”‬

    「あの日から俺の全てが変わった」
    「怖いことも、辛いことも、苦しいことも」
    「全部一緒に抱えてくれた」

    ‪”‬偉いよ、啓悟‪”‬
    ‪”‬おやすみ、啓悟、また明日‪”‬

    「俺はそれだけで救われた、明日をごーよくさんと一緒に、笑えた」

    ‪”‬俺は辛くは無いけど、啓悟が辛いなら、俺も辛いかな‪”‬
    ‪”‬啓悟、最近笑ってくれなくて…心配なんだよね‪”‬

    「うざったいぐらい、心配性なくせに」

    ‪”‬無理する度に俺が止めてあげるから、安心して‪”‬

    「俺の事どこまでも安心させてくれる」
    「ごーよくさん、ごーよくさんは」
    「俺のヒーローだよ」
    「啓悟も、俺のヒーローだよ」

    「ずっと一緒!大好きだよ、啓悟!」

    「俺も…大好きです」

  • 20二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 19:40:33

    >>15

    参考になった、で原作思い出してしまった…

  • 21二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 20:07:59

    スレ主さん、今の所原作通りに進めてるから…
    うわ…辛

  • 221主25/10/28(火) 20:23:05

    ────最終決戦日当日
    予定時刻、2分切った
    義羽で今はギリギリ飛べてる状態だ
    完璧に扱える訳じゃないが…そこはごーよくさんがサポート
    [全部終わったら、全員で焼き鳥パーティーしよう]
    勝つ前提で話してくれるごーよくさんには…ホント救われるよ
    頭の中で、秒針が音を立てる
    3、2、1…
    0を数えたタイミングで、黒霧のワープゲートが現れる
    「らっしゃい!!!」
    AFOの仮面に一撃入れるが…
    「群訝山荘…なる程…」
    「さーせん、エンデヴァーさん、やっぱ俺の力程度で割れるようなモン被ってこないっすよ」
    「安心しろ、期待しとらん」
    一気に緊張感が張り詰める
    「お前の持つ、泥ワープが黒霧の劣化版だということは、神野の戦いで割れている、転送距離は大幅に短く、自身はワープできない、雄英バリアもそれに合わせ、強化されている」
    「全てお前の自惚れと自業自得の結果だ」
    「僕らを分断し、各個撃破…実にいいプランだ」
    「勝てる可能性を考慮しなければだがね」
    「ヒーロー人口大幅減少の上、戦力を分ける為とはいえ、やはり君は酷い男だエンデヴァー」
    「OFAは弔に宛てたか?危ない橋だし…それに最も残酷な采配だと思うぜ」
    「辛い立場の末子に尻拭いを押し付け、長男への虐待を続けるとは!」

  • 231主25/10/28(火) 20:43:10

    群訝の乱闘の中、荼毘確保の報告が届いた
    「エンデヴァー、その顔はなんだ?慈しみか?悲しみか?」
    来る…!
    「聞いちゃダメですからね!エンデヴァーさん!」
    「君は燈矢くんを見ず、己の欲望を焦凍くんに押し付けた」
    「君の選択だろう!?」
    「どうせこうやって正当化してるんだろう!?ヒーローは守るものが多いって!」
    挑発が始まった…!
    「だから負けるんだぜ、ナンバーワン」
    ──────────
    「AFOには明確に弱点がある」
    「生命維持装置です、見たまんまスけど」
    「ステインがくれた脱獄時の記録でも、装置ごと移動していた」
    「外したままで、活動する事は出来ない」
    「…それは当人が最も理解してるだろうよ」
    「数で攻めるのがセオリーですが、奴に限っては個性の強奪がある、貴重な戦力を養分にされるわけにはいきません」
    ──────────
    ナンバーワンと俺、少数最高戦力の連携で叩く!
    「行きますよ、エンデヴァーさん!」
    「分かっている!」
    「無視は酷いな」
    AFOの攻撃が始まる
    「ヘルカーテイン!」

    [躊躇するな、啓悟、勝つために俺を使え!]

    エンデヴァーさんの炎の中から俺の羽根を飛ばすが…当然避けられ、燃えた羽根はすぐに威力を落とす
    「さっきから…露骨だな」
    AFOの上から、攻撃を食らわすが、それも防がれる
    「元速すぎる男」

  • 241主25/10/28(火) 20:54:13

    「リカバリーガールの治癒でも元には戻らない、少ない羽を義羽で補強して漸くそのスピード」
    「君は個性と話せるんだったね、君の個性も可哀想に、持ち主にこんなに乱暴に扱われて」
    「貴方は奪った個性に毎夜うなされてるんじゃないんスか?個性を奪った自分を馬鹿だと罵るように」
    「…」
    「難儀っスね、お互い!」
    エンデヴァーさんの攻撃が来る
    俺はすぐさまAFOから離れる
    反撃をさせるな…俺が見つけられない隙はごーよくさんが見つける
    「しかし、ホークスよ」
    「微妙にタイミングが合っていない、エンデヴァーが精彩を欠いているんじゃないか?」
    まだ挑発をするか…
    「ホークス!!続けるぞ!ダメージは入っている!超再生の類は補給していない!」
    炎を個性で防ぎ続けるAFO
    「ああ、エンデヴァー…皆、己の役目を果たすために戦っているよ」
    「若輩も誰も、眼前の戦いに懸命なのに、何故君だけ心を他所にやれる?」
    「傑作が失敗作を処分してくれたんだろ!?喜べよ!」
    「黙れ!!」
    明らかにエンデヴァーさんはAFOの挑発が効いてる
    AFOだって、それがわかった上で…
    「乗るな!神野のオールマイトを思い出せ!」

  • 25二次元好きの匿名さん25/10/28(火) 23:41:20

    あぁ、近づいてくる……;;

  • 26二次元好きの匿名さん25/10/29(水) 06:49:08

    ちょっと泣きそう…

  • 271主25/10/29(水) 11:29:33

    「僕はね…前々から君の力への歪んだ希求にも注目していたんだよ」
    「僕ってやつは、良い土を見ると種を撒かずにはいられないんだ」
    「燈矢くんの身体、見つからなかったろ」
    明らかにエンデヴァーさんが動揺した
    …まだそんな最悪のカードを…!!

