- 1125/10/30(木) 20:55:15
リーリヤ先生の過去作 その1:
・『姉、ちゃんとしようよ ~抵抗は無駄ですよ。強〇を嗜んでいるので~』
・『先輩、貴方が産むのよ!』
・『ためらえ!ワンステップ!』
・『え?佑芽を?』
・『一番星の私が奴隷なんて信じられないっ! ~でも王子様の超絶テクニックで心も体もでろでろchoo choo chooです~』
・『やめなさい!私は貴女のお姉様で、先輩なのよ!? ~手塩にかけた後輩からの逆襲!アイドルとしての素質だけじゃなく、ご主人様の素質もあったせいで大変です~』
・『淫乱催眠すやすや仲良しあさりゼミ! ~先生が頂点捕食者です~
・『獲って喰らうは益男の嗜み ~絶頂好々爺~』
・『なでシコ! ~下剋上蹂躙!星南屈服!無様絶頂編~』シリーズ
・『タメライ家庭教師 ~カクシタユウワク~』
・『Luna 性 May 媚ぃ ~戸棚のウラはてまぬいの卵でいっぱいだー!!!編~』
・『愛の詩(うた)は、満開の花を咲かせて』
・『あったまきた!逆襲寝取り! ~あたし?あたしは貴女の大切な人を奪う世界一可愛いアイドルでぇ~す♡~』
・『変態星南ちゃんの一番星流光源氏計画 ~あなたが今日から理想の”ことね”よ!~』
・『お姉ちゃんの秘密の調教トレーニング ~負けたんだから服?いらないわよ!ハイレグを着ていなさい!~』
・『終活?いいえ、これは姉活よ。 ~あら、貴方可愛いわね。私のお姉ちゃんになりなさい~』
・『極悪社長の俺が転生してショタに!?それに惚れたお姉さんは俺がいじめぬいた男だと!? ~絶対にショタが逆転しない!安心設計BLです~』
・『お、お雛様の首がぁぁぁ!? ~壊した人形は強制発情お雛様!呪われアイドル放蕩淫乱狂騒曲~』
・『そして誰もいなくなったのか? ~それは絆か、あるいは倒錯か~』
・『侵略!星南ちゃんハイレグ大好き星人!』
・『一番星は死体になってもえっちなんですよ!~無様!ひんやり星南ちゃんほかほかえっち~』
・『恩讐、情愛、そして完全なる飼育』 - 2125/10/30(木) 20:56:23
これまでの作品まとめ2
・『最強最善姉決定戦! ~やめろ!姉様を変なことに巻き込むな!~』
・『みんみんうめです! ~やめなさい!正気に戻って!恐怖の催眠光線!~』
・『ズル濡れ!ミラクル・Hナ・ナウ! ~百合ックスカーは地獄の峠を今日も行く!』
・『よさぬか!こんな格好で……! ~悶絶ア〇ル責め!雨夜燕は天威無峰!尻ヴェスタ~』
・『最期まで凛々しくあって ~あなたはりんちゃんのなんなんですかだって?あたしは燐羽と愛に生きる者で~す!~』
・『しんぐ・あっぷ狂騒曲!』
・『略奪の三大Cha Cha Cha ~Change! Ch(e)at! Challenge~』
・『ぜったい いっぱい ケ.ツアクメ!~尻処女は一度きりなんだ~』
・『全喪女必見!真夜中の男あさりゼミ! ~男の子は男の子同士で 女の子は女の子同士で恋愛すべきだと思うんです~』
・『甘い匂いに誘われたボクはカブトムシ』
・『生徒会選挙はおビンタで決めますわ~!!!!』
・『一番星の高貴なる戯れ 』
・『やらしさをいっぱい! ~日々、性長的ステップ~』
・『媚薬絶頂あへあへちいやぼ ~ボクの奴隷になりなさい~』
・『イキオクレ! ~歴史改変!貞操争奪時空大戦争!~』
・『フォールン・ア・スター ~十王星南徹底凌辱!嫉妬妄執爺遊戯~』
・『テマリS・O・S ~眠っていると思って勝ち誇っている手毬っちは可愛いね~』
・『世界の中心でアイを叫んだ獣(アイドル) 上巻:逃避行編』
・『世界の中心でアイを叫んだ獣(アイドル) 下巻:失楽園編』
・『禁じられた遊び ~少女仮想寝取遊戯~』
