- 1少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/10/30(木) 20:39:24
霧に包まれた孤島に立つ豪奢な館。そこには吸血鬼達が暮らしていた
・館に暮らす吸血鬼以外の存在は基本的に「従者」と「眷属」の二種類です
・従者はただの一般人、眷属は特別な力を持つ代わりに主人である吸血鬼に攻撃できない使い魔です
・吸血鬼以外の人外を出したい時は眷属か敵キャラで出しましょう
・敵キャラを出す時は最終的に倒されるか眷属化するかしましょう
・行き過ぎたエログロは禁止
・版権ネタを直接出すのは禁止(オマージュなら可)
・確定ロールなどのマナーに反する行為は禁止
・ギスギスロールはやりすぎないよう気をつけて
・次スレは>>190を踏んだ方がお願いします
ルールを守って楽しく遊びましょう
- 2少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/10/30(木) 20:42:39
- 3少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/10/30(木) 20:43:46
裏スレ
ここだけ吸血鬼が暮らす館 第24図書室|あにまん掲示板ここだけ吸血鬼が暮らす館の裏スレです設定語りや本スレでの諸々の相談などにご使用ください次スレは>>190の方がお願いしますbbs.animanch.comwiki
t0sy0situ @ ウィキ【8/2更新】世界観 スレの世界観や世界的にそうである、という感じの設定を載せるところ 用語一覧 スレで使われる特殊な用語の説明をのせるところ キャラ一覧 スレのキャラ達の設定がまとめてあるところ キャラテンプレ ...w.atwiki.jp避難所
https://reachat.org/?f5d9745c6f980dac4035e8efe9ddbf90,300,20,1
- 4二次元好きの匿名さん25/10/30(木) 20:44:32
(たて乙です)
- 5人形を抱えた吸血鬼◆6EaMluhC8A25/10/30(木) 20:58:24
(たておつです)
- 6ルタ姉妹&片翼氷炎◆2BdHgIw60U25/10/30(木) 20:59:27
たておつです♫♪🪶🧊🔥
- 7◆dJUUJmoGZU25/10/30(木) 21:00:15
「トリック・オア・トリート!……えっ?」
「あっ、私のフィナンシェ…!」
「吾輩が丹精込めて作ったバウムクーヘンが!」
【館の一角。言葉に合わせて差し出されたお菓子を、小さな影がかすめとっていく】
【魔女のようなとんがり帽子と黒いマントを身につけたすばしっこい影――クリーム色の子猫だ】
【首にポーチをつけたその姿に、見覚えのある者もいるかも知れない】
【仮装のせいか、少し動きが鈍いようだ。捕まえれば、特別なお菓子をもらえるだろう】
(※dice1d10=を振り、6以上で捕獲。捕獲に失敗しても、これまでに盗んだお菓子を落としていきます)
- 8二次元好きの匿名さん25/10/30(木) 21:21:23
このレスは削除されています
- 9和風吸血鬼と眷属◆bBpA7mPBvQ25/10/30(木) 21:23:46
- 10少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/10/30(木) 21:24:29
【玄関ホールの老婆は、占いの傍らお菓子を隠し持っているようだ】
【彼女にもトリック・オア・トリートと言ってみれば、お菓子がもらえるかもしれない】
ふぇっふぇっふぇっ……13のカード……正位置と逆位置……
お主のもう一つの姿が何なのか占ってみるかえ?
なあに、時間が経てば元の姿に戻るさね……。
(※1d13のダイスを振って、出目に応じて変身できます。細かいディテールや外見描写などはお任せ。アレンジも自由です)
(各候補、正位置と逆位置の2パターン用意されているのでお好きな方をどうぞ。どっちでも良ければ1d2で決めてもOK!)
01…信仰のカード (シスター/神父)
02…婚礼のカード (死せる花嫁/花婿)
03…妖獣のカード (狼人間/ケットシー)
04…収穫のカード (吸血鬼ハンター/死神)
05…尖兵のカード (天使/悪魔)
06…知恵のカード (魔法使い/ペスト医師)
07…傀儡のカード (キョンシー/人形)
08…悪戯のカード (妖精/道化師)
09…墓標のカード (ミイラ/骸骨)
10…思念のカード (幽霊/透明人間)
11…悪食のカード (血染めの料理人/ゾンビ)
12…支配のカード (王/女王)
13…砂漠のカード (砂漠の商人/踊り子)
(※変身を解除するタイミング、変身する回数、ダイスの振り直し等もご自由にどうぞ)
(※スレをまたいだため再掲しました) - 11◆dJUUJmoGZU25/10/30(木) 21:25:52
- 12泡沫の吸血鬼◆DPvZRJ5eF225/10/30(木) 21:31:34
>>8(ダイスミス……!!)
【少女にとって、ハロウィンは初めての大きなイベントだ。正確に言えば初めてではないのだが】
【記憶を失っていたこと、去年までは積極的に参加していなかったことを含めると、正しく未知の宴だった】
【つまり何を言いたいかと言えば。少女は普段の演技を忘れるほど、ハロウィンに浮かれていたのだ】
わあっ……!!
【魔女やゾンビ、骸骨に悪魔。何処を見てもいつもとは違う姿ばかり。宝石のような瞳を輝かせた少女は、夢中で辺りを見回していた】
【普段とは異なった幼い様子を見て、仮装をした住民たちは驚いたり、温かい目を向けたり……各々反応を示している】
凄い、占いなんてあるんだ……!トリック・オア・トリート!
【声を弾ませ、普段とはまるで違う幼さでそう口にする。何か周囲の人たちに見られているような……?】
あ、えっと……んんっ、私も占って頂けますか?
【やっと素が出ていたことに気づき、慌てて取り繕う。周りからの視線に耳を赤くしながらも、占いには興味があるようだ】
dice1d13=3 (3)
- 13和風吸血鬼と眷属◆bBpA7mPBvQ25/10/30(木) 21:33:59
- 14◆dJUUJmoGZU25/10/30(木) 21:39:05
- 15◆dJUUJmoGZU25/10/30(木) 21:41:16
【追撃の手を逃れた子猫は、高いところに陣取って毛繕いをしている】
【お菓子を落としたことに気づいたのか、まだまだ盗みに行くつもりのようだ】
【あちらこちらで交わされるお菓子のやりとりを、虎視眈々と狙っている】
- 16人形を抱えた吸血鬼◆6EaMluhC8A25/10/30(木) 21:47:10
前スレ200
「『ああ、似合うさ。よく似合うし、よくできている』と仰っていますよ、旦那様。まだ欲しいのでしたら、いくらでも……と、言いたいところですが。ちょうど、なくなってしまったようですね。トリートを諦めるか、トリックか、どちらがいいですか、旦那様?」
【幾つ持って行っても構わない、というのが基本姿勢だが。話しているうちに生きているかも定かではない者たちに渡していると、どうやらなくなってしまったらしい。おそらく在庫はまだあるのだろうが、少なくとも今この場には見当たらなかった】
「はーいどうも」
「ありがと、お兄さん」
【機嫌よくお菓子を受け取って、兄弟は顔を見合わせる】
「なんだ、お兄さんも子どもじゃん。俺たち二人だから、特別に二枚あげる。つくりものを触ったって楽しくなくね?」
【言って、チョコレートを二枚彼に渡す。ピストル、と少し前の王妃が名付けたコイン型のチョコレートだ】 - 17絵描きの吸血鬼◆qliWnhrbqs25/10/30(木) 21:47:52
- 18少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/10/30(木) 22:00:28
- 19◆dJUUJmoGZU25/10/30(木) 22:02:43
- 20泡沫の吸血鬼◆DPvZRJ5eF225/10/30(木) 22:03:15
- 21◆dJUUJmoGZU25/10/30(木) 22:09:01
おや、ありがとうねえ……頂き物はいくつになっても嬉しいものさね、ふぇっふぇっ……
【老婆は素直にチョコマフィンを受け取り、少女の姿を見送った】
あんまり可愛らしいと、本物に連れていかれてしまうかもしれないねえ、ふぇっふぇっふぇっ……。
- 22人形を抱えた吸血鬼◆6EaMluhC8A25/10/30(木) 22:21:38
【おや、と、唐突なアトラクションに微笑んで、拍手を送る。攻撃の意図がなければ幻覚も幻聴も悪くはない】
「楽しい悪戯ですね、旦那様」
【リップサービスに双子は顔を見合わせる】
「吸血鬼って皆こうなのかな」
「あの人も割とこうだったしな」
「ま、でも悪い気はしないし。どういたしまして、それからありがと、お兄さん」
「じゃ、俺たちはもう行くから。お兄さんもほどほどになー」
「あの人、絶対自分から動かないから、保ちたい距離とか縮めたい関係があるなら全部お兄さん次第だぞ」
「そういう点では楽かもだけどな」
【さっそくチョコレートボンボンを口に入れて、激励のような言葉をかける。たった一年しか傍にいなかったけれど、今こうしてここにいるくらいには鮮やかだった過去の話だ。人間の、それも少年にとっての一年はとても長いのだから】
【そうして、双子はその場を後にした】
- 23少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/10/30(木) 22:30:36
ん。楽しんでもらえたなら何よりだよ
もうちょっと驚かせる方向でもいいんだけど、フレイってそういうのあんまり効かなそうだし?
【驚かせようとして淡々と対応されるよりは、面白いものを見せた方がまだマシ。そんな判断だった】
【少年たちの言葉に、一瞬だけ虚をつかれたような真顔になった】
え、ちょっと…、……うん、大丈夫だよ。ありがとね
【他の住人たちとさほど変わらない距離感。そう意識して接していたけれど、制御しきれるものでもない】
【観察力があれば分かってしまうものだろうか。それとも、素直な激励なのだろうか】
【そんなことに思考を巡らせつつ、すぐに表情を元に戻す。そうして、去っていく少年たちに手を振った】
- 24人形を抱えた吸血鬼◆6EaMluhC8A25/10/30(木) 22:42:28
- 25少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/10/30(木) 22:52:25
- 26人形を抱えた吸血鬼◆6EaMluhC8A25/10/30(木) 23:02:37
【素直な表情の移り変わりに吸血鬼は口を綻ばせる。そのままチョコレートをキャッチしようとして、ふとその腕の軌道を変えた】
【いつもの気まぐれと、たわいない悪戯。例えば家族への微笑ましい習慣のような】
【少年の額に唇を寄せ、軽いリップ音もつける】
「おやすみ、アシュリー」
【寝る前のおまじないのようにかすかな声をかけて、吸血鬼は立ち上がった。ついでに投げられたチョコレートもこっそり回収して、ひらりと手を振る。まだ夜はこれからだが、眠りに入るのだろう】
【トリック&トリート。百合のカッティングがされた飴細工は、詫びのつもりだろうか】
(※すみません、落ちます!お付き合いいただきありがとうございました!)
- 27ルタ姉妹&片翼氷炎◆2BdHgIw60U25/10/30(木) 23:08:14
【片翼の氷炎side】
盛大にハロウィンイベントが行われている...
俺もかなり張り切ってみたけど果たして大丈夫だろうか....
【ドラゴンをイメージしたと思われる片翼の氷炎...もといアリアの仮装】
【今宵用意したお菓子は「氷炎のベリーチョコパイ」】
焼きたてのチョコパイはパイ生地とチョコの色でアリアの髪色をイメージ
パイ生地で翼のレリーフを作った上に、冷たいベリーアイス(ブルーベリーなど暗めの色のフレーバー)を乗せて、熱々のパイと冷え冷えのアイスで温かさと冷たさのコントラストを召し上がれ
テーブル一つ借りて大々的に用意したけど...これでいいのだろうか...
....外の皆はハロウィンを堪能しているかな...
【音楽のする方に目線をやるとルタバガランタン姉妹が演奏しながら歌い歩いている】
【ハロウィンの音楽イベントで新曲発表をするらしい】
...彼女らはいつでも明るいな
私も彼女らに踏み出せれば何か変わるだろうか? - 28少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/10/30(木) 23:10:10
えっ、あ…
【予想外の悪戯に完全に固まり、ふざけて受け流す余裕すらなくした】
【触れられた箇所が熱いような錯覚。気のせいだ、と分かっていても、痺れるような歓喜が頬を熱くする】
っ…おやすみ、フレイ。これ、そのうち仕返しするから!覚えとけよ!
【背中に向けて、どうにか平静を、軽い冗談を装った声をかけた】
【メイクをしていて良かった。きっと、いつもと同じ顔色を保てていないから】
【空洞に咲く黒薔薇ではなく、生身の心臓がどうしようもないほど音を立てている】
【空いたソファに腰掛けて、心を落ち着かせようと少しだけ目を閉じた】
(※お疲れ様ですわ~!こちらこそありがとうこざいました!)
- 29泡沫の吸血鬼◆DPvZRJ5eF225/10/30(木) 23:29:01
【耳と尻尾は自由に動かせるらしい。くるくると尻尾を動かしながら館内を散策する】
【気合いの入った仮装や、テーブルに並べられた御馳走。浮かれているのは自分だけではないのだ】
【その事実に、少女は嬉しそうに微笑むと、先ほど従者に貰った飴玉を口に放り込んだ】 - 30少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/10/30(木) 23:34:30
- 31泡沫の吸血鬼◆DPvZRJ5eF225/10/30(木) 23:52:30
- 32少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/10/31(金) 00:00:02
おっと、ルシアだったか。今日は可愛いね
猫ってことは婆さんの占い?
【玄関ホールに待機している占い婆。仮装の気分転換に、自分も時々利用するのだった】
【賑やかに動き回る耳や尻尾を微笑ましく見守って、チョコレートカヌレを受け取った】
冥府の歌ってのはアレだ、なんかそれっぽい雰囲気っていうか…歌うと怖いことが起きる歌?
【実際、そこまできちんと定義はしていない。なんとなくそれっぽい、という感じで適当に喋っているのだ】
ルシアにもお菓子を……、
【と、差し出そうとしたところで手を止める】
…ルシアって酒ダメだっけ?
【取り替えたのは、小さな包み紙。中にはきらきらと輝く砂糖に包まれた青紫の花――スミレの砂糖漬けが入っている】
もし両方欲しいって言うなら、聞くけどね?
- 33泡沫の吸血鬼◆DPvZRJ5eF225/10/31(金) 00:14:40
あっ、えっと……ありがとう……
っそう!ホールで会ったから占いしてもらったの!カヌレもあげたんだよ!