    償いに生きると決めた人は
    俺のように割り切ることができない
    今この人に荼毘と戦って勝つことは出来なかった!
    [啓悟!]
    やけん!俺達がサポートするんやろが!
    「今の貴方の使命は速やかにAFOを倒すことだ!」
    「冷静に…!」
    「オールフォーワン!!」
    俺とごーよくさんの手が同時にエンデヴァーさんへと伸びた
    「ここだ♪」
    エンデヴァーさんの腹肉を抉るAFO
    「エンデヴァ────」

    「君は、この距離で避けられるかな?ナガンの代替品よ」
    避けられない…
    ならせめて…プロミネンスバーンのあるエンデヴァーさんを…
    数枚の羽根をエンデヴァーさんの元へ送る

    この攻撃を受ければ致命傷どころか…死───

    「ハートビートウォール!」

  • 281主25/10/29(水) 11:30:59

    「ちょ待っ…あんま揺れないで!!ウチ飛ぶのそんな慣れてないから!!けっこー今必死だから!」
    「こらえろイヤホンジャック!あと、出来ればあまりアレだ!お尻を動かさないで、ドギマギする」
    「バカじゃん!!」
    「常…ツクヨミと…A組の…!」
    「ダメだ!!君らの出る幕じゃない!死ぬぞ!」
    「エンデヴァーの代わりにはなれんが!!あなたとの連携なら、俺が取れる!」
    刀を握る手に力が入る
    「OFAに集る羽虫…昔読んだコミックにあったな」
    「魔王の引き立て役に充てられる、脇役の話」

    「そーゆーの、倒してから言った方が良くない?AFO!」

    …肺はギリギリ避けてる…
    羽から伝わってくる呼吸音でわかる!
    まだ動いてくる、動く前提で進める!
    「ツクヨミ!!」
    「無駄だぞ、ホークス!出る幕じゃない!?俺がここに配置されたのは、上がこう着した場合の更なるサポート!そうだろう!?」
    それはエンデヴァーさんがいた上での話…
    死ぬぞ…か…
    [信じてみて、啓悟、君はひとりじゃない]
    全く…情けなか!
    「また、助けてくれヒーロー!」
    「当然!」

  • 291主25/10/29(水) 11:32:02

    「こんな所で油を売ってるわけにはいかないんだよ、もう1人の僕の方に万が一何かあってはいけないからね」
    攻撃の一歩前、必ず隙ができる
    [違う…啓悟!AFOの狙いは!]
    剛翼の羽根がイヤホンジャックを攻撃に当たるか当たらないかのギリギリで避けさせる
    「ごめん…ありがとうごーよくさん…」
    [お礼は後]
    「ホークス…」
    今度は見逃さない、間違えない
    AFOの仮面に攻撃を食らわす
    …俺達が死なせんようにする!!!
    「自由に動け、ツクヨミ、合わせる!」
    「ジロ…大丈夫カ!」
    「仮面が狙いだ!音で割れば勝てる!」

    「震えてるぞ、可哀想に」
    嫌な音を立てながら、AFOの腕が肥大していく
    「学生気分の延長で来てしまったんだね」
    「脇役が錯覚してしまったんだね」
    イヤホンジャックとツクヨミに攻撃が向く
    「ッ!!」
    その攻撃の軌道を羽根でずらそうとしたが、それも叶わず…俺はもう片方の手から出た個性に突き刺された
    「偶々大いなる力と、居合わせたばかりに」
    「自分も魔王に立ち向かっていい、特別な人間なのだと」

    「あんたの…怖さとか…強さとか…弱いとか特別だとか」
    「知らないよ…!」
    「知らねぇんだよ!!」
    「アンタのせいで!友だちが!泣いてたんだよ!!」

  • 301主25/10/29(水) 11:33:04

    「ハートビートサラウンドレガート!!!」
    やはり仮面は割れない…クソッ…
    「動機、言動、能力、足りないねぇ!!パワーが!圧倒的に!!」

    [まただ、個性が…個性達が]
    [AFOを拒んでる]
    [でも、いつまで続くか分からない…!]
    十分…!!
    「ホークス!!」
    初撃、二撃、三撃、寸分違わず同箇所に当て続け、傷を広げた
    「散り積もっスわ…!」

    音波振動付与、風切太刀!!

    刀と共に、AFOの仮面の一部が割れる
    「ツクヨミ!黒影!大チャンスだよ!んじゃ、また後で!」
    上からの音波攻撃プラス…!
    「深淵暗躯!終焉!「儚」!」
    AFOの仮面が黒影によって完全に割れる
    俺は刀を持ち直し、一気にAFOに近寄る
    「時間稼ぎだと思ったんでしょ」
    「羽虫って実際けっこー煩わしいスよね」
    先刻までは、なんとか虚を衝くだけで、致命傷を入れられなかった
    ごーよくさんが勢いを加速させてくれる
    今なら一閃、殺───
    剛翼から流れ込んでくる、死のイメージ
    死ぬなら…戦力を…!
    「浅ましい!!」
    「────…!」
    「そのしつこさが、君を歪めただろうに!エンデヴァー!!」

  • 311主25/10/29(水) 11:34:10

    血と肉が焼ける匂いがする
    AFOに一撃を食らわせた
    命を助けられた
    「そうだ…俺は…しつこい…!!」
    「だから、この先生涯!よくやったと、自分をなぐさめるような日は来ない…!」
    「この戦いを終わらせるのが、俺の使命だ」
    エンデヴァーさんの右腕に熱が一気に収束する
    俺達なら言わなくても伝わる、今ここで何をやるか
    「は?」
    「遅いんすよ」
    エンデヴァーさんの背中を羽根で押す
    「バニシング!ジェットバーン!!!」
    AFOが地面へと叩き落とされる
    「今のはプロミネンス打つとこでしょ!?」
    「奴が防御に切り替えたのが見えなかったのか!?」
    「そう何度も撃てる技じゃない、物理的に防御をひっぺがし確実に当てねばならん!」
    「…冷静じゃないスか!」
    「いいや、怒りが収まらん」
    地面へ叩き落とされたAFOにさらに追い打ちをかけるエンデヴァーさん
    楽観的すぎるだろうが…勝ち筋が見えてきた
    そのまま、何mも先までAFOを連れていく
    何をするのかもう察した、人を巻き込まないよう…遠くへ

    次の瞬間、目を瞑りたくなるほど眩しい光が、周囲を照らした

  • 321主25/10/29(水) 11:35:22

    自滅上等の超強化…
    奪った個性も個性もそのまま保持
    エンデヴァーさんがもう1発打てればまだ…
    「夢ね…」
    「OFAを手に入れた先の話っすか?」
    時間を稼げ!
    「後学のために聞かせて下さいよ」
    「単純だよ、コミックに影響されてね」
    「その悪役は、世界中から恐れられていた、なんでだと思う?」
    「悪いことするから?」
    「悪いこととは?」
    「文化も価値観も無数に広がるこの世界で、誰もが顔をしかめる、嫌悪する行為…」
    「それは思い描く未来を阻まれること」
    「だから、僕はね、世界中の未来を阻みたい」
    「ただ、そう在りたいと願っただけだ」
    途方もない悪意、ただそれだけがAFOから感じ取れた
    こんな人間が存在していいわけが無い、存在してはいけないものだ
    「僕は何より、人の感情を信頼している」
    「情報を持たぬ黒霧が、即行動できるよう、志村の手にはマイクロデバイスを埋めてある」
    「井口くんは成った!」
    「そして…」

    「ホォォオオオクス…!」
    「哀れな男の死は、1人の少女の胸に敵意を生んだ」
    「全てを巻き込み、怨恨を晴らしたい男は、そして少女に傾国の一手を与えた」
    「さァ、見ようじゃないか鷹見くん、君があの時、彼を最優先に処分していなければどうなっていたのか」
    フラッシュバックより先に口が動いた
    「そいつを殺せ!今すぐ!!」