・『この先ジュネーブ条約通用せず ~抵抗は無駄だよ、レズバリタチを嗜んでいるからね~』
・『自己劣情感爆上げ↑↑しこしこソング ~あたしはお前のママじゃなくてご主人様だってーの!~』 - 3125/10/30(木) 20:57:54
- 4125/10/30(木) 21:01:55
本編自体は完結しています。
ここからはこれらの珍作品をSS形式の短編で書いていきます。
これからは
『世界の中心でアイを叫んだ獣(アイドル) 上巻:逃避行編』
です。 - 5125/10/30(木) 21:04:04
- 6二次元好きの匿名さん25/10/30(木) 21:12:01
ksk
- 7二次元好きの匿名さん25/10/30(木) 21:15:33
『あったまきた!逆襲寝取り! ~あたし?あたしは貴女の大切な人を奪う世界一可愛いアイドルでぇ~す♡~』
- 8二次元好きの匿名さん25/10/30(木) 21:16:25
『しんぐ・あっぷ狂騒曲!』
- 9二次元好きの匿名さん25/10/30(木) 21:23:22
ksk
- 10二次元好きの匿名さん25/10/30(木) 21:23:36
『Luna 性 May 媚ぃ ~戸棚のウラはてまぬいの卵でいっぱいだー!!!編~』
- 11125/10/30(木) 22:03:47
『世界の中心でアイを叫んだ獣(アイドル) 上巻:逃避行編』
作:葛城リーリヤ
1
後悔がないと言えば、間違いなく嘘になる。
今だって、学園があった方角を見ると……胸が締め付けられる想いがする。
……思えば、私の人生は失敗の連続だった。いつからか、眠るのが怖くなっていた。
夢を見るからだ。
「星南ちゃん、こんなところで寝たら風邪ひきますよー」
「……眠っていたようね」
突然の降雪を防ぐために、まだ来るまでに一時間はあるだろうバスの停留所にいた。
ことねが、近くの自販機であたたかい飲み物を買ってきたようだ。ほんの数分だけど、眠ってしまうくらいには疲れていたのだろう。
ある日、音を立てて学園での生活が崩れ去った。
いいや、予兆はあったし、うまいように受け入れることだってできたはずだが――妥協が嫌だと、駄々を捏ねた結果この始末だ。
ことねまで巻き込んで、情けない。
「あ、星南ちゃんまたネガティブなこと考えてますね~?」
「い、いいえ、そんなこと……」
覆いかぶさるようにことねが、私に抱き着いてくる。
「星南ちゃんはいつでもあたしの一番星なんです、笑っていてください。それに……今の生活も、とっても楽しいので!」
情けなくも、私はいつもその言葉に救われている。 - 12125/10/30(木) 22:26:36
2
(side 藤田ことね)
今日のお宿は、場末の旅館だ。別に行楽地でもないから、飛び入りで比較的安価に休むことができる。
学園ですっごく嫌なことがあって、それで壊れかけている星南ちゃんを見るのが苦しくって。
つい「逃げちゃいましょう」と言ってしまった。
でも今は後悔はない。色々と気になることもある。だけど、これ以上にあたしの大切な人が壊れるのを見たくなんてなかったから。
「ん~~!こんな絶品の刺身食べたことありませんよ!」
「もう、大袈裟ね」
場末、と言ってことは謝ろう。隠れた穴場だった。
学園から逃げるように北進してきて、海沿いをバスで進んできたけれど……まさかここまで美味しいだなんて。
「こういうのを食べるの、夢だったんです」
「……そう。でも、わかるわ。とっても美味しいから」
「それに一人じゃありませんし!」
星南ちゃんは、日を増すごとに憔悴していっている。
あたしにできることは、多分そう多くないだろう。それが、とっても辛いよ。
どうすれば、少しでも癒せるのかな?