【先ほどまでは勢いよく話していたが、不意に褒められて戸惑う。お互いに仮装をしているからか、いつもよりもトクベツな気がした】
【褒められた気恥ずかしさで赤くなった頬を隠すように、尻尾をぶんぶんと振って捲し立てる】
こ、怖いこと!?お化けとかってこと……?ちょっと気になる、かも……
【好奇心には勝てないらしい。ぺたっと耳を下げつつ、興味があると言うように貴方を見上げる】
【いつもと同じ、宝石のような虹色の色彩。その瞳孔が縦長になっていることに気づくかもしれない】
お酒は弱いけど、そんなに嫌いじゃない……って、わぁ!
このお花、キラキラしててすっごく綺麗!
【見せられた綺麗なお菓子を見て、ぱあっと顔を明るくする】
両方ほしい!けど……いいの?
- 34少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/10/31(金) 00:24:37
どういたしまして。ルシアほど綺麗だと、何を着ても似合うよな
【ぶんぶん動く尻尾を面白そうに眺める。やっぱり、この子は笑っていてくれるほうがいい】
そう。冥府……死んだ人の行くところだね
【間近で見るとなお美しい虹色の瞳。縦長の瞳孔は普段より少しミステリアスな印象を与えているが、ぺたっと下がった耳とアンバランスで可愛らしかった】
嫌いじゃないか…じゃ、二つお菓子をあげる代わりにお化けを呼ぼうか
…不公平って言われちまうから、みんなには内緒だよ?
【内緒話のように耳に口を寄せて、いかにも秘密を話すように囁く】
【無条件であげてしまうより、こうした方が気が楽だろう。そう考えると、指先で竪琴を爪弾いた】
【銀色の弦が物悲しい調べを奏でる。たちまち、周囲の影が、奈落へ繋がる穴のように、深く、黒く色づいた】
【影を覗きこめば、その底には妖しく色付いた真っ赤な彼岸花が揺らいで見えることだろう】
- 35泡沫の吸血鬼◆DPvZRJ5eF225/10/31(金) 00:46:11
き、きれい……?そっ、そんなことない、と思うけど……って言うか、アシュリーさんのが似合ってるよ!
【熟れた林檎のように赤くなった頬。困ったように垂れる耳と、先ほどから落ち着きのない尻尾がぱたぱたと揺れている】
死んだ、ひと……そっかぁ、今日はハロウィンだもんね
【誰を思い浮かべたかは一目瞭然だ。会いたいなぁ、と小さく呟き、少女はにっこりと笑ってみせる】
えっ、いいの!?……うん、内緒にする。二人だけの秘密ね!
【耳を寄せられたことに内心照れつつ、ならば此方も、と小さな声で囁いた】
わ、えっ、ひゃあ……
【先ほどから照れたり笑ったり驚いたり、と随分忙しい。ぴぃ…と鳴き声(?)を上げながら、そっと影を覗いてみる】
【不意に、少女の動きが止まった。底の彼岸花をじいっと見つめる。よくお墓に供える花なんだよ、と昔彼女が言っていた】
すごいねぇ、赤くて綺麗だねぇ……ふふっ、とーっても良いもの見せてもらっちゃった
【視線を感じるかもしれない。少女には見えていない、女の霊。何処か嬉しそうな、それでいて悲しそうな。そんな笑みを浮かべ、貴方を一瞥する】
- 36少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/10/31(金) 00:53:41
いーや、何度でも言うけどルシアは綺麗だよ
僕の衣装が似合ってるのも事実だと思うけどね?
ふふ、ありがとう
【真っ赤になった少女を見て、少し困らせすぎただろうかと思う。同時に、やっぱり慣れてもらわないとな、とも】
…うん。綺麗な花だよな
ルシアには、会いたい人がいるんだろ?
【様子を見守りながら、視線を上にやった。見覚えのある、彼岸花のような赤い髪の女】
……相手の方も、ルシアに会いたがってるんじゃないかな
【だろ、と視線で女に――アンナに問いかけた。以前「ルシアが寝ている時しか出て来られない」と言っていたように思う】
【けれど、きっと今夜は違う。今なら、きっと出て来られるだろう。竪琴の見せる幻が消えても、きっと彼女はまだ消えない】
- 37泡沫の吸血鬼◆DPvZRJ5eF225/10/31(金) 01:10:55
そう、かなぁ……?まあ私のことは一旦置いといて……!
【自信はないが、誉められているのは素直に嬉しい。それと同時に気恥ずかしくもあるが】
アシュリーさんの衣装、すっごく似合ってるよ!ダークな感じでかっこいい!
【にぱっと笑みを浮かべて言う。これは紛れもない本心だろう。語彙力がないが熱意はある目だ】
うん、いるよ。……ずうっと一緒に、いたかったなぁ
【寂しげに呟く。けれど、館の住民のお陰だろうか。前よりは、満たされている……気がした】
……どうだろうね。私のこと、嫌いなんじゃない?
【自分のこと殺した相手なんて、憎くてたまらないでしょ。そう言って、少女は小さく笑う】
【黙って会話を聞いていた女は、ゆらりと貴方に視線を移した。何処か、困ったような表情で】
【迷うように、戸惑うように。それでも、空中を静かに動き出す。そして女の手が優しく、ルシアの頭に伸びた】
- 38少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/10/31(金) 01:18:27
ありがとう。今年は気合い入れたからね、嬉しいよ
ルシアに見せたくて…って言ったら、また赤面させちまうかも知れないけど
【これも本心ではある。皆に見せたくて、その中に彼女も含まれている、という形ではあるが】
…さあね
人の心って分からないし、外から決めつけるもんでもないだろ
どんなに酷いことされたって、好きな相手のことはずっと好きだったりするし…
優しくて、好きになってくれる…そういう相手のことを特別に好きになれるってわけでもない
【少しだけ、声に自嘲的な響きが混ざった】
【この人を好きになったら幸せになれるだろう――そう思える相手を、自分が好きになれるとは限らない】
【女の姿を、行動を、黙って見守る。素直に出てくればいいのに、と思いながら】
【……けれど、きっと、この夜のうちには決心がつくだろう】
【ルシアが配り歩いているチョコレートカヌレは、他ならぬ彼女の好物だ。それを見て、何も思わないわけがない】
- 39泡沫の吸血鬼◆DPvZRJ5eF225/10/31(金) 01:35:10
も、も〜!アシュリーさんったら、冗談やめてよね!
【慌てたように顔を赤くし、子供らしい動作で頬を膨らませる】
……確かに、そうだよね
あーあ、なんもわかんないや。「好き」って難しいなぁ
【彼の声音に感じる自嘲に、気づいたのか、気づいていないのか】
【人間でも、吸血鬼でも。恋愛でも、友愛でも。感情というのは、なによりも難しいものだと、少女は思った】
ふふ、いっぱいあたま使って、眠くなってきちゃった
【とろりとした目元で笑ってみせる。眠気で、意識が削がれていく】
【ふわり。女の手が、そっとルシアの頭を撫でた。ゆっくりとした動きでルシアが振り返り】
……アシュリーさん。私、すっごく眠いみたい。なんかね、アンナがみえるの
【朧げな口調で。それでも確かに、彼女のことを見た】
- 40少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/10/31(金) 01:46:26
- 41泡沫の吸血鬼◆DPvZRJ5eF225/10/31(金) 01:57:17
- 42少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/10/31(金) 02:04:19
- 43泡沫の吸血鬼◆DPvZRJ5eF225/10/31(金) 02:11:47
【最後の言葉を聞いて、にこりと微笑む】
【おやすみなさい、と心の中で呟くと、ルシアを連れて何処かへ消えていった】
(※ここから先ソロロール)
んー……
【少女が眠たげに目を細める。虹色の瞳が、金色の眼を捉えた】
ねえ、アンナ……
「どうしたの?」
ふふっ、あのねぇ……アンナのこと、だいすきだよ
「……ありがとう。私も、大好きよ」
【この世の誰よりも。その言葉を聞いたからか、少女は満足そうに微笑み、眠りの中へ落ちていった】
【真っ白な髪にそっと触れる。愛おしげに、大切なものに触れるように。少女の髪を撫で、その頬にそっとキスをした】
「おやすみルシア。私だけの、宝物」
- 44扶桑大和◆Ko97aFCgEg25/10/31(金) 06:38:01
おはようございます…
(たくさんのお菓子を持ちながらそういう) - 45鹿頭の墓守◆dJUUJmoGZU25/10/31(金) 08:46:26
【墓地。死者が静かに眠るはずのこの場所も、この時ばかりは賑々しく華やぐ】
【そこかしこに飾られたカボチャやカブのランタン。ある者は薄く透け、またある者は生者と変わらぬ姿で行き交う亡霊たち】
【鹿頭の墓守は満足気に彼らを眺め、時に親しげに言葉を交わしていた】
ああ、クララ。いつだったか、君に教わった蒲公英の珈琲……あれは実に良いものだな。
菓子はいるかね。懐かしの味というものだろう?
何か欲しいものがあれば言いたまえ。あまり難しいものは、後ほど墓前で、という形になってしまうがね。
【この墓地に眠る者も、ただ寄ってきた様子の者も。今はただ、明けぬ夜の深い霧の中で、楽しげに踊っていた】 - 46泡沫の吸血鬼◆DPvZRJ5eF225/10/31(金) 10:58:31
- 47鹿頭の墓守◆dJUUJmoGZU25/10/31(金) 11:04:29
- 48泡沫の吸血鬼◆DPvZRJ5eF225/10/31(金) 11:14:27
- 49鹿頭の墓守◆dJUUJmoGZU25/10/31(金) 11:19:13
- 50泡沫の吸血鬼◆DPvZRJ5eF225/10/31(金) 11:30:11
- 51鹿頭の墓守◆dJUUJmoGZU25/10/31(金) 11:36:49
- 52泡沫の吸血鬼◆DPvZRJ5eF225/10/31(金) 11:51:00
- 53鹿頭の墓守◆dJUUJmoGZU25/10/31(金) 11:57:42
では、来年もまた変わらぬ味をお届けしよう。
【骨は表情も顔色も変わらないが――だからこそ、だろうか。分かりやすく喜色を滲ませた声でそう言った】
ああ、祭は皆が喜ぶものだ。
――とはいえ、毎日こうでは、私が参ってしまうがね。
【他の住人について語る姿を見て、感慨深げに頷いた】
……本当に、明るくなられた。
【以前の彼女は、もう少し内気で、人見知りな印象すらあったように思う】
【記憶喪失の過去に深入りすることはないが――あるいは、元の気質を取り戻したのかも知れぬ。そんな考えが脳裏に過ぎった】
と……申し訳ない、お嬢様。
そろそろ巡回に向かわなくてはならぬ時間のようだ。
また顔を見せて頂けるかな。きっと、皆も喜ぶゆえ。
【膝を折って深々と礼をすると、墓守はランタンを揺らして墓所の奥へと歩いていく】
【揺らぐ灯火ばかりが鮮やかに、周囲の賑やかな霊たちを暖かく照らしていった】
(※すみません、時間切れにてこれにて…!お話ありがとうございました!)
- 54泡沫の吸血鬼◆DPvZRJ5eF225/10/31(金) 12:19:06
はい、楽しみにしてますね
【相手の声音に気付き、こちらも嬉しそうな表情だ】
そうですわね。私も相当浮かれてしまって……
まあ、三日間だけのトクベツですから
んふふっ、ありがとうございます
【記憶を取り戻したのが良いことかはさておき、明るくなったと言われるとやはり嬉しさを感じる】
【まあ、私からしたら良いことだもん、と心の中で呟き、ふわりと笑顔を見せた】
ええ、いってらっしゃいませ。またお邪魔しますね
【去っていく彼に手を振る。そして、少女もまた館の方へと姿を消した】
(※了解です!会話ありがとうございました!)
- 55日向者の吸血鬼25/10/31(金) 15:58:50
(こっちでやってたプチイベントが進まなくなったからあきらめた)
みんながなんか騒がしいなぁ。そういえばカボチャ安かったしパンプキンパイでも作ろうかな?
……そうじゃん今日ハロウィンじゃん。よし、鼈甲飴も作ろう。あとはクッキーと……チョコだっけな。あれも作るか?いや、クッキーと鼈甲飴だけにしよう。チョコは作るの面倒くさいし。
善は急げだキッチンに向かうぞ!
【そういうと、ソラはキッチンへと突撃していった】 - 56???◆6EaMluhC8A25/10/31(金) 17:59:00
【マントで全身を覆った男が二人、館を歩いている】
【背丈には少し差があり、背の高い方は黒髪、背の低い方は茶髪だった】
「本当にアイツ、ここにいるんですかねー?」
「我々がここにいる以上、それは確かだ」
「にしては俺らが知るよりもかなり未来なような……」
「……彼に執心していた、あの赤髪の吸血鬼の仕業かもしれんな」
「あー……アイツもアイツで、なあんかおかしかったですもんねえ」
【奇妙な会話を交わしながら、二人は歩く。途中ですれ違った子供や亡霊には、お菓子として干した果物を渡しているようだ】 - 57ルタ姉妹&片翼氷炎◆2BdHgIw60U25/10/31(金) 20:25:43
【片翼の氷炎side】
...うーむ困った...
お菓子の選定を失敗したかな...?
このお菓子数日かけてレシピや調理の準備をしてきたけど...
これよくよく考えたらお菓子の都合上テーブルからあまり動けないな...
お菓子の交換は幾度かできたけど...
自分から行くのには向かないんじゃないかこれ
【といいつつお菓子を補充する】
【自身の能力でパイを焼いたり、アイスを冷やしたり】
【ルタバガランタン姉妹side】
チャランゴ「We are Happy Halloween!!」「私たちのライブやるよー!!」
アコースティック「今宵は我ら吸血鬼を祝する宴!!皆盛り上がってるかーい!?」
【仮装、というよりかはハロウィン概念衣装を着て楽器を演りながら領地を歩く姉妹たち、まるでチンドン屋のようだ】
【姉のアコースティックはスマートな服装で黒ベースにオレンジ色の差し色】
【妹のチャランゴは丸っこいシルエットでオレンジ色メインに黒差し色でまるでかぼちゃのよう】
【姉妹揃ってルタバガ蕪のランタンを持ち歩き、服に開いた穴から覗く虹色の模様が共通している】
- 58少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/10/31(金) 20:27:03
【濃い霧に包まれた暗い夜。詩人の仮装をした吸血鬼は、変わらず賑やかな館を出歩いていた】
トリック・オア・トリート、ってね
…そろそろ着替えようかな?