  • 331主25/10/29(水) 11:36:23

    トガだ!分倍河原の血!ストック!?
    解放軍潜入時に、その類は徹底して洗い潰した!戦闘後の痕跡も全部!
    …荼毘か!
    「もう、遅い」
    「無限増殖、サッドマンズデスパレード」
    ふつふつとトラウマが蘇る
    [あれは本物じゃない、トガだ]
    [今やる最優先事項を思い出せ、啓悟]
    ごーよくさんの声に俺は1度深呼吸した
    そして、そのまま飛び立とうとするAFOを阻止する
    「ホ〜〜〜クスぅ…分倍河原の遺志に向き合ってやれよ…」
    「巻き戻しの都合とは言え、随分な急ぎようっスね」
    「死柄木を信用してないんスか?」
    炎がじわじわとこちらに近づいてくる
    「察しがいいね、そうさ、あれはまだ真の意味で完成していない」
    「この僕が必要な理由がある」
    下で変身したトガと戦うエンデヴァーさんに視線を向ける
    「エンデヴァーさん!!」
    「もう分断作戦はとっくに機能しなくなった!」
    「このままじゃ、熱で皆が戦えない!ここが全滅すれば、全てがデクと死柄木に向かう!」
    「燈矢を止めてください!」
    「ひどいな…!片腕を失い、意識朦朧の男に!それに君が言っていたじゃないか、「僕を速やかに倒す事」が、彼の使命だと…職務放棄まで…」
    「ぐちゃぐちゃうるせぇな!」
    「おまえはもう、俺たちのナンバーワンに一度、負けただろうが!だから、放棄じゃなか!」
    「屁理屈を…」

  • 341主25/10/29(水) 11:38:05

    「そもそも、本来は完全に僕となる筈だった」
    「弔と融け合い、新たな人格となるのは、ベストではなかった」
    「弔の破壊衝動は、僕の想定を超えていた」
    「だが、些末な事さ、役目を終えたこの僕の因子を、取り込ませれば、僕の領域が増して弔に蓋ができる」
    「魔王の完成、これは僕の物語なのさ」
    ごーよくさんが、限界を超えて俺のスピードを上げてくれている
    身体中痛くてたまらないが…そんなことはどうでもいい
    「死柄木んとこには行かせない!!」
    「これは!俺達の物語だ!」
    俺たちの、未来の…!!
    あの子達のための!
    「他人を喰らうだけのお前には渡さない!」
    その更に向こうの、笑っちまうくらい…
    「だが、その風は僕に吹いている」
    明るい未来の────

    視界が暗転する、体の力が抜ける
    なにが…俺は…死…

    『いっててスピード出しすぎた☆だって君に会いたかっ──』

    何…が…
    「っぶな〜、マジマボロシ〜、てゆーかカンイチ!ロートのレンメンコるとか超シャコタンだし」
    肉塊のようなものに、キャッチされる
    俺はすぐに辺りを見渡した
    見覚えのある帽子を被った人間が何人も…
    「雄英からの避難民、受け入れ先として、専守防衛の任を任されておりましたが、未だ到着無し、最早趨向は累卵の危機と判断し、実似て勝手ながら…」
    「士傑高校ヒーロー科一同!助太刀致します!」
    「風は吹くんじゃなくて吹かせるモンっすよ!!」

  • 351主25/10/29(水) 11:39:37

    「ぐはっ!!!」
    「イナサ!!手を緩めるな!トガを巻き上げながら!吹かせ続けろ!」
    「ええ!!…俺の個性は強風の時ほど強くなるっス!!」
    「あんたの古い栄光より、応援してる方の作る未来が見たいんスよ、俺はァ!!」
    エンデヴァーさん…!
    OFAだけじゃない!貴方もしっかり繋いでる!
    「だが、個性を奪われることを恐れて近づけない、もういい…君たちの行き着く先は────」
    突然黒い影に覆われる
    敵では無い…これは…
    「闇ニモ、色ンナ味ガアル」
    「おまえが闇を語るな」
    「お前が生んだ、ドブのような味の闇なら」
    「皆デモウ、喰ッチマッタ」
    急激に立ち込めた暗雲が、光を遮ったことで、力の永続時間が伸びる、炎は、木々ごと吹き荒れる交戦の中で小さくなっている
    「オールマイトが言っていた…エンデヴァーの炎を掴んでも、彼の個性が使えるわけではない」
    「俺がホークス達のサポートに選ばれた理由だ」
    士傑の応援からすぐこの状況に備えたのか!
    「押せええ!!」
    常闇くん!!
    「追い風ッス!!」

    俺も君に少しでも繋げられるなら
    あなたがいてくれて良かったと心から思える


    「深淵暗躯!光明!!」

  • 361主25/10/29(水) 11:41:23

    「頑張れ!ツクヨミ!!抑え続けて時間を稼ぐんだ!!」
    「奴は今無敵状態だが、時限付きだ!」
    「エンデヴァーさんが1度倒したおかげでそうなった!!ここで抑え続けて止めるんだ!」
    だが、AFOは眩い光を放ちながら範囲攻撃をまた仕掛ける
    「やはり、力でゴリ押ししてくるやつは面倒だな」
    AFOがさらに若返り逃げようとする
    「闇を!」
    「行かせんぞ!」
    「突風で運ぶっス!追いつける!絶対行かせねえっス!!」

    「散らせ、マキア」

    事態はまだ…
    「最悪じゃないって事っすね…塚内さん!」
    ギガントマキアは、AFOに向かい地面を抉りそれを投げた
    「何を…っ!貴様ら!」
    「俺たちも来たぜ!常闇!」
    「緑谷たちンとこァ行かせねぇ!!」
    ギガントマキアはさらにAFOに攻撃をする
    「なんと豪胆…!心操の洗脳で攻撃させているのか!」
    「だから賭けだ!レディが詰めてカバーしてるが──」
    ギガントマキアの方に攻撃が向く
    …!心操人使の洗脳は軽い衝撃で解ける!
    「切島くん!!」
    「それは僕のやり方だろう」
    解けたら支配権を奪われる!!
    「姿は違えど…匂いでわかる、探したぞ…AFO!!主よ!!」
    「何故、俺を置いていった」
    …分断時のように、喋らせているのか?
    でも、被弾した後に掛け直しはしていない…どういうことだ!?

  • 371主25/10/29(水) 11:42:36

    〔無事か!?ホークス!!〕
    「塚内さん…増援タイミングナイスっす…命助けられました」
    〔いや、我々が要請する前に、彼らが動いてくれた!AFOの肉体が戻っている事は聞いた…だが…〕
    〔そこの抑えが勝敗に直結する、何としてもAFOを止めてくれ!〕

    「これまでのリスクヘッジを放り出してでも止めたいと…そうかそうか…フフ…」
    空からとてつもない範囲攻撃が繰り出される
    更に多くの個性を汎用し始めた…!
    [俺が…っ…他人の個性と話せたら…こんな攻撃…止められるかもしれないのに…!]
    個性達の意思じゃないのはとっくに知ってる…けど…こんな…
    「この期に及んでまだ、どうにかなると思っている」
    「僕に唯一届いた男を欠いて尚!」
    「勇敢なんじゃない、僕の黄金時代を知らぬからだ、物心つく頃にオールマイトが台頭し始めた世代…!」
    「生まれた時からオールマイトが台頭していた世代!」
    「何も見えぬ闇の中、しかし誰もがそこにいる何かに怯えた時代、猜疑と怨嗟、搾取と差別に塗れた、黄金の闇を!」
    強い風がAFOを覆う
    「?いや、知ってるっす!あんたは知らんかったけど!!その辺は近現代史で、ちゃんとやってるんで!」
    「俺は親友の轟と、エンデヴァーを‪”‬見て‪”‬、応援すると決めた!その血潮が恐怖に勝ってるだけっス!!」
    ‪「…!!」

    「奪って…いくか」

  • 381主25/10/29(水) 11:45:03

    「あの時の後継の主は、AFOの匂いと声だった!俺には分かる!!あれは確かにあなただった!」
    「ずっっっっと信じて待っていたのに!!」
    「主が俺を置き去りにして逃げだした!!」
    「…ヴィランのやり方ってのはよく言われる、でも、俺の個性で!心までは操れない!!」
    「誰も着いてこないっぽいスね」
    「あんたの物語には」

    [頑張れ、頑張ろう啓悟]
    [勝って、勝って…明日を共に…!!]
    わかってる…わかってますよごーよくさん!
    明日を!笑っちまうぐらい明るい未来を!!