目的もなくただ遠くへ来た。それで星南ちゃんの心が少しでも晴れれば、と思ったからだ。
またとない、二人きりの機会。本当であれば、気持ちを伝えたいけれど……いいのかどうか、わからない。
だってしょうがないだろ? あたしだってこういう経験、初めてなんだから……。 - 13125/10/30(木) 22:30:29
3
(side 十王星南)
まさか天然の露天風呂が、部屋についているなんて……きっと、番組で紹介されるといって機会があれば、来訪者は増えるでしょう。そんな穴場に来られたのは、ラッキーだった。
ことねは、笑ってくれている。それだけが本当にうれしくって……。
「星南ちゃん!失礼しますよ~」
「えっ、こ、ことね!?」
「もう、何照れてるんですか~。初めてじゃないのに」
なんと、私が入っていたら、ことねも一緒に入りたいといってきた。
駄目ね……心臓がどきどきしている。彼女の言う通り、初めてではないというのに。
「隣、失礼しますね」
露天風呂は大きく、私とことねが入るくらいならなんてことはない。
だけど、ぴったりとことねは私に密着してくる。
「……怖かったんです、正直に言うと」
「ことね?」
心臓の鼓動が収まった段階で、ことねはそう口にする。
「今日、一緒に入らないと……絶対後悔するんじゃないかーって」
「ことね……」
「星南ちゃんがいなくなる気がして」
「……私はいなくならないわ」 - 14125/10/30(木) 22:35:01
4
「ですよねっ!」
ことねは笑うが、やせ我慢なのはまるわかりよ。
まったくもう、顔に出さないようになさいって、学園にいたときから言っていたのに。
「覚えてますか? 学園で初めて大浴場で一緒になった時」
「……ええ」
「星南ちゃん焦ってあたしを押し倒そうとしてきましたよね? 莉波先輩がいたから止められてましたが」
「い、言わないで……」
若気の至りだ。まだまだ何もかも青くって、世界を知らなかった頃の私だ。
「あれ、確かに驚いたんですけど……嫌ではなかったんですよ?」
その言葉で、頭が真っ白になる。
え、えっと、と不甲斐ない声が漏れてしまう。
「で、す、か、ら……今日は、その……本当の意味で……あたしは星南ちゃんのものに、なりたいんです」
「こ、ことね!?」
「も、もう!言わせないでくださいよ、と、とっても恥ずかしいんですから」
のぼせたわけでもないのに、顔が真っ赤になっているのがわかる。
私は、ことねを前に……弱くなってしまっている。そんな不甲斐ない私を見て、彼女は勇気を出したというのに……。
「……巧くはないわよ?」
「お互い初めてなんですから、巧かったら怒っちゃいます」
――ああ、本当に……夢みたい。 - 15125/10/30(木) 22:39:21
エピローグ。
その日、ことねと一つになった。
息が切れるまで愛し合って、涙を流して……そして最後にはキスをした。
これが人を愛する、ということなのを知った。たぶん、いいえ、きっと途轍もなく拙かったというのにことねは笑わないで私を最後まで受け止めてくれた。
今思えば、とっても恥ずかしい。
「あたしだって恥ずかしいですよぉ」
何も言わずに、気付けば二人で同じ布団に入っていた。
吐息がかかる距離。
頭がおかしくなりそうよ。
だけど、ええ、今日……一つになれて、初めて……この旅を初めてよかった。そう思える。
明日はわからない。
また流浪の旅だろう。人目を避けて、逃げ果せた先に何があるかなんて、私にもことねにもわからない。
だけど、すべてが終わった後に……貴女と共にいれてよかった――そう言えることだけは、間違いなくわかる。
死がふたりを分かつまで。
なんて言葉はありきたりかしら?
……そうね、もっと文学を嗜んでいれば相応しい言葉をかけられたかもしれない。だけど、今の私には無理そうね。
――幸せですね。
――ええ、とっても幸せよ。
決して広くない部屋、行く当てもない二人、見えない未来。
だけど、それでもいい。
私に愛しい貴女が、傍にいてくれるんだから。 - 16125/10/30(木) 22:40:32
- 17二次元好きの匿名さん25/10/30(木) 23:00:02
あのリーリヤ先生が書いたとは思えない純朴さ。
- 18二次元好きの匿名さん25/10/31(金) 00:24:10
リーリヤ先生のことだから純愛がきれいであればあるほどそれが壊れた時の美しさが際立つとか言いそう
- 19125/10/31(金) 00:44:13
明日以降にてまぬいの書きますね
- 20二次元好きの匿名さん25/10/31(金) 03:16:49
すばらしい
- 21二次元好きの匿名さん25/10/31(金) 08:21:06
きれいなリーリヤ先生シリーズ
- 22二次元好きの匿名さん25/10/31(金) 09:30:34
わーい、純愛だ!