【集めた菓子を頬張り、見慣れぬ姿に手を振りながら、次はどこに行こうかと迷う】
【気分転換に着替えてみるのも悪くはないか、などと思いつつ】 - 59少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/10/31(金) 20:34:56
- 60???◆6EaMluhC8A25/10/31(金) 20:59:35
- 61少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/10/31(金) 21:11:41
- 62ルタ姉妹&片翼氷炎◆2BdHgIw60U25/10/31(金) 21:23:27
- 63少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/10/31(金) 21:35:19
- 64???◆6EaMluhC8A25/10/31(金) 21:40:02
- 65ルタ姉妹&片翼氷炎◆2BdHgIw60U25/10/31(金) 21:43:10
- 66少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/10/31(金) 21:46:12
ハッピーハロウィン…久々に見たな、こういうの
【微笑んでドライフルーツを受け取る。林檎、葡萄……今どき珍しいと、しげしげと眺めてから口に入れた】
【強烈ではないが、確かに濃縮された果実の甘み。懐かしいな、と思いながら噛み締め、飲み込んだ】
…人探し?
僕はわりと顔広いし、知ってるかも知れないけど…どんな奴?
どういたしまして
アリアも少しぐらいはここを従者に任せて、出歩いてみるのもいいんじゃない?
アコとチャラのライブもあるみたいだし…あ、二人のこと知ってる?
音楽家の…まあ目立つ子たちだから見た事ぐらいはありそうだけど
【彼女らとの因縁は知らぬまま、世間話のトーンでそう切り出した】
- 67???◆6EaMluhC8A25/10/31(金) 21:52:20
「ああ、ありがとうございます」
「例の言葉は言ってねえけど、こっちからもどーぞ」
【菓子を受け取り、返す刀で小さなドライフルーツを彼女に渡す】
「んー、仏頂面?」
「表情も言葉も硬い男。常に眉間に皺を寄せていて、片目にモノクルをしている」
「少なくとも俺らが知る容姿は、って話だけどな。後はなんだ、オールバックが似合う?」
「服装、は当てにならないので今は置いておくとして……あとはそうですね、濃密なのに希薄な黒、でしょうか」
「俺に負けず劣らず抽象的じゃん」
【口々に特徴を並べていく。特徴と言えるほどのものではなく、数人当てはまるものがいそうな話題だが】
【叩かれる軽口から察するに、悪い仲ではないのだろう】
- 68少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/10/31(金) 21:59:18
- 69ルタ姉妹&片翼氷炎◆2BdHgIw60U25/10/31(金) 22:02:48
- 70???◆6EaMluhC8A25/10/31(金) 22:03:40
- 71少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/10/31(金) 22:08:39
せっかくお祭りなんだから、楽しまなきゃ勿体ないと思うけどな
特に君は、この館に来てからこの祭に参加するの初めてだろ?
ああ、なんだ。知り合いか
【気まずそうな様子に気づいて、それ以上踏み込むかどうかを少し考える】
ま、僕も親しいってほどじゃないんだけど…一度、セッションっての?
一緒に歌ったことあるぐらいかな。楽しかったよ
【話づらいことなら話さなくてもいい。そういう意図で、それとなく話題を自分の方に寄せた】
ふふ、確かにね?
特に猫なんかそうだよな、追っかけるとむしろ逃げる
【そう言って、外の様子をちらりと見た。喧騒の中、悪戯を働いて逃げ回っている子猫が見える】
ん、どういたしまして
一応お客さんだし、祭で出歩いてないなら客室のほうにいると思うけど
…あの人、お祭りとか好きなタイプ?
- 72???◆6EaMluhC8A25/10/31(金) 22:14:13
- 73少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/10/31(金) 22:18:30
- 74ルタ姉妹&片翼氷炎◆2BdHgIw60U25/10/31(金) 22:23:08
- 75血綴と元町娘◆M/HRjc9OZE25/10/31(金) 22:24:33
【ハロウィンの夜──人ならざる者を引き寄せる宴。
ジャック・オー・ランタンの灯が並ぶ広場に小柄な影が現れた】
【黒い魔女帽子に古びたローブ。胸元に抱えるのは”白表紙の本”……御伽話の妖しい魔女のような、そんな装い】
「館(ここ)で収穫祭に混じるの、初めてだ」
【語り口は、いつもよりずっと流暢。彼女──トア・フォーゲストは帽子のつばを少し上げ、怖気立つほど端正な顔を顕にした】
【緋と碧の双眸で賑わいを緩くなぞると、抱えた本がとくりと脈打つ。館の深奥に潜み、血で頁を綴る怪談は真容を隠そうともしていない】
「……ふふっ」
【透明な笑い声が、ざわめきに紛れて広がる。──魔性を模る祭りの中へ、ヒトを象る怪異が加わった】
───
──
─
「ハッピーハロウィン!今日……というかハロウィン中?は魔性(みなさん)の気持ちになる所存です!!」
【そんでこっちはすっかり浮かれてるメイドの方。このテンションで吸血鬼に絡むほど理性がトんでる訳では無いが、同僚達とのお菓子交換やらをエンジョイ中だ】
【”赤ずきん”をモチーフにしたのだろう可愛らしい衣装を着ており、頭上には感覚付きオオカミ耳ホワイトブリムがすちゃりと装着されている】 - 76少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/10/31(金) 22:25:51
ん、そう?
僕は大した関係者ってわけでもないけど…
何かきっかけになったんなら何より
楽しんできな、アリア
【歩いていく背中に手を振る。真面目な奴ってだいたいちょっと不器用だよなぁ、と、どこか微笑ましく思いながら】
- 77???◆6EaMluhC8A25/10/31(金) 22:27:48
- 78少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/10/31(金) 22:32:12
- 79ルタ姉妹&片翼氷炎◆2BdHgIw60U25/10/31(金) 22:35:51
【ルタバガランタン姉妹side】
アコースティック「いやあ盛況だねえ」
チャランゴ「そりゃあなんてったってハロウィン...おっとっと」
【腰につけていたルタバガ蕪のランタンが地に落ち】
【なかった】
???「はいどうぞ、危ない所だったね」
チャランゴ「あっ、ありがとうございます」
???「はっはっは、構わないよ」「それより、今日のここでは別の言い方があるんじゃあないかい?」
チャランゴ「あっ、トリックオアトリート!」
アコースティック「トリックオアトリート!」
???「はい、トリート」【『触手』でランタンを返し、さらに伸ばした多数の触手でかつ手に余るほど大量のお菓子を渡される】
???「それでは、ハロウィンを楽しみたまえ『アコースティック君』『チャランゴ君』」
【そう述べると黒いフードを被った人物は雑踏に消えていった】
アコースティック「いやあ、たくさんお菓子をもらってしまったねえ、一回部屋に置いてこようか」
チャランゴ「それがいい...あれ?私たちあの人に名乗ったっけ?」
アコースティック「ハロウィンも含めて色々宣伝してたからそれでしょう、でもあの触手...それにあの声に呼び方...」
姉妹「「まさかね....」」
- 80???◆6EaMluhC8A25/10/31(金) 22:41:49
- 81少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/10/31(金) 22:45:51
- 82???◆6EaMluhC8A25/10/31(金) 22:51:53
- 83少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/10/31(金) 22:53:01
- 84血綴の吸血鬼◆M/HRjc9OZE25/10/31(金) 23:30:44
- 85少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/10/31(金) 23:38:57
- 86血綴の吸血鬼◆M/HRjc9OZE25/10/31(金) 23:59:30
【少し離れた所には、きっと喧騒が有るのだろう】
【だからこそ、この場で奏られた管弦の音は異質だったのかも知れないが……少女は、それを心から楽しめる性分だった】
【演奏の技術は勿論、奏者が浮かべた違和と不信。それらも含めてじっくり味わっていた。そのようなタチの悪さを持つ魔性である】
【──要するに大満足という訳だ。軽やかな拍手がそれを物語っている】
演奏もよかったけど
声がやっぱり素敵。また聞きたいなって思ってたの
【演出に協力していたかぼちゃお化けを撫でながら微笑む】
すっごく楽しかった、良い記憶になった……ね、アシュリー。いま、欲しいものは有る?甘いお菓子も、こわい悪戯も用意できるよ
【興奮の見える様子で、名乗られてない名前を呼ぶ。そして”お礼”の提案をした】
- 87少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/11/01(土) 00:15:21
【拍手に対し、仰々しく一礼してみせた】
ありがとう。…以前に聞かせたこと、あったっけ?
【そう言ってから、一件だけ心当たりを思い出した。ルタバガランタン姉妹と、セッションをした夜】
【一瞬だけ、こんな感じの白い髪の少女の姿を見たような気がする。声をかける前に、見失ってしまったけれど】
ま、いいや。楽しんで貰えたなら何よりだよ
【唐突に呼ばれた名前。強くなる違和感。人間とも幽霊とも違う、同族らしき……しかし、やはり微妙な気配】
…じゃ、君のことを聞かせてもらいたいな
名前、好きなもの…何でもいいけど
怖い悪戯や甘いお菓子より、刺激的な予感がするからさ
【首を傾げて目を細め、少女の姿をじっと見る。不可解。未知のもの。…危険そうな予感すら、面白い、興味深いという感覚に姿を変えていく】
- 88ルタ姉妹&片翼氷炎◆2BdHgIw60U25/11/01(土) 00:48:33
【ルタバガランタン姉妹side】
チャランゴ「おやおや、素敵な演奏(>>85)」
アコースティック「恐ろしい感じだけどいいね、周囲のカボチャたちも協力的でいいねえ」
【お菓子はヴィヴィフォン(百目お化け仮装)に部屋まで運ばせました】
【片翼の氷炎side】
トリック・オア・トリートです!
【カード占いに挑戦】
dice1d13=3 (3)
【???side】
【仮装をする吸血鬼の面々、そして普段は吸血鬼の眷属や僕、使い魔として働く人間や魔族の交流を眺めて楽しむ黒フードの人物】
ハロウィンはやはりいいなあ、我々もこれだけは欠かさなかった...
他者が楽しんでいると人も出来事も含めて我が物にしたくなるな...これまではね
【赤黒い触手が全身から露出し蠢く】
【一方、片翼の氷炎...アリアが借りていたテーブルでは、彼女の指示通りに従者たちがお菓子を用意していた(>>27>>74)】
【しかしこれからは、彼女の知り合いを名乗る女性の吸血鬼が従者たちと話してお菓子の管理をすることになった】
【彼女は仮装か本性か...『人型の蚊』のような姿をしていた】
- 89◆dJUUJmoGZU25/11/01(土) 00:52:13
- 90血綴の吸血鬼◆M/HRjc9OZE25/11/01(土) 00:57:08
わたしの事 知りたいの?
【不思議そうな声でリフレイン】
嬉しいけど、わたしの情報にあなたが求める刺激(もの)はないと思うよ。そそれで良いなら
【ずいっと上体を下げ、視線を強引に合わせた。その行為にきっと深い意味は無く、”そうしたかったからそうした”だけだろう】
わたしね トア。トア・フォーゲスト
館に ずっと居る。あなた達と同じ吸血鬼
【嘘は言っていない。今話している”彼女”は紛れもなく吸血鬼だ。言葉のニュアンスに違和感を覚えるかも知れないけど】
好きなものは……ええと、色々あるけど
この館の従者たちね
凄く好き
【”白表紙の本”から血脈のごとき妖気が溢れる】
【楽しげに笑う口元からは”真っ暗な口腔”が覗く】
【宝珠のようなオッドアイから光が失せて赤黒く濁る】
認(したた)めたい子も居るんだ
【そう結んで柔らかな笑みを浮かべた】
【──僅かに表出した、怪異じみている貌】
【漏れ出たそれは、あなたが求めた刺激の程に見合っていただろうか】
- 91ルタ姉妹&片翼氷炎◆2BdHgIw60U25/11/01(土) 00:58:35
- 92少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/11/01(土) 01:17:02
勿論いいよ
君にとって大した情報じゃなくても、僕にとっては違うかも知れないし
【左右で色の違う瞳に視線を合わせて、じっと見返す。生気の薄い――どこか無機質な印象を抱いた】
トア、ね……とにかく、覚えたよ。ありがとう
【『ずっといる』のに、初めて耳にする名前。日ごろは自室にでも籠っているのだろうか】
【籠りがちであること自体は、さほど珍しくもない。とはいえ、そういう傾向の性格にも見えないが――】
【――そんなことを考えたところで、少女の様子が変わった。『怪異』。今の彼女は、まさにそう表現するのが相応しい】
【美しく整った少女の姿だからこそ、その変化がもたらす奇怪さがより大きく感じられるのかも知れない】
【加えて、言葉遣いが独特だ。意図を推測できる範囲ではあるが、その表現を選ぶ理由は理解し難い】
【おそらく何か、独特のものがあるだろう。元の様子に戻るまで見守って、微笑みを返した】
――ふふ。刺激的で面白かったよ、トア
知ってるだろうけど、一応、こっちからも名乗っとこうか
僕はアシュリー・レンフィールド
これといって特別なところもない、普通の吸血鬼だよ……きっと、君とは違ってね?