    「支える事しかできなくてごめん…!」
    「その支えがバルドルを加速させる!!」
    レディが、攻撃をしかけた瞬間
    エンデヴァーさんと同じように、横腹を抉られる
    そのまま、倒れ、戦闘不能状態に陥る
    「殺処分だ、グズが」
    そして、間髪入れずに、ギガントマキアに致命傷を負わせる
    「もう1人の僕の影響か、この肚にも、どす黒いものが生じ始めている…」
    「若返るほど抑えが効かなくなる感じだ」
    AFOの攻撃が俺たちに直撃した
    「身を委ねるだけで、個性のポテンシャルを引き出せる、こんなにも強い光を発せられる」
    「常闇!!」
    「手を止めるな!!」
    「いいね、若いってのは」

  • 391主25/10/29(水) 11:54:03

    そのまま地面に叩きつけられる
    俺は血反吐を吐きながら、刀を握った
    AFOが、1歩…また一歩と常闇くんに近づく
    フラフラの攻撃など、効くはずがなかった

    「僕をここまで追い詰めた…彼の個性を貰う…どけよ」
    「もう十分頑張っただろうホークス」
    肩に突き刺した、刀を抜くことも叶わない
    [啓悟!嫌だ…嫌だ…!手を離せ…クソ野郎が!!]
    [俺と啓悟はずっと一緒だって…!約束…約束したんだ…!]
    [離せ…離せよ!…AF───]
    羽の感覚が無くなる
    「っ…ぁ…!」
    「剛翼…因子が爛れている、ゴミ屑同然のコレでよく、戦い抜いた」
    「返せ…ごーよ…くさんを…返せ…俺の…家族…を」
    「家族?君の知性まで奪った覚えはないのだがな」
    「こんな使い物にもならないゴミを、僕に使って貰えるだけありがたいと思えよ、ホークス」
    俺のことを投げ捨てるAFO
    「何も、守れなかったなヒーロー」

    「まだ…」

    まだ…希望は…

    ‪”‬絶対傍に居るから‪”‬
    ‪”‬俺と啓悟はずっと一緒!‪”‬

    ‪”‬ずっと一緒!大好きだよ、啓悟!‪”‬

    希望…は…

  • 40二次元好きの匿名さん25/10/29(水) 12:22:44

    ごーよくさん!!!
    ホークスにごーよくさん帰せよ顔金てめえ!

  • 41二次元好きの匿名さん25/10/29(水) 12:39:20

    このレスは削除されています

  • 421主25/10/29(水) 12:40:54

    ここは…どこ?
    吐き気がする、居心地が悪い
    あぁ…そう…AFOに俺は…

    心のどこかでこういう未来が…来るような気がしていた
    けど…さよならも言えないなんて…こんなのおかしいよ
    [けーご…]
    『ホークス?』
    個性のひとりが俺に話しかけてきた
    …AFOの中で個性同士が会話?そんなこと出来るはずがない
    なのになんで…?
    [違う…俺は啓悟の…]
    みんな戦ってる
    腕がなくなろうが、内臓を傷つけられようが、仲間を殺されようが
    なら今の俺に何ができる?
    俺は…今まで啓悟としか話してきたことがなかった
    俺は啓悟に何をしてあげられていた?
    慰めることぐらいしか…
    『泣かないで…ホークス…』
    『またみんなで、エンデヴァーの時みたいに反発出来ればいいんだけどね』
    『そんな隙、もう与えてくれそうにない…かな』
    俺は何ができる?
    俺は頭も力も弱いから…新秩序みたいなことは…
    俺は…啓悟のことを人一倍知ってるぐらいしか…

    待て…啓悟のことを人一倍?
    啓悟の支持率は確か…1位
    どうやってそこまで上り詰めたのか…俺は…1番近くで見てきた
    出来る…きっと俺ならできる…だって啓悟の個性だもん

  • 431主25/10/29(水) 12:42:30

    [大丈夫、雛鳥ちゃん]
    俺は涙を拭い立ち上がった
    『ホークス?』
    [みなさーん!ごちゅーもく!]
    [初めての方もいらっしゃいますよね、俺はウイングヒーロー、ホークス!]
    [速すぎる男なんて呼ばれてたりして]
    もちろん、無反応…というか、AFOに使われて、意識がどっかに行ってしまっている
    …支配権はAFOにあるか…けど、俺は役たたず個性だと思われてるからか、ほとんど支配されてる感覚がない
    [ほーら、こういう時こそ笑いましょうよ〜]
    俺がニコッと笑うと、恐らく弱個性なのだろう人間が数人近寄ってくる
    『この状況で笑えって…?』
    [そーですよ、そんな不貞腐れた顔じゃ、イケメンなお兄さんの顔が台無しですよ?]
    [そこの雛鳥ちゃんも、初めましてだね、どーも]
    俺の言葉にぎこちない笑顔で手を振る
    『ホークス!俺たちを助けてくれ…!もうこんなとこに居たくない!』
    [ずっと居るってのもやですよねぇ、でも、今日!ヒーロー達が必ず勝ってくれます!]
    [俺たちは解放されます、必ずね]
    俺の言葉に段々と個性たちが反応していく
    『ホークス!ホークスやん!』
    [どーも、あれ?君見たことあったような…いつも応援してくれてる子だよね?]
    『うん!いっつもホークスの活躍見ちょるよ!』
    [ほんとー?嬉しいなぁ]
    俺はその子の前に手を差し出す
    その子は喜んで握手をしてくれた

  • 441主25/10/29(水) 12:44:58

    その子を皮切りに、段々と個性達が俺に近寄ってきた
    AFOが負の感情に振り回され、段々と支配権が弱くなるのを感じる

    『ホークス!ホークス!もっとお話してよ!』
    [もちろん、じゃあ次は…]

    『サインペンとか持ってればよかった〜…』
    [代わりに握手じゃダメですかね?]
    『えー…なんかふつー…』
    [なんてね、冗談ですよ!特別サービス!ハグしましょ!]