ありがとう! - 23125/10/31(金) 15:06:30
step3麻央パイやってるのでしばしお待ちをば……
- 24二次元好きの匿名さん25/10/31(金) 21:45:56
ほし
- 25125/11/01(土) 01:22:57
申し訳ない、所用で少し日曜の夜まで更新できなさそうです。
リー清のイベントに顔を出すからです。
可能であれば保守お願いいたします。 - 26二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 06:39:59
お気をつけてノシ〜
- 27二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 12:08:36
イベント楽しんで
- 28二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 18:04:45
ほしゅ
- 29二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 22:35:29
保守
- 30二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 02:33:39
しゅ
- 31二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 06:53:21
抵抗は無駄ですよ、保守を嗜んでいるので
- 32二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 15:01:15
保守う組
- 33二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 21:49:47
リーリヤ先生!
- 34二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 00:46:25
保守
- 35125/11/03(月) 01:47:19
保守ありがとうございます。
無事帰れたので明日以降更新していきます - 36二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 07:32:30
朝保守よ!
- 37二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 13:48:53
リー清イベント、Xで声優さんが上げてる写真見たけど尊いね
- 38125/11/03(月) 15:33:04
まじで花岩さんが台本わかんなくなるわ、めちゃくちゃ発言するわで最高でしたし、みゃーさんが介護っぽくなっててとても笑いました
というわけでてまぬい、書いていきます - 39125/11/03(月) 16:13:21
『Luna 性 May 媚ぃ ~戸棚のウラはてまぬいの卵でいっぱいだー!!!編~』
1.
ちく……ちく……。
秦谷美鈴は夜なべしててまぬいを編んでいた。
今、学園では空前のてまぬいブームだった。なんとこれは、美鈴による手工業製品だった!
「ふぅ……」
「おはよう、みすず」
「おはよう、いもうと。わたしににてかわいいね」
縫い終わると、なんとてまぬいは意志を持って動き出した!
美鈴の愛情と、なんかこうすごいアイドルパワーが集った結果、てまぬいは意志を持つのだ!
「今回のまりちゃんもとってもお利巧ですね」
「「ふふん、とうぜんだよ」」
「実は花海姉妹のところに行ってほしいんです。あのお二人ならきっとまりちゃんを大事にしてくれるでしょう」
「わかったよ」
「しかたないね」
こうしててまぬいが皆の下に届けられる。 - 40125/11/03(月) 16:31:07
てまぬいはアイドルぬいの中でも友好的な個体だ。
一見するとつっけんどんな態度に見えるが、その内面は素直で……実にいい子なのだ。
だが、決して侵してはならないルールが三つある。
一つ、歌うのを邪魔してはいけない
二つ、深夜にトレーニングをさせてはいけない
三つ、とんかつの衣を剥がしてはいけない
それさえ守れば、きっと優しい隣人になってくれるだろう。
また、ことぬいのように勝手に番を作ったり、りなみぬいみたいに飼い主を強引に弟にしたりすることがあるため飼育難易度が軒並み高い中で、初心者向けのぬいなのであった。 - 41二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 16:32:26
美鈴が生きたてまぬいを生み出せるという風潮ちょっとある
- 42二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 16:53:41
りなみぬいは『はみ出したい♪』と歌いながら同衾しようとするし確かに飼育難易度高そうだよね
自分はちなぬいとひろぬい飼育してるけどちなぬいはよく物や隙間に挟まって『助けて下さいまし』と鳴く事が多いから仕事でお留守番させるのがすっごく不安なんだよね…
ひろぬいはか細い息遣いで部屋の床に落ちてる事が多いけど意外と丈夫だから心配はないけど… - 43二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 17:34:30
みすずぬいは「ぷーん」「ぷい」という鳴き声で一見かわいいがめちゃめちゃ嫉妬深いし間違えると包丁もって襲ってくる
- 44125/11/03(月) 18:13:08
2.