- 93血綴の吸血鬼◆M/HRjc9OZE25/11/01(土) 01:45:01
あなたの 好きは、難しい な
【ぱちくりと瞬き。「へぇー意外だなぁ」とそんな事を考えてそうに】
【なお本人は”貌”を曝けた自覚がない。有ったところで反応はさして変わらなかっただろうが】
アシュリー。……アシュリー・レンフィールド
【名前すべては、いま識った。復唱するその声音はやはり冷たいが、どこか甘い響きも含んでいて】
わたしも覚えた。名前 大切だから
【手に持つ本を撫でながら呟く】
あなたは、わたしに出来ない事が出来るし、してくれた
皆んな特別で──だから識りたくなるし、仲良くした いの
【言いながらふわりと身を翻す。その動きに追従して、ランタン代わりにしていたかぼちゃお化けも宙を舞う】
わたしも面白かった
また、歌を 聞かせてね
【ひらり。細い腕を降ると共に、少女とかぼちゃは空に溶けた】
【──そしてあなたのそばに、いつの間にやら黄金色の瓶が置いてある事に気付くだろう。質の良いミードのようだ】
- 94少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/11/01(土) 01:54:49
そう?僕は結構、単純だと思うけどな
【綺麗、可愛い、興味深い、面白い――感情を揺らすものは大概『好き』だ。特別なものではなくとも】
【少女の、最初と比べてたどたどしい言葉に耳を傾ける。それから、静かに頷いた】
ん、そうだね…僕もできれば、色んな奴と仲良くなりたいし知りたいよ
勿論、トアのこともね。どんな歌が好きなのか、とか
【微笑んで、少女が姿を消すまで見守った。虚空に向けて、小さく手を振る】
…ずっと館にいるってことは、ハロウィンの後も会えるんだと思うけど…
なんだか幽霊より幽霊らしいな、あれは
【楽しそうにくすくす笑って、ミードを拾う。早速、寝る前に飲んでみようか。不思議な夢でも見られそうだ】
【上機嫌でそんなことを考えながら、詩人の装いをした吸血鬼もまた、祭の喧騒の中に消えていった】
- 95???◆6EaMluhC8A25/11/01(土) 08:08:19
【赤い髪の少女は不服そうにうなずいた。ハロウィンにかこつけて来たはいいが、手出しができず苛立っていたところだ】
「アイツがここにいるのはお前のせいだろ。なんでこんなことしたんだ?」
「ムカついた。だっていつまでもあたしを見ない。ずっと、ずっと、あたしを通して誰かを見ている!いつまでもいつまでも、あいつの顔が頭から離れない。憎くて憎くて仕方ないなら遠いところに飛ばせばいいと思った。お前たちはなんでいるの」
「それでいつまでも囚われてるんじゃ世話ねえな。俺らがいるのは仕事だよ。ああ安心しろ、ちゃんと死んでるからな。生きる時代がズレたんだ、調査しろって命が下った。死んでからもこき使ってくれるんだから涙が出ちまうな!」
【言動だけは静かだが、どちらかと言えば噴火前の火山のような、雄大な氷山のような、冷たいからこそ響きわたる静かさだ。一触即発、寸前である】
- 96二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 11:20:47
……・…・……
【通りすがりのデュラハンがお菓子を配っている】 - 97二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 11:25:40
- 98聾者の従者◆ZGj9q8XQ7A25/11/01(土) 11:29:43
『トリック・オア・トリート!』
【そう書かれた紙を持って白い従者は魔女の仮装をして会場を練り歩いていた】
【イベント事はとにかく楽しむ質なのだろう、既に何人かの住民から貰ったであろうお菓子を右腕に、予め用意していたクッキーを左腕に提げていた】
(…とは言え少々疲れましたね…休憩しましょうか)
【そう思い談話室へと足を向けた】
【その後ろに半透明の吸血鬼と眷属が着いていることを従者は知らない】 - 99二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 11:33:34
- 100元町娘従者◆M/HRjc9OZE25/11/01(土) 12:13:24
- 101聾者の従者◆ZGj9q8XQ7A25/11/01(土) 13:06:50
- 102ルタ姉妹&片翼氷炎◆2BdHgIw60U25/11/01(土) 13:18:57
【ルタバガランタン姉妹side】
チャランゴ「トリックオアトリート♪お菓子をあげたりもらったり、ハロウィンは楽しいな♪」
アコースティック「今夜は締めに私たちのライブがあるから、後は曲名をもう一捻りくらいしたいわねえ...」
「あっ、そこの狼さんもトリックオアトリート!」
【片翼の氷炎side】
【占いカードの力で、黒い狼人間(ルーガルー)の姿になっている】
変身というのも初めてやるけど悪くないなあ
自作の仮装も気に入ってたが、皆と交流を深めるための姿としてはいいかもね
【早速またトリックオアトリートと声をかけられて】
ああ、トリックオアトリ...!
....!.....,
(うっ...!)
(よりによって....よりによってルタバガランタン姉妹に声をかけられるなんて...!!)
【(一方的に)因縁(という名の壁)のあるコンビが】
【今出会った】
- 103絵描きの吸血鬼◆qliWnhrbqs25/11/01(土) 13:25:41
(すみませぬしばらく来れませんでした)
ありがとな!
っとこの姿は神父か…これまた洒落ているな
【神父姿に変化する】
「なんでボクはシスターなんだよ!?」
【なおシマエさんはシスター姿に変化したらしい】
それではお互いハロウィンを楽しもうか!
【そういうとハロウィンのお菓子を配りに何処かへ行く】
- 104元町娘従者◆M/HRjc9OZE25/11/01(土) 14:03:48
……ありがとうございます
ええっと……シロさんもとてもお似合いです、よ?
【はっきり見える様になったソレとシロさんの顔を交互に見てなんとも言えない顔】
【幽霊が居る事には今更驚かない。しかしそれが吸血鬼である事とシロさんに憑いているらしき事に戸惑っている】
[あ、黙ってた方が良いのですね)
【口元のサインに対してこくこく頷く。死者とはいえ吸血鬼、つまり自分の主人でもあるので指示には従う所存だ。……めちゃくちゃ気になるが仕方ない】
ああいえ、すみません。ちょっと気が逸れちゃいました
……はい!お菓子ですね、こちらをどうぞ!
【気を取り直し、包装されたラムレーズン入りマドレーヌを取り出した。今朝(夜)焼いたばかりなのでまだ温かい】
- 105聾者の従者◆ZGj9q8XQ7A25/11/01(土) 15:12:58
- 106元町娘従者◆M/HRjc9OZE25/11/01(土) 15:42:07
- 107聾者の従者◆ZGj9q8XQ7A25/11/01(土) 15:59:22
- 108元町娘従者◆M/HRjc9OZE25/11/01(土) 16:29:21
- 109ルタ姉妹&片翼氷炎◆2BdHgIw60U25/11/01(土) 17:01:58
- 110???◆6EaMluhC8A25/11/01(土) 17:14:56
「ふうん。……ふうん。死んでまで僕だなんて大変ね」
「お生憎様、アイツらと違って俺が選んだ道だ、苦なんてどこにもないね」
「へえ。あんな皮肉を言っておいて?」
「人間らしくていいことじゃねえか」
「──身のない会話を繰り広げるつもりなら、纏めて切るが」
【静かな応酬を裂くようにして、もう一人の声。脱線を咎めるもの】
「は?なにお前。死者があたしに手を出せると思ってるの?」
「亡霊擬きが、なぜ手を出されぬと錯覚した?」
【亡霊擬き。明らかな暴言だが、男にとっては事実の指摘だ。気遣いというものがまるでない実直なそれ】
「チッ。別にいいわ、もうどうでも」
「解放されるにはまだ遠いようだな」
【踵を返す赤毛の少女と、その背に声をかける男。その言葉は感想のようで、少女に胸を深く突き刺すものであったけれど】
【和やかとは言いがたい会話がそこで終わった】
「俺より挑発してるー!」
「氏も育ちも悪いもので」
「アイツと揃ってそんなんだから隅っこに追いやられたんだよ!」
「どこにいようと、追いやられようと、やるべきことは変わらないが」
「死んでも治んねえのかよこの堅物!」
- 111聾者の従者◆ZGj9q8XQ7A25/11/01(土) 18:12:09
- 112元町娘従者◆M/HRjc9OZE25/11/01(土) 19:14:06
- 113聾者の従者◆ZGj9q8XQ7A25/11/01(土) 19:50:28
- 114ルタ姉妹&片翼氷炎◆2BdHgIw60U25/11/01(土) 20:29:32
アリア(狼人間)「...あのっ、俺...じゃない私...貴女方のこと、前々から知ってました!音楽も聞いたことあります!!それで今日は聞きたいことがあって...」
アコースティック「えっ、それファンってことじゃん嬉しい!」
チャランゴ「それで、聞きたいことって?」
【ここは初対面の狼娘で行くことにした】
アリア(狼人間)「こういうこと聞くのは失礼ですけど...昔は人間や他の吸血鬼と敵対してる吸血鬼のグループにいたって聞きました、もし..,もしその時に戦った吸血鬼と話ができるなら...何を...聞きたい..です...か?」
【アリアはしまったと思った】
【かつては目的のために戦ったもの同士、どう話せないいかわからなかったというのもあったが、それにしてもあけすけに聞き過ぎてしまったと後から後悔した】
【こんなことでは怒って攻撃してくるかもしれない】
【フレンドリーに答えられても、はぐらかされたり、嘘を言われたり、あるいは催眠で今日のことを忘れさせられるかもしれない】
【できることは自分の愚直さを呪うことか?それとも他にあるのか?とにかく今のアリアは姉妹をまっすぐ見つめることにした】
アコースティック「結構知ってるねえ...」
チャランゴ「そうねえ私たちならそんな時は...」
- 115元町娘従者◆M/HRjc9OZE25/11/01(土) 20:40:51
そう、ですね。……私も同じ気持ちです
【”ずっと”。その言葉を聞くと陽気な雰囲気が一瞬、崩れる。それでもまたにこりと口角を持ち上げて】
……?……はい!シロさんも良い夜を!
【寂しげな表情に少しの違和感を抱いたが、引き留め過ぎるのも良くないだろうと手を振って見送った。──先輩従者と、その背後に居るモノ達に】
- 116元神父◆6EaMluhC8A25/11/01(土) 21:08:21
【場面は変わって、話題の中心の元神父】
【彼はソファの背もたれに背を預けて、眠っていた】
【そこへ、赤髪の少女がやってくる。彼の寝顔を覗き込んで、複雑な顔を作ってみせた】
「……なんで起きないのよ。食べちゃうわよ。あたしってその程度なの?」
「…………」
【彼からの返事はない。当然だ、眠っているのだから。ただ、その声にわずかに瞼を開けてみせた】
「………………──様?」
【瞬間、少女は激昂する。その衝動がどの感情に由来するのか、今の彼女にはわからない。けれど、たとえ気づいていなかろうと自分を前にして他の女の名を口にしたという事実が、理性を焼き切った。その名前は、彼女にとっても特別な意味を持つはずなのだが】
【反射的に暴力を振るおうとして──その、直前で少女は姿を消した。元より「亡霊擬き」と呼ばれるほど不安定だったのだ。策もなく力を振るおうとすれば、存在を保てなくなるのは必定で。本来の時間軸へと、その精神を戻していく】
【後には、沈黙が残るのみだ】
- 117元神父◆6EaMluhC8A25/11/01(土) 21:34:24
【そうして、彼の元へ二人組がやってくる】
【眠っている彼を見て、珍しいと揃って思う】
【ゆっくりと目を開けた彼に、何事かを話しかけて──霧に包まれた島の中で、いくばくかの会話がそこに生まれた】
【夜明けを待たずして消える、幻のような一夜の話である】
- 118二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 22:21:52
あぁ…ハロウィンが終わってしまいますわ
溜まりに溜まった洗濯物が山となり川と化してわたくし達を押し流すのですわ - 119ルタ姉妹&片翼氷炎◆2BdHgIw60U25/11/01(土) 22:22:08
アコースティック「まあ、好きな音楽の話かな」
チャランゴ「それと、どこまで怒ってるかを、それとなく聞き出すね」
アコースティック「こう言うとあれだけど、私らこれまでやってきたことに関してはどうも罪悪感とか自己弁護(いいわけ)ってものがない」
チャランゴ「なので、下手に謝ったとしても誠意が持てないだろうし、それで許してもらおうなんては思ってないね」
アコースティック「だから相手を見て、互いに納得がいくまで歌を聴かせたり、話し合ったり、それでもダメなら気が済むまで戦ったりねえ」
チャランゴ「命まではくれてやるつもりはないから返り討ちにすることもあるけど...まあ互いに落とし所を探るかな」
アコースティック「洗脳で煙にまくこともあってもそれは最終手段よね...まあこんな感じよ」
【人からすれば人でなしと言うものもあるかもしれない、ただ吸血鬼としてはこういうものもいるだろう】
アリア(狼人間)「なるほど...価値観が違うなりに落とし所を探ると...若干自己中心気味ですが、筋はその分通そうと...解釈『したよ』」
【かつては人間を無差別に襲ったり、腕蝕卿の刺客として対立するものを襲撃したり色々なことをしていたのはアリアがよく知っている】
【アリア自身に対する行いに関しては、もう今は気にしていない、彼女が聞きたいのは、腕蝕卿との繋がりが今もあるか、どこまであるかなのだ】
アリア(狼人間)「....それなら,,,」
- 120少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/11/01(土) 22:29:15
【墓地。詩人の仮装をした吸血鬼は、さんざめく亡霊たちと戯れながら、演奏と歌唱を披露していた】
【奏でると幻覚を見せる竪琴――親しい吸血鬼から借りてきたものだ。思った以上によく働いてくれた】
【後で礼をしなくちゃな、と考えていたところで、揺らぐランタンの灯りが目に入った】
【影のように浮かび上がる鹿の頭――墓守は大柄な身体を屈め、膝を着いて礼をした】
【吸血鬼は肩をすくめる。そういうの別にいいって言ってるんだけどな、と】
「……それで、主殿。今年も目当てのご婦人の姿は見えず、か」
「目当てっていうか……確かに、探してはいるけどね。会えなくていいんだよ、別に」
【ふとした瞬間、亡霊たちの中に、主の姿を探してしまう。とはいえ、会えなくていい、というのも嘘ではない】
【来ないということは、きっとどこかで生きているのだろう。そう思えるから、会えなくていい】
「そうか。……ならば、良い。飴をどうぞ、主殿」
「これかー。毎年ほとんど同じやつだよな、僕ちょっと飽きてきたんだけど」
「おや。ルシアお嬢様には好評だったが」
「じゃあ来年もそれでいいや」
【くすくす笑って、飴を口に放り込む。バターの香り。甘さの中にほのかな塩気】
【少しずつ終わりゆく夜の気配を感じながら、涙みたいな味だ、とぼんやり思った】 - 121ルタ姉妹&片翼氷炎◆2BdHgIw60U25/11/01(土) 22:32:04
アリア(狼人間)「...貴女方とかつて戦ったと言う吸血鬼を知っています、その方がお話しをしたがっていたのですが本日は都合が悪くて参加できず....私に言伝を頼んでいました、『彼女らの現在を聞いてくて欲しい』と」
アリア「だから、今度...彼女と...『片翼の氷炎』と話す機会を設けていただけませんか!?」
アコースティック「いいよ〜♫」
チャランゴ「あの子だね、了解〜♪」
アリア「か..,軽い...あまりにも...!ゲフンゲフン」(でもまあいいや)
「では彼女にそう伝えます、後ほど掲示板などで伝達されるでしょう、お時間ありがとうございました!この後のライブ見に行きます!!」
【アリアはそう言うと雑踏にかけだした】
アコースティック「ハッピーハロウィン♫ライブもよろしくね〜」
チャランゴ「また今度話しましょうね、『アリア』!」
【えっ】
【驚いた顔で自身を見つめ、鏡の前に立つアリア】
【元の姿に戻っていたことに気づき、声を出さずに悲鳴をあげた】
【占いカードの効果がルタバガランタン姉妹との会話中に気づかないうちに切れていたのだ....!】
アコースティック「途中で狼から元の可愛い女の子に戻りつつあったけど...これ完全に気づいてなかったわね」
チャランゴ「ていうか狼になってもかたっぽの翼が炎と氷だったから...少なくとも私たちにはバレバレ...」
アコースティック「さて!もうハロウィンも終わるわ、最後の最後でライブで盛り上げないとね!」
チャランゴ「ええ!」
【この後のライブの準備に向かった】
- 122聾者の従者◆ZGj9q8XQ7A25/11/01(土) 22:50:23
(そう言えばもうすぐチャランゴ様とアコースティック様のライブの時間ですね)
(会場は…こちらでしょうか?)