    『オールマイト、エンデヴァーだけじゃない…こんなに若いヒーローが頑張ってる…ワシらも頑張らなくちゃいけないね』
    [おじいちゃん元気そうだからなぁ…俺ももっと頑張らないと負けちゃいそうだ♪]
    『ははっ、若いもんにはまだまだ負けないよ』

    『帰りたい場所があるんだ、帰れるかな…』
    [その場所まで俺が最速で送りますから、大丈夫です]
    『ありがとう、ホークス…初めて知ったけど、本当に立派なヒーローだ』
    [ありがとうございます、不安なことはまだまだあると思いますが、俺達と一緒に乗り越えましょう]

    『ほーくす…!ぼくも、ほーくすみたいになれる?』
    [俺以上のヒーローになれるよ、大丈夫]
    『ホント!?』
    [俺が保証します、立派なヒーローになれるよ]

    啓悟以外の人間には、さほど興味が無い
    …けど、啓悟が大事にしたい人、したい物は、世界で2番目に大切にする
    1番には出来ない、だって1番は啓悟なんだもん
    けど、いい機会かもね
    お前がこんなに多くの個性を持ってたから、啓悟の魅力がたくさんの個性に知れ渡った

  • 451主25/10/29(水) 13:05:12

    そして、すっかりAFO内は明るい空気になった
    全因解放?誰がアンタの物語に着いていくって?

    「おかしい…因子の結合が上手くいかない!こんな爆破ごときで崩れるなどありえん!」
    「身体が幼く、脆くなったせいか?」

    [負の感情に振り回されて、支配権が弱まってんスよ]
    [だから、‪”‬俺達‪”‬のファンミ会場にされちゃうワケですわ]
    「ね〜」『ねー』

    [死柄木に呑まれたな]

    自業自得、AFO、アンタはとことん馬鹿だ
    当然の報いだ、啓悟と俺を引き離した
    いや、俺達だけじゃない
    ほかの個性だって、本当は持ち主と一緒に居たかっただろう
    だからAFO、ピッタリな言葉をあげる

    [これは、俺たちの物語だ]

  • 461主25/10/29(水) 13:06:14

    感じる、爆破とそれを扱う子の感情を
    …勝ってね、ここに居るみんなのため、君のお友達のために

    AFOが消える気配がする
    体がボロボロと崩れていく

    奪われた因子が、持ち主の元へ戻る…

    「なんてサービス…あるわけないか」
    俺が消えていく
    思い出すのは、キラキラと輝く思い出
    けど、眩しくなんてなくて、ただ暖かい

    ‪”‬ごーよくさんは、辛くない?‪”‬
    ‪”‬…ありがと、ごーよくさん‪”‬
    ‪”‬ごーよくさんは俺のヒーローだよ‪”‬

    ‪”‬俺も…大好きです‪”‬

    [約束、守れなくてごめんね]
    [きっと啓悟は俺のこと恨むだろうけど…啓悟は優しいからな…どっかで自分を責めちゃったりしたら…やだな]

    啓悟の個性でよかった
    啓悟と出会えてよかった
    啓悟と沢山笑えてよかった
    啓悟の事が沢山知れてよかった

    [大好きだよ、啓悟、これからも…ずっと]

  • 47二次元好きの匿名さん25/10/29(水) 15:30:47

    原作準拠っぽいからそうかなとは思っていたけど
    悪い、やっぱつれェわ

  • 481主25/10/29(水) 15:52:01

    全てが終わった
    OFAとAFOの戦いは遂に終わった
    俺は何とか一命を取り留めたらしい
    A組の子達も…何とかみんな無事だったそうだ
    そう…無事だった…それでいい
    ──────────
    勝った者達は、ヒーロー、英雄と語り続けられるだろう
    心の底からヒーローになりたいと願った物はこれから先、誰にも追い越せないような速度で成長していくだろう
    罪を償ってやり直したいと願った者は、いつの日か必ず許される日が来るだろう

    俺は、退院後すぐに、ヒーロー公安委員会会長となった
    今公安を動かせる人物は俺だけだと、目良さんが言ってくれたからだ
    どこまで行っても優しくて、頼れる人だ
    「ごーよくさんの事は、私も残念に思います」
    「心の傷は簡単には癒えないでしょうが、私もあなたを支えていきます」
    「ありがとうございます、目良さん」
    復興作業に追われていた
    手続きも全て俺がやった
    ヒーロー達にこれ以上負担を増やさせたくはなかったが、ヒーロー側から、手伝わせて欲しいと願い出てきた
    どこまで行ってもヒーローはヒーロー

    『すいません〜、これ、あっちにお願いします〜!』
    『重いものあったら俺に任せてくれ!』
    『余裕ある人こっち手伝って〜!』

    「皆さーん!お疲れ様ですー!これ差し入れです!」
    『ありがとう!会長〜!みんな〜!一旦休憩〜!』

    この中に…貴方がいてくれれば

  • 491主25/10/29(水) 15:53:36

    明るい未来、俺が望んでいたものが、近づいてくる
    けど、そこに貴方はいなくて…
    …元気にしてますか?ごーよくさん
    俺は、会長になりましたよ
    ごーよくさんが苦手な難しい話ばっかり聞かされてます
    「やぁ、常闇くん、元気?」
    「あぁ、体調もすっかり良くなった、ホークスは?」
    「俺も大丈夫…だと思う」
    「ホークス!俺ガイツデモ…空連レテッテヤルカラナ!」
    「おい、黒影今は…」
    涙かぽたぽたと垂れる
    「ご、ゴメン…ホークス」
    黒影が俺を抱きしめる
    常闇くんも何も言わずに俺を抱きしめた
    子供のように俺は泣きじゃくった
    もう、ごーよくさんはここにいない
    そんな現実を嫌でも思い出してしまう
    あなたがいない未来なんて俺は歩みたくない、明るい未来なんて…本当にあるのかも分からない

    俺言いましたよね…ごーよくさんが居なくなるのがいちばん辛いって…
    なのに、さよならも言わずにどこに行ったんですか?

    神様…叶うことなら…ごーよくさんにもう一度会わせてください
    ただ俺は、また会って…ごーよくさんと共に明日を迎えたいだけなんです

    「っう‪”‬っ…う…!!」
    「俺はきっとごーよくさんの代わりにはなれないが、一緒に居よう、それて少しでも気が楽になってくれれば嬉しい」

  • 501主25/10/29(水) 15:54:58

    常闇くんの言葉が、ゆっくりと胸に染み込んでいく
    あたたかくて、優しくて、でも痛い
    嗚咽をこらえて顔を上げると、空が広がっていた
    夕暮れのオレンジが滲んで、雲の端が淡く光る

    いつの日か、こんな景色をごーよくさんと見たような気がする

    俺にしか見えない存在
    写真にも動画にも誰の目にも映らない
    今思えば、ごーよくさんは本当に存在したのだろうか?
    そんなことまで疑ってしまう俺は、どこまで行っても冷酷なのだろう
    ──────────
    ごーよくさんが居なくなってから、3年の月日が経過した
    あの時ああしていれば、こうしていばと、初めのうちは考えていたが、仕事が忙しく、最近はあまり考えてはいなかった
    「今日は一段と星が綺麗だ」
    誰も居なくなったオフィスから、星空を見る
    今の俺なら一体何を願うんだろうか

    …願ったところで、ごーよくさんが戻ってきたりはしない
    そんなオカルトじみたことがあってたまるか

    ‪”‬今日からは安心して過ごして、俺が居るから‪”‬

    「今も…居てくれてますか?」

    なんだか、馬鹿らしくなってしまい、俺は笑った
    涙まじりの笑い声を出さずにはいられなかった
    さよなら…なんて、言葉は言えなかった

    True En───

  • 51二次元好きの匿名さん25/10/29(水) 16:15:29

    ご…ごーよくさぁん…(´;Д;`)

  • 52二次元好きの匿名さん25/10/29(水) 16:17:21

    おい…待て…EN…で終わってる
    多分ミスじゃないよな?