美鈴は驚愕した。
ある日、細々と製作して色々な飼い主さんへと送り届けられた100以上のてまぬいだった。
「どうかしましたか?」
「すえっこが、ないてる」
「まぁ……何があったんですか?」
「すえっこのとんかつを、さきがはがした」
「…………」
まさかの三つ目の鉄則が破られるとは、美鈴は驚きを隠せない。
別に毎日とんかつを出さないといけないわけではない。案外雑食なのだが……。
「ゆるせない」
「「ゆるせない!」」
リーダー……長女のてまぬい――初めての個体のため出来はあまりよくないが、美鈴の元で元気に育っている――がそう唱えると、一斉に妹てまぬいたちが続く。
それぞれ散らばっているが、リーダーを中心に意思を伝達し合えるのだ!
「まりちゃんたちは、どうしたいですか?」
「ちょっとまって」
リーダーぬいを中心に、てまぬいたちは円陣を組んで意志を伝達し合っている。既に未知の言語を構築しており、美鈴にその内容のすべてはわからないが、微笑ましく見守っていた。
「わたしたちにもけんりがほしい」
「「ほしい!」」
「なるほど……ですが私は権利をどうすれば与えられるか、わかりません」
「だいじょうぶ。みすずにてまはかけさせない、わたしたちにまかせて」
「「まかせて!!」」
「わかりました。あまり迷惑をかけてはいけませんよ」 - 45二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 23:08:47
保守
- 46二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 02:10:27
hoshu
- 47二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 07:31:39
あさのほしゅ
- 48二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 10:00:20
期待
- 49二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 16:53:21
権利闘争の話だったか…
- 50125/11/04(火) 20:52:51
3
「えっほえっほ」
「おもいんだけど」
「は?は?は?」
「けんかしない」
てまぬいは一体一体はとても無力。だが、数が揃えばなんだってできた。
美鈴の言いつけを守りつつ、権利を勝ち取るために訪れたのは手毬の部屋だった。
(この世界線では美鈴と別居中です)
一体では当然ドアノブに手など届かないが、皆でタワーのように肩車し合えば、造作のないことだった。
「あいた」
「さすがだね」
「それってわたしがかしこすぎるってこと?」
「かしこいかしこい」
無事部屋に入り込んだてまぬいたちは、最初はとんかつの匂いがする冷蔵庫に誘導されかけたがリーダーぬいの一声で役割を思い出し、目的地へ急ぐ。
そこは手毬が眠るベッドの前だ。
「おりじなるだ」
「どうするの?りーだー」
リーダーは一度黙り、考え込んだ後にこう告げた。
「おりじなるをしはいして、けんりをしゅちょうする」 - 51二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 22:44:00
かわいすぎる
- 52二次元好きの匿名さん25/11/05(水) 02:15:28
ほしゅ
- 53二次元好きの匿名さん25/11/05(水) 08:22:47
保守
- 54125/11/05(水) 16:23:54
「えっ、何!?」
「うごかないで」「じっとしてて」「みんなでいこう」
手毬は目覚めて驚愕する。
美鈴が作っているらしい自分を模した可愛いぬいたちが、軍団を為して自分を組み敷こうとしているのだ!
底知れぬ恐怖を抱いた手毬は助けを呼ぼうとするが――。
「させない」「させないよ」
口を封じた二体の俊敏なてまぬい。きちんと鼻は封じずに、窒息しないようにしているあたり優秀である。
「~~~~!!!」
しかし、体格差は大きい。
じたばたと手毬が暴れると、先陣を切っていたぬいたちが吹き飛ばされてしまう。
「いたい……」「おぶってぇ……」
「まけたらだめ。かずのゆうりはこっちにある」
「ぜんいんでいこう」
「ぜんぐんとつげき」
「「「おーーー」」」
だが、一致団結したてまぬいらの総攻撃に、手毬は為すすべなく体を縛られてしまう。
「うちのかいぬしのことねが、ここをさわってきもちよさそうなこえをだしてた」
「なるほど」「にんげんはここがよわいみたい」
「みんなでせめよう」
「ちょっと!?辞めて!?きゃっ!?」
各々の飼い主から収集した情報をたよりに、てまぬいは手毬の秘部を責め始めるのだった!!!