【例え音が聞こえずともその場にいる者全てを楽しませてくれる姉妹の演奏を観にライブ会場へ足を向けた】 - 123血綴と元町娘◆M/HRjc9OZE25/11/01(土) 22:57:30
【屋敷の上層、中庭を見渡せる大窓の前で1人のメイドと1体の魔性が緩やかな時間を過ごしていた】
【魔性──トアが放つ普段とは一味違う雰囲気に圧されていたカティであったが、会話の中で慣れた様子。今は互いに集めたお菓子を楽しみながら祭りの終わりを共に眺めている】
「あぁそうだ。……ね、カティ」
「はい、なんでしょうか?」
「嬉しくて、楽しくて、忘れてたの。まだ渡して無かったなって。
──お菓子といたずら。両方欲しいか、両方要らないか……あなたが選んで?」
「っっとですね。……今?……し、少々お待ち下さい。……? ?それ私に選択権があるのですか???」
【見惚れるような笑顔をしながら、いつもの如く魔性がしかけた。ハロウィンに限ったことでは無い。彼女の悪戯(パワハラ)は割と日常的に行われている】
「うん、今。トリック・オア・トリートなんて勿体無いよ。どっちもあげたいのに」
「えっ、えぇ〜……そのお気持ちはほんとうに嬉しいんですけど…変則的というか……えぇ……」
【”お菓子をあげるし悪戯するぞ”はなんかもう通り魔じみていないだろうかと考える従者。当然口には出せない思考】
「夜が明けるまでに答えてね。……これは独り言だけど……どっちも力を入れて用意したの」
「………………両方ください………」
【──あっさりと折れる。それ選択肢以外は存在しない。主の求める答えを提示するのが従者の仕事故に】
「んー……下が賑やかになってきたね。行こ?」
「あっハイ。……い、悪戯……」
- 124二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 23:08:53
このレスは削除されています
- 125吸血鬼と墓守◆dJUUJmoGZU25/11/01(土) 23:10:04
「……じゃ、行こっか」
「?」
「何ボサっとしてんだよ。アコとチャラのライブあるって告知されてたろ」
「仕事……いや、確かに優先順位としてはそちらの方が上かね」
「よし。じゃ、君達もおいで!」
【墓所に集った亡霊たちをぞろぞろと引き連れて、吸血鬼と墓守もライブ会場に向かった】
(※落ちるので朝までお返事できませんが、ライブは見に来ているということでお願いします…!) - 126ルタ姉妹&片翼氷炎◆2BdHgIw60U25/11/01(土) 23:11:27
【広場の一部が空き、照明やお化けカボチャといった大小道具の設備、バックダンサー?のゴーストのスタンバイが着々と進み、ライブ用のステージが整っていく】
アコースティック「やあやあ、皆様お集まりいただきありがとうございます〜!♫」
チャランゴ「ハッピーハロウィン!今年のハロウィンも後わずかとなり、その総括に我々のライブをセッティングしていただき、誠にありがとうございます!」
アコースティック「ハロウィンとは豊穣を祝い、死人が現世に帰り、そして我々魔の者が最も盛り上がる祭典の日!!」
チャランゴ「吸血鬼の皆様!人間の皆!魔族の方々!!そしてこの祭典を楽しまれた故人の皆様方!!是非是非我らの演奏を刻んで行ってください〜!♪」
アコースティック「それでは早速本日のために作った新曲より」
チャランゴ「『虹色の魂夜(にじいろのこんや)』演(い)ってみよー!!」
【姉妹による演奏が始まった】
- 127二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 23:27:28
- 128聾者の従者◆ZGj9q8XQ7A25/11/01(土) 23:28:57
(始まりましたね)
「こいつはスゲェ…!これがルタバガランタン姉妹のライブか…!」
「噂では聞いていたけど…これは噂以上ね」
【相変わらず音が聞こえてくることはないが会場全体を支配する姉妹の演奏する姿に白い従者は釘付けになっていた】
【そしてそれは依然として従者の背後を付いてくる者たちも同様であった】
- 129ルタ姉妹&片翼氷炎◆2BdHgIw60U25/11/01(土) 23:33:21
【ルタバガランタン姉妹side】
【全体的には姉妹らしくポップに、ただところどころ軍曲、クラシック、ロック、ジャズなど様々なジャンルを思わせる演奏が入り、シリアスにも悲劇的にも、荘厳にもホラーにも、そんな多種多様な印象を与える演奏が混じりつつ調和し場を盛り上げていた】
【周囲のゴーストやお化けカボチャ、そして姉妹の持つルタバガ蕪のランタンも飛び回り跳ね回り、それに合わせて彼女らのパフォーマンスがころころと弾み、まずは耳を、次には目を楽しませていた】
【片翼の氷炎side】
【彼女らの演奏に聞き入っている】
...彼女らの演奏は素晴らしい...
腕蝕卿のことだけでなく...もっと話し合えれば...
いや、この曲調こそが彼女らなのだろうか...?
あっ、そうだ、従者の方々から聞きました
貴女、私のお菓子を配るの手伝ってくれたと聞きました、材料も使い切るほど皆に配っていただき...ありがとうございました
...でも...貴女...『初めまして』ではないですね、以前お会いした顔に似てますね...そう『文筆の...あっ、待って..,
【声をかけた人物(>>88、『人型の蚊』)は走り去ってしまったが、アリアはその場を動くことはできず、一瞬の静寂の後に、またルタバガランタン姉妹の演奏が聴こえてきた】
- 130???◆2BdHgIw60U25/11/01(土) 23:48:16
【???side】
ふふふ...『ルタバガランタン姉妹』の演奏をこうして直接聴くのは数十年ぶりだが...
やはりいつ聴いてもいいものだ
【黒いフードを被った人物が人より少し離れたところで演奏を聴きながら、そのフードを脱ぐ】
【もしその顔を一度見れば、吸血鬼や亡者達の中には恐怖に震えるものもいただろう】
【その蛸を思わせる赤黒い頭部に、老紳士の顔と淑女の顔を有する、『彼』とも『彼女』のどちらとも言えるがどちらでもない、かつて吸血鬼を、この世界全体を征服しようとした、恐るべき吸血鬼の一人にして謀略と腐食の支配者】
【『腕蝕卿』その人であったのだから】
おや、君も来たか「文筆の吸血鬼」よ
そうかそうか、「片翼の氷炎」に気づかれそうに...
まあそんなこともあるさ、でも楽しかっただろう?
彼女はまだ我等を追っているか...
彼女の左の翼は我が「呪い」というよりかは心によるものと踏んでいるが...まあ姉妹に渡した菓子も無事彼女に渡ったようだし、あれを食べれば少しは快方するだろう
さあ、我等は姉妹の演奏がもっとよく見える『特等席』に行こうじゃないか
彼女らに託したヴィヴィフォンに逢えるかもしらんぞ
【二人の吸血鬼が周囲を飛ぶ霊に混じって宙に浮き上がる】
【それは霊の浮遊か吸血鬼の飛行か】
【誰が一体わかるだろうか】
【腕蝕卿side:fin?】
- 131血綴と元町娘◆M/HRjc9OZE25/11/01(土) 23:57:45
- 132ルタ姉妹&片翼氷炎◆2BdHgIw60U25/11/02(日) 00:02:45
【ルタバガランタン姉妹side】
【やがてハロウィンの夜のように、カオスかつポップな合奏と、垣根の無い楽しい夜のような歌唱の演奏による高揚は最高潮に達し、勢いを落とさずに一旦の終焉を迎えた】
【吸血鬼や従者、魔族や亡者に歓声が周囲に湧き上がる】
アコースティック「皆様ありがとうございますー!!」
チャランゴ「ハッピーハロウィンナイト!楽しめましたか〜!?」
アコースティック「でも今宵は特別!ここからは人気曲のメドレーでーす!!」
チャランゴ「それでは皆様心の準備はいいですかー!?夜明けギリギリまで演(い)きますよー!!」
【『Scarlet Black Night』に『Necromantic over』、『Lunatic Moon light』といった、ルタバガランタン姉妹の往年の(?)名曲が演奏される】
【この高揚は、亡者が後ろ髪を引かれ、名残惜しみつつも冥府に還るのを見送る曲になるだろう、そしてこの宴は、ハロウィンの砂時計の砂が底に落ちるまで続くようだ】
【一方ルタバガランタン姉妹の演奏を聴くように上空を飛んでいたヴィヴィフォン(百目お化け仮装)は、懐かしい影や声(>>130)に気づき、周囲を一周した後に、また姉妹の方に戻って行った】
- 133???◆6EaMluhC8A25/11/02(日) 05:51:59
【二人組】
「ライブ、聞かなくてよかったのか?」
「時間が差し迫ってたし。俺は讃美歌の方が好きだって言ったろ」
「それでいいなら、いいが」
「本来の目的は達成したしな。任務が終われば速やかに帰還、が鉄則だろ」
【うっすら白んだ空の下で、二人の姿は消えていく。夢のように。花のように。虹のように】
【元神父】
「……私は……」
【一夜で増えた情報と、取り戻したかすかな記憶。その処理に彼は追われている。耳に届く音楽には、良いものなんだろうなという判断から拍手をしながら】 - 134人形を抱えた吸血鬼◆6EaMluhC8A25/11/02(日) 06:16:25
【ハロウィン。狂騒の一夜。予想通り、昨年以上に訪れた人数に吸血鬼は草臥れた様子を見せる。最後のライブを思い出して、冷たい水を呷った】
【普段よりもゆったりした、前開きの服。いつもは隠されている首も露になって、気だるげにソファに沈みこんでいる。スゥと煙を吐き出しながら、いい祭事だったと笑みを浮かべた】
【肌がうっすらと赤いのは高揚からだったか。冗談でたまに口にする『老人を労れ』という言葉をそのまま受け止めてしまいそうなほど、経験を重ねて見える今のその雰囲気には、不釣り合いな色だった】
【白い煙が談話室を漂い、そうして消えた】 - 135少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/11/02(日) 06:33:55
「――思ったのだが、主殿」
「何?」
「私の角が七色に光ったなら、この雰囲気によく合うのではないだろうか?」
「何言ってんの?」
【姉妹の演奏を楽しみ、墓守の――冗談なのか大真面目なのかよく分からない――発言を受け流す】
【葬送曲や鎮魂歌というには些か騒がしく、そして華やかな音楽の数々。だからこそ、この宴には相応しい】
【星が薄れる。一足早く、墓守が退出を告げる】
「――では、私は業務に戻るとしよう。主殿、どうか良き日を」
「ん、そっか。君もな。じゃあね」
【周囲を見回し、見知った顔にも、見知らぬ顔にも、手を振る。愛想を振り撒く。普段通りに。……寂しさを紛らわせるように】
【そうして、少年の姿をした吸血鬼も宴の最後を見届け、亡霊たちを見送った】
- 136◆dJUUJmoGZU25/11/02(日) 06:35:08
【時は過ぎる。蝋燭が溶け落ち、カボチャやカブのランタンたちが沈黙していく】
【次第に深い霧が薄れ、晴れ――ひとり、またひとりと亡霊たちが姿を消していく】
【砂時計は一粒残らず砂を落とした。うら寂しい静けさの中で、東の空が白む。長い夜が終わりを告げる】
【よく晴れた秋空の下、吸血鬼の館は何事もなかったかのように平然と佇んでいた】
【早起きの従者が片付けを始める。うっかりした吸血鬼が慌てて館に駆け込む。我関せずと、猫があくびをする】
【千年もの間、変わることなく続いてきた日々の営み。――これからも、きっとそうなのだろう】
【誰かの胸に爪痕を。誰かの胸に灯火を。淡い変化の兆しをそれぞれに刻んで、いつも通りの朝が来る】 - 137聾者の従者◆ZGj9q8XQ7A25/11/02(日) 08:05:20
【ハロウィンの長い夜が終わり亡霊達の去った館で従者達はいつも通りの業務へ向けて支度を整える】
【館の突き当たりにある一室で聾者の白い従者はたった今支度を終えたところだった】
(…よし、今日も頑張るぞー!…なんてね……おや?)