  • 531主25/10/29(水) 16:34:43

    ENで終わらせたのはミスじゃないです
    私は、剛翼が救われない話を書きたかったわけじゃないです
    もしかしたら、完全蛇足話になるかもしれませんが、もう少し続けます
    それが終わったら多少、ダイスも振るかもしれません

  • 54二次元好きの匿名さん25/10/29(水) 17:04:25

    完全蛇足でも嬉しいです
    お待ちしてます!

    けど泣いてはいます…ごーよくさん……あなたも、本当にヒーローだよ…

  • 551主25/10/29(水) 18:44:40

    「ドッペルゲンガー…ぁ…?」
    目良さんからおおよそ出るはずがない言葉を聞き、俺は思わず聞き返した
    「はい、今少しだけ話題になってると言いますか…事件になっていると言いますか…」
    「目良さん…あの…変な壺とか買わされてたりしませんよね?」
    「私をなんだと…」
    「いえ…まぁ…信じてくれなくてもいいですが…」
    「最近、死んだと思われていた人物にそっくり…というか、そのままの姿で目撃情報が多く寄せられています」
    「見た目、言動からして、超常黎明期ぐらいの人間だと思われています」
    「そして、その多くはほとんどの記憶を失っており…そうですね…その元の人間の名前を○○としましょう」
    「○○のドッペルゲンガーは、○○に関する情報、名前や顔を正確に覚えていますが、その他のことに関してはほとんど覚えていません」
    「今のところ、本物…?を求めてさまよっている、という結論が出ています」
    「詰まるところ…ドッペルゲンガーが探してる人間はもう死んでるから、オカルト話のドッペルゲンガーと結びついて、んで…知らぬ間に尾を引いて…変な話に成り下がったってことっすか?」
    「そんなところです」
    「で…そんな話いきなりするってことは…」
    俺が恐る恐る聞くと、目良さんはにっこり笑う
    「会長、今日は暇ですよね?調査依頼は元々来てます、頼みましたよ」
    「全く…人使いがココの人たちもケーサツも荒いなぁ」
    「しょうがない、行ってきますね」
    「お気をつけて」

  • 561主25/10/29(水) 18:46:37

    警察と合流し、事情説明を受けた
    そして、ドッペルゲンガーであろう人物と話す事になった
    「初めまして、俺は公安委員会会長、鷹見啓──」
    『ほ、ホークス!?あの時は本当にありがとう!ファンミーティングってやつも初めてだったけど、楽しかった!』
    勢いに押され、一瞬返事をしそうになるが…意味がわからない
    「え…ええと…?」
    俺は隣で見ていた警察の方に目を向ける
    『オールマイト、エンデヴァー、その他名をあげたヒーローのことを彼は知らなかった』
    『なのに、いちばん若いホークス…会長のことは知っていた』
    どういうことだ…?
    俺のファンの顔はよく覚えてる
    それも、今の発言的に、俺に助けてもらったことがある
    ファンミーティング…?
    「申し訳ないですが、俺はその話を知りません、詳しくお聞かせください」
    ドッペルゲンガー達を使って、俺の周りに更に良くない噂を流させ、市民の不安を増大させ、その不安の種である俺のことをコロす計画でも立てているのか?

    『僕自身…今の状況がよくわかってないんですが…会いたい人がいるんです…』
    「あなたのお名前は?」
    『赤外線』
    「…」
    この個性社会、決めつけはダメだが、これは人名ではない
    俺は、ある仮説をつけて、彼に話しかけた
    「貴方の‪”‬持ち主‪”‬のお名前は?」
    俺の質問に、一瞬驚いたが、すぐに答えは帰ってきた
    仮説は…確信へと変わった

  • 571主25/10/29(水) 18:53:33

    警察は、すぐに俺と彼との会話をメモに取っていく
    恐らくこの人も、古い人間だ
    「白髪の…身長が高くて…白い瞳の人間に見覚えや聞き覚えは?」
    『何となく…覚えてるよ…彼と引き離された時に見た最後の光景だ』
    「彼の名はAFO、魔王と呼ばれる人物でした、個性「AFO」は、他者の個性を奪い、与える個性」
    「彼の中で…俺とそっくりの人物はいましたか?」
    『話の流れ的に…あの時の君とホークスは別人みたいだね』
    『あぁ、居たよ、みんなを楽しませてくれて、とてもいい個性だったとうっすら記憶している』
    「…彼が…剛翼がどこに行ったか…知りませんか?」
    『そこまでは覚えてない…かな…すいません』
    「大丈夫です、ありがとうございます」
    そしてそこからは、警察の調査進展を待っていた
    その間に、俺はごーよくさんが、AFOの中で何をしていたかを聞いていた
    俺は時々、そんなことをしていたのかと、呆れ笑いが出た
    そうだな…ごーよくさん、頭弱いから、きっとやり方がそれしか思い浮かばなかったんだろうな

    ‪”‬スターの戦闘は参考になった‪”‬

    やり方が優しいのも、ごーよくさんらしい
    ファンミーティングねぇ…俺のフリしながらそんな器用なこと出来たんだ
    …まだまだ俺、ごーよくさんに関して知らないことだらけだな

  • 581主25/10/29(水) 19:38:40

    そして、ある程度調査が終わったあと、あとは任せると言われた
    職務放棄…!?
    けど…ここは、はっきり伝えた方がいいな
    「赤外線さん、貴方の持ち主はもうこの世にはいません」
    俺はそっと彼の手を握る
    『そっ…か』
    だが、彼はどこか安心したような顔をしていた
    『彼はね…昔から運がなかった』
    『けど、人一倍優しくて…僕はそんな彼が大好きだった』
    『同じ場所に行けるかは分からないけど…また会いたいな』
    「…今後、どうするつもりですか?」
    万が一、自ら命を絶つなんて選択肢を選ばれたら…
    『もう、未練はないよ、彼はいい人だから…きっと、天国にいる』
    『僕は、安心して消えられる』
    「消え…?」
    彼は笑顔のまま徐々に身体が崩れ、無くなっていく
    『ありがとう、ホークス、そして、君の個性にも』
    聞きたいことはまだあった
    けど…
    その顔が羨ましいくらい笑顔なもんだから…何も言えなかった

    俺は、その握った手から手が離れるまでずっと手を握っていた
    スマホを取りだし、俺は連絡をした
    「すいません、刑事さん、証拠、無くなっちゃいました」
    「けど、わかったことと…お願いしたいことが幾つか」

  • 591主25/10/29(水) 19:39:43

    持ち主がいないと分かったら、おとぎ話みたいの幽霊みたいに、成仏して消える
    そして、持ち主に見つけて貰うためかは分からないが、何故だか個性はそのまま所持
    異形型はすぐに見つけられた
    …けど、やはり古い人間ばかり
    「…居ない…か」
    本当に自分勝手だが、警察には俺にそっくりの人間がいないか捜査してもらっている
    快く引き受けてくれて、本当に良かった

    赤くて大きな羽を持つ人間なんてそうそう居ないだろうに
    見つけられないとなると…居ない可能性が高い
    最初から期待なんてしてない、ごーよくさんは俺を置いてどこかに行ってしまった
    …それでもいいと思ってしまった
    どこか遠くで、幸せになってて欲しいと思ってしまった
    こんな穢れた俺なんかと一緒にいて欲しくなんてなかった

    「持ち主の方はもうこの世にはいません」
    『…そう…幸せになってると…いいな』

    消える個性達は最後は必ず笑顔で…
    その度に涙が溢れそうになる

    持ち主のことを恨んでいる個性が一人もいないのは
    きっと、持ち主の事が大好きだから現世に来たんだろうな

  • 601主25/10/29(水) 21:44:23

    すっかりと夜になってしまっていた
    風もなく、部屋の窓越しに、街のネオンの光がぼんやりと滲んでいる
    振り返っても、誰もいない
    そんな夜がもう、何度あっただろう
    持ち主のいない個性たちは、今日もまた数人、静かに消えていった
    最後の瞬間、みんな微笑んでいた
    それが余計に、胸を締めつける
    俺の手のひらには、まだ彼らの残滓のような微かな温もりが残っている
    それを感じながら、俺はベットに横になった
    「…ごーよくさん」
    名前を呼んでも、誰も答えてはくれない
    それでも、呼びたくなる

    探している理由なんて、もうどうでもよかった
    ただ、もう一度だけあの声が聞きたかった
    …まぁ、俺の声なんだけどさ

    「俺だけ幸せになってどうするんですか…ばーか」
    「さっさと逢いに来て下さいよ」

  • 611主25/10/29(水) 21:48:52

    昨日はそこそこぐっすり寝れた
    今日も特段暇という訳では無いが、ほんの少し出来た休み時間に、俺はフラッと外に出かけた
    今日は何かイベントでもあるのだろうか?人がやけに多かった
    ──────────
    [幸せの青い鳥ってね、幸せはすぐそばにあったっていう話なんだよ]
    [無理して探す必要は無い、幸せはいつも自分のそばにある]
    「…?」
    [もう〜、まだ分からない?ココに居るし、あるって事だよ?]
    ごーよくさんが俺の羽を指さした
    ──────────
    昔、そんな本を読んでくれたような気がする
    「幸せはすぐそばに…ね」
    そんな簡単に幸せなんて…

    風に乗って、赤い羽根がちらりと俺の顔の横を通り過ぎて行った
    「え…」
    俺は羽根が飛んできた方を見るが、それらしき人物はどこにもいない
    俺は人混みをかき分けながら、必死に探した
    もしかしたら、俺の幻覚かもしれない、都合のいい夢をまだ見てるのかもしれない
    けど…それでも…夢でも幻覚でもいい…ただ、俺は…ごーよくさんに…

    [わぁぁあ!!??ちょっ…ちょ待っ…!!]

  • 62二次元好きの匿名さん25/10/29(水) 21:52:51

    まさか……!

  • 631主25/10/29(水) 22:18:28

    上から人が落ちてくる
    恐らく、鳥かなにかとぶつかったか…ただ単に飛ぶのが慣れていなかったのかは分からない
    ともかく…この高さから落ちたら死ぬ…!
    「すいません!離れてください!」
    俺の声で、周りの人達が離れる
    落ちてくる人を俺は両手で受け止めた

    「大丈夫で…」
    [た、助かったぁ…飛ぶなんて無茶なことするんじゃ無…]

    「[え?]」

    数秒、俺は落ちてきた人物と見つめ合った
    …これは幻覚か?鏡…か?
    そんな思考に終止符を打つように、先に話したのは、目の前の男だった

    [啓悟…だ…よね?]
    俺と姿形、声も同じだが、雰囲気から違う
    目の前の男は…間違いなく…
    「ごーよくさん!」
    […3年もかかって、ごめんね…居なくなってごめん]
    [会えて嬉しいよ啓────]
    俺はごーよくさんを下ろしたあと、すぐにごーよくさんをめいっぱい抱きしめた
    「ごーよくさんのバカ!どこいっとたんですか!?」
    「俺ん事ば置いて!約束破るなんて何考えてるんですか!?バカ!」
    [ちょ…苦しっ…あとバカが多いっ…!]

  • 641主25/10/29(水) 22:26:59

    [い、一旦離そ?みんな見てる…俺もちょっと恥ずかし…い…か…ら]
    我慢していた涙が溢れて止まらなくなった
    […ごめん、啓悟…約束破るなんて最低だよね]
    [会えて…本当に嬉しいよ]
    涙で視界がぐちゃぐちゃになる
    いきなりなだれ込んできた情報量に耐えきれず、俺の力が段々と抜けていく
    そんな俺を支えるようにごーよくさんが俺を抱き締め返してくれた
    [啓悟に触れられるってこんな幸せなんだね]
    [大好き、大好きだよ、啓悟]
    [だから…もう一度チャンスをちょうだい]

    [俺と啓悟は、もう絶対離れない、ずっと一緒!]

    […それでもいい?啓悟]
    「悪いわけ…ないじゃないですか…」
    「ごーよくさん、大好きです…もう絶対離れないで下さい」
    [もちろん、啓悟のお願いだからね]
    [聞かなきゃ…ね?]
    ごーよくさんとの再開のハグが終わった後、今のごーよくさんの顔がようやく見えた
    涙を流して、笑ってくれていた

    俺の中で、明るい未来というものがハッキリと見えた

    「おかえり…ごーよくさん」
    「ただいま、啓悟」

    HAPPY END────

  • 65二次元好きの匿名さん25/10/29(水) 22:28:04

    ごーよくさぁん…(泣)

  • 66二次元好きの匿名さん25/10/29(水) 22:32:51

    ハッピーエンドだぁ!
    涙出てきた…

  • 671主25/10/29(水) 22:38:31

    ここまで見ていただき、ありがとうございました

    エログロスレばっか建ててるので…良い癒しになりました

    …本編の剛翼さんも、報われてるといいな…

    結構前に見た、個性が実体を持ってたりする世界線のスレを参考にさせて頂きました

    ここからは、ちょっとした後日談を交えつつダイスを振っていこうかと思います

    完全におまけと、ちょっとワチャワチャしたのも書きたいなーと…ここから先は完全にスレ主が書きたいだけなので…

    キリがいいここで終わりたい方はブラバ推奨です


    ごーよくさんは、自分の事をなんだと思ってる?


    1 [今でも健在!啓悟の個性でーす!]

    2 [啓悟の家族です!]

    3 [啓悟の…お兄さん…?]


    dice1d3=3 (3)


    ごーよくさんは、これから先どうする?


    1 [公安でヒーローします!]

    2 [啓悟直属の家政婦します!]

    3 [特に決まって無いな〜]

    4 公安職員達の提案により、ホークスのメンタルケアをさせられる(今までとあまり変わりない)


    dice1d4=3 (3)



    ごーよくさんの強さは?(80が全盛期ホークスの強さ)


    dice1d100=70 (70)

  • 681主25/10/29(水) 22:48:58

    「えー…ということで…俺の個性も…なんか…転生しちゃいました」

    [初めましての人も、そうじゃない人も、こんにちは、啓悟の個性の、剛翼です!]