【机の上に見覚えのない手紙が置いてあった】
(……吸血鬼の感覚って分からないな…13年も待つなんて思わなかったよ……)
【中を確認した少女は見覚えのある文字とその内容を見て普段より一層笑みを深めた】
(さて、切り替えましょうか…本日最初の業務は…館全体の清掃ですか…骨が折れますね)
【手紙を大切にしまい、扉を開ける——いつも通りの日常が始まる】 - 138少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/11/02(日) 09:09:42
【宴の終わりを見届けて、館に戻った――までは良いものの、眠るには少し早い時間だ】
【慌ただしく走り回る従者たちを横目に、借り物を返却して少し雑談。一旦、自室に戻って仮装を解く】
【それでも余った時間をどうするかと考えて、ひとまず談話室に向かった】
【寝る前の一杯を頂きつつ、誰かいるなら話そうか。そんな、普段通りの軽い気持ちで】 - 139人形を抱えた吸血鬼◆6EaMluhC8A25/11/02(日) 10:42:19
- 140少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/11/02(日) 10:55:49
- 141人形を抱えた吸血鬼◆6EaMluhC8A25/11/02(日) 11:16:39
- 142少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/11/02(日) 11:23:31
- 143人形を抱えた吸血鬼◆6EaMluhC8A25/11/02(日) 11:32:35
- 144少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/11/02(日) 11:38:51
- 145人形を抱えた吸血鬼◆6EaMluhC8A25/11/02(日) 11:49:58
【ぱち、と瞬きをひとつ。それから空気を震わせるだけの笑い声】
「……若い、熱は、ずうっとわたしにはないものだからね」
【勘違いか正解かに興味はない。否定も肯定もなく、ただ吸血鬼にとっての真実だけを告げる】
【人形に言わせるときとは異なる口調。合間に水を飲んで、このイベントを思い出す】
【この世とあの世の境が曖昧になる。体がない分だけ活発な、剥き出しの思念態がなだれ込む。それは、肉体を持つものを相手にするよりも、よほど疲れることだ】
【己より若い者も、情熱があるものも、そんなのありふれているから、敢えて口にする必要なんてどこにもないのだけれど】
『悪くはなかった、な。ああ、高揚が落ち着くまで好きにすればいいさ。目が冴えたなら、無理に眠らねえでもいいだろうよ』
【ただ少し、近いな、と思った。瞼に落ちる影がはっきりと見えて、意味もなく笑ってしまう】
- 146少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/11/02(日) 12:00:37
【じっと集中して、神妙に言葉を受け取る。声も、文字も。その、普段との差異も】
【触れる。見る。聞く。記憶する。可能な限り、正確に残ればいいと思いながら】
うん、…そっか
【真意までは分からないまま、頷く。あげようか、と言いそうになったが、自分も言うほど若くはない】
【それから、つられたようにふっと笑った】
んー…そうなんだけどさ、…寝かしつけて、って言ったらやってくれる?
【冗談。どうせ予定もないのだから、無理に寝る理由も意味もない。ただ、言ってみたかっただけだ】
【反応を見たかっただけ。……そんな思いの片隅に、欺瞞、と斬り捨てるもう一人の自分がいる】
【望んでいるから口にして、冗談と言って誤魔化して、本音を曖昧に包む。いつから身についたかも分からない、狡い習慣だ】
- 147人形を抱えた吸血鬼◆6EaMluhC8A25/11/02(日) 12:11:48
【溶ける、ような、微笑み。熱なんてどこにも見当たらない、まるで慈しむような視線】
「わたしの喉は、こうだから、ね。子守唄なんて、できないが……添い寝でよければ、いっしょに寝ようか」
【提案の意味にも真偽にも興味はないのだ。今は、ただそこに言葉があればそれでよくて】
【だから、冗談か本気かも考えない。真正面から受け止めて、そのままに言葉を返す。そもそも懐に入れていることには変わらないのだから、いつもの気まぐれが、今日はそういった方向に向いただけのこと】
『どうする、アシュリー』
【主導権を委ねる、いつものやり方。傷つきたくないわけではなくて──そんな思考、生まれる余地はない──この館では吸血鬼が舵をとるなんて、もうやめてしまったから】
- 148少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/11/02(日) 12:19:54
- 149人形を抱えた吸血鬼◆6EaMluhC8A25/11/02(日) 12:31:18
- 150ルタ姉妹&片翼氷炎◆2BdHgIw60U25/11/02(日) 13:14:11
【ルタバガランタン姉妹side】
【昨夜の歓声と高揚を噛み締めつつ、鼻歌まじりに片付け、またいつもの日々が始まっていく】
チャランゴ「あ〜、昨日楽しかったねえ♪」
アコースティック「いやあ長通しで演(や)って歌って...満足だなあ」
チャランゴ「衣装もセットもよくできたし、またやりたいねえ」
【片翼の氷炎side】
ハロウィンイベントはここでは初めてだけど...色々な事が起こって楽しかったな
願わくば、島の外でもこうして種族に関わらず楽しくありたいものだ...
今度はちゃんと、変身せぬまま...ありのままで姉妹と話してみよう
(しかし昨日うっすらと『腕蝕卿』の気配を感じたような気がしたが...今となっては確認のしようがないし、気のせいにしておこう)
【手紙と日記を書き上げる】
【ヴィヴィフォンside】
【異郷の窟で眠っている】
- 151メイド長・桐壺◆G5SDVc1Us625/11/02(日) 20:05:15
『(一昨日昨日は大変でござんした....でもまぁ、
楽しんで頂けたなら裏方も浮かばれるというもの)』
(設営とか色々裏で奔走していたらしい)
さて、お仕事お仕事....
(今日は夕食の支度がお仕事なのだが)
....あ。メニュー、どうしんしょ....?
(珍しく献立の用意を忘れていたらしい)
....
........
............
よし、御主人様様方に"りくえすと"を
お聞き致しんしょう!
(そして館をぐるりと回り始めたのだった) - 152少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/11/02(日) 20:43:54
- 153人形を抱えた吸血鬼◆6EaMluhC8A25/11/02(日) 20:53:53
- 154少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/11/02(日) 21:00:05
- 155人形を抱えた吸血鬼◆6EaMluhC8A25/11/02(日) 21:24:13
- 156少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/11/02(日) 21:33:54
- 157人形を抱えた吸血鬼◆6EaMluhC8A25/11/02(日) 21:40:55
- 158少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/11/02(日) 21:48:39
- 159人形を抱えた吸血鬼◆6EaMluhC8A25/11/02(日) 22:01:06
- 160少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/11/02(日) 22:11:17
【ごく自然に頭を撫でられている。指先が髪をすくっていく感触がくすぐったくて、少し笑った】
【眠たげな気配。普段と違う、少し穏やかな口調。噛み締めるように、深く呼吸をした】
…そう?なら、いいけど
【身体が離れていくことを感じて、目を開く。呼吸を整える。少し、頬が熱い】
僕も起きるよ。そろそろ、起きるには丁度いい時間だろ?
【ひょいっと身体を起こして、大きく伸びをする。寝る前に借りた夜着が、さらさらと肌を撫でた】
【自分が普段寝る時に着るものと、さほど大きくは変わらない。ただ、少しサイズが大きいだろうか、という程度で】
【――それから、ふと「今の僕って、すごく寝起きがいい奴みたいだな」と思って、小さく笑った】
- 161人形を抱えた吸血鬼◆6EaMluhC8A25/11/02(日) 22:26:12
「そう、だな……。……うん、その通りだ……。入って、おいで」
【天幕をひょいと持ち上げて、幼い容姿の人形が入ってくる。吸血鬼と同じ顔の】
【また膝の上に乗せて、喉の代わりに。腹話術とは違う、いつもの話し方に戻っていく】
「『ああ、それならオレも起きねえとな。別に珍しいもんじゃねえから、要るんならその夜着は持ち帰っていいし、要らないんなら普通に脱いでいけばいいさ。よく寝れたよ、ありがとな』と仰っていますよ、旦那様。ええと、お洋服はあちらにあります。衝立もございますから、よければお使いください」
【汗をよく吸う素材の夜着。どう扱っても、吸血鬼から文句が出ることはない。洗濯まではできていない朝の服は陰干しだけされていた】
【いつの間にか、夜着の上に黒いローブのようなものを羽織っている。肩や腰が隠れて、体格がわからなくなっていく。長い銀髪は眠りのせいか少しもつれていて、手慰みに弄んでいた】
- 162少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/11/02(日) 22:37:18
おはよ、お人形さん。よく眠れた?
…って、人形に聞くのは変かも知れないけどさ
【入ってきた人形に、軽く手を振って軽口を叩く。いつもの調子に戻していく】
【彼の言葉がいつもの調子に戻ったのに、合わせるようにして】
【素直に頷き、衝立の向こうで着替えながら言葉を返す】
【どうせ朝に仮装を解いてからのわずかな時間しか着ていなかったのだから、大して汚れてもいないのだ】
よく眠れたなら良かったよ
顔色も戻ったみたいだし……ああ、そんなじっくり見たわけじゃないけどね?
別に、人の寝顔見る趣味はないから
【喋りながら、自分でも「言い訳がましい」と少し思った。よく見ていないのは本当だけれど。――緊張していたから】
【着替えを終え、夜着を畳んでからちらりと様子を見た。まだ少しぼんやりしているのだろうか、と思う】
- 163人形を抱えた吸血鬼◆6EaMluhC8A25/11/02(日) 22:51:57
「ふふ、私は睡眠を必要としませんから、旦那様。嗜むことはありますけれどね。旦那様も、良い目覚めのようでなによりです」
【生真面目に、というよりも軽口のように人形は返す。衝立の向こうで彼が着替えている間に、こちらも着替えていた。とはいっても、いつものかっちりした服ではなくて、ラフな部屋着──裸足でも全く違和感がないもの──なのだけれど。体の線が隠れる、締め付けることのないもの】
「『そうだな。元気溌剌ってわけじゃねえが、マシにはなったさ』と仰っていますよ、旦那様。こちらから招いたのですから、別に気にしませんけれど」
【弁明のような言葉には、あまり興味を示さなかった。まじまじと見られて減るものでもないし、自室に招いてそれを禁ずる方が馬鹿らしい。まあ、そうしていたとして、良い趣味じゃねえな、ぐらいは告げていたかもしれないが】
【人形の口調は当然よどみない、けれど。その主たる吸血鬼の方はと言えば、まだ髪の手入れに手を付けていない。多少縺れている程度だから、これがこれで絵になる風景ではあったのだが】
- 164少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/11/02(日) 23:06:20
へー、嗜むことあるんだ?じゃ、お人形さんも夢とか見るのかな
【意識があるのなら、そういうこともあるのだろうか、という素直な疑問】
【さして深い意図も込めていなければ、明確な答えも求めていない、囀りのような言葉だ】
んー。フレイが元気溌剌なの、あんまり想像つかないもんな
【言って、軽く笑った。落ち着いた物腰ゆえか、あるいは線の細さゆえ、だろうか。元気という言葉は、彼には少し似合わない】
【ちらっと様子を見て微笑み、時計を見て――小さく頷く。それから、軽く手を振った】
…あんまり長居するのもアレだし、僕はそろそろお暇しよっかな
今日はありがと、フレイ。いつか眠れなくなった時は呼んでよ
……そういう機会、あんまりなさそうだけどさ。次は手土産ぐらい持ってくるから
【そう言うと、軽い足取りで歩き出す。引き止める用がなければ、このまま部屋から退出していくだろう。愛想よく、機嫌よく】
(※すみません、そろそろ落ちるので、今回はここまでということで…!)
(※長時間のお相手ありがとうございました!また機会あればよろしくお願いします!)
- 165人形を抱えた吸血鬼◆6EaMluhC8A25/11/02(日) 23:17:15
「ふふ、どうでしょうね。私は記憶の整理を必要としないことは確かですが」
【他愛もない返答。肯定も否定もない、生物とは異なると告げるだけのそれ】
「『ン、言ってくれんな。間違っちゃいねえけどよ』と仰っていますよ、旦那様。ふふ、そんな時代、果たしてありましたかね?」
「『……と、行くのか。ああ、またいつか。ふ、はは。ああ、眠れなくなったら、また頼むか。そっちこそ、不眠に陥ったら来てもいいぞ。場所は覚えたろ』と仰っていますよ、旦那様。ええ、では、またいつかの夜に。どういたしまして、と──私が言うのは少しおかしいかもしれませんが」
【引き留めることはしなかった。天幕を開けたベッドの上、やはり髪を梳ることもなく、ただ少年を見送っている】
【さて、他人を招くなんていつぶりだろう?そんなことを考えて、けれどおくびにも出さず愉しげに手を振った】
(※わかりました!お疲れ様です。こちらこそありがとうございました)
(※また時間が合えばよろしくお願いします~!)
- 166血綴の吸血鬼◆M/HRjc9OZE25/11/03(月) 00:00:15
【館の深奥。道具が乱雑に積まれている地下倉庫】
【そこに、ぼうと灯る人魂が一つ。
──青い灯を手元に置き、白い本を開く吸血鬼が居た】
ハロウィン、楽しかったな
【頁をめくるたび、喧騒や甘い香りが脳裏に立ち上がる。──本に記された血の文字、そのすべてが彼女の記憶だ。分身の目で見返す必要はないのに、今夜はそうしている】
あんな賑わいを何度も見逃して来たなんて
【血(インク)を獲るため外へ出て、気に入った人間を拐うことはある。けれど進んで出歩くことはなかった。思い出に浸っていれば、それで満足できたから。……その考えが変わり始めている】
”他にはどんな人達が居る?これからは何が起こる?”
【紅で書き足された一節を指でなぞり、埃被った天井を仰ぐ。──目に宿るのは興味の光。智を蒐集する形を本体とする魔性の底で、古い衝動が湧き上がる】
【──”関わりたい”。数百年規模の引きこもりの内側で、久しい感情が目を覚ました】 - 167メイド長・桐壺◆G5SDVc1Us625/11/03(月) 00:36:40
(そんな、久しい感情に気付いた吸血鬼の下へ)
────んとうに、居るんでありんしょうか....?
(ゆっくりと、近づいてくる足音と声があった)
『(フレイ様にアシュリー様、他にも様々な方が
楽しんでおられたそうでありんすが....トア曰く、
珍しい方が先日は居たと聞いたでありんす)』
(ランタンを片手に、地下倉庫を歩く足音は
どうやら人間のものでは無さそうである。
コツコツ、と爪のようなものが地面に当たり
それに加え踵がぶつかる音が極端に少ない....
まるで、大きな蜘蛛が歩いているような)
....ごめんなんし、御主人様?
ここに居ると聞いたのでありんすが────
(それらの音の主が、古い扉を叩いている)
- 168血綴の吸血鬼◆M/HRjc9OZE25/11/03(月) 00:50:25
- 169メイド長・桐壺◆G5SDVc1Us625/11/03(月) 01:11:13
『(花の香り....そういう特性でありんしょうか)』
対するは、フォーマルなメイド服に身を包んで
大きくふわりと膨らんだスカートの裾を軽く摘み
軽く一礼をするメイドの女であった。
艶々と、濡烏色の黒髪が僅かな灯りに映えて
髪と服の黒とエプロンと肌の白、そして一つだけ
赤提灯のように光る紅眼が吸血鬼を見据えており
ほんのりと、洗い込まれた石鹸の香りがする。
『....部下から珍しい方がはろうぃんに来た、と
聞きんして。折角なら一目会いとうござんした』
一礼の後かつ、かつ、と部屋へと降りてくると、
『御主人様、何かはろうぃんで楽しかった事なぞ
不詳このメイドめにお言い付け下さんせ?
と言うのも....折角皆様楽しんでいらしたようで
ござんしたし、ゆくゆくのくりすます、大晦日
お正月などにも感想は役立つでありんすから、
お嫌でなければ少々お話でも、と........』
少し遠出をして話を聞きに来た訳を語った。
つまりは、運営側のアンケート的なものである
- 170二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 01:30:59
このレスは削除されています
- 171血綴の吸血鬼◆M/HRjc9OZE25/11/03(月) 01:42:35
(※誤字ってたので修正です)
きれ いな髪、きれいな所作、きれいな目
良い香りもする。……ふふ、会え て良かった な
【”クレアが感じていた通りのメイドだ”、と。物語の登場人物に出会った少女みたいな、純朴な喜びをそのまま表す】
【──クレア・アルバーンは百年以上前、突如姿を消した従者だ。孤立しがちだった彼女を覚えている者が、果たしてどれほど居るだろうか】
へぇ。聖誕祭に正月も祝うんだ それもたのしみ
【それらの祭日は識っている。……ただ、快く思わない吸血鬼も居るだろうなと思う。だからこそ誰がどのように過ごすのかが気になって、頬を綻ばせた】
ハロウィンで楽しかった事 は 幾らでも あるけれど
【死霊達の踊り。吸血鬼達と交わしたコミュニケーション。普段とは違う従者達の姿……楽しかった思い出は多くある。だが、その中でもやはり、最も印象に残っているのは】
演奏。……ライヴ?っていう のかな
あれが 1番 良かったよ
【締めくくりの狂騒は魔性も人間も一体となって、弾けるような楽しさがあったと。興奮を乗せた口調で語った】
- 172メイド長・桐壺◆G5SDVc1Us625/11/03(月) 13:05:32
『まぁ。口説き上手な御主人様でありんすね
....髪に所作、眼に香り。ここを褒めるのは、
"あの子"以来でありんしょうか....ふふふっ』
声色は古い友人の名を口遊むように軽く、
その表情は獲物の前に牙を晒す獣のようで
『折角可愛い子でありんしたし、どうせなら
足抜けする前に囲い込んでおけば────』
絡新婦に掛かれば、人間程度の大きさ程度
蜘蛛の糸でぐるりと一巻きにするのは容易だろう
彼女の云う"囲い込む"とは、文字通りの意味だ
エプロンと所作に覆い隠された振る舞いの下、
布一枚を隔てた冷たい本能がぎらり、と覗く
『....話が逸れんした、成程らいぶ....姉妹様の。
他の御主人様も御好評のようでありんしたし、
聖歌の代わりに聴く演奏も良さそうでありんす』
しかしその光は見直す前にまた隠れてしまって、
そこに居るのは静かに微笑むメイドだった。
『何か、御要望があればお申し付け下さんせ
此の畜生にも役立てるなら....不肖桐壺、こんなに
嬉しい事はごさんせん。出来る限りの力をもって
御主人様方にお仕えするでありんす』
- 173血綴の吸血鬼◆M/HRjc9OZE25/11/03(月) 17:59:09
それ、知らない顔だ
【笑うという行為は、獣が牙を剥く姿が原点にあたるという】
【目の前の従者が見せたのは”あの子”が知らない顔。きっと、それで良かった顔】
その顔も綺麗だよ、メイド長さん
【それを分かっていながら、恐れる素振りは見せずにくすくす笑う。他者の新しい側面を知ることは好きだから】
そっか。聖誕祭なら聖歌が 要るね
姉妹(ふたり)の演奏も魅力的だけど……アシュリーな ら上手 に歌ってくれそう
【彼の魔性なら見事に歌い上げてくれるだろう。……歌う側にも聴く側にも、種族的な負担があるかもしれないが】
あなたへ のお願い? そう、だな
【顎に指を添えて考える。彼女にわざわざ依頼することがあっただろうか?と。──やがて小さく声を漏らし、願いを口にした】
あ。……ね、メイド長さん
わたし、自分の部屋が 欲しい。持ってなかった の
【館の日常に興味を持った今、使い勝手のいい場所が有れば良いなと。そう感じたのだ】
どこでも良い から用意 お願いできる?
……暗くて、本棚 ある 所なら すごく嬉しい
【手を後ろで組み、宝石のような眼でじーっと見上げる。おねだりをする子供のような仕草】
- 174メイド長・桐壺◆G5SDVc1Us625/11/03(月) 19:01:10
>>173 (1/2)
『初めて会うからこそ、見せられる物もありんすよ
あぁ、御主人様。あちきを見るのは良いとして
あちきの....為人を考えるのは危のうござりんす。
見た目がどんなに精巧でも、あちきは唯の蜘蛛....
所詮は其処らを歩く蟲畜生の類いでありんすから
....想像する程、良いものではありんせん』
(微風に揺らぐ秋桜のように笑う彼女を見て、
目を伏せつつも淡々と桐壺は言葉を紡ぎ上げる)
『確かに。あの方はお歌が堪能でありんすね
くりすます前にでも掛け合ってみるでありんす』
(ぽん、と指先を合わせるように手を合わせて
その言葉に同意と納得を示した桐壺は、懐紙に
牙から滴らせた毒を爪に纏わせ、そのまま紙へ
さらさら、とペンを使うようにメモを執り)
『....失礼をば。お部屋の注文でありんすね?
さてさて、仄暗い....本棚........んん、それならば
丁度ずっと空いている図書館の一室がありんすよ
蔵書の点検を昔していた従者がおりんしたが、
丁度百年ほど前に寿命でお隠れになりんして....
以来、使う者も居らず空き部屋でありんした』
- 175メイド長・桐壺◆G5SDVc1Us625/11/03(月) 19:02:41
- 176血綴の吸血鬼◆M/HRjc9OZE25/11/03(月) 20:09:19
そう?蜘蛛 好きだけ ど
かわいいし、素早いし、虫を食べてく れる。よく働く
【忠告の言葉を受けてもその仕草は柳のように軽やかだ。響いているのかいないのか掴ませない】
そんな部屋 あるんだね。その部屋 好み。使いたい
【条件を聞くに、その場には多くの本が収まっているだろう】
【実に好都合。古い知識を仕入れるのが楽しみだし、古書は”擬態”にも使える】
あぁ、……ふふ
【……ヒトを絡めとる甘い罠。絡新婦の毒香を深く吸い込み、あえて身に回す。魔性の毒に浸り、端正な顔をゆっくりと蕩かす】
やっぱり 好きだな あなた
……ねぇ、桐壺……ねぇ。──お願い 増えた
【華奢な腕を従者へ伸ばす。
白い指先で、頬の輪郭を触れないままになぞる】
わ たしね。トアって名前
これか らは名前で呼んで? 今のまま は寂しいな
【期待のこもった視線を向け、酔った声音で囀った】
【……眼の中央には深い闇が渦巻いている。気に入ったものを逃すまいとする、引き摺りこむような情念だった】
- 177人形を抱えた吸血鬼◆6EaMluhC8A25/11/03(月) 20:17:55
【図書館。分厚い書物を膝の上に広げて、時折かさりと音を立ててページを捲っている】
【幽玄な横顔はそのままに、瞳の金色はいつもより淡い。いつも通り一筋三つ編みを垂らした髪は白く、はたして寒の兎か白鷺か】
【冬が近いからだろうか。銀というよりも、白という印象が強くなっている。それは髪色に留まらず】 - 178デイスター◆z7oxp.S1uM25/11/03(月) 21:39:04
【館のリビング】
【深い緑と金の装飾が、静かに居場所を作り始めている中、ソファに沈み込む影が一つ】
【ベヌス・デイスター ——館内でも随一の引きこもりが、めずらしくリビングまで足を運んでいた】
「……やはり、冬の間は部屋を変えさせてもらおう。今の場所は冷えすぎる」
【そう呟く声に間を置かずして、キッチンに繋がる扉が音もなく開く】
「マイスター」
【落ち着いた声とともに、黒い影が現れた】
【銀のトレイを携え、甘い香ばしさをまとった瀟洒なメイド】
【ベネスの忠実な眷属、ネイト・デイスターである】
「ホットワインをお持ちしました。……こちらは、南瓜のキャラメリゼになります」
【ソファ脇の小卓に、湯気をたたえたグラスがそっと置かれる。八角とシナモン、そしてレモンの香りが、温かな空気に溶けて広がった】
【隣には、蜜のヴェールを被った南瓜とナッツ】
「……」
【ベヌスは無言のままグラスを引き寄せ、唇を寄せる。そして、真紅の液体をひと口含んだ瞬間、わずかに顰めていた眉がほどけた】
「……美味い」
「ようございました。……今宵はこのまま、ここでお過ごしになりますか」
「ああ。部屋に戻るのは面倒だからな」
「承知しました。では、毛布と読書灯をお持ちします」
【炎がぱちりと弾け、ふたりの影をやわらかく重ねる。やがて、ネイトが一礼して姿を消すと、ベヌスはグラスを傾けながら、再び炎の揺らめきを見つめはじめた】 - 179メイド長・桐壺◆G5SDVc1Us625/11/03(月) 22:16:24
『お気に召したのなら手配しんしょう、
お手伝いは入り用でありんすか?御主人様』
(屈んだまま、今度は此方が見上げながら)
『....まぁ。ふふふ、忠告したでありんすのに』
(酩酊したように朱が差す主の顔をじっと見つめ、
ふと伸ばした白い手をそっと柔らかく握り込んで)
『御要望とあらば........"トア"。秘密でありんすよ?
メイド長が主を呼び捨てるなど、駄目でありんす
ただ、他の方が居る場ではあちきに貴女へ"様"を
付けさせて下しゃんせ、....呼び捨ては、図書館の
貴女様の前でだけ........で、ありんす』
(優しく握った手にそっと接吻を落とし、主人へ
こっそりと規則破りの呼び捨ての要望を叶えて....)
『ねぇトア、もう淋しくないでありんしょ?』
(黒い流れに身を任せる、とでも云うように、
一対の紅い瞳が慈しむように細められていた
握った掌は、とても温かい)
『御主人様、紅茶をお持ちしたでありんす』
(コト、と本に夢中の主へカップを置きながら
衣擦れの音と共にメイドは静かに身を引き始める)
- 180少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/11/03(月) 22:54:56
【寝すぎた。まだ眠い。おそらく、前日、よく眠れなかったせいもある】
【小さくあくびを一つ。身だしなみはいつもの通り完璧に整えても、振る舞いは完全に寝起きのそれ】
【少年の姿をした吸血鬼は、眠気覚ましの一杯を求めて歩く。そんな時、小声で噂話を囁く従者の声が耳に入った】
【――「あの方がお部屋から出てこられるなんて、たいそう珍しい」などと】
【興味を惹かれてリビングに向かえば、揺らぐ炎を見つめる吸血鬼の姿が目に入る】
【褐色の肌。貴族的な、いかにも吸血鬼らしい装い。――自分も館に来てからそこそこ経つけれど、初めて見る顔だ】
…ふーん。本当に珍しいな、君が出てくるなんて
こんばんは。僕とは初めまして、だよね?
【軽く挨拶をしながら、記憶の底から、該当する情報を引きずり出す。長期の引きこもり。――なんだっけ、名前】
【菫色の瞳で、じっと様子を見る。無礼にならない程度に……と意識しつつも、内心の好奇心を抑えきれているとは、少しばかり言い難い目線で】
- 181血綴の吸血鬼◆M/HRjc9OZE25/11/03(月) 22:59:50
大丈夫。模様替 えはこっちでやる
【自分の部屋、自分の領域。隠匿秘匿のために仕込むべき術(もの)が山程ある。──とはいえ百年放置された部屋だ。さわりの掃除はお気に入りのメイドに任せる予定。それ眺めるのも楽しそうだし】
へぇ…応えてくれるんだ。やさしい
秘密の関係、良い な とっても素敵
【目を見開き、照れたふうに。てっきり敬称はずっと付けられるものかと思っていた。しかしそこは流石の手腕というか、抱く執着ごとするりと受け止められてしまった】
──ひとつ、違う。わたしは孤独を感じた事なんて無い
【薄ら寒い地下倉庫の熱が一段階下がる】
”皆”、わたしの中に居るから。ずっと一緒に居てくれてるから
【──酔いの朱が忽ちに失せ、色の無い……モノクロの笑顔が現れた。真っ白な肌に浮かぶ、線ほどに細められた目と口。生物の表情にはとても見えない、紙に描かれた絵のような悍ましい貌】
だから、でも……あなたは皆のものだって 思ってた
──わたしの部屋なら 桐壺はわたしの ね。ほんとうに嬉しいよ
【……表した怪異性はすぐにほどけた。従者の手と、慈愛のまなざし。それらの温もりにはしゃぐ少女がそこに居る】
……ふふ。こんなところに引き留めてごめんね?
桐壺 忙しいでしょ。 わたしからのお願い もう無い よ
- 182デイスター◆z7oxp.S1uM25/11/03(月) 23:31:23
【ネイトが出て行って、しばしの時が流れた】
【ただ目を開けていることさえ億劫になりかけたころ、視界の端を黒いローブの裾が掠める】
「こんばんは。僕とは初めまして、だよね?」
【柔らかなソプラノが、眠気を孕んで空気を震わせた。やや馴れ馴れしい声音に気を引かれ、顔を向ける】
【菫の瞳が、炎の明滅を映しながらこちらを覗き込んでいた。背に流れる髪が焔を受け、白銀の光をちらちらと壁へ散らしている】
「……そうだな。こんばんわ、アシュリー・レンフィールド。俺はベヌス・デイスター。だが、覚えなくていい」
【その姿を金の瞳に映しながら、ベヌスはネイトの言葉を思い返していた】
【——良く言えば親しみやすく、悪く言えば大雑把。名前を忘れる癖さえ気にしなければ、館の中では付き合いやすい方です】
「冬を過ぎれば、顔を合わすことも無くなるだろうからな」
【確か、そんなふうに評していたか】
- 183二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 23:43:41
このレスは削除されています
- 184少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/11/03(月) 23:45:37
【名乗るより先に名前を呼ばれて、意外そうに首を傾げた】
――あれ、僕のこと知ってるんだ?
君って周りには興味がないんだと思ってた
【目の前の相手に限った話でもなく。引きこもりがちな者というのは、大抵、自分の世界に没頭しがちだ、という印象だった】
ベヌス、ね。ありがと。覚えなくていいって言ってもらえると、こっちも気が楽だな
【にっこり笑ったかと思えば、今度はふーんと考えてみせる。分かりやすい感情表現。……些か、分かりやすすぎるほどに】
【何かを意図して演技しているわけではない。ただ、少しだけ誇張してみせる。ほとんど、無意識に】
【相手の反応を引き出し、懐に入る。――力のない者として、いつの間にか身につけた処世術の一種だった】
冬眠の逆だな、冬場だけ出てくるって
ま、いいや。冬の間だけでも話せるなら十分だし
- 185デイスター◆z7oxp.S1uM25/11/04(火) 01:27:25
【絵に描いたような顔をする奴だ】
【矢継ぎ早に移ろう表情を、風に捲られる本の頁を眺めるような気持ちで見やりながら、ベヌスはそんな感想を抱いた】
「会話か。色恋沙汰以外なら応じよう。——ネイト」
【パチン、と小気味よい音が響く】
【空気が折り畳まれるように歪み、その綻びから人影がするりと抜け出す】
【ソレの肩口からは四対の腕が伸び、下の腕には羊の毛で編まれた毛布が抱えられていた】
「はい、マイスター」
【突然の呼び出しだというのに、ネイトは驚く様子もなく、主の声に静かに応じる】
「彼に俺と同じものを」
「かしこまりました。——失礼いたします、レンフィールド様」
【背もたれに身を預けたまま下された命に、ネイトは毛布をそっと掛けながら応じた】
【そのまま傍らのアシュリーへ一礼し、音もなくキッチンの奥へと姿を消す】
「……立ってばかりは疲れるだろう。そこに座れ」
【その言葉と同時に、隣の長椅子がひとりでに動き出した。見えない力に押されるようにして、静かに暖炉のそばへと滑ってゆく】
【やがて炎の揺らめきがその縁を照らし、金の影が淡く浮かび上がった】
- 186少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/11/04(火) 02:45:17
【異様な手段で呼び出された異形のメイド。一連の現象に、小さく感嘆の声を上げる】
いいなあ、便利だねその能力
――ああ、ありがと。ちょうど何か飲みたかったんだよな
【後半は、メイドにも向けて。去っていく姿に目線だけで微笑みかけて見送ると、促されるまま素直に掛けた】
【芳醇なワインの香りに混ざる、レモンの爽やかな香気。正確に何かまでは分からないが、スパイスの香り】
【すうっと吸い込むと、満足気に目を細めた。……数秒、対峙する相手の金の目を見つめる】
【何から切り出そうか。何を好み、どこに地雷が埋まっているか。何も分かっていないからこそ生まれる、この瞬間の緊張感がたまらない】
お許し頂いたことだし……そうだな
…色恋沙汰の話はダメ。ってことは、ベヌスって面倒臭いの嫌い?
僕も、君がギリギリ許せる範囲の鬱陶しさに留まれたらいいんだけど
【嫌われるかもな、と思いながらくすくす笑った。色恋の話は複雑怪奇だ。何しろ理屈が通用しない】
【時に相談の体で来る癖に、解決を望まれていないことがしばしばある】
【その感情、陶酔に乗れなければ、とにかく辟易させられる。面倒臭い話の極致であろう】
【――まあ、僕は好きだけどね。他人事なら。そんなことを考えながら、反応を待った】
- 187デイスター◆z7oxp.S1uM25/11/04(火) 09:22:02
【薪の弾ける音に紛れて響く、小さな笑い声に耳を傾けつつ、ベヌスは問いに応じる】
「ああ、嫌いだ。特に、共感できない話を延々と聞かされるのは、な」
【自分は、生まれてこのかた、“恋” という言葉に伴う熱を抱いたことがない】
【誰かを想うことはある。尊敬も、信頼も、安らぎも知っている。けれど、胸を灼くような高鳴りや、ひとつの存在に心を攫われる感覚が訪れたことは、ただの一度もない】
【——それはおそらく、これからも】
「さる文人が言っていた ——"成熟した恋ほど、語るに値しないものはない" と。俺に言わせれば、“未熟な恋”もまた、同じことだ」
【悲嘆に沈むか、幸福に酔うかの違いなど、取るに足らない。結局のところ、どちらも愚痴と変わらず、聞く側はただやり過ごすほかないのだ】
【いっそ鏡に向かって語ればいい——そうすれば、誰よりも的確で、理解ある相槌が返ってくるだろうに】
「まったく、複雑怪奇なのは、"外" の情勢だけで十分だ。……そう思わないか、レンフィールド」
【思い返すうちに胸の奥で泡立った不満を、甘くほろ苦いキャラメリゼとともに噛み砕き、静かに飲み下す】
【続けて口にしたホットワインの爽やかな後味で、乱れかけた思考をゆるやかに整えながら、ベヌスはアシュリーに問いかけた】
- 188少年吸血鬼◆dJUUJmoGZU25/11/04(火) 10:16:49
【なるほどな、と頷いた。惚れた腫れたには共感できず、共感できない話はつまらない】
【それが聞けただけでも、収穫としては既に十分と言えよう。実のある話のほうが好きなのかな、などと考える】
【視界の隅で、暖炉の火が揺れる。音を立てて薪が燃え落ち、形をなくしていく様子をそれとなく眺めた】
"外"、ねえ…確かに、そうかも
【思わず、ふっと小さなため息が漏れる】
【千年以上に及ぶという、長い、長い戦争。自分が人間として生まれた頃には、既にあって当たり前のものだった争い】
【破壊。暴力。貧困。……人間であった頃は勿論、魔性となってなお、それらを完全に避けられはしなかった】
もうずーっと長いこと、ぐっちゃぐちゃになってるらしいな
今、何がどうなってんだか――外にいる連中にだって、ちゃんと分かってなんかいないのかもね?
【大きな流れの渦中にあって、末端から全体の構造など分かりはしない。少なくとも、自分はそうだった】
【ただ、生きるために必死になっていた日々を思う。現在の穏やかな生活との落差に、軽く目眩がする――そんなことを思いながら、グラスを傾けた】
- 189元神父◆6EaMluhC8A25/11/04(火) 10:51:51
【未使用の部屋でも、掃除は必要だ。特にこんな時期は使われないとしても暖炉に火を灯すことは必須で、つまりは現在、彼はその掃除に追われていた】
【灰を搔き出す、燃えさしを取り除く、鉄格子を研く、暖炉を磨く。もちろん絨毯や家具の灰や埃も払う。そうして、綺麗にした暖炉の側に新しい燃料を置いておく。……あとは、本来の使用人がやってくれるだろう】
「……あなたは。あの子は。私にとって、どのような存在だったのですか──?」
【取り戻した記憶。戻らない記憶。目に焼き付いて離れない、赤い髪の少女】 - 190メイド長・桐壺◆G5SDVc1Us625/11/04(火) 12:32:52
『主の願いを聞き入れるのが、メイドの務め。
貴女様の右腕となるのが仕事でありんすから』
それは仕事人としての矜持か、個人の信念か
兎も角、そう語る口調はやはり優しかった。
『おや、失礼をば。...ですが共にではありんせん
あちきは従者の身でありんすから、一緒になぞ...
貴女様と共に居るなぞ、畏れ多い事でありんす』
怪物性を目にして尚もメイドは佇みを崩さない
それはかえって人外仕草、人ならざる者たる
恐怖への恐れの無さを滲ませていて...
『故に、あちきは貴女様の杖であり右腕として
今はただ隣に立つだけでありんすよ、トア』
一緒には居られない、しかし従者としては
願いを叶えなくてはならない....そんな彼女が
選んだ答えは一歩隔てた隣に立つ事であった。
埋まらない溝というものがあるにせよ、
それを埋めずとも上手く付き合う方法はある
ある意味で、それもまた慈愛であろう。
『では、また。今度は貴女様からあちきの事を
呼んでくださると嬉しいでありんす』
また一礼をしてメイドは去っていった
部屋の中に、未だ甘い残穢が残っている
- 191泡沫の吸血鬼◆DPvZRJ5eF225/11/04(火) 12:39:12
【ハロウィンの喧騒はすっかり姿を消し、静寂に包まれた館の中。日の当たらない廊下に、かつん、と足音が反響する】
だい、じょうぶ……だいじょうぶ、だから……
【小さく震えた少女の声。透明なその音が、夜の冷たい空気に溶けて消えた】
【隠し切れない不安が滲んだ、美しい面立ち。がりがりと腕を引っ掻き、何かを求めるように廊下を進んでいる】
(つめたい。)《冷たくないよ》(いたい。)《痛くないよ》(こわい。)《怖くないよ》
(ひとりに、しないで。)《大丈夫、ずうっと一緒に居てあげる》
【ぐらぐらと揺れる頭に、直接語りかけるように。仄暗い激情を含む、やさしい声が応えてくれた】
【不安になると、時折出てくる声。響いて、歪んで、よく聞こえない声。性別すらわからないのに、何を言っているのは理解できる声】
【不可思議で不気味なのに、何処か安心して。思わず、かくんと座り込んでしまった】
【アナタは誰?なんて。そんなこと、聞かない。助けてくれるなら、誰でも良いから】
【白と黒。それはまるで、夜空に浮かぶ月のように。少女だけが、現世から切り離されたように】
【雪のような風貌をした少女はたった一人、影に飲まれた暗い廊下に座り込んでいる】 - 192デイスター◆z7oxp.S1uM25/11/04(火) 13:05:45
【菫色の瞳に、暗い影が落ちる。それがただ瞼を伏せたせいではないことは、容易に察しがついた】
【千年戦争——吸血鬼と人間、いずれかが滅びぬ限り終わることのない、果てしなき殺戮の連鎖。五百年前に定められた“戦時法(マニュアル)”も、時の流れに磨耗し、今や形ばかりの遺物となった】
【聞けば、どの地もすでに戦場と化し、平穏など影よりも掴めぬものだという】
「ああ。……それこそ "神のみぞ知る" ことだろうな」
【あるいは、かつての生家であれば—— “明けの明星”の名を継ぐ一族の者たちであれば、知っているのかもしれない】
【欺瞞を糧とし、扇動を楽しみ、誘惑を芸とする者たち。堕落と腐敗の種を撒くことにかけて、彼らの右に出る者はいなかった】
【—— "ベルフェゴール" の名を返上するとは真か、デヌス!
ああ、そう決めたよ。"サタン"——
—— 寂しくなるわね。誰が貴方の席に座る栄誉に預かるのかしら。
弟に譲る。家中の誰よりも献身的だ——
—— アイツがぁ? お前の道具よりデカい儲けを出してくれるとは思えねぇぞ。
創造性は無いが、1を100にする能力はある。きっと美味い利潤をくれるさ——
—— 残念だが……周到な君のことだ、"ルシファー"の許しは得ているんだろうな。
もちろん——
—— 雑魚どもにいじめられたら教えてヨ!?そいつらぐちゃぐちゃにしてヤるからサ!
ありがとう、"アスモデウス" 。でも、そこまでヤらなくていい——】
【あの気のいい友らも、いまでは見事に辣腕を振るって、世を混沌に陥れているのだろう】
【かつて土産として置いてきた発明品が、いまどんな形で使われているのか—— ふと、気になることもある】
「……だが、平穏の中にいる俺たちには関係のないことだ」
【益のない感傷を、キャラメリゼの甘苦さとともに噛みしめ、残り少ないワインでゆるやかに喉の奥へと流し込む】
【敬虔な信徒がいくら祈っても手に入らない、平穏という名の奇跡を、いまの自分は確かに享けている】
【これ以上を望めば、痛い目を見るだけだ。だからこそ、そのきっかけになりそうなことは、静かに流してしまうに限る】
- 193泡沫の吸血鬼◆DPvZRJ5eF225/11/04(火) 19:18:11
【イベントの片付けに追われるモブメイドが次スレを落としていった】
【閲覧注意・R15】ここだけ吸血鬼が暮らす館37棟|あにまん掲示板霧に包まれた孤島に立つ豪奢な館。そこには吸血鬼達が暮らしていた・館に暮らす吸血鬼以外の存在は基本的に「従者」と「眷属」の二種類です・従者はただの一般人、眷属は特別な力を持つ代わりに主人である吸血鬼に攻…bbs.animanch.com(※もっと人が居る時に立てるべきだったかもしれない……by中の人)
- 194人形を抱えた吸血鬼◆6EaMluhC8A25/11/04(火) 19:53:38
【頼んじゃいねえが……まあいいか。カップをそのように眺めた吸血鬼は、読み終えた本をしまってからぬるくなったそれを一息に呑んだ。薄まった香りでも、残るものはある。カップもソーサーもそのままに、図書館から立ち去った】
【談話室はさっき行った。リビングなら、誰かいるだろうか──会話を望んでいたわけではないが、寛いだ空間は嫌いではない。そんなことを思いながら、足を運んだ】
- 195扶桑大和◆Ko97aFCgEg25/11/04(火) 20:16:42
(現在森の中で猪狩り中)
えーと…これを終えましたら海産物を取りに行かねばなりませんね…ところで、吸血鬼に海産物系統は食べれるのでしょうかね… - 196血綴の吸血鬼◆M/HRjc9OZE25/11/04(火) 20:59:45
うん。また ね
【手をひらひらと振る。こちらの要望にめいっぱい寄り添い、それでも従者としての姿勢は崩さなかったその背中をいつまでも見つめた】
あの顔、あの牙……綺麗 だった。……もういっかい 見たい
【1人地下倉庫に残った彼女は、毒の残り香に花の香を混じえながら、透明な声を木霊させる】
……わたしが”主人”じゃ なかったら
【湧き出る好奇心に呼応して口端が上がる。好きなモノを頁(おのれ)に記し続ける怪物は、完璧な従者が垣間見せた別の顔に興味を向けていた】
……吸血鬼じゃ なかったら
【分身として吸血鬼の器を選んだのは、ただ合理的だったから。血を啜る事に適し、周囲に溶けこみ、擬態に勝る。──他にも理由はあるけれど、突き詰めればそれだけの理由】
おいしそうな、”人間(エサ)”だったら
【──だから、ただ愉悦を満たすために。自分も相手も得するために。……常識はずれの行動を取る事もあるだろう。それは倫理の外側を彷徨い歩く、狂った怪異なのだから】
桐壺、どうするかな
困るかな 断るかな 無視するかな
……受け入れて くれるかなぁ
【期待に満ちた声を最後に、地下倉庫から音が消えた。──どの選択をされても、彼女は悦ぶのだろう。それはそういう生態の、どうしようもないモノなのだから】
- 197二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 21:31:24
- 198扶桑大和◆Ko97aFCgEg25/11/04(火) 21:32:39
- 199二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 21:43:25
- 200扶桑大和◆Ko97aFCgEg25/11/04(火) 21:45:07