    完全にポカーンとしてるのは、新しく入った職員だけだった

    『ホークスと違って、すごい明るいね』

    『鷹見会長の個性か〜、もっとお堅い感じかと思ってた』

    [気軽に、剛翼って呼んでください…って言っても、別にここで働く訳じゃないですけどね]

    [友好の証に握手しますか?人肌って暖かくて好きなんですよ!]

    「…えーと、ちょっと…世間知らずで頭弱いので…道で迷ってたら、助けてあげてください…」

    『(そんな猫ちゃんみたいな…)』

    『(鷹見会長がそんなこと言うレベルって…何…)』


    「すいません…遅れまし…た…」

    [あ!目良さん!初めまして…じゃないですけど…!啓悟の個性のごーよくです!]


    目良さんの第一声は?


    1 「驚きました…けど…会うのは初めましてですね、帰ってきてくれて良かったです」

    2「…すいません…今日は早退させてもらいます…」

    3 呆気にとられて何も言えない


    dice1d3=3 (3)


    ごーよくさん…強い…!

    全盛期ホークスには及ばないけど…それでも強い…!

  • 69二次元好きの匿名さん25/10/29(水) 22:51:45

    お兄さん……間違ってないな…
    本編ホークスよりはちょっと弱いくらいか

    ごーよくさん、ホークスをお供にやりたいこと探ししてみない?

  • 701主25/10/29(水) 23:05:04

    [あー…目良さん?]
    「ごーよくさん…目良さんの反応がフツーなんだよ」
    [そっか〜、まぁ、慣れるまでお話すればいいよね?]
    「…慣れ…慣れるかなぁ…?」

    一通り挨拶と報告が済んだあと、「今日は俺たち/私達に任せてください!会長!なので!剛翼さんとの時間を大切にしてください!」
    と言われてしまい…ごーよくさんがやりたいことをやる日になった

    コーヒーが飲みたいと言われ、ブラックかカフェオレ、どちらを買おうか迷ったが…少し意地悪をしてみようと思い、ブラックを買った
    これぐらい許されるはずだ、約束破ったんだから
    ごーよくさんに缶の蓋を開けたあと渡すと、飲んだ瞬間、顔を顰めた
    「どうしました?ごーよくさん…あ、ブラックコーヒーって、大人の味ですからね、ごーよくさんにはちょーっと早かったですかね〜」
    [い、いや…!啓悟より大人だし!啓悟のお兄さんだし!これぐらい、ぜ、全然飲めるし…!]
    顰めっ面で、コーヒーを飲むごーよくさんを見ながら笑っていたが
    俺は自分の顔見て笑ってるのかと…多少複雑な気持ちになった

  • 711主25/10/29(水) 23:13:02

    飛ぶのはまだ慣れていないということで…移動手段を考えていたが、向こうから来てくれると言ってくれた

    そう、常闇くんに会いたかったらしい

    今日が休日で良かった

    「ホークス、久しぶりだ」

    「久しぶり、常闇くん」

    「…電話では聞いていたが…まさか本当に…個性が…」

    [初めまして、ツクヨミ!俺は剛翼!呼び捨てでもさん付けでもいいよ]

    「なら、剛翼さんと呼ばせてもらおう、ごーよくさん呼びはホークス特権だろう?」

    [啓悟〜、俺この子好き〜]

    「知ってる」

    [剛翼!ホークスヲ守ッテクレテアリガトウ!]

    [黒影こそね、よしよし…俺たちのこと守ってくれてありがとう]

    黒影を撫でるごーよくさん

    [ツクヨミも、あの時、荼毘から守ってくれてありがとうね、ちゃんと声、聞こえてたよ]

    「それは良かった」

    「…声?」

    [啓悟には、内緒♪]

    ニヤッと笑って、常闇くんの頭も撫で始めるごーよくさん


    ごーよくさんは、他人の個性と話せる?


    1 前と同じく、話せない

    2 姿はうっすらと見える

    3 姿も見え、話せる

    dice1d3=2 (2)

  • 721主25/10/29(水) 23:40:56

    [次はさ、エンデヴァーのところに、行きたいんだけど…大丈夫…かな]
    「エンデヴァーさんは…やめときましょうか…休日ですから…ゆっくり…家で過ごして欲しいですし」
    俺とごーよくさんは、近くの廃ビルの屋上で、グタグタと話していた
    […ヘルフレイム…頑張ってたなぁ]
    [俺、ヘルフレイムは怖いけど…好きだよ、いや、ヘルフレイムだけじゃないな…]
    [啓悟を守ってくれた全てが好きだよ]
    「好き好き〜って、みんなに言うんすね…?」
    [1番は啓悟、知ってるでしょ?]
    「ほんとですかね〜?約束破ったのに?」
    [啓悟の意地悪]
    冷たい風が俺らの髪を揺らした
    ごーよくさんがそっと、羽で俺を抱き寄せた
    [寒くない?大丈夫?]
    「大丈夫です」
    他人に剛翼で、覆われるってこんな感じなのか…
    なんだか不思議な気分だな…
    「寝る場所ないですしどうします?俺の家来ますか?」
    [うん、行きたいな…さすがに昔みたいに隣で寝るってことベット狭いしできなさそうだね…]
    「もういい年齢ですし、隣は…勘弁」
    …こんなこと言うけど…まだ頭とか撫でて欲しいし
    寝るまで話してたい…なんて言えないよなぁ
    もう俺は…20代後半、そんな状況軽くグロい
    けど、ごーよくさんが、自分はお兄さんって言ってるから…少しぐらい甘えたって…
    [啓悟、顔赤いよ?やっぱ寒い?]
    「大丈夫、家、帰りましょうか」

  • 731主25/10/29(水) 23:43:09

    夜風に少し震えながら、俺たちは家に戻った。
    お風呂の湯気が心地よくて、
    現実感がふっと遠のいていく
    タオルで髪を拭きながらリビングに戻ると、
    ごーよくさんがソファで毛布にくるまっていた
    灯りはひとつ、スタンドだけ
    その淡い光が、羽の影を壁に映している
    「……あったかいですね」
    ごーよくさんは笑いながら、俺の隣をぽんぽんと叩く
    言われるままに座ると、ごーよくさんが手を伸ばしてきた

    その手が俺の頭に触れる
    子どもの頃と同じ仕草
    ゆっくり、優しく、何も言わずに撫でてくれる
    気づけば、目の奥が熱くなっていた
    泣くつもりなんてなかったのに
    でも、ごーよくさんは何も言わない
    ただ、撫でる手の動きが少しだけ優しくなった
    「……ごーよくさん」
    [ん?]
    「そのまま、撫でててください」
    [……うん]
    手が止まらない
    目を閉じると、子どもの頃と同じ匂いがした

    眠りに落ちる直前、ぼんやりとした意識の中で、ただ暖かさと眠気が俺を包んだ
    [啓悟、明日は今日より少し、幸せになっちゃおうね]
    俺達の明るい未来への歩みは、これから進んでいくのだろう
    最速なんかじゃなくていい…ゆっくりと…ごーよくさんと一緒に
    【正真正銘・【完】

  • 74二次元好きの匿名さん25/10/29(水) 23:45:14

    ほのぼのしました……ありがとう…
    剛翼が報われて嬉しい…

